JP2004122337A - 塗装面の研磨方法及びポリッシャ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】回転ツール11に環状のリングバフ13取付けるとともに、このリングバフ13のバフ面14よりも引っ込めるように収納しつつリングバフ13よりも目の荒いセンタバフ16を回転ツール11に取付けたポリッシャ10を準備し、回転ツール11を強く塗装面39に押し付けることでリングバフ13を潰してセンタバフ16を塗装面39に当て、このセンタバフ16でペーパ目42を落とし、回転ツール11を軽く塗装面39に押し付けることで、リングバフ13を塗装面39に当て、このリングバフ13で最終研磨するようにした。
【効果】回転ツールの持替え作業をすることなく、塗装面の磨き作業を完了できる。この結果、磨き作業の作業時間を短縮を図ることができる。
【選択図】 図1
【効果】回転ツールの持替え作業をすることなく、塗装面の磨き作業を完了できる。この結果、磨き作業の作業時間を短縮を図ることができる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、塗装面の研磨方法及びポリッシャに関する。
【0002】
【従来の技術】
回転ツールの円盤にバフを取付け、このバフで塗装面を磨くポリッシャが知られている(例えば、特許文献1。)。
【0003】
【特許文献1】
特開平10−235564号公報(第7頁、図1)
【0004】
同公報の図1を再掲し上記技術を説明する。ただし、同公報の図面内容を一部追加するとともに、同公報に記載の符号及び名称も一部変更した。
図6は特開平10−235564号公報の図1の再掲図である。
ポリッシャ100は、第1〜第3のバフ103〜105の中から第1のバフ103を選択し、この選択した第1のバフ103を回転ツール101の円盤102に取付け、この円盤102を回転させ、円盤102とともに回転させた第1のバフ103を塗装面に当て、この塗装面を磨き艶出しをするものである。
【0005】
例えば、3種類の材質の違う第1〜第3のバフ103〜105を用意し、第1のバフ103を荒目、第2のバフ104を中目、第3のバフ105を細目とするときに、先ず、第1のバフ103を円盤102に取付け、第1磨きを行うことで塗装面を整え、次に第2のバフ104を円盤102に取付け、第2磨きを行うことで塗装面を滑らかにし、最後に第3のバフ105を円盤102に取付け、最終磨きを行うことで塗装面に艶を出す。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように、目の種類の違うバフを使用して塗装面に艶を出す作業を、例えば、その都度、第1〜第3のバフ103〜105を取り換えていたのでは、バフ103〜105の取り換えに多くの時間を費やすこととなり、能率のよい磨き作業をすることはできない。
そこで、車両の組立ラインでは、第1〜第3のバフ103〜105を取付けた専用のポリッシャをそれぞれ用意し、磨き作業をすることが多い。
【0007】
しかし、第1〜第3のバフ103〜105を取付けた専用のポリッシャを用意したとしても、作業者がポリッシャを持替える時間が惜しまれることがある。
すなわち、ポリッシャの持替え作業を必要としない塗装面の研磨方法や、この研磨方法を実現するためのポリッシャが望まれる。
【0008】
そこで、本発明の目的は、ポリッシャの持替えを必要としない塗装面の研磨方法及びこの研磨方法を実現することのできるポリッシャを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1の塗装面の研磨方法は、塗装面の傷若しくは異物を水研ぎペーパで水研ぎする研ぎ工程と、回転ツールに環状のリングバフ取付けるとともに、このリングバフのバフ面よりも引っ込めるように収納しつつリングバフよりも目の荒いセンタバフを回転ツールに取付けたポリッシャを準備し、回転ツールを強く塗装面に押し付けることでリングバフを潰してセンタバフを塗装面に当て、このセンタバフでペーパ目を落とす中間研磨工程と、回転ツールを軽く塗装面に押し付けることで、リングバフのみを塗装面に当て、このリングバフで最終研磨する仕上げ工程と、から構成したことを特徴とする。
【0010】
回転ツールに環状のリングバフ取付けるとともに、このリングバフのバフ面よりも引っ込めるように収納しつつリングバフよりも目の荒いセンタバフを回転ツールに取付けたポリッシャを準備し、回転ツールを強く塗装面に押し付けることでリングバフを潰してセンタバフを塗装面に当て、このセンタバフでペーパ目を落とし、回転ツールを軽く塗装面に押し付けることで、リングバフを塗装面に当て、このリングバフで最終研磨するようにした。これにより、回転ツールの持替え作業をすることなく、塗装面の磨き作業を完了できる。この結果、磨き作業の作業時間を短縮を図ることができる。
【0011】
請求項2は、回転ツールの円盤にバフを取付けて塗装面を研磨するポリッシャにおいて、バフを、回転ツールの円盤に取付ける環状のリングバフと、このリングバフのバフ面よりも引っ込めるようにリングバフ内に収納しつつ円盤に取付けるセンタバフと、から構成したことを特徴とする。
【0012】
バフを、回転ツールの円盤に取付ける環状のリングバフと、このリングバフのバフ面よりも引っ込めるようにリングバフ内に収納しつつ円盤に取付けるセンタバフと、から構成することで、2種類のバフを一つの回転ツールに取付けるようにする。
この結果、リングバフを押し潰すことでセンタバフを塗装面に当て、センタバフを浮かすことでリングバフを塗装面に当てることができる。すなわち、一つの回転ツールで2種類の磨きを連続的に磨き作業をすることができる。
【0013】
請求項3は、円盤とセンタバフとの間に、リングバフよりも硬い弾性体のパットを介在させたことを特徴とする。
円盤とセンタバフとの間に、リングバフよりも硬い弾性体のパットを介在させることで、センタバフで塗装面に均一に当てることができる。この結果、センタバフで塗装面を磨くときの作業性の向上を図ることができる。
【0014】
請求項4は、センタバフを、リングバフから3〜7mmの範囲で引っ込めたことを特徴とする。
センタバフを、リングバフから3mm以下引っ込めたのでは、リングバフで研磨するときに、センタバフが塗装面に当たる虞れがある。また、センタバフを、リングバフから7mm以上引っ込めたのでは、センタバフを使用するときにリングバフを押圧するために過大の力を要する。そこで、センタバフを、リングバフから3〜7mmの範囲で引っ込めた。この結果、ポリッシャの使い勝手を向上させることができる。
【0015】
請求項5は、リングバフを、センタバフより細かい目のバフにしたことを特徴とする。
リングバフを、センタバフより細かい目のバフにすることで、リングバフを押し潰すことでセンタバフを塗装面に当て中間研磨を行い、センタバフを浮かすことでリングバフを塗装面に当て仕上げ研磨をすることができる。
この結果、一つの回転ツールで中間研磨と仕上げ研磨を無理なく行うことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は本発明に係るポリッシャの斜視図であり、ポリッシャ10は、回転ツール11と、この回転ツール11の円盤12に取付ける環状のリングバフ13と、このリングバフ13のバフ面14よりも引っ込めるように収納するとともに回転ツール11の円盤12にパット15を介して取付けたセンタバフ16とからなる。
なお、17はセンタバフ16のバフ面。21は回転ツールの本体部、22は本体部21から延出したグリップ、23はグリップ22に取付けたスイッチ、24はグリップから引出した駆動源のケーブルである。
【0017】
図2は本発明に係るポリッシャの主要部品の分解斜視図である。
円盤12は、リングバフ13及びセンタバフ16側に第1雄面ファスナ31を備え、本体部21(図1参照)側に回転軸32を備える。
リングバフ13は、円盤12側に第1雄面ファスナ31にチャックする第1リング状雌面ファスナ33を備えたバフであり、センタバフ16よりも目の細かいバフである。
【0018】
パット15は、少なくともリングバフ13よりも硬く且つ弾性を有するパットであり、円盤12側に第1雄面ファスナ31にチャックする第1円形雌面ファスナ34と、センタバフ16側にチャックする第2雄面ファスナ35を備える。
センタバフ16は、パット15側に第2雄面ファスナ35にチャックする第2雌面ファスナ36を備えたバフであり、リングバフ13よりも目の荒いバフである。
【0019】
図3は図1の3−3線断面図であり、ポリッシャ10の要部断面図を示す。
ポリッシャ10は、リングバフ13の外径をD1、リングバフ13の高さをH1、センタバフ16の外径をD2、リングバフ13のバフ面14とセンタバフ16のバフ17面との段差をH2とするときに、一例として、D1=110mm、D2=75mm、H1=30mm、H2=3〜7mmに設定し、リングバフ13にセンタバフ16よりも目の細かいバフを用い、センタバフ16にリングバフ13よりも目の荒いバフを用い、回転ツール11を強く塗装面に押し付けることでリングバフ13を潰してセンタバフ16を塗装面に当て、このセンタバフ16でペーパ目を落とし、回転ツール11を軽く塗装面39に押し付けることで、リングバフ13のみを塗装面に当て、このリングバフ13で最終研磨するものである。
【0020】
すなわち、ポリッシャ10は、回転ツール11の円盤12にバフを取付けて塗装面を研磨するポリッシャにおいて、バフを、回転ツール11の円盤12に取付ける環状のリングバフ13と、このリングバフ13のバフ面14よりも引っ込めるようにリングバフ13内に収納しつつ円盤12に取付けるセンタバフ16と、から構成したものであると言える。
【0021】
バフを、回転ツール11の円盤12に取付ける環状のリングバフ13と、このリングバフ13のバフ面14よりも引っ込めるようにリングバフ13内に収納しつつ円盤12に取付けるセンタバフ16と、から構成することで、2種類のバフ13,16を一つの回転ツール11に取付けるようにする。
この結果、リングバフ13を押し潰すことでセンタバフ16を塗装面39に当て、センタバフ16を浮かすことでリングバフ13を塗装面39に当てることができる。すなわち、一つの回転ツール11で2種類の磨きを連続的に磨き作業をすることができる。
【0022】
ポリッシャ10は、円盤12とセンタバフ16との間に、リングバフ13よりも硬い弾性体のパット15を介在させたものであるとも言える。
円盤12とセンタバフ16との間に、リングバフ13よりも硬い弾性体のパット15を介在させることで、センタバフ16で塗装面39に均一に当てることができる。この結果、センタバフ16で塗装面39を磨くときの作業性の向上を図ることができる。
【0023】
また、ポリッシャ10は、センタバフ16を、リングバフ13から3〜7mmの範囲で引っ込めたものであるとも言える。
センタバフ16を、リングバフ13から3mm以下引っ込めたのでは、リングバフ13で研磨するときに、センタバフ16が塗装面39に当たる虞れがある。センタバフ16を、リングバフ13から7mm以上引っ込めたのでは、センタバフ16を使用するときにリングバフ13を押圧するために過大の力を要する。そこで、センタバフ16を、リングバフ13から3〜7mmの範囲で引っ込めた。この結果、ポリッシャ10の使い勝手を向上させることができる。
【0024】
さらに、ポリッシャ10は、リングバフ13を、センタバフ16より細かい目のバフにしたものであるとも言える。
リングバフ13を、センタバフ16より細かい目のバフにすることで、リングバフ13を押し潰すことでセンタバフ16を塗装面39に当て中間研磨を行い、センタバフ16を浮かすことでリングバフ13を塗装面39に当て仕上げ研磨をすることができる。
この結果、一つの回転ツール11で中間研磨と仕上げ研磨を無理なく行うことができる。
【0025】
以上に述べたポリッシャ10の作用を説明する。
図4(a),(b)は本発明に係るポリッシャの作用説明図であり、(a)はセンタバフ16を用いる場合を示し、(b)はリングバフ13を用いる場合を示す。
(a)において、センタバフ16で塗装面39を磨く場合は、リングバフ13を矢印aの如く押し潰すことでセンタバフ16を塗装面39に当てる。例えば、リングバフ13にセンタバフ16よりも目の細かいバフを用い、センタバフで中間研磨を行い、リングバフで仕上げ研磨を行う作業を想定すると、センタバフ16の使用時にリングバフ13が塗装面39に当たっても、中間研磨作業の妨げにはならない。
【0026】
(b)において、センタバフ16を矢印bの如く浮かすことでリングバフ13のみを塗装面39に当て、仕上げ研磨作業を行う。すなわち、一つの回転ツール11で2種類の磨きを連続的に磨き作業をすることができる。
【0027】
次にポリッシャ10を用いた塗装面の研磨方法を説明する。
図5(a),(b)は本発明に係る塗装面の研磨方法の説明図である。なお、なお、ST××はステップ番号を示す。
先ず、塗装面の検査を行う。
(a)において、塗装面39の傷若しくは異物を見つける。
(b)は(a)のb−b断面図であり、塗装面39の凹凸の状態を示す。
【0028】
ST01:研ぎ工程
(c)において、塗装面39の傷若しくは異物を水研ぎペーパ41で矢印▲1▼の如く水研ぎする。
(d)において、水研ぎした塗装面39の表面状態を示し、傷若しくは異物の有った塗装面39はほぼ平らになり、ペーパ目42が残る。
(e)は(d)のe−e断面図であり、塗装面39の凹凸の状態を示し、水研ぎの結果、塗装面39の凹凸を均一にしたことを示す。
【0029】
ST02:中間研磨工程
(f)において、センタバフ16に中目のコンパウンド(不図示)を塗り、回転ツール11を矢印▲2▼のように回転させ、回転ツール11を矢印▲3▼の如く強く塗装面39に押し付けることでリングバフ13を潰してセンタバフ16を塗装面39に当て、このセンタバフ16で(d)に示すペーパ目42を落とす。
(g)において、センタバフ16でペーパ目42を落とした塗装面39の表面状態を示し、ペーパ目42は見えない状態まで磨き、艶のない塗装面39にする(塗装の現場では、この艶のない状態を「白ぼけ」と呼ぶことがある)。
(h)は(g)のh−h断面図であり、艶のない塗装面39の状態を示し、中間研磨工程の結果、塗装面39の凹凸を微小にしたことを示す。
【0030】
ST03:仕上げ工程
(i)において、リングバフ13に仕上げ用のコンパウンド(不図示)を塗り、回転ツール11を矢印▲4▼のように回転させ、リングバフ13のみを塗装面39に当て、このリングバフ13で艶出しをする。
(j)において、リングバフ13で艶出しをした塗装面39の表面状態を示す。
(k)は(j)のk−k断面図であり、艶出し塗装面39の状態を示し、仕上げ工程の結果、塗装面39の凹凸を極微小にして艶出しをしたたことを示す。
【0031】
本発明に係るの塗装面の研磨方法は、塗装面39の傷若しくは異物を水研ぎペーパ41で水研ぎする研ぎ工程と、回転ツール11に環状のリングバフ13取付けるとともに、このリングバフ13のバフ面14(図3参照)よりも引っ込めるように収納しつつリングバフ13よりも目の荒いセンタバフ16を回転ツール11に取付けたポリッシャ10を準備し、回転ツール11を強く塗装面39に押し付けることでリングバフ13を潰してセンタバフ16を塗装面39に当て、このセンタバフ16でペーパ目42を落とす中間研磨工程と、回転ツール11を軽く塗装面39に押し付けることで、リングバフ13のみを塗装面39に当て、このリングバフ13で最終研磨する仕上げ工程と、から構成したものと言える。
【0032】
例えば、回転ツールの持替え作業をすることなく、塗装面の磨き作業を完了できるとすれば、作業時間を短縮することができ、好ましいことである。
【0033】
そこで、回転ツール11に環状のリングバフ13取付けるとともに、このリングバフ13のバフ面14(図3参照)よりも引っ込めるように収納しつつリングバフ13よりも目の荒いセンタバフ16を回転ツール11に取付けたポリッシャ10を準備し、回転ツール11を強く塗装面39に押し付けることでリングバフ13を潰してセンタバフ16を塗装面39に当て、このセンタバフ16でペーパ目42を落とし、回転ツール11を軽く塗装面39に押し付けることで、リングバフ13を塗装面39に当て、このリングバフ13で最終研磨するようにした。これにより、回転ツール11の持替え作業をすることなく、塗装面39の磨き作業を完了できる。この結果、磨き作業の作業時間を短縮を図ることができる。
【0034】
尚、実施の形態では図3に示すように、リングバフ13にセンタバフ16を収納する2重の構成にしてリングバフ13に対してセンタバフ16を引っ込めることで段差をつけたが、これに限るものではなく、3重以上のバフ構成にして2段以上の段差を持たせたものであってもよい。
【0035】
【発明の効果】
本発明は上記構成により次の効果を発揮する。
請求項1では、塗装面の傷若しくは異物を水研ぎペーパで水研ぎする研ぎ工程と、回転ツールに環状のリングバフ取付けるとともに、このリングバフのバフ面よりも引っ込めるように収納しつつリングバフよりも目の荒いセンタバフを回転ツールに取付けたポリッシャを準備し、回転ツールを強く塗装面に押し付けることでリングバフを潰してセンタバフを塗装面に当て、このセンタバフでペーパ目を落とす中間研磨工程と、回転ツールを軽く塗装面に押し付けることで、リングバフのみを塗装面に当て、このリングバフで最終研磨する仕上げ工程と、から構成したので、回転ツールの持替え作業をすることなく、塗装面の磨き作業を完了できる。この結果、磨き作業の作業時間を短縮を図ることができる。
【0036】
請求項2では、バフを、回転ツールの円盤に取付ける環状のリングバフと、このリングバフのバフ面よりも引っ込めるようにリングバフ内に収納しつつ円盤に取付けるセンタバフと、から構成したので、2種類のバフを一つの回転ツールに取付けることができる。
この結果、リングバフを押し潰すことでセンタバフを塗装面に当て、センタバフを浮かすことでリングバフを塗装面に当てることができる。すなわち、一つの回転ツールで2種類の磨きを連続的に磨き作業をすることができる。
【0037】
請求項3では、円盤とセンタバフとの間に、リングバフよりも硬い弾性体のパットを介在させたので、センタバフで塗装面に均一に当てることができる。この結果、センタバフで塗装面を磨くときの作業性の向上を図ることができる。
【0038】
センタバフを、リングバフから3〜7mmの範囲で引っ込めた。センタバフを、リングバフから3mm以下引っ込めたのでは、リングバフで研磨するときに、センタバフが塗装面に当たる虞れがある。また、センタバフを、リングバフから7mm以上引っ込めたのでは、センタバフを使用するときにリングバフを押圧するために過大の力を要する。
請求項4では、センタバフを、リングバフから3〜7mmの範囲で引っ込めたので、ポリッシャの使い勝手を向上させることができる。
【0039】
請求項5では、リングバフを、センタバフより細かい目のバフにしたので、リングバフを押し潰すことでセンタバフを塗装面に当て中間研磨を行い、センタバフを浮かすことでリングバフを塗装面に当て仕上げ研磨をすることができる。
この結果、一つの回転ツールで中間研磨と仕上げ研磨を無理なく行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るポリッシャの斜視図
【図2】本発明に係るポリッシャの主要部品の分解斜視図
【図3】図1の3−3線断面図
【図4】本発明に係るポリッシャの作用説明図
【図5】本発明に係る塗装面の研磨方法の説明図
【図6】特開平10−235564号公報の図1の再掲図
【符号の説明】
10…ポリッシャ、11…回転ツール、12…円盤、13…リングバフ、14…バフ面、15…パット、16…センタバフ、39…塗装面、41…水研ぎペーパ。
【発明の属する技術分野】
本発明は、塗装面の研磨方法及びポリッシャに関する。
【0002】
【従来の技術】
回転ツールの円盤にバフを取付け、このバフで塗装面を磨くポリッシャが知られている(例えば、特許文献1。)。
【0003】
【特許文献1】
特開平10−235564号公報(第7頁、図1)
【0004】
同公報の図1を再掲し上記技術を説明する。ただし、同公報の図面内容を一部追加するとともに、同公報に記載の符号及び名称も一部変更した。
図6は特開平10−235564号公報の図1の再掲図である。
ポリッシャ100は、第1〜第3のバフ103〜105の中から第1のバフ103を選択し、この選択した第1のバフ103を回転ツール101の円盤102に取付け、この円盤102を回転させ、円盤102とともに回転させた第1のバフ103を塗装面に当て、この塗装面を磨き艶出しをするものである。
【0005】
例えば、3種類の材質の違う第1〜第3のバフ103〜105を用意し、第1のバフ103を荒目、第2のバフ104を中目、第3のバフ105を細目とするときに、先ず、第1のバフ103を円盤102に取付け、第1磨きを行うことで塗装面を整え、次に第2のバフ104を円盤102に取付け、第2磨きを行うことで塗装面を滑らかにし、最後に第3のバフ105を円盤102に取付け、最終磨きを行うことで塗装面に艶を出す。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように、目の種類の違うバフを使用して塗装面に艶を出す作業を、例えば、その都度、第1〜第3のバフ103〜105を取り換えていたのでは、バフ103〜105の取り換えに多くの時間を費やすこととなり、能率のよい磨き作業をすることはできない。
そこで、車両の組立ラインでは、第1〜第3のバフ103〜105を取付けた専用のポリッシャをそれぞれ用意し、磨き作業をすることが多い。
【0007】
しかし、第1〜第3のバフ103〜105を取付けた専用のポリッシャを用意したとしても、作業者がポリッシャを持替える時間が惜しまれることがある。
すなわち、ポリッシャの持替え作業を必要としない塗装面の研磨方法や、この研磨方法を実現するためのポリッシャが望まれる。
【0008】
そこで、本発明の目的は、ポリッシャの持替えを必要としない塗装面の研磨方法及びこの研磨方法を実現することのできるポリッシャを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1の塗装面の研磨方法は、塗装面の傷若しくは異物を水研ぎペーパで水研ぎする研ぎ工程と、回転ツールに環状のリングバフ取付けるとともに、このリングバフのバフ面よりも引っ込めるように収納しつつリングバフよりも目の荒いセンタバフを回転ツールに取付けたポリッシャを準備し、回転ツールを強く塗装面に押し付けることでリングバフを潰してセンタバフを塗装面に当て、このセンタバフでペーパ目を落とす中間研磨工程と、回転ツールを軽く塗装面に押し付けることで、リングバフのみを塗装面に当て、このリングバフで最終研磨する仕上げ工程と、から構成したことを特徴とする。
【0010】
回転ツールに環状のリングバフ取付けるとともに、このリングバフのバフ面よりも引っ込めるように収納しつつリングバフよりも目の荒いセンタバフを回転ツールに取付けたポリッシャを準備し、回転ツールを強く塗装面に押し付けることでリングバフを潰してセンタバフを塗装面に当て、このセンタバフでペーパ目を落とし、回転ツールを軽く塗装面に押し付けることで、リングバフを塗装面に当て、このリングバフで最終研磨するようにした。これにより、回転ツールの持替え作業をすることなく、塗装面の磨き作業を完了できる。この結果、磨き作業の作業時間を短縮を図ることができる。
【0011】
請求項2は、回転ツールの円盤にバフを取付けて塗装面を研磨するポリッシャにおいて、バフを、回転ツールの円盤に取付ける環状のリングバフと、このリングバフのバフ面よりも引っ込めるようにリングバフ内に収納しつつ円盤に取付けるセンタバフと、から構成したことを特徴とする。
【0012】
バフを、回転ツールの円盤に取付ける環状のリングバフと、このリングバフのバフ面よりも引っ込めるようにリングバフ内に収納しつつ円盤に取付けるセンタバフと、から構成することで、2種類のバフを一つの回転ツールに取付けるようにする。
この結果、リングバフを押し潰すことでセンタバフを塗装面に当て、センタバフを浮かすことでリングバフを塗装面に当てることができる。すなわち、一つの回転ツールで2種類の磨きを連続的に磨き作業をすることができる。
【0013】
請求項3は、円盤とセンタバフとの間に、リングバフよりも硬い弾性体のパットを介在させたことを特徴とする。
円盤とセンタバフとの間に、リングバフよりも硬い弾性体のパットを介在させることで、センタバフで塗装面に均一に当てることができる。この結果、センタバフで塗装面を磨くときの作業性の向上を図ることができる。
【0014】
請求項4は、センタバフを、リングバフから3〜7mmの範囲で引っ込めたことを特徴とする。
センタバフを、リングバフから3mm以下引っ込めたのでは、リングバフで研磨するときに、センタバフが塗装面に当たる虞れがある。また、センタバフを、リングバフから7mm以上引っ込めたのでは、センタバフを使用するときにリングバフを押圧するために過大の力を要する。そこで、センタバフを、リングバフから3〜7mmの範囲で引っ込めた。この結果、ポリッシャの使い勝手を向上させることができる。
【0015】
請求項5は、リングバフを、センタバフより細かい目のバフにしたことを特徴とする。
リングバフを、センタバフより細かい目のバフにすることで、リングバフを押し潰すことでセンタバフを塗装面に当て中間研磨を行い、センタバフを浮かすことでリングバフを塗装面に当て仕上げ研磨をすることができる。
この結果、一つの回転ツールで中間研磨と仕上げ研磨を無理なく行うことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は本発明に係るポリッシャの斜視図であり、ポリッシャ10は、回転ツール11と、この回転ツール11の円盤12に取付ける環状のリングバフ13と、このリングバフ13のバフ面14よりも引っ込めるように収納するとともに回転ツール11の円盤12にパット15を介して取付けたセンタバフ16とからなる。
なお、17はセンタバフ16のバフ面。21は回転ツールの本体部、22は本体部21から延出したグリップ、23はグリップ22に取付けたスイッチ、24はグリップから引出した駆動源のケーブルである。
【0017】
図2は本発明に係るポリッシャの主要部品の分解斜視図である。
円盤12は、リングバフ13及びセンタバフ16側に第1雄面ファスナ31を備え、本体部21(図1参照)側に回転軸32を備える。
リングバフ13は、円盤12側に第1雄面ファスナ31にチャックする第1リング状雌面ファスナ33を備えたバフであり、センタバフ16よりも目の細かいバフである。
【0018】
パット15は、少なくともリングバフ13よりも硬く且つ弾性を有するパットであり、円盤12側に第1雄面ファスナ31にチャックする第1円形雌面ファスナ34と、センタバフ16側にチャックする第2雄面ファスナ35を備える。
センタバフ16は、パット15側に第2雄面ファスナ35にチャックする第2雌面ファスナ36を備えたバフであり、リングバフ13よりも目の荒いバフである。
【0019】
図3は図1の3−3線断面図であり、ポリッシャ10の要部断面図を示す。
ポリッシャ10は、リングバフ13の外径をD1、リングバフ13の高さをH1、センタバフ16の外径をD2、リングバフ13のバフ面14とセンタバフ16のバフ17面との段差をH2とするときに、一例として、D1=110mm、D2=75mm、H1=30mm、H2=3〜7mmに設定し、リングバフ13にセンタバフ16よりも目の細かいバフを用い、センタバフ16にリングバフ13よりも目の荒いバフを用い、回転ツール11を強く塗装面に押し付けることでリングバフ13を潰してセンタバフ16を塗装面に当て、このセンタバフ16でペーパ目を落とし、回転ツール11を軽く塗装面39に押し付けることで、リングバフ13のみを塗装面に当て、このリングバフ13で最終研磨するものである。
【0020】
すなわち、ポリッシャ10は、回転ツール11の円盤12にバフを取付けて塗装面を研磨するポリッシャにおいて、バフを、回転ツール11の円盤12に取付ける環状のリングバフ13と、このリングバフ13のバフ面14よりも引っ込めるようにリングバフ13内に収納しつつ円盤12に取付けるセンタバフ16と、から構成したものであると言える。
【0021】
バフを、回転ツール11の円盤12に取付ける環状のリングバフ13と、このリングバフ13のバフ面14よりも引っ込めるようにリングバフ13内に収納しつつ円盤12に取付けるセンタバフ16と、から構成することで、2種類のバフ13,16を一つの回転ツール11に取付けるようにする。
この結果、リングバフ13を押し潰すことでセンタバフ16を塗装面39に当て、センタバフ16を浮かすことでリングバフ13を塗装面39に当てることができる。すなわち、一つの回転ツール11で2種類の磨きを連続的に磨き作業をすることができる。
【0022】
ポリッシャ10は、円盤12とセンタバフ16との間に、リングバフ13よりも硬い弾性体のパット15を介在させたものであるとも言える。
円盤12とセンタバフ16との間に、リングバフ13よりも硬い弾性体のパット15を介在させることで、センタバフ16で塗装面39に均一に当てることができる。この結果、センタバフ16で塗装面39を磨くときの作業性の向上を図ることができる。
【0023】
また、ポリッシャ10は、センタバフ16を、リングバフ13から3〜7mmの範囲で引っ込めたものであるとも言える。
センタバフ16を、リングバフ13から3mm以下引っ込めたのでは、リングバフ13で研磨するときに、センタバフ16が塗装面39に当たる虞れがある。センタバフ16を、リングバフ13から7mm以上引っ込めたのでは、センタバフ16を使用するときにリングバフ13を押圧するために過大の力を要する。そこで、センタバフ16を、リングバフ13から3〜7mmの範囲で引っ込めた。この結果、ポリッシャ10の使い勝手を向上させることができる。
【0024】
さらに、ポリッシャ10は、リングバフ13を、センタバフ16より細かい目のバフにしたものであるとも言える。
リングバフ13を、センタバフ16より細かい目のバフにすることで、リングバフ13を押し潰すことでセンタバフ16を塗装面39に当て中間研磨を行い、センタバフ16を浮かすことでリングバフ13を塗装面39に当て仕上げ研磨をすることができる。
この結果、一つの回転ツール11で中間研磨と仕上げ研磨を無理なく行うことができる。
【0025】
以上に述べたポリッシャ10の作用を説明する。
図4(a),(b)は本発明に係るポリッシャの作用説明図であり、(a)はセンタバフ16を用いる場合を示し、(b)はリングバフ13を用いる場合を示す。
(a)において、センタバフ16で塗装面39を磨く場合は、リングバフ13を矢印aの如く押し潰すことでセンタバフ16を塗装面39に当てる。例えば、リングバフ13にセンタバフ16よりも目の細かいバフを用い、センタバフで中間研磨を行い、リングバフで仕上げ研磨を行う作業を想定すると、センタバフ16の使用時にリングバフ13が塗装面39に当たっても、中間研磨作業の妨げにはならない。
【0026】
(b)において、センタバフ16を矢印bの如く浮かすことでリングバフ13のみを塗装面39に当て、仕上げ研磨作業を行う。すなわち、一つの回転ツール11で2種類の磨きを連続的に磨き作業をすることができる。
【0027】
次にポリッシャ10を用いた塗装面の研磨方法を説明する。
図5(a),(b)は本発明に係る塗装面の研磨方法の説明図である。なお、なお、ST××はステップ番号を示す。
先ず、塗装面の検査を行う。
(a)において、塗装面39の傷若しくは異物を見つける。
(b)は(a)のb−b断面図であり、塗装面39の凹凸の状態を示す。
【0028】
ST01:研ぎ工程
(c)において、塗装面39の傷若しくは異物を水研ぎペーパ41で矢印▲1▼の如く水研ぎする。
(d)において、水研ぎした塗装面39の表面状態を示し、傷若しくは異物の有った塗装面39はほぼ平らになり、ペーパ目42が残る。
(e)は(d)のe−e断面図であり、塗装面39の凹凸の状態を示し、水研ぎの結果、塗装面39の凹凸を均一にしたことを示す。
【0029】
ST02:中間研磨工程
(f)において、センタバフ16に中目のコンパウンド(不図示)を塗り、回転ツール11を矢印▲2▼のように回転させ、回転ツール11を矢印▲3▼の如く強く塗装面39に押し付けることでリングバフ13を潰してセンタバフ16を塗装面39に当て、このセンタバフ16で(d)に示すペーパ目42を落とす。
(g)において、センタバフ16でペーパ目42を落とした塗装面39の表面状態を示し、ペーパ目42は見えない状態まで磨き、艶のない塗装面39にする(塗装の現場では、この艶のない状態を「白ぼけ」と呼ぶことがある)。
(h)は(g)のh−h断面図であり、艶のない塗装面39の状態を示し、中間研磨工程の結果、塗装面39の凹凸を微小にしたことを示す。
【0030】
ST03:仕上げ工程
(i)において、リングバフ13に仕上げ用のコンパウンド(不図示)を塗り、回転ツール11を矢印▲4▼のように回転させ、リングバフ13のみを塗装面39に当て、このリングバフ13で艶出しをする。
(j)において、リングバフ13で艶出しをした塗装面39の表面状態を示す。
(k)は(j)のk−k断面図であり、艶出し塗装面39の状態を示し、仕上げ工程の結果、塗装面39の凹凸を極微小にして艶出しをしたたことを示す。
【0031】
本発明に係るの塗装面の研磨方法は、塗装面39の傷若しくは異物を水研ぎペーパ41で水研ぎする研ぎ工程と、回転ツール11に環状のリングバフ13取付けるとともに、このリングバフ13のバフ面14(図3参照)よりも引っ込めるように収納しつつリングバフ13よりも目の荒いセンタバフ16を回転ツール11に取付けたポリッシャ10を準備し、回転ツール11を強く塗装面39に押し付けることでリングバフ13を潰してセンタバフ16を塗装面39に当て、このセンタバフ16でペーパ目42を落とす中間研磨工程と、回転ツール11を軽く塗装面39に押し付けることで、リングバフ13のみを塗装面39に当て、このリングバフ13で最終研磨する仕上げ工程と、から構成したものと言える。
【0032】
例えば、回転ツールの持替え作業をすることなく、塗装面の磨き作業を完了できるとすれば、作業時間を短縮することができ、好ましいことである。
【0033】
そこで、回転ツール11に環状のリングバフ13取付けるとともに、このリングバフ13のバフ面14(図3参照)よりも引っ込めるように収納しつつリングバフ13よりも目の荒いセンタバフ16を回転ツール11に取付けたポリッシャ10を準備し、回転ツール11を強く塗装面39に押し付けることでリングバフ13を潰してセンタバフ16を塗装面39に当て、このセンタバフ16でペーパ目42を落とし、回転ツール11を軽く塗装面39に押し付けることで、リングバフ13を塗装面39に当て、このリングバフ13で最終研磨するようにした。これにより、回転ツール11の持替え作業をすることなく、塗装面39の磨き作業を完了できる。この結果、磨き作業の作業時間を短縮を図ることができる。
【0034】
尚、実施の形態では図3に示すように、リングバフ13にセンタバフ16を収納する2重の構成にしてリングバフ13に対してセンタバフ16を引っ込めることで段差をつけたが、これに限るものではなく、3重以上のバフ構成にして2段以上の段差を持たせたものであってもよい。
【0035】
【発明の効果】
本発明は上記構成により次の効果を発揮する。
請求項1では、塗装面の傷若しくは異物を水研ぎペーパで水研ぎする研ぎ工程と、回転ツールに環状のリングバフ取付けるとともに、このリングバフのバフ面よりも引っ込めるように収納しつつリングバフよりも目の荒いセンタバフを回転ツールに取付けたポリッシャを準備し、回転ツールを強く塗装面に押し付けることでリングバフを潰してセンタバフを塗装面に当て、このセンタバフでペーパ目を落とす中間研磨工程と、回転ツールを軽く塗装面に押し付けることで、リングバフのみを塗装面に当て、このリングバフで最終研磨する仕上げ工程と、から構成したので、回転ツールの持替え作業をすることなく、塗装面の磨き作業を完了できる。この結果、磨き作業の作業時間を短縮を図ることができる。
【0036】
請求項2では、バフを、回転ツールの円盤に取付ける環状のリングバフと、このリングバフのバフ面よりも引っ込めるようにリングバフ内に収納しつつ円盤に取付けるセンタバフと、から構成したので、2種類のバフを一つの回転ツールに取付けることができる。
この結果、リングバフを押し潰すことでセンタバフを塗装面に当て、センタバフを浮かすことでリングバフを塗装面に当てることができる。すなわち、一つの回転ツールで2種類の磨きを連続的に磨き作業をすることができる。
【0037】
請求項3では、円盤とセンタバフとの間に、リングバフよりも硬い弾性体のパットを介在させたので、センタバフで塗装面に均一に当てることができる。この結果、センタバフで塗装面を磨くときの作業性の向上を図ることができる。
【0038】
センタバフを、リングバフから3〜7mmの範囲で引っ込めた。センタバフを、リングバフから3mm以下引っ込めたのでは、リングバフで研磨するときに、センタバフが塗装面に当たる虞れがある。また、センタバフを、リングバフから7mm以上引っ込めたのでは、センタバフを使用するときにリングバフを押圧するために過大の力を要する。
請求項4では、センタバフを、リングバフから3〜7mmの範囲で引っ込めたので、ポリッシャの使い勝手を向上させることができる。
【0039】
請求項5では、リングバフを、センタバフより細かい目のバフにしたので、リングバフを押し潰すことでセンタバフを塗装面に当て中間研磨を行い、センタバフを浮かすことでリングバフを塗装面に当て仕上げ研磨をすることができる。
この結果、一つの回転ツールで中間研磨と仕上げ研磨を無理なく行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るポリッシャの斜視図
【図2】本発明に係るポリッシャの主要部品の分解斜視図
【図3】図1の3−3線断面図
【図4】本発明に係るポリッシャの作用説明図
【図5】本発明に係る塗装面の研磨方法の説明図
【図6】特開平10−235564号公報の図1の再掲図
【符号の説明】
10…ポリッシャ、11…回転ツール、12…円盤、13…リングバフ、14…バフ面、15…パット、16…センタバフ、39…塗装面、41…水研ぎペーパ。
Claims (5)
- 塗装面の傷若しくは異物を水研ぎペーパで水研ぎする研ぎ工程と、
回転ツールに環状のリングバフ取付けるとともに、このリングバフのバフ面よりも引っ込めるように収納しつつ前記リングバフよりも目の荒いセンタバフを回転ツールに取付けたポリッシャを準備し、前記回転ツールを強く塗装面に押し付けることで前記リングバフを潰して前記センタバフを塗装面に当て、このセンタバフでペーパ目を落とす中間研磨工程と、
前記回転ツールを軽く塗装面に押し付けることで、前記リングバフのみを塗装面に当て、このリングバフで最終研磨する仕上げ工程と、からなる塗装面の研磨方法。 - 回転ツールの円盤にバフを取付けて塗装面を研磨するポリッシャにおいて、
前記バフを、回転ツールの円盤に取付ける環状のリングバフと、このリングバフのバフ面よりも引っ込めるようにリングバフ内に収納しつつ前記円盤に取付けるセンタバフと、から構成したことを特徴とするポリッシャ。 - 前記円盤とセンタバフとの間に、前記リングバフよりも硬い弾性体のパットを介在させたことを特徴とする請求項2記載のポリッシャ。
- 前記センタバフを、前記リングバフから3〜7mmの範囲で引っ込めたことを特徴とする請求項2又は請求項3記載のポリッシャ。
- 前記リングバフを、前記センタバフより細かい目のバフにしたことを特徴とする請求項2、請求項3又は請求項4記載のポリッシャ。
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JP2015147263A (ja) * | 2014-02-06 | 2015-08-20 | 貴司 矢野 | 研磨システム、研磨用の中間パッド、および研磨バフ |
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-
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US10286516B2 (en) | 2015-10-15 | 2019-05-14 | Makita Corporation | Polishers |
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