JP4187535B2 - 連続表示シート付きハンドレール - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明はエスカレータなど乗客コンベアハンドレールに関し、特に連続した表示シートを貼付された連続表示シート付きハンドレールに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の宣伝広告や案内などの表示を有するエスカレータ用ハンドレールは、表示を印刷した樹脂製シート、フィルム等の比較的短いシールをハンドレールの表面に多数枚定間隔に接着したものであり、ハンドレールのほぼ平坦な表面中央部にだけ表示面が設けられている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
また、ハンドレールの中央部分の表面に記入表示を行い、その上に樹脂コーティングを施しているものもある(例えば、特許文献2参照。)。
【0004】
【特許文献1】
実開昭61−59274号公報 (第3頁第1行から第8行)
【特許文献2】
実開昭63−162777号公報 (第3頁から第4頁)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、多数枚のシールを貼り付けられたハンドレールでは、シールの外縁が手によって繰り返し摺られたり、ハンドレール駆動装置の押圧車輪で摩擦駆動されるためにシールが剥離しやすいという問題があった。さらに、多数枚のシールを貼り付けることと剥離する作業に多くの人手がかかるという問題もあった。
【0006】
また、ハンドレール全長に渡るような長い連続した表示シートは貼付にも剥離にも多大のマンパワーを要し、ある場合には貼付作業だけに3時間を要したこともあった。剥離作業も人手で行わねばならず、長時間の作業が必要であった。
【0007】
また、表示の上に樹脂を一旦コーティングすると、表示内容を変更するためにはハンドレールの全体を交換しなければならず、宣伝広告などの表示内容を定期的に変更することはコスト面から実際上不可能であったという問題があった。
【0008】
従って、この発明の目的は、全周に渡って貼付され、使用可能期間が長く、廉価な連続した表示シートが容易に交換することのできる連続表示シート付きハンドレールを得ることである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この発明に係わる連続表示シート付きハンドレールは、標章が設けられた複数の第2の高分子有機シートが多層に粘接着され、且つ上記複数の第2の高分子有機シートのうち一方の表層に位置する第2の高分子有機シートが一方の面に粘接着または粘着された第1の高分子有機シートからなる連続表示シートが、上記第1の高分子有機シートの他方の面でハンドレールの移動方向に対して全周に渡って連続して上記ハンドレールに粘接着されている。
【0010】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1の連続表示シート付きハンドレールの斜視図である。図2は図1の断面図である。図3は図1の連続表示シートをハンドレールに連続して添付するエスカレータハンドレール用連続シート貼付装置の概略正面図である。図1の連続表示シートは説明のために、一部剥がした状態と、重なって貼付されている連続表示シートは位置をずらして図示してあるが、実際は切れ目無くハンドレール上に貼付され、2層目のシートは直上に貼付してある。
【0011】
連続表示シート付きハンドレールは、図示されていないエスカレータの欄干の上面に案内され、周回するハンドレール1と、ハンドレール1の上面をほとんど覆い、ハンドレール1の移動方向に無端周回し、両端部で接続され、ハンドレール1と粘接着材で粘接着された連続表示シート2とを備えている。連続表示シート2は、2枚の高分子有機シート3、4を粘着剤または粘接着剤で積層されている。第1の高分子有機シート3は、ハンドレール1の移動方向に直交した幅を全幅に渡って覆うような幅20cmで、長さはハンドレール1の全周に相当する約30mである。第1の高分子有機シート3は、ハンドレール1に貼付された状態では、ハンドレール1の移動方向に沿って無端周回し、第1の高分子有機シート3の両端部同士で接続されている。さらに、第2の高分子有機シート4も幅および長さは第1の高分子有機シート3と同じである。
【0012】
図2に示すように、ハンドレール1は、複数の帆布5からなる帆布層6と、この帆布層6の表面を覆うよう配設される化粧層7とにより構成されている。
【0013】
帆布層6は、綿などの天然繊維またはポリエステルまたはナイロン等の化学繊維等の織物からなる帆布5が2〜5層に積層されている。また、この帆布層6は、断面形状が略C字型となるよう湾曲しており、これにより、ハンドレール1は、図示しない欄干上に配置される背部8と、この背部8の両端から湾曲しながら下方に向かって延設される一対の側面部9と、この一対の側面部9の下端から互いに近づく方向に突出する耳部10とから形成されている。
【0014】
化粧層7は、屈曲性および引張力に優れる各種ゴムまたはプラスチックが用いられ、特にクロロスルフォン化ポリエチレンゴムが一般的に使用されている。なお、これらの各構成材間および帆布5の各層間はゴム系の接着剤で加硫接着されているのが一般的である。
【0015】
連続表示シート2は、工場で一体ものとして製造される。第1の高分子有機シート3と第2の高分子有機シート4とは、幅広のシートの段階で粘接着剤で粘着され、ロールにされている。ここで使用できる粘接着剤は、2−エチルヒキシルアクリレートにアクリル酸を添加して変性したポリマーに粘着付与剤としてアビニチン酸、溶媒として芳香族炭化水素系溶媒を混合したものである。このように、芳香族炭化水素を溶媒とする粘接着剤は安価な材料を用いることができ、通常50cm幅で値段が1m当たり5千円と低額である。このように一体にロール化された連続表示シート2の片面にカレンダ印刷により、所望の標章11を印刷し、その標章11の上面に粘接着剤が塗布され、さらにその上にシリコーン系離型剤を塗布された離型紙を離型剤の塗布された面と粘接着剤の塗布面を合わせてロール状に巻回された連続表示シート2のロールを準備する。このハンドレール1に粘接着する粘接着剤は、2−エチルヒキシルアクリレートにアクリル酸を添加して変性したポリマーに粘着付与剤としてアビニチン酸、溶媒としてケトン類を混合されたものである。溶媒としてケトン類を用いる理由は、ハンドレールの材質がクロロスルフォン化ポリエチレンであり、芳香族炭化水素系の溶媒でクロロスルフォン化ポリエチレンがアタックされてしまうためである。そのため、特殊な粘接着剤を用いることが必要であり、20cm幅の連続表示シートの値段が1m当たり2〜3万円と高価である。
【0016】
第2の高分子有機シート4は透明であるので、第1の高分子有機シート3に形成された標章11を見ることができる。
【0017】
連続表示シート2をハンドレール1に添付するとき、図3に示すエスカレータハンドレール用連続シート貼付装置を用いる。エスカレータハンドレール用連続シート貼付装置は、エスカレータの欄干12に取り付けられ得る台座13上に、貼付ユニット14が備えられている。簡単に各部を説明する。
【0018】
台座13にはフレーム15と、欄干12に配置されるようにフレーム15に固定された固定装置16が備えられているので、フレーム15は固定装置16で欄干12に固着することができる。
【0019】
貼付ユニット14は、先端でハンドレール1上に貼付されえ連続表示シート2をハンドレール1の移動に応じてハンドレール1上に連続的に供給する表示シート供給装置17と、表示シート供給装置17から供給された連続表示シート2をハンドレール1の表面に沿って案内して貼付ける案内貼付装置18とを備えている。
【0020】
表示シート供給装置17は、フレーム15に回転自在に支持され、供給シートのロール19を回転可能に支持するシート支持軸20と、フレーム15に回転自在に支持され、供給シートのロール19から繰り出されたシート裏紙21を巻き取る裏紙巻取ローラ22と、シート支持軸20上のロール19の回転を裏紙巻取ローラ22に伝達する伝達機構23とを備えている。
【0021】
案内貼付装置18は、表示シート供給装置17から供給された連続表示シート2を案内貼付装置18に引き込むゴムローラ24と、ハンドレール1上に供給された連続表示シート2にハンドレール1の移動方向に見て下流側に向かって次第に方向が変化する押圧力を加える複数の押圧ローラ25とを備えている。
【0022】
次に、エスカレータハンドレール用連続シート貼付剥離装置を用いて、連続表示シートの添付について説明する。
【0023】
連続表示シートのロール19をシート支持軸20に固定する。裏紙巻取ローラ22にボビン26を固定する。シートロール19をシート裏紙21と連続表示シート2とに分離し、シート裏紙21を裏紙巻取ローラ22まで引っ張り出して先端部をボビン26にテープで固定する。一方、連続表示シート2をゴムローラ24とハンドレール1の間を通過させてハンドレール1の移動方向にさらに引き出し平たくハンドレール1に貼り付ける。
【0024】
次に、ハンドレール1を自動で駆動すると、ハンドレール1に連続表示シート2が引っ張られて連続表示シート2がシートロール19から引き出される。シート支持軸20が回転すると、伝達機構23が駆動し、裏紙巻取ローラ22が回転する。新規なシートロール19からゴムローラ24とハンドレール1の間を通過した連続表示シート2は、ハンドレール1の背部8に平らな状態で貼付され、さらに連続表示シート2はハンドレール1と一緒に移動して、押圧ローラ25aとハンドローラ10の背部8の間に挿入されて、その部分の連続表示シート2が貼付される。さらに、連続表示シート2はハンドレール1と一緒に移動して、押圧ローラ25bとハンドレール1の背部8の下部へ間に挿入され、その部分の連続表示シート2が貼付される。このようにして、複数の押圧ローラ25a、25b、25c、25d、25eとハンドレール1との当接する箇所を通過する過程で連続表示シート2が皺や気泡を残さずに貼付される。貼付した部分が重なるまで貼付し、その後、端部に隙間がないように切り取って、その端部を接着力の大きな粘着テープで接着する。
【0025】
このような連続表示シート付きハンドレールは、2層の高分子有機シートが粘接着されているので、第1の高分子有機シートの使用可能期間を長くすることができる。その結果、高価なハンドレール1に粘接着する第1の高分子有機シートの使用量を少なくすることでコストダウンができる。
【0026】
尚、第1および第2の高分子有機シートの材質はポリプロピレンに限らず、表示印刷可能な材質のシートであれば良く、例えばポリフッ化ビニリデン、ポリ塩化ビニール、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレン、ポリエチレンなどがある。
【0027】
また、第2の高分子有機シートに用いる粘接着剤の基材、粘着付与剤、溶剤など、この説明に限ったものではなく、市販されている粘接着剤を用いることができる。
【0028】
実施の形態2.
図4はこの発明の実施の形態2の連続表示シート付きハンドレールの斜視図である。実施の形態2は図1と同様に第1の連続表示シート2と第2の連続表示シート3がハンドレール1に粘接着されている。実施の形態1と異なって、第1の高分子有機シート3への表示印刷がなく、粘接着剤だけ設け、第2の高分子有機シート4の片面に標章11を印刷したのち、粘接着剤を塗布している。これ以外は実施の形態1と同じであり、説明は省略する。
【0029】
このような連続表示シート付きハンドレールは、第1の高分子有機シート3に標章11を印刷しなくてすむので、特殊な粘接着剤用溶媒に耐性が必要な表示用印刷材料の必要がなくなるので、安価な表示印刷材料を用いることができる。
【0030】
また、第1の高分子有機シート3と粘接着剤との間に表示用印刷材料が介在していないので、粘接着力が充分確保できて、図示しないハンドレール駆動用ローラから加わる力で剥離することがなくなる。
【0031】
実施の形態3.
図5はこの発明の実施の形態3の連続表示シート付きハンドレールの斜視図である。図1と異なって、第2の高分子有機シート4と第1の高分子有機シート3との標章11が全く同じであり、工場で第1と第2の高分子有機シートとを重ねてロール化して、エスカレータの設置場所に持ち込んで一回の貼付でハンドレール1に形成することができる。
【0032】
このように貼付された上側の連続表示シートは、汚れやすい高分子有機シートを剥がすことで容易に同じ内容の標章11を準備できる。
【0033】
また、一回に2枚の表示シートを貼付することができるので、貼付時間が約半分になる。
【0034】
尚、同じ表示の連続表示シートを2枚重ねてあるが、重ねる連続表示シートの枚数を増やしても総厚みがハンドレールの移動の妨げになることがない範囲で重ねることができる。
【0035】
実施の形態4.
図6はこの発明の実施の形態4の連続表示シート付きハンドレールの斜視図である。図7は図6の断面図である。図4と異なって、第2の高分子有機シート4の幅が第1の高分子有機シート3より狭くなっていて、ほぼハンドレール1の肩部8を覆っている。その他は実施の形態2と同様であるので説明は省略する。
【0036】
このようなハンドレールの肩部に貼付した第2の高分子有機シート4を定期的に交換することによって、第1の連続表示シート3の交換頻度を長くすることができると同時に幅の狭いのでコストが少なくなる。
【0037】
実施の形態5.
図8はこの発明の実施の形態5の連続表示シート付きハンドレールの斜視図であり、図9は図8の断面図である。
図8の連続表示シート付きハンドレールは図8にさらに第3の高分子有機シート27が備えられている点が異なっている。第3の高分子有機シート27は、第2の高分子有機シート4の上面を覆っている。第3の高分子有機シート27と第2の高分子有機シート4には異なった表示を印刷されている。第1、第2、第3の高分子有機シート3、4、27は工場で3層構造でロール巻回して、貼付する現場に持ち込む。貼付以降の工程は実施の形態1と同様であるので説明は省略する。
【0038】
このように貼付された上側の連続表示シートは、汚れたりまたはキズが付いたとき、この上側の連続表示シートを剥離すれば、新たな連続表示シートの表面を現すことができるので、施工時間が少なくてすむ。
【0039】
実施の形態6.
図10はこの発明の実施の形態6の連続表示シート付きハンドレールの斜視図である。実施の形態1と同様な構造であり、第2の高分子有機シート4は短期間だけ使用可能のように、粘接着剤の替わりに粘着剤を用い、表示の印刷も施さない点が実施の形態1と異なっている。第1および第2の高分子有機シート3、4を工場で重ねてロールに製造して、施工現場に持ち込んで貼付する。
【0040】
貼付したのち、通常の通りエスカレータを2〜3日位運転を行う。その後、第2の高分子有機シート4を剥離する。このように所定期間第2の高分子有機シート4を貼付した状態でエスカレータを駆動すると、ハンドレールの駆動用ローラなどに付着している汚れが第2の高分子有機シート4に付着して、駆動用ローラなどの清掃を行うことができる。
【0041】
このような連続表示シート付きハンドレールは、上面に清掃用にシートを積層した連続表示シートが設けられているので、エスカレータの駆動用ローラを停止し、清掃のためにエスカレータの踏段などの部品を外すことがなくなる。
【0042】
実施の形態7.
図11はこの発明の実施の形態7の連続表示シート付きハンドレールの斜視図である。実施の形態6と、第2の高分子有機シート4の幅がハンドレール1の肩部を覆得る程度に狭くなっている点が異なっており、その他は同様であるので同様な点の説明は省略する。
【0043】
貼付したのち、通常の通りエスカレータを2〜3日位運転を行う。その後、第2の高分子有機シート4を剥離する。このように所定期間第2の高分子有機シート4を貼付した状態でエスカレータを駆動すると、ハンドレールの駆動用ローラなどに付着している汚れが第2の高分子有機シート4に付着して、駆動用ローラなどの清掃を行うことができる。
【0044】
このような連続表示シート付きハンドレールは、上面に清掃用にシートを積層した連続表示シートが設けられているので、エスカレータの駆動用ローラを停止し、清掃のためにエスカレータの踏段などの部品を外すことがなくなると同時に第2の高分子有機シート4の幅が狭いのでコストが安くなる。
【0045】
実施の形態8.
図12はこの発明の実施の形態8の連続表示シート付きハンドレールの斜視図である。図13は図12の断面図である。図9と異なって、第2と第3の高分子有機シート4、28が第1の高分子有機シート3の上面に重ならずに、並んで貼付されている点が異なっており、その他は実施の形態5と同様であるので説明は省略する。
【0046】
このような連続表示シート付きハンドレールは、一方の高分子有機シートを交換することができる。例えば、広告の交換頻度が違っている場合、短期間使用する高分子有機シートは耐色性および耐候性などを考慮して安価なシートを使用でき、コストダウンにつながる。
【0047】
実施の形態9.
図14はこの発明の実施の形態9の連続表示シート付きハンドレールの斜視図である。図15はハンドレール上に連続表示シートを蛇行しながら貼付することのできるエスカレータハンドレール用連続シート貼付装置の概略正面図、図16は図15の概略平面図である。
図14は図6と同様な構成であるが、第2の高分子有機シートのハンドレール1に貼付される位置がハンドレール1の幅方向に蛇行していることである。その他は図6と同様であり、説明は第2の高分子有機シートの貼付に付いてだけ説明し、その他は省略する。
【0048】
蛇行しながら貼付するのに用いられる図15に示すエスカレータハンドレール用連続シート貼付装置と図3が異なる点は、ハンドレールの幅方向の連続表示シートの貼付位置を調整する貼付位置調整装置が追加されている点であり、その他は同じであるので、同じ部分の説明は省略する。
【0049】
貼付ユニット14は、先端でハンドレール1上に貼付された高分子有機シート4をハンドレール1の移動に応じてハンドレール1上に連続的に供給する粘着シート供給装置17と、粘着シート供給装置17から供給された高分子有機シート4をハンドレール1の表面に沿って案内して貼付ける案内貼付装置18とを備えている。
【0050】
案内貼付装置18は、粘着シート供給装置17から供給された高分子有機シート4をハンドレール1の幅方向に対して貼付位置を調整しながら蛇行状に送り出す貼付位置調整装置28と、ハンドレール1に引き込むゴムローラ24と、ハンドレール1上に高分子有機シート4を貼付するゴムローラ29とを備えている。
【0051】
貼付位置調整装置28は、ハンドレール1に外側面が接触し、フレーム15、30に軸支され、外側面にカム溝31aが設けられ、ハンドレール1の移動に伴って回転運動を行う円筒カム31と、カム溝31aに緩やかに嵌合する案内ピン部32aが設けられ、台座13に設けられた案内溝13a内をハンドレール1の幅方向に往復運動する直線運動部32と、高分子有機シート4の幅の間隔で離間し、直線運動部32に上方に向けて軸支された2本の案内ローラ33、34とを備えている。ゴムローラ24、29はゴムライニングされ、台座13に対して水平にフレーム15に回転自在に軸支されている。
【0052】
このような構成のエスカレータハンドレール用連続シート貼付装置の操作について説明する。フィルムロール19をフィルム支持軸20に挿入して固定する。裏紙巻取ローラ22にボビン26を挿入して固定する。フィルムロール19をシート裏紙21と高分子有機シート4とに分離し、シート裏紙21を裏紙巻取ローラ22まで引っ張り出して先端部をボビン26にテープで固定する。一方、高分子有機シート4を案内ローラ33、34の間を通過させ、ゴムローラ24とハンドレール1の間を通過させてハンドレール1の移動方向にさらに引き出し平たくハンドレール1に貼り付ける。この段階で、手で高分子有機シート4の貼り付けの不十分の箇所を直したり、印を付けておく。次に1m位ハンドレール1を送って、手で貼り付けた部分を切り取っておく。
【0053】
次に、ハンドレール1を自動で駆動すると、ハンドレール1に高分子有機シート4が引っ張られて高分子有機シート4がフィルムロール19から引き出される。貼付位置調整装置28の円筒カム31は、ハンドレール1の移動に従って回転運動する。円筒カム31が回転すると、カム溝31aに案内されて、直線運動部32がハンドレール1の幅方向に往復運動する。直線運動部32の往復運動に伴って案内ローラ33、34がフィルムロール19から引き出された高分子有機シート4のハンドレール1の幅方向に対する位置を変化させる。ハンドレール1の幅方向に対する位置が変化された高分子有機シート4は、ゴムローラ24とハンドレール1の間を通過して、ハンドレール1上に貼付され、さらにゴムローラ29で再度高分子有機シート4を下方に押しつけて貼付する。貼付した部分が重なるまで貼付を継続し、その後、端部に隙間がないように切り取って、その端部を接着力の大きな粘着テープで覆っておく。
このようにしてハンドレール1上に第2の高分子有機シートが貼付される。
【0054】
このような連続表示シート付きハンドレールは、蛇行して貼られているので、ハンドレールの移動に伴って動的な宣伝効果が得られる。
【0055】
実施の形態10.
図17はこの発明の実施の形態10の連続表示シート付きハンドレールの斜視図である。実施の形態9の上にさらに、実施の形態9と同様にして、位相の異なった第3の高分子有機シートを貼付したものである。
【0056】
このような連続表示シート付きハンドレールは、2つの広告が蛇行して貼られているので、実施の形態9よりさらに、ハンドレールの移動に伴って動的な宣伝効果が得られる。
また、広告および注意事項など異なった内容の標章を印刷すれば、同時に告知することができる。
【0057】
【発明の効果】
この発明の連続表示シート付きハンドレールによる効果は、標章が設けられた複数の第2の高分子有機シートが多層に粘接着され、且つ上記複数の第2の高分子有機シートのうち一方の表層に位置する第2の高分子有機シートが一方の面に粘接着または粘着された第1の高分子有機シートからなる連続表示シートが、上記第1の高分子有機シートの他方の面でハンドレールの移動方向に対して全周に渡って連続して上記ハンドレールに粘接着されているので、第1の高分子有機シートの使用可能期間を長くすることができる。その結果、高価なハンドレール1に粘接着する第1の高分子有機シートの使用量を少なくすることでコストダウンができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1の連続表示シート付きハンドレールの斜視図である。
【図2】 図1の断面図である。
【図3】 図1の連続表示シートをハンドレールに連続して添付するエスカレータハンドレール用連続シート貼付装置の概略正面図である。
【図4】 この発明の実施の形態2の連続表示シート付きハンドレールの斜視図である。
【図5】 この発明の実施の形態3の連続表示シート付きハンドレールの斜視図である。
【図6】 この発明の実施の形態4の連続表示シート付きハンドレールの斜視図である。
【図7】 図6の断面図である。
【図8】 この発明の実施の形態5の連続表示シート付きハンドレールの斜視図である。
【図9】 図8の断面図である。
【図10】 この発明の実施の形態6の連続表示シート付きハンドレールの斜視図である。
【図11】 この発明の実施の形態7の連続表示シート付きハンドレールの斜視図である。
【図12】 この発明の実施の形態8の連続表示シート付きハンドレールの斜視図である。
【図13】 図12の断面図である。
【図14】 この発明の実施の形態9の連続表示シート付きハンドレールの斜視図である。
【図15】 ハンドレール上に連続表示シートを蛇行しながら貼付することのできるエスカレータハンドレール用連続シート貼付装置の概略正面図である。
【図16】 図15の概略平面図である。
【図17】 この発明の実施の形態10の連続表示シート付きハンドレールの斜視図である。
【符号の説明】
1 ハンドレール、2 連続表示シート、3、4、27 高分子有機シート、5 帆布、6 帆布層、7 化粧層、8 背部、9 側面部、10 耳部、11標章、12 欄干、13 台座、14 貼付ユニット、15、30 フレーム、16 固定装置、17 表示シート供給装置、18 案内貼付装置、19 ロール、20 シート支持軸、21 シート裏紙、22 裏紙巻取ローラ、23 伝達機構、24、29 ゴムローラ、25 押圧ローラ、26 ボビン、28 貼付位置調整装置、31 円筒カム、31a カム溝、32 直線運動部、32a 案内ピン部、33、34 案内ローラ。
Claims (6)
- 標章が設けられた複数の第2の高分子有機シートが多層に粘接着され、且つ上記複数の第2の高分子有機シートのうち一方の表層に位置する第2の高分子有機シートが一方の面に粘接着または粘着された第1の高分子有機シートからなる連続表示シートが、上記第1の高分子有機シートの他方の面でハンドレールの移動方向に対して全周に渡って連続して上記ハンドレールに粘接着されていることを特徴とする連続表示シート付きハンドレール。
- 上記連続表示シートは、幅の異なった高分子有機シートが積層されたことを特徴とする請求項1に記載の連続表示シート付きハンドレール。
- 上記連続表示シートには、透明な高分子有機シートを含むことを特徴とする請求項1乃至2のいずれか一項に記載の連続表示シート付きハンドレール。
- 上記連続表示シートは、粘着性の異なった粘接着剤で複数の高分子有機シートがそれぞれ粘接着されたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の連続表示シート付きハンドレール。
- ハンドレールに粘接着された上記連続表示シートの最外層の高分子有機シートは、清掃用であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の連続表示シート付きハンドレール。
- 上記連続表示シートが、ハンドレールの幅方向に蛇行して貼付されたことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の連続表示シート付きハンドレール。
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