JP2004114649A - インクジェット記録画像用保護層転写シート - Google Patents

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末松 英樹
Hideki Nagareo
流尾 秀樹
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森 聡
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Abstract

【課題】インクジェット記録方式により多孔質受像体上に記録された画像を、熱転写プリンタを使用して保護層を転写して、画像に耐擦性がよく、白濁のない透明な保護層が形成できる保護層転写シートを提供することである。
【解決手段】基材の上に、保護層、接着層を順次積層したものであって、保護層の主成分樹脂がアクリル樹脂であり、接着層が、エチレン酢酸ビニル共重合体、エチレンエチルアクリレート共重合体、ポリエステル樹脂から少なくとも1種選ばれた樹脂と、ワックスを含有することを特徴とする保護層転写シートによって解決される。
【選択図】  なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、水性インクをインクジェット記録方式により多孔質受像体上に記録された画像を保護するために使用される保護層転写シートに関する技術分野であり、さらには、保護層転写シートは、熱転写プリンタで転写することが可能なものであり、保護された画像に透明性を付与することが出来る保護層転写シートに関する技術分野である。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録方式により多孔質受像体上に記録された画像に保護層を転写するために使用される保護層転写シートとしては、基材の上にポリエステル系樹脂からなる保護層を設けたものが提供されている。(特許文献1参照。)この保護層により、画像は、耐水性、発色性に優れたものになる。しかしながら、この保護層を転写する条件としては、特許文献1の4頁左欄の11〜14行の記載によれば、熱圧着温度80〜150℃程度で、プレス圧として、1〜10kg/cm程度で行われるものであった。熱プレスの場合、充分な加熱量を与えることのできるものであった。この保護層転写シートを熱プレスに比べ加熱量の少ない熱転写プリンタで転写すると、保護層のポリエステル系樹脂は、受像体の多孔質層に充分浸透できなく、保護層と多孔質層の間に空隙が発生し画像が白濁して見える問題があった。また、この転写方式は、熱プレス機を用意するためコストがかかることや、プレス機を所定の温度に加熱する時間が必要で、インクジェット記録方式により多孔質受像体上に記録された画像を直ぐに保護層を転写することができないものであった。
【特許文献1】
特許第3003168号公報
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、インクジェット記録方式により多孔質受像体上に記録された画像を、熱転写プリンタを使用して保護層を転写して、画像に、耐擦性がよく、白濁のない透明な保護層が形成できる保護層転写シートを提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の課題は、基材の上に、保護層、接着層を順次積層したものであって、保護層の主成分樹脂がアクリル樹脂であり、接着層が、エチレン酢酸ビニル共重合体、エチレンエチルアクリレート共重合体、ポリエステル樹脂から少なくとも1種選ばれた樹脂と、ワックスを含有することを特徴とする保護層転写シートによって解決される。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の保護層転写シートは、基材の上に保護層、接着層を順次積層したものである。基材としては、厚み1〜6μmの耐熱性フィルムを用いる。コスト、転写感度の面から特にPETフィルムが好ましい。基材の背面側には、サーマルヘッドとのスティッキングを防止するために、シリコン系樹脂等による耐熱層を厚み0.05〜0.5μmに設ける必要がある。
【0006】
保護層は、耐擦性と透明性を得るためにアクリル樹脂を主材に用いる。アクリル樹脂の他に、熱可塑性樹脂を加えてもよい。熱可塑性樹脂としては、ポリエステル樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、スチレン樹脂、テルペン樹脂、石油樹脂、ケトン樹脂等が挙げられる。これらの中から、適宜選択して用いればよい。
【0007】
熱転写された保護層の端部のバリ防止のために各種の無機粒子、有機粒子を入れてもよい。この無機粒子としてはシリカゲル、炭酸カルシウム、酸化チタン、酸性白土、活性白土、アルミナ、ニッケル、銅等を挙げることができ、有機粒子としては弗素樹脂粒子、グアナミン樹脂粒子、アクリル樹脂粒子、シリコン樹脂粒子等の樹脂粒子を挙げることができる。
【0008】
保護層の厚みは、0.5〜3.0μmの範囲であることが適切で、0.5μm未満では、良好な膜形成が出来ず、耐擦過性に劣る。3.0μmを超えると、保護層の膜強度が強すぎて熱転写時のキレ性が劣化する。
【0009】
本発明に係る接着層は、微細な空隙が設けられている多孔層が設けられた受像体に画像形成をする水性インクと同様に、多孔質層に浸透、定着が可能な材料を用いる。具体的には、エチレン酢酸ビニル共重合体、エチレンエチルアクリレート共重合体、ポリエステル樹脂から少なくとも1種選ばれた樹脂と、ワックス類を含有するものである。ワックス類としては、パラフィンワックス、カルナバワックス、キャンデリラワックス、モンタンワックス、ポリエチレンワックス、マレイン化ワックス、高級脂肪酸エステル、高級脂肪酸エステル塩、高級アルコール類等より適宜選択する。
【0010】
樹脂とワックス類の配合比率は、1:3〜3:1の比率が適切である。樹脂成分が、1:3未満では樹脂成分の接着性が不充分となり、保護層との密着性も充分得られず転写した接着層と保護層との間に隙間ができて、白濁が発生する。逆に、樹脂成分が3:1の配合比を超えると接着層インクの粘度が高くなり、多孔質層への充分な浸透、定着性が得られなくなり、受像体と接着層との間で隙間ができて、白濁が発生する。
【0011】
また、接着層の厚みは、0.5〜5.0μmが好ましく、特に1〜2μmが好ましい。0.5μm未満では受像紙への浸透、定着が不充分で、転写した保護層の剥がれ、浮きが発生する。5.0μmを超えると転写感度が不足して、転写されない箇所が発生する。
【0012】
基材と保護層の間には、必要に応じてワックス類を主材とする離型層を厚み 0.1〜1.0μmの範囲で設けてもよい。ワックス類としては、前記保護層で挙げたワックス類を用いることができる。
【0013】
保護層、接着層は、前記のバインダ及びその他の材料を溶剤に溶解、分散させた塗工液を、基材上に通常のバーコータ等の塗工機により塗布、乾燥して製作することができる。
【0014】
本発明の保護層転写シートの保護層が転写される多孔質受像体は、支持体の上に多孔質層が設けられたものである。支持体としては、ボンド紙、電子写真用紙、上質紙にゼオライト等をコートしたコート紙の他ポリエステル、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン等のプラスチックフィルムが挙げられ、適宜選択して用いられる。多孔質層は、インクジェット方式で、突出された水性インクを浸透させ、定着させる機能を持つものである。多孔質層は、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリアミド、ポリオキサゾリン、ポリビニルアミン、ポリエチレンイミン、ヒドロキシプロピルセルロース、エチルセルロース、ポリアミドエポキシ、ポリエステル系ウレタン、ポリエーテル系ウレタン等の親水性樹脂及びコロイダルシリカ、アエロジル、アルミナ微粉末、ジルコニア微粉末、尿素−ホルマリン樹脂の微粒子ベンゾグアナミン樹脂の微粒子等の有機もしくは無機の微粒子よりなる塗工液をバーコーター等の通常の塗工機により塗工して形成される。
【0015】
本発明の保護層転写シートにより保護される画像の形成に用いられる記録液は着色剤、水、親水性有機溶剤及び必要に応じて分散剤を含有している。着色剤としては染料あるいは顔料が用いられる。染料としてはアゾ系、フタロシアニン系、キノフタロン系等が利用できるがとりわけDirect Yellow−86,−142  Acid  Red−35,−37  Direct  Blue−86,−199  Direct  Black−154,Food  Black−2 などが好ましい。一方、顔料としては、アゾ系、フタロシアニン系、キナクリドン系の他カーボンブラックが利用できるが、とりわけPigment  Yellow−74,−154  Pigment  Red−5,−122  Pigment  Blue−15が好ましい。
【0016】
本発明の保護層では、使用する記録液は染料系でも顔料系でも構わないが保護する画像自体の耐光性の点からは、一般に顔料系が適している。
【0017】
本発明で、保護層転写シートを熱転写する熱転写プリンタに備えるサーマルヘッドには、ライン型ヘッドと、シリアル型ヘッドがあり、どちらでも使用できる。シリアル型は、保護層の転写方向のラインが発生することがあるので、ライン型ヘッドを用いるとよい。
【0018】
【実施例】
保護層転写シートの形成
厚み4.5μmのPETフィルムにシリコン系樹脂を厚み0.2μm設けて、耐熱層を形成した。その他方の面に、表1の保護層塗工液を塗布、乾燥、更に表1の接着層塗工液を、塗布、乾燥して積層し、実施例1〜3、比較例1〜3の保護層転写シートサンプルを製作した。
保護層転写方法
実施例1、2及び、比較例1、2では、インクジェットプリンタ(セイコーエプソンPM−900C:染料タイプインク)を使用し、専用のフォトプリント用紙にブラックインクでベタ画像を3回重ね印刷した(画像A)。また、実施例3、比較例3では、インクジェットプリンタ(セイコーエプソンMC−2000:顔料タイプインク)を使用し、MC光沢紙にブラックインクでベタ画像を3回重ね印刷した。(画像B)
【0019】
上記画像に対し、熱転写テストプリンタ(ライン型ヘッド)で各サンプルの保護層を下記条件で転写し、下記の評価方法にて評価した。
印画条件
ヘッド密度:300dpi
印画速度:1インチ/sec
印可エネルギー:30mj/mm
印可後の剥離時間:800msec(冷時剥離条件)
評価方法
▲1▼転写性
保護層が転写されたものを目視で観察して、完全に保護層で被覆できた場合○、一部被覆できないもの△、 全く被覆できないもの×とした。
▲2▼白濁性
保護層転写前後の彩度L値を濃度測定器( X−rite社製、X−rite R―938)で測定することによって白濁性を求めた。L値が3以下を白濁なしと判定する。
【0020】
【表1】
表1
Figure 2004114649
【0021】
実施例1〜3のサンプルは、転写性が良好で、白濁のない、良好なものであったが、比較例1〜3のサンプルは、いずれも白濁のある保護層であった。
【0022】
【発明の効果】表1の評価結果の通り、本発明の保護層転写シートを使用し、顔料系、染料系両方の水性インクをインクジェット方式で多孔質受像体に形成した画像上に、熱転写プリンタを使って、本発明の保護層転写シートの保護層を転写したものは、転写性に優れ、白濁のない保護層を形成できる。

Claims (1)

  1. インクジェット記録方式により多孔質受像体上に記録された画像を、熱転写プリンタを使用して保護層を転写するために使用される保護層転写シートにおいて、基材の上に、保護層、接着層を順次積層したものであって、保護層の主成分樹脂がアクリル樹脂であり、接着層が、エチレン酢酸ビニル共重合体、エチレンエチルアクリレート共重合体、ポリエステル樹脂から少なくとも1種選ばれた樹脂と、ワックス類を含有することを特徴とする保護層転写シート。
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