JP2003276976A - エスカレータ移動手摺及びエスカレータ - Google Patents

エスカレータ移動手摺及びエスカレータ

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JP2003276976A
JP2003276976A JP2002088498A JP2002088498A JP2003276976A JP 2003276976 A JP2003276976 A JP 2003276976A JP 2002088498 A JP2002088498 A JP 2002088498A JP 2002088498 A JP2002088498 A JP 2002088498A JP 2003276976 A JP2003276976 A JP 2003276976A
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Katsunori Fujii
勝典 藤井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エスカレータの乗客に視覚的な効果が高く、
且つ耐久性のある表示を行うことができるエスカレータ
移動手摺を提供すること。 【解決手段】 エスカレータは、ハンドレール7を備
え、ハンドレール7の表面7aには、凹部の底部に形成
された第3の表示部7j、第1の保護部7fに保護され
た第1の表示部7eを備える。ハンドレール7上に表示
された第3の表示部7j、第1の表示部7eは、耐久性
が強化されており、図示しないハンドレール駆動装置な
どによる摩擦、押圧によってはかすれたり、汚れたりし
にくくなっている。このように表示された第3の表示部
7j、第1の表示部7eは、乗客に対して、一定方向一
定距離にメッセージを表示できるため、エスカレータの
踏段3の乗客は、エスカレータに乗っている比較的長時
間じっくりと第3の表示部7j、第1の表示部7eを見
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エスカレータ移動
手摺に係り、詳しくは乗客に対して視覚的な効果が高
く、且つ耐久性のある表示を行うことができるエスカレ
ータ移動手摺に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より販売促進の目的などから、店舗
内のエスカレータの回りに、これからエスカレータで移
動する先のフロアの案内をするポスターや掲示板などを
エスカレータの乗客に対して掲示することが多かった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、エスカ
レータの踏段に乗った客は、エスカレータ回りに配置さ
れた各種案内に対して相対的に移動しながら見るため、
これらの案内が見にくくなる。さらに、距離も変化する
ため見にくい。加えて、相対的な移動によって乗客は、
横を見たり、仰ぎ見たり、あるいは振り返ってみるなど
不自然な姿勢を強いられることもあって、このような案
内は非常に見にくいという問題があった。特に混み合っ
ている場合はなおさらであった。
【0004】ところで、エスカレータには安全のため、
ハンドレール(移動手摺)が備えられる。このハンドレ
ールは、ステップ(踏段)の昇降とは別途に駆動され移
動されるが、乗客の安全のためエスカレータに乗った乗
客がハンドレールを握ったときに姿勢が安定するように
ステップ(踏段)の移動速度と同じ速度にして駆動され
る。このため、エスカレータの乗客はハンドレールに対
して相対移動することがない。そのため、このハンドレ
ールに案内等を表示すれば、乗客は無理な姿勢を取るこ
ともなく、見易い姿勢で、相対移動しない案内を見るこ
とができる。
【0005】ところが、エスカレータの構造上、このハ
ンドレールの表面は、ハンドレール駆動装置で常に変形
されながら、摩擦力により駆動されたり、各ローラ類な
どに挟まれて搬送されたりするため極めて過酷な環境に
さらされている。そのため、ここに通常のチラシなどを
貼ったりすれば容易に破れてしまい、また、通常の塗料
などで文字などを書いても容易にかすれたり消えたりし
てしまうという問題があった。
【0006】上記課題を鑑み、本発明は、エスカレータ
の乗客に視覚的な効果が高い表示を行うとともに、加え
てこのような表示をした場合に高い耐久性を備えたエス
カレータ移動手摺を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1に係るエスカレータ移動手摺では、移動手
摺の露出側の面にエスカレータの乗客から視認可能に表
示された表示部を有することを要旨とする。
【0008】この構成に係るエスカレータ移動手摺で
は、表示部がエスカレータの乗客から確実に認識される
という作用がある。上記課題を解決するため、請求項2
に係るエスカレータ移動手摺では、移動手摺の露出側の
面にエスカレータの乗客から視認可能に表示された表示
部と、当該表示部が視認可能にその表面を被覆するよう
に配置された保護部とを有することを要旨とする。
【0009】この構成に係るエスカレータ移動手摺で
は、保護部によりエスカレータ内部での移動手摺の駆動
や搬送における表面の摩擦等から表示部を保護すること
ができ、かつ、この保護部は表示部の視認を妨げること
がないため、表示部がエスカレータの乗客から確実に認
識されるとともに、表示部が容易に消えたりかすれるこ
とがないという作用がある。
【0010】請求項3に係るエスカレータ移動手摺で
は、移動手摺の露出側の面にエスカレータの乗客から視
認可能に表示された表示部を備え、当該表示部が移動手
摺の一般面に対して、表示部が凹部となるように形成さ
れたことを要旨とする。
【0011】この構成に係るエスカレータ移動手摺で
は、表示部が凹部に形成されるため、エスカレータ内部
での移動手摺の駆動、搬送される時も表示部が直接触れ
ないため、摩擦等から表示部が保護され、表示が消えた
り汚損されたりすることないという作用がある。
【0012】請求項4に係るエスカレータ移動手摺で
は、移動手摺の露出側の面にエスカレータの乗客から視
認可能に表示された表示部を備え、当該表示部が、エス
カレータに装着されたときに、露出部分において最も表
面が伸びるように湾曲される曲率と同等の曲率の状態で
印刷されることで表示部が形成されることを要旨とす
る。
【0013】この構成に係るエスカレータ移動手摺で
は、最も表面が伸びるように湾曲された状態で表面に印
刷が施されるため、印刷が最も緻密となり最も表面が伸
びた状態でも表示が薄くなったりせず、耐久性も高まる
という作用がある。
【0014】請求項5に係るエスカレータでは、請求項
1乃至請求項4のいずれかに記載のエスカレータ移動手
摺を備えたことを要旨とする。この構成に係るエスカレ
ータでは、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のエ
スカレータ移動手摺により、エスカレータの乗客に視覚
的な効果が高い表示をおこなうことができるという作用
がある。
【0015】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)以下、本発明
を具体化したエスカレータ移動手摺の第1の実施形態を
図1〜図4に従って説明する。
【0016】図1は、正面側から見たエスカレータ1の
斜視図である。ここでは、説明の便宜上上昇用に運転さ
れるエスカレータを例として説明する。従って、図1に
おいて、下方(正面側)からエスカレータに乗車し、上
方(背面側)から降車するものとする。エスカレータ1
は、下部に斜めに設けられた構造物であるベース2が設
置され、エスカレータ1を支えるとともに、内部にエス
カレータ1を運転するための機械室などを収容する。
【0017】エスカレータ1の上部は踏段3が階段状に
配置される。この踏段3は図示しない駆動手段で斜め上
方に移動し、踏段3の両側には移動方向に沿ってスカー
トガード4が壁状に設けられる。スカートガード4の上
方には平面状のデッキが設けられ、ここに内側板5が略
垂直壁状に配設される。内側板5は階段の手摺状に設け
られ、上端と下端が水平方向に延設され、中央部分は、
踏段3の傾斜に合わせて傾斜されて設けられる。そし
て、その両端部は円弧状になっている。この内側板5の
周囲にはハンドレール案内レール6が設けられている。
また、その周囲をハンドレール7が摺動する。
【0018】ここで、図2は、ハンドレール7の駆動の
構造を示す模式図である。また、図3は、ハンドレール
7の基本構造を説明するための図1のA−A部分のハン
ドレール7の断面を示す図である。図3に示すようにハ
ンドレール案内レール6は、断面が上部両サイドが膨ら
んだ形状に形成される。一方、ハンドレール7は、無端
環状に形成され、その断面が両サイドが下方内側に回り
こんだ形状の第1の嵌合部7b、第2の嵌合部7cが形
成されており、ハンドレール案内レール6に嵌合し、図
3の紙面方向に摺動可能になっている。ハンドレール7
は、合成ゴム、高分子樹脂などの可撓性のある材質から
なる。そのため、ハンドレール案内レール6に従って、
ハンドレール7が屈曲されながらガイドされる。
【0019】図2に示すように、ハンドレール案内レー
ル6は、ベース2の内部でも概ね内側板5を周回するよ
うに踏段3に沿った方向に延設され、ハンドレール7は
インレット13からベース2内部に引き込まれる。そし
て、多数の案内ローラ8によりハンドレール7が、ハン
ドレール案内レール6から外れないように案内される。
また、ハンドレール案内レール6は、内側板5下方の概
ね中央部で途切れており、ここから、ハンドレール7は
ハンドレール案内レール6への嵌合が解かれ第2のテン
ションローラ11にガイドされて下方に引き出される。
そして、ハンドレール駆動装置10のプーリ10aに巻
回されて駆動される。そして第1のテンションローラ9
によりガイドされてハンドレール案内レール6に再び嵌
合されて、ハンドレール案内レール6に案内されながら
内側板5の周縁近傍を摺動し、アウトレット12(図1
参照)から外部に露出する。そして内側板5の周縁に敷
設されたハンドレール案内レール6にガイドされて、エ
スカレータ最下部から湾曲して内側板5の上面に沿って
周回する。
【0020】ハンドレール駆動装置10は、ハンドレー
ル7を巻回して摩擦力によって駆動するプーリ10a
と、これと同軸に設けられたスプロケット10bと、こ
こに噛合して駆動力を付与するハンドレール駆動チェー
ン10cとが備えられる。ハンドレール駆動チェーン1
0cは、踏段3を駆動するスプロケット14により駆動
力が付与されている。また、踏段3を駆動するスプロケ
ット14は電動機15により駆動チェーン16を介して
駆動力が付与されている。このため、踏段3とハンドレ
ール7は同期を取りながら駆動され、乗客が乗っている
踏段3と、この乗客が把持しているハンドレール7の相
対位置が変化することが変化することがなく、乗客は安
定した状態で踏段3に乗車していられる。
【0021】ハンドレール7は、以上説明したように、
ハンドレール案内レール6に対して嵌合された状態で摺
動し、ハンドレール案内レール6に沿って屈曲される。
特に内側板5の両端部では180度湾曲されている。さ
らにベース2内では、多数の案内ローラ8によりハンド
レール案内レール6に押圧されて案内される。そして、
プーリ10aに巻回されたハンドレール7は、第1のテ
ンションローラ9、第2のテンションローラ11により
常にテンションがかけられて、プーリ10aとの摩擦力
によって駆動力が付与される。
【0022】ここで、本実施形態に係るハンドレール7
の基本構造について、さらに説明する。図3に示すよう
に、ハンドレール7は、ハンドレール案内レール6の上
部に第1の嵌合部7b、第2の嵌合部7cにより嵌合
し、ハンドレール案内レール6とハンドレール7の内側
に形成された摺動部7dとが摺動しながら搬送される。
そして、表面7aは、ハンドレール案内レール6の湾曲
に従って伸縮する。また、表面7aは、多数の案内ロー
ラ8や第1のテンションローラ9、第2のテンションロ
ーラ11によっても押圧され、摩擦され極めて過酷な環
境にさらされている。
【0023】ここで、図4は、第1の実施形態の第1の
表示部7eを備えたハンドレール7を示す。ハンドレー
ル7の露出側の表面(一般面)7aにエスカレータの乗
客から視認可能に第1の表示部7eが表示される。そし
て、この第1の表示部7eが視認可能にその表面を被覆
するように配置された第1の保護部7fが設けられる。
【0024】第1の表示部7eは、例えば印刷インクで
印刷されて構成される。印刷インクは染料系、顔料系を
問わない。また印刷方法も、凸版、凹版、平版、孔版を
問わず、インクジェット方式などによっても印刷でき
る。印刷は、固定式の印刷機により印刷するのはもちろ
ん、移動式の印刷機を持ち込んで設置場所で印刷しても
よい。また、印刷に限らず、ペンキ等により手書き・ス
テンシルなどで文字・図形などを描いてもよい。
【0025】さらに、ハンドレール7の表面7aに、樹
脂フィルム、紙等の媒体に第1の表示部7eを印刷した
ものを貼着してもよい。即ち、何らかの方法でハンドレ
ール7の表面7aにエスカレータ1の乗客が視認可能に
表示できればよい。なお、この表示は第1の保護部7f
により保護されるため、この表示自体に摩擦や水濡れな
どに対する耐性は必要ない。
【0026】表面7aを染色するようなものでもよい。
特に染料を使用する場合では、ある程度の深さまでハン
ドレール7の表面7aから染料を染み込ませることがで
きれば第1の保護部7fがなくても容易には第1の表示
部7eが消えることがない。そのため、このように第1
の保護部7fなしでハンドレール7の第1の表示部7e
を形成してもよい。
【0027】第1の表示部7eを形成する場合は、ハン
ドレール7がエスカレータ1に装着されたときに、露出
部分において最も表面7aが伸びるように湾曲される曲
率と同等の曲率の状態で印刷されることで形成される。
一般的には、図2に示すように、ハンドレール7がエス
カレータ1に装着された露出部分であるアウトレット1
2からインレット13の間では、ハンドレール案内レー
ル6の両端部、例えば、B−B部分での半径が最も小さ
い。ハンドレール7をこの曲率で印刷することで、表面
7aに対する第1の表示部7eの印刷の密度が最も高く
なる。このため、B−B部分においても鮮明に第1の表
示部7eを表示できる。もし、C−C部分に示すような
ハンドレール7が直線的な状態で第1の表示部7eを印
刷をすると、B−B部分のように湾曲された場合に表面
7aの部分が伸長されて第1の表示部7eの印刷密度が
低くなる。そのため、エスカレータ1に乗り込む顧客に
対して印刷密度が低くなって薄く表示された第1の表示
部7eを表示することになる。
【0028】第1の保護部7fは、透明な樹脂フィルム
から構成される。少なくとも、第1の表示部7eを透過
させて視認可能にさせる透明度と、摩擦に対する耐摩耗
性と、湾曲に対する可撓性を必要とする。素材は、ポリ
エチレン、ポリエステル、ポリプロピレン、塩化ビニ
ル、ポリアミド等種々の樹脂が使用可能である。また、
第1の保護部7fの表面7a側には第1の保護部7fを
貼着固定するための接着剤が塗布される。樹脂硬化性接
着剤、粘着性接着剤、圧着性接着剤、溶着性接着剤等、
接着剤の種類は問わないが、第1の保護部7fと表面7
aとを堅牢に接着できる堅牢性と、第1の表示部7eを
透過させて視認可能とする透明度と、湾曲に対する可撓
性を必要とする。なお接着剤によらず、第1の保護部7
f自体を熱溶着するようなものも好ましい。
【0029】また、第1の保護部7fの表面7a側に予
め、第1の第1の表示部7eを形成しておき、この第1
の保護部7fを第1の表示部7eとともに表面7aに接
着剤等により貼着するような構成としてもよい。
【0030】一方、樹脂フィルムなどを貼着する場合に
は、C−C部分で貼着する。B−B部分で貼着すると、
C−C部分でしわができやすくなるからである。一方、
C−C部分で貼着すると、B−B部分ではフィルムが伸
展して密着したままとなり美しく表示できる。
【0031】このように構成されたハンドレール7で
は、第1の保護部7fにより第1の表示部7eが覆われ
ている。そのため、表面7aがハンドレール案内レール
6の湾曲に従って伸縮したり、多数の案内ローラ8や第
1のテンションローラ9、第2のテンションローラ11
によっても押圧され、摩擦されても、容易に消えたりか
すれたりすることがない。従って、エスカレータ1の乗
客と相対的な位置関係が変化せず、エスカレータ1に乗
っている乗客は比較的長時間同じ姿勢、方向及び同じ距
離で同一の第1の表示部7eを見ることができる。この
ため、第1の表示部7eに細かい文字で多くの内容が表
示されていても(図7参照)、乗客はじっくりと内容を
読むことができる。特に、次のフロアへ移動するタイミ
ングで第1の表示部7eを視認することになるため、最
も効果的にメッセージを顧客に伝えることが可能にな
る。
【0032】ここで、図7は、エスカレータ1の正面側
(下端側)からみた右側下部の一部を示す図である。図
7に示すように、エスカレータ1に乗ろうとする顧客
は、正面からエスカレータ1に近づきながらエスカレー
タ1を見ることになるため、必ずハンドレール7が顧客
の視界に入る。また、このハンドレール7は、ベース2
のアウトレット12から出現して、上方に移動していく
ため、ここに表示された文字は、文字の読み方向と一致
し、図7に示す「3F」と書いた文字なども自然に読み
取ることができる。従って、ある程度の長さを持つ文章
なども顧客に読ませることができる。
【0033】(第2の実施形態)次に、第2の実施形態
を図5に従って説明する。なお、第2の実施形態は、図
4に示す第1の実施形態の第1の保護部7fのみを変更
した構成であるため、同様の部分についてはその詳細な
説明を省略する。第2の実施形態では、第2の保護部7
hが、ハンドレール7の表面7aに形成された第2の表
示部7gを含む、表面7aの略全面を覆うように形成さ
れている。また第2の保護部7hの厚さも図4に示す第
1の実施形態と比較して比較的厚く構成される。第1の
実施形態においては、第1の保護部7fは、例えば、薄
手の樹脂フィルムを貼着するような構成であるが、第2
の実施形態においては、第2の保護部7hは表面7aの
上に、別の樹脂層を積層するように形成する。この場
合、表面7aを構成する部分の材質と同じ材質で構成し
てもよく、別の材料で構成してもよい。さらに、表面7
aを備えた部分を形成するのと略同時に第2の保護部7
hを積層して形成することで一体化させて形成すれば、
第2の保護部7hが剥がれるようなことがない。
【0034】このように構成されたハンドレール7で
は、第2の保護部7hが表面7aの全面に密着するため
第2の保護部7hが表面7aから容易に剥がれるような
ことがなく、より強固な構成とすることができるという
効果がある。
【0035】(第3の実施形態)次に、第3の実施形態
を図6に従って説明する。なお、第3の実施形態は、第
1の実施形態及び第2の実施形態と同様の部分について
はその詳細な説明を省略する。第3の実施形態では、第
1の実施形態及び第2の実施形態と異なり、第1の保護
部7f、第2の保護部7hを有さない。一方、第3の実
施形態では、ハンドレール7の一般面である表面7aに
対して凹部7iが形成される。そして、このハンドレー
ル7の露出側の表面7aに形成された凹部7iの底部に
エスカレータ1の乗客から視認可能に表示された第3の
表示部7jが形成される。
【0036】このため第3の実施形態では、表面7a
が、多数の案内ローラ8や第1のテンションローラ9、
第2のテンションローラ11によっても押圧され、若し
くは摩擦されても、第3の表示部7jは凹部7iの底部
に配置するため、押圧され、若しくは摩擦されることが
ない。そのため、表示部が消えたり、かすれたりするこ
とがない。従って、乗客に対して、長期に亘りかすれや
汚れのない第3の表示部7jを表示できるという効果が
ある。
【0037】(第4の実施形態)なお、図示は省略する
が、第4の実施態様として、図6に示す第3の実施態様
のような凹部7iの底部に第3の表示部7jを形成した
場合に、さらに表面7aの一般面と同一平面になるよう
に凹部7iを透明な樹脂等で埋めるように形成してもよ
い。あるいは、適当な樹脂フィルムを貼着するようにし
てもよい。
【0038】このように構成することで、さらに、第3
の表示部7jを効果的に保護することができるという効
果がある。 (第5の実施形態)また、図示を省略するが、第5の実
施態様として、第4の実施形態に示す構成のハンドレー
ル7に、さらに第1の実施形態に示すフィルム上の第1
の保護部7fや第2の実施形態に示す層状の第2の保護
部7hのような構成の保護部を加えたものであってもよ
い。 (別例)上記実施形態は、以下のように実施することも
できる。
【0039】○ 本発明において「エスカレータ」と
は、昇降用のエスカレータはもちろん、いわゆる歩く歩
道のような水平移動するためのものも含む。従って、本
実施形態は上りエスカレータを例に説明したが、下りエ
スカレータに適用できることはいうまでもなく、歩く歩
道などにも適用できるものである。
【0040】○ なお、図示しないが、表示部として、
エスカレータ1のハンドレール7に直接表示した場合
や、ステッカーなどを貼り付けたようなものであっても
よい。 ○ また、第2の実施態様などにおいて、ハンドレール
7の第2の保護部7hのみならず、表面7a側の部分
(以下ベース部)も透明な材料で構成すれば、第2の表
示部7gが浮き出してみえる。さらに同一の透明材料で
あれば、より演出効果が高まる。
【0041】○ さらに、また、例えばハンドレール7
の第1の保護部7f、第2の保護部7hやベース部を透
明若しくは半透明な材料で構成し、ハンドレール案内レ
ール6側から内部照明を当てれば、表示部分に視線を集
めることができ、また、意匠的にも美しいものとするこ
とができる。
【0042】○ なお、本発明は上記実施形態及び別例
に限定されるものではなく、当業者により種々改良し若
しくは変更して実施できることはいうまでもない。
【0043】
【発明の効果】以上、詳述したように、本発明のエスカ
レータ移動手摺及びこの移動手摺を用いたエスカレータ
では、エスカレータの乗客に視覚的な効果が高く、且つ
耐久性のある表示を行うことができるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 正面側から見たエスカレータ1の斜視図。
【図2】 ハンドレール7の駆動の構造を示す模式図。
【図3】 図1のA−A部分のハンドレール7の断面を
示す図。
【図4】 第1の実施形態の第1の表示部7e、第1の
保護部7fを備えたハンドレール7を示す図。
【図5】 第2の実施形態の第2の表示部7g、第2の
保護部7hを備えたハンドレール7を示す図。
【図6】 第3の実施形態の凹部7i、第3の表示部7
を備えたハンドレール7を示す図。
【図7】 エスカレータ1の正面側からみた右側下部の
一部を示す図。
【符号の説明】
1…エスカレータ、3…踏段、7…ハンドレール、7a
…表面、7b…第1の嵌合部、7c…第2の嵌合部、7
d…摺動部、7e…第1の表示部、7f…第1の保護
部、7g…第2の表示部、7h…第2の保護部、7i…
凹部、7j…第3の表示部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動手摺の露出側の面にエスカレータの
    乗客から視認可能に表示された表示部を有することを特
    徴とするエスカレータ移動手摺。
  2. 【請求項2】 移動手摺の露出側の面にエスカレータの
    乗客から視認可能に表示された表示部と、当該表示部が
    視認可能にその表面を被覆するように配置された保護部
    とを有することを特徴とするエスカレータ移動手摺。
  3. 【請求項3】 移動手摺の露出側の面にエスカレータの
    乗客から視認可能に表示された表示部を備え、当該表示
    部が移動手摺の一般面に対して、表示部が凹部となるよ
    うに形成されたことを特徴とするエスカレータ移動手
    摺。
  4. 【請求項4】 移動手摺の露出側の面にエスカレータの
    乗客から視認可能に表示された表示部を備え、当該表示
    部が、エスカレータに装着されたときに、露出部分にお
    いて最も表面が伸びるように湾曲される曲率と同等の曲
    率の状態で印刷されることで表示部が形成されることを
    特徴とするエスカレータ移動手摺。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載
    のエスカレータ移動手摺を備えたことを特徴とするエス
    カレータ。
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