JP2004118592A - ユーザ認識装置 - Google Patents

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JP2004118592A JP2002282035A JP2002282035A JP2004118592A JP 2004118592 A JP2004118592 A JP 2004118592A JP 2002282035 A JP2002282035 A JP 2002282035A JP 2002282035 A JP2002282035 A JP 2002282035A JP 2004118592 A JP2004118592 A JP 2004118592A
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Hiroshi Toda
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Abstract

【課題】ユーザ認識に要する照合時間を短くする。
【解決手段】個人の生態的特徴を撮像装置3によりとらえ、予め各個人の生態的特徴が記憶されたデータベース2b、2cとを、制御装置2は比較照合する。制御装置2は比較照合した結果、両生態的特徴が一致する場合には電子機器6の盗難を防止する盗難防止装置5を解除し、一致しない場合には盗難防止装置5を作動させる。この場合、制御装置2は個人情報を記憶する基本データベース2cと優先データベース2bを備えている。制御装置2は、両生態的特徴が一致した登録人の抽出頻度を記憶しており、抽出頻度が高い個人情報は優先データベース2bに記憶させて、照合を優先データベース2bから行う構成とした。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、個人の生態的特徴を認識して個人照合を行い、予め登録された特定人(登録人)のみ、電子機器の使用を許可するユーザ認識装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、ユーザ認識装置においては、個人の生態的特徴(例えば、顔、指紋、声紋、網膜、虹彩等)を認識して個人照合を行い、予めメモリの中に記憶された登録人のみ、電子機器等の装置の使用を許可するものである。例えば、ユーザ認識装置は、車両に適用されており、この様な車両に適用されたユーザ認識装置では乗込者の指紋による照合を行って、指紋照合による比較で車両盗難防止を作動させる構成となっている(例えば、特許文献1を参照)。
【0003】
また、これとは異なるユーザ認識装置では、車両において正規ユーザの虹彩パターンを記憶しておき、運転席に着座した運転手の瞳をカメラにより撮像し、カメラで撮像した瞳の虹彩パターンと予め登録された虹彩パターンとを照合して、両虹彩パターンが一致した場合にのみエンジンの始動を許可するものが知られている(例えば、特許文献2を参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−65211号公報(第1図)
【0005】
【特許文献2】
特開2000−168502号公報(請求項1、第1図および第2図)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、個人の生態的特徴をとらえる特徴入力装置(例えば、カメラ)により個人の生態的特徴を認識する場合、カメラから得られる情報の情報量は多い。しかも、高精度なカメラを使用した場合には、画素数が多くなることによってカメラの解像度が高くなるが故に、これに伴ってカメラ得られる情報量も多くなる。
【0007】
この様な多くの情報を得る特徴入力装置を用いて、各個人の生態的特徴を判断して、個人認識を行う場合には、データベースに記憶される個人のデータ数が多くなればなる程、その中から一個人を抽出する際には、登録人の数が多くなると、登録人の数が多くなった分だけ、複数の登録人の中から一個人の照合を行うには多くの時間を要してしまう。
【0008】
この様に、個人の照合を行う照合時間が長くなると、使い勝手に問題が生じ得る。例えば、車両においては、ユーザ認識装置を盗難防止装置に用いて、特定個人のみを使用許可にして、車両のエンジン始動を制限する場合、制御装置により個人照合による結果が出されるまで、エンジン始動が行えなくなってしまう。この為、予めメモリに登録された正規ユーザにとっては、照合時間が長くかかることはわずらわしく、これによってストレスを感じる。
【0009】
よって、本発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであり、ユーザ認識に要する照合時間が短くなる構成とすることを技術的課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記した課題を解決するために講じた技術的手段は、個人の生態的特徴をとらえる特徴検出手段と、各個人の生態的特徴を、一個人として記憶する記憶手段と、前記特徴検出手段によりとらえた生態的特徴と、前記記憶手段に記憶された生態的特徴とを比較して照合を行い、比較照合した結果、両生態的特徴が一致する場合には電子機器の盗難を防止する盗難防止装置を解除し、一致しない場合には前記盗難防止装置を作動させる制御手段とを備えたユーザ認識装置において、
前記記憶手段は基本データベースと優先データベースを備え、前記制御手段は、前記記憶手段に記憶された登録人の中から、前記特徴検出手段によりとらえた生態的特徴を有する登録人が抽出された場合、抽出頻度に基づき登録人を優先データベースに記憶させ、照合を優先データベースから行う構成とした。
【0011】
上記した構成によれば、記憶手段は基本データベースと優先データベースを備え、制御手段は照合を優先データベースから行うので、例えば、抽出頻度が高い登録人の個人情報を基本データベースではなく優先的に優先データベースの中に記憶すれば、制御手段は抽出頻度の高い個人情報が含まれる優先データベースから照合を行うので、生態的特徴を一致させ易くなる。よって、個人照合に要する時間を、単に一つのデータベースの中から照合を行う従来に比べて、ユーザ認識の照合時間が短縮される。特に、特徴検出手段に画像データを扱う場合には、従来の如く、常に全記憶データからユーザ認識の照合を行う場合に比べて、制御手段の演算負荷が大幅に低減される。
【0012】
この場合、優先データベースから照合を行った結果、両生態的特徴が一致しなかった場合には、基本データベースから検索を行えば、抽出頻度が高い優先データベースにない場合には、抽出頻度が優先データベースよりも低い基本データベースから照合が行われる。これは、抽出頻度に基づいた照合がなされ、常に登録された登録人を全照合する場合に比べ、ユーザ認識の照合時間が短縮される。
【0013】
また、記憶手段に記憶された登録人の中から特徴検出手段によりとらえた生態的特徴を有する登録人が抽出された場合、抽出された登録人の抽出頻度を計数し、抽出頻度が多い登録人の個人情報を制御手段により優先データベースに記憶させれば、ユーザ認識の照合時間の短縮が図れる。
【0014】
また、制御手段は、比較照合して抽出された登録人の抽出頻度または抽出時間を記憶し、最新で抽出された登録人をまたは抽出頻度が最も多い最頻度な登録人を前記優先データベースに登録すれば、比較照合の結果、抽出された登録人の抽出頻度または抽出時間から抽出の可能性の高い登録人を優先データベースに登録して、優先データベースから検索が成されることにより、比較照合の結果、抽出の可能性が高い個人情報を優先データベースに記憶させ、照合が優先データベースより行われる為、ユーザ認識の照合時間がより短縮される。
【0015】
更に、制御手段は、基本データベースにて比較照合して、両生態的特徴が一致した場合には、基本データベースから抽出された登録人の個人情報を優先データベースに記憶させると、優先データベースは基本データベースからの情報を利用した個人情報の記憶が可能となる。
【0016】
更にその上、制御手段は、基本データベースから個人情報が優先データベースに記憶される場合、優先データベースから抽出されない最古な登録人を削除すれば、優先データベースの大きさを制限して、優先データベースの中から抽出頻度の低い最古な登録人を削除すれば、常に、優先データベースの中には抽出頻度が高い個人情報のみ記憶されるものとなる。この為、ユーザ認識の照合時間がより短縮される。
【0017】
そして、制御手段は、優先データベースに、個人の生態的特徴に関連させて、抽出された登録人の最新時間および抽出頻度を記憶させれば、優先データベースの中を抽出された登録人の最新時間や抽出回数に基づき、個人情報を入れ替え、抽出される可能性の高い順番にすることが可能となる。つまり、抽出頻度が高い登録人からの照合が可能となる。
【0018】
また、制御手段は、優先データベースに記憶される個人情報を、最新の抽出時間に基づいて入れ替えれば、優先データベースには最新に抽出された個人情報を常に照合が開始される先頭にもってくることにより、ユーザ認識に要する時間が短縮される。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照して説明する。
【0020】
図1はユーザ認識装置1の全体の構成を示すブロック図である。図1に示すユーザ認識装置1は、個人の生態的特徴(例えば、個人の顔)をとらえ検出を行う撮像装置3、新規の個人情報(個人データ)を入力して取り込んだり、既に記憶されている個人情報を変更する入力装置4、撮像装置3でとらえた生態的特徴および入力装置4により入力された情報からユーザ認識を行う制御を行う制御装置2とを備えている。図1に示す制御装置2は、電子機器6に対して一体または別体で設けられ、電子機器6の盗難を防止する盗難防止装置5に対して、盗難発生信号による指令を与え、盗難防止装置5を起動させ、電子機器6の盗難を防止する装置である。
【0021】
尚、上記した撮像装置3は、個人の顔を撮像するものとして以下に説明するが、これに限定されるものではなく、例えば、個人の生態的特徴である、体型、指紋、網膜、虹彩等を検出しても良い。また、認識装置1を車両に適用する場合、「個人」とは運転者を示し、ユーザ認識装置1は、撮像装置3によって運転者の顔を認識して、車両の電子機器(例えば、エンジン制御装置、シフト制御装置、ブレーキ装置、ナビゲーション装置等)に対して盗難発生信号を与え、盗難発生時には車両を非合法な操作によって動かない状態として、車両に予め登録された人(正規ユーザ)以外による、車両盗難を防止するものである。また、この場合、盗難発生時には、一電子機器である車両のホーンを鳴らしたり、ヘッドライトやハザードランプを点滅/常灯させることよって、外部に盗難発生を報知することが可能である。
【0022】
そこで、ユーザ認識装置1の各構成要素について説明する。撮像装置3は、個人(ここでは、特に運転者の顔)の生態的特徴をとらえるもので、例えばCCDカメラを用いている。例えば、撮像装置3は、車両の室内の運転席前方に固定され、特定の運転者の顔の特徴を撮像する。撮像装置3によりとらえられた像(運転者の顔)は、CCDカメラ内部に有するCCD素子に結像されて検出され、画像処理が行われて制御装置2に入力される。このことから、撮像装置3は撮像検出手段となる。
【0023】
入力装置4は、車両においては、制御装置2と電気的につながる車両室内に設けられたスイッチや、タッチ式のディスプレィを備えたオーディオ機器/ナビゲーション装置が制御装置2と電気的に接続されるタッチパネル、制御装置2に無線で信号を送信するリモコン等が用いられる。この様な入力装置4は、後述する電子機器6を使用するユーザを、新規で入力して記憶させるものである。また、入力装置4は、既に入力され記憶された個人情報を、必要に応じて削除することができる。また、新規ユーザを登録する場合には、パスワードを入力するテンキーであっても良い。
【0024】
制御装置2は、ユーザ認識制御を行うCPU2aと、複数の個人情報をメモリ上の所定領域に記憶する2つのデータベース(優先データベース2bと基本データベース2c)を備えている。この中で優先データデース2bは撮像装置3によってとらえられた個人に対して、今までに何回の頻度で検出されたかをカウントして、抽出頻度と共に記憶されており、抽出頻度が高い上位数名(例えば、5〜10名)の個人に関する個人情報は、優先して優先データベース2bに記憶される。一方、抽出頻度が高くない、つまり、優先データベース2bには記憶されなかった個人に関する個人情報は、優先データベース2bではなく基本データベース2cに記憶される。制御装置2の中のCPU2aは、撮像装置3あるいは入力装置4から入力された情報に基づいて、個人の生態的特徴をデータベース2b,2cの中から抽出し、記憶された個人情報と比較照合を行う。制御装置2は比較照合の結果、データベースに記憶された個人(登録人)と一致していれば、CPU2aは、CCDカメラにより撮像された個人は正規ユーザであると判断して、電子機器6の盗難を防止する盗難防止装置5に対して、盗難発生信号を解除状態(低電位信号を出力)とし、電子機器6の作動を許容する。しかし、比較照合の結果、登録人と一致しなければ、CCDカメラにより撮像された個人は正規ユーザではないと判断して、CPU2aは盗難発生信号を起動状態(高電位信号を出力)とする。これによって、盗難電子機器6の作動を禁止する様にしている。
【0025】
次に、図2を参照して、CPU2aの行うユーザ認識処理に関するフローチャートについて説明する。尚、以下に示すフローチャートの説明では、プログラムの順序を示す各ステップを、単に、「S」と簡略化して説明する。
【0026】
最初、撮像装置3により、個人の生態的特徴(ここでは、運転者の顔)がCCDカメラによって撮像される。CCDカメラにより撮像された信号は二値化された後に画像処理がされ、CPU2aはそれを照合者データとして入力する(S10)。照合者データがCPU2aに入力されると、CPU2aはデータベース2b,2cによる照合を行う。この場合、CPU2aは2つあるデータベースの中で、優先データベース2bから照合を開始する(S11)。優先データベース2bの中には、個人名に関連させて、その個人に関する個人情報が入力装置4によって記憶されている。個人情報としては、住所、氏名、年齢、車両所有者との間柄、個人の生態的特徴や、電子機器6を使用した最新使用時間や使用頻度(使用回数)等がメモリの所定領域に記憶されている。
【0027】
次に、CPU2aは、CCDカメラでとらえた個人(照合者)と優先データベース2b記憶された登録人とを比較照合する(S12)。CPU2aが比較照合した結果、登録人の有する生態的特徴と一致すれば、照合者は優先データベース2に登録された正規ユーザであるとCPU2aは判断して、盗難発生信号を解除状態として盗難防止装置5に与える(S16)。これによって、運転席に着座した正規ユーザは電子機器6の使用、つまり、車両の電子機器6の操作が可能となり、車両の運転が可能となる。その後、登録人と一致する正規ユーザであると、抽出頻度カウンタをカウントする。例えば、このカウントではカウンタのカウンタ値を、「1」だけインクリメントしてカウントし(S17)、抽出頻度を一個人情報として、抽出された個人に関連して一緒に記憶する。その後、データソートを行い(S18)、図2に示す処理を終了する。
【0028】
データソートは、優先データベース内に記憶された登録人に対して成され、抽出頻度によるデータの並べ変えが行われる。例えば、ここでのデータソートでは、抽出頻度が多い順番に個人および個人情報が並べ換えられる様にすると良い。この様に、優先データベース2bの中に記憶される個人情報を抽出頻度により並べ換えて、優先データベース2bから照合が行われる様にすれば、ユーザ認識の照合時間を短縮化することができる。
【0029】
(第2実施形態)
次に、図2に示すユーザ認識の別の処理について、図3を参照して説明する。図3における処理では、第1実施形態の図2に示すフローチャートと、S10〜S16までの処理は同じであるので、この処理における説明は省略する。第2実施形態では、基本データベース2cに入力装置4の操作によって入力された、全ての個人情報を登録人として記憶する。そして、基本データベース2cに記憶された登録人は、生態的特徴の一致によって抽出された抽出回数や抽出された時間に基づいて、次回に抽出される可能性の高い個人情報を基本データベース2bから優先データベース2cに個人情報(個人データ)を渡し、照合が行われる際には優先データベース2bから照合が開始されることを特徴とする。
【0030】
つまり、この第2実施形態における処理でも、CPU2aにより照合が行われると、最初、抽出頻度の高い優先データベース2bから検索が開始され、優先データベース2bでは照合が一致せず不可となった場合、次に、基本データベース2cにて照合が行われると言う処理過程は、第1実施形態と同じである。しかし、この第2実施形態では、CCDカメラにより検出された人の像が登録人と一致した場合に、盗難防止装置5を解錠するまでの過程は同じである。しかしながら、その後に、基本データベース2cから優先データベース2bへと個人情報を引き渡す処理が異なる為、この処理について説明する。
【0031】
登録人が一致して、正規ユーザと見なされ盗難防止装置5が解除される(S16)と、次に、CPU2aは基本データベースの最新情報に基づくデータ更新を行う(S17a)。
【0032】
つまり、ここのデータ更新では、CPU2aは抽出された登録人の抽出回数(抽出頻度)を内部カウンタによってカウントして、今までに何回抽出されたかを記憶していると共に、各登録が抽出された日時をタイムスタンプ機能によって記憶している。これにより、CPU2aでは、所定メモリに登録人の一個人情報として今まで抽出された抽出回数と抽出時間が記憶される。その後、CPU2aは基本データベース2cの中から、最も最近、抽出された登録人(最新ユーザ)と抽出抽出頻度の最も多い登録人(最頻度ユーザ)を抽出する(S18a)。そして、CPU2aは、最新ユーザおよび最頻度ユーザとが抽出されると、抽出されたこれらの登録人に関する個人情報(ユーザデータ)を、基本データベース2cから優先データベース2bへと与え、優先データベース2bに記憶される個人情報を更新する(S19a)。
【0033】
この際、優先データベース2bには、予め記憶される記憶領域(数名の登録人が記憶される領域)が決まっている事から、基本データベース2cから与えられたユーザデータが優先データベース2bに記憶されると、優先データベース内でのユーザデータはオーバーフローするが、この際、ユーザデータがオーバーフローしない様、優先データベース2bの中で抽出頻度が少ないデータは自動的に、基本データベース2cに引き渡される。これによって、常に、優先データベース2bには抽出頻度の高いデータが記憶されるため、この優先データベース2bを優先して照合を行うことによって、ユーザ認識に関する照合時間の短縮を図ることができる。
【0034】
(第3実施形態)
次に、図4を参照して、第3実施形態について説明する。この第3実施形態でも、S10〜S15までの処理は、第1実施形態および第2実施形態における処理と同じであるので、この間の処理での説明は省略する。
【0035】
第2実施形態では、抽出頻度の少ないデータは優先データベース2bから基本データベース2cに渡す様にしていたが、第3実施形態では、優先データベース2bによる照合においてCCDカメラよりとらえた生態的特徴が記憶された登録人の生態的特徴と一致せず、次の基本データベース2cにより照合を行った結果、生態的特徴が一致した場合のユーザデータの扱いに関するものである。ここでは、基本データベース2cより抽出された場合、抽出頻度が高くなくて基本データベース2bに記憶されていたが、今回、抽出されることによって、基本データベース2cから抽出された登録人は優先データベース2bに追加し、優先データベース2bから最も古い登録人(最古者)のデータを削除する点が、第2実施形態と異なる。
【0036】
つまり、図4に示す処理に従って説明すると、基本データベース2cでの照合において基本データベース2cに記憶された登録人と一致するかが判断される(S14)。その結果、基本データベース2cに記憶された登録人の生態的特徴とCCDカメラよりとらえた生態的特徴とが一致した場合には、一致した登録人の個人情報(照合者データ)を優先データベース2bに追加する(S14a)。そして、一致した照合者データを優先データベース2bに追加すると、優先データベース2bでは記憶領域が数名分にかなく、数名分を超えた個人情報は記憶できない為、優先データベース2bに一登録人のデータが追加されると、追加された登録人のデータを別の記憶場所に移すか、優先データベース2bの中の一データを削除しなければならない。
【0037】
この為、この第3実施形態では、後者の如く一データ削除する為、優先データベース中の数名分のデータから、抽出頻度の最も少ない最古者データの削除を行い、最古者データを優先データベース2bの中から消去して記憶領域を確保する(S15a)。その後、CPU2aは記憶された登録人の生態的特徴から正規ユーザであると見なし、盗難発生信号を解除状態として盗難防止装置5に与える(S16)。これによって、電子機器6の使用が可能となる。
【0038】
つまり、上記した第3実施形態において、CPU2aは、基本データベース2cからCCDカメラよりとらえた生態的特徴を有する登録人が抽出された場合、その登録人の個人情報は、優先データベース2bに渡され優先データベース2bにて記憶される場合、優先データベース2bから長い間ずっと抽出されない最古な登録人を削除すれば、優先データベース2bの大きさが大きくならない様、優先データベース2bの記憶領域を所定領域に制限することができる。この場合、優先データベース2bには登録人の記憶領域を確保する為、優先データベースの中から抽出頻度の低い最古な登録人を削除すれば、常に、優先データベースの中には抽出頻度が高い個人情報のみ記憶させることができる。そして、CPU2aは抽出頻度の高い優先データベース2bから照合を行うと、ユーザ認識の照合時間をより短縮することができる。
【0039】
(第4実施形態)
次に、図5を参照して、第4実施形態について説明する。第4実施形態では、優先データベース2bの内部に、図5に示すデータテーブルに個人情報が記憶されていることを特徴としている。このデータテーブルには、登録された個人のさまざまの個人情報が記憶されている。例えば、入力装置4により入力され登録された個人(個人名)、その登録された個人がいつの時刻で抽出されたかを示す最新の抽出された時刻、登録された個人の有する生態的特徴(顔:輪郭、目、鼻、口、耳、眉毛等)、今までもしくは所定期間の間での抽出された回数を示す抽出頻度等が記憶されている。CPU2aは、この様なデータテーブルに記憶された内容に基づいて、CCDカメラによりとらえた生態的特徴を有する登録人を早期に照合することができる。また、図5に示すデータテーブルは、所定項目(最新抽出時刻、抽出頻度等)に基づいて、照合が行われる順番(1,2,3,・・・)を入れ替えることもできる。
【0040】
(第5実施形態)
次に、第5実施形態を、図6を参照して説明する。この第5実施形態では、抽出された時刻や抽出回数による優先データベース内に記憶されるデータの入れ替え(ソート)を、CPU2aによって生態的特徴が抽出される毎に行うのではなく、所定時間が経過してから若しくは所定時間毎に、優先データベース2bのデータの入れ替えによる更新を行うこともできる。
【0041】
つまり、図6では前回までの照合における検索順序が、「Aさん」、「Bさん」、「Cさん」、「Dさん」、「Eさん」という順番となっていた場合を一例として考える。そこで、各登録人の抽出時刻が図5に示される時刻で抽出がなされた場合、「Cさん」が最も最新で照合が成された登録人となる。このため、「Cさん」に関する個人情報を先頭に移動させ、その他の登録人の個人情報を1アドレスずつ下へシフトして、優先データベース内の限られた記憶領域での入れ替えを行うこともできる。この様なデータの入れ替えを行うことによって、常に最新の登録人から時系列的に過去にさかのぼっての検索が成されるので、記憶された登録人の比較照合に要する時間を従来に比べて短縮することができる。
【0042】
【発明の効果】
本発明によれば、記憶手段は基本データベースと優先データベースを備え、制御手段は照合を優先データベースから行う構成としたので、例えば、抽出頻度が高い登録人の個人情報を基本データベースではなく優先的に優先データベースの中に記憶すれば、制御手段は抽出頻度の高い個人情報が含まれる優先データベースから照合を行うので、生態的特徴を一致させ易くすることができる。よって、個人照合に要する時間を、単に一つのデータベースの中から照合を行う従来に比べて、ユーザ認識の照合時間を短縮することができる。特に、特徴検出手段にCCDカメラを用いて画像データに基づき生態的特徴の照合を扱う場合には、従来の如く、常に全記憶データからユーザ認識の照合を行う場合に比べて、制御手段の演算負荷を大幅に低減することができる。
【0043】
この場合、優先データベースから照合を行った結果、両生態的特徴が一致しなかった場合には、基本データベースから検索を行えば、抽出頻度が高い優先データベースに特徴検出手段によりとらえた生態的特徴を有する個人がいない場合には、抽出頻度が優先データベースよりも低い基本データベースを利用しての照合を行うことができる。この場合でも、常に登録された登録人を順番に全登録人を照合する場合に比べ、制御手段の演算負荷が低減でき、ユーザ認識の照合時間を従来に比べて短縮することができる。
【0044】
また、記憶手段に記憶された登録人の中から特徴検出手段によりとらえた生態的特徴を有する登録人が抽出された場合、抽出された登録人の抽出頻度を計数し、抽出頻度が多い登録人の個人情報を制御手段により優先データベースに記憶させれば、ユーザ認識の照合時間の短縮が図れる。
【0045】
また、制御手段は、比較照合して抽出された登録人の抽出頻度または抽出時間を記憶し、最新で抽出された登録人をまたは抽出頻度が最も多い最頻度な登録人を前記優先データベースに登録すれば、比較照合の結果、抽出された登録人の抽出頻度または抽出時間から抽出の可能性の高い登録人を優先データベースに登録して、優先データベースから検索が成されることにより、比較照合の結果、抽出の可能性が高い個人情報を優先データベースに記憶できる。そして、制御手段による照合は優先データベースより行われる為、ユーザ認識の照合時間を従来に比べてより短縮することができる。
【0046】
更に、制御手段は、基本データベースにて比較照合して、両生態的特徴が一致した場合には、基本データベースから抽出された登録人の個人情報を優先データベースに記憶させると、優先データベースは基本データベースからの情報を利用した個人情報を記憶することができる。
【0047】
更にその上、制御手段は、基本データベースから個人情報が優先データベースに記憶される場合、優先データベースから抽出されない最古な登録人を削除すれば、優先データベースの大きさがあまり大きくならない様、優先データベースの個人情報を記憶する領域を所定領域に制限して、優先データベースの中から抽出頻度の低い最古な登録人を削除すれば、常に、優先データベースの中には抽出頻度が高い個人情報のみ記憶でき、ユーザ認識の照合時間を従来に比べてより短縮できる。
【0048】
そして、制御手段は、優先データベースに、個人の生態的特徴に関連させて、抽出された登録人の最新時間および抽出頻度を記憶させれば、優先データベースの中を抽出された登録人の最新時間や抽出回数に基づき、個人情報を入れ替え、抽出される可能性の高い順番にすることができ、抽出頻度が高い登録人からの照合ができる。
【0049】
また、制御手段は、優先データベースに記憶される個人情報を、最新の抽出時間に基づいて入れ替えれば、優先データベースには最新に抽出された個人情報を常に照合が開始される先頭にもってくることにより、ユーザ認識に要する時間を従来に比べて短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態におけるユーザ認識装置の構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示すCPUがユーザ認識を行う場合の第1実施形態におけるフローチャートである。
【図3】図1に示すCPUがユーザ認識を行う場合の第2実施形態におけるフローチャートである。
【図4】図1に示すCPUがユーザ認識を行う場合の第3実施形態におけるフローチャートである。
【図5】図1に示す優先データベースに記憶される内容を示すデータテーブルである。
【図6】図1に示すCPUがデータソートを行う場合の模式図である。
【符号の説明】
1 ユーザ認識装置
2a CPU(制御手段)
2b 優先データベース(記憶手段)
2c 基本データベース(記憶手段)
2d 使用順位データベース
3 撮像装置(特徴検出手段)
4 入力装置(入力手段)
5 盗難防止装置
6 電子機器

Claims (8)

  1. 個人の生態的特徴をとらえる特徴検出手段と、
    各個人の生態的特徴を登録して、一個人情報として記憶する記憶手段と、
    前記特徴検出手段によりとらえた生態的特徴と、前記記憶手段に記憶された生態的特徴とを比較して照合を行い、比較照合した結果、両生態的特徴が一致する場合には電子機器の盗難を防止する盗難防止装置を解除し、一致しない場合には前記盗難防止装置を作動させる制御手段とを備えたユーザ認識装置において、
    前記記憶手段は基本データベースと優先データベースを備え、前記制御手段は、照合を優先データベースから行うことを特徴とするユーザ認識装置。
  2. 前記優先データベースから照合を行った結果、両生態的特徴が一致しなかった場合には、基本データベースから検索を行うことを特徴とする請求項1に記載のユーザ認識装置。
  3. 前記制御手段は、前記記憶手段に記憶された登録人の中から、前記特徴検出手段によりとらえた生態的特徴を有する登録人が抽出された場合、抽出頻度に基づき登録人を前記優先データベースに記憶させることを特徴とする請求項1または2に記載のユーザ認識装置。
  4. 前記制御手段は、比較照合して抽出された登録人の抽出頻度または抽出時間を記憶し、最新で抽出された登録人をまたは抽出頻度が最も多い最頻度な登録人を、前記優先データベースに登録することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のユーザ認識装置。
  5. 前記制御手段は、前記基本データベースにて比較照合して、前記両生態的特徴が一致した場合には、前記基本データベースから抽出された登録人の個人情報を前記優先データベースに記憶させることを特徴とする請求項2に記載のユーザ認識装置。
  6. 前記制御手段は、前記基本データベースから個人情報が前記優先データベースに記憶される場合、前記優先データベースから抽出されない最古な登録人を削除することを特徴とする請求項5に記載のユーザ認識装置。
  7. 前記制御手段は、前記優先データベースに、個人の生態的特徴に関連させて、抽出された登録人の最新時間および抽出頻度を記憶させることを特徴とする請求項1に記載のユーザ認識装置。
  8. 前記制御手段は、前記優先データベースに記憶される個人情報を、最新の抽出時間に基づいて入れ替えを行うことを特徴とする請求項1に記載のユーザ認識装置。
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