JP2004115245A - 作業機の位置エネルギ回収・再生装置 - Google Patents

作業機の位置エネルギ回収・再生装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2004115245A
JP2004115245A JP2002283653A JP2002283653A JP2004115245A JP 2004115245 A JP2004115245 A JP 2004115245A JP 2002283653 A JP2002283653 A JP 2002283653A JP 2002283653 A JP2002283653 A JP 2002283653A JP 2004115245 A JP2004115245 A JP 2004115245A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
boom
cylinder
assist
assist cylinder
potential energy
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002283653A
Other languages
English (en)
Inventor
Takumi Nagahara
永原 拓巳
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Komatsu Ltd
Original Assignee
Komatsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Komatsu Ltd filed Critical Komatsu Ltd
Priority to JP2002283653A priority Critical patent/JP2004115245A/ja
Publication of JP2004115245A publication Critical patent/JP2004115245A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E02HYDRAULIC ENGINEERING; FOUNDATIONS; SOIL SHIFTING
    • E02FDREDGING; SOIL-SHIFTING
    • E02F9/00Component parts of dredgers or soil-shifting machines, not restricted to one of the kinds covered by groups E02F3/00 - E02F7/00
    • E02F9/20Drives; Control devices
    • E02F9/22Hydraulic or pneumatic drives
    • E02F9/2217Hydraulic or pneumatic drives with energy recovery arrangements, e.g. using accumulators, flywheels
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B66HOISTING; LIFTING; HAULING
    • B66CCRANES; LOAD-ENGAGING ELEMENTS OR DEVICES FOR CRANES, CAPSTANS, WINCHES, OR TACKLES
    • B66C13/00Other constructional features or details
    • B66C13/18Control systems or devices
    • B66C13/20Control systems or devices for non-electric drives
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B66HOISTING; LIFTING; HAULING
    • B66CCRANES; LOAD-ENGAGING ELEMENTS OR DEVICES FOR CRANES, CAPSTANS, WINCHES, OR TACKLES
    • B66C13/00Other constructional features or details
    • B66C13/52Details of compartments for driving engines or motors or of operator's stands or cabins
    • B66C13/54Operator's stands or cabins

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Automation & Control Theory (AREA)
  • Mining & Mineral Resources (AREA)
  • Civil Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • Operation Control Of Excavators (AREA)
  • Jib Cranes (AREA)
  • Forklifts And Lifting Vehicles (AREA)
  • Actuator (AREA)
  • Fluid-Pressure Circuits (AREA)

Abstract

【課題】作業機が持つ位置エネルギを回収・再生するとともに、操作性を良好に保ちつつ作業機スピードを向上させる。
【解決手段】旋回フレーム30に基端部が枢着されるブーム13を有してなる作業機6と、旋回フレーム30およびブーム13に連結されるブームシリンダ16,16と、旋回フレーム30およびブーム13に連結されるアシストシリンダ18と、ブーム13の下方回動動作時にアシストシリンダ18から送出される圧油を蓄積するアキュムレータ85を備える作業機の位置エネルギ回収・再生装置において、アシストシリンダ18を、その軸心がブーム13の上方回動動作時にブームシリンダ16,16の軸心に対して後退する位置に配されるように設ける。
【選択図】    図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば昇降、荷役、掘削機械等において上下方向に駆動される作業機の位置エネルギを回収するとともに、この回収した位置エネルギを再生する作業機の位置エネルギ回収・再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、起伏可能に設けられる作業機の伏臥操作時にその作業機が持つ位置エネルギを回収するとともに、この回収した位置エネルギを再生する作業機の位置エネルギ回収・再生装置を備える油圧式掘削機が例えば本出願人の先願に係る特許文献1にて開示されている。この特許文献1に係る油圧式掘削機は、図10に示されるように、下部走行体102と、この下部走行体102に対して旋回自在に設けられる上部旋回体105と、この上部旋回体105の骨組を構成する旋回フレーム103に起伏可能に取着される作業機106を備えている。
【0003】
【特許文献1】
特許第2562645号公報(第2頁、および第1図参照)
【0004】
前記作業機106は、旋回フレーム103に対して順に回動可能に連結される、ブーム113、アーム114、およびバケット115を有し、これらブーム113、アーム114、およびバケット115がそれぞれ一対のブームシリンダ116,116、アームシリンダ117、およびバケットシリンダ119の作動により回動操作され、この回動操作により当該作業機106が屈曲起伏されるように構成されている。また、ブーム113の上げ動作を補助するアシストシリンダ118が前記一対のブームシリンダ116,116に並設されている。
【0005】
前記ブーム113は、その基端部が旋回フレーム103にピン121で連結されている。また、前記一対のブームシリンダ116,116およびアシストシリンダ118は、各ロッド先端部および各ボトム部がそれぞれ旋回フレーム103およびブーム113に対してピン122およびピン123で連結されている。
【0006】
ここで、ブームシリンダ116,116は、ブーム用切換弁131を介して油圧ポンプ132およびタンク133に接続され、ブーム用切換弁131の切換操作により、伸縮作動されるようになっている。また、アシストシリンダ118は、そのボトム側油室が蓄圧手段としてのアキュムレータ134に接続され、ブーム113の伏臥動作時に、そのボトム側油室から送出される圧油をアキュムレータ134に蓄えるようにされるとともに、ブーム113の起立動作時に、アキュムレータ134に蓄えられた圧油をボトム側油室に供給して当該アシストシリンダ118を伸長させるようにされている。こうして、作業機106が持つ位置エネルギを油圧エネルギに変換して回収するとともに、この回収したエネルギを利用してブーム106の起立動作を補助するようにされている。
【0007】
この油圧式掘削機101においては、
(A)ピン121を中心とするブーム113の回動支点121a(以下、「ブーム回動支点121a」という。)廻りの作業機106モーメントは、アーム114およびバケット115を所定の状態位置で固定する条件下ではブーム113の起伏動作によってのみ変化し、ブーム113の起立状態位置と伏臥状態位置との間において作業機重心とブーム回動支点121aとの距離が最大となる中立状態位置のときに最大となり、その中立状態位置からブーム113を起立また伏臥させるに伴い減少する(図8(a)参照)。
(B)ブームシリンダ116,116の推力をブーム駆動力として合理的に働かせるために、ブームシリンダ116,116の作用線(当該ブームシリンダ116の軸心と一致)とブーム回動支点121aとの距離で定義されるモーメントアームLaは、作業機モーメントの増減変化に略追随して伸縮変化するように関係付けられている(図8(b)の曲線A参照)。
(C)ブームシリンダ116,116の各端部の取付支点122a,123aとアシストシリンダ118の各端部の取付支点122a,123aとが一致されているので、ブームシリンダ116の作用線とアシストシリンダ118の作用線(当該アシストシリンダ118の軸心と一致)とは力学上同位相となり、アシストシリンダ118に係るモーメントアームLbは、前記モーメントアームLaと実質的に同一のものとなる。
(D)アシストシリンダ118の作動圧は、アキュムレータ134の特性上、アシストシリンダ118が最収縮したときが最大で、シリンダの伸長に伴い減少する(図9(a)参照)。
(E)前記(C)と(D)のことから、アシストシリンダ118の推力によりブーム113に付与される上方回動力(推力×モーメントアーム)は、ブーム113の伏臥状態位置から中立状態位置をやや越える状態位置までは高水準で推移し、その後起立状態位置に近づくにつれて急速に低下する。
(F)油圧ポンプ132は、吐出圧をP、吐出量をQとしたとき、P×Q=一定となるように制御されている。
【0008】
今、この油圧式掘削機101にアシストシリンダ118が設けられていないと仮定した場合には、前記(B)のことから、略一定の保持圧(作動圧)にてブームシリンダ116,116によるブーム113の起立動作が行なわれるので(図9(b)の曲線C参照)、前記(F)のことから、油圧ポンプ132の吐出量Qが略一定となり、これによりブーム上げ動作スピードも略一定となって操作性が良好に確保される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来技術のようにアシストシリンダ118が設けられると、前記(E)で述べたように、このアシストシリンダ118の推力によりブーム113に付与される上方回動力は、ブーム113の伏臥状態位置から中立状態位置をやや越える状態位置までは高水準で推移し、その後起立状態位置に近づくにつれて急速に低下するため、このときのブームシリンダ116,116の保持圧(作動圧)は、ブーム113の伏臥状態位置から中立状態位置をやや越える状態位置までは低水準で推移し、その後起立状態位置に近づくにつれて急速に上昇することとなる。したがって、前記(F)のことから、ブーム上げ動作スピードは、伏臥状態位置から上げ動作初期段階では極端に早く、その後急速に減速して起立状態位置手前では極端に遅くなるといったように、ブーム上げ動作スピードが著しく変化するため、操作性が悪いという問題点がある。
【0010】
本発明は、このような問題点を解消するためになされたもので、作業機が持つ位置エネルギを回収・再生することができるとともに、操作性を良好に保ちつつ作業機スピードを向上させることができる、作業機の位置エネルギ回収・再生装置を提供することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段および作用・効果】
本発明者は、ブームの起立動作時においてその起立動作を補助するためにブームに付与されるアシストシリンダからの上方回動力が極端に変動することが前記問題点を生じる原因であることを突きとめ、その上方回動力を平準化することで前記課題を解決し得ることを見出した。この上方回動力を平準化するためには、アシストシリンダに係るモーメントアーム特性がアシストシリンダの作動圧特性に対して対称的な特性を示すようにすればよいことに着目し、そのような特性を示すようにするためには、起立動作時において、アシストシリンダに係るモーメントアーム特性がブームシリンダに係るモーメントアーム特性に対して遅れ位相で追随するようにすればよく、言い換えれば起立動作時において、ブーム回動支点廻りに、アシストシリンダの作用線がブームシリンダの作用線に遅れて周回運動すればよいことに気付いた。そして、起立動作時において、アシストシリンダの軸心がブームシリンダの軸心に対して後退するようにすればよいという結論を導き出し、本発明を完成するに至った。
【0012】
要するに、前記目的を達成するために、本発明による作業機の位置エネルギ回収・再生装置は、
支持体に基端部が枢着されその支持体に対して上下方向に回動可能に設けられるブームを有してなる作業機と、前記支持体およびブームにそれぞれ一端部および他端部が回動可能に連結されてそのブームを上下方向に回動駆動するブームシリンダと、前記支持体およびブームにそれぞれ一端部および他端部が回動可能に連結されてそのブームの上方回動動作を補助するアシストシリンダと、前記ブームの下方回動動作時に前記アシストシリンダから送出される圧油を蓄積するアキュムレータを備える作業機の位置エネルギ回収・再生装置において、
前記アシストシリンダを、その軸心が前記ブームの上方回動動作時に前記ブームシリンダの軸心に対して後退する位置に配されるように設けることを特徴とするものである(第1発明)。
【0013】
本発明においては、ブームの下方回動動作時にアシストシリンダから送出される圧油がアキュムレータに蓄積されて作業機が持つ位置エネルギが油圧エネルギに変換されて回収される。一方、ブームの上方回動動作時にその蓄積された圧油がアシストシリンダに供給され、ブームにアシストシリンダからの上方回動力が付与される。したがって、作業機が持つ位置エネルギを回収するとともに、この回収した位置エネルギを再生して省エネ運転を行なうことができる。
【0014】
本発明によれば、ブームの上方回動動作時にアシストシリンダの軸心がブームシリンダの軸心に対して後退する位置に配されるので、アシストシリンダに係るモーメントアーム特性がブームシリンダに係るモーメントアーム特性に対して遅れ位相で追随し、アシストシリンダに係るモーメントアーム特性がアシストシリンダの作動圧特性に対して対称的な特性を示すことになる。このため、アシストシリンダからブームに付与される上方回動力が平準化されるので、ブームシリンダの保持圧を全体的に低く抑えることができるとともに、その変動幅も抑制することができる。これにより、油圧ポンプの吐出量を高水準で略一定に保つことができるので、操作性を良好に保ちつつ作業機スピードを向上させることができるという効果を奏する。
【0015】
第1発明において、前記ブームシリンダの一端部および前記アシストシリンダの一端部は、前記支持体に対してそれぞれ同軸線上に配されるピンにより連結されるのが好ましい(第2発明)。このようにすれば、支持体におけるシリンダ取付部位のオーバハング量を小さくできるので、コンパクトな構造とすることができる。また、支持体にピン挿入孔を形成するための機械加工を同一軸心加工にて行うことができるので、加工工数を少なくすることができるという利点がある。
【0016】
【発明の実施の形態】
次に、本発明による作業機の位置エネルギ回収・再生装置の具体的な実施の形態につき、図面を参照しつつ説明する。
【0017】
図1には、本発明の一実施形態に係る作業機械の作業状態を表す側面図が示されている。また、図2には、移動可能なキャブとダブル平行リンク機構を表わす図が示されている。また、図3には本実施形態における作業機の位置エネルギ回収・再生装置の構造説明図が、図4には図3のY−Y視断面図が、図5には図3のP部拡大図が、図6には旋回フレームの正面図がそれぞれ示されている。
【0018】
本実施形態に係る作業機械1は、例えば港湾荷役作業等に使用されるそれ自体自走により移動可能なものであり、装軌式の下部走行体2と、この下部走行体2における車体2aのフレーム上面中央部に立設される所要高さのコラム3と、このコラム3の上部に設けられる旋回装置4を介して取着される上部旋回体5を備えて構成されている。
【0019】
前記上部旋回体5には、その前部に長尺の作業機6や、ダブル平行リンク機構20を介して移動可能にキャブ7等が設けられ、その後部に駆動用のエンジンや、油圧ユニット、カウンタウエイト、その他の機器等が配設されている。なお、図1において、符号8,10,12は踊り場を、8a,12aは手摺を、9,9’はタラップをそれぞれ表わしている。
【0020】
前記キャブ7は、運転室を構成するものであり、図2に示されるようにダブル平行リンク機構20を介して支持台62に取り付けられている。ここで、ダブル平行リンク機構20は、その支持台62に形成されたブラケット62aに枢着される第1平行リンク21と、当該キャブ7を支持するキャブ支持フレーム24に枢着される第2平行リンク23とが中継ブラケット22によってシリーズに連結されてなり、第1平行リンク21を駆動する第1リンクシリンダ25および第2平行リンク23を駆動する第2リンクシリンダ26の作動により、第1平行リンク21および第2平行リンク23がそれぞれ回動操作され、これら回動操作によるキャブ7の昇降、張出、引込動作により、広い範囲で上下・前後とその複合でキャブ位置を図2(a)の実線にて示されるホームポジションから適宜移動させることができるようにされている。なお、ここで、ホームポジションとは、第1平行リンク21を最起立させ、かつ第2平行リンク23を最下降させたときのキャブの状態位置であって、オペレータが通常の乗降動作を容易に行えるキャブ位置のことである。また、キャブ7は、従来周知の構造のものが用いられ、キャブ支持フレーム24の上面に、従来の作業機械におけるキャブと同様の緩衝機構(例えば、ゴムマウント、ビスカスマウント等:図示省略)を介して定着されている。
【0021】
前記作業機6は、図1、図3および図4に示されるように、上部旋回体5の骨組を構成する旋回フレーム(本発明における「支持体」に相当)30対して順に回動可能に連結される、ブーム13、アーム14、クラムシェルバケット15を有し、これらのうちブーム13およびアーム14がそれぞれ一対のブームシリンダ16,16およびアームシリンダ17の作動により上下方向に回動操作され、この上下回動操作により当該作業機6が屈曲起伏されるように構成されている。また、ブーム13の上げ動作を補助するアシストシリンダ18が前記一対のブームシリンダ16,16に並設されている。なお、本実施形態では、作業機6にねじりを生じさせないようにしてエネルギ損出の抑制を図るために、ブーム13の左右両側にブームシリンダ16,16を配し、これらブームシリンダ16,16の中間位置にアシストシリンダ18を配するようにされている。
【0022】
前記旋回フレーム30は主に、当該旋回フレーム30の中枢部を成すメインフレーム部31と、このメインフレーム部31の前方における左右両側にそのメインフレーム部31に一体に設けられる左サブフレーム部32および右サブフレーム部33と、上部旋回体5の周縁ボディーを形成するサイドメンバ34と、このサイドメンバ34とメインフレーム部31とを連結する所要のクロスビーム35から構成されている。
【0023】
前記メインフレーム部31は主に、旋回装置4に取着される基板部材41と、この基板部材41上に設けられ上部旋回体5の中央部において所要の間隔で前後に延びる一対のビーム状部材42,42と、この一対のビーム状部材42,42の前端部を連結するフロントクロスビーム43と、同ビーム状部材42,42の中央部を連結するセンタクロスビーム44とが固着されて構成されている。ここで、前記各ビーム状部材42,42は、側面視略山形状の前部から下り勾配で後方に延びる中央部を経て真直に延びる後部に至る形状とされ、その前部中央部には配管・配線等を通すための所要の切欠き45が、その後部にはカウンタウエイト取着用のボルト挿通孔(図示省略)がそれぞれ設けられている。また、フロントクロスビーム43は、所要部位が折り曲げられた板材にて一対のビーム状部材42,42の間を塞ぐように形成されてなり、前方より見てその中央部には配管・配線等を通すための所要の切欠き46が設けられている。なお、図3中符号40にて示されるのは、上部旋回体5の旋回中心である
【0024】
このメインフレーム部31には、各ビーム状部材42の前頂部に形成されたピン挿通孔47を両側に備えるクレビス形のブーム支持部51と、各ビーム状部材42の基底前端部およびその基底前端部と相似形状で中央寄りに対向配置で固設されるブラケット部材50のそれぞれに形成されたピン挿通孔48を両側に備えるクレビス形のブームシリンダ支持部52と、それらブームシリンダ支持部52,52の中間位置に配されて両側にピン挿通孔49,49を備えるクレビス形のアシストシリンダ支持部53が形成されている。ここで、両ブームシリンダ支持部52,52およびアシストシリンダ支持部53におけるそれぞれのピン挿通孔48,49の中心は同軸線上に配されている。こうして、各支持部の旋回フレーム30からのオーバハング量が抑えられ、コンパクトな構造とされている。また、アシストシリンダ支持部53のピン挿通孔49の内径Dは、ブームシリンダ支持部52のピン挿通孔48の内径Dに比し小さめに設定されている。こうして、加工・組立作業を容易に行なうことができるようにされている。
【0025】
前記左サブフレーム部32は、前記基板部材41に連設される底板61上にキャブ7を支持する支持台62が固設されてなり、この支持台62は、略鞍形状の箱型構造物であって、この支持台62には、その前後に後述するアキュムレータ85を通すための切欠き63が、その内部に前記切欠き45および切欠き46を介して外部と連通する空間64が、その上方に前記ダブル平行リンク機構20を取着するためのブラケット62aがそれぞれ形成されている。また、この支持台62の前方には、内部にユーティリティースペース65aが形成されてなる左デッキ部65が、ホームポジション位置におけるキャブ7の背面近傍まで延びるように、当該左サブフレーム部32に一体に固着されている。
【0026】
前記ブーム13は、上凸の側面視略ブーメラン形状に形成された箱型構造物であって、その基端部が前記ブーム支持部51にピン75で連結されている。このブーム13の屈曲部位(図4中記号Qで示される部位)には、ピン76がその両側面から突出するように設けられるとともに、ピン挿通孔71を両側に備えるクレビス形のアシストシリンダ取付ブラケット72がその内折れ面(図4中記号Rで示される面)から突出するように形成されている。
【0027】
前記各ブームシリンダ16は、ボトム部に一山クレビス形の支持部を、ロッド先端部にピン挿通孔をそれぞれ有する複動式の油圧シリンダであって、ボトム部が前記ピン76を介してブーム13に連結されるとともに、ロッド先端部がピン77を介して前記ブームシリンダ支持部52に連結されている。一方、前記アシストシリンダ18は、ブームシリンダ16と同構造の油圧シリンダであって、ボトム部がピン78を介してアシストシリンダ支持部53に連結されるとともに、ロッド先端部がピン79を介して前記アシストシリンダ取付ブラケット72に連結されている。なお、本実施形態においては、ブームシリンダ16のボア径とアシストシリンダ18のボア径とが、同一(または略同一)とされている。こうして、アシストシリンダ18と後述のアキュムレータ85との協働による、位置エネルギ回収の際の回収量を向上させるとともに、再生時のアシスト力を増大させて、燃費低減率を向上させるようにされている。
【0028】
前記センタクロスビーム44には、ブラケット80を介してメインバルブ81が取着されている。このメインバルブ81は、ブームシリンダ16,16の作動を制御するブーム用切換弁81aおよびその他複数の切換弁が連設構造にて一体に構成されてなるものである。このメインバルブ81において、前記ブーム用切換弁81aは、そのタンクポートおよびポンプポートが、それぞれ作動油タンク82および図示省略される油圧ポンプに接続されるとともに、各給排ポートが、配管手段87を介して各ブームシリンダ16の各ポートと接続されている。こうして、ブーム用切換弁81aの切換操作により、各ブームシリンダ16における各ポートへの油圧ポンプからの圧油の流路を切り換えてブームシリンダ16,16を伸縮作動させるようにされている。なお、本実施形態おいて、前記油圧ポンプは、図示省略されるエンジンによって駆動されるとともに、吐出圧と吐出量との積が一定となるように制御されている。
【0029】
前記旋回フレーム30における作業機6の取着部位近傍には、ピストン型のアキュムレータ(蓄圧器)85が設けられている。このアキュムレータ85は、前記支持台62に形成された切欠き63,63にその後端部を通すように、また前記デッキ部65におけるユーティリティスペース65aにその前端部を配するようにして、左サブフレーム部32からデッキ部65に亘って載置され、所要箇所Uボルト86にて左サブフレーム部32の底板61に固定されている。このアキュムレータ85の後端に設けられている出入ポートは、配管手段88を介してアシストシリンダ18のボトム側ポートに接続されている。なお、アシストシリンダ18のヘッド側ポートは、配管手段89を介して作動油タンク82に接続されている。そして、ブーム13の伏臥動作時にアシストシリンダ18のボトム側油室から送出される圧油がアキュムレータ85に蓄えられるとともに、ブーム13の起立動作時にアキュムレータ85に蓄えられた圧油がアシストシリンダ18のボトム側油室に供給されるようになっている。こうして、作業機6が持つ位置エネルギを油圧エネルギに変換して回収するとともに、この回収したエネルギを利用してブーム13の起立動作を補助するようにされている。
【0030】
なおここで、前記配管手段87は、ブーム用切換弁81aの各給排ポートからブーム13上面を経て各ブームシリンダ16,16の各ポートに至る経路に、前記配管手段88は、アキュムレータ85の出入ポートから、空間64、切欠き45および切欠き46を経てアシストシリンダ18のボトム側ポートに至る経路に、前記配管手段89は、アシストシリンダ18のヘッド側ポートから切欠き46を経て作動油タンク82至る経路に、いずれの配管手段も機械的運動が行われる部位(例えば図4中記号r,r,rで示される部分)には所要の曲げ半径を設けて自由度を持たせた高圧ゴムホースが、機械的運動が行なわれない固定部位には金属管が、接続部位には管継手部材(エルボ、フランジ、ティース等)がそれぞれ配設されてなるものである。
【0031】
図7(a)(b)には、ブーム廻りにおけるモーメントアームの変化の様子をスケルトンで表わした図が示されている。また、図8には、作業機のモーメント特性線図(a)およびモーメントアーム特性線図(b)が、図9には、アシストシリンダ作動圧特性線図(a)およびブームシリンダ保持圧(作動圧)特性線図(b)がそれぞれ示されている。
【0032】
本実施形態において、ピン75を中心とするブーム13の回動支点75a(以下、「ブーム回動支点75a」という。)廻りにおける作業機6のモーメントは、アーム14を所定の状態位置で固定してクラムシェルバケット15を垂下させた条件下ではブーム13の起伏動作によってのみ変化し、ブーム13の起立状態位置(H:図1参照)と伏臥状態位置(L:同図参照)との間において作業機重心とブーム回動支点75aとの距離が最大となる中立状態位置(M:同図参照)のときに最大となり、その中立状態位置(M)からブーム13を起立また伏臥させるに伴い減少する特性となっている(図8(a)参照)。また、ブームシリンダ16,16の推力をブーム駆動力として合理的に働かせるために、ブームシリンダ16,16の作用線F(当該ブームシリンダ16の軸心と一致)とブーム回動支点75aとの距離で定義されるモーメントアームLは、作業機モーメントの増減変化に略追随して伸縮変化するように関係付けられている(図8(b)の曲線A参照)。また、アシストシリンダ18の作動圧は、アキュムレータ85の特性上、アシストシリンダ18が最収縮したときが最大で、シリンダの伸長に伴い減少する特性となっている(図9(a)参照)。
【0033】
さらに、本実施形態では、アシストシリンダ18の作用線F(当該アシストシリンダ18の軸心と一致)とブーム回動支点75aとの距離で定義されるモーメントアームLの特性が、ブーム13の上方回動動作時にアシストシリンダ18の作動圧特性に対して対称的な特性を示すようにするために、アシストシリンダ18に係るモーメントアームLの特性をブームシリンダ16に係るモーメントアームLの特性に対して遅れ位相で追随させるようにされている(図8(b)および図9(a)参照)。つまり、ブーム13の起立動作時においてアシストシリンダ18の軸心がブームシリンダ16の軸心に対して所要の位相で後退するように、ピン78,79を中心とするアシストシリンダ18の取付支点78a,79aが設定されている。
【0034】
以上に述べたように構成される作業機械1において、オペレータは、キャブ7内の作業機操作レバー(図示せず)を操作することにより、図1に示されるようにブーム13およびアーム14を作動させて作業機6の屈曲起伏動作を行い、またクラムシェルバケット15を作動させて貨物船Sにおける船倉S’内の積荷を掴み上げ、また上部旋回体5による旋回運動にて当該作業機械1の側方位置にある図示されないホッパまで積荷を搬出して投入するといった陸揚作業を実施する。また、オペレータは、船倉S’内部を見渡すために、キャブ7を適宜移動させる。また、陸揚作業中において、ブーム13(作業機6)の伏臥動作時にはアシストシリンダ18から送出される圧油がアキュムレータ85に蓄積されて作業機6が持つ位置エネルギが油圧エネルギに変換されて回収される。一方、ブーム13(作業機6)の起立動作時にはその蓄積された圧油がアシストシリンダ18に供給されて、ブーム13にアシストシリンダ18からの上方回動力が付与される。こうして、作業機6が持つ位置エネルギを回収するとともに、この回収した位置エネルギを再生して省エネ運転を行なう。
【0035】
本実施形態によれば、ブーム13の起立動作時において、アシストシリンダ18に係るモーメントアームL特性がアシストシリンダ18の作動圧特性に対して対称的な特性を示すようにされ、これによりアシストシリンダ18からブーム13に付与される上方回動力が平準化されるので、ブームシリンダ16,16の保持圧を全体的に低く抑えることができるとともに、その変動幅も抑制することができる。これにより、油圧ポンプの吐出量を高水準で略一定に保つことができるので、操作性を良好に保ちつつ作業機スピードを向上させることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の一実施形態に係る作業機械の作業状態を表わす側面図である。
【図2】図2は、移動可能なキャブとダブル平行リンク機構を表わす図である。
【図3】図3は、本実施形態における作業機の位置エネルギ回収・再生装置の構造説明図である。
【図4】図4は、図3のY−Y視断面図である。
【図5】図5は、図3のP部拡大図である。
【図6】図6は、旋回フレームの正面図である。
【図7】図7は、ブーム廻りにおけるモーメントアームの変化の様子をスケルトンで表わした図である。
【図8】図8は、作業機のモーメント特性線図(a)およびモーメントアーム特性線図(b)である。
【図9】図9は、アシストシリンダ作動圧特性線図(a)およびブームシリンダ保持圧(作動圧)特性線図(b)である。
【図10】図10は、従来の作業機の位置エネルギ回収・再生装置の構造説明図である。
【符号の説明】
1                作業機械
5                上部旋回体
6                作業機
13               ブーム
16               ブームシリンダ
18               アシストシリンダ
30               旋回フレーム
31               メインフレーム
51               ブーム支持部
52               ブームシリンダ支持部
53               アシストシリンダ支持部
72               アシストシリンダ取付ブラケット
75,76,77,78,79   ピン
85               アキュムレータ
               モーメントアーム(アシストシリンダ)
               モーメントアーム(ブームシリンダ)
               作用線(アシストシリンダ)
               作用線(ブームシリンダ)

Claims (2)

  1. 支持体に基端部が枢着されその支持体に対して上下方向に回動可能に設けられるブームを有してなる作業機と、前記支持体およびブームにそれぞれ一端部および他端部が回動可能に連結されてそのブームを上下方向に回動駆動するブームシリンダと、前記支持体およびブームにそれぞれ一端部および他端部が回動可能に連結されてそのブームの上方回動動作を補助するアシストシリンダと、前記ブームの下方回動動作時に前記アシストシリンダから送出される圧油を蓄積するアキュムレータを備える作業機の位置エネルギ回収・再生装置において、
    前記アシストシリンダを、その軸心が前記ブームの上方回動動作時に前記ブームシリンダの軸心に対して後退する位置に配されるように設けることを特徴とする作業機の位置エネルギ回収・再生装置。
  2. 前記ブームシリンダの一端部および前記アシストシリンダの一端部は、前記支持体に対してそれぞれ同軸線上に配されるピンにより連結される請求項1に記載の作業機の位置エネルギ回収・再生装置。
JP2002283653A 2002-09-27 2002-09-27 作業機の位置エネルギ回収・再生装置 Pending JP2004115245A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002283653A JP2004115245A (ja) 2002-09-27 2002-09-27 作業機の位置エネルギ回収・再生装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002283653A JP2004115245A (ja) 2002-09-27 2002-09-27 作業機の位置エネルギ回収・再生装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004115245A true JP2004115245A (ja) 2004-04-15

Family

ID=32277458

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002283653A Pending JP2004115245A (ja) 2002-09-27 2002-09-27 作業機の位置エネルギ回収・再生装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004115245A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008045365A (ja) * 2006-08-21 2008-02-28 Shin Caterpillar Mitsubishi Ltd 作業機械
WO2010089518A1 (fr) * 2009-02-09 2010-08-12 Manu Lorraine Système hydraulique d'engin de manutention ou de terrassement avec accumulateur d'énergie.
WO2014017958A1 (en) * 2012-07-26 2014-01-30 Volvo Construction Equipment Ab Balanced linkage
US9051944B2 (en) 2012-06-15 2015-06-09 Caterpillar Inc. Hydraulic system and control logic for collection and recovery of energy in a double actuator arrangement
EP2108746A3 (de) * 2008-04-11 2017-04-26 Liebherr-Hydraulikbagger GmbH Arbeitsgerät und Notablassystem

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008045365A (ja) * 2006-08-21 2008-02-28 Shin Caterpillar Mitsubishi Ltd 作業機械
EP2108746A3 (de) * 2008-04-11 2017-04-26 Liebherr-Hydraulikbagger GmbH Arbeitsgerät und Notablassystem
WO2010089518A1 (fr) * 2009-02-09 2010-08-12 Manu Lorraine Système hydraulique d'engin de manutention ou de terrassement avec accumulateur d'énergie.
FR2941976A1 (fr) * 2009-02-09 2010-08-13 Manu Lorraine Systeme hydraulique d'engin de manutention ou de terrassement avec accumulateur d'energie
US9051944B2 (en) 2012-06-15 2015-06-09 Caterpillar Inc. Hydraulic system and control logic for collection and recovery of energy in a double actuator arrangement
WO2014017958A1 (en) * 2012-07-26 2014-01-30 Volvo Construction Equipment Ab Balanced linkage

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU2012200525B2 (en) Shovel having a wristing dipper
US20070295497A1 (en) Articulated mast for a coiled tubing rig
JP2010032046A (ja) 作動機ユニット及び作動機ユニットに用いるエネルギ回収シリンダ
US6695568B2 (en) Low profile lift arm for small skid steer loader
CN1978797A (zh) 具有作业装备的工业车辆
US6866466B2 (en) Folding lift arm assembly for skid steer loader
JPH1046620A (ja) パワーショベル
WO1996014476A1 (fr) Engin de chantier
JP2004115245A (ja) 作業機の位置エネルギ回収・再生装置
JP3313784B2 (ja) 建設機械の作業機装置
US10982412B2 (en) Hydraulic system for working machine and the working machine
US2334835A (en) Loading machine
CN212689032U (zh) 一种轮式伸缩臂装载机工作装置
JP2008063880A (ja) 建設機械
JP3540806B2 (ja) 運転室付き建設機械
JP2004116674A (ja) 作業機の位置エネルギ回収・再生装置
JPH08333776A (ja) カウンタウエイトの着脱装置
JP2004183312A (ja) 杭打ち装置
JP2004116676A (ja) 作業機械
JPH072723Y2 (ja) 油圧ショベルのエクステンションブーム
US3134493A (en) Excavating and loading attachment for tractors
JP4324069B2 (ja) 建設作業機械
JPH0724435Y2 (ja) 小旋回型バックホー
JPH09228376A (ja) 油圧式法面削孔作業車両
JPH09242127A (ja) 油圧式作業車

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20050607

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A977 Report on retrieval

Effective date: 20080125

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080311

A02 Decision of refusal

Effective date: 20080722

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02