JP2004118115A - 光学機器 - Google Patents

光学機器 Download PDF

Info

Publication number
JP2004118115A
JP2004118115A JP2002284420A JP2002284420A JP2004118115A JP 2004118115 A JP2004118115 A JP 2004118115A JP 2002284420 A JP2002284420 A JP 2002284420A JP 2002284420 A JP2002284420 A JP 2002284420A JP 2004118115 A JP2004118115 A JP 2004118115A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lens barrel
holding member
light
lens
optical
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002284420A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuichiro Kato
加藤  雄一郎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2002284420A priority Critical patent/JP2004118115A/ja
Publication of JP2004118115A publication Critical patent/JP2004118115A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Lens Barrels (AREA)

Abstract

【課題】レンズ鏡筒内に固定絞りを配置する場合、レンズ鏡筒が大型化したり、光学要素や固定絞りの光軸合わせ精度を確保しにくかったりする。
【解決手段】光学要素211と、内側にて光学要素を保持する保持部材202と、保持部材内に配置され、有効光線以外の光線を遮る遮光部材222とを有する光学機器において、遮光部材に、保持部材内に配置されることにより弾性変形する弾性部222aを設け、該弾性部がその弾性力によって保持部材の内面に圧接することにより、この遮光部材が保持部材内にて固定されるようにする。
【選択図】  図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、カメラ、レンズ鏡筒その他の光学機器に関し、さらに詳しくは、光学要素を保持する保持部材内に遮光部材を配置した光学機器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
レンズ鏡筒では、光学要素としてのレンズを小径化し、これに伴い該レンズを保持する保持筒を小径化するほど、有効光束と保持筒の内面とが近づき、保持筒の内面で反射した不要光(有害光)がゴーストやフレア等の光学的な影響をもたらす可能性が高くなる。
【0003】
このような場合、鏡筒内に固定絞りと呼ばれる遮光部材を設け、有害光が像面に到達しないような構造とすることが多い。固定絞りの配置方法としては、例えば、特許文献1にて提案されているものがある。
【0004】
【特許文献1】
特開平9−1273945号公報(図1)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1にて提案のものでは、前側の鏡筒と後側の鏡筒との間に固定絞りを挟み込み、さらに後側の鏡筒に、固定絞りの挟み込み位置周辺の外周を覆う部分が設けられているため、レンズ鏡筒が大型化(大径化)する。しかも、前側の鏡筒と後側の鏡筒とが分割された構成になっているため、これら鏡筒のそれぞれに保持された複数の光学要素や固定絞りの光軸合わせ精度を確保しにくい。
【0006】
そこで、本発明は、小型化が図れ、また光学要素および遮光部材の光軸合わせが容易である光学機器を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、本発明では、光学要素と、内側にて光学要素を保持する保持部材と、保持部材内に配置され、有効光線以外の光線を遮る遮光部材とを有する光学機器において、遮光部材に、保持部材内に配置されることにより弾性変形する弾性部を設け、該弾性部がその弾性力によって保持部材の内面に圧接することにより、この遮光部材が保持部材内にて固定されるようにしている。
【0008】
このように、遮光部材に、自身の弾性力によって保持部材の内面に圧接する弾性部を設けているため、遮光部材を保持部材内に挿入するだけで、遮光部材の保持部材内で固定が可能となる。したがって、光学機器の組立てが容易になる。しかも、特許文献1にて提案の構成のように遮光部材を配置するために保持部材を前後に分割したり、分割部分の外周を覆う構造を設ける必要がないので、光学機器の小型化を図ることが可能であるとともに、保持部材に保持される光学要素(複数の光学要素を有する場合にはこれら複数の光学要素同士)や遮光部材の光軸合わせ精度を確保し易い。
【0009】
なお、保持部材の内面に、光学要素が光軸方向において当接する受け部を周方向複数箇所に突出するよう形成し、上記弾性部を、保持部材の内面のうち上記受け部間の凹部に圧接させるようにするとよい。
【0010】
これにより、弾性部を光軸からできるだけ離すことが可能となり、弾性部での有害光の反射による光学的な影響を防止することが可能となる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下の実施形態では、スチルカメラ(デジタルカメラ、フィルムカメラ)やビデオカメラなどの光学機器のレンズ鏡筒部分に、本発明を適用した場合を説明する。
【0012】
(第1実施形態)
図1(a)は、本発明の第1実施形態であるレンズ鏡筒の正面図で、図1(b)は図1(a)におけるA−A線での断面図、図1(c)は図1(a)におけるB−B線での断面図である。
【0013】
本実施形態のレンズ鏡筒は、2つのレンズ群を有する単焦点レンズである。図1(a)〜(c)において、1群鏡筒201は固定の前玉レンズ群210を保持し、2群鏡筒202は、一般的にフォーカスレンズと呼ばれ、光軸方向に移動することで焦点合わせを行うフォーカスレンズ群211を保持する。1群鏡筒201の外周における周方向4箇所には突起部201aが形成されており、これら突起部201aが固定鏡筒203に形成された凹部内に挿入されることにより、1群鏡筒201が、固定鏡筒203に対する回転が阻止された状態で固定鏡筒203に保持される。
【0014】
204はCCDホルダ204であり、その後端部において図1には図示しない固体撮像素子としてのCCD(CMOSセンサ等、他の撮像素子でもよい)を保持するとともに、その前端部が固定鏡筒203の後部に対して結合される。
【0015】
ガイドバー205a,205bは光軸と略平行に延びるように、その両端部が固定鏡筒203とCCDホルダ204とにより保持されている。これらガイドバー205aには、2群鏡筒202に形成されたスリーブ部202aがスライド可能に係合しており。これにより2群鏡筒202の光軸方向への移動案内が行われる。一方、ガイドバー205bには、2群鏡筒202に形成されたU字形状部202bが係合しており、これにより、2群鏡筒202のガイドバー205a回りでの回転が阻止される。
【0016】
また、図1(c)に示すように、2群鏡筒202に設けられたラック209がステッピングモータ208の出力軸と一体化されたリードスクリュー208aに噛み合っている。これにより、ステッピングモータ208が作動してリードスクリュー208aが回転すると、リードスクリュー208aとラック209との噛み合い作用によってリードスクリュー208aの回転運動がラック209(2群鏡筒202)の直進運動に変換される。これにより、2群鏡筒202はガイドバー205a,205bに沿って光軸方向に進退駆動される。
【0017】
なお、本実施形態では、2群鏡筒202の駆動源としてステッピングモータを用いているが、DCモータ、リニアモータおよび振動型モータなど、他のモータを用いても構わない。
【0018】
また、このようなステッピングモータを用いてレンズ群を保持する保持部材(本実施形態では、2群鏡筒202)を移動させる場合には、フォトインタラプタ等を用いて保持部材が光軸方向における所定の基準位置に位置することを検出し、その後ステッピングモータに与える駆動パルスの数を連続的にカウントすることにより、保持部材の位置を検出する。そして、検出された位置情報は、本実施形態の場合は、自動焦点調節制御等に用いられる。
【0019】
206は前玉レンズ群210とフォーカスレンズ群211との間に配置された絞りユニットである。この絞りユニット206は、複数の絞り羽根206aを開閉動作させることにより像面に到達する光量を調節する。
【0020】
207はフォーカスレンズ群211の外形に接着により貼り付けられたリングドーナツ形状をした接着マスクで、接着マスク207は有効光束外光や鏡筒内部の形状に反射された光を遮るために取り付けられている。
【0021】
図2には、本実施形態のレンズ鏡筒を備えたカメラ全体の電気的構成を示している。この図において、図1(a)〜(c)にて説明したレンズ鏡筒の構成要素については、図1(a)〜(c)と同符号を付す。
【0022】
212は前述したCCD等の固定撮像素子である。214は絞りユニット206の絞り羽根206aを駆動するための絞り駆動源であり、ステッピングモータ等が用いられる。
【0023】
221はフォーカスエンコーダである。このフォーカスエンコーダ221は、フォーカスレンズ群211(2群鏡筒202)が光軸方向の基準位置に位置するか否かを判別するための位置検出機能を有する。
【0024】
本実施形態のように、ステッッピングモータ208をフォーカスレンズ群211の駆動源として用いる場合には、前述したように、基準位置に2群鏡筒202を移動させ、その後、ステッピングモータに入力される駆動パルス数を連続してカウントし、フォーカスレンズ群211の位置を検出する。なお、フォーカスレンズ群211を保持する2群鏡筒202の駆動源としてDCモータを用いる場合には、ボリュームなどの絶対位置エンコーダを用いたり、その他の磁気式、光学式の位置検出器を用いたりする。
【0025】
また、220は絞りエンコーダであり、絞り駆動源214の内部にホール素子を配置し、ロータとステータの回転位置関係を検出する方式のものなどが用いられる。
【0026】
213は本カメラの制御を司るCPUである。219はカメラ信号処理回路であり、固定撮像素子212の出力に対して所定の増幅やガンマ補正などを施す。
【0027】
これらの所定の処理を受けた映像信号のコントラスト信号は、AEゲート216およびAFゲート217を通過する。即ち、露出決定およびピント合わせのために最適な信号の取り出し範囲が全画面内のうちこのゲートで設定される。このゲートの大きさは可変であったり、複数設けられたりする場合もある。
【0028】
218はAF(オートフォーカス)動作のためのAF信号を処理するAF信号処理回路であり、映像信号の高周波成分に関する1つもしくは複数の出力を生成する。
【0029】
AF動作では、AF信号処理回路218の出力がピークを示すように、CPU212は、フォーカス駆動源としてのステッピングモータ208を駆動制御する。
【0030】
また、適正露出を得るために、CPU212は、AEゲート216を通過したY信号の出力の平均値を所定の値として、絞りエンコーダ220の出力がこの所定値となるように絞り駆動源214を駆動制御して、開口径をコントロールする。
【0031】
図3には、本実施形態のカメラを分解して示している。図3において、絞りユニット206は、メータである絞り駆動源214に通電し、2枚の絞り羽根206a,206bを光軸直交面内で互いに反対向きに略直線駆動することによって開閉動作させ、絞り開口径を変更する。
【0032】
より具体的には、絞り駆動源214の不図示のコイルへの通電を行うと、この絞り駆動源214の不図示の出力軸と一体的にレバー206cが所定の回転範囲で回転運動する。このレバー206cは2枚の絞り羽根206aに連結されており、レバー206cが回転することによって、2枚の絞り羽根206aが互いに反対向きに運動し、絞り開口径を変化させる。206dは押さえ板であり、絞り羽根206aが光軸方向に変位しないように押さえる役割を持つ。
【0033】
絞りユニットとしては、このような2枚の絞り羽根を略直線駆動する方式のほかに、2枚の絞り羽根を旋回駆動する方式のものを用いてもよい。さらに、駆動部の動きを光軸中心に回動可能な風車と称する連動板に伝達し、この風車上に設けられたピンに絞り羽根を連動させることで、5〜6枚の絞り羽根を用いて絞り開口面積を変化させる、いわゆる虹彩型絞りを用いてもよい。
【0034】
前玉レンズ群210を保持する1群鏡筒201は、この1群鏡筒201に設けられた4箇所の突起部201aを固定鏡筒203の4箇所の凹部203aに挿入し、これら突起部201aの後端部を凹部203aの奥側の面に突き当てることにより、固定鏡筒203に対し光軸方向にて位置決めされる。1群鏡筒201は、固定鏡筒203に突き当てられた状態で、突き当て面に沿って(すなわち、光軸直交方向にて)位置調整が可能である。
【0035】
この位置調整範囲は、1群鏡筒201および突起部201aの外周面と、固定鏡筒203および凹部203aの内周面とが当接することにより制限される。この位置調整範囲で1群鏡筒201を所望の光学性能が得られるように不図示の治具により固定し、突起部201aと凹部203aとの間に接着剤を流し込むことで1群鏡筒201を固定鏡筒203に対して固定する。
【0036】
ここにいう光学性能とは、いわゆる片ぼけや像面の倒れが特に考慮される。1群鏡筒201は、本実施形態のレンズ鏡筒を組立てる際に、2群鏡筒202や絞りユニット206を組立てた後に最後に取り付けられ、上記光学性能を確認した上で、固定鏡筒203に固定される。
【0037】
ところで、前述した通り、レンズの小型化によって、有効光束に鏡筒内壁やレンズコバ等が近づき、ゴーストやフレアーなどの有害光を発生する可能性は高くなる。この有害光対策として、本実施形態では、2群鏡筒202内に、この2群鏡筒202とは別体の遮光マスク(遮光部材)222を設置している。
【0038】
図4(a)〜(d)には、2群鏡筒202の構成を詳細に示している。また、図4(e)には、遮光マスク222の組み付け前の状態を示している。なお、これらの図において、一点鎖線は光軸を示している。
【0039】
2群鏡筒202は、その全体が樹脂材で、一般的な成型技術である射出成型により一体成形されている。2群鏡筒202の内周は、前側(図4(a)における左側)から順に階段状に内径が大きくなっており、射出成型の金型における、いわゆる固定側、可動側どちらかの一方の型割により成形される。
【0040】
2群鏡筒202の内周は、前側から順に、フォーカスレンズ群211のうち外径の小さな前側レンズ211aを保持する小径部分と、この小径部分よりも内径が大きく、遮光マスク222とフォーカスレンズ群211のうち外径の大きな後側レンズ211bを保持する大径部分とを有する。
【0041】
まず、この2群鏡筒202に対し、矢印223で示す方向(後方)から前側レンズ211aが挿入され、前側レンズ211aは上記小径部分の前端部に径方向内方に突出するよう形成された突き当て部202eに突き当てられる。これにより、前側レンズ211aの光軸直交方向での位置が決まる。そして、小径部分の後端部に形成された加締め部202dを熱変形させることによって前側レンズ211aを加締める。これにより、前側レンズ211aは突き当て部202eと加締め部202dとの間に挟まれ、光軸方向の位置が決まる。
【0042】
ここで、図4(b)に示すように、加締め部202dは、上記小径部分の周方向3箇所に120°間隔で設けられている。これにより、前側レンズ211aは、いわゆる3点加締め構造により2群鏡筒202内に固定される。
【0043】
図4(e)に示すように、遮光マスク222は、リング状の遮光部222bと、この遮光部222bの外周における周方向3箇所に、120°間隔で設けられたバネ足部(弾性部)222aとを有している。
【0044】
遮光マスク222は板状の金属板により一体形成され、バネ足部222aは、遮光部222bに対して後方に折り曲げられる。ここで、バネ足部222aは、光軸と平行なライン(遮光部222bに垂直なライン)に対して遮光部222bの径方向外方に広がる角度224を持つように折り曲げられる。
【0045】
この遮光マスク222は、2群鏡筒202内の大径部分に矢印223で示す方向から挿入される。この際、バネ足部222aは、2群鏡筒202の内周面によって径方向内方に押されて弾性変形する。このため、バネ足部222aには2群鏡筒202の径方向外方に向かう弾性力が発生し、この弾性力によって2群鏡筒202の内面に圧接する。
【0046】
一方、2群鏡筒202内の大径部分には、周方向3箇所に120°間隔で(但し、加締め部202dに対して60°位相がずれた位置に)、後側レンズ211bの突き当てを受ける受け部202bが、径方向内方に突出するように形成されている。
【0047】
遮光マスク222は、バネ足部222aがこれら受け部202bの間の凹部(すなわち、大径部分における受け部202b以外の内周面の部分)に入り込むように2群鏡筒202内に挿入され、上記小径部分の後端における加締め部202dが設けられていない箇所に突き当てられる。
【0048】
こうして、2群鏡筒202内に挿入された遮光マスク222は、上記凹部にバネ足部222aが圧接することにより、2群鏡筒202内で光軸方向および光軸直交方向の位置が決まった状態で固定される。
【0049】
そして、後側レンズ群211bが2群鏡筒202内の大径部分に矢印223で示す方向から挿入され、3つの受け部202bの後端面に突き当てられる。そして、大径部分の後端部に設けられた加締め部202fを熱変形させて後側レンズ群211bを加締めることにより、後側レンズ群211bは光軸方向および光軸直交方向の位置が決められて固定される。
【0050】
以上のように、本実施形態では、遮光マスク222を2群鏡筒202内に挿入するだけで、2群鏡筒202内の所定の位置に固定することができる。したがって、レンズ鏡筒の組立てが容易である。また、本実施形態では、2群鏡筒202を一体成形しているため、2群鏡筒202ひいてはレンズ鏡筒全体を小型化(小径化)することができるとともに、前側レンズ211a、後側レンズ211bおよび遮光マスク222の光軸合わせ精度を確保し易い。
【0051】
さらに、遮光マスク222のバネ足部222aを、受け部202b間の凹部に圧接させているので、バネ足部222aを光軸から離すことができ、バネ足部222aでの有害光の反射による光学的な影響を防止することができる。
【0052】
なお、本実施形態では、遮光マスク222を板金により製作する場合について説明したが、不要光を遮光でき、弾性を有するバネ足部を設けることができる材料であれば、樹脂等の他の材料でも構わない。
【0053】
(第2実施形態)
図6(a),(b)には、本発明の第2実施形態であるレンズ鏡筒のうち2群鏡筒の構成を示している。なお、本実施形態のレンズ鏡筒の基本的な構成は第1実施形態と同じであり、共通する構成要素には第1実施形態と同符号を付して説明に代える。
【0054】
また、本実施形態でも、2群鏡筒202’内に、前側レンズ群211、遮光マスク225および後側レンズ211の順番で挿入される。
【0055】
本実施形態の2群鏡筒202’には、第1実施形態と同様に、前側レンズ群211aを保持する小径部分と、後群レンズ群211bを保持する大径部分とが設けられているが、前側レンズ群211aの3点加締め構造や後群レンズ群211bの3点受けの構造は設けられていない。
【0056】
その代わりに、本実施形態では、遮光マスク225が、前側レンズ群211aの押さえ部材としての機能を有する。つまり、遮光マスク225は、前側レンズ211aに当接して前側レンズ群211aの光軸方向の位置決めをする。
【0057】
本実施形態でも、遮光マスク225には、第1実施形態と同様に、バネ足部225aを有しており、このバネ足部225aが自身の弾性力によって2群鏡筒202’の内周面に圧接することにより、遮光マスク225が2群鏡筒202’内で固定され、かつ上述したように、前側レンズ211aを押さえる。
【0058】
さらに、遮光マスク225のバネ足部225aの後端には、後側レンズ211bが突き当てられる。すなわち、遮光マスク225(バネ足部225a)は後側レンズ211bの受け部材としての機能も有する。そして、第1実施形態と同様に、2群鏡筒202’の後端部を熱変形させることにより後側レンズ211bが加締められる。
【0059】
以上のように、本実施形態では、第1実施形態と同様の作用効果を得られるのに加え、遮光マスク225が前側レンズ211aの押さえおよび後側レンズ211bの受けとしての機能を果たすので、2群鏡筒202’の内周構造を簡略化することができ、2群鏡筒202’を成形するための型構造が簡単になる。
【0060】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、遮光部材を保持部材内に挿入するだけで、遮光部材を保持部材内に固定することができるので、光学機器の組立てを容易にすることができる。しかも、保持部材を一体成形することも可能となるので、光学機器の小型化を図れるとともに、保持部材に保持される光学要素(複数の光学要素を有する場合にはこれら複数の光学要素同士)や遮光部材の光軸合わせ精度を容易に確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態であるカメラに備えられるレンズ鏡筒の正面図および断面図である。
【図2】上記カメラの電気的構成を示すブロック図である。
【図3】上記レンズ鏡筒の分解斜視図である。
【図4】上記レンズ鏡筒に含まれる2群鏡筒の詳細説明図である。
【図5】本発明の第2実施形態であるカメラに備えられるレンズ鏡筒の断面図および正面図である。
【符号の説明】
201  1群鏡筒
202,202’  2群鏡筒
203  固定鏡筒
204  CCDホルダ
205a,205b  ガイドバー
206  絞りユニット
207  接着マスク
208  ステッピングモータ
209  ラック
210  前玉レンズ群
211  フォーカスレンズ群
211a  前側レンズ
211b  後側レンズ
212  固体撮像装置
213  CPU
214  絞り駆動源
222,225  遮光マスク
222a,225a  バネ足部

Claims (3)

  1. 光学要素と、
    内側にて前記光学要素を保持する保持部材と、
    前記保持部材内に配置され、有効光線以外の光線を遮る遮光部材とを有し、
    前記遮光部材は、前記保持部材内に配置されることにより弾性変形する弾性部を備え、該弾性部がその弾性力によって前記保持部材の内面に圧接することにより、前記保持部材内にて固定されることを特徴とする光学機器。
  2. 前記保持部材の内面に、前記光学要素が光軸方向において当接する受け部が周方向複数箇所に突出するよう形成されており、
    前記弾性部は、前記保持部材の内面のうち前記受け部間の凹部に圧接することを特徴とする請求項1に記載の光学機器。
  3. 前記保持部材は少なくとも2つの光学要素を保持し、前記遮光部材は前記2つの光学要素の間に配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の光学機器。
JP2002284420A 2002-09-27 2002-09-27 光学機器 Pending JP2004118115A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002284420A JP2004118115A (ja) 2002-09-27 2002-09-27 光学機器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002284420A JP2004118115A (ja) 2002-09-27 2002-09-27 光学機器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004118115A true JP2004118115A (ja) 2004-04-15

Family

ID=32277986

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002284420A Pending JP2004118115A (ja) 2002-09-27 2002-09-27 光学機器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004118115A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016024299A (ja) * 2014-07-18 2016-02-08 キヤノン株式会社 光学機器
CN107121873A (zh) * 2016-02-24 2017-09-01 佳能株式会社 光学装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016024299A (ja) * 2014-07-18 2016-02-08 キヤノン株式会社 光学機器
CN107121873A (zh) * 2016-02-24 2017-09-01 佳能株式会社 光学装置
CN107121873B (zh) * 2016-02-24 2020-07-24 佳能株式会社 光学装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7907321B2 (en) Light-amount adjusting apparatus, optical apparatus, and method for manufacturing the light-amount adjusting apparatus
US9104088B2 (en) Light amount adjusting apparatus, lens barrel, and imaging apparatus
KR20070100116A (ko) 렌즈 배럴 및 촬상 장치
JP2008065179A (ja) フレキシブル基板の固定構造
JP5464939B2 (ja) 光学機器
JP2024026838A (ja) 光学装置及び撮像装置
JP5868074B2 (ja) レンズ鏡筒、及び撮像装置
JP5595060B2 (ja) 光量調整装置とそれを有する撮像装置
JP2007133169A (ja) レンズ移動装置
JP2004118115A (ja) 光学機器
JP4768171B2 (ja) レンズ駆動装置
US7050243B2 (en) Lens apparatus, camera system, and camera
JP2015072419A (ja) 光量調整装置およびそれを備えた光学機器、撮像装置
JP2011064973A (ja) レンズ装置
JP5046784B2 (ja) レンズ鏡筒およびカメラ装置
JP2010145504A (ja) レンズ鏡筒
JP2011033989A (ja) レンズ装置
JP5430071B2 (ja) 光学素子の保持機構および撮像装置
JP2011133592A (ja) レンズ鏡筒
JP2011033885A (ja) レンズ装置
JP2017116642A (ja) 光量調整装置およびこれを用いたレンズ鏡筒、光学機器
JP2004163751A (ja) レンズ枠
JP2000035528A (ja) レンズ駆動装置
JP2004045566A (ja) レンズ装置およびこれを備えた撮像装置
JP5300632B2 (ja) レンズ装置