JP2004116106A - 枕木用弾性部材、枕木固定方法、枕木固定構造、およびレール敷設構造物 - Google Patents

枕木用弾性部材、枕木固定方法、枕木固定構造、およびレール敷設構造物 Download PDF

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Masayuki Sugimata
杉俣 正之
Satoru Nakahara
中原 哲
Hajime Wakui
涌井 一
Hiroyuki Okuda
奥田 広之
Tsuyoshi Yamamoto
山本 強
Hiromi Inoue
井上 寛美
Tsuyoshi Nakamura
中村 強志
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Japan Railway Construction
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NIPPON ELASTER KK
Railway Technical Research Institute
Japan Railway Construction
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Abstract

【課題】外辺部コンクリートを破損することなく、弾性直結コンクリート枕木などの枕木を持ち上げ易くする。
【解決手段】コンクリート枕木20の端部20aの3方面を内包する開口部11を形成した枕木用弾性部材10の外側部30を、枕木用弾性部材10をコンクリート枕木20に装着した状態で上方となる方向に向けて広がり形状に形成する。外側部30には、外辺部コンクリートの打設型枠形成用の堰板50の係止部32を設けてもよい。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、鉄道などのレールの下側に配置される枕木の端部側の受けとして用いる防振対策用の枕木用弾性部材、それを使用した枕木の固定方法、枕木の固定構造、およびこれらを使用したレール敷設構造物に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年の鉄道では、レールの枕木の下面および枕木端部粗面に枕木用弾性部材を附設して、枕木を枕木用弾性部材を介して周辺をコンクリートで固める構造とすることにより、車両通過時の振動および枕木沈下を低減し、良好な環境を保ちつつメインテナンス周期を長くする枕木の固定構造が採用されている。
【0003】
図10〜12には、枕木に防振対策用の枕木用弾性部材を用いた従来型の弾性枕木を示した。図中、1はコンクリート枕木を示し、1aはレール座面、2は下面弾性部材、3は枕木用弾性部材、4は枕木用弾性部材の移動防止突起、5は下面発泡体、6は弾性枕木端部固定用の外辺部コンクリートを示す。
【0004】
鉄道車両に起因する荷重および振動は主にレール下近くの枕木下面に取り付けた下面弾性部材2で支持して防振する。また、枕木用弾性部材3はレール伸縮、車両走行の遠心力、ブレーキ時に発生する線路方向および線路直角方向の水平力を支持する。且つ、枕木の上下動を、枕木用弾性部材1の内側部に略水平方向に設けた凸部7、凹部8で吸収する。
【0005】
さらに、枕木の上下動による枕木用弾性部材3のせり上がり、せり下がりは、その外周部に略水平方向に設けた移動防止突起4で防止されている。
【0006】
なお、枕木の端部側受けとしての枕木用弾性部材3の厚さは、移動防止突起4を除いて10m/m程度の均一であり、枕木との接面および外辺部コンクリートとの接触面は、略鉛直になっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
砕石を枕木下に使用しない構造で、枕木の下面および端部側面を弾性体で支持する前記説明の枕木は、弾性直結枕木と呼ばれている。かかる弾性直結枕木の構成は、防振性の確保、メインテナンスの周期の延長などに有効であるが、枕木および枕木用弾性部材を支持する路盤コンクリートが長年の間に沈下した場合、枕木下に砕石を挿入する従来型の有道床枕木構造と比較して、その復旧に手間がかり長時間を必要とするため、夜間などの運転休止時間内で復帰作業を完了することが難しい。
【0008】
そこで、弾性直結枕木が沈下した場合でも、防振機能を損なうことなく、短時間に枕木を上げることができ、短時間に枕木の再固定を行える技術が強く求められている。
【0009】
しかし、現在の弾性直結枕木を現場打設した構成では、枕木下に薄型ジャッキを入れ、枕木を持ち上げようとすると、枕木の端部側受けとしての枕木用弾性部材3の外辺部コンクリート6が破損して側受け機能を損なう場合が発生し、短時間復旧は困難となる。
【0010】
枕木用弾性部材3の凸部7と接する枕木粗面9のコ字型3面には、枕木製造上どうしても避けられない不陸が発生するため、沈下した枕木を持ち上げようとすると、どうしても枕木粗面9の不陸の凸部が枕木用弾性部材3に食い込んだ状態で持ち上げることとなる。
【0011】
その結果、枕木用弾性部材3を介して外辺部コンクリート6に大きな力が働き、外辺部コンクリート6の破損を招くこととなる。しかし、枕木は力不足で上がらないという事態が往々にして発生する。
【0012】
また、枕木1本にかかる左右のレールの片側のみ持ち上げることが必要となる場合もある。この場合は、さらに、枕木が回転されることとなるため、枕木端部端面とその端部端面の受としての枕木用弾性部材3の対応面との間に角度が発生する。そのため、枕木用弾性部材3の下位部分が弾性枕木の端部を固定する外辺部コンクリート6との間で圧縮され、枕木を上げることがさらに困難となり、かかる点の解決も強く望まれている。
【0013】
また、新規レール敷設または稼働線の保線業務における補修時などに、弾性枕木端部側を固定する外辺部コンクリート6を打設するに際しては、枕木間に堰板(型枠パネル)を設けるため、その位置決め、固定、さらに脱型時の撤去が必要となる。かかる作業は、従来は、枕木長さに切断した型枠パネルの底側面に角材などの添木を釘止めした後、添木を軌間中央方向に向けて路盤に釘止めして型枠パネルを仮固定するように行っていたので、作業に手間がかかり、多大の工数を要していた。そのため、かかる作業の効率化も強く求められている。
【0014】
本発明の目的は、弾性直結コンクリート枕木などの枕木の持ち上げを確実、容易にすることにある。
【0015】
本発明の他の目的は、レール敷設、保線業務などで発生する枕木端部側の外辺部コンクリートの打設作業を効率的にすることにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明の枕木用弾性部材は、レールを支持する枕木の端部に設けられる枕木用弾性部材であって、前記枕木用弾性部材は、前記枕木の端部周囲を内包する内側部と、前記枕木の端部への装着時に上方となる方向に向けて、広がり形状に形成されている外側部とを有することを特徴とする。
【0017】
本発明は、本発明のレールを支持する枕木の端部に設けられる枕木用弾性部材を、枕木の端部周囲を内包する内側部と、前記枕木用弾性部材の周囲にコンクリート打設する際の堰板の係止部を設けた外側部とを有することを特徴とする。
【0018】
本発明は、レールを支持する枕木の端部に設けられる枕木用弾性部材を、前記枕木の端部周囲を内包する内側部と、前記枕木の端部への装着時に上方となる方向に向けて、広がり形状に形成されている外側部と有し、前記外側部には、前記枕木用弾性部材の周囲にコンクリート打設する際の堰板の係止部を設けることを特徴とする。
【0019】
上記構成の枕木用弾性部材において、前記係止部は、前記枕木に支持される前記レールに沿った方向に、堰板面を保持すべく、堰板端部を着脱自在に挟持可能に形成してもよい。
【0020】
本発明者は、さらに、上記構成の枕木用弾性部材を有効に活用すべく、枕木用固定方法、枕木固定構造、レール敷設構造物に関する発明をも行った。
【0021】
すなわち、本発明の枕木固定方法は、レールを支持する枕木の端部に枕木用弾性部材を設け、前記枕木用弾性部材の周囲にコンクリートを打設して、前記枕木を路盤上に固定する枕木の固定方法であって、前記枕木用弾性部材には、前記構成のいずれかの構成を有する枕木用弾性部材が使用され、前記枕木用弾性部材を前記枕木の端部に装着した状態で、隣接する枕木間の枕木用弾性部材間に、堰板の端部を前記枕木用弾性部材の外側部に着脱自在に係止させて、前記レールに沿って板面を向けて堰板を設けることにより打設型枠を形成し、前記打設型枠内にコンクリートを打設して前記枕木を固定することを特徴とする。
【0022】
また、本発明の枕木の固定構造は、レールを支持する枕木の端部に枕木用弾性部材を設け、前記枕木用弾性部材の周囲にコンクリートを打設して前記枕木を路盤上に固定する枕木の固定構造であって、前記枕木用弾性部材は、前記枕木の端部周囲を内包した状態に前記枕木の端部に設けられ、前記枕木用弾性部材を前記枕木の端部へ設けた状態で、前記枕木用弾性部材の外側部が、前記コンクリートとの接面が上方に向けて広がり形状になるように形成されていることを特徴とする。
【0023】
かかる枕木の固定構造においては、前記枕木の端部周囲と、前記枕木用弾性部材の内側部との間に空隙部が形成される場合には、前記空隙部に、空隙挿入部材が挿入するようにしてもよい。前記空隙挿入部材には凹凸部を設け、前記凹凸部が、前記枕木用弾性部材に設けられた凹凸部に係合するように構成してもよい。
【0024】
本発明のレール敷設構造物は、枕木に支持されてレールが敷設されているレール敷設構造物であって、前記レールを支持する枕木の端部に、前記記載のいずれかの構成を有する枕木用弾性部材が設けられていることを特徴とする。
【0025】
あるいは、本発明の枕木に支持されてレールが敷設されているレール敷設構造物では、前記枕木を、前述の枕木固定方法により固定するようにしてもよい。
【0026】
あるいは、枕木に支持されてレールが敷設されている本発明のレール敷設構造物では、前記枕木には、前記記載のいずれかの構成の枕木固定構造を用いるようにしてもよい。
【0027】
上記構成の本発明では、枕木のコンクリート部断面形状が、下位部は側面が鉛直に立ち上がり途中よりテーパで上位部が小さくなる一般的な、すなわち枕木の長手方向に沿った断面形状が、略台形状の枕木に適用して特に有効なものである。
【0028】
上記枕木用弾性部材では、枕木の端部への装着時に上方となる方向に向けて、広がり形状に形成されている外側部を有する構成としているため、枕木沈下時に枕木を上げ易くすることができる。特に、本発明の枕木用弾性部材を適用する枕木形状が、上記の如き略台形状である場合には、枕木用弾性部材の上位部は枕木の長手方向に対する横断面部(テーパ部)に対面するため、上位部と枕木のテーパ面との間には空隙が介在されて直接接することがないため、枕木を持ち上げ易い。
【0029】
枕木を正常位置に上げた後、上記空隙が空いていると、レール伸縮などによる力で枕木が転び易くなるが、かかる空隙に、空隙挿入部材を挿入することで、防止することができる。特に、空隙挿入部材に設けた凹凸部を、枕木用弾性部材の凹凸部に係合させる構成とすれば、空隙挿入部材および枕木の浮き上がりを有効に防止する安定した枕木の固定構造が得られる。
【0030】
さらに、枕木用弾性部材の外側部に、外辺部コンクリートの打設に際して、隣接する枕木間に設ける打設枠用の型枠の堰板(型枠パネル)の係止部を設けておけば、その位置決めが簡単に行える。特に、係止部を、堰板の端部を着脱自在に挟持できる構成としておけば、堰板の固定、除去が容易で型枠関連作業の省力化が図れる。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0032】
(実施の形態1)
本実施の形態では、本発明に係る枕木用弾性部材について説明する。図1(A)は、枕木用弾性部材の斜視図であり、(B)は枕木用弾性部材をコンクリート枕木の端部に装着する状況を示す要部平面図である。図2(A)はコンクリート枕木端部に枕木用弾性部材を装着した状態を示す要部断面図であり、(B)は空隙挿入部材を示す斜視図である。図3は、図1の矢視方向Aから見た枕木用弾性部材の背面図である。
【0033】
枕木用弾性部材10は、図1(A)、(B)に示すように、防振性を有する弾性材により、コンクリート枕木20の端部20aの周囲を内包することができる開口部11を構成した略コ字形状の壁10aで形成されている。開口部11は、図1(B)に示すように、コンクリート枕木20の端部20aの端面21a、および左右側面21b、21cの3方のそれぞれの面に接面して内包できるように形成されている。
【0034】
コンクリート枕木20は、端部20aの端面21aが、図2(A)に示すように、下端から鉛直方向に立ち上がった立ち上がり部22と、それに続いてテーパ状に傾斜が付けられたテーパ部23とから構成され、コンクリート枕木20の長手方向の断面形状は、略台形状に形成されている。
【0035】
かかる構成のコンクリート枕木20を内包する枕木用弾性部材10の内側部12は、図1(A)に示すように、鉛直方向に立ち上がった内面12aの上方から下方に向けて、水平方向に凸部13aと凹部13bとが交互に形成された凹凸部13が形成されている。コンクリート枕木20の装着時には、図2に示すように、端部20aの端面21、両側面21b、21cには、凸部13aが接面することとなる。
【0036】
また、内側部12の凹凸部13が設けられた部分の高さは、図2(A)に示すように、コンクリート枕木20の端部20aの端面21aの立ち上がり部22からテーパ部23にかかる高さに設定されている。
【0037】
一方、枕木用弾性部材10の外側部30は、図1(A)、図3に示すように、上方に向けて広がり形状のテーパ状に形成されている。かかるテーパ形状は、コンクリート枕木20に端部20aを装着した状態で、図2(A)に示すように、鉛直方向に対して、上方に向け10°以下の開口角度αで広がり形状となるように形成されている。
【0038】
開口角度αは、0°<α≦10°に設定しておけばよい。α=0°の場合には、従来構成と同様となり、後記する沈下した枕木の持ち上げに際して、外側部30が外辺部コンクリート40(図2、4参照)から滑りにくく、且つ剪断剛性が下位部と同一で力の緩和が行われ難い。
【0039】
また、α>10°の場合には、外辺部コンクリート40からの外側部30が必要以上に滑り易くなり、且つ、剪断剛性が低くすぎて枕木を安定して支持し難くなる。そこで、本発明者は、開口角度αの範囲として、0°<α≦10°が好ましいと判断した。より好ましくは、2°≦α≦6°である。
【0040】
かかるテーパ形状は、コンクリート枕木20の端部周囲を囲む枕木用弾性部材10の外側部30の3方の側面30a、30b、30cに形成されている。テーパ形状は、上記のように3方の側面30a、30b、30cに設けることが最も好ましい態様であるが、場合によっては、いずれか一方でも、あるいはいずれか2方でも設けておけば、かかるテーパ形状が全くない場合に比べれば、遥かに好ましい。
【0041】
また、上記構成の外側部30には、水平方向などの横方向に、移動防止突起部31が形成され、後記するように、枕木用弾性部材10の周囲が外辺部コンクリート40により埋設された状態で、上下動が起きないようになっている。
【0042】
従来構成のかかる移動防止突起部31は、図12に示すように、断面角形に形成されていたが、本発明では、例えば断面略半円形などの外周面が滑らかな曲面に形成されている。そのため、従来構成の角形の場合に比べて、枕木の持ち上げに際して枕木用弾性部材10が外辺部コンクリート40から上方に幾分か滑り易く、移動防止突起部31の基部が破損しにくいようになっている。
【0043】
かかる外側部30には、図1(A)、(B)に示すように、外辺部コンクリート40を打設する際の打設型枠を構成する堰板50を挟持する係止部32が設けられている。係止部32は、図1、図5(A)、(B)に示すように、側面30b、30cのそれぞれに突設された係止片32a、32bから構成されている。
【0044】
係止片32aと係止片32bとの間の凹部33内に、堰板50を押し込むことにより堰板端部が着脱自在に挟持できるようになっている。例えば、係止片32aは堰板端部の押し込みに際して変形しにくい程度の高い剛性を持たせ、係止片32bには堰板端部の押し込みに際して押し込みが容易にできる程度に曲がり易い低い剛性を持たせておくことにより、両係止片32a、32bの双方を高い同一剛性に設定する場合に比べて、堰板端部の押し込みの容易さを確保してもよい。
【0045】
さらに、係止片32bは、図5(A)に示すように、先端辺34の先端幅aが根元幅bより大きく形成され、係止片32bの凹部33側のテーパ部32cが、側面30aと成す角βは、90°未満の鋭角に設定されている。先端辺34は、堰板50を挟持さない状態では、図5に示すように、側面30aに沿った方向に、例えば並行に設定されている。
【0046】
このように係止片32bを形成しておけば、図5(B)に示すように、堰板端部を係止片32a、32b間の凹部33に着脱自在に挟持できるように押し込んだ際に、係止片32bが変形して、先端辺34が、堰板50の板面50aに対して接する角θが、90°より大きい鈍角で接する。
【0047】
そのため、図6に示すように、枕木用弾性部材10を装着した状態のコンクリート枕木20にレール60を支持させた状態で、隣接するコンクリート枕木20に設けた枕木用弾性部材10間に、板面50aをレール60の敷設方向に沿って設けた堰板50で、外辺部コンクリート打設用に形成した打設型枠51内にコンクリートを打設すると、図5(B)に示すように、打設した生コンクリートの圧力Pにより、係止片32bの先端片34の一端側が堰板面50bに押しつけられることとなり、その分、自己シール性が発揮されて、係止片32a、32bに押し込んで挟持させただけの簡単な係止構造でも打設コンクリートの堰板外への漏れを有効に防止することができる。
【0048】
一方、打設した外辺部コンクリート40が硬化した後の脱型に際しては、堰板50はその端部が係止片32a、32bに挟持されているだけであるため、前記の従来方法などの緊結手段で取り付けられている場合に比べて、極めて容易に撤去することができる。
【0049】
上記係止部32は、枕木用弾性部材10の外側部30に一体に形成しておけばよい。しかし、後付けにする構成でも構わない。但し、一体形成の場合には、係止片32aと係止片32bの剛性を変えるに際しては、寸法を変えるか、弾性率の異なる材料を使用して行えばよい。勿論、一体成形では剛性に格段の差を付けない構成であっても構わない。
【0050】
上記説明の枕木用弾性部材10は、当初から図1に示すように、略コ字形形状に形成しておいてもよいし、あるいは、図7に示すように、略矩形板状体に形成しておき、使用に際して略コ字形状に折り曲げて使用するように構成しても構わない。図7では、外側部30にテーパを設けた様子を示すために、外側部30の途中を切断してその断面を示すようにしてある。
【0051】
また、図8に示すように、外側部30にはテーパを設けることなく、外側部30に係止部32を設ける構成も考えられる。さらに、係止片32bの構成を、図5に示すような形状にすることなく、図8に示すような係止片32aと同様の形状にすることも考えられる。
【0052】
(実施の形態2)
本実施の形態では、前記実施の形態1で説明した構成の枕木用弾性部材10を使用して、コンクリート枕木20を固定する方法、および、かかる方法を用いて形成される枕木の固定構造、並びにかかる枕木の固定構造を有するレール敷設構造物について説明する。
【0053】
前記実施の形態1で説明した構成の枕木用弾性部材10を、コンクリート枕木20の端部20aに、図1(B)に示すように、開口部11を嵌めるようにして装着する。装着した状態では、図4に示すように、枕木用弾性部材10の下端面と、コンクリート枕木20の下端面は面一になるように装着されている。
【0054】
かかる状態で、コンクリート枕木20は、路盤70上との間に下面枕木用弾性部材71、下面発泡体72を介して載置する。隣接するコンクリート枕木20の枕木用弾性部材10間には、図6に示すように、堰板50をその板面50aをレール60に沿って設ける。堰板50を枕木用弾性部材10間に設けるに際しては、枕木用弾性部材10の外側部30に設けた係止部32の係止片32a、32b間の凹部33に堰板端部を押し込んで挟持させる。
【0055】
併せて、図6に示すように、堰板50に対面して所定間隔離して堰板52を設けることにより、打設型枠51を形成する。かかる打設型枠51内に生コンクリートを打設することにより、図6に示すように、外辺部コンクリート40を形成する。この外辺部コンクリート40により、コンクリート枕木20を枕木用弾性部材10を介して路盤70に固定する。
【0056】
外辺部コンクリート40が固化した後は、堰板50、52を撤去するなどして脱型する。堰板50の撤去は、堰板端部を枕木用弾性部材10の係止部32から外すことにより行う。堰板端部の係止部32からの取り外しは、堰板端部が係止部32を構成する係止片32a、32bに挟持された状態で凹部33に押し込まれているため、堰板端部を少し前後に揺するなどして係止片32a、32bを歪ませるなどしながら、上方に引き抜くようにすれば簡単に取り外しが行える。
【0057】
打設型枠51の形成に際しては、堰板50を前記従来の緊結手段で取付けていないため、取付け同様に、取り外しも極めて簡単に行え、脱型作業を短時間で行うことができる。そのため、新規敷設や保線作業などにおいて、外辺部コンクリート40の打設を行うなどの場合に、鉄道車両が運休する夜間の限られた短い時間内に効率よく作業を進めることができる。
【0058】
このようにしてコンクリート枕木20が路盤70に固定された枕木の固定構造では、コンクリート枕木20の端部20a周囲を内包するようにして設けた枕木用弾性部材10の外側部30が、図2(A)に示すように、外辺部コンクリート40と、接面が上方に向けて広がり形状となるように形成されている。図3に示す場合には、外側部30のうち側面30a側の接面状況を示しているが、側面30b、30cも同様に接面が上方に向けて広がり形状となるように形成されている。
【0059】
側面30a、30b、30cが、上記のように外辺部コンクリート40と広がり形状となるように接面するのは、枕木用弾性部材10を構成する壁10aの厚さを上部に行く程厚くするようにしてテーパが設けられているためであるが、かかるテーパの開口角度αは、図2(A)に示すように、鉛直方向に対して10°未満に設定されている。
【0060】
このように外側部30と外辺部コンクリート40とが上方に向けて広がり形状に接面しているため、コンクリート枕木20を持ち上げるに際して、枕木用弾性部材10にも持ち上げようとする力が働いた場合には、前記従来構成の図3に示す場合とは異なり、外辺部コンクリート40から枕木用弾性部材10が上方に滑り易く、且つ、上方に向けて肉厚に形成されているためかかる肉厚分剪断剛性が低く潰れ易くなり、かかった力を緩和し易い。そのため、外辺部コンクリート40に過大な力が加えられず、その破損を招くことなくコンクリート枕木20を容易に持ち上げることができる。
【0061】
また、上記外側部30と外片部コンクリート40との接面を上方に向けて広がり形状に構成することは、例えば、コンクリート枕木20にかかる左右のレール60のレベルを調整するためなどに、コンクリート枕木20の一端側を持ち上げる場合にも有利である。
【0062】
図12に示す従来構成では、かかる枕木の片側のみの持ち上げに際しては、端部受枕木用弾性部材3の下位部分が、枕木端部端面と外辺部コンクリート6との間で圧縮されて持ち上げが困難となっていたが、本発明の枕木の固定構造では、上記の如く枕木用弾性部材10の外側部30が外辺部コンクリート40に対して上方に向けて広がり形状に接面しているため、かかる圧縮力が働いた場合でも、外辺部コンクリート40から枕木用弾性部材10が上方に滑り易く、且つ枕木用弾性部材10の上方部程潰され易いため、働いた圧縮力が緩和されて、コンクリート枕木20の片側のみの持ち上げが容易に行える。
【0063】
さらに、枕木用弾性部材10の内側部12は、図2(A)に示すように、コンクリート枕木20の端部20aの端面21aの立ち上がり部22に接面するように構成されているため、コンクリート枕木20の端面21aとの接触面が小さく、その分コンクリート枕木20を持ち上げ易い。
【0064】
上記立ち上がり部22と内側部12との接面は、内側部12に設けた凹凸部13の凸部13aを介して接面しているため、レール長手方向およびレール直角方向の力に耐え、且つ、コンクリート枕木20の上下方向の動きに対しても凸部13aの頂点のスベリおよび凸部13aの剪断変形で追従することにより、対応することができる。
【0065】
また、図2(A)に示す構成では、コンクリート枕木20の端面21aにはテーパ部23が形成されているため、枕木用弾性部材10の内側部12との間には、略逆三角形状の所謂クサビ形状の空隙が形成されることとなる。かかる空隙部をそのままにしておくと、コンクリート枕木20の安定性が悪くなるため、かかる空隙部には、空隙部の形状に合わせた略クサビ状の空隙挿入部材80を挿入する。
【0066】
枕木を持ち上げるなどの場合には、挿入した空隙挿入部材80を引き抜き、空隙部を空けた状態にして、枕木の持ち上げ作業を行うこととなる。このようにして、コンクリート枕木20を持ち上げた場合には、前記の如くコンクリート枕木20が持ち上げ易い分、持ち上げが終了した時点での空隙をそのままにしておけばコンクリート枕木20の安定性が悪くなり、例えば、線路長手方向などの力によりコンクリート枕木20が転がり易くなったり、あるいはコンクリート枕木20の浮き上がりが発生し易くなるため、再度空隙部に空隙挿入部材80を挿入する。
【0067】
空隙挿入部材80の一方の側面である外側接面80aには、図2(B)に示すように、凹凸部81が形成されている。図2(B)に示す場合には、外側接面80aの表面を波形に形成することにより凹凸部81が横方向に一体に形成されている。
【0068】
かかる凹凸部81の凹凸ピッチは、枕木用弾性部材10の内側部12内面に設けた凹凸部13の凹凸ピッチに合わせて形成され、空隙挿入部材80を挿入した状態で、凹凸部81と凹凸部13とが図2(A)に示すように、互いに嵌め合いとなるように設定しておけばよい。凹凸部81の断面形状は、空隙挿入部材80の挿入時における凹凸部81が、枕木用弾性部材10の内側12の接面に抗して入り易いように、曲面を有するなだらかな波形に形成されている。
【0069】
なお、かかる凹凸部81の形状には、空隙挿入部材80の挿入が支障なく行える範囲で種々の形状を採用することができる。
【0070】
さらに、上記凹凸部81は、空隙挿入部材80の外側接面80aにのみ設けておき、他方の面にはかかる凹凸部を形成しない構成としておけば、他方の面である内側接面82b側は、コンクリート枕木20のテーパ部23との接面を大きく確保することができ、空隙挿入部材80のテーパ部23に対応する側の内側接面80bの抜け防止を図ることができる。
【0071】
また、空隙挿入部材80の挿入に際しては、その先端部を凹凸部81の設けられていない側に弾性的に曲げながら容易に挿入可能である。さらに、挿入した後は、前記説明の如く、外側接面80a側の凹凸部81が凹凸部13と嵌め合い状態になるため、振動などで空隙挿入部材80が抜け出す心配もない。
【0072】
上記構成の枕木の固定構造を有した図9に示すような本発明に係るレール敷設構造物90では、路盤沈下などでコンクリート枕木20を持ち上げて左右のレールのレベル調整をする必要がある場合でも、前記の如く、コンクリート枕木20を薄型ジャッキ、あるいは図2(A)に示すように、コンクリート枕木20に設けたレベル調整孔24のレベル調整用ボルト25の上下動により簡単にコンクリート枕木20の上下調節が行える。
【0073】
コンクリート枕木20の上下調節が簡単に行えるため、本発明に係るレール敷設構造物90では、レール間の繋ぎ目における位置合わせなども簡単に短時間で行うことができる。そのため、本発明に係るレール敷設構造物では、保線作業の簡易化、それに応じた省力化を従来以上に積極的に図ることができる。
【0074】
本発明は、上記実施の形態の説明に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更しても構わない。
【0075】
例えば、上記説明では、枕木用弾性部材の外側部に、装着した状態で上方向に広がり形状のテーパを設ける構成と、堰板の係止部とを併せて有する場合について説明したが、いずれか一方のみの構成を枕木用弾性部材の外側部に設けるようにすることもできる。
【0076】
また、本発明の枕木用弾性部材は、コンクリート枕木などの弾性直結枕木の防振性などを得るために設けられるが、コンクリート以外の素材の枕木に適用することもできる。
【0077】
前記説明では、鉄道のレールに使用した場合について説明したが、鉄道以外のレールにも本発明は適用することができる。
【0078】
また、前記説明では、コンクリート枕木の形状が、端部に立ち上がり部とそれに続くテーパ部とを設けた構成の場合について説明したが、テーパ部を設けない立ち上がり面のみを構成する枕木に対しても適用することができる。この場合は、空隙部が発生しないため、空隙部挿入部材の使用は必要がない。
【0079】
【発明の効果】
本発明の構成では、枕木端部周囲に装着する枕木用弾性部材の外側部が、装着時に上方となる方向に向けて広がり形状に形成されているため、かかる枕木用弾性部材を介して外辺部コンクリートで固定された枕木をレールのレベル調節などのために持ち上げる際に、枕木用弾性部材が外辺部コンクリートに対して上方に移動し易く、従来構成とは異なり、外辺部コンクリートを破損することなく、枕木の持ち上げが容易に行える。
【0080】
枕木端部周囲に装着する枕木用弾性部材の外側部の装着時に上方となる方向に向けて広がり形状にする構成に基づき、枕木の片方の側の持ち上げも、従来構成に比べて、容易に行うことができる。
【0081】
本発明の構成では、枕木用弾性部材と枕木との間に空隙部が形成される場合には、この空隙部に空隙挿入部材が挿入することができるため、かかる空隙挿入部材の挿入を行わない場合に比べて、より一層の枕木の固定の安定化を図ることができる。
【0082】
特に、空隙挿入部材に凹凸部を設けておき、枕木用弾性部材の内側部に設けた凹凸部と係合するようにすれば、かかる凹凸部の構成を設けない場合とは異なり、空隙挿入部材の抜け防止を確実に行うことができる。
【0083】
本発明の構成では、枕木端部周囲に装着する枕木用弾性部材の外側部に、枕木用弾性部材の周囲にコンクリート打設する際の堰板の係止部が設けられているため、外辺部コンクリートの打設に際しての堰板の位置決めが、従来とは異なり、簡単に行える。
【0084】
特に、係止部を堰板端部を着脱自在に挟持可能に構成しておけば、打設型枠の形成時、脱型時などにおける堰板の取付け、固定、撤去が簡単に行える。そのため、外辺部コンクリートの打設に係る型枠形成、脱型作業の従来以上の効率化を図り、その省力化を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は、本発明の枕木用弾性部材の一実施の形態を示す斜視図であり、(B)はコンクリート枕木の端部を枕木用弾性部材に装着する状況を示す要部平面図である。
【図2】(A)はコンクリート枕木端部に枕木用弾性部材を装着した状態を示す要部断面図であり、(B)は空隙挿入部材を示す斜視図である。
【図3】図1の矢視方向Aから見た枕木用弾性部材の背面図である。
【図4】コンクリート枕木端部に枕木用弾性部材を装着した状態で外辺部コンクリートでコンクリート枕木を固定した構造を示す要部断面図である。
【図5】(A)は枕木用弾性部材の外側部に設けた係合部を示す要部平面図であり、(B)は(A)に示す係合部に堰板端部を係止させた状態を示す要部平面図である。
【図6】外辺部コンクリートの打設状況を示す平面図である。
【図7】枕木用弾性部材を、板状体に構成した場合を示す斜視図である。
【図8】枕木用弾性部材の変形例を示す斜視図である。
【図9】本発明のレール敷設構造物の一例を示す断面図である。
【図10】従来構成の端部受枕木用弾性部材の構成を示す要部断面図である。
【図11】図10に示す従来構成の枕木用弾性部材を枕木端部に装着した状態を示す平面図である。
【図12】従来構成の枕木用弾性部材を枕木端部に装着した状態を示す要部断面図である。
【符号の説明】
1   コンクリート枕木
1a  レール座面
2   下面弾性部材
3   枕木用弾性部材
4   移動防止突起
5   下面発泡体
6   外辺部コンクリート
7   凸部
8   凹部
9   枕木粗面
10  枕木用弾性部材
10a 壁
11  開口部
12  内側部
12a 内面
13  凹凸部
13a 凸部
13b 凹部
20  コンクリート枕木
20a 端部
21a 端面
21b 側面
21c 側面
22  立ち上がり部
23  テーパ部
24  レベル調整孔
25  レベル調整ボルト
30  外側部
30a 側面
30b 側面
30c 側面
31  移動防止突起部
32  係止部
32a 係止片
32b 係止片
32c テーパ部
33  凹部
34  先端辺
40  外辺部コンクリート
50  堰板
50a 板面
50b 堰板面
51  打設型枠
52  堰板
60  レール
70  路盤
71  下面枕木用弾性部材
72  下面発泡体
80  空隙挿入部材
80a 外側接面
80b 内側接面
81  凹凸部
90  レール敷設構造物
A   矢視方向
a   先端幅
b   根元幅
P   圧力
α   開口角度
β   角
θ   角

Claims (11)

  1. レールを支持する枕木の端部に設けられる枕木用弾性部材であって、
    前記枕木用弾性部材は、前記枕木の端部周囲を内包する内側部と、前記枕木の端部への装着時に上方となる方向に向けて、広がり形状に形成されている外側部とを有することを特徴とする枕木用弾性部材。
  2. レールを支持する枕木の端部に設けられる枕木用弾性部材であって、
    前記枕木用弾性部材は、前記枕木の端部周囲を内包する内側部と、前記枕木用弾性部材の周囲にコンクリート打設する際の堰板の係止部を設けた外側部とを有することを特徴とする枕木用弾性部材。
  3. レールを支持する枕木の端部に設けられる枕木用弾性部材であって、
    前記枕木用弾性部材は、前記枕木の端部周囲を内包する内側部と、前記枕木の端部への装着時に上方となる方向に向けて、広がり形状に形成されている外側部と有し、
    前記外側部には、前記枕木用弾性部材の周囲にコンクリート打設する際の堰板の係止部が設けられていることを特徴とする枕木用弾性部材。
  4. 請求項2または3記載の枕木用弾性部材において、
    前記係止部は、前記枕木に支持される前記レールに沿った方向に、堰板面を向けて、堰板端部を着脱自在に挟持可能に形成されていることを特徴とする枕木用弾性部材。
  5. レールを支持する枕木の端部に枕木用弾性部材を設け、前記枕木用弾性部材の周囲にコンクリートを打設して、前記枕木を路盤上に固定する枕木の固定方法であって、
    前記枕木用弾性部材には、請求項1ないし4のいずれか1項に記載の枕木用弾性部材が使用され、
    前記枕木用弾性部材を前記枕木の端部に装着した状態で、隣接する枕木間の枕木用弾性部材間に、堰板の端部を前記枕木用弾性部材の外側部に着脱自在に係止させて、前記レールに沿って板面を向けて堰板を設けることにより打設型枠を形成し、
    前記打設型枠内にコンクリートを打設して前記枕木を固定することを特徴とする枕木の固定方法。
  6. レールを支持する枕木の端部に枕木用弾性部材を設け、前記枕木用弾性部材の周囲にコンクリートを打設して前記枕木を路盤上に固定する枕木の固定構造であって、
    前記枕木用弾性部材は、前記枕木の端部周囲を内包した状態に前記枕木の端部に設けられ、
    前記枕木用弾性部材を前記枕木の端部へ設けた状態で、前記枕木用弾性部材の外側部が、前記コンクリートとの接面が上方に向けて広がり形状になるように形成されていることを特徴とする枕木の固定構造。
  7. 請求項6記載の枕木の固定構造において、
    前記枕木の端部周囲と、前記枕木用弾性部材の内側部との間に空隙部が形成される場合には、前記空隙部に、空隙挿入部材が挿入されていることを特徴とする枕木の固定構造。
  8. 請求項7記載の枕木の固定構造において、
    前記空隙挿入部材には凹凸部が設けられ、前記凹凸部は、前記枕木用弾性部材に設けられた凹凸部に係合されていることを特徴とする枕木の固定構造。
  9. 枕木に支持されてレールが敷設されているレール敷設構造物であって、
    前記レールを支持する枕木の端部に、請求項1ないし4のいずれか1項に記載の枕木用弾性部材が設けられていることを特徴とするレール敷設構造物。
  10. 枕木に支持されてレールが敷設されているレール敷設構造物であって、
    前記枕木は、請求項5に記載の枕木固定方法により固定されていることを特徴とするレール敷設構造物。
  11. 枕木に支持されてレールが敷設されているレール敷設構造物であって、
    前記枕木には、請求項6ないし8のいずれか1項に記載の枕木の固定構造が用いられていることを特徴とするレール敷設構造物。
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