JP2004116965A - 浴室暖房機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】天井裏Bに設けられる浴室暖房機本体2と、底板6fを本体底板36より高い位置にして本体側面に設置される換気装置3とを備えた浴室暖房機1において、前記浴室暖房機本体2の側板に通気口28を設け、換気装置3の側板に前記通気口28に連通する連通口35を設け、この連通口35には窓枠41を設け、この窓枠41の下板41dを外下がりに傾斜させるとともに、この下板41d上に排水路43を設けた。
【選択図】 図3
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、浴室の天井裏等に設置して浴室内の暖房を行う浴室暖房機本体と、この浴室暖房機本体に取り付けて浴室を含む脱衣室及びトイレ等の複数室の換気をすることができる換気装置とを備えた浴室暖房機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、浴室の天井板に開口部を設け、この開口部の天井裏に設置して浴室内の暖房及び換気をする浴室暖房機本体と、この本体の側板に取り付けて浴室、脱衣室及びトイレの換気を行う換気装置とが開示されている。(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
この種の浴室暖房機本体(以下本体という)は、箱体状の本体ケースを有し、この本体ケース内に外部の熱源機等から温水の供給される熱交換器と、浴室内から空気を吸い込み熱交換器を介して熱交換された空気を浴室内に吹き出す温風ファンと、浴室内の空気を換気する本体換気ファンとを備え、本体ケースの側板に浴室換気用の通気口が設けられている。また、本体ケースの底面には開口部を有して底面に吸込口及び吹出口を有する吸込グリルが取り付けられている。
【0004】
前記換気装置は箱体状のケース(以下換気ケースという)内に通風路を形成しこの通風路内に総換気ファンを設け、換気ケースの一側板には本体の通気口へ連通する連通口を設け、別の側板には脱衣室及びトイレへそれぞれ連通する吸気口を設け、さらに別の側板には連通口及び2つの吸気口から吸い込まれた空気を排出する排気口を設けている。これら2つの吸気口にはダクト接続具を取り付けて各室へ連通する吸気ダクトを接続し、排気口にはダクト接続具を取り付けて室外へ連通する排気ダクトを接続している。
【0005】
前記本体換気用ファンと総換気ファンとを作動することにより浴室の換気を行うことができ、総換気ファンのみを作動することにより脱衣室及びトイレの換気を行うことができる。
【0006】
【特許文献1】
特開平9ー243127号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前述した本体内には浴室の湿気が立ち昇って浸入し、また換気装置内には脱衣室やトイレ用の吸気ダクトを通して湿気が浸入する。そして本体内や換気装置内に浸入した湿気は、それぞれの内部で結露しこの結露した水分が自然に乾燥するまでそれぞれの底板に溜まっていた。
【0008】
前記本体には温水が供給される熱交換器を有しており、本体内部に溜まった水分は、比較的乾き易いのに対し、換気装置内の水分は、乾き難く長い間底板に溜まっていることが多かった。このため溜まった水に細菌や埃が付着し衛生上あまり好ましくなかった。
【0009】
本発明は上述のような従来の事情に鑑みなされものであり、浴室の天井裏等に設置し、浴室内の暖房及び換気を行う浴室暖房機本体と、この本体に取り付けられ浴室を含む複数室の換気をする換気装置とを備えた浴室暖房機において、換気装置内の水分をできるだけ早く取り除くことを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、天井裏に設けられる浴室暖房機本体と、底板を本体底板より高い位置にして本体側面に設置される換気装置とを備えた浴室暖房機において、前記浴室暖房機本体の側板に通気口を設け、換気装置の側板に前記通気口に連通する連通口を設け、この連通口には窓枠を設け、この窓枠の下板を外下がりに傾斜させるとともに、この下板上に排水路を設けたことを特徴とする。
【0011】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の浴室暖房機において、前記排水路の先端部は窓枠から外に突出して前記通気口の内側に配置されることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明の一実施形態における浴室暖房機の設置構成図、図2は浴室暖房機の平面図、図3は浴室暖房機の側断面説明図である。
【0013】
図1において、浴室暖房機1は、浴室Aの天井裏B等に設置される浴室暖房機本体(以下本体という)2及び換気装置3と、室外に設置される熱源機4とを備え、換気装置3が本体2の側面に接して取り付けられ、熱源機4が本体2に温水配管5にて接続され、温水等の熱媒を本体2へ供給している。換気装置3の各側板には開口が設けられ、これら開口には、脱衣室用の吸気ダクト15、トイレ用の吸気ダクト17及び排気ダクト18が接続され、それぞれ脱衣室C、トイレD及び室外に連通している。前記ダクト15、17、18は、浴室A、脱衣室C及びトイレDの天井裏Bに配設されている。また、浴室暖房機1には、本体2及び換気装置3を操作するためのリモコン21が設けられ、リモコン21及び本体2間、並びに本体2及び熱源機3間が信号線22にて接続されている。
【0014】
また、換気装置3近傍の天井板には浴室暖房機1の設置及び点検等のメンテナンスを行うための点検口23が設けられている。
【0015】
図2、図3において、前記本体2は浴室Aの天井に設けられた天井開口部の裏側に4本の吊りボルト31、31・・にて吊り下げられて設置され、この本体2の底面には、天井開口部を塞ぐように天井面に設けられる吸込グリル32がねじ止め固定されており、この吸込グリル32には吸込口33と吹出口34が設けられている。本体2は箱体状の本体ケース2Aを有し、この本体ケース2A内に外部の熱源機から温水の供給される熱交換器25と、浴室A内から吸込口33を通して空気を吸い込み熱交換器25を介して熱交換された空気を、吹出口34を通して浴室A内に吹き出す温風ファン26と、浴室A内の空気を換気する本体換気ファン27とを備え、本体ケース2Aの側板に浴室換気用の通気口28を設けている。この通気口28は吸込グリル32の吸込口33に連通している。
【0016】
前記換気装置3は箱体状の換気ケース6を有し、この換気ケース6内には通風路が形成されて通風路内に総換気ファン24が設けられ、通風路は換気ケース6の側板6a、6b、6cに形成された複数の開口に連通している。これら開口は、前記本体2の通気口28に連通し側板6aに形成された連通口35と、別の側板6bに形成された脱衣室用吸気口8及びトイレ用吸気口9と、さらに別の側板6cに形成された排気口10である。図3の破線矢印は、浴室内の空気が本体換気ファン27、通気口28、連通口35及び総換気ファン24を経て排出されるときの風の流れを示すものである。
【0017】
なお、換気装置3の底板6fは、本体2へ設置された状態で本体2の底板36よりも高い位置になっている。
【0018】
図4は換気装置の連通口を示す斜視図、図5は本体の通気口を示す斜視図である。
【0019】
前記本体2の換気装置3に当接する側板37は、側面が平面状になっており、この側面37には、図4に示すように、前記通気口28の四角形の窓枠38が設けられ、側板37の上縁37aは、細長い長方形状に形成されている。
【0020】
一方、換気装置3の本体2に当接する側板6aは、側面が平面状になっており、この側面には、図5に示すように、前記通気口28と同じ開口寸法を有する連通口35の角筒状の窓枠41が形成されている。側板6aの上部には引掛部42が形成され、この引掛部42が前記本体2の上縁37aに掛止されるようになっている。この引掛部42を本体上縁37aに掛止することにより通気口28の開口と連通口35の開口とが一致するようになっている。
【0021】
前記連通口35の窓枠41は、上板41aが水平に、両側板41b、41cが垂直に設けられ、下板41dは、奥側の縁を底板6fの縁に連接されて、図3に示すように、奥側から外下がりに傾斜している。また下板41d上には排水路43が形成され、この下板41dから外方に水平に突出している。この排水路43は、底板6fの縁から下板41dの中央部を経て突出部まで続き、排水路43の両側、及び排水路43を除く底板6fの縁には隔壁が設けられている。そして、底板6fに水が溜まったときには、この排水路43を通して水が流れ落ちるようになっている。
【0022】
以上のように構成された本体2と換気装置3において、本体2に換気装置3を取り付けることにより、本体側板37と換気装置側板6aとが接し、通気口28の開口と連通口35の開口とが一致するので、連通口35の窓枠41に設けられた排水路43は、その先端が通気口28の窓枠38の内側に配置される。そして、換気装置3内の底板6fに水が溜まったときには、排水路43を通って本体2内へ水が流れる。
【0023】
このように、排水路43を設けたことにより、換気装置3内に結露した水が排出され易くなって水が溜まり難くなり、換気装置3内を清潔に保つことができる。そして、換気装置3の設置状態で排水機能が発揮されるようになり、排水のための特別な作業をする必要がない。
【0024】
また、排水路43はその先端を本体2内に挿入されるので、換気装置3内の水が確実に本体2へ流れ込み、本体2と換気装置3との隙間から漏れないようにしている。
【0025】
以上、一実施形態に基づいて本発明を説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0026】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の浴室暖房機は、浴室暖房機本体と、底板を本体底板より高い位置にして本体側面に設置される換気装置とを備え、本体通気口の開口に換気装置の連通口の開口を一致させ、この連通口の窓枠の下板上に外下がりに傾斜する排水路を設けたことにより、換気装置内の水を流出させて溜まり難くし換気装置内を清潔に保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における浴室暖房機の設置構成図である。
【図2】図1の浴室暖房機の平面図である。
【図3】図1の換気装置の側断面説明図である。
【図4】換気装置の連通口を示す斜視図である。
【図5】本体の通気口を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 浴室暖房機
2 浴室暖房機本体
3 換気装置
4 熱源機
6a、6b、6c、6d 換気装置の側板
6f 換気装置の底板
28 通気口
35 連通口
36 本体の底板
37 本体の側板
38 通気口の窓枠
41 連通口の窓枠
41d 窓枠の下板
43 排水路
A 浴室
B 天井裏
C 脱衣室
D トイレ
Claims (2)
- 天井裏に設けられる浴室暖房機本体と、底板を本体底板より高い位置にして本体側面に設置される換気装置とを備えた浴室暖房機において、
前記浴室暖房機本体の側板に通気口を設け、換気装置の側板に前記通気口に連通する連通口を設け、この連通口には窓枠を設け、この窓枠の下板を外下がりに傾斜させるとともに、この下板上に排水路を設けたことを特徴とする浴室暖房機。 - 前記排水路の先端部は窓枠から外に突出して前記通気口の内側に配置されることを特徴とする請求項1に記載の浴室暖房機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002284647A JP2004116965A (ja) | 2002-09-30 | 2002-09-30 | 浴室暖房機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002284647A JP2004116965A (ja) | 2002-09-30 | 2002-09-30 | 浴室暖房機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004116965A true JP2004116965A (ja) | 2004-04-15 |
Family
ID=32278136
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002284647A Pending JP2004116965A (ja) | 2002-09-30 | 2002-09-30 | 浴室暖房機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004116965A (ja) |
-
2002
- 2002-09-30 JP JP2002284647A patent/JP2004116965A/ja active Pending
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