JP2004116674A - 作業機の位置エネルギ回収・再生装置 - Google Patents

作業機の位置エネルギ回収・再生装置 Download PDF

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永原 拓巳
Akira Yasumizu
安水 晃
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    • EFIXED CONSTRUCTIONS
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Abstract

【課題】作業機が持つ位置エネルギを回収・再生するとともに、装置構成に係わる配管の取り廻しを容易にする。
【解決手段】旋回フレーム30に基端部が枢着されるブーム13を有してなる作業機6と、旋回フレーム30およびブーム13に連結されるブームシリンダ16,16と、旋回フレーム30およびブーム13に連結されるアシストシリンダ18と、ブーム13の下方回動動作時にアシストシリンダ18から送出される圧油を蓄積するアキュムレー85を備える作業機の位置エネルギ回収・再生装置において、アシストシリンダ18のボトム部18dおよびヘッド部18cの配置に対して、ブームシリンダ16,16のボトム部16dおよびヘッド部18cの配置を逆転させる。
【選択図】    図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば昇降、荷役、掘削機械等において上下方向に駆動される作業機の位置エネルギを回収するとともに、この回収した位置エネルギを再生する作業機の位置エネルギ回収・再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、起伏可能に設けられる作業機の伏臥操作時にその作業機が持つ位置エネルギを回収するとともに、この回収した位置エネルギを再生する作業機の位置エネルギ回収・再生装置を備える油圧式掘削機が例えば本出願人の先願に係る特許文献1および特許文献2にて開示されている。
【0003】
【特許文献1】
特許第2562645号公報
【特許文献2】
特公平8−26555号公報
【0004】
前記特許文献1に係る油圧式掘削機は、図7に示されるように、下部走行体102と、この下部走行体102に対して旋回自在に設けられる上部旋回体105と、この上部旋回体105の骨組を構成する旋回フレーム103に起伏可能に取着される作業機106を備えている。
【0005】
前記作業機106は、旋回フレーム103の前部に形成された、配管類を通すための切欠きを有する横部材104により補強されてなるクレビス形のブーム支持部103aに、基端部が枢着されるブーム113と、このブーム113の先端部に基端部が枢着されるアーム114と、このアーム114の先端部に枢着されるバケット115を有し、これらブーム113、アーム114、およびバケット115がそれぞれ一対のブームシリンダ116,116、アームシリンダ117、およびバケットシリンダ119の作動により回動操作され、この回動操作により当該作業機106が屈曲起伏されるように構成されている。また、ブーム113の上げ動作を補助するアシストシリンダ118がその一対のブームシリンダ116,116に並設されている。
【0006】
前記一対のブームシリンダ116,116は、ロッド先端部が旋回フレーム103のシリンダ支持部103bに、ボトム部がブーム113に、それぞれピン122およびピン123を介して連結されている。また、この一対のブームシリンダ116,116におけるボトム側ポートおよびヘッド側ポートは、旋回フレームの略中央位置に設置されるブーム用切換弁131を介して油圧ポンプ132およびタンク133に接続されている。そして、そのブーム用切換弁131の切換操作にて一対のブームシリンダ116,116を伸縮作動させることにより、ブーム113を上下方向に回動操作するようにされている。
【0007】
一方、前記アシストシリンダ118は、前記一対のブームシリンダ116,116と同様に、ロッド先端部が旋回フレーム103のシリンダ支持部103bに、ボトム部がブーム113に、それぞれピン122およびピン123を介して連結されている。また、このアシストシリンダ118におけるボトム側ポートは、ブーム113の一側面に取着されているアキュムレータ134に接続されている。こうして、ブーム113の伏臥動作時にアシストシリンダ118のボトム側ポートから送出される圧油をアキュムレータ134に蓄えて作業機106が持つ位置エネルギを油圧エネルギに変換して回収するとともに、ブーム106の起立動作時にその蓄えた圧油をアシストシリンダ118のボトム側油室に供給してブーム113の起立動作を補助するようにされている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記特許文献1に係る油圧式掘削機101では、一対のブームシリンダ116,116およびアシストシリンダ118における全てのボトム部がブーム113側に配されているために、ブーム113廻りの配管が複雑になるという問題点がある。また、前記特許文献2に係る油圧式掘削機においては、先の油圧式掘削機101における一対のブームシリンダ116,116およびアシストシリンダ118のボトム側とヘッド側とが逆転配置され、それらシリンダの全てのボトム部が旋回フレーム103側に配されているが、この手法を特許文献1に係る油圧式掘削機101に採用したとしても、今度は旋回フレーム103におけるシリンダ支持部103b廻りに配管が密集してしまうこととなり、配管類を通すために横部材104に形成されている切欠きを大きくしなければならず、これではブーム支持部103aの剛性が損なわれてしまうという新たな問題点が生じてしまう。
【0009】
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたもので、作業機が持つ位置エネルギを回収・再生することができるとともに、装置構成に係わる配管の取り廻しを容易に行うことができる、作業機の位置エネルギ回収・再生装置を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段および作用・効果】
前記目的を達成するために、本発明による作業機の位置エネルギ回収・再生装置は、
支持体に基端部が枢着されその支持体に対して上下方向に回動可能に設けられるブームを有してなる作業機と、前記支持体およびブームにそれぞれ一端部および他端部が回動可能に連結されてそのブームを上下方向に回動駆動するブームシリンダと、前記支持体およびブームにそれぞれ一端部および他端部が回動可能に連結されてそのブームの上方回動動作を補助するアシストシリンダと、前記ブームの下方回動動作時に前記アシストシリンダから送出される圧油を蓄積するアキュムレータを備える作業機の位置エネルギ回収・再生装置において、
前記アシストシリンダのボトム部およびヘッド部の配置に対して、前記ブームシリンダのボトム部およびヘッド部の配置を逆転させることを特徴とするものである(第1発明)。
【0011】
本発明においては、ブームの下方回動動作時にアシストシリンダから送出される圧油がアキュムレータに蓄積されて作業機が持つ位置エネルギが油圧エネルギに変換されて回収される。一方、ブームの上方回動動作時にその蓄積された圧油がアシストシリンダに供給され、ブームにアシストシリンダからの上方回動力が付与される。したがって、作業機が持つ位置エネルギを回収するとともに、この回収した位置エネルギを再生して省エネ運転を行うことができる。また、アシストシリンダのボトム部およびヘッド部の配置に対して、ブームシリンダのボトム部およびヘッド部の配置が逆転されるので、それらシリンダと支持体側に配される油圧機器とを接続する配管を、ブーム廻りを経由させて支持体に導く経路と支持体に直接的に導く経路の2つの経路にて配管することが可能となる。したがって、装置構成に係わる配管類の取り廻しを容易に行うことができる。
【0012】
第1発明において、前記アシストシリンダのボトム部は前記支持体側に配されるとともに、前記アキュムレータはその支持体における前記ブームの取着部位近傍に設置されるのが好ましい(第2発明)。このようにすれば、アシストシリンダとアキュムレータとを接続する配管の長さを比較的短くすることができるので、管路抵抗の減少によりエネルギ損出の抑制を図ることができる。
【0013】
第2発明において、内部に所要の空間を形成されてなる箱構造のデッキ部が前記支持体に連設され、前記アキュムレータがその一部または全部をそのデッキ部内に配されて設置されるのが好ましい(第3発明)。こうすれば、アキュムレータを設置するためのスペースを容易に確保することができるとともに、外観美観を損なうことがないという利点がある。
【0014】
【発明の実施の形態】
次に、本発明による作業機の位置エネルギ回収・再生装置の具体的な実施の形態につき、図面を参照しつつ説明する。
【0015】
図1には、本発明の一実施形態に係る作業機械の作業状態を表す側面図が示されている。また、図2には、移動可能なキャブとダブル平行リンク機構を表わす図が示されている。また、図3には本実施形態における作業機の位置エネルギ回収・再生装置の構造説明図が、図4には図3のY−Y視断面図が、図5には図3のP部拡大図が、図6には旋回フレームの正面図がそれぞれ示されている。
【0016】
図1に示されるように、本実施形態に係る作業機械1は、例えば港湾荷役作業等に使用されるそれ自体自走により移動可能なものであり、装軌式の下部走行体2と、この下部走行体2における車体2aのフレーム上面中央部に立設される所要高さのコラム3と、このコラム3の上部に設けられる旋回装置4を介して取着される上部旋回体5を備えて構成されている。
【0017】
前記上部旋回体5には、その前部に長尺の作業機6や、ダブル平行リンク機構20を介して移動可能にキャブ7等が設けられ、その後部に駆動用のエンジンや、油圧ユニット、カウンタウエイト、その他の機器等が配設されている。なお、図1において、符号8,10,12は踊り場を、8a,12aは手摺を、9,9’はタラップをそれぞれ表わしている。
【0018】
前記キャブ7は、運転室を構成するものであり、図2に示されるようにダブル平行リンク機構20を介して支持台62に取り付けられている。ここで、ダブル平行リンク機構20は、その支持台62に形成されたブラケット62aに枢着される第1平行リンク21と、当該キャブ7を支持するキャブ支持フレーム24に枢着される第2平行リンク23とが中継ブラケット22によってシリーズに連結されてなり、第1平行リンク21を駆動する第1リンクシリンダ25および第2平行リンク23を駆動する第2リンクシリンダ26の作動により、第1平行リンク21および第2平行リンク23がそれぞれ回動操作され、これら回動操作によるキャブ7の昇降、張出、引込動作により、広い範囲で上下・前後とその複合でキャブ位置を図2(a)の実線にて示されるホームポジションから適宜移動させることができるようにされている。なお、ここで、ホームポジションとは、第1平行リンク21を最起立させ、かつ第2平行リンク23を最下降させたときのキャブの状態位置であって、オペレータが通常の乗降動作を容易に行えるキャブ位置のことである。また、キャブ7は、従来周知の構造のものが用いられ、キャブ支持フレーム24の上面に、従来の作業機械におけるキャブと同様の緩衝機構(例えば、ゴムマウント、ビスカスマウント等:図示省略)を介して定着されている。
【0019】
前記作業機6は、図1、図3および図4に示されるように、上部旋回体5の骨組を構成する旋回フレーム(本発明における「支持体」に相当)30に対して順に回動可能に連結される、ブーム13、アーム14、およびクラムシェルバケット15を有し、これらのうちブーム13およびアーム14がそれぞれ一対のブームシリンダ16,16およびアームシリンダ17の作動により上下方向に回動操作され、この上下回動操作により当該作業機6が屈曲起伏されるように構成されている。また、ブーム13の上げ動作を補助するアシストシリンダ18が前記一対のブームシリンダ16,16に並設されている。なお、本実施形態では、作業機6にねじりを生じさせないようにしてエネルギ損出の抑制を図るために、ブーム13の左右両側にブームシリンダ16,16を配し、これらブームシリンダ16,16の中間位置にアシストシリンダ18を配するようにされている。
【0020】
前記旋回フレーム30は主に、当該旋回フレーム30の中枢部を成すメインフレーム部31と、このメインフレーム部31の前方における左右両側にそのメインフレーム部31に一体に設けられる左サブフレーム部32および右サブフレーム部33と、上部旋回体5の周縁ボディーを形成するサイドメンバ34と、このサイドメンバ34とメインフレーム部31とを連結する所要のクロスビーム35から構成されている。
【0021】
前記メインフレーム部31は主に、旋回装置4に取着される基板部材41と、この基板部材41上に設けられ上部旋回体5の中央部において所要の間隔で前後に延びる一対のビーム状部材42,42と、この一対のビーム状部材42,42の前端部を連結するフロントクロスビーム43と、同ビーム状部材42,42の中央部を連結するセンタクロスビーム44とが固着されて構成されている。ここで、前記各ビーム状部材42,42は、側面視略山形状の前部から下り勾配で後方に延びる中央部を経て真直に延びる後部に至る形状とされ、その前部中央部には配管・配線等を通すための所要の切欠き45が、その後部にはカウンタウエイト取着用のボルト挿通孔(図示省略)がそれぞれ設けられている。また、フロントクロスビーム43は、所要部位が折り曲げられた板材にて一対のビーム状部材42,42の間を塞ぐように形成されてなり、前方より見てその中央部には配管・配線等を通すための所要の切欠き46が設けられている。なお、図3中符号40にて示されるのは、上部旋回体5の旋回中心である
【0022】
このメインフレーム部31には、各ビーム状部材42の前頂部に形成されたピン挿通孔47を両側に備えるクレビス形のブーム支持部51と、各ビーム状部材42の基底前端部およびその基底前端部と相似形状で中央寄りに対向配置で固設されるブラケット部材50のそれぞれに形成されたピン挿通孔48を両側に備えるクレビス形のブームシリンダ支持部52と、それらブームシリンダ支持部52,52の中間位置に配されて両側にピン挿通孔49,49を備えるクレビス形のアシストシリンダ支持部53が形成されている。ここで、両ブームシリンダ支持部52,52およびアシストシリンダ支持部53におけるそれぞれのピン挿通孔48,49の中心は同軸線上に配されている。こうして、各支持部の旋回フレーム30からのオーバハング量が抑えられ、コンパクトな構造とされている。また、図5に示されるように、アシストシリンダ支持部53のピン挿通孔49の内径Dは、ブームシリンダ支持部52のピン挿通孔48の内径Dに比し小さめに設定されている。こうして、加工・組立作業を容易に行なうことができるようにされている。
【0023】
前記左サブフレーム部32は、前記基板部材41に連設される底板61上にキャブ7を支持する支持台62が固設されてなり、この支持台62は、略鞍形状の箱型構造物であって、この支持台62には、その前後に後述するアキュムレータ85を通すための切欠き63が、その内部に前記切欠き45および切欠き46を介して外部と連通する空間64が、その上方に前記ダブル平行リンク機構20を取着するためのブラケット62aがそれぞれ形成されている。また、この支持台62の前方には、内部にユーティリティースペース65aが形成されてなる箱構造のデッキ部65が、ホームポジション位置におけるキャブ7の背面近傍まで延びるように、当該左サブフレーム部32に一体に連設固着されている。こうして、比較的簡易な構成にて後述するアキュムレータ85を設置するためのスペースを確保するようにされている。
【0024】
前記ブーム13は、上凸の側面視略ブーメラン形状に形成された箱型構造物であって、その基端部が前記ブーム支持部51にピン75で連結されている。このブーム13の屈曲部位(図4中記号Qで示される部位)には、ピン76がその両側面から突出するように設けられるとともに、ピン挿通孔71を両側に備えるクレビス形のアシストシリンダ取付ブラケット72がその内折れ面(図4中記号Rで示される面)から突出するように形成されている。
【0025】
前記各ブームシリンダ16は、複動式の油圧シリンダであって、図3乃至図5に示されるように、本体部分を構成するシリンダチューブ16aと、このシリンダチューブ16a内を往復運動しながら油圧力と機械的力の授受を行うピストン(図示せず)と、このピストンに結合され、油圧動力を機械的力と運動に変換する際の動力伝達の役目をするピストンロッド(以下、単に「ロッド」という。)16bと、このロッド16bを挿通させた状態で前記シリンダチューブ16aの一端を覆うように設けられるヘッドカバー部16cと、このヘッドカバー部16cと対向配置で前記シリンダチューブ16aの他端を覆うように設けられるキャップカバー部16dを備えて構成されている。なお、キャップカバー部16dは、シリンダチューブ16aに一体に溶接固着され、ヘッドカバー部16cは、当該ブームシリンダ16の分解・組立性を考慮してその一部分が着脱可能な構造とされている。ここで、「ヘッドカバー部16c」が本発明における「ヘッド部」に相当し、以下その「ヘッドカバー部16c」を単に「ヘッド部16c」と称する。また、「キャップカバー部16d」が本発明における「ボトム部」に相当し、以下その「キャップカバー部16d」を単に「ボトム部16d」と称する。なお、詳細図示による説明は省略するが、前記ヘッド部16cは、前記シリンダチューブ16aと前記ロッド16bと当該ヘッド部16cと前記ピストンとで区画形成される油室(ヘッド側油室)に連通するポート(以下、「ヘッド側ポート」と称する。)を有している。また、前記ボトム部16dは、前記シリンダチューブ16aと当該ボトム部16dと前記ピストンとで区画形成される油室(ボトム側油室)に連通するポート(以下、「ボトム側ポート」と称する。)を有している。
【0026】
前記ボトム部16dには一山クレビス形の支持部が、前記ロッド16b先端部にはピン挿通孔がそれぞれ形成されている。そして、ボトム部16dが前記ピン76を介してブーム13に連結されるとともに、ロッド16b先端部がピン77を介して前記ブームシリンダ支持部52に連結されている。
【0027】
一方、前記アシストシリンダ18は、先のブームシリンダ16と同構造の油圧シリンダであって、ボトム部18dがピン78を介してアシストシリンダ支持部53に連結されるとともに、ロッド18b先端部がピン79を介して前記アシストシリンダ取付ブラケット72に連結されている。なお、本実施形態においては、ブームシリンダ16のボア径とアシストシリンダ18のボア径とが、同一(または略同一)とされている。こうして、アシストシリンダ18と後述のアキュムレータ85との協働による、位置エネルギ回収の際の回収量を向上させるとともに、再生時のアシスト力を増大させて、燃費低減率を向上させるようにされている。
【0028】
前記センタクロスビーム44には、ブラケット80を介してメインバルブ81が取着されている。このメインバルブ81は、ブームシリンダ16,16の作動を制御するブーム用切換弁81aおよびその他複数の切換弁が連設構造にて一体に構成されてなるものである。このメインバルブ81において、前記ブーム用切換弁81aは、そのタンクポートおよびポンプポートが、それぞれ作動油タンク82および図示省略される油圧ポンプに接続されるとともに、各給排ポートが、配管手段87を介して各ブームシリンダ16のボトム側ポートおよびヘッド側ポートと接続されている。こうして、ブーム用切換弁81aの切換操作により、各ブームシリンダ16における各ポートへの油圧ポンプからの圧油の流路を切り換えてブームシリンダ16,16を伸縮作動させるようにされている。なお、本実施形態おいて、前記油圧ポンプは、図示省略されるエンジンによって駆動されるとともに、吐出圧と吐出量との積が一定となるように制御されている。
【0029】
前記旋回フレーム30におけるブーム13(作業機6)の取着部位近傍には、ピストン型のアキュムレータ(蓄圧器)85が設けられている。このアキュムレータ85は、前記支持台62に形成された切欠き63,63にその後部を通すように、また前記デッキ部65におけるユーティリティスペース65aにその前部を配するようにして、左サブフレーム部32からデッキ部65に亘って載置され、所要箇所がUボルト86にて左サブフレーム部32の底板61に固定されている。こうして、外観美観を損なわないようにしてアキュムレータ85を設置するようにされている。また、このアキュムレータ85の後端に設けられている出入ポートは、配管手段88を介してアシストシリンダ18のボトム側ポートに接続されている。なお、アシストシリンダ18のヘッド側ポートは、配管手段89を介して作動油タンク82に接続されている。そして、ブーム13の伏臥動作時にアシストシリンダ18のボトム側油室から送出される圧油がアキュムレータ85に蓄えられるとともに、ブーム13の起立動作時にアキュムレータ85に蓄えられた圧油がアシストシリンダ18のボトム側油室に供給されるようになっている。こうして、作業機6が持つ位置エネルギを油圧エネルギに変換して回収するとともに、この回収したエネルギを利用してブーム13の起立動作を補助するようにされている。
【0030】
なおここで、前記配管手段87は、ブーム用切換弁81aの各給排ポートからブーム13上面を経て各ブームシリンダ16,16の各ポートに至る経路に、前記配管手段88は、アキュムレータ85の出入ポートから、空間64、切欠き45および切欠き46を経てアシストシリンダ18のボトム側ポートに至る経路に、前記配管手段89は、アシストシリンダ18のヘッド側ポートから切欠き46を経て作動油タンク82至る経路に、いずれの配管手段も機械的運動が行われる部位(例えば図4中記号r,r,rで示される部分)には所要の曲げ半径を設けて自由度を持たせた高圧ゴムホースが、機械的運動が行なわれない固定部位には金属管が、接続部位には管継手部材(エルボ、フランジ、ティース(金属管と組み合わせてなるT字形配管でもよい。)等)がそれぞれ配設されてなるものである。
【0031】
以上に述べたように構成される作業機械1において、オペレータは、キャブ7内の作業機操作レバー(図示せず)を操作することにより、図1に示されるようにブーム13およびアーム14を作動させて作業機6の屈曲起伏動作を行い、またクラムシェルバケット15を作動させて貨物船Sにおける船倉S’内の積荷を掴み上げ、また上部旋回体5による旋回運動にて当該作業機械1の側方位置にある図示されないホッパまで積荷を搬出して投入するといった陸揚作業を実施する。また、オペレータは、船倉S’内部を見渡すために、キャブ7を適宜移動させる。
【0032】
本実施形態においては、前述の陸揚作業中における、ブーム13の伏臥動作時にはアシストシリンダ18から送出される圧油がアキュムレータ85に蓄積されるとともに、ブーム13の起立動作時にはその蓄積された圧油がアシストシリンダ18に供給されてブーム13にアシストシリンダ18からの上方回動力が付与される。したがって、作業機6が持つ位置エネルギを回収することができるとともに、この回収した位置エネルギを再生して省エネ運転を行なうことができる。また、アシストシリンダ18のボトム部18dおよびヘッド部18cの配置に対して、一対のブームシリンダ16,16のボトム部16dおよびヘッド部16cの配置が逆転されるので、それらシリンダ16,16,18と旋回フレーム30側に配設される油圧機器(ブーム用切換弁81a、アキュムレータ85、作動油タンク82、油圧ポンプ等)とを接続する配管を、ブーム13廻りを経由させて旋回フレーム30に導く経路と旋回フレーム30に直接的に導く経路の2つの経路にて配管することが可能となる。したがって、装置構成に係わる配管の取り廻しを容易に行うことができる。また、各シリンダ16,16,18の支持部52,52,53廻りに配管が密集することがないので、フロントクロスビーム43における切欠き46は必要最小限の大きさのものでよく、このためブーム支持部51廻りの剛性を損なうことがないという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の一実施形態に係る作業機械の作業状態を表わす側面図である。
【図2】図2は、移動可能なキャブとダブル平行リンク機構を表わす図である。
【図3】図3は、本実施形態における作業機の位置エネルギ回収・再生装置の構造説明図である。
【図4】図4は、図3のY−Y視断面図である。
【図5】図5は、図3のP部拡大図である。
【図6】図6は、旋回フレームの正面図である。
【図7】図7は、従来の作業機の位置エネルギ回収・再生装置の構造説明図である。
【符号の説明】
1             作業機械
5             上部旋回体
6             作業機
13            ブーム
16            ブームシリンダ
16c           ヘッド部(ブームシリンダ)
16d           ボトム部(ブームシリンダ)
18            アシストシリンダ
18c           ヘッド部(アシストシリンダ)
18d           ボトム部(アシストシリンダ)
30            旋回フレーム
31            メインフレーム
43            フロントクロスビーム
46            切欠き
51            ブーム支持部
52            ブームシリンダ支持部
53            アシストシリンダ支持部
65            デッキ部
72            アシストシリンダ取付ブラケット
75,76,77,78,79   ピン
85               アキュムレータ

Claims (3)

  1. 支持体に基端部が枢着されその支持体に対して上下方向に回動可能に設けられるブームを有してなる作業機と、前記支持体およびブームにそれぞれ一端部および他端部が回動可能に連結されてそのブームを上下方向に回動駆動するブームシリンダと、前記支持体およびブームにそれぞれ一端部および他端部が回動可能に連結されてそのブームの上方回動動作を補助するアシストシリンダと、前記ブームの下方回動動作時に前記アシストシリンダから送出される圧油を蓄積するアキュムレータを備える作業機の位置エネルギ回収・再生装置において、
    前記アシストシリンダのボトム部およびヘッド部の配置に対して、前記ブームシリンダのボトム部およびヘッド部の配置を逆転させることを特徴とする作業機の位置エネルギ回収・再生装置。
  2. 前記アシストシリンダのボトム部は前記支持体側に配されるとともに、前記アキュムレータはその支持体における前記ブームの取着部位近傍に設置される請求項1に記載の作業機の位置エネルギ回収・再生装置。
  3. 内部に所要の空間を形成されてなる箱構造のデッキ部が前記支持体に連設され、前記アキュムレータがその一部または全部をそのデッキ部内に配されて設置される請求項2に記載の作業機の位置エネルギ回収・再生装置。
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JP2010032046A (ja) * 2008-07-24 2010-02-12 Liebherr-Hydraulikbagger Gmbh 作動機ユニット及び作動機ユニットに用いるエネルギ回収シリンダ

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