JP2004115457A - 各種化粧料の圧縮成形方法及び圧縮成形装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、廃棄処分される紛末化粧料を無くし、大幅な経費削減を図ることができるとともに塵肺疾患等の発生の惧れもない各種化粧料の圧縮成形方法を提供する。
【解決手段】本発明の圧縮成形方法は、予備圧縮成形専用のターンテーブル2において、顆粒状又は粉体等の各種化粧材料を充填用中皿内形状に合致した各予備圧縮成形型内に次々と供給する過程と、予備圧縮成形位置A3にて、各種化粧材料を予備圧縮成形し、ケーク状化粧料とする過程と、予備圧縮成形専用のターンテーブル2と並べて配置した仕上げ圧縮成形専用のターンテーブル3に充填用中皿を供給する過程と、予備圧縮成形されたケーク状化粧料を仕上げ圧縮成形専用のターンテーブル3の充填用中皿に移送する過程と、仕上げ圧縮成形専用のターンテーブル3における仕上げ圧縮位置B3にてケーク状化粧料を仕上げ圧縮成形して製品とする過程と、製品搬出位置で仕上げ圧縮成形された製品を取り出す過程とを含むものである。
【選択図】図4

Description

【発明の属する技術分野】
本発明は、顆粒状又は粉体等の各種化粧料の圧縮成形方法及び圧縮成形装置に関するものである。
【従来の技術】
従来、充填圧縮固化用中皿内に充填された化粧材料を圧縮成形する装置としては、その圧縮機構部が油圧シリンダを用いて構成されたものや特許第2539208号、2121923号に記載された圧縮成形装置が存在する。
しかしながら、上記従来装置においては、圧縮成形用ターンテーブル内に複数設けられた金型に樹脂製中皿を供給し、順次紛未を充填、圧縮成形し製品とする工程で、樹脂製中皿使用時の樹脂肉厚分の紛末化粧料ロス(未圧縮分)が、バキュウム吸引処理され廃棄処分となってしまい、また、圧縮成形時に樹脂製中皿外周に紛未汚れが発生していた。
【発明が解決しようとする課題】
上述したように従来装置においては、樹脂製中皿使用時の樹脂肉厚分の紛末化粧料ロス(未圧縮分)が、バキュウム吸引処理され廃棄処分となっており、仮に紛未化粧料が1kg当り5,000円とした場合、1個生産時に約2gのロスが発生し、日産10,000個生産すると、2g×l0,000個=20kgがロスとして廃棄処分となり、その金額は、5,000円×20kg=100,000円となってしまう。
また、上記従来の化粧料を圧縮成形する技術においては、金属製、樹脂製中皿使用時に樹脂製中皿外周、底面に圧縮された紛未固着物が付着し、圧縮成形後に数人の作業者にてふき取り作業を行う工程が必須となり、工程数増を招くとともに、ふき取り作業中粉塵が舞い、作業者が粉塵を吸引する恐れがあり、塵肺疾患等の労働安全衛生上の問題が生じていた。
本発明は、上記従来の実情に鑑み開発されたものであり、廃棄処分される紛末化粧料を無くし、大幅な経費削減を図ることができるとともに塵肺疾患等の発生の惧れもない各種化粧料の圧縮成形方法及び圧縮成形装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の記載の発明の各種化粧料の圧縮成形方法は、予備圧縮成形専用のターンテーブルにおいて、顆粒状又は粉体等の各種化粧材料を充填用中皿内形状に合致した各予備圧縮成形型内に次々と供給する過程と、予備圧縮成形位置にて、各種化粧材料を予備圧縮成形し、ケーク状化粧料とする過程と、予備圧縮成形専用のターンテーブルと並べて配置した仕上げ圧縮成形専用のターンテーブルに充填用中皿を供給する過程と、予備圧縮成形されたケーク状化粧料を仕上げ圧縮成形専用のターンテーブルの充填用中皿に移送する過程と、仕上げ圧縮成形専用のターンテーブルにおける仕上げ圧縮位置にてケーク状化粧料を仕上げ圧縮成形して製品とする過程と、製品取り出し部で仕上げ圧縮成形された製品を取り出す過程と、を含むことを特徴とするものである。
請求項1記載の発明によれば、予備圧縮成形と仕上げ圧縮成形とに成形工程を分けることにより、予備圧縮成形時に充填用中皿内形状に合致した予備圧縮成形型を使用することで、充填用中皿使用時の樹脂肉厚分の紛未化粧料ロス(未圧縮分)、樹脂製中皿外周の紛末汚れを完全に防止でき、紛未化粧料ロス分(未圧縮分)を製品として付加生産でき産業廃棄物を激減でき、また、従来例のような粉塵を吸引する恐れがあるふき取り作業が無くなり、塵肺疾患等の労働安全衛生上の問題も無くして高品質の製品を製造できる。
請求項2記載の発明の各種化粧料の圧縮成形装置は、充填用中皿内形状に合致した複数の予備圧縮成形型が配置される予備圧縮成形専用のターンテーブル及び中皿供給手段から製品成形用の複数の充填用中皿が供給される仕上げ圧縮成形専用のターンテーブルと、予備圧縮成形専用及び仕上げ圧縮成形専用の各ターンテーブルを各々回転駆動する駆動手段と、顆粒状又は粉体等の各種化粧材料を予備圧縮成形型内に次々と供給する材料供給手段と、予備圧縮成形専用のターンテーブルにおける予備圧縮成形位置にて各予備圧縮成形型内の各種化粧材料を予備圧縮成形しケーク状化粧料とする予備圧縮手段と、仕上げ圧縮成形専用のターンテーブルに供給される各充填用中皿に前記予備圧縮成形された各ケーク状化粧料を移送する移送手段と、仕上げ圧縮成形専用のターンテーブルにおける仕上げ圧縮成形位置にて各充填用中皿に移送された各ケーク状化粧料に対する仕上げ圧縮成形を行なって製品とする仕上げ圧縮手段と、製品取り出し部にて仕上げ圧縮成形された各製品を取り出し搬出する取り出し手段と、を有することを特徴とするものである。
請求項2記載の発明によれば、充填用中皿内形状に合致した複数の予備圧縮成形型を使用する予備圧縮成形専用のターンテーブル及び充填用中皿を使用する仕上げ圧縮成形専用のターンテーブルを設ける構成で、充填用中皿使用時の樹脂肉厚分の紛未化粧料ロス(未圧縮分)、樹脂製中皿外周の紛末汚れを完全に防止でき、紛未化粧料ロス分(未圧縮分)を製品として付加生産でき産業廃棄物を激減でき、また、従来例のような粉塵を吸引する恐れがあるふき取り作業が無くなり、塵肺疾患等の労働安全衛生上の問題も無くし、高品質の製品を製造することができる各種化粧料の圧縮成形装置を提供できる。
請求項3記載の発明は、前記請求項2記載の各種化粧料の圧縮成形装置において、顆粒状又は粉体等各種化粧材料が充填される予備圧縮成形型の上方に、上下動可能なプレッシャーパットを構成し、予備圧縮成形型の下方に、各種化粧材料の充填量を調整可能な化粧材料充填用量調整プレート、予備圧縮成形圧を調整可能な加圧機構部を構成し、プレッシャーパット、化粧材料充填用量調整プレート、加圧機構部を動作させて予備圧縮成形を行うことを特徴とするものである。
請求項3記載の発明によれば、化粧材料の充填量の調整、予備圧縮成形圧の調整を行い高品質の製品の前提となるケーク状化粧料の予備圧縮成形を行うことができる。
請求項4記載の発明は、前記請求項3記載の各種化粧料の圧縮成形装置の前記予備圧縮成形専用のターンテーブルの予備圧縮成形型の下方に、前記化粧材料充填用量調整プレートを、スクリューネジ、エンコーダ、タイミングベルト等を介してステッピングモータ、サーボモータ等の回転駆動源と連動する状態で配置し、エンコーダにて予備圧縮成形品の厚さを自動測定し、制御部によるフィードバック制御にて化粧材料充填用量調整プレートを上下動調整して前記各種化粧材料の充填量の調整を行うようにしたことを特徴とするものである。
請求項4記載の発明によれば、化粧材料の充填量の調整を高い精度で行いながら高品質の製品の前提となるケーク状化粧料の予備圧縮成形を行うことができる。
請求項5記載の発明は、前記請求項3記載の各種化粧料の圧縮成形装置において、前記加圧機構部を、ロードセルと連動させたスクリューネジ及びタイミングプーリ等を介してACサーボモータ等の回転駆動源と連動させ、ロードセルの信号を基に制御部により加圧機構部の加圧力を任意に設定可能とするとともに、加圧力の加圧設定条件の記録・再生が自在となるように構成したことを特徴とするものである。
請求項6記載の発明は、前記請求項2記載の各種化粧料の圧縮成形装置において、予備圧縮成形、仕上げ圧縮成形中における各種化粧材料又はケーク状化粧料における加重曲線、加重圧力、加重時間等を、連続表示・記録可能な記録表示装置を更に有することを特徴とするものである。
請求項5、6記載の発明によれば、顆粒状又は粉体等如何なる種類の各種化粧材料であっても、当該化粧材料の種類に即応して、これに最適な加圧力設定・加圧設定条件、加重曲線、加重圧力、加重時間等の表示・記録・再生を極めて簡易、且つ、自在に行うことができ、作業者の特別な熟練を不要とし、作業性の向上、製品の製造能力向上を図ることができる。
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を詳細に説明する。
図1は本実施の形態の各種化粧料の圧縮成形装置の平面図、図2は本実施の形態の各種化粧料の圧縮成形装置の概略正面図、図3は本実施の形態の各種化粧料の圧縮成形装置の概略側面図である。図4は本実施の形態の予備圧縮成形用のターンテーブル及び仕上げ圧縮成形用のターンテーブルの部分の拡大斜視図である。
本実施の形態の各種化粧料の圧縮成形装置1は、予備圧縮成形専用の回転駆動されるターンテーブル2及び仕上げ圧縮成形専用の回転駆動されるターンテーブル3を隣り合う配置で設けた直方体状の装置本体1Aと、例えば粉末状(又は顆粒状)の化粧材料を前記ターンテーブル2に供給する材料供給手段である化粧材料供給サブホッパー4と、前記装置本体1Aと一定間隔離隔して配置され、製品成形用の複数の充填用中皿10(図7参照)を仕上げ圧縮成形専用のターンテーブル3に順に供給するための中皿供給ユニット5及び中皿供給コンベアユニット6とを有している。
装置本体1Aにおける予備圧縮成形専用のターンテーブル2には、図4に示すように、化粧材料が充填される前記充填用中皿10の内形状に合致した形状を有する予備圧縮成形型11(図6参照)を収容するための孔部12が同心円形配置に複数(例えば4個)設けられている。
また、装置本体1Aにおける仕上げ圧縮成形専用のターンテーブル3には、図4に示すように、予備圧縮成形されたケーク状化粧料80(図6参照)が充填される充填用中皿10を収容するための孔部13が同心円形配置に複数(例えば4個)設けられている。
本実施の形態では、予備圧縮成形専用のターンテーブル2における孔部12の図4に示す各位置を、予備圧縮成形型押込位置A1、化粧材料供給位置A2、予備圧縮成形位置A3、ケーク移動位置A4とする。
また、仕上げ圧縮成形専用のターンテーブル3における孔部13の図4に示す各位置を、充填用中皿供給位置B1、ケーク受入位置B2、仕上げ圧縮成形位置B3、製品取り出し部である製品搬出位置B4とする。
前記予備圧縮成形専用のターンテーブル2の予備圧縮成形型押込位置A1に臨ませて予備圧縮成形型11を孔部12に次々と押し込む予備圧縮成形型供給ユニット14が配置されている。
また、化粧材料供給サブホッパー4からの化粧材料は、化粧材料供給位置A2に至った予備圧縮成形型11に供給される。
前記ケーク移動位置A4、ケーク受入位置B2の上部には、前記ケーク状化粧料80をケーク移動位置A4からケーク受入位置B2へ移送し、ケーク受入位置B2を占める充填用中皿10に充填する移送手段を構成するケーク移動ユニット15が設けられている。
予備圧縮成形専用のターンテーブル2の予備圧縮成形位置A3上には、図6に示すようなロールペーパ21及び布22、上下動可能なプレッシャーパット25を備える予備圧縮プレスユニット20が設けられている。
前記仕上げ圧縮成形専用のターンテーブル3の仕上げ圧縮成形位置B3上にも、ロールペーパ21及び布22、上下動可能なプレッシャーパット25を備える仕上げ圧縮プレスユニット20Aが設けられている。また、製品100(図7参照)の取り出し搬出を行う製品搬出位置B4には製品搬出ユニット16が設けられている。
前記中皿供給ユニット5は、防音カバー42付の充填用中皿10を多数収容するサブホッパー41、充填用中皿10を順に搬出する円形フィーダー43を有している。
また、中皿供給コンベアユニット6は、円形フィーダー43の出口から前記充填用中皿供給位置B1に至るように配置され充填用中皿10を順に搬送する供給コンベア44と、この供給コンベア44に配置したグルーパットユニット45とを有している。
更に、前記装置本体1Aの側部には、後述する制御部50等を内蔵した制御ボックス47が配置され、また、装置本体1Aの上面の一つの隅部には図3に示すようにタッチパネル61、電圧表示部62、プレス波形表示部63等を備えた記録表示手段60が配置されている。
前記予備圧縮成形専用のターンテーブル2、仕上げ圧縮成形専用のターンテーブル3は、各々図3に示すドライブモータ71、72により回転駆動される。
次に、前記装置本体1Aにおける前記ターンテーブル2、3の下部の構成及び制御系について、図2、図3及び図6を参照して説明する。
図6に示すように、前記ターンテーブル2における孔部12には、凹部体24が嵌合配置され、予備圧縮成形型押込位置A1において凹部体24内には前記予備圧縮成形型供給ユニット14により予備圧縮成形型11が押し込まれるようになっている。
前記予備圧縮成形位置A3に至った凹部体24上の予備圧縮成形型11の更に上方には、必要に応じてロールペーパ21及び布22を介在させつつ図6中の矢印の如く上下動し予備圧縮成形型11の上面を押圧するプレッシャーパット25が配置されれている。該プレッシャーパット25の上方には適宜の振動体26を併設しても良い。
また、前記凹部体24の下方には、図6中の矢印の如く上下動し予備圧縮成形型11の下面を加圧する加圧機構部を構成する加圧体27が配置されている。
該加圧体27は、その下端に配設した充填量を調整する化粧材料充填用量調整プレート28と連動しつつ図中の矢印の如く上下動する下部加圧体29と連動するように構成されている。
前記化粧材料充填用量調整プレート28は、タイミングベルト30、スクリューネジ31等を介して例えば回転駆動源であるステッピングモータ等からなる回転駆動源であるモータ32により図中の矢印の如く上下動駆動される。
また、化粧材料充填用量調整プレート28の上下動位置は、エンコーダ38により検出され制御部50により予備圧縮成形品の厚さが自動測定され、制御部50によるフィードバック制御にて化粧材料充填用量調整プレート28を上下動調整して前記化粧材料の充填量の調整を行うようになっている。
また、前記下部加圧体29は、ロードセル33、スクリューネジ34、タイミングプーリ35、タイミングベルト37等を介して回転駆動源であるACサーボモータ36により上下動駆動され、前記加圧体27を介して予備圧縮成形型11の下面を加圧するようになっている。
制御部50は、ロードセル33の信号により制御部50が加重(加圧力)を管理するようになっている。即ち、制御部50により加圧機構部の加圧力を任意に設定可能としている。
更に、制御部50の制御の基に、記録表示手段60により加圧力の加圧設定条件の記録・再生を行ったり、記録表示手段60により予備圧縮成形中における化粧材料における加重曲線、加重圧力、加重時間等を連続表示・記録可能としている。
次に、前記圧縮成形装置1による製品100の圧縮成形方法について図5をも参照して説明する。
予備圧縮成形専用のターンテーブル2、仕上げ圧縮成形専用のターンテーブル3は、各々図4、図5に示すように、同方向に回転駆動される。
予備圧縮成形専用のターンテーブル2の予備圧縮成形型押込位置A1において、各孔部12内の凹部体24に、前記予備圧縮成形型供給ユニット14から充填用中皿10の内形状に合致した形状を有する予備圧縮成形型11が次々と押し込まれる。
一方、仕上げ圧縮成形専用のターンテーブル3における充填用中皿供給位置B1においては、前記中皿供給コンベアユニット6から各孔部13内に、充填用中皿10が次々と供給される。
前記予備圧縮成形型11の内形状は、充填用中皿10の内形状より0.6mm程度小さく設定されている。
前記予備圧縮成形型11は、ターンテーブル2の回転とともに化粧材料供給位置A2に至り、ここで化粧材料供給サブホッパー4から化粧材料が予備圧縮成形型11内に供給される。
化粧材料が供給された予備圧縮成形型11は、ターンテーブル2の回転とともに予備圧縮成形位置A3に至り、ここで前記プレッシャーパット25がロールペーパ21及び布22を介在させつつ上下動し予備圧縮成形型11内の化粧材料上面を押圧する。また、ACサーボモータ36の動作で加圧体27が予備圧縮成形型11の下面を加圧する。このような動作により、予備圧縮成形型11内の化粧材料は予備圧縮成形されて、ケーク状化粧料80となる。
ケーク状化粧料80の予備圧縮成形の後、ターンテーブル2の回転とともにケーク状化粧料80はケーク移動位置A4に至り、ここでケーク移動ユニット15により、仕上げ圧縮成形専用のターンテーブル3におけるケーク受入位置B2に移送される。
仕上げ圧縮成形専用のターンテーブル3の各孔部13内に供給された充填用中皿10に対しては、ケーク受入位置B2に至った段階で、前記ケーク移動ユニット15からケーク状化粧料80が充填される。この場合、予備圧縮成形型11の内形状は、充填用中皿10の内形状より0.6mm程度小さく設定されていることから、ケーク状化粧料80は充填用中皿10内にぴったりと充填され、充填用中皿10の肉厚部分に化粧料が付着することは無い。
ケーク状化粧料80が充填され充填用中皿10は、ターンテーブル3の回転とともに仕上げ圧縮成形位置B3に至り、ここでケーク状化粧料80は前記仕上げ圧縮プレスユニット20Aの前記仕上げ圧縮プレスユニット20の場合と同様な動作で仕上げ圧縮成形され、図7に示すような製品100となる。
更に、製品100となった充填用中皿10はターンテーブル3の回転とともに製品搬出位置B4に至り、前記製品搬出ユニット16によりターンテーブル3から取り出され、外部に搬出される。
本実施の形態の圧縮成形装置1を使用した圧縮成形方法によれば、充填用中皿10の使用時において、前記従来例のような中皿肉厚分の紛未化粧料ロス(未圧縮分)、中皿外周の紛末汚れを完全に防止でき、紛未化粧料ロス分(未圧縮分)を製品として付加生産でき産業廃棄物を激減できる。
また、作業者が従来例のような粉塵を吸引する恐れがあるふき取り作業が無くなり、塵肺疾患等の労働安全衛生上の問題を無くし、高品質の製品を製造することができる。
また、予備圧縮成形過程では、化粧材料の充填量の調整、予備圧縮成形圧の調整を行い高品質の製品100の前提となるケーク状化粧料80の予備圧縮成形を行うことができる
更に、本実施の形態によれば、顆粒状又は粉体等如何なる種類の各種化粧材料であっても、当該化粧材料の種類に即応して、これに最適な加圧力設定・加圧設定条件、加重曲線、加重圧力、加重時間等の表示・記録・再生を極めて簡易、且つ、自在に行うことができ、作業者の特別な熟練を不要とし、作業性の向上、製品の製造能力向上を図ることができる。
なお、化粧材料への予備圧縮成形時において、図4に示すようにプレッシャーパット25に振動体26が併設された場合は、化粧材料の粒子間のエアー抜きに最適であり化粧料の急速固化に有用となる。
【発明の効果】
本発明によれば、廃棄処分される紛末化粧料を無くし、大幅な経費削減を図ることができるとともに塵肺疾患等の発生の惧れもない各種化粧料の圧縮成形方法及び圧縮成形装置を提供することができる。
また、本発明によれば、予備圧縮成形過程では、化粧材料の充填量の調整、予備圧縮成形圧の調整を行い高品質の製品の前提となるケーク状化粧料の予備圧縮成形を行うことができる。
更に、本発明によれば、顆粒状又は粉体など如何なる種類の各種化粧材料であっても、当該化粧材料の種類に即応して、これに最適な加圧力設定・加圧設定条件、加重曲線、加重圧力、加重時間等の表示・記録・再生を、極めて簡易、且つ、自在に行うことができ、作業者の特別な熟練を不要とし、作業性の向上、製品の製造能力向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の各種化粧料の圧縮成形装置の平面図である。
【図2】本実施の形態の各種化粧料の圧縮成形装置の概略正面図である。
【図3】本実施の形態の各種化粧料の圧縮成形装置の概略側面図である。
【図4】本実施の形態の予備圧縮成形用ターンテーブル及び仕上げ圧縮成形用ターンテーブルの部分の拡大斜視図である。
【図5】本実施の形態の一連の成形過程の説明図である。
【図6】本実施の形態におけるターンテーブルの下部の構成及び制御系を示す説明図である。
【図7】本実施の形態における製品を示す斜視図である。
【符号の説明】
1  圧縮成形装置
1A 装置本体
2  ターンテーブル
3  ターンテーブル
4  化粧材料供給サブホッパー
5  中皿供給ユニット
6  中皿供給コンベアユニット
10  充填用中皿
11  予備圧縮成形型
12  孔部
13  孔部
14  予備圧縮成形型供給ユニット
15  ケーク移動ユニット
16  製品搬出ユニット
20  予備圧縮プレスユニット
20A 圧縮プレスユニット
21  ロールペーパ
22  布
24  凹部体
25  プレッシャーパット
26  振動体
27  加圧体
28  化粧材料充填用量調整プレート
29  下部加圧体
30  タイミングベルト
31  スクリューネジ
32  モータ
33  ロードセル
34  スクリューネジ
35  タイミングプーリ
36  サーボモータ
37  タイミングベルト
38  エンコーダ
41  サブホッパー
42  防音カバー
43  円形フィーダー
44  供給コンベア
45  グルーパットユニット
47  制御ボックス
50  制御部
60  記録表示手段
61  タッチパネル
62  電圧表示部
63  プレス波形表示部
71  ドライブモータ
72  ドライブモータ
80  ケーク状化粧料
100  製品
A1  予備圧縮成形型押込位置
A2  化粧材料供給位置
A3  予備圧縮成形位置
A4  ケーク移動位置
B1  充填用中皿供給位置
B2  ケーク受入位置
B3  圧縮成形位置
B4  製品搬出位置

Claims (6)

  1. 予備圧縮成形専用のターンテーブルにおいて、顆粒状又は粉体等の各種化粧材料を充填用中皿内形状に合致した各予備圧縮成形型内に次々と供給する過程と、
    予備圧縮成形位置にて、各種化粧材料を予備圧縮成形し、ケーク状化粧料とする過程と、
    予備圧縮成形専用のターンテーブルと並べて配置した仕上げ圧縮成形専用のターンテーブルに充填用中皿を供給する過程と、
    予備圧縮成形されたケーク状化粧料を仕上げ圧縮成形専用のターンテーブルの充填用中皿に移送する過程と、
    仕上げ圧縮成形専用のターンテーブルにおける仕上げ圧縮位置にてケーク状化粧料を仕上げ圧縮成形して製品とする過程と、
    製品取り出し部で仕上げ圧縮成形された製品を取り出す過程と、
    を含むことを特徴とする各種化粧料の圧縮成形方法。
  2. 充填用中皿内形状に合致した複数の予備圧縮成形型が配置される予備圧縮成形専用のターンテーブル及び中皿供給手段から製品成形用の複数の充填用中皿が供給される仕上げ圧縮成形専用のターンテーブルと、
    予備圧縮成形専用及び仕上げ圧縮成形専用の各ターンテーブルを各々回転駆動する駆動手段と、
    顆粒状又は粉体等の各種化粧材料を予備圧縮成形型内に次々と供給する材料供給手段と、
    予備圧縮成形専用のターンテーブルにおける予備圧縮成形位置にて各予備圧縮成形型内の各種化粧材料を予備圧縮成形しケーク状化粧料とする予備圧縮手段と、
    仕上げ圧縮成形専用のターンテーブルに供給される各充填用中皿に前記予備圧縮成形された各ケーク状化粧料を移送する移送手段と、
    仕上げ圧縮成形専用のターンテーブルにおける仕上げ圧縮成形位置にて各充填用中皿に移送された各ケーク状化粧料に対する仕上げ圧縮成形を行なって製品とする仕上げ圧縮手段と、
    製品取り出し部にて仕上げ圧縮成形された各製品を取り出し搬出する取り出し手段と、
    を有することを特徴とする各種化粧料の圧縮成形装置。
  3. 前記顆粒状又は粉体等各種化粧材料が充填される予備圧縮成形型の上方に、上下動可能なプレッシャーパットを構成し、前記予備圧縮成形型の下方に、各種化粧材料の充填量を調整可能な化粧材料充填用量調整プレート、予備圧縮成形圧を調整可能な加圧機構部を構成し、プレッシャーパット、化粧材料充填用量調整プレート、加圧機構部を動作させて予備圧縮成形を行うことを特徴とする請求項2記載の各種化粧料の圧縮成形装置。
  4. 前記予備圧縮成形専用のターンテーブルの予備圧縮成形型の下方に、前記化粧材料充填用量調整プレートを、スクリューネジ、エンコーダ、タイミングベルト等を介してステッピングモータ、サーボモータ等の回転駆動源と連動する状態で配置し、エンコーダにて予備圧縮成形品の厚さを自動測定し、制御部によるフィードバック制御にて化粧材料充填用量調整プレートを上下動調整して前記各種化粧材料の充填量の調整を行うようにしたことを特徴とする請求項3記載の各種化粧料の圧縮成形装置。
  5. 前記圧縮成形装置における加圧機構部を、ロードセルと連動させたスクリューネジ及びタイミングプーリ等を介してACサーボモータ等の回転駆動源と連動させて、ロードセルの信号を基に制御部により加圧機構部の加圧力を任意に設定可能とするとともに、加圧力の加圧設定条件の記録・再生が自在となるように構成したことを特徴とする請求項3記載の各種化粧料の圧縮成形装置。
  6. 前記圧縮成形装置は、予備圧縮成形、仕上げ圧縮成形中における各種化粧材料又はケーク状化粧料における加重曲線、加重圧力、加重時間等を、連続表示・記録可能な記録表示装置を更に有するものであることを特徴とする請求項2記載の各種化粧料の圧縮成形装置。
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