JP2004116794A - Refrigeration cycle - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、空気調和機等の冷凍サイクルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の空気調和機の冷凍サイクルにおいては、アキュムレータ内の低温低圧のガス冷媒を吸入して圧縮し高温高圧のガス冷媒を吐出する圧縮機が四方弁、室外熱交換器、絞り装置、室内熱交換器そしてアキュムレータを順次配管で接続した冷媒回路を構成する。デフロスト運転(除霜運転)の場合、四方弁によるリバース回路を利用し、圧縮機より高温高圧のガス冷媒が吐出し、四方弁を通って室外熱交換器に入り、このガス冷媒は室外熱交換器に着霜した霜と熱交換されて液状の冷媒となり絞り装置を介して減圧され乾き度の低い二相冷媒となって室内熱交換器、四方弁を通ってアキュームレータに入る。アキュームレータ内に入った二相冷媒はガス冷媒と液冷媒に分離され、液冷媒はアキュームレータ内に貯溜され、ガス冷媒のみ圧縮機へ吸入される(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開平8−166183号公報(第2項、第6図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前記のような従来の冷凍サイクルにおいてデフロスト運転時は、アキュムレータへ大量の冷媒液バック(液戻り)が発生するが、アキュムレータ内でガス冷媒と液冷媒は分離されるので、圧縮機へ大量の液冷媒が吸入されることはない。しかし、従来の冷凍サイクルの運転効率を改善するために、圧力損失の要因ともなるアキュームレータを用いず、代わりに室外熱交換器と室内熱交換器の間にレシーバを設ける冷媒回路に変更する場合、デフロスト運転時には蒸発器側での熱交換量が少なく、さらに蒸発器から直接圧縮機吸入側へ接続流出されるので、圧縮機吸入側に液冷媒が吸入され、圧縮機室が液圧縮による圧力上昇により破壊されたり、圧縮機シェル内の油が希釈されて潤滑不良で軸受けが焼付いたりする危険がある。特に圧縮機が高圧シェルタイプの場合、吸入冷媒は直接圧縮室に吸入されるため、液冷媒が圧縮機側へ戻ってくるとすぐに液圧縮が起こり圧力上昇が起きやすい。また高圧シェルタイプの圧縮機の場合、圧縮された後の吐出ガスは吐出される前に一旦圧縮機シェル内に放出される構造のため、例えば暖房起動時など圧縮機シェルが冷えている状態の場合、吐出ガスがこのシェルによって冷やされ凝縮して圧縮機内の潤滑油を希釈するという問題がある。
【0005】
本発明は、かかる課題を解決するためになされたもので、室外熱交換器と室内熱交換器の間に余剰冷媒を貯溜するためのレシーバを設け、圧縮機吸入側にアキュームレータを取り付けない冷凍サイクルにおいて、デフロストや暖房起動時に発生する液バックに対して液圧縮による圧縮室破壊や油希釈による潤滑不良を防止する冷凍サイクルを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の冷凍サイクルは、四方弁に配管を介して接続され、前記四方弁と吸入側は冷媒貯留容器を介さず接続される高圧シェルタイプの圧縮機と、前記四方弁に配管を介して接続された室外熱交換器と、前記四方弁に配管を介して接続された室内熱交換器と、一方が前記室外熱交換器に、他方が前記室内熱交換器にそれぞれ配管を介して接続されるレシーバと、該レシーバと前記室外熱交換器との間の配管に設けられた第1の絞り装置と、前記レシーバと前記室内熱交換器との間の配管に設けられた第2の絞り装置と、前記圧縮機へ吸入する冷媒が二相冷媒または液冷媒であることを検知する液バック検知手段を備え、デフロスト運転時、前記液バック検知手段により液バック状態を検知すると前記第2の絞り装置を絞るものである。
【0007】
また、前記圧縮機の吐出配管に設けられた吐出温度センサーもしくは前記吐出温度センサーとともに前記室外熱交換器の中間部に設けられた凝縮温度センサーを備え、前記液バック検知手段は、吐出温度センサーにより検知された吐出温度が設定された第1の基準値以下に低下することにより液バックの発生を判定する液バック検知手段、または吐出温度センサーにより検知された吐出温度と凝縮温度センサーにより検知された凝縮温度の差から算出された吐出スーパーヒートが設定された第2の基準値以下に低下することにより液バックの発生を判定する液バック検知手段である。
【0008】
また、前記圧縮機の外郭シェルに設けられた圧縮機シェル温度センサーを備え、前記液バック検知手段は、前記圧縮機シェル温度センサーにより検知された圧縮機シェル温度が設定された第3の基準値以下に低下することにより液バックの発生を判定する液バック検知手段である。
【0009】
また、前記圧縮機の吸入配管に設けられた吸入温度センサーを備え、前記液バック検知手段は、吸入温度センサーにより検知された吸入温度が設定された第4の基準値以下に低下することにより液バックの発生を判定する液バック検知手段である。
【0010】
また、前記室内熱交換器の出口側配管に設けられた室内熱交換器出口温度センサーもしくは前記室内熱交換器出口温度センサーとともに室内熱交換器中間に設けられた蒸発温度センサーを備え、前記液バック検知手段は、前記室内熱交換器出口温度センサーにより検知された室内熱交換器出口温度が設定された第6の基準値以下に低下することにより液バックの発生を判定する液バック検知手段、または前記室内熱交換器出口温度センサーにより検知された室内熱交換器出口温度と前記蒸発温度センサーにより検知された蒸発温度の差から算出された室内熱交換器出口スーパーヒートが設定された第7の基準値以下に低下することにより液バックの発生を判定する液バック検知手段である。
【0011】
また、前記室外熱交換器の出口側配管に設けられた室外熱交換器出口温度センサーを備え、前記液バック検知手段は、前記室外熱交換器出口温度センサーにより検知された室外熱交換器出口温度が設定された第8の基準値以下に低下することにより液バックの発生を判定する液バック検知手段である。
【0012】
また、本発明の冷凍サイクルは、四方弁に配管を介して接続され、前記四方弁と吸入側は冷媒貯留容器を介さず接続される高圧シェルタイプの圧縮機と、前記四方弁に配管を介して接続された室外熱交換器と、前記四方弁に配管を介して接続された室内熱交換器と、一方が前記室外熱交換器に、他方が前記室内熱交換器にそれぞれ配管を介して接続されるレシーバと、該レシーバと前記室外熱交換器との間の配管に設けられた第1の絞り装置と、前記レシーバと前記室内熱交換器との間の配管に設けられた第2の絞り装置と、前記圧縮機の吐出配管に設けられた吐出温度センサーと、前記室外熱交換器の中間部に設けられた凝縮温度センサーと、デフロスト運転の際に前記圧縮機の運転周波数を前記吐出温度センサーにより検知された吐出温度と前記凝縮温度センサーにより検知された凝縮温度の差から算出した吐出スーパーヒートがゼロ以上を維持することができる下限周波数以上とする制御装置とを備えたものである。
【0013】
本発明の冷凍サイクルは、四方弁に配管を介して接続され、前記四方弁と吸入側は冷媒貯留容器を介さず接続される高圧シェルタイプの圧縮機と、前記四方弁に配管を介して接続された室外熱交換器と、前記四方弁に配管を介して接続された室内熱交換器と、一方が前記室外熱交換器に、他方が前記室内熱交換器にそれぞれ配管を介して接続されるレシーバと、該レシーバと前記室外熱交換器との間の配管に設けられた第1の絞り装置と、前記レシーバと前記室内熱交換器との間の配管に設けられた第2の絞り装置と、圧縮機シェル加熱手段と、前記圧縮機シェルに設けられた圧縮機シェル温度センサーと、暖房運転停止時に前記圧縮機シェル温度センサーにより検知された圧縮機シェル温度が30℃以上を維持するように前記圧縮機シェル加熱手段を制御する制御装置とを備えたものである。
【0014】
本発明の冷凍サイクルは、四方弁に配管を介して接続され、前記四方弁と吸入側は冷媒貯留容器を介さず接続される高圧シェルタイプの圧縮機と、前記四方弁に配管を介して接続された室外熱交換器と、前記四方弁に配管を介して接続された室内熱交換器と、一方が前記室外熱交換器に、他方が前記室内熱交換器にそれぞれ配管を介して接続されるレシーバと、該レシーバと前記室外熱交換器との間の配管に設けられた第1の絞り装置と、前記レシーバと前記室内熱交換器との間の配管に設けられた第2の絞り装置と、暖房起動時に前記四方弁を冷房モードに設定して一定時間運転した後暖房モードに切換えるように制御する制御装置とを備えたものである。
【0015】
また、前記室外熱交換器に外気を流通させる室外ファンを有し、暖房起動の際、前記四方弁が冷房モードに設定されている時は前記室外ファンを停止し、前記四方弁が暖房モードに切換えた後に前記室外ファンを運転するように制御する制御装置を備えたものである。
【0016】
また、暖房起動の際、前記四方弁が冷房モードに設定されている時は前記第1の絞り装置を全開にし、前記四方弁を暖房モードに切換える直前に第1の絞り装置の開度を小さくするように制御する制御装置を備えたものである。
【0017】
また、暖房起動の際、前記四方弁が冷房モードに設定されている時の前記圧縮機の運転周波数を、前記四方弁が暖房モードに切換え後よりも低周波数で運転するように制御する制御装置を備えたものである。
【0018】
本発明の冷凍サイクルは、四方弁に配管を介して接続され、前記四方弁と吸入側は冷媒貯留容器を介さず接続される高圧シェルタイプの圧縮機と、前記四方弁に配管を介して接続された室外熱交換器と、前記四方弁に配管を介して接続された室内熱交換器と、一方が前記室外熱交換器に、他方が前記室内熱交換器にそれぞれ配管を介して接続されるレシーバと、該レシーバと前記室外熱交換器との間の配管に設けられた第1の絞り装置と、前記レシーバと前記室内熱交換器との間の配管に設けられた第2の絞り装置と、電源投入後1回目の暖房起動の際に、前記第1の絞り装置の開度を通常起動時よりも大きくするように制御する制御装置とを備えたものである。
【0019】
本発明の冷凍サイクルは、四方弁に配管を介して接続され、前記四方弁と吸入側は冷媒貯留容器を介さず接続される高圧シェルタイプの圧縮機と、前記四方弁に配管を介して接続された室外熱交換器と、前記四方弁に配管を介して接続された室内熱交換器と、一方が前記室外熱交換器に、他方が前記室内熱交換器にそれぞれ配管を介して接続されるレシーバと、該レシーバと前記室外熱交換器との間の配管に設けられた第1の絞り装置と、前記レシーバと前記室内熱交換器との間の配管に設けられた第2の絞り装置と、電源投入後1回目の暖房起動の際に、前記圧縮機の起動周波数を通常起動時よりも大きくするように制御する制御装置とを備えたものである。
【0020】
また、使用する冷媒として、HFC冷媒またはHC冷媒または自然冷媒を用いるものである。
【0021】
また、使用する冷凍機油として、冷媒と弱溶解性の冷凍機油を用いるものである。
【0022】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1は本発明の実施の形態1に係る冷凍サイクルのブロック図である。また、図2は本発明の実施の形態1における第2の絞り装置の制御フローチャートを示す。
【0023】
図1のブロック図において、冷媒の流れを切換える四方弁2に配管を介して吐出側が接続されるとともに、この四方弁2のもう一方と吸入側が冷媒貯留器を介さず接続され、吸入冷媒が直接圧縮室に流れ込み圧縮される高圧シェルタイプの圧縮機1と、この四方弁2に配管を介して接続された室外熱交換器3と、四方弁2に配管を介して接続された室内熱交換器5の間に配管を介して接続されるレシーバ7と、室外熱交換器3とレシーバ7とを結ぶ配管に設けられた第1の絞り装置4aと、レシーバ7と室内熱交換器5とを結ぶ配管に設けられた第2の絞り装置4bとが接続され冷凍サイクルを構成している。なお、四方弁2から圧縮機1の吸入側へ接続される吸入配管9は、その途中にレシーバ7の内部を通過経由してこのレシーバ7内部に貯留している冷媒と吸入配管9を流れる冷媒との間で熱交換する構成となっている。また、冷凍サイクル上から得られる信号情報を液バック検知手段10にて受け取り、その検知結果を制御装置11に送り、そこから状態に応じた動作指示を行う。
【0024】
次に、このように構成された冷凍サイクルにおいてデフロスト運転時の動作を説明する。
まずデフロスト運転の前半においては、圧縮機1より高温高圧のガス冷媒が吐出し、冷房モードに設定された四方弁2を通って室外熱交換器3に入る。このガス冷媒は室外熱交換器3の表面に多量に着霜している霜と熱交換するので、乾き度の低い二相冷媒または液冷媒まで凝縮し、室外熱交換器3内の冷媒配管は液冷媒の存在率が高い状態となる。そして、室外熱交換器3を流出した乾き度の低い二相冷媒または液冷媒は第1の絞り装置4aを通ってレシーバ7に流入してレシーバ7内に溜まり、その貯留した冷媒一部の少量の液冷媒がレシーバ7を流出する。レシーバ7を流出した少量の液冷媒は第2の絞り装置4bを通って室内熱交換器5へ流入するが、このとき室内熱交換器5内はガス冷媒で満たされた状態であり、室内熱交換器5出口を流出する冷媒は完全なガス冷媒である。室内熱交換器5を流出したガス冷媒は四方弁2を介して圧縮機1の吸入側へ戻る。
【0025】
次に、デフロスト運転後半においては、圧縮機1より高温高圧のガス冷媒が吐出し、四方弁2を通って室外熱交換器3に入る。このとき室外熱交換器3に着霜している霜の量は、デフロスト運転前半より減少しており、高温高圧の吐出ガス冷媒は霜との熱交換が少なくなるため、室外熱交換器3内の冷媒は十分凝縮されず乾き度の高い二相冷媒の状態となる。これによって、デフロスト運転前半に室外熱交換器3内に存在していた多量の液冷媒は下流側へ押し出され、第1の絞り装置4a、レシーバ7、第2の絞り装置4bを介して室内熱交換器5へ流入する。室内熱交換器5へ流入する冷媒は乾き度の低い二相冷媒または液冷媒であり、室内熱交換器5内を満たした後、室内熱交換器5出口を流出し四方弁2を介して圧縮機1の吸入側へ戻る。
【0026】
以上のように、デフロスト運転前半は圧縮機1の吸入側は完全ガス冷媒が戻り、デフロスト運転後半になると圧縮機吸入側へ液バック運転となる。ここで液バック運転抑制のため、デフロスト運転の全領域においてレシーバ7の下流側にある第2の絞り装置4bを絞って運転すると、冷媒循環量が減少し、デフロスト時間が長くなってしまうという不具合が生じる。そこで本実施の形態1によれば、圧縮機1の吸入側への液バック検知手段10を有し、デフロスト運転中に液バック検知手段10により圧縮機への液バックの発生を検知すると、制御装置11は図2に示すようにレシーバ7の下流側にある第2の絞り装置4bを絞るデフロスト液バック防止制御を行うため、デフロスト時間の増加をできるだけ抑えながら過度の液バックを抑制し、液圧縮による圧縮機の破壊や油希釈による潤滑不良を防止することが可能となる。
【0027】
図2に示す第2の絞り装置の制御フローチャートを用いて液バック防止制御について説明する。制御装置11からデフロスト運転開始指令が出されると(S1)、液バック検知手段10にて圧縮機への液バックを発生しているかどうか判定し(S2)、液バックを起こしていないと判定したら第2の絞り装置4bの弁開度は全開のままに維持(S4)する。一方、液バックを起こしている判定した場合は、第2の絞り装置4bの弁開度を小さくする(S3)。そしてデフロスト運転が終了したら圧縮機および第2の絞り装置の制御を終了する(S6)。またデフロスト運転が終了していなければ液バック判定(S2)に戻り繰り返す。
【0028】
ここで、デフロスト運転時の液バック検知手段を説明する。図3は本発明の実施の形態1に係る冷凍サイクルのブロック図である。図3において、51は圧縮機の吐出管に設けられ吐出温度を検知する吐出温度センサー、52は室外熱交換器の流路中間部に設けられデフロスト運転時に凝縮温度を検知する凝縮温度センサーであり、図1と同一または相当部分は同一符号を付け、その説明は省略する。図4は液バック検知手段を説明するフローチャートである。また、図5はデフロスト運転中の吐出温度および吐出スーパーヒートの変化を示すグラフであり、横軸に経過時間[min]、縦軸に温度[℃]をとり、図中の上側実線は吐出温度、下側実線は吐出スーパーヒートを示している。
【0029】
図5に示すように、デフロスト運転途中において、圧縮機1の吸入側冷媒がガス状態から液バック状態に変わると(液バック開始点)、高圧シェルタイプの圧縮機1においては液冷媒が直接圧縮室に吸入され、その後の圧縮工程では液冷媒は気化しながら圧縮されるため、冷媒の気化熱により冷媒の温度上昇が抑制され、結果的に圧縮機1を吐出するガス冷媒の温度が低下するとともに、吐出スーパーヒートも低下する。したがって、図4(a)のフローチャートに示すように、吐出温度センサー51により吐出温度Tdを検知し(S11)、その吐出温度Tdが設定された第1の基準値以下かどうか判断して(S12)、第1の基準値以下であれば液バックと判定し(S16)、一方第1の基準地以下でなければ液バックなしと判定(S17)する液バック検知手段もしくは、図4(b)のフローチャートに示すように、吐出温度センサー51により吐出温度Tdを検知し、さらに凝縮温度センサー52により凝縮温度Tcを検知(S13)して、検知したそれぞれの温度の差により吐出スーパーヒートを算出し(S14)、その吐出スーパーヒートが設定された第2の基準値以下かどうか判断して(S15)、第2の基準値以下であれば液バックと判定し(S16)、一方第2の基準値以下でなければ液バックなしと判定(S17)する液バック検知手段を備えることにより、液バック発生時には制御装置11は第2の絞り装置4bを絞る液バック防止制御(S18)を実施することができるため、確実に液圧縮による圧縮機の破壊や油希釈による潤滑不良を防止することができる。
【0030】
また、デフロスト運転時の別の液バック検知手段を説明する。図6は本発明の実施の形態1に係る冷凍サイクルを示すブロック図である。図6において、53は圧縮機シェルの表面に設けられ圧縮機シェル温度を検知する圧縮機シェル温度センサーであり、図1と同一または相当部分には同一符号を付け、その説明は省略する。図7は液バック検知手段を説明する圧縮機シェル温度による液バック検知フローチャートである。また、図8はデフロスト運転中の圧縮機シェル温度を示すグラフであり、横軸に経過時間[min]、縦軸に温度[℃]をとり、実線で圧縮機シェル温度を表している。
【0031】
図8に示すようにデフロスト運転途中において、圧縮機1の吸入側がガス冷媒から液バック状態に変わると(図中の液バック開始点)、高圧シェルタイプの圧縮機1においては液冷媒が直接圧縮室に吸入され、その後の圧縮工程では液冷媒は気化しながら圧縮されるため、冷媒の気化熱により冷媒の温度上昇が抑制され、結果的に圧縮室を吐出するガス冷媒の温度が低下し、圧縮室を吐出したガス冷媒は圧縮機シェル内に一旦放出された後、吐出管より吐出されるため、圧縮機シェル温度も液バックに伴ない低下する。したがって、図7のフローチャートに示すように、圧縮機シェル温度センサーにより圧縮機シェル温度Tshellを検知(S19)して、そのシェル温度Tshellが第3の基準値以下かどうかを判断(S20)し、第3の基準値以下であれば液バックと判定し(S16)、一方第3の基準値以上であれば液バックなしと判定(S17)する液バック検知手段を備えることにより、液バック発生時に制御装置11は第2の絞り装置4bを絞る液バック防止制御(S18)を実施することができるため、確実に液圧縮による圧縮機の破壊や油希釈による潤滑不良を防止することができる。
【0032】
また、デフロスト運転時のさらに別の液バック検知手段を説明する。図9は本発明の実施の形態1に係る冷凍サイクルを示すブロック図である。図9において、54は圧縮機吸入配管に設けられ圧縮機吸入温度を検知する圧縮機吸入温度センサーであり、図1と同一または相当部分には同一符号を付け、その説明は省略する。図10は液バック検知手段を説明する圧縮機吸入温度による液バック検知フローチャートである。また、図11はデフロスト運転中の吸入温度を示すグラフであり、横軸に経過時間[min]、縦軸に温度[℃]をとり、図中の上側実線が吸入スーパーヒート、下側実線が吸入温度を表している。
【0033】
図11に示すように、デフロスト運転の開始から前半は、圧縮機1の吸入側は過熱ガス冷媒が戻ってくるため吸入温度は吸入圧力の飽和温度より高い(吸入スーパーヒートがつく)が、デフロスト運転の後半あたりからは液バックが開始されると吸入圧力の飽和温度まで低下する。したがって、図10のフローチャートに示すように、吸入管に設けられた吸入温度センサー54を備え、吸入温度センサー54により検知された吸入温度(S21)が設定された第4の基準値以下に低下することにより液バックを判定する(S22)液バック検知手段を備えることにより、液バック発生時に制御装置11は第2の絞り装置4bを絞る液バック防止制御(S18)を実施することができるため、確実に液圧縮による圧縮機の破壊や油希釈による潤滑不良を防止することができる。
【0034】
また、デフロスト運転時のさらに別の液バック検知手段を説明する。図12は本発明の実施の形態1に係る冷凍サイクルを示すブロック図である。図12において、56は室内熱交換器5の出口側配管に設けられ、室内熱交換器出口温度を検知する室内熱交換器出口温度センサーであり、図1と同一または相当部分には同一符号を付け、その説明は省略する。図13は液バック検知手段を説明する(a)室内熱交換器出口温度による液バック検知フローチャート、(b)室内熱交換器出口スーパーヒートによる液バック検知フローチャートである。また、図14はデフロスト運転中の室内熱交換器5の出口温度または出口スーパーヒートを示すグラフであリ、横軸に時間[min]、縦軸に温度[℃]をとり、経過時間後半に上側にある実線が室内熱交換器出口のスーパーヒート、下側にある実線が室内熱交換器出口温度を表している。
【0035】
図14に示すように、デフロスト運転の開始から前半側は、室内熱交換器5の出口部における冷媒は過熱ガス冷媒であり、室内熱交換器5の出口冷媒温度は室内熱交換器5の出口冷媒圧力の飽和温度より高い(室内熱交換器出口スーパーヒートがつく)が、デフロスト運転後半においては室内熱交換器5内は液冷媒に満たされ室内熱交換器5の出口温度は室内熱交換器5の出口圧力の飽和温度まで低下する。したがって、図13に示すフローチャートのように、室内熱交換器出口に設けられた室内熱交換器出口温度センサー56もしくは室内熱交換器出口温度センサー56とともに室内熱交換器中間に設けられた蒸発温度センサー55を備え、室内熱交換器出口温度センサー56により検知された室内熱交換器出口温度Tino(S23)が設定された第6の基準値以下に低下することにより液バックを判定(S24)する液バック検知手段、または室内熱交換器出口温度センサー56により検知された室内熱交換器出口温度(S25)と蒸発温度センサー55により検知された蒸発温度(S25)の差によって算出された室内熱交換器出口スーパーヒートSHino(S26)が設定された第7の基準値以下に低下することにより液バックを判定(S27)する液バック検知手段を備えることにより、液バック発生時に制御装置11は第2の絞り装置4bを絞る液バック防止制御(S18)を実施することができるため、確実に液圧縮による圧縮機の破壊や油希釈による潤滑不良を防止することができる。
【0036】
また、デフロスト運転時のさらに別の液バック検知手段を説明する。図15は本発明の実施の形態1に係る冷凍サイクルのブロック図である。図15において、57は室外熱交換器3の出口側配管に設けられ、室外熱交換器出口の冷媒温度を検知する室外熱交換器出口温度センサーであり、図1と同一または相当部分には同一符号を付け、その説明は省略する。図16は液バック検知手段を説明する室外熱交換器の出口温度による液バック検知フローチャートである。また、図17はデフロスト運転中の室外熱交換器3の出口温度を示すグラフであり、横軸に経過時間[min]、縦軸に温度[℃]をとり、実線が室外熱交換器出口温度を表わしている。
【0037】
図17に示すように、デフロスト運転の開始から前半側では、圧縮機からの吐出冷媒ガスが室外熱交換器3に着霜した霜と十分熱交換し液冷媒となるため、室外熱交換器3の出口温度は0℃付近となるが、デフロスト運転の後半あたりからは霜の量が少なくなり熱交換量も少なくなるため、室外熱交換器3出口の冷媒状態は圧力が上昇し乾き度の高い二相冷媒の状態となって室外熱交換器3の出口温度も上昇する。したがって、図16に示すフローチャートのように、室外熱交換器出口に設けられた室外熱交換器出口温度センサー57を備え、室外熱交換器出口温度センサー57により検知された室外熱交換器出口温度Too(S27)が設定された第8の基準値以上に上昇することにより液バックを判定(S28)する液バック検知手段を備えることにより、液バック発生時に制御装置11は第2の絞り装置4bを絞る液バック防止制御(S18)を実施することができるため、確実に液圧縮による圧縮機の破壊や油希釈による潤滑不良を防止することができる。
【0038】
なお、上述の実施の形態1で、冷媒回路上の各部に設けたセンサーによる液バック検知手段により液バック発生の開始を検知して液バックを防止する制御を示したが、これに限るものではなく、例えば、あらかじめ制御装置11はデフロスト開始から液バックが起きるまでの時間を液バック開始時間Tdefとして保有しておき、デフロスト運転経過時間を計時して、この経過時間が予め設定した液バック開始時間Tdefを超えたら制御装置11は第2の絞り装置4bを絞り込む動作をする液バック防止制御を実施する制御でもよく、同様の効果が得られる。
【0039】
実施の形態2.
図18は、本発明の実施の形態2に係わる冷凍サイクルのデフロスト運転時の圧縮機運転周波数制御を示すフローチャートであり、ここでの冷凍サイクルは図3のブロック図を用いるものである。また、図19に本実施の形態の冷凍サイクルに用いられる高圧シェルタイプの圧縮機の構造図としてスクロール圧縮機を例に示す。図19において、31は固定スクロール32と揺動スクロール33によって構成された圧縮室である。揺動スクロール33は、ローター39と締結された主軸40に連結されており、ステータ38とローター39で構成されるモータ部の回転運動によって揺動運動をする。揺動スクロール33の揺動運動により圧縮室31の徐々に容積は小さくなり、吸入管36より圧縮室31へ吸引された冷媒は低圧から高圧へ圧力上昇し、最終的に吐出ポート34より圧縮機シェル41の内部に吐き出される。圧縮機シェル41内に吐出された高圧ガス冷媒は一部ステータ38とローター39で構成されるモーター部を冷却し、その他の高圧ガス冷媒とともに吐出管37より吐出される。
【0040】
ここで、デフロスト運転中に圧縮機吸入管36を流通する流入冷媒に液バック状態が発生し、それに伴い吐出スーパーヒートがゼロとなると、吐出ポート34から吐出される冷媒は液冷媒を含む二相状態で吐出され、液冷媒はそのまま圧縮機のシェル41内の底に溜まり込む。このシェル41内の底には本来軸受部を潤滑するための潤滑油42が溜まっているが、ここに液冷媒が溜まると、シェル底に滞留する潤滑油42の濃度が薄くなり、軸受け等の潤滑に不具合を生じる。そこで、デフロスト運転中に吐出スーパーヒートがゼロになり液冷媒がシェル内に溜まり込むことを防止する方法として、予めデフロスト運転中全域において、吐出スーパーヒートがゼロ以上を確保することができる圧縮機運転周波数をデフロスト運転時下限周波数と設定し、デフロスト運転時はこの下限周波数以上で運転するように制御装置11により制御する。
【0041】
図20は冷凍サイクルにおける圧縮機運転周波数に対して、デフロスト運転終了直前の圧縮機シェル温度および吐出スーパーヒートを示したものであり、縦軸に温度[℃]、横軸に圧縮機運転周波数[Hz]をとり、黒丸印で吐出スーパーヒートそして黒三角印でシェル温度の特性を示している。この図20に示す特性から、例えば吐出スーパーヒートがゼロ以上となるには下限周波数が80Hzであり、それ以上に圧縮機運転周波数を変化させると徐々に吐出スーパーヒートはゼロより高くなり、それにつれてシェル温度も高くなる。圧縮機運転周波数を高くし圧縮機消費電力を多くするほど発熱量が増加するため、圧縮室や圧縮機シェルの温度は高くすることが可能であり、ある圧縮機運転周波数(上記の下限周波数)以上で運転すると圧縮機吸入側へ流入する冷媒に液バック状態が発生しても圧縮室または圧縮機シェル内で液バックによる液冷媒を十分蒸発させることができるため、圧縮機シェル内に滞留する潤滑油の希釈を防止し潤滑不良を防止することができる。
【0042】
実施の形態3.
図21は本発明の実施の形態3に係る冷凍サイクルの運転停止時の圧縮機温度制御を示すフローチャートである。ここで用いる冷凍サイクルは図6に示す冷媒回路と同一であり、特に圧縮機1は高電圧微小電流を圧縮機モータに印加することにより圧縮機モータを回転させることなく発熱させる拘束通電制御や電気発熱体を用いたヒータなど圧縮機シェル加熱手段と圧縮機の外郭シェルに設けられた圧縮機シェル温度センサー53を有している。図21に示すように、暖房運転停止時(S41)、シェル温度センサにより検知(S42)する圧縮機シェル温度Tshellを少なくとも30℃以上に維持するように(S43)、圧縮機シェル加熱手段をON(S45)して圧縮機シェルを加熱またはOFF(S44)して制御するものである。そして、暖房運転停止が解除(S46)されると圧縮機加熱手段をOFF(S47)とする動作を行う。
【0043】
図22は冷凍サイクルの暖房起動運転時における、圧縮機シェル温度と圧縮機シェル内の油濃度の関係を示したグラフであり、縦軸に暖房起動時油濃度[%]、横軸に圧縮機シェル温度[℃]をとり、黒四角印にて特性値を示している。図22で示すように、圧縮機シェル温度を少なくとも30℃以上に維持すれば、圧縮機起動時のシェル内の油濃度は30%以上の比較的高い濃度で運転できることがわかる。油濃度による溶解度で粘度が決まり、この油濃度が30%以上あれば軸受けの潤滑に十分な油の粘度を確保することができる。したがって、本実施の形態3の圧縮機シェル温度制御を実施することにより、シェル内油希釈による潤滑不良を防止することができる。
【0044】
実施の形態4.
次に、本発明の実施の形態4について図23〜図29を用いて説明する。
図23は冷凍サイクルの暖房起動時のブロック図、図24は図23の冷凍サイクルのブロック図における暖房起動四方弁制御を示すフローチャートである。なお、図23において、図1のブロック図と同一または相当部分には同一符号を付け、その説明を省略するが、制御装置11からの制御情報の流れを示す矢印が異なるものである。通常、夜間などの暖房停止時において、外風などで室外熱交換器3が冷却されると、室外熱交換器3内に冷媒が凝縮し液冷媒として溜まり込む状態となる。このような状態から通常の暖房運転を起動すると、室外熱交換器3内の多量の液冷媒は四方弁2を介し、圧縮機吸入側へ吸入され、過度な液バック運転となる。これにより、液圧縮による圧縮機の破壊や圧縮機シェル内の油の希釈による潤滑不良の問題が起こる。
【0045】
図24に示すように本実施の形態では、暖房運転開始指令(S51)が発信されると、まず四方弁2を図示のように冷房モードに設定し(S52)、次に圧縮機1を起動運転する(S54)。そして暖房運転起動から一定時間内はこの状態を維持し(S54)、圧縮機1の吐出ガスにて室外熱交換器3内に凝縮し溜まり込んでいた液冷媒を押出し、第1の絞り装置4aを介してレシーバ7内に貯溜させる。その後、四方弁2を暖房モードに設定切換えを行い(S55)、通常の暖房運転に移行する。このように、本実施の形態4においては、室外熱交換器3に溜まりこんでいた液冷媒を一旦レシーバ7へ移動させた後、暖房運転に移行するため、暖房起動時の室外熱交換器3から圧縮機1への液バックを防止することが可能となり、液圧縮による圧縮機の破壊や圧縮機シェル内での油希釈を抑制し潤滑不良を防止することができる。
【0046】
また、図25は本発明の実施の形態4に係わり冷凍サイクルの別の暖房起動時のブロック図である。図において、12は室外熱交換器3へ外気を送風する室外ファン、13は室外ファンモータであり、図1と同一または相当部分には同一符号を付け、説明は省略する。図26は図25のブロック図における暖房起動室外ファン制御を示すフローチャートである。本実施の形態において、図26に示すように、暖房運転開始指令(S61)がでると、まず四方弁2を冷房モードに設定し(S62)、次に室外ファン12を停止とする(S63)。それから圧縮機1の起動運転(S64)を行い、暖房運転起動後の一定時間はこれらの状態を維持して運転を継続する(S65)ことにより室外熱交換器3内に流入する吐出ガスの凝縮を防止する。その後、四方弁2を暖房モードの設定に切換え(S66)た後、室外ファン12を運転し(S67)、通常の暖房運転に移行する。
【0047】
このように、本実施の形態においては、暖房起動運転時に室外ファン12を停止状態とし、四方弁2を冷房モードに設定して一定時間その状態で運転することによって室外熱交換器3に流入する吐出ガスが凝縮することを防止するため、その後四方弁2を暖房モードに設定を切換えて通常の暖房運転に移行する際、室外熱交換器3内より液冷媒が圧縮機吸入側へ液バックすることがなく、液圧縮による圧縮機の破壊や圧縮機シェル内にて油希釈を抑制し潤滑不良を防止することができる。
【0048】
また、図27は冷凍サイクルのさらに別の暖房起動時のブロック図、図28は図27のブロック図における暖房起動第1絞り装置制御を示すフローチャートである。図27は図25とは制御装置11から第1絞り装置4aへの制御指令を示す矢印が追加されたものである。図26に示す本実施の形態では、暖房運転開始指令(S71)がでると、まず四方弁2を冷房モードに設定し(S72)、第1の絞り装置4aを全開とする(S73)。それから圧縮機1の起動運転を行う(S74)。そしてこの状態を維持したまま所定時間運転を行う(S75)ことにより、圧縮機1の吐出ガスにて室外熱交換器3内から押出された液冷媒が減圧されて二相冷媒とならず、液冷媒のままレシーバ7内に溜めることができる。その後、四方弁2を暖房モードに設定を切換える(S77)前に、第1の絞り装置4aの絞り開度を小さくして(S76)絞り量を増し、通常の暖房運転に移行する。
【0049】
このように、本実施の形態においては、暖房運転起動後四方弁を冷房モードで運転する間、第1の絞り装置4aを全開とし、室外熱交換器3内の液冷媒が減圧されて二相冷媒となることなく液冷媒のままレシーバ7内に溜めることができるため、確実にレシーバ7を液冷媒のバッファとして機能させることが可能であるとともに、その後四方弁2を暖房モードに切換える前に、第1の絞り装置4aを絞り、通常の暖房運転に移行することで、レシーバ7に貯溜した液冷媒が圧縮機吸入側へ液バックすることがなく、液圧縮による圧縮機の破壊や圧縮機シェル内にて油希釈を抑制し潤滑不良を防止することができる。
【0050】
また、図29は本発明の実施の形態4に係り冷凍サイクルの別の暖房起動圧縮機制御を示すフローチャートである。ここでの冷凍サイクルにおけるブロック図は図23と同一である。図29に示す本実施の形態では、暖房運転開始指令(S81)がでると、まず四方弁2を冷房モードに設定し(S82)、それから圧縮機の起動運転を行うが、この時圧縮機の運転周波数を低周波数で起動運転する(S83)。起動から所定時間(例えば30秒程度)経過したら、四方弁2を暖房モードに設定の切換えを行い(S85)、以降は圧縮機運転周波数を増加して所定の運転へ移行する。
【0051】
このように本実施の形態においては、暖房運転起動後四方弁2を冷房モードで運転する間、圧縮機運転周波数を低周波数で運転して冷凍サイクルの高圧と低圧の差圧を小さく維持するため、四方弁2を暖房モードに切り替えたときに発生する冷凍サイクル内の圧力変動による冷媒音を抑制することができる。
【0052】
実施の形態5.
次に、本発明の実施の形態5について図30〜図32を用いて説明する。
図30は冷凍サイクルのブロック図、図31は図30のブロック図における暖房起動絞り制御を示すフローチャートである。図30は図27のブロック図に対して制御装置11から室外ファンモータ13および四方弁2への制御信号の流れの矢印を削除したものである。図31の本実施の形態では、暖房起動指令(S91)がでると、電源投入後1回目かどうかの判定を行い(S92)、電源投入後1回目の暖房起動時は、通常起動時よりも第1絞り装置4aの開度を大きくし(S93)、この状態を運転起動から所定時間(例えば数分程度)維持して運転を行う。一方電源投入後1回目の起動でなければ、第1の絞り装置4aは通常起動開度を行う(S94)。その後、所定時間が経過したら通常の運転へ移行する(S96)。
【0053】
上述のように電源投入直後で、圧縮機の加熱手段が十分働かず低い圧縮機シェル温度の状態から起動され、圧縮機内の冷凍機油が大量に持ち出されることが想定される場合、つまり電源投入後1回目の起動であれば、本実施の形態のように第1絞り装置4aの開度を通常起動よりも大きくすることにより、冷媒流量を増やし、圧縮機から持ち出された冷凍機油を早く圧縮機に戻すことが可能となり、圧縮機シェル内の冷凍機油を長時間枯渇させることによる圧縮機の破壊を防ぐことができる。
【0054】
また、図32は冷凍サイクルのブロック図における別の暖房起動圧縮機制御を示すフローチャートである。図32に示す本実施の形態では、暖房起動指令(S101)がでると、電源投入後1回目かどうかの判定を行い(S102)、電源投入後1回目の暖房起動時は、通常起動時よりも圧縮機運転周波数を大きくする(S103)。一方電源投入後1回目の起動でなければ、通常の起動周波数にて圧縮機を運転する(S104)。起動から所定時間内はこの暖房起動圧縮機制御を維持して運転を行い、所定時間経過後は通常の運転へ移行する(S106)。
【0055】
上述のように電源投入直後で、圧縮機の加熱手段が十分働かず低い圧縮機シェル温度の状態からの起動され、圧縮機内の冷凍機油が大量に持ち出されることが想定される場合、本実施形態のように圧縮機起動周波数を通常起動よりも大きくすることにより冷媒流量を増やし、圧縮機から持ち出されて低圧側配管と蒸発器内に残っている冷凍機油を早く圧縮機に戻すことが可能となり、圧縮機シェル内の冷凍機油を長時間枯渇させることによる圧縮機の破壊を防ぐことができる。
【0056】
また、上述の実施の形態1〜5において、冷凍サイクルに使用する冷媒としてHFC冷媒またはHC冷媒または自然冷媒を用いる。例えばR32、R134a、R410A,R407C、R407E、R404AなどのHFC冷媒またはR290、R600aなどのHC冷媒またはR744などの自然冷媒を用いているため、オゾン層破壊など地球環境に悪影響を与えない空気調和機を提供することができる。
【0057】
また、本発明の実施の形態に係る冷凍サイクルは使用する冷凍機油として冷媒に対して弱溶解性の油を用いるもので、例えば、冷媒に対して弱溶解性の油であるアルキルベンゼン油は、非常に安定性が高い油として知られており、水分などの異物が混入しても分解することなくスラッジの発生により冷媒回路が閉塞したりする危険性が小さい。
【0058】
以上のように、本発明の冷凍サイクルは、冷凍機油として非常に安定性が高い弱溶解性油を用いているため、設置工事などの際、異物が混入してもシステムに故障を起こす危険性が少なく高い信頼性を確保することができる。
【0059】
【発明の効果】
本発明は以上説明したように、四方弁に配管を介して接続され、前記四方弁と吸入側は冷媒貯留容器を介さず接続される高圧シェルタイプの圧縮機と、前記四方弁に配管を介して接続された室外熱交換器と、前記四方弁に配管を介して接続された室内熱交換器と、一方が前記室外熱交換器に、他方が前記室内熱交換器にそれぞれ配管を介して接続されるレシーバと、該レシーバと前記室外熱交換器との間の配管に設けられた第1の絞り装置と、前記レシーバと前記室内熱交換器との間の配管に設けられた第2の絞り装置と、前記圧縮機へ吸入する冷媒が二相冷媒または液冷媒であることを検知する液バック検知手段を備え、デフロスト運転時、前記液バック検知手段により液バック状態を検知すると前記第2の絞り装置を絞るので、圧縮機吸入側にアキュームレータを取り付けない冷凍サイクルにおいてもデフロスト時に発生する液バックに対して液圧縮による圧縮室破壊や油希釈による潤滑不良を防止することができる。
【0060】
また、前記圧縮機の吐出配管に設けられた吐出温度センサーもしくは前記吐出温度センサーとともに前記室外熱交換器の中間部に設けられた凝縮温度センサーを備え、前記液バック検知手段は、吐出温度センサーにより検知された吐出温度が設定された第1の基準値以下に低下することにより液バックの発生を判定する液バック検知手段、または吐出温度センサーにより検知された吐出温度と凝縮温度センサーにより検知された凝縮温度の差から算出された吐出スーパーヒートが設定された第2の基準値以下に低下することにより液バックの発生を判定する液バック検知手段であるので、圧縮機吸入側にアキュームレータを取り付けない冷凍サイクルにおいてもデフロスト時に発生する液バックに対して液圧縮による圧縮室破壊や油希釈による潤滑不良を防止することができる。
【0061】
また、前記圧縮機の外郭シェルに設けられた圧縮機シェル温度センサーを備え、前記液バック検知手段は、前記圧縮機シェル温度センサーにより検知された圧縮機シェル温度が設定された第3の基準値以下に低下することにより液バックの発生を判定する液バック検知手段であるので、圧縮機吸入側にアキュームレータを取り付けない冷凍サイクルにおいてもデフロスト時に発生する液バックに対して液圧縮による圧縮室破壊や油希釈による潤滑不良を防止することができる。
【0062】
また、前記圧縮機の吸入配管に設けられた吸入温度センサーを備え、前記液バック検知手段は、吸入温度センサーにより検知された吸入温度が設定された第4の基準値以下に低下することにより液バックの発生を判定する液バック検知手段であるので、圧縮機吸入側にアキュームレータを取り付けない冷凍サイクルにおいてもデフロスト時に発生する液バックに対して液圧縮による圧縮室破壊や油希釈による潤滑不良を防止することができる。
【0063】
また、前記室内熱交換器の出口側配管に設けられた室内熱交換器出口温度センサーもしくは前記室内熱交換器出口温度センサーとともに室内熱交換器中間に設けられた蒸発温度センサーを備え、前記液バック検知手段は、前記室内熱交換器出口温度センサーにより検知された室内熱交換器出口温度が設定された第6の基準値以下に低下することにより液バックの発生を判定する液バック検知手段、または前記室内熱交換器出口温度センサーにより検知された室内熱交換器出口温度と前記蒸発温度センサーにより検知された蒸発温度の差から算出された室内熱交換器出口スーパーヒートが設定された第7の基準値以下に低下することにより液バックの発生を判定する液バック検知手段であるので、圧縮機吸入側にアキュームレータを取り付けない冷凍サイクルにおいてもデフロスト時に発生する液バックに対して液圧縮による圧縮室破壊や油希釈による潤滑不良を防止することができる。
【0064】
また、前記室外熱交換器の出口側配管に設けられた室外熱交換器出口温度センサーを備え、前記液バック検知手段は、前記室外熱交換器出口温度センサーにより検知された室外熱交換器出口温度が設定された第8の基準値以下に低下することにより液バックの発生を判定する液バック検知手段であるので、圧縮機吸入側にアキュームレータを取り付けない冷凍サイクルにおいてもデフロスト時に発生する液バックに対して液圧縮による圧縮室破壊や油希釈による潤滑不良を防止することができる。
【0065】
また、本発明の冷凍サイクルは、四方弁に配管を介して接続され、前記四方弁と吸入側は冷媒貯留容器を介さず接続される高圧シェルタイプの圧縮機と、前記四方弁に配管を介して接続された室外熱交換器と、前記四方弁に配管を介して接続された室内熱交換器と、一方が前記室外熱交換器に、他方が前記室内熱交換器にそれぞれ配管を介して接続されるレシーバと、該レシーバと前記室外熱交換器との間の配管に設けられた第1の絞り装置と、前記レシーバと前記室内熱交換器との間の配管に設けられた第2の絞り装置と、前記圧縮機の吐出配管に設けられた吐出温度センサーと、前記室外熱交換器の中間部に設けられた凝縮温度センサーと、デフロスト運転の際に前記圧縮機の運転周波数を前記吐出温度センサーにより検知された吐出温度と前記凝縮温度センサーにより検知された凝縮温度の差から算出した吐出スーパーヒートがゼロ以上を維持することができる下限周波数以上とする制御装置とを備えたので、圧縮機吸入側にアキュームレータを取り付けない冷凍サイクルにおいてもデフロスト時に発生する液バックによる油希釈を防ぎ、圧縮機軸受け等の潤滑不良を防止することができる。
【0066】
また、本発明の冷凍サイクルは、四方弁に配管を介して接続され、前記四方弁と吸入側は冷媒貯留容器を介さず接続される高圧シェルタイプの圧縮機と、前記四方弁に配管を介して接続された室外熱交換器と、前記四方弁に配管を介して接続された室内熱交換器と、一方が前記室外熱交換器に、他方が前記室内熱交換器にそれぞれ配管を介して接続されるレシーバと、該レシーバと前記室外熱交換器との間の配管に設けられた第1の絞り装置と、前記レシーバと前記室内熱交換器との間の配管に設けられた第2の絞り装置と、圧縮機シェル加熱手段と、前記圧縮機シェルに設けられた圧縮機シェル温度センサーと、暖房運転停止時に前記圧縮機シェル温度センサーにより検知された圧縮機シェル温度が30℃以上を維持するように前記圧縮機シェル加熱手段を制御する制御装置とを備えたので、高圧シェルタイプの圧縮機を用いる冷凍サイクルにおいても、暖房起動時に圧縮機シェル内に吐出ガス冷媒が凝縮することを防止し、油希釈による圧縮機軸受け等の潤滑不良を防止することができる。
【0067】
また、本発明の冷凍サイクルは、四方弁に配管を介して接続され、前記四方弁と吸入側は冷媒貯留容器を介さず接続される高圧シェルタイプの圧縮機と、前記四方弁に配管を介して接続された室外熱交換器と、前記四方弁に配管を介して接続された室内熱交換器と、一方が前記室外熱交換器に、他方が前記室内熱交換器にそれぞれ配管を介して接続されるレシーバと、該レシーバと前記室外熱交換器との間の配管に設けられた第1の絞り装置と、前記レシーバと前記室内熱交換器との間の配管に設けられた第2の絞り装置と、暖房起動時に前記四方弁を冷房モードに設定して一定時間運転した後暖房モードに切換えるように制御する制御装置とを備えたので、室外熱交換器に溜まりこんでいた液冷媒を一旦レシーバへ移動させた後、暖房運転に移行し、暖房起動時の室外熱交換器から圧縮機への液バックを防止することが可能となり、液圧縮による圧縮機の破壊や圧縮機シェル内にて油希釈を防止し潤滑不良を防止することができる。
【0068】
また、前記室外熱交換器に外気を流通させる室外ファンを有し、暖房起動の際、前記四方弁が冷房モードに設定されている時は前記室外ファンを停止し、前記四方弁が暖房モードに切換えた後に前記室外ファンを運転するように制御する制御装置を備えたので、暖房起動運転時に室外ファンを停止状態とし、四方弁を冷房モードとすることによって室外熱交換器に流入する吐出ガスが凝縮することを防止するため、その後四方弁を暖房モードに切換え、通常の暖房運転に移行する際、室外熱交換器内より液冷媒が圧縮機吸入側へ液バックすることがなく、液圧縮による圧縮機の破壊や圧縮機シェル内にて油希釈を防止し潤滑不良を防止することができる。
【0069】
また、暖房起動の際、前記四方弁が冷房モードに設定されている時は前記第1の絞り装置を全開にし、前記四方弁を暖房モードに切換える直前に第1の絞り装置の開度を小さくするように制御する制御装置を備えたので、暖房運転起動後四方弁を冷房モードで運転する間、第1の絞り装置を全開とし、室外熱交換器内の液冷媒が減圧されて二相冷媒となることなく液冷媒のままレシーバ内に溜めることができるため、確実にレシーバを液冷媒のバッファとして機能させることが可能であるとともに、その後四方弁を暖房モードに切換える前に、第1の絞り装置を絞り、通常の暖房運転に移行することで、レシーバに貯溜した液冷媒が圧縮機吸入側へ液バックすることがなく、液圧縮による圧縮機の破壊や圧縮機シェル内にて油希釈を防止し潤滑不良を防止することができる。
【0070】
また、暖房起動の際、前記四方弁が冷房モードに設定されている時の前記圧縮機の運転周波数を、前記四方弁が暖房モードに切換え後よりも低周波数で運転するように制御する制御装置を備えたので、四方弁を暖房モードに切り替えたときに発生する冷凍サイクル内の圧力変動による冷媒音を抑制することができる。
【0071】
また、本発明の冷凍サイクルは、四方弁に配管を介して接続され、前記四方弁と吸入側は冷媒貯留容器を介さず接続される高圧シェルタイプの圧縮機と、前記四方弁に配管を介して接続された室外熱交換器と、前記四方弁に配管を介して接続された室内熱交換器と、一方が前記室外熱交換器に、他方が前記室内熱交換器にそれぞれ配管を介して接続されるレシーバと、該レシーバと前記室外熱交換器との間の配管に設けられた第1の絞り装置と、前記レシーバと前記室内熱交換器との間の配管に設けられた第2の絞り装置と、電源投入後1回目の暖房起動の際に、前記第1の絞り装置の開度を通常起動時よりも大きくするように制御する制御装置とを備えたので、電源投入直後で、圧縮機の加熱手段が十分働かず低い圧縮機シェル温度の状態からの起動され、圧縮機内の冷凍機油が大量に持ち出されることが想定される場合、第1絞り装置の開度を通常起動よりも大きくすることにより、冷媒流量を増やし、持ち出された冷凍機油を早く圧縮機に戻すことが可能となり、圧縮機シェル内の冷凍機油を長時間枯渇させることによる圧縮機の破壊を防ぐことができる。
【0072】
また、本発明の冷凍サイクルは、四方弁に配管を介して接続され、前記四方弁と吸入側は冷媒貯留容器を介さず接続される高圧シェルタイプの圧縮機と、前記四方弁に配管を介して接続された室外熱交換器と、前記四方弁に配管を介して接続された室内熱交換器と、一方が前記室外熱交換器に、他方が前記室内熱交換器にそれぞれ配管を介して接続されるレシーバと、該レシーバと前記室外熱交換器との間の配管に設けられた第1の絞り装置と、前記レシーバと前記室内熱交換器との間の配管に設けられた第2の絞り装置と、電源投入後1回目の暖房起動の際に、前記圧縮機の起動周波数を通常起動時よりも大きくするように制御する制御装置とを備えたので、電源投入直後で、圧縮機の加熱手段が十分働かず低い圧縮機シェル温度の状態からの起動され、圧縮機内の冷凍機油が大量に持ち出されることが想定される場合、圧縮機起動周波数を通常起動よりも大きくすることにより冷媒流量を増やし、持ち出された冷凍機油を早く圧縮機に戻すことが可能となり、圧縮機シェル内の冷凍機油を長時間枯渇させることによる圧縮機の破壊を防ぐことができる。
【0073】
また、HFC冷媒またはHC冷媒または自然冷媒を用いているため、オゾン層破壊など地球環境に悪影響を与えない空気調和機を提供することができる。
【0074】
また、使用する冷凍機油として冷媒に対して弱溶解性の油を用いているため、冷凍機油として非常に安定性が高く、設置工事などの際、異物が混入してもシステムに故障を起こす危険性が少なく高い信頼性を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る冷凍サイクルのブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態1に係る第2の絞り装置の制御フローチャートである。
【図3】本発明の実施の形態1に係る別の冷凍サイクルのブロック図である。
【図4】本発明の実施の形態1に係る冷凍サイクルの吐出温度または吐出スーパーヒートによる液バック検知フローチャートである。
【図5】デフロスト運転中の吐出温度または吐出スーパーヒートの変化を示すグラフである。
【図6】本発明の実施の形態1に係るさらに別の冷凍サイクルのブロック図である。
【図7】本発明の実施の形態1に係る冷凍サイクルの圧縮機シェル温度による液バック検知フローチャートである。
【図8】本発明の実施の形態1に係る冷凍サイクルのデフロスト運転中の圧縮機シェル温度の変化を示すグラフである。
【図9】本発明の実施の形態1に係るさらに別の冷凍サイクルのブロック図である。
【図10】本発明の実施の形態1に係る冷凍サイクルの圧縮機吸入温度による液バック検知フローチャートである。
【図11】本発明の実施の形態1に係る冷凍サイクルのデフロスト運転中の吸入温度を示すグラフである。
【図12】本発明の実施の形態1に係るさらに別の冷凍サイクルを示すブロック図である。
【図13】本発明の実施の形態1に係る冷凍サイクルの室内熱交換器の出口温度または出口スーパーヒートによる液バック検知フローチャートである。
【図14】本発明の実施の形態1に係る冷凍サイクルのデフロスト運転中の室内熱交換器の出口温度または出口スーパーヒートを示すグラフである。
【図15】本発明の実施の形態1に係るさらに別の冷凍サイクルを示すブロック図である。
【図16】本発明の実施の形態1に係る冷凍サイクルの室外熱交換器出口側の冷媒温度による液バック検知フローチャートである。
【図17】本発明の実施の形態1に係る冷凍サイクルのデフロスト運転中の室外熱交換器出口側における冷媒温度を示すグラフである。
【図18】本発明の実施の形態2に係る冷凍サイクルのデフロスト運転中の圧縮機運転周波数制御フローチャートである。
【図19】本発明の実施の形態2に係る冷凍サイクルの高圧シェルタイプ圧縮機の構造図である。
【図20】本発明の実施の形態2に係る冷凍サイクルの圧縮機運転周波数に対するデフロスト運転終了直前の圧縮機シェル温度および吐出スーパーヒートを示したグラフである。
【図21】本発明の実施の形態3に係る冷凍サイクルの運転停止時の圧縮機温度制御を示すフローチャートである。
【図22】本発明の実施の形態3に係る冷凍サイクルの暖房起動運転時における圧縮機シェル温度と圧縮機シェル内の油濃度の関係を示したグラフである。
【図23】本発明の実施の形態4に係る冷凍サイクルの暖房起動時のブロック図である。
【図24】本発明の実施の形態4に係る冷凍サイクルの暖房起動四方弁制御を示すフローチャートである。
【図25】本発明の実施の形態4に係る冷凍サイクルの別の暖房起動時のブロック図である。
【図26】本発明の実施の形態4に係る冷凍サイクルの暖房起動室外ファン制御を示すフローチャートである。
【図27】本発明の実施の形態4に係る冷凍サイクルのさらに別の暖房起動時のブロック図である。
【図28】本発明の実施の形態4に係る冷凍サイクルの暖房起動第1絞り装置制御を示すフロチャートである。
【図29】本発明の実施の形態4に係る冷凍サイクルの暖房起動圧縮機制御を示すフローチャートである。
【図30】本発明の実施の形態5に係る冷凍サイクルの暖房起動時のブロック図である。
【図31】本発明の実施の形態5に係る冷凍サイクルの暖房起動絞り制御を示すフローチャートである。
【図32】本発明の実施の形態5に係る冷凍サイクルの暖房起動圧縮機制御を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 圧縮機、2 四方弁、3 室外熱交換器、4 絞り装置、4a 第1の絞り装置、4b 第2の絞り装置、5 室内熱交換器、6 アキュームレータ、7レシーバ、9 吸入配管、10 液バック検知手段、11 制御装置、12 室外ファン、13 室外ファンモータ、31 圧縮室、32 固定スクロール、33 揺動スクロール、34 吐出ポート、36 吸入管、37 吐出管、38ステータ、39 ロータ、40 主軸、41 シェル、42 潤滑油、51 吐出温度センサー、52 凝縮温度センサー、53 圧縮機シェル温センサー、54 吸入温度センサー、55 蒸発温度センサー、56 室内熱交換器出口温度センサー。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a refrigeration cycle for an air conditioner or the like.
[0002]
[Prior art]
In a conventional refrigeration cycle of an air conditioner, a four-way valve, an outdoor heat exchanger, a throttle device, and an indoor heat exchanger are configured to suck and compress a low-temperature and low-pressure gas refrigerant in an accumulator and discharge the high-temperature and high-pressure gas refrigerant. A refrigerant circuit is formed by sequentially connecting a vessel and an accumulator by piping. In the case of a defrost operation (defrosting operation), a high-temperature and high-pressure gas refrigerant is discharged from the compressor using a reverse circuit with a four-way valve, enters the outdoor heat exchanger through the four-way valve, and this gas refrigerant exchanges outdoor heat. The heat is exchanged with the frost that has formed on the vessel, and the refrigerant becomes a liquid refrigerant. The refrigerant is reduced in pressure through the expansion device to become a two-phase refrigerant having low dryness. The refrigerant enters the accumulator through the indoor heat exchanger and the four-way valve. The two-phase refrigerant that has entered the accumulator is separated into a gas refrigerant and a liquid refrigerant, and the liquid refrigerant is stored in the accumulator, and only the gas refrigerant is sucked into the compressor (for example, see Patent Document 1).
[0003]
[Patent Document 1]
Japanese Patent Application Laid-Open No. 8-166183 (
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
During the defrost operation in the conventional refrigeration cycle as described above, a large amount of refrigerant liquid back (liquid return) occurs to the accumulator, but since the gas refrigerant and the liquid refrigerant are separated in the accumulator, a large amount of liquid refrigerant is supplied to the compressor. No refrigerant is drawn. However, in order to improve the operation efficiency of the conventional refrigeration cycle, without using an accumulator that also causes a pressure loss, instead of changing to a refrigerant circuit that provides a receiver between the outdoor heat exchanger and the indoor heat exchanger, During defrost operation, the amount of heat exchange on the evaporator side is small, and it is directly connected to and discharged from the evaporator to the compressor suction side, so liquid refrigerant is sucked into the compressor suction side, and the pressure in the compressor chamber rises due to liquid compression. There is a danger that the bearings will be destroyed due to oil or the oil inside the compressor shell will be diluted and the bearing will seize due to poor lubrication. In particular, when the compressor is a high-pressure shell type, the suction refrigerant is directly sucked into the compression chamber. Therefore, as soon as the liquid refrigerant returns to the compressor, the liquid is compressed and the pressure easily rises. In the case of a high-pressure shell type compressor, the discharged gas after being compressed is once released into the compressor shell before being discharged. In this case, there is a problem that the discharge gas is cooled and condensed by the shell to dilute the lubricating oil in the compressor.
[0005]
The present invention has been made to solve such a problem, and a refrigeration cycle in which a receiver for storing excess refrigerant is provided between an outdoor heat exchanger and an indoor heat exchanger, and an accumulator is not attached to a compressor suction side. An object of the present invention is to provide a refrigeration cycle that prevents destruction of a compression chamber due to liquid compression and poor lubrication due to oil dilution for a liquid bag generated at the start of defrosting or heating.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
The refrigeration cycle of the present invention is connected to a four-way valve via a pipe, and the four-way valve and the suction side are connected via a pipe to the high-pressure shell-type compressor connected without a refrigerant storage container. The outdoor heat exchanger, and the indoor heat exchanger connected to the four-way valve via a pipe, one of which is connected to the outdoor heat exchanger and the other of which is connected to the indoor heat exchanger via a pipe, respectively. A receiver, a first throttle device provided in a pipe between the receiver and the outdoor heat exchanger, and a second throttle device provided in a pipe between the receiver and the indoor heat exchanger. A liquid back detecting means for detecting that the refrigerant sucked into the compressor is a two-phase refrigerant or a liquid refrigerant, and the second throttle device when the liquid back detecting means detects the liquid back state during the defrost operation. Is to narrow down.
[0007]
The compressor further includes a discharge temperature sensor provided in a discharge pipe of the compressor or a condensation temperature sensor provided in an intermediate portion of the outdoor heat exchanger together with the discharge temperature sensor, and the liquid back detection unit includes a discharge temperature sensor. Liquid back detection means for determining the occurrence of liquid back when the detected discharge temperature falls below the set first reference value, or the discharge temperature detected by the discharge temperature sensor and the discharge temperature detected by the condensation temperature sensor Liquid back detection means for judging the occurrence of liquid back when the discharge superheat calculated from the difference in condensing temperature falls below a set second reference value.
[0008]
The compressor further includes a compressor shell temperature sensor provided on an outer shell of the compressor, wherein the liquid back detecting means includes a third reference value at which a compressor shell temperature detected by the compressor shell temperature sensor is set. This is a liquid-back detecting unit that determines the occurrence of liquid-back by decreasing the amount below.
[0009]
The compressor further includes a suction temperature sensor provided in a suction pipe of the compressor, and the liquid back detection unit detects the liquid by lowering a suction temperature detected by the suction temperature sensor to be equal to or less than a set fourth reference value. It is a liquid back detecting means for determining occurrence of back.
[0010]
In addition, an indoor heat exchanger outlet temperature sensor provided on an outlet pipe of the indoor heat exchanger or an evaporation temperature sensor provided in the middle of the indoor heat exchanger together with the indoor heat exchanger outlet temperature sensor, Detecting means for detecting the occurrence of liquid back when the indoor heat exchanger outlet temperature detected by the indoor heat exchanger outlet temperature sensor falls below a set sixth reference value; or A seventh criterion in which the indoor heat exchanger outlet superheat calculated from the difference between the indoor heat exchanger outlet temperature detected by the indoor heat exchanger outlet temperature sensor and the evaporation temperature detected by the evaporation temperature sensor is set. This is a liquid-back detecting means for judging the occurrence of liquid-back when the value falls below the value.
[0011]
The outdoor heat exchanger further includes an outdoor heat exchanger outlet temperature sensor provided on an outlet pipe of the outdoor heat exchanger, and the liquid back detecting unit detects the outdoor heat exchanger outlet temperature detected by the outdoor heat exchanger outlet temperature sensor. Is a liquid back detecting means for determining the occurrence of liquid back when the value falls below the set eighth reference value.
[0012]
The refrigeration cycle of the present invention is connected to a four-way valve via a pipe, and the four-way valve and the suction side are connected to a high-pressure shell-type compressor without passing through a refrigerant storage container. And an indoor heat exchanger connected to the four-way valve via a pipe, one connected to the outdoor heat exchanger and the other connected to the indoor heat exchanger via a pipe. Receiver, a first throttle device provided in a pipe between the receiver and the outdoor heat exchanger, and a second throttle provided in a pipe between the receiver and the indoor heat exchanger A device, a discharge temperature sensor provided in a discharge pipe of the compressor, a condensation temperature sensor provided in an intermediate portion of the outdoor heat exchanger, and an operation frequency of the compressor in a defrost operation, the discharge frequency being set to the discharge temperature. Discharge temperature detected by sensor The one in which the condensation temperature sensor discharge superheat calculated from the difference between the sensed condensation temperature by it and a control device for the above lower limit frequency capable of maintaining the zero or more and.
[0013]
The refrigeration cycle of the present invention is connected to a four-way valve via a pipe, and the four-way valve and the suction side are connected via a pipe to the high-pressure shell-type compressor connected without a refrigerant storage container. The outdoor heat exchanger, and the indoor heat exchanger connected to the four-way valve via a pipe, one of which is connected to the outdoor heat exchanger and the other of which is connected to the indoor heat exchanger via a pipe, respectively. A receiver, a first throttle device provided in a pipe between the receiver and the outdoor heat exchanger, and a second throttle device provided in a pipe between the receiver and the indoor heat exchanger. A compressor shell heating means, a compressor shell temperature sensor provided on the compressor shell, and a compressor shell temperature detected by the compressor shell temperature sensor when heating operation is stopped so as to maintain 30 ° C. or more. The compressor shell It is obtained by a control device for controlling the heat means.
[0014]
The refrigeration cycle of the present invention is connected to a four-way valve via a pipe, and the four-way valve and the suction side are connected via a pipe to the high-pressure shell-type compressor connected without a refrigerant storage container. The outdoor heat exchanger, and the indoor heat exchanger connected to the four-way valve via a pipe, one of which is connected to the outdoor heat exchanger and the other of which is connected to the indoor heat exchanger via a pipe, respectively. A receiver, a first throttle device provided in a pipe between the receiver and the outdoor heat exchanger, and a second throttle device provided in a pipe between the receiver and the indoor heat exchanger. And a control device that sets the four-way valve to the cooling mode at the time of starting heating, performs control for a certain period of time, and then switches to the heating mode.
[0015]
In addition, the outdoor heat exchanger has an outdoor fan that circulates outside air, and when heating is started, when the four-way valve is set to the cooling mode, the outdoor fan is stopped, and the four-way valve is set to the heating mode. It is provided with a control device for controlling the outdoor fan to operate after the switching.
[0016]
Further, at the time of heating start, when the four-way valve is set to the cooling mode, the first throttle device is fully opened, and the opening degree of the first throttle device is reduced immediately before switching the four-way valve to the heating mode. And a control device for performing the control.
[0017]
Further, at the time of heating start, a control device that controls the operating frequency of the compressor when the four-way valve is set to the cooling mode, so that the four-way valve operates at a lower frequency than after switching to the heating mode. It is provided with.
[0018]
The refrigeration cycle of the present invention is connected to a four-way valve via a pipe, and the four-way valve and the suction side are connected via a pipe to the high-pressure shell-type compressor connected without a refrigerant storage container. The outdoor heat exchanger, and the indoor heat exchanger connected to the four-way valve via a pipe, one of which is connected to the outdoor heat exchanger and the other of which is connected to the indoor heat exchanger via a pipe, respectively. A receiver, a first throttle device provided in a pipe between the receiver and the outdoor heat exchanger, and a second throttle device provided in a pipe between the receiver and the indoor heat exchanger. And a control device for controlling the opening degree of the first expansion device to be larger than that at the time of normal startup at the time of the first heating startup after the power is turned on.
[0019]
The refrigeration cycle of the present invention is connected to a four-way valve via a pipe, and the four-way valve and the suction side are connected via a pipe to the high-pressure shell-type compressor connected without a refrigerant storage container. The outdoor heat exchanger, and the indoor heat exchanger connected to the four-way valve via a pipe, one of which is connected to the outdoor heat exchanger and the other of which is connected to the indoor heat exchanger via a pipe, respectively. A receiver, a first throttle device provided in a pipe between the receiver and the outdoor heat exchanger, and a second throttle device provided in a pipe between the receiver and the indoor heat exchanger. And a control device for controlling the starting frequency of the compressor to be larger than that at the time of normal starting at the time of the first heating start after the power is turned on.
[0020]
Further, an HFC refrigerant, an HC refrigerant, or a natural refrigerant is used as the refrigerant to be used.
[0021]
Further, as the refrigerating machine oil to be used, a refrigerating machine oil that is slightly soluble in a refrigerant is used.
[0022]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
FIG. 1 is a block diagram of a refrigeration cycle according to
[0023]
In the block diagram of FIG. 1, the discharge side is connected via a pipe to a four-
[0024]
Next, the operation during the defrost operation in the refrigeration cycle configured as described above will be described.
First, in the first half of the defrost operation, a high-temperature and high-pressure gas refrigerant is discharged from the
[0025]
Next, in the latter half of the defrost operation, a high-temperature and high-pressure gas refrigerant is discharged from the
[0026]
As described above, in the first half of the defrost operation, the complete gas refrigerant returns to the suction side of the
[0027]
The liquid back prevention control will be described with reference to the control flowchart of the second expansion device shown in FIG. When a defrost operation start command is issued from the control device 11 (S1), the liquid back detection means 10 determines whether or not liquid back to the compressor has occurred (S2). The valve opening of the
[0028]
Here, the liquid back detecting means during the defrost operation will be described. FIG. 3 is a block diagram of the refrigeration cycle according to
[0029]
As shown in FIG. 5, when the suction side refrigerant of the
[0030]
Further, another liquid back detecting means during the defrost operation will be described. FIG. 6 is a block diagram showing a refrigeration cycle according to
[0031]
As shown in FIG. 8, during the defrost operation, when the suction side of the
[0032]
Further, still another liquid back detecting means during the defrost operation will be described. FIG. 9 is a block diagram showing a refrigeration cycle according to
[0033]
As shown in FIG. 11, in the first half from the start of the defrost operation, the superheated gas refrigerant returns to the suction side of the
[0034]
Further, still another liquid back detecting means during the defrost operation will be described. FIG. 12 is a block diagram showing a refrigeration cycle according to
[0035]
As shown in FIG. 14, in the first half from the start of the defrost operation, the refrigerant at the outlet of the
[0036]
Further, still another liquid back detecting means during the defrost operation will be described. FIG. 15 is a block diagram of the refrigeration cycle according to
[0037]
As shown in FIG. 17, in the first half from the start of the defrost operation, the refrigerant gas discharged from the compressor exchanges heat sufficiently with the frost formed on the
[0038]
In the above-described first embodiment, the control for preventing the occurrence of the liquid back by detecting the start of the occurrence of the liquid back by the liquid back detecting means by the sensor provided in each part on the refrigerant circuit has been described. However, the present invention is not limited to this. For example, for example, the
[0039]
FIG. 18 is a flowchart showing the compressor operation frequency control during the defrost operation of the refrigeration cycle according to
[0040]
Here, during the defrost operation, a liquid back state occurs in the inflow refrigerant flowing through the
[0041]
FIG. 20 shows the compressor shell temperature and the discharge superheat immediately before the end of the defrost operation with respect to the compressor operating frequency in the refrigeration cycle. The vertical axis represents the temperature [° C.], and the horizontal axis represents the compressor operating frequency [ Hz], the characteristics of discharge superheat are indicated by black circles, and the characteristics of shell temperature are indicated by black triangles. From the characteristics shown in FIG. 20, for example, the lower limit frequency is 80 Hz when the discharge superheat becomes zero or more, and when the compressor operating frequency is changed beyond that, the discharge superheat gradually becomes higher than zero, and the shell temperature accordingly increases. Will also be higher. Since the calorific value increases as the compressor operating frequency is increased and the compressor power consumption is increased, the temperature of the compression chamber and the compressor shell can be increased, and a certain compressor operating frequency (the above lower limit frequency) When the above operation is performed, even if a liquid back state occurs in the refrigerant flowing into the compressor suction side, the liquid refrigerant due to the liquid back can be sufficiently evaporated in the compression chamber or the compressor shell, so that the refrigerant stays in the compressor shell. Lubricating oil can be prevented from being diluted, and poor lubrication can be prevented.
[0042]
FIG. 21 is a flowchart illustrating compressor temperature control when the operation of the refrigeration cycle is stopped according to
[0043]
FIG. 22 is a graph showing the relationship between the compressor shell temperature and the oil concentration in the compressor shell during the heating start operation of the refrigeration cycle, in which the vertical axis represents the oil concentration at heating start [%] and the horizontal axis represents the compressor. The shell temperature [° C.] is taken, and characteristic values are indicated by black squares. As shown in FIG. 22, it can be seen that if the compressor shell temperature is maintained at least 30 ° C. or higher, the oil concentration in the shell at the time of starting the compressor can be operated at a relatively high concentration of 30% or more. The viscosity is determined by the solubility depending on the oil concentration. If the oil concentration is 30% or more, a sufficient oil viscosity for lubricating the bearing can be ensured. Therefore, by performing compressor shell temperature control according to the third embodiment, poor lubrication due to oil dilution in the shell can be prevented.
[0044]
Next, a fourth embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS.
FIG. 23 is a block diagram at the time of heating start of the refrigeration cycle, and FIG. 24 is a flowchart showing heating start four-way valve control in the block diagram of the refrigeration cycle of FIG. In FIG. 23, the same or corresponding parts as those in the block diagram of FIG. 1 are denoted by the same reference numerals, and the description thereof is omitted, but the arrows indicating the flow of control information from the
[0045]
As shown in FIG. 24, in the present embodiment, when a heating operation start command (S51) is transmitted, first, the four-
[0046]
FIG. 25 is a block diagram at the time of another heating start of the refrigeration cycle according to
[0047]
As described above, in the present embodiment, the
[0048]
FIG. 27 is a block diagram at the time of another heating start of the refrigerating cycle, and FIG. 28 is a flowchart showing the heating start first expansion device control in the block diagram of FIG. FIG. 27 is different from FIG. 25 in that an arrow indicating a control command from the
[0049]
As described above, in the present embodiment, after the heating operation is started, while the four-way valve is operated in the cooling mode, the
[0050]
FIG. 29 is a flowchart showing another heating start compressor control of the refrigeration cycle according to
[0051]
As described above, in the present embodiment, while the four-
[0052]
Next, a fifth embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS.
FIG. 30 is a block diagram of a refrigeration cycle, and FIG. 31 is a flowchart showing heating start throttle control in the block diagram of FIG. FIG. 30 is different from the block diagram of FIG. 27 in that arrows for the flow of control signals from the
[0053]
Immediately after the power is turned on as described above, when it is assumed that the heating means of the compressor does not operate sufficiently and the compressor is started from a state of a low compressor shell temperature and a large amount of refrigeration oil in the compressor is taken out, that is, after the power is turned on In the case of the first start-up, the flow rate of the refrigerant is increased by increasing the opening degree of the
[0054]
FIG. 32 is a flowchart showing another heating start compressor control in the block diagram of the refrigeration cycle. In the present embodiment shown in FIG. 32, when the heating start command (S101) is issued, it is determined whether or not the heating is the first time after the power is turned on (S102). Also increase the compressor operating frequency (S103). On the other hand, if it is not the first startup after the power is turned on, the compressor is operated at the normal startup frequency (S104). During a predetermined time from the start, the operation is performed while maintaining the heating start compressor control, and after the predetermined time has elapsed, the operation shifts to a normal operation (S106).
[0055]
As described above, immediately after the power is turned on, the compressor is started from the state of the low compressor shell temperature because the heating means of the compressor does not work sufficiently, and it is assumed that a large amount of refrigerating machine oil in the compressor is taken out. By increasing the compressor start frequency as compared to normal start, the refrigerant flow rate is increased, and the refrigerating machine oil taken out of the compressor and remaining in the low-pressure side pipe and the evaporator can be returned to the compressor quickly. Further, it is possible to prevent the compressor from being destroyed due to the depletion of the refrigerating machine oil in the compressor shell for a long time.
[0056]
In the first to fifth embodiments, an HFC refrigerant, an HC refrigerant, or a natural refrigerant is used as the refrigerant used in the refrigeration cycle. For example, since an HFC refrigerant such as R32, R134a, R410A, R407C, R407E, and R404A, or an HC refrigerant such as R290 and R600a or a natural refrigerant such as R744 is used, an air conditioner that does not adversely affect the global environment such as destruction of the ozone layer. Can be provided.
[0057]
Further, the refrigeration cycle according to the embodiment of the present invention uses a weakly soluble oil in a refrigerant as a refrigerator oil to be used. It is also known as a highly stable oil and has a low risk that the refrigerant circuit will be blocked due to generation of sludge without being decomposed even if foreign matter such as moisture is mixed.
[0058]
As described above, the refrigeration cycle of the present invention uses a very soluble weakly soluble oil as the refrigerating machine oil. And high reliability can be ensured.
[0059]
【The invention's effect】
As described above, the present invention is connected to the four-way valve via a pipe, and the four-way valve and the suction side are connected to a high-pressure shell type compressor without passing through a refrigerant storage container, and the four-way valve is provided with a pipe. And an indoor heat exchanger connected to the four-way valve via a pipe, one connected to the outdoor heat exchanger and the other connected to the indoor heat exchanger via a pipe. Receiver, a first throttle device provided in a pipe between the receiver and the outdoor heat exchanger, and a second throttle provided in a pipe between the receiver and the indoor heat exchanger And a liquid back detecting means for detecting that the refrigerant sucked into the compressor is a two-phase refrigerant or a liquid refrigerant. When the liquid back detecting means detects the liquid back state during the defrost operation, the second Since the squeezing device is squeezed, the compressor suction It is possible to prevent poor lubrication due to the compression chamber destruction and oil dilution by liquid compression even for liquid back which occurs during the defrosting a refrigeration cycle without attaching an accumulator to the side.
[0060]
The compressor further includes a discharge temperature sensor provided in a discharge pipe of the compressor or a condensation temperature sensor provided in an intermediate portion of the outdoor heat exchanger together with the discharge temperature sensor, and the liquid back detection unit includes a discharge temperature sensor. Liquid back detection means for determining the occurrence of liquid back when the detected discharge temperature falls below the set first reference value, or the discharge temperature detected by the discharge temperature sensor and the discharge temperature detected by the condensation temperature sensor Since the discharge superheat calculated from the difference of the condensing temperatures falls below the set second reference value, it is a liquid bag detecting means for judging the occurrence of liquid bag. Therefore, no accumulator is attached to the compressor suction side. In the refrigeration cycle, the liquid bag generated during defrosting may be damaged by compression chamber breakage due to liquid compression or oil dilution. It is possible to prevent a lubrication failure.
[0061]
The compressor further includes a compressor shell temperature sensor provided on an outer shell of the compressor, wherein the liquid back detecting means includes a third reference value at which a compressor shell temperature detected by the compressor shell temperature sensor is set. Since it is a liquid back detecting means for determining the occurrence of liquid back by lowering below, even in a refrigeration cycle in which an accumulator is not installed on the compressor suction side, the compression chamber breakage due to liquid compression and Poor lubrication due to oil dilution can be prevented.
[0062]
The compressor further includes a suction temperature sensor provided in a suction pipe of the compressor, and the liquid back detection unit detects the liquid by lowering a suction temperature detected by the suction temperature sensor to be equal to or less than a set fourth reference value. Since it is a liquid back detection means to determine the occurrence of back, even in a refrigeration cycle without an accumulator on the suction side of the compressor, it prevents liquid chambers generated during defrost from breaking the compression chamber due to liquid compression and poor lubrication due to oil dilution. can do.
[0063]
In addition, an indoor heat exchanger outlet temperature sensor provided on an outlet pipe of the indoor heat exchanger or an evaporation temperature sensor provided in the middle of the indoor heat exchanger together with the indoor heat exchanger outlet temperature sensor, Detecting means for detecting the occurrence of liquid back when the indoor heat exchanger outlet temperature detected by the indoor heat exchanger outlet temperature sensor falls below a set sixth reference value; or A seventh criterion in which the indoor heat exchanger outlet superheat calculated from the difference between the indoor heat exchanger outlet temperature detected by the indoor heat exchanger outlet temperature sensor and the evaporation temperature detected by the evaporation temperature sensor is set. Since this is a liquid back detection means that determines the occurrence of liquid back when it falls below the value, do not attach an accumulator to the compressor suction side. Poor lubrication due to the compression chamber destruction and oil dilution by liquid compression can be prevented even for liquid back which occurs during the defrosting a refrigeration cycle.
[0064]
The outdoor heat exchanger further includes an outdoor heat exchanger outlet temperature sensor provided on an outlet pipe of the outdoor heat exchanger, and the liquid back detecting unit detects the outdoor heat exchanger outlet temperature detected by the outdoor heat exchanger outlet temperature sensor. Is a liquid back detecting means for determining the occurrence of liquid back when the pressure drops below a set eighth reference value. Therefore, even in a refrigeration cycle in which an accumulator is not attached to the compressor suction side, the liquid back generated at the time of defrosting can be reduced. On the other hand, compression chamber breakage due to liquid compression and poor lubrication due to oil dilution can be prevented.
[0065]
The refrigeration cycle of the present invention is connected to a four-way valve via a pipe, and the four-way valve and the suction side are connected to a high-pressure shell-type compressor without passing through a refrigerant storage container. And an indoor heat exchanger connected to the four-way valve via a pipe, one connected to the outdoor heat exchanger and the other connected to the indoor heat exchanger via a pipe. Receiver, a first throttle device provided in a pipe between the receiver and the outdoor heat exchanger, and a second throttle provided in a pipe between the receiver and the indoor heat exchanger A device, a discharge temperature sensor provided in a discharge pipe of the compressor, a condensation temperature sensor provided in an intermediate portion of the outdoor heat exchanger, and an operation frequency of the compressor in a defrost operation, the discharge frequency being set to the discharge temperature. Discharge temperature detected by sensor And a controller that sets the discharge superheat calculated from the difference between the condensing temperatures detected by the condensing temperature sensor to be equal to or higher than a lower limit frequency at which zero or more can be maintained, so that an accumulator is not attached to the compressor suction side. Also in the refrigeration cycle, oil dilution due to liquid back generated at the time of defrost can be prevented, and poor lubrication of compressor bearings and the like can be prevented.
[0066]
The refrigeration cycle of the present invention is connected to a four-way valve via a pipe, and the four-way valve and the suction side are connected to a high-pressure shell-type compressor without passing through a refrigerant storage container. And an indoor heat exchanger connected to the four-way valve via a pipe, one connected to the outdoor heat exchanger and the other connected to the indoor heat exchanger via a pipe. Receiver, a first throttle device provided in a pipe between the receiver and the outdoor heat exchanger, and a second throttle provided in a pipe between the receiver and the indoor heat exchanger A compressor shell heating means, a compressor shell temperature sensor provided in the compressor shell, and a compressor shell temperature detected by the compressor shell temperature sensor when heating operation is stopped maintains 30 ° C. or more. So the compressor And a control device for controlling the well heating means, so that even in a refrigeration cycle using a high-pressure shell type compressor, the discharge gas refrigerant is prevented from condensing in the compressor shell when heating is started, and oil dilution is performed. Poor lubrication of the compressor bearing and the like can be prevented.
[0067]
The refrigeration cycle of the present invention is connected to a four-way valve via a pipe, and the four-way valve and the suction side are connected to a high-pressure shell-type compressor without passing through a refrigerant storage container. And an indoor heat exchanger connected to the four-way valve via a pipe, one connected to the outdoor heat exchanger and the other connected to the indoor heat exchanger via a pipe. Receiver, a first throttle device provided in a pipe between the receiver and the outdoor heat exchanger, and a second throttle provided in a pipe between the receiver and the indoor heat exchanger Since the device and the control device for controlling the four-way valve to be set to the cooling mode at the time of starting heating and switching to the heating mode after operating for a certain period of time, the liquid refrigerant accumulated in the outdoor heat exchanger is temporarily removed. Heating operation after moving to receiver It is possible to prevent liquid back from the outdoor heat exchanger to the compressor at the time of starting heating, and to prevent breakdown of the compressor due to liquid compression and oil dilution in the compressor shell and prevent poor lubrication. be able to.
[0068]
In addition, the outdoor heat exchanger has an outdoor fan that circulates outside air, and when heating is started, when the four-way valve is set to the cooling mode, the outdoor fan is stopped, and the four-way valve is set to the heating mode. Since the control device for controlling the outdoor fan to operate after switching is provided, the outdoor fan is stopped during the heating start operation, and the discharge gas flowing into the outdoor heat exchanger is set by setting the four-way valve to the cooling mode. In order to prevent condensation, the four-way valve is then switched to the heating mode, and when shifting to normal heating operation, the liquid refrigerant does not flow back to the compressor suction side from inside the outdoor heat exchanger. It is possible to prevent breakdown of the compressor and oil dilution in the compressor shell, thereby preventing poor lubrication.
[0069]
Further, at the time of heating start, when the four-way valve is set to the cooling mode, the first throttle device is fully opened, and the opening degree of the first throttle device is reduced immediately before switching the four-way valve to the heating mode. After the heating operation is started, while the four-way valve is operated in the cooling mode after the heating operation is started, the first expansion device is fully opened, the liquid refrigerant in the outdoor heat exchanger is depressurized, and the two-phase refrigerant The liquid refrigerant can be stored in the receiver as it is without causing the liquid refrigerant to reliably function as a buffer for the liquid refrigerant, and before the four-way valve is switched to the heating mode, the first throttle is required. By squeezing the device and shifting to normal heating operation, the liquid refrigerant stored in the receiver does not leak back to the compressor suction side, causing damage to the compressor due to liquid compression and oil dilution in the compressor shell. Prevent and moisten Failure can be prevented.
[0070]
Further, at the time of heating start, a control device that controls the operating frequency of the compressor when the four-way valve is set to the cooling mode, so that the four-way valve operates at a lower frequency than after switching to the heating mode. , Refrigerant noise caused by pressure fluctuations in the refrigeration cycle that occurs when the four-way valve is switched to the heating mode can be suppressed.
[0071]
The refrigeration cycle of the present invention is connected to a four-way valve via a pipe, and the four-way valve and the suction side are connected to a high-pressure shell-type compressor without passing through a refrigerant storage container. And an indoor heat exchanger connected to the four-way valve via a pipe, one connected to the outdoor heat exchanger and the other connected to the indoor heat exchanger via a pipe. Receiver, a first throttle device provided in a pipe between the receiver and the outdoor heat exchanger, and a second throttle provided in a pipe between the receiver and the indoor heat exchanger Since the device and the control device for controlling the opening degree of the first expansion device to be larger than that at the time of the normal start at the time of the first heating start after the power is turned on are provided, the compression is performed immediately after the power is turned on. Low compressor shell temperature due to insufficient heating of compressor When it is assumed that the refrigerating machine oil in the compressor is taken out in a large amount, the opening degree of the first expansion device is made larger than that of the normal start, thereby increasing the refrigerant flow rate and removing the taken out refrigerating machine oil. It is possible to quickly return to the compressor, and it is possible to prevent the compressor from being destroyed due to long-term depletion of the refrigerating machine oil in the compressor shell.
[0072]
The refrigeration cycle of the present invention is connected to a four-way valve via a pipe, and the four-way valve and the suction side are connected to a high-pressure shell-type compressor without passing through a refrigerant storage container. And an indoor heat exchanger connected to the four-way valve via a pipe, one connected to the outdoor heat exchanger and the other connected to the indoor heat exchanger via a pipe. Receiver, a first throttle device provided in a pipe between the receiver and the outdoor heat exchanger, and a second throttle provided in a pipe between the receiver and the indoor heat exchanger Since the apparatus and the control device for controlling the starting frequency of the compressor to be larger than that at the time of normal starting at the time of the first heating start after the power is turned on, the compressor is heated immediately after the power is turned on. Low compressor shell temperature due to insufficient operation When it is assumed that the refrigerating machine oil in the compressor is taken out in large quantities, the compressor flow rate is increased by setting the compressor starting frequency higher than the normal starting, and the taken out refrigerating machine oil is returned to the compressor quickly. This makes it possible to prevent destruction of the compressor due to long-term depletion of refrigerating machine oil in the compressor shell.
[0073]
Further, since the HFC refrigerant, the HC refrigerant, or the natural refrigerant is used, an air conditioner that does not adversely affect the global environment such as ozone layer destruction can be provided.
[0074]
In addition, the use of oil that is weakly soluble in refrigerant is used as the refrigerating machine oil, so the refrigerating machine oil has extremely high stability, and there is a danger that the system will fail even if foreign matter is mixed during installation work etc. Low reliability and high reliability can be secured.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a block diagram of a refrigeration cycle according to
FIG. 2 is a control flowchart of a second aperture device according to the first embodiment of the present invention.
FIG. 3 is a block diagram of another refrigeration cycle according to
FIG. 4 is a flowchart of liquid back detection by discharge temperature or discharge superheat of the refrigeration cycle according to
FIG. 5 is a graph showing a change in discharge temperature or discharge superheat during a defrost operation.
FIG. 6 is a block diagram of still another refrigeration cycle according to
FIG. 7 is a flowchart of liquid back detection based on compressor shell temperature of the refrigeration cycle according to
FIG. 8 is a graph showing a change in compressor shell temperature during a defrost operation of the refrigeration cycle according to
FIG. 9 is a block diagram of still another refrigeration cycle according to
FIG. 10 is a flowchart of liquid back detection based on compressor suction temperature of the refrigeration cycle according to
FIG. 11 is a graph showing a suction temperature during a defrost operation of the refrigeration cycle according to
FIG. 12 is a block diagram showing still another refrigeration cycle according to
FIG. 13 is a flowchart of detecting a liquid back by an outlet temperature or an outlet superheat of the indoor heat exchanger of the refrigeration cycle according to
FIG. 14 is a graph showing an outlet temperature or an outlet superheat of the indoor heat exchanger during a defrost operation of the refrigeration cycle according to
FIG. 15 is a block diagram showing still another refrigeration cycle according to
FIG. 16 is a liquid back detection flowchart based on the refrigerant temperature at the outlet side of the outdoor heat exchanger of the refrigeration cycle according to
FIG. 17 is a graph showing a refrigerant temperature at an outdoor heat exchanger outlet side during a defrost operation of the refrigeration cycle according to
FIG. 18 is a flowchart of a compressor operation frequency control during a defrost operation of a refrigeration cycle according to
FIG. 19 is a structural diagram of a high-pressure shell type compressor of a refrigeration cycle according to
FIG. 20 is a graph showing the compressor shell temperature and discharge superheat immediately before the end of the defrost operation with respect to the compressor operating frequency of the refrigeration cycle according to
FIG. 21 is a flowchart showing compressor temperature control when the operation of the refrigeration cycle is stopped according to
FIG. 22 is a graph showing a relationship between a compressor shell temperature and an oil concentration in a compressor shell during a heating start operation of a refrigeration cycle according to
FIG. 23 is a block diagram at the time of starting heating of a refrigeration cycle according to
FIG. 24 is a flowchart showing heating start four-way valve control of a refrigeration cycle according to
FIG. 25 is a block diagram at the time of another heating start of the refrigeration cycle according to
FIG. 26 is a flowchart showing the heating start outdoor fan control of the refrigeration cycle according to
FIG. 27 is a block diagram of the refrigeration cycle according to
FIG. 28 is a flowchart showing control of the first expansion device for heating start of a refrigeration cycle according to
FIG. 29 is a flowchart illustrating heating start compressor control of a refrigeration cycle according to
FIG. 30 is a block diagram at the time of starting heating of a refrigeration cycle according to
FIG. 31 is a flowchart showing heating start throttle control of a refrigeration cycle according to
FIG. 32 is a flowchart illustrating heating start compressor control of a refrigeration cycle according to
[Explanation of symbols]
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