JP2004123253A - エスカレータハンドレール用連続シート貼付剥離装置およびそれに用いる剥離装置 - Google Patents
エスカレータハンドレール用連続シート貼付剥離装置およびそれに用いる剥離装置 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】ハンドレールに連続した粘着シートを貼付剥離することのできるエスカレータハンドレール用連続シート貼付剥離装置を提供すること。
【解決手段】連続シート貼付剥離装置は、欄干に取り付けられ得る台座上に貼付ユニットと剥離ユニットを備え、ハンドレール上に連続してシートを貼付し剥離させるための装置であって、貼付ユニットは、先端でハンドレール上に貼付されたシートをその移動に応じてその上に連続的に供給するシート供給装置と、供給されたシートをハンドレールの表面に沿って案内して貼付ける案内貼付装置とを備え、剥離ユニットは、ハンドレールから剥離させるべきシートを巻き取りつつそこから剥離させる方向に引いて剥離させる巻き取り装置と、この巻き取り装置をハンドレールの移動速度に対応する速度で駆動する駆動装置とを備え、剥離ユニットは、ハンドレールの移動方向に見て貼付ユニットの上流側に設けられている。
【選択図】 図1
【解決手段】連続シート貼付剥離装置は、欄干に取り付けられ得る台座上に貼付ユニットと剥離ユニットを備え、ハンドレール上に連続してシートを貼付し剥離させるための装置であって、貼付ユニットは、先端でハンドレール上に貼付されたシートをその移動に応じてその上に連続的に供給するシート供給装置と、供給されたシートをハンドレールの表面に沿って案内して貼付ける案内貼付装置とを備え、剥離ユニットは、ハンドレールから剥離させるべきシートを巻き取りつつそこから剥離させる方向に引いて剥離させる巻き取り装置と、この巻き取り装置をハンドレールの移動速度に対応する速度で駆動する駆動装置とを備え、剥離ユニットは、ハンドレールの移動方向に見て貼付ユニットの上流側に設けられている。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明はエスカレータハンドレール用連続シート貼付剥離装置に関し、特に連続した粘着シートを連続的にハンドレールに貼付又剥離するエスカレータハンドレール用連続シート貼付剥離装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の宣伝広告や案内などの表示を有するエスカレータ用ハンドレールは、表示を印刷した樹脂製シート、フィルム等の比較的短いシールをハンドレールの表面に多数枚定間隔に接着したものであり、ハンドレールのほぼ平坦な表面中央部にだけ表示面が設けられている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
また、ハンドレールの中央部分の表面に記入表示を行い、その上に樹脂コーティングを施しているものもある(例えば、特許文献2参照)。
【0004】
【特許文献1】
実開昭61−59274号公報 (第3頁第1行から第8行)
【特許文献2】
実開昭63−162777号公報 (第3頁から第4頁)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、多数枚のシールを貼り付けられたハンドレールでは、シールの外縁が手によって繰り返し摺られたり、ハンドレール駆動装置の押圧車輪で摩擦駆動されるためにシールが剥離しやすいという問題があった。さらに、多数枚のシールを貼り付けることと剥離する作業に多くの人手がかかるという問題もあった。
また、ハンドレール全長に渡るような長い連続した粘着シートは貼付にも剥離にも多大のマンパワーを要し、ある場合には貼付作業だけに3時間を要したこともあった。剥離作業も人手で行わねばならず、長時間の作業が必要であった。
【0006】
また、表示の上に樹脂を一旦コーティングすると、表示内容を変更するためにはハンドレールの全体を交換しなければならず、宣伝広告などの表示内容を定期的に変更することはコスト面から実際上不可能であったという問題があった。
【0007】
従って、この発明の目的は、連続した粘着シートを簡単に貼付剥離することのできるエスカレータハンドレール用連続シート貼付剥離装置を得ることである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明に係わるエスカレータハンドレール用連続シート貼付剥離装置においては、エスカレータの欄干に取り付けられ得る台座上に貼付ユニットおよび剥離ユニットを備え、ハンドレール上に連続粘着シートを貼付し剥離させるための装置であって、貼付ユニットは、先端でハンドレール上に貼付された粘着シートをハンドレールの移動に応じてハンドレール上に連続的に供給する粘着シート供給装置と、粘着シート供給装置から供給された粘着シートをハンドレールの表面に沿って案内して貼付ける案内貼付装置とを備え、剥離ユニットは、ハンドレールから剥離させるべき粘着シートを巻き取りつつハンドレールから剥離させる方向に引いて剥離させる巻き取り装置と、この巻き取り装置をハンドレールの移動速度に対応する速度で駆動する駆動装置とを備え、剥離ユニットは、ハンドレールの移動方向に見て貼付ユニットの上流側に設けられる。
【0009】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1のエスカレータハンドレール用連続シート貼付剥離装置の概略正面図、図2は図1の貼付ユニットの概略側面図、図3は図1の剥離ユニットの概略側面図、図4は図1で用いている摩擦クラッチ機構の概略断面図、図5は図1の案内貼付装置の概略平面図、図6は図1の案内貼付装置の概略側面図、図7は図1の展開案内装置の概略平面図、図8は図1の展開案内装置の概略側面図である。
【0010】
エスカレータハンドレール用連続シート貼付剥離装置は、エスカレータの欄干1に取り付けられ得る台座2上に、貼付ユニット3と、剥離ユニット4とが備えられている。
台座2にはフレーム5と、欄干1の欄干パネル6の片側に配置されるようにフレーム5に固定された3本の保持アーム7と、その先端に付けられた吸盤装置8とを有する固定装置9が備えられている。またフレーム5にはベース5aと、貼付ユニット3と剥離ユニット4を支持する立ち上がり部5bが備えられている。フレーム5は固定装置9で欄干パネル6に固着されている。
【0011】
貼付ユニット3は、先端でハンドレール10上に貼付された粘着シート11をハンドレール10の移動に応じてハンドレール10上に連続的に供給する粘着シート供給装置12と、粘着シート供給装置12から供給された粘着シート11をハンドレール10の表面に沿って案内して貼付ける案内貼付装置13とを備えている。
【0012】
粘着シート供給装置12は、フレーム5に回転自在に支持され、供給フィルムのローラ14を回転可能に支持するフィルム支持軸15と、フレーム5に回転自在に支持され、供給フィルムのロール14から繰り出されたシート裏紙16を巻き取る裏紙巻取ローラ17と、フィルム支持軸15上のロール14の回転を裏紙巻取りローラ17に伝達する伝達機構18とを備えている。
【0013】
フィルム支持軸15に設けられた雌ねじ部15aに嵌合し、フィルム支持軸15に供給フィルムのロール14を固定するナット19がフィルム支持軸15に備えられている。
【0014】
裏紙巻取りローラ17は図4に示すように摩擦クラッチ機構20を備え、摩擦クラッチ機構20は、シート裏紙16を巻き付けるボビン21の内周面と摺動して応圧するクラッチバネ22と、クラッチバネ22の一端を保持するナット19aと、クラッチバネ22の他端を保持するボビンフレーム23とを備えている。
【0015】
伝達機構18は、フィルム支持軸15に固着された歯車24と、フレーム5に回転自在に支持された第1と第2の歯車軸25、26に固着された歯車27、28と、裏紙巻取りローラ17に固着された歯車29とを備えている。歯車24と歯車27と、歯車27と歯車28と、歯車28と歯車29が噛合して、従動する。歯車24の回転速度は歯車29の回転速度は、ロール14に装着されている粘着シート供給スピードより常に早く回転するように歯車24を設定してある。
【0016】
案内貼付装置13は、粘着シート供給装置12から供給された粘着シート11を案内貼付装置13に引き込むゴムローラ30と、ハンドレール10上に供給された粘着シート11にハンドレール10の移動方向に見て下流側に向かって次第に方向が変化する押圧力を加える複数の押圧ローラ31とを備えている。
ゴムローラ30はゴムライニングされ、台座2に対して水平にフレーム5で回転自在に軸支されている。
【0017】
押圧ローラ31aについて説明するが、後に説明する取付角度以外はその他の押圧ローラ31b、31c、31d、31eも同じ構造である。押圧ローラ31はそれぞれ押圧ローラ回動部材32に回転自在に支持され、押圧ローラ回動部材32はネジリコイルバネ33で付勢され、取付部材34に対して回動自由に支持されている。複数の取付部材34は一対の鞍状の押圧部材取付板35の内側面35aに固定されている。押圧部材取付板35の外側面に平行な2個の直線軸受36が設けられ、台座2に設けられた直線軸37と嵌合して、水平方向に調整移動ができる。一対の押圧部材取付板35間の間隔を調整するバネ38とクランプ39とからなる。
【0018】
ハンドレール10の移動方向に見て、ハンドレール10の幅方向の内側に固定されている押圧ローラ31ほど上流側に固定されている。
押圧ローラ31は粘着シート11の上から押圧力を加えて、粘着シート11をハンドレール10の表面に沿って曲げて密着する。押圧力の方向は、押圧ローラ31の軸に垂直である。押圧ローラ31の軸はハンドレール10の移動方向に対して5個ともほぼ直角であるが、粘着シート11に幅方向の張力を与えつつ貼付するためには僅かに傾けると良い結果が得られる。さらにハンドレール10の幅方向の内側に固定された押圧ローラ31の軸ほど、ハンドレール10の鞍状の平坦部の平面に対して平行であり、外側に固定された押圧ローラ31の軸ほど傾いている。
【0019】
図6の押圧部材取付板35の断面図に示すように、押圧部材取付板35の内側面35aはハンドレール10の鞍状の平坦部の平面に対して平行な頂上部54bと、約45度傾いた肩部35cと、約70度傾いた裾部35dと、約90度傾いた裾先端部35eとを有し、頂上部34bに押圧ローラ31a、肩部34cに押圧ローラ31bと31c、裾部34dに押圧ローラ31d、裾先端部34eに押圧ローラ31eを取付部材34を介して固定されていて、押圧ローラ31の押圧力の方向を決めている。
【0020】
さらに、ハンドレール10の移動方向に見て押圧部材取付板35の先端にハンドレール締付ローラセット40が備えられている。ハンドレール締付ローラセット40は、押圧部材取付板35の外側面35fに固定され、ハンドレール10の幅方向に対して外側に約45度傾いたアーム41と、アーム41に直角に保持された固定板42と、固定板42にネジリコイルバネ33で付勢されて回動自由に支持された締付ローラ回動部材43と、締付ローラ回動部材43に回転自在に支持された締付ローラ44とを備えている。
【0021】
次に、剥離ユニット4の構造を説明する。剥離ユニット4は、ハンドレール10から剥離させるべき粘着シートを巻き取りつつハンドレール10から剥離させる方向に引いて剥離させる巻き取り装置45と、この巻き取り装置45をハンドレール10の移動速度に対応する速度で駆動する駆動装置46と、台座2上に設けられ、粘着シートのハンドレール10上に貼付された部分とハンドレールから剥離させる方向に引かれる部分との間に設けられ、粘着シートにハンドレール10の移動方向に沿って次第に方向が変化する押圧力を加える複数の展開ローラ47を持ち、ハンドレール10の表面に沿って曲げて密着した粘着シートをハンドレール10から剥離させつつ次第に平板状に拡げる展開案内装置48とを備え、剥離ユニット4は、ハンドレールの移動方向に見て貼付ユニット3の上流側に設けられている。
【0022】
巻き取り装置45は、フレーム5に回転自在に軸支された2本の回転軸A49と回転軸B50と、それぞれの回転軸A49と回転軸B50とに設けられた雌ねじ49a、50aに嵌合するネジA51とネジB52と、一端をネジA51とネジB52の側面で支持され、他端を回転軸A49と回転軸B50の側面で支持された図示しない摩擦クラッチとを備えている。摩擦クラッチの構造は図4に示す裏紙巻き取りロールに設けられた摩擦クラッチ20と同様である。
【0023】
駆動装置46は、台座2に回転自在に軸支され、ハンドレール10とほぼ等しい幅のゴムローラ53と、加圧ローラ部54と、回転軸A49と回転軸B50に固着された鎖車A55と鎖車B56と、ゴムローラ53に固着された鎖車C57と、鎖車A55と鎖車B56と鎖車C57とを無端周回する鎖58とを備えている。
【0024】
加圧ローラ部54は、加圧ローラ59と、クランクアーム60と、圧力調整アーム61と、移動ネジ62とを備えている。加圧ローラ59はゴムローラ53の側面からハンドレール10の表面とその耳の部分との高さに相当する位置に配置されるように、クランクアーム60の先端に回転自在に固定されている。クランクアーム60は圧力調整アーム61の先端に回転自在に支持され、圧力調整アーム61の他端にネジ61aが切られ、そのネジ61aに対向する位置の台座2にもネジ2aが切られて、そのネジ61aとネジ2aと嵌合した移動ネジ62が設けられている。移動ネジ62にナット63が固定されて、移動ネジ62はネジ61aを下方に貫通している。
【0025】
展開案内装置48は、鞍状の内面を有した一対の展開案内ローラ支持板64と、展開案内ローラ支持板64に支持された複数の展開ローラ47と、展開案内ローラ支持板64の外側面に平行な2本の直線軸受36が設けられ、台座2に設けられた直線軸37と嵌合して、直線間歇移動ができる。一対の展開案内ローラ支持板64間の間隔を調整するバネ38とクランプ39が設けられている。
展開案内ローラ支持板64の内面64aにそれぞれ2個の展開案内ローラセット65a、65bが固定されている。展開案内ローラセット65a、65bはそれぞれ取付部材66と、取付部材66にネジリコイルバネ67で付勢され、回動自在に支持された展開案内ローラ回動部材68と、展開案内ローラ回動部材68に回転自在に支持された展開ローラ47とを備えている。
【0026】
ハンドレール10の移動方向に見て、ハンドレール10の幅方向の外側に固定されている展開ローラ47ほど上流側に固定されている。
展開ローラ47の軸はハンドレール10の移動方向に対して2個とも垂直である。さらにハンドレール10の幅方向の内側に固定された展開ローラ47の軸ほど、ハンドレール10の鞍状の平坦部の平面に対して平行である。
図8の展開案内ローラ支持板64の断面図に示すように、展開案内ローラ支持板64の内側面64aはハンドレール10の鞍状の平坦部の平面に対して約45度傾いた肩部64bと、約70度傾いた裾部64cとを有し、展開ローラ47aと47bはそれぞれ肩部64b、裾部64cに取付部材66を介して固定され、展開ローラ47の押圧力の方向を決めている。
【0027】
フレーム5に中心軸の回りにゴムがライニングされた剥離された粘着シートを巻取装置45へ案内するゴムローラ69が台座2に対して水平に回転自在で支持されている。
台座2のハンドレール10の移動方向に対して、貼付ユニット3と剥離ユニット4の中間と終端部に台座2とハンドレール10の水平方向を調整する調整ローラ70が台座2に回転自在に固定されている。
【0028】
このような構成のエスカレータハンドレール用連続シート貼付剥離装置の操作について説明する。
まず貼付ユニット3の操作を説明する。貼付するハンドレール10は、ハイパロンゴムからなり、高さ30mm、幅80mm位の鞍状の断面形状で、長さは一周で30m位の無端ベルトである。一方、フィルムはシンセディックポリマーフィルムの片側に印刷して表示体を設け、その印刷面に粘接着剤を塗布した粘着シート11と、その上をラミネートしたシリコーン離型剤を塗布されたシート裏紙16からなり、幅130mm位で外径80mmの紙管に所望の長さ、通常はハンドレール一周分である30mを巻回されたロール14になっている。
【0029】
フィルムロール14をフィルム支持軸15に挿入後、ナット19を締め付けて固定する。裏紙巻取ローラ17にボビン21を挿入後、ナット19を締め付けてクラッチバネ22がボビン21の内周面に当たり、所望の回転トルク以上が加わるとボビン21の内周面とクラッチバネ22の接触面が滑るように固定する。フィルムローラ14をシート裏紙16と粘着シート11とに分離し、シート裏紙16を裏紙巻き取りローラ17まで引っ張り出して先端部をボビン21にテープで固定する。一方、粘着シート11をゴムローラ30とハンドレール10の間を通過させてハンドレール10の移動方向にさらに引き出し平たくハンドレール10に貼り付ける。この状態から、押圧部材取付板35の間隔を縮めて、押圧ローラ31がハンドレール10に当たるまでスライドし、停止したところでクランプ39で固定する。この段階で、手で粘着シート11の貼り付けの不十分の箇所を直したり、印を付けておく。次に1m位ハンドレール10を送って、手で貼り付けた部分を切り取っておく。
【0030】
次に、ハンドレール10を自動で駆動すると、ハンドレール10に粘着シート11が引っ張られて粘着シート11がフィルムロール14から引き出される。フィルム支持軸15が回転すると、歯車24、27、28を介して歯車29が回転し、裏紙巻取ローラ17が回転する。裏紙巻取ローラ17の回転速度はフィルム支持軸15より常に速いので、貼付の初期では裏紙巻取ローラ17のシート裏紙16が巻き取られる速度は、フィルムロール14から引き出される速度より少し速いのでシート裏紙16は常に引っ張られた状態で巻き取られ、貼付が進むほどシート裏紙16を引っ張る力が大きくなるので、クラッチバネ22とボビン21の内周とで滑って、この力を逃がす摩擦クラッチ機構を構成している。
【0031】
ここで案内貼付装置13の動作を説明する。尚、ハンドレール10の断面は緩やかに幅方向に傾いた緩慢傾斜部と、約45度に外側に傾いた肩部と、ほぼ直立した壁部と、さらに内側に傾いた首部dがなめらかな曲線で結ばれた周囲を有している。
【0032】
新規なフィルムロール14からゴムローラ30とハンドレール10の間を通過した粘着シート11は、ハンドレール10の緩慢傾斜部に平らな状態で貼付され、さらに粘着シート11はハンドレール10と一緒に移動して、押圧ローラ31aとハンドローラ10の緩慢傾斜部の間に挿入されて、その部分の粘着シート11が貼付される。さらに、粘着シート11はハンドレール10と一緒に移動して、押圧ローラ31bとハンドレール10の緩慢傾斜部の下部へ間に挿入され、その部分の粘着シート11が貼付される。このようにして、押圧ローラ31c、押圧ローラ31d、押圧ローラ31eとハンドレール10との当接する箇所を通過する過程で粘着シート11が皺や気泡を残さずに貼付される。さらに、ハンドレール締付ローラセット40の締付ローラ44と首部との間に粘着シート11が引き込まれて、粘着シート11の幅方向の端部が貼付される。
貼付した部分が重なるまで貼付し、その後、端部に隙間がないように切り取って、その端部を接着力の大きな粘着テープで覆っておく。
【0033】
次に、剥離ユニット4の操作を説明する。準備作業としては、回転軸A49と回転軸B50に回収ボビン71、72を挿入し、ネジA51とネジB52を締め付けて固定する。ハンドレール10を駆動し、貼られている粘着シートの終端部が作業が行われる位置に停止する。ナイフを用いて粘着シートを切断し、回収ボビン71、72に一周以上巻くことができる長さまで粘着シートをめくり、ゴムローラ69に掛けてから、回収ボビン71、72に粘着シートの端部をテープで固定し、数回重ね巻きを行う。
【0034】
加圧ローラ部54を調整して、ハンドレール10とゴムローラ53との摩擦力を調整して、ハンドレール10の移動に伴ってゴムローラ53が回転するようにする。ナット63を回転して、加圧ローラ59をハンドレール10の首部に当て、さらにナット63を回転して所望の圧力をゴムローラ53に加える。
展開案内ローラ支持板64をハンドレール10の幅方向にスライドして展開ローラ47をハンドレール10に当て、クランプ39で固定する。
【0035】
このように準備してからハンドレール10を通常通り駆動すると、粘着シートは剥離されて、ボビン71、72に巻き取られていく。ハンドレール10が移動すると、ゴムローラ53が回転し、鎖58が鎖車C57で送られ、鎖58が噛み合った鎖車A55と鎖車B56とが回転する。
【0036】
ここで展開案内装置48の操作を説明する。展開ローラ47aで押圧されているハンドレール10に粘着している粘着シートは、展開ローラ47aでハンドレール10の裾部との間で押さえられ、それよりも内側の粘着シートは下流側の展開ローラ47bで押さえられているので、外側だけの粘着シートに剥がす力が加わり、ハンドレール10から剥がされる。次に、展開ローラ47bで押さえているハンドレール10に粘着している粘着シートは、展開ローラ47bでハンドレール10の肩部との間で押さえられているので、肩部より外側の粘着シートに剥がす力が加わり、ハンドレール10から剥がされていく。さらにハンドレール10が進むと展開ローラ47は無いので、全幅に渡って剥離する力が加わり、ハンドレール10から剥離され、ゴムローラ69に送られていく。
【0037】
このようなハンドレール用粘着シート貼付剥離装置を用いると、粘着シートの始めだけハンドレールに貼付すれば、その後はハンドレールの移動に伴って粘着シートが引き出されて、人手を煩わせることなくハンドレールに貼付することができる。
【0038】
さらに、ハンドレールが彎曲した複雑な断面を有していても、粘着シートが彎曲面に沿って曲げられ密着した貼付をすることができる。
【0039】
さらに、粘着シートを張り替える際に、ハンドレールから粘着シートの一部を剥離し、粘着シート貼付剥離装置にセットするだけで、ハンドレールの移動に伴って自動的に剥離される。
【0040】
さらに、彎曲した複雑な断面のハンドレールに貼付されている粘着シートも、容易に剥離することができる。
【0041】
さらに、剥離作業と同時に粘着シートの貼付作業を行うことができるので、作業に要する時間が短くなり、エスカレータの停止時間が少なくてすむ。
【0042】
さらに、貼付剥離作業を一カ所で固定して行うことができ、さらに乗降口の近くで貼付剥離作業ができるので、作業の足場が確保できて安全に作業を行うことができる。
【0043】
なお、実施の形態1では貼付ユニットと剥離ユニットを一つの台座に載せた構造であるが、それぞれ別の台座に載せた構造にして、貼付又は剥離を別々に行うこともできる。
【0044】
また、このエスカレータハンドレール用連続シート貼付剥離装置をエスカレータに関して説明したが、歩く歩道のようにハンドレールで乗客を案内する装置にも同様に適用可能である。
【0045】
実施の形態2.
図9はこの発明の実施の形態2のエスカレータハンドレール用連続シート貼付剥離装置に用いられる剥離装置の展開案内装置の概略断面図であり、図10は図9の概略側面図である。
実施の形態1の剥離ユニットと異なるのは展開案内装置であり、その他はほぼ同じであるので説明は省略する。
【0046】
展開案内装置73は、一対の鞍状の剥離刃74が保持板75とロッド76を介して上部保持板77に固定されている。上部保持板77の上面に備えられた直線軸受78が、台座2に設けられた直線軸37と嵌合して台座2に水平方向に移動自在に支持されている。
剥離刃74はハンドレール10の移動方向に対して、ハンドレールの裾部、肩部、緩慢傾斜部の順に当たるように、ハンドレール10の移動方向に傾斜している。剥離刃74はアルミニウムなど金属を絞ったり、切削加工で製作している。粘接着剤はハンドレール10のゴムには時間を経過すると良好な接着性を示すが、金属には接着しづらいので、金属から製作された剥離刃74が剥離の際の機械的抵抗にはならない。
【0047】
次にこの展開案内装置73の操作を説明する。実施の形態1と同様に準備作業として粘着シートの端部を剥がして、ボビンに巻き付けておく。次に、保持板75の間隔を接近させて、展開案内装置73を粘着シート11のハンドレール上に貼付された部分とハンドレールから剥離される方向に引かれる部分との間に設ける。
このように準備してから、ハンドレール10を駆動すると、実施の形態1と同様に粘着シート11が巻かれて、1周分人手を煩わさないで剥離できる。
【0048】
このようなエスカレータハンドレール用連続シート貼付剥離装置では、粘着シートの外側から剥離刃で剥離するので、粘着シートとハンドレール間の接着力が大きくても剥がすことができ、剥離残しがない。
【0049】
【発明の効果】
以上の如くこの発明の粘着シート付ハンドレールによる効果は次の通りである。
エスカレータハンドレール用連続シート貼付剥離装置は、エスカレータの欄干に取り付けられ得る台座上に貼付ユニットおよび剥離ユニットを備え、ハンドレール上に連続粘着シートを貼付し剥離させるための装置であって、貼付ユニットは、先端でハンドレール上に貼付された粘着シートをハンドレールの移動に応じてハンドレール上に連続的に供給する粘着シート供給装置と、粘着シート供給装置から供給された粘着シートをハンドレールの表面に沿って案内して貼付ける案内貼付装置とを備え、剥離ユニットは、ハンドレールから剥離させるべき粘着シートを巻き取りつつハンドレールから剥離させる方向に引いて剥離させる巻き取り装置と、この巻き取り装置をハンドレールの移動速度に対応する速度で駆動する駆動装置とを備え、剥離ユニットは、ハンドレールの移動方向に見て貼付ユニットの上流側に設けられているので、粘着シートを張り替える際に、このエスカレータハンドレール用連続シート貼付剥離装置を一カ所に固定して、剥離する粘着シートの一部を剥がし、その部分をこの装置にセットすれば、ハンドレールの駆動の力で一周に渡って剥離することができる。
また、剥離する粘着シートを剥がすと同時に新しい粘着シートを貼付することができるので、張り替えに要する時間が短くてすむ。
また、彎曲しているハンドレールの面に皺や気泡を残さずに粘着シートを貼付することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1のエスカレータハンドレール用連続シート貼付剥離装置の正面図である。
【図2】図1の貼付ユニットの概略側面図である。
【図3】図1の剥離ユニットの概略側面図である。
【図4】図1の摩擦クラッチ機構の概略断面図である。
【図5】図1の押圧部材取付板の概略平面図である。
【図6】図5の概略側面図である。
【図7】図1の展開案内ローラ支持板の概略平面図である。
【図8】図7の概略側面図である。
【図9】この発明の実施の形態2のエスカレータハンドレール用連続シート貼付剥離装置の展開案内装置の概略断面図である。
【図10】図9の概略側面図である。
【符号の説明】
1 欄干、2 台座、3 貼付ユニット、4 剥離ユニット、5 フレーム、6 欄干パネル、7 保持アーム、8 吸盤装置、9 固定装置、10 ハンドレール、11 粘着シート、12 粘着シート供給装置、13 案内貼付装置、14 ローラ、15 フィルム支持軸、16 シート裏紙、17 裏紙巻取りローラ、18 伝達機構、19、63 ナット、20 摩擦クラッチ機構、21 ボビン、22 クラッチバネ、23 ボビンフレーム、24、27、28、29歯車、25、26 歯車軸、30、53、69 ゴムローラ、31 押圧ローラ、32 押圧ローラ回動部材、33、67 ネジリコイルバネ、34、66 取付部材、35 押圧部材取付板、36、78 直線軸受、37 直線軸、38バネ、39 クランプ、40 ハンドローラ締付ローラセット、41 アーム、42 固定板、43 締付ローラ回動部材、44 締付ローラ、45 巻き取り装置、46 駆動装置、47 展開ローラ、48、73 展開案内装置、49、50 回転軸、51、52 ネジ、54 加圧ローラ部、55、56、57 鎖車、58 鎖、59 加圧ローラ、60 クランクアーム、61 圧力調整アーム、62 移動ネジ、64 展開案内ローラ支持板、65 展開案内ローラセット、68 展開案内ローラ回動部材、70 調整ローラ、71、72 回収ボビン、74 剥離刃、75 保持板、76 ロッド、77 上部保持板。
【発明の属する技術分野】
この発明はエスカレータハンドレール用連続シート貼付剥離装置に関し、特に連続した粘着シートを連続的にハンドレールに貼付又剥離するエスカレータハンドレール用連続シート貼付剥離装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の宣伝広告や案内などの表示を有するエスカレータ用ハンドレールは、表示を印刷した樹脂製シート、フィルム等の比較的短いシールをハンドレールの表面に多数枚定間隔に接着したものであり、ハンドレールのほぼ平坦な表面中央部にだけ表示面が設けられている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
また、ハンドレールの中央部分の表面に記入表示を行い、その上に樹脂コーティングを施しているものもある(例えば、特許文献2参照)。
【0004】
【特許文献1】
実開昭61−59274号公報 (第3頁第1行から第8行)
【特許文献2】
実開昭63−162777号公報 (第3頁から第4頁)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、多数枚のシールを貼り付けられたハンドレールでは、シールの外縁が手によって繰り返し摺られたり、ハンドレール駆動装置の押圧車輪で摩擦駆動されるためにシールが剥離しやすいという問題があった。さらに、多数枚のシールを貼り付けることと剥離する作業に多くの人手がかかるという問題もあった。
また、ハンドレール全長に渡るような長い連続した粘着シートは貼付にも剥離にも多大のマンパワーを要し、ある場合には貼付作業だけに3時間を要したこともあった。剥離作業も人手で行わねばならず、長時間の作業が必要であった。
【0006】
また、表示の上に樹脂を一旦コーティングすると、表示内容を変更するためにはハンドレールの全体を交換しなければならず、宣伝広告などの表示内容を定期的に変更することはコスト面から実際上不可能であったという問題があった。
【0007】
従って、この発明の目的は、連続した粘着シートを簡単に貼付剥離することのできるエスカレータハンドレール用連続シート貼付剥離装置を得ることである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明に係わるエスカレータハンドレール用連続シート貼付剥離装置においては、エスカレータの欄干に取り付けられ得る台座上に貼付ユニットおよび剥離ユニットを備え、ハンドレール上に連続粘着シートを貼付し剥離させるための装置であって、貼付ユニットは、先端でハンドレール上に貼付された粘着シートをハンドレールの移動に応じてハンドレール上に連続的に供給する粘着シート供給装置と、粘着シート供給装置から供給された粘着シートをハンドレールの表面に沿って案内して貼付ける案内貼付装置とを備え、剥離ユニットは、ハンドレールから剥離させるべき粘着シートを巻き取りつつハンドレールから剥離させる方向に引いて剥離させる巻き取り装置と、この巻き取り装置をハンドレールの移動速度に対応する速度で駆動する駆動装置とを備え、剥離ユニットは、ハンドレールの移動方向に見て貼付ユニットの上流側に設けられる。
【0009】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1のエスカレータハンドレール用連続シート貼付剥離装置の概略正面図、図2は図1の貼付ユニットの概略側面図、図3は図1の剥離ユニットの概略側面図、図4は図1で用いている摩擦クラッチ機構の概略断面図、図5は図1の案内貼付装置の概略平面図、図6は図1の案内貼付装置の概略側面図、図7は図1の展開案内装置の概略平面図、図8は図1の展開案内装置の概略側面図である。
【0010】
エスカレータハンドレール用連続シート貼付剥離装置は、エスカレータの欄干1に取り付けられ得る台座2上に、貼付ユニット3と、剥離ユニット4とが備えられている。
台座2にはフレーム5と、欄干1の欄干パネル6の片側に配置されるようにフレーム5に固定された3本の保持アーム7と、その先端に付けられた吸盤装置8とを有する固定装置9が備えられている。またフレーム5にはベース5aと、貼付ユニット3と剥離ユニット4を支持する立ち上がり部5bが備えられている。フレーム5は固定装置9で欄干パネル6に固着されている。
【0011】
貼付ユニット3は、先端でハンドレール10上に貼付された粘着シート11をハンドレール10の移動に応じてハンドレール10上に連続的に供給する粘着シート供給装置12と、粘着シート供給装置12から供給された粘着シート11をハンドレール10の表面に沿って案内して貼付ける案内貼付装置13とを備えている。
【0012】
粘着シート供給装置12は、フレーム5に回転自在に支持され、供給フィルムのローラ14を回転可能に支持するフィルム支持軸15と、フレーム5に回転自在に支持され、供給フィルムのロール14から繰り出されたシート裏紙16を巻き取る裏紙巻取ローラ17と、フィルム支持軸15上のロール14の回転を裏紙巻取りローラ17に伝達する伝達機構18とを備えている。
【0013】
フィルム支持軸15に設けられた雌ねじ部15aに嵌合し、フィルム支持軸15に供給フィルムのロール14を固定するナット19がフィルム支持軸15に備えられている。
【0014】
裏紙巻取りローラ17は図4に示すように摩擦クラッチ機構20を備え、摩擦クラッチ機構20は、シート裏紙16を巻き付けるボビン21の内周面と摺動して応圧するクラッチバネ22と、クラッチバネ22の一端を保持するナット19aと、クラッチバネ22の他端を保持するボビンフレーム23とを備えている。
【0015】
伝達機構18は、フィルム支持軸15に固着された歯車24と、フレーム5に回転自在に支持された第1と第2の歯車軸25、26に固着された歯車27、28と、裏紙巻取りローラ17に固着された歯車29とを備えている。歯車24と歯車27と、歯車27と歯車28と、歯車28と歯車29が噛合して、従動する。歯車24の回転速度は歯車29の回転速度は、ロール14に装着されている粘着シート供給スピードより常に早く回転するように歯車24を設定してある。
【0016】
案内貼付装置13は、粘着シート供給装置12から供給された粘着シート11を案内貼付装置13に引き込むゴムローラ30と、ハンドレール10上に供給された粘着シート11にハンドレール10の移動方向に見て下流側に向かって次第に方向が変化する押圧力を加える複数の押圧ローラ31とを備えている。
ゴムローラ30はゴムライニングされ、台座2に対して水平にフレーム5で回転自在に軸支されている。
【0017】
押圧ローラ31aについて説明するが、後に説明する取付角度以外はその他の押圧ローラ31b、31c、31d、31eも同じ構造である。押圧ローラ31はそれぞれ押圧ローラ回動部材32に回転自在に支持され、押圧ローラ回動部材32はネジリコイルバネ33で付勢され、取付部材34に対して回動自由に支持されている。複数の取付部材34は一対の鞍状の押圧部材取付板35の内側面35aに固定されている。押圧部材取付板35の外側面に平行な2個の直線軸受36が設けられ、台座2に設けられた直線軸37と嵌合して、水平方向に調整移動ができる。一対の押圧部材取付板35間の間隔を調整するバネ38とクランプ39とからなる。
【0018】
ハンドレール10の移動方向に見て、ハンドレール10の幅方向の内側に固定されている押圧ローラ31ほど上流側に固定されている。
押圧ローラ31は粘着シート11の上から押圧力を加えて、粘着シート11をハンドレール10の表面に沿って曲げて密着する。押圧力の方向は、押圧ローラ31の軸に垂直である。押圧ローラ31の軸はハンドレール10の移動方向に対して5個ともほぼ直角であるが、粘着シート11に幅方向の張力を与えつつ貼付するためには僅かに傾けると良い結果が得られる。さらにハンドレール10の幅方向の内側に固定された押圧ローラ31の軸ほど、ハンドレール10の鞍状の平坦部の平面に対して平行であり、外側に固定された押圧ローラ31の軸ほど傾いている。
【0019】
図6の押圧部材取付板35の断面図に示すように、押圧部材取付板35の内側面35aはハンドレール10の鞍状の平坦部の平面に対して平行な頂上部54bと、約45度傾いた肩部35cと、約70度傾いた裾部35dと、約90度傾いた裾先端部35eとを有し、頂上部34bに押圧ローラ31a、肩部34cに押圧ローラ31bと31c、裾部34dに押圧ローラ31d、裾先端部34eに押圧ローラ31eを取付部材34を介して固定されていて、押圧ローラ31の押圧力の方向を決めている。
【0020】
さらに、ハンドレール10の移動方向に見て押圧部材取付板35の先端にハンドレール締付ローラセット40が備えられている。ハンドレール締付ローラセット40は、押圧部材取付板35の外側面35fに固定され、ハンドレール10の幅方向に対して外側に約45度傾いたアーム41と、アーム41に直角に保持された固定板42と、固定板42にネジリコイルバネ33で付勢されて回動自由に支持された締付ローラ回動部材43と、締付ローラ回動部材43に回転自在に支持された締付ローラ44とを備えている。
【0021】
次に、剥離ユニット4の構造を説明する。剥離ユニット4は、ハンドレール10から剥離させるべき粘着シートを巻き取りつつハンドレール10から剥離させる方向に引いて剥離させる巻き取り装置45と、この巻き取り装置45をハンドレール10の移動速度に対応する速度で駆動する駆動装置46と、台座2上に設けられ、粘着シートのハンドレール10上に貼付された部分とハンドレールから剥離させる方向に引かれる部分との間に設けられ、粘着シートにハンドレール10の移動方向に沿って次第に方向が変化する押圧力を加える複数の展開ローラ47を持ち、ハンドレール10の表面に沿って曲げて密着した粘着シートをハンドレール10から剥離させつつ次第に平板状に拡げる展開案内装置48とを備え、剥離ユニット4は、ハンドレールの移動方向に見て貼付ユニット3の上流側に設けられている。
【0022】
巻き取り装置45は、フレーム5に回転自在に軸支された2本の回転軸A49と回転軸B50と、それぞれの回転軸A49と回転軸B50とに設けられた雌ねじ49a、50aに嵌合するネジA51とネジB52と、一端をネジA51とネジB52の側面で支持され、他端を回転軸A49と回転軸B50の側面で支持された図示しない摩擦クラッチとを備えている。摩擦クラッチの構造は図4に示す裏紙巻き取りロールに設けられた摩擦クラッチ20と同様である。
【0023】
駆動装置46は、台座2に回転自在に軸支され、ハンドレール10とほぼ等しい幅のゴムローラ53と、加圧ローラ部54と、回転軸A49と回転軸B50に固着された鎖車A55と鎖車B56と、ゴムローラ53に固着された鎖車C57と、鎖車A55と鎖車B56と鎖車C57とを無端周回する鎖58とを備えている。
【0024】
加圧ローラ部54は、加圧ローラ59と、クランクアーム60と、圧力調整アーム61と、移動ネジ62とを備えている。加圧ローラ59はゴムローラ53の側面からハンドレール10の表面とその耳の部分との高さに相当する位置に配置されるように、クランクアーム60の先端に回転自在に固定されている。クランクアーム60は圧力調整アーム61の先端に回転自在に支持され、圧力調整アーム61の他端にネジ61aが切られ、そのネジ61aに対向する位置の台座2にもネジ2aが切られて、そのネジ61aとネジ2aと嵌合した移動ネジ62が設けられている。移動ネジ62にナット63が固定されて、移動ネジ62はネジ61aを下方に貫通している。
【0025】
展開案内装置48は、鞍状の内面を有した一対の展開案内ローラ支持板64と、展開案内ローラ支持板64に支持された複数の展開ローラ47と、展開案内ローラ支持板64の外側面に平行な2本の直線軸受36が設けられ、台座2に設けられた直線軸37と嵌合して、直線間歇移動ができる。一対の展開案内ローラ支持板64間の間隔を調整するバネ38とクランプ39が設けられている。
展開案内ローラ支持板64の内面64aにそれぞれ2個の展開案内ローラセット65a、65bが固定されている。展開案内ローラセット65a、65bはそれぞれ取付部材66と、取付部材66にネジリコイルバネ67で付勢され、回動自在に支持された展開案内ローラ回動部材68と、展開案内ローラ回動部材68に回転自在に支持された展開ローラ47とを備えている。
【0026】
ハンドレール10の移動方向に見て、ハンドレール10の幅方向の外側に固定されている展開ローラ47ほど上流側に固定されている。
展開ローラ47の軸はハンドレール10の移動方向に対して2個とも垂直である。さらにハンドレール10の幅方向の内側に固定された展開ローラ47の軸ほど、ハンドレール10の鞍状の平坦部の平面に対して平行である。
図8の展開案内ローラ支持板64の断面図に示すように、展開案内ローラ支持板64の内側面64aはハンドレール10の鞍状の平坦部の平面に対して約45度傾いた肩部64bと、約70度傾いた裾部64cとを有し、展開ローラ47aと47bはそれぞれ肩部64b、裾部64cに取付部材66を介して固定され、展開ローラ47の押圧力の方向を決めている。
【0027】
フレーム5に中心軸の回りにゴムがライニングされた剥離された粘着シートを巻取装置45へ案内するゴムローラ69が台座2に対して水平に回転自在で支持されている。
台座2のハンドレール10の移動方向に対して、貼付ユニット3と剥離ユニット4の中間と終端部に台座2とハンドレール10の水平方向を調整する調整ローラ70が台座2に回転自在に固定されている。
【0028】
このような構成のエスカレータハンドレール用連続シート貼付剥離装置の操作について説明する。
まず貼付ユニット3の操作を説明する。貼付するハンドレール10は、ハイパロンゴムからなり、高さ30mm、幅80mm位の鞍状の断面形状で、長さは一周で30m位の無端ベルトである。一方、フィルムはシンセディックポリマーフィルムの片側に印刷して表示体を設け、その印刷面に粘接着剤を塗布した粘着シート11と、その上をラミネートしたシリコーン離型剤を塗布されたシート裏紙16からなり、幅130mm位で外径80mmの紙管に所望の長さ、通常はハンドレール一周分である30mを巻回されたロール14になっている。
【0029】
フィルムロール14をフィルム支持軸15に挿入後、ナット19を締め付けて固定する。裏紙巻取ローラ17にボビン21を挿入後、ナット19を締め付けてクラッチバネ22がボビン21の内周面に当たり、所望の回転トルク以上が加わるとボビン21の内周面とクラッチバネ22の接触面が滑るように固定する。フィルムローラ14をシート裏紙16と粘着シート11とに分離し、シート裏紙16を裏紙巻き取りローラ17まで引っ張り出して先端部をボビン21にテープで固定する。一方、粘着シート11をゴムローラ30とハンドレール10の間を通過させてハンドレール10の移動方向にさらに引き出し平たくハンドレール10に貼り付ける。この状態から、押圧部材取付板35の間隔を縮めて、押圧ローラ31がハンドレール10に当たるまでスライドし、停止したところでクランプ39で固定する。この段階で、手で粘着シート11の貼り付けの不十分の箇所を直したり、印を付けておく。次に1m位ハンドレール10を送って、手で貼り付けた部分を切り取っておく。
【0030】
次に、ハンドレール10を自動で駆動すると、ハンドレール10に粘着シート11が引っ張られて粘着シート11がフィルムロール14から引き出される。フィルム支持軸15が回転すると、歯車24、27、28を介して歯車29が回転し、裏紙巻取ローラ17が回転する。裏紙巻取ローラ17の回転速度はフィルム支持軸15より常に速いので、貼付の初期では裏紙巻取ローラ17のシート裏紙16が巻き取られる速度は、フィルムロール14から引き出される速度より少し速いのでシート裏紙16は常に引っ張られた状態で巻き取られ、貼付が進むほどシート裏紙16を引っ張る力が大きくなるので、クラッチバネ22とボビン21の内周とで滑って、この力を逃がす摩擦クラッチ機構を構成している。
【0031】
ここで案内貼付装置13の動作を説明する。尚、ハンドレール10の断面は緩やかに幅方向に傾いた緩慢傾斜部と、約45度に外側に傾いた肩部と、ほぼ直立した壁部と、さらに内側に傾いた首部dがなめらかな曲線で結ばれた周囲を有している。
【0032】
新規なフィルムロール14からゴムローラ30とハンドレール10の間を通過した粘着シート11は、ハンドレール10の緩慢傾斜部に平らな状態で貼付され、さらに粘着シート11はハンドレール10と一緒に移動して、押圧ローラ31aとハンドローラ10の緩慢傾斜部の間に挿入されて、その部分の粘着シート11が貼付される。さらに、粘着シート11はハンドレール10と一緒に移動して、押圧ローラ31bとハンドレール10の緩慢傾斜部の下部へ間に挿入され、その部分の粘着シート11が貼付される。このようにして、押圧ローラ31c、押圧ローラ31d、押圧ローラ31eとハンドレール10との当接する箇所を通過する過程で粘着シート11が皺や気泡を残さずに貼付される。さらに、ハンドレール締付ローラセット40の締付ローラ44と首部との間に粘着シート11が引き込まれて、粘着シート11の幅方向の端部が貼付される。
貼付した部分が重なるまで貼付し、その後、端部に隙間がないように切り取って、その端部を接着力の大きな粘着テープで覆っておく。
【0033】
次に、剥離ユニット4の操作を説明する。準備作業としては、回転軸A49と回転軸B50に回収ボビン71、72を挿入し、ネジA51とネジB52を締め付けて固定する。ハンドレール10を駆動し、貼られている粘着シートの終端部が作業が行われる位置に停止する。ナイフを用いて粘着シートを切断し、回収ボビン71、72に一周以上巻くことができる長さまで粘着シートをめくり、ゴムローラ69に掛けてから、回収ボビン71、72に粘着シートの端部をテープで固定し、数回重ね巻きを行う。
【0034】
加圧ローラ部54を調整して、ハンドレール10とゴムローラ53との摩擦力を調整して、ハンドレール10の移動に伴ってゴムローラ53が回転するようにする。ナット63を回転して、加圧ローラ59をハンドレール10の首部に当て、さらにナット63を回転して所望の圧力をゴムローラ53に加える。
展開案内ローラ支持板64をハンドレール10の幅方向にスライドして展開ローラ47をハンドレール10に当て、クランプ39で固定する。
【0035】
このように準備してからハンドレール10を通常通り駆動すると、粘着シートは剥離されて、ボビン71、72に巻き取られていく。ハンドレール10が移動すると、ゴムローラ53が回転し、鎖58が鎖車C57で送られ、鎖58が噛み合った鎖車A55と鎖車B56とが回転する。
【0036】
ここで展開案内装置48の操作を説明する。展開ローラ47aで押圧されているハンドレール10に粘着している粘着シートは、展開ローラ47aでハンドレール10の裾部との間で押さえられ、それよりも内側の粘着シートは下流側の展開ローラ47bで押さえられているので、外側だけの粘着シートに剥がす力が加わり、ハンドレール10から剥がされる。次に、展開ローラ47bで押さえているハンドレール10に粘着している粘着シートは、展開ローラ47bでハンドレール10の肩部との間で押さえられているので、肩部より外側の粘着シートに剥がす力が加わり、ハンドレール10から剥がされていく。さらにハンドレール10が進むと展開ローラ47は無いので、全幅に渡って剥離する力が加わり、ハンドレール10から剥離され、ゴムローラ69に送られていく。
【0037】
このようなハンドレール用粘着シート貼付剥離装置を用いると、粘着シートの始めだけハンドレールに貼付すれば、その後はハンドレールの移動に伴って粘着シートが引き出されて、人手を煩わせることなくハンドレールに貼付することができる。
【0038】
さらに、ハンドレールが彎曲した複雑な断面を有していても、粘着シートが彎曲面に沿って曲げられ密着した貼付をすることができる。
【0039】
さらに、粘着シートを張り替える際に、ハンドレールから粘着シートの一部を剥離し、粘着シート貼付剥離装置にセットするだけで、ハンドレールの移動に伴って自動的に剥離される。
【0040】
さらに、彎曲した複雑な断面のハンドレールに貼付されている粘着シートも、容易に剥離することができる。
【0041】
さらに、剥離作業と同時に粘着シートの貼付作業を行うことができるので、作業に要する時間が短くなり、エスカレータの停止時間が少なくてすむ。
【0042】
さらに、貼付剥離作業を一カ所で固定して行うことができ、さらに乗降口の近くで貼付剥離作業ができるので、作業の足場が確保できて安全に作業を行うことができる。
【0043】
なお、実施の形態1では貼付ユニットと剥離ユニットを一つの台座に載せた構造であるが、それぞれ別の台座に載せた構造にして、貼付又は剥離を別々に行うこともできる。
【0044】
また、このエスカレータハンドレール用連続シート貼付剥離装置をエスカレータに関して説明したが、歩く歩道のようにハンドレールで乗客を案内する装置にも同様に適用可能である。
【0045】
実施の形態2.
図9はこの発明の実施の形態2のエスカレータハンドレール用連続シート貼付剥離装置に用いられる剥離装置の展開案内装置の概略断面図であり、図10は図9の概略側面図である。
実施の形態1の剥離ユニットと異なるのは展開案内装置であり、その他はほぼ同じであるので説明は省略する。
【0046】
展開案内装置73は、一対の鞍状の剥離刃74が保持板75とロッド76を介して上部保持板77に固定されている。上部保持板77の上面に備えられた直線軸受78が、台座2に設けられた直線軸37と嵌合して台座2に水平方向に移動自在に支持されている。
剥離刃74はハンドレール10の移動方向に対して、ハンドレールの裾部、肩部、緩慢傾斜部の順に当たるように、ハンドレール10の移動方向に傾斜している。剥離刃74はアルミニウムなど金属を絞ったり、切削加工で製作している。粘接着剤はハンドレール10のゴムには時間を経過すると良好な接着性を示すが、金属には接着しづらいので、金属から製作された剥離刃74が剥離の際の機械的抵抗にはならない。
【0047】
次にこの展開案内装置73の操作を説明する。実施の形態1と同様に準備作業として粘着シートの端部を剥がして、ボビンに巻き付けておく。次に、保持板75の間隔を接近させて、展開案内装置73を粘着シート11のハンドレール上に貼付された部分とハンドレールから剥離される方向に引かれる部分との間に設ける。
このように準備してから、ハンドレール10を駆動すると、実施の形態1と同様に粘着シート11が巻かれて、1周分人手を煩わさないで剥離できる。
【0048】
このようなエスカレータハンドレール用連続シート貼付剥離装置では、粘着シートの外側から剥離刃で剥離するので、粘着シートとハンドレール間の接着力が大きくても剥がすことができ、剥離残しがない。
【0049】
【発明の効果】
以上の如くこの発明の粘着シート付ハンドレールによる効果は次の通りである。
エスカレータハンドレール用連続シート貼付剥離装置は、エスカレータの欄干に取り付けられ得る台座上に貼付ユニットおよび剥離ユニットを備え、ハンドレール上に連続粘着シートを貼付し剥離させるための装置であって、貼付ユニットは、先端でハンドレール上に貼付された粘着シートをハンドレールの移動に応じてハンドレール上に連続的に供給する粘着シート供給装置と、粘着シート供給装置から供給された粘着シートをハンドレールの表面に沿って案内して貼付ける案内貼付装置とを備え、剥離ユニットは、ハンドレールから剥離させるべき粘着シートを巻き取りつつハンドレールから剥離させる方向に引いて剥離させる巻き取り装置と、この巻き取り装置をハンドレールの移動速度に対応する速度で駆動する駆動装置とを備え、剥離ユニットは、ハンドレールの移動方向に見て貼付ユニットの上流側に設けられているので、粘着シートを張り替える際に、このエスカレータハンドレール用連続シート貼付剥離装置を一カ所に固定して、剥離する粘着シートの一部を剥がし、その部分をこの装置にセットすれば、ハンドレールの駆動の力で一周に渡って剥離することができる。
また、剥離する粘着シートを剥がすと同時に新しい粘着シートを貼付することができるので、張り替えに要する時間が短くてすむ。
また、彎曲しているハンドレールの面に皺や気泡を残さずに粘着シートを貼付することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1のエスカレータハンドレール用連続シート貼付剥離装置の正面図である。
【図2】図1の貼付ユニットの概略側面図である。
【図3】図1の剥離ユニットの概略側面図である。
【図4】図1の摩擦クラッチ機構の概略断面図である。
【図5】図1の押圧部材取付板の概略平面図である。
【図6】図5の概略側面図である。
【図7】図1の展開案内ローラ支持板の概略平面図である。
【図8】図7の概略側面図である。
【図9】この発明の実施の形態2のエスカレータハンドレール用連続シート貼付剥離装置の展開案内装置の概略断面図である。
【図10】図9の概略側面図である。
【符号の説明】
1 欄干、2 台座、3 貼付ユニット、4 剥離ユニット、5 フレーム、6 欄干パネル、7 保持アーム、8 吸盤装置、9 固定装置、10 ハンドレール、11 粘着シート、12 粘着シート供給装置、13 案内貼付装置、14 ローラ、15 フィルム支持軸、16 シート裏紙、17 裏紙巻取りローラ、18 伝達機構、19、63 ナット、20 摩擦クラッチ機構、21 ボビン、22 クラッチバネ、23 ボビンフレーム、24、27、28、29歯車、25、26 歯車軸、30、53、69 ゴムローラ、31 押圧ローラ、32 押圧ローラ回動部材、33、67 ネジリコイルバネ、34、66 取付部材、35 押圧部材取付板、36、78 直線軸受、37 直線軸、38バネ、39 クランプ、40 ハンドローラ締付ローラセット、41 アーム、42 固定板、43 締付ローラ回動部材、44 締付ローラ、45 巻き取り装置、46 駆動装置、47 展開ローラ、48、73 展開案内装置、49、50 回転軸、51、52 ネジ、54 加圧ローラ部、55、56、57 鎖車、58 鎖、59 加圧ローラ、60 クランクアーム、61 圧力調整アーム、62 移動ネジ、64 展開案内ローラ支持板、65 展開案内ローラセット、68 展開案内ローラ回動部材、70 調整ローラ、71、72 回収ボビン、74 剥離刃、75 保持板、76 ロッド、77 上部保持板。
Claims (9)
- エスカレータの欄干に取り付けられ得る台座上に貼付ユニットおよび剥離ユニットを備え、ハンドレール上に連続粘着シートを貼付し剥離させるための装置であって、
上記貼付ユニットは、先端でハンドレール上に貼付された粘着シートをハンドレールの移動に応じてハンドレール上に連続的に供給する粘着シート供給装置と、上記粘着シート供給装置から供給された粘着シートを上記ハンドレールの表面に沿って案内して貼付ける案内貼付装置とを備え、
上記剥離ユニットは、ハンドレールから剥離させるべき粘着シートを巻き取りつつハンドレールから剥離させる方向に引いて剥離させる巻き取り装置と、この巻き取り装置をハンドレールの移動速度に対応する速度で駆動する駆動装置とを備え、
上記剥離ユニットは、ハンドレールの移動方向に見て上記貼付ユニットの上流側に設けられたことを特徴とするエスカレータハンドレール用連続シート貼付剥離装置。 - 上記貼付ユニットの上記粘着シート供給装置は、上記台座に設けられて粘着シートのロールを回転可能に支持する支持軸と、上記支持軸に支持された粘着シートのロールから繰り出されたシート裏紙を巻き取るシート裏紙巻き取りローラと、上記支持軸上のロールの回転を上記シート裏紙巻き取りローラに伝達する伝達機構とを備えたことを特徴とする請求項1記載のエスカレータハンドレール用連続シート貼付剥離装置。
- 上記貼付ユニットの上記案内貼付装置は、上記台座に設けられて、ハンドレール上に供給された粘着シートにハンドレールの移動方向に見て下流側に向かって次第に方向が変化する押圧力を加える複数の押圧ローラを備え、粘着シートをハンドレールの表面に沿って曲げて密着させることを特徴とする請求項1あるいは2記載のエスカレータハンドレール用連続シート貼付剥離装置。
- 上記剥離ユニットの巻き取り装置は、ハンドレールから剥離させるべき粘着シートを先端から巻き取る巻き取りボビンを備えたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項記載のエスカレータハンドレール用連続シート貼付剥離装置。
- 上記剥離ユニットの駆動装置は、上記台座に設けられ、ハンドレール上に摩擦接触して回転される駆動ローラと、上記駆動ローラの回転を上記巻き取り装置に伝達する伝達装置を備えたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項記載のエスカレータハンドレール用連続シート貼付剥離装置。
- 上記剥離ユニットは、上記台座上で、粘着シートのハンドレール上に貼付された部分とハンドレールから剥離させる方向に引かれる部分との間に設けられ、粘着シートにハンドレールの移動方向に沿って次第に方向が変化する押圧力を加える複数の展開ローラを持ち、ハンドレールの表面に沿って曲げて密着した粘着シートをハンドレールから剥離させつつ次第に平板状に拡げる展開案内装置を備えたことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項記載のエスカレータハンドレール用連続シート貼付剥離装置。
- 上記台座が、上記貼付ユニットおよび上記剥離ユニットを支持するフレームと、上記フレームに設けられてエスカレータの欄干に固着され得る吸盤装置を有する固定装置とを備えたことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項記載のエスカレータハンドレール用連続シート貼付剥離装置。
- 上記貼付ユニットおよび上記剥離ユニットが、粘着シートに張力を伝達する摩擦クラッチ機構をそれぞれ備えたことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項記載のエスカレータハンドレール用連続シート貼付剥離装置。
- エスカレータハンドレール用連続シート貼付剥離装置に用いる剥離ユニットを備えた剥離装置であって、上記剥離ユニットは、ハンドレールから剥離させるべき粘着シートを巻き取りつつハンドレールから剥離させる方向に引いて剥離させる巻き取り装置と、この巻き取り装置をハンドレールの移動速度に対応する速度で駆動する駆動装置と、台座上で、粘着シートのハンドレール上に貼付された部分とハンドレールから剥離させる方向に引かれる部分との間に設けられ、粘着シートにハンドレールの移動方向に沿って次第に方向が変化する押圧力を加える複数の展開ローラを持ち、ハンドレールの表面に沿って曲げて密着した粘着シートをハンドレールから剥離させつつ次第に平板状に拡げる展開案内装置を備えたことを特徴とする剥離装置。
Priority Applications (1)
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JP2002286362A JP2004123253A (ja) | 2002-09-30 | 2002-09-30 | エスカレータハンドレール用連続シート貼付剥離装置およびそれに用いる剥離装置 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100428016C (zh) * | 2004-09-14 | 2008-10-22 | 株式会社高鸟 | 叠片剥离方法及装置 |
JP2015203110A (ja) * | 2014-04-14 | 2015-11-16 | 株式会社マーキス | 剥離紙剥し器 |
-
2002
- 2002-09-30 JP JP2002286362A patent/JP2004123253A/ja active Pending
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