JP2004120682A - ラボシステム - Google Patents
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Abstract
【課題】ユーザーが多数のデジタル画像データを入手した際に、見たい画像をすぐに探し出すことを可能にする。
【解決手段】写真フイルムを現像する現像機14と、現像機で現像され又は既に現像されたフイルムの画像を撮像してデジタル画像データに変換する画像読取手段と、外部記憶媒体へのデータの書き込みを行う書込手段と、を備えたラボシステム10。書込手段は画像読取手段から出力されるデジタル画像データを外部記憶媒体26へ書き込むとともに、フイルム画像のサムネイル画像データをサムネイル画像用の外部記憶媒体へ書き込む。
【選択図】 図1
【解決手段】写真フイルムを現像する現像機14と、現像機で現像され又は既に現像されたフイルムの画像を撮像してデジタル画像データに変換する画像読取手段と、外部記憶媒体へのデータの書き込みを行う書込手段と、を備えたラボシステム10。書込手段は画像読取手段から出力されるデジタル画像データを外部記憶媒体26へ書き込むとともに、フイルム画像のサムネイル画像データをサムネイル画像用の外部記憶媒体へ書き込む。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はラボシステムに係り、特に写真フイルムの画像を画像信号に変換し、これを外部記憶媒体に書き込んでユーザーに提供するラボシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、現像済みスチル写真フイルムをCCD等のイメージセンサで撮像し、写真フイルムの画像を画像信号に変換し、これをモニタTVに出力してフイルム画像を表示するフイルムプレーヤが知られている。これに対応すべく、たとえば、ユーザーが写真フイルムの画質を示す高画質のデジタル画像データを安価に入手できるラボシステムが提案されている(特許文献1参照。)。
【0003】
これは、写真フイルムよりフィルムスキャナによってデジタル画像データを作成し、これを外部記憶媒体に書き込んでユーザーに返却するサービスである。
【0004】
【特許文献1】
特開平8−15784号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記のサービスを多用する者にとって、記録済みのメディアの管理が難しく、見たい画像をすぐに探し出すのは困難であった。すなわち、画像の枚数が増加するにつれ、これを記憶している外部記憶媒体(たとえば、フロッピーディスク、CD、DVD等)の枚数も必然的に増加し、記憶を頼りにしたり、外部記憶媒体のラベル、容器等に画像内容を表示するのは困難を伴った。
【0006】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、ユーザーが多数のデジタル画像データを入手した際に、見たい画像をすぐに探し出すことができることを可能にするラボシステムを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記目的を達成するために、写真フイルムを現像する現像機と、前記現像機で現像され又は既に現像されたフイルムの画像を撮像してデジタル画像データに変換する画像読取手段と、外部記憶媒体へのデータの書き込みを行う書込手段と、を備えたラボシステムであって、前記書込手段は前記画像読取手段から出力されるデジタル画像データを前記外部記憶媒体へ書き込むとともに、前記フイルム画像のサムネイル画像データをサムネイル画像用の外部記憶媒体へ書き込むことを特徴とするラボシステムを提供する。
【0008】
本発明によれば、デジタル画像データが外部記憶媒体へ書き込まれるとともに、フイルム画像のサムネイル画像データも別のサムネイル画像用の外部記憶媒体へ書き込まれる。したがって、書き込まれたサムネイル画像をもとに対応するデジタル画像データを容易にアクセスでき、多数のデジタル画像データから見たい画像をすぐに探し出すことができる。
【0009】
本発明において、前記デジタル画像データ用の外部記憶媒体が複数ある場合には、前記サムネイル画像データには該複数の外部記憶媒体への対応付けがなされていることが好ましい。すなわち、デジタル画像データは1枚あたりの容量が大きく、画像の枚数が増加するにつれ、これを記憶している外部記憶媒体も複数枚となる。これに対し、サムネイル画像は複数のデジタル画像を纏めて表示したものである。したがって、複数枚の外部記憶媒体に及ぶデジタル画像を1枚のサムネイル画像用の外部記憶媒体で網羅できる。そして、サムネイル画像データには複数の外部記憶媒体への対応付けがなされている。したがって、外部記憶媒体の管理が容易となる。
【0010】
また、本発明において、前記外部記憶媒体はパソコン用外部記憶媒体であり、該外部記憶媒体に指定のフォーマットで書き込むことが好ましい。すなわち、一般ユーザーが使用する画像表示装置はパソコンが一般的であり、また、指定のフォーマットで書き込まれれば画像再生に便宜だからである。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に従って、本発明に係るラボシステムの好ましい実施の態様を詳説する。
【0012】
図1は本発明に係るラボシステムを中心としたフイルムカートリッジ及びICメモリカード等の流れを示す概念図である。同概念図は、ラボシステム10、カメラ20、プレーヤ30、及び、パーソナルコンピュータ40等より構成される。
【0013】
カメラ20は、フイルムカートリッジ22とともにICメモリカード24が装填できるようになっており、撮影時にフイルムカートリッジ22内のフイルムに被写体像を写し込むとともに、撮影時の情報(色温度情報、露出情報、露出の過不足情報、撮影日時、プリントサイズ等の情報)や注文情報(プリント枚数、トリミング、ズーミング、文字等の情報)をICメモリカード24に記録することができる(フローライン(1) )。なお、上記注文情報は、後述するようにプレーヤ30によっても記録することができる。
【0014】
撮影終了後、上記フイルムカートリッジ22とICメモリカード24は、DP取次店の店頭受け付けに渡される(フローライン(2) )。受け付けでは、所定の受付処理後、フイルムカートリッジ22とICメモリカード24をラボシステム10に渡す(フローライン(3) )。
【0015】
ラボシステム10は、前処理部12、現像機14、画像読取手段及び書込手段を兼ねるフイルムスキャナ16及びデジタルプリンタ18から構成されている。前処理部12は、ICメモリカード24に記憶された各種の情報を読み取る読取部を有し、読み取った情報に応じてフイルムカートリッジ22の仕分け(同時プリント、現像のみ、焼増等の仕分け)を行うとともに、現像に必要な情報(色温度情報、露出情報、露出の過不足情報)を現像機14に出力する(フローライン(4) )。
【0016】
現像機14は、前処理部12から入力された現像情報に沿ってフイルムカートリッジ22内のフイルムを自動的に現像し、現像済みのフイルムはフイルムスキャナ16に送られる(フローライン(5) )。フイルムスキャナ16はフイルムの画像を撮像してデジタル画像データに変換し、そのデジタル画像データを次段のデジタルプリンタ18に出力し(フローライン(6) )、デジタルプリンタ18は入力されたデジタル画像データに基づいてフイルム画像のプリントを行う。なお、フイルムスキャナ16及びデジタルプリンタ18は、前処理部4が読み取った注文情報に沿って制御される。
【0017】
デジタルプリンタ18によってプリントされた写真は、店頭受け付けを経由してユーザーに渡される(フローライン(7) )。写真と同時に、フイルムカートリッジ22及びICメモリカード24も返却される。このラボシステム10は、更に外部記憶媒体26に必要なデジタル画像データを記録するサービスを提供することができるようになっている。サービスとしては、フイルム1本分の全コマのインデックス画面を示すサムネイル画像のデジタル画像データと、指定コマのフル画面を示すデジタル画像データとの提供が考えれる。
【0018】
ここで、外部記憶媒体26としては、CD(compact disc)、DVD(dijital versatile disc)、ICメモリカード、FD(フロッピーディスク)等が使用できる。このうち、記憶容量が大きい点ではCD、DVDが好ましく使用できる。
【0019】
ラボシステム10では、注文情報内に上記サービス要求がある場合には、フイルムスキャナ16によって生成されるデジタル画像データの外部記憶媒体26への書き込みが行われる。すなわち、フイルムスキャナ16は外部記憶媒体26へのデジタル画像データの書き込みを行うデータ記録部を有しており、デジタル画像データのサービス要求があると、前処理部12はフイルムスキャナ16にデジタル画像データの外部記憶媒体26への書き込みを行わせる。そして、デジタル画像データが書き込まれた外部記憶媒体26は、店頭受け付けを経由してユーザーに渡される(フローライン(8) )。
【0020】
図2は、各データが書き込まれた外部記憶媒体26の内容を模式的に示すものである。同図において、外部記憶媒体26が2枚示されており(左側の円盤)、26Aはサムネイル画像データが書き込まれたもので、26Bはデジタル画像データ(本画像)が書き込まれたものである。26Aのサムネイル画像データの内訳が図中の26A1画面に示されており、サムネイル画像データ0001、0002…が書き込まれてある。更に、個々のサムネイル画像データ(たとえば、0001)の内訳が図中の26A2画面に示されている(図示のものは、デジタル画像の20画面分)。
【0021】
一方、同図の26B1において、個々のデジタル画像0001.jpg、0002.jpg…が書き込まれてある。26Aのサムネイル画像データに対応するデジタル画像は、おおよそ各サムネイル画像に表示されている画像のサムネイル画像数分であり、複数枚の外部記憶媒体26に及ぶのが一般的である。
【0022】
この場合でも、サムネイル画像データが書き込まれた外部記憶媒体26Aと、デジタル画像データが書き込まれた複数枚の外部記憶媒体26B、26B…との対応関係がとれていれば画像の再生は容易かつ迅速に行なえる。外部記憶媒体26Aと外部記憶媒体26B、26B…との対応付けとしては、たとえば各外部記憶媒体26B、26B…にNo(1、2、3…)の付いたシールを貼ることが挙げられる。
【0023】
図1において、プレーヤ30は外部記憶媒体26からデジタル画像データを受入することができ(フローライン(9) )、また必要なデータを外部記憶媒体26に記録することができるもので、外部記憶媒体26から入力したデジタル画像データに基づいてモニタTV32に画像を表示させることができる。すなわち、ユーザーは、ラボシステム10から渡された外部記憶媒体26に記録されたデジタル画像データをモニタTV32に再生し、画像を楽しむことができる。
【0024】
また、このプレーヤ30は、モニタTV32にインデックス画面であるサムネイル画像を表示させ、そのサムネイル画像を見ながら注文コマ、プリント枚数、サイズ等を指定することにより、注文情報をICメモリカード24、外部記憶媒体26等に記録することができる。したがって、焼き増し注文を行う場合には、フイルムカートリッジ22とICメモリカード24又は外部記憶媒体26を受け付けに持って行けばよい(フローライン(10))。
【0025】
一方、専用のプレーヤ30の代わりに、パーソナルコンピュータ40を使用して画像を表示させることもできる。この場合、外部記憶媒体26として、パーソナルコンピュータ40用のフロッピーディスク42、CD等にデジタル画像データを記録することもできる。この際、デジタル画像データは、ユーザー指定のパーソナルコンピュータ40のフォーマットで書き込まれる。
【0026】
このサービスを受けると(フローライン(11))、ユーザーはパーソナルコンピュータ40でデジタル画像データを再生することができ、また画像編集等も行うことができる。更に、パーソナルコンピュータ40で画像編集したデジタル画像データをフロッピーディスク42等(CD、DVD)に書き込み、このフロッピーディスク42等を受け付けに持って行き(フローライン(12))、プリントを依頼することができる。すなわち、フロッピーディスク42等に記憶されたデジタル画像データのプリント注文があると、前処理部12は、フロッピーディスク42等に記憶されたデジタル画像データに基づくプリントをデジタルプリンタ18に行わせることができる。
【0027】
次に、デジタル画像データが書き込まれた外部記憶媒体26B(図2参照、以下同じ)及びサムネイル画像データが書き込まれた外部記憶媒体26Aを使用して画像の再生を行なう手順について説明する。図3は、この画像の再生を行なう際のフロー図である。
【0028】
同図において、先ずサムネイル画像データが書き込まれた外部記憶媒体26A(この場合はCD)がアクセスされて、サムネイル画像が表示される(ステップS1)。そこで、サムネイル画像の0001画像を表示したい場合、デジタル画像データが書き込まれた外部記憶媒体26Bがアクセスされる(ステップS2)。この際、デジタル画像データが書き込まれた外部記憶媒体26Bが複数枚ある場合には、該当する外部記憶媒体26をセットする必要がある。
【0029】
なお、プレーヤ30又はパーソナルコンピュータ40に外部記憶媒体26用のスロットが1つしかない場合には、サムネイル画像データが書き込まれた外部記憶媒体26Aのデータを装置内のRAMに格納して使用すればよい。
【0030】
外部記憶媒体26Bに該当する0001画像があった場合には、この画像を表示し(ステップS3)、プログラムは終了する(ステップS999)。以下、サムネイル画像の0002画像以降を表示したい場合も同様のフローで画像が表示される(ステップS4以下)。
【0031】
以上、本発明に係るラボシステムの実施形態の例について説明したが、本発明は上記実施形態の例に限定されるものではなく、各種の態様が採り得る。
【0032】
たとえば、フイルム画像のサムネイル画像データをCD、DVD、ICメモリカード、FD等の外部記憶媒体へ書き込む例について述べられているが、これに代えてインターネット等の通信回線を介してユーザーの外部記憶媒体(たとえば、パソコンのメモリー)へ書き込む態様も採用できる。
【0033】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、デジタル画像データが外部記憶媒体へ書き込まれるとともに、フイルム画像のサムネイル画像データも別のサムネイル画像用の外部記憶媒体へ書き込まれる。したがって、書き込まれたサムネイル画像をもとに対応するデジタル画像データを容易にアクセスでき、多数のデジタル画像データから見たい画像をすぐに探し出すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るラボシステムを中心としたフイルムカートリッジ及びICメモリカード等の流れを示す説明図である。
【図2】各データが書き込まれた外部記憶媒体の内容を模式的に示す説明図である。
【図3】画像の再生を行なう際のフロー図である。
【符号の説明】
10…ラボシステム、12…前処理部、14…現像機、16…フイルムスキャナ、18…デジタルプリンタ、20…カメラ、22…フイルムカートリッジ、24…ICメモリカード、26…外部記憶媒体、30…プレーヤ、32…モニタTV、40…パーソナルコンピュータ、42…フロッピーディスク
【発明の属する技術分野】
本発明はラボシステムに係り、特に写真フイルムの画像を画像信号に変換し、これを外部記憶媒体に書き込んでユーザーに提供するラボシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、現像済みスチル写真フイルムをCCD等のイメージセンサで撮像し、写真フイルムの画像を画像信号に変換し、これをモニタTVに出力してフイルム画像を表示するフイルムプレーヤが知られている。これに対応すべく、たとえば、ユーザーが写真フイルムの画質を示す高画質のデジタル画像データを安価に入手できるラボシステムが提案されている(特許文献1参照。)。
【0003】
これは、写真フイルムよりフィルムスキャナによってデジタル画像データを作成し、これを外部記憶媒体に書き込んでユーザーに返却するサービスである。
【0004】
【特許文献1】
特開平8−15784号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記のサービスを多用する者にとって、記録済みのメディアの管理が難しく、見たい画像をすぐに探し出すのは困難であった。すなわち、画像の枚数が増加するにつれ、これを記憶している外部記憶媒体(たとえば、フロッピーディスク、CD、DVD等)の枚数も必然的に増加し、記憶を頼りにしたり、外部記憶媒体のラベル、容器等に画像内容を表示するのは困難を伴った。
【0006】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、ユーザーが多数のデジタル画像データを入手した際に、見たい画像をすぐに探し出すことができることを可能にするラボシステムを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記目的を達成するために、写真フイルムを現像する現像機と、前記現像機で現像され又は既に現像されたフイルムの画像を撮像してデジタル画像データに変換する画像読取手段と、外部記憶媒体へのデータの書き込みを行う書込手段と、を備えたラボシステムであって、前記書込手段は前記画像読取手段から出力されるデジタル画像データを前記外部記憶媒体へ書き込むとともに、前記フイルム画像のサムネイル画像データをサムネイル画像用の外部記憶媒体へ書き込むことを特徴とするラボシステムを提供する。
【0008】
本発明によれば、デジタル画像データが外部記憶媒体へ書き込まれるとともに、フイルム画像のサムネイル画像データも別のサムネイル画像用の外部記憶媒体へ書き込まれる。したがって、書き込まれたサムネイル画像をもとに対応するデジタル画像データを容易にアクセスでき、多数のデジタル画像データから見たい画像をすぐに探し出すことができる。
【0009】
本発明において、前記デジタル画像データ用の外部記憶媒体が複数ある場合には、前記サムネイル画像データには該複数の外部記憶媒体への対応付けがなされていることが好ましい。すなわち、デジタル画像データは1枚あたりの容量が大きく、画像の枚数が増加するにつれ、これを記憶している外部記憶媒体も複数枚となる。これに対し、サムネイル画像は複数のデジタル画像を纏めて表示したものである。したがって、複数枚の外部記憶媒体に及ぶデジタル画像を1枚のサムネイル画像用の外部記憶媒体で網羅できる。そして、サムネイル画像データには複数の外部記憶媒体への対応付けがなされている。したがって、外部記憶媒体の管理が容易となる。
【0010】
また、本発明において、前記外部記憶媒体はパソコン用外部記憶媒体であり、該外部記憶媒体に指定のフォーマットで書き込むことが好ましい。すなわち、一般ユーザーが使用する画像表示装置はパソコンが一般的であり、また、指定のフォーマットで書き込まれれば画像再生に便宜だからである。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に従って、本発明に係るラボシステムの好ましい実施の態様を詳説する。
【0012】
図1は本発明に係るラボシステムを中心としたフイルムカートリッジ及びICメモリカード等の流れを示す概念図である。同概念図は、ラボシステム10、カメラ20、プレーヤ30、及び、パーソナルコンピュータ40等より構成される。
【0013】
カメラ20は、フイルムカートリッジ22とともにICメモリカード24が装填できるようになっており、撮影時にフイルムカートリッジ22内のフイルムに被写体像を写し込むとともに、撮影時の情報(色温度情報、露出情報、露出の過不足情報、撮影日時、プリントサイズ等の情報)や注文情報(プリント枚数、トリミング、ズーミング、文字等の情報)をICメモリカード24に記録することができる(フローライン(1) )。なお、上記注文情報は、後述するようにプレーヤ30によっても記録することができる。
【0014】
撮影終了後、上記フイルムカートリッジ22とICメモリカード24は、DP取次店の店頭受け付けに渡される(フローライン(2) )。受け付けでは、所定の受付処理後、フイルムカートリッジ22とICメモリカード24をラボシステム10に渡す(フローライン(3) )。
【0015】
ラボシステム10は、前処理部12、現像機14、画像読取手段及び書込手段を兼ねるフイルムスキャナ16及びデジタルプリンタ18から構成されている。前処理部12は、ICメモリカード24に記憶された各種の情報を読み取る読取部を有し、読み取った情報に応じてフイルムカートリッジ22の仕分け(同時プリント、現像のみ、焼増等の仕分け)を行うとともに、現像に必要な情報(色温度情報、露出情報、露出の過不足情報)を現像機14に出力する(フローライン(4) )。
【0016】
現像機14は、前処理部12から入力された現像情報に沿ってフイルムカートリッジ22内のフイルムを自動的に現像し、現像済みのフイルムはフイルムスキャナ16に送られる(フローライン(5) )。フイルムスキャナ16はフイルムの画像を撮像してデジタル画像データに変換し、そのデジタル画像データを次段のデジタルプリンタ18に出力し(フローライン(6) )、デジタルプリンタ18は入力されたデジタル画像データに基づいてフイルム画像のプリントを行う。なお、フイルムスキャナ16及びデジタルプリンタ18は、前処理部4が読み取った注文情報に沿って制御される。
【0017】
デジタルプリンタ18によってプリントされた写真は、店頭受け付けを経由してユーザーに渡される(フローライン(7) )。写真と同時に、フイルムカートリッジ22及びICメモリカード24も返却される。このラボシステム10は、更に外部記憶媒体26に必要なデジタル画像データを記録するサービスを提供することができるようになっている。サービスとしては、フイルム1本分の全コマのインデックス画面を示すサムネイル画像のデジタル画像データと、指定コマのフル画面を示すデジタル画像データとの提供が考えれる。
【0018】
ここで、外部記憶媒体26としては、CD(compact disc)、DVD(dijital versatile disc)、ICメモリカード、FD(フロッピーディスク)等が使用できる。このうち、記憶容量が大きい点ではCD、DVDが好ましく使用できる。
【0019】
ラボシステム10では、注文情報内に上記サービス要求がある場合には、フイルムスキャナ16によって生成されるデジタル画像データの外部記憶媒体26への書き込みが行われる。すなわち、フイルムスキャナ16は外部記憶媒体26へのデジタル画像データの書き込みを行うデータ記録部を有しており、デジタル画像データのサービス要求があると、前処理部12はフイルムスキャナ16にデジタル画像データの外部記憶媒体26への書き込みを行わせる。そして、デジタル画像データが書き込まれた外部記憶媒体26は、店頭受け付けを経由してユーザーに渡される(フローライン(8) )。
【0020】
図2は、各データが書き込まれた外部記憶媒体26の内容を模式的に示すものである。同図において、外部記憶媒体26が2枚示されており(左側の円盤)、26Aはサムネイル画像データが書き込まれたもので、26Bはデジタル画像データ(本画像)が書き込まれたものである。26Aのサムネイル画像データの内訳が図中の26A1画面に示されており、サムネイル画像データ0001、0002…が書き込まれてある。更に、個々のサムネイル画像データ(たとえば、0001)の内訳が図中の26A2画面に示されている(図示のものは、デジタル画像の20画面分)。
【0021】
一方、同図の26B1において、個々のデジタル画像0001.jpg、0002.jpg…が書き込まれてある。26Aのサムネイル画像データに対応するデジタル画像は、おおよそ各サムネイル画像に表示されている画像のサムネイル画像数分であり、複数枚の外部記憶媒体26に及ぶのが一般的である。
【0022】
この場合でも、サムネイル画像データが書き込まれた外部記憶媒体26Aと、デジタル画像データが書き込まれた複数枚の外部記憶媒体26B、26B…との対応関係がとれていれば画像の再生は容易かつ迅速に行なえる。外部記憶媒体26Aと外部記憶媒体26B、26B…との対応付けとしては、たとえば各外部記憶媒体26B、26B…にNo(1、2、3…)の付いたシールを貼ることが挙げられる。
【0023】
図1において、プレーヤ30は外部記憶媒体26からデジタル画像データを受入することができ(フローライン(9) )、また必要なデータを外部記憶媒体26に記録することができるもので、外部記憶媒体26から入力したデジタル画像データに基づいてモニタTV32に画像を表示させることができる。すなわち、ユーザーは、ラボシステム10から渡された外部記憶媒体26に記録されたデジタル画像データをモニタTV32に再生し、画像を楽しむことができる。
【0024】
また、このプレーヤ30は、モニタTV32にインデックス画面であるサムネイル画像を表示させ、そのサムネイル画像を見ながら注文コマ、プリント枚数、サイズ等を指定することにより、注文情報をICメモリカード24、外部記憶媒体26等に記録することができる。したがって、焼き増し注文を行う場合には、フイルムカートリッジ22とICメモリカード24又は外部記憶媒体26を受け付けに持って行けばよい(フローライン(10))。
【0025】
一方、専用のプレーヤ30の代わりに、パーソナルコンピュータ40を使用して画像を表示させることもできる。この場合、外部記憶媒体26として、パーソナルコンピュータ40用のフロッピーディスク42、CD等にデジタル画像データを記録することもできる。この際、デジタル画像データは、ユーザー指定のパーソナルコンピュータ40のフォーマットで書き込まれる。
【0026】
このサービスを受けると(フローライン(11))、ユーザーはパーソナルコンピュータ40でデジタル画像データを再生することができ、また画像編集等も行うことができる。更に、パーソナルコンピュータ40で画像編集したデジタル画像データをフロッピーディスク42等(CD、DVD)に書き込み、このフロッピーディスク42等を受け付けに持って行き(フローライン(12))、プリントを依頼することができる。すなわち、フロッピーディスク42等に記憶されたデジタル画像データのプリント注文があると、前処理部12は、フロッピーディスク42等に記憶されたデジタル画像データに基づくプリントをデジタルプリンタ18に行わせることができる。
【0027】
次に、デジタル画像データが書き込まれた外部記憶媒体26B(図2参照、以下同じ)及びサムネイル画像データが書き込まれた外部記憶媒体26Aを使用して画像の再生を行なう手順について説明する。図3は、この画像の再生を行なう際のフロー図である。
【0028】
同図において、先ずサムネイル画像データが書き込まれた外部記憶媒体26A(この場合はCD)がアクセスされて、サムネイル画像が表示される(ステップS1)。そこで、サムネイル画像の0001画像を表示したい場合、デジタル画像データが書き込まれた外部記憶媒体26Bがアクセスされる(ステップS2)。この際、デジタル画像データが書き込まれた外部記憶媒体26Bが複数枚ある場合には、該当する外部記憶媒体26をセットする必要がある。
【0029】
なお、プレーヤ30又はパーソナルコンピュータ40に外部記憶媒体26用のスロットが1つしかない場合には、サムネイル画像データが書き込まれた外部記憶媒体26Aのデータを装置内のRAMに格納して使用すればよい。
【0030】
外部記憶媒体26Bに該当する0001画像があった場合には、この画像を表示し(ステップS3)、プログラムは終了する(ステップS999)。以下、サムネイル画像の0002画像以降を表示したい場合も同様のフローで画像が表示される(ステップS4以下)。
【0031】
以上、本発明に係るラボシステムの実施形態の例について説明したが、本発明は上記実施形態の例に限定されるものではなく、各種の態様が採り得る。
【0032】
たとえば、フイルム画像のサムネイル画像データをCD、DVD、ICメモリカード、FD等の外部記憶媒体へ書き込む例について述べられているが、これに代えてインターネット等の通信回線を介してユーザーの外部記憶媒体(たとえば、パソコンのメモリー)へ書き込む態様も採用できる。
【0033】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、デジタル画像データが外部記憶媒体へ書き込まれるとともに、フイルム画像のサムネイル画像データも別のサムネイル画像用の外部記憶媒体へ書き込まれる。したがって、書き込まれたサムネイル画像をもとに対応するデジタル画像データを容易にアクセスでき、多数のデジタル画像データから見たい画像をすぐに探し出すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るラボシステムを中心としたフイルムカートリッジ及びICメモリカード等の流れを示す説明図である。
【図2】各データが書き込まれた外部記憶媒体の内容を模式的に示す説明図である。
【図3】画像の再生を行なう際のフロー図である。
【符号の説明】
10…ラボシステム、12…前処理部、14…現像機、16…フイルムスキャナ、18…デジタルプリンタ、20…カメラ、22…フイルムカートリッジ、24…ICメモリカード、26…外部記憶媒体、30…プレーヤ、32…モニタTV、40…パーソナルコンピュータ、42…フロッピーディスク
Claims (3)
- 写真フイルムを現像する現像機と、
前記現像機で現像され又は既に現像されたフイルムの画像を撮像してデジタル画像データに変換する画像読取手段と、
外部記憶媒体へのデータの書き込みを行う書込手段と、を備えたラボシステムであって、
前記書込手段は前記画像読取手段から出力されるデジタル画像データを前記外部記憶媒体へ書き込むとともに、前記フイルム画像のサムネイル画像データをサムネイル画像用の外部記憶媒体へ書き込むことを特徴とするラボシステム。 - 前記デジタル画像データ用の外部記憶媒体が複数ある場合には、前記サムネイル画像データには該複数の外部記憶媒体への対応付けがなされている請求項1に記載のラボシステム。
- 前記外部記憶媒体はパソコン用外部記憶媒体であり、該外部記憶媒体に指定のフォーマットで書き込む請求項1又は2のいずれか1項に記載のラボシステム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002284835A JP2004120682A (ja) | 2002-09-30 | 2002-09-30 | ラボシステム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002284835A JP2004120682A (ja) | 2002-09-30 | 2002-09-30 | ラボシステム |
Publications (1)
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JP2011151725A (ja) * | 2010-01-25 | 2011-08-04 | Sharp Corp | デジタル複合機および画像データ保存システム |
CN102446279A (zh) * | 2010-10-12 | 2012-05-09 | 深圳迈瑞生物医疗电子股份有限公司 | 一种图像浏览和排版的方法与装置 |
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