JP2004116404A - 可変動弁機構の制御装置 - Google Patents

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Masanobu Kanamaru
金丸 昌宣
Naohide Fuwa
不破 直秀
Rei Eiraku
永楽 玲
Takeo Kinoshita
木下 剛生
Masafumi Hakariya
秤谷 雅史
Takahiro Yamanashi
山梨 貴弘
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    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

Abstract

【課題】開閉弁特性変更時の応答速度を常に目標応答速度にすることができる可変動弁機構の制御装置を提供する。
【解決手段】内燃機関の吸気弁の開閉弁特性を変更するための電動アクチュエータ26を具備し、電動アクチュエータに対する制御ゲインを大きくすると電動アクチュエータの応答速度が大きくなる可変動弁機構の制御装置において、基準となる制御ゲインを用いたときの上記電動アクチュエータの実際の応答速度を検出するための応答速度検出手段を具備し、該応答速度検出手段によって検出された実際の応答速度と目標応答速度とに基づいて実際の応答速度が目標応答速度となるように上記基準となる制御ゲインを変更するようにした。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は内燃機関の可変動弁系制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、例えば内燃機関の吸気弁の開閉弁特性(開弁時期、開弁期間、開弁量等)を変更可能な可変動弁機構の制御装置が知られている。このような制御装置は、例えば作動油圧を制御することによって、吸気弁の開閉弁特性が内燃機関の運転状態に応じて設定される目標開閉弁特性になるようにしている。こうした制御装置では、吸気弁の開閉弁特性を目標開閉弁特性にするときの応答速度が非常に遅くなると、内燃機関の運転に影響を及ぼしてしまう。
【0003】
そこで、従来の可変動弁機構の制御装置では、吸気弁の開閉弁特性変更時における実際の応答速度を検出し、検出した実際の応答速度に基づいて応答速度を目標応答速度になるように変更するようにしているものもある(例えば、特許文献1参照)。こうすることで、上記公報に記載の制御装置では、応答速度が非常に遅くなったり非常に速くなったりしてしまうのが防止される。
【0004】
【特許文献1】
特開平11−236831号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記公報に記載の制御装置では、吸気弁の開閉弁特性を変更するのに油圧アクチュエータを利用している。ところが、油圧アクチュエータを利用した場合、例えば油温に応じて作動油の粘度が変化する。この油温は機関運転中に頻繁に変動している。一方、作動油の粘度が変化すると、制御装置による開閉弁特性変更時の応答速度が変動してしまう。作動油の油温が頻繁に変動することにより制御装置による開閉弁特性変更時の応答速度は頻繁に変動するため、上記公報に記載の制御装置による制御を行ったとしても実際の応答速度を目標応答速度に保つことは困難である。
【0006】
したがって、本発明の目的は開閉弁特性変更時の応答速度を常に目標応答速度にすることができる可変動弁機構の制御装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、第1の発明では、内燃機関の吸気弁および排気弁の少なくとも一方の開閉弁特性を変更するための電動アクチュエータを具備し、上記電動アクチュエータに対する制御ゲインを大きくすると電動アクチュエータの応答速度が大きく変化する可変動弁機構の制御装置において、基準となる制御ゲインを用いたときの上記電動アクチュエータの実際の応答速度を検出するための応答速度検出手段を具備し、該応答速度検出手段によって検出された実際の応答速度と目標応答速度とに基づいて実際の応答速度が目標応答速度となるように上記基準となる制御ゲインを変更するようにした。
【0008】
第1の発明によれば、吸気弁または排気弁の開閉弁特性を変更するのに電動アクチュエータが用いられている。電動アクチュエータは油圧アクチュエータと異なり、油温の変化等によって電動アクチュエータの応答速度、すなわち開閉弁特性変更に対する応答速度が頻繁に変化してしまうことがない。さらに、実際の応答速度が目標応答速度となるように基準となる制御ゲインを変更することで、例え僅かに開閉弁特性変更に対する応答速度が変化しても、変化した応答速度を目標応答速度へと変更することができる。なお、弁の開閉弁特性とは、例えば開弁時期、開弁期間、開弁量、作用角、位相角を意味する。
【0009】
第2の発明では、第1の発明において、変更後の制御ゲインが基準となる制御ゲインとされる。
【0010】
第3の発明では、第1または第2の発明において、上記電動アクチュエータの応答速度はバッテリの電圧に応じて変化し、内燃機関の停止中にバッテリの電圧が大きく変化した場合には内燃機関始動直後における制御ゲインの変化量の上限値を通常時に設定される制御ゲインの変化量の上限値よりも大きく設定するようにした。
第3の発明によれば、内燃機関の停止中にバッテリの電圧が大きく変化した場合において開閉弁特性変更に対する応答速度が目標応答速度と大きく異なる場合には、上記応答速度を迅速に目標応答速度にすることができる。なお、内燃機関の停止中にバッテリの電圧が大きく変化する場合とは、例えばバッテリを交換した場合、バッテリが充電された場合等を意味する。
【0011】
第4の発明では、第1〜第3のいずれか一つの発明において、内燃機関の運転状態を最適にするために吸気弁および排気弁の少なくともいずれか一方の開閉弁特性を変化させるとき以外のときに該開閉弁特性を変化させるように電動アクチュエータに対して指令を出力する指令出力手段を具備し、該指令出力手段の出力に応じて電動アクチュエータが作動したときに電動アクチュエータの実際の応答速度を検出する。
電動アクチュエータの応答速度、すなわち開閉弁特性変更に対する応答速度の検出は、吸気弁または排気弁の開閉弁特性を変更するときに行われる。第4の発明によれば、内燃機関の運転状態を最適にするために吸気弁および排気弁の少なくともいずれか一方の開閉弁特性を変化させるとき以外のときにも吸気弁および排気弁の少なくともいずれか一方の開閉弁特性が変更せしめられるため、開閉弁特性変更に対する応答特性を検出する頻度を増加させることができる。
【0012】
第5の発明では、第4の発明において、上記指令出力手段は内燃機関に燃料が供給されていないときに作動する。
第5の発明によれば、指令出力手段によって開閉弁特性が変更されても、内燃機関の運転状態には影響を及ぼさない。なお、内燃機関に燃料が供給されていないときとは、例えば内燃機関の運転中に内燃機関に燃料が供給されないとき、および内燃機関が停止しているときを意味する。
【0013】
第6の発明では、第1〜第5のいずれか一つの発明において、上記制御ゲインの値が予め定められた上限値以上となった場合には、上記吸気弁および排気弁の少なくとも一方の開閉弁特性を内燃機関の出力が大きくなるような開閉弁特性にするようにした。
第7の発明では、第1〜第6のいずれか一つの発明において、上記制御ゲインが判定値以上となった場合には電動アクチュエータの性能が低下していると判断するようにした。
【0014】
第8の発明では、第7の発明において、上記判定値はバッテリの電圧に応じて変化する。
第9の発明では、第8または第9の発明において、上記判定値は内燃機関の油温に応じて変化する。
【0015】
第10の発明では、内燃機関の吸気弁および排気弁の少なくとも一方の開閉弁特性を目標開閉弁特性にするように作動する油圧アクチュエータを具備し、上記油圧アクチュエータに対する制御ゲインを大きくすると油圧アクチュエータの応答速度が大きく変化し、基準となる制御ゲインを用いたときの上記油圧アクチュエータの実際の応答速度を検出するための応答速度検出手段を具備し、該応答速度検出手段によって検出された実際の応答速度と目標応答速度とに基づいて実際の応答速度が目標応答速度となるように上記基準となる制御ゲインを変更するようにした可変動弁機構の制御装置において、内燃機関の運転状態を最適にするために吸気弁および排気弁の少なくともいずれか一方の開閉弁特性を変化させるとき以外のときに吸気弁および排気弁の少なくともいずれか一方の開閉弁特性が変化するように油圧アクチュエータに対して指令を出力する指令出力手段を具備し、該指令出力手段の出力に応じて油圧アクチュエータが作動したときに油圧アクチュエータの実際の応答速度を検出する。
第10の発明によれば、第4の発明と同様に、油圧アクチュエータの応答速度、すなわち開閉弁特性変更に対する応答速度を検出する頻度が増加する。
【0016】
第11の発明では、第10の発明において、上記指令出力手段は内燃機関に燃料が供給されていないときに作動する。
第12の発明では、第10または第11の発明において、上記制御ゲインの値が予め定められた上限値以上となった場合には、上記吸気弁および排気弁の少なくとも一方の開閉弁特性を内燃機関の出力が大きくなるような開閉弁特性にするようにした。
【0017】
第13の発明では、第10〜第12のいずれか一つの発明において、上記制御ゲインが判定値以上となった場合には油圧アクチュエータの性能が低下していると判断するようにした。
第14の発明では、第13の発明において、上記判定値は内燃機関の油温に応じて変化する。
第15の発明では、第1〜第14の発明において、上記開閉弁特性は作用角である。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。図1は本発明の可変動弁機構の制御装置が搭載された火花点火式内燃機関の断面図である。なお、本発明において用いられる可変動弁機構の制御装置は筒内噴射型の火花点火式内燃機関や圧縮自着火式のディーゼル内燃機関にも搭載可能である。
【0019】
図1を参照すると、機関本体1はシリンダブロック2と、このシリンダブロック2内で往復動するピストン3と、シリンダブロック2上に取付けられたシリンダヘッド4とを具備する。シリンダブロック2には複数の気筒5が形成され、各気筒5内にはシリンダブロック2、ピストン3、シリンダヘッド4によって画成される燃焼室6が形成される。
【0020】
各燃焼室6はシリンダヘッド4内に形成された吸気ポート7および排気ポート8に通じている。燃焼室6と吸気ポート7との間には吸気弁9が配置され、吸気弁9は燃焼室6と吸気ポート7との間の流路を開閉している。一方、燃焼室6と排気ポート8との間に排気弁10が配置され、排気弁10は燃焼室6と排気ポート8との間の流路を開閉している。吸気弁9は、後述する作用角変更機構11とロッカーアーム12とを介して吸気カム13によってリフトされ、排気弁10はロッカーアーム14を介して排気カム15によってリフトされる。吸気カム13は吸気カムシャフト16に取付けられ、一方、排気カム15は排気カムシャフト17に取付けられる。なお、本実施形態では、作用角変更機構11が吸気弁9側のみに設けられているが、排気弁10側に設けられてもよいし、吸気弁9側および排気弁10側の両方に設けられてもよい。
【0021】
次に、図2および図3を参照して、本発明の可変動弁機構の一つである作用角変更機構11について説明する。作用角変更機構11は、吸気弁9の開閉弁特性の一つである作用角を変更させることができる。なお、図2は作用角変更機構11の斜視図を示し、図3は可変動弁機構の制御装置の図である。また、作用角変更機構11は特開2001−263015号公報に記載された仲介駆動機構と同様な機構を有し、以下では簡単に説明する。図2に示した作用角変更機構11は内燃機関の一つの気筒5に対応する。作用角変更機構11は円筒形の入力部21と、この入力部21の軸線方向において入力部21の一方の側に配置される円筒形の第一揺動カム22と、入力部21の軸線方向において入力部21の上記一方の側とは反対側に配置される円筒形の第二揺動カム23とを具備する。これら入力部21、揺動カム22、23はその軸線を中心として軸線方向に延びる円筒状の貫通孔を有し、この貫通孔を支持パイプ24が貫通する。入力部21、揺動カム22、23はそれぞれ支持パイプ24によって支持され、且つそれぞれ支持パイプ24を中心に回動することができる。支持パイプ24はシリンダブロック4に固定される。また、支持パイプ24はその軸線を中心として軸線方向に延びる円筒状の貫通孔を有し、この貫通孔を制御シャフト25が貫通する。制御シャフト25は支持パイプ24の貫通孔内で、支持パイプ24の軸線方向に摺動可能である。
【0022】
入力部21の外周面からは入力部21の径方向に向かってアーム21a、21bが延び、これらアーム21a、21bの先端の間にローラ21cが配置される。ローラ21cは、図1に示したように吸気カム13のカム面13aに当接し、これにより入力部21はカム面13aの形状に応じて支持パイプ24周りで回動する。一方、揺動カム22、23の外周面からは揺動カム22、23の径方向に向かってノーズ22a、23aが延び、これらノーズ22a、23aはロッカーアーム12に当接可能である。
【0023】
さらに、入力部21および揺動カム21、22と制御シャフト25との間には制御機構(図示せず)が収容されている。この制御機構は、制御シャフト25を支持パイプ24に対して相対的に移動させると、入力部21と揺動カム22、23とを互いに反対方向に回動させる。特に、本実施形態では、制御シャフト25を支持パイプ24に対して方向Dに移動させると、入力部21のローラ21cと揺動カム22、23のノーズ22a、23aとの間の相対角度が大きくなるように入力部21と揺動カム22、23とが回動し、制御シャフト25を支持パイプ24に対して上記方向Dとは反対向きの方向Dに移動させると、入力部21のローラ21cと揺動カム22、23のノーズ22a、23aとの間の相対角度が小さくなるように入力部21と揺動カム22、23とが回動する。ローラ21cとノーズ22a、23aとの相対角度が大きくなると、ローラ21cとノーズ22a、23aとの間隔が長くなり、逆にローラ21cとノーズ22a、23aとの相対角度が小さくなるとローラ21cとノーズ22a、23aとの間隔が短くなる。
【0024】
一方、図1からわかるように、吸気弁9が吸気カム13によってリフトされる量はローラ21cとノーズ22a、23aとの間隔によって変わる。すなわち、ローラ21cとノーズ22a、23aとの間隔が長くなると、ローラ21cが吸気カム13のカム山部13bと当接するときに、ノーズ22a、23aが吸気弁9をリフトする期間が長くなると共にリフトする量が多くなる。逆に、ローラ21cとノーズ22a、23aとの間隔が短くなると、ローラ21cが吸気カム13のカム山部13bと当接するときに、ノーズ22a、23aが吸気弁9をリフトする期間が短くなると共にリフトする量も少なくなる。すなわち、ローラ21cとノーズ22a、23aとの間隔が長くなると、吸気弁9の作用角が大きくなると同時に吸気弁9のリフト量も大きくなり、一方、ローラ21cとノーズ22a、23aとの間隔が短くなると、吸気弁9の作用角が小さくなると同時に吸気弁9のリフト量も小さくなる。なお、以下では作用角のみを例にとって説明する。
【0025】
したがって、作用角変更機構11では、制御シャフト25を第一方向Dに移動させると、吸気弁9の作用角が大きくなり、制御シャフト25を第二方向Dに移動させると吸気弁9の作用角が小さくなる。
【0026】
また、図3に示したように、制御シャフト25の一方の端部には電動アクチュエータ26が連結されている。この電動アクチュエータ26は電子制御ユニット(ECU)27に接続されている。電子制御ユニット27は、リードオンリメモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、マイクロプロセッサ(CPU)、入力ポート、出力ポートを相互に双方向性バスで接続した公知の構成のマイクロコンピュータとして構成される。制御シャフト25の他方の端部近傍には、制御シャフト25の軸線方向の位置を検出するための位置センサ28が配置される。この位置センサ28により制御シャフト25の位置および制御シャフト25の移動速度を検出することができる。
【0027】
電動アクチュエータ26は電子制御ユニット27からの制御パルス信号を入力し、この制御パルス信号に応じてバッテリ29への接続がオンとオフの間で切り替えられ、これに応じて制御シャフト25を移動させる。例えば、電子制御ユニット27からの制御パルス信号がオンになると、電動アクチュエータ26にバッテリ29から電力が供給され、電動アクチュエータ26は制御シャフト25を図2の方向Dに移動させ、ローラ21cとノーズ22a、23aとの間隔を短くさせる。また、電子制御ユニット27からの制御パルス信号がオフになると、電動アクチュエータ26へのバッテリ29からの電力の供給が遮断され、電動アクチュエータ26は制御シャフト25を図2の方向Dに移動させ、ローラ21cとノーズ22a、23aとの間隔を長くさせる。電子制御ユニット27は、上記制御パルス信号のオン・オフデューティ比(信号がオンになっている時間とオフになっている時間との合計に占める信号オン時間の割合。以下、デューティ比と称す)を変化させることによりローラ21cとノーズ22a、23aとの間隔を変化させる。
【0028】
次に、吸気弁9の作用角を目標作用角にする場合の制御について説明する。本実施形態の制御装置では上述したように、吸気弁9の作用角と制御シャフト25の位置とは相関関係がり、吸気弁9の作用角を目標作用角にするためには、制御シャフト25の位置を上記目標作用角に対応する目標位置にすればよい。この場合、吸気弁9の実際の作用角と目標作用角との差は制御シャフト25の実際の位置と目標位置との距離に対応する。
【0029】
吸気弁9の作用角を目標作用角にする場合、すなわち制御シャフト25の位置を目標位置にする場合には、まず、位置センサ28によって制御シャフト25の位置が検出され、検出された制御シャフト25の位置が電子制御ユニット27に送信される。そして、電子制御ユニット27において位置センサ28によって検出された制御シャフト25の実際の位置と目標位置との間の距離が求められる。次いで、求められた距離に基づいて電動アクチュエータ26を作動させるための基本値が算出される。この基本値は、例えば検出された距離に係数を乗算したものである。なお、この基本値は、検出された距離だけでなく、検出された距離を時間で微分した値や、検出された距離を時間で積分した値を利用して算出されてもよい。
【0030】
このようにして算出された基本値に電子制御ユニット27に保存されている制御ゲインを乗算して制御値が算出され、この制御値に基づいて電動アクチュエータ26が作動される。通常、この制御値の絶対値が大きいほど電動アクチュエータ26は制御シャフト25を単位時間当たりに大きく移動させ、この制御値の絶対値が小さいほど電動アクチュエータ26は制御シャフト25を単位時間当たりに小さく移動させる。すなわち、算出された基本値の絶対値および制御ゲインが大きいほど電動アクチュエータ26による単位時間当たりの制御シャフト25の移動量が大きくなり、算出された基本値の絶対値および制御ゲインが小さいほど電動アクチュエータ26による単位時間当たりの制御シャフト25の移動量が小さくなる。このような操作を繰り返すことによって、吸気弁9の作用角が目標作用角に到達せしめられる。
【0031】
ところで、上述したような操作を繰り返すことによって、吸気弁9の作用角は最終的には目標作用角に到達するが、吸気弁9の作用角が目標作用角に到達するのが遅いと、内燃機関の運転状態を最適に維持することができなくなってしまう。例えば、内燃機関に対して突然大きな出力が要求されて吸気弁9の目標作用角が大きく変化しても、吸気弁9の実際の作用角がその目標作用角に到達するのが遅いと、迅速に内燃機関の出力を大きくすることができない。
【0032】
このため、吸気弁9の目標作用角を変更した場合に、吸気弁9の実際の作用角を迅速に目標作用角に到達させる必要がある。言い換えると、制御シャフト25の目標位置を変更した場合に、制御シャフト25の実際の位置を迅速に目標位置に移動させる必要がある。ここで、吸気弁9の目標作用角の変化量に対する吸気弁9の実際の作用角の変化量を吸気弁9の応答速度と称すると、この吸気弁9の応答速度を常に所定の目標応答速度に維持することが好ましい。すなわち、制御シャフト25の目標位置の変化距離に対する制御シャフト9の実際の移動距離を電動アクチュエータ26の応答速度と称すると、この電動アクチュエータ26の応答速度を常に所定の目標応答速度に維持することが好ましい。
【0033】
そこで、本発明の第一実施形態の制御装置では、応答速度検出手段として上述した位置センサ28が用いられ、この位置センサ28によって電子制御ユニット27に保存されている制御ゲインを用いたときの電動アクチュエータ26の実際の応答速度が検出せしめられる。そして、検出された電動アクチュエータ26の実際の応答速度と目標応答速度とに基づいて実際の応答速度が目標応答速度となるように制御ゲインが変更せしめられる。すなわち、検出された電動アクチュエータ26の実際の応答速度が目標応答速度よりも遅い場合には、実際の応答速度と目標応答速度との差または比に応じて制御ゲインが増大せしめられ、検出された電動アクチュエータ26の実際の応答速度が目標応答速度よりも速い場合には、実際の応答速度と目標応答速度との差または比に応じて制御ゲインが減少せしめられる。
【0034】
上述したように、制御ゲインを大きくすると電動アクチュエータ26は単位時間当たりの制御シャフト25の移動量を大きくさせ、よって電動アクチュエータ26の応答速度を速くさせる。一方、制御ゲインを小さくすると電動アクチュエータ26は単位時間当たりの制御シャフト25の移動量を小さくさせ、よって電動アクチュエータ26の応答速度を遅くさせる。これにより、電動アクチュエータ26の実際の応答速度は目標応答速度に近づき、このような操作を繰り返すことにより実際の応答速度が目標応答速度とほぼ同一になる。
【0035】
また、本実施形態では、実際の応答速度と目標応答速度との差が大きい場合には制御ゲインの変化量(増加量または減少量)が大きくされ、実際の応答速度と目標応答速度との差が小さい場合には制御ゲインの変化量が小さくされる。一般に、制御ゲインの変化量が大きいほど電動アクチュエータ26の応答速度が大きく変化するので、上述したように実際の応答速度と目標応答速度との差に応じて制御ゲインの変化量を変更することにより、電動アクチュエータ26の応答速度を迅速に目標応答速度にすることができる。なお、本実施形態の可変動弁機構の制御装置では、目標応答速度は予め定められた一定の値である。
【0036】
なお、上記説明において、吸気弁9の目標応答速度および電動アクチュエータ26の目標応答速度を一定の値としたが、これら目標応答速度は一定範囲内の値とされてもよい。この場合、例えば電磁アクチュエータ26の実際の応答速度が第一所定値と該第一所定値よりも大きい第二所定値との間にある場合には制御ゲインを変更させず、実際の応答速度が第二所定値よりも大きい場合には制御ゲインを小さくし、実際の応答速度が第一所定値よりも小さい場合には制御ゲインを大きくする。
【0037】
また、電動アクチュエータ26の応答速度は、電子制御ユニット27において算出される単位時間当たりにおける制御シャフト25の目標位置の変化距離と、位置センサ28によって検出される単位時間当たりにおける制御シャフト25の実際の位置の移動距離との比として算出される。あるいは、電動アクチュエータ26の応答速度は、このようにして算出された比の一定時間における平均であってもよい。
【0038】
次に、第一実施形態の可変動弁機構の制御装置における電動アクチュエータ26の応答速度制御について説明する。まず、電子制御ユニット27において内燃機関の運転状態に応じて吸気弁9の目標作用角が算出され、この目標作用角に対応する制御シャフト25の目標位置が算出される。算出された制御シャフト25の目標位置が制御シャフト25の実際の位置と異なる場合には、目標位置と実際の位置との距離に基づいて基本値が算出される。算出された基本値に電子制御ユニット27のRAMに保存されている基準となる制御ゲインが乗算され、制御値が算出される。このようにして算出された制御値が電動アクチュエータ26に送信され、この制御値に基づいて電動アクチュエータ26が制御シャフト25の位置を目標位置へと近づけるように制御シャフト25を移動させる。
【0039】
このように電動アクチュエータ26が制御シャフト25を移動させている間に、電子制御ユニット27において単位時間当たりの制御シャフト25の目標位置の変化距離ΔDtが算出され、一方、位置センサ28によって単位時間当たりの制御シャフト25の実際の位置の移動距離ΔDが検出される。このようにして求められた単位時間当たりの目標位置の変化距離ΔDtと単位時間当たりの実際の移動距離ΔDとから応答速度RsがΔD/ΔDtとして算出される。そして、この応答速度Rsが予め定められた第一所定値Rs1よりも小さい場合には、制御ゲインGaが変化量ΔGだけ増加せしめられる。この変化量ΔGは予め定められた値であってもよいし、応答速度Rsに基づいて算出されてもよいし、第一所定値Rs1から応答速度Rsを減算した値に基づいて算出されてもよい。ただし制御ゲインGaを変化量ΔGだけ増加させると、制御ゲインGaの値が予め定められた上限値Gu以上となる場合には制御ゲインGaは上限値Guと同一の値にせしめられる。こうすることにより、制御ゲインGaが発散してしまうことが防止される。一方、応答速度Rsが上記第一所定値Rs1よりも大きい値である第二所定値Rs2よりも大きい場合には、制御ゲインGaが変化量ΔGだけ減少せしめられる。この場合も、変化量ΔGは予め定められた値であってもよいし、応答速度Rsに基づいて算出されてもよいし、応答速度Rsから第二所定値Rs2から減算した値に基づいて算出されてもよい。
【0040】
そして、このようにして算出された制御ゲインGaによって基準となる制御ゲインGaが更新され、更新された制御ゲインGaが電子制御ユニット27のRAMに保存される。そして、次回の制御量の算出時には更新された制御ゲインGaが利用される。このような操作を繰り返すことによって、吸気弁9の作用角を目標応答速度で目標作用角に到達させることができるようになる。
【0041】
次に、図4を参照して、応答速度制御の制御ルーチンについて説明する。まず、ステップ101で検出条件が成立しているか否かが判定される。ここで、検出条件が成立しているときとは、電動アクチュエータ26の応答速度を検出することができるときであり、より詳細には、吸気弁9の実際の作用角と目標作用角とが一定角度以上異なっているとき、あるいは電動アクチュエータ26が制御シャフト25を移動させているときである。ステップ101で検出条件が成立していないと判定された場合には制御ルーチンが終了せしめられる。一方、ステップ101で検出条件が成立していると判定された場合にはステップ102へと進む。ステップ102では、電子制御ユニット27において単位時間当たりの目標位置の変化距離ΔDtが算出される。次いでステップ103では、位置センサ28によって単位時間当たりの制御シャフト25の実際の位置の移動距離ΔDが検出される。次いでステップ104では、応答速度RsがΔD/ΔDtとして算出されてステップ105へと進む。
【0042】
次いで、ステップ105では算出された応答速度Rsが第一所定値Rs1よりも小さいか否かが判定され、応答速度Rsが第一所定値Rs1よりも小さいと判定された場合にはステップ106へと進む。ステップ106では、元の制御ゲインGaに変化量ΔGを加えた値が新たな制御ゲインGaとして更新され、電子制御ユニット27のRAMに保存され、ステップ109へと進む。一方、ステップ105において応答速度Rsが第一所定値Rs1以上であると判定された場合にはステップ107へと進む。ステップ107では、応答速度Rsが第二所定値Rs2よりも大きいか否かが判定され、応答速度Rsが第二所定値Rs2よりも大きいと判定された場合にはステップ108へと進む。ステップ108では元の制御ゲインGaから変化量ΔGが減算された値が新たな制御ゲインGaとして更新され、電子制御ユニット27のRAMに保存されステップ109へと進む。一方、ステップ107において、応答速度Rsが第二所定値Rs2以下であると判定された場合にはステップ109へと進む。
【0043】
ステップ109では、制御ゲインGaが上限値Gu以上であるか否かが判定され、制御ゲインGaが上限値Guよりも小さい場合には制御ルーチンが終了せしめられる。一方、ステップ109において制御ゲインGaが上限値Gu以上であると判定された場合には、ステップ110へと進む。ステップ110では、制御ゲインGaの値が上限値Guにされ、電子制御ユニット27のRAMに保存され、制御ルーチンが終了せしめられる。
【0044】
ところで、第一実施形態の可変動弁機構の制御装置のように、吸気弁9の作用角を変更することができる場合、吸気弁9の作用角を大きくすると内燃機関の燃焼室6への吸気量が増大し、逆に、吸気弁9の作用角を小さくすると燃焼室6への吸気量が減少する。したがって、吸気弁9の作用角が小さい状態で可変動弁機構の制御装置が作動しなくなってしまうと、燃焼室6への吸気量は少ないまま維持されてしまう。このような状態になると、大気中から吸気ポートへ流入する吸入空気量を調整することができるスロットル弁(図示せず)が内燃機関の吸気通路に設けられている場合に、このスロットル弁を全開にしても燃焼室6への吸気量を多くすることはできない。燃焼室6への吸気量が少ないまま維持されてしまうと、内燃機関の出力は小さいまま変化しなくなってしまう。
【0045】
このように吸気弁9の作用角を変更することができなくなってしまう場合としては、電動アクチュエータ26の性能が低下していることが考えられる。このような場合、電動アクチュエータ26をバッテリ29に接続して電力を供給しても、電動アクチュエータ26が加えた電力に対応するだけ作動しない。したがって、第一実施形態のような制御を行っている場合、電動アクチュエータ26の性能が低下していると、制御ゲインの値が同じであっても、電動アクチュエータ26の性能が低下していないときに比べて電動アクチュエータ26の応答速度が遅い。逆に、電動アクチュエータ26の目標応答速度がほぼ一定のままであるにも関わらず、電動アクチュエータ26に対する制御ゲインが大きくなっている場合には電動アクチュエータ26の性能が低下している。
【0046】
そこで、本発明の第二実施形態の可変動弁機構の制御装置では、上記第一実施形態における制御ゲインの上限値Guの替わりに、予め定められた臨界上限値Gcが設定される。そして、制御ゲインGaの値がこの臨界上限値Gc以上となった場合には、運転状態に基づく吸気弁9の開閉弁特性の制御を中止し、吸気弁9の開閉弁特性を内燃機関の出力が大きくなるような開閉弁特性に固定するようにした。特に、本実施形態では、吸気弁9の作用角を設定可能な範囲内で最大となるようにした。このようにすることで、電動アクチュエータ26の性能が低下している場合には、吸気弁9の作用角が最大の状態で固定される。こうして、内燃機関の出力が小さいまま変化しなくなってしまうことが防止される。なお、この場合、燃焼室6内への吸気量の調整はスロットル弁によって行われる。
【0047】
次に、本発明の第三実施形態の可変動弁機構の制御装置について説明する。第三実施形態の制御装置は基本的に第一実施形態の制御装置と同様である。第三実施形態の制御装置では、変化量ΔGが応答速度Rsに基づいて、または目標応答速度と応答速度Rsとの差に基づいて算出される。以下では、変化量ΔGが目標応答速度(所定値Rs1、Rs2)と応答速度Rsとの差に基づいて算出される場合を例にとって説明する。
【0048】
この場合、変化量ΔGは上記所定値Rs1、Rs2と応答速度との差分ΔRs(Rs1−RsまたはRs−Rs2)に予め定められた係数Kを乗算することによって算出される。ただし、算出された変化量ΔGの値が大きすぎると、電動アクチュエータ26の応答速度を急激に速めることになってしまい、電動アクチュエータ26に対する負荷が大きくなってしまう。このため、変化量ΔGには変化量上限値ΔGcが設けられ、算出された変化量ΔGの値がこの変化量上限値ΔGcよりも大きい場合には、変化量ΔGの値が変化量上限値ΔGcと同一の値にせしめられる。
【0049】
ところで、上述したように電動アクチュエータ26はバッテリ29によって電圧が加えられ、この電圧によって制御シャフト25を駆動している。したがって、上述した制御量が一定であってもバッテリ29の電圧に応じて電動アクチュエータ26が制御シャフト25を移動させる量が異なる。すなわち、電動アクチュエータ26の応答速度はバッテリの電圧に応じても変化する。より詳細には、バッテリ29の電圧が高いと電動アクチュエータ26の応答速度が速くなり、逆に、バッテリ29の電圧が低いと電動アクチュエータ26の応答速度が遅くなる。したがって、例えばバッテリ29を交換した場合や、バッテリ29を充電した場合、または長時間に渡ってバッテリ29が放電した場合等、内燃機関の停止中にバッテリ29の電圧が大きく変化した場合、バッテリ29の電圧変化前には電動アクチュエータ26の実際の応答速度が目標応答速度となっていても、バッテリ29の電圧変化後には電動アクチュエータ26の実際の応答速度が目標応答速度と大きく異なってしまう。したがって、バッテリ29の電圧変化後には電動アクチュエータ26の実際の応答速度を迅速に目標応答速度にする必要がある。
【0050】
そこで、第三実施形態の制御装置では、内燃機関の停止中にバッテリ29の電圧が大きく変化した場合、その後の内燃機関始動直後における制御ゲインの変化量上限値を通常時に設定される変化量上限値ΔGcよりも大きく設定するようにした。すなわち、上記場合には制御ゲインの変化量ΔGの上限値が、通常時に設定される変化量上限値ΔGcよりも大きい暫定変化量上限値ΔGc’に設定される。これにより、バッテリ29の交換時等に電動アクチュエータ26の実際の応答速度が目標応答速度と大きく異なっている場合に、電動アクチュエータ26の実際の応答速度を迅速に目標応答速度にすることができる。なお、内燃機関始動直後とは、内燃機関が始動されてから所定時間が経過するまでであってもよいし、変化量ΔGが変化量上限値ΔGc以下の値に安定するまでであってもよい。
【0051】
次に、図5を参照して第三実施形態における制御ゲインの変化量の設定制御の制御ルーチンについて説明する。まず、ステップ201において図4のステップ104において算出された応答速度Rsと所定値Rs1、Rs2とから差分ΔRsが算出される。次いで、ステップ202では差分ΔRsに係数Kを乗算して変化量ΔGが算出される。次いでステップ203では、バッテリ29の電圧が大きく変化してから所定時間以内であるか否かが判定され、所定時間以内である場合にはステップ204へと進む。ステップ204では変化量ΔGが暫定変化量上限値ΔGc’よりも大きいか否かが判定され、暫定変化量上限値ΔGc’よりも大きいと判定された場合にはステップ205へと進む。ステップ205では変化量ΔGの値が暫定変化量上限値ΔGc’の値にされて、制御ルーチンが終了せしめられる。一方、ステップ204において変化量ΔGが暫定変化量上限値ΔGc’以下であると判定された場合には制御ルーチンが終了せしめられる。また、ステップ203において、所定時間以内ではないと判定された場合にはステップ206へと進む。ステップ206では変化量ΔGが変化量上限値ΔGcよりも大きいか否かが判定され、変化量上限値ΔGcよりも大きいと判定された場合にはステップ207へと進む。ステップ207では変化量ΔGの値が変化量上限値ΔGcの値にされて、制御ルーチンが終了せしめられる。一方、ステップ206において変化量ΔGが変化量上限値ΔGc以下であると判定された場合には制御ルーチンが終了せしめられる。
【0052】
ところで、上述したように電動アクチュエータ26の性能が低下していると、電動アクチュエータ26による制御シャフト25の移動量が小さくなり、遂には電動アクチュエータ26が作動しなくなってしまう。したがって、このように電動アクチュエータ26が作動しなくなってしまうことのないように、電動アクチュエータ26の性能がある程度低下したら、電動アクチュエータ26を修理または交換する必要がある。
【0053】
このため、本発明の第四実施形態では、制御ゲインが判定値以上となった場合には電動アクチュエータ26の性能が低下していると判断するようにした。第一実施形態のような制御装置では、電動アクチュエータ26が正常な状態であれば、制御ゲインはほぼ一定値である。ところが、電動アクチュエータ26の性能が低下していると、電動アクチュエータ26を目標応答速度で作動させるために制御ゲインが増大せしめられる。そしてこの制御ゲインが判定値以上となった場合には電動アクチュエータ26の性能が低下していると判断される。なお、判定値とは電動アクチュエータ26の性能が低下していなければ、通常、制御ゲインの値が超えることのないような値である。
【0054】
なお、上述したように制御ゲインはバッテリ29の電圧によって変化する。例えば、バッテリ29の電圧が低くなった場合には、電動アクチュエータ26の応答速度を目標応答速度に維持するために制御ゲインは大きくされる。ところが、このようにして制御ゲインが大きくなると、電動アクチュエータ26の性能が低下していなくても制御ゲインが大きくなって制御ゲインが判定値を超えてしまい、電動アクチュエータ26の性能が低下していると判断されてしまうことがある。
【0055】
そこで、第四実施形態の第一変更例では、バッテリ29の電圧に応じて判定値が変化せしめられる。より詳細には、バッテリ29の電圧が低くなると制御ゲインが大きくなるので、高くなった電圧に応じて判定値が大きくされ、逆に、バッテリ29の電圧が高くなると、制御ゲインが小さくなるので、判定値は大きくされない。これによりバッテリ29の電圧の変化によって制御ゲインが判定値を超えてしまうことが防止され、電動アクチュエータ26の性能の低下をより正確に判断することができるようになる。あるいは、第四実施形態の第一変更例では、バッテリ29の電圧が著しく低下した場合には、電動アクチュエータ26の性能低下の判断を中止してもよい。
【0056】
ところで、制御シャフト25を支持する支持パイプ24との間には作動油が進入しており、この作動油によって制御シャフト25と支持パイプ24との間で潤滑が行われている。ところが、作動油は温度によってその粘度が変化する。より詳細には、作動油の温度が上昇すると作動油の粘度が小さくなり、逆に作動油の温度が低下すると作動油の粘度が大きくなる。したがって、第一実施形態の制御装置では電動アクチュエータ26の応答速度を目標応答速度に維持するために、作動油の温度が高いときには電動アクチュエータ26に対する負荷が小さくなることにより制御ゲインは小さくされ、作動油の温度が低いときには電動アクチュエータ26に対する負荷が大きくなることにより制御ゲインが大きくされる。したがって、この場合にも電動アクチュエータ26の性能低下とは無関係に制御ゲインが判定値以上となってしまうことがある。
【0057】
そこで、第四実施形態の第二変更例では、内燃機関の油温に応じて判定値が変化せしめられる。より詳細には、内燃機関の油温が高くなると、制御ゲインが小さくなるので判定値は大きくされず、逆に、油温が低くなると、制御ゲインが大きくなるので、低くなった油温に応じて判定値が大きくされる。これによりこの場合にも電動アクチュエータ26の性能低下とは無関係に制御ゲインが判定値以上となってしまうことが防止される。なお、第四実施形態の第二変更例では、油温が所定温度よりも高い場合における高温時判定値と油温が所定温度よりも低い場合における低温時判定値とを別々に有し、油温が高い場合には高温時判定値と制御ゲインとを比較することによって電動アクチュエータ26の性能低下を判断し、油温が低い場合には低温時判定値と制御ゲインとを比較することによって電動アクチュエータ26の性能低下を判断してもよい。
【0058】
次に、第四実施形態における電動アクチュエータ26の性能低下判断制御について説明する。まず、バッテリ29の電圧に対する電動アクチュエータ26の判定値用の補正値Abが実験的に求められ、予めマップとして電子制御ユニット27のROMに保存される。また、内燃機関の油温に対する電動アクチュエータ26の判定値用の補正値Aoが実験的に求められ、予めマップとして電子制御ユニット27のROMに保存される。また、バッテリ29の電圧および内燃機関の油温とマップとからそれぞれ補正値Ab、Aoが算出され、これら補正値Ab、Aoを予め定められた判定値Gapに加算した値が補正後判定値Gapaとして算出される。そして、制御ゲインGaが補正後判定値Gapa以上である場合には、電動アクチュエータ26の性能が低下していると判断され、制御ゲインGaが補正後判定値Gapaよりも小さい場合には、電動アクチュエータ26は正常であると判断される。
【0059】
次に、図6を参照して電動アクチュエータの性能低下判断制御の制御ルーチンについて説明する。まず、ステップ301においてバッテリ29の電圧に基づく補正値Abと、油温に基づく補正値Aoとが算出される。次いで、ステップ302では予め定められた判定値Gapに補正値Ab、Aoを加えて補正後判定値Gapaが算出される。次いで、ステップ303において制御ゲインGaが判定値Gapa以上であるか否かが判定される。制御ゲインGaが判定値Gapa以上であると判定された場合にはステップ304へと進む。ステップ304では電動アクチュエータ26の性能が低下していることがユーザに表示され、制御ルーチンが終了せしめられる。一方、ステップ303において、制御ゲインGaが判定値Gapaよりも小さいと判定された場合には制御ルーチンが終了せしめられる。
【0060】
ところで、通常、電子制御ユニット27では機関負荷や機関回転数等に応じて内燃機関の運転状態が最適になるようにするために目標作用角を変更している。したがって、内燃機関の運転状態が目標作用角を変更する必要のない運転状態にあるときには目標作用角を変更しない。一方、目標作用角が変更されないと電動アクチュエータ26の応答速度の検出を実行することができず、よって電動アクチュエータ26に対する制御ゲインの設定や、電動アクチュエータ26の性能低下の判断を行うことができない。
【0061】
そこで、本発明の第五実施形態の可変動弁機構の制御装置では、指令出力手段によって内燃機関の運転状態を最適にするために吸気弁9の作用角を変化させるとき以外のときに吸気弁9の作用角を変化させるように電動アクチュエータ27に対して電子制御ユニット27から指令が出力せしめられる。すなわち、内燃機関の通常運転時には吸気弁9の作用角が変更されないようなときに、強制的に吸気弁9の作用角が変更せしめられる。より詳細には、内燃機関の通常運転時には吸気弁9の目標作用角が変更されないようなときに、吸気弁9の目標作用角が変更せしめられる。これにより電動アクチュエータ26の応答速度の検出を実行する機会が増え、よって電動アクチュエータ26に対する制御ゲインの設定や、電動アクチュエータ26の性能低下の判断を行う回数が増加し、より正確に制御ゲインの設定や性能低下の判断を行うことができるようになる。
【0062】
また、指令出力手段は内燃機関に燃料が供給されていないときに作動するのが好ましい。すなわち、内燃機関に燃料が供給されていないときに内燃機関の運転状態とは無関係に吸気弁9の作用角を変更するのが好ましい。このように内燃機関に燃料が供給されていないときに吸気弁9の作用角を変更しても、内燃機関の運転には影響が及ぼされず、吸気弁9の作用角を強制的に変更したことによって内燃機関の運転状態が悪化してしまうことが防止される。なお、内燃機関に燃料が供給されていないときとは、内燃機関が停止しているとき、特に内燃機関の始動直前であってもよいし、内燃機関の減速時等に一時的に内燃機関の燃焼室6に燃料が供給されないときであってもよい。
【0063】
図7を参照して、第五実施形態における応答速度制御の制御ルーチンについて説明する。なお、ステップ404〜ステップ412は図4のステップ102〜ステップ110と同様であるため説明を省略する。ステップ401では、通常の検出条件が成立しているか否かが判定される。ここで、通常の検出条件が成立しているときとは、例えば内燃機関の運転状態に応じて目標作用角が変更せしめられるときである。ステップ401において、検出条件が成立していると判定された場合にはステップ404へと進む。ステップ401において、検出条件が成立していないと判定された場合にはステップ402へと進む。ステップ402では、内燃機関の燃焼室6への燃料供給が停止されているか否かが判定される。ステップ402において燃料供給が停止されていると判定された場合にはステップ403へと進む。ステップ403では、内燃機関の運転状態とは無関係に、電動アクチュエータ6の応答速度を検出するために、目標作用角が変更せしめられ、ステップ404へと進む。一方、ステップ402において、燃料供給が停止されていないと判定された場合には制御ルーチンが終了せしめられる。
【0064】
次に、図8を参照して本発明の第六実施形態の可変動弁機構の制御装置について説明する。なお図8は、本発明の位相角変更機構31の構成を示す説明図である。図中、31は位相角変更機構、32はオイルコンロールバルブ(油圧アクチュエータ。以下、OCVと称す)、33は作動油ポンプである。
【0065】
位相角変更機構31は、いわゆるベーン式位相角変更機構であり、内燃機関のクランク軸(図示せず)からベルトにより回転駆動されるタイミングプーリ35と、そのタイミングプーリ35と一体になって回転駆動されるハウジング36と、このハウジング36内に回動可能に配置され、ハウジング36内に進角油圧室37と遅角油圧室38とを区画形成する、カム軸に連結されたベーン体39とを備えている。ベーン式位相角変更機構31では、上記進角油圧室37と遅角油圧室38とに作動油を供給することにより、ハウジング36とベーン体39とを相対的に回動させてクランク軸とカム軸との回転位相を変化させて吸気弁9の開閉弁特性の一つである位相角を変更する。すなわち、進角油圧室37に作動油を供給するとともに遅角油圧室38から作動油を排出することにより、ベーン体39をハウジング36に対して位相角が進角する側に相対回動させ、遅角油圧室38に作動油を供給し進角油圧室37から作動油を排出することにより、ベーン体39をハウジング36に対して位相角が遅角する方向に相対回動させる。また、位相角を一定の位相角に維持する場合には進角油圧室37と遅角油圧室38との内部の作動油圧力を同じ圧力に制御することにより、ハウジング36とベーン体39との相対位置を一定に保持する。
【0066】
このような各油圧室37、38内の作動油圧力の制御、すなわちこれら油圧室37、38への作動油の供給制御はOCV32によって行われる。OCV32は、スプール40を有するスプール弁であり、進角油圧室37に通じる油圧ポート40a、遅角油圧室38へ通じる油圧ポート40b、機関出力軸に駆動される作動油ポンプ33に接続されたポート40c及び2つのドレーンポート40d、40eを備えている。OCV32のスプール40はポート40aと40bのうちの何れかをポート40cに連通し、他方をドレーンポートに接続するように動作する。
【0067】
すなわち、図8においてスプール40が右方向に移動すると、進角油圧室37に連通するポート40aはポート40cを介して作動油ポンプ33に接続され、ドレーンポート40dは閉鎖される。また、この時同時に遅角油圧室38に通じるポート40bはドレーンポート40eに連通する。このため、位相角変更機構31の進角油圧室37には、作動油ポンプ33から作動油が流入し、進角油圧室37内の油圧を上昇させてベーン体39を図8の矢印R方向(進角方向)に押動する。また、この時遅角油圧室38内の作動油はOCV32のポート40bを通りドレーンポート40eから排出される。このため、ベーン体39はハウジング36に対して図8のR方向に回動する。
【0068】
また、図8において逆にスプール40が左方向に移動すると、ポート40bはポート40cに接続され、ポート40aはドレーンポート40dに接続される。これにより、遅角油圧室38には作動油が流入し、進角油圧室37からは作動油が排出されるため、ベーン体39はハウジング36に対して図8の矢印Rとは逆の方向に回動する。
【0069】
また、スプール40が図8に示した中立位置にある時は、ポート40a、40bは両方とも閉鎖される。図8に41で示すのは、スプール40を駆動するリニアソレノイドアクチュエータである。リニアソレノイドアクチュエータ41は電子制御ユニット27からの制御パルス信号を入力し、この制御パルス信号に応じてスプール40を移動させることにより、ベーン体39の位置、すなわち位相角を変更する。例えば、リニアソレノイドアクチュエータ41は電子制御ユニット27からの制御パルス信号がオンになると、スプール40を図8右方向に移動させ、進角油圧室37に作動油を流入させる。また、リニアソレノイドアクチュエータ41は電子制御ユニット27からの制御パルス信号がオフになると、スプール40を図8左方向に移動させ、遅角油圧室38に作動油を流入させる。電子制御ユニット27は、デューティ比を変化させることにより油圧室37と38とに供給する油量を制御する。
【0070】
このようにして、第六実施形態の制御装置では、第一実施形態の制御装置と同様に開閉弁特性、および応答速度が制御される。すなわち、第六実施形態の制御装置では、吸気弁9の位相角と制御シャフト25の位置とは相関関係がり、吸気弁9の作用角を目標位相角にするためには、ハウジング36とベーン体39との相対位置を上記目標位相角に対応する目標相対位置にすればよい。
【0071】
ハウジング36とベーン体39との相対位置を目標相対位置にする場合、まず、ハウジング36とベーン体39との相対位置が検出される。そして、検出された相対位置と目標相対位置との間の角度差が求められる。次いで、求められた角度差に基づいて基本値が算出され、この基本値に制御ゲインが乗算されて制御値が算出される。この制御値に基づいてOCV32が作動される。また、吸気弁9の位相角の実際の応答速度が検出せしめられ、検出された吸気弁9の位相角の実際の応答速度と目標応答速度とに基づいて実際の応答速度が目標応答速度となるように制御ゲインが変更せしめられる。このように第六実施形態の制御装置では、第一実施形態の制御装置と同様な方法で吸気弁9の位相角が変更せしめられる。
【0072】
また、第六実施形態の制御装置は第一実施形態、第二実施形態、第一変更例を除く第四実施形態、第五実施形態の制御装置と組み合わせて使用することができる。また、上記説明では電動アクチュエータによって作用角を変更し、油圧によって位相角を変更した例を示したが、作用角および位相角はいずれのアクチュエータによって変更さてもよい。
【0073】
なお、本明細書において、吸気弁9の作用角とは、吸気弁9が開いている期間にクランクシャフトの回転する角度を意味するものであり、吸気弁9の開弁期間とほぼ同義である。また、吸気弁9のリフト量とは、吸気弁9が開くときにおける吸気弁9の移動量である。さらに、吸気弁9の位相角とは吸気弁9が最も開いているときのクランクシャフトの回転位相を意味するものであり、開弁時期、バルブタイミングとほぼ同義である。
【0074】
【発明の効果】
第1〜第9の明によれば、開閉弁特性変更に対する応答速度が頻繁に変化してしまうことがなく、且つその応答速度が変化しても変化した応答速度が目標応答速度へと変更されるため、開閉弁特性変更に対する応答速度を常に目標応答速度にすることができる。また、第10〜第15の発明によれば、開閉弁特性変更に対する応答速度を検出する頻度が増加するため、開閉弁特性変更に対する応答速度を常に目標応答速度にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態の可変動弁機構の制御装置が搭載された内燃機関の断面図である。
【図2】作用角変更機構の斜視図である。
【図3】第一実施形態の可変動弁機構の制御装置の図である。
【図4】第一実施形態の応答速度制御のフローチャートである。
【図5】制御ゲインの変化量の設定制御のフローチャートである。
【図6】電動アクチュエータの性能低下判断制御のフローチャートである。
【図7】第五実施形態の応答速度制御のフローチャートである。
【図8】第六実施形態の可変動弁機構の制御装置の図である。
【符号の説明】
1…内燃機関
9…吸気弁
11…作用角変更機構
10…排気弁
13…吸気カム
17…排気カム
26…電動アクチュエータ
27…電子制御ユニット
28…位置センサ
28…バッテリ

Claims (15)

  1. 内燃機関の吸気弁および排気弁の少なくとも一方の開閉弁特性を変更するための電動アクチュエータを具備し、上記電動アクチュエータに対する制御ゲインを大きくすると電動アクチュエータの応答速度が大きくなる可変動弁機構の制御装置において、
    基準となる制御ゲインを用いたときの上記電動アクチュエータの実際の応答速度を検出するための応答速度検出手段を具備し、該応答速度検出手段によって検出された実際の応答速度と目標応答速度とに基づいて実際の応答速度が目標応答速度となるように上記基準となる制御ゲインを変更するようにしたことを特徴とする可変動弁機構の制御装置。
  2. 変更後の制御ゲインが基準となる制御ゲインとされる請求項1に記載の可変動弁機構の制御装置。
  3. 上記電動アクチュエータの応答速度はバッテリの電圧に応じて変化し、内燃機関の停止中にバッテリの電圧が大きく変化した場合には内燃機関始動直後における制御ゲインの変化量の上限値を通常時に設定される制御ゲインの変化量の上限値よりも大きく設定するようにした請求項1または2に記載の可変動弁機構の制御装置。
  4. 内燃機関の運転状態を最適にするために吸気弁および排気弁の少なくともいずれか一方の開閉弁特性を変化させるとき以外のときに該開閉弁特性を変化させるように電動アクチュエータに対して指令を出力する指令出力手段を具備し、該指令出力手段の出力に応じて電動アクチュエータが作動したときに電動アクチュエータの実際の応答速度を検出する請求項1〜3のいずれか一つに記載の可変動弁機構の制御装置。
  5. 上記指令出力手段は内燃機関に燃料が供給されていないときに作動する請求項4に記載の可変動弁機構の制御装置。
  6. 上記制御ゲインの値が予め定められた上限値以上となった場合には、上記吸気弁および排気弁の少なくとも一方の開閉弁特性を内燃機関の出力が大きくなるような開閉弁特性にするようにした請求項1〜5のいずれか一つに記載の可変動弁機構の制御装置。
  7. 上記制御ゲインが判定値以上となった場合には電動アクチュエータの性能が低下していると判断するようにした請求項1〜6のいずれか一つに記載の可変動弁機構の制御装置。
  8. 上記判定値はバッテリの電圧に応じて変化する請求項7に記載の可変動弁機構の制御装置。
  9. 上記判定値は内燃機関の油温に応じて変化する請求項8または9に記載の可変動弁機構の制御装置。
  10. 内燃機関の吸気弁および排気弁の少なくとも一方の開閉弁特性を目標開閉弁特性にするように作動する油圧アクチュエータを具備し、上記油圧アクチュエータに対する制御ゲインを大きくすると油圧アクチュエータの応答速度が大きく変化し、基準となる制御ゲインを用いたときの上記油圧アクチュエータの実際の応答速度を検出するための応答速度検出手段を具備し、該応答速度検出手段によって検出された実際の応答速度と目標応答速度とに基づいて実際の応答速度が目標応答速度となるように上記基準となる制御ゲインを変更するようにした可変動弁機構の制御装置において、
    内燃機関の運転状態を最適にするために吸気弁および排気弁の少なくともいずれか一方の開閉弁特性を変化させるとき以外のときに吸気弁および排気弁の少なくともいずれか一方の開閉弁特性が変化するように油圧アクチュエータに対して指令を出力する指令出力手段を具備し、該指令出力手段の出力に応じて油圧アクチュエータが作動したときに油圧アクチュエータの実際の応答速度を検出する可変動弁機構の制御装置。
  11. 上記指令出力手段は内燃機関に燃料が供給されていないときに作動する請求項10に記載の可変動弁機構の制御装置。
  12. 上記制御ゲインの値が予め定められた上限値以上となった場合には、上記吸気弁および排気弁の少なくとも一方の開閉弁特性を内燃機関の出力が大きくなるような開閉弁特性にするようにした請求項10または11に記載の可変動弁機構の制御装置。
  13. 上記制御ゲインが判定値以上となった場合には油圧アクチュエータの性能が低下していると判断するようにした請求項10〜12のいずれか一つに記載の可変動弁機構の制御装置。
  14. 上記判定値は内燃機関の油温に応じて変化する請求項13に記載の可変動弁機構の制御装置。
  15. 上記開閉弁特性は作用角である請求項1〜14のいずれか一つに記載の可変動弁機構の制御装置。
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