JP2004117247A - 半導体試験装置のプローバインタフェース装置及び半導体試験装置のデバイスインターフェース装置 - Google Patents

半導体試験装置のプローバインタフェース装置及び半導体試験装置のデバイスインターフェース装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ウエハプローバ装置に適用するプローブカードにおいて複数DUT間の電源電流の干渉に伴うデバイス試験の不具合を改善可能とした半導体試験装置のプローブカードを提供する。
【解決手段】プローブ針を備える多層基板により、複数個の被試験デバイスを試験する半導体試験装置のプローバインタフェース装置において、多層基板上のGND層に対して各DUT毎に分割した分割GND、若しくは所定のDUTグループ単位毎に分割した分割GND、を備える半導体試験装置のプローバインタフェース装置。
【選択図】    図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、複数個の被試験デバイス(DUT)とコンタクトする半導体試験装置のプローブカード、デバイスインターフェース装置に関する。特に、ウエハプローバ装置に適用するプローブカードにおいて複数DUT間の電源電流の干渉に伴うデバイス試験の不具合を改善可能とした半導体試験装置のプローブカードに関する。
【0002】
【従来の技術】
【0003】
【特許文献1】
特開2000−315710号公報(第1図)
【0004】
特開2000−315710号公報では、測定回路同士の相互干渉を無くし、複数の被測定半導体素子を同時に測定することに対応できる半導体検査装置及びそれを用いた検査方法の提供である。
【0005】
次に、図1(a)は本願のプローブピン10を備えるプローブカード100を使用するウエハプローバ装置と半導体試験装置側のテストヘッドとを示す概念構成図である。図1(b)は4個のDUTとコンタクトする簡明なプローブカード100の上面図と側面図である。ここで、ウエハプローバ装置や半導体試験装置は公知であり技術的に良く知られている為、本願に係る要部を除き、その他の構成要素や詳細説明を省略する。
【0006】
プローブカード(probe card)100は、ウエハプローバ装置で使用するコンタクトプローブであり、試験対象であるウエハ上の多数個のダイの多数電極パッドを半導体試験装置側のテスト回路と接続する為に、各電極パッドの配置に合わせて導電性のプローブピン10と対向するように配列させて電気的な押圧接触を与える基板である。
【0007】
プローブピン10は、ウエハ上に多数個形成されている被試験デバイス(DUT)であるダイの電極パッドへ電気的に接触させるプローブ(探針)であり、湾曲した形状で所定の弾性と押圧とが得られるように形成されていて、DUTの電極パッドに対応して配設されている。
【0008】
次に、図2はプローブカード100の回路GNDの構造を示す断面図と、8個のDUTを同時測定するプローブカードの上面図である。
図2(a)に示す回路GNDの構造は、GNDスルホールGTH1、GTH2と、第2GND層G2と、第1GND層G1とを備える。
GNDスルホールGTH1は、プローブピン10を嵌入若しくは係止して半田付け等によりプローブピン10の一端を電気的に接続し、且つ、内層の第2GND層G2と電気的に接続している。
第2GND層G2は、全DUTに共通のベタGND層であって、上記GNDスルホールGTH1、GTH2に接続し、上面の第1GND層G1にもスルホールにより電気的に接続している。この第2GND層G2はコネクタ20により中継用のハイフィックス装置を介してテストヘッド側と電気的に接続される。また、DUTと授受する信号線は50Ωの特性インピーダンスとする伝送線路とする為に、伝送用のGND線と共にコネクタ20を介し、中継用のハイフィックス装置を介してテストヘッド側に接続されている。
【0009】
図2(b)に示す8個のDUT用のプローブピン10における回路アース用のプローブピン10の各々は、上記第2GND層G2へ共通的に接続されている。
【0010】
次に、図3(a)はプローブカード100上に8個のDUTが配置され、これに対応して8区分領域(サイト)に区分されされている場合のDUT配置例であり、図3(b)はDUT3とDUT7のサイトにおいて簡明な1テスタチャンネルで、テストヘッドとDUTの電極パッド(デバイスパッド)との間のインタフェースを示す等価回路である。1テスタチャンネルには、通常ドライバDRとコンパレータCPを備えている。尚、実際の構成では、DUTの電極パッド数に対応して、1サイト当たり数十〜数百テスタチャンネルを有している。テストヘッドTH側とプローブカート側との接続は、所定の特性インピーダンスで伝送可能な構造のコネクタやポゴピン等が備えられていて、両者は着脱可能な構造となっている。
ここで、図3(b)において回路の基準となるアース点は、図3Dの基準アース点GND1と仮定する。
【0011】
図3(b)に示す従来のプローブカードの等価回路の構成要素としては、サイト1、サイト2の各々において、伝送経路211、212と、同軸線路(伝送線路)CB1、CB2と、線路インダクタンスL1と、第1プローブインダクタンスL2と、第2プローブインダクタンスL3と、浮遊容量C1、C2とを備える尚、伝送経路211における抵抗R1はドライバの出力インピーダンスであり、伝送経路212における抵抗R2はコンパレータの入力インピーダンス若しくは終端抵抗である。
共通GND線250は、1本の共通アースとして等価回路表現している。このとき当該共通GND線250上には小さなインピーダンスのGNDインダクタンスL4が存在するものとする。尚、実際には、テストヘッドTH側とプローブカード100側との間では多数本の同軸線路CB1、CB2のアース線、その他電源用の電線が接続されているが、これらを代表して共通GND線250として表現している。
この共通GND線250において、テストヘッドTH側のアース点を基準アース点GND1と呼称し、プローブカード100側のアース点をプローブカードアース点GND2と呼称する。
この共通GND線250上に存在するGNDインダクタンスL4は、基準アース点GND1とプローブカードアース点GND2との間で存在するインピーダンス要素である。
【0012】
第2プローブインダクタンスL3は、主に、DUTの回路アース用パッドに接触する細長いプローブピン10自身のインダクタンス成分である。尚、DUT品種によっては複数の回路アース用パッドを有して並列接続で使用される。この一端はプローブカードアース点GND2に接続される。
【0013】
第1プローブインダクタンスL2は、主に、DUTの信号パッドに接触する細長いプローブピン10自身のインダクタンス成分である。尚、デバイスパッド部内において、DUTが入力端子の場合には抵抗R5と入力容量C5とが入力インピーダンスとして存在し、DUTが出力端子の場合には出力として駆動するパルス源P1、P2と出力インピーダンスとなる抵抗R5と入力容量C5とが出力インピーダンスとして存在する。
【0014】
伝送経路211、212は、50Ωの特性インピーダンスで伝送する為に、信号線とアース線のペアで構成される同軸線路CB1、CB2であって、テストヘッドTH側とプローブカード100側との間の信号を伝送する同軸ケーブル若しくはマイクロストリップ線路である。また、線路間の接続部位に浮遊容量C1、C2が存在する。一方の伝送経路211のアース端は、ほぼ基準アース点GND1と同等の電位である。他方の伝送経路211のアース端は、ほぼプローブカードアース点GND2と同等の電位である。
【0015】
線路インダクタンスL1は、同軸線路CB2の端部から、図2(a)に示すプローブカード100の第2GND層G2に至る迄に存在するインダクタンス成分である。
【0016】
次に、図4の一方のサイト側で発生したパルス的なGND電流が、他方のサイト側で受けるノイズの影響を示す図について説明する。
ここでは、説明を容易とする為に、各DUTはシェアード系のテスタのように、同一試験パターンによるDUT間で同期した試験形態では無く、パーピンテスタのようなパーサイトテスタによる独立した試験パターンに基づいてDUT3とDUT7との間で非同期な試験が行う場合と仮定する。
例えば、一方のDUT3は一例としてRON(リファレンス・オン)してDC試験を行うものとする。他方の対向するDUT7は所望の試験パターンに基づくファンクション試験を実施中とする。
DUT3はRONした瞬間に突入電流を発生する場合が多くある。前記突入電流がGNDインダクタンスL4に伴って、プローブカード上のGND面に数十mV〜数百mVのパルス的なノイズが発生する。尚、シェアード系のテスタでは、全DUTが同時にRONしても、このときにはPASS/FAIL判定サイクルとはしない為、実用的に支障とはならない。
【0017】
図4Aに示すGND電流は、DUT3においてRONした瞬間等の何らかの要因でパルス的に比較的大きなGND電流が発生した場合と仮定している。このような、希に発生する大きなパルス的なGND電流に伴って、図4Bに示すようにプローブカードアース点GND2の電圧が瞬間的な変動電圧ΔVを生じる。この変動電圧ΔVは共通接続されているDUT7のデバイスパッド部のDUTアースに対して、アース電位の直接的な浮き上がり影響を与える干渉ノイズとなる。更に、同軸線路CB2のアース端、浮遊容量C1、C2を介して、同軸線路CB2の信号線に静電的な干渉ノイズも与えることとなる。
これらの結果、第1に、DUT7側のDUTアースが相対的に変動する結果、DUT7の電源電圧が一瞬変動したことと等価となる。従って、入力信号を受けてフリップ・フロップ等でラッチするタイミングがずれてしまったり、ラッチ出力データが変動したりする可能性が生じてくる。特に、タイミングマージンの少ない高速デバイスにおいては顕著となってくる。
第2に、同軸線路CB2の信号線上の信号波形S1、S2、S3、S4が図4Dに示すように、変化してくる結果、DUT7のコンパレータCP側ではDUTから出力された正常な波形ではなくなってくるので、的確にPASS/FAIL判定ができない難点がある。
第3に、DUT7の入力端側ではアース電位の直接的な浮き上がりと印加波形の変形との両方の変動に伴って、図4Cに示すドライバDR側から目的とする正確に規定したタイミング波形が、DUT入力端では図4Dに示すように変化してしまう難点がある。
【0018】
このようなDUT間の無用な干渉ノイズは、デバイス試験の信頼性の低下、試験品質の低下を招く場合がある。もしも、この干渉ノイズが原因で良否判定中のDUTがFAILと判定されてしまうと、当該DUTは不良となってしまう。逆に、本来不良と判定されるべきときにPASSと判定されてしまうと、当該DUTの品質上の問題となってくる。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】
上述説明したように従来技術においては、特にパーサイトテスタのようなDUT間で独立した異なる試験を並行して実行可能な半導体試験装置において、プローブカード100と中継用のハイフィックス装置とにおいて共通使用されている回路アースに伴って、一方のDUTにより発生する当該回路アースに対するノイズが、他方のDUTに対して無用な干渉ノイズを与えてしまう。この結果、デバイス試験の信頼性の低下要因となってしまう難点がある。あるいは再現性の無い間欠不良現象の要因となってしまう難点がある。常に安定したデバイス試験が要求される半導体試験装置においては、希に発生する原因不明の間欠不良やデバイス試験の信頼性低下は、デバイス試験の品質の観点から好ましくなく実用上の難点がある。
【0020】
そこで、本発明が解決しようとする課題は、ウエハプローバ装置に適用するプローブカードにおいて複数DUT間の電源電流の干渉に伴うデバイス試験の不具合を改善可能とした半導体試験装置のプローブカードを提供することである。
また、ウエハプローバ装置に適用するウエハとテストヘッドとのインタフェースを行うデバイスインターフェース装置(例えばプローブカード及びハイフィックス装置)において複数DUT間の電源電流の干渉に伴うデバイス試験の不具合を改善可能とした半導体試験装置のデバイスインターフェース装置を提供することである。
また、ICハンドラ装置に適用するデバイスとテストヘッドとのインタフェースを行うデバイスインターフェース装置(例えばソケットボード及びハイフィックス装置)において複数DUT間の電源電流の干渉に伴うデバイス試験の不具合を改善可能とした半導体試験装置のデバイスインターフェース装置を提供することである。
【0021】
【課題を解決するための手段】
第1の解決手段を示す。
上記課題を解決するために、プローブ針を備える多層基板により、複数個の被試験デバイスを同時に試験する半導体試験装置のプローバインタフェース装置において、
多層基板上のGND層に対して各DUT毎に分割した分割GND、若しくは所定のDUTグループ単位毎に分割した分割GND、を備えることを特徴とする半導体試験装置のプローバインタフェース装置である。
これにより、他のDUTのパルス的なグランド電流に伴うノイズの影響を受けにくくなり、デバイス試験の信頼性及び試験品質が向上できる。
【0022】
次に、第2の解決手段を示す。
上記課題を解決するために、プローブ針を備える多層基板により、複数個の被試験デバイスを同時に試験する半導体試験装置のプローバインタフェース装置において、
多層基板上に複数2以上のGND層を備え、前記複数のGND層に対して各DUT毎に分割した分割GND、若しくは所定のDUTグループ単位毎に分割した分割GND、を備えることを特徴とする半導体試験装置のプローバインタフェース装置がある。
【0023】
次に、第3の解決手段を示す。
半導体試験装置のプローバインタフェース装置において信号授受用の線路(例えばテスタチャンネル)が所定の特性インピーダンスの伝送線路(例えば50Ω同軸ケーブル)で接続されているとき、前記伝送線路のアース線は当該DUTの分割GNDへアース接続する接続構成を備える、ことを特徴とする上述半導体試験装置のプローバインタフェース装置がある。
【0024】
次に、第4の解決手段を示す。
半導体試験装置のプローバインタフェース装置がプローブカードと、半導体試験装置のテストヘッド側と中継接続するハイフィックス装置とを備える構成のとき、
上記プローブカードのGND層に対して各DUT毎に分割した分割GND、若しくは所定のDUTグループ単位毎に分割した分割GNDを備え、
ハイフィックス装置に対して各DUT毎に分割した分割GND、若しくは所定のDUTグループ単位毎に分割した分割GNDを備え、
テストヘッド側にて個々の分割GNDを1つのアースとして接続する、ことを特徴とする上述半導体試験装置のプローバインタフェース装置がある。
【0025】
次に、第5の解決手段を示す。
上述所定のDUTグループ単位の一態様としては、DUT間で非同期な試験を行なわないDUT群をDUTグループ単位とする、ことを特徴とする上述半導体試験装置のプローバインタフェース装置がある。
【0026】
次に、第6の解決手段を示す。
上述プローバインターフェース装置の一態様としては、ウエハプローバ装置に適用するプローブカード、若しくはウエハプローバ装置に適用するプローブカードを含むハイフィックス装置である、ことを特徴とする上述半導体試験装置のプローバインタフェース装置がある。
【0027】
次に、第7の解決手段を示す。
上記課題を解決するために、ウエハ上の複数個の被試験デバイスを同時に試験する半導体試験装置のデバイスインターフェース装置において、
DUTと電気的に接触(コンタクト)する多層基板のボード(例えばプローブカード、ソケットボード)において多層基板上のGND層に対して各DUT毎に分割した分割GND、若しくは所定のDUTグループ単位毎に分割した分割GNDを具備し、
分割GNDは半導体試験装置が備えるテストヘッド側へ個別のアース線として接続し、テストヘッド側において各DUTの個別のアース線を接続して1つの共通アースとする接続手段を具備し、
以上を具備することを特徴とする半導体試験装置のデバイスインターフェース装置がある。
【0028】
次に、第8の解決手段を示す。
上述デバイスインターフェース装置の一態様としては、ウエハプローバ装置に適用するプローブカード、若しくはウエハプローバ装置に適用するプローブカードを含むハイフィックス装置、若しくはICハンドラ装置に適用するソケットボード、若しくはICハンドラ装置に適用するソケットボードを含むハイフィックス装置である、ことを特徴とする上述半導体試験装置のデバイスインターフェース装置がある。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下に本発明を適用した実施の形態の一例を図面を参照しながら説明する。また、以下の実施の形態の説明内容によって特許請求の範囲を限定するものではないし、更に、実施の形態で説明されている要素や接続関係等が解決手段に必須であるとは限らない。更に、実施の形態で説明されている要素や接続関係等の形容/形態は、一例でありその形容/形態内容のみに限定するものではない。
【0030】
本発明について、図5と図6と図7とを参照して以下に説明する。尚、従来構成に対応する要素は同一符号を付し、また重複する部位の説明は省略する。
【0031】
図5は本発明のプローブカード100の回路GNDの構造を示す断面図と、8個のDUTを同時測定するプローブカードの上面図である。図6は本発明のDUT3とDUT7のサイトにおいて簡明な1テスタチャンネルのときの、テストヘッドとDUTの電極パッド(デバイスパッド)との間のインタフェースを示す原理的な等価回路である。尚、実際のテスタチャンネル数はDUT品種に対応して数十〜数百チャンネル備えている。
【0032】
本発明はサイト毎に分割した回路アース構成である。図5(a)に示すDUT3用のサイト1とDUT7用のサイト2の断面構造における構成要素は第1分離表面GND層G13、G17と、第2分離GND層G23、G27と、DUTアース用のプローブピン10g1、プローブピン10g2とを備える。
【0033】
図5(a)に示す第1分離表面GND層G13、G17は、表面層のGNDパターンであり、図5(b)に示すように、サイト毎(DUT毎)に独立したGNDパターンである。そして、一方の第1分離表面GND層G13は第2分離GND層G23と接続している。他方の第1分離表面GND層G17は第2分離GND層G27と接続している。
【0034】
図5(a)に示す第2分離GND層G23、G27は内層のGNDパターンであり、DUT毎に独立したGNDパターンである。一方の第2分離GND層G23は、GNDスルホールGTH1を介してDUT3のアース用のプローブピン10g1に接続している。また、図6に示すように、個別アースG51、G52としてTH側へ接続している。
他方の第2分離GND層G27は、GNDスルホールGTH2を介してDUT7のアース用のプローブピン10g2に接続している。また、図6に示すように、個別アースG61、G62としてTH側へ接続している。
【0035】
次に、図6の原理的な等価回路の構成要素は、サイト1に係る個別アースG51、G52、GND11、GND12と、線路インダクタンスL23、L11、L12とがあり、サイト2に係る個別アースG61、G62、GND21、GND22と、線路インダクタンスL27、L21、L22とがある。
【0036】
サイト1の線路インダクタンスL23は図5(a)に示す第2分離GND層G23に係る小さなインダクタンス要素である。また、サイト1の線路インダクタンスL11、L12はプローブカード側とTH側との間において、プローブカード側に有する小さなインダクタンス要素である。
また、サイト1の同軸線路CB2のアース線は、図6に示すように、当該サイト専用の個別アースGND11、GND12に接続している。また、サイト1側の浮遊容量C1、C2も当該サイト専用の個別アースGND11、GND12に接続している。
これによれば、図6A点、B点に示すサイト1側のグランド電圧は、線路インダクタンスL23、L11、L12が存在しているものの、サイト2側の図6E点、F点にてパルス的なグランド電流の発生に伴うノイズ電圧が発生しても、これに伴うノイズの影響を殆ど受けなくなる大きな利点が得られる。また、図6D点のコンパレータCPへ供給する信号波形に対してもノイズの影響も与えなくなる大きな利点が得られる。
【0037】
サイト2の線路インダクタンスL27は上記同様であり、図5(a)に示す第2分離GND層G27に係る小さなインダクタンス要素である。また、サイト2の線路インダクタンスL21、L22はプローブカード側とTH側との間において、プローブカード側に有する小さなインダクタンス要素である。
また、サイト2の同軸線路CB2のアース線も、図6に示すように、当該サイト専用の個別アースGND21、GND22に接続している。また、サイト2側の浮遊容量C1、C2も当該サイト専用の個別アースGND21、GND22に接続している。
【0038】
これによれば、図6E点、F点に示すサイト2側のグランド電圧は、線路インダクタンスL27、L21、L22が存在しているものの、サイト1側の図6A点、B点にてパルス的なグランド電流の発生に伴うノイズ電圧が発生しても、これに伴うノイズの影響を殆ど受けなくなる大きな利点が得られる。また、図6H点のコンパレータCPへ供給する信号波形に対してもノイズの影響を与えなくなる大きな利点が得られる。
従って、図4Bに示す瞬間的なGND電圧の変動電圧ΔVが、他のサイトのDUTへ影響を与えて、DUT内部の動作やタイミングを変化させたりする難点が解消できることとなる。更に、他のサイトのDUTへ図4Dに示すノイズが重畳した変形波形となることも解消できることとなる。この結果、デバイス試験の信頼性及び試験品質が格段に向上できる大きな利点が得られる。
【0039】
尚、本発明の技術的思想は、上述実施の形態の具体構成例、接続形態例に限定されるものではない。更に、本発明の技術的思想に基づき、上述実施の形態を適宜変形して広汎に応用してもよい。
例えば、上述実施例では、サイト1とサイト2との間で内層の1層を分割して第2分離GND層G23、G27とに分割する具体例であったが、所望により、図7に示すように、複数のGND層を適用して、広いグランド面を備えるように形成しても良い。
【0040】
また、上述実施例では、各サイト毎(各DUT毎)に、分離した個別アースを備える具体例で説明していたが、DUT間で非同期な試験が行なわないことが判っているグループのDUTの場合には、所望により、当該DUTのグループを1つの個別アースとしても良い。
【0041】
また、上述実施例では、デバイスインターフェース装置としてプローブカードとした具体例であったが、本発明はこれに限らない。例えばICハンドラ装置のソケットボードに適用しても良い。
【0042】
【発明の効果】
本発明は、上述の説明内容からして、下記に記載される効果を奏する。
上述説明したように本発明によれば、非同期な試験が行なわれるDUTのサイト間において、図6A点、B点に示すサイト1側のグランド電圧は、線路インダクタンスL23、L11、L12が存在しているものの、サイト2側で図6E点、F点にてパルス的なグランド電流に伴う電圧が発生しても、これに伴うノイズの影響を殆ど受けなくなる大きな利点が得られる。また、図6D点の波形へのノイズの影響を与えなくなる大きな利点が得られる。
従って、図4Bに示す瞬間的なGND電圧の変動電圧ΔVが、他のサイトのDUTへ影響を与えて、DUT内部の動作やタイミングを変化させたりする難点が解消できることとなる。更に、他のサイトのDUTへ図4Dに示すノイズが重畳した変形波形となることも解消できることとなる。
これにより、DUT間の電源電流の干渉に伴って、希に発生する再現性の無い間欠不良現象や測定値の変化等が解消できる。この結果、デバイス試験の信頼性及び試験品質が格段に向上できる大きな利点が得られる。
従って、本発明の技術的効果は大であり、産業上の経済効果も大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願のプローブピン10を備えるプローブカード100を使用するウエハプローバ装置と半導体試験装置側のテストヘッドとを示す概念構成図と、4個のDUTとコンタクトする簡明なプローブカード100の上面図と側面図である。
【図2】プローブカード100の回路GNDの構造を示す断面図と、8個のDUTを同時測定するプローブカードの上面図である。
【図3】プローブカード100上に8個のDUTが配置され、これに対応して8区分領域(サイト)に区分されされている場合のDUT配置例と、DUT3とDUT7のサイトにおいて簡明な1テスタチャンネルで、テストヘッドとDUTの電極パッド(デバイスパッド)との間のインタフェースを示す等価回路である。
【図4】一方のサイト側で発生したパルス的なGND電流が、他方のサイト側で受けるノイズの影響を示す図である。
【図5】本発明の、プローブカード100の回路GNDの構造を示す断面図例と、8個のDUTを同時測定するプローブカードの上面図である。
【図6】本発明の、DUT3とDUT7のサイトにおいて簡明な1テスタチャンネルのときの、テストヘッドとDUTの電極パッド(デバイスパッド)との間のインタフェースを示す等価回路である。
【図7】本発明の、複数のGND層の適用により、プローブカード100の回路GNDの構造を示す断面図例である。
【符号の説明】
1,2    サイト
C1,C2  浮遊容量
CB1,CB2    同軸線路(伝送線路)
G1      第1GND層
GTH1,GTH2  GNDスルホール
L1,L11,L12,L21,L22,L23,L27  線路インダクタンス
G2      第2GND層
L2      第1プローブインダクタンス
DUT3,DUT7,DUT  被試験デバイス
L3      第2プローブインダクタンス
L4      GNDインダクタンス
10,10g1,10g2  プローブピン
GND11,GND12,GND21,GND22,G51,G52,G61,G62  個別アース
G13,G17  第1分離表面GND層
20      コネクタ
G23,G27  第2分離GND層
100    プローブカード(probe card)
211,212  伝送経路
CP      コンパレータ
DR      ドライバ

Claims (8)

  1. プローブ針を備える多層基板により、複数個の被試験デバイス(DUT)を試験する半導体試験装置のプローバインタフェース装置において、
    該多層基板上のGND層に対して各DUT毎に分割した分割GND、若しくは所定のDUTグループ単位毎に分割した分割GND、を備えることを特徴とする半導体試験装置のプローバインタフェース装置。
  2. プローブ針を備える多層基板により、複数個の被試験デバイス(DUT)を試験する半導体試験装置のプローバインタフェース装置において、
    該多層基板上に複数のGND層を備え、該複数のGND層に対して各DUT毎に分割した分割GND、若しくは所定のDUTグループ単位毎に分割した分割GND、を備えることを特徴とする半導体試験装置のプローバインタフェース装置。
  3. 半導体試験装置のプローバインタフェース装置において信号授受用の線路が所定の特性インピーダンスの伝送線路で接続されているとき、該伝送線路のアース線は当該DUTの分割GNDへアース接続する、ことを特徴とする請求項1又は2記載の半導体試験装置のプローバインタフェース装置。
  4. 半導体試験装置のプローバインタフェース装置がプローブカードと、半導体試験装置のテストヘッド側と中継接続するハイフィックス装置とを備える構成のとき、
    該プローブカードのGND層に対して各DUT毎に分割した分割GND、若しくは所定のDUTグループ単位毎に分割した分割GNDを備え、
    該ハイフィックス装置に対して各DUT毎に分割した分割GND、若しくは所定のDUTグループ単位毎に分割した分割GNDを備え、
    テストヘッド側にて個々の分割GNDを1つのアースとして接続する、ことを特徴とする請求項1又は2記載の半導体試験装置のプローバインタフェース装置。
  5. 該所定のDUTグループ単位は、DUT間で非同期な試験を行なわないDUT群をDUTグループ単位とする、ことを特徴とする請求項1又は2記載の半導体試験装置のプローバインタフェース装置。
  6. 該プローバインターフェース装置は、ウエハプローバ装置に適用するプローブカード、若しくはウエハプローバ装置に適用するプローブカードを含むハイフィックス装置である、ことを特徴とする請求項1又は2記載の半導体試験装置のプローバインタフェース装置。
  7. ウエハ上の複数個の被試験デバイス(DUT)を試験する半導体試験装置のデバイスインターフェース装置において、
    DUTと電気的に接触(コンタクト)する多層基板のボードにおいて該多層基板上のGND層に対して各DUT毎に分割した分割GND、若しくは所定のDUTグループ単位毎に分割した分割GNDと、
    該分割GNDは半導体試験装置が備えるテストヘッド側へ個別のアース線として接続し、テストヘッド側において各DUTの該個別のアース線を接続して1つの共通アースとする接続手段と、
    を具備することを特徴とする半導体試験装置のデバイスインターフェース装置。
  8. 該デバイスインターフェース装置は、ウエハプローバ装置に適用するプローブカード、若しくはウエハプローバ装置に適用するプローブカードを含むハイフィックス装置、若しくはICハンドラ装置に適用するソケットボード、若しくはICハンドラ装置に適用するソケットボードを含むハイフィックス装置である、ことを特徴とする請求項7記載の半導体試験装置のデバイスインターフェース装置。
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