JP2004120634A - 可変利得増幅器 - Google Patents
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Abstract
【課題】十分な歪み特性を有する信号を出力する。
【解決手段】第1の電界効果トランジスタ(以下、第1のFETという。)22のドレイン端子D3と、第1のバイポーラ型トランジスタ23のエミッタ端子E3とをカスケードに接続し、ゲート端子G3から情報信号を入力し、ベース端子G3から制御信号を入力し、上記制御信号により制御された情報信号をコレクタ端子C3から出力することで実現する。
【選択図】 図3
【解決手段】第1の電界効果トランジスタ(以下、第1のFETという。)22のドレイン端子D3と、第1のバイポーラ型トランジスタ23のエミッタ端子E3とをカスケードに接続し、ゲート端子G3から情報信号を入力し、ベース端子G3から制御信号を入力し、上記制御信号により制御された情報信号をコレクタ端子C3から出力することで実現する。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、TVチューナ用の可変利得増幅器に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年ブロードバンドでインターネットに接続する要求が高まり、CATV経由でインターネットに接続するケーブル用モデムも増えてきた。それに伴いケーブル用モデムの小型化が望まれ、それに使用されるチューナも小型化が求められている。従来のチューナは、ディスクリート部品で構成されているため、小型化には限界があった。そこで、チューナの小型化を目指し、現在、大幅に集積されたIC(integrated circuit)の開発が進んでいる。このようなICでは、ダブルスーパー方式を採用している。以下に、ダブルスーパー方式のICを採用したチューナについて説明をする。
【0003】
チューナは、アンテナと、可変利得増幅器と、第1の周波数混合器と、第1の電圧制御発振器と、第1中間周波数帯域通過フィルタ(以下、第1中間周波数BPF)と、第2の周波数混合器と、第2の電圧制御発振器と、第2中間周波数増幅器とを備えている。可変利得増幅器は、アンテナと第1の周波数混合器が接続されており、アンテナから供給された情報信号を増幅し、増幅後の情報信号(以下、増幅後情報信号という。)を第1の周波数混合器に出力する。第1の周波数混合器は、可変利得増幅器と、第1の電圧制御発振器と、第1中間周波数BPFとが接続されており、第1の電圧制御発振器から入力された信号(以下、第1の制御信号という。)と可変利得増幅器から入力された増幅後情報信号を混合する。第1の周波数混合器は、混合した信号を第1中間周波数BPFに出力する。
【0004】
第1中間周波数BPFは、第1の周波数混合器と、第2の周波数混合器とを備えており、第1の周波数混合器から入力された混合信号から第1中間周波数を抽出し、抽出した第1中間周波数を第2の周波数混合器に出力する。第2の周波数混合器は、第1中間周波数BPFと第2の電圧制御発振器が接続されており、第1中間周波数BPFから入力された第1中間周波数と第2の電圧制御発振器から入力された信号(以下、第2の制御信号という。)を混合する。第2の周波数混合器は、混合した信号を第2中間周波数増幅器に出力する。第2中間周波数増幅器は、入力された混合信号から第2中間周波数信号を抽出し、増幅する。なお、この増幅された第2中間周波数信号がチューナの出力信号となる。
【0005】
例えば、チューナは、アンテナから可変利得増幅器に入力される情報信号を100MHzとし、第1中間周波数信号を1200MHzとし、第2中間周波数信号を44MHzとすると、第1の電圧制御発振器は、1300MHzで発振し、第2の電圧制御発振器は、1156MHzで発振することになる。
【0006】
したがって、入力信号レベルが−70〜−30dBmの情報信号が、最大130チャンネル入力してきた場合、可変利得増幅器は、利得で15dB、雑音指数で5dB、最大減衰量で40dB、3次Input Intercept Pointで+10dBm程度の特性が必要となる。
【0007】
このような特性を有する可変利得増幅器としては、バイポーラ型トランジスタやデュアルゲート形MOSFET(metal−oxide semiconductor Field Effect Transistor)等がある。以下に、デュアルゲート形MOSFETを用いた増幅器の回路の動作を説明する。
【0008】
デュアルゲート形MOSFETは、第1のFETのドレイン端子と第2のFETのソース端子をカスケードに接続したものであり、第1のFETのゲート端子に情報信号を入力し、第2のFETのドレイン端子から情報信号を出力する。デュアルゲート形MOSFETは、第2のFETのゲート端子の電圧を変化させることにより利得の制御を行なう。なお、第2のFETのゲート端子の電圧を下げると、第2のFETのソース端子の電圧が下がり、その結果、第1のFETのドレイン−ソース間電圧Vdsが小さくなる。また、第1のFETのドレイン−ソース間電圧Vdsが小さくなるほど、第1のFETの相互コンダクタンス(gm)は小さくなり、利得が低下することになる。
【0009】
しかし、第2のFETのソースインピーダンスは、約50Ω程度あるため、第1のFETのドレイン電圧は、交流信号により変動してしまう。このため、第1のFETのドレイン−ソース間電圧Vdsが変動してしまい、歪み特性の劣化が生じていた。
【0010】
また、第2のFETのソースインピーダンスは、第2のFETのゲート端子の幅を大きくすれば下げることが可能であるが、ゲート端子の幅の大きさに比例して第2のFETの面積が増大し、ドレイン−グランド間の寄生容量が大きくなり、高周波数での特性が劣化してしまう。このため、第2のFETのゲート幅を大きくすることには限界があり、十分な歪み特性を得ることが困難となっている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明は、上述したような実情に鑑みて提案されたものであり、FETのゲート幅を大きくすることなく十分な歪み特性を得ることが可能な可変利得増幅器を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る可変利得増幅器は、上述の課題を解決するために、電界効果トランジスタ(以下、FETという。)のドレイン端子と、バイポーラ型トランジスタのエミッタ端子とをカスケードに接続し、上記FETのゲート端子から情報信号を入力し、上記バイポーラ型トランジスタのベース端子から制御信号を入力し、上記制御信号に応じて変化した上記FETのドレイン−ソース間電圧により利得が制御された上記情報信号を上記バイポーラ型トランジスタのコレクタ端子から出力する。
【0013】
また、本発明に係る可変利得増幅器は、上述の課題を解決するために、電界効果トランジスタ(以下、FETという。)のドレイン端子と、バイポーラ型トランジスタのエミッタ端子とをカスケードに接続し、上記FETのゲート端子から情報信号を入力し、上記バイポーラ型トランジスタのベース端子から制御信号を入力し、上記制御信号に応じて変化した上記FETのドレイン−ソース間電圧により利得が制御された上記情報信号を上記バイポーラ型トランジスタのコレクタ端子から出力し、上記バイポーラ型トランジスタのコレクタ端子と上記FETのゲート端子とを第1の抵抗で接続し、上記FETのゲート端子と接地点とを第2の抵抗で接続する。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
【0015】
本発明は、図1に示すようなダブルスーパー方式のICを採用したチューナの可変利得増幅器に適用される。チューナ1は、アンテナ10と、可変利得増幅器11と、第1の周波数混合器12と、第1の電圧制御発振器13と、第1中間周波数帯域通過フィルタ(以下、第1中間周波数BPF)14と、第2の周波数混合器15と、第2の電圧制御発振器16と、第2中間周波数増幅器17とを備えている。
【0016】
可変利得増幅器11は、アンテナ10と第1の周波数混合器12が接続されており、アンテナ10から供給された情報信号を増幅し、増幅後の情報信号(以下、増幅後情報信号という。)を第1の周波数混合器12に出力する。第1の周波数混合器12は、可変利得増幅器11と、第1の電圧制御発振器13と、第1中間周波数BPF14とが接続されており、第1の電圧制御発振器13から入力された信号から増幅後情報信号を混合する。第1の周波数混合器12は、混合した信号を第1中間周波数BPF14に出力する。
【0017】
第1中間周波数BPF14は、第1の周波数混合器12と、第2の周波数混合器15とを備えており、第1中間周波数BPF14から入力された混合信号から第1中間周波数信号を抽出し、抽出した第1中間周波数信号を第2の周波数混合器15に出力する。第2の周波数混合器15は、第1中間周波数BPF14と第2の電圧制御発振器16が接続されており、第1の中間周波数BPF14から入力された第1中間周波数信号と第2の電圧制御発振器16から入力された信号を混合し、第2中間周波数信号を生成する。第2の周波数混合器15は、生成した第2中間周波数信号を第2中間周波数増幅器17に出力する。第2中間周波数増幅器17は、入力された第2中間周波数信号を増幅する。なお、この増幅された第2の中間周波数信号がチューナ1の出力信号となる。
【0018】
このようなチューナ1は、例えば、アンテナ10から可変利得増幅器11に入力される情報信号を100MHzとし、第1中間周波数信号を1200MHzとし、第2中間周波数信号を44MHzとすると、第1の電圧制御発振器13は、1300MHzで発振し、第2の電圧制御発振器16は、1156MHzで発振することになる。
【0019】
したがって、入力信号レベルが−70〜−30dBmの情報信号が、最大130チャンネル入力してきた場合、可変利得増幅器11は、利得で15dB、雑音指数で5dB、最大減衰量で40dB、3次Input Intercept Pointで+10dBm程度の特性が必要となる。
【0020】
このような特性を有する可変利得増幅器11としては、バイポーラ型トランジスタやデュアルゲート形MOSFET(metal−oxide semiconductor Field Effect Transistor)等がある。以下に、図2を用いて、デュアルゲート形MOSFETを用いた増幅器の動作を説明する。
【0021】
図2に示すように、デュアルゲート形MOSFET2は、FET20のドレイン端子D1とFET21のソース端子S2をカスケードに接続したものであり、FET20のゲート端子G1に情報信号を入力し、FET21のドレイン端子D2から情報信号を出力する。デュアルゲート形MOSFET2は、FET21のゲート端子G2の電圧を変化させることにより利得の制御を行なう。なお、FET21のゲート端子G2の電圧を下げると、FET21のソース端子S2の電圧が下がり、その結果、FET20のドレイン−ソース間電圧Vdsが小さくなる。また、FET20のドレイン−ソース間電圧Vdsが小さくなるほど、FET20の相互コンダクタンス(gm)は小さくなり、利得が低下することになる。
【0022】
しかし、FET21のソースインピーダンスは、約50Ω程度あるため、FET20のドレイン電圧は、交流信号により変動してしまう。このため、FET20のドレイン−ソース間電圧Vdsが変動してしまい、歪み特性の劣化が生じていた。
【0023】
また、FET21のソースインピーダンスは、FET21のゲート端子G2の幅を大きくすれば下げることが可能であるが、ゲート端子G2の幅の大きさに比例してFET21の面積が増大し、ドレイン−グランド間の寄生容量が大きくなり、高周波数での特性が劣化してしまう。このため、FET21のゲート幅を大きくすることには限界があり、十分な歪み特性を得ることが困難となっている。
【0024】
そこで、本発明では、上記課題を解決するために、可変利得増幅器11を以下に示すような構成にすることを提案する。
【0025】
本発明は、例えば、図3に示すカスケード接続型増幅器3に適用される。カスケード接続型増幅器3は、ゲート端子G3、ドレイン端子D3及びソース端子S3を有するnチャネルMOS形FET(以下、FETという。)22と、ベース端子B3、コレクタ端子C3及びエミッタ端子E3とを有するnpnのバイポーラ型トランジスタ23とを有し、FET22のドレイン端子D3と、バイポーラ型トランジスタ23のエミッタ端子E3とをカスケード(直列)に接続し、ゲート端子G3から情報信号を入力し、ベース端子B3から制御信号を入力し、コレクタ端子C3から上記制御信号に制御された情報信号を出力する。FET22とバイポーラ型トランジスタ23がカスケードに接続されているのは、ベース端子B3の電圧を制御することにより、FET22のドレイン−ソース間電圧Vdsを変化させて相互コンダクタンスを変化させ、利得を可変にするためである。また、コレクタ端子C3には、出力信号を取り出すために所定の負荷抵抗(RL)が接続されている。負荷抵抗の一端は、電源(VCC)に接続されている。ゲート端子G3、すなわち情報信号の入力端子には、FET22がON状態になるドレイン−ソース間電圧Vdsを得るための所定のバイアス回路が接続されており、エミッタ端子E3は、接地されている。
【0026】
また、カスケード接続型増幅器3は、デュアルゲート形MOSFET2のFET21をバイポーラ型トランジスタ23に置換した構成となっている。カスケード接続型増幅器3は、ベース端子B3の電圧を下げるとエミッタ端子E3の電圧が下がり、これに伴い、ドレイン−ソース間電圧Vdsが小さくなり、利得が小さくなる。さらに、エミッタ端子E3のインピーダンスは、ソース端子S3のインピーダンスに比べて小さいため、歪みの原因となるFET22のドレイン端子D3の交流振幅電圧も小さくすることができる。
【0027】
したがって、このように構成されたカスケード接続型増幅器3は、FET22と、バイポーラ型トランジスタ23とを備え、FET22のドレイン端子D3と、バイポーラ型トランジスタ23のエミッタ端子E3とをカスケードに接続し、ゲート端子G3から情報信号を入力し、ベース端子B3から制御信号を入力し、上記制御信号に応じて変化したFET22のドレイン−ソース間電圧により利得が制御された情報信号をコレクタ端子C3から出力するので、最大利得時及び利得減衰時の歪み特性を改善することができる。
【0028】
つぎに、第2の実施の形態について説明する。本発明は、例えば、図4に示す差動式カスケード接続型増幅器4に適用される。差動式カスケード接続型増幅器4は、上述した2つのカスケード接続型増幅器3を差動対にして構成したものであり、FET24+と、バイポーラ型トランジスタ25+と、FET24−と、バイポーラ型トランジスタ25−とを備え、FET24+のドレイン端子D4+と、バイポーラ型トランジスタ25+のエミッタ端子E4+とをカスケードに接続し、ゲート端子G4+から情報信号を入力し、上記情報信号をコレクタ端子C4+から出力するカスケード接続型増幅器4aと、FET24−のドレイン端子D4−と、バイポーラ型トランジスタ25−のエミッタ端子E4−とをカスケードに接続し、ゲート端子G4−から情報信号を入力し、上記情報信号をコレクタ端子C4−から出力するカスケード接続型増幅器4bとを差動対で構成し、バイポーラ型トランジスタ25+のベース端子B4+とバイポーラ型トランジスタ25−のベース端子B4−とを接続し、接続した両ベース端子に共通の制御信号を入力し、上記制御信号に応じて変化空いたFET24+のドレイン−ソース間電圧により利得が制御された情報信号をバイポーラ型トランジスタ25+のコレクタ端子C4+から出力し、上記制御信号に応じて変化空いたFET24−のドレイン−ソース間電圧により利得が制御された情報信号をバイポーラ型トランジスタ25−のコレクタ端子C4−から出力する。
【0029】
したがって、このように構成された差動式カスケード接続型増幅器4は、情報信号の出力時に正負の各相を合成することで、集積回路の高い平衡性を利用した同相雑音や偶数次歪みの低減を図ることができる。
【0030】
つぎに、第3の実施の形態について説明する。本発明は、例えば、図5に示すように負帰還形増幅器5に適用される。負帰還形増幅器5は、ゲート端子G5、ドレイン端子D5及びソース端子S5を有するnチャネルMOS形FET(以下、FETという。)26と、ベース端子B5、コレクタ端子C5及びエミッタ端子E5を有するバイポーラ型トランジスタ27とを備え、FET26のドレイン端子D5と、バイポーラ型トランジスタ27のエミッタ端子E5とをカスケード(直列)に接続し、ゲート端子G5から情報信号を入力し、ベース端子B5から制御信号を入力し、上記制御信号に応じて変化したFET26のドレイン−ソース間電圧により利得が制御された情報信号をバイポーラ型トランジスタ27のコレクタ端子C5から出力し、コレクタ端子C5とゲート端子G5とを抵抗R1で接続し、さらにゲート端子G5と接地点とを抵抗R2で接続する。
【0031】
負帰還形増幅器5は、制御端子であるベース端子B5に印加する電圧を下げていくと、負荷抵抗(RL)に流れる電流が減少し、負荷抵抗での電圧降下が小さくなり、結果的にコレクタ端子C5の電位が上昇し、ゲート端子G5の電位も上昇する。ゲート端子G5の電位は、コレクタ端子C5にかかる電位と抵抗R1と抵抗R2の分圧比により決定される。例えば、抵抗R1の値は、2kΩ以上とする。
【0032】
ここで、負帰還形増幅器5の利得を15dBに絞った状態(減衰時)におけるゲート−ソース間電圧Vgsと歪みの関係を図6に示す。図6に示すように、ゲート−ソース間電圧Vgsを上昇させると歪み特性が改善されることが分かる。したがって、ゲート−ソース間電圧Vgsが2.67(V)のときが最も歪み特性が良いので、この特性となるように抵抗R1と抵抗R2の値を選べば良い。なお、図6に示す歪み成分は、チューナ1に入力された所定の情報信号に対する三次の高調波成分であり、三次の歪みとして取り扱われるものである。また、縦軸(Desire Undesire Ratio)は、基本波に対する三次の高調波の比を示しており、数字が小さいほど特性が良いことを示している。
【0033】
このように構成された負帰還形増幅器5は、FET26と、バイポーラ型トランジスタ27とを備え、FET26のドレイン端子D5と、バイポーラ型トランジスタ27のエミッタ端子E5とをカスケードに接続し、ゲート端子G5から情報信号を入力し、ベース端子B5から制御信号を入力し、上記制御信号に応じて変化したFET26のドレイン−ソース間電圧により利得が制御された情報信号をコレクタ端子C5から出力し、コレクタ端子C5とゲート端子G5とを抵抗R1で接続し、さらにゲート端子G5と接地点とを抵抗R2で接続するので、抵抗R1と抵抗R2の値をゲート−ソース間電圧Vgsが最も歪み特性が低くなるように選択することにより、利得減衰時の歪み特性の改善を図ることができる。
【0034】
つぎに、第4の実施の形態について説明する。本発明は、例えば、図7に示す差動式負帰還形増幅器6に適用される。差動式負帰還形増幅器6は、上述した2つの負帰還形増幅器5を差動対にして構成したものであり、FET28+と、バイポーラ型トランジスタ29+と、FET28−と、バイポーラ型トランジスタ29−とを備え、FET28+のドレイン端子D6と、バイポーラ型トランジスタ29+のエミッタ端子E6+とをカスケードに接続し、ゲート端子G6+から情報信号を入力し、上記情報信号をコレクタ端子C6+から出力し、コレクタ端子C6+とゲート端子G6+とを抵抗R3+で接続し、ゲート端子G6+と接地点とを抵抗R4+で接続する負帰還形増幅器6aと、FET28−のドレイン端子D6−と、バイポーラ型トランジスタ29−のエミッタ端子E6−とをカスケードに接続し、ゲート端子G6−から情報信号を入力し、上記情報信号をコレクタ端子C6−から出力し、コレクタ端子C6−とゲート端子G6−とを抵抗3−で接続し、ゲート端子G6−と接地点とを抵抗R4−で接続する負帰還形増幅器6bとを差動対で構成し、バイポーラ型トランジスタ29+のベース端子B6+とバイポーラ型トランジスタ29−のベース端子B6−とを接続し、接続した両ベース端子に共通の制御信号を入力し、上記制御信号に応じて変化したFET28+のドレイン−ソース間電圧により利得が制御された情報信号をコレクタ端子C6+から出力し、上記制御信号に応じて変化したFET28−のドレイン−ソース間電圧により利得が制御された情報信号をコレクタ端子C6−から出力する。また、例えば、抵抗R3+及び抵抗R3−の値は、2kΩ以上とする。
【0035】
差動式負帰還形増幅器6は、情報信号の出力時に正負の各相を合成することで、集積回路の高い平衡性を利用した同相雑音や偶数次歪みの低減を図ることができる。
【0036】
なお、上述した第1の実施の形態〜第4の実施の形態では、nチャネルMOS形FETとnpnのバイポーラ型トランジスタを用いる例を示したが、FETについては、同様の増幅機能を有していれば良く、例えば、MES形等にも置き換えても良く、また、バイポーラ型トランジスタについても、寄生容量が小さく高周波特性に優れていて、入力インピーダンスの小さい素子であれば他のものでも良い。例えば、図8に示すように、pチャネルMOSFET30とpnpのバイポーラ型トランジスタ31がカスケードに接続されているカスケード接続型増幅器7であっても良い。なお、カスケード接続型増幅器7は、ゲート端子G7から情報信号を入力し、ベース端子B7から制御信号を入力し、上記制御信号に制御された情報信号をコレクタ端子C7から出力する。
【0037】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明に係る可変利得増幅器は、電界効果トランジスタ(以下、FETという。)のドレイン端子と、バイポーラ型トランジスタのエミッタ端子とをカスケードに接続し、上記FETのゲート端子から情報信号を入力し、上記バイポーラ型トランジスタのベース端子から制御信号を入力し、上記制御信号に応じて変化した上記FETのドレイン−ソース間電圧により利得が制御された上記情報信号を上記バイポーラ型トランジスタのコレクタ端子から出力するので、最大利得時及び利得の減衰時の歪み特性を改善することができるので、周波数特性を維持したまま交流電圧振幅による歪みを抑制することができる。
【0038】
また、本発明に係る可変利得増幅器は、FETのドレイン端子と、バイポーラ型トランジスタのエミッタ端子とをカスケードに接続し、上記FETのゲート端子から情報信号を入力し、上記バイポーラ型トランジスタのベース端子から制御信号を入力し、上記制御信号に応じて変化した上記FETのドレイン−ソース間電圧により利得が制御された上記情報信号を上記バイポーラ型トランジスタのコレクタ端子から出力し、上記バイポーラ型トランジスタのコレクタ端子と上記FETのゲート端子とを第1の抵抗で接続し、上記FETのゲート端子と接地点とを第2の抵抗で接続するので、第1の抵抗と第2の抵抗の値をゲート−ソース間電圧Vgsが最も歪み特性が低くなるように選択することにより、利得減衰時の歪み特性の改善を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ダブルスーパー方式を採用したチューナの構造を示すブロック図である。
【図2】本発明を適用したデュアルゲート形MOSFETの回路図である。
【図3】本発明を適用したカスケード接続型増幅器の回路図である。
【図4】本発明を適用した差動式カスケード接続型増幅器の回路図である。
【図5】本発明を適用した負帰還形増幅器の回路図である。
【図6】利得減衰時の三次高調波歪みとカスケード接続型増幅器のゲートバイアスの関係を示す図である。
【図7】本発明を適用した差動式負帰還形増幅器の回路図である。
【図8】本発明を適用したカスケード接続型増幅器の回路図である。
【符号の説明】
1 チューナ、2 デュアルゲート形MOSFET、3,7 カスケード接続型増幅器、4 差動式カスケード接続型増幅器、5 負帰還形増幅器、6 差動式負帰還形増幅器、10 アンテナ、11 可変利得増幅器、12 第1の周波数混合器、13 第1の電圧制御発振器、14 第1中間周波数帯域通過フィルタ、15 第2の周波数混合器、16 第2の電圧制御発振器、17 第2中間周波数増幅器、20,21,22,24+,24−,26,28+,28− FET、23,25+,25−,27,29+,29− バイポーラ型トランジスタ
【発明の属する技術分野】
本発明は、TVチューナ用の可変利得増幅器に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年ブロードバンドでインターネットに接続する要求が高まり、CATV経由でインターネットに接続するケーブル用モデムも増えてきた。それに伴いケーブル用モデムの小型化が望まれ、それに使用されるチューナも小型化が求められている。従来のチューナは、ディスクリート部品で構成されているため、小型化には限界があった。そこで、チューナの小型化を目指し、現在、大幅に集積されたIC(integrated circuit)の開発が進んでいる。このようなICでは、ダブルスーパー方式を採用している。以下に、ダブルスーパー方式のICを採用したチューナについて説明をする。
【0003】
チューナは、アンテナと、可変利得増幅器と、第1の周波数混合器と、第1の電圧制御発振器と、第1中間周波数帯域通過フィルタ(以下、第1中間周波数BPF)と、第2の周波数混合器と、第2の電圧制御発振器と、第2中間周波数増幅器とを備えている。可変利得増幅器は、アンテナと第1の周波数混合器が接続されており、アンテナから供給された情報信号を増幅し、増幅後の情報信号(以下、増幅後情報信号という。)を第1の周波数混合器に出力する。第1の周波数混合器は、可変利得増幅器と、第1の電圧制御発振器と、第1中間周波数BPFとが接続されており、第1の電圧制御発振器から入力された信号(以下、第1の制御信号という。)と可変利得増幅器から入力された増幅後情報信号を混合する。第1の周波数混合器は、混合した信号を第1中間周波数BPFに出力する。
【0004】
第1中間周波数BPFは、第1の周波数混合器と、第2の周波数混合器とを備えており、第1の周波数混合器から入力された混合信号から第1中間周波数を抽出し、抽出した第1中間周波数を第2の周波数混合器に出力する。第2の周波数混合器は、第1中間周波数BPFと第2の電圧制御発振器が接続されており、第1中間周波数BPFから入力された第1中間周波数と第2の電圧制御発振器から入力された信号(以下、第2の制御信号という。)を混合する。第2の周波数混合器は、混合した信号を第2中間周波数増幅器に出力する。第2中間周波数増幅器は、入力された混合信号から第2中間周波数信号を抽出し、増幅する。なお、この増幅された第2中間周波数信号がチューナの出力信号となる。
【0005】
例えば、チューナは、アンテナから可変利得増幅器に入力される情報信号を100MHzとし、第1中間周波数信号を1200MHzとし、第2中間周波数信号を44MHzとすると、第1の電圧制御発振器は、1300MHzで発振し、第2の電圧制御発振器は、1156MHzで発振することになる。
【0006】
したがって、入力信号レベルが−70〜−30dBmの情報信号が、最大130チャンネル入力してきた場合、可変利得増幅器は、利得で15dB、雑音指数で5dB、最大減衰量で40dB、3次Input Intercept Pointで+10dBm程度の特性が必要となる。
【0007】
このような特性を有する可変利得増幅器としては、バイポーラ型トランジスタやデュアルゲート形MOSFET(metal−oxide semiconductor Field Effect Transistor)等がある。以下に、デュアルゲート形MOSFETを用いた増幅器の回路の動作を説明する。
【0008】
デュアルゲート形MOSFETは、第1のFETのドレイン端子と第2のFETのソース端子をカスケードに接続したものであり、第1のFETのゲート端子に情報信号を入力し、第2のFETのドレイン端子から情報信号を出力する。デュアルゲート形MOSFETは、第2のFETのゲート端子の電圧を変化させることにより利得の制御を行なう。なお、第2のFETのゲート端子の電圧を下げると、第2のFETのソース端子の電圧が下がり、その結果、第1のFETのドレイン−ソース間電圧Vdsが小さくなる。また、第1のFETのドレイン−ソース間電圧Vdsが小さくなるほど、第1のFETの相互コンダクタンス(gm)は小さくなり、利得が低下することになる。
【0009】
しかし、第2のFETのソースインピーダンスは、約50Ω程度あるため、第1のFETのドレイン電圧は、交流信号により変動してしまう。このため、第1のFETのドレイン−ソース間電圧Vdsが変動してしまい、歪み特性の劣化が生じていた。
【0010】
また、第2のFETのソースインピーダンスは、第2のFETのゲート端子の幅を大きくすれば下げることが可能であるが、ゲート端子の幅の大きさに比例して第2のFETの面積が増大し、ドレイン−グランド間の寄生容量が大きくなり、高周波数での特性が劣化してしまう。このため、第2のFETのゲート幅を大きくすることには限界があり、十分な歪み特性を得ることが困難となっている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明は、上述したような実情に鑑みて提案されたものであり、FETのゲート幅を大きくすることなく十分な歪み特性を得ることが可能な可変利得増幅器を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る可変利得増幅器は、上述の課題を解決するために、電界効果トランジスタ(以下、FETという。)のドレイン端子と、バイポーラ型トランジスタのエミッタ端子とをカスケードに接続し、上記FETのゲート端子から情報信号を入力し、上記バイポーラ型トランジスタのベース端子から制御信号を入力し、上記制御信号に応じて変化した上記FETのドレイン−ソース間電圧により利得が制御された上記情報信号を上記バイポーラ型トランジスタのコレクタ端子から出力する。
【0013】
また、本発明に係る可変利得増幅器は、上述の課題を解決するために、電界効果トランジスタ(以下、FETという。)のドレイン端子と、バイポーラ型トランジスタのエミッタ端子とをカスケードに接続し、上記FETのゲート端子から情報信号を入力し、上記バイポーラ型トランジスタのベース端子から制御信号を入力し、上記制御信号に応じて変化した上記FETのドレイン−ソース間電圧により利得が制御された上記情報信号を上記バイポーラ型トランジスタのコレクタ端子から出力し、上記バイポーラ型トランジスタのコレクタ端子と上記FETのゲート端子とを第1の抵抗で接続し、上記FETのゲート端子と接地点とを第2の抵抗で接続する。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
【0015】
本発明は、図1に示すようなダブルスーパー方式のICを採用したチューナの可変利得増幅器に適用される。チューナ1は、アンテナ10と、可変利得増幅器11と、第1の周波数混合器12と、第1の電圧制御発振器13と、第1中間周波数帯域通過フィルタ(以下、第1中間周波数BPF)14と、第2の周波数混合器15と、第2の電圧制御発振器16と、第2中間周波数増幅器17とを備えている。
【0016】
可変利得増幅器11は、アンテナ10と第1の周波数混合器12が接続されており、アンテナ10から供給された情報信号を増幅し、増幅後の情報信号(以下、増幅後情報信号という。)を第1の周波数混合器12に出力する。第1の周波数混合器12は、可変利得増幅器11と、第1の電圧制御発振器13と、第1中間周波数BPF14とが接続されており、第1の電圧制御発振器13から入力された信号から増幅後情報信号を混合する。第1の周波数混合器12は、混合した信号を第1中間周波数BPF14に出力する。
【0017】
第1中間周波数BPF14は、第1の周波数混合器12と、第2の周波数混合器15とを備えており、第1中間周波数BPF14から入力された混合信号から第1中間周波数信号を抽出し、抽出した第1中間周波数信号を第2の周波数混合器15に出力する。第2の周波数混合器15は、第1中間周波数BPF14と第2の電圧制御発振器16が接続されており、第1の中間周波数BPF14から入力された第1中間周波数信号と第2の電圧制御発振器16から入力された信号を混合し、第2中間周波数信号を生成する。第2の周波数混合器15は、生成した第2中間周波数信号を第2中間周波数増幅器17に出力する。第2中間周波数増幅器17は、入力された第2中間周波数信号を増幅する。なお、この増幅された第2の中間周波数信号がチューナ1の出力信号となる。
【0018】
このようなチューナ1は、例えば、アンテナ10から可変利得増幅器11に入力される情報信号を100MHzとし、第1中間周波数信号を1200MHzとし、第2中間周波数信号を44MHzとすると、第1の電圧制御発振器13は、1300MHzで発振し、第2の電圧制御発振器16は、1156MHzで発振することになる。
【0019】
したがって、入力信号レベルが−70〜−30dBmの情報信号が、最大130チャンネル入力してきた場合、可変利得増幅器11は、利得で15dB、雑音指数で5dB、最大減衰量で40dB、3次Input Intercept Pointで+10dBm程度の特性が必要となる。
【0020】
このような特性を有する可変利得増幅器11としては、バイポーラ型トランジスタやデュアルゲート形MOSFET(metal−oxide semiconductor Field Effect Transistor)等がある。以下に、図2を用いて、デュアルゲート形MOSFETを用いた増幅器の動作を説明する。
【0021】
図2に示すように、デュアルゲート形MOSFET2は、FET20のドレイン端子D1とFET21のソース端子S2をカスケードに接続したものであり、FET20のゲート端子G1に情報信号を入力し、FET21のドレイン端子D2から情報信号を出力する。デュアルゲート形MOSFET2は、FET21のゲート端子G2の電圧を変化させることにより利得の制御を行なう。なお、FET21のゲート端子G2の電圧を下げると、FET21のソース端子S2の電圧が下がり、その結果、FET20のドレイン−ソース間電圧Vdsが小さくなる。また、FET20のドレイン−ソース間電圧Vdsが小さくなるほど、FET20の相互コンダクタンス(gm)は小さくなり、利得が低下することになる。
【0022】
しかし、FET21のソースインピーダンスは、約50Ω程度あるため、FET20のドレイン電圧は、交流信号により変動してしまう。このため、FET20のドレイン−ソース間電圧Vdsが変動してしまい、歪み特性の劣化が生じていた。
【0023】
また、FET21のソースインピーダンスは、FET21のゲート端子G2の幅を大きくすれば下げることが可能であるが、ゲート端子G2の幅の大きさに比例してFET21の面積が増大し、ドレイン−グランド間の寄生容量が大きくなり、高周波数での特性が劣化してしまう。このため、FET21のゲート幅を大きくすることには限界があり、十分な歪み特性を得ることが困難となっている。
【0024】
そこで、本発明では、上記課題を解決するために、可変利得増幅器11を以下に示すような構成にすることを提案する。
【0025】
本発明は、例えば、図3に示すカスケード接続型増幅器3に適用される。カスケード接続型増幅器3は、ゲート端子G3、ドレイン端子D3及びソース端子S3を有するnチャネルMOS形FET(以下、FETという。)22と、ベース端子B3、コレクタ端子C3及びエミッタ端子E3とを有するnpnのバイポーラ型トランジスタ23とを有し、FET22のドレイン端子D3と、バイポーラ型トランジスタ23のエミッタ端子E3とをカスケード(直列)に接続し、ゲート端子G3から情報信号を入力し、ベース端子B3から制御信号を入力し、コレクタ端子C3から上記制御信号に制御された情報信号を出力する。FET22とバイポーラ型トランジスタ23がカスケードに接続されているのは、ベース端子B3の電圧を制御することにより、FET22のドレイン−ソース間電圧Vdsを変化させて相互コンダクタンスを変化させ、利得を可変にするためである。また、コレクタ端子C3には、出力信号を取り出すために所定の負荷抵抗(RL)が接続されている。負荷抵抗の一端は、電源(VCC)に接続されている。ゲート端子G3、すなわち情報信号の入力端子には、FET22がON状態になるドレイン−ソース間電圧Vdsを得るための所定のバイアス回路が接続されており、エミッタ端子E3は、接地されている。
【0026】
また、カスケード接続型増幅器3は、デュアルゲート形MOSFET2のFET21をバイポーラ型トランジスタ23に置換した構成となっている。カスケード接続型増幅器3は、ベース端子B3の電圧を下げるとエミッタ端子E3の電圧が下がり、これに伴い、ドレイン−ソース間電圧Vdsが小さくなり、利得が小さくなる。さらに、エミッタ端子E3のインピーダンスは、ソース端子S3のインピーダンスに比べて小さいため、歪みの原因となるFET22のドレイン端子D3の交流振幅電圧も小さくすることができる。
【0027】
したがって、このように構成されたカスケード接続型増幅器3は、FET22と、バイポーラ型トランジスタ23とを備え、FET22のドレイン端子D3と、バイポーラ型トランジスタ23のエミッタ端子E3とをカスケードに接続し、ゲート端子G3から情報信号を入力し、ベース端子B3から制御信号を入力し、上記制御信号に応じて変化したFET22のドレイン−ソース間電圧により利得が制御された情報信号をコレクタ端子C3から出力するので、最大利得時及び利得減衰時の歪み特性を改善することができる。
【0028】
つぎに、第2の実施の形態について説明する。本発明は、例えば、図4に示す差動式カスケード接続型増幅器4に適用される。差動式カスケード接続型増幅器4は、上述した2つのカスケード接続型増幅器3を差動対にして構成したものであり、FET24+と、バイポーラ型トランジスタ25+と、FET24−と、バイポーラ型トランジスタ25−とを備え、FET24+のドレイン端子D4+と、バイポーラ型トランジスタ25+のエミッタ端子E4+とをカスケードに接続し、ゲート端子G4+から情報信号を入力し、上記情報信号をコレクタ端子C4+から出力するカスケード接続型増幅器4aと、FET24−のドレイン端子D4−と、バイポーラ型トランジスタ25−のエミッタ端子E4−とをカスケードに接続し、ゲート端子G4−から情報信号を入力し、上記情報信号をコレクタ端子C4−から出力するカスケード接続型増幅器4bとを差動対で構成し、バイポーラ型トランジスタ25+のベース端子B4+とバイポーラ型トランジスタ25−のベース端子B4−とを接続し、接続した両ベース端子に共通の制御信号を入力し、上記制御信号に応じて変化空いたFET24+のドレイン−ソース間電圧により利得が制御された情報信号をバイポーラ型トランジスタ25+のコレクタ端子C4+から出力し、上記制御信号に応じて変化空いたFET24−のドレイン−ソース間電圧により利得が制御された情報信号をバイポーラ型トランジスタ25−のコレクタ端子C4−から出力する。
【0029】
したがって、このように構成された差動式カスケード接続型増幅器4は、情報信号の出力時に正負の各相を合成することで、集積回路の高い平衡性を利用した同相雑音や偶数次歪みの低減を図ることができる。
【0030】
つぎに、第3の実施の形態について説明する。本発明は、例えば、図5に示すように負帰還形増幅器5に適用される。負帰還形増幅器5は、ゲート端子G5、ドレイン端子D5及びソース端子S5を有するnチャネルMOS形FET(以下、FETという。)26と、ベース端子B5、コレクタ端子C5及びエミッタ端子E5を有するバイポーラ型トランジスタ27とを備え、FET26のドレイン端子D5と、バイポーラ型トランジスタ27のエミッタ端子E5とをカスケード(直列)に接続し、ゲート端子G5から情報信号を入力し、ベース端子B5から制御信号を入力し、上記制御信号に応じて変化したFET26のドレイン−ソース間電圧により利得が制御された情報信号をバイポーラ型トランジスタ27のコレクタ端子C5から出力し、コレクタ端子C5とゲート端子G5とを抵抗R1で接続し、さらにゲート端子G5と接地点とを抵抗R2で接続する。
【0031】
負帰還形増幅器5は、制御端子であるベース端子B5に印加する電圧を下げていくと、負荷抵抗(RL)に流れる電流が減少し、負荷抵抗での電圧降下が小さくなり、結果的にコレクタ端子C5の電位が上昇し、ゲート端子G5の電位も上昇する。ゲート端子G5の電位は、コレクタ端子C5にかかる電位と抵抗R1と抵抗R2の分圧比により決定される。例えば、抵抗R1の値は、2kΩ以上とする。
【0032】
ここで、負帰還形増幅器5の利得を15dBに絞った状態(減衰時)におけるゲート−ソース間電圧Vgsと歪みの関係を図6に示す。図6に示すように、ゲート−ソース間電圧Vgsを上昇させると歪み特性が改善されることが分かる。したがって、ゲート−ソース間電圧Vgsが2.67(V)のときが最も歪み特性が良いので、この特性となるように抵抗R1と抵抗R2の値を選べば良い。なお、図6に示す歪み成分は、チューナ1に入力された所定の情報信号に対する三次の高調波成分であり、三次の歪みとして取り扱われるものである。また、縦軸(Desire Undesire Ratio)は、基本波に対する三次の高調波の比を示しており、数字が小さいほど特性が良いことを示している。
【0033】
このように構成された負帰還形増幅器5は、FET26と、バイポーラ型トランジスタ27とを備え、FET26のドレイン端子D5と、バイポーラ型トランジスタ27のエミッタ端子E5とをカスケードに接続し、ゲート端子G5から情報信号を入力し、ベース端子B5から制御信号を入力し、上記制御信号に応じて変化したFET26のドレイン−ソース間電圧により利得が制御された情報信号をコレクタ端子C5から出力し、コレクタ端子C5とゲート端子G5とを抵抗R1で接続し、さらにゲート端子G5と接地点とを抵抗R2で接続するので、抵抗R1と抵抗R2の値をゲート−ソース間電圧Vgsが最も歪み特性が低くなるように選択することにより、利得減衰時の歪み特性の改善を図ることができる。
【0034】
つぎに、第4の実施の形態について説明する。本発明は、例えば、図7に示す差動式負帰還形増幅器6に適用される。差動式負帰還形増幅器6は、上述した2つの負帰還形増幅器5を差動対にして構成したものであり、FET28+と、バイポーラ型トランジスタ29+と、FET28−と、バイポーラ型トランジスタ29−とを備え、FET28+のドレイン端子D6と、バイポーラ型トランジスタ29+のエミッタ端子E6+とをカスケードに接続し、ゲート端子G6+から情報信号を入力し、上記情報信号をコレクタ端子C6+から出力し、コレクタ端子C6+とゲート端子G6+とを抵抗R3+で接続し、ゲート端子G6+と接地点とを抵抗R4+で接続する負帰還形増幅器6aと、FET28−のドレイン端子D6−と、バイポーラ型トランジスタ29−のエミッタ端子E6−とをカスケードに接続し、ゲート端子G6−から情報信号を入力し、上記情報信号をコレクタ端子C6−から出力し、コレクタ端子C6−とゲート端子G6−とを抵抗3−で接続し、ゲート端子G6−と接地点とを抵抗R4−で接続する負帰還形増幅器6bとを差動対で構成し、バイポーラ型トランジスタ29+のベース端子B6+とバイポーラ型トランジスタ29−のベース端子B6−とを接続し、接続した両ベース端子に共通の制御信号を入力し、上記制御信号に応じて変化したFET28+のドレイン−ソース間電圧により利得が制御された情報信号をコレクタ端子C6+から出力し、上記制御信号に応じて変化したFET28−のドレイン−ソース間電圧により利得が制御された情報信号をコレクタ端子C6−から出力する。また、例えば、抵抗R3+及び抵抗R3−の値は、2kΩ以上とする。
【0035】
差動式負帰還形増幅器6は、情報信号の出力時に正負の各相を合成することで、集積回路の高い平衡性を利用した同相雑音や偶数次歪みの低減を図ることができる。
【0036】
なお、上述した第1の実施の形態〜第4の実施の形態では、nチャネルMOS形FETとnpnのバイポーラ型トランジスタを用いる例を示したが、FETについては、同様の増幅機能を有していれば良く、例えば、MES形等にも置き換えても良く、また、バイポーラ型トランジスタについても、寄生容量が小さく高周波特性に優れていて、入力インピーダンスの小さい素子であれば他のものでも良い。例えば、図8に示すように、pチャネルMOSFET30とpnpのバイポーラ型トランジスタ31がカスケードに接続されているカスケード接続型増幅器7であっても良い。なお、カスケード接続型増幅器7は、ゲート端子G7から情報信号を入力し、ベース端子B7から制御信号を入力し、上記制御信号に制御された情報信号をコレクタ端子C7から出力する。
【0037】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明に係る可変利得増幅器は、電界効果トランジスタ(以下、FETという。)のドレイン端子と、バイポーラ型トランジスタのエミッタ端子とをカスケードに接続し、上記FETのゲート端子から情報信号を入力し、上記バイポーラ型トランジスタのベース端子から制御信号を入力し、上記制御信号に応じて変化した上記FETのドレイン−ソース間電圧により利得が制御された上記情報信号を上記バイポーラ型トランジスタのコレクタ端子から出力するので、最大利得時及び利得の減衰時の歪み特性を改善することができるので、周波数特性を維持したまま交流電圧振幅による歪みを抑制することができる。
【0038】
また、本発明に係る可変利得増幅器は、FETのドレイン端子と、バイポーラ型トランジスタのエミッタ端子とをカスケードに接続し、上記FETのゲート端子から情報信号を入力し、上記バイポーラ型トランジスタのベース端子から制御信号を入力し、上記制御信号に応じて変化した上記FETのドレイン−ソース間電圧により利得が制御された上記情報信号を上記バイポーラ型トランジスタのコレクタ端子から出力し、上記バイポーラ型トランジスタのコレクタ端子と上記FETのゲート端子とを第1の抵抗で接続し、上記FETのゲート端子と接地点とを第2の抵抗で接続するので、第1の抵抗と第2の抵抗の値をゲート−ソース間電圧Vgsが最も歪み特性が低くなるように選択することにより、利得減衰時の歪み特性の改善を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ダブルスーパー方式を採用したチューナの構造を示すブロック図である。
【図2】本発明を適用したデュアルゲート形MOSFETの回路図である。
【図3】本発明を適用したカスケード接続型増幅器の回路図である。
【図4】本発明を適用した差動式カスケード接続型増幅器の回路図である。
【図5】本発明を適用した負帰還形増幅器の回路図である。
【図6】利得減衰時の三次高調波歪みとカスケード接続型増幅器のゲートバイアスの関係を示す図である。
【図7】本発明を適用した差動式負帰還形増幅器の回路図である。
【図8】本発明を適用したカスケード接続型増幅器の回路図である。
【符号の説明】
1 チューナ、2 デュアルゲート形MOSFET、3,7 カスケード接続型増幅器、4 差動式カスケード接続型増幅器、5 負帰還形増幅器、6 差動式負帰還形増幅器、10 アンテナ、11 可変利得増幅器、12 第1の周波数混合器、13 第1の電圧制御発振器、14 第1中間周波数帯域通過フィルタ、15 第2の周波数混合器、16 第2の電圧制御発振器、17 第2中間周波数増幅器、20,21,22,24+,24−,26,28+,28− FET、23,25+,25−,27,29+,29− バイポーラ型トランジスタ
Claims (4)
- 電界効果トランジスタ(以下、FETという。)のドレイン端子と、バイポーラ型トランジスタのエミッタ端子とをカスケードに接続し、上記FETのゲート端子から情報信号を入力し、上記バイポーラ型トランジスタのベース端子から制御信号を入力し、上記制御信号に応じて変化した上記FETのドレイン−ソース間電圧により利得が制御された上記情報信号を上記バイポーラ型トランジスタのコレクタ端子から出力することを特徴とする可変利得増幅器。
- 第1の電界効果トランジスタ(以下、第1のFETという。)のドレイン端子(D+)と、第1のバイポーラ型トランジスタのエミッタ端子(E+)とをカスケードに接続し、上記第1のFETのゲート端子(G+)から情報信号を入力し、上記情報信号を上記第1のバイポーラ型トランジスタのコレクタ端子(C+)から出力する第1の増幅器と、
第2の電界効果トランジスタ(以下、第2のFETという。)のドレイン端子(D−)と、第2のバイポーラ型トランジスタのエミッタ端子(E−)とをカスケードに接続し、上記第2のFETのゲート端子(G−)から情報信号を入力し、上記情報信号を上記第2のバイポーラ型トランジスタのコレクタ端子(C−)から出力する第2の増幅器とを差動対で構成し、
上記第1のバイポーラ型トランジスタのベース端子(B+)と上記第2のバイポーラ型トランジスタのベース端子(B−)とを接続し、接続した両ベース端子に共通の制御信号を入力し、上記制御信号に応じて変化した上記第1のFETのドレイン−ソース間電圧により利得が制御された上記情報信号を上記第1のバイポーラ型トランジスタのコレクタ端子から出力し、上記制御信号に応じて変化した上記第2のFETのドレイン−ソース間電圧により利得が制御された上記情報信号を上記第2のバイポーラ型トランジスタのコレクタ端子から出力することを特徴とする請求項1記載の可変利得増幅器。 - 電界効果トランジスタ(以下、FETという。)のドレイン端子と、バイポーラ型トランジスタのエミッタ端子とをカスケードに接続し、上記FETのゲート端子から情報信号を入力し、上記バイポーラ型トランジスタのベース端子から制御信号を入力し、上記制御信号に応じて変化した上記FETのドレイン−ソース間電圧により利得が制御された上記情報信号を上記バイポーラ型トランジスタのコレクタ端子から出力し、上記バイポーラ型トランジスタのコレクタ端子と上記FETのゲート端子とを第1の抵抗で接続し、上記FETのゲート端子と接地点とを第2の抵抗で接続することを特徴とする可変利得増幅器。
- 第1の電界効果トランジスタ(以下、第1のFETという。)のドレイン端子(D+)と、第1のバイポーラ型トランジスタのエミッタ端子(E+)とをカスケードに接続し、上記第1のFETのゲート端子(G+)から情報信号を入力し、上記情報信号を上記第1のバイポーラ型トランジスタのコレクタ端子(C+)から出力し、上記第1のバイポーラ型トランジスタのコレクタ端子(C+)と上記第1のFETのゲート端子(G+)とを第1の抵抗(R1+)で接続し、上記第1のFETのゲート端子(G+)と接地点とを第2の抵抗(R2+)で接続する第1の増幅器と、
第2の電界効果トランジスタ(以下、第2のFETという。)のドレイン端子(D−)と、第2のバイポーラ型トランジスタのエミッタ端子(E−)とをカスケードに接続し、上記第2のFETのゲート端子(G−)から情報信号を入力し、上記情報信号を上記第2のバイポーラ型トランジスタのコレクタ端子(C−)から出力し、上記第2のバイポーラ型トランジスタのコレクタ端子(C−)と上記第2のFETのゲート端子(G−)とを第3の抵抗(R3−)で接続し、上記第2のFETのゲート端子(G−)と接地点とを第4の抵抗(R4−)で接続する第2の増幅器とを差動対で構成し、
上記第1のバイポーラ型トランジスタのベース端子(B+)と上記第2のバイポーラ型トランジスタのベース端子(B−)とを接続し、接続した両ベース端子に共通の制御信号を入力し、上記制御信号に応じて変化した上記第1のFETのドレイン−ソース間電圧により利得が制御された上記情報信号を上記第1のバイポーラ型トランジスタのコレクタ端子から出力し、上記制御信号に応じて変化した上記第2のFETのドレイン−ソース間電圧により利得が制御された上記情報信号を上記第2のバイポーラ型トランジスタのコレクタ端子から出力することを特徴とする請求項3記載の可変利得増幅器。
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