JP2004117687A - トナー調整装置およびこれを備えた印刷機 - Google Patents

トナー調整装置およびこれを備えた印刷機 Download PDF

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林 誠
Michihiko Iida
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Abstract

【課題】低コストで液体トナーの濃度を一定範囲内に維持できるトナー調整装置を提供すること。
【解決手段】トナー調整装置5Bは、感光体ドラム2、帯電器21、露光器22、現像手段3、およびバックアップローラ7を備え、現像手段3は、液体トナーが収容されるトナー収容室37Bおよび予備トナー収容室51Bと、液体トナーを感光体ドラム2に供給する現像ローラ38Bとを含んで構成される印刷機に用いられ、トナー収容室37B,51Bに収容された液体トナーより濃度の高い高濃度トナーが収容された高濃度トナー収容室56Bと、この高濃度トナー収容室56Bに収容された高濃度トナーを予備トナー収容室51Bに供給する高濃度トナー供給装置57Bと、高濃度トナーを希釈する希釈液が収容された希釈液収容室58と、この希釈液収容室58に収容された希釈液を予備トナー収容室51Bに供給する希釈液供給装置59Bとを備えている。
【選択図】      図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、電子技術を用いて感光体に形成した画像を、感光体とバックアップ手段との間に印刷用紙等の出力媒体を挟んで転写する印刷機に用いられるトナー調整装置およびこれを備えた印刷機に関する。
【0002】
【背景技術】
従来より、図14に示すように、一定速度で回転する感光体ドラム102の表面に液体トナーを供給して画像を形成し、感光体ドラム102に転写ローラ106を接触させながら回転させることによって画像を転写ローラ106に転写した後、転写ローラ106とバックアップローラ107との間に印刷用紙Wを挟んでこれら転写ローラ106およびバックアップローラ107を回転させることにより転写ローラ106上の画像を印刷用紙W上に転写する印刷機100が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
このような印刷機100は、感光性をもつ感光体ドラム102表面を帯電させる帯電器121と、この帯電した感光体ドラム102に描画データに基づいて露光走査して静電潜像を作成する露光器122と、この露光器122により作成された静電潜像を液体トナーを供給することによって現像する現像機103とを備えている。
【0004】
現像機103は、基台136と、この基台136の上に並設されてプロセスカラー4色がそれぞれ収容された4つのトナー収容室137B,137C,137D,137Eと、このトナー収容室137B〜137Eに設けられた現像ローラ138B,138C,138D,138Eとを備えている。
現像ローラ138B〜138Eは、トナー収容室137B〜137E内の液体トナーを感光体ドラム102に供給するものであって、その下面が液体トナーに浸っている。
ここで、液体トナーは、希釈液(溶媒)に樹脂および顔料からなる固体成分を混ぜた後、正または負に帯電されるように電気的な特性を与えられたものである。
【0005】
現像機103は、感光体ドラム102上に形成される各色静電潜像に対応して、トナー収容室137B〜137Eのうちいずれか1つが選択されると、水平移動されて、この選択されたトナー収容室137B〜137Eの現像ローラ138B〜138E(ここでは現像ローラ138B)が、感光体ドラム102の真下、つまり感光体ドラム102の最下面に対して所定間隔だけ離れた位置(以降、現像位置と呼ぶ)に位置して停止する。
【0006】
次に、現像位置にある現像ローラ138Bを回転駆動させる。すると、この現像ローラ138Bによって、トナー収容室137B内の液体トナーが現像ローラ138Bに付着して運ばれ、感光体ドラム102に接近する。この液体トナーは、電気的な特性を有しているため、感光体ドラム102上の同じく電気的な特性を有する静電潜像に引っ張られて移動し(これを電気泳動と呼ぶ)、静電潜像に静電吸着して画像を形成する。
【特許文献1】
特開2002−229339号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、印刷に最適な液体トナーの濃度(固体成分の割合)は、1.1重量%を超え1.7重量%未満とされている。液体トナーの濃度が1.1%以下になると、印刷物が薄くなってしまい、1.7%以上になると、印刷物に色のにじみ等が生じるおそれがある。
しかしながら、実際には、液体トナーの固体成分が印刷用紙Wに着いて印刷が行われるため、印刷枚数を重ねるにしたがって、トナー収容室137B〜137Eに収容された液体トナーの濃度が低下してしまうという課題があった。
そこで、例えば、印刷枚数が所定枚数を超えた場合には、トナー収容室内の液体トナーを廃棄する方法が考えられるが、この方法では、大量の廃棄トナーが発生し、コストが高くなるという課題があった。
【0008】
本発明の目的は、低コストで液体トナーの濃度を一定範囲内に維持できるトナー調整装置およびこれを備えた印刷機を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明のトナー調整装置は、感光体と、この感光体表面を帯電させる帯電手段と、この帯電手段で帯電された前記感光体表面を露光することにより静電潜像を形成する露光手段と、この露光手段で形成された静電潜像に液体トナーを電気泳動で供給することにより前記静電潜像を現像する現像手段と、この現像手段によって現像された画像を出力媒体に転写するバックアップ手段とを備え、前記現像手段は、前記液体トナーが収容されるトナー収容室と、前記トナー収容室に設けられ前記液体トナーを前記感光体ドラムに供給する現像ローラとを含んで構成される印刷機に用いられるトナー調整装置であって、前記トナー収容室に収容された液体トナーより濃度の高い高濃度トナーが収容された高濃度トナー収容室と、この高濃度トナー収容室に収容された高濃度トナーを前記トナー収容室に供給する高濃度トナー供給手段と、前記高濃度トナーを希釈する希釈液が収容された希釈液収容室と、この希釈液収容室に収容された希釈液を前記トナー収容室に供給する希釈液供給手段とを備えていることを特徴とする。
【0010】
この発明によれば、高濃度トナー供給手段および希釈液供給手段を適宜用いることにより、トナー収容室内の液体トナーの濃度を一定範囲内に維持できる。
例えば、トナー収容室内の液体トナーの濃度が低下した場合には、高濃度トナー供給手段で高濃度トナーを供給し、逆に、液体トナーの濃度が上昇した場合には、希釈液供給手段で希釈液を供給する。
したがって、既にトナー収容室内にある液体トナーに対して高濃度トナーまたは希釈液を加えるだけでよいから、液体トナーを廃棄する必要がなく、コストを低減できる。
【0011】
本発明のトナー調整装置では、前記トナー収容室内に設けられ液体トナーの液面の高さを測定するレベルセンサと、前記トナー収容室内に設けられ液体トナーの濃度を測定する濃度センサとを備えていることが好ましい。
この発明によれば、レベルセンサおよび濃度センサによってトナー収容室内の液体トナーの量および濃度を把握できる。したがって、レベルセンサおよび濃度センサの測定値に基づいて、高濃度トナー供給手段および希釈液供給手段を用いることにより、液体トナーの量および濃度を確実に管理できる。
【0012】
本発明のトナー調整装置では、前記レベルセンサは、ヒステリシスを有していることが好ましい。
ヒステリシスとは、検知する液面の高さが、液面が上昇してゆく場合と液面が下降してゆく場合とで異なることである。
レベルセンサがヒステリシスを有していない場合、検知する高さ近傍で液面が上下すると、レベルセンサのオン/オフ状態の切り替えが短時間の間に繰り返し行われることとなり、センサの耐久性が低下するおそれがある。
しかしながら、この発明によれば、例えば、液面が上昇してゆく場合に検知する液面の高さを、液面が下降してゆく場合に検知する液面の高さより、寸法L1だけ高くして、レベルセンサにヒステリシスを設けておく。これにより、液体トナーの液面が所定の高さにまで下降すると、レベルセンサが液面を検知し、液体トナーを増量して、液面を上昇させる。液面がL1だけ上昇したところで、再びレベルセンサが検知し、液体トナーの増量を停止する。したがって、レベルセンサのオン/オフ状態の切り替えが短時間の間に繰り返し行われるのを防止でき、レベルセンサの耐久性を向上できる。
【0013】
本発明のトナー調整装置では、前記レベルセンサおよび前記濃度センサからの信号に基づいて、前記高濃度トナー供給手段および希釈液供給手段を制御して前記トナー収容室内の液体トナーの量および濃度を調整する制御手段を備えていることが好ましい。
この発明によれば、自動的にトナー収容室内の液体トナーの量および濃度を調整できるので、さらにコストを低減できる。
【0014】
本発明の印刷機は、上述したトナー調整装置を備えていることを特徴とする。この発明によれば、トナー調整装置で述べた効果と同様の効果を奏することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1には、本発明の一実施形態に係るトナー調整装置が適用された印刷機1の模式図が示されている。
印刷機1は、印刷画像データに基づいて作成された描画データを、イエロー、マゼンダ、シアン、ブラック等の色を順々に重ねてイメージを形成するイメージオンイメージによる印刷を行うものである。
【0016】
印刷機1は、画像が形成される感光体としての感光体ドラム2と、この感光体ドラム2に弾性を有する表面で接しながら回転することにより前記画像が転写される転写ローラ6と、この転写ローラ6との間に出力媒体としての印刷用紙Wを挟んで回転することにより転写ローラ6に転写された画像を印刷用紙Wへ転写させるバックアップ手段としてのバックアップローラ7とを備えている。
【0017】
転写ローラ6は、感光体ドラム2の上方に設けられ、鉄芯の外周に弾性を有するゴムブランケットが巻き付けられて形成されている。このゴムブランケットは、所定の張力で引っ張られることにより緊張しており、感光体ドラム2表面の画像が圧力転写される。
バックアップローラ7は、転写ローラ6の上方に設けられ、印刷用紙Wを挟んで転写ローラ6に強い印圧を加える。
【0018】
感光体ドラム2、転写ローラ6およびバックアップローラ7は、それぞれ独立した別々の駆動源を有している。すなわち、感光体ドラム2には第1サーボモータ8、転写ローラ6には第2サーボモータ9、バックアップローラ7には第3サーボモータ10がそれぞれ設けられ、これらのサーボモータ8,9,10の駆動は、印刷機1内部に設けられた制御部40で制御される。
【0019】
また、感光体ドラム2の周囲近傍には、当該感光体ドラム2に電荷を与える帯電手段としての帯電器21と、この帯電器21により帯電された感光体ドラム2に一定時間光を当てて感光体ドラム2上に静電潜像を形成する露光手段としての露光器22と、露光器22によって露光されて形成された感光体ドラム2上の静電潜像を液体トナーを供給することにより現像する現像手段3と、感光体ドラム2の表面に余分に付着した液体トナーを回収するかぶり取りローラ23と、感光体ドラム2上の液体トナーを乾燥させる乾燥ブロワ24とが順に設けられている。
これら帯電器21、露光器22、かぶり取りローラ23を駆動させるかぶり取りローラ駆動モータ25、および乾燥ブロワ24は、制御部40で制御される。
【0020】
現像手段3は、各色のトナーを収容する現像機本体31と、現像機構32と、現像機移動機構33とを備えている。
現像機本体31は、基台36と、この基台36の上に並設された液体トナーを収容する4つのトナー収容室37B,37C,37D,37Eと、各トナー収容室37B〜37Eに収容された各色の液体トナーの濃度を調整するトナー調整装置5B,5C,5D,5Eとを備えている。
ここでは、トナー収容室37Bには、プロセスカラー4色のうち1色目の、例えば黄色の液体トナーが収容されており、トナー収容室37Cには、プロセスカラー4色のうち2色目の、例えば紅色の液体トナーが収容されており、トナー収容室37Dには、プロセスカラー4色のうち3色目の、例えば藍色の液体トナーが収容されており、トナー収容室37Eには、プロセスカラー4色のうち4色目の、例えば黒色の液体トナーが収容されている。
【0021】
現像機構32は、現像機本体31のトナー収容室37B〜37E中の液体トナーを感光体ドラム2に供給するものである。現像機構32は、各トナー収容室37B〜37E内の上部に設けられた現像ローラ38B,38C,38D,38Eと、これら現像ローラ38B〜38Eに接続された現像ローラ駆動モータ34とを備えている。
現像ローラ駆動モータ34が回転駆動することにより、現像ローラ38B〜38Eが回転し、液体トナーを感光体ドラム2に供給する。
【0022】
現像機移動機構33は、現像機本体31を水平移動させるものであって、基台36に接続された現像機移動モータ35を備えている。すなわち、感光体ドラム2上に形成される各色静電潜像に対応して、各トナー収容室37B〜37Eのうちいずれか1つが選択されると、現像機移動モータ35が回転駆動して、選択されたトナー収容室37B〜37Eの現像ローラ38B〜38Eが、感光体ドラム2の略真下、つまり感光体ドラム2の最下面に対して所定間隔だけ離れた現像位置に位置させる。
以上の現像ローラ駆動モータ34および現像機移動モータ35は、制御部40で制御される。
【0023】
図2には、トナー調整装置5Bの断面図が示されている。なお、ここでは、トナー調整装置5Bについてのみ図示するが、他のトナー調整装置5C〜5Eについても同様の構成である。
トナー調整装置5Bは、予備トナー収容室51B、予備トナー供給装置52Bと、トナー回収装置53Bと、排出トナー収容室54と、予備トナー排出装置55Bと、高濃度トナー収容室56Bと、高濃度トナー供給手段としての高濃度トナー供給装置57Bと、希釈液収容室58と、希釈液供給手段としての希釈液供給装置59Bと、制御手段としてのトナー調整装置制御部45(図7参照)とを備えている。
トナー収容室37Bと予備トナー収容室51Bとで、請求項1に記載のトナー収容室が構成されている。
【0024】
高濃度トナー収容室56Bは、略箱状とされ、トナー収容室37Bに収容された液体トナーより濃度の高い高濃度トナーが収容されている。この高濃度トナー収容室56Bの内壁面の上部および下部には、液面の高さを検知するレベルセンサ61が配置されている。これらレベルセンサ61は図示しないアラーム装置に接続されており、アラーム装置のアラーム表示に従って、作業者は高濃度トナーの量を増減させる。
【0025】
高濃度トナー供給装置57Bは、予備トナー収容室51Bと高濃度トナー収容室56Bとを繋ぐ配管571と、この配管571の途中に設けられたポンプ572とを備え、ポンプ572を駆動させることにより、高濃度トナー収容室56Bに収容された高濃度トナーを予備トナー収容室51Bに供給するものである。
【0026】
希釈液収容室58は、トナー調整装置5B〜5Eに共通の略箱状とされ、高濃度トナーを希釈する希釈液が収容されている。この希釈液収容室58の内壁面の上部および下部には、液面の高さを検知するレベルセンサ61が配置されている。これらレベルセンサ61は、高濃度トナー収容室56Bと同様に、図示しないアラーム装置に接続されており、アラーム装置のアラーム表示に従って、作業者は希釈液の量を増減させる。
【0027】
希釈液供給装置59Bは、予備トナー収容室51Bと希釈液収容室58とを繋ぐ配管591と、この配管591の途中に設けられたポンプ592とを備え、ポンプ592を駆動させることにより、希釈液収容室58に収容された希釈液を予備トナー収容室51Bに供給するものである。
【0028】
予備トナー収容室51Bは、略箱状とされ、高濃度トナーと希釈液とを混合させて適切な濃度の液体トナーを製造するものである。この予備トナー収容室51Bの内壁面には、液面の高さを検知する2値レベルセンサ62が異なる高さに配置されている。これら2値レベルセンサ62は、トナー調整装置制御部45に接続されて、検知した液面の高さを電気信号としてトナー調整装置制御部45に送る。
また、予備トナー収容室51Bの底面には、液体トナーの濃度を測定する濃度センサ63が配置されている。この濃度センサ63は、トナー調整装置制御部45に接続され、検知した液面の高さを電気信号としてトナー調整装置制御部45に送る。
また、この予備トナー収容室51Bには、予備トナー収容室51B内の液体を攪拌する攪拌装置64が設けられている。この攪拌装置64は、供給された希釈液と高濃度トナーとを混合させるとともに、液体トナーの溶媒と固体成分との分離を防ぐものである。
【0029】
予備トナー供給装置52Bは、トナー収容室37Bと予備トナー収容室51Bとを繋ぐ配管521と、この配管571の途中に設けられたバルブ522とを備え、バルブ522を開くことにより、予備トナー収容室51Bに収容された液体トナーをトナー収容室37Bに供給するものである。
トナー回収装置53Bは、トナー収容室37Bと予備トナー収容室51Bとを繋ぐ配管531と、この配管531の途中に設けられたポンプ532とを備え、ポンプ532を駆動させることにより、予備トナー収容室51Bに収容された液体トナーをトナー収容室37Bに供給するものである。
【0030】
排出トナー収容室54は、トナー調整装置5B〜5Eに共通の略箱状とされ、予備トナー収容室51Bで不要になった液体トナー(廃液)を収容するものである。この排出トナー収容室54内の上部には、液面の高さを検知するレベルセンサ61が配置されている。このレベルセンサ61は図示しないアラーム装置に接続されており、このアラーム装置のアラーム表示に従って、作業者は廃液を廃棄する。
予備トナー排出装置55Bは、排出トナー収容室54と、予備トナー収容室51Bとを繋ぐ配管551と、この配管551の途中に設けられたバルブ552とを備え、バルブ552を開くことにより、予備トナー収容室51Bに収容された液体トナーを排出トナー収容室54に排出するものである。
なお、以上のバルブ522,552、およびポンプ532,572,592は、トナー調整装置制御部45で制御される。
【0031】
図3には、レベルセンサ61の断面図が示されている。
レベルセンサ61は、内壁面に取り付けられるセンサ本体611と、このセンサ本体611から下方に延びるシャフト612と、このシャフト612が挿通される円環状のフロート613とを備えている。
センサ本体611には、リードスイッチ614が内蔵されている。フロート613は、磁性体615を内蔵しており、液面に浮かぶ構造とされている。
このレベルセンサ61によれば、液面が上下動すると、フロート613がシャフト612に沿って上下動する。フロート613がセンサ本体611に接触すると、フロート613内の磁性体615により、センサ本体611内のリードスイッチ614がオン状態となり、液面の高さが検知される。
【0032】
図4には、2値レベルセンサ62の断面図が示されている。
2値レベルセンサ62は、内壁面に取り付けられるセンサ本体621と、このセンサ本体621から下方に延びるシャフト622と、このシャフト622が挿通される円環状のフロート623とを備えている。
センサ本体621およびシャフト622先端には、リードスイッチ624,625が内蔵されている。フロート623は、磁性体626を内蔵しており、液面に浮かぶ構造とされ、寸法L1の範囲内で上下動する。
ここで、この2値レベルセンサ62はヒステリシスを有している。すなわち、液面が上下動すると、フロート623がシャフト622に沿って上下動する。フロート623がセンサ本体621またはシャフト622先端に接触すると、フロート623内の磁性体626により、センサ本体621のリードスイッチ624,625がオフ状態からオン状態となる。
この状態から、さらに液面が上下動して、フロート623がセンサ本体621から寸法L2だけ離隔する、または、フロート623がはシャフト622先端から寸法L3だけ離隔すると、オン状態からオフ状態となる。
【0033】
以上の2値レベルセンサ62は、図5に示すように、予備トナー収容室内の内壁面に所定の高さに配置されている。
具体的には、予備トナー収容室51Bは、底面積120cm2、高さ18cm(=180mm)である。したがって、液面高さが1mm上下する毎に、液体トナー量は12ml増減する。また、各2値レベルセンサ62は、L1=14mm、L2=5.5mm、L3=1.5mmとされている。
これら2値レベルセンサ62のうち一方は、予備トナー収容室51B底面からの高さ(フロート623がセンサ本体621に接触した状態における液面の高さ)が89mmであり、このうち上側のセンサは液体トナーの上限レベルを検知する上限センサ62Bとして用いられ、下側のセンサは液体トナーの下限レベルを検知する下限センサ62Dとして用いられる。
【0034】
また、2値レベルセンサ62のうち他方は、予備トナー収容室51B底面からの高さ(フロート623がセンサ本体621に接触した状態における液面の高さ)が95.5mmであり、このうち上側のセンサは液体トナーのオーバーフロー状態を検知するオーバーフローセンサ62Aとして用いられ、下側のセンサは液体トナー量の変動を監視する中間センサ62Cとして用いられる。
【0035】
図6には、濃度センサ63の側面図が示されている。
濃度センサ63は、予備トナー収容室51Bの底面に取り付けられるセンサ本体631と、このセンサ本体631上に互いに対向して設けられた発信部632および受信部633とを備えている。発信部632と受信部633との間の空間は、固体成分634を含む液体トナーで満たされている。
この濃度センサ63は、発信部632から特定の周波数の超音波を発信し、この超音波を受信部633で受信して電気信号に変換する。このとき、発信部632から発信された超音波は、液体トナー中の固体成分634によって散乱したり減衰したりするため、受信部633で受信する超音波の量が変化する。例えば、液体トナーの濃度が高くなるほど、液体トナー中の固体成分634が多くなり、受信部633で受信する超音波が低下する。したがって、予め液体トナーの濃度と電気信号との関係を実験的に求めておけば、電気信号から液体トナーの濃度を算出できる。
【0036】
図7には、以上のような印刷機1の制御部40のブロック図が示されている。制御部40は、描画データ作成部41と、露光器22を制御する露光制御部42と、プロセス制御部43と、各サーボモータ8,9,10を制御する位相同期制御部44と、トナー調整装置制御部45とを備えている。
【0037】
描画データ作成部41は、別途作成された印刷画像データに基づいて描画データを作成するものであって、印刷画像データのファイルフォーマットに対応した機能を有し、この機能を用いて描画データを作成する。なお、4色分版処理、RIP(Raster Image Processor)処理等も、ファイルフォーマットに対応して描画データ作成部41が行う。
【0038】
露光制御部42は、描画データ作成部41で作成された描画データを露光器22を駆動するための信号(露光信号)に変換して露光器22に出力するものである。
プロセス制御部43は、帯電器21、現像ローラ駆動モータ34、現像機移動モータ35、かぶり取りローラ駆動モータ25、および乾燥ブロワ24を制御して印刷処理を実行するものである。
位相同期制御部44は、ソフトウェア同期により感光体ドラム2、転写ローラ6、バックアップローラ7の同期性を維持するように、サーボモータ8,9,10を制御するものである。
トナー調整装置制御部45は、2値レベルセンサ62および濃度センサ63からの信号に基づいて、バルブ522,552の開閉、およびポンプ532,572,592の駆動させて、予備トナー供給装置52B、トナー回収装置53B、予備トナー排出装置55B、高濃度トナー供給装置57B、および希釈液供給装置59Bを制御する。これにより、液体トナーをトナー調整装置5B〜5Eの予備トナー収容室とトナー収容室37B〜37Eとの間で循環させながら、予備トナー収容室内の液体トナーの量および濃度を調整する。
【0039】
図8には、本実施形態に係る印刷機1の処理のフローチャートが示されている。
まず、ステップ(図8中STで示す)1で、現像ローラ38B〜38Eと感光体ドラム2との間隔を所定の寸法に設定し、ST2で、感光体ドラム2を回転させ、帯電器21をオンとして、感光体ドラム2を帯電させる。
次に、ST3で、露光器22で1色目の描画を行う。すなわち、描画データ作成部41で画像情報に基づいて描画データを作成し、この描画データに基づいて、露光制御部42で露光器22を制御することによって、感光体ドラム2上に静電潜像を形成する。
【0040】
ST4で、1色目の液体トナーを1色目用のトナー収容室37Bから静電潜像上に移動させることによって、感光体ドラム2上の静電潜像を現像する。
具体的には、現像ローラ38Bを回転駆動させて、トナー収容室37B内の液体トナーを、この現像ローラ38Bに付着して運んで、感光体ドラム2に接近させる。すると、この液体トナーは、電気的な特性を有しているため、感光体ドラム2上の同じく電気的な特性を有する静電潜像に引っ張られて移動し(これを電気泳動と呼ぶ)、静電潜像に静電吸着して膜を形成する。
【0041】
続いて、かぶり取りローラ23を回転駆動させて、感光体ドラム2上の液体トナー膜のうち余分な部分をこれらローラ23の表面に付着させて回収する。次に、乾燥ブロワ24で、液体トナーの膜を乾燥させることにより、溶媒を蒸発させ、液体トナーの固体成分を感光体ドラム2上に完全に吸着させる。
【0042】
1色目の現像が終了した後、ST5で、2色目の現像のために、現像機本体31を水平移動して、2色目用のトナー収容室37Cを現像位置に位置させる。
続いて、ST6で、露光器22で2色目の描画を開始する。以後同様に、ST7で2色目を現像し、ST8で現像機本体31を移動し、ST9で3色目を描画し、ST10で3色目を現像し、ST11で現像機本体31を移動し、ST12で4色目を描画し、ST13で4色目を現像する。
【0043】
以上のST13までは、感光体ドラム2に転写ローラ6が接しておらず、4色目の現像が終了した後、ST14で、転写ローラ6の感光体ドラム2への着けを行い、ST15でバックアップローラ7の転写ローラ6への着けを行う。続いて、ST16で、転写ローラ6を感光体ドラム2に接しながら回転させることによって感光体ドラム2上の画像を転写ローラ6に転写する。
さらに、ST17で、バックアップローラ7を転写ローラ6に接しながら回転させることによって、転写ローラ6に転写された画像を印刷用紙Wに転写する。
以上で、イメージオンイメージによりフルカラーの印刷画が形成される。
【0044】
次に、トナー調整装置5Bによる液体トナーの量および濃度の調整手順について説明する。なお、ここでは、トナー調整装置5Bについてのみ図示するが、他のトナー調整装置5C〜5Eについても同様の手順である。
図9には、液体トナー量が上限レベルに達した場合の処理のフローチャート(ST2−1〜3)が示されている。
液体トナー量が上限レベルに到達すると、上限センサ62Bがオン状態となる(ST2−1)。すると、制御部40によって予備トナー排出装置55Bのバルブ552が開放されて、液体トナーが排出トナー収容室54に排出される(ST2−2)。このとき、下降する液面レベルが適正か否かを中間センサ62Cで判断する。(ST2−3)。すなわち、中間センサ62Cがオフ状態の間は、バルブ552は開放されているが、中間センサ62Cがオン状態になると、バルブ552が閉じられて、液体トナー量の調整が終了する。
【0045】
図10には、液体トナーの濃度が適性範囲内であるが低めで(1.1重量%を超えて1.5重量%未満)、かつ液体トナー量が下限レベルに達した場合の処理のフローチャート(ST3−1〜7)が示されている。
液体トナー量が下限レベルに到達すると、下限センサ62Dがオン状態となる(ST3−1)。すると、制御部40によって高濃度トナー供給装置57Bのポンプ572が駆動されて、高濃度トナーが予備トナー収容室51Bに供給される(ST3−2)。このとき、上昇する液面レベルが適性か否かを下限センサ62Dで判断する(ST3−3)。すなわち、下限センサ62Dがオン状態の間は、ポンプ572は駆動されているが、下限センサ62Dがオフ状態になると、ポンプ572の駆動が停止し、高濃度トナーの供給が停止する(ST3−4)。
次に、今度は、制御部40によって希釈液供給装置59Bのポンプ592が駆動されて、希釈液が予備トナー収容室51Bに供給される(ST3−5)。このとき、上昇する液面レベルが適性か否かを中間センサ62Cで判断する(ST3−6)。すなわち、中間センサ62Cがオン状態の間は、ポンプ592は駆動されているが、中間センサ62Cがオフ状態になると、ポンプ592の駆動が停止し、希釈液の供給が停止する(ST3−7)。
【0046】
具体的には、予備トナー収容室51B内の液体トナーの濃度を1.2重量%、高濃度トナー収容室56B内の高濃度トナーの濃度を10%とする。
液体トナー量が下限レベルにある場合、予備トナー収容室51B内には、12ml/mm×75mm=900ml収容されている(図5参照)。一方、トナー収容室37B内には、常に600ml収容されている。液体トナーは、トナー収容室37Bと予備トナー収容室51Bとの間で循環しているから、合計1500ml収容されていることになる。
この状態から、下限センサ62Dがオフになるまで高濃度トナーを供給すると、液面が1.5mm上昇するから、高濃度トナーの供給量は、12ml/mm×1.5mm=18mlとなる。さらに、中間センサ62Cがオフ状態になるまで希釈液を供給すると、液面が6.5mm上昇するから、希釈液の供給量は、12ml/mm×6.5mm=78mlとなる。
調整後の液体トナーの濃度は、以下の式で表される。
【0047】
【数1】
Figure 2004117687
【0048】
図11には、液体トナーの濃度が適性範囲内であるが高めで(1.5重量%以上1.7重量%未満)、かつ液体トナー量が下限レベルに達した場合の処理のフローチャート(ST4−1〜4)が示されている。
液体トナー量が下限レベルに到達すると、下限センサ62Dがオン状態となる(ST4−1)。すると、制御部40によって希釈液供給装置59Bのポンプ592が駆動されて、希釈液が予備トナー収容室51Bに供給される(ST4−2)。このとき、上昇する液面レベルが適性であるか否かを中間センサ62Cで判断する(ST4−3)。すなわち、中間センサ62Cがオン状態の間は、ポンプ592は駆動されているが、中間センサ62Cがオフ状態になると、ポンプ592の駆動が停止し、希釈液の供給が停止する(ST4−4)。
【0049】
具体的には、液体トナー量が下限レベルにある場合、トナー収容室37Bおよび予備トナー収容室51B内には、1500ml収容されている。この状態から、中間センサ62Cがオフ状態になるまで希釈液を供給すると、液面が8mm上昇するから、希釈液の供給量は、12ml/mm×8mm=96mlとなる。
これにより、調整後の液体トナーの濃度を1.4〜1.5重量%まで下げることができる。
【0050】
図12には、液体トナーの濃度が高い(1.7重量%以上)場合の処理のフローチャート(ST5−1〜6)が示されている。
まず、液面レベルが適性であるか否かを下限センサ62Dで判断する(ST5−1)。すなわち、下限センサ62Dがオフ状態の間は、制御部40によって予備トナー排出装置55Bのバルブ522が開放されて、液体トナーが排出トナー収容室54に排出される(ST5−2)。一方、下限センサ62Dがオン状態になると、バルブ522が閉じられて、液体トナーの排出が停止する(ST5−3)。これにより、液体トナーの量は下限レベル近傍となる。
次に、ST4−2〜4と同様に、希釈液を供給し、液面レベルが適性であるか否かを中間センサ62Cで判断する(ST5−4〜6)。
【0051】
具体的には、予備トナー収容室51B内の液体トナーの濃度を1.7重量%とする。
液体トナー量が下限レベルにある場合、トナー収容室37Bおよび予備トナー収容室51B内には、1500ml収容されている。この状態から、中間センサ62Cがオフ状態になるまで希釈液を供給すると、液面が8mm上昇するから、希釈液の供給量は、12ml/mm×8mm=96mlとなる。
すると、調整後の液体トナーの濃度は、以下の式で表される。
【0052】
【数2】
Figure 2004117687
【0053】
図13には、液体トナーの濃度が低い(1.1重量%以下)場合の処理のフローチャート(ST6−1〜9)が示されている。
まず、ST5−1〜3と同様に、液体トナーを排出トナー収容室54に排出し、液面レベルが適性であるか否かを下限センサ62Dで判断することにより、液体トナーの量を下限レベル近傍とする(ST6−1〜3)。
次に、制御部40によって希釈液供給装置59Bのポンプ592が駆動されて、希釈液が予備トナー収容室51Bに供給される(ST6−4)。このとき、上昇する液面レベルが適性であるか否かを下限センサ62Dで判断する(ST6−5)。すなわち、下限センサ62Dがオン状態の間は、ポンプ592は駆動されているが、下限センサ62Dがオフ状態になると、ポンプ592の駆動が停止し、希釈液の供給が停止する(ST6−6)。
次に、今度は、制御部40によって高濃度トナー供給装置57Bのポンプ572が駆動されて、高濃度トナーが予備トナー収容室51Bに供給される(ST6−7)。このとき、上昇する液面レベルが適性であるか否かを中間センサ62Cで判断する(ST6−8)。すなわち、中間センサ62Cがオン状態の間は、ポンプ572は駆動されているが、中間センサ62Cがオフ状態になると、ポンプ572の駆動が停止し、高濃度トナーの供給が停止する(ST6−9)。
【0054】
具体的には、予備トナー収容室51B内の液体トナーの濃度を1.1重量%、高濃度トナー収容室56B内の高濃度トナーの濃度を10%とする。
液体トナー量が下限レベルにある場合、トナー収容室37Bおよび予備トナー収容室51B内には、1500ml収容されている。この状態から、下限センサ62Dがオフになるまで希釈液を供給すると、液面が1.5mm上昇するから、希釈液の供給量は、12ml/mm×1.5mm=18mlとなる。さらに、中間センサ62Cがオフ状態になるまで高濃度トナーを供給すると、液面が6.5mm上昇するから、高濃度トナーの供給量は、12ml/mm×6.5mm=78mlとなる。
すると、調整後の液体トナーの濃度は、以下の式で表される。
【0055】
【数3】
Figure 2004117687
【0056】
また、液体トナー量がオーバーフローレベルに到達した場合、オーバーフローセンサ62Aがオン状態となる。すると、制御部40によって、ポンプ532,572,592の駆動が緊急停止する。
【0057】
したがって、本実施形態によれば、以下の効果がある。
(1)高濃度トナー収容室56B、高濃度トナー供給装置57B、希釈液収容室58、および希釈液供給装置59Bを設けたので、高濃度トナー供給装置57Bおよび希釈液供給装置59Bを適宜用いることにより、トナー収容室37B内の液体トナーの濃度を一定範囲内に維持できる。具体的には、トナー収容室37B内の液体トナーの濃度が低下した場合には、高濃度トナー供給装置57Bで高濃度トナー収容室56B内の高濃度トナーを供給し、逆に、液体トナーの濃度が上昇した場合には、希釈液供給装置59Bで希釈液収容室58内の希釈液を供給する。
したがって、既に予備トナー収容室51B内にある液体トナーに対して高濃度トナーまたは希釈液を加えるだけでよいから、液体トナーを廃棄する必要がなく、コストを低減できる。
【0058】
(2)レベルセンサ62および濃度センサ63を予備トナー収容室51B内に設けたので、これらセンサ62,63で予備トナー収容室51B内の液体トナーの量および濃度を把握できる。したがって、センサ62,63の測定値に基づいて高濃度トナー供給装置57Bおよび希釈液供給装置59Bを用いることにより、液体トナーの量および濃度を確実に管理できる。
【0059】
(3)レベルセンサ62にヒステリシスを設けたので、レベルセンサ62のオン/オフ状態の切り替えが短時間の間に繰り返し行われるのを防止でき、レベルセンサ62の耐久性を向上できる。
【0060】
(4)トナー調整装置制御部45を設けたので、自動的に予備トナー収容室51B内の液体トナーの量および濃度を調整できるので、さらにコストを低減できる。
【0061】
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、本実施形態では、高濃度トナーを高濃度トナー収容室56Bから予備トナー収容室51Bに供給するためにポンプ572を用いたが、これに限らず、高濃度トナー収容室56B内の液面レベルが、予備トナー収容室51B内の液面レベルより常に高く保たれる場合には、バルブを用いてもよい。ポンプ532,592についても同様である。
【0062】
【発明の効果】
本発明のトナー調整装置およびこれを備えた印刷機によれば、次のような効果が得られる。
高濃度トナー供給手段および希釈液供給手段を適宜用いることにより、トナー収容室内の液体トナーの濃度を一定範囲内に維持できる。例えば、トナー収容室内の液体トナーの濃度が低下した場合には、高濃度トナー供給手段で高濃度トナーを供給し、逆に、液体トナーの濃度が上昇した場合には、希釈液供給手段で希釈液を供給する。したがって、既にトナー収容室内にある液体トナーに対して高濃度トナーまたは希釈液を加えるだけでよいから、液体トナーを廃棄する必要がなく、コストを低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るトナー調整装置が適用された印刷機の模式図。
【図2】前記実施形態に係るトナー調整装置の断面図。
【図3】前記実施形態に係るトナー調整装置に用いられるレベルセンサの断面図。
【図4】前記実施形態に係るトナー調整装置に用いられる2値レベルセンサの断面図。
【図5】前記実施形態に係る2値レベルセンサの配置を説明するための模式図。
【図6】前記実施形態に係るトナー調整装置に用いられる濃度センサの側面図。
【図7】前記実施形態に係る印刷機の制御系を示すブロック図。
【図8】前記実施形態に係る印刷機の処理のフローチャート。
【図9】前記実施形態に係る液体トナー量が上限レベルに達した場合の処理のフローチャート。
【図10】前記実施形態に係る液体トナーの濃度が適性範囲内であるが低めでかつ液体トナー量が下限レベルに達した場合の処理のフローチャート。
【図11】前記実施形態に係る液体トナーの濃度が適性範囲内であるが高めでかつ液体トナー量が下限レベルに達した場合の処理のフローチャート。
【図12】前記実施形態に係る液体トナーの濃度が高い場合の処理のフローチャート。
【図13】前記実施形態に係る液体トナーの濃度が低い場合の処理のフローチャート。
【図14】従来例に係るトナー調整装置が適用された印刷機の模式図。
【符号の説明】
1   印刷機
2   感光体としての感光体ドラム
3   現像手段
21   帯電器(帯電手段)
22   露光器(露光手段)
5B,5C,5D,5E      トナー調整装置
7   バックアップローラ(バックアップ手段)
37B,37C,37D,37E   トナー収容室
38B,38C,38D,38E   現像ローラ
45   トナー調整装置制御部(制御手段)
51B  予備トナー収容室(トナー収容室)
56B  高濃度トナー収容室
57B  高濃度トナー供給装置(高濃度トナー供給手段)
58   希釈液収容室
59B  希釈液供給装置(希釈液供給手段)
62A  オーバーフローセンサ(レベルセンサ)
62B  上限センサ(レベルセンサ)
62C  中間センサ(レベルセンサ)
62D  下限センサ(レベルセンサ)
63   濃度センサ
W   印刷用紙(出力媒体)

Claims (5)

  1. 感光体と、この感光体表面を帯電させる帯電手段と、この帯電手段で帯電された前記感光体表面を露光することにより静電潜像を形成する露光手段と、この露光手段で形成された静電潜像に液体トナーを電気泳動で供給することにより前記静電潜像を現像する現像手段と、この現像手段によって現像された画像を出力媒体に転写するバックアップ手段とを備え、
    前記現像手段は、前記液体トナーが収容されるトナー収容室と、前記トナー収容室に設けられ前記液体トナーを前記感光体ドラムに供給する現像ローラとを含んで構成される印刷機に用いられるトナー調整装置であって、
    前記トナー収容室に収容された液体トナーより濃度の高い高濃度トナーが収容された高濃度トナー収容室と、
    この高濃度トナー収容室に収容された高濃度トナーを前記トナー収容室に供給する高濃度トナー供給手段と、
    前記高濃度トナーを希釈する希釈液が収容された希釈液収容室と、
    この希釈液収容室に収容された希釈液を前記トナー収容室に供給する希釈液供給手段とを備えていることを特徴とするトナー調整装置。
  2. 請求項1に記載のトナー調整装置において、
    前記トナー収容室内に設けられ液体トナーの液面の高さを測定するレベルセンサと、
    前記トナー収容室内に設けられ液体トナーの濃度を測定する濃度センサとを備えていることを特徴とするトナー調整装置。
  3. 請求項2に記載のトナー調整装置において、
    前記レベルセンサは、ヒステリシスを有していることを特徴とするトナー調整装置。
  4. 請求項2または3に記載のトナー調整装置において、
    前記レベルセンサおよび前記濃度センサからの信号に基づいて、前記高濃度トナー供給手段および希釈液供給手段を制御して前記トナー収容室内の液体トナーの量および濃度を調整する制御手段を備えていることを特徴とするトナー調整装置。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載のトナー調整装置を備えていることを特徴とする印刷機。
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