JP2004123032A - オープニングトリムウエザストリップ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】オープニングトリムウエザストリップ30は、車体開口縁とドアとの間をシールするシール部41と、オープニングトリムウエザストリップ30を保持するトリム部31とから構成し、トリム部31の車外側側壁35に断面略U字状の開口から上記底壁34方向に順に3本の第1車外側保持リップ37、第2車外側保持リップ38および第3車外側保持リップ39を延設し、第1車外側保持リップ37をスポンジゴムで形成し、かつ、車外側側壁35の先端から上記車外側側壁の延長方向に伸びさらに上記車内側側壁33方向に屈曲して断面略U字状またはV字状に延設したものである。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車のドア開口縁に形成したフランジに取付けるオープニングトリムウエザストリップに関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車の車体の開口縁に取付けられて、車体の開口縁とドアの間をシールするオープニングトリムウエザストリップは、従来、例えば図3〜図5に示すものがある。
自動車の車体1の開口縁においてアウタパネル12とインナパネル13が接合されてフランジ部11が形成され、そのフランジ部11に図3に示すようにオープニングトリムウエザストリップ330が取付けられる(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
オープニングトリムウエザストリップ330は、フランジ部11に取付けられるトリム部331と、ドア2に当接して車体1の開口縁とドア2の間をシールする中空シール部341からなる。トリム部331には、芯金332が埋設されて、車内側側壁333、底壁334および車外側側壁335からなる断面略U字状に形成されている。
そして、車内側側壁333から断面略U字状の内部に向かって車内側保持リップ336を延設し、車外側側壁335から断面略U字状の内部に向かって3本の車外側保持リップ337、338、339を延設している。
【0004】
この3本の車外側保持リップ337、338、339は、いずれも車外側側壁335と同じソリッドゴムで形成されている。
車体1のフランジ部11がトリム部331の断面略U字状の内部に挿入されオープニングトリムウエザストリップ330が取付けられたときに、フランジ部11の形状のバラツキや、オープニングトリムウエザストリップ330の成形時のバラツキ等でトリム部331が傾くと、車外側保持リップ337、338、339がソリッドゴムで形成されているため、スポンジゴムに比べて弾力性に乏しくてその傾きを吸収する余地が少ない。そのため、フランジ部11の形状のバラツキを吸収できずにフランジ部11の曲がりに応じてトリム部331が傾いたり、フランジ部11と外側保持リップ337、338、339との間に隙間が生じる恐れがあり、トリム部331が傾いたり隙間が生ずると中空シール部341は大きく傾くこととなり、ドア2との間のシール性が低下する恐れがあった。
また、トリム部331の成形時のバラツキにより、外側保持リップ337、338、339とフランジ部11との当接が変化して、トリム部331が傾いたり隙間が生じると同様にシール性が低下する恐れがあった。
【0005】
一方、図4に示すようにオープニングトリムウエザストリップ430のトリム部431において、車外側側壁435の先端に斜め外方向に伸び屈曲して斜め内方向に伸びる断面く字状にリップ437を形成したものもある。しかし、この場合はリップ437はフランジ部11に当接するのではなく、アウタパネル12に当接してアウタパネル12とオープニングトリムウエザストリップ430との間をシールしている(例えば、特許文献2参照。)。
【0006】
フランジ部11を保持するのはトリム部431内のそれぞれ2本ずつの保持リップであり、このリップ437は、アウタパネル12に当接するため図4における上下方向に撓むことができ、アウタパネル12との当接のための距離を適切に調整することができるが、フランジ部11を保持する機能は小さい。そのため、トリム部431が傾くことを防止して、中空シール部441がドア2に適切に当接しなくなることを防止することはできない。
【0007】
そこで、図5のようにトリム部531のフランジ部11に当接する開口側の車外側保持リップ537、538をスポンジゴムで形成することが考えられているが、車外側保持リップ537、538をそのままの形状でスポンジゴムに置き換えた場合には、スポンジゴムの収縮による車外側保持リップ537の撓みのみで、開口側の車外側保持リップ537の撓み得るスペースが少ない。そのためフランジ部11と車外側側壁535との間のスペースが少なくて車外側保持リップ537の変形の余地が少ないため、上記と同様にフランジ部11の形状等のバラツキでフランジ部11が傾くと、フランジ部11が車外側保持リップ537を押すこととなり、車外側保持リップ537が変形する。このとき、フランジ部11が変形後の車外側保持リップ537を介して車外側側壁535を押して、トリム部531が傾くこととなる。それによりオープニングトリムウエザストリップ530の中空シール部541が傾いて、中空シール部541とドア2との当接がずれて、ドア2との間のシール性が低下する恐れがあった。
【0008】
また、オープニングトリムウエザストリップ530の成形時のバラツキ等でトリム部531が傾いて取付けられようとすると車外側保持リップ537の変形の余地が少ないため、車外側保持リップ537が容易にフランジ部11から離れたり、あるいは先端が車外側側壁535と当接して取付けられ、オープニングトリムウエザストリップ530の中空シール部541が傾いて取付けられることとなりドア2との間のシール性が低下する恐れがあった。
【0009】
【特許文献1】
特開2000−25535号公報(第3頁―4頁、第3図)
【特許文献2】
実公平7−8317号公報(第2頁、第3図)
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明は、トリム部が傾くことが少なく、ドアと車体の開口縁との間のシール性が優れたオープニングトリムウエザストリップを得ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
請求項1の本発明は、自動車の車体開口縁に形成したフランジに取付けるオープニングトリムウエザストリップにおいて、オープニングトリムウエザストリップは、自動車のドアに当接して車体開口縁とドアとの間をシールするシール部と、フランジを嵌挿しオープニングトリムウエザストリップを保持するトリム部とから構成し、トリム部は車内側側壁、底壁および車外側側壁からなる断面略U字状に形成し、車内側側壁からトリム部の内部に向かって車内側保持リップを延設し、車外側側壁にはトリム部の内部に向かって断面略U字状の開口から底壁方向に順に3本の第1車外側保持リップ、第2車外側保持リップおよび第3車外側保持リップを延設し、第1車外側保持リップをスポンジゴムで形成しかつ、車外側側壁の先端から車外側側壁の延長方向に伸び反転してトリム部の内部に向かって伸びる断面略U字状またはV字状に形成するように延設し、第3車外側保持リップをトリム部の断面略U字状の内部に向かって延設するとともにソリッド材で形成したものである。
【0012】
請求項1の本発明では、第1車外側保持リップをスポンジゴムで形成しかつ、車外側側壁の先端から車外側側壁の延長方向に伸び反転してトリム部の内部方向に屈曲して断面略U字状またはV字状に形成するように延設したため、U字状またはV字状の形状の開口部が閉じるように変形できる。また、第1車外側保持リップはスポンジゴムで形成されるため、自身の弾性変形によりフランジ部を挿入した後で、その先端がフランジ部に当接した後でも第1車外側保持リップの先端とトリム部の車外側側壁の内面との間で変形の余地を大きくとることができる。そしてフランジ部等の形状のバラツキでフランジ部が傾いたり、トリム部の成形のバラツキでトリム部が傾いても、第1車外側保持リップが撓む余地が大きくそれらのバラツキを吸収することができるため、オープニングウエザストリップが傾いて取付けられることはなく、ひいては、中空シールリップとドア2とのシールが確実に行われる。
【0013】
また、第3車外側保持リップを断面略U字状の内部に向かって延設するとともにソリッド材で形成したため、第3車外側保持リップの形状を小さくすることができてトリム部をコンパクトにすることができるとともに第3車外側保持リップと第1車外側保持リップとでフランジ部11の車外側の面を2点保持することができ、安定的に保持することができる。
【0014】
請求項2の本発明は、第1車外側保持リップが、トリム部をフランジ部に取付けたときに、その先端部がフランジ部に当接して車外側側壁方向に移動するとともに、第1車外側保持リップの断面略U字状またはV字状の底部が屈曲しているものである。
【0015】
請求項2の本発明では、トリム部をフランジ部に取付けたときに第1車外側保持リップの断面略U字状またはV字状の底部が屈曲するため、第1車外側保持リップ全体が撓んでフランジ部を保持する。そのためフランジ部が車内方向に振れても第1車外側保持リップが伸びてフランジ部を保持し続けることができ、フランジ部が車外に振れてもその底部を中心に第1車外側保持リップが撓みやすいので、先端部が車外側側壁方向に移動し易く、移動するスペースが大きいのでそのスペース分のフランジ部の振れを吸収する。従って、フランジ部やトリム部の形状のバラツキがあっても、第1車外側保持リップの先端部はフランジ部と当接しており、またフランジ部の振れを吸収しているため、トリム部が傾くことがない。
【0016】
請求項3の本発明は、車内側保持リップの先端がトリム部の底壁方向に屈曲しているものである。
請求項3の本発明では、トリム部の車内側側壁に延設された車内側保持リップの先端部が底壁方向に屈曲しているため、フランジ部を挿入するときにフランジ部の先端が車内側保持リップの先端部を摺動するため、挿入がスムースにできるとともに、フランジ部を挿入後は、車内側保持リップの先端のフランジ部に当接する面積が大きくなり、フランジ部が抜けにくくなり、フランジ部の保持が安定する。
【0017】
請求項4の本発明は、車内側保持リップが、3本の車外側保持リップのいずれよりも長く形成されたものである。
請求項4の本発明では、車内側保持リップが、3本の車外側保持リップのいずれよりも長く形成されるため、フランジ部をトリム部に挿入したときにフランジ部はトリム部の中で車外寄りに位置している。このため、車体の組み立ての関係上、フランジ部の板金が3枚あるいは4枚重ねられてフランジ部が部分的に厚くなっても車内側保持リップのみがその部分で変形して、フランジ部の取付けが影響を受けることがない。
【0018】
請求項5の本発明は、シール部が、スポンジゴムからなり、トリム部の車外側側壁から車外方向に膨出する中空シール部である。
請求項5の本発明では、シール部が、スポンジゴムにより形成されているため、ドアの形状に沿ってドアと柔軟に当接して、ドアと車体開口縁との間をシールすることができる。
また、中空シール部であるため、中空シール部が撓んで弾力性を有しており、ドアと当接するときにシールに必要な荷重を中空シール部の先端にあたえることができ、シール性に優れている。
【0019】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図1と図2に基づき説明する。
図2は、本発明が使用される自動車の側面図である。図1は、本発明の実施の形態を示す図2のA−A線に沿った断面図である。
【0020】
本発明は、自動車の車体1の開口縁に取付けられて、車体1の開口縁とドアの間をシールするオープニングトリムウエザストリップ30に関するものである。
図1において、自動車の車体1の開口縁は、車体1の車外側を構成するアウタパネル12の先端と車体1の車内側を構成するインナパネル13の先端が接合されてフランジ部11を形成している。
このフランジ部11にオープニングトリムウエザストリップ30が取付けられている。オープニングトリムウエザストリップ30は、フランジ部11が挿入されるトリム部31と、ドア2に当接して車体1の開口縁とドア2の間をシールする中空シール部41と、から構成されている。この中空シール部41は、ドア2を閉じるときの閉じ力を小さくする場合は、中空ではなく断面が平板状に伸びたリップ状のシール部でもよい。
【0021】
フランジ部11は、断面略U字状であり、車内側側壁33、底壁34と車外側側壁35からなる。フランジ部11には車内側側壁33から車外側側壁35に亘りほぼ全体に芯材32が埋設されている。芯材32は、トリム部31に柔軟性を持たせるため、公知のものと同様に短冊状の板金を連結部でつないだり、成形後にその連結部を分離させたりしている。なお、芯材32は樹脂製であってもよいし、トリム部31を軟硬質の樹脂の2層成形で形成したものでもよい。
【0022】
車内側側壁33には、その端部から断面略U字状の内部に向かって、すなわち車外側側壁35に向かって車内側保持リップ36が延設されている。車内側保持リップ36は、後述する3本の車外側保持リップ37、38、39と異なり1本である。但し、保持力がより一層必要な場合は、車内側保持リップ36は、2本あるいは3本に増加することも可能である。
【0023】
車内側保持リップ36の先端部36bは、底壁34方向に若干屈曲している。先端部36bが底壁34方向に屈曲しているため、フランジ部11を挿入するときにフランジ部11の先端がその先端部36bにまず当たり、その後車内側保持リップ36の先端部36bを摺動する。このとき、先端部36bの角度は車内側保持リップ36の角度よりも屈曲している分だけ大きいのでフランジ部11が摺動しやすく、挿入がスムースにできる。
また、フランジ部11を挿入後は、車内側保持リップ36の先端部36bは屈曲しているため、フランジ部11に当接して先端部36bの根元付近で曲がり易く、フランジ部11に当接する面積が大きくなり、フランジ部11の保持が安定する。
【0024】
さらに、車内側保持リップ36の先端部36bがフランジ部11の密着していると、フランジ部11からトリム部31を引き剥がそうとしても、先端部36bが反転したりして引き剥がしにくいため、フランジ部11にトリム部31を強固に取付けることができる。
また、車内側保持リップ36は、3本の車外側保持リップのいずれよりも長く形成されたため、フランジ部11をトリム部31に挿入したときにフランジ部11はトリム部31の中で車外寄りに位置している。このため、フランジ部11が3枚あるいは4枚の板金で構成されたりして、部分的に厚くなっても車内側保持リップ36のみがその部分で変形して、フランジ部11の取付けが影響を受けることがない。
【0025】
車外側側壁35には、断面略U字状の開口から底壁34方向に向かって順に3本の第1車外側保持リップ37、第2車外側保持リップ38および第3車外側保持リップ39を延設している。
第1車外側保持リップ37は、スポンジゴムで形成されている。スポンジゴムは、例えばEPDMの発泡体を用いることができる。
【0026】
第1車外側保持リップ37は、車外側側壁35の先端から車外側側壁35の延長方向、すなわち車外側側壁35と同じ方向に若干伸び、さらに反転してトリム部31の内部方向、即ち車内側側壁36方向に断面略U字状に屈曲してその先端部37bは、車外側側壁35と平行に底壁34方向を向いている。このため、第1車外側保持リップ37の断面略U字状に屈曲した内側の面も断面略U字状の面を形成している。あるいは、車外側側壁35の先端から車外側側壁35の延長方向、すなわち車外側側壁35と同じ方向に若干伸び、さらに車内側側壁36方向に断面略V字状に屈曲してその先端部37bは、車外側側壁35と並行よりも少し角度を持って車内側側壁33と底壁34が形成するコーナー部付近を向いている。
【0027】
そして、フランジ部11がトリム部31の中に挿入されたときに、第1車外側保持リップ37の先端部37bがフランジ部に当接する。このとき、第1車外側保持リップ37の先端部37bはフランジ部11に押されて、車外方向に移動する。しかし、第1車外側保持リップ37は断面略U字状または断面略V字状に形成されているので、先端部37bの断面略U字状または断面略V字状の底部37cの部分で屈曲することができる。
従って、単に従来の保持リップをスポンジゴムとしたよりも、先端部37bが移動できるスペースは大きい。
【0028】
このため、フランジ部11が車体1の組み立てにおいて角度や凹凸等の形状がバラついて、フランジ部11が傾いたり、トリム部31の成形のバラツキ等でトリム部31が傾いても、第1車外側保持リップ37が撓む余地が大きくその傾きやバラツキを吸収することができるため、後述する中空シールリップ41のドア2に対する角度が変わらず、中空シールリップ41とドア2とのシールが確実におこなわれる。
また、第1車外側保持リップ37は、スポンジゴムで形成されているので、柔軟性があり、フランジ部11が傾いたり、トリム部31の成形のバラツキがあってもそれに対応して、変形することができる。
即ち、フランジ部11が車内側に傾いたときは第1車外側保持リップ37の断面略U字状あるいは断面略V字状の開口が開く方向に伸びてフランジ部11を保持し続けることができるとともに、フランジ部11が車外側に傾いたときは第1車外側保持リップ37の断面略U字状あるいは断面略V字状の開口が閉じる方向に撓むとともにスポンジゴムが縮むことができるためフランジ部11やトリム部31のバラツキを吸収することができる。
【0029】
第2車外側保持リップ38は、第1車外側保持リップ37と同様にスポンジゴムで形成されている。スポンジゴムは、例えばEPDMの発泡体を用いることができる。
第2車外側保持リップ38は、第1車外側保持リップ37よりも小さく形成される。このため、フランジ部11が挿入されたときに、フランジ部11に当接して、フランジ部11との間をシールすることはできるが、スポンジゴムであるため容易に変形して、第1車外側保持リップ37と第3車外側保持リップ39とでフランジ部11を保持する邪魔にはならないため、フランジ部11を2点で保持することができるので保持が安定する。
【0030】
第3車外側保持リップ39は、トリム部31を構成する材料と同じ材料であるソリッド材で構成される。ソリッド材は、例えば、EPDM,熱可塑性エラストマー、軟質合成樹脂等のソリッドタイプ、すなわち発泡していないものである。
なお、本発明でのソリッド材とは実質的にソリッドタイプのものであり、若干発泡しているいわゆる微発泡ソリッド材(EPDMゴムの場合、比重0.95〜1.05のもの)も含むものである。
第3車外側保持リップ39をトリム部31の断面略U字状の内部に向かって延設するとともにソリッド材で形成したため、第3車外側保持リップ39の形状を小さくすることができた。ソリッドタイプであるためフランジ部11と当接後はその保持力を大きく保つことができ、形状は小さくともフランジ部11を確実に保持することができて、トリム部31をコンパクトにすることができるとともに第3車外側保持リップ39と第1車外側保持リップ37とでフランジ部11の車外側を2点保持することができ、安定的に保持することができる。
なお、第3車外側保持リップ39は、トリム部31の断面略U字状の内部の奥にあり、この位置を起点として相対的にフランジ部11の形状は傾くため、第3車外側保持リップ39の形状の変化は少ない。
【0031】
中空シール部41は、トリム部31の車外側側壁35の外面に車外方向に膨出されている。中空シール部41は、第1車外側保持リップ37と同様にスポンジゴムで形成されている。スポンジゴムは、例えばEPDMの発泡体を用いることができる。
ドア閉時に中空シール部41はその先端部41bがドア2のインナパネルに当接して、車体1の開口縁とドア2との間をシールする。
【0032】
このオープニングトリムウエザストリップ30は、上記のスポンジゴムで形成した以外は、第3車外側保持リップ39と同様にソリッド材で構成される。ソリッド材は、例えば、EPDM,熱可塑性エラストマー、軟質合成樹脂等のソリッドタイプである。
オープニングトリムウエザストリップ30の成形は、2色押出成形でソリッド材とスポンジゴムを同時に成形し、その後ゴムの場合は、通常の加硫装置を用いて加硫する。
加硫後に車体1に応じた寸法に切断する。
【0033】
【発明の効果】
本発明は、上記のように形成したため、フランジ部やトリム部の形状がバラついても、第3車外側保持リップによりそのバラツキを吸収することができるため、中空シール部がドアと車体の開口縁との間を確実にシールすることことができるオープニングトリムウエザストリップを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のオープニングトリムウエザストリップの実施の形態を示すものであり、図2のA−A線に沿った断面図である。
【図2】自動車の側面図である。
【図3】従来のオープニングトリムウエザストリップを示すものであり、図2のA−A線に沿った断面図である。
【図4】従来の他のオープニングトリムウエザストリップを示すものであり、図2のA−A線に沿った断面図である。
【図5】従来のさらに他のオープニングトリムウエザストリップを示すものであり、図2のA−A線に沿った断面図である。
【符号の説明】
1 車体
11 フランジ部
2 ドア
30 オープニングトリムウエザストリップ
31 トリム部
33 車内側側壁
34 底壁
35 車外側側壁
36 車内側保持リップ
36b 先端部
37 第1車外側保持リップ
38 第2車外側保持リップ
39 第3車外側保持リップ
41 中空シール部
Claims (5)
- 自動車の車体開口縁に形成したフランジに取付けるオープニングトリムウエザストリップにおいて、
該オープニングトリムウエザストリップは、自動車のドアに当接して上記車体開口縁とドアとの間をシールするシール部と、上記フランジを嵌挿し上記オープニングトリムウエザストリップを保持するトリム部とから構成し、
該トリム部は車内側側壁、底壁および車外側側壁からなる断面略U字状に形成し、上記車内側側壁から上記トリム部の内部に向かって車内側保持リップを延設し、上記車外側側壁には上記トリム部の内部に向かって、断面略U字状の開口から上記底壁方向に順に3本の第1車外側保持リップ、第2車外側保持リップおよび第3車外側保持リップを延設し、
上記第1車外側保持リップをスポンジゴムで形成しかつ、上記車外側側壁の先端から該車外側側壁の延長方向に伸び反転して上記トリム部の内部方向に向かって伸びる断面略U字状またはV字状に形成し、
上記第3車外側保持リップを上記トリム部の断面略U字状の内部に向かって延設するとともにソリッド材で形成したことを特徴とするオープニングトリムウエザストリップ。 - 上記第1車外側保持リップは、上記トリム部を上記フランジ部に取付けたときに、上記第1車外側保持リップの先端部が上記フランジ部に当接して上記車外側側壁方向に移動するとともに、上記第1車外側保持リップの断面略U字状またはV字状の底部が屈曲している請求項1記載のオープニングトリムウエザストリップ。
- 上記車内側保持リップは、その先端が上記トリム部の上記底壁方向に屈曲している請求項1または2記載のオープニングトリムウエザストリップ。
- 上記車内側保持リップを、上記3本の車外側保持リップのいずれよりも長く形成した請求項1、2または3記載のオープニングトリムウエザストリップ。
- 上記シール部は、スポンジゴムからなり、上記トリム部の車外側側壁から車外方向に膨出する中空シール部である請求項1、2、3または4記載のオープニングトリムウエザストリップ。
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