JP2004123065A - リヤパネルの後部構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】リヤパネル1の後部構造は、フロア102下面に接合されて前後方向へ延設された閉断面形状のサイドメンバ130と、サイドメンバ130の後端に接合された後面パネル21と、サイドメンバ130より上方の後面パネル21に前面パネル24とで閉断面形状に設けられたリヤパネル本体2と、リヤパネル本体2と後面パネル21とに接合されたレインフォース3とを備えており、後方に近接してリヤバンパー140が配設されている。後面パネル21には貫通穴22が設けられており、貫通穴22にはドレンホース150の一端側が貫通されている。またレインフォース3には、後面パネル21と対向配置した対向部31が形成されており、対向部31内にはドレンホース150の排出口151が配設されている。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両においてコンビランプやバックランプ等を備えたリヤバンパーが取り付けられるリヤパネルの後部構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、車両においてコンビランプやバックランプ等を備えたリヤバンパーが取り付けられるリヤパネルの後部構造としては、一般的に図3に示すようなリヤパネル101の後部構造が知られている。
【0003】
この構造は、車体100の後部を構成する閉断面形状のリヤパネル本体110と、リヤパネル本体110の後面パネル111の下側に接合されてリヤパネル本体110を補強するレインフォース120とを備えている。
【0004】
後面パネル111とレインフォース120には、リヤパネル本体110より下方の位置にドレンホース150の一端側を貫通させる貫通穴112が設けられている。この貫通穴112の周囲には貫通したドレンホース150の一端側を挟持する挟持部113が取り付けられており、この挟持部131によってドレンホース150の一端側が固定されている。
【0005】
また、図示しないが、ドレンホース150の他端側は車内Iを通って車体のサンルーフに設けられた排水溝に配置されており、サンルーフの排水溝に入った水をこのドレンホース150に通して車外に排出させることが可能となっている。
【0006】
一方、レインフォース120は、リヤパネル本体110と、リヤパネル本体110の車内I側に設けられたフロア102の下方で左右側に延設された閉断面形状のサイドメンバ130とを結合させてリヤパネル本体110を補強している。
【0007】
そして、このレインフォース120を介して、後方からコンビランプ141やバックランプを備えたリヤバンパー140がリヤパネル本体110の左右側で取り付けられている。
【0008】
このリヤバンパー140は、コンビランプ141やバックランプが後方側の表面に取り付けられることから、コンビランプ141やバックランプの取付部142が前方Fへ突出形成されている。したがって、リヤバンパー140をリヤパネル本体110に取り付けた状態ではリヤパネル本体110の後面パネル111にリヤバンパー140の裏面が近接している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このようなリヤパネル101の後部構造においてはリヤパネル本体110の後面パネル111にリヤバンパー140が近接しているため、リヤバンパー140の軽衝突時には前方Fに押されたリヤバンパー140がドレンホース150に接触して、ドレンホース150は貫通穴112から外れてしまう。したがって、このようなリヤパネル101においては、リヤバンパー140の軽衝突時におけるドレンホース150の固定機能が弱かった。
【0010】
本発明は、かかる従来の課題に鑑みてなされたものであり、リヤバンパーの軽衝突時におけるドレンホースの固定機能を高めることができるリヤパネルの後部構造を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために本発明の請求項1記載のリヤパネルの後部構造では、フロア下面に接合されて前後方向へ延設された閉断面形状のサイドメンバと、このサイドメンバの後端に接合部を介して接合され左右方向へ延びる後面パネルと、前記サイドメンバより上方の前記後面パネルに前面パネルとで閉断面形状に設けられたリヤパネル本体と、このリヤパネル本体と前記サイドメンバ接合部位までの前記後面パネルとに接合されたレインフォースとを備え、前記リヤパネル本体と前記サイドメンバの後端とに亘って後方に近接してリヤバンパーが配設されるリヤパネルの後部構造において、前記レインフォースには、前記後面パネルと対向配置した対向部が形成され、前記リヤパネル本体と前記サイドメンバ接合部位との間の前記後面パネルに貫通穴が設けられ、この貫通穴にドレンホースの一端側が貫通されるとともに、前記対向部内に前記ドレンホースの排出口が配設されているものとしている。
【0012】
かかる構成においては、リヤバンパーの軽衝突時に前方に押されたリヤバンパーはレインフォースの対向部に接触することにより、対向部内に位置しているドレンホースはレインフォースでガードされてリヤバンパーには接触しないため、リヤパネルの貫通穴から外れてしまうことがない。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態を図にしたがって説明する。
【0014】
図1は、本発明の一実施の形態を示すリヤパネル1の後部構造を備えた車両Aの要部縦断面図であり、図2はリヤパネル1の後部構造の要部分解斜視図である。このリヤパネル1の後部構造は、フロア102下面に接合されて左右一対に前後方向へ延設された閉断面形状のサイドメンバ130と、サイドメンバ130の後端に接合部を介して接合され左右方向へ延びる後面パネル21と、サイドメンバ130より上方の後面パネル21に前面パネル24とで閉断面形状に設けられたリヤパネル本体2と、リヤパネル本体2とサイドメンバ130接合部位までの後面パネル21とに接合されたレインフォース3とを備えており、リヤパネル本体2とサイドメンバ130の後端とに亘って後方に近接してリヤバンパー140が配設されている。
【0015】
このリヤバンパー140は、コンビランプ141やバックランプが後方側の表面に取り付けられることから、コンビランプ141やバックランプの取付部142が前方Fへ突出形成されている。したがって、リヤバンパー140をリヤパネル本体2に取り付けた状態ではリヤパネル本体2の後面パネル21にリヤバンパー140の裏面が近接している。
【0016】
また、サイドメンバ130は、後端の左右側と下側とにそれぞれ接合フランジ131、132、133が形成されており、これらの接合フランジ131、132、133を介して後面パネル21が接合されている。
【0017】
また、左右の接合フランジ131、132には取付穴134、134が設けられており、両取付穴134、134は、左側の取付穴134が右側の取付穴134よりも上方に設けられている。
【0018】
また、リヤパネル本体2とサイドメンバ130接合部位との間の後面パネル21には貫通穴22が設けられており、貫通穴22にはドレンホース150の一端側が貫通されている。
【0019】
この貫通穴22の周囲には貫通したドレンホース150の一端側を挟持する挟持部113が取り付けられており、この挟持部131によってドレンホース150の一端側が固定されている。
【0020】
また、この後面パネル21において貫通穴22の下方には、サイドメンバ130の取付穴134、134と対応する取付穴23、23が設けられている。
【0021】
一方、レインフォース3には、後面パネル21と対向配置してリヤバンパー140に向かって突出した対向部31が形成されている。
【0022】
この対向部31の内部32には、リヤパネル本体2の貫通穴22を貫通したドレンホース150の排出口151が配設されている一方、対向部31にはレインフォース3の重量を軽くするための軽減穴33が設けられている。
【0023】
また、レインフォース3には、対向部31の上端にリヤパネル本体2に接合する接合フランジ37が形成されており、対向部31の右端には、後面パネル21に接合する接合フランジ36と、後面パネル21を介してサイドメンバ130の右側のフランジに131に接合する接合フランジ35が形成されている。
【0024】
また、対向部31の左端には、上下に後面パネル21に接合する接合フランジ38と、後面パネル21を介してサイドメンバ130の左側のフランジに131に接合する接合フランジ39が形成されており、対向部31の下端には、後面パネル21を介してサイドメンバ130の下側フランジ133に接合する接合フランジ34が形成されている。
【0025】
したがって、レインフォース3は、リヤパネル本体2を介してサイドメンバ130に接合しており、これによってリヤパネル本体2を補強している。
【0026】
また、レインフォース3には、左右側の下側フランジ35、39に、それぞれ後面パネルの取付穴23と対応する取付穴42が設けられており、この取付穴42に対応してリヤバンパー140には取付穴(図示せず)が設けられている。
【0027】
したがって、リヤバンパー140は、取付穴から、レインフォース3、後面パネル21、サイドメンバ130の各取付穴42、23、134に取付部材を通すことでリヤパネル2の左右側に取り付けられている。
【0028】
また、対向部31においてレインフォースの左右側の下側フランジ35、39と下側のフランジ34との間には、対向部31の内部と外部とを連通する切り欠き41が形成されている。
【0029】
そして、図示しないがドレンホース150の他端側は車内Iを通って車体のサンルーフに設けられた排水溝に配置されている。したがって、サンルーフの排水溝に入った水はドレンホース150を通って排出口151から対向部31内で落下し、切り欠き41から車外に排出されている。
【0030】
かかる構成において、リヤバンパー140の軽衝突時にリヤバンパー140が前方Fに押されると、前方Fに押されたリヤバンパー140はレインフォース3の対向部部31に接触する。
【0031】
このため、対向部部31の内部32に位置しているドレンホース150はレインフォース3でガードされてリヤバンパー140には接触しないのでリヤパネル1の貫通穴22から外れてしまうことがない。よって、本実施の形態のリヤパネル1の後部構造においては、リヤバンパー140の軽衝突時におけるドレンホース150の固定機能を高めることができる。
【0032】
さらに、レインフォース3に対向部31を形成したことにより、リヤパネル1にリヤバンパー140が近接しても、対向部31の内部32にドレンホース150の一端側を配索させることによって、ドレンホース150を容易に配索できるという効果も得ることができる。
【0033】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の請求項1記載のリヤパネルの後部構造においては、リヤバンパーの軽衝突時に前方に押されたリヤバンパーはレインフォースの対向部に接触することにより、対向部内に位置しているドレンホースはレインフォースでガードされてリヤバンパーには接触しないため、リヤパネルの貫通穴から外れてしまうことがない。よって、リヤバンパーの軽衝突時におけるドレンホースの固定機能を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示すリヤパネルの後部構造を備えた車両の要部縦断面図である。
【図2】リヤパネルの後部構造の要部分解斜視図である。
【図3】従来のリヤパネルの後部構造を備えた車両の要部縦断面図である。
【符号の説明】
1 リヤパネル
2 リヤパネル本体
3 レインフォース
21 後面パネル
22 貫通穴
24 前面パネル
31 対向部
102 フロア
130 サイドメンバ
140 リヤバンパー
150 ドレンホース
151 排出口
Claims (1)
- フロア下面に接合されて前後方向へ延設された閉断面形状のサイドメンバと、このサイドメンバの後端に接合部を介して接合され左右方向へ延びる後面パネルと、前記サイドメンバより上方の前記後面パネルに前面パネルとで閉断面形状に設けられたリヤパネル本体と、このリヤパネル本体と前記サイドメンバ接合部位までの前記後面パネルとに接合されたレインフォースとを備え、前記リヤパネル本体と前記サイドメンバの後端とに亘って後方に近接してリヤバンパーが配設されるリヤパネルの後部構造において、
前記レインフォースには、前記後面パネルと対向配置した対向部が形成され、前記リヤパネル本体と前記サイドメンバ接合部位との間の前記後面パネルに貫通穴が設けられ、この貫通穴にドレンホースの一端側が貫通されるとともに、前記対向部内に前記ドレンホースの排出口が配設されていることを特徴とするリヤパネルの後部構造。
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JP2002294131A JP4103527B2 (ja) | 2002-10-07 | 2002-10-07 | リヤパネルの後部構造 |
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CN102470898A (zh) * | 2009-09-04 | 2012-05-23 | 本田技研工业株式会社 | 车身后部构造 |
JP2013028322A (ja) * | 2011-03-30 | 2013-02-07 | Daihatsu Motor Co Ltd | 自動車の後部車体構造 |
CN109018012A (zh) * | 2017-06-12 | 2018-12-18 | 丰田自动车工程及制造北美公司 | 车辆 |
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