JP2004116130A - 開閉式港湾構造物 - Google Patents

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Abstract

【課題】面体を支持する支持体を簡略化あるいは小型化して、コストの低減を図ることのできる開閉式港湾構造物を提供すること。
【解決手段】水深方向および水平方向に展張される面体11と、水位差の水圧に基づいて水平方向に張力を受ける前記面体11の両側辺を水平方向に引張して支持する両側の支持体12,13と、を備える開閉式港湾構造物100であって、前記支持体12,13はそれぞれ、連結部材112a,113aを介して固定用構造物112,113に連結されていることを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、港湾、漁港、河川や湖沼もしくはそれらに類する場所に設けられ、高波、高潮、あるいは津波に抗する開閉式防潮堤、開閉式防波堤や水門扉などの開閉式港湾構造物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
たとえば港湾の入口付近に位置する水路(あるいは航路)Rを閉鎖して、高波や高潮、あるいは津波などの災害から都市部を守る開閉式港湾構造物としては、図8に示すようなものが現在提案されている。
図8はこの開閉式港湾構造物が、水路Rを閉鎖した状態を示す概略斜視図である。
なお、ここで想定されている水路Rの幅は100〜600メートル、水深は5〜20メートルである。このような水路Rとしては、たとえば都市部の入口などがある。また、潮位差(水位差)としては約2〜5メートルを想定している。
【0003】
図8に示すように、この開閉式港湾構造物10は、面体11と、この面体11の両側に配置された支持体12,13とを具備するものである。図中の符号W.B.は(既設または新設の)防波堤である。
また、図8において面体11、および支持体12,13の左側は海側(あるいは港の外側)であり、右側は川側(あるいは港の内側)である。
【0004】
さて、面体11は、水深方向および水平方向に展張されるものであり、遮水性、耐候性や耐環境性を高めるために必要で有れば、ゴム系やプラスチック系などでコーティングした高強度の繊維材料(アラミド繊維、超高分子ポリエチレン、ポリアリレート、ポリエステルなど)で形成された膜状の部材である。
【0005】
また、図9に示すように、面体11の裏面側、すなわち図8において右側に位置する川側(あるいは港の内側)には、たとえば13本のワイヤロープ11a,11b,11c・・・が配置されている。
これら13本のワイヤロープ11a〜11mは、面体11と平行に一方の支持体12から他方の支持体13に延在するものである。
なお、図9において符号Bは水底である。
このような開閉式港湾構造物10は、面体11の両側に配置された支持体12,13のみで面体11を水平方向に引張するようにしている(たとえば、特許文献1参照)。すなわち、支持体12,13に対して水平力Fが作用している。
【0006】
【特許文献1】
特願2002−235958号(図1,図3,図4,図6)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の開閉式港湾構造物では、水位差の水圧に基づいて水平方向に張力を受ける面体11を、ワイヤロープ11a〜11mを介して両側の支持体12,13で支持するようにしているため、面体11に引っ張られる力に抗するために支持体12,13の構造が必然的に大きくなってしまい、それに伴ってコストも増加してしまうといった問題点があった。
【0008】
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、面体を支持する支持体を簡略化あるいは小型化して、コストの低減を図ることのできる開閉式港湾構造物を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の開閉式港湾構造物では、上記課題を解決するため、以下の手段を採用した。
すなわち、請求項1記載の開閉式港湾構造物によれば、水深方向および水平方向に展張される面体と、水位差の水圧に基づいて水平方向に張力を受ける前記面体の両側辺を水平方向に引張して支持する両側の支持体と、を備える開閉式港湾構造物であって、前記支持体はそれぞれ、連結部材を介して固定用構造物に連結されていることを特徴とする。
【0010】
この開閉式港湾構造物においては、支持体に作用する水平力が連結部材および固定用構造物に分散(あるいは分担)される(または受け持たれる)こととなり、支持体が受け持つ水平力が減少することとなる。
【0011】
請求項2記載の開閉式港湾構造物によれば、前記連結部材は、前記支持体の上面から上方に突設して設けられた凸部と前記固定用構造物との間に介在されることを特徴とする。
【0012】
この開閉式港湾構造物においては、支持体の上面よりも上方に突出する凸部と固定用構造物との間に連結部材が設けられることとなる。すなわち、水底から遠い位置に設けられた凸部に連結部材の一端が連結されることとなる。
【0013】
請求項3記載の開閉式港湾構造物によれば、前記固定用構造物は、水底に沈められたシンカーであることを特徴とする。
【0014】
この開閉式港湾構造物においては、固定用構造物が比較的安価なシンカーとされている。
【0015】
請求項4記載の開閉式港湾構造物によれば、前記固定用構造物は、既存の防波堤、あるいは既存の防波堤を補強した補強後の防波堤、または新たに建造した新設の防波堤であることを特徴とする。
【0016】
この開閉式港湾構造物においては、固定用構造物が支持体と同等に反力を受け持つことができる防波堤とされている。
【0017】
請求項5記載の開閉式港湾構造物によれば、前記固定用構造物は、前記支持体と同様の構造物であることを特徴とする。
【0018】
この開閉式港湾構造物においては、固定用構造物が面体の両側に位置する支持体と同様(あるいは同一)の構造を有するものとされている。
【0019】
請求項6記載の開閉式港湾構造物によれば、前記連結部材、あるいは前記連結部材と前記固定用構造物との間、または前記連結部材と前記支持体との間には、アクチュエータが設けられていることを特徴とする。
【0020】
この開閉式港湾構造物においては、アクチュエータにより支持体が固定用構造物の側に引っ張られる力が調整されるようになっている。
【0021】
請求項7記載の開閉式港湾構造物によれば、前記固定用構造物および前記連結部材は、前記面体が前記支持体を引張する方向と略反対の方向に前記連結部材が延びるように配置されていることを特徴とする。
【0022】
この開閉式港湾構造物においては、支持体に作用する力の合力が最も小さくなる方向に固定用構造物および連結部材が配置されている。
【0023】
請求項8記載の開閉式港湾構造物によれば、前記固定用構造物にはそれぞれ、前記面体が前記支持体を引張する方向と略同じ方向に延びる斜杭が設けられていることを特徴とする。
【0024】
この開閉式港湾構造物においては、支持体に作用する水平力が固定用構造物を介して斜杭に分散(あるいは分担)される(または受け持たれる)こととなり、支持体が受け持つ水平力が減少することとなる。
【0025】
請求項9記載の開閉式港湾構造物によれば、前記支持体は鋼管杭基礎からなることを特徴とする。
【0026】
この開閉式港湾構造物においては、主として打設作業のみで設置することのできる鋼管杭基礎が支持体として用いられることとなる。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は本発明による開閉式港湾構造物の第1実施形態を示す概略斜視図であって、前述した図8同様、水路(あるいは航路)を閉鎖した状態を示す図である。また、図1では本発明の構成をわかりやすくするために、図8で示した防波堤W.B.を破線で示すとともに水面を省略している。
なお、上述した従来技術と同一の部材には同一の符号を付している。
【0028】
図1に示すように、本発明による開閉式港湾構造物100は、面体11と、この面体11の両側に配置された支持体12,13と、固定用構造物112,113と、支持体12,13および固定用構造物112,113をそれぞれ連結する連結部材112a,113aと、を具備するものである。
図1において面体11および支持体12,13の左側は海側(あるいは港の外側)であり、右側は川側(あるいは港の内側)である。
【0029】
支持体12,13はそれぞれ、ケーソン式基礎、鋼製フーチング基礎、RCフーチング基礎、鋼管矢板、あるいは井筒基礎などとして施工されたものである。
【0030】
固定用構造物112,113は、たとえばその外観形状が直方体を有するコンクリート製のシンカー(おもり:重力基礎)である。これらシンカー112,113はそれぞれ、台船等で所定位置に運ばれた後、水底Bにクレーン等で沈められたものである。本実施形態において、これらシンカー112,113はそれぞれ、対応する支持体12,13に対して海側(沖側)、すなわち支持体12と支持体13とを結ぶ線に対して直交するとともに、面体11が膨らむ方向と反対の側に設置されている。
一方、連結部材112a,113aは、たとえばワイヤロープであり、支持体12,13および固定用構造物112,113に設けられた掛止部材114にそれぞれ連結されている。
【0031】
本実施形態では各支持体12,13に対してそれぞれ1つのシンカー112,113と、2本のワイヤロープ112a,113aが設けられている。
2本のワイヤロープ112a,113aのうち1本は、支持体12,13の上部に設けられた掛止部材114とシンカー112,113の上面に設けられた掛止部材114とを連結している。また、2本のワイヤロープ112a,113aのうち他方の1本は、支持体12,13の鉛直方向における略中間部に設けられた掛止部材114と支持体12,13に対向するシンカー112,113の側面に設けられた掛止部材114とを連結している。
これらワイヤロープ112a,113aはそれぞれ、緊張した状態で展張されている。
【0032】
このような構成により、支持体12,13に作用する水平力Fがワイヤロープ112a,113aおよびシンカー112,113に分散(あるいは分担)される(または受け持たれる)こととなり、支持体12,13が受け持つ水平力Fが減少することとなる(あるいはワイヤロープ112a,113aおよびシンカー112,113方向に作用する力により支持体12,13に作用する力が相殺されることとなる)ので、支持体12,13の構造を簡略化あるいは小型化することができ、材料費および施工費などのコストダウンを図ることができる。
また、比較的安価なシンカー112,113を水底Bに沈めた後、シンカー112,113側の掛止部材114と支持体12,13側の掛止部材114とを連結部材112a,113aで連結するだけでよいので、施工作業を容易に行うことができるとともにこれに伴う費用も抑制することができる。
【0033】
図2は本発明による開閉式港湾構造物の第2実施形態を示す概略斜視図であって、前述した図1同様、水路(あるいは航路)を閉鎖した状態を示す図である。
なお、上述した従来技術および第1実施形態と同一の部材には同一の符号を付している。
【0034】
図2に示すように、本発明による開閉式港湾構造物200は、面体11と、この面体11の両側に配置された支持体212,213と、固定用構造物112,113と、支持体212,213および固定用構造物112,113をそれぞれ連結する連結部材112a,113aと、を具備するものである。
本実施形態における支持体212,213には、その上面212a,213aから上方に突出して設けられた凸部212a’,213a’が設けられている。これら凸部212a’,213a’は、非常に高い剛性を有する平面視円形を有する棒状部材である。
図2において面体11および支持体212,213の左側は海側(あるいは港の外側)であり、右側は川側(あるいは港の内側)である。
【0035】
固定用構造物112,113は、たとえばその外観形状が直方体を有するコンクリート製のシンカー(おもり:重力基礎)である。これらシンカー112,113はそれぞれ、台船等で所定位置に運ばれた後、水底Bにクレーン等で沈められたものである。本実施形態において、これらシンカー112,113はそれぞれ、対応する支持体212,213に対して海側(沖側)、すなわち支持体212と支持体213とを結ぶ線に対して直交するとともに、面体11が膨らむ方向と反対の側に設置されている。
【0036】
一方、連結部材112a,113aは、たとえばワイヤロープであり、支持体212,213の凸部212a’,213a’および固定用構造物112,113に設けられた掛止部材114にそれぞれ連結されている。
【0037】
本実施形態では各支持体212,213に対してそれぞれ1つのシンカー112,113と、1本のワイヤロープ112a,113aが設けられている。
ワイヤロープ112a,113aは、支持体212,213の上部に設けられた凸部212a’,213a’の先端とシンカー112,113の上面に設けられた掛止部材114とを連結している。
ワイヤロープ112a,113aはそれぞれ、緊張した状態で展張されている。
【0038】
このような構成により、支持体212,213に作用する水平力Fがワイヤロープ112a,113aおよびシンカー112,113に分散(あるいは分担)される(または受け持たれる)こととなり、支持体212,213が受け持つ水平力Fが減少することとなる(あるいはワイヤロープ112a,113aおよびシンカー112,113方向に作用する力により支持体212,213に作用する力が相殺されることとなる)ので、支持体212,213の構造を簡略化あるいは小型化することができ、材料費および施工費などのコストダウンを図ることができる。
また、第1実施形態に比べて水底Bから遠いところに連結部材112a,113aの一端を連結することができるので、より大きなモーメントを得ることができて、たとえば図2に示すようにワイヤロープ112a,113aの本数を1本にすることができる。
【0039】
図3は本発明による開閉式港湾構造物の第3実施形態を示す概略斜視図であって、前述した図1同様、水路(あるいは航路)を閉鎖した状態を示す図である。
なお、上述した従来技術と同一の部材には同一の符号を付している。
【0040】
図3に示すように、本発明による開閉式港湾構造物300は、面体11と、この面体11の両側に配置された支持体12,13と、これら支持体と同様の構造を有する第2の支持体312,313と、支持体12,13および第2の支持体312,313をそれぞれ連結する連結部材112a,113aと、を具備するものである。
図3において面体11、支持体12,13、および第2の支持体312,313の左側は海側(あるいは港の外側)であり、右側は川側(あるいは港の内側)である。
【0041】
第2の支持体312,313は、支持体12と支持体13とを結ぶ線上でかつ支持体12,13の外側(水路Rあるいは面体11とは反対側)で、防波堤W.B.に隣接して設置されている。
一方、連結部材112a,113aは、たとえばワイヤロープであり、支持体12,13および第2の支持体312,313に設けられた掛止部材114にそれぞれ連結されている。
【0042】
本実施形態では各支持体12,13に対してそれぞれ1つの第2の支持体312,313と、2本のワイヤロープ112a,113aが設けられている。
2本のワイヤロープ112a,113aのうち1本は、支持体12,13の上方に設けられた掛止部材114と第2の支持体312,313の上方に設けられた掛止部材114とを連結している。また、2本のワイヤロープ112a,113aのうち他方の1本は、支持体12,13の下方に設けられた掛止部材114と第2の支持体312,313の下方に設けられた掛止部材114とを連結している。
これらワイヤロープ112a,113aはそれぞれ、緊張した状態で展張されている。
【0043】
このような構成により、支持体12,13に作用する水平力Fがワイヤロープ112a,113aおよび第2の支持体312,313に分散(あるいは分担)される(または受け持たれる)こととなり、支持体12,13が受け持つ水平力Fが減少することとなる(あるいはワイヤロープ112a,113aおよびシンカー112,113方向に作用する力により支持体12,13に作用する力が相殺されることとなる)ので、支持体12,13の構造を簡略化あるいは小型化することができ、材料費および施工費などのコストダウンを図ることができる。
また、第2の支持体312,313として支持体12,13と同様(あるいは同一)の構造を有する構造体を使用するとともに、同じ施工方法で施工することができるので、固定用構造物の建造費を抑制することができるとともに施工効率を向上させることができる。
さらに、水路障害(あるいは航路障害)となる位置に構造物(図1または図2に示すような固定用構造物112,113やワイヤロープ112a,113a)が設置されることがないので、水路(あるいは航路)の安全を確保することができる。
【0044】
つぎに、本発明による開閉式港湾構造物の第4実施形態について説明する。本実施形態は、図3における第2の支持体312,313の代わりに、防波堤W.B.を用いるようにしたものである。
すなわち、ワイヤロープ(連結部材)112a,113aが、支持体12,13と防波堤W.B.との間にかけられて(渡されて)いる。
2本のワイヤロープ112a,113aのうち1本は、支持体12,13の上方に設けられた掛止部材114と防波堤W.B.の上方に設けられた掛止部材114とを連結している。また、2本のワイヤロープ112a,113aのうち他方の1本は、支持体12,13の下方に設けられた掛止部材114と防波堤W.B.の下方に設けられた掛止部材114とを連結している。
これらワイヤロープ112a,113aはそれぞれ、緊張した状態で展張されている。
【0045】
防波堤W.B.は、支持体12,13に隣接(あるいは近接)して設けられているものであり、支持体12,13を設置する前から既にあった既存の防波堤、あるいは水平力Fを受け持たせるためこの既存の防波堤を強度的に補強した補強後の防波堤、または支持体12,13の設置とともに新たに新設(建造)した新設の防波堤などである。
【0046】
このような構成により、支持体12,13に作用する水平力Fがワイヤロープ112a,113aおよび防波堤W.B.に分散(あるいは分担)される(または受け持たれる)こととなり、支持体12,13が受け持つ水平力Fが減少することとなる(あるいはワイヤロープ112a,113aおよびシンカー112,113方向に作用する力により支持体12,13に作用する力が相殺されることとなる)ので、支持体12,13の構造を簡略化あるいは小型化することができ、材料費および施工費などのコストダウンを図ることができる。
また、既存の防波堤W.B.が利用される場合には、この防波堤W.B.に掛止部材114を設け、この掛止部材114と支持体12,13に設けられた掛止部材114との間をワイヤロープ112a,113aで連結するだけでよいので、材料費および施工費などのさらなるコストダウンを図ることができる。
さらに、水路障害(あるいは航路障害)となる位置に構造物(図1または図2に示すような固定用構造物112,113やワイヤロープ112a,113a)が設置されることがないので、水路(あるいは航路)の安全を確保することができる。
【0047】
図4を用いて、本発明による開閉式港湾構造物の第5実施形態について説明する。本実施形態は、支持体と固定用構造物との間にアクチュエータを介在させたものである。すなわち、連結部材、あるいは連結部材と固定用構造物との間、または連結部材と支持体との間に、アクチュエータを設けるようにしたものである。
図4に示す開閉式港湾構造物500は、図1に示す実施形態の各ワイヤロープ(連結部材)112a,113aに、アクチュエータ501をそれぞれ1つずつ介在させた例を示している。
【0048】
このように、各ワイヤロープ112a,113aにアクチュエータ501をそれぞれ設けることにより、たとえば張力測定器などから得られた張力測定結果に基づいて、各ワイヤロープ112a,113aに所定の張力がかかる(加わる)ようにすることができる。すなわち、支持体12,13に適切な(均等あるいは均一な)力が作用することになり、支持体12,13が最適な状態で使用されることとなる。これにより、支持体12,13の寿命を延ばすことができるとともに、支持体12,13の構造を簡略化あるいは小型化することができる。
また、水路(あるいは航路)を開放した状態(面体11を格納した状態あるいは面体11を取り除いた状態)においてアクチュエータ501を作動させて、これらワイヤロープ112a,113aの緊張状態を解く、すなわちこれらワイヤロープ112a,113aを緩めるようにすることができるので、支持体12,13に常時作用する力を減少させることができて、支持体12,13の寿命を延ばすことができる。
なお、本実施形態は図1に示すワイヤロープ112a,113aにアクチュエータ501をそれぞれ設けるようにしたものであるが、本発明はこれに限定されるものではなく、上述したいずれの実施形態のものにも適用することができる。
【0049】
そして、今まで説明してきたワイヤロープ(連結部材)および固定用構造物は、図5に示すように、面体11が支持体12,13を引張する方向Tと正反対の方向にワイヤロープ112a,113aが延びるように配置されていれば有利である。
これにより、支持体12,13に作用する力の合力が最小となるので、支持体12,13の構造を最も簡易あるいは最小化することができ、材料費および施工費などのさらなるコストダウンを図ることができる。
【0050】
図6は本発明による開閉式港湾構造物の第6実施形態を示す概略斜視図であって、前述した図1同様、水路(あるいは航路)を閉鎖した状態を示す図である。
なお、上述した従来技術と同一の部材には同一の符号を付している。
【0051】
図6に示すように、本発明による開閉式港湾構造物600は、面体11と、この面体11の両側に配置された支持体12,13と、防波堤(固定用構造物)W.B.から水底Bに延びる斜杭601と、を具備するものである。
斜杭601は防波堤W.B.に対して、たとえばそれぞれ1本ずつ設けられている。斜杭601は打設機(図示せず)によりその一端が水底Bに打ち込まれた後、他端が防波堤W.B.の上部に連結される。斜杭601は、面体11が支持体12,13を引張する方向と略同じ方向(本実施形態では、対応する支持体12,13に対して川側(陸側)、すなわち支持体12と支持体13とを結ぶ線に対して直交するとともに、面体11が膨らむ方向)に延びている。
【0052】
このような斜杭601を設けることにより、防波堤W.B.に作用する水平力Fが斜杭601に分散(あるいは分担)される(または受け持たれる)こととなり、防波堤W.B.の受け持つ水平力Fが減少し,防波堤W.B.の負担を軽減できる(あるいは斜杭601方向に作用する力により防波堤W.B.に作用する力が相殺されることとなる)ので、防波堤W.B.に多く水平力を分担でき,支持体12,13の構造を簡略化あるいは小型化することができ、材料費および施工費などのコストダウンを図ることができる。
また、斜杭601を水底Bに打設して防波堤W.B.と連結するだけでよいので、材料費および施工費などのさらなるコストダウンを図ることができる。
【0053】
なお、今まで説明してきた支持体は、たとえば図7に示すような鋼管杭基礎(たとえばジャケット構造体)20とすることもできる。
図7は橋梁における鋼管杭基礎20を示す斜視図であり、この鋼管杭基礎20は、剛構造であるケーソン式基礎とは異なり、橋梁の主要部を構成する主塔21と、その下部を囲むように設けられたジャケットレグ22とを備えたジャケット型基礎23が水底地盤24上に据え付けられ、このジャケットレグ22の複数のレグ25,25,・・・をガイドとして複数の鋼管杭26,26,・・・が水底地盤24に打設して構成されたものである。
【0054】
打設作業により設置される鋼管杭基礎20が支持体12,13として使用されることにより、施工に要する時間を大幅に低減させることができるとともに、ケーソン式基礎と異なり、水中コンクリートなどが水中に漏れ出すおそれがないので、支持体設置場所周辺の水(あるいは海水)を汚損あるいは汚染してしまうことを防止することができる。
【0055】
また、連結部材として説明してきたワイヤロープは鉄骨とすることもできる。連結部材を鉄骨とすることにより、固定用構造物と支持体とがより剛(堅固)に連結されることとなるので、より大きな水平力に対しても耐え得る構造となる。
【0056】
さらに、連結部材の本数は上述した実施形態のものに限定されるものではなく、適宜必要に応じて増減され得るものである。
【0057】
さらにまた、図3に示した実施形態では第2の支持体を支持体の外側にそれぞれ1つずつ設けるようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、2つ以上とすることもできる。
【0058】
さらにまた、図1、図2、および図4に示す固定用構造物はシンカーに限定されるものではなく、ケーソン式基礎、鋼製フーチング基礎、RCフーチング基礎、鋼管矢板、あるいは井筒基礎などとして施工されたものであってもよい。
【0059】
【発明の効果】
本発明の開閉式港湾構造物によれば、以下の効果を奏する。
請求項1記載の開閉式港湾構造物によれば、支持体に作用する水平力が連結部材および固定用構造物に分散(あるいは分担)される(または受け持たれる)こととなり、支持体が受け持つ水平力が減少することとなるので、支持体の構造を簡略化あるいは小型化することができ、材料費および施工費などのコストダウンを図ることができる。
【0060】
請求項2記載の開閉式港湾構造物によれば、水底から遠い位置に連結部材の一端が連結されることとなるので、水平力に抗するより大きなモーメントを得ることができて、連結部材の構成あるいは構造を簡略化することができ、コストダウンを図ることができる。
【0061】
請求項3記載の開閉式港湾構造物によれば、固定用構造物が比較的安価なシンカーとされているので、コストダウンを図ることができる。
また、シンカーを水底に沈めた後、これらシンカー側の掛止部材と支持体側の掛止部材とを連結部材で連結するだけでよいので、施工作業を容易に行うことができるとともにこれに伴う費用も抑制することができる。
【0062】
請求項4記載の開閉式港湾構造物によれば、固定用構造物が剛体である防波堤とされているので、支持体に作用する水平力が連結部材および固定用構造物により多く分散(あるいは分担)される(または受け持たれる)こととなり、支持体が受け持つ水平力がより減少することとなるので、支持体の構造をさらに簡略化あるいは小型化することができ、材料費および施工費などのコストダウンをさらに図ることができる。
【0063】
請求項5記載の開閉式港湾構造物によれば、固定用構造物として面体の両側に位置する支持体と同様(あるいは同一)の構造を有する構造体が使用されるとともに、同じ施工方法で施工されることとなるので、固定用構造物の建造費を抑制することができるとともに施工効率を向上させることができる。
【0064】
請求項6記載の開閉式港湾構造物によれば、アクチュエータにより支持体が固定用構造物の側に引っ張られる力が調整されるようになっているので、支持体に適切な(均等あるいは均一な)力を作用させることができ、支持体が最適な状態で使用されることとなって、支持体の寿命を延ばすことができるとともに、支持体の構造を簡略化あるいは小型化することができる。
【0065】
請求項7記載の開閉式港湾構造物によれば、支持体に作用する力の合力が最も小さくなる方向に固定用構造物および連結部材が配置されているので、支持体の構造を最も簡易あるいは最小化することができ、材料費および施工費などのさらなるコストダウンを図ることができる。
【0066】
請求項8記載の開閉式港湾構造物によれば、支持体に作用する水平力が防波堤W.B.補強用の斜杭に分散(あるいは分担)される(または受け持たれる)こととなり、支持体が受け持つ水平力が減少することとなるので、支持体の構造を簡略化あるいは小型化することができ、材料費および施工費などのコストダウンを図ることができる。
また、斜杭を水底に打設して防波堤W.B.と連結するだけでよいので、材料費および施工費などのさらなるコストダウンを図ることができる。
【0067】
請求項9記載の開閉式港湾構造物によれば、主として打設作業のみで設置することのできる鋼管杭基礎が支持体として用いられることとなるので、施工に要する時間を大幅に低減させることができるとともに、支持体設置場所周辺の水(あるいは海水)を汚損あるいは汚染することなく施工することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による開閉式港湾構造物の第1実施形態を示す図であって、水路(あるいは航路)Rを閉鎖した状態を示す概略斜視図である。
【図2】本発明による開閉式港湾構造物の第2実施形態を示す図であって、水路(あるいは航路)Rを閉鎖した状態を示す概略斜視図である。
【図3】本発明による開閉式港湾構造物の第3実施形態を示す図であって、水路(あるいは航路)Rを閉鎖した状態を示す概略斜視図である。
【図4】本発明による開閉式港湾構造物の第5実施形態を示す図であって、水路(あるいは航路)Rを閉鎖した状態を示す概略斜視図である。
【図5】固定用構造物および連結部材の最も良好な配置状態を説明するための平面図である。
【図6】本発明による開閉式港湾構造物の第6実施形態を示す図であって、水路(あるいは航路)Rを閉鎖した状態を示す概略斜視図である。
【図7】鋼管杭基礎の一例を示す斜視図である。
【図8】従来提案されている開閉式港湾構造物の一実施形態を示す図であって、水路(あるいは航路)Rを閉鎖した状態を示す概略斜視図である。
【図9】図8のA−A矢視断面図である。
【符号の説明】
10  開閉式港湾構造物
11  面体
12  支持体
13  支持体
20  鋼管杭基礎
100  開閉式港湾構造物
112  シンカー(固定用構造物)
112a ワイヤーロープ(連結部材)
113  シンカー(固定用構造物)
113a ワイヤーロープ(連結部材)
200  開閉式港湾構造物
212  支持体
212a 上面
212a’凸部
213  支持体
213a 上面
213a’凸部
300  開閉式港湾構造物
500  開閉式港湾構造物
501  アクチュエータ
600  開閉式港湾構造物
601  斜杭
B   水底
W.B.  防波堤

Claims (9)

  1. 水深方向および水平方向に展張される面体と、
    水位差の水圧に基づいて水平方向に張力を受ける前記面体の両側辺を水平方向に引張して支持する両側の支持体と、を備える開閉式港湾構造物であって、
    前記支持体はそれぞれ、連結部材を介して固定用構造物に連結されていることを特徴とする開閉式港湾構造物。
  2. 前記連結部材は、前記支持体の上面から上方に突設して設けられた凸部と前記固定用構造物との間に介在されることを特徴とする請求項1に記載の開閉式港湾構造物。
  3. 前記固定用構造物は、水底に沈められたシンカーであることを特徴とする請求項1または2に記載の開閉式港湾構造物。
  4. 前記固定用構造物は、既存の防波堤、あるいは既存の防波堤を補強した補強後の防波堤、または新たに建造した新設の防波堤であることを特徴とする請求項1または2に記載の開閉式港湾構造物。
  5. 前記固定用構造物は、前記支持体と同様の構造物であることを特徴とする請求項1または2に記載の開閉式港湾構造物。
  6. 前記連結部材、あるいは前記連結部材と前記固定用構造物との間、または前記連結部材と前記支持体との間には、アクチュエータが設けられていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか一項に記載の開閉式港湾構造物。
  7. 前記固定用構造物および前記連結部材は、前記面体が前記支持体を引張する方向と略反対の方向に前記連結部材が延びるように配置されていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか一項に記載の開閉式港湾構造物。
  8. 前記固定用構造物にはそれぞれ、前記面体が前記支持体を引張する方向と略同じ方向に延びる斜杭が設けられていることを特徴とする請求項4に記載の開閉式港湾構造物。
  9. 前記支持体は鋼管杭基礎からなることを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載の開閉式港湾構造物。
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