JP2004121205A - 環境ストレス分析のためのメダカ遺伝子チップ及びこれを用いた環境有害性分析方法 - Google Patents

環境ストレス分析のためのメダカ遺伝子チップ及びこれを用いた環境有害性分析方法 Download PDF

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Abstract

【課題】環境有害物質によるストレスに特異的に反応する環境ストレス分析のためのメダカ遺伝子チップ及びこれを用いた環境有害性分析法の提供。
【解決手段】メダカ(学名:Orzyias latipes)内で環境有害物質によるストレスに特異的に反応するcDNA poolsを選定し、基板に固着化して環境ストレス分析のためのメダカ遺伝子チップを製作し、これを用いて環境有害物質に対する水中生物体の生理的な反応を迅速に検索するための環境有害性分析方法である。メダカcDNAチップ及びこれを用いた環境有害性分析方法は、特異的に有害性に発現する22種の遺伝子を含めているため、22種の遺伝子発現可否及び定量的な分析を一回で実行することができる。また内分泌系混亂効果、細胞毒性効果、癌発生効果、及び生体発生関連毒性効果の生体ストレス形態区分が可能になる。
【選択図】  図1

Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は環境有害物質に特異的に反応するメダカ遺伝子種を選定してチップに固着させた環境ストレス分析のためのメダカ遺伝子チップ(chip)及びこれを用いた環境有害性分析方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
最近、環境有害物質(内分泌系障害物質−環境ホルモン)が生態系及び人間の生殖機能低下、奇形、成長障害及び癌などを誘発し、全ての生物種に威しになることができるという認識が提起されてからオゾン層の破壊及び地球温暖化問題とともに新たな環境問題として擡頭されている。
【0003】
環境有害物質として推定される物質などは、各種の産業用化学物質(原料物質)、殺虫剤、及び除草剤などの農薬類、有機重金属類、ダイオキシン類、植物に存在する植物性エストロゲンなどのホルモン類似物質、ジエチルスチルベストロール(DES)のような医薬品として使用される合成エストロゲン類及び食品添加物があり、このような環境有害物質の計測方法を開発し利用することは、環境有害物質の発見及びこれらの毒性学的意味の定量的分析において必要である。
【0004】
なお、環境有害物質の超高感度機器分析技法開発やバイオマーカーの確認及び計測法開発は、生態系内で環境有害物質の実態を解明するのに極めて重要である。
【0005】
特に、最近まで環境ホルモンとして知られているノニルフェノール(nonylphenol)、ビスフェノールA(bisphenolA)、ベーターエストラジオール(beta−estradiol)、フタル酸(phthalate)、及びダイオキシン(dioxin)などの有害物質と、細胞毒性を誘発するものとして知られているフェノール(phenol)類など、そして、メチルビオロゲン(methyl viologen)、アルドリン(aldrin)、及びイソドリン(isodrin)などの農薬類のストレス分類及び水中生物体の生理的な反応を遺伝子水準で迅速に検索するための方法が要求される。
【0006】
一方、従来ヒューマンゲノムプロジェクトを含んだ多い有機体のゲノムプロジェクトが遂行されて数多い遺伝情報が沢山出てくることによって、これをどのように解析し、互いに連関つけることができるかに対して多い関心と研究とがなされている。そのうち、最近に開発されたDNAチップは、短い時間に大量の情報を分析でき、自動化が容易であるため、多くのゲノムプロジェクトから蓄積された膨大な量の遺伝情報を用いて試料を効率的に分析する方法として最も注目を浴びている。
【0007】
DNAチップは、付ける遺伝物のサイズによってオリゴヌクレオチドチップ(Lipshutz et al., 1999)とcDNAチップ(Schena et al., 1995)とに区分できる。オリゴヌクレオチドチップには約15〜25個の塩基などからなったオリゴヌクレオチドが付けられており、塩基の序列を知っているから、一つの塩基変化による多様性に対する研究( SNPs, single nucleotide polymorphisms)が可能である。しかしながら、必ず序列情報が必要であり、実際にいくkbになる遺伝子からごく一部の塩基のみを窺ってみることであるため、どの部分を選択することに問題が残る。これと異なってcDNAチップはSNPsを見ることはできないが、塩基その自体が大きく、序列情報が必須的ではないため、遺伝子の発現分析に強力し、且つ有用な道具になる。
【0008】
既存に便利性、価格及び敏感度においてそれぞれ異なる多様な技術などが遺伝子発現を分析するために用いられてきた。例えば、差別的展示(differential display)、 索引化(indexing)、控除混成化(subtraction hybridization)、及び多くのDNAフィンガープリンティング技術など、例えば、Vosなど、Nucleic Acids Research,23:4407−4414 (1995);Hubankなど、Nucleic Acids Research,22:5640−5648(1994); Lingoなど、Science,257:967−971(1992);Erlanderなど、国際特許出願 PCT/US94/13041;McClellandなど、米国特許第5,437,975号;Unrauなど、 Gene,145:163−169(1994); などが含まれる。また、mRNA水準における遺伝子発現を分析する方法は、Northen−blott、differential display(Liang and Pardee, 1992)、dotblot analysis(Lennon and Lehrach, 1991)、Serial analysis of gene expression(SAGE;Velculescu et al., 1995)などが含まれる。
【0009】
しかし、既存の方式で大量の遺伝子を同時に分析するには、技術的な限界があり、どの供給源から得られた知られているか知られていないかの遺伝子などの分析を許容する遺伝子発現を分析するための便利で敏感な技術の必要性は依然として存在する。
【0010】
特に、生体環境毒性分野において、環境有害物質による遺伝子発現程度分析に使用されたDDRT−PCR及びnorthern blottの場合、多量のサンプルが要求され、実験上の条件維持が難しく、同時に様々な遺伝子を分析するのが不可能な問題点がある。
【0011】
これにより、本発明者などは環境有害物質によって水中生物体が受けられる有害性及びストレスを迅速に確認しようとして高感度の方法で様々な遺伝子を迅速正確に定量化できる方法を鋭意研究してきた。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
従って、本発明の目的は、環境有害物質によるストレスに特異的に反応する遺伝子を選定して基板に固着させた環境ストレス分析のためのメダカ遺伝子チップ及びこれを用いた環境有害性分析方法を提供することにある。
【0013】
本発明の目的の他の一面はストレスに特異的なバイオマーカーの確認及び環境バイオセンサーの開発に使用可能な環境ストレス分析のためのメダカ遺伝子チップ及びこれを用いた環境有害性分析方法を提供することにある。
【0014】
本発明の他の目的は、前記遺伝子チップを用いて既存に環境有害物質による遺伝子発現程度分析のために使用されたDDRT−PCR及びnorthern blottなどに比べて高感度、且つ迅速であり、遺伝子発現可否及び定量的な分析を一回で実行することができるため、正確な環境有害物質及びその他のストレスによる水中生物体の生理的な反応を遺伝子水準で定量化できる環境ストレス分析のためのメダカ遺伝子チップ及びこれを用いた環境有害性分析方法を提供することにある。
【0015】
本発明の更に他の目的は、前記メダカ遺伝子チップを用いて遺伝子発現程度の定量的な比較を介して特定環境有害物質に対する生体ストレスの形態区分が可能な環境ストレス分析のためのメダカ遺伝子チップ及びこれを用いた環境有害性分析方法を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明は前記のような目的及び他の目的を達成するために、
メダカ(学名:Orzyias latipes)内で環境有害物質によるストレスに特異的に反応するcDNA poolsを用いて基板に固着させた環境ストレス分析のためのメダカ遺伝子チップ及びこれを用いた環境有害性分析方法を提供する。
【0017】
詳細には、エストロゲニックポテンシャル(estrogenic potential)関連遺伝子としてビテロゲニン(Vitellogenin)、エストロゲン受容体(estrogen receptor)、アリールハイドロカーボン受容体(aryl hydrocarbon receptor)、コリオゲニンハイ(choliogenin high)、コリオゲニンロー(choliogenin low)、及びゴナドトロピン(gonadotrophine)からなったグループから選択された少なくとも1種以上を含み;生体毒性関連遺伝子としてシトクロムp450(cytochrome p450)、ヒートショック70(heat shock 70)、エンドセリン受容体(endotherin receptor)、グアニルシクラーゼ(guanyl cyclase)、及びストロマイセーリン−3(stromyselin−3)からなったグループから選択された1種以上を含み;癌誘発遺伝子としてブイ−ポース(v−fos)、アレスチン(arrestin)、ラス−2−プロチュンコゲン(ras−2−protooncogene)、p53、アポトーシスRVP1(apoptosis RVP1)、ブイ−ミック(V−myc)、及びレチノブラストーマ(retinoblastoma)からなったグループから選択された1種以上を含み;生体発生関連遺伝子としてベータ−アクチン(beta−actin)、発生転写因子(developmental transcription factor)、グルタチオン−エス−トランスフェラーゼ(glutathion−S−transferase)、及びサイクリン2(cyclin2)からなったグループから選択された1種以上を含む環境ストレス分析のためのメダカ遺伝子チップ及びこれを用いた環境有害性分析方法を提供する。
【0018】
更に詳細には、エストロゲニックポテンシャル(estrogenic potential)関連遺伝子としてビテロゲニン(Vitellogenin)、エストロゲン受容体(estrogen receptor)、アリールハイドロカーボン受容体(aryl hydrocarbon receptor)、コリオゲニンハイ(choliogenin high)、コリオゲニンロー(choliogenin low)、及びゴナドトロピン(gonadotrophine)の6種から構成され;生体毒性関連遺伝子としてシトクロムp450(cytochrome p450)、ヒートショック70(heat shock 70)、エンドセリン受容体(endotherin receptor)、グアニルシクラーゼ(guanyl cyclase)、及びストロマイセーリン−3(stromyselin−3)の5種から構成され;癌誘発遺伝子としてブイ−ポース(v−fos)、アレスチン(arrestin)、ラス−2−プロチュンコゲン(ras−2−protooncogene)、p53、アポトーシスRVP1(apoptosis RVP1)、
ブイ−ミック(V−myc)、及びレチノブラストーマ(retinoblastoma)の7種から構成され;生体発生関連遺伝子としてベータ−アクチン(beta−actin)、発生転写因子(developmental transcription factor)、グルタチオン−エス−トランスフェラーゼ(glutathion−S−transferase)、及びサイクリン2(cyclin2)の4種から構成される環境ストレス分析のためのメダカ遺伝子チップ及びこれを用いた環境有害性分析方法を提供する。
【0019】
本発明は前記のような更に他の目的を達成するために、
内分泌系混乱効果、細胞毒性効果、癌発生効果、及び生体発生関連毒性効果の4種類で環境有害物質に対する生体ストレス形態を区分するメダカ遺伝子チップを用いた環境有害性分析方法を提供する。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明による環境ストレス分析のためのメダカ遺伝子チップ及びこれを用いた環境有害性分析方法に対して詳細に説明する。
【0021】
本発明に提供される遺伝子は、現在までメダカに対して全体塩基序列に明かされた全体遺伝子中に環境ストレスによって合成が誘導されると知られた遺伝子を全て選定した。従って、向後環境ストレスに反応する新たな遺伝子の塩基序列が明かされると本発明上のメダカ遺伝子チップに追加的に添加してメダカ遺伝子チップの製作が可能であり、これにより、ストレス形態の追加的な分類も可能である。
【0022】
本発明のメダカ遺伝子チップは、メダカゲノム遺伝子の70%以上を製作されたプライマーを用いてRT−PCR方法で増幅し、ピンスポッティング方法によりチップ上に固着させた。
【0023】
本発明のメダカ遺伝子チップの製作時、cDNAが直接に取り付けられるガラススライドの表面は、結合を易くするために化学的で処理されるが、ポリーエルーリジン(polyーLーlysine)、アミン(amine)、アルデヒド(aldhyde)などが用いられる(Schena et al., 1995;Schena et al., 1996;Rogers et al., 1999)。このように処理されたガラススライドの表面とcDNA切れとは易く結合を形成する。この他にもガラススライドの表面は、ポリアクリルアミドゲルパッド(polyacrylamide gel pad)、ナイロン膜(nylon membrane)、ニトロセルロース(nitrocellulose)、その他のポリマー(other polymer)を用いてコーティングが可能である(Prounikov et al., 1998)。
【0024】
本発明のメダカ遺伝子チップを用いて水中生物体に対するストレス効果を迅速に把握するためにストレス効果分類を内分泌系混乱効果分類、細胞毒性効果分類、癌発生効果分類、及び生体発生関連毒性効果分類に分け、遺伝子発現程度を分析した。
【0025】
以下、本発明を下記の実施例により更に詳細に説明しようとし、下記の実施例によって本発明が制限されない。
【0026】
[実施例1]
望ましい実施例によると、本発明はメダカ遺伝子チップとして1種の対照遺伝子とともに22種の環境有害性反応遺伝子を含めている。前記の遺伝子は、現在までメダカに対して全体塩基序列に明かされた全体遺伝子中に環境ストレスによって合成が誘導されると知られた遺伝子である。
【0027】
即ち、エストロゲニックポテンシャル(estrogenic potential)関連遺伝子6種としてビテロゲニン(Vitellogenin)、エストロゲン受容体(estrogen receptor)、アリールハイドロカーボン受容体(aryl hydrocarbon receptor)、コリオゲニンハイ(choliogenin high)、コリオゲニンロー(choliogenin low)、及びゴナドトロピン(gonadotrophine);生体毒性関連遺伝子5種としてシトクロムp450(cytochrome p450)、ヒートショック70(heat shock 70)、エンドセリン受容体(endotherin receptor)、グアニルシクラーゼ(guanyl cyclase)、及びストロマイセーリン−3(stromyselin−3);癌誘発遺伝子7種としてブイ−ポース(v−fos)、アレスチン(arrestin)、ラス−2−プロチュンコゲン(ras−2−protooncogene)、p53、アポトーシスRVP1(apoptosis RVP1)、ブイ−ミック(V−myc)、及びレチノブラストーマ(retinoblastoma);生体発生関連遺伝子4種としてストレスに関係なく常に発現するベータ−アクチン(beta−actin)、発生段階に異常が生じた時、発生が誘導される発生転写因子(developmental transcription factor)、酸化的損傷が発生した時に合成されるグルタチオン−エス−トランスフェラーゼ(glutathion−S−transferase)、及びセルサイクル(cell cycle)に異常が生じた時、発生するサイクリン2(cyclin2)を選定した。
【0028】
前記選定されたメダカゲノム遺伝子22種の70%以上を製作されたプライマーを用いてRt−PCR方法で増幅し、ピンスポッティング方法によりチップ上に固着させた。
【0029】
次の〔表1〕は、メダカ遺伝子チップとして1種の対照遺伝子とともに22種のメダカ遺伝子のcDNAを確保するためのプライマー序列を説明している。
【0030】
【表1】
Figure 2004121205
【0031】
図1は、1種の対照遺伝子と22種のメダカ遺伝子とのcDNAチップの構成図である。2回の繰り返す結果のためにチップ上のスポット(spot)を2回繰り返して固着化した。チップ上で表しているNは陰性的調節(negative control)遺伝子を表示し、酵母菌のACT遺伝子を使用した。チップの構成はエストロゲニックポテンシャル(estrogenic potential)関連遺伝子6種、生体毒性関連遺伝子5種、癌誘発遺伝子7種、及び生体発生関連遺伝子4種の順で固着化された。
【0032】
環境ホルモンといて知られているノニルフェノールに対するメダカ遺伝子チップ適用を実施した。25ppb(μg/ml)のノニルフェノールに露出された雌メダカの肝組織から分離されたRNAサンプルを用いて開発されたメダカ遺伝子チップへのハイブリダイゼーション(hybridization)を実施した。結果は図2の通りである。環境ホルモンとして知られているノニルフェノールに露出された雌メダカの肝組織から分離されたRNAサンプルとの反応でエストロゲニックポテンシャル(estrogenic potential)と関連された1番目の遺伝子グループから反応性を表す赤い信号が表れるのが確認された。
【0033】
次の〔表2〕は、図2の結果を数値変形したものである。対照遺伝子としてチップ上に固着化させたスポット(spot)では反応が全く生じられなかったし、数値上で比較して見るとき、やはりノニルフェノールによってエストロゲニックポテンシャル(estrogenic potential)と関連された遺伝子が多量合成されることを確認した。
【0034】
【表2】
Figure 2004121205
【0035】
【発明の効果】
本発明は、特定ストレスに反応する遺伝子を選定して基板に固着化することにより、既存に環境有害物質による遺伝子発現程度分析のために使用されたDDRT−PCR及びnorthern blottなどに比べて高感度の方法で様々な遺伝子を迅速正確に定量化できるようになり、これは生体毒性分野の全く新たな試みである。
【0036】
特に、本発明のメダカcDNAチップ及びこれを用いた環境有害性分析方法は、特異的に有害性に発現する22種の遺伝子を含めているため、分析時、敏感度が卓越し、22種の遺伝子発現可否及び定量的な分析を一回で実行することができ、正確な分析が可能である。
【0037】
なお、本発明のメダカcDNAチップを用いて遺伝子発現程度の定量的な比較を遂行することにより内分泌系混乱効果、細胞毒性効果、癌発生効果、及び生体発生関連毒性効果の生体ストレス形態区分が可能になる。
【0038】
さらに、本発明のメダカcDNAチップは、ストレスに特異的なバイオマーカーの確認及び環境バイオセンサーの開発に使用可能である。
【0039】
たとえ本発明が前記言及された望ましい実施例と関連して説明されたが、発明の要旨及び範囲からはずれることなく多様な修正や変形をすることが可能である。従って、添付された特許請求の範囲は本発明の要旨に属するこのような修正や変形を含む。
【図面の簡単な説明】
【図1】メダカcDNAチップの設計及び構成図を示す模式図である。
【図2】ノニルフェノールの25ppb(μg/ml)に関する雌メダカの肝組織から抽出したRNAに対するcDNAチップの反応性及び22種遺伝子の反応程度に対する分析結果に関する写真である。

Claims (13)

  1. 環境有害物質に特異的に反応するメダカ遺伝子種から構成されたことを特徴とする環境ストレス分析のためのメダカ遺伝子チップ。
  2. 前記の遺伝子種は(a)エストロゲニックポテンシャル(estrogenic potential)関連遺伝子種、(b)生体毒性関連遺伝子種、(c)癌誘発遺伝子種、及び(d)生体発生関連遺伝子種から構成されたことを特徴とする請求項1に記載の環境ストレス分析のためのメダカ遺伝子チップ。
  3. 前記(a)エストロゲニックポテンシャル(estrogenic potential)関連遺伝子は、ビテロゲニン(Vitellogenin)、エストロゲン受容体(estrogen receptor)、アリールハイドロカーボン受容体(aryl hydrocarbon receptor)、コリオゲニンハイ(choliogenin high)、コリオゲニンロー(choliogenin low)、及びゴナドトロピン(gonadotrophine)からなったグループから選択された少なくとも1種以上を含むことを特徴とする請求項2に記載の環境ストレス分析のためのメダカ遺伝子チップ。
  4. 前記(b)生体毒性関連遺伝子は、シトクロムp450(cytochrome p450)、ヒートショック70(heat shock 70)、エンドセリン受容体(endotherin receptor)、グアニルシクラーゼ(guanyl cyclase)、及びストロマイセーリン−3(stromyselin−3)からなったグループから選択された1種以上を含むことを特徴とする請求項2に記載の環境ストレス分析のためのメダカ遺伝子チップ。
  5. 前記(c)癌誘発遺伝子は、ブイ−ポース(v−fos)、アレスチン(arrestin)、ラス−2−プロチュンコゲン(ras−2−protooncogene)、p53、アポトーシスRVP1(apoptosis RVP1)、ブイ−ミック(V−myc)、及びレチノブラストーマ(retinoblastoma)からなったグループから選択された1種以上を含むことを特徴とする請求項2に記載の環境ストレス分析のためのメダカ遺伝子チップ。
  6. 前記(d)生体発生関連遺伝子は、ベータ−アクチン(beta−actin)、発生転写因子(developmental transcription factor)、グルタチオン−エス−トランスフェラーゼ(glutathion−S−transferase)、及びサイクリン2(cyclin2)からなったグループから選択された1種以上を含むことを特徴とする請求項2に記載の環境ストレス分析のためのメダカ遺伝子チップ。
  7. 前記(a)エストロゲニックポテンシャル(estrogenic potential)関連遺伝子は、ビテロゲニン(Vitellogenin)、エストロゲン受容体(estrogen receptor)、アリールハイドロカーボン受容体(aryl hydrocarbon receptor)、コリオゲニンハイ(choliogenin high)、コリオゲニンロー(choliogenin low)、及びゴナドトロピン(gonadotrophine)から構成され;
    前記(b)生体毒性関連遺伝子は、シトクロムp450(cytochrome p450)、ヒートショック70(heat shock 70)、エンドセリン受容体(endotherin receptor)、グアニルシクラーゼ(guanyl cyclase)、及びストロマイセーリン−3(stromyselin−3)から構成され;
    前記(c)癌誘発遺伝子は、ブイ−ポース(v−fos)、アレスチン(arrestin)、ラス−2−プロチュンコゲン(ras−2−protooncogene)、p53、アポトーシスRVP1(apoptosis RVP1)、ブイ−ミック(V−myc)、及びレチノブラストーマ(retinoblastoma)から構成され;
    前記(d)生体発生関連遺伝子は、ベータ−アクチン(beta−actin)、発生転写因子(developmental transcription factor)、グルタチオン−エス−トランスフェラーゼ(glutathion−S−transferase)、及びサイクリン2(cyclin2)から構成されることを特徴とする請求項2に記載の環境ストレス分析のためのメダカ遺伝子チップ。
  8. 前記メダカ遺伝子チップは、更に陰性的調節(negative control)遺伝子を含むことを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の環境ストレス分析のためのメダカ遺伝子チップ。
  9. 前記陰性的調節(negative control)遺伝子は、酵母菌のACT遺伝子であることを特徴とする請求項8に記載の環境ストレス分析のためのメダカ遺伝子チップ。
  10. 請求項第1項乃至第7項の環境ストレス分析のためのメダカ遺伝子チップうち、いずれかに記載のメダカ遺伝子チップを用いたことを特徴とするメダカ遺伝子チップを用いた環境有害性分析方法。
  11. 前記メダカ遺伝子チップは、更に陰性的調節(negative control)遺伝子を含むことを特徴とする請求項10に記載のメダカ遺伝子チップを用いた環境有害性分析方法。
  12. 前記陰性的調節(negative control)遺伝子は、酵母菌のACT遺伝子であることを特徴とする請求項11に記載のメダカ遺伝子チップを用いた環境有害性分析方法。
  13. 前記の分析方法は、ストレス効果分類として(a)内分泌系混乱効果分類、(b)細胞毒性効果分類、(c)癌発生効果分類、及び(d)生体発生関連毒性効果分類を含むことを特徴とする請求項10に記載のメダカ遺伝子チップを用いた環境有害性分析方法。
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