JP2004121103A - 給水板を備えた植木鉢用給水装置及びその給水方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】植木鉢を載せておくだけで植木の生育に必要な栄養分が含まれた可給態の水分が自動供給される植木鉢の管理に便利な給水装置を提供する。
【解決手段】吸水機能を発揮する土壌が充填される植木鉢1と、該植木鉢を載置支持するとともに該植木鉢に給水可能に導通する給水板2とからなる植木鉢用給水装置であって、前記植木鉢はその底部の前記給水板に接する面に通水孔が形成され、前記給水板は、植木鉢の載荷に耐える強度を持つとともに1又は複数の挿通孔を有する基体板4と、該基体板の上面に保水機能を有する繊維材が積層された吸水層5と、水密性素材よりなるとともに多数の小孔が所定密度の網状配列で開設されてなり、前記吸水層の外面を覆うカバー体6と、吸水層内に装入され端部が基体板の挿通孔を介して下方に懸垂される吸水芯7と、からなることを特徴とする。
【選択図】 図1
【解決手段】吸水機能を発揮する土壌が充填される植木鉢1と、該植木鉢を載置支持するとともに該植木鉢に給水可能に導通する給水板2とからなる植木鉢用給水装置であって、前記植木鉢はその底部の前記給水板に接する面に通水孔が形成され、前記給水板は、植木鉢の載荷に耐える強度を持つとともに1又は複数の挿通孔を有する基体板4と、該基体板の上面に保水機能を有する繊維材が積層された吸水層5と、水密性素材よりなるとともに多数の小孔が所定密度の網状配列で開設されてなり、前記吸水層の外面を覆うカバー体6と、吸水層内に装入され端部が基体板の挿通孔を介して下方に懸垂される吸水芯7と、からなることを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、植木鉢に植えられる草花や植木の植物に対し自動的に吸水する植木鉢用給水装置に関し、該給水装置に植木鉢を載せておくだけで該植木鉢に充填された人造土壌に植物の成長に必要な水分を自動的に補給するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般的に、花草や植木の植物は土壌で生育するように土壌条件に適応するようにその根をもって所要の生理作用をなす。植木が必要とする可給態の水は土壌条件に従って一定ではないが、大体において、土壌の13%〜26%程度であり、土壌の水分が12.5%以下の萎調点では植木は枯れてしまう。従って、土壌には植木がその根で吸水することができる可給態の水分の存在が必要であり、土壌が乾燥し過ぎると植木は枯れ、逆に長時間にわたって土壌に水が過剰に滞留すると土壌が通気不良になり、植木の根は弱り、腐ることとなる。
しかして、植木鉢による栽培においてもこのような草花・植木の生育の条件を満たすために、植木の種類によっては毎日、または数日毎に適量の水を給水する必要がある。このための給水作業は職業栽培者あるいは趣味の栽培者を問わず、大きな労力の負担となっているばかりでなく、旅行などの長期の不在により植木鉢に水を供給することができない場合、植木が枯れることになり、解決されない問題として残っている。
このような問題を解消するために従来技術の一例として、植木鉢の底面の接地部に開けられた排水孔に吸水芯を長く装着し、該植木鉢を水槽の上に載置することにより該吸水芯を通じて植木鉢の土壌に水槽の水をが供給するようになっているものがある。
これは、人手による植木鉢への給水作業に比べて水槽の水を自動供給できるので、はるかに労力が節減できる利点がある。
しかし、吸水芯だけでは吸水量の調節ができず、植木鉢の土壌に過剰の飽和水が給水されて植木によくない。更に、多数の植木を栽培する場合には、多数の鉢にそれぞれの吸水芯を着けることに手間がかかり、植木鉢に土壌を入れ換えるにも大きな労力を要する問題点がある。また植木鉢を持ち上げると前記の吸水芯から水が流れ落ち周囲が不潔になる。
加えて、最近では、環境による土壌の汚染の深刻さに鑑み、土壌に代わり人造土壌が植木鉢に使われる傾向にある。
ピートモス、またはココア繊維質の粒子でなる人造土壌が一般的に使われるが、この場合でも植木鉢の排水孔に吸水芯を取り付け、水槽の水を人造土壌に給水することができる。しかし、植木鉢のそれぞれに吸水芯を取り付けるには、手間がかかり、特に人造土壌は水の吸収力が大きいので、該鉢に長い間過量の水が供給され易く、土壌が通気不良になり、植木の根が弱くなって植木が健康に生育するのが難しくなる問題がある。
更に、水槽が長時間にわたって太陽光が投射されると緑色の藻が生じ、水槽に添加された植木に与えられる栄養素が藻によって消費されてしまう問題がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記実情に鑑みなされたものであり、植木鉢をもって植木の生育をなす植木栽培において、植木鉢の底面の接地部に開設された通水孔に吸水芯を取り着けることなく、良好な通気性を維持しながら植木生育に必要な水を自動給水できる新規な植木鉢用給水装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明の植木鉢用給水装置は上記目的を達成するため、以下の技術手段を採る。
すなわち、
充填空間部に吸水機能を発揮する土壌Eが充填される植木鉢1と、該植木鉢を載置支持するとともに該植木鉢に給水可能に導通する給水板2とからなる植木鉢用給水装置Sであって、
前記植木鉢1はその底部の前記給水板2に接する面に通水孔11が形成され、前記給水板2は、
a.前記植木鉢1の載荷に耐える強度を持つとともに1又は複数の挿通孔15を有する基体板4と、
b.該基体板4の上面に保水機能を有する繊維材17が積層された吸水層5と、
c.遮光性を有し水密性素材よりなるとともに、多数の小孔20が所定密度の網状配列で開設され、前記吸水層5の外面を覆うカバー体6と、
d.前記吸水層5内に装入され、端部が前記基体板4の挿通孔15を介して下方に懸垂される吸水芯7と、
からなることを特徴とする。
【0005】
なお言えば、本発明の給水板は、水槽の開口部を塞ぐように設置され、
a.その上に1又は複数の植木鉢を載せることができる強さを持つ基体板と、
b.該基体板の上面に積層して植木鉢に供給する水を吸水保持する繊維材よりなる吸水層と、
c.遮光性の黒色のビニル樹脂膜に土壌の毛細管作用と水分蒸発とを考慮して、多数の小孔が所定の密度で配列穿孔されたカバー体が前記吸水層を被覆して基体板に固定され、
d.前記吸水層に装入された吸水芯を下方に懸垂する、
ことを特徴とする。
これにより、水が入れてある水槽の上に給水板を水平に載置し、該給水板の上面に数々の植木鉢を載せておくだけで該植木鉢に可給態の水が自動的に給水される。
【0006】
(作用)
給水板2より垂下される吸水芯7の毛細管作用によって、水槽9内の水を給水板2の吸水層に吸い上げ、該吸水層5の繊維材17に圃場容水(フィールド・キャパシティ)形態の水量の水がたまる。
(A)
給水板2の上面に載せた植木鉢1の重さによって、該植木鉢1の接地部の接触された部位の給水板2の繊維材17が押搾されて窪む。この凹込んだ部分は吸水層5の他の部分と密度差が生じるとともに、水位差が起り、その結果、吸水層の他の部分の水が当該窪んだ部分に集水されて、カバー体6の小孔20により少量の水分が浸出する。該植木鉢1の底面の接地部に形成された通水孔11を通して、人造土壌の毛細管作用によって、植木の成長に適合な可給態の水で供給されることになる。前記給水板2には多量の水が含まれていても、カバー体6の小孔20によって吸水量の調節が行われ、植木鉢1には少量づつの水が供給されるので、該植木鉢1の人造土壌は通気性が良くなり、可給態の水分により植木が健康で良好に成長することができる。
これにより、各植木鉢には従来のような吸水芯を取り付ける手間もなく、かつ又、栄養水を供給することによって鉢土の交換の問題もなく、労力も節減できるとともに植木鉢の取扱い管理が簡便でかつ容易である。
(B)
植木鉢1の載置されてない部分においては、給水板2の表面は押搾がないので、カバー体6の小さい通孔20からの水の浸出がない。カバー体6のビニル膜によって、給水板2に吸水された水分は蒸発が抑制される。更に、給水板2は水槽9の蓋の役目をつとめ、水の蒸発を抑制することができるので水槽9に添加した植木の栄養液の濃度を変わりなく給水板や水槽のなかで一定に保持できるので、安定的に植木に水の供給ができる。
(C)
更にまた、水槽9及び給水板2の吸水層5は黒色の遮光性カバー体6によって遮光され、これにより藻の生成が防止され、植木に供給するために水槽に添加された栄養素が無駄に失われることがない。
そして、植木鉢に水を注ぐ吸水労力が節減でき、水槽に水がある限り、花草や植木が枯れる慮れがないので植木鉢の管理も楽になり住居や街の美化用植木鉢として便利に使用することができる。
更に、給水板の大面積化をなすことにより、産業的に大量農業として有用に適用することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明の給水板を備えた植木鉢用給水装置の実施の形態を図面に基づいて説明する。
すなわち、図1及び図2はその一実施形態の給水板を備えた植木鉢用給水装置の全体構成を示し、図3〜図6はその要部の部分構成を示す。
【0008】
図1及び図2に示されるように、本実施形態の給水板を備えた植木鉢用給水装置(以下単に「給水装置」という)Sは、所定の人造土壌の充填された植木鉢1と、該植木鉢1を載置し所定の機能を果たす給水板2とを含み、かつ、前記給水板2は、所定の広がりと強度を有する基体板4と、該基体板4上に吸水性の繊維の積層をもって形成される吸水層5と、小孔を有し吸水層5を覆うカバー体6と、吸水層5に挿通され端部を下方に垂設される吸水芯7とからなる。更には、給水板2が載置されるとともに吸水芯7を介して給水板2への給水用の水槽9を含む。
なお、これらの図において、Eは植木鉢1内に充填される土壌、Pは該土壌Eに植設される植木等の植物である。
【0009】
以下、各部の細部構成を、更に図3〜図6を参照して説明する。
植木鉢1(図5、図6参照)
植木鉢1は、土壌Eの充填用空間を有するとともに、該植木鉢1の底部には脚部1aが形成され、該脚部1aの底面は接地部を形成する。該脚部1aの接地部には通水孔11が開設される。該通水孔11はカバー体6の小孔(20)にそのまま連通する。
本実施形態においては、ピートモスやココアの粒子等の繊維質人造土壌が使用されるが、それ以外の人造土壌を除外するものではなく、更には、天然土壌も除外するものではない。
【0010】
給水板2
給水板2は、基体板4、吸水層5、カバー体6及び吸水芯7の各構成要素からなる。
(基体板4)
基体板4は、所定の広さと厚さとを有する平板体4aを主体とし、周縁には周縁壁13が形成され、裏面には該周縁壁13に連なって凹入溝14が形成される。該凹入溝14は適宜省略され得る。これにより、該基体板4はその上面に鍋状凹部が形成されるとともに、全体として所定の剛性を発揮する。凹入溝14はまた、カバー体6の締結のために供される。
該基体板4の平板体4aには複数の挿通孔15が開設される。本実施形態では中央に4か所配されるが、数並びに配置はこの態様に限定されない。
【0011】
(吸水層5)
吸水層5は、吸水性の素材よりなる繊維材17を所定の厚みをもって積層して形成され、基体板4の鍋状凹部に密集して積み上げられる。繊維材17は短繊維、長繊維を問わない。
該吸水層5は水が満たされて所定の弾力性を有する。
【0012】
(カバー体6)
カバー体6は、不透水性の膜状体をなし、吸水層5を上面より包み込み、その外縁部6aを基体板4の外側面並びに該基体板4の裏面に折り込まれ、基体板4の裏面の凹入溝14に凹入され、該部で固定リング19をもって固定される。固定リング19を弾性を示し、その弾力によりカバー体6を締め付けて固定する。また、該カバー体6は、黒色のビニール膜よりなり、遮光性を発揮する。更に、カバー体6には、多数の小孔20が所定の密度で網状の配列をもって開設される。該小孔20より水が排出される。
【0013】
もっと詳しくは、給水板2に被覆されたカバー体6の遮光性ビニル膜に形成された小径の通孔20は、植木鉢1の土壌Eに可給態の水分を供給することと給水板2からの水分の蒸発の抑制の要件の2つの点を考慮すると、直径0.5〜0.8mm程度の小径に形成し、5〜10個/平方cm程度の密度で、網状配列で開設するのが好ましい。
ここで、通孔20の孔を大きく形成すると、通孔20を通じての植木鉢1の人造土壌Eに対する水分の供給が過量になるとともに、土壌Eの通気性が悪くなり、かつ、水分の蒸発量が多くなって好ましくない。また、通孔20をピン孔でなく狭長い切線にする場合は、給水板2の掃除の際の摩擦によって、カバー体6のビニル膜が破れ易くなる。更に、図例では通孔20が網状の配列を採るが、四角形配列やその他の形態に配列することも可能である。通孔20の大きさと稠密度は上記に限定されるものではなく、栽培する植木の種類と給水条件によって配列密度を加減するものとする。
【0014】
(吸水芯7)
吸水芯7は、吸水機能を有する布地素材あるいは合成樹脂素材をもって所定厚・所定幅の帯状もしくは所定径の紐状に形成され、吸水層5内に中間部が挿通され、端部が該基体板4の挿通孔15を介して下方に懸垂される。
該吸水芯7はその毛細管機能により下方より水の吸い上げ作用をなし、吸水層5に水を補給する。
【0015】
水槽9
水槽9は、四角箱状をなし、水槽本体9a内には所定量の水Wが注入され、上縁部9bには給水板2の着座される座面22を有する。水Wには適当な植物に対する栄養素が混入され、栄養水とされる。
本実施形態の水槽9は四角形状をなすが、これは給水板2の形状に合わせたものであり、給水板2が円形であれば本水槽9も円形の開口を採るものであり、その形状に限定されない。
【0016】
本給水装置Sの設置
水槽9には所定量の水Wが注入される。
水槽9の上縁部9bの座面22に給水板2を着座させ、本装置Sを設置する。給水板2から垂れ下がる吸水芯7は水W中に浸される。
【0017】
本実施形態の作用・効果
本実施形態の吸水装置Sは叙上の構成を有し、上述した態様で水槽9に設置されるものであり、以下の作用を発揮する。
水槽9内の水Wは吸水芯6の毛細管作用によって上方へ吸い上げられ、給水板2の吸水層5の繊維材17に吸い取られ、この吸水層5内に保留される水分は、雨が降ったときの土壌に圃場容水が吸水されたような多量の水分を保持する。また、基体板4の周縁壁13によって吸水された水分は給水板2の外側に漏れ出ることはない。
(無載荷部分)
一方、給水板2の上面において、無載荷の状態であるとき、もしくは植木鉢1が載せられていない部分においては、給水板2の繊維材17の積層よりなる吸水層5が加圧されていないので吸水層5の内外の圧力差も起らず、給水板2の吸水層5に吸収された水は繊維材17の吸引力のため小孔20の外側に浸出もしない。また、小孔20の直径が小さいので、カバー体6のビニール膜4aによって吸水層5の水分の蒸発が大いに抑制される。
更に、給水板2が水槽9の開口を閉じているため、水槽9内の水Wも自然蒸発が抑制され、水槽9内の水Wに添加された植木の栄養液の濃度が給水板2でも水槽9でも一定に保持でき、より安定的に植木Pに栄養素と水を供給することができる。
【0018】
(載荷部分)
給水板2の上面に人造土壌Eが充填されている数々の植木鉢1を乗せて置くと、植木鉢1の重さによって該植木鉢1の底面の接地部が接触した部分の給水板2の吸水層5が押搾されて窪み、凹入部K(図6参照)が形成される。該凹入部Kには吸水層5の他の表面との水位の差異が起り、前記繊維材3aの押搾された部分は密度が他の部位より大きくなり、毛細管作用が大きくなるとともに、繊維材17の内部の水が横方向に容易に移動して吸水層5の水がカバー体6の小孔20を通じて凹入部Kに浸出され集まる。従って、植木鉢1の底面の接地部に形成された該通水孔11と、カバー体6に形成された小孔20を通じて、人造土壌Eの毛細管作用によって植木鉢1に植えている植木Pの成長に必要な適定の量の可給態の水を給水板2より前記植木鉢1に供給することができる。この際、前記給水板2には多量の水が溜まっていても、カバー体6の小さな径の小孔20によって、吸水量の調節が行われ植木鉢1には少量づつの水が供給されるので、該植木鉢1の人造土壌Eは通気性が良くなり、可給態の水分が人造土壌Eに常に存在するので、花草・植木の植物生育成長に有効なる条件が維持され、枯れることなく植木が良好に成長することができる。
【発明の効果】
本発明の給水板を備えた植木鉢用給水装置は、基体板と、繊維材の吸水層と、小孔が配列形成されたビニル膜のカバー体で積層被覆し給水板を構成したので、植木鉢には従来のような個別的に吸水芯を取り付けることなく、給水板に植木鉢をのせておくだけで可給態の水分が自動給水され、植木鉢の取扱管理が簡便でかつ容易である。
更に、植木鉢が置かれていない部分の給水板の上面には押搾がないので、カバー体の小孔から水の浸出がない。また、カバー体のビニル膜によって水槽の水や、給水板の水の蒸発が抑制されるので、水槽に添加された栄養液の濃度が一定に保持でき、規定濃度の栄養分をすべて植木に供給することができる。
更に、給水板の遮光性のカバー体のために水槽および給水板に太陽光の投射が遮断されるので水槽や給水板に藻の生成が防止でき、水槽の水に添加された植木栄養素が失われるおそれがない。
植木鉢の人造土壌には過剰の水がなく常に可給態の水分が存在するので、通気性と適切な水分の供給によって花草らの植木のより健康な生育が可能である。
尚、植木鉢に水を注ぐ不便の解消と給水の労力が節減される。もし、旅行らのため長い期間離れていても、水槽に水があるかぎり鉢の植木は枯れる慮がなく、住宅や街角の美化用の植木鉢として有用に使用できる。
その外、給水板の面積を大きく形成して産業目的の大量農業(花卉)等に使用することも出来るなどの種々優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の給水板を備えた植木鉢用給水装置の一実施形態の全体構成を示す分解斜視図。
【図2】本実施形態の給水装置の使用様態における縦断面図。
【図3】図2の3部分拡大断面図。
【図4】本実施例装置の構成要素のカバー体の小孔の配列を示す平面図。
【図5】本実施例装置の給水板に置かれた植木鉢の給水作用を示す作用要領図。
【図6】図5の6部分拡大断面図。
【符号の説明】
S…給水板を備えた植木鉢用給水装置、E…土壌、P…草花・植木等の植物、1…植木鉢、2…給水板、4…基体板、5…吸水層、6…カバー体、7…吸水芯、9…水槽、11…通水孔、13…周縁壁、15…挿通孔、17…繊維材、19…固定リング、20…小孔(通孔)
【発明の属する技術分野】
この発明は、植木鉢に植えられる草花や植木の植物に対し自動的に吸水する植木鉢用給水装置に関し、該給水装置に植木鉢を載せておくだけで該植木鉢に充填された人造土壌に植物の成長に必要な水分を自動的に補給するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般的に、花草や植木の植物は土壌で生育するように土壌条件に適応するようにその根をもって所要の生理作用をなす。植木が必要とする可給態の水は土壌条件に従って一定ではないが、大体において、土壌の13%〜26%程度であり、土壌の水分が12.5%以下の萎調点では植木は枯れてしまう。従って、土壌には植木がその根で吸水することができる可給態の水分の存在が必要であり、土壌が乾燥し過ぎると植木は枯れ、逆に長時間にわたって土壌に水が過剰に滞留すると土壌が通気不良になり、植木の根は弱り、腐ることとなる。
しかして、植木鉢による栽培においてもこのような草花・植木の生育の条件を満たすために、植木の種類によっては毎日、または数日毎に適量の水を給水する必要がある。このための給水作業は職業栽培者あるいは趣味の栽培者を問わず、大きな労力の負担となっているばかりでなく、旅行などの長期の不在により植木鉢に水を供給することができない場合、植木が枯れることになり、解決されない問題として残っている。
このような問題を解消するために従来技術の一例として、植木鉢の底面の接地部に開けられた排水孔に吸水芯を長く装着し、該植木鉢を水槽の上に載置することにより該吸水芯を通じて植木鉢の土壌に水槽の水をが供給するようになっているものがある。
これは、人手による植木鉢への給水作業に比べて水槽の水を自動供給できるので、はるかに労力が節減できる利点がある。
しかし、吸水芯だけでは吸水量の調節ができず、植木鉢の土壌に過剰の飽和水が給水されて植木によくない。更に、多数の植木を栽培する場合には、多数の鉢にそれぞれの吸水芯を着けることに手間がかかり、植木鉢に土壌を入れ換えるにも大きな労力を要する問題点がある。また植木鉢を持ち上げると前記の吸水芯から水が流れ落ち周囲が不潔になる。
加えて、最近では、環境による土壌の汚染の深刻さに鑑み、土壌に代わり人造土壌が植木鉢に使われる傾向にある。
ピートモス、またはココア繊維質の粒子でなる人造土壌が一般的に使われるが、この場合でも植木鉢の排水孔に吸水芯を取り付け、水槽の水を人造土壌に給水することができる。しかし、植木鉢のそれぞれに吸水芯を取り付けるには、手間がかかり、特に人造土壌は水の吸収力が大きいので、該鉢に長い間過量の水が供給され易く、土壌が通気不良になり、植木の根が弱くなって植木が健康に生育するのが難しくなる問題がある。
更に、水槽が長時間にわたって太陽光が投射されると緑色の藻が生じ、水槽に添加された植木に与えられる栄養素が藻によって消費されてしまう問題がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記実情に鑑みなされたものであり、植木鉢をもって植木の生育をなす植木栽培において、植木鉢の底面の接地部に開設された通水孔に吸水芯を取り着けることなく、良好な通気性を維持しながら植木生育に必要な水を自動給水できる新規な植木鉢用給水装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明の植木鉢用給水装置は上記目的を達成するため、以下の技術手段を採る。
すなわち、
充填空間部に吸水機能を発揮する土壌Eが充填される植木鉢1と、該植木鉢を載置支持するとともに該植木鉢に給水可能に導通する給水板2とからなる植木鉢用給水装置Sであって、
前記植木鉢1はその底部の前記給水板2に接する面に通水孔11が形成され、前記給水板2は、
a.前記植木鉢1の載荷に耐える強度を持つとともに1又は複数の挿通孔15を有する基体板4と、
b.該基体板4の上面に保水機能を有する繊維材17が積層された吸水層5と、
c.遮光性を有し水密性素材よりなるとともに、多数の小孔20が所定密度の網状配列で開設され、前記吸水層5の外面を覆うカバー体6と、
d.前記吸水層5内に装入され、端部が前記基体板4の挿通孔15を介して下方に懸垂される吸水芯7と、
からなることを特徴とする。
【0005】
なお言えば、本発明の給水板は、水槽の開口部を塞ぐように設置され、
a.その上に1又は複数の植木鉢を載せることができる強さを持つ基体板と、
b.該基体板の上面に積層して植木鉢に供給する水を吸水保持する繊維材よりなる吸水層と、
c.遮光性の黒色のビニル樹脂膜に土壌の毛細管作用と水分蒸発とを考慮して、多数の小孔が所定の密度で配列穿孔されたカバー体が前記吸水層を被覆して基体板に固定され、
d.前記吸水層に装入された吸水芯を下方に懸垂する、
ことを特徴とする。
これにより、水が入れてある水槽の上に給水板を水平に載置し、該給水板の上面に数々の植木鉢を載せておくだけで該植木鉢に可給態の水が自動的に給水される。
【0006】
(作用)
給水板2より垂下される吸水芯7の毛細管作用によって、水槽9内の水を給水板2の吸水層に吸い上げ、該吸水層5の繊維材17に圃場容水(フィールド・キャパシティ)形態の水量の水がたまる。
(A)
給水板2の上面に載せた植木鉢1の重さによって、該植木鉢1の接地部の接触された部位の給水板2の繊維材17が押搾されて窪む。この凹込んだ部分は吸水層5の他の部分と密度差が生じるとともに、水位差が起り、その結果、吸水層の他の部分の水が当該窪んだ部分に集水されて、カバー体6の小孔20により少量の水分が浸出する。該植木鉢1の底面の接地部に形成された通水孔11を通して、人造土壌の毛細管作用によって、植木の成長に適合な可給態の水で供給されることになる。前記給水板2には多量の水が含まれていても、カバー体6の小孔20によって吸水量の調節が行われ、植木鉢1には少量づつの水が供給されるので、該植木鉢1の人造土壌は通気性が良くなり、可給態の水分により植木が健康で良好に成長することができる。
これにより、各植木鉢には従来のような吸水芯を取り付ける手間もなく、かつ又、栄養水を供給することによって鉢土の交換の問題もなく、労力も節減できるとともに植木鉢の取扱い管理が簡便でかつ容易である。
(B)
植木鉢1の載置されてない部分においては、給水板2の表面は押搾がないので、カバー体6の小さい通孔20からの水の浸出がない。カバー体6のビニル膜によって、給水板2に吸水された水分は蒸発が抑制される。更に、給水板2は水槽9の蓋の役目をつとめ、水の蒸発を抑制することができるので水槽9に添加した植木の栄養液の濃度を変わりなく給水板や水槽のなかで一定に保持できるので、安定的に植木に水の供給ができる。
(C)
更にまた、水槽9及び給水板2の吸水層5は黒色の遮光性カバー体6によって遮光され、これにより藻の生成が防止され、植木に供給するために水槽に添加された栄養素が無駄に失われることがない。
そして、植木鉢に水を注ぐ吸水労力が節減でき、水槽に水がある限り、花草や植木が枯れる慮れがないので植木鉢の管理も楽になり住居や街の美化用植木鉢として便利に使用することができる。
更に、給水板の大面積化をなすことにより、産業的に大量農業として有用に適用することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明の給水板を備えた植木鉢用給水装置の実施の形態を図面に基づいて説明する。
すなわち、図1及び図2はその一実施形態の給水板を備えた植木鉢用給水装置の全体構成を示し、図3〜図6はその要部の部分構成を示す。
【0008】
図1及び図2に示されるように、本実施形態の給水板を備えた植木鉢用給水装置(以下単に「給水装置」という)Sは、所定の人造土壌の充填された植木鉢1と、該植木鉢1を載置し所定の機能を果たす給水板2とを含み、かつ、前記給水板2は、所定の広がりと強度を有する基体板4と、該基体板4上に吸水性の繊維の積層をもって形成される吸水層5と、小孔を有し吸水層5を覆うカバー体6と、吸水層5に挿通され端部を下方に垂設される吸水芯7とからなる。更には、給水板2が載置されるとともに吸水芯7を介して給水板2への給水用の水槽9を含む。
なお、これらの図において、Eは植木鉢1内に充填される土壌、Pは該土壌Eに植設される植木等の植物である。
【0009】
以下、各部の細部構成を、更に図3〜図6を参照して説明する。
植木鉢1(図5、図6参照)
植木鉢1は、土壌Eの充填用空間を有するとともに、該植木鉢1の底部には脚部1aが形成され、該脚部1aの底面は接地部を形成する。該脚部1aの接地部には通水孔11が開設される。該通水孔11はカバー体6の小孔(20)にそのまま連通する。
本実施形態においては、ピートモスやココアの粒子等の繊維質人造土壌が使用されるが、それ以外の人造土壌を除外するものではなく、更には、天然土壌も除外するものではない。
【0010】
給水板2
給水板2は、基体板4、吸水層5、カバー体6及び吸水芯7の各構成要素からなる。
(基体板4)
基体板4は、所定の広さと厚さとを有する平板体4aを主体とし、周縁には周縁壁13が形成され、裏面には該周縁壁13に連なって凹入溝14が形成される。該凹入溝14は適宜省略され得る。これにより、該基体板4はその上面に鍋状凹部が形成されるとともに、全体として所定の剛性を発揮する。凹入溝14はまた、カバー体6の締結のために供される。
該基体板4の平板体4aには複数の挿通孔15が開設される。本実施形態では中央に4か所配されるが、数並びに配置はこの態様に限定されない。
【0011】
(吸水層5)
吸水層5は、吸水性の素材よりなる繊維材17を所定の厚みをもって積層して形成され、基体板4の鍋状凹部に密集して積み上げられる。繊維材17は短繊維、長繊維を問わない。
該吸水層5は水が満たされて所定の弾力性を有する。
【0012】
(カバー体6)
カバー体6は、不透水性の膜状体をなし、吸水層5を上面より包み込み、その外縁部6aを基体板4の外側面並びに該基体板4の裏面に折り込まれ、基体板4の裏面の凹入溝14に凹入され、該部で固定リング19をもって固定される。固定リング19を弾性を示し、その弾力によりカバー体6を締め付けて固定する。また、該カバー体6は、黒色のビニール膜よりなり、遮光性を発揮する。更に、カバー体6には、多数の小孔20が所定の密度で網状の配列をもって開設される。該小孔20より水が排出される。
【0013】
もっと詳しくは、給水板2に被覆されたカバー体6の遮光性ビニル膜に形成された小径の通孔20は、植木鉢1の土壌Eに可給態の水分を供給することと給水板2からの水分の蒸発の抑制の要件の2つの点を考慮すると、直径0.5〜0.8mm程度の小径に形成し、5〜10個/平方cm程度の密度で、網状配列で開設するのが好ましい。
ここで、通孔20の孔を大きく形成すると、通孔20を通じての植木鉢1の人造土壌Eに対する水分の供給が過量になるとともに、土壌Eの通気性が悪くなり、かつ、水分の蒸発量が多くなって好ましくない。また、通孔20をピン孔でなく狭長い切線にする場合は、給水板2の掃除の際の摩擦によって、カバー体6のビニル膜が破れ易くなる。更に、図例では通孔20が網状の配列を採るが、四角形配列やその他の形態に配列することも可能である。通孔20の大きさと稠密度は上記に限定されるものではなく、栽培する植木の種類と給水条件によって配列密度を加減するものとする。
【0014】
(吸水芯7)
吸水芯7は、吸水機能を有する布地素材あるいは合成樹脂素材をもって所定厚・所定幅の帯状もしくは所定径の紐状に形成され、吸水層5内に中間部が挿通され、端部が該基体板4の挿通孔15を介して下方に懸垂される。
該吸水芯7はその毛細管機能により下方より水の吸い上げ作用をなし、吸水層5に水を補給する。
【0015】
水槽9
水槽9は、四角箱状をなし、水槽本体9a内には所定量の水Wが注入され、上縁部9bには給水板2の着座される座面22を有する。水Wには適当な植物に対する栄養素が混入され、栄養水とされる。
本実施形態の水槽9は四角形状をなすが、これは給水板2の形状に合わせたものであり、給水板2が円形であれば本水槽9も円形の開口を採るものであり、その形状に限定されない。
【0016】
本給水装置Sの設置
水槽9には所定量の水Wが注入される。
水槽9の上縁部9bの座面22に給水板2を着座させ、本装置Sを設置する。給水板2から垂れ下がる吸水芯7は水W中に浸される。
【0017】
本実施形態の作用・効果
本実施形態の吸水装置Sは叙上の構成を有し、上述した態様で水槽9に設置されるものであり、以下の作用を発揮する。
水槽9内の水Wは吸水芯6の毛細管作用によって上方へ吸い上げられ、給水板2の吸水層5の繊維材17に吸い取られ、この吸水層5内に保留される水分は、雨が降ったときの土壌に圃場容水が吸水されたような多量の水分を保持する。また、基体板4の周縁壁13によって吸水された水分は給水板2の外側に漏れ出ることはない。
(無載荷部分)
一方、給水板2の上面において、無載荷の状態であるとき、もしくは植木鉢1が載せられていない部分においては、給水板2の繊維材17の積層よりなる吸水層5が加圧されていないので吸水層5の内外の圧力差も起らず、給水板2の吸水層5に吸収された水は繊維材17の吸引力のため小孔20の外側に浸出もしない。また、小孔20の直径が小さいので、カバー体6のビニール膜4aによって吸水層5の水分の蒸発が大いに抑制される。
更に、給水板2が水槽9の開口を閉じているため、水槽9内の水Wも自然蒸発が抑制され、水槽9内の水Wに添加された植木の栄養液の濃度が給水板2でも水槽9でも一定に保持でき、より安定的に植木Pに栄養素と水を供給することができる。
【0018】
(載荷部分)
給水板2の上面に人造土壌Eが充填されている数々の植木鉢1を乗せて置くと、植木鉢1の重さによって該植木鉢1の底面の接地部が接触した部分の給水板2の吸水層5が押搾されて窪み、凹入部K(図6参照)が形成される。該凹入部Kには吸水層5の他の表面との水位の差異が起り、前記繊維材3aの押搾された部分は密度が他の部位より大きくなり、毛細管作用が大きくなるとともに、繊維材17の内部の水が横方向に容易に移動して吸水層5の水がカバー体6の小孔20を通じて凹入部Kに浸出され集まる。従って、植木鉢1の底面の接地部に形成された該通水孔11と、カバー体6に形成された小孔20を通じて、人造土壌Eの毛細管作用によって植木鉢1に植えている植木Pの成長に必要な適定の量の可給態の水を給水板2より前記植木鉢1に供給することができる。この際、前記給水板2には多量の水が溜まっていても、カバー体6の小さな径の小孔20によって、吸水量の調節が行われ植木鉢1には少量づつの水が供給されるので、該植木鉢1の人造土壌Eは通気性が良くなり、可給態の水分が人造土壌Eに常に存在するので、花草・植木の植物生育成長に有効なる条件が維持され、枯れることなく植木が良好に成長することができる。
【発明の効果】
本発明の給水板を備えた植木鉢用給水装置は、基体板と、繊維材の吸水層と、小孔が配列形成されたビニル膜のカバー体で積層被覆し給水板を構成したので、植木鉢には従来のような個別的に吸水芯を取り付けることなく、給水板に植木鉢をのせておくだけで可給態の水分が自動給水され、植木鉢の取扱管理が簡便でかつ容易である。
更に、植木鉢が置かれていない部分の給水板の上面には押搾がないので、カバー体の小孔から水の浸出がない。また、カバー体のビニル膜によって水槽の水や、給水板の水の蒸発が抑制されるので、水槽に添加された栄養液の濃度が一定に保持でき、規定濃度の栄養分をすべて植木に供給することができる。
更に、給水板の遮光性のカバー体のために水槽および給水板に太陽光の投射が遮断されるので水槽や給水板に藻の生成が防止でき、水槽の水に添加された植木栄養素が失われるおそれがない。
植木鉢の人造土壌には過剰の水がなく常に可給態の水分が存在するので、通気性と適切な水分の供給によって花草らの植木のより健康な生育が可能である。
尚、植木鉢に水を注ぐ不便の解消と給水の労力が節減される。もし、旅行らのため長い期間離れていても、水槽に水があるかぎり鉢の植木は枯れる慮がなく、住宅や街角の美化用の植木鉢として有用に使用できる。
その外、給水板の面積を大きく形成して産業目的の大量農業(花卉)等に使用することも出来るなどの種々優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の給水板を備えた植木鉢用給水装置の一実施形態の全体構成を示す分解斜視図。
【図2】本実施形態の給水装置の使用様態における縦断面図。
【図3】図2の3部分拡大断面図。
【図4】本実施例装置の構成要素のカバー体の小孔の配列を示す平面図。
【図5】本実施例装置の給水板に置かれた植木鉢の給水作用を示す作用要領図。
【図6】図5の6部分拡大断面図。
【符号の説明】
S…給水板を備えた植木鉢用給水装置、E…土壌、P…草花・植木等の植物、1…植木鉢、2…給水板、4…基体板、5…吸水層、6…カバー体、7…吸水芯、9…水槽、11…通水孔、13…周縁壁、15…挿通孔、17…繊維材、19…固定リング、20…小孔(通孔)
Claims (4)
- 充填空間部に吸水機能を発揮する土壌が充填される植木鉢(1)と、該植木鉢を載置支持するとともに該植木鉢に給水可能に導通する給水板(2)と、からなる植木鉢用給水装置であって、
前記植木鉢はその底部の前記給水板に接する面に通水孔が形成され、
前記給水板は、
前記植木鉢の載荷に耐える強度を持つとともに1又は複数の挿通孔を有する基体板(4)と、
該基体板の上面に保水機能を有する繊維材が積層された吸水層(5)と、
水密性素材よりなるとともに、多数の小孔が所定密度の網状配列で開設されてなり、前記吸水層の外面を覆うカバー体(6)と、
前記吸水層内に装入され、端部が前記基体板の挿通孔を介して下方に懸垂される吸水芯(7)と、からなる、
ことを特徴とする給水板を備えた植木鉢用給水装置。 - 給水板のカバー体に開設された小孔(20)の大きさは直径0.5〜0.8mm程度で、小孔の配列密度は約5〜10個/平方cm程度の網状に配列される請求項1に記載の植木鉢用給水装置。
- 給水板の吸水層を被覆するカバー体の取付けは、基体板の下縁部の凹込溝(14)へ該カバー体の周縁部を弾性取付けリング(19)により固定される請求項1に記載の植木鉢用給水板。
- 請求項1に記載の給水板を備えた植木鉢用給水装置を、栄養分が添加された水を貯留する水槽(9)の上面に載置するとともに、吸水芯を該貯留水に浸し、給水板の上面に載せた植木鉢に自動的に給水をなす、
ことを特徴とする植木鉢への給水方法。
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ES2370089A1 (es) * | 2009-07-15 | 2011-12-12 | Conrado Vendrell Ros | Recipiente para plantas. |
CN103220903A (zh) * | 2010-12-16 | 2013-07-24 | 株式会社布示产业 | 能够移动花盆位置的支撑装置 |
KR20230001979A (ko) * | 2021-06-29 | 2023-01-05 | 주식회사 루비 | 모듈형 식물 재배기 및 이의 조립방법 |
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2002
- 2002-10-02 JP JP2002290231A patent/JP2004121103A/ja active Pending
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KR20230001979A (ko) * | 2021-06-29 | 2023-01-05 | 주식회사 루비 | 모듈형 식물 재배기 및 이의 조립방법 |
KR102594316B1 (ko) * | 2021-06-29 | 2023-10-26 | 주식회사 루비 | 모듈형 식물 재배기 및 이의 조립방법 |
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