JP2004117765A - 雲台支持装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、雲台支持装置に設けられた脚部を、ポストに固定された脚部本体と、脚部本体に取り付けられるとともにポストの外方に向けて伸縮自在に取り付けられた安定部材とから構成し、雲台支持装置の重心位置が変化した場合には、脚部本体に対する安定部材の伸縮量を調整することにより、ポストの雲台取付部の高さを変えた場合における、転倒を防止するための機能を備えた雲台支持装置を提供する。
【解決手段】ペデスタル14の脚部26は、ポスト24に固定された脚部本体70、脚部本体70に取り付けられるとともにポスト24の外方に向けて伸縮自在に取り付けられた安定部材72から構成される。安定部材72は、ガイドロッド74の直動作用によって収縮位置と伸長位置との間で伸縮自在に設けられる。ペデスタル14の雲台取付部46の高さを高くすると、撮影装置10の重心位置が上方に移動し不安定になるので、脚部本体70に対して安定部材72を伸長し、撮影装置10を安定支持する。
【選択図】 図5
【解決手段】ペデスタル14の脚部26は、ポスト24に固定された脚部本体70、脚部本体70に取り付けられるとともにポスト24の外方に向けて伸縮自在に取り付けられた安定部材72から構成される。安定部材72は、ガイドロッド74の直動作用によって収縮位置と伸長位置との間で伸縮自在に設けられる。ペデスタル14の雲台取付部46の高さを高くすると、撮影装置10の重心位置が上方に移動し不安定になるので、脚部本体70に対して安定部材72を伸長し、撮影装置10を安定支持する。
【選択図】 図5
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、テレビカメラの雲台を支持するペデスタルや三脚等の雲台支持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、テレビカメラが搭載された雲台と電源及びリモコン装置等とをケーブルを介して接続し、ケーブルを介して雲台に電源を供給したり、リモコン装置によって雲台及びテレビカメラを遠隔操作したりする撮影装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
このようなテレビカメラの雲台は、テレビスタジオ内で使用される場合、ペデスタルや三脚等の雲台支持装置によって支持されて使用される。
【0004】
ペデスタルは、伸縮自在に構成されたポスト、ポストの上部に設けられた雲台取付部、及びポストの下部に設けられた複数本の脚部等から構成されている。ポストを伸長させて雲台取付部の高さを変えた場合には、テレビカメラが上方に移動し不安定となる。このため、従来の雲台支持装置では、雲台支持装置の脚部に砂袋等の重しを置いて転倒を防止していた。
【0005】
【特許文献1】
特開平6−334904号公報(第3頁〜第4頁 第1図)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の雲台支持装置は、雲台取付部の高さを変えた場合における、転倒を防止するための機能は有しておらず、砂袋等の重しを置いて転倒を防止するという方法でしか対応できなかった。
【0007】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、雲台取付部の高さを変えた場合における、転倒を防止するための機能を備えた雲台支持装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記目的を達成するために、ポストと、該ポストの上部に設けられた雲台取付部と、該ポストの下部に設けられた複数本の脚部とからなる雲台支持装置において、前記複数本の脚部は、前記ポストに固定された脚部本体と、該脚部本体に取り付けられるとともに前記ポストの外方に向けて伸縮自在に取り付けられた安定部材とを有することを特徴としている。
【0009】
雲台支持装置が転倒するメカニズムを図15を参照して説明すると、転倒の要因となるパラメータは同図に示す符号A、Bである。符号Aは、図15(a)に示すように、雲台支持装置1の隣接する2本の脚部2、2の先端部を連結した線Tと、雲台支持装置1のポスト3の中心軸Pを通り且つ線Tに平行な線T´との間の距離(長さ)である。また、符号Bは、図15(b)に示すように、雲台支持装置及びテレビカメラを含む撮影装置の重心Gの高さである。このA、Bのパラメータによって、図15(c)の如く転倒角αは、
α=Tan−1A/B…(1)
の式によって算出される。すなわち、Bが大きくなるとαが小さくなるので、小さな角度で転倒するようになり、これに対してAが大きくなるとαが大きくなるので、小さな角度では転倒しない。よって、転倒を防止するためには、Aを大きく(脚部2を長く)する必要があるが、むやみに脚部2を長くすると雲台支持装置1が大型化するとともに過剰な機能を付加することになるので好ましくない。そこで、重心Gの位置変化に対応して脚部2の長さを調整できる構造が望ましくなる。
【0010】
請求項1に記載の発明は、ポストに設けられた脚部を、ポストに固定された脚部本体と、この脚部本体に取り付けられるとともにポストの外方に向けて伸縮自在に取り付けられた安定部材とから構成している。よって、雲台支持装置の重心位置が変化した場合には、脚部本体に対する安定部材の伸縮量を調整して対応する。これにより、雲台取付部の高さを変えた場合における、転倒を防止するための機能を備えた雲台支持装置を提供できる。
【0011】
請求項2に記載の発明は、雲台取付部の高さ調整と安定部材の伸縮量調整とを制御手段で制御することにより自動化を達成した。制御手段は、経験上又はそのスタジオで定められたテレビカメラの最大使用傾斜角βが予め記憶されるとともに、高さ調整手段からの高さ情報に基づいて重心位置の高さ〔(1)式のB〕を算出する機能、及びその高さ〔(1)式のB〕から転倒角αを算出する機能、及び、算出した転倒角αが常に最大使用傾斜角β未満となるように伸縮量調整手段を制御して安定部材の伸縮量〔(1)式のAに相当〕を制御する機能を有している。これにより、雲台取付部の高さに対して最適な位置に安定部材を位置させることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下添付図面に従って本発明に係る雲台支持装置の好ましい実施の形態について詳述する。
【0013】
図1、図2に示す撮影装置10は、テレビスタジオに設置されるとともに、例えばテレビスタジオに隣接されたコントロール室から遠隔操作されて使用される装置である。
【0014】
撮影装置10は、雲台支持装置である高さ調整可能なペデスタル14、雲台16、テレビカメラ装置18、及びプロンプタ20から構成され、コントロール室に設置された図3、図4の雲台コントローラ22によって、ペデスタル14、雲台16及びテレビカメラ装置18が遠隔操作され、ペデスタル14の高さ調整、、テレビカメラ装置18のパン・チルト動作、フォーカス、ズーム調整等の各種制御が行われる。
【0015】
ペデスタル14は、筒状に構成されたポスト24を有し、このポスト24の下部には、ポスト24をテレビスタジオの床面12に立設させるための3本の脚部26、26、26が図5の如くポスト24に対して等間隔で放射方向に設けられている。この脚部26については後述する。
【0016】
ポスト24は、図3、図4の如く外筒28と内筒30とからなる二重筒構造であり、外筒28に対して内筒30が伸縮自在に連結されている。また、ポスト24の外筒28内には、内筒30を伸縮動作させることにより、ペデスタル14の高さ調整を実施するアクチュエータ(高さ調整手段)32が設けられる。このアクチュエータ32は、内筒30の中心軸と平行に設置された3本のロッド34、36、38からなるテレスコロッド40と、このテレスコロッド40を伸縮させる送りねじ等の送り手段を駆動するモータ42とから構成されている。
【0017】
内筒30の上端に設けられた雲台取付部46には、図1、図2の如く雲台16の据付台48が固定されている。この据付台48には、パン軸50が上方に向けて、ボルト等の固定部材によって固定されている。このパン軸50に、雲台16のケーシング52が不図示の軸受を介して回動自在に支持される。また、パン軸50の上部には不図示のウォームホイールが固定され、ウォームホイールに不図示のウォームギアが噛合されている。ウォームギアは、ケーシング52の内周面に固定された不図示のパン用モータの出力軸に取り付けられている。これにより、パン用モータによってウォームギアを回転させると、固定側のウォームホイール周りにウォームギアが周回移動するので、ケーシング52がパン軸50を中心に回動する。すなわち、ケーシング52がパン動作する。
【0018】
また、ケーシング52内には、不図示のチルト用モータが内蔵され、チルト用モータの駆動力が図1、図2上で破線で示したチルト軸54、54に伝達される。チルト軸54、54にはカメラ台56の両側に取り付けられた連結板57、57が連結され、カメラ台56にテレビカメラ装置18及びプロンプタ20が搭載されている。したがって、チルト用モータによりチルト軸54が回動すると、カメラ台56がチルト軸54を中心に上下に揺動するので、テレビカメラ装置18及びプロンプタ20がチルト動作する。なお、プロンプタ20は、45°に傾斜配置されたハーフミラー58を有している。このハーフミラー58の下方には、不図示の画像表示装置がカメラ台56に取り付けられ、画像表示装置に表示された原稿等の画像がハーフミラー58に写し出されるようになっている。また、ハーフミラー58の後方には、テレビカメラ装置18の撮影レンズ60が配置される。これにより、被撮影者は、ハーフミラー58に映し出された原稿等の画像を見ながらテレビカメラ装置18によって撮影される。
【0019】
ところで、実施の形態の脚部26は、図5に示すように、ポスト24の円盤状基部25に固定された脚部本体70、脚部本体70に取り付けられるとともにポスト24の外方に向けて伸縮自在に取り付けられた安定部材72から構成される。
【0020】
安定部材72は図6〜図9に示すように、その基部に一対のガイドロッド74、74が平行に取り付けられ、これらのガイドロッド74、74は、中空に構成されている脚部本体70の内部に設けられた軸受76、76に直動自在に支持されている。したがって、安定部材72は、ガイドロッド74、74の直動作用によって図6、図7に示した収縮位置と図9に示した伸長位置との間で伸縮自在に設けられている。
【0021】
また、一つの軸受76は図7、図8に示すように、ガイドロッド用挿通孔78に貫通したスリット80が形成され、そのスリット80を形成する上下のクランプ片82、82が1本のボルト84によって締結されている。ボルト84のヘッド部85はロッド状に形成され、脚部本体70の上面に形成された開口部86から外方に突出されている。したがって、開口部86から突出したヘッド部85を、スパナ等の工具を用いて締結方向に回すと、ボルト84のねじ作用によってクランプ片82、82が互いに近づく方向に弾性変形されるので、ガイドロッド74が挟圧され、ガイドロッド74がその軸受76にロックされる。これにより、脚部本体70に安定部材72が固定される。
【0022】
符号88は、脚部本体70に取り付けられたキャスタである。このキャスタ88によって、ペデスタル14は走行自在となっている。安定部材72にはキャスタが設けられておらず、床面12に対して水平方向に伸長された際には、床面12から若干量浮き上がった位置に位置し、撮影装置10が傾斜した時に床面12に当接し、撮影装置の過剰な傾き、及び転倒を防止する。
【0023】
このように構成されたペデスタル14によれば、ポスト24の内筒30を伸長して雲台取付部46の高さを高くすると、撮影装置10の重心位置が上方に移動する。この場合、転倒角α=Tan−1A/B…(1)の式により、Bが大きくなりαが小さくなるので、小さな角度で転倒するようになる。そこで、これを防止するために、このペデスタル14では、安定部材72を伸長して前記(1)式のAを大きくし、小さい角度では転倒しなようにしてテレビカメラ装置18やプロンプタ20を安定支持する。したがって、実施の形態のペデスタル14は、雲台取付部46の高さを変えた場合における、転倒を防止するための機能を備えたペデスタル14となる。
【0024】
一方で、ポスト24の内筒30を収縮し、雲台取付部46の高さを低くすると、撮影装置10の重心位置が下方に移動する。この時、安定部材72の位置を、安定部材72が伸長した前記位置で維持させておいてもよいが、過剰な機能を付加したことになり、また、安定部材72が伸長した状態であると、撮影装置10の移動の際に安定部材72が邪魔になる場合があるので、この場合には、許容できる位置まで安定部材72を収縮させればよい。
【0025】
なお、実施の形態の安定部材72は、脚部本体70に対して伸縮させるように構成したが、これに限定されるものではない。例えば、安定部材を脚部本体にヒンジを介して折畳自在に連結し、重心位置が上方に移動した場合には、安定部材を脚部本体から折り返し、(1)式のAを長くすることで対応することもできる。
図10〜図12は、安定部材72の伸縮を電動で行う脚部90が示されている。この安定部材72は、1本のガイドロッド74を有し、このガイドロッド74が、脚部本体70に設けられた軸受76、76に直動自在に支持される。また、安定部材72は、脚部本体70に内蔵された2本のロッド92、94からなるテレスコロッド96のロッド94に連結されている。また、脚部本体70には、テレスコロッド96を伸縮させる送りねじ等の送り機構97を駆動するモータ(伸縮量調整手段)98が内蔵される。したがって、モータ98の動力によってテレスコロッド96を伸縮させることにより、安定部材72が伸縮動作する。モータ98は、図13に示す回路部を備えた制御装置100によって制御されている。
【0026】
制御装置100は、雲台取付部46の高さを検出するポテンショメータ102、安定部材72の伸縮量を検出するポテンショメータ104等を有し、ポテンショメータ102からの位置信号とポテンショメータ104からの位置信号との差分をとる回路で構成されている。なお、雲台取付部46の高さに対して安定部材72の伸縮量が最適な値の時に差分が0になるように設定されている。図14は、雲台取付部46の高さに対する安定部材72の最適伸縮量を示したグラフであり、縦軸に安定部材72の伸縮量、横軸に雲台取付部46の高さが示され、双方は比例関係にあることが分かる。
【0027】
制御装置100によれば、各位置信号の差分をとり、0以外の場合には、その差分に応じた駆動電圧がサーボアンプ106を介してモータ98に加えられる。これにより、差分が0となる方向に安定部材72が移動されていき、差分が0となった時にモータ98が停止する。これにより、雲台取付部46の高さに対して最適な位置に安定部材72が位置する。
【0028】
更に詳説すると、制御装置100は、経験上又はそのスタジオで定められた撮影装置10の最大使用傾斜角βが予め記憶されるとともに、ポテンショメータ102からの高さ情報に基づいて重心位置の高さ〔(1)式のB〕を算出する機能、及びその高さ〔(1)式のB〕から転倒角αを算出する機能、及び、算出した転倒角αが常に最大使用傾斜角β未満となるようにモータ98を制御して安定部材72の伸縮量〔(1)式のAに相当〕を制御する機能を有している。これにより、雲台取付部46の高さに対して最適な位置に安定部材72が位置することになる。
【0029】
【発明の効果】
以上説明したように本発明に係る雲台支持装置によれば、ポストに設けられた脚部を、ポストに固定された脚部本体と、この脚部本体に取り付けられるとともにポストの外方に向けて伸縮自在に取り付けられた安定部材とから構成し、雲台支持装置の重心位置が変化した場合には、脚部本体に対する安定部材の伸縮量を調整して対応するので、雲台取付部の高さを変えた場合における、転倒を防止するための機能を備えた雲台支持装置を提供できる。
【0030】
また、本発明によれば、高さ調整手段と伸縮量調整手段とを制御手段で制御したので、雲台取付部の高さ調整と安定部材の伸縮長調整とを自動化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の雲台支持装置が適用された撮影装置の正面図
【図2】図1に示したテレビカメラシスムテの側面図
【図3】図1に示したペデスタルの断面図であって内筒が収縮した状態を示した図
【図4】図1に示したペデスタルの断面図であって内筒が伸長した状態を示した図
【図5】図1に示したペデスタルの平面図
【図6】脚部の第1の実施の形態を示す説明図
【図7】脚部の第1の実施の形態を示す説明図
【図8】脚部の第1の実施の形態を示す説明図
【図9】脚部の第1の実施の形態を示す説明図
【図10】脚部の第1の実施の形態を示す説明図
【図11】脚部の第2の実施の形態を示す説明図
【図12】脚部の第2の実施の形態を示す説明図
【図13】安定部材の伸縮を自動化した制御装置の回路図
【図14】ペデスタルの雲台取付部の高さに対する安定部材の最適伸縮量を示したグラフ
【図15】撮影装置の転倒のメカニズムを説明した図
【符号の説明】
10…撮影装置、14…ペデスタル、16…雲台、18…テレビカメラ装置、20…プロンプタ、24…ポスト、26、90…脚部、28…外筒、30…内筒、32…アクチュエータ、42…モータ、46…雲台取付部、48…据付台、50…パン軸、70…脚部本体、72…安定部材、74…ガイドロッド、76…軸受、84…ボルト、98…モータ、100…制御装置、102、104…ポテンショメータ、106…サーボアンプ
【発明の属する技術分野】
本発明は、テレビカメラの雲台を支持するペデスタルや三脚等の雲台支持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、テレビカメラが搭載された雲台と電源及びリモコン装置等とをケーブルを介して接続し、ケーブルを介して雲台に電源を供給したり、リモコン装置によって雲台及びテレビカメラを遠隔操作したりする撮影装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
このようなテレビカメラの雲台は、テレビスタジオ内で使用される場合、ペデスタルや三脚等の雲台支持装置によって支持されて使用される。
【0004】
ペデスタルは、伸縮自在に構成されたポスト、ポストの上部に設けられた雲台取付部、及びポストの下部に設けられた複数本の脚部等から構成されている。ポストを伸長させて雲台取付部の高さを変えた場合には、テレビカメラが上方に移動し不安定となる。このため、従来の雲台支持装置では、雲台支持装置の脚部に砂袋等の重しを置いて転倒を防止していた。
【0005】
【特許文献1】
特開平6−334904号公報(第3頁〜第4頁 第1図)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の雲台支持装置は、雲台取付部の高さを変えた場合における、転倒を防止するための機能は有しておらず、砂袋等の重しを置いて転倒を防止するという方法でしか対応できなかった。
【0007】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、雲台取付部の高さを変えた場合における、転倒を防止するための機能を備えた雲台支持装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記目的を達成するために、ポストと、該ポストの上部に設けられた雲台取付部と、該ポストの下部に設けられた複数本の脚部とからなる雲台支持装置において、前記複数本の脚部は、前記ポストに固定された脚部本体と、該脚部本体に取り付けられるとともに前記ポストの外方に向けて伸縮自在に取り付けられた安定部材とを有することを特徴としている。
【0009】
雲台支持装置が転倒するメカニズムを図15を参照して説明すると、転倒の要因となるパラメータは同図に示す符号A、Bである。符号Aは、図15(a)に示すように、雲台支持装置1の隣接する2本の脚部2、2の先端部を連結した線Tと、雲台支持装置1のポスト3の中心軸Pを通り且つ線Tに平行な線T´との間の距離(長さ)である。また、符号Bは、図15(b)に示すように、雲台支持装置及びテレビカメラを含む撮影装置の重心Gの高さである。このA、Bのパラメータによって、図15(c)の如く転倒角αは、
α=Tan−1A/B…(1)
の式によって算出される。すなわち、Bが大きくなるとαが小さくなるので、小さな角度で転倒するようになり、これに対してAが大きくなるとαが大きくなるので、小さな角度では転倒しない。よって、転倒を防止するためには、Aを大きく(脚部2を長く)する必要があるが、むやみに脚部2を長くすると雲台支持装置1が大型化するとともに過剰な機能を付加することになるので好ましくない。そこで、重心Gの位置変化に対応して脚部2の長さを調整できる構造が望ましくなる。
【0010】
請求項1に記載の発明は、ポストに設けられた脚部を、ポストに固定された脚部本体と、この脚部本体に取り付けられるとともにポストの外方に向けて伸縮自在に取り付けられた安定部材とから構成している。よって、雲台支持装置の重心位置が変化した場合には、脚部本体に対する安定部材の伸縮量を調整して対応する。これにより、雲台取付部の高さを変えた場合における、転倒を防止するための機能を備えた雲台支持装置を提供できる。
【0011】
請求項2に記載の発明は、雲台取付部の高さ調整と安定部材の伸縮量調整とを制御手段で制御することにより自動化を達成した。制御手段は、経験上又はそのスタジオで定められたテレビカメラの最大使用傾斜角βが予め記憶されるとともに、高さ調整手段からの高さ情報に基づいて重心位置の高さ〔(1)式のB〕を算出する機能、及びその高さ〔(1)式のB〕から転倒角αを算出する機能、及び、算出した転倒角αが常に最大使用傾斜角β未満となるように伸縮量調整手段を制御して安定部材の伸縮量〔(1)式のAに相当〕を制御する機能を有している。これにより、雲台取付部の高さに対して最適な位置に安定部材を位置させることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下添付図面に従って本発明に係る雲台支持装置の好ましい実施の形態について詳述する。
【0013】
図1、図2に示す撮影装置10は、テレビスタジオに設置されるとともに、例えばテレビスタジオに隣接されたコントロール室から遠隔操作されて使用される装置である。
【0014】
撮影装置10は、雲台支持装置である高さ調整可能なペデスタル14、雲台16、テレビカメラ装置18、及びプロンプタ20から構成され、コントロール室に設置された図3、図4の雲台コントローラ22によって、ペデスタル14、雲台16及びテレビカメラ装置18が遠隔操作され、ペデスタル14の高さ調整、、テレビカメラ装置18のパン・チルト動作、フォーカス、ズーム調整等の各種制御が行われる。
【0015】
ペデスタル14は、筒状に構成されたポスト24を有し、このポスト24の下部には、ポスト24をテレビスタジオの床面12に立設させるための3本の脚部26、26、26が図5の如くポスト24に対して等間隔で放射方向に設けられている。この脚部26については後述する。
【0016】
ポスト24は、図3、図4の如く外筒28と内筒30とからなる二重筒構造であり、外筒28に対して内筒30が伸縮自在に連結されている。また、ポスト24の外筒28内には、内筒30を伸縮動作させることにより、ペデスタル14の高さ調整を実施するアクチュエータ(高さ調整手段)32が設けられる。このアクチュエータ32は、内筒30の中心軸と平行に設置された3本のロッド34、36、38からなるテレスコロッド40と、このテレスコロッド40を伸縮させる送りねじ等の送り手段を駆動するモータ42とから構成されている。
【0017】
内筒30の上端に設けられた雲台取付部46には、図1、図2の如く雲台16の据付台48が固定されている。この据付台48には、パン軸50が上方に向けて、ボルト等の固定部材によって固定されている。このパン軸50に、雲台16のケーシング52が不図示の軸受を介して回動自在に支持される。また、パン軸50の上部には不図示のウォームホイールが固定され、ウォームホイールに不図示のウォームギアが噛合されている。ウォームギアは、ケーシング52の内周面に固定された不図示のパン用モータの出力軸に取り付けられている。これにより、パン用モータによってウォームギアを回転させると、固定側のウォームホイール周りにウォームギアが周回移動するので、ケーシング52がパン軸50を中心に回動する。すなわち、ケーシング52がパン動作する。
【0018】
また、ケーシング52内には、不図示のチルト用モータが内蔵され、チルト用モータの駆動力が図1、図2上で破線で示したチルト軸54、54に伝達される。チルト軸54、54にはカメラ台56の両側に取り付けられた連結板57、57が連結され、カメラ台56にテレビカメラ装置18及びプロンプタ20が搭載されている。したがって、チルト用モータによりチルト軸54が回動すると、カメラ台56がチルト軸54を中心に上下に揺動するので、テレビカメラ装置18及びプロンプタ20がチルト動作する。なお、プロンプタ20は、45°に傾斜配置されたハーフミラー58を有している。このハーフミラー58の下方には、不図示の画像表示装置がカメラ台56に取り付けられ、画像表示装置に表示された原稿等の画像がハーフミラー58に写し出されるようになっている。また、ハーフミラー58の後方には、テレビカメラ装置18の撮影レンズ60が配置される。これにより、被撮影者は、ハーフミラー58に映し出された原稿等の画像を見ながらテレビカメラ装置18によって撮影される。
【0019】
ところで、実施の形態の脚部26は、図5に示すように、ポスト24の円盤状基部25に固定された脚部本体70、脚部本体70に取り付けられるとともにポスト24の外方に向けて伸縮自在に取り付けられた安定部材72から構成される。
【0020】
安定部材72は図6〜図9に示すように、その基部に一対のガイドロッド74、74が平行に取り付けられ、これらのガイドロッド74、74は、中空に構成されている脚部本体70の内部に設けられた軸受76、76に直動自在に支持されている。したがって、安定部材72は、ガイドロッド74、74の直動作用によって図6、図7に示した収縮位置と図9に示した伸長位置との間で伸縮自在に設けられている。
【0021】
また、一つの軸受76は図7、図8に示すように、ガイドロッド用挿通孔78に貫通したスリット80が形成され、そのスリット80を形成する上下のクランプ片82、82が1本のボルト84によって締結されている。ボルト84のヘッド部85はロッド状に形成され、脚部本体70の上面に形成された開口部86から外方に突出されている。したがって、開口部86から突出したヘッド部85を、スパナ等の工具を用いて締結方向に回すと、ボルト84のねじ作用によってクランプ片82、82が互いに近づく方向に弾性変形されるので、ガイドロッド74が挟圧され、ガイドロッド74がその軸受76にロックされる。これにより、脚部本体70に安定部材72が固定される。
【0022】
符号88は、脚部本体70に取り付けられたキャスタである。このキャスタ88によって、ペデスタル14は走行自在となっている。安定部材72にはキャスタが設けられておらず、床面12に対して水平方向に伸長された際には、床面12から若干量浮き上がった位置に位置し、撮影装置10が傾斜した時に床面12に当接し、撮影装置の過剰な傾き、及び転倒を防止する。
【0023】
このように構成されたペデスタル14によれば、ポスト24の内筒30を伸長して雲台取付部46の高さを高くすると、撮影装置10の重心位置が上方に移動する。この場合、転倒角α=Tan−1A/B…(1)の式により、Bが大きくなりαが小さくなるので、小さな角度で転倒するようになる。そこで、これを防止するために、このペデスタル14では、安定部材72を伸長して前記(1)式のAを大きくし、小さい角度では転倒しなようにしてテレビカメラ装置18やプロンプタ20を安定支持する。したがって、実施の形態のペデスタル14は、雲台取付部46の高さを変えた場合における、転倒を防止するための機能を備えたペデスタル14となる。
【0024】
一方で、ポスト24の内筒30を収縮し、雲台取付部46の高さを低くすると、撮影装置10の重心位置が下方に移動する。この時、安定部材72の位置を、安定部材72が伸長した前記位置で維持させておいてもよいが、過剰な機能を付加したことになり、また、安定部材72が伸長した状態であると、撮影装置10の移動の際に安定部材72が邪魔になる場合があるので、この場合には、許容できる位置まで安定部材72を収縮させればよい。
【0025】
なお、実施の形態の安定部材72は、脚部本体70に対して伸縮させるように構成したが、これに限定されるものではない。例えば、安定部材を脚部本体にヒンジを介して折畳自在に連結し、重心位置が上方に移動した場合には、安定部材を脚部本体から折り返し、(1)式のAを長くすることで対応することもできる。
図10〜図12は、安定部材72の伸縮を電動で行う脚部90が示されている。この安定部材72は、1本のガイドロッド74を有し、このガイドロッド74が、脚部本体70に設けられた軸受76、76に直動自在に支持される。また、安定部材72は、脚部本体70に内蔵された2本のロッド92、94からなるテレスコロッド96のロッド94に連結されている。また、脚部本体70には、テレスコロッド96を伸縮させる送りねじ等の送り機構97を駆動するモータ(伸縮量調整手段)98が内蔵される。したがって、モータ98の動力によってテレスコロッド96を伸縮させることにより、安定部材72が伸縮動作する。モータ98は、図13に示す回路部を備えた制御装置100によって制御されている。
【0026】
制御装置100は、雲台取付部46の高さを検出するポテンショメータ102、安定部材72の伸縮量を検出するポテンショメータ104等を有し、ポテンショメータ102からの位置信号とポテンショメータ104からの位置信号との差分をとる回路で構成されている。なお、雲台取付部46の高さに対して安定部材72の伸縮量が最適な値の時に差分が0になるように設定されている。図14は、雲台取付部46の高さに対する安定部材72の最適伸縮量を示したグラフであり、縦軸に安定部材72の伸縮量、横軸に雲台取付部46の高さが示され、双方は比例関係にあることが分かる。
【0027】
制御装置100によれば、各位置信号の差分をとり、0以外の場合には、その差分に応じた駆動電圧がサーボアンプ106を介してモータ98に加えられる。これにより、差分が0となる方向に安定部材72が移動されていき、差分が0となった時にモータ98が停止する。これにより、雲台取付部46の高さに対して最適な位置に安定部材72が位置する。
【0028】
更に詳説すると、制御装置100は、経験上又はそのスタジオで定められた撮影装置10の最大使用傾斜角βが予め記憶されるとともに、ポテンショメータ102からの高さ情報に基づいて重心位置の高さ〔(1)式のB〕を算出する機能、及びその高さ〔(1)式のB〕から転倒角αを算出する機能、及び、算出した転倒角αが常に最大使用傾斜角β未満となるようにモータ98を制御して安定部材72の伸縮量〔(1)式のAに相当〕を制御する機能を有している。これにより、雲台取付部46の高さに対して最適な位置に安定部材72が位置することになる。
【0029】
【発明の効果】
以上説明したように本発明に係る雲台支持装置によれば、ポストに設けられた脚部を、ポストに固定された脚部本体と、この脚部本体に取り付けられるとともにポストの外方に向けて伸縮自在に取り付けられた安定部材とから構成し、雲台支持装置の重心位置が変化した場合には、脚部本体に対する安定部材の伸縮量を調整して対応するので、雲台取付部の高さを変えた場合における、転倒を防止するための機能を備えた雲台支持装置を提供できる。
【0030】
また、本発明によれば、高さ調整手段と伸縮量調整手段とを制御手段で制御したので、雲台取付部の高さ調整と安定部材の伸縮長調整とを自動化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の雲台支持装置が適用された撮影装置の正面図
【図2】図1に示したテレビカメラシスムテの側面図
【図3】図1に示したペデスタルの断面図であって内筒が収縮した状態を示した図
【図4】図1に示したペデスタルの断面図であって内筒が伸長した状態を示した図
【図5】図1に示したペデスタルの平面図
【図6】脚部の第1の実施の形態を示す説明図
【図7】脚部の第1の実施の形態を示す説明図
【図8】脚部の第1の実施の形態を示す説明図
【図9】脚部の第1の実施の形態を示す説明図
【図10】脚部の第1の実施の形態を示す説明図
【図11】脚部の第2の実施の形態を示す説明図
【図12】脚部の第2の実施の形態を示す説明図
【図13】安定部材の伸縮を自動化した制御装置の回路図
【図14】ペデスタルの雲台取付部の高さに対する安定部材の最適伸縮量を示したグラフ
【図15】撮影装置の転倒のメカニズムを説明した図
【符号の説明】
10…撮影装置、14…ペデスタル、16…雲台、18…テレビカメラ装置、20…プロンプタ、24…ポスト、26、90…脚部、28…外筒、30…内筒、32…アクチュエータ、42…モータ、46…雲台取付部、48…据付台、50…パン軸、70…脚部本体、72…安定部材、74…ガイドロッド、76…軸受、84…ボルト、98…モータ、100…制御装置、102、104…ポテンショメータ、106…サーボアンプ
Claims (2)
- ポストと、該ポストの上部に設けられた雲台取付部と、該ポストの下部に設けられた複数本の脚部とからなる雲台支持装置において、
前記複数本の脚部は、前記ポストに固定された脚部本体と、該脚部本体に取り付けられるとともに前記ポストの外方に向けて伸縮自在に取り付けられた安定部材とを有することを特徴とする雲台支持装置。 - 前記雲台支持装置の前記ポストは伸縮自在に構成され、該ポストを伸縮させることによりポストの前記雲台取付部の高さを調整する高さ調整手段と、
前記脚部本体に対する前記安定部材の伸縮量を調整する伸縮量調整手段と、
前記高さ調整手段及び前記伸縮量調整手段を制御する制御手段と、
を有することを特徴とする請求項1に記載の雲台支持装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002280230A JP2004117765A (ja) | 2002-09-26 | 2002-09-26 | 雲台支持装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002280230A JP2004117765A (ja) | 2002-09-26 | 2002-09-26 | 雲台支持装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004117765A true JP2004117765A (ja) | 2004-04-15 |
Family
ID=32274978
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002280230A Pending JP2004117765A (ja) | 2002-09-26 | 2002-09-26 | 雲台支持装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004117765A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015211258A (ja) * | 2014-04-24 | 2015-11-24 | 株式会社日立プラントコンストラクション | 現場記録システム |
CN106878596A (zh) * | 2017-02-27 | 2017-06-20 | 中国科学院合肥物质科学研究院 | 一种穿戴式植保图像采集装置 |
CN112145925A (zh) * | 2020-09-23 | 2020-12-29 | 李从法 | 一种基于新材料的图像复原用计算机屏幕调节支架 |
-
2002
- 2002-09-26 JP JP2002280230A patent/JP2004117765A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2015211258A (ja) * | 2014-04-24 | 2015-11-24 | 株式会社日立プラントコンストラクション | 現場記録システム |
CN106878596A (zh) * | 2017-02-27 | 2017-06-20 | 中国科学院合肥物质科学研究院 | 一种穿戴式植保图像采集装置 |
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