JP2004116464A - 内燃機関のシリンダヘッド - Google Patents
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Abstract
【課題】ダイキャストにおいてポートライナを所定位置に精度良く鋳込むことができ生産性に優れた内燃機関のシリンダヘッドを供する。
【解決手段】シリンダヘッド8のダイキャストに際して、複数のポートライナ31,32が係止部材80により位置決め係止された状態で鋳込まれる内燃機関のシリンダヘッド。
【選択図】 図7
【解決手段】シリンダヘッド8のダイキャストに際して、複数のポートライナ31,32が係止部材80により位置決め係止された状態で鋳込まれる内燃機関のシリンダヘッド。
【選択図】 図7
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ポートライナを用いたシリンダヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、シリンダヘッドはポート部分を砂中子を用い重力鋳造法により製造していた。
しかし、この重力鋳造法は時間がかかり、完成後砂落し作業などがあって生産性が低いという問題があった。
【0003】
そこで予めパイプ材などでポートライナを成形しておき、シリンダヘッドを鋳造する際に同ポートライナを同時に鋳込むようにした例が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
【特許文献1】
実開昭62−72454号公報(第1頁、図1)
【0005】
完成後砂落し作業が不要であり、ダイキャスト(高圧鋳造)とすることで鋳造時間の短縮を図ることができ、生産性を向上させることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、シリンダヘッドの吸気ポートライナ、排気ポートライナなどは互いに独立し、離れた所定位置に設置されるものであり、ダイキャストのように高圧注型されると、注型中に湯の流れによってポートライナが位置ずれを起こす可能性がある。
【0007】
本発明は、斯かる点に鑑みなされたもので、その目的とする処は、ダイキャストにおいてポートライナを所定位置に精度良く鋳込むことができ生産性に優れた内燃機関のシリンダヘッドを供する点にある。
【0008】
【課題を解決するための手段及び作用効果】
上記目的を達成するために、本請求項1記載の発明は、シリンダヘッドのダイキャストに際して、複数のポートライナが係止部材により位置決め係止された状態で鋳込まれる内燃機関のシリンダヘッドとした。
【0009】
シリンダヘッドのダイキャストに際して、複数のポートライナが係止部材により位置決め係止された状態で鋳込まれるので、ダイキャストの高圧による注型によっても複数のポートライナは位置ずれを起こさず所定位置に鋳込まれることができ、生産性も高く維持することができる。
【0010】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の内燃機関のシリンダヘッドにおいて、前記係止部材が前記ポートライナと同じ材質からなり、前記ポートライナが前記係止部材に溶接により固着されたことを特徴とする。
【0011】
複数のポートライナが同じ材質の係止部材に溶接されるので、ポートライナどうしが強固に一体化され位置ずれを起こすことなく確実に位置決め係止された状態で精度良く鋳込まれることができる。
【0012】
請求項3記載の発明は、請求項1記載の内燃機関のシリンダヘッドにおいて、前記係止部材が前記ポートライナと同じ材質からなり、前記ポートライナが、前記係止部材の所定位置に設けられた開口に圧入されたことを特徴とする。
【0013】
複数のポートライナが同じ材質の係止部材に圧入されるので、特別な設備を要せずにポートライナどうしが強固に一体化され位置ずれを起こすことなく確実に位置決め係止された状態で精度良く鋳込まれることができる。
【0014】
請求項4記載の発明は、請求項1記載の内燃機関のシリンダヘッドにおいて、前記係止部材が前記ポートライナを位置決め係止するとともに、シリンダヘッドのバルブガイド挿入孔を形成する中子を兼ねることを特徴とする。
【0015】
シリンダヘッドのバルブガイド挿入孔はポートライナも貫通しているので、バルブガイド挿入孔を形成する中子を兼ねる係止部材が、位置ずれを起こすことなく確実にポートライナを位置決め係止することができ、斯かる状態でシリンダヘッドのダイキャストに際してポートライナを精度良く鋳込むことができる。
【0016】
請求項5記載の発明は、請求項1記載の内燃機関のシリンダヘッドにおいて、前記ポートライナのうち排気ポートライナは、ステンレス鋼で成形されていることを特徴とする。
【0017】
排気ポートライナをステンレス鋼で成形することにより、排気ポートの断熱性が向上し、高温の排気を高温のままキャタライザへ送ることができ、キャタライザの暖機速度が速くなり浄化率を高めることができる。
【0018】
請求項6記載の発明は、請求項1記載の内燃機関のシリンダヘッドにおいて、前記ポートライナのうち吸気ポートライナと排気ポートライナは各ポートから互いに反対方向に延出していることを特徴とする。
【0019】
互いに反対方向に延出した吸気ポートライナと排気ポートライナの延出端部で吸気ポートライナと排気ポートライナを支持して固定することができるので、ダイキャスト時のポートライナの設置が容易になるとともに、ポートライナの位置精度が向上する。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下本発明に係る一実施の形態について図1ないし図8に基づき説明する。
本実施の形態に係る内燃機関1は、単気筒4ストロークサイクル内燃機関であり、自動二輪車にクランク軸2を車体左右方向に指向させて横置きに搭載される。
【0021】
図1は、内燃機関1の部分的に省略し一部断面とした右側面図であり、クランクケース3から略前方に向かってシリンダブロック7、シリンダヘッド8が順次重ね合わされ一体に固着されて突出しており、シリンダヘッド8にはシリンダヘッドカバー9が被せられている。
【0022】
クランクケース3は、図2に示すようにクランクセンタケース4をプレート状の左クランクサイドケース5と右クランクサイドケース6とが左右両側から挟むようにし周縁部を複数のボルト10によって締結されて合体し構成されている。
【0023】
クランク軸2は、クランクケース3の中央より若干上方に位置し、クランク軸2の上方となるクランクセンタケース4の上壁部は2層の円弧状空隙が形成され、左右のクランクサイドケース5,6に左右開口を塞がれてラビリンス構造のブリーザ室11が構成されている。
【0024】
同ブリーザ室11にはブリーザ管12が貫通して上方に突出しており、ブリーザ管12よりブリーザ室11が外部と連通している。
クランクセンタケース4のブリーザ管12が突設された位置より斜め前方箇所にマウントブラケット13が上方に突出している。
【0025】
図2を参照して、クランク軸2は、左右のクランクサイドケース5,6に主軸受14,14を介して軸支されて、左右に突出しており、その左側部にベルト伝動制御機構の駆動プーリ15が設けられ、右側部にはACジェネレータ16が冷却ファン17とともに配設されている。
【0026】
駆動プーリ15の周囲所要部を覆って左クランクサイドケース5に左側から当接されるプーリケース18の上部にマウントブラケット19が上方へ突出形成されており、同マウントブラケット19と前記クランクセンタケース4のマウントブラケット13とを支軸20が貫通して同支軸20によりラバーブッシュ21,22を介して内燃機関1が車体に懸架される。
【0027】
水平近くまで前傾したシリンダブロック7のシリンダライナ25にピストン26が摺動自在に嵌合し、ピストン26のピストンピン26aとクランク軸2のクランクピン2aとをコネクティングロッド27が連結している。
【0028】
図1および図3を参照してピストン26が対向するシリンダヘッド8の燃焼室30には、吸気ポート31a,排気ポート32a,加給ポート33aの3つのポートが開口し、点火プラグ34の先端が突出している。
【0029】
吸気ポート31a,排気ポート32a,加給ポート33aの各開口からは吸気ポートライナ31,排気ポートライナ32,加給ポートライナ33が延出しており、吸気ポートライナ31と排気ポートライナ32は左右互いに反対方向に延出している(図3参照)。
【0030】
吸気ポート31a,排気ポート32a,加給ポート33aの各開口は、同一面上にあって左右に並ぶ吸気ポート31aと排気ポート32aとその両者の中央下方に位置する加給ポート33aとが互いに略正三角形の頂点の位置関係で形成されている。
【0031】
このシリンダヘッド8において吸気ポート31a,排気ポート32a,加給ポート33aの各開口中心より垂直方向に挿着されたバルブガイド34,35,36にガイドされて摺動自在に吸気バルブ41,排気バルブ42,加給バルブ43が互いに平行に支持され、該吸気バルブ41,排気バルブ42,加給バルブ43により吸気ポート31a,排気ポート32a,加給ポート33aの各開口が開閉される。
【0032】
吸気バルブ41,排気バルブ42,加給バルブ43は、それぞれバルブステムの上端に設けられたアッパリテーナ41a,42a,43aとシリンダヘッド8との間にバルブスプリング37,38,39が介装されて閉弁方向に付勢されている。
【0033】
一方でクランク軸2の下方に平行にバランサ軸53とカム軸60が、左右のクランクサイドケース5,6に軸受53a,60aを介して回転自在に軸支されており(図4参照)、図1および図4に示すようにクランク軸2に嵌着された大径ギア51とバランサ軸53に嵌着された同径の大径ギア52が噛合し、バランサ軸53に嵌着された小径ギア55とカム軸60に嵌着された大径ギア56が噛合して、クランク軸2の2回転に対してカム軸60が1回転するように構成されている。
【0034】
バランサ軸53にはバランサ54が嵌着されている。
カム軸60には大径カムロブ63が一体に形成され、その両側に別体の小径カムロブ61,62が圧入により嵌着されている。
【0035】
基礎円の径を同じくする小径カムロブ61,62に対して大径カムロブ63は、基礎円の径が約2倍程大きい。
バランサ軸53に嵌着されたバランサ54は、大径カムロブ63と干渉しないように一方の小径カムロブ62と軸方向位置を略同じくして大径カムロブ63とは軸方向にずれた位置に設けられている。
【0036】
また大径カムロブ63は、クランクケース3の底部に溜まるオイルに一部が浸かっている(図1参照)。
図1に油面Sを2点鎖線で示している。
【0037】
なおカム軸60は、右クランクサイドケース6に突設された水ポンプ59の駆動軸に連結されている(図4参照)。
【0038】
カム軸60の前方には第1ロッカアーム軸65が、カム軸60と平行に左右のクランクサイドケース5,6に架設されており、同第1ロッカアーム軸65に同軸に第1吸気ロッカアーム66、第1排気ロッカアーム67、第1加給ロッカアーム68が揺動自在に軸支されている。
【0039】
第1吸気ロッカアーム66と第1排気ロッカアーム67が第1加給ロッカアーム68を間に挟むような配置で、第1吸気ロッカアーム66と第1排気ロッカアーム67は一端に回転ローラ66a,67aを備えるローラタイプで同回転ローラ66a,67aが前記小径カムロブ62,63の周面にころがり自在に当接し、第1加給ロッカアーム68は一端がスリッパ68aを形成するスリッパタイプで同スリッパ68aが大径カムロブ64の周面に摺接する。
【0040】
図1に示すように第1吸気ロッカアーム66,第1排気ロッカアーム67,第1加給ロッカアーム68の他端は、それぞれ吸気プルロッド69,排気プルロッド70(図示せず),加給プルロッド71の一端に係合している。
【0041】
カム軸60と第1ロッカアーム軸65は平行で一定の距離離れた所定の位置関係にあり、カム軸60に小径カムロブ61,62と大径カムロブ63が同軸に設けられ、一方で第1ロッカアーム軸65に第1吸気ロッカアーム66と第1排気ロッカアーム67と第1加給ロッカアーム68が同軸に軸支されているので、大径カムロブ63に対する第1加給ロッカアーム68は、支点である第1ロッカアーム軸65からスリッパ68aまでの距離が短くなるのでレバー比(支点からスリッパ68aまでの距離に対する支点から加給プルロッド71との係合部までの距離の比)が大きい。
【0042】
他方シリンダヘッド8側では、第2ロッカアーム軸75に、同軸に吸気バルブ41を開弁駆動する第2吸気ロッカアーム76,排気バルブ42を開弁駆動する第2排気ロッカアーム77(図示せず),加給バルブ43を開弁駆動する第2加給ロッカアーム78がそれぞれ一端を軸支されている。
【0043】
第2吸気ロッカアーム76,第2排気ロッカアーム,第2加給ロッカアーム78の各他端は、それぞれ前記吸気プルロッド69,排気プルロッド70,加給プルロッド71の一端に係合し、吸気プルロッド69,排気プルロッド70,加給プルロッド71により第1吸気ロッカアーム66,第1排気ロッカアーム67,第1加給ロッカアーム68と第2吸気ロッカアーム76,第2排気ロッカアーム,第2加給ロッカアーム78がそれぞれ連接されている。
【0044】
第2吸気ロッカアーム76,第2排気ロッカアーム,第2加給ロッカアーム78は、第2ロッカアーム軸75による支点から吸気プルロッド69,排気プルロッド70,加給プルロッド71が係合された端部までの間で係合端部寄りの部分で吸気バルブ41,排気バルブ42,加給バルブ43に作用する。
【0045】
以上の動弁駆動機構によりクランク軸2の2回転毎に1回転するカム軸60のカムロブ61,62,63の回転が、第1ロッカアーム66,67,68を揺動し、同第1ロッカアーム66,67,68の揺動によりプルロッド69,70,71を介して第2ロッカアーム75,76,77が揺動され、同第2ロッカアーム75,76,77の揺動により吸気バルブ41,排気バルブ42,加給バルブ43が駆動され各吸気ポート31a,排気ポート32a,加給ポート33aの燃焼室30への開口を所定タイミングで開閉する。
【0046】
図5に示すようにシリンダヘッド8には、シリンダヘッド8に形成される燃焼室30に開口する管材からなる吸気ポートライナ31,排気ポートライナ32,加給ポートライナ33が鋳込まれる。
【0047】
シリンダヘッド8自体はアルミ合金のダイキャストにより鋳造され、吸気ポートライナ31、排気ポートライナ32,加給ポートライナ33はステンレス鋼の円管材が用いられる。
【0048】
この3本の円管材は、燃焼室30に集中して互いに略正三角形の頂点の位置関係で開口する吸気ポート31a,排気ポート32a,加給ポート33aから延びており、この3つのポート31a,32a,33aにおいて3本の吸気ポートライナ31,排気ポートライナ32,加給ポートライナ33を連結して位置決め係止するセットプレート80が用いられている。
【0049】
セットプレート80は、図6に示すように略正三角形状をしたステンレス製のプレートで、内部に3本のポートライナ31,32,33が貫通する円孔80a,80b,80cが3つの角部に寄って中央を共通の空間として連通して形成されている。
【0050】
シリンダヘッド8のダイキャストに際し、セットプレート80に吸気ポートライナ31,排気ポートライナ32,加給ポートライナ33の端部をそれぞれセットプレート80の円孔80a,80b,80cに嵌入し溶接して互いに位置ずれを起こさないように一体に連結した状態で鋳込む。
【0051】
いずれもステンレス製の3本のポートライナ31,32,33とセットプレート80を溶接したが、セットプレート80の円孔80a,80b,80cに吸気ポートライナ31,排気ポートライナ32,加給ポートライナ33をそれぞれ圧入するようにしてもよく、特別な設備を要しない。
【0052】
このようにセットプレート80により吸気ポートライナ31,排気ポートライナ32,加給ポートライナ33を一体に連結しておくことで、ダイキャストの高圧注型によっても3つのポートライナ31,32,33は位置ずれを起こさず所定位置に鋳込まれることができ、生産性も高く維持することができる。
【0053】
吸気ポートライナ31と排気ポートライナ32は、セットプレート80により連結係止されたポート部から互いに反対方向に延出し、シリンダヘッド8から突出しているので、この延出端部で吸気ポートライナ31と排気ポートライナ32を支持して固定することができ、ダイキャスト時の吸気ポートライナ31と排気ポートライナ32の設置が容易になるとともに、吸気ポートライナ31と排気ポートライナ32の位置精度が向上する。
【0054】
なお図7および図8に示すようにバルブガイド34,35,36も同時に鋳込むようにしてもよい。
吸気ポートライナ31,排気ポートライナ32,加給ポートライナ33の開口端部が燃焼室30に直接臨んでバルブシート31b,32b,33bを構成している。
【0055】
排気ポートライナ32をステンレス鋼で成形することにより、排気ポート32aの断熱性が向上し、高温の排気を高温のままキャタライザへ送ることが可能で、キャタライザの暖機速度が速くなり浄化率を高めることができる。
【0056】
また吸気ポートライナ31や加給ポートライナ33をアルミ合金としてもよいが、その場合は、バルブシートは別体の耐摩耗性に優れた材質で形成するようにする。
【0057】
以上の実施の形態では、自ら鋳込まれてしまうセットプレート80によってポートライナを所定位置に係止していたが、シリンダヘッド8のバルブガイド34,35,36のための各バルブガイド挿入孔は、それぞれ吸気ポートライナ31,排気ポートライナ32,加給ポートライナ33も貫通しているので(図7および図8参照)、図9に示すように棒状をした係止部材90がバルブガイド挿入孔を形成する中子を兼ね、同係止部材90により加給ポートライナ33を所定位置に係止することができる。
【0058】
加給ポートライナ33のほか図示しないが吸気ポートライナ31や排気ポートライナ32も同様の係止部材によって所定位置に係止し、位置ずれを起こすことなく確実に吸気ポートライナ31,排気ポートライナ32,加給ポートライナ33を位置決め係止した状態で,シリンダヘッド8のダイキャストに際してポートライナを精度良く鋳込むことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る内燃機関1の部分的に省略し一部断面とした右側面図である。
【図2】図1においてII−II線に沿って切断した断面図である。
【図3】図1においてIII−III線に沿って切断した断面図である。
【図4】図1においてIV−IV線に沿って切断した断面図である。
【図5】シリンダヘッドの上面図である。
【図6】セットプレートの平面図である。
【図7】図5においてVII−VII線に沿って切断した断面図である。
【図8】図5においてVIII−VIII線に沿って切断した断面図である。
【図9】別の実施の形態に係るシリンダヘッドのダイキャスト中の要部断面図である。
【符号の説明】
1…内燃機関、2…クランク軸、3…クランクケース、4…クランクセンタケース、5…左クランクサイドケース、6…右クランクサイドケース、7…シリンダブロック、8…シリンダヘッド、9…シリンダヘッドカバー、10…ボルト、11…ブリーザ室、12…ブリーザ管、13…マウントブラケット、14…主軸受、15…駆動プーリ、16…ACジェネレータ、17…冷却ファン、18…プーリケース、19…マウントブラケット、20…支軸、21,22…ラバーブッシュ、25…シリンダライナ、26…ピストン、27…コネクティングロッド、
30…燃焼室、31…吸気ポートライナ、32…排気ポートライナ、33…加給ポートライナ、34,35,36…バルブガイド、37,38,39…バルブスプリング、41…吸気バルブ、42…排気バルブ、43…加給バルブ、
51,52…大径ギア、53…バランサ軸、54…バランサ、55…小径ギア、56…大径ギア、60…カム軸、61…大径カムロブ、62,63…小径カムロブ、65…第1ロッカアーム軸、66…第1吸気ロッカアーム、67…第1排気ロッカアーム、68…第1加給ロッカアーム、69…吸気プルロッド、70…排気プルロッド、71…加給プルロッド、75…第2ロッカアーム軸、76…第2吸気ロッカアーム、77…第2吸気ロッカアーム、78…第2加給ロッカアーム、
80…セットプレート、
90…係止部材。
【発明の属する技術分野】
本発明は、ポートライナを用いたシリンダヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、シリンダヘッドはポート部分を砂中子を用い重力鋳造法により製造していた。
しかし、この重力鋳造法は時間がかかり、完成後砂落し作業などがあって生産性が低いという問題があった。
【0003】
そこで予めパイプ材などでポートライナを成形しておき、シリンダヘッドを鋳造する際に同ポートライナを同時に鋳込むようにした例が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
【特許文献1】
実開昭62−72454号公報(第1頁、図1)
【0005】
完成後砂落し作業が不要であり、ダイキャスト(高圧鋳造)とすることで鋳造時間の短縮を図ることができ、生産性を向上させることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、シリンダヘッドの吸気ポートライナ、排気ポートライナなどは互いに独立し、離れた所定位置に設置されるものであり、ダイキャストのように高圧注型されると、注型中に湯の流れによってポートライナが位置ずれを起こす可能性がある。
【0007】
本発明は、斯かる点に鑑みなされたもので、その目的とする処は、ダイキャストにおいてポートライナを所定位置に精度良く鋳込むことができ生産性に優れた内燃機関のシリンダヘッドを供する点にある。
【0008】
【課題を解決するための手段及び作用効果】
上記目的を達成するために、本請求項1記載の発明は、シリンダヘッドのダイキャストに際して、複数のポートライナが係止部材により位置決め係止された状態で鋳込まれる内燃機関のシリンダヘッドとした。
【0009】
シリンダヘッドのダイキャストに際して、複数のポートライナが係止部材により位置決め係止された状態で鋳込まれるので、ダイキャストの高圧による注型によっても複数のポートライナは位置ずれを起こさず所定位置に鋳込まれることができ、生産性も高く維持することができる。
【0010】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の内燃機関のシリンダヘッドにおいて、前記係止部材が前記ポートライナと同じ材質からなり、前記ポートライナが前記係止部材に溶接により固着されたことを特徴とする。
【0011】
複数のポートライナが同じ材質の係止部材に溶接されるので、ポートライナどうしが強固に一体化され位置ずれを起こすことなく確実に位置決め係止された状態で精度良く鋳込まれることができる。
【0012】
請求項3記載の発明は、請求項1記載の内燃機関のシリンダヘッドにおいて、前記係止部材が前記ポートライナと同じ材質からなり、前記ポートライナが、前記係止部材の所定位置に設けられた開口に圧入されたことを特徴とする。
【0013】
複数のポートライナが同じ材質の係止部材に圧入されるので、特別な設備を要せずにポートライナどうしが強固に一体化され位置ずれを起こすことなく確実に位置決め係止された状態で精度良く鋳込まれることができる。
【0014】
請求項4記載の発明は、請求項1記載の内燃機関のシリンダヘッドにおいて、前記係止部材が前記ポートライナを位置決め係止するとともに、シリンダヘッドのバルブガイド挿入孔を形成する中子を兼ねることを特徴とする。
【0015】
シリンダヘッドのバルブガイド挿入孔はポートライナも貫通しているので、バルブガイド挿入孔を形成する中子を兼ねる係止部材が、位置ずれを起こすことなく確実にポートライナを位置決め係止することができ、斯かる状態でシリンダヘッドのダイキャストに際してポートライナを精度良く鋳込むことができる。
【0016】
請求項5記載の発明は、請求項1記載の内燃機関のシリンダヘッドにおいて、前記ポートライナのうち排気ポートライナは、ステンレス鋼で成形されていることを特徴とする。
【0017】
排気ポートライナをステンレス鋼で成形することにより、排気ポートの断熱性が向上し、高温の排気を高温のままキャタライザへ送ることができ、キャタライザの暖機速度が速くなり浄化率を高めることができる。
【0018】
請求項6記載の発明は、請求項1記載の内燃機関のシリンダヘッドにおいて、前記ポートライナのうち吸気ポートライナと排気ポートライナは各ポートから互いに反対方向に延出していることを特徴とする。
【0019】
互いに反対方向に延出した吸気ポートライナと排気ポートライナの延出端部で吸気ポートライナと排気ポートライナを支持して固定することができるので、ダイキャスト時のポートライナの設置が容易になるとともに、ポートライナの位置精度が向上する。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下本発明に係る一実施の形態について図1ないし図8に基づき説明する。
本実施の形態に係る内燃機関1は、単気筒4ストロークサイクル内燃機関であり、自動二輪車にクランク軸2を車体左右方向に指向させて横置きに搭載される。
【0021】
図1は、内燃機関1の部分的に省略し一部断面とした右側面図であり、クランクケース3から略前方に向かってシリンダブロック7、シリンダヘッド8が順次重ね合わされ一体に固着されて突出しており、シリンダヘッド8にはシリンダヘッドカバー9が被せられている。
【0022】
クランクケース3は、図2に示すようにクランクセンタケース4をプレート状の左クランクサイドケース5と右クランクサイドケース6とが左右両側から挟むようにし周縁部を複数のボルト10によって締結されて合体し構成されている。
【0023】
クランク軸2は、クランクケース3の中央より若干上方に位置し、クランク軸2の上方となるクランクセンタケース4の上壁部は2層の円弧状空隙が形成され、左右のクランクサイドケース5,6に左右開口を塞がれてラビリンス構造のブリーザ室11が構成されている。
【0024】
同ブリーザ室11にはブリーザ管12が貫通して上方に突出しており、ブリーザ管12よりブリーザ室11が外部と連通している。
クランクセンタケース4のブリーザ管12が突設された位置より斜め前方箇所にマウントブラケット13が上方に突出している。
【0025】
図2を参照して、クランク軸2は、左右のクランクサイドケース5,6に主軸受14,14を介して軸支されて、左右に突出しており、その左側部にベルト伝動制御機構の駆動プーリ15が設けられ、右側部にはACジェネレータ16が冷却ファン17とともに配設されている。
【0026】
駆動プーリ15の周囲所要部を覆って左クランクサイドケース5に左側から当接されるプーリケース18の上部にマウントブラケット19が上方へ突出形成されており、同マウントブラケット19と前記クランクセンタケース4のマウントブラケット13とを支軸20が貫通して同支軸20によりラバーブッシュ21,22を介して内燃機関1が車体に懸架される。
【0027】
水平近くまで前傾したシリンダブロック7のシリンダライナ25にピストン26が摺動自在に嵌合し、ピストン26のピストンピン26aとクランク軸2のクランクピン2aとをコネクティングロッド27が連結している。
【0028】
図1および図3を参照してピストン26が対向するシリンダヘッド8の燃焼室30には、吸気ポート31a,排気ポート32a,加給ポート33aの3つのポートが開口し、点火プラグ34の先端が突出している。
【0029】
吸気ポート31a,排気ポート32a,加給ポート33aの各開口からは吸気ポートライナ31,排気ポートライナ32,加給ポートライナ33が延出しており、吸気ポートライナ31と排気ポートライナ32は左右互いに反対方向に延出している(図3参照)。
【0030】
吸気ポート31a,排気ポート32a,加給ポート33aの各開口は、同一面上にあって左右に並ぶ吸気ポート31aと排気ポート32aとその両者の中央下方に位置する加給ポート33aとが互いに略正三角形の頂点の位置関係で形成されている。
【0031】
このシリンダヘッド8において吸気ポート31a,排気ポート32a,加給ポート33aの各開口中心より垂直方向に挿着されたバルブガイド34,35,36にガイドされて摺動自在に吸気バルブ41,排気バルブ42,加給バルブ43が互いに平行に支持され、該吸気バルブ41,排気バルブ42,加給バルブ43により吸気ポート31a,排気ポート32a,加給ポート33aの各開口が開閉される。
【0032】
吸気バルブ41,排気バルブ42,加給バルブ43は、それぞれバルブステムの上端に設けられたアッパリテーナ41a,42a,43aとシリンダヘッド8との間にバルブスプリング37,38,39が介装されて閉弁方向に付勢されている。
【0033】
一方でクランク軸2の下方に平行にバランサ軸53とカム軸60が、左右のクランクサイドケース5,6に軸受53a,60aを介して回転自在に軸支されており(図4参照)、図1および図4に示すようにクランク軸2に嵌着された大径ギア51とバランサ軸53に嵌着された同径の大径ギア52が噛合し、バランサ軸53に嵌着された小径ギア55とカム軸60に嵌着された大径ギア56が噛合して、クランク軸2の2回転に対してカム軸60が1回転するように構成されている。
【0034】
バランサ軸53にはバランサ54が嵌着されている。
カム軸60には大径カムロブ63が一体に形成され、その両側に別体の小径カムロブ61,62が圧入により嵌着されている。
【0035】
基礎円の径を同じくする小径カムロブ61,62に対して大径カムロブ63は、基礎円の径が約2倍程大きい。
バランサ軸53に嵌着されたバランサ54は、大径カムロブ63と干渉しないように一方の小径カムロブ62と軸方向位置を略同じくして大径カムロブ63とは軸方向にずれた位置に設けられている。
【0036】
また大径カムロブ63は、クランクケース3の底部に溜まるオイルに一部が浸かっている(図1参照)。
図1に油面Sを2点鎖線で示している。
【0037】
なおカム軸60は、右クランクサイドケース6に突設された水ポンプ59の駆動軸に連結されている(図4参照)。
【0038】
カム軸60の前方には第1ロッカアーム軸65が、カム軸60と平行に左右のクランクサイドケース5,6に架設されており、同第1ロッカアーム軸65に同軸に第1吸気ロッカアーム66、第1排気ロッカアーム67、第1加給ロッカアーム68が揺動自在に軸支されている。
【0039】
第1吸気ロッカアーム66と第1排気ロッカアーム67が第1加給ロッカアーム68を間に挟むような配置で、第1吸気ロッカアーム66と第1排気ロッカアーム67は一端に回転ローラ66a,67aを備えるローラタイプで同回転ローラ66a,67aが前記小径カムロブ62,63の周面にころがり自在に当接し、第1加給ロッカアーム68は一端がスリッパ68aを形成するスリッパタイプで同スリッパ68aが大径カムロブ64の周面に摺接する。
【0040】
図1に示すように第1吸気ロッカアーム66,第1排気ロッカアーム67,第1加給ロッカアーム68の他端は、それぞれ吸気プルロッド69,排気プルロッド70(図示せず),加給プルロッド71の一端に係合している。
【0041】
カム軸60と第1ロッカアーム軸65は平行で一定の距離離れた所定の位置関係にあり、カム軸60に小径カムロブ61,62と大径カムロブ63が同軸に設けられ、一方で第1ロッカアーム軸65に第1吸気ロッカアーム66と第1排気ロッカアーム67と第1加給ロッカアーム68が同軸に軸支されているので、大径カムロブ63に対する第1加給ロッカアーム68は、支点である第1ロッカアーム軸65からスリッパ68aまでの距離が短くなるのでレバー比(支点からスリッパ68aまでの距離に対する支点から加給プルロッド71との係合部までの距離の比)が大きい。
【0042】
他方シリンダヘッド8側では、第2ロッカアーム軸75に、同軸に吸気バルブ41を開弁駆動する第2吸気ロッカアーム76,排気バルブ42を開弁駆動する第2排気ロッカアーム77(図示せず),加給バルブ43を開弁駆動する第2加給ロッカアーム78がそれぞれ一端を軸支されている。
【0043】
第2吸気ロッカアーム76,第2排気ロッカアーム,第2加給ロッカアーム78の各他端は、それぞれ前記吸気プルロッド69,排気プルロッド70,加給プルロッド71の一端に係合し、吸気プルロッド69,排気プルロッド70,加給プルロッド71により第1吸気ロッカアーム66,第1排気ロッカアーム67,第1加給ロッカアーム68と第2吸気ロッカアーム76,第2排気ロッカアーム,第2加給ロッカアーム78がそれぞれ連接されている。
【0044】
第2吸気ロッカアーム76,第2排気ロッカアーム,第2加給ロッカアーム78は、第2ロッカアーム軸75による支点から吸気プルロッド69,排気プルロッド70,加給プルロッド71が係合された端部までの間で係合端部寄りの部分で吸気バルブ41,排気バルブ42,加給バルブ43に作用する。
【0045】
以上の動弁駆動機構によりクランク軸2の2回転毎に1回転するカム軸60のカムロブ61,62,63の回転が、第1ロッカアーム66,67,68を揺動し、同第1ロッカアーム66,67,68の揺動によりプルロッド69,70,71を介して第2ロッカアーム75,76,77が揺動され、同第2ロッカアーム75,76,77の揺動により吸気バルブ41,排気バルブ42,加給バルブ43が駆動され各吸気ポート31a,排気ポート32a,加給ポート33aの燃焼室30への開口を所定タイミングで開閉する。
【0046】
図5に示すようにシリンダヘッド8には、シリンダヘッド8に形成される燃焼室30に開口する管材からなる吸気ポートライナ31,排気ポートライナ32,加給ポートライナ33が鋳込まれる。
【0047】
シリンダヘッド8自体はアルミ合金のダイキャストにより鋳造され、吸気ポートライナ31、排気ポートライナ32,加給ポートライナ33はステンレス鋼の円管材が用いられる。
【0048】
この3本の円管材は、燃焼室30に集中して互いに略正三角形の頂点の位置関係で開口する吸気ポート31a,排気ポート32a,加給ポート33aから延びており、この3つのポート31a,32a,33aにおいて3本の吸気ポートライナ31,排気ポートライナ32,加給ポートライナ33を連結して位置決め係止するセットプレート80が用いられている。
【0049】
セットプレート80は、図6に示すように略正三角形状をしたステンレス製のプレートで、内部に3本のポートライナ31,32,33が貫通する円孔80a,80b,80cが3つの角部に寄って中央を共通の空間として連通して形成されている。
【0050】
シリンダヘッド8のダイキャストに際し、セットプレート80に吸気ポートライナ31,排気ポートライナ32,加給ポートライナ33の端部をそれぞれセットプレート80の円孔80a,80b,80cに嵌入し溶接して互いに位置ずれを起こさないように一体に連結した状態で鋳込む。
【0051】
いずれもステンレス製の3本のポートライナ31,32,33とセットプレート80を溶接したが、セットプレート80の円孔80a,80b,80cに吸気ポートライナ31,排気ポートライナ32,加給ポートライナ33をそれぞれ圧入するようにしてもよく、特別な設備を要しない。
【0052】
このようにセットプレート80により吸気ポートライナ31,排気ポートライナ32,加給ポートライナ33を一体に連結しておくことで、ダイキャストの高圧注型によっても3つのポートライナ31,32,33は位置ずれを起こさず所定位置に鋳込まれることができ、生産性も高く維持することができる。
【0053】
吸気ポートライナ31と排気ポートライナ32は、セットプレート80により連結係止されたポート部から互いに反対方向に延出し、シリンダヘッド8から突出しているので、この延出端部で吸気ポートライナ31と排気ポートライナ32を支持して固定することができ、ダイキャスト時の吸気ポートライナ31と排気ポートライナ32の設置が容易になるとともに、吸気ポートライナ31と排気ポートライナ32の位置精度が向上する。
【0054】
なお図7および図8に示すようにバルブガイド34,35,36も同時に鋳込むようにしてもよい。
吸気ポートライナ31,排気ポートライナ32,加給ポートライナ33の開口端部が燃焼室30に直接臨んでバルブシート31b,32b,33bを構成している。
【0055】
排気ポートライナ32をステンレス鋼で成形することにより、排気ポート32aの断熱性が向上し、高温の排気を高温のままキャタライザへ送ることが可能で、キャタライザの暖機速度が速くなり浄化率を高めることができる。
【0056】
また吸気ポートライナ31や加給ポートライナ33をアルミ合金としてもよいが、その場合は、バルブシートは別体の耐摩耗性に優れた材質で形成するようにする。
【0057】
以上の実施の形態では、自ら鋳込まれてしまうセットプレート80によってポートライナを所定位置に係止していたが、シリンダヘッド8のバルブガイド34,35,36のための各バルブガイド挿入孔は、それぞれ吸気ポートライナ31,排気ポートライナ32,加給ポートライナ33も貫通しているので(図7および図8参照)、図9に示すように棒状をした係止部材90がバルブガイド挿入孔を形成する中子を兼ね、同係止部材90により加給ポートライナ33を所定位置に係止することができる。
【0058】
加給ポートライナ33のほか図示しないが吸気ポートライナ31や排気ポートライナ32も同様の係止部材によって所定位置に係止し、位置ずれを起こすことなく確実に吸気ポートライナ31,排気ポートライナ32,加給ポートライナ33を位置決め係止した状態で,シリンダヘッド8のダイキャストに際してポートライナを精度良く鋳込むことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る内燃機関1の部分的に省略し一部断面とした右側面図である。
【図2】図1においてII−II線に沿って切断した断面図である。
【図3】図1においてIII−III線に沿って切断した断面図である。
【図4】図1においてIV−IV線に沿って切断した断面図である。
【図5】シリンダヘッドの上面図である。
【図6】セットプレートの平面図である。
【図7】図5においてVII−VII線に沿って切断した断面図である。
【図8】図5においてVIII−VIII線に沿って切断した断面図である。
【図9】別の実施の形態に係るシリンダヘッドのダイキャスト中の要部断面図である。
【符号の説明】
1…内燃機関、2…クランク軸、3…クランクケース、4…クランクセンタケース、5…左クランクサイドケース、6…右クランクサイドケース、7…シリンダブロック、8…シリンダヘッド、9…シリンダヘッドカバー、10…ボルト、11…ブリーザ室、12…ブリーザ管、13…マウントブラケット、14…主軸受、15…駆動プーリ、16…ACジェネレータ、17…冷却ファン、18…プーリケース、19…マウントブラケット、20…支軸、21,22…ラバーブッシュ、25…シリンダライナ、26…ピストン、27…コネクティングロッド、
30…燃焼室、31…吸気ポートライナ、32…排気ポートライナ、33…加給ポートライナ、34,35,36…バルブガイド、37,38,39…バルブスプリング、41…吸気バルブ、42…排気バルブ、43…加給バルブ、
51,52…大径ギア、53…バランサ軸、54…バランサ、55…小径ギア、56…大径ギア、60…カム軸、61…大径カムロブ、62,63…小径カムロブ、65…第1ロッカアーム軸、66…第1吸気ロッカアーム、67…第1排気ロッカアーム、68…第1加給ロッカアーム、69…吸気プルロッド、70…排気プルロッド、71…加給プルロッド、75…第2ロッカアーム軸、76…第2吸気ロッカアーム、77…第2吸気ロッカアーム、78…第2加給ロッカアーム、
80…セットプレート、
90…係止部材。
Claims (6)
- シリンダヘッドのダイキャストに際して、複数のポートライナが係止部材により位置決め係止された状態で鋳込まれることを特徴とする内燃機関のシリンダヘッド。
- 前記係止部材が前記ポートライナと同じ材質からなり、
前記ポートライナが前記係止部材に溶接により固着されたことを特徴とする請求項1記載の内燃機関のシリンダヘッド。 - 前記係止部材が前記ポートライナと同じ材質からなり、
前記ポートライナが、前記係止部材の所定位置に設けられた開口に圧入されたことを特徴とする請求項1記載の内燃機関のシリンダヘッド。 - 前記係止部材が前記ポートライナを位置決め係止するとともに、シリンダヘッドのバルブガイド挿入孔を形成する中子を兼ねることを特徴とする請求項1記載の内燃機関のシリンダヘッド。
- 前記ポートライナのうち排気ポートライナは、ステンレス鋼で成形されていることを特徴とする請求項1記載の内燃機関のシリンダヘッド。
- 前記ポートライナのうち吸気ポートライナと排気ポートライナは各ポートから互いに反対方向に延出していることを特徴とする請求項1記載の内燃機関のシリンダヘッド。
Priority Applications (1)
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Cited By (1)
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EP2713033A1 (en) | 2012-10-01 | 2014-04-02 | Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha | Air-cooling type internal combustion engine and saddled vehicle having the same |
-
2002
- 2002-09-27 JP JP2002283869A patent/JP2004116464A/ja active Pending
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EP2713033A1 (en) | 2012-10-01 | 2014-04-02 | Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha | Air-cooling type internal combustion engine and saddled vehicle having the same |
CN103711560A (zh) * | 2012-10-01 | 2014-04-09 | 雅马哈发动机株式会社 | 空冷式内燃机及具备该空冷式内燃机的跨骑型车辆 |
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