JP2004117770A - カメラ - Google Patents
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Abstract
【課題】操作しやすく取り扱いが容易なカメラを提供する。
【解決手段】カメラボディ12の背面に設けられた液晶モニタ24は、カメラボディ12に対して押し込み可能に支持されており、その裏側にはスイッチ40A〜40Dが配設されている。液晶モニタ24をカメラボディ12に向けて押し込むと、押し込んだ位置に対応する位置に配設されたスイッチ40A〜40Dが、液晶モニタ24の裏面に押される。
【選択図】 図3
【解決手段】カメラボディ12の背面に設けられた液晶モニタ24は、カメラボディ12に対して押し込み可能に支持されており、その裏側にはスイッチ40A〜40Dが配設されている。液晶モニタ24をカメラボディ12に向けて押し込むと、押し込んだ位置に対応する位置に配設されたスイッチ40A〜40Dが、液晶モニタ24の裏面に押される。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はカメラに係り、特にカメラボディに液晶モニタを備えたカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、デジタルカメラは多機能化しており、本来の静止画撮影機能だけでなく、動画撮影機能や音楽再生機能などを備えたものもある。そして、この多機能化に伴いカメラボディには、複数のスイッチが設けられるようになっている。
【0003】
しかしながら、カメラボディに複数のスイッチを設けることとすると、そのためのスペースが必要となり、カメラボディが大型化するという欠点がある。また、カメラボディ12に複数のスイッチが設けられていると、指が不用意にスイッチに触れて、思わぬ誤動作を招くという欠点もある。さらに、カメラボディに複数のスイッチが設けられていると、カメラの操作に慣れていない者にとっては混乱を招きやすいという欠点がある。
【0004】
そこで、デジタルカメラに設けられる液晶モニタをタッチパネルで構成し、このタッチパネルによる画面タッチでカメラを操作するデジタルカメラが提案されている(たとえば、特許文献1、2)。
【0005】
【特許文献1】
特開平9−116792号公報
【0006】
【特許文献1】
特開平11−252427号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、タッチパネルは、表面の強度が弱く、壊れやすいため、取り扱いが不便であるという欠点がある。
【0008】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、操作しやすく取り扱いが容易なカメラを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は、前記目的を達成するために、カメラボディに液晶モニタを備えたカメラにおいて、前記液晶モニタは、パネル状に形成されるとともに、前記カメラボディに対して押し込み可能に支持され、該液晶モニタが押し込まれることにより、該液晶モニタの裏側に配設されたスイッチが、該液晶モニタに押圧されることを特徴とするカメラを提供する。
【0010】
また、請求項2に係る発明は、前記目的を達成するために、前記液晶モニタは、各辺及び/又は各コーナー部が個別に押し込み可能に支持され、該液晶モニタの裏側には、各辺又は各コーナー部が押し込まれることにより、個別に押圧されるスイッチが前記各辺及び/又はコーナー部に対応して複数配設されていることを特徴とする請求項1に記載のカメラを提供する。
【0011】
また、請求項3に係る発明は、前記目的を達成するために、前記液晶モニタには、該液晶モニタが押し込まれることによって有効となる前記カメラの機能が表示されることを特徴とする請求項1又は2に記載のカメラを提供する。
【0012】
また、請求項4に係る発明は、前記目的を達成するために、カメラボディに液晶モニタを備えたカメラにおいて、前記液晶モニタが前記カメラボディに対してスライド可能に支持され、該液晶モニタのスライドに連動して前記カメラの電源スイッチがオン/オフされることを特徴とするカメラを提供する。
【0013】
本発明によれば、液晶モニタ自体が押圧式のスイッチとして機能する。これにより、カメラボディに設置するスイッチを減らすことができ、カメラボディをコンパクト化することができる。また、カメラボディに設置するスイッチの数が減らせることにより、液晶モニタの設置スペースが広がり、大きな液晶モニタを設置することができるようになる。さらに、液晶モニタにスイッチの機能を表示させることにより、カメラの操作になれていない者にとっても、容易にカメラを操作することができるようになり、操作性が向上する。また、タッチパネルと異なり、通常の液晶モニタを用いて構成することができるので、液晶モニタの表面の強度を確保することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に従って本発明に係るカメラの好ましい実施の形態について詳説する。
【0015】
図1、図2は、それぞれ本発明に係るカメラの第1の実施形態を示す正面斜視図と背面斜視図である。このカメラ10は、CCDを用いて画像をデジタル信号に変換し、記録媒体に記録するデジタルカメラである。
【0016】
図1に示すように、矩形の箱状に形成されたカメラボディ12の正面には、撮影レンズ14、ファインダ窓16、ストロボ18等が設けられており、上面にはレリーズボタン20が設けられている。また、図2に示すように、カメラボディ12の背面には、ファインダ接眼部22、液晶モニタ24、電源ボタン26、モード切替スイッチ28、表示ボタン30及びキャンセルボタン32等が設けられている。
【0017】
液晶モニタ24は、矩形のパネル状に形成されており、カメラボディ12の背面に形成された開口部34の内側に嵌め込まれている。この開口部34の内側には、図4に示すように、内枠36が形成されており、この内枠36の内周部に液晶モニタ24が遊嵌されている。
【0018】
また、この内枠36の底部には、図4に示すように、スイッチ基板38が設けられている。このスイッチ基板38には、各コーナー部にスイッチ40A〜40Dが設けられており(図3参照)、このスイッチ40A〜40Dを囲うようにしてスプリング42A〜42Dが取り付けられている。液晶モニタ24は、このスプリング42A〜42D上に支持されており、このスプリング42A〜42Dの付勢力に抗してカメラボディ12の内側に押し込み可能に支持されている。
【0019】
このように、液晶モニタ24は、カメラボディ12に対して押し込み可能に支持され、その表面の右上隅を押圧すると、図4(b)に示すように、裏面の右上隅に設けられた接触子44Aが、スイッチ基板38の右上隅に設けられたスイッチ40Aを押圧し、右下隅を押圧すると、裏面の右下隅に設けられた接触子44Bが、スイッチ基板38の右下隅に設けられたスイッチ40Bを押圧する。同様に、表面の左下隅を押圧すると、裏面の左下隅に設けられた接触子44Cが、スイッチ基板38の右下隅に設けられたスイッチ40Cを押圧し、左上隅を押圧すると、裏面の左上隅に設けられた接触子44Dが、スイッチ基板38の左上隅に設けられたスイッチ40Dを押圧する。
【0020】
また、液晶モニタ24は、その表面の右辺部を押圧すると、裏面の右上隅に設けられた接触子44Aと右下隅に設けられ接触子44Bとが、スイッチ基板38の右上隅に設けられたスイッチ40Aと右下隅に設けられたスイッチ40Bとを押圧し、下辺部を押圧すると、裏面の右下隅に設けられた接触子44Bと左下隅に設けられ接触子44Cとが、スイッチ基板38の右下隅に設けられたスイッチ40Bと左下隅に設けられたスイッチ40Cとを押圧する。また、その表面の左辺部を押圧すると、裏面の左下隅に設けられた接触子44Cと左上隅に設けられ接触子44Dとが、スイッチ基板38の左下隅に設けられたスイッチ40Cと左上隅に設けられたスイッチ40Dとを押圧し、上辺部を押圧すると、裏面の左上隅に設けられた接触子44Dと右上隅に設けられ接触子44Aとが、スイッチ基板38の左上隅に設けられたスイッチ40Cと右上隅に設けられたスイッチ40Aとを押圧する。
【0021】
さらに、液晶モニタ24は、図4(c)に示すように、全体(中央)をカメラボディ12に向けて押し込むと、裏面の四隅に設けられた接触子44A〜44Dが、スイッチ基板38上に設けられたすべてのスイッチ40A〜40Dを押圧する。
【0022】
図5は、本実施の形態のカメラ10の内部構成を示したブロック図である。同図において、中央処理装置(CPU)80は、本カメラシステムを統括制御する制御部であり、液晶モニタ24の裏側に設けられた各スイッチ40A〜40Dを含む操作部(レリーズボタン20、電源ボタン26、モード切替スイッチ28、表示ボタン30、キャンセルボタン32等)からの入力信号に基づいて各回路を制御する。
【0023】
ここで、液晶モニタ24の裏側に設けられた各スイッチ40A〜40Dは、それぞれ液晶モニタ24の裏面に設けられた接触子44A〜44Dに押されることにより、SA オン信号、SB オン信号、SC オン信号、SD オン信号が発生し、発生した信号は、CPU80に入力される。CPU80は、この入力信号に基づいて、液晶モニタ24のどの位置が押されたかを検出する。
【0024】
すなわち、CPU80は、SA オン信号が入力されることにより、液晶モニタ24の右上隅が押されたことを検出し、SB オン信号が入力されることにより、液晶モニタ24の右下隅が押されたことを検出する。同様に、SC オン信号が入力されることにより、液晶モニタ24の左下隅が押されたことを検出し、SD オン信号が入力されることにより、液晶モニタ24の左上隅が押されたことを検出する。
【0025】
また、CPU80は、SA オン信号とSB オン信号が入力されることにより、液晶モニタ24の右辺が押されたことを検出し、SB オン信号とSC オン信号が入力されることにより、液晶モニタ24の下辺が押されたことを検出する。また、SC オン信号とSD オン信号が入力されることにより、液晶モニタ24の左辺が押されたことを検出し、SD オン信号とSA オン信号が入力されることにより、液晶モニタ24の上辺が押されたことを検出する。
【0026】
さらに、CPU80は、SA オン信号、SB オン信号、SC オン信号、SD オン信号のすべてが入力されることにより、液晶モニタ24の全体(中央)が押されたことを検出する。
【0027】
このように、液晶モニタ24は、画像再生用のモニタとして機能に加えて、操作ボタンとしての機能を備えており、その押し込み操作により、カメラ10に対して8方向{(上、下、左、右)+(右上、右下、左下、左上)}の指示と、全体(中央)の押し込みの指示とを与えることができる。
【0028】
なお、レリーズボタン20は、いわゆる「半押し」と「全押し」とからなる二段ストロークタイプのボタンで構成されており、「半押し」により「S1オン信号」が発生し、「全押し」により「S2オン信号」が発生する。 発生したS1オン信号及びS2オン信号はCPU80に入力され、CPU80は、この信号に基づいて、レリーズボタン20の半押し操作と全押し操作を検出する。
【0029】
また、モード切替スイッチ28は、カメラ10の動作モードを切り替えるスイッチであり、撮影を行なう「撮影モード」と、撮影された画像を液晶モニタ24上で再生する「再生モード」とに設定される。CPU80には、このモード切替スイッチ28の接続状況を示す信号が入力される。
【0030】
さて、このモード切替スイッチ28によってカメラ10のモードを撮影モードに設定し、カメラ10を被写体に向けると、その被写体の光学像が撮影レンズ14に入射され、絞り46を介して固体撮像素子(CCD)48の受光面上に結像される。このCCD48の受光面上に結像された被写体の光学像は、CCD48内の各センサによって光の入射光量に応じた量の電荷信号に変換される。
【0031】
CCD48に蓄積された信号電荷は、タイミングジェネレータ50から加えられる転送パルスによって信号電荷に応じた電圧信号として順次読み出され、相関二重サンプリング回路/増幅器(CDS/AGC)52に加えられる。そして、このCDS/AGC52によって各画素ごとのR、G、B信号がサンプリングホールドされるとともに増幅され、A/D変換器54に加えられる。A/D変換器54は、順次入力されるR、G、B信号をデジタルのR、G、B信号に変換して画像入力コントローラ56に出力する。
【0032】
画像入力コントローラ56から入力されたデジタルの画像信号は、信号処理回路58においてオフセット処理、ホワイトバランス補正及び感度補正を含むゲインコントロール処理、ガンマ補正処理等の所定の信号処理が施されたのちVRAM60に入力される。VRAM60には、それぞれ1コマ分の画像データを記憶するA領域とB領域とが含まれており、このA領域とB領域に1コマ分の画像データが交互に書き換えられる。そして、このVRAM60のA領域とB領域から交互に画像データが読み出され、ビデオエンコーダ62でエンコーディングされて液晶モニタ24に表示される。撮影者は、この液晶モニタ24に表示された画像をもとに構図等を決定する。
【0033】
さて、上記の撮影モードにおいて、レリーズボタン20が半押しされると、CPU80にS1オン信号が出力される。CPU80は、このS1オン信号を入力することにより、露出制御とフォーカス制御を実施する。この露出制御とフォーカス制御は次のように行なわれる。
【0034】
まず、CCD48からA/D変換器54を介して出力される画像データが、画像入力コントローラ56を介してAF検出回路64とAE/AWB検出回路66に入力される。
【0035】
AF検出回路64は、入力された画像データに基づいて画像のコントラスト情報をCPU80に出力する。一方、AE/AWB検出回路66は、撮像領域を64分割(水平方向8・垂直方向8)して得られる各分割領域ごとにR、G、Bの画像データをR、G、Bごとに積算し、その各分割領域ごとのR、G、Bの積算データをCPU80に出力する。
【0036】
CPU80は、AF検出回路64から入力されたコントラスト情報に基づいて撮影レンズ14を制御し、被写体にピントを合わせる。また、AE/AWB検出回路66から入力された積算データに基づいて被写体の明るさ、すなわち撮影Ev値を算出し、この撮影Ev値に基づいて絞り値とシャッタースピードを決定する。
【0037】
この状態から更にレリーズボタン20が押し込まれ、レリーズボタン20が全押しされると、CPU80にS2オン信号が出力され、CPU80は、このS2オン信号を入力することにより、撮影制御を実行する。
【0038】
すなわち、決定した絞り値になるように図示しない絞り46を制御するとともに、決定したシャッタースピードになるようにタイミングジェネレータ50を介してCCD48の電荷蓄積時間を制御し、1コマ分の画像データを取り込む。
【0039】
CCD48から出力される1コマ分の画像データは、画像入力コントローラ56を介してメモリ(SDRAM) 68に入力され、このメモリ68に一時記憶されたのち信号処理回路58に読み出されて所定の信号処理が施される。そして、再びメモリ68に出力されたのち圧縮伸張処理回路70に出力され、JPEG等の所定の圧縮処理が施される。圧縮された画像データは、この後、メモリ68に一時記憶されたのち、メディアコントローラ72に読み出されて図示しないカードスロットに装填されたメモリカード74に記録される。
【0040】
以上のようにしてメモリカード74に記録された画像データは、カメラ10のモードを再生モードに設定することでメモリカード74から読み出され、液晶モニタ24上に再生表示される。
【0041】
すなわち、モード切替スイッチ28によってカメラ10が再生モードに設定されると、メモリカード74に記録された画像データが、メディアコントローラ72を介してメモリカード74からメモリ68に読み出される。そして、このメモリ68から圧縮伸張処理回路70に出力され、ここで伸張処理が施されたのちメモリ68を介してビデオエンコーダ62に出力され、ここでエンコーディングされて液晶モニタ24上に再生表示される。
【0042】
ところで、上述したように、本実施の形態のカメラ10では、液晶モニタ24がモニタとしてだけでなく操作ボタンとしても機能し、「メニュー/OKボタン」としての機能と、「8方向キー」としての機能が割り当てられている。すなわち、液晶モニタ24は、全体(中央部)が押されることにより、「メニュー/OKボタン」として機能し、周囲8方向が押されることにより、「8方向キー」として機能する。
【0043】
ここで、「メニュー/OKボタン」は、液晶モニタ24にメニュー画面の表示を指示したり、選択内容を確定を指示したり、処理の実行を指示したりするボタンとして機能する。
【0044】
一方、「8方向キー」は、図6(a)に示すように、メニュー画面において、メニュー項目の選択を指示したり、各種設定項目の選択を指示したりするキーとして機能する。また、図6(b)に示すように、右キーと左キーは、それぞれ再生モード時に1コマ送りボタン、1コマ戻しボタンとして機能し、上キーと下キーは、それぞれ再生モード時に再生画像の拡大ボタン、縮小ボタンとして機能する。また、図6(c)に示すように、上キーと下キーは、それぞれ撮影モード時にテレ側ズームボタン、ワイド側ズームボタンとして機能し、右キーと左キーは、それぞれ撮影モード時にマクロボタン、ストロボモード選択ボタンとして機能する。
【0045】
なお、液晶モニタ24と別に設けられたキャンセルボタン32は、メニュー画面において、メニューから選んだ項目の取消(キャンセル)を指示したり、一つ前の操作状態に戻るように指示したりするボタンとして機能する。
【0046】
また、表示ボタン30は、撮影モード時において、液晶モニタ24のオン・オフボタンとして機能する。
【0047】
このように、本実施の形態のカメラ10では、液晶モニタ24が、撮影画像の再生用モニタとしてだけでなく、操作ボタンとしても機能する。これにより、カメラボディ12に設置するスイッチの数を減らすことができ、誤操作を防止できると同時に、カメラボディ12をコンパクトにすることができる。
【0048】
また、カメラボディ12に設置するスイッチの数が減らせることにより、液晶モニタ24の設置スペースが広がり、大きな液晶モニタ24を設置することができるようになる。
【0049】
また、タッチパネルと異なり、通常の液晶モニタを用いて構成することができるので、液晶モニタ24の表面の強度を確保することができる。
【0050】
なお、液晶モニタ24は、上下左右及び四隅を押すことにより、それぞれ対応する機能が呼び出されるが、この際、液晶モニタ24を押す位置に応じて呼び出される機能を液晶モニタ24上に表示させることにより、更に操作性を向上させることができる。
【0051】
たとえば、図7(a)に示すように、再生モードにおいて、液晶モニタ24の右辺部を押すと、次のコマに進み、左辺部を押すと、前のコマに進み、上辺部を押すと、画像が拡大され、下辺部を押すと、画像が縮小される場合、その旨と押す位置を液晶モニタ24に表示する。
【0052】
また、たとえば、同図(b)に示すように、撮影モードにおいて、液晶モニタ24の上辺部を押すと、テレ側へのズーミングが行なわれ、左辺部を押すと、ワイド側へのズーミングが行なわれ、右辺部を押すと、ストロボモードが変更され、左辺部を押すと、マクロモードがオン/オフされる場合、その旨と押す位置を液晶モニタ24に表示する。
【0053】
また、たとえば、同図(c)に示すように、設定画面(ここでは、感度設定)において、液晶モニタ24のどの部分を押せば、どの機能が有効になるかを表示する。
【0054】
このように、液晶モニタ24に「押す位置」と「押すと有効になる機能」を表示することにより、カメラの操作に慣れていない者にとっても、容易にカメラを操作することができるようになり、操作性が向上する。
【0055】
なお、本実施の形態のカメラ10では、液晶モニタ24に対して「メニュー/OKボタン」としての機能と「8方向キー」としての機能を割り当てているが、液晶モニタ24に割り当てる機能は、これに限定されるものではない。
【0056】
また、本実施の形態のカメラ10では、液晶モニタ24に対して8方向の指示を入力できるように構成しているが、上下左右の4方向の指示を入力できるように構成してもよいし(4方向キーとしての機能) 、上下方向あるいは左右方向の2方向の指示を入力できるように構成してもよい(2方向キーとしての機能)。また、全体の押し込みのみの指示を入力できるように構成してもよい(メニュー/OKボタンとしての機能のみ)。
【0057】
図8は本発明に係るカメラの第2の実施の形態を示す背面図である。なお、上述した第1の実施の形態のカメラ10と同じ構成部材には、同じ符号を付して、その説明は省略する。
【0058】
図8に示すように、本実施の形態のカメラ100は、液晶モニタ24が横方向にスライド自在に設けられている。この液晶モニタ24が、嵌め込まれた内枠(不図示)の内壁面には、電源スイッチ102が設けられており、液晶モニタ24を右方向にスライドさせると、その液晶モニタ24の右側面に押圧されて、電源が投入される。逆に液晶モニタ24を左方向にスライドさせると、押圧が解除され、電源がオフにされる。
【0059】
このように、液晶モニタ24をスライド自在に設け、電源スイッチと連動させることにより、カメラボディ12に電源スイッチを設ける必要がなくなる。これにより、携帯時における誤動作を有効に防止することができる。
【0060】
なお、スライド方向は横方向に限らず上下方向にスライドさせるように構成してもよい。
【0061】
また、撮影レンズ14にレンズバリアが設けられている場合は、この電源のオン/オフに連動して、レンズバリアの開閉も行なうようにしてもよい。
【0062】
また、液晶モニタ24には、このスライドによる電源のオン/オフ機能に加えて、押し込み操作による操作ボタンの機能を持たせてもよい。
【0063】
図9は本発明に係るカメラの第3の実施の形態を示す背面図である。なお、上述した第1の実施の形態のカメラ10と同じ構成部材には、同じ符号を付して、その説明は省略する。
【0064】
図9に示すように、本実施の形態のカメラ110には、再生用の液晶モニタ24と操作用の液晶モニタ24Bとが別々に設けられている。操作用の液晶モニタ24Bは、上述した第1の実施の形態のカメラ10の液晶モニタ24を同様に構成されており、8方向の指示が入力できるように構成されている。
【0065】
これにより、操作用の液晶モニタ24Bに「押す位置」と「押すと有効になる機能」を表示することができるようになり、カメラの操作に慣れていない者にとっても、容易にカメラを操作することができるようになる。
【0066】
なお、上述した一連の実施の形態では、本発明をデジタルカメラに適用した例で説明したが、銀塩カメラにも適用することができる。
【0067】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、液晶モニタ自体が押圧式のスイッチとして機能するので、カメラボディに設置するスイッチを減らすことができ、カメラボディをコンパクト化することができる。また、カメラボディに設置するスイッチの数が減らせることにより、液晶モニタの設置スペースが広がり、大きな液晶モニタを設置することができるようになる。さらに、液晶モニタにスイッチの機能を表示させることにより、カメラの操作になれていない者にとっても、容易にカメラを操作することができるようになり、操作性が向上する。また、タッチパネルと異なり、通常の液晶モニタを用いて構成することができるので、液晶モニタの表面の強度を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るカメラの第1の実施の形態を示す正面斜視図
【図2】本発明に係るカメラの第1の実施の形態を示す背面斜視図
【図3】本発明に係るカメラの第1の実施の形態を示す背面図
【図4】液晶モニタの支持構造を示す断面図
【図5】カメラの内部構成を示すブロック図
【図6】液晶モニタの表示例を示す説明図
【図7】液晶モニタの表示例を示す説明図
【図8】本発明に係るカメラの第2の実施の形態を示す背面図
【図9】本発明に係るカメラの第3の実施の形態を示す背面図
【符号の説明】
10…カメラ、12…カメラボディ、14…撮影レンズ、16…ファインダ窓、18…ストロボ、20…レリーズボタン、22…ファインダ接眼部、24…液晶モニタ、26…電源ボタン、28…モード切替スイッチ、30…表示ボタン、32…キャンセルボタン、34…開口部、36…内枠、38…スイッチ基板、40A〜40D…スイッチ、42A〜42D…スプリング、44A〜44D…接触子、46…絞り、48…固体撮像素子(CCD)、50…タイミングジェネレータ、52…相関二重サンプリング回路/増幅器(CDS/AGC)、54…A/D変換器、56…画像入力コントローラ、58…信号処理回路、60…VRAM、62…ビデオエンコーダ、64…AF検出回路、66…AE/AWB検出回路、68…メモリ(SDRAM) 、70…圧縮伸張処理回路、72…メディアコントローラ、74…メモリカード、80…CPU、100…カメラ、102…電源スイッチ、110…カメラ、24A…再生用の液晶モニタ、24B…操作用の液晶モニタ
【発明の属する技術分野】
本発明はカメラに係り、特にカメラボディに液晶モニタを備えたカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、デジタルカメラは多機能化しており、本来の静止画撮影機能だけでなく、動画撮影機能や音楽再生機能などを備えたものもある。そして、この多機能化に伴いカメラボディには、複数のスイッチが設けられるようになっている。
【0003】
しかしながら、カメラボディに複数のスイッチを設けることとすると、そのためのスペースが必要となり、カメラボディが大型化するという欠点がある。また、カメラボディ12に複数のスイッチが設けられていると、指が不用意にスイッチに触れて、思わぬ誤動作を招くという欠点もある。さらに、カメラボディに複数のスイッチが設けられていると、カメラの操作に慣れていない者にとっては混乱を招きやすいという欠点がある。
【0004】
そこで、デジタルカメラに設けられる液晶モニタをタッチパネルで構成し、このタッチパネルによる画面タッチでカメラを操作するデジタルカメラが提案されている(たとえば、特許文献1、2)。
【0005】
【特許文献1】
特開平9−116792号公報
【0006】
【特許文献1】
特開平11−252427号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、タッチパネルは、表面の強度が弱く、壊れやすいため、取り扱いが不便であるという欠点がある。
【0008】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、操作しやすく取り扱いが容易なカメラを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は、前記目的を達成するために、カメラボディに液晶モニタを備えたカメラにおいて、前記液晶モニタは、パネル状に形成されるとともに、前記カメラボディに対して押し込み可能に支持され、該液晶モニタが押し込まれることにより、該液晶モニタの裏側に配設されたスイッチが、該液晶モニタに押圧されることを特徴とするカメラを提供する。
【0010】
また、請求項2に係る発明は、前記目的を達成するために、前記液晶モニタは、各辺及び/又は各コーナー部が個別に押し込み可能に支持され、該液晶モニタの裏側には、各辺又は各コーナー部が押し込まれることにより、個別に押圧されるスイッチが前記各辺及び/又はコーナー部に対応して複数配設されていることを特徴とする請求項1に記載のカメラを提供する。
【0011】
また、請求項3に係る発明は、前記目的を達成するために、前記液晶モニタには、該液晶モニタが押し込まれることによって有効となる前記カメラの機能が表示されることを特徴とする請求項1又は2に記載のカメラを提供する。
【0012】
また、請求項4に係る発明は、前記目的を達成するために、カメラボディに液晶モニタを備えたカメラにおいて、前記液晶モニタが前記カメラボディに対してスライド可能に支持され、該液晶モニタのスライドに連動して前記カメラの電源スイッチがオン/オフされることを特徴とするカメラを提供する。
【0013】
本発明によれば、液晶モニタ自体が押圧式のスイッチとして機能する。これにより、カメラボディに設置するスイッチを減らすことができ、カメラボディをコンパクト化することができる。また、カメラボディに設置するスイッチの数が減らせることにより、液晶モニタの設置スペースが広がり、大きな液晶モニタを設置することができるようになる。さらに、液晶モニタにスイッチの機能を表示させることにより、カメラの操作になれていない者にとっても、容易にカメラを操作することができるようになり、操作性が向上する。また、タッチパネルと異なり、通常の液晶モニタを用いて構成することができるので、液晶モニタの表面の強度を確保することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に従って本発明に係るカメラの好ましい実施の形態について詳説する。
【0015】
図1、図2は、それぞれ本発明に係るカメラの第1の実施形態を示す正面斜視図と背面斜視図である。このカメラ10は、CCDを用いて画像をデジタル信号に変換し、記録媒体に記録するデジタルカメラである。
【0016】
図1に示すように、矩形の箱状に形成されたカメラボディ12の正面には、撮影レンズ14、ファインダ窓16、ストロボ18等が設けられており、上面にはレリーズボタン20が設けられている。また、図2に示すように、カメラボディ12の背面には、ファインダ接眼部22、液晶モニタ24、電源ボタン26、モード切替スイッチ28、表示ボタン30及びキャンセルボタン32等が設けられている。
【0017】
液晶モニタ24は、矩形のパネル状に形成されており、カメラボディ12の背面に形成された開口部34の内側に嵌め込まれている。この開口部34の内側には、図4に示すように、内枠36が形成されており、この内枠36の内周部に液晶モニタ24が遊嵌されている。
【0018】
また、この内枠36の底部には、図4に示すように、スイッチ基板38が設けられている。このスイッチ基板38には、各コーナー部にスイッチ40A〜40Dが設けられており(図3参照)、このスイッチ40A〜40Dを囲うようにしてスプリング42A〜42Dが取り付けられている。液晶モニタ24は、このスプリング42A〜42D上に支持されており、このスプリング42A〜42Dの付勢力に抗してカメラボディ12の内側に押し込み可能に支持されている。
【0019】
このように、液晶モニタ24は、カメラボディ12に対して押し込み可能に支持され、その表面の右上隅を押圧すると、図4(b)に示すように、裏面の右上隅に設けられた接触子44Aが、スイッチ基板38の右上隅に設けられたスイッチ40Aを押圧し、右下隅を押圧すると、裏面の右下隅に設けられた接触子44Bが、スイッチ基板38の右下隅に設けられたスイッチ40Bを押圧する。同様に、表面の左下隅を押圧すると、裏面の左下隅に設けられた接触子44Cが、スイッチ基板38の右下隅に設けられたスイッチ40Cを押圧し、左上隅を押圧すると、裏面の左上隅に設けられた接触子44Dが、スイッチ基板38の左上隅に設けられたスイッチ40Dを押圧する。
【0020】
また、液晶モニタ24は、その表面の右辺部を押圧すると、裏面の右上隅に設けられた接触子44Aと右下隅に設けられ接触子44Bとが、スイッチ基板38の右上隅に設けられたスイッチ40Aと右下隅に設けられたスイッチ40Bとを押圧し、下辺部を押圧すると、裏面の右下隅に設けられた接触子44Bと左下隅に設けられ接触子44Cとが、スイッチ基板38の右下隅に設けられたスイッチ40Bと左下隅に設けられたスイッチ40Cとを押圧する。また、その表面の左辺部を押圧すると、裏面の左下隅に設けられた接触子44Cと左上隅に設けられ接触子44Dとが、スイッチ基板38の左下隅に設けられたスイッチ40Cと左上隅に設けられたスイッチ40Dとを押圧し、上辺部を押圧すると、裏面の左上隅に設けられた接触子44Dと右上隅に設けられ接触子44Aとが、スイッチ基板38の左上隅に設けられたスイッチ40Cと右上隅に設けられたスイッチ40Aとを押圧する。
【0021】
さらに、液晶モニタ24は、図4(c)に示すように、全体(中央)をカメラボディ12に向けて押し込むと、裏面の四隅に設けられた接触子44A〜44Dが、スイッチ基板38上に設けられたすべてのスイッチ40A〜40Dを押圧する。
【0022】
図5は、本実施の形態のカメラ10の内部構成を示したブロック図である。同図において、中央処理装置(CPU)80は、本カメラシステムを統括制御する制御部であり、液晶モニタ24の裏側に設けられた各スイッチ40A〜40Dを含む操作部(レリーズボタン20、電源ボタン26、モード切替スイッチ28、表示ボタン30、キャンセルボタン32等)からの入力信号に基づいて各回路を制御する。
【0023】
ここで、液晶モニタ24の裏側に設けられた各スイッチ40A〜40Dは、それぞれ液晶モニタ24の裏面に設けられた接触子44A〜44Dに押されることにより、SA オン信号、SB オン信号、SC オン信号、SD オン信号が発生し、発生した信号は、CPU80に入力される。CPU80は、この入力信号に基づいて、液晶モニタ24のどの位置が押されたかを検出する。
【0024】
すなわち、CPU80は、SA オン信号が入力されることにより、液晶モニタ24の右上隅が押されたことを検出し、SB オン信号が入力されることにより、液晶モニタ24の右下隅が押されたことを検出する。同様に、SC オン信号が入力されることにより、液晶モニタ24の左下隅が押されたことを検出し、SD オン信号が入力されることにより、液晶モニタ24の左上隅が押されたことを検出する。
【0025】
また、CPU80は、SA オン信号とSB オン信号が入力されることにより、液晶モニタ24の右辺が押されたことを検出し、SB オン信号とSC オン信号が入力されることにより、液晶モニタ24の下辺が押されたことを検出する。また、SC オン信号とSD オン信号が入力されることにより、液晶モニタ24の左辺が押されたことを検出し、SD オン信号とSA オン信号が入力されることにより、液晶モニタ24の上辺が押されたことを検出する。
【0026】
さらに、CPU80は、SA オン信号、SB オン信号、SC オン信号、SD オン信号のすべてが入力されることにより、液晶モニタ24の全体(中央)が押されたことを検出する。
【0027】
このように、液晶モニタ24は、画像再生用のモニタとして機能に加えて、操作ボタンとしての機能を備えており、その押し込み操作により、カメラ10に対して8方向{(上、下、左、右)+(右上、右下、左下、左上)}の指示と、全体(中央)の押し込みの指示とを与えることができる。
【0028】
なお、レリーズボタン20は、いわゆる「半押し」と「全押し」とからなる二段ストロークタイプのボタンで構成されており、「半押し」により「S1オン信号」が発生し、「全押し」により「S2オン信号」が発生する。 発生したS1オン信号及びS2オン信号はCPU80に入力され、CPU80は、この信号に基づいて、レリーズボタン20の半押し操作と全押し操作を検出する。
【0029】
また、モード切替スイッチ28は、カメラ10の動作モードを切り替えるスイッチであり、撮影を行なう「撮影モード」と、撮影された画像を液晶モニタ24上で再生する「再生モード」とに設定される。CPU80には、このモード切替スイッチ28の接続状況を示す信号が入力される。
【0030】
さて、このモード切替スイッチ28によってカメラ10のモードを撮影モードに設定し、カメラ10を被写体に向けると、その被写体の光学像が撮影レンズ14に入射され、絞り46を介して固体撮像素子(CCD)48の受光面上に結像される。このCCD48の受光面上に結像された被写体の光学像は、CCD48内の各センサによって光の入射光量に応じた量の電荷信号に変換される。
【0031】
CCD48に蓄積された信号電荷は、タイミングジェネレータ50から加えられる転送パルスによって信号電荷に応じた電圧信号として順次読み出され、相関二重サンプリング回路/増幅器(CDS/AGC)52に加えられる。そして、このCDS/AGC52によって各画素ごとのR、G、B信号がサンプリングホールドされるとともに増幅され、A/D変換器54に加えられる。A/D変換器54は、順次入力されるR、G、B信号をデジタルのR、G、B信号に変換して画像入力コントローラ56に出力する。
【0032】
画像入力コントローラ56から入力されたデジタルの画像信号は、信号処理回路58においてオフセット処理、ホワイトバランス補正及び感度補正を含むゲインコントロール処理、ガンマ補正処理等の所定の信号処理が施されたのちVRAM60に入力される。VRAM60には、それぞれ1コマ分の画像データを記憶するA領域とB領域とが含まれており、このA領域とB領域に1コマ分の画像データが交互に書き換えられる。そして、このVRAM60のA領域とB領域から交互に画像データが読み出され、ビデオエンコーダ62でエンコーディングされて液晶モニタ24に表示される。撮影者は、この液晶モニタ24に表示された画像をもとに構図等を決定する。
【0033】
さて、上記の撮影モードにおいて、レリーズボタン20が半押しされると、CPU80にS1オン信号が出力される。CPU80は、このS1オン信号を入力することにより、露出制御とフォーカス制御を実施する。この露出制御とフォーカス制御は次のように行なわれる。
【0034】
まず、CCD48からA/D変換器54を介して出力される画像データが、画像入力コントローラ56を介してAF検出回路64とAE/AWB検出回路66に入力される。
【0035】
AF検出回路64は、入力された画像データに基づいて画像のコントラスト情報をCPU80に出力する。一方、AE/AWB検出回路66は、撮像領域を64分割(水平方向8・垂直方向8)して得られる各分割領域ごとにR、G、Bの画像データをR、G、Bごとに積算し、その各分割領域ごとのR、G、Bの積算データをCPU80に出力する。
【0036】
CPU80は、AF検出回路64から入力されたコントラスト情報に基づいて撮影レンズ14を制御し、被写体にピントを合わせる。また、AE/AWB検出回路66から入力された積算データに基づいて被写体の明るさ、すなわち撮影Ev値を算出し、この撮影Ev値に基づいて絞り値とシャッタースピードを決定する。
【0037】
この状態から更にレリーズボタン20が押し込まれ、レリーズボタン20が全押しされると、CPU80にS2オン信号が出力され、CPU80は、このS2オン信号を入力することにより、撮影制御を実行する。
【0038】
すなわち、決定した絞り値になるように図示しない絞り46を制御するとともに、決定したシャッタースピードになるようにタイミングジェネレータ50を介してCCD48の電荷蓄積時間を制御し、1コマ分の画像データを取り込む。
【0039】
CCD48から出力される1コマ分の画像データは、画像入力コントローラ56を介してメモリ(SDRAM) 68に入力され、このメモリ68に一時記憶されたのち信号処理回路58に読み出されて所定の信号処理が施される。そして、再びメモリ68に出力されたのち圧縮伸張処理回路70に出力され、JPEG等の所定の圧縮処理が施される。圧縮された画像データは、この後、メモリ68に一時記憶されたのち、メディアコントローラ72に読み出されて図示しないカードスロットに装填されたメモリカード74に記録される。
【0040】
以上のようにしてメモリカード74に記録された画像データは、カメラ10のモードを再生モードに設定することでメモリカード74から読み出され、液晶モニタ24上に再生表示される。
【0041】
すなわち、モード切替スイッチ28によってカメラ10が再生モードに設定されると、メモリカード74に記録された画像データが、メディアコントローラ72を介してメモリカード74からメモリ68に読み出される。そして、このメモリ68から圧縮伸張処理回路70に出力され、ここで伸張処理が施されたのちメモリ68を介してビデオエンコーダ62に出力され、ここでエンコーディングされて液晶モニタ24上に再生表示される。
【0042】
ところで、上述したように、本実施の形態のカメラ10では、液晶モニタ24がモニタとしてだけでなく操作ボタンとしても機能し、「メニュー/OKボタン」としての機能と、「8方向キー」としての機能が割り当てられている。すなわち、液晶モニタ24は、全体(中央部)が押されることにより、「メニュー/OKボタン」として機能し、周囲8方向が押されることにより、「8方向キー」として機能する。
【0043】
ここで、「メニュー/OKボタン」は、液晶モニタ24にメニュー画面の表示を指示したり、選択内容を確定を指示したり、処理の実行を指示したりするボタンとして機能する。
【0044】
一方、「8方向キー」は、図6(a)に示すように、メニュー画面において、メニュー項目の選択を指示したり、各種設定項目の選択を指示したりするキーとして機能する。また、図6(b)に示すように、右キーと左キーは、それぞれ再生モード時に1コマ送りボタン、1コマ戻しボタンとして機能し、上キーと下キーは、それぞれ再生モード時に再生画像の拡大ボタン、縮小ボタンとして機能する。また、図6(c)に示すように、上キーと下キーは、それぞれ撮影モード時にテレ側ズームボタン、ワイド側ズームボタンとして機能し、右キーと左キーは、それぞれ撮影モード時にマクロボタン、ストロボモード選択ボタンとして機能する。
【0045】
なお、液晶モニタ24と別に設けられたキャンセルボタン32は、メニュー画面において、メニューから選んだ項目の取消(キャンセル)を指示したり、一つ前の操作状態に戻るように指示したりするボタンとして機能する。
【0046】
また、表示ボタン30は、撮影モード時において、液晶モニタ24のオン・オフボタンとして機能する。
【0047】
このように、本実施の形態のカメラ10では、液晶モニタ24が、撮影画像の再生用モニタとしてだけでなく、操作ボタンとしても機能する。これにより、カメラボディ12に設置するスイッチの数を減らすことができ、誤操作を防止できると同時に、カメラボディ12をコンパクトにすることができる。
【0048】
また、カメラボディ12に設置するスイッチの数が減らせることにより、液晶モニタ24の設置スペースが広がり、大きな液晶モニタ24を設置することができるようになる。
【0049】
また、タッチパネルと異なり、通常の液晶モニタを用いて構成することができるので、液晶モニタ24の表面の強度を確保することができる。
【0050】
なお、液晶モニタ24は、上下左右及び四隅を押すことにより、それぞれ対応する機能が呼び出されるが、この際、液晶モニタ24を押す位置に応じて呼び出される機能を液晶モニタ24上に表示させることにより、更に操作性を向上させることができる。
【0051】
たとえば、図7(a)に示すように、再生モードにおいて、液晶モニタ24の右辺部を押すと、次のコマに進み、左辺部を押すと、前のコマに進み、上辺部を押すと、画像が拡大され、下辺部を押すと、画像が縮小される場合、その旨と押す位置を液晶モニタ24に表示する。
【0052】
また、たとえば、同図(b)に示すように、撮影モードにおいて、液晶モニタ24の上辺部を押すと、テレ側へのズーミングが行なわれ、左辺部を押すと、ワイド側へのズーミングが行なわれ、右辺部を押すと、ストロボモードが変更され、左辺部を押すと、マクロモードがオン/オフされる場合、その旨と押す位置を液晶モニタ24に表示する。
【0053】
また、たとえば、同図(c)に示すように、設定画面(ここでは、感度設定)において、液晶モニタ24のどの部分を押せば、どの機能が有効になるかを表示する。
【0054】
このように、液晶モニタ24に「押す位置」と「押すと有効になる機能」を表示することにより、カメラの操作に慣れていない者にとっても、容易にカメラを操作することができるようになり、操作性が向上する。
【0055】
なお、本実施の形態のカメラ10では、液晶モニタ24に対して「メニュー/OKボタン」としての機能と「8方向キー」としての機能を割り当てているが、液晶モニタ24に割り当てる機能は、これに限定されるものではない。
【0056】
また、本実施の形態のカメラ10では、液晶モニタ24に対して8方向の指示を入力できるように構成しているが、上下左右の4方向の指示を入力できるように構成してもよいし(4方向キーとしての機能) 、上下方向あるいは左右方向の2方向の指示を入力できるように構成してもよい(2方向キーとしての機能)。また、全体の押し込みのみの指示を入力できるように構成してもよい(メニュー/OKボタンとしての機能のみ)。
【0057】
図8は本発明に係るカメラの第2の実施の形態を示す背面図である。なお、上述した第1の実施の形態のカメラ10と同じ構成部材には、同じ符号を付して、その説明は省略する。
【0058】
図8に示すように、本実施の形態のカメラ100は、液晶モニタ24が横方向にスライド自在に設けられている。この液晶モニタ24が、嵌め込まれた内枠(不図示)の内壁面には、電源スイッチ102が設けられており、液晶モニタ24を右方向にスライドさせると、その液晶モニタ24の右側面に押圧されて、電源が投入される。逆に液晶モニタ24を左方向にスライドさせると、押圧が解除され、電源がオフにされる。
【0059】
このように、液晶モニタ24をスライド自在に設け、電源スイッチと連動させることにより、カメラボディ12に電源スイッチを設ける必要がなくなる。これにより、携帯時における誤動作を有効に防止することができる。
【0060】
なお、スライド方向は横方向に限らず上下方向にスライドさせるように構成してもよい。
【0061】
また、撮影レンズ14にレンズバリアが設けられている場合は、この電源のオン/オフに連動して、レンズバリアの開閉も行なうようにしてもよい。
【0062】
また、液晶モニタ24には、このスライドによる電源のオン/オフ機能に加えて、押し込み操作による操作ボタンの機能を持たせてもよい。
【0063】
図9は本発明に係るカメラの第3の実施の形態を示す背面図である。なお、上述した第1の実施の形態のカメラ10と同じ構成部材には、同じ符号を付して、その説明は省略する。
【0064】
図9に示すように、本実施の形態のカメラ110には、再生用の液晶モニタ24と操作用の液晶モニタ24Bとが別々に設けられている。操作用の液晶モニタ24Bは、上述した第1の実施の形態のカメラ10の液晶モニタ24を同様に構成されており、8方向の指示が入力できるように構成されている。
【0065】
これにより、操作用の液晶モニタ24Bに「押す位置」と「押すと有効になる機能」を表示することができるようになり、カメラの操作に慣れていない者にとっても、容易にカメラを操作することができるようになる。
【0066】
なお、上述した一連の実施の形態では、本発明をデジタルカメラに適用した例で説明したが、銀塩カメラにも適用することができる。
【0067】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、液晶モニタ自体が押圧式のスイッチとして機能するので、カメラボディに設置するスイッチを減らすことができ、カメラボディをコンパクト化することができる。また、カメラボディに設置するスイッチの数が減らせることにより、液晶モニタの設置スペースが広がり、大きな液晶モニタを設置することができるようになる。さらに、液晶モニタにスイッチの機能を表示させることにより、カメラの操作になれていない者にとっても、容易にカメラを操作することができるようになり、操作性が向上する。また、タッチパネルと異なり、通常の液晶モニタを用いて構成することができるので、液晶モニタの表面の強度を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るカメラの第1の実施の形態を示す正面斜視図
【図2】本発明に係るカメラの第1の実施の形態を示す背面斜視図
【図3】本発明に係るカメラの第1の実施の形態を示す背面図
【図4】液晶モニタの支持構造を示す断面図
【図5】カメラの内部構成を示すブロック図
【図6】液晶モニタの表示例を示す説明図
【図7】液晶モニタの表示例を示す説明図
【図8】本発明に係るカメラの第2の実施の形態を示す背面図
【図9】本発明に係るカメラの第3の実施の形態を示す背面図
【符号の説明】
10…カメラ、12…カメラボディ、14…撮影レンズ、16…ファインダ窓、18…ストロボ、20…レリーズボタン、22…ファインダ接眼部、24…液晶モニタ、26…電源ボタン、28…モード切替スイッチ、30…表示ボタン、32…キャンセルボタン、34…開口部、36…内枠、38…スイッチ基板、40A〜40D…スイッチ、42A〜42D…スプリング、44A〜44D…接触子、46…絞り、48…固体撮像素子(CCD)、50…タイミングジェネレータ、52…相関二重サンプリング回路/増幅器(CDS/AGC)、54…A/D変換器、56…画像入力コントローラ、58…信号処理回路、60…VRAM、62…ビデオエンコーダ、64…AF検出回路、66…AE/AWB検出回路、68…メモリ(SDRAM) 、70…圧縮伸張処理回路、72…メディアコントローラ、74…メモリカード、80…CPU、100…カメラ、102…電源スイッチ、110…カメラ、24A…再生用の液晶モニタ、24B…操作用の液晶モニタ
Claims (4)
- カメラボディに液晶モニタを備えたカメラにおいて、
前記液晶モニタは、パネル状に形成されるとともに、前記カメラボディに対して押し込み可能に支持され、該液晶モニタが押し込まれることにより、該液晶モニタの裏側に配設されたスイッチが、該液晶モニタに押圧されることを特徴とするカメラ。 - 前記液晶モニタは、各辺及び/又は各コーナー部が個別に押し込み可能に支持され、該液晶モニタの裏側には、各辺又は各コーナー部が押し込まれることにより、個別に押圧されるスイッチが前記各辺及び/又はコーナー部に対応して複数配設されていることを特徴とする請求項1に記載のカメラ。
- 前記液晶モニタには、該液晶モニタが押し込まれることによって有効となる前記カメラの機能が表示されることを特徴とする請求項1又は2に記載のカメラ。
- カメラボディに液晶モニタを備えたカメラにおいて、
前記液晶モニタが前記カメラボディに対してスライド可能に支持され、該液晶モニタのスライドに連動して前記カメラの電源スイッチがオン/オフされることを特徴とするカメラ。
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2002
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