JP2004113689A - ゴルフゲーム機能付き携帯電話機 - Google Patents
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Abstract
【課題】携帯電話機の機能を拡大して、高いエンターテイメント性を発揮するとともに、身体の運動を伴うことによりユーザの健康状態を向上させることが可能なゴルフゲーム機能付き携帯電話機を提供する。
【解決手段】携帯電話機１０に加速度センサ２４を搭載し、ユーザが携帯電話機１０本体をスイング操作したときに、この加速度センサ２４によって検知された加速度の変化に基づいて、スイングの強さやゴルフボールに生じる打撃力及び打撃角度などをＣＰＵ２２によって算出する。また、これらの情報に基づいて、ゴルフボールの飛行方向や飛距離、或いは得点などを算出する。そして、この算出結果を表示部１２に表示する。
【選択図】 図２
【解決手段】携帯電話機１０に加速度センサ２４を搭載し、ユーザが携帯電話機１０本体をスイング操作したときに、この加速度センサ２４によって検知された加速度の変化に基づいて、スイングの強さやゴルフボールに生じる打撃力及び打撃角度などをＣＰＵ２２によって算出する。また、これらの情報に基づいて、ゴルフボールの飛行方向や飛距離、或いは得点などを算出する。そして、この算出結果を表示部１２に表示する。
【選択図】 図２
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、加速度や角速度を検知するセンサを利用することにより機能が拡大された携帯電話機に関する。
【０００２】
【従来の技術】
携帯電話機は、近年広く市場に普及しており、高機能化・高性能化が目覚ましい。携帯電話機は、他の電話機や携帯電話機との間での通話を実現する通話機能だけでなく、他の情報機器と接続して様々な情報を送受信する通信機能、内部に搭載されたメモリ内に記憶されたソフトウェアプログラムによって様々なゲームを行うことを可能とするゲーム機能など多種多彩の機能を付加されている。 また、加速度センサによって人の運動を表示する機能を有するものもある（例えば、特許文献１参照。）。
【０００３】
【特許文献１】
特開２００１−２７２４１３号公報
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来の携帯電話機によって提供されるゲームは、いずれも画面に表示された文字や画像などによって実現されている。また、携帯電話機は、携行の便を考慮して小型軽量化に対する要求が高いため、画面や操作キーなどを大きく形成することには限界がある。
【０００５】
このため、従来の携帯電話機においては、小さな画面や操作キーを用いてゲームを行う必要があり、エンターテイメント性に乏しいという問題があった。また、従来の携帯電話機においては、ゲームを行うに際して小さな画面を見ながら細かな入力操作を行うことが要求されることから、ユーザの姿勢や視力に悪影響を及ぼし、健康を損ねてしまう虞があった。
【０００６】
そこで本発明は、上述した従来の実情に鑑みてなされたものであり、携帯電話機の機能を拡大して、高いエンターテイメント性を発揮するとともに、身体の運動を伴うことによりユーザの健康状態を向上させることが可能なゴルフゲーム機能付き携帯電話機を提供することを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項１に係るゴルフゲーム機能付き携帯電話機は、加速度及び／又は角速度を検知するセンサと、電話機本体がユーザによって振り回されたときに前記センサから出力される信号に基づいてゴルフのスイングに関するスイング情報を算出するとともに、当該スイング情報に基づいてゴルフボールの落下位置及び／又は得点を算出する算出手段と、前記算出手段により算出されたゴルフボールの落下位置及び／又は得点を表示する表示手段とを備えることを特徴とするものである。
【０００８】
以上のように構成された携帯電話機は、電話機本体を振り回すことによってゴルフボールの落下位置や得点などを表示することができる。これにより、小さな画面と小さな入力キーだけでゲーム機能が提供された従来の携帯電話機と比較して、エンターテイメント性を向上させることができる。また、ゲームを行うに際して、電話機本体を振り回すというユーザの運動を伴うことから、ユーザの健康状態の向上や運動機能の維持に貢献することができる。
【０００９】
また、本発明の請求項２に係るゴルフゲーム機能付き携帯電話機は、請求項１記載の構成に加えて、電話機本体の外形形状が実際のゴルフクラブの握り部を模した形状とされていることを特徴とするものである。
【００１０】
これにより、電話機本体を振り回す操作が容易となるだけでなく、ユーザに対して実際のゴルフクラブを振り回している感覚を提供することができ、臨場感を高めてエンターテイメント性を一層向上させることができる。
【００１１】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るゴルフゲーム機能付き携帯電話機の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。以下では、本発明を適用した携帯電話機の一例として、図１に示すような携帯電話機１０について説明する。
【００１２】
携帯電話機１０は、図１に示すように、ケース本体１１の主面に、各種の情報を表示する表示部１２と、複数の入力キーによってユーザからの操作指示が入力されるキー入力部１３と、ユーザが発声した音声を電気信号に変換するマイク１４と、ユーザに対して音声を出力するスピーカ１５とが配設されている。また、本体ケース１１の上部には、基地局との間で各種情報を無線送受信するためのアンテナ１６が配設されている。
【００１３】
また、ケース本体１１の外形形状は、図１に示すように、実際のゴルフクラブの握り部を模した形状とされている。具体的には、例えば、ケース本体１１においてキー入力部１３が形成された部位が、丸みを帯びた形状とされており、ユーザが手の指を丸めたときに自然で且つ確実な握り感覚が得られる形状とされている。なお、この部位には、例えば手の指の腹部に対応する僅かな窪みを形成しておくことにより、握り感覚をより一層向上させることができる。
【００１４】
これにより、後述するゴルフゲームを行う際に、携帯電話機１０を振り回す操作が容易となるだけでなく、ユーザに対して実際のゴルフクラブを振り回している感覚を提供することができ、臨場感を高めてエンターテイメント性を一層向上させることができる。
【００１５】
さらに、ケース本体１１の下部で上記の部位の近傍位置には、携帯電話機１０をぶら下げて携行するためのストラップ１７が取り付けられている。携帯電話機１０においては、ストラップ１７が上記の位置に取り付けられていることによって、ゴルフゲームを行う際に、ユーザの指又は手首などを当該ストラップ１７の輪に通した状態でケース本体１１を握ることが容易となり、携帯電話機１０を振り回したときに飛び抜けてしまうことを防止する機能を発揮することができる。
【００１６】
また、携帯電話機１０におけるケース本体１１の内部には、図２に示すように、マイク１４から出力されたアナログ信号をデジタル信号に変換処理するＡ／Ｄ変換回路部１８と、デジタル信号をアナログ信号に変換してスピーカ１５から音声出力するためのＤ／Ａ変換回路部１９と、アンテナ１６を介して基地局との間で送受信されるＲＦ信号に対して変調・復調処理を施すＲＦ回路部２０と、ＲＦ回路部２０に対して入出力される信号に対して符号化・復号化処理などを施す信号処理部２１と、携帯電話機１０全体の動作を制御するＣＰＵ２２と、各種データやＣＰＵ２２によって実行されるソフトウェアプログラムを記憶するメモリ２３と、携帯電話機１０に加えられた加速度を検出する加速度センサ２４とを備えている。また、携帯電話機１０には、各部の電力源としての２次電池（図示せず。）が搭載されている。
【００１７】
以上のように構成された携帯電話機１０は、メモリ２３に記憶された制御用プログラムをＣＰＵ２２によって実行処理することにより、このＣＰＵ２２が各部の動作を制御することにより動作する。また、メモリ２３には、例えば、人名と電子メールアドレスや電話番号などとが関連付けされた電話帳データベースなどの各種データが記憶される。
【００１８】
ところで、携帯電話機１０は、加速度センサ２４を搭載しており、ユーザによって振り回されたときに生じる加速度の変化を加速センサ２４によって検知し、検知した加速度に基づいてゴルフゲームを行うことが可能とされている。このゴルフゲームは、メモリ２３に記憶されたゴルフゲームプログラムをＣＰＵ２２が実行することによって実現される。そこで以下では、このゴルフゲームプログラムによって実現される一連の処理の一例について、図３に示すフローチャートを参照しながら説明する。
【００１９】
携帯電話機１０においては、例えば表示部１２に表示されたメニューに従ってユーザがキー入力部１３を操作するなどして、ゴルフゲームが開始されると、ＣＰＵ２２がメモリ２３に記憶されたゴルフゲームプログラムを読み出し、このゴルフゲームプログラムの実行処理を開始する。
【００２０】
次に図３に示すステップＳ１０において、ＣＰＵ２２が加速度センサ２４の周辺回路（図２においては図示を省略する。）の電源をオンにする。すなわち、携帯電話１０においては、ゴルフゲームを行わない状態では加速度センサ２４及び周辺回路に対する電力の供給が遮断されており、省電力化が図られている。
【００２１】
加速度センサ２４及び周辺回路に電力が供給されると、ステップＳ１１においてＣＰＵ２２は、表示部１２にメニューやボタンなどが配された表示画面を表示することにより、ユーザ名（プレイヤー名）の入力や、コースレベル（難易度）或いはプレイモード（例えば「練習モード」や「トーナメントモード」など）などの選択をユーザに促す。そして、この表示画面に従って、ユーザによる入力操作や選択操作がなされると、入力又は選択された情報をメモリ２３に一時記憶する。
【００２２】
次にステップＳ１２においてＣＰＵ２２は、加速度センサ２４の信号出力を基準値にリセットする。次にステップＳ１３においてＣＰＵ２２は、第１打目のスイング入力を開始する。このとき、ＣＰＵ２２は、例えば表示部１２に「第１打目のスイングをして下さい」などの文章を表示したり、スイング開始を示すアイコンや画像を表示するなどして、ユーザに対して携帯電話機１０を振り回す操作（スイング操作）を行うことを促す。また、このときＣＰＵ２２は、例えば音声や効果音などをスピーカ１５から出力することによりユーザに対してスイング操作を促すとしてもよい。
【００２３】
次にステップＳ１４においてＣＰＵ２２は、加速度センサ２４から出力される加速度信号を取得し、この加速度信号に基づいて、携帯電話機１０に生じている加速度の値が「０」であるか否かを判定する。このとき、例えば携帯電話機１０のＸ軸方向、Ｙ軸方向、及びＺ軸方向の加速度の値が全て「０」であった場合には処理をステップＳ１３に戻してユーザのスイング操作を待機し、有意な加速度の値が得られている場合には処理をステップＳ１５に進める。
【００２４】
ステップＳ１５においてＣＰＵ２２は、加速度信号に基づいてスイングの強さやゴルフボールに与えられる打撃力及び打撃角度などを示すスイング情報を算出する。そしてＣＰＵ２２は、スイング情報に基づいて、ゴルフボールの飛行方向、飛行角度、及び飛距離などを算出し、これらからゴルフボールの落下位置を算出する。
【００２５】
次にステップＳ１６においてＣＰＵ２２は、ステップＳ１５で算出されたゴルフボールの落下位置などを示す情報を、スイング操作の結果として表示部１２に表示する。このとき表示する内容としては、スイング操作によるゴルフボールの飛距離、或いはゴルフボールの落下位置からホールまでの距離などを挙げることができる。また、携帯電話機１０においては、これらの情報を文字や数字で表示するとしてもよいし、例えばアイコンや画像などで表示するとしてもよい。また、このとき、ゴルフコースを示す画像を２次元表示や疑似３次元表示するなどしてもよい。
【００２６】
次にステップＳ１７においてＣＰＵ２２は、ゴルフボールの落下位置がホールの位置に一致し、選択されたコースが終了したか否かを判定する。この判定の結果、コースが終了していない場合にはステップＳ１３以降の処理を繰り返し行いコースが終了するまで、ユーザによる第２打目、第３打目のスイング操作を受け付ける。また、コースが終了した場合には処理をステップＳ１８に進める。なお、例えばユーザによって練習モードが選択されている場合には、第１打目の結果を表示した後に処理をステップＳ１８に進めるとしてもよい。
【００２７】
ステップＳ１８においてＣＰＵ２２は、スイング操作の強さや正確さ、或いはコース終了までに要したスイング操作の回数（打数）などに基づいて得点を算出し、表示部１２に表示する。これにより一連のゴルフゲームが終了する。
【００２８】
なお、ステップＳ１８の処理が完了した後に、ＣＰＵ２２は、直ちにゴルフゲームを終了してユーザによる次の操作指示を待機する状態となってもよいし、例えば、次のコースに挑戦するか、もう一度同じコースに挑戦するかをユーザに選択させる画面を表示部１２に表示するとしてもよい。
【００２９】
携帯電話機１０では、以上のようにしてゴルフゲームプログラムがＣＰＵ２２によって実行処理されることにより、ユーザによって行われたスイング操作に応じてゴルフボールの落下位置や得点などを表示する、ゴルフゲーム機能が実現されている。従来の携帯電話機においては、小さな画面と小さな入力キーだけで各種のゲーム機能が提供されていたが、携帯電話機１０では、電話機本体をスイング操作するという全く新規な操作手法によってゲームを行うことができる。また、ゲームを行うに際して、スイング操作というユーザの運動を伴うことから、ユーザの健康状態の向上や運動機能の維持に貢献することができる。
【００３０】
なお、携帯電話機１０は、ユーザがスイング操作を行ったときなどに、例えばゴルフクラブの風切音、観衆のざわめき、或いは歓声などをスピーカ１５から音声や効果音で出力するとしてもよい。これにより、より一層臨場感を高めてエンターテイメント性を向上させることができる。
【００３１】
また、上述の説明においては、携帯電話機１０が加速度センサ２４を備え、この加速度センサ２４によって検知された加速度の変化に基づいてスイング操作の結果が算出されるとしたが、例えば加速度センサ２４に代えて、携帯電話機１０に生じた角速度の変化を検知する角速度センサを用いることによってスイング操作の結果を算出するとしてもよい。
【００３２】
【発明の効果】
本発明に係るゴルフゲーム機能付き携帯電話機は、電話機本体を振り回すことによってゴルフボールの落下位置や得点などを表示することができる。これにより、小さな画面と小さな入力キーだけでゲーム機能が提供された従来の携帯電話機と比較して、エンターテイメント性を向上させることができる。また、ゲームを行うに際して、電話機本体を振り回すというユーザの運動を伴うことから、ユーザの健康状態の向上や運動機能の維持に貢献することができる。
【００３３】
したがって、ユーザが携帯電話機を携行する目的を広げて有用性を一層高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施の形態として示す携帯電話機の外観を示す正面図である。
【図２】同携帯電話機が備える回路構成の概略について示すブロック図である。
【図３】同携帯電話機においてＣＰＵにより実行処理されるゴルフゲームプログラムの処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
１０ 携帯電話機
１１ 本体ケース
１２ 表示部
１３ キー入力部
１４ マイク
１５ スピーカ
１６ アンテナ
１７ ストラップ
２１ 信号処理部
２２ ＣＰＵ
２３ メモリ
２４ 加速度センサ
【発明の属する技術分野】
本発明は、加速度や角速度を検知するセンサを利用することにより機能が拡大された携帯電話機に関する。
【０００２】
【従来の技術】
携帯電話機は、近年広く市場に普及しており、高機能化・高性能化が目覚ましい。携帯電話機は、他の電話機や携帯電話機との間での通話を実現する通話機能だけでなく、他の情報機器と接続して様々な情報を送受信する通信機能、内部に搭載されたメモリ内に記憶されたソフトウェアプログラムによって様々なゲームを行うことを可能とするゲーム機能など多種多彩の機能を付加されている。 また、加速度センサによって人の運動を表示する機能を有するものもある（例えば、特許文献１参照。）。
【０００３】
【特許文献１】
特開２００１−２７２４１３号公報
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来の携帯電話機によって提供されるゲームは、いずれも画面に表示された文字や画像などによって実現されている。また、携帯電話機は、携行の便を考慮して小型軽量化に対する要求が高いため、画面や操作キーなどを大きく形成することには限界がある。
【０００５】
このため、従来の携帯電話機においては、小さな画面や操作キーを用いてゲームを行う必要があり、エンターテイメント性に乏しいという問題があった。また、従来の携帯電話機においては、ゲームを行うに際して小さな画面を見ながら細かな入力操作を行うことが要求されることから、ユーザの姿勢や視力に悪影響を及ぼし、健康を損ねてしまう虞があった。
【０００６】
そこで本発明は、上述した従来の実情に鑑みてなされたものであり、携帯電話機の機能を拡大して、高いエンターテイメント性を発揮するとともに、身体の運動を伴うことによりユーザの健康状態を向上させることが可能なゴルフゲーム機能付き携帯電話機を提供することを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項１に係るゴルフゲーム機能付き携帯電話機は、加速度及び／又は角速度を検知するセンサと、電話機本体がユーザによって振り回されたときに前記センサから出力される信号に基づいてゴルフのスイングに関するスイング情報を算出するとともに、当該スイング情報に基づいてゴルフボールの落下位置及び／又は得点を算出する算出手段と、前記算出手段により算出されたゴルフボールの落下位置及び／又は得点を表示する表示手段とを備えることを特徴とするものである。
【０００８】
以上のように構成された携帯電話機は、電話機本体を振り回すことによってゴルフボールの落下位置や得点などを表示することができる。これにより、小さな画面と小さな入力キーだけでゲーム機能が提供された従来の携帯電話機と比較して、エンターテイメント性を向上させることができる。また、ゲームを行うに際して、電話機本体を振り回すというユーザの運動を伴うことから、ユーザの健康状態の向上や運動機能の維持に貢献することができる。
【０００９】
また、本発明の請求項２に係るゴルフゲーム機能付き携帯電話機は、請求項１記載の構成に加えて、電話機本体の外形形状が実際のゴルフクラブの握り部を模した形状とされていることを特徴とするものである。
【００１０】
これにより、電話機本体を振り回す操作が容易となるだけでなく、ユーザに対して実際のゴルフクラブを振り回している感覚を提供することができ、臨場感を高めてエンターテイメント性を一層向上させることができる。
【００１１】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るゴルフゲーム機能付き携帯電話機の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。以下では、本発明を適用した携帯電話機の一例として、図１に示すような携帯電話機１０について説明する。
【００１２】
携帯電話機１０は、図１に示すように、ケース本体１１の主面に、各種の情報を表示する表示部１２と、複数の入力キーによってユーザからの操作指示が入力されるキー入力部１３と、ユーザが発声した音声を電気信号に変換するマイク１４と、ユーザに対して音声を出力するスピーカ１５とが配設されている。また、本体ケース１１の上部には、基地局との間で各種情報を無線送受信するためのアンテナ１６が配設されている。
【００１３】
また、ケース本体１１の外形形状は、図１に示すように、実際のゴルフクラブの握り部を模した形状とされている。具体的には、例えば、ケース本体１１においてキー入力部１３が形成された部位が、丸みを帯びた形状とされており、ユーザが手の指を丸めたときに自然で且つ確実な握り感覚が得られる形状とされている。なお、この部位には、例えば手の指の腹部に対応する僅かな窪みを形成しておくことにより、握り感覚をより一層向上させることができる。
【００１４】
これにより、後述するゴルフゲームを行う際に、携帯電話機１０を振り回す操作が容易となるだけでなく、ユーザに対して実際のゴルフクラブを振り回している感覚を提供することができ、臨場感を高めてエンターテイメント性を一層向上させることができる。
【００１５】
さらに、ケース本体１１の下部で上記の部位の近傍位置には、携帯電話機１０をぶら下げて携行するためのストラップ１７が取り付けられている。携帯電話機１０においては、ストラップ１７が上記の位置に取り付けられていることによって、ゴルフゲームを行う際に、ユーザの指又は手首などを当該ストラップ１７の輪に通した状態でケース本体１１を握ることが容易となり、携帯電話機１０を振り回したときに飛び抜けてしまうことを防止する機能を発揮することができる。
【００１６】
また、携帯電話機１０におけるケース本体１１の内部には、図２に示すように、マイク１４から出力されたアナログ信号をデジタル信号に変換処理するＡ／Ｄ変換回路部１８と、デジタル信号をアナログ信号に変換してスピーカ１５から音声出力するためのＤ／Ａ変換回路部１９と、アンテナ１６を介して基地局との間で送受信されるＲＦ信号に対して変調・復調処理を施すＲＦ回路部２０と、ＲＦ回路部２０に対して入出力される信号に対して符号化・復号化処理などを施す信号処理部２１と、携帯電話機１０全体の動作を制御するＣＰＵ２２と、各種データやＣＰＵ２２によって実行されるソフトウェアプログラムを記憶するメモリ２３と、携帯電話機１０に加えられた加速度を検出する加速度センサ２４とを備えている。また、携帯電話機１０には、各部の電力源としての２次電池（図示せず。）が搭載されている。
【００１７】
以上のように構成された携帯電話機１０は、メモリ２３に記憶された制御用プログラムをＣＰＵ２２によって実行処理することにより、このＣＰＵ２２が各部の動作を制御することにより動作する。また、メモリ２３には、例えば、人名と電子メールアドレスや電話番号などとが関連付けされた電話帳データベースなどの各種データが記憶される。
【００１８】
ところで、携帯電話機１０は、加速度センサ２４を搭載しており、ユーザによって振り回されたときに生じる加速度の変化を加速センサ２４によって検知し、検知した加速度に基づいてゴルフゲームを行うことが可能とされている。このゴルフゲームは、メモリ２３に記憶されたゴルフゲームプログラムをＣＰＵ２２が実行することによって実現される。そこで以下では、このゴルフゲームプログラムによって実現される一連の処理の一例について、図３に示すフローチャートを参照しながら説明する。
【００１９】
携帯電話機１０においては、例えば表示部１２に表示されたメニューに従ってユーザがキー入力部１３を操作するなどして、ゴルフゲームが開始されると、ＣＰＵ２２がメモリ２３に記憶されたゴルフゲームプログラムを読み出し、このゴルフゲームプログラムの実行処理を開始する。
【００２０】
次に図３に示すステップＳ１０において、ＣＰＵ２２が加速度センサ２４の周辺回路（図２においては図示を省略する。）の電源をオンにする。すなわち、携帯電話１０においては、ゴルフゲームを行わない状態では加速度センサ２４及び周辺回路に対する電力の供給が遮断されており、省電力化が図られている。
【００２１】
加速度センサ２４及び周辺回路に電力が供給されると、ステップＳ１１においてＣＰＵ２２は、表示部１２にメニューやボタンなどが配された表示画面を表示することにより、ユーザ名（プレイヤー名）の入力や、コースレベル（難易度）或いはプレイモード（例えば「練習モード」や「トーナメントモード」など）などの選択をユーザに促す。そして、この表示画面に従って、ユーザによる入力操作や選択操作がなされると、入力又は選択された情報をメモリ２３に一時記憶する。
【００２２】
次にステップＳ１２においてＣＰＵ２２は、加速度センサ２４の信号出力を基準値にリセットする。次にステップＳ１３においてＣＰＵ２２は、第１打目のスイング入力を開始する。このとき、ＣＰＵ２２は、例えば表示部１２に「第１打目のスイングをして下さい」などの文章を表示したり、スイング開始を示すアイコンや画像を表示するなどして、ユーザに対して携帯電話機１０を振り回す操作（スイング操作）を行うことを促す。また、このときＣＰＵ２２は、例えば音声や効果音などをスピーカ１５から出力することによりユーザに対してスイング操作を促すとしてもよい。
【００２３】
次にステップＳ１４においてＣＰＵ２２は、加速度センサ２４から出力される加速度信号を取得し、この加速度信号に基づいて、携帯電話機１０に生じている加速度の値が「０」であるか否かを判定する。このとき、例えば携帯電話機１０のＸ軸方向、Ｙ軸方向、及びＺ軸方向の加速度の値が全て「０」であった場合には処理をステップＳ１３に戻してユーザのスイング操作を待機し、有意な加速度の値が得られている場合には処理をステップＳ１５に進める。
【００２４】
ステップＳ１５においてＣＰＵ２２は、加速度信号に基づいてスイングの強さやゴルフボールに与えられる打撃力及び打撃角度などを示すスイング情報を算出する。そしてＣＰＵ２２は、スイング情報に基づいて、ゴルフボールの飛行方向、飛行角度、及び飛距離などを算出し、これらからゴルフボールの落下位置を算出する。
【００２５】
次にステップＳ１６においてＣＰＵ２２は、ステップＳ１５で算出されたゴルフボールの落下位置などを示す情報を、スイング操作の結果として表示部１２に表示する。このとき表示する内容としては、スイング操作によるゴルフボールの飛距離、或いはゴルフボールの落下位置からホールまでの距離などを挙げることができる。また、携帯電話機１０においては、これらの情報を文字や数字で表示するとしてもよいし、例えばアイコンや画像などで表示するとしてもよい。また、このとき、ゴルフコースを示す画像を２次元表示や疑似３次元表示するなどしてもよい。
【００２６】
次にステップＳ１７においてＣＰＵ２２は、ゴルフボールの落下位置がホールの位置に一致し、選択されたコースが終了したか否かを判定する。この判定の結果、コースが終了していない場合にはステップＳ１３以降の処理を繰り返し行いコースが終了するまで、ユーザによる第２打目、第３打目のスイング操作を受け付ける。また、コースが終了した場合には処理をステップＳ１８に進める。なお、例えばユーザによって練習モードが選択されている場合には、第１打目の結果を表示した後に処理をステップＳ１８に進めるとしてもよい。
【００２７】
ステップＳ１８においてＣＰＵ２２は、スイング操作の強さや正確さ、或いはコース終了までに要したスイング操作の回数（打数）などに基づいて得点を算出し、表示部１２に表示する。これにより一連のゴルフゲームが終了する。
【００２８】
なお、ステップＳ１８の処理が完了した後に、ＣＰＵ２２は、直ちにゴルフゲームを終了してユーザによる次の操作指示を待機する状態となってもよいし、例えば、次のコースに挑戦するか、もう一度同じコースに挑戦するかをユーザに選択させる画面を表示部１２に表示するとしてもよい。
【００２９】
携帯電話機１０では、以上のようにしてゴルフゲームプログラムがＣＰＵ２２によって実行処理されることにより、ユーザによって行われたスイング操作に応じてゴルフボールの落下位置や得点などを表示する、ゴルフゲーム機能が実現されている。従来の携帯電話機においては、小さな画面と小さな入力キーだけで各種のゲーム機能が提供されていたが、携帯電話機１０では、電話機本体をスイング操作するという全く新規な操作手法によってゲームを行うことができる。また、ゲームを行うに際して、スイング操作というユーザの運動を伴うことから、ユーザの健康状態の向上や運動機能の維持に貢献することができる。
【００３０】
なお、携帯電話機１０は、ユーザがスイング操作を行ったときなどに、例えばゴルフクラブの風切音、観衆のざわめき、或いは歓声などをスピーカ１５から音声や効果音で出力するとしてもよい。これにより、より一層臨場感を高めてエンターテイメント性を向上させることができる。
【００３１】
また、上述の説明においては、携帯電話機１０が加速度センサ２４を備え、この加速度センサ２４によって検知された加速度の変化に基づいてスイング操作の結果が算出されるとしたが、例えば加速度センサ２４に代えて、携帯電話機１０に生じた角速度の変化を検知する角速度センサを用いることによってスイング操作の結果を算出するとしてもよい。
【００３２】
【発明の効果】
本発明に係るゴルフゲーム機能付き携帯電話機は、電話機本体を振り回すことによってゴルフボールの落下位置や得点などを表示することができる。これにより、小さな画面と小さな入力キーだけでゲーム機能が提供された従来の携帯電話機と比較して、エンターテイメント性を向上させることができる。また、ゲームを行うに際して、電話機本体を振り回すというユーザの運動を伴うことから、ユーザの健康状態の向上や運動機能の維持に貢献することができる。
【００３３】
したがって、ユーザが携帯電話機を携行する目的を広げて有用性を一層高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施の形態として示す携帯電話機の外観を示す正面図である。
【図２】同携帯電話機が備える回路構成の概略について示すブロック図である。
【図３】同携帯電話機においてＣＰＵにより実行処理されるゴルフゲームプログラムの処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
１０ 携帯電話機
１１ 本体ケース
１２ 表示部
１３ キー入力部
１４ マイク
１５ スピーカ
１６ アンテナ
１７ ストラップ
２１ 信号処理部
２２ ＣＰＵ
２３ メモリ
２４ 加速度センサ
Claims (2)
- 加速度及び／又は角速度を検知するセンサと、
電話機本体がユーザによって振り回されたときに前記センサから出力される信号に基づいてゴルフのスイングに関するスイング情報を算出するとともに、当該スイング情報に基づいてゴルフボールの落下位置及び／又は得点を算出する算出手段と、
前記算出手段により算出されたゴルフボールの落下位置及び／又は得点を表示する表示手段とを備えること
を特徴とするゴルフゲーム機能付き携帯電話機。 - 電話機本体の外形形状が実際のゴルフクラブの握り部を模した形状とされていること
を特徴とする請求項１記載のゴルフゲーム機能付き携帯電話機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002284895A JP2004113689A (ja) | 2002-09-30 | 2002-09-30 | ゴルフゲーム機能付き携帯電話機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002284895A JP2004113689A (ja) | 2002-09-30 | 2002-09-30 | ゴルフゲーム機能付き携帯電話機 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2004113689A true JP2004113689A (ja) | 2004-04-15 |
Family
ID=32278327
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2002284895A Withdrawn JP2004113689A (ja) | 2002-09-30 | 2002-09-30 | ゴルフゲーム機能付き携帯電話機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2004113689A (ja) |
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