JP2004119334A - 調光データ処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複雑な調光システムであっても迅速に構築でき、予備の機器が発生せず、かつ演算処理による遅延が少ない調光データ処理装置を提供する。
【解決手段】各調光卓2から入力された調光信号を、照明機器の調光レベルデータ(Channelデータ)毎に処理するチャネルデータ処理装置1を介して、照明機器3が接続された複数の信号線上に出力する。つまり、各照明機器3において所望の調光レベルを実現できるように、各調光卓2から入力された複数のDMX信号から、夫々必要なChannelを選択して、それらの選択したChannelに格納された調光レベルデータを夫々読み出し、所定の処理を行い、再び一つのDMX信号として、各信号線上に夫々出力するものである。また、このチャネルデータ処理装置1の処理を、遠隔に配置した外部装置4から設定できるようにする。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、調光卓から出力される調光信号を処理し、その処理された信号を、照明機器が接続された所定の信号線上に出力する調光データ処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、図14に示すように、複数の調光卓2から出力される調光信号を、照明機器3が接続された複数の信号線上に夫々出力するために、調光卓2から導出された信号線と接続する複数の入力端子と、照明機器3が接続された信号線と接続する複数の出力端子とを、夫々一対一で接続するためのパッチ盤21と、一つの信号線上の調光信号を複数の信号線上に出力するスプリット22と、入力された二つの調光信号から調光レベルの高いデータを選択して、一つの調光信号に合成するMIX装置23とを備えた調光配線システムが知られている。
【0003】
上述の調光信号としては、RS485の一種であるUSITT規格のDMX512が一般的であり、この信号のフォーマットは、データの先頭を見つけるためのBreakと、調光データ以外のデータ伝送を識別するためのStart Codeと、夫々255段階の調光レベルを含んだ512個のChannelと、夫々のChannelを仕切るTime Betweenn Frameとから構成されている。Channelは、照明機器3の調光レベルデータを格納するためのデータ領域であって、512個あることから、1つの信号線あたり512台の照明機器3を接続して、それら照明機器3夫々の調光レベルを255段階に制御することが可能となっている。
【0004】
ここで、5つChannelを持ったDMX信号を例に挙げ、当該調光配線システムの各機器についてより詳細に説明すると、調光卓2は、図15(a)に示すように、調光レベルを可変可能なスライドスイッチであるフェーダ2aを複数備えており、これらのフェーダ2aによって、所望の調光レベルが設定されると、それらの調光レベルがデータとして各Channel内に格納されて、一つのDMX信号が出力されるようになっている。パッチ盤21は、複数の入力端子と複数の出力端子とを、夫々一対一で接続するために、当該接続を手動で切り替えるための機器であって、図15(b)に示すように、例えば、入力端子▲1▼〜▲4▼を夫々出力端子▲5▼〜▲8▼の何れかに接続できるようになっている。
【0005】
尚、パッチ盤21は上述したように手動で切り替えを行う機器であるが、情報配線システムの分野では、例えば特開平7−211375号などのように、切り替えを自動化したものが知られている。スプリット22は、一つの信号線から入力されたDMX信号を複製して、複数の信号線上に当該複製したDMX信号を出力するものであり、例えば、図15(c)に示すように、入力端子▲1▼から、Channel1〜5に夫々調光レベル0〜4が格納されたDMX信号が入力されると、その信号をそのまま複製して、出力端子▲2▼及び▲3▼から、Channel1〜5に夫々調光レベル0〜4が格納された一つのDMX信号を出力するようになっている。
【0006】
MIX装置23は、入力された2つのDMX信号から、Channel1同士、Channel2同士といったように、夫々対応するChannel毎に、当該Channelに格納されたデータを比較し、調光レベルの大きい方のデータを選択して、信号線上に一つのDMX信号を出力する機器である。例えば、図15(d)に示すように、入力端子▲1▼からChannel1〜2に夫々調光レベル1〜2、その他のChannelに調光レベル0が格納されたDMX信号が入力される一方、入力端子▲2▼からChannel3〜5に夫々調光レベル3〜5、その他のChannelに調光レベル0が格納されたDMX信号が入力された場合には、Channel 1〜5に夫々1〜5の調光レベルが格納したDMX信号が出力端子▲3▼から出力されるようになっている。
【0007】
ところで、上述の調光配線システムにおいて、パッチ盤21への入力の数と、信号線の数とが同一でない場合、例えば、少数の調光卓2でその数を上回る信号線上の照明機器3を制御しようとすると、夫々の照明機器3が所望の調光レベルとなるように、パッチ盤21の切り替えを行い、必要に応じてスプリット22、MIX装置23を組み合せて、調光卓2の設定を行わなければならない。しかしながら、上述の調光配線システムの各機器における処理は、DMX信号全体の処理、換言すると全てのChannelが処理されるため、ある信号線上の照明機器3の調光レベルを変更すると、設定を変更したくないにも係わらず、他の信号線上の照明機器3の調光レベルまで変更されてしまうことになる。
【0008】
具体的に図16(a)に示す調光配線システムに基づいて説明すると、同図に示すように、調光卓2aから出力されるDMX信号は、Channel1及び2に夫々調光レベル1及び2が格納されている一方、調光卓2bから出力されるDMX信号は、Channel1及び2に夫々調光レベル2及び1が格納されている。パッチ盤21では、入力端子▲1▼と出力端子▲3▼とが接続されると共に、入力端子▲2▼と出力端子▲4▼とが接続され、調光卓2aから出力されるDMX信号は、出力端子▲3▼に接続された信号線上に出力され、調光卓2bから出力されるDMX信号は、出力端子▲4▼に接続された信号線上に夫々出力される。
【0009】
夫々の信号線は、スプリット22a及び22bと接続され、さらにスプリット22a及び22b夫々から出力される一方の信号線は、夫々MIX装置23に入力されている。ここで、スプリット22a及び22bから出力される他方の信号線を夫々24a及び24cとすると、信号線24a上には、Channel1及び2に夫々調光レベル1及び2が格納されたDMX信号が出力される一方、信号線24bには、Channel1及び2に夫々調光レベル2及び1が格納さたDMX信号が出力される。また、MIX装置23の出力に接続された信号線を24bとすると、当該信号線24b上には、Channel1及び2に夫々同一の調光レベル2が格納されたDMX信号が出力される。
【0010】
従って、信号線24aに接続された照明機器3a及び3bには夫々調光レベル1及び2が割り当てられると共に、信号線24cに接続された照明機器3e及び3fには夫々調光レベル2及び1が割り当てられ、さらに、信号線24bに接続された照明機器3c及び3dには、夫々同一の調光レベル2が割り当てられる。ここで、照明機器3cの調光レベルを2から1に変更することを考えると、調光卓2において、Channel1の調光レベルの設定を、2から1に変更すれば良いが、スプリット22bによって分岐しているため、照明機器3eの調光レベルも1となる。
【0011】
このとき、照明機器3eの調光レベルも併せて1にする場合には問題ないが、照明機器3eの調光レベルは2のままにしたい場合には、最早現状のシステム構成では実現できず、システム構成の変更が必要となる。具体的に説明すると、調光卓2a及び2bの設定を変えることなく、図16(b)に示すように、信号線24bをMIX装置23を介さずに直接スプリット22aに接続すれば良く、スプリット22bは不要となる。尚、簡単のために2つの調光卓2a及び2bを備え、2つのChannelにのみ調光レベルデータが格納されているとして、3つの信号線24a〜24c上に出力する場合について説明したが、実際には、さらに多くの調光卓2を備え、上述したようにChannelも512個存在している。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
このように、上述の調光配線システムにあっては、所望の調光レベルを実現するために、スプリット22等の各種機器の組み合せを考慮しなければならず、調光卓2と信号線が複数あるような複雑な調光システムにあっては、設計に熟練を要すると共に、複数の公演の開催が予定されており、夫々の公演の間隔が短いような場合、短時間で接続を終了しなければならないにも係わらず、迅速に配線することができないという問題がある。また、調光レベルの設定によっては、上述したようにMIX装置23等の機器が不要となる場合があるにも係わらず、多様な演出を考慮して予備の機器を備えておく必要があり、経済的にも好ましくないものであった。
【0013】
さらに、MIX装置23は、上述したように、複数のDMX信号から調光レベルの大きい方のデータを選択するという処理を行うので、必然的にレベルの大小を比較するための演算処理が用いられる。このため、当該MIX装置23にDMX信号が入力されてから、処理されたDMX信号が出力されるまでには、演算処理分の若干の遅延が発生する。当該遅延は一つのMIX装置23を用いる場合には、左程問題とならないが、複雑な調光システムの場合には、当該MIX装置23を直列的に数台接続することがあり、コンサート等、目紛しくシーンが変化する場合には遅延を無視することができなくなるという問題があった。
【0014】
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、複雑な調光システムであっても迅速に構築することができると共に、予備の機器が発生せず、かつ演算処理による遅延が少ない調光データ処理装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
かかるシステムを提供するために、本願の発明者らは、まず上述の調光配線システムが、何故各種機器を用いなければならないのかについて検討をしたところ、各機器における処理が、調光信号全体の処理、すなわち複数ある照明機器の全ての調光レベルデータが一単位として処理されること、換言すると、DMX信号全体の処理、すなわち全てのChannelが一単位として処理されることに起因することを見出した。そこで、本願の発明者らは、その基本的な解決手段として、図1に示すように、各調光卓2から入力された調光信号を、照明機器の調光レベルデータ(Channelデータ)毎に処理するチャネルデータ処理装置1を介して、照明機器3が接続された複数の信号線上に出力することに想到した。
【0016】
つまり、各照明機器3において所望の調光レベルを実現できるように、各調光卓2から入力された複数のDMX信号から、夫々必要なChannelを選択して、それらの選択したChannelに格納された調光レベルデータを夫々読み出し、所定の処理を行い、再び一つのDMX信号として、各信号線上に夫々出力することに想到したものである。また、このチャネルデータ処理装置1の処理を、遠隔に配置した外部装置4から設定できるようにすることも併せて想到した。
【0017】
より具体的には、照明機器の調光レベルデータを格納するためのデータ領域を複数備えた一乃至複数の調光信号から、夫々調光レベルデータを抽出して、前記データ領域に対応して設けられた複数の記憶領域に格納する入力データ用バッファと、
その入力データ用バッファ内の調光レベルデータを処理して、一乃至複数の調光信号として出力するために、当該出力する一乃至複数の調光信号夫々のデータ領域に対応して設けられた複数の記憶領域を具備し、それらの記憶領域に処理した調光レベルデータを格納する出力データ用バッファと、
前記入力データ用バッファの所定の記憶領域と、前記出力データ用バッファの所定の記憶領域とを対応づけて記憶する設定データ記憶部と、
その設定データ記憶部に記憶された情報に基づいて、前記入力データ用バッファから複数の調光レベルデータを読み出し、所定の処理を行って前記出力データ用バッファの所定の記憶領域に夫々格納させる制御部とを備えていることを特徴としたものである(請求項1)。
【0018】
また、照明機器の調光レベルデータを格納するためのデータ領域を複数備えた一乃至複数の調光信号から、夫々調光レベルデータを抽出して、前記データ領域に対応して設けられた複数の記憶領域に格納する入力データ用バッファと、
その入力データ用バッファ内の調光レベルデータを処理して、一乃至複数の調光信号として出力するために、当該出力する一乃至複数の調光信号夫々のデータ領域に対応して設けられた複数の記憶領域を具備し、それらの記憶領域に処理した調光レベルデータを格納する出力データ用バッファと、
前記入力データ用バッファの所定の記憶領域と、前記出力データ用バッファの所定の記憶領域とを対応づけて記憶する設定データ記憶部と、
その設定データ記憶部に記憶された情報に基づいて、前記入力データ用バッファから複数の調光レベルデータを読み出して、前記出力データ用バッファの所定の記憶領域に夫々格納されるように、当該複数の調光レベルデータを合成するデータ合成部とを備えていることを特徴としたものも良い(請求項2)。
【0019】
また、照明機器の調光レベルデータを格納するためのデータ領域を複数備えた一乃至複数の調光信号から、夫々調光レベルデータを抽出して、前記データ領域に対応して設けられた複数の記憶領域に格納する入力データ用バッファと、
その入力データ用バッファ内の調光レベルデータを処理して、一乃至複数の調光信号として出力するために、当該出力する一乃至複数の調光信号夫々のデータ領域に対応して設けられた複数の記憶領域を具備し、それらの記憶領域に処理した調光レベルデータを格納する出力データ用バッファと、
前記入力データ用バッファにおける所定の複数の記憶領域と、前記出力データ用バッファの所定の記憶領域とを対応づけて記憶する設定データ記憶部と、
その設定データ記憶部に記憶された情報に基づいて、前記入力データ用バッファから複数の調光レベルデータを読み出して、それらの調光レベルデータ同士の演算処理を行って、前記出力データ用バッファの所定の記憶領域に夫々格納されるように、当該複数の調光レベルデータを合成するデータ合成部とを備えていることを特徴としたものも良い(請求項3)。
【0020】
また、照明機器の調光レベルデータを格納するためのデータ領域を複数備えた一乃至複数の調光信号から、夫々調光レベルデータを抽出して、前記データ領域に対応して設けられた複数の記憶領域に格納する入力データ用バッファと、
その入力データ用バッファ内の調光レベルデータを処理して、一乃至複数の調光信号として出力するために、当該出力する一乃至複数の調光信号夫々のデータ領域に対応して設けられた複数の記憶領域を具備し、それらの記憶領域に処理した調光レベルデータを格納する出力データ用バッファと、
前記入力データ用バッファの所定の記憶領域と、前記出力データ用バッファの所定の記憶領域とを対応づけて記憶する設定データ記憶部と、
その設定データ記憶部に記憶された情報に基づいて、前記入力データ用バッファから複数の調光レベルデータを読み出して、当該複数の調光レベルデータを合成するデータ合成部と、
任意の調光レベルデータを格納する合成用データ記憶部と、
前記データ合成部で合成された複数の調光レベルデータのうち一乃至複数の所定の調光レベルデータを、前記合成用データ記憶部に記憶された調光レベルデータに置き換えて、前記出力データ用バッファの所定の記憶領域に夫々格納されるように、その置き換えた調光レベルデータと置き換えていない調光レベルデータとを合成する既存データ合成部とを備えていることを特徴としたものも良い(請求項4)。
【0021】
また、照明機器の調光レベルデータを格納するためのデータ領域を複数備えた一乃至複数の調光信号から、夫々調光レベルデータを抽出して、前記データ領域に対応して設けられた複数の記憶領域に格納する入力データ用バッファと、
その入力データ用バッファ内の調光レベルデータを処理して、一乃至複数の調光信号として出力するために、当該出力する一乃至複数の調光信号夫々のデータ領域に対応して設けられた複数の記憶領域を具備し、それらの記憶領域に処理した調光レベルデータを格納する出力データ用バッファと、
前記入力データ用バッファの所定の記憶領域と、前記出力データ用バッファの所定の記憶領域とを対応づけて記憶する設定データ記憶部と、
その設定データ記憶部に記憶された情報に基づいて、前記入力データ用バッファから複数の調光レベルデータを読み出して、当該複数の調光レベルデータを合成するデータ合成部と、
任意の調光信号の全ての調光レベルデータを格納する合成用データ記憶部と、前記データ合成部で合成された複数の調光レベルデータを、前記出力データ用バッファの所定の記憶領域に夫々格納されるように、前記合成用データ記憶部に記憶された全ての調光レベルデータに置き換える既存データ合成部とを備えていることを特徴としたものも良い(請求項5)。
【0022】
また、照明機器の調光レベルデータを格納するためのデータ領域を複数備えた一乃至複数の調光信号から、夫々調光レベルデータを抽出して、前記データ領域に対応して設けられた複数の記憶領域に格納する入力データ用バッファと、
その入力データ用バッファ内の調光レベルデータを処理して、一乃至複数の調光信号として出力するために、当該出力する一乃至複数の調光信号夫々のデータ領域に対応して設けられた複数の記憶領域を具備し、それらの記憶領域に処理した調光レベルデータを格納する出力データ用バッファと、
前記入力データ用バッファの所定の記憶領域と、前記出力データ用バッファの所定の記憶領域とを対応づけて記憶する設定データ記憶部と、
その設定データ記憶部に記憶された情報に基づいて、前記入力データ用バッファから複数の調光レベルデータを読み出して、当該複数の調光レベルデータを合成するデータ合成部と、
任意の調光レベルデータを格納する合成用データ記憶部と、
前記データ合成部で合成された複数の調光レベルデータのうち所定の調光レベルデータを、その所定の調光レベルデータと前記合成用データ記憶部に記憶された調光レベルデータとの演算処理を行って得られた調光レベルデータに置き換えて、前記出力データ用バッファの所定の記憶領域に夫々格納されるように、その置き換えた調光レベルデータと置き換えていない調光レベルデータとを合成する既存データ合成部とを備えていることを特徴としたものも良い(請求項6)。
【0023】
また、照明機器の調光レベルデータを格納するためのデータ領域を複数備えた一乃至複数の調光信号から、夫々調光レベルデータを抽出して、前記データ領域に対応して設けられた複数の記憶領域に格納する入力データ用バッファと、
その入力データ用バッファ内の調光レベルデータを処理して、一乃至複数の調光信号として出力するために、当該出力する一乃至複数の調光信号夫々のデータ領域に対応して設けられた複数の記憶領域を具備し、それらの記憶領域に処理した調光レベルデータを格納する出力データ用バッファと、
前記入力データ用バッファの所定の記憶領域と、前記出力データ用バッファの所定の記憶領域とを対応づけて記憶する設定データ記憶部と、
その設定データ記憶部に記憶された情報に基づいて、前記入力データ用バッファから複数の調光レベルデータを読み出して、当該複数の調光レベルデータを合成するデータ合成部と、
任意の調光信号の全ての調光レベルデータを格納する合成用データ記憶部と、前記データ合成部で合成された複数の調光レベルデータを、それらの調光レベルデータと前記合成用データ記憶部に記憶された全ての調光レベルデータとの演算処理を行って得られた調光レベルデータに置き換えて、前記出力データ用バッファの所定の記憶領域に夫々格納されるように、当該演算処理の結果得られた全ての調光レベルデータに置き換える既存データ合成部とを備えていることを特徴としたものも良い(請求項7)。
【0024】
また、照明機器の調光レベルデータを格納するためのデータ領域を複数備えた一乃至複数の調光信号から、夫々調光レベルデータを抽出して、前記データ領域に対応して設けられた複数の記憶領域に格納する入力データ用バッファと、
その入力データ用バッファ内の調光レベルデータを処理して、一乃至複数の調光信号として出力するために、当該出力する一乃至複数の調光信号夫々のデータ領域に対応して設けられた複数の記憶領域を具備し、それらの記憶領域に処理した調光レベルデータを格納する出力データ用バッファと、
前記入力データ用バッファにおける所定の複数の記憶領域と、前記出力データ用バッファの所定の記憶領域とを対応づけて記憶する設定データ記憶部と、
その設定データ記憶部に記憶された情報に基づいて、前記入力データ用バッファから複数の調光レベルデータを読み出し、それらの調光レベルデータを比較して最もレベルの高いデータを選択し、その選択された調光レベルデータを前記出力データ用バッファの所定の記憶領域に夫々格納されるように、当該調光レベルの高いデータを抽出するハイエストデータ抽出部とを備えていることを特徴としたものも良い(請求項8)。
【0025】
また、照明機器の調光レベルデータを格納するためのデータ領域を複数備えた調光信号が複数入力され、その入力された複数の調光信号の中から所定数の調光信号を選択して出力する一方、その選択された調光信号の処理を行わせるための制御指令を出力する制御ユニットと、その制御ユニットから出力される調光信号を前記制御指令に従って処理して、前記照明機器が複数接続された所定の信号線上に出力する出力ユニットとを備えた調光データ処理装置であって、
前記制御ユニットは、入力された調光信号の選択及び出力ユニットにおける調光信号の処理についての設定情報を記憶するユニット設定データ記憶部と、そのユニット設定データ記憶部を参照して設定情報を読み取り、その設定情報に従って入力された複数の調光信号を選択する一方、その選択された調光信号の処理を出力ユニットに行わせるための制御指令を作成する制御部とを備え、
前記出力ユニットは、当該制御ユニットから出力された調光信号から、夫々調光レベルデータを抽出して格納する入力データ用バッファと、その入力データ用バッファから読み出した所定の調光レベルデータに対し、当該制御ユニットで設定された設定情報に基づいて所定の処理を行って、当該調光信号における所定のデータ領域へ格納するための設定情報を記憶する設定データ記憶部と、
その設定データ記憶部に記憶された情報に基づいて、前記入力データ用バッファから複数の調光レベルデータを読み出し、前記データ領域に夫々格納されるように、当該複数の調光レベルデータの処理を行う制御部と、その制御部で処理された複数の調光レベルデータを格納し、それらの格納された調光レベルデータを当該調光信号として出力させるための出力データ用バッファと、を備えていることを特徴としたものも良い(請求項9)。
【0026】
さらに、請求項1又は請求項9記載の調光データ処理装置であって、複数の調光レベルデータを合成するデータ合成部を備え、調光レベルデータの処理を行う前記制御部は、当該設定データ記憶部に記憶された情報に基づいて、前記データ合成部においてそれら複数の調光レベルデータを合成させることを特徴としたものも良い(請求項10)。
【0027】
さらに、請求項1又は請求項9又は請求項10記載の調光データ処理装置であって、複数の調光レベルデータを比較し調光レベルの高いデータを選択するハイエストデータ抽出部を備え、調光レベルデータの処理を行う前記制御部は、当該設定データ記憶部に記憶された情報に基づいて、前記ハイエストデータ抽出部において調光レベルの高いデータを選択させることを特徴としたものも良い(請求項11)。
【0028】
さらに、請求項1又は請求項8乃至11何れか記載の調光データ処理装置であって、任意の調光レベルデータを格納する合成用データ記憶部と、入力された調光信号の調光レベルデータ若しくは、前記制御部において処理された調光レベルデータのうち一乃至複数の所定の調光レベルデータを、前記合成用データ記憶部に記憶された調光レベルデータに置き換えて、その置き換えた調光レベルデータと置き換えていない調光レベルデータとを合成する既存データ合成部とを備え、調光レベルデータの処理を行う前記制御部は、当該設定データ記憶部に記憶された情報に基づいて、当該既存データ合成部において調光レベルデータを合成させて、調光信号を作成することを特徴としたものも良い(請求項12)。
【0029】
さらに、請求項1又は請求項8乃至12何れか記載の調光データ処理装置であって、任意の調光信号における全ての調光レベルデータを格納する合成用データ記憶部と、入力された調光信号の調光レベルデータ若しくは、前記制御部において処理された調光レベルデータを、前記合成用データ記憶部に記憶された全ての調光レベルデータに置き換える既存データ合成部とを備え、調光レベルデータの処理を行う前記制御部は、当該設定データ記憶部に記憶された情報に基づいて、当該既存データ合成部において調光レベルデータを置き換えさせて、調光信号を作成することを特徴としたものも良い(請求項13)。
【0030】
さらに、請求項1又は請求項8乃至13何れか記載の調光データ処理装置であって、任意の調光レベルデータを格納する合成用データ記憶部と、入力された調光信号の調光レベルデータ若しくは、前記制御部において処理された調光レベルデータのうち一乃至複数の所定の調光レベルデータを、その所定の調光レベルデータと前記合成用データ記憶部に記憶された調光レベルデータとの演算処理を行って得られた調光レベルデータに置き換えて、その置き換えた調光レベルデータと置き換えていない調光レベルデータとを合成する既存データ合成部とを備え、調光レベルデータの処理を行う前記制御部は、当該設定データ記憶部に記憶された情報に基づいて、当該既存データ合成部において調光レベルデータを合成させて、調光信号を作成することを特徴としたものも良い(請求項14)。
【0031】
さらに、請求項1又は請求項8乃至14何れか記載の調光データ処理装置であって、任意の調光信号における全ての調光レベルデータを格納する合成用データ記憶部と、入力された調光信号の調光レベルデータ若しくは、前記制御部において処理された調光レベルデータを、それらの調光レベルデータと前記合成用データ記憶部に記憶された全ての調光レベルデータとの演算処理を行って得られた調光レベルデータに置き換える既存データ合成部とを備え、調光レベルデータの処理を行う前記制御部は、当該設定データ記憶部に記憶された情報に基づいて、当該既存データ合成部において調光レベルデータを置き換えさせて、調光信号を作成することを特徴としたものも良い(請求項15)。
【0032】
さらに、請求項1又は請求項8乃至15何れか記載の調光データ処理装置であって、入力された調光信号の調光レベルデータ若しくは、前記制御部において処理された調光レベルデータを複製するデータ複製部を備え、調光レベルデータの処理を行う前記制御部は、当該設定データ記憶部に記憶された情報に基づいて、前記データ複製部において調光レベルデータを複製させて、調光信号を作成することを特徴としたものも良い(請求項16)。
【0033】
さらに、請求項1乃至16何れか記載の調光データ処理装置であって、前記設定データ記憶部又は前記ユニット設定データ記憶部に情報を格納するための外部装置と接続されることを特徴としたものも良い(請求項17)。
【0034】
さらに、請求項1乃至17何れか記載の調光データ処理装置であって、前記設定データ記憶部又は前記ユニット設定データ記憶部を参照して設定情報を読み取り、当該設定情報を外部装置で視認可能とするための可視化部を備えたことを特徴としたものも良い(請求項18)。
【0035】
さらに、請求項1乃至18何れか記載の調光データ処理装置であって、前記設定データ記憶部又は前記ユニット設定データ記憶部を参照して設定情報を読み取り、未設定の調光レベルデータの有無を検出する未設定検出部を備えたことを特徴としたものも良い(請求項19)。
【0036】
さらに、請求項1乃至19何れか記載の調光データ処理装置であって、前記合成用データ記憶部に情報を格納するための外部装置と接続されることを特徴としたものも良い(請求項20)。
【0037】
さらに、請求項1乃至20何れか記載の調光データ処理装置であって、前記出力データ用バッファに格納された調光レベルデータを外部装置に出力するためのEthernet(登録商標)インターフェースを備えていることを特徴としたものも良い(請求項21)。
【0038】
【発明の実施の形態】
次に、上述の各解決手段を具体的な実施形態として、以下に詳細に説明する。
[第1の実施の形態]
(システムの構成)
まず本実施形態のチャネルデータ処理装置1の構成につき、図1及び図2に示すブロック図を用いて説明する。図2に示すように、チャネルデータ処理装置1は、Channel毎のデータ処理の設定を行うための外部装置4と通信するためのデータ通信部5と、当該外部装置4から入力されたデータ処理の設定を設定データ記憶部7へと出力したり、入力手段(図示せず)より単独でChannel毎のデータ処理の設定を行うための設定部6とを備えている。ここで、外部装置4は、一般的なコンピュータであって、データ通信部5との間で通信を行うために、例えば10BASE−T等のEthernet(登録商標)のインターフェースを具備すると共に、チャネルデータ処理装置1の設定状況等を表示するためのWeb機能を搭載している。
【0039】
また、チャネルデータ処理装置1は、調光卓2から出力されるDMX信号を入力するための複数の入力端子を具備したDMX入力部8と、その入力されたDMX信号からデータ(少なくとも全てのChannelデータを意味する。以下、DMXデータという)を抽出し、夫々入力端子毎に割り当てられたバッファ9a〜9d…に格納する入力データ用バッファ9と、その格納された複数のDMXデータから夫々、設定データ記憶部7に設定された情報に従って複数のChannelデータを選択し、一つのDMXデータとして合成するチャネルデータ合成部10と、その作成されたDMXデータを夫々出力端子毎に割り当てられたバッファ11a〜11e…に格納する出力データ用バッファ11と、そのバッファに格納されたデータを、照明機器3が接続された各信号線上に出力するための複数の出力端子を具備したDMX出力部12とを備えている。
【0040】
さらに、チャネルデータ処理装置1は、設定データ記憶部7を参照して、そのデータをHTML(Hyper Text Markup Languag)等のデータに置き換えて、外部装置4で視認可能とするための可視化部13と、同様にして設定データ記憶部7を参照し、未設定のChannelの有無を検出する未設定検出部たる未設定チャネル検出部14と、未設定があれば、LED等の表示手段で注意を喚起すると共に、可視化部13にその旨の信号を出力する異常通知部15とを備えている。尚、上述の入力データ用バッファ9及び出力データ用バッファ11には、夫々のChannelに対応した記憶領域が設けられており、チャネルデータ合成部10は、入力データ用バッファ9から、所定のChannelデータを読み出して、一つのDMXデータとして合成した後に、出力データ用バッファ11へ格納するようになっている。
【0041】
(システムの動作)
次に、上述のシステム構成を踏まえて、図1及び図2に基づき本実施形態のチャネルデータ処理装置1の動作について詳細に説明する。まず外部装置4の入力手段により(図示せず)、DMX入力部8から入力される複数のDMX信号のChannel毎のデータ合成及び、処理したDMXデータを出力するためのDMX出力部12の出力端子の指定等がなされると、それらの設定情報は、データ通信部5を介して設定部6へと出力され、設定部6を介して設定データ記憶部7へと格納される。尚、設定部6では入力手段(図示せず)により、Channel毎のデータ処理の設定がされた場合には、データ記憶部7に格納されたデータにその設定を反映する。
【0042】
一方、調光卓2から出力されたDMX信号は、DMX入力部8を介して、入力データ用バッファ9に格納され、チャネルデータ合成部10では、設定データ記憶部7を参照して設定情報を読み取り、その設定情報に基づいて、当該入力データ用バッファ9に格納された複数のDMXデータの夫々から、複数のChannelデータを読み取ってそれらのChannelデータを再び一つのDMXデータとして合成し、指定の出力データ用バッファ11へ出力する。そして、その出力データ用バッファに格納されたデータは、DMX出力部12よりDMX信号として、照明機器3が接続された信号線上へと出力されるようになっている。
【0043】
尚、上述のデータ処理について詳しく説明すると以下のとおりである。ここでは、一例として、入力端子▲1▼から入力されるDMX信号のChannel1〜200と、入力端子▲2▼から入力されるDMX信号のChannel201〜512とを合成し、出力端子▲6▼から出力させる場合について具体的に説明する。まず、チャネルデータ合成部10は、設定データ記憶部7を参照して上述の設定を把握すると、当該設定に基づき、入力データ用バッファ9内の入力端子▲1▼及び▲2▼に対応するバッファ9a及びbを参照し、バッファ9aよりChannel1〜200に相当するデータ、バッファ9bよりChannel201〜512に相当するデータを読み出す。
【0044】
次に、チャネルデータ合成部10は、バッファ9a及び9bから読み出した両方のChannelデータを合成して、Channel1〜512のデータを作成し、設定情報に従って出力データ用バッファ11内のバッファ11bへ出力し、DMX出力部12の出力端子▲6▼から所望のDMX信号が出力される。以上のようにして、Channel毎にデータ合成処理がなされ、DMX出力部12から出力されたDMX信号は、照明機器3へ出力される一方、データ通信部5へと出力されて外部装置4へと出力され、チャネルデータ処理装置1で所望の動作がなされたかを確認することができる。また、本実施形態のチャネルデータ合成部10は、入力されたDMX信号同士の演算を行うことが可能となっており、選択した所定のChannelデータ同士の加減算や乗除算をはじめ、任意の処理式によって演算を行うことが可能となっている。
【0045】
ところで、チャネルデータ処理装置1は上述のデータ処理の他に、以下の動作を行っている。具体的に説明すると、設定データ記憶部7は、格納された設定情報を可視化部13へと出力し、当該可視化部13では、図3に示すように、チャネルデータ処理装置1とその入出力端子の擬似図形を描画しすると共に、入力端子▲1▼〜▲4▼の夫々に色彩を付し、出力端子▲5▼〜▲8▼にもチャネルデータ処理装置1での処理に従って色彩を付した映像情報を作成するようになっている。例えば、同図の一部を説明すると、入力端子▲2▼(青)から入力されたDMX信号は、出力端子▲5▼(青)から出力されており、入力端子▲1▼(赤)及び▲3▼(緑)から入力されたDMX信号は、合成されて出力端子▲6▼に赤と緑の縞模様として表現される。
【0046】
従って、本実施形態の調光データ処理装置のユーザは、入力側の色彩と出力側の色彩とを比較することで、チャネルデータ処理装置1に入力されたDMX信号が、何れの出力端子からどのように処理されたのかを一目瞭然に把握することができる。尚、これらのビジュアル化処理は、上述したHTML等のデータを作成することにより実現し、当該データはデータ通信部5を介して外部装置4へと出力され、当該外部装置4の表示手段(図示せず)に表示されるようになっている。
【0047】
また、チャネルデータ処理装置1は、設定が正常に行われたかを確認する動作も行っている。例えば、入力端子▲1▼から入力されるDMX信号のChannel1〜200と、入力端子▲2▼から入力されるDMX信号のChannel201〜512とを合成したい場合に、両方のChannelの範囲が正しく設定されていなければ、正常なDMX信号を作成することはできない。具体例を挙げると、入力端子▲2▼から入力されるDMX信号のChannelの範囲として、Channel201〜512を設定しなければならないにも係わらず、誤ってChannel210〜512を設定してしまったような場合である。
【0048】
未設定チャネル検出部14は、設定データ記憶部7を参照して、このような誤りがないかどうか検出しており、未設定のChannelがあると、そのChannelの番号を異常通知部15へ出力し、当該異常通知部15では、LED等の表示手段で注意を喚起すると共に、可視化部13にその旨の信号を出力する。可視化部13では、未設定のChannelについて、BLINKタグで点滅させる等のHTMLデータを作成して、データ通信部5を介して外部装置4へと出力し、当該外部装置4の表示手段(図示せず)では、未設定のChannelを把握することができるようになっている。
【0049】
[第2の実施の形態]
(システムの構成)
次に、別の実施形態のチャネルデータ処理部1の構成について、図1及び図4に基づいて説明する。尚、上述の実施形態と同様の構成については、同一符号を付して説明を省略する。本実施形態のチャネルデータ処理部1は、図4に示すように、上述の実施形態の構成に加えて、データ通信部5及び設定部6を介して外部装置4から合成用のChannelデータ(調光レベルデータ)を受信して、当該データを格納する合成用データ記憶部16と、その記憶部のデータとチャネルデータ合成部10で合成されたChannelデータとを合成する既存データ合成部17とを備えている。
【0050】
(システムの動作)
次に、上述のシステム構成を踏まえて、図1及び図4に基づき本実施形態のチャネルデータ処理装置1の動作について詳細に説明する。尚、上述の実施形態と同様の動作については説明を省略又は簡略化することとする。まず外部装置4により、DMX信号のChannel毎のデータ合成及び、処理したDMXデータを出力するためのDMX出力部12の出力端子の指定等がなされると、それらの設定情報は、データ通信部5を介して設定部6へと出力され、設定部6を介して設定データ記憶部7へと格納される。尚、設定部6により、上述の設定がなされた場合には、データ記憶部7に格納されたデータにその設定を反映する。また、外部装置4若しくは設定部6により、Channelデータ(合成用データ)の入力がなされると、そのデータは合成用データ記憶部16に格納される。
【0051】
一方、調光卓2から出力されたDMX信号は、DMX入力部8を介して、入力データ用バッファ9に格納され、チャネルデータ合成部10では、設定データ記憶部7を参照して設定情報を読み取り、その設定情報に基づいて、当該入力データ用バッファ9に格納された複数のDMXデータの夫々から、複数のChannelデータを読み取ってそれらのChannelデータを合成し、既存データ合成部17へ出力する。既存データ合成部17では、合成用データ記憶部16に格納されたデータを読み出して、チャネルデータ合成部1より入力されたChannelデータと合成し、出力データ用バッファ11へ出力する。そして、その出力データ用バッファに格納されたDMXデータは、DMX出力部12よりDMX信号として、照明機器3が接続された信号線上へと出力されるようになっている。
【0052】
尚、上述のデータ処理について詳しく説明すると以下のとおりである。ここでは、一例として、入力端子▲1▼から入力されるDMX信号のChannel1〜200と、入力端子▲2▼から入力されるDMX信号のChannel201〜512とを合成し、その合成したDMX信号のChannel100〜300を、合成用データ記憶部16に格納してある別のChannelデータに置きかえて、出力端子▲7▼から出力させる場合について具体的に説明する。まず、チャネルデータ合成部10は、上述の実施形態と同様にして、Channel1〜512のデータを作成すると、設定情報に従って既存データ合成部17へ出力する。既存データ合成部17では、合成用データ記憶部16を参照して、Channel1〜512のデータのうち、Channel100〜300分のChannelデータを置き換え、出力データ用バッファ11内のバッファ11cへ出力し、DMX出力部12の出力端子▲7▼から所望のDMX信号が出力される。
【0053】
図5は、このデータ合成を概念的に示したものであり、既存データ合成部17に入力されたデータのうち、合成用データ記憶部16に外部装置4若しくは設定部6によって予め定義されたデータがあるものは、当該データに置き換わって出力データ用バッファ11から出力される。例えば、同図に示すように、既存データ合成部17のデータ▲1▼は、合成用データ記憶部16に格納されたデータ▲2▼と合成され、当該データ▲2▼に定義された後半部分のデータが置き換わって、データ▲3▼として出力データ用バッファ11に格納される。また、既存データ合成部17のデータ▲4▼にあっては、同様にして中間部分が未定義のデータ▲5▼と合成され、データ▲6▼として出力データ用バッファ11に格納される。
【0054】
すなわち、これらの一例に示したように、外部装置4によって任意に定義されたデータが、既存データ合成部17に入力されたデータの一部と置き換わって、当該置き換わったデータと、未置換のデータとが合成されるようになっている。尚、一部のデータを置き換えるのではなく、図6に示すように、既存データ合成部17のデータ▲1▼を、合成用データ記憶部16に格納されたデータ▲2▼と置き換えて、データ▲2▼をそのまま出力データ用バッファ11に格納するようにしても良い。これは、入力されたDMX信号に関係なく、照明機器3のテストを行う場合に有効である。また、単にデータを置き換えるのではなく、合成用データ記憶部16に調光の補正データを格納して、既存データ合成部17に入力されたデータと演算処理を行うようにしても良い。
【0055】
例えば、Channel1の調光レベルが”3”であった場合に、補正データである調光レベル”2”を加減算することで、調光レベルを”1”又は”5”とすることができ、所望の照明機器3の調光を意図的に補正することができる。以上のようにして、Channel毎にデータ合成がなされた後に既存データとの合成がなされ、DMX出力部12から出力されたDMX信号は、照明機器3へ出力される一方、データ通信部5へと出力されて外部装置4へと出力され、チャネルデータ処理装置1で所望の動作がなされたかを確認することができる。
【0056】
[第3の実施の形態]
(システムの構成)
次に、別の実施形態のチャネルデータ処理部1の構成について、図1及び図7に基づいて説明する。尚、第1の実施形態と同様の構成については、同一符号を付して説明を省略する。本実施形態のチャネルデータ処理部1は、図7に示すように、第1の実施形態の構成と比較すると、チャネルデータ合成部10の代わりに、入力された複数のDMX信号の夫々対応するChannel毎に、当該Channelに格納されたデータを比較し、調光レベルの高いデータを選択して、一つのDMX信号として合成するハイエストデータ抽出部18を備えている。ここで、ハイエストデータ抽出部18が従来のMIX装置と異なるのは、DMX信号同士の比較、すなわち全てのChannelの比較だけではなく、一部のChannelのみの比較を行って、所望の出力端子▲5▼〜▲9▼から出力できる点に特徴がある。
【0057】
(システムの動作)
次に、上述のシステム構成を踏まえて、図7に基づき本実施形態のチャネルデータ処理装置1の動作について詳細に説明する。尚、上述の実施形態と同様の動作については説明を省略又は簡略化することとする。まず、外部装置4により、比較するChannel及び、処理したDMXデータを出力するためのDMX出力部12の出力端子の指定等がなされると、それらの設定情報は、データ通信部5を介して設定部6へと出力され、設定部6を介して設定データ記憶部7へと格納される。尚、設定部6により、上述の設定がなされた場合には、データ記憶部7に格納されたデータにその設定を反映する。
【0058】
一方、調光卓2から出力されたDMX信号は、DMX入力部8を介して、入力データ用バッファ9に格納され、ハイエストデータ抽出部18では、設定データ記憶部7を参照して設定情報を読み取り、その設定情報に基づいて、当該入力データ用バッファ9に格納された複数のDMXデータの夫々から、複数のChannelデータを読み取ってそれらのChannelデータを比較して、再び一つのDMX信号として合成し、指定の出力データ用バッファ11へ出力する。そして、その出力データ用バッファに格納されたデータは、DMX出力部12よりDMX信号として、照明機器3が接続された信号線上へと出力されるようになっている。
【0059】
尚、上述のデータ処理について詳しく説明すると以下のとおりである。ここでは一例として、入力端子▲1▼及び▲2▼から夫々入力されるDMX信号のChannel1〜200同士を比較して調光レベルの高い方のデータを選択させると共に、Channel201〜512については、入力端子▲1▼から入力されるDMX信号のデータをそのまま出力端子▲5▼から出力させる場合について具体的に説明する。まず、ハイエストデータ抽出部18は、設定データ記憶部7を参照して上述の設定を把握すると、当該設定に基づき、入力データ用バッファ9内の入力端子▲1▼〜▲2▼に対応するバッファ9a〜bを参照し、バッファ9aより全てのChannelのデータを読み出すと共に、バッファ9bよりChannel1〜200に相当するデータを読み出す。
【0060】
次に、ハイエストデータ抽出部18は、バッファ9a及び9bから読み出した両方のChannel1〜200データから、夫々対応するChannel毎に比較し調光レベルの高いデータを選択すると共に、バッファ9aから読み出したChannel201〜512データを合成して、Channel1〜512のデータを作成し、設定情報に従って出力データ用バッファ11内のバッファ11aへ出力し、DMX出力部12の出力端子▲5▼から所望のDMX信号が出力される。以上のようにして、Channel毎にハイエスト処理がなされ、DMX出力部12から出力されたDMX信号は、照明機器3へ出力される一方、データ通信部5へと出力されて外部装置4へと出力され、チャネルデータ処理装置1で所望の動作がなされたかを確認することができる。
【0061】
また、本実施形態の未設定チャネル検出部14は、ハイエスト処理を行うためのChannelデータの指定が適正に行われているか検出を行うようになっている。例えば、入力端子▲1▼及び▲2▼夫々のChannel1〜200を比較したい場合に、両方のChannelの範囲が正しく設定されていなければ、正常なDMX信号を作成することはできない。具体例を挙げると、入力端子▲2▼から入力されるDMX信号のChannelの範囲として、Channel1〜201を設定しなければならないにも係わらず、誤ってChannel1〜210を設定してしまったような場合である。未設定チャネル検出部14は、設定データ記憶部7を参照して、このような誤りがないかどうか検出しており、未設定のChannelがあると、そのChannelの番号を異常通知部15へ出力するようになっている。
【0062】
[第4の実施の形態]
(システムの構成)
次に、別の実施形態のチャネルデータ処理装置1につき、図1及び図8のブロック図を用いて説明する。尚、上述の各実施形態と同様の構成については、同一の符号を付して説明を省略又は簡略化することとする。図8に示すように、本実施形態のチャネルデータ処理装置1は、入力された複数のDMX信号から夫々、設定された情報に従って選択された複数のChannelを、一つのDMX信号として合成するチャネルデータ合成部10aと、データ通信部5を介して外部装置4から合成用のChannelデータ(調光レベルデータ)を受信して、当該データを格納する合成用データ記憶部16と、その記憶部のデータと入力されたDMX信号のChannelデータとを合成する既存データ合成部17aとを備えている。
【0063】
また、チャネルデータ処理装置1は、入力された複数のDMX信号の夫々対応するChannel毎に、当該Channelに格納されたデータを比較し、調光レベルの高いデータを選択して、一つのDMX信号として合成するハイエストデータ抽出部18aと、入力されたDMX信号のChannelデータを複製するデータ複製部19とを備えており、これらのチャネルデータ合成部10a、既存データ合成部17a、ハイエストデータ抽出部18a、データ複製部19は、制御部20からの指令を受けて動作をするようになっている。
【0064】
(システムの動作)
次に、上述のシステム構成を踏まえて、図8に基づき本実施形態のチャネルデータ処理装置1の動作について詳細に説明する。まず外部装置4により、DMX入力部8から入力される複数のDMX信号のChannel毎のデータ合成や、それらのChannelのうち調光レベルの大きい方のデータの選択、並びにそれらの信号の複製、既存データとの合成及び、処理したDMXデータを出力するためのDMX出力部12の出力端子の指定等がなされると、それらの設定情報は、設定データ記憶部7へと格納される。尚、設定部6により、上述の設定がなされた場合には、データ記憶部7に格納されたデータにその設定を反映する。
【0065】
一方、調光卓2から出力されたDMX信号は、DMX入力部8を介して、入力データ用バッファ9に格納され、制御部20では、設定データ記憶部7を参照して設定情報を読み取り、その設定情報に基づいて当該入力データ用バッファ9よりデータを読み取ると共に、必要に応じてチャネルデータ合成部10a、既存データ複製部17a、ハイエストデータ抽出部18a、データ複製部19でデータ処理を行って、出力データ用バッファ11へ出力する。そして、その出力データ用バッファに格納されたデータは、DMX出力部12よりDMX信号として、照明機器3が接続された信号線上へと出力されるようになっている。
【0066】
尚、上述のデータ処理について詳しく説明すると以下のとおりである。ここでは、一例として、入力端子▲1▼から入力されるDMX信号のChannel1〜200と、入力端子▲2▼から入力されるDMX信号のChannel201〜512とを合成し、その合成したDMX信号と入力端子▲3▼から入力されるDMX信号との比較から、調光レベルの高いデータを選択させ、出力端子▲6▼から出力させる一方、入力端子▲3▼から入力されるDMX信号のChannel1〜200を別のChannelデータに置きかえて、出力端子▲7▼から出力させると共に、入力端子▲4▼から入力されるDMX信号を、出力端子▲5▼から出力させる場合について具体的に説明する。
【0067】
まず、制御部20は、設定データ記憶部7を参照して上述の設定を把握すると、当該設定に基づき、入力データ用バッファ9内の入力端子▲1▼〜▲4▼に対応するバッファ9a〜dを参照し、バッファ9aよりChannel1〜200に相当するデータ、バッファ9bよりChannel201〜512に相当するデータ、さらにバッファ9c及び9dより全てのChannelのデータを読み出す。次に、制御部20は、チャネルデータ合成部10aへバッファ9a及び9bから読み出した両方のデータを出力し、当該チャネルデータ合成部10aでは、両方のデータを合成して、Channel1〜512のデータを作成し、制御部20へと出力する。
【0068】
そして、制御部20では、ハイエストデータ抽出部18aへ、合成されたChannelデータとバッファ9cから読み出した両方のデータを出力し、当該ハイエストデータ抽出部18aでは、両方のデータから、Channel毎に調光レベルの大小の判別を行って、大きい方の調光レベルのデータを選択して、全てのChannelのデータを作成し、制御部20へと出力する。制御部20は、入力された処理データを設定データ記憶部7に格納された設定情報に従って、出力データ用バッファ11内のバッファ11bへ出力し、DMX出力部12の出力端子▲6▼から所望のDMX信号が出力される。
【0069】
一方、制御部20は、バッファ9dから読み出したデータをデータ複製部19へ出力すると共に、バッファ9cから読み出したデータを既存データ合成部17aへ出力する。データ複製部19では、制御部20から受けたデータを複製して、制御部20へ出力し、制御部20では、出力データ用バッファ11内のバッファ11aへと出力して、DMX出力部12の出力端子▲5▼から所望のDMX信号が出力される。また、既存データ合成部17aでは、合成用データ記憶部16を参照して、Channel1〜200分のChannelデータを置き換えて、制御部20へ出力し、出力データ用バッファ11内のバッファ11cへと出力されて、DMX出力部12の出力端子▲7▼から所望のDMX信号が出力されるようになっている。
【0070】
[第5の実施の形態]
(システムの構成)
上述の実施形態では、チャネルデータ処理装置1にて全ての処理が行われていたが、本実施形態では、チャネルデータ処理装置1の構成を図9に示すように、制御ユニット1aとそのユニットに接続される複数の出力ユニット1b〜1g…(以下、各出力ユニット1nという)によって構成した点に特徴がある。各ユニットの概略を説明すると、制御ユニット1aは、複数の調光卓2から出力されるDMX信号の入力を、外部装置4によって設定された情報に従って、選択して各出力ユニット1nへ出力すると共に、当該各出力ユニットのDMX信号の処理を制御するユニットである。一方、各出力ユニット1nは、制御ユニット1aから出力された制御指令を受けて、同様に制御ユニット1aから出力されるDMX信号を処理して、DMX信号として照明機器3へと出力するユニットである。
【0071】
以下、上述の概略を踏まえて、各ユニットについて詳細に説明する。尚、上述の各実施形態と同様の部分については、同一の符号を付して、説明を省略又は簡略化することとする。まず、制御ユニット1aは、図10に示すように、外部装置4と通信すると共に、各出力ユニット1nと一例としてHDLC(High−level Data Link Control)準拠の通信を行うデータ通信部5aと、当該外部装置4から入力された各出力ユニット1nにおけるデータ処理の設定をユニット設定データ記憶部7aへと出力したり、入力手段(図示せず)より単独でChannel毎のデータ処理の設定を行うための設定部6とを備えている。
【0072】
また、当該制御ユニット1aは、図10に示すように、複数の入力端子を具備したDMX入力部8と、入力データ用バッファ9と、各出力ユニット1nの制御等を行う制御部20aと、入力されたDMXデータを複製するデータ複製部19と、出力データ用バッファ11と、各出力ユニット1nへDMX信号を出力するための複数の出力端子を具備したDMX出力部12とを備えている。さらに、チャネルデータ処理装置1は、外部装置4で視認可能とするための可視化部13と、未設定のChannelの有無を検出する未設定チャネル検出部14と、未設定があれば注意を喚起すると共に、可視化部13にその旨の信号を出力する異常通知部15とを備えている。
【0073】
従って、第4の実施形態のチャネルデータ処理装置1と比較すると、制御ユニット1aは、各出力ユニット1nの制御等を行うための制御部20aが設けられている点、そのために、データ通信部5aが、外部装置4との通信のみならず、当該各出力ユニット1nとデータの送受信を行う点、チャネルデータ処理装置1全体としてのChannel毎のデータ処理の設定を記憶している設定データ記憶部7ではなく、各ユニットとしてのChannel毎のデータ処理の設定を記憶しているユニット設定データ記憶部7aを採用している点、入力データ用バッファ9と出力データ用バッファ11との間には、当該制御ユニット1aが設けられ、この制御ユニット1aとデータ複製部19とが接続されている点、チャネルデータ合成部10a等のデータ処理部分がない点で相違する。
【0074】
一方、各出力ユニット1nについて、出力ユニット1bを代表として説明すると、当該出力ユニット1bは、図11に示すように、制御ユニット1aとHDLC準拠の通信を行うデータ通信部5bと、制御ユニット1aから出力されたデータ処理の設定を格納する設定データ記憶部7と、制御ユニット1aから出力されたDMX信号を入力するための複数の入力端子を具備したDMX入力部8と、入力データ用バッファ9と、そのバッファ内のデータから出力データを作成等をするための制御部20と、出力データ用バッファ11と、複数の出力端子を具備したDMX出力部12とを備えている。
【0075】
さらに、チャネルデータ処理装置1はチャネルデータ合成部10aと、制御ユニット1aを介して外部装置4から合成用データ受信して、当該データを格納する合成用データ記憶部16と、既存データ合成部17aと、ハイエストデータ抽出部18aと、データ複製部19とを備えている。従って、上述の実施形態のチャネルデータ処理装置1と比較すると、出力ユニット1bは、制御ユニット1aとデータの送受信を行うデータ通信部5bを設けてある点、単独でChannel毎のデータ処理の設定を行うための設定部6がない点、可視化部13、未設定チャネル検出部14、異常通知部15がない点で相違する。
【0076】
ところで、制御ユニット1aと各出力ユニット1nとの通信は、上述のようにHDLCに準拠して行われており、図12(a)に示すパケットフォーマットが用いられる。具体的に当該フォーマットについて説明すると、同図に示すように、制御ユニット1a又は各出力ユニット1n夫々の識別子を格納するアドレスAと、制御ユニット1aと各出力ユニット1nとの間で通信する情報の種類を定義するタイプTと、制御ユニット1aから各出力ユニット1nへの要求毎にインクリメント(増加)する番号を格納するシーケンス番号Sと、送信するデータのサイズを格納するサイズDと、当該送信データを格納する情報フィールドIとを含んで構成されている。
【0077】
尚、当該フォーマットの前後には、データの開始及び終了を意味するフラグが付加されると共に、データが正常に送信されたかどうか確認するためのフレームチェックシーケンスが情報フィールドIの後に付加されるが、図示は省略する。
【0078】
(システムの動作)
次に、以上のシステム構成及びパケットフォーマットを踏まえて、本実施形態の調光データ処理装置の動作について詳細に説明する。尚、上述の実施形態と同様の動作については、説明を省略することとする。まず制御ユニット1aは、各出力ユニット1nに対して点呼式ポーリングを行っており、所定時間毎に接続状況要求を出力し、各出力ユニット1nの動作状況を確認している。具体的には、図12(b)に示すように、各出力ユニット1n夫々の識別子をアドレスAに指定して、タイプTに接続状況要求である旨のデータSTAT_REQを格納し、さらに所定のシーケンス番号S及びサイズDを定めて、情報フィールドIに各出力ユニットの動作の有無を書き込むためのIDリストを格納し、各出力ユニットに順に送信する。
【0079】
IDリストは、各出力ユニット1n毎に個別に割り当てられた格納領域ID1〜IDnであって、夫々の格納領域ID1〜IDnには、例えば”1”が動作中、”0”が停止中というように、1ビットのデータが格納されている。そして、接続状況要求を受けた各出力ユニット1nは、アドレスAが自己の識別子であるか判断し、自己の識別子であれば、図12(c)に示すように、制御ユニット1aの識別子をアドレスAに指定して、タイプTに接続状況応答である旨のデータSTAT_RESを格納し、当該接続状況要求と同じシーケンス番号S並びにサイズDを定めて、情報フィールドIに自己の動作状況を示すIDリストとステータスを格納し、制御ユニット1aに返信する。
【0080】
より詳しく説明すると、IDリストには、自己が動作中であれば自己の格納領域に”1”を格納する一方、停止中であれば”0”を格納し、ステータスには動作や停止のみならず、より詳細な動作状況を格納する。次に、外部装置4より制御ユニット1aに対して、各出力ユニット1nにおけるデータ処理が設定されると、その設定情報は図10に示すユニット設定データ記憶部7aに格納される。制御ユニット1aの制御部20aは、当該ユニット設定データ記憶部7aを参照して、入力端子▲1▼〜▲5▼から入力されたDMX信号が、出力端子▲6▼〜▲9▼の何れに出力される設定となっているか入力信号の選択を確認する。
【0081】
そして、制御部20aは、まず入力データ用バッファ9よりデータを読み出し、データ複製部19へ出力する。データ複製部19では、制御部20aから受けたデータを複製して制御部20aへ出力し、制御部20aでは、出力データ用バッファ11へと出力して、DMX出力部12から所望のDMX信号が出力される。一方、制御ユニット1aの制御部20aは、各出力ユニット1nのうち何れの出力ユニットに設定がなされているか、ユニット設定データ記憶部7aを参照し、IDリストと比較して、対象の出力ユニット1b〜1g…が動作しているか判断する。
【0082】
その結果、対象の出力ユニット1b〜1g…が動作していない場合には、データ通信部5aを介して、外部装置4にその旨の信号を送信する。一方、対象の出力ユニット1b〜1g…が動作している場合には、ユニット設定データ記憶部7aを参照して、対象の出力ユニット1b〜1g…毎に個別の制御指令を作成し、当該各出力ユニット1b〜1g…に出力する。具体的には、図13(a)に示すように、対象の出力ユニット1b〜1g…の識別子をアドレスAに指定して、タイプTに情報設定要求である旨のデータSET_REQを格納し、さらに所定のシーケンス番号S及びサイズDを定めて、制御指令である旨のデータIDと、指令内容である書き込みデータとを夫々情報フィールドIに格納し、各出力ユニットに夫々送信する。
【0083】
そして、情報設定要求を受けた各出力ユニット1nは、アドレスAが自己の識別子であるか判断し、自己の識別子であれば、図13(b)に示すように、制御ユニット1aの識別子をアドレスAに指定して、タイプTに情報設定応答である旨のデータSET_RESを格納し、当該情報設定要求と同じシーケンス番号S並びにサイズDを定めて、情報フィールドIに制御指令である旨のデータIDと設定結果とを格納し、制御ユニット1aに返信する。ここで、データIDは書き込むデータの種類を指定する識別子であって、制御指令の他、例えば当該出力ユニットの状態を設定するための設定指令等がある。
【0084】
また、情報設定要求を受けた当該各出力ユニット1nは、制御ユニット1aへ情報設定応答を返信する一方、図11に示す設定データ記憶部7へ、受信した制御指令を格納させる。そして、各出力ユニット1nの制御部20では、当該設定データ記憶部7を参照して設定情報を読み取り、その設定情報に基づきチャネルデータ合成部10a等でデータ処理を行って、出力データ用バッファ11へ出力する。以上のようにして、調光レベルの大小の判別や、データの合成等の処理がなされ、DMX出力部12から出力されたDMX信号は、照明機器3へ出力される一方、制御ユニット1aの制御部20aへと出力され、さらに外部装置4へと出力されて、チャネルデータ処理装置1(制御ユニット1a及び各出力ユニット)で所望の動作がなされたかを確認することができる。
【0085】
尚、点呼式ポーリングを行うと説明したが、ハブポーリングであっても差し支えない。また、可視化部13、未設定チャネル検出部14、異常検知部15は、制御ユニット1aに設けるとして説明したが、これに限定されるものではなく、各出力ユニットに設けても良い。すなわち、設定データ記憶部の設定情報を直接確認できるための可視化部13や、当該各出力ユニットに設定異常がないか確認するための未設定チャネル検出部14、異常検知部15を設けるようにしても良いものである。
【0086】
[各実施形態共通の補足説明]
次に、各実施形態のシステム構成につき補足説明をする。上述で外部装置4とデータ通信部5、5aとの通信手段は、Ethernet(登録商標)であると説明したが、これに限定するものではなく、RS232C等のシリアル通信を用いても良いし、通信プロトコルもTelnetやSNMP(Simple Network Management Protocol)を用いても良い。また、外部装置4を集中管理センター等に設置し、インターネットや電話回線等を介して遠隔のホール等に設置したチャネルデータ処理装置1の設定をできるようにしても良いものである。
【0087】
さらに、第4の実施形態のチャネルデータ処理装置1及び、第5の実施形態の出力ユニット1b〜1g…には、チャネルデータ合成部10a、既存データ合成部17a、ハイエストデータ抽出部18a、データ複製部19を備えていると説明したが、何れか二つで構成したり、これら複数の組み合せで構成するようにしても良い。また、これら各部での処理は並行に実施されても良いし、例えば、チャネルデータ合成部10a、既存データ合成部17a、ハイエストデータ抽出部18a、データ複製部19の順等のように直列的に処理を行うようにしても良い。
【0088】
さらに、設定部6から合成用データ記憶部16のデータを設定できるようにしても良い。また、設定データ記憶部7、チャネルデータ合成部10a、合成用データ記憶部16、既存データ合成部17a、ハイエストデータ抽出部18a、データ複製部19の全て若しくは何れかの組み合せは、CPU単体やCPUとCPLD(Complex Programmable Logic Device)等で実現しても良いものである。
【0089】
【発明の効果】
以上のように、本願発明は調光信号全体の処理、すなわち複数ある照明機器の全ての調光レベルデータが一単位として処理されるのではなく、所定の調光レベルデータを読み出し、必要に応じてハイエスト処理等を行って、所定のデータ領域に格納させるようになっている。従って、従来のパッチ盤で行われていた手作業での入力端子と出力端子との接続のし直しがなく、配線の接続変更が電子的に設定でき、調光システムの構築にあたってMIX装置やスプリットを追加接続する必要がないので、短時間での接続が可能となる。つまり、MIX装置等を直列に複数接続せずとも、複雑な調光システムを実現できるので、調光システムの構築が容易であると共に、MIX装置の多重接続に起因した遅延がなく、コンサート等、目紛しくシーンが変化する場合であっても所望の調光が実現できるという効果を奏する。
【0090】
尚、特に請求項4乃至7又は、請求項12乃至15何れか記載の発明にあっては、調光データ処理装置への入力とは関係なく、意図的に調光レベルを変更できるという効果を奏する。
【0091】
また、請求項6又は請求項7又は請求項14又は請求項15記載の発明にあっては、特定の照明機器だけを数段階明るくしたり暗くするといった補正が容易であるという効果を奏する。
【0092】
さらに、請求項9記載の発明にあっては、制御ユニットと出力ユニットとを備えたことにより、大規模な調光システムを構築する場合であっても、出力ユニットの数を増やすことによって、容易に対応が可能であるという効果を奏する。
【0093】
また、請求項17又は請求項20記載の発明にあっては、外部装置から設定等ができるので、調光データ処理装置が設置してある場所まで行かずとも遠隔設定を行うことができるという効果を奏する。
【0094】
さらに、請求項18記載の発明にあっては、調光データ処理装置に入力された調光信号が、どのように処理されたのかを明瞭に把握することができると共に、設定誤りを早期に発見できるという効果を奏する。
【0095】
そして、請求項19記載の発明にあっては、未設定の調光レベルデータの有無を検出できるので、調光システムの構築がより容易になると共に、ユーザの設定のし忘れを防止することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願の基本的思想を表した調光データ処理装置のブロック図である。
【図2】第1の実施形態のチャネルデータ処理装置を示すブロック図である。
【図3】可視化部によって視認可能とされた状態を示す図である。
【図4】第2の実施形態のチャネルデータ処理装置を示すブロック図である。
【図5】予め設定された全てのChannelデータを、入力されたChannelデータと置き換える状況を示す概念図である。
【図6】予め設定された一部のChannelデータを、入力されたChannelデータに合成する状況を示す概念図である。
【図7】第3の実施形態のチャネルデータ処理装置を示すブロック図である。
【図8】第4の実施形態のチャネルデータ処理装置を示すブロック図である。
【図9】第5の実施形態のチャネルデータ処理装置のブロック図である。
【図10】第5の実施形態の制御ユニットを示すブロック図である。
【図11】第5の実施形態の各出力ユニットを示すブロック図である。
【図12】(a)は制御ユニットと各出力ユニットとの通信に用いられるパケットフォーマットを示す図であり、(b)及び(c)は夫々、接続状況要求とその応答のために用いられるフォーマットである。
【図13】(a)及び(b)は夫々、情報設定要求とその応答のために用いられるフォーマットである。
【図14】調光配線システムを示すブロック図である。
【図15】(a)は調光卓2を示すブロック図である一方、(b)〜(d)は調光配線システムに用いられる各機器を示すブロック図であって、順に従来のパッチ盤、スプリット、MIX装置を示すブロック図である。
【図16】調光配線システムにおける構築例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1     チャネルデータ処理装置
1a    制御ユニット
1b〜1g 出力ユニット
2     調光卓
3     照明機器
4     外部装置
6     設定部
7     設定データ記憶部
9     入力データ用バッファ
10    チャネルデータ合成部
10a   チャネルデータ合成部
11    出力データ用バッファ
13    可視化部
14    未設定チャネル検出部
15    異常検知部
16    合成用データ記憶部
17    既存データ合成部
17a   既存データ合成部
18    ハイエストデータ抽出部
18a   ハイエストデータ抽出部
19    データ複製部
20    制御部
20a   制御部

Claims (21)

  1. 照明機器の調光レベルデータを格納するためのデータ領域を複数備えた一乃至複数の調光信号から、夫々調光レベルデータを抽出して、前記データ領域に対応して設けられた複数の記憶領域に格納する入力データ用バッファと、
    その入力データ用バッファ内の調光レベルデータを処理して、一乃至複数の調光信号として出力するために、当該出力する一乃至複数の調光信号夫々のデータ領域に対応して設けられた複数の記憶領域を具備し、それらの記憶領域に処理した調光レベルデータを格納する出力データ用バッファと、
    前記入力データ用バッファの所定の記憶領域と、前記出力データ用バッファの所定の記憶領域とを対応づけて記憶する設定データ記憶部と、
    その設定データ記憶部に記憶された情報に基づいて、前記入力データ用バッファから複数の調光レベルデータを読み出し、所定の処理を行って前記出力データ用バッファの所定の記憶領域に夫々格納させる制御部とを備えていることを特徴とする調光データ処理装置。
  2. 照明機器の調光レベルデータを格納するためのデータ領域を複数備えた一乃至複数の調光信号から、夫々調光レベルデータを抽出して、前記データ領域に対応して設けられた複数の記憶領域に格納する入力データ用バッファと、
    その入力データ用バッファ内の調光レベルデータを処理して、一乃至複数の調光信号として出力するために、当該出力する一乃至複数の調光信号夫々のデータ領域に対応して設けられた複数の記憶領域を具備し、それらの記憶領域に処理した調光レベルデータを格納する出力データ用バッファと、
    前記入力データ用バッファの所定の記憶領域と、前記出力データ用バッファの所定の記憶領域とを対応づけて記憶する設定データ記憶部と、
    その設定データ記憶部に記憶された情報に基づいて、前記入力データ用バッファから複数の調光レベルデータを読み出して、前記出力データ用バッファの所定の記憶領域に夫々格納されるように、当該複数の調光レベルデータを合成するデータ合成部とを備えていることを特徴とする調光データ処理装置。
  3. 照明機器の調光レベルデータを格納するためのデータ領域を複数備えた一乃至複数の調光信号から、夫々調光レベルデータを抽出して、前記データ領域に対応して設けられた複数の記憶領域に格納する入力データ用バッファと、
    その入力データ用バッファ内の調光レベルデータを処理して、一乃至複数の調光信号として出力するために、当該出力する一乃至複数の調光信号夫々のデータ領域に対応して設けられた複数の記憶領域を具備し、それらの記憶領域に処理した調光レベルデータを格納する出力データ用バッファと、
    前記入力データ用バッファにおける所定の複数の記憶領域と、前記出力データ用バッファの所定の記憶領域とを対応づけて記憶する設定データ記憶部と、
    その設定データ記憶部に記憶された情報に基づいて、前記入力データ用バッファから複数の調光レベルデータを読み出して、それらの調光レベルデータ同士の演算処理を行って、前記出力データ用バッファの所定の記憶領域に夫々格納されるように、当該複数の調光レベルデータを合成するデータ合成部とを備えていることを特徴とする調光データ処理装置。
  4. 照明機器の調光レベルデータを格納するためのデータ領域を複数備えた一乃至複数の調光信号から、夫々調光レベルデータを抽出して、前記データ領域に対応して設けられた複数の記憶領域に格納する入力データ用バッファと、
    その入力データ用バッファ内の調光レベルデータを処理して、一乃至複数の調光信号として出力するために、当該出力する一乃至複数の調光信号夫々のデータ領域に対応して設けられた複数の記憶領域を具備し、それらの記憶領域に処理した調光レベルデータを格納する出力データ用バッファと、
    前記入力データ用バッファの所定の記憶領域と、前記出力データ用バッファの所定の記憶領域とを対応づけて記憶する設定データ記憶部と、
    その設定データ記憶部に記憶された情報に基づいて、前記入力データ用バッファから複数の調光レベルデータを読み出して、当該複数の調光レベルデータを合成するデータ合成部と、
    任意の調光レベルデータを格納する合成用データ記憶部と、
    前記データ合成部で合成された複数の調光レベルデータのうち一乃至複数の所定の調光レベルデータを、前記合成用データ記憶部に記憶された調光レベルデータに置き換えて、前記出力データ用バッファの所定の記憶領域に夫々格納されるように、その置き換えた調光レベルデータと置き換えていない調光レベルデータとを合成する既存データ合成部とを備えていることを特徴とする調光データ処理装置。
  5. 照明機器の調光レベルデータを格納するためのデータ領域を複数備えた一乃至複数の調光信号から、夫々調光レベルデータを抽出して、前記データ領域に対応して設けられた複数の記憶領域に格納する入力データ用バッファと、
    その入力データ用バッファ内の調光レベルデータを処理して、一乃至複数の調光信号として出力するために、当該出力する一乃至複数の調光信号夫々のデータ領域に対応して設けられた複数の記憶領域を具備し、それらの記憶領域に処理した調光レベルデータを格納する出力データ用バッファと、
    前記入力データ用バッファの所定の記憶領域と、前記出力データ用バッファの所定の記憶領域とを対応づけて記憶する設定データ記憶部と、
    その設定データ記憶部に記憶された情報に基づいて、前記入力データ用バッファから複数の調光レベルデータを読み出して、当該複数の調光レベルデータを合成するデータ合成部と、
    任意の調光信号の全ての調光レベルデータを格納する合成用データ記憶部と、前記データ合成部で合成された複数の調光レベルデータを、前記出力データ用バッファの所定の記憶領域に夫々格納されるように、前記合成用データ記憶部に記憶された全ての調光レベルデータに置き換える既存データ合成部とを備えていることを特徴とする調光データ処理装置。
  6. 照明機器の調光レベルデータを格納するためのデータ領域を複数備えた一乃至複数の調光信号から、夫々調光レベルデータを抽出して、前記データ領域に対応して設けられた複数の記憶領域に格納する入力データ用バッファと、
    その入力データ用バッファ内の調光レベルデータを処理して、一乃至複数の調光信号として出力するために、当該出力する一乃至複数の調光信号夫々のデータ領域に対応して設けられた複数の記憶領域を具備し、それらの記憶領域に処理した調光レベルデータを格納する出力データ用バッファと、
    前記入力データ用バッファの所定の記憶領域と、前記出力データ用バッファの所定の記憶領域とを対応づけて記憶する設定データ記憶部と、
    その設定データ記憶部に記憶された情報に基づいて、前記入力データ用バッファから複数の調光レベルデータを読み出して、当該複数の調光レベルデータを合成するデータ合成部と、
    任意の調光レベルデータを格納する合成用データ記憶部と、
    前記データ合成部で合成された複数の調光レベルデータのうち所定の調光レベルデータを、その所定の調光レベルデータと前記合成用データ記憶部に記憶された調光レベルデータとの演算処理を行って得られた調光レベルデータに置き換えて、前記出力データ用バッファの所定の記憶領域に夫々格納されるように、その置き換えた調光レベルデータと置き換えていない調光レベルデータとを合成する既存データ合成部とを備えていることを特徴とする調光データ処理装置。
  7. 照明機器の調光レベルデータを格納するためのデータ領域を複数備えた一乃至複数の調光信号から、夫々調光レベルデータを抽出して、前記データ領域に対応して設けられた複数の記憶領域に格納する入力データ用バッファと、
    その入力データ用バッファ内の調光レベルデータを処理して、一乃至複数の調光信号として出力するために、当該出力する一乃至複数の調光信号夫々のデータ領域に対応して設けられた複数の記憶領域を具備し、それらの記憶領域に処理した調光レベルデータを格納する出力データ用バッファと、
    前記入力データ用バッファの所定の記憶領域と、前記出力データ用バッファの所定の記憶領域とを対応づけて記憶する設定データ記憶部と、
    その設定データ記憶部に記憶された情報に基づいて、前記入力データ用バッファから複数の調光レベルデータを読み出して、当該複数の調光レベルデータを合成するデータ合成部と、
    任意の調光信号の全ての調光レベルデータを格納する合成用データ記憶部と、前記データ合成部で合成された複数の調光レベルデータを、それらの調光レベルデータと前記合成用データ記憶部に記憶された全ての調光レベルデータとの演算処理を行って得られた調光レベルデータに置き換えて、前記出力データ用バッファの所定の記憶領域に夫々格納されるように、当該演算処理の結果得られた全ての調光レベルデータに置き換える既存データ合成部とを備えていることを特徴とする調光データ処理装置。
  8. 照明機器の調光レベルデータを格納するためのデータ領域を複数備えた一乃至複数の調光信号から、夫々調光レベルデータを抽出して、前記データ領域に対応して設けられた複数の記憶領域に格納する入力データ用バッファと、
    その入力データ用バッファ内の調光レベルデータを処理して、一乃至複数の調光信号として出力するために、当該出力する一乃至複数の調光信号夫々のデータ領域に対応して設けられた複数の記憶領域を具備し、それらの記憶領域に処理した調光レベルデータを格納する出力データ用バッファと、
    前記入力データ用バッファにおける所定の複数の記憶領域と、前記出力データ用バッファの所定の記憶領域とを対応づけて記憶する設定データ記憶部と、
    その設定データ記憶部に記憶された情報に基づいて、前記入力データ用バッファから複数の調光レベルデータを読み出し、それらの調光レベルデータを比較して最もレベルの高いデータを選択し、その選択された調光レベルデータを前記出力データ用バッファの所定の記憶領域に夫々格納されるように、当該調光レベルの高いデータを抽出するハイエストデータ抽出部とを備えていることを特徴とする調光データ処理装置。
  9. 照明機器の調光レベルデータを格納するためのデータ領域を複数備えた調光信号が複数入力され、その入力された複数の調光信号の中から所定数の調光信号を選択して出力する一方、その選択された調光信号の処理を行わせるための制御指令を出力する制御ユニットと、その制御ユニットから出力される調光信号を前記制御指令に従って処理して、前記照明機器が複数接続された所定の信号線上に出力する出力ユニットとを備えた調光データ処理装置であって、前記制御ユニットは、入力された調光信号の選択及び出力ユニットにおける調光信号の処理についての設定情報を記憶するユニット設定データ記憶部と、そのユニット設定データ記憶部を参照して設定情報を読み取り、その設定情報に従って入力された複数の調光信号を選択する一方、その選択された調光信号の処理を出力ユニットに行わせるための制御指令を作成する制御部とを備え、
    前記出力ユニットは、当該制御ユニットから出力された調光信号から、夫々調光レベルデータを抽出して格納する入力データ用バッファと、その入力データ用バッファから読み出した所定の調光レベルデータに対し、当該制御ユニットで設定された設定情報に基づいて所定の処理を行って、当該調光信号における所定のデータ領域へ格納するための設定情報を記憶する設定データ記憶部と、
    その設定データ記憶部に記憶された情報に基づいて、前記入力データ用バッファから複数の調光レベルデータを読み出し、前記データ領域に夫々格納されるように、当該複数の調光レベルデータの処理を行う制御部と、その制御部で処理された複数の調光レベルデータを格納し、それらの格納された調光レベルデータを当該調光信号として出力させるための出力データ用バッファと、を備えていることを特徴とする調光データ処理装置。
  10. 複数の調光レベルデータを合成するデータ合成部を備え、調光レベルデータの処理を行う前記制御部は、当該設定データ記憶部に記憶された情報に基づいて、前記データ合成部においてそれら複数の調光レベルデータを合成させることを特徴とする請求項1又は請求項9記載の調光データ処理装置。
  11. 複数の調光レベルデータを比較し調光レベルの高いデータを選択するハイエストデータ抽出部を備え、調光レベルデータの処理を行う前記制御部は、当該設定データ記憶部に記憶された情報に基づいて、前記ハイエストデータ抽出部において調光レベルの高いデータを選択させることを特徴とする請求項1又は請求項9又は請求項10記載の調光データ処理装置。
  12. 任意の調光レベルデータを格納する合成用データ記憶部と、入力された調光信号の調光レベルデータ若しくは、前記制御部において処理された調光レベルデータのうち一乃至複数の所定の調光レベルデータを、前記合成用データ記憶部に記憶された調光レベルデータに置き換えて、その置き換えた調光レベルデータと置き換えていない調光レベルデータとを合成する既存データ合成部とを備え、調光レベルデータの処理を行う前記制御部は、当該設定データ記憶部に記憶された情報に基づいて、当該既存データ合成部において調光レベルデータを合成させて、調光信号を作成することを特徴とする請求項1又は請求項8乃至11何れか記載の調光データ処理装置。
  13. 任意の調光信号における全ての調光レベルデータを格納する合成用データ記憶部と、入力された調光信号の調光レベルデータ若しくは、前記制御部において処理された調光レベルデータを、前記合成用データ記憶部に記憶された全ての調光レベルデータに置き換える既存データ合成部とを備え、調光レベルデータの処理を行う前記制御部は、当該設定データ記憶部に記憶された情報に基づいて、当該既存データ合成部において調光レベルデータを置き換えさせて、調光信号を作成することを特徴とする請求項1又は請求項8乃至12何れか記載の調光データ処理装置。
  14. 任意の調光レベルデータを格納する合成用データ記憶部と、入力された調光信号の調光レベルデータ若しくは、前記制御部において処理された調光レベルデータのうち一乃至複数の所定の調光レベルデータを、その所定の調光レベルデータと前記合成用データ記憶部に記憶された調光レベルデータとの演算処理を行って得られた調光レベルデータに置き換えて、その置き換えた調光レベルデータと置き換えていない調光レベルデータとを合成する既存データ合成部とを備え、調光レベルデータの処理を行う前記制御部は、当該設定データ記憶部に記憶された情報に基づいて、当該既存データ合成部において調光レベルデータを合成させて、調光信号を作成することを特徴とする請求項1又は請求項8乃至13何れか記載の調光データ処理装置。
  15. 任意の調光信号における全ての調光レベルデータを格納する合成用データ記憶部と、入力された調光信号の調光レベルデータ若しくは、前記制御部において処理された調光レベルデータを、それらの調光レベルデータと前記合成用データ記憶部に記憶された全ての調光レベルデータとの演算処理を行って得られた調光レベルデータに置き換える既存データ合成部とを備え、調光レベルデータの処理を行う前記制御部は、当該設定データ記憶部に記憶された情報に基づいて、当該既存データ合成部において調光レベルデータを置き換えさせて、調光信号を作成することを特徴とする請求項1又は請求項8乃至14何れか記載の調光データ処理装置。
  16. 入力された調光信号の調光レベルデータ若しくは、前記制御部において処理された調光レベルデータを複製するデータ複製部を備え、調光レベルデータの処理を行う前記制御部は、当該設定データ記憶部に記憶された情報に基づいて、前記データ複製部において調光レベルデータを複製させて、調光信号を作成することを特徴とする請求項1又は請求項8乃至15何れか記載の調光データ処理装置。
  17. 前記設定データ記憶部又は前記ユニット設定データ記憶部に情報を格納するための外部装置と接続されることを特徴とする請求項1乃至16何れか記載の調光データ処理装置。
  18. 前記設定データ記憶部又は前記ユニット設定データ記憶部を参照して設定情報を読み取り、当該設定情報を外部装置で視認可能とするための可視化部を備えたことを特徴とする請求項1乃至17何れか記載の調光データ処理装置。
  19. 前記設定データ記憶部又は前記ユニット設定データ記憶部を参照して設定情報を読み取り、未設定の調光レベルデータの有無を検出する未設定検出部を備えたことを特徴とする請求項1乃至18何れか記載の調光データ処理装置。
  20. 前記合成用データ記憶部に情報を格納するための外部装置と接続されることを特徴とする請求項1乃至19何れか記載の調光データ処理装置。
  21. 前記出力データ用バッファに格納された調光レベルデータを外部装置に出力するためのEthernet(登録商標)インターフェースを備えていることを特徴とする請求項1乃至20何れか記載の調光データ処理装置。
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