JP2004123173A - 物品収納容器 - Google Patents
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Abstract
【課題】物品を一方向から収納し、取出しもできる形式の物品収納容器に対し、挿入し易く、物品収納すると脱落が防止され、取出しも容易という互いに相反する機能を兼ね備えた物品収納容器を得る。
【解決手段】物品収納容器10は、厚紙で正面1、背面2、側面3、4、下底5を囲む横角筒状箱を形成し、開口6の開放端から所定寸法内側に弾性片7を開口6を開閉自在となるように設けて、開口6から物品の挿入、取出しができるようにしたものである。開口6の少し内側の弾性片7が開閉蓋となり、物品の挿入がし易く、弾性片7を倒せば取出しも容易である。紐9を取付けることにより物品収納容器は買物袋ともなる。
【選択図】 図1
【解決手段】物品収納容器10は、厚紙で正面1、背面2、側面3、4、下底5を囲む横角筒状箱を形成し、開口6の開放端から所定寸法内側に弾性片7を開口6を開閉自在となるように設けて、開口6から物品の挿入、取出しができるようにしたものである。開口6の少し内側の弾性片7が開閉蓋となり、物品の挿入がし易く、弾性片7を倒せば取出しも容易である。紐9を取付けることにより物品収納容器は買物袋ともなる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、物品を収納し、収納した物品は安定して保管でき、一方向への取出しの容易な物品収納容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
収納した物品を一方向から取出す、あるいは一方向から物品を挿入し、取出すことができる物品収納容器として、程々の形態の容器が公知である。その一例として、特公昭43−10118号公報(公報1)により「扁平物通過装置を有する容器」が開示されている。この容器は、多数の扁平物を蓋を開閉操作することなく外部より容器内に挿入でき、内容物は一枚ずつ振出すことができるようにしたものであり、両端開放状の外凾内に皿状の内凾を挿入し、外凾の開放端の一方は内凾の端壁で閉じ、他方には弾性片を有し、その一辺に折曲線を設けて弾性的に湾曲して全体として起伏し得るように形成されている。
【0003】
他の一例として、実公昭49−34414号公報(公報2)により「可変形角筒状蓋を有する容器」が公知である。この容器は、一端面を開放状とし他の面は全て閉じた箱形容器の一端面に可変角筒状蓋を設け、この蓋を菱形扁平状に起伏させることにより内容物を出し入れ出来るように形成されている。
【0004】
さらに別の一例として、実開昭60−184820号公報(公報3)により「タバコケース」が公知である。このケースも、一端面が開放状、他は全て閉じられた箱形容器であり、一端面には収納されたタバコの脱落を阻止する舌片が設けられている。舌片は紙の弾性を利用したもので、入口部の内側へ舌片を折曲げて設けられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述した3つの公報の容器又はケースは、いずれも一方向から物品を挿入、取出しでき、収納された物品が簡単には外へ出ないように一方向の端面に脱落阻止部材が設けられているが、この阻止部材は同時に一方向の端面を形成して凹入部のない完全な箱を形成している。
【0006】
しかし、一方向の端面から物品を挿入する際に凹入部がないため、物品の挿入が難しく、端面の阻止部材が挿入の妨げとなっている。特に、公報1、2の容器では脱落防止部材が三角形、又は矩形断面であるため、折れ曲り可能ではあるが、弾性が強くなり過ぎて物品の挿入が困難である。このため、物品の挿入がし易く、脱落防止の機能を有し、かつ取出しも容易であるという互いに相反する脱落防止機能を有する物品収納容器が求められていたが、このような機能を有する容器は未だ提案されたことがない。
【0007】
この発明は、上記の問題に留意して、物品を一方向から収納し、取出しもできる形式の物品収納容器に対し、挿入し易く、物品収納すると脱落が防止され、取出しも容易という互いに相反する機能を兼ね備えた物品収納容器を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明は、上記の課題を解決する手段として、一方向から容器内に物品を挿入、取出すため容器は一端面を開口とした横角筒状に形成し、この開放端から所定寸法内側位置で開口の対向する側面の一側に開口を閉じる弾性片を設け、この弾性片は開口厚さに対応する寸法で、弾性片の取付基部の弾性により弾性片を物品の挿入、取出し両方向に屈曲自在とした物品収納容器としたのである。
【0009】
上記の構成として、この発明の物品収納容器によれば、一方向からの物品の挿入、取出しが容易に行なえる。一方向に開口が設けられているが、開口の設けられている方向から物品を挿入すると、開口から少し奥位置には弾性片があり、これを押圧して内側に倒し、さらに差し込むと物品は容器内に収納される。収納された後は、弾性片がその弾性により再び開口を閉じる。このため、容器は開口から内側が見えなくなり、外からは弾性片を開かなければ物品は取り出せない。又、容器を横にしても弾性片が開口を閉じているため物品が外へ出ることはない。
【0010】
反対に物品を取り出すときは開口が下になるように容器を逆にして振り出しの力を加えれば、物品の自重で弾性片が押し開かれて物品が下に落ち、外部へ取り出されることとなる。
【0011】
この物品収納容器の開口寄りに紐又は握手を取付けると携帯用物品収納容器となり、容器外装として高級感のある化粧を施しておけば、紙製の箱容器がそのまま携帯用の買物袋、あるいは手下げ袋となる。箱ケースに入れられた商品を販売する場合、一般に商品入りの箱のまま販売するのではなく、さらにその外側を包装紙で包んで販売するのが日本における商習慣であるから、箱入りの商品は紙箱と包装紙で二重に包む必要があるが、上記携帯用物品収納容器では包装紙を省略することができる。これは、弾性片が開口端から少し奥側に取付けられているため、単なる紙箱でなくショッピングバック(又はキャリバック、あるいはギフトバック)のように見えるようになるからである。
【0012】
【実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は実施形態の物品収納容器の外観斜視図である。図示の物品収納容器10は、正面1、背面2、左側面3、右側面4、下底面5に厚手の紙又はこれに相当するシート材料を用いて箱形に形成されている。厚紙又はシート材料は、その外面側に手触りのよい薄膜を化粧材として接合し、高級感のある材料としている。この箱形の容器10の天井部は開放端とすることにより開口6が形成され、この開放端の位置で正面1、背面2、左側面3、右側面4の上方に連続する厚紙を内側に折り曲げてそれぞれの折返し1a、2a、3a、4aとされている。
【0013】
図1の矢視II−IIからの断面図である図2に示すように、背面2の折返し2aは、その中間長さで開口端から所定寸法Dの位置に弾性片7を含んで設けられており、折返し1a、2aは正面1、背面2の内側上端部に折返して接着、固定され、かつ折返し長さが略同じに設定されている。弾性片7は予め上記折返し2aを所定寸法だけ長く形成し、中間長さ位置でさらに折返して2枚の厚紙が互いに重なるよう折返して、折返し2aの平面から突出状に形成したものである。上記所定寸法は、正面1の折返し1aと背面2aとの対向する両面間の寸法の2倍長さである。7aは開閉操作用の指穴であるが、使用開始時にはミシン目として形成されている。
【0014】
正面1、背面2の上端寄り位置には、紐孔8、8がそれぞれ設けられ、この紐孔8、8に紐9、9を挿通させて上記物品収納容器10を携帯用に利用できるようにしている。紐9、9は紐孔8、8を通り、その反対面の折返し1a、2aに形成した紐溝1b、2b内を通ってそれぞれエンドレス状に結ばれている。なお、紐9、9に代えてカバンのコ字状の握手を紐8、8に通して吊下げるようにしてもよい。
【0015】
図3に、上記構成を理解し易くするため左側面3を切断して容器10を切り開いた状態の斜視図を示している。又、図4に容器厚紙を展開した展開図を示す。この図から分かるように、容器10は1枚の厚紙を所定の形状に打抜きして一工程で大量に生産できるように設計されている。
【0016】
上記の構成とした実施形態の物品収納容器10は、一方向から物品Wを容器に挿入、収納できる。図5の(a)図に示すように、物品Wを収納する際は容器10を立ててその上部から物品Wを、容器10の上方の内側に設けた弾性片7の上部に形成される開口6内にまず挿入し、物品の端を弾性片7に当接させる。
【0017】
そして、(b)図のように、物品Wをさらに下降させると弾性片7がその弾性により基部から屈曲し、(c)図のように物品Wは容器10内に収納される。このとき、弾性片7はその弾性により元の水平状態に戻る。従って、物品Wは収納容器10内に収納され、弾性片7が蓋板として容器10を閉じるから、外部へはこの蓋板を開けなければ取り出すことができない。
【0018】
反対に、物品Wを容器10から取出す際には、図6の(a)図に示すように、容器10を上下を逆にして物品Wの自立で弾性片7を押し上げて、(b)図のように開口6を通過させ、外部へ取出せばよい。容器を逆にせず、開口を上にしたまま物品を取り出そうとするときには、ミシン目の指穴7aを押して指穴7aを開き、そこに指を挿入して弾性片を外へ開いた状態で内側へ手を差し入れ、物品を持上げて容器から取り出せばよい。上記指穴7aはつまみに代えてもよい。なお、上記実施形態では紐9、9を容器10の開口端寄りに設けて携帯用物品収納容器の例を図示したが、紐9、9を取付けることなく、単なる物品収納容器としてもよいことは言うまでもない。又、弾性片7は背面の折返し2aの材料で一体に形成したが、折返し2aとは別体に形成し接着剤で取付けるようにしてもよい。上記説明では、容器10を説明する便宜上、正面1と背面2を区別しているが、どちらの面が正面、背面かを区別する必要はなく全く同じとするのが好ましい。
【0019】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように、この発明の物品収納容器は一端面を開口した横角筒状とした容器の開口から所定寸法奥の位置に弾性片を設けて開口を開閉自在としたから、物品の挿入が開口入口へ入れるだけで押し込むことにより容易となり、収納後は開口が閉じられて外から見えず、取出しも容器を逆にするか、弾性片を外へ引き倒せば容易に取り出すことができ、外装を化粧すれば高級感のある容器となり、贈答品を収納したり、包装加工が不要となり手下げバックのように容易に携帯でき、大切な物品や書類などを保管するのにも利用できるなど種々の利点が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態の物品収納容器の外観斜視図
【図2】図1の矢視II−IIから見た断面図
【図3】同上容器の一部を破断し開放した斜視図
【図4】同上容器の型紙の展開図
【図5】作用の説明図(挿入)
【図6】作用の説明図(取出し)
【符号の説明】
1 正面
2 背面
3 左側面
4 右側面
5 下底
6 開口
7 弾性片
8 紐孔
9 紐
10 物品収納容器
【発明の属する技術分野】
この発明は、物品を収納し、収納した物品は安定して保管でき、一方向への取出しの容易な物品収納容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
収納した物品を一方向から取出す、あるいは一方向から物品を挿入し、取出すことができる物品収納容器として、程々の形態の容器が公知である。その一例として、特公昭43−10118号公報(公報1)により「扁平物通過装置を有する容器」が開示されている。この容器は、多数の扁平物を蓋を開閉操作することなく外部より容器内に挿入でき、内容物は一枚ずつ振出すことができるようにしたものであり、両端開放状の外凾内に皿状の内凾を挿入し、外凾の開放端の一方は内凾の端壁で閉じ、他方には弾性片を有し、その一辺に折曲線を設けて弾性的に湾曲して全体として起伏し得るように形成されている。
【0003】
他の一例として、実公昭49−34414号公報(公報2)により「可変形角筒状蓋を有する容器」が公知である。この容器は、一端面を開放状とし他の面は全て閉じた箱形容器の一端面に可変角筒状蓋を設け、この蓋を菱形扁平状に起伏させることにより内容物を出し入れ出来るように形成されている。
【0004】
さらに別の一例として、実開昭60−184820号公報(公報3)により「タバコケース」が公知である。このケースも、一端面が開放状、他は全て閉じられた箱形容器であり、一端面には収納されたタバコの脱落を阻止する舌片が設けられている。舌片は紙の弾性を利用したもので、入口部の内側へ舌片を折曲げて設けられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述した3つの公報の容器又はケースは、いずれも一方向から物品を挿入、取出しでき、収納された物品が簡単には外へ出ないように一方向の端面に脱落阻止部材が設けられているが、この阻止部材は同時に一方向の端面を形成して凹入部のない完全な箱を形成している。
【0006】
しかし、一方向の端面から物品を挿入する際に凹入部がないため、物品の挿入が難しく、端面の阻止部材が挿入の妨げとなっている。特に、公報1、2の容器では脱落防止部材が三角形、又は矩形断面であるため、折れ曲り可能ではあるが、弾性が強くなり過ぎて物品の挿入が困難である。このため、物品の挿入がし易く、脱落防止の機能を有し、かつ取出しも容易であるという互いに相反する脱落防止機能を有する物品収納容器が求められていたが、このような機能を有する容器は未だ提案されたことがない。
【0007】
この発明は、上記の問題に留意して、物品を一方向から収納し、取出しもできる形式の物品収納容器に対し、挿入し易く、物品収納すると脱落が防止され、取出しも容易という互いに相反する機能を兼ね備えた物品収納容器を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明は、上記の課題を解決する手段として、一方向から容器内に物品を挿入、取出すため容器は一端面を開口とした横角筒状に形成し、この開放端から所定寸法内側位置で開口の対向する側面の一側に開口を閉じる弾性片を設け、この弾性片は開口厚さに対応する寸法で、弾性片の取付基部の弾性により弾性片を物品の挿入、取出し両方向に屈曲自在とした物品収納容器としたのである。
【0009】
上記の構成として、この発明の物品収納容器によれば、一方向からの物品の挿入、取出しが容易に行なえる。一方向に開口が設けられているが、開口の設けられている方向から物品を挿入すると、開口から少し奥位置には弾性片があり、これを押圧して内側に倒し、さらに差し込むと物品は容器内に収納される。収納された後は、弾性片がその弾性により再び開口を閉じる。このため、容器は開口から内側が見えなくなり、外からは弾性片を開かなければ物品は取り出せない。又、容器を横にしても弾性片が開口を閉じているため物品が外へ出ることはない。
【0010】
反対に物品を取り出すときは開口が下になるように容器を逆にして振り出しの力を加えれば、物品の自重で弾性片が押し開かれて物品が下に落ち、外部へ取り出されることとなる。
【0011】
この物品収納容器の開口寄りに紐又は握手を取付けると携帯用物品収納容器となり、容器外装として高級感のある化粧を施しておけば、紙製の箱容器がそのまま携帯用の買物袋、あるいは手下げ袋となる。箱ケースに入れられた商品を販売する場合、一般に商品入りの箱のまま販売するのではなく、さらにその外側を包装紙で包んで販売するのが日本における商習慣であるから、箱入りの商品は紙箱と包装紙で二重に包む必要があるが、上記携帯用物品収納容器では包装紙を省略することができる。これは、弾性片が開口端から少し奥側に取付けられているため、単なる紙箱でなくショッピングバック(又はキャリバック、あるいはギフトバック)のように見えるようになるからである。
【0012】
【実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は実施形態の物品収納容器の外観斜視図である。図示の物品収納容器10は、正面1、背面2、左側面3、右側面4、下底面5に厚手の紙又はこれに相当するシート材料を用いて箱形に形成されている。厚紙又はシート材料は、その外面側に手触りのよい薄膜を化粧材として接合し、高級感のある材料としている。この箱形の容器10の天井部は開放端とすることにより開口6が形成され、この開放端の位置で正面1、背面2、左側面3、右側面4の上方に連続する厚紙を内側に折り曲げてそれぞれの折返し1a、2a、3a、4aとされている。
【0013】
図1の矢視II−IIからの断面図である図2に示すように、背面2の折返し2aは、その中間長さで開口端から所定寸法Dの位置に弾性片7を含んで設けられており、折返し1a、2aは正面1、背面2の内側上端部に折返して接着、固定され、かつ折返し長さが略同じに設定されている。弾性片7は予め上記折返し2aを所定寸法だけ長く形成し、中間長さ位置でさらに折返して2枚の厚紙が互いに重なるよう折返して、折返し2aの平面から突出状に形成したものである。上記所定寸法は、正面1の折返し1aと背面2aとの対向する両面間の寸法の2倍長さである。7aは開閉操作用の指穴であるが、使用開始時にはミシン目として形成されている。
【0014】
正面1、背面2の上端寄り位置には、紐孔8、8がそれぞれ設けられ、この紐孔8、8に紐9、9を挿通させて上記物品収納容器10を携帯用に利用できるようにしている。紐9、9は紐孔8、8を通り、その反対面の折返し1a、2aに形成した紐溝1b、2b内を通ってそれぞれエンドレス状に結ばれている。なお、紐9、9に代えてカバンのコ字状の握手を紐8、8に通して吊下げるようにしてもよい。
【0015】
図3に、上記構成を理解し易くするため左側面3を切断して容器10を切り開いた状態の斜視図を示している。又、図4に容器厚紙を展開した展開図を示す。この図から分かるように、容器10は1枚の厚紙を所定の形状に打抜きして一工程で大量に生産できるように設計されている。
【0016】
上記の構成とした実施形態の物品収納容器10は、一方向から物品Wを容器に挿入、収納できる。図5の(a)図に示すように、物品Wを収納する際は容器10を立ててその上部から物品Wを、容器10の上方の内側に設けた弾性片7の上部に形成される開口6内にまず挿入し、物品の端を弾性片7に当接させる。
【0017】
そして、(b)図のように、物品Wをさらに下降させると弾性片7がその弾性により基部から屈曲し、(c)図のように物品Wは容器10内に収納される。このとき、弾性片7はその弾性により元の水平状態に戻る。従って、物品Wは収納容器10内に収納され、弾性片7が蓋板として容器10を閉じるから、外部へはこの蓋板を開けなければ取り出すことができない。
【0018】
反対に、物品Wを容器10から取出す際には、図6の(a)図に示すように、容器10を上下を逆にして物品Wの自立で弾性片7を押し上げて、(b)図のように開口6を通過させ、外部へ取出せばよい。容器を逆にせず、開口を上にしたまま物品を取り出そうとするときには、ミシン目の指穴7aを押して指穴7aを開き、そこに指を挿入して弾性片を外へ開いた状態で内側へ手を差し入れ、物品を持上げて容器から取り出せばよい。上記指穴7aはつまみに代えてもよい。なお、上記実施形態では紐9、9を容器10の開口端寄りに設けて携帯用物品収納容器の例を図示したが、紐9、9を取付けることなく、単なる物品収納容器としてもよいことは言うまでもない。又、弾性片7は背面の折返し2aの材料で一体に形成したが、折返し2aとは別体に形成し接着剤で取付けるようにしてもよい。上記説明では、容器10を説明する便宜上、正面1と背面2を区別しているが、どちらの面が正面、背面かを区別する必要はなく全く同じとするのが好ましい。
【0019】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように、この発明の物品収納容器は一端面を開口した横角筒状とした容器の開口から所定寸法奥の位置に弾性片を設けて開口を開閉自在としたから、物品の挿入が開口入口へ入れるだけで押し込むことにより容易となり、収納後は開口が閉じられて外から見えず、取出しも容器を逆にするか、弾性片を外へ引き倒せば容易に取り出すことができ、外装を化粧すれば高級感のある容器となり、贈答品を収納したり、包装加工が不要となり手下げバックのように容易に携帯でき、大切な物品や書類などを保管するのにも利用できるなど種々の利点が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態の物品収納容器の外観斜視図
【図2】図1の矢視II−IIから見た断面図
【図3】同上容器の一部を破断し開放した斜視図
【図4】同上容器の型紙の展開図
【図5】作用の説明図(挿入)
【図6】作用の説明図(取出し)
【符号の説明】
1 正面
2 背面
3 左側面
4 右側面
5 下底
6 開口
7 弾性片
8 紐孔
9 紐
10 物品収納容器
Claims (3)
- 一方向から容器内に物品を挿入、取出すため容器は一端面を開口とした横角筒状に形成し、この開放端から所定寸法内側位置で開口の対向する側面の一側に開口を閉じる弾性片を設け、この弾性片は開口厚さに対応する寸法で、弾性片の取付基部の弾性により弾性片を物品の挿入、取出し両方向に屈曲自在とした物品収納容器。
- 前記弾性片を厚紙又は同等のシートを複数枚重ねて形成し、その基部を容器開口の一側に設け、上記材料の弾性及び基部の弾性により起伏自在としたことを特徴とする請求項1に記載の物品収納容器。
- 前記容器の開口端寄りに携帯用の紐、又は握手を設け、容器を携帯自在としたことを特徴とする請求項1又は2に記載の物品収納容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002289864A JP2004123173A (ja) | 2002-10-02 | 2002-10-02 | 物品収納容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002289864A JP2004123173A (ja) | 2002-10-02 | 2002-10-02 | 物品収納容器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004123173A true JP2004123173A (ja) | 2004-04-22 |
Family
ID=32281912
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002289864A Pending JP2004123173A (ja) | 2002-10-02 | 2002-10-02 | 物品収納容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004123173A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010503587A (ja) * | 2006-09-16 | 2010-02-04 | ハンジン プリンティング アンド ケミカル カンパニー リミテット | 引き出し式の包装箱 |
KR101726124B1 (ko) | 2016-01-29 | 2017-04-26 | 황인혁 | 박스형 쇼핑백 |
CN112477777A (zh) * | 2021-01-18 | 2021-03-12 | 烟台正海合泰科技股份有限公司 | 一种备胎盖板 |
-
2002
- 2002-10-02 JP JP2002289864A patent/JP2004123173A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010503587A (ja) * | 2006-09-16 | 2010-02-04 | ハンジン プリンティング アンド ケミカル カンパニー リミテット | 引き出し式の包装箱 |
KR101726124B1 (ko) | 2016-01-29 | 2017-04-26 | 황인혁 | 박스형 쇼핑백 |
CN112477777A (zh) * | 2021-01-18 | 2021-03-12 | 烟台正海合泰科技股份有限公司 | 一种备胎盖板 |
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