JP2004117131A - 電子デバイス検査用コンタクトシートとその製造方法 - Google Patents

電子デバイス検査用コンタクトシートとその製造方法 Download PDF

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Yoichi Hitomi
人見 陽一
Masahiro Nagata
永田 昌博
Kunihiro Tsubosaki
坪崎 邦宏
Hiroaki Miyazawa
宮澤 寛明
Takahiro Sawara
佐原 隆広
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Abstract

【課題】高剛性の検査用回路基板を使う場合でも、測定する電子デバイスと検査用回路基板間の電気接触を確実にでき、且つ量産性に適したコンタクトシートを提供する。
【解決手段】基材は、絶縁性でゴム弾性を有するゴム弾性層の両側に絶縁材層を積層した3層構造の若干の剛性を有するシート状の積層材で、基材の表裏面に直交する方向に基材を貫通する、表裏を導通する金属からなる表裏導通部を設け、基材の一方の面側には、絶縁材層の表面に沿って、配線部を介して表裏導通部から離れた位置に、表裏導通部に接続する接続用端子部を設け、基材の他方の面側には、表裏導通部領域に、表裏導通部をそのベース部とする接続用端子部を設けており、且つ、前記表裏導通部の全体と前記一方の面側の配線部および接続用端子部のベース部は一体として、金属の薄板の片面エッチング加工により表裏導通部の全体を突起部として形成したエッチング部材を形成したものである。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子デバイスの機能、特性等を検査する検査装置において用いられ、電子デバイスと検査用回路基板との間に配設され、電子デバイスの端子部と検査用回路基板の端子部とを電気的に接続するための、シート状の中間接続用部材であるコンタクトシートに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、外部端子ピッチが比較的狭い半導体などの電子デバイスの電気特性検査には、主要部が図8のような構成の検査用装置を用いるのが一般的であった。
図8において、ゴム弾性シート660は検査用回路基板630の下側に配置され、押圧具640により電子デバイス620が検査用回路基板630に押し付けられることで、そのゴム弾性の反発力により、電子デバイス620の端子621と検査用回路基板630の端子631a間の電気的接触が図られる。
尚、検査用回路基板630はテスター(図示していない)に接続されており、電子デバイス620の特性が解析されるが、図8では要部のみを示してある。
【0003】
しかし、近年の 電子デバイスの高機能化、高速動作化に伴ない、その電気特性を正確に検査するには、検査用回路基板側も高速動作時のノイズ、及び遅延などが許容レベル以下であることが必要となってきた。
このため、検査用回路基板としても電源ライン、グランドライン等を信号ラインとは別の層で引き回すことが必要となり、必然的に検査用回路基板は多層基板が用いられるようになってきた。
しかし、検査用回路基板を多層基板とした場合には、基板の剛性は高くなり、図7に示す検査装置では、検査用回路基板630の下部に配置したゴム弾性シート660の本来の機能が発揮できず、信頼性のある特性検査ができない場合が発生し、問題となってきた。
【0004】
これらに対応するため、電子デバイスの端子部と検査用回路基板の端子部とを電気的に接続するための、シート状の中間接続用部材で、測定する電子デバイスと検査用回路基板間の電気接触を確実にできるコンタクトシートを提供することを目的とし、本願出願人は、先に、特願平2002−052707号、特願平2002−052741号の関連特許出願をしている。
しかし、その製造方法は複雑で、量産的でなく、表裏導通部の抵抗値や接続の安定性等品質的な問題、あるいはコスト高となるという問題があった。
【0005】
【特許文献1】
特願平2002−052707号
【特許文献2】
特願平2002−052741号
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように、近年の 電子デバイスの高機能化、高速動作化に伴ない、図7に示す検査装置では、検査用回路基板630の下部に配置したゴム弾性シート660の本来の機能が発揮できず、信頼性のある特性検査ができない場合が発生し、この対応が求められていた。
本発明は、これに対応するもので、剛性の高い検査用多層回路基板を使わざるをえない場合おいて、測定する電子デバイスと検査用回路基板間の電気接触を確実にできる手段を提供しようとするもので、詳しくは、電子デバイスと検査用回路基板との間に配設され、電子デバイスの端子部と検査用回路基板の端子部とを電気的に接続するための、シート状の中間接続用部材で、測定する電子デバイスと検査用回路基板間の電気接触を確実にでき、且つ量産性に適したコンタクトシートを提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の電子デバイス検査用コンタクトシートは、検査用回路基板および電子デバイスを、固定台と押圧具等により挟み、押圧して、電子デバイスを検査用回路基板に電気的に接続させて、電子デバイスの機能、特性等を検査する検査装置において用いられ、電子デバイスと検査用回路基板との間に配設され、電子デバイスと検査用回路基板とを電気的に接続するための、シート状の中間接続用部材であって、基材は、絶縁性のゴム弾性層の両側に絶縁材層を積層した3層構造の若干の剛性を有するシート状の積層材で、基材の表裏面に直交する方向に基材を貫通する、表裏を導通する金属からなる表裏導通部(導電ポストとも言う)を設け、基材の一方の面側には、絶縁材層の表面に沿って、配線部を介して表裏導通部から離れた位置に、表裏導通部に接続する接続用端子部を設け、基材の他方の面側には、表裏導通部領域に、表裏導通部をそのベース部とする接続用端子部、あるいは、絶縁材層の表面に沿って、配線部を介して表裏導通部から離れた位置に、表裏導通部に接続する接続用端子部を設けており、且つ、前記表裏導通部の全体もしくは一部と前記一方の面側の配線部および接続用端子部のベース部、および前記表裏導通部の一部と前記他方の面側の配線部および接続用端子部のベース部は、それぞれ一体として、金属の薄板の片面エッチング加工により表裏導通部の全体もしくは一部を突起部(バンプとも言う)として形成したエッチング部材を、更に、エッチング面側でない平面側からエッチングして形成したものであり、電子デバイスを検査する際には、基材の両面の接続用端子部を、それぞれ、電子デバイスの端子部と検査用回路基板の端子部とに接触させ、デバイスの端子部と検査用回路基板の端子部とを電気的に接続するものであることを特徴とするものである。
そして、上記において、表裏導通部は、金属の薄板の片面エッチング加工により形成された突起部を、2つ重ねて形成されていることを特徴とするものである。
そしてまた、上記において、半田ボールを端子部とする電子デバイスの半田ボール端子にマイクロスクラッチをつけるための表面針状の半球状のボールバンプを、一方の面側の電子デバイスとの接続用端子部に設けていることを特徴とするものであり、半球状のボールバンプは、Cuめっき、Niめっき等のめっき加工でバンプ形状に形成されたもので、且つ、表面部の針部は、NiめっきとPdめっき、あるいはロジウムめっき、あるいはダイヤモンドめっきで形成されたものであることを特徴とするものである。
また、上記において、表裏導通部、配線部と、接続用端子部のベース部は、銅ないし銅合金であることを特徴とするものである。
【0008】
ここで言う電子デバイスとしては、例えば、半導体ベアチップ、CSP、QFN、SON等のタイプの半導体装置が挙げられる。
一平面に沿い端子部の端子面を持つものや、半田ボール端子を平面的に配列したものでもよい。
また、「若干の剛性を有する」とは、基材がシート状の形態を保つことができる程度の剛性を有するという意味である。
また、「表裏導通部から離れた位置に、」とは、表裏導通部から離れた位置であり、検査の際の接続用端子部にかかる力による変形の悪影響が実用に耐える範囲であることを前提としているもので、一般には、検査における繰り返しの使用で導通抵抗を測定した場合、50000回の後も1端子当たり数十Ω以下とされている。
【0009】
本発明の第1の電子デバイス検査用コンタクトシートの製造方法は、請求項1記載の電子デバイス検査用コンタクトシートの製造方法であって、予め、順に絶縁材層、絶縁性のゴム弾性層、絶縁材層の3層構成とした積層基材と、金属の薄板を片面エッチング加工し、表裏導通部の全体となる突起部(バンプとも言う)を形成したエッチング部材とを、準備しておき、順に、(a)積層基材とエッチング部材とを、エッチング部材のエッチング面側にて圧接して、エッチング部材の突起部を、積層基材に貫通させ、積層基材をエッチング部材のエッチングされた凹部に隙間なく嵌め込むようにして、前記積層基材とエッチング部材からなる両側平坦状の基材を形成する圧接工程と、(b)前記両側平坦状の基材のエッチング部材の非エッチング面上に、形成する配線部、接続端子部に合せてレジストパターンを耐めっきマスクとして配設するフォトリソ工程と、(c)レジストパターンの開口から露出したエッチング部材の非エッチング面上に、電解めっきにより、順にNiめっき、Auめっき等を施し、表層めっき層を形成する電解めっき工程と、(d)レジストパターンを除去後、表層めっき層を耐エッチングマスクとして、露出したエッチング部材をエッチングして貫通させ、表裏導通部と接続する配線部と、該配線部を介して表裏導通部に接続する接続用端子部とを一体的に形成するエッチング工程と、(e)金型による打ち抜き等の工法によって外形加工を行なう、外形加工工程とを、行なうことを特徴とするものである。
本発明の第2の電子デバイス検査用コンタクトシートの製造方法は、請求項2記載の電子デバイス検査用コンタクトシートの製造方法であって、予め、順に絶縁材層、絶縁性のゴム弾性層、絶縁材層の3層構成とした第1の積層基材および第2の積層基材と、金属の薄板を片面エッチング加工し、表裏導通部の一部となる突起部(バンプとも言う)を形成したエッチング部材で、且つ、それぞれの突起部をあわせて表裏導通部となる第1のエッチング部材と第2のエッチング部材とを用意しておき、順に、(a1)各エッチング部材を、そのエッチング面側を積層基材側にして、圧接して、その突起部を積層基材に貫通させ、且つ、積層基材をエッチング部材のエッチングされた凹部に隙間なく嵌め込むようにして、第1の積層基材と第1エッチング部材からなる両側平坦状の第1の基材、および第2の積層基材と第2エッチング部材からなる両側平坦状の第2の基材を、それぞれ、形成する第1の圧接工程と、(b1)第1の基材の第1のエッチング部材と第2の基材の第2のエッチング部材の突起部同志を重ねて、両基材を熱圧接して、第3の基材を得る第2の圧接工程と、(c1)第3の基材の、前記第1のエッチング部材および第2のエッチング部材の非エッチング面上に、形成する配線部、接続端子部に合せてレジストパターンを耐めっきマスクとして配設するフォトリソ工程と、(d1)レジストパターンの開口から露出した両エッチング部材の非エッチング面上に、電解めっきにより、順にNiめっき、Auめっき等を施し、表層めっき層を形成する電解めっき工程と、(e1)レジストパターンを除去後、表層めっき層を耐エッチングマスクとして、露出したエッチング部材をエッチングして貫通させ、エッチング残部により、表裏導通部に接続する配線部と、該配線部を介して表裏導通部に接続する接続用端子部とを一体的にエッチング形成するエッチング工程と、(f1)金型による打ち抜き等の工法によって外形加工を行なう、外形加工工程とを、行なうことを特徴とするものである。
そして、上記において、絶縁材層、絶縁性のゴム弾性層、絶縁材層の3層構成とする積層基材は、プリプレグあるいはポリイミド層からなる絶縁材層を、接着性を持つシリコーンゴムシートからなるゴム弾性層の両面に積層して、熱圧着したものであることを特徴とするものである。
【0010】
そして、上記において、エッチング工程後、外形加工工程の前に、ソルダーレジスト製版を行ない、接続用端子部上のソルダーレジストの開口部にめっき処理を行ない、接続用端子部に接続し、且つ、ソルダーレジストから露出した部分が表面針状の半球状の、ボールバンプを形成することを特徴とするものであり、半球状のボールバンプ部は、Cuめっき、Niめっき加工等で形成し、表面部の針部は、NiめっきとPdめっき、あるいはロジウムめっき、あるいはダイヤモンドめっきで形成することを特徴とするものである。
また、上記において、金属の薄板は、銅ないし銅合金であることを特徴とするものである。
【0011】
【作用】
本発明の電子デバイス検査用コンタクトシートは、このような構成にすることにより、電子デバイスと検査用回路基板との間に配設され、検査する電子デバイスと検査用回路基板とを電気的に接続するためのシート状の中間接続用部材で、剛性の高い検査用多層回路基板を使わざるをえない場合においても、測定する電子デバイスと検査用回路基板間の電気接触を確実にでき、且つ量産性に適したコンタクトシートの提供を可能としている。
即ち、電子デバイスを検査する際に、基材の両面の接続用端子部を、それぞれ、電子デバイスの端子部と検査用回路基板の端子部とに接触させるが、接触すると、表裏導通部と接続し、表裏導通部から離れた位置に設けられた接続用端子部(通常はこの端子を電子デバイスの端子部と接触する接続用端子部とする)は、電子デバイスの端子部に押され、押圧に対応した分だけゴム弾性層を変形させることができ、電子デバイスの端子部の平坦性にバラツキがあっても、各端子部をそれぞれ確実に接触させることができるものとしている。
配線部を介して表裏導通部と接続する接続用端子部を、表裏導通部から離れた位置に設けておくことにより、電子デバイスを検査する際に、該接続用端子部は、その表裏導通部側を支点として変形させることができる。
【0012】
また、表裏導通部の全体もしくは一部と、電子デバイスとの接続用端子部のベース部とは、金属の薄板のエッチング加工により一体的に形成されたものとすることにより、量産に適した構造としていると共に、ベアチップのようなファインピッチの電子デバイスにも対応できるものとし、更に、従来の導電性ペーストを硬化させた表裏導通部などに比較し、抵抗値を低くでき、且つ表裏導通部と接続用端子部との接続の信頼性を上げることができる。
【0013】
また、表裏導通部は、金属の薄板の片面エッチング加工により一体的に形成された突起部(バンプ)を、2つ重ねて形成されている場合には、絶縁性でゴム弾性を有するゴム弾性層の両側に絶縁材層を積層した3層構造の若干の剛性を有するシート状の積層材の厚さを厚くでき、各部の厚さの自由度を大きくすることができ、検査時の押圧調整範囲も広く取ることを可能としている。
【0014】
半田ボールを端子部とする電子デバイスの半田ボール端子にマイクロスクラッチをつけるための表面針状の半球状のボールバンプを、一方の面側の電子デバイスとの接続用端子部に設けていることにより、検査を行なう際、電子デバイスの半田ボール端子にマイクロスクラッチをつけることができ、酸化膜などの悪影響を回避でき、実装時には電気接合信頼性を確保することができる。
【0015】
更に、絶縁性でゴム弾性を有するゴム弾性層の両側に絶縁材層を積層した3層構造としていることにより、ゴム弾性層が電子デバイスの端子部と直接接触することはなく、例えば、ゴム弾性層がシリコーンである場合に問題となる低分子シロキサンの電子デバイスの端子部面への移行はなく、半田実装時の半田の濡れ性を劣化させることが無い。
【0016】
本発明の電子デバイス検査用コンタクトシートは、特に、端子部に弾力性がない電子デバイス、例えば、半導体ベアチップ、CSP、QFN、SON等のタイプの半導体装置の検査に有効である。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。
図1(a)は本発明の電子デバイス検査用コンタクトシートの実施の形態の第1の例を示した一部断面図で、図1(b)は図1(a)に示す電子デバイス検査用コンタクトシートを検査装置に使用した状態を示した概略断面図で、図2は本発明の電子デバイス検査用コンタクトシートの実施の形態の第2の例を示した一部断面図で、図3(a)は本発明の電子デバイス検査用コンタクトシートの実施の形態の第3の例を示した一部断面図で、図3(b)は図3(a)に示す第3の例の電子デバイス検査用コンタクトシートと電子デバイスの半田ボール端子との接合状態を示した図で、図4は図1(a)に示す第1の例の電子デバイス検査用コンタクトシートの製造工程図で、図5は図2に示す第2の例の電子デバイス検査用コンタクトシートの製造工程の一部を示した製造工程図で、図6は図5に続く工程を示した製造工程図で、図7は図3に示す第3の例の電子デバイス検査用コンタクトシートの製造工程の一部を示した製造工程図である。
尚、図1(a)は図1(b)のA1部の拡大図である。
図1〜図7中、110は電子デバイス検査用コンタクトシート、111はエッチング形成部、111aはエッチング部材、112は表裏導通部(導電ポストとも言う)、113、113Aは接続用端子部、113aは(配線部および接続用端子部の)ベース部、113bは金属層(金属めっき層あるいは表層めっき層とも言う))、115はガイドホール(治具孔)、120は基材、121は(絶縁性の)ゴム弾性層、121aはゴム弾性層用素材(弾性材シートとも言う)、122は絶縁材層、122aは絶縁性材層用素材、130は検査用回路基板、131は配線部、131aは端子部、140は電子デバイス、141は端子部、150は固定台、155は押圧具、160は位置決めピン、170は基材、180はレジスト(レジストパターンとも言う)、210は電子デバイス検査用コンタクトシート、211、211Aはエッチング形成部、211aは第1のエッチング部材、211bは突起部、211Aaは第2のエッチング部材、211Abは突起部、212は表裏導通部(導電ポストとも言う)、213、213Aは接続用端子部、213aは(配線部および接続用端子部の)ベース部、213bは金属層(金属めっき層あるいは表層めっき層とも言う)、215はガイドホール(治具孔)、220は基材、221、221Aは(絶縁性の)ゴム弾性層、221a、221Aaはゴム弾性層用素材、222、222Aは絶縁材層、222aは絶縁性材層用素材、270基材(第1の基材とも言う)、271は基材(第2の基材とも言う)、275は基材(第3の基材とも言う)、280はレジスト(レジストパターンとも言う)、310は電子デバイス検査用コンタクトシート、311はエッチング形成部、312は表裏導通部(導電ポストとも言う)、313、313Aは接続用端子部、313aは(配線部および接続用端子部の)ベース部、313bは金属層(金属めっき層あるいは表層めっき層とも言う)、315はガイドホール(治具孔)、320は基材、321は(絶縁性の)ゴム弾性層、322は絶縁材層、330は端子部、380はソルダーレジスト、385は開口、390は半田ボールである。
【0018】
はじめに、本発明の電子デバイス検査用コンタクトシートの実施の形態の第1の例を、図1に基づいて説明する。
第1の例の電子デバイス検査用コンタクトシート110は、図1(b)に示すように、検査用回路基板130および電子デバイス140を、固定台150と押圧具155により挟み、押圧して、電子デバイス140を検査用回路基板130に電気的に接続させて、電子デバイスの機能、特性等を検査する検査装置において用いられる、電子デバイス140と検査用回路基板130との間に配設され、電子デバイス140の端子部141と検査用回路基板130の端子部131aとを電気的に接続するための、シート状の中間接続用部材である。
そして、図1(a)に要部を拡大して示すように、基材120は、絶縁性でゴム弾性を有するゴム弾性層121の両側に絶縁材層122を積層した3層構造の若干の剛性を有するシート状の積層材で、基材120の表裏面に直交する方向に基材120を貫通する、表裏を導通する金属からなる表裏導通部(導電ポスト)112を設け、基材120の一方の面側には、絶縁材層122の表面に沿って、表裏導通部から離れた位置に、表裏導通部に接続する接続用端子部113を設け、基材120の他方の面側には、表裏導通部領域に、表裏導通部112をそのベース部とする接続用端子部113A、を設けており、表裏導通部112の全体と前記一方の面側の接続用端子部のベース部113aは、一体とし、エッチング形成されたものである。
尚、表裏導通部112と接続用端子部113のベース部113aを一体的に接続する部分が配線部に相当するもので、これら、表裏導通部112と接続用端子部113のベース部113a、配線部は、後に説明する図2に示す製造工程により、金属の薄板の片面エッチング加工により表裏導通部の全体もしくは一部を突起部(バンプ)として形成したエッチング部材(図2の111aに相当)を、更に、エッチング面側でない平面側からエッチングして形成したエッチング形成部111である。
【0019】
基材120の絶縁性材層122の材質としては、ポリイミド樹脂、ガラス布基材エポキシ樹脂等の樹脂フィルム、液晶ポリマーが挙げられる。
また、ゴム弾力層121としては、シリコーンゴム、ブタジエンゴム等が挙げられる。
表裏導通部112、接続用端子部113のベース部113aとその間の配線部の素材としては、一般には、銅材、銅合金材が用いられる。
金属めっき層113bとしては、ニッケルめっき層や金めっき層を積層して配設したもの等が挙げられるが、これに限定はされない。
本例の場合、表裏導通部112の抵抗は、十分低くなり、電子デバイスの高速化に対応できる。
通常、表裏導通部112の長さh1は50〜200μm、配線や接続用端子部のベース部113aの厚さt1は25〜30μmにするが、検査の際に端子部113での変形が実用レベルで得られればこれに限定されない。
【0020】
次に、本発明の電子デバイス検査用コンタクトシートの実施の形態の第2の例を、図2に基づいて説明する。
第2の例の電子デバイス検査用コンタクトシート210も、第1の例と同様にして、用いられる電子デバイスの端子部と検査用回路基板の端子部を電気的に接続するための、シート状の中間接続用部材であるが、第2の例は、外観的には、図1(a)に示す第1の例で接続用端子部113A側の金属層113bをつけていないもの2つを、互いに向かい合せ圧着積層した構造のものである。
図1(a)に示す第1の例のものに比べ、基材220部分を略2倍と厚くすることができる。
各部の材質については、第1の例と同様のものが適用でき、ここでは説明を省略する。
【0021】
次に、本発明の電子デバイス検査用コンタクトシートの実施の形態の第3の例を、図3(a)に基づいて説明する。
第3の例の電子デバイス検査用コンタクトシート310も、第1の例と同様にして、用いられる電子デバイスの端子部と検査用回路基板の端子部を電気的に接続するための、シート状の中間接続用部材である。
第3の例は、第1の例のものに対し、その接続用端子部313側をソルダーレジスト380で覆い、第1の例の接続用端子113上のソルダーレジスト380の開口部に、接続用端子部313に接続し、露出した部分が半球状の端子部330を複数形成したもので、該端子部330により、図3(b)に示すように、半田ボールを端子とする電子デバイス(図示していない)の端子部と接続する。
第3の例においては、接続用端子部313に接続する端子部330は、通常、Cuめっき、Niめっき等のめっき加工でバンプ形状に形成されたもので、NiめっきとPdめっき、あるいはロジウムめっき、あるいはダイヤモンドめっき等により、表面部を針状にしてある。
尚、表面部を針状にしておくのは、検査を行なう際、電子デバイスの半田ボール端子にマイクロスクラッチをつけるためである。
他の点については第1の例と同様で、ここでは説明を省く。
【0022】
本発明の電子デバイス検査用コンタクトシートは、上記実施の形態の第1の例〜第3の例の限定されない。
他には、第1の例において、接続用端子部113Aを接続用端子部113のように、表裏接続部から離れた位置に形成したもの、あるいは、第2の例において、接続用端子部213Aを第1の例の接続用端子部113Aのように、表裏接続部領域に形成したもの、あるいは、第2の例において、第3の例の半球状のバンプを配設したもの等が挙げられる。
【0023】
次に、図1に示す第1の例の電子デバイス検査用コンタクトシート110の製造方法の1例を、図4に基づいて、簡単に説明する。
尚、これを以って、本発明の電子デバイス検査用コンタクトシートの製造方法の実施の形態の第1の例の説明に代える。
先ず、絶縁性のゴム弾性層からなるゴム弾性層用素材(弾性材シートとも言う)121aの両面に、それぞれ、絶縁性材層用素材122aを積層し、熱圧着ラミネートして、3層構造の若干の剛性を有するシート状の積層材からなる基材120を形成しておく。 (図4(a)〜図4(b))
通常、絶縁材層用素材122aとしてはプリプレグあるいはポリイミド層が用いられ、ゴム弾性層用素材121aとしては接着性を持つシリコーンゴムシートが用いられる。
一方、銅ないし銅合金からなる金属の薄板の片面エッチング加工により、エッチング残部に表裏導通部の全体を突起部(バンプ)として形成したエッチング部材111aを作製しておき、基材120とエッチング部材111aとを、エッチング部材111aのエッチング面側にて圧接して、エッチング部材の突起部(バンプ)111bを、基材120に貫通させ、基材120をエッチング部材のエッチングされた凹部に隙間なく嵌め込むようにして、基材120とエッチング部材111aからなる両側平坦状の基材170を形成する。((図4(c))〜図4(d))
尚、片面エッチングは、フォトエッチング法においては一般的なもので、ここでは詳細は省くが、一般には、所定開口を有するレジストパターンを金属板材の一方の面に形成し、金属板材のレジストパターンが形成された一方の面側のみ、貫通させないでエッチング加工を施すものである。
次いで、基材170のエッチング部材111aの非エッチング面上に、形成する配線部、接続等端子部に合せてフォトリソ法によりレジストパターン180を形成し、該レジストパターン180を耐めっきマスクとし、レジストパターン180の開口から露出したエッチング部材の非エッチング面上に、電解めっきにより、順にNiめっき、Auめっき等を施し、表層に金属めっき層113bを形成する。(図4(e))
レジストパターン180を形成するためのフォトレジストとしては、耐めっき性があり、処理性が良いものが好ましが、特に限定はされない。
ドライフィルムレジスト等が通常使用される。
次いで、レジストパターン180を除去(図4(f))後、金属めっき層113bを耐エッチングマスクとして、露出したエッチング部材111aを所定のエッチング液にてエッチングして貫通させ、表裏導通部と接続する配線部と、該配線部を介して表裏導通部112に接続する接続用端子部113とを一体的にエッチング形成する。(図4(g))
この後、金型による打ち抜きにて外形加工を行ない、図1(a)に示す第1の例の電子デバイス検査用コンタクトシートが作製される。
【0024】
次に、図2に示す第2の例の電子デバイス検査用コンタクトシート210の製造方法の1例を、図5、図6に基づいて、簡単に説明する。
尚、これを以って、本発明の電子デバイス検査用コンタクトシートの製造方法の実施の形態の第2の例の説明に代える。
図4に示す第1の例の電子デバイス検査用コンタクトシートの製造方法における、図4(a)〜図4(d)の工程と同様にして、予め、3層構造のシート状の積層基材である基材220とエッチング部材211aとを用意しておき、エッチング部材の突起部(バンプ)211bを、基材220に貫通させ、基材220をエッチング部材のエッチングされた凹部に隙間なく嵌め込むようにして、基材220とエッチング部材211aからなる両側平坦状の基材270を形成する。((図5(a))〜図5(d))
ここでは、基材270の他に、同様にして、基材270と同じで対象構造の基材(図5(e)の271)を用意しておく。
次いで、基材270のエッチング部材(第1のエッチング部材とも言う)211aと基材271のエッチング部材(第2のエッチング部材とも言う)211Aaの突起部同志(211b、211Ab)を重ねて、両基材を熱圧接して、第3の基材275を得る。(図5(e)〜図5(f))
基材270のエッチング部材211aの突起部211bと、基材271のエッチング部材(第2のエッチング部材とも言う)211Aaの突起部211Abとを表裏導通部となる。
次いで、図4に示す工程と同様に、第3の基材275の、第1のエッチング部材211aおよび第2のエッチング部材211Aaの非エッチング面上に、形成する配線部、接続用端子部に合せてレジストパターン280を耐めっきマスクとして配設し、レジストパターン280の開口から露出した両エッチング部材の非エッチング面上に、電解めっきにより、順にNiめっき、Auめっき等を施し、表層に金属めっき層213bを形成する。(図6(g))
次いで、レジストパターン280を除去した(図6(h))後、金属めっき層213bを耐エッチングマスクとして、露出した各エッチング部材をエッチングして貫通させ、表裏導通部、配線部、接続用端子部とを一体的に形成する。(図6(i))
この後、金型による打ち抜きにて外形加工を行ない、図2に示す第2の例の電子デバイス検査用コンタクトシートが作製される。
【0025】
次に、図3(a)に示す第3の例の電子デバイス検査用コンタクトシート310の製造方法の1例を、図7に基づいて、簡単に説明する。
尚、これを以って、本発明の電子デバイス検査用コンタクトシートの製造方法の実施の形態の第3の例の説明に代える。
図4に示す第1の例の電子デバイス検査用コンタクトシートの製造方法と同様にして、先ず、図4(g)の段階までを行なう。
図7(a)が、図4(g)の状態に相当する。
次いで、感光性のソルダーレジストを塗布し、所定のマスクを介して所定領域のみ露光し、更に現像して、半球状の端子(図3(a)の330)形成部のみ開口する。(図7(b))
次いで、接続用端子部313上のソルダーレジスト380の開口部385にCuめっき、Niめっき等のめっき処理を行ない、続用端子部313に接続し、且つ、ソルダーレジスト380から露出した部分が半球状の、ボールバンプを形成し、さらにNiめっきとPdめっき、あるいはロジウムめっき、あるいはダイヤモンドめっきを行ない、表面針状にする。(図7(c))
この後、金型による打ち抜きにて外形加工を行ない、図3(a)に示す第3の例の電子デバイス検査用コンタクトシートが作製される。
【0026】
【発明の効果】
本発明は、上記のように、電子デバイスと検査用回路基板との間に配設され、電子デバイスの端子部と検査用回路基板の端子部とを電気的に接続するための、シート状の中間接続用部材で、剛性の高い検査用多層回路基板を使わざるをえない場合おいて、測定する電子デバイスと検査用回路基板間の電気接触を確実にできる電子デバイス検査用コンタクトシートの提供を可能にした。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は本発明の電子デバイス検査用コンタクトシートの実施の形態の第1の例を示した一部断面図で、図1(b)は図1(a)に示す電子デバイス検査用コンタクトシートを検査装置に使用した状態を示した概略断面図である。
【図2】本発明の電子デバイス検査用コンタクトシートの実施の形態の第2の例を示した一部断面図である。
【図3】図3(a)は本発明の電子デバイス検査用コンタクトシートの実施の形態の第3の例を示した一部断面図で、図3(b)は図3(a)に示す第3の例の電子デバイス検査用コンタクトシートと電子デバイスの半田ボール端子との接合状態を示した図である。
【図4】図1(a)に示す第1の例の電子デバイス検査用コンタクトシートの製造工程図である。
【図5】図2に示す第2の例の電子デバイス検査用コンタクトシートの製造工程の一部を示した製造工程図である。
【図6】図5に続く工程を示した製造工程図である。
【図7】図3に示す第3の例の電子デバイス検査用コンタクトシートの製造工程の一部を示した製造工程図である。
【図8】従来の電子デバイスの電気特性検査装置の一部概略断面図である。
【符号の説明】
110       電子デバイス検査用コンタクトシート
111       エッチング形成部
111a      エッチング部材
112       表裏導通部(導電ポストとも言う)
113、113A  接続用端子部
113a     (配線部および接続用端子部の)ベース部
113b      金属層(金属めっき層あるいは表層めっき層とも言う))
115       ガイドホール(治具孔)
120       基材
121      (絶縁性の)ゴム弾性層
121a      ゴム弾性層用素材(弾性材シートとも言う)
122       絶縁材層
122a      絶縁性材層用素材
130       検査用回路基板
131       配線部
131a      端子部
140       電子デバイス
141       端子部
150       固定台
155       押圧具
160       位置決めピン
170       基材
180       レジスト(レジストパターンとも言う)
210       電子デバイス検査用コンタクトシート
211、211A  エッチング形成部
211a      第1のエッチング部材
211b      突起部
211Aa     第2のエッチング部材
211Ab     突起部
212       表裏導通部(導電ポストとも言う)
213、213A  接続端子部
213a     (配線部および接続用端子部の)ベース部
213b      金属層(金属めっき層あるいは表層めっき層とも言う)
215       ガイドホール(治具孔)
220       基材
221、221A (絶縁性の)ゴム弾性層
221a、221Aa ゴム弾性層用素材
222、222A  絶縁材層
222a      絶縁性材層用素材
270       基材(第1の基材とも言う)
271       基材(第2の基材とも言う)
275       基材(第3の基材とも言う)
280       レジスト(レジストパターンとも言う)
310       電子デバイス検査用コンタクトシート
311       エッチング形成部
312       表裏導通部(導電ポストとも言う)
313、313A  接続端子部
313a     (配線部および接続用端子部の)ベース部
313b      金属層(金属めっき層あるいは表層めっき層とも言う)
315       ガイドホール(治具孔)
320       基材
321      (絶縁性の)ゴム弾性層
322       絶縁材層
330       端子部
380       ソルダーレジスト
385       開口
390       半田ボール
620       電子デバイス
621       端子
630       検査用回路基板
631       配線
631a      端子
640       押圧具
650       固定台
660       ゴム弾性シート

Claims (11)

  1. 検査用回路基板および電子デバイスを、固定台と押圧具等により挟み、押圧して、電子デバイスを検査用回路基板に電気的に接続させて、電子デバイスの機能、特性等を検査する検査装置において用いられ、電子デバイスと検査用回路基板との間に配設され、電子デバイスと検査用回路基板とを電気的に接続するための、シート状の中間接続用部材であって、基材は、絶縁性のゴム弾性層の両側に絶縁材層を積層した3層構造の若干の剛性を有するシート状の積層材で、基材の表裏面に直交する方向に基材を貫通する、表裏を導通する金属からなる表裏導通部を設け、基材の一方の面側には、絶縁材層の表面に沿って、配線部を介して表裏導通部から離れた位置に、表裏導通部に接続する接続用端子部を設け、基材の他方の面側には、表裏導通部領域に、表裏導通部をそのベース部とする接続用端子部、あるいは、絶縁材層の表面に沿って、配線部を介して表裏導通部から離れた位置に、表裏導通部に接続する接続用端子部を設けており、且つ、前記表裏導通部の全体もしくは一部と前記一方の面側の配線部および接続用端子部のベース部、および前記表裏導通部の一部と前記他方の面側の配線部および接続用端子部のベース部は、それぞれ一体として、金属の薄板の片面エッチング加工により表裏導通部の全体もしくは一部を突起部として形成したエッチング部材を、更に、エッチング面側でない平面側からエッチングして形成したものであり、電子デバイスを検査する際には、基材の両面の接続用端子部を、それぞれ、電子デバイスの端子部と検査用回路基板の端子部とに接触させ、デバイスの端子部と検査用回路基板の端子部とを電気的に接続するものであることを特徴とする電子デバイス検査用コンタクトシート。
  2. 請求項1において、表裏導通部は、金属の薄板の片面エッチング加工により形成された突起部(バンプ)を、2つ重ねて形成されていることを特徴とするデバイス検査用コンタクトシート。
  3. 請求項1ないし2において、 半田ボールを端子部とする電子デバイスの半田ボール端子にマイクロスクラッチをつけるための表面針状の半球状のボールバンプを、一方の面側の電子デバイスとの接続用端子部に設けていることを特徴とするデバイス検査用コンタクトシート。
  4. 請求項3において、半球状のボールバンプは、Cuめっき、Niめっき等のめっき加工でバンプ形状に形成されたもので、且つ、表面部の針部は、NiめっきとPdめっき、あるいはロジウムめっき、あるいはダイヤモンドめっきで形成されたものであることを特徴とするデバイス検査用コンタクトシート。
  5. 請求項1ないし4において、表裏導通部、配線部と、接続用端子部のベース部は、銅ないし銅合金であることを特徴とするデバイス検査用コンタクトシート。
  6. 請求項1記載の電子デバイス検査用コンタクトシートの製造方法であって、予め、順に絶縁材層、絶縁性のゴム弾性層、絶縁材層の3層構成とした積層基材と、金属の薄板を片面エッチング加工し、表裏導通部の全体となる突起部を形成したエッチング部材とを、準備しておき、順に、(a)積層基材とエッチング部材とを、エッチング部材のエッチング面側にて圧接して、エッチング部材の突起部を、積層基材に貫通させ、積層基材をエッチング部材のエッチングされた凹部に隙間なく嵌め込むようにして、前記積層基材とエッチング部材からなる両側平坦状の基材を形成する圧接工程と、(b)前記両側平坦状の基材のエッチング部材の非エッチング面上に、形成する配線部、接続端子部に合せてレジストパターンを耐めっきマスクとして配設するフォトリソ工程と、(c)レジストパターンの開口から露出したエッチング部材の非エッチング面上に、電解めっきにより、順にNiめっき、Auめっき等を施し、表層めっき層を形成する電解めっき工程と、(d)レジストパターンを除去後、表層めっき層を耐エッチングマスクとして、露出したエッチング部材をエッチングして貫通させ、表裏導通部と接続する配線部と、該配線部を介して表裏導通部に接続する接続用端子部とを一体的に形成するエッチング工程と、(e)金型による打ち抜き等の工法によって外形加工を行なう、外形加工工程とを、行なうことを特徴とする電子デバイス検査用コンタクトシートの製造方法。
  7. 請求項2記載の電子デバイス検査用コンタクトシートの製造方法であって、予め、順に絶縁材層、絶縁性のゴム弾性層、絶縁材層の3層構成とした第1の積層基材および第2の積層基材と、金属の薄板を片面エッチング加工し、表裏導通部の一部となる突起部を形成したエッチング部材で、且つ、それぞれの突起部をあわせて表裏導通部となる第1のエッチング部材と第2のエッチング部材とを用意しておき、順に、(a1)各エッチング部材を、そのエッチング面側を積層基材側にして、圧接して、その突起部を積層基材に貫通させ、且つ、積層基材をエッチング部材のエッチングされた凹部に隙間なく嵌め込むようにして、第1の積層基材と第1エッチング部材からなる両側平坦状の第1の基材、および第2の積層基材と第2エッチング部材からなる両側平坦状の第2の基材を、それぞれ、形成する第1の圧接工程と、(b1)第1の基材の第1のエッチング部材と第2の基材の第2のエッチング部材の突起部同志を重ねて、両基材を熱圧接して、第3の基材を得る第2の圧接工程と、(c1)第3の基材の、前記第1のエッチング部材および第2のエッチング部材の非エッチング面上に、形成する配線部、接続端子部に合せてレジストパターンを耐めっきマスクとして配設するフォトリソ工程と、(d1)レジストパターンの開口から露出した両エッチング部材の非エッチング面上に、電解めっきにより、順にNiめっき、Auめっき等を施し、表層めっき層を形成する電解めっき工程と、(e1)レジストパターンを除去後、表層めっき層を耐エッチングマスクとして、露出したエッチング部材をエッチングして貫通させ、エッチング残部により、表裏導通部に接続する配線部と、該配線部を介して表裏導通部に接続する接続用端子部とを一体的にエッチング形成するエッチング工程と、(f1)金型による打ち抜き等の工法によって外形加工を行なう、外形加工工程とを、行なうことを特徴とする
    電子デバイス検査用コンタクトシートの製造方法。
  8. 請求項6ないし7において、絶縁材層、絶縁性のゴム弾性層、絶縁材層の3層構成とする積層基材は、プリプレグあるいはポリイミド層からなる絶縁材層を、接着性を持つシリコーンゴムシートからなるゴム弾性層の両面に積層して、熱圧着したものであることを特徴とする電子デバイス検査用コンタクトシートの製造方法。
  9. 請求項6ないし8において、エッチング工程後、外形加工工程の前に、ソルダーレジスト製版を行ない、接続用端子部上のソルダーレジストの開口部にめっき処理を行ない、接続用端子部に接続し、且つ、ソルダーレジストから露出した部分が表面針状の半球状の、ボールバンプを形成することを特徴とする電子デバイス検査用コンタクトシートの製造方法。
  10. 請求項9において、半球状のボールバンプ部は、Cuめっき、Niめっき加工等で形成し、表面部の針部は、NiめっきとPdめっき、あるいはロジウムめっき、あるいはダイヤモンドめっきで形成することを特徴とする電子デバイス検査用コンタクトシートの製造方法。
  11. 請求項6ないし10において、金属の薄板は、銅ないし銅合金であることを特徴とする電子デバイス検査用コンタクトシートの製造方法。
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