JP2004114627A - インクジェット記録媒体 - Google Patents

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Takehiro Yoshimatsu
吉松 丈博
Yuji Ozawa
小澤 裕司
Akinobu Chatani
茶谷 明伸
Noriko Kumazawa
熊澤 納里子
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Abstract

【課題】フェザーリングとブリーディングのバランスが良く、高画質な印字が可能で、かつ高いインク耐水性を有する普通紙タイプのインクジェット記録媒体を提供する。
【解決手段】ステキヒトサイズ度が10秒以下の原紙にポリビニルアルコール、二価以上の金属を含有する水溶性無機塩、及び、カチオン化度が4〜8meq/g以上かつ数平均分子量が10万以上であるカチオン性樹脂を主材とする塗工液を塗布または含浸する。また、インクジェット記録媒体のステキヒトサイズ度は0〜10秒とする。
【選択図】 なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、インクジェット記録媒体に関し、特に普通紙タイプでありながら、画質に優れ、また、印字部の耐水性に優れたインクジェット記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
インクジェット記録方式の記録媒体は、風合いがいわゆる上質紙・PPC用紙に似ている普通紙タイプ、インク受理層を有する塗工紙タイプに大別される。このうち、普通紙タイプのインクジェット記録媒体は、インク受理層を設けない、または、設けたとしてもごくわずかであるため電子写真記録方式や鉛筆、ペン等の一般筆記にも適し、また、コスト的にも安価である。しかしながら、近年、普通紙タイプのインクジェット記録媒体の用途は広がりつつあり、普通紙タイプであっても、高画質の印字が求められるようになってきた。また、フルカラー記録であっても発色性の良いことも求められている。
【0003】
しかしながら、普通紙タイプのインクジェット記録媒体は、紙表面にインク受理層が塗工されていないため、紙表面の繊維が露出しており、これにより紙表面の繊維に沿ってインクの滲みが生じる現象、いわゆるフェザーリングが生じやすいという欠点を有している。このフェザーリングの発生防止ため、紙のサイズ性を高めインクの広がりを抑えたり(特開平8−258401号公報)、また、填料を高含有させて紙表面の平滑性を向上させること(特開平9−95044号公報)が考えられるが、前者ではインクの吸収性が低下し、記録装置、他の媒体、手などの接触による汚染、あるいは、多色印字における異なる色の境界部分に滲み(ブリーディング)が発生してしまう問題があり、また、後者では粉落ちや、平滑化に伴い搬送性も低下してしまうという問題がある。
【0004】
さらに、印字部の耐水性を向上させるため、一般的に、カチオン性の樹脂が利用される。カチオン性樹脂のカチオン化度を高くすることにより、印字部の耐水性を向上させることはできるが、発色が悪化する傾向にあり、逆に、発色を良くするためカチオン性樹脂のカチオン化度を低くすると、印字部の耐水性が得られないという問題が知られている。(特開2000−272234号公報)
【0005】
また、日本では製紙原料としての古紙回収率は約50%であるが、さらなる古紙の利用を目指して、一般の紙はもちろんコピー用紙、インクジェット用紙などの記録用紙において古紙パルプの利用が増えてきている状況にある。しかしながら、古紙を含む普通紙インクジェット用紙とヴァージンパルプ100%より製造した普通紙インクジェット用紙にインクジェット記録した場合、古紙パルプを含む普通紙インクジェット用紙の方がフェザーリングの悪化が見られる傾向がある。この問題を解決するために特開2002−113940号公報には、填料を10〜30重量%と高含有させて紙表面の平滑性を向上させ、フェザーリングを抑制するとあるが、過度に填料を高配合させると、粉落ちが生じやすくなり、また、平滑化に伴い搬送性も低下するため、填料の配合量だけでフェザーリングのバランスをとるのは難しい。
【0006】
【特許文献1】特開平8−258401号公報
【特許文献2】特開平9−95044号公報
【特許文献3】特開2000−272234号公報
【特許文献4】特開2002−113940号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
従って、本発明の目的は上記従来の問題点を解決し、フェザーリングとブリーディングのバランスが良く、高画質な印字が可能で、かつ高いインク耐水性を有する普通紙タイプのインクジェット記録媒体を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明者らの検討の結果、特に原紙中に古紙を配合する場合は、古紙パルプを製造される工程において、脱墨処理で使用される界面活性剤などがパルプ中に残留する。普通紙タイプのインクジェット記録媒体の場合は記録層をほとんど設けないため、原紙パルプの性質が印字品質に大きく影響することがわかった。
【0009】
本発明者らは研究を行った結果、水溶性高分子、二価以上の金属を含有する水溶性無機塩、及び、カチオン化度が4〜8meq/g以上かつ分子量が10万以上であるカチオン性樹脂を主材とする塗工液を含浸または塗工することで印字濃度が高くかつ、印字部のインク耐水性に優れたインクジェット記録媒体を得られること、特に原紙中に古紙パルプが配合されている場合であっても顔料を含む記録層を設けることなく、目的とするインクジェット記録媒体を得られることを見い出し、本発明を完成するに至った。
【0010】
従って、本発明は(1)ステキヒトサイズ度が10秒以下の原紙に水溶性高分子、二価以上の金属を含有する水溶性無機塩、及び、カチオン化度が4〜8meq/g以上かつ分子量が10万以上であるカチオン性樹脂を主材とする塗工液を塗布または含浸することを特徴とする普通紙タイプのインクジェット記録媒体である。また、本発明は水溶性高分子がポリビニルアルコールである(1)のインクジェット記録媒体である。また、本発明はインクジェット記録媒体のステキヒトサイズ度が0〜10秒である(1)または(2)のインクジェット記録媒体である。さらに、本発明は原紙中に古紙パルプを50%以上含有する(1)〜(3)のインクジェット記録媒体である。
【0011】
【発明の実施の形態】
次に本発明をさらに詳しく説明する。
本発明に用いられる原紙とは木材セルロース繊維を原料とする未塗工の紙であり、この紙は抄紙用パルプを主体として構成される。抄紙用パルプとしてはLBKP、NBKP等の化学パルプや、GP、TMP等の機械パルプ及び古紙パルプが挙げられるが、本発明は特にこれらに限定されるものではなく、また、これらは必要に応じて単独または併用して用いることができるが、省資源、都市ごみ処理対策などの環境問題に対して配慮するという点において古紙パルプを含有することができる。
【0012】
更に、原紙中に内添する填料やサイズ剤、紙力増強剤等の各種内添薬品についても特に限定されるものではなく、公知の填料及び各種内添薬品の中から適宜選択して使用することが出来る。また、必要に応じて消泡剤、pH調整剤、界面活性剤、色相を調整するための染料や有色顔料、視覚的白さを向上させるための蛍光染料等を内添することも出来る。しかしながら、サイズ性を高くしすぎるとインクの吸収速度が遅くなり、ブリーディングが悪化する。従って、原紙のステキヒトサイズ度が10秒以下であることが必要である。特にフルカラー記録を行う場合は各色が記録媒体に吸収される前に混ざることがないように吸収速度を早くする必要がある。このため、原紙のステキヒトサイズ度は5秒以下が好ましい。
【0013】
本発明の塗工液に用いる二価以上の金属を含有する水溶性無機塩は、フェザーリングの発生を抑え、かつインクの発色を向上させる。二価以上の金属を含有する水溶性無機塩としては塩化亜鉛、硝酸亜鉛、塩化アルミニウム、硝酸アルミニウム、硫酸アルミニウム、塩化カドミウム、塩化カルシウム、塩化希土、塩化セリウム、塩化コバルト、三塩化チタン塩化第二クロム、塩化第一スズ、塩化第一鉄、塩化第二鉄、塩化第二銅、塩化鉛、塩化ニッケル、三塩化バナジウム、塩化バリウム、塩化マグネシウム、硝酸マグネシウム、硫酸マグネシウム、塩化マンガン、硫酸マンガン等をあげることができる。特に、古紙パルプを使用したインクジェット記録用紙で発生しやすいフェザーリングを抑制するという点で、硝酸マグネシウム、硫酸マグネシウムを使用することが好ましい。さらに、発色が良くなるという点で好ましい。
【0014】
本発明のインクジェット記録媒体に用いることのできる、二価以上の金属を含有する水溶性無機塩の付着量は、片面当たり0.1〜1.5g/mが望ましい。付着量が0.1g/m以下であると良好な発色が得られず、1.5g/m以上では更なる効果が期待できない。
【0015】
本発明の塗工液に用いる水溶性高分子は、具体的にはデンプン、酸化デンプン、リン酸エステル化デンプン、カチオン化デンプン、完全ケン化ポリビニルアルコール、部分ケン化ポリビニルアルコール、カチオン変性ポリビニルアルコール、シラノール変性ポリビニルアルコール、アニオン変性ポリビニルアルコール、カゼインなどをあげることができるが、これらは必要に応じて単独または併用して用いることができる。特に、そのバインダーの透明性から発色が良好なポリビニルアルコールを使用することが好ましい。
【0016】
本発明の塗工液に用いるカチオン性樹脂は、例えば、ジシアンジアミド・アルキルアミン系高分子化合物、ジシアンジアミド・ホルマリン系高分子化合物、ポリエチレンイミン誘導体、アルキルアミン・エピクロルヒドリン系高分子化合物、アンモニア・エピクロルヒドリン系高分子化合物、ポリメタクリル酸系4級アンモニウム塩誘導体、ジメチルジアリルアンモニウムクロライド系重合体等、通常インク定着剤などとして使用されている薬品を挙げる事ができる。
【0017】
これらのカチオン性樹脂の中でもカチオン化度が4〜8meq/gであるカチオン性の樹脂であることが、インク耐水性あるいは発色性の点から望ましい。カチオン性樹脂のカチオン化度が4meq/g以下の場合、印字部の耐水性が不充分であり、カチオン化度が8meq/g以上の場合、印字部の耐水性は良好であるが、発色が悪化する。カチオン化度は、ポリビニル硫酸カリウム試薬を用いたコロイド滴定により求められる。
【0018】
さらに、本発明においては、カチオン性樹脂の数平均分子量が10万以上であることが必要であり、より好ましくは10万〜1000万であることが望ましい。カチオン性樹脂の数平均分子量が10万以下であると、カチオン化度が前記の範囲であっても画像部のインク耐水性が低下する。数平均分子量が1000万以上の場合、画像部のインク耐水性は良好であるが、カチオン性樹脂自体の粘度が高く扱いにくい問題が生じる。数平均分子量はGPC等、公知の方法で測定することが可能である。
【0019】
本発明のインクジェット記録媒体に用いることのできる、カチオン性樹脂の付着量は、片面当たり0.2〜1.5g/mが望ましい。付着量が0.2g/m以下であると耐水性が不充分であり、1.5g/m以上では耐水性の更なる効果が期待できない。
【0020】
本発明のインクジェット記録媒体は、上記に記載した水溶性高分子、二価以上の金属を含有する水溶性無機塩、及び、カチオン化度が4〜8meq/g以上かつ数平均分子量が10万以上であるカチオン性樹脂を主材とする塗工液を原紙に含浸し乾燥する方法、あるいは原紙表面に塗布した後に乾燥する方法により製造することができる。含浸方法、塗工方法ともに公知の方法が使用できる。例えば、含浸する方法としては、含浸式サイズプレス装置を用いることができ、原紙表面に塗布する方法としては、ロールコーター、グラビアコーター、ゲートロールコーター、シムサイザー等の公知の塗工装置を用いることができる。
【0021】
乾燥方法としては例えば、蒸気加熱ヒーター、ガスヒーター、赤外線ヒーター、電気ヒーター、熱風加熱ヒーター、マイクロウェーブ、シリンダードライヤー等の通常の方法が行われ、乾燥後は必要に応じて、後加工であるスーパーカレンダー、ソフトカレンダー等の仕上げ工程によって平滑性を付与することが可能である。その他、一般的な紙加工手段はいずれも可能である。
【0022】
【発明の効果】
本発明によれば、フェザーリングとブリーディングのバランスが良く、高画質な印字が可能で、かつ高いインク耐水性を有し、又フルカラー記録にも好適であるインクジェット記録媒体を得ることができる。また、普通紙の風合いを保っているため、電子写真記録方式や鉛筆等を用いる一般筆記にも用いることができる。
【0023】
【実施例】
以下、例をあげることにより本発明の特徴をより一層明確なものとするが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。実施例中の部、%は特に断らない限り固形分の重量部、重量%とする。また、ステキサイズ度はJIS P 8122に準じて測定した。カチオン化度はカチオン要求量測定器(MUTEK PCD03 MUTEK社製)で1/1000Nのポリビニル硫酸カリウムを用いて測定した。数平均分子量はゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)を用いてポリスチレン標準換算により求めた。
【0024】
(原紙の作製1)
広葉樹漂白クラフトパルプ(濾水度350ml C.S.F)からなるパルプスラリー50部、また、古紙パルプ(濾水度350 C.S.F)からなるパルプスラリー50部に対して、中性ロジンサイズ剤0.16部、硫酸バンド0.3部、カチオン化デンプン0.7部、填量として炭酸カルシウム13部、カオリン6.5部、歩留まり向上剤0.015部を添加して、ツインワイヤー型の抄紙機で抄造乾燥し坪量80g/m、ステキヒトサイズ度0秒の原紙1を作成した。
【0025】
(原紙の作製2)
広葉樹漂白クラフトパルプ(濾水度350ml C.S.F)からなるパルプスラリー50部、また、古紙パルプ(濾水度350 C.S.F)からなるパルプスラリー50部に対して、中性ロジンサイズ剤0.23部、硫酸バンド0.3部、カチオン化デンプン0.7部、填量として炭酸カルシウム13部、カオリン6.5部、歩留まり向上剤0.015部を添加して、ツインワイヤー型の抄紙機で抄造乾燥し坪量80g/m、ステキヒトサイズ度3秒の原紙2を作成した。
【0026】
(原紙の作製3)
広葉樹漂白クラフトパルプ(濾水度350ml C.S.F)からなるパルプスラリー50部、また、古紙パルプ(濾水度350 C.S.F)からなるパルプスラリー50部に対して、中性ロジンサイズ剤0.5部、硫酸バンド0.3部、カチオン化デンプン0.7部、填量として炭酸カルシウム13部、カオリン6.5部、歩留まり向上剤0.015部を添加して、ツインワイヤー型の抄紙機で抄造乾燥し坪量80g/m、ステキヒトサイズド17秒の原紙3を作成した。
【0027】
(実施例1)
上記で作成した原紙1に、ポリビニルアルコール(クラレ社製、PVA117)1%、硫酸マグネシウム1%、カチオン性樹脂1%(カチオン化度5meq/g、MWn1.0×10、ポリアミドエピクロロヒドリン樹脂)をそれぞれ固形分で含有する塗工液を塗工量が乾燥固形分で4.5g/m(片面当たり2.25g/m)となるように、2ロールサイズプレス機により、含浸塗工、乾燥してマシンカレンダー仕上げをして実施例1のインクジェット記録媒体を得た。ステキヒトサイズ度は0秒であった。
【0028】
(実施例2)
上記で作成した原紙1に、ポリビニルアルコール(クラレ社製、PVA117)1%、硫酸マグネシウム1%、カチオン性樹脂1%(カチオン化度7meq/g、MWn1.0×10、ポリアミドエピクロロヒドリン樹脂)をそれぞれ固形分で含有する塗工液を塗工量が乾燥固形分で4.5g/m(片面当たり2・25g/m)となるように、2ロールサイズプレス機により、含浸塗工、乾燥してマシンカレンダー仕上げをして実施例2のインクジェット記録媒体を得た。ステキヒトサイズ度は0秒であった。
【0029】
(実施例3)
上記で作成した原紙1に、ポリビニルアルコール(クラレ社製、PVA117)1%、硝酸マグネシウム1%、カチオン性樹脂1%(カチオン化度5meq/g、MWn1.0×10、ポリアミドエピクロロヒドリン樹脂)をそれぞれ固形分で含有する塗工液を塗工量が乾燥固形分で4.5g/m(片面当たり2・25g/m)となるように、2ロールサイズプレス機により、含浸塗工、乾燥してマシンカレンダー仕上げをして実施例3のインクジェット記録媒体を得た。ステキヒトサイズ度は0秒であった。
【0030】
(実施例4)
上記で作成した原紙2に、ポリビニルアルコール(クラレ社製、PVA117)1%、硝酸マグネシウム1%、カチオン性樹脂1%(カチオン化度5meq/g、MWn1.0×10、ポリアミドエピクロロヒドリン樹脂)をそれぞれ固形分で含有する塗工液を塗工量が乾燥固形分で4.5g/m(片面当たり2・25g/m)となるように、2ロールサイズプレス機により、含浸塗工、乾燥してマシンカレンダー仕上げをして実施例4のインクジェット記録媒体を得た。ステキヒトサイズ度は3秒であった。
【0031】
(比較例1)
上記で作成した原紙1に、ポリビニルアルコール(クラレ社製、PVA117)1%、硫酸マグネシウム1%、カチオン性樹脂1%(カチオン化度3meq/g、MWn1.0×10、ポリアミドエピクロロヒドリン樹脂)をそれぞれ固形分で含有する塗工液を塗工量が乾燥固形分で4.5g/m(片面当たり2.25g/m)となるように、2ロールサイズプレス機により、含浸塗工、乾燥してマシンカレンダー仕上げをして比較例1のインクジェット記録媒体を得た。ステキヒトサイズ度は0秒であった。
【0032】
(比較例2)
上記で作成した原紙1に、ポリビニルアルコール(クラレ社製、PVA117)1%、硫酸マグネシウム1%、カチオン性樹脂1%(カチオン化度5.5meq/g、MWn1.0×10、ポリアミドエピクロロヒドリン樹脂)をそれぞれ固形分で含有する塗工液を塗工量が乾燥固形分で4.5g/m(片面当たり2.25g/m)となるように、2ロールサイズプレス機により、含浸塗工、乾燥してマシンカレンダー仕上げをして比較例2のインクジェット記録媒体を得た。ステキヒトサイズ度は0秒であった。
【0033】
(比較例3)
上記で作成した原紙1に、ポリビニルアルコール(クラレ社製、PVA117)1%、硫酸マグネシウム1%、カチオン性樹脂(カチオン化度8.5meq/g、MWn1.0×10、ポリアミドエピクロロヒドリン樹脂)をそれぞれ固形分で含有する塗工液を塗工量が乾燥固形分で4.5g/m(片面当たり2.25g/m)となるように、2ロールサイズプレス機により、含浸塗工、乾燥してマシンカレンダー仕上げをして比較例3のインクジェット記録媒体を得た。ステキヒトサイズ度は0秒であった。
【0034】
(比較例4)
上記で作成した原紙1に、ポリビニルアルコール(クラレ社製、PVA117)1%、硫酸マグネシウム1%をそれぞれ固形分で含有する塗工液を塗工量が乾燥固形分で3g/m(片面当たり1.5g/m)となるように、2ロールサイズプレス機により、含浸塗工、乾燥してマシンカレンダー仕上げをして比較例4のインクジェット記録媒体を得た。ステキヒトサイズ度は0秒であった。
【0035】
(比較例5)
上記で作成した原紙1に、ポリビニルアルコール(クラレ社製、PVA117)1%、カチオン性樹脂1%(カチオン化度5meq/g、MWn1.0×10、ポリアミドエピクロロヒドリン樹脂)をそれぞれ固形分で含有する塗工液を塗工量が乾燥固形分で3g/m(片面当たり1.5g/m)となるように、2ロールサイズプレス機により、含浸塗工、乾燥してマシンカレンダー仕上げをして比較例5のインクジェット記録媒体を得た。ステキヒトサイズ度は0秒であった。
【0036】
(比較例6)
上記で作成した原紙1に、硫酸マグネシウム1%、カチオン性樹脂1%(カチオン化度5meq/g、MWn1.0×10、ポリアミドエピクロロヒドリン樹脂)をそれぞれ固形分で含有する塗工液を塗工量が乾燥固形分で3g/m(片面当たり1.5g/m)となるように、2ロールサイズプレス機により、含浸塗工、乾燥してマシンカレンダー仕上げをして比較例6のインクジェット記録媒体を得た。ステキヒトサイズ度は0秒であった。
【0037】
(比較例7)
上記で作成した原紙3に、ポリビニルアルコール(クラレ社製、PVA117)1%、硫酸マグネシウム1%、カチオン性樹脂1%(カチオン化度5meq/g、MWn1.0×10、ポリアミドエピクロロヒドリン樹脂)をそれぞれ固形分で含有する塗工液を塗工量が乾燥固形分で4.5g/m(片面当たり2.25g/m)となるように、2ロールサイズプレス機により、含浸塗工、乾燥してマシンカレンダー仕上げをして実施例1のインクジェット記録媒体を得た。ステキヒトサイズ度は16秒であった。
【0038】
実施例1〜4,比較例1〜7で得られたインクジェット記録媒体を以下の評価方法にて評価した。結果を表1にまとめる。
(印字濃度)
プリンター(PM−4000PX、セイコーエプソン社製)でべた印字(黒)し、24時間後にその印字濃度をマクベス濃度計(RD915)で測定した。O.D値が1.3以上であれば実用上問題ないレベルである。
(フェザーリング)
プリンター(PM−4000PX、セイコーエプソン社製)で黒色の細線を印字記録し、目視判定した。評価基準として、◎はフェザーリングが少なく線の太りが極めて少なく良好、○はフェザーリング、線の太りがわずかに見られるが実用上問題ない範囲で良好、△はフェザーリング、線の太りが有り実用上問題あり、×はフェザーリング、線の太りとも大きく不良を示す。
【0039】
(ブリーディング)
プリンター(PM−4000PX、セイコーエプソン社製)で黄色べた部の中に黒色の長方形を記録し、目視判定した。評価基準として、◎は境界部の滲みが少なく良好、○は境界部の滲みがわずかに見られるが実用上問題ない範囲で良好、△は境界部の滲みが実用上問題あり、×は境界部の滲みが大きく不良を示す。
(インク耐水性)
プリンター(PM−950C、セイコーエプソン社製)で文字を印字(黒)し、24時間放置後、イオン交換蒸留水を滴下し、文字の滲みを目視判定した。評価基準として、◎は文字の滲みがほとんどなく良好、○はわずかに滲みが見られるが実用上問題ない範囲で良好、△は滲みが見られ実用上問題あり、×は滲みが大きく不良を示す。
【0040】
【表1】
Figure 2004114627
【0041】
本発明である実施例1〜4のインクジェット記録媒体においては、発色性、フェザーリング、ブリーディング、耐水性はいずれも良好であったが、カチオン性樹脂のカチオン化度が小さかった比較例1とカチオン性樹脂の数平均分子量が小さい比較例2、カチオン性樹脂を配合しなかった比較例4においてはいずれも耐水性が劣っていた。又、カチオン化度が大きい比較例3は印字部の色がインクの色と異なっていた。また、金属塩を配合しなかった比較例5ではフェザーリングが劣っていた。また、水溶性高分子を配合しない比較例6においてはフェザーリングが劣るとともに多量の紙粉が発生し、実用的な使用は不可能であった。さらに、原紙のサイズ度が高い比較例7においてはブリーディングが劣っていた。

Claims (4)

  1. ステキヒトサイズ度が10秒以下の原紙に水溶性高分子、二価以上の金属を含有する水溶性無機塩、及び、カチオン化度が4〜8meq/g以上かつ数平均分子量が10万以上であるカチオン性樹脂を主材とする塗工液を塗布または含浸することを特徴とする普通紙タイプのインクジェット記録媒体。
  2. 前記水溶性高分子がポリビニルアルコールであることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録媒体。
  3. ステキヒトサイズ度が0〜10秒であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のインクジェット記録媒体。
  4. 古紙パルプを50%以上含有させることを特徴とした請求項1〜3のいずれかに記載のインクジェット記録媒体。
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