JP2004113556A - 遊技機 - Google Patents

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Yasuhiro Kamitaka
上高 康博
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Abstract

【課題】基板側コネクタに対しケーブル側コネクタを回動可能に接続し、配線部品の損傷を抑制するとともに、配線レイアウトの自由度を高める。
【解決手段】パチンコ機において、裏機構板3の背面にボックス6を取り付け、ボックス6に外部中継基板5を収納する。屈曲型コネクタ18の第1コネクタ素子28と第2コネクタ素子29とを軸30で回動可能に連結する。外部中継基板5の基板側コネクタ16に第1コネクタ素子28を接続し、第2コネクタ素子29にケーブル側コネクタ19を接続する。ケーブル20を外部中継基板5と払出制御基板との間に配線し、別のケーブル20を外部中継基板5と遊技島設備側の機器との間に配線する。
【選択図】    図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、機体の背面に回路基板を取り付けた遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
遊技球を発射して遊技を行う遊技機においては、一般に、回路基板を用いて大部分の装置を電子制御している。例えばパチンコ機では、遊技全般を統括制御する主制御基板、賞球又は貸球の払い出しを制御する払出制御基板、図柄表示器の図柄変動を制御する図柄制御基板、発射機構を制御する発射制御基板、機内機器と遊技島設備側の機外機器との間で信号を中継する外部中継基板など、多種類の回路基板が用いられている。これらの回路基板は、通常、機体の背面に取り付けられ、基板側コネクタにケーブル側コネクタを接続して、その回路基板と別の機器との間にケーブルを配線している。
【0003】
この種の遊技機として、従来、下記の特許文献に記載された技術が知られている。
【特許文献1】特開平9−714号公報。
【特許文献2】特開平11−128496号公報。
【特許文献3】特開2001−137507号公報。
【0004】
特許文献1には、機体の背面側において、外枠の上部に基板収納部を形成し、基板収納部の縦溝に外部中継基板を挿入し、外部中継基板に複数の基板側コネクタを機体後方(遊技島設備側)に突設し、基板側コネクタにケーブル側コネクタを接続し、機内配線用のケーブルを外部中継基板と機体下部の他の機器との間に配線するとともに、機外配線用のケーブルを外部中継基板と遊技島設備側の機器との間に配線する技術が開示されている。
特許文献2には、機体に固定した基板設置部材に、ケーブル側コネクタを移動不能に固定するとともに、基板ボックスを回動可能に取り付け、基板ボックスに回路基板を収納し、基板ボックスの回動操作により基板側コネクタをケーブル側コネクタに着脱する技術が開示されている。
特許文献3には、ケーブル側コネクタに爪を設け、基板側コネクタに孔を形成し、爪を孔に掛止し、この掛止部分をカバーで外側から覆い、両コネクタを外部操作により分離不能に結合する技術が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、遊技店では、営業時間外に、遊技機を入れ替えたり、機内機器を点検したり、営業時間内には、遊技島設備と機内の遊技球タンクとの間の球循環通路で球詰まりを解消したりするなど、各種の保守点検作業が行われる。こうした作業は遊技機の前枠を開放して裏機構板の背面側で行われるが、そこには多数本のケーブルが縦横に配線されているため、作業中に作業者が誤ってケーブルを引っ掛けることがよくある。従来の遊技機によると、基板側コネクタとケーブル側コネクタとの接続方向が一定であるため、それと異なる方向へケーブルが引っ張られた場合に、ケーブルにつながる一連の配線部品に無理な力が作用し、これらの部品が損傷するおそれがあった。また、両コネクタの接続方向が一定であると、ケーブルを無理な方向へ引き回す必要があって、配線レイアウトの自由度が低下するという不具合もあった。
【0006】
例えば、特許文献1の遊技機によると、外部中継基板の基板側コネクタが機体後方に向けて突設されているため、外部中継基板の下側で作業者がケーブルを引っ掛けると、下向きの張力でケーブルがコネクタに対し直角に折れ曲がったり、基板側コネクタが無理に引き下げられて変形したり、その接続導体(ピン)の半田付け部分が回路基板から剥がれたりするおそれがあり、特に、基板側コネクタの破損程度によっては、回路基板の全体を交換する必要もあった。また、基板側コネクタが後方に突設されていると、機外ケーブルは無理なく配線できるが、機体下部又は機体内側の機器に向かう機内ケーブルはコネクタに対し直角又はそれ以上の角度で折り曲げて無理に配線しなければならなかった。
【0007】
特許文献2の遊技機の場合は、ケーブル側コネクタが基板設置部材に固定されているため、作業者がケーブルを引っ掛けると、回路基板に無理な力は作用しないが、ケーブルがコネクタとの接続部分で折れ曲がり、ときには断線する可能性があった。また、ケーブル側コネクタの向きが一定であるから、接続先機器の位置によっては、ケーブルの引き回しに無理が生じることもあった。
特許文献3の遊技機の場合は、ケーブル側コネクタと基板側コネクタとが掛止爪で分離不能に結合されているため、作業者がケーブルを引っ掛けると、特許文献1と同様、ケーブルが折れ曲がったり、基板側コネクタが変形又は破損したりするなどの問題点があった。また、保守点検に際し両方のコネクタを切り離す必要がある回路基板には不向きであった。
【0008】
そこで、本発明の目的は、基板側コネクタに対しケーブル側コネクタを回動可能に接続し、配線部品の損傷を抑制できるとともに、配線レイアウトの自由度を向上できる遊技機を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段及び作用・効果】
上記の課題を解決するために、請求項1の発明による遊技機は、機体の背面に回路基板を取り付け、回路基板に基板側コネクタを設け、ケーブルにケーブル側コネクタを設け、基板側コネクタとケーブル側コネクタとの間に屈曲型コネクタを介装し、屈曲型コネクタを回動可能に連結された一対のコネクタ素子で構成し、一方のコネクタ素子を基板側コネクタに接続し、他方のコネクタ素子をケーブル側コネクタに接続し、ケーブルを回路基板と他の機器との間に配線したことを特徴とする。
【0010】
ここで、回路基板は、機体の背面において、その基板の機能に適した位置に取り付けられる。例えば、機体が、その外郭を形成する外枠と、遊技盤の裏側に各種機器を取り付ける裏機構板とを備える場合、回路基板を外枠の背面に取り付けてもよく、裏機構板の背面に取り付けてもよい。また、回路基板を外枠や裏機構板の背面に、直接取り付けてもよく、専用の設置部材を介して取り付けてもよく、固定的に取り付けてもよく、回動可能に取り付けてもよい。基板側コネクタ及びケーブル側コネクタは、どちらが雄型又は雌型でもよく、両方共に雄型又は雌型でもよい。屈曲型コネクタの一対のコネクタ素子には、基板側又はケーブル側コネクタと雌雄逆の型式のものが用いられる。
【0011】
上記構成の遊技機によれば、ケーブル側コネクタが屈曲型コネクタを介して基板側コネクタに接続されるので、作業者が誤ってケーブルを引っ掛けた場合には、屈曲型コネクタの他方のコネクタ素子が張力作用方向へ回動し、ケーブルの折れ曲がりを防止する。また、ケーブルに大きな張力が作用した場合には、ケーブルが他方のコネクタ素子と一直線となっているので、ケーブル側コネクタが他方のコネクタ素子から容易に引き抜かれる。従って、ケーブルにつながる一連の配線部品に無理な力が作用せず、これらの部品の損傷を抑制することができる。また、ケーブル側コネクタが基板側コネクタに回動可能に接続されているため、ケーブルを回路基板に対しどの方向からでも接続できて、配線レイアウトの自由度が向上する。
【0012】
請求項2の発明による遊技機は、回路基板をボックスに収納し、ボックスを機体の背面に取り付け、ボックスの蓋部に窓孔を形成し、窓孔から基板側コネクタを露出させ、基板側コネクタに屈曲型コネクタの一方のコネクタ素子を接続したことを特徴とする。この構成によれば、回路基板上の電子回路をボックスで覆って、損傷や塵埃から保護することができる。また、回路基板がボックスを介して機体に取り付けられるので、回路基板に取付用の加工を不要にできるとともに、回路基板の交換作業を容易にできる利点もある。
【0013】
請求項3の発明による遊技機は、ボックスを機体に対し回動可能に取り付けたことを特徴とする。この場合、回路基板の取り付けには、軸部材、蝶番、フック、自在継手など、適宜の取付手段を使用することができる。回路基板の回動方向は、機体の前後方向、又は左右方向、或いは前後・左右の2方向を例示できる。こうすれば、ケーブルが引っ張られたときに、屈曲型コネクタ及び回路基板の両方が回動するため、配線部品の損傷をより効果的に抑制することができる。
【0014】
請求項4の発明による遊技機は、回路基板に基板側コネクタを下向きに設け、基板側コネクタに屈曲型コネクタの一方のコネクタ素子を上向きに接続し、屈曲型コネクタの他方のコネクタ素子をボックスの下側で機体の前後方向へ回動可能に配置したことを特徴とする。この構成によれば、ケーブルをボックスの下側で回路基板の前方、後方、下方のどの方向へも無理なく配線できる利点がある。なお、基板側コネクタとしては、L字形の接続導体(ピン又はソケット)を備えたコネクタを用いることができる。
【0015】
請求項5の発明による遊技機は、回路基板が複数の機器の間で信号を中継する中継基板であることを特徴とする。中継基板としては、機内機器と機外機器との間で信号を中継する外部中継基板、主制御基板と遊技盤上の各種スイッチとの間で信号を中継する盤面中継基板、払出制御基板と賞球払出装置及び貸球払出装置との間で信号を中継する払出中継基板、センサと各種制御基板との間で信号を中継するセンサ中継基板など、信号中継回路を備えた比較的軽い回路基板を例示できる。
【0016】
請求項6の発明による遊技機は、回路基板が特定の機器を制御する制御基板であることを特徴とする。制御基板としては、遊技機の各部装置を統括的に制御する主制御基板、賞球払出装置及び貸球払出装置を制御する払出制御基板、図柄表示器を制御する図柄制御基板、発射機構を制御する発射制御基板など、特定の機器を対象とする制御回路を備えた比較的重い回路基板を例示できる。
【0017】
請求項7の発明による遊技機は、機体の外郭を形成する外枠の背面上部に外部中継基板を取り付け、外部中継基板に基板側コネクタを下向きに設け、ケーブルにケーブル側コネクタを設け、基板側コネクタとケーブル側コネクタとの間に屈曲型コネクタを介装し、屈曲型コネクタを回動可能に連結された一対のコネクタ素子で構成し、一方のコネクタ素子を基板側コネクタに上向きに接続し、他方のコネクタ素子を外部中継基板の下側で機体の前後方向へ回動可能に配置し、他方のコネクタ素子にケーブル側コネクタを接続し、ケーブルを外部中継基板と機内機器との間及び外部中継基板と機外機器との間に配線したことを特徴とする。
【0018】
上記構成によれば、外枠の上部に取り付けられるがために、下側でケーブルを引っ掛けやすい外部中継基板において、この基板につながる一連の配線部品の損傷を効果的に抑制することができる。また、屈曲型コネクタの他方のコネクタ素子が外部中継基板の下側で機体の前後方向へ回動するので、ケーブルを外部中継基板より前方の機内機器にも、下方の機内機器にも、後方の機外機器にも無理なく配線でき、配線レイアウトの自由度が向上し、かつ配線作業も容易となる。しかも、外部中継基板が外枠に取り付けられるので、遊技盤や裏機構板を交換する場合でも、外部中継基板を外枠に残して継続使用できる利点もある。なお、外部中継基板に接続される機内機器としては払出制御基板を例示でき、機外機器としては遊技島設備側の機器を例示できる。また、主制御基板や払出制御基板等の機内機器を外部中継基板を介し遊技店の管理室に設置されたコンピュータに接続してもよい。
【0019】
請求項8の発明による遊技機は、外部中継基板をボックスに収納し、ボックスを外枠の背面上部に取り付け、ボックスの蓋部に機体後方へ開口する窓孔を形成し、窓孔から基板側コネクタを下向きに露出させ、基板側コネクタに屈曲型コネクタの一方のコネクタ素子を上向きに接続し、屈曲型コネクタの他方のコネクタ素子をボックスの下側で機体の前後方向へ回動可能に配置したことを特徴とする。この構成によれば、外部中継基板をボックスを介して外枠に強固に取り付けることができるとともに、外部中継基板の信号中継回路をボックスの蓋部で損傷や塵埃から保護できる利点がある。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
<第1実施形態>
図1〜図8は、本発明をパチンコ機の外部中継基板に具体化した第1実施形態を示すものである。図1に示すように、パチンコ機の機体1は、その外郭を形成する外枠2と、外枠2の内側に固定された裏機構板3とを備えている。裏機構板3の背面上部には遊技球タンク4が設置され、このタンク4の右側に外部中継基板5を収納したボックス6が設置されている。裏機構板3の背面下部には、主制御基板51(図16参照)を収納したボックス7と、払出制御基板(図示略)を収納したボックス8とが左右に並設されている。
【0021】
図2、図3、図4に示すように、外部中継基板用のボックス6は本体部11と蓋部12とから構成され、本体部11に外部中継基板5を収納する凹部13が形成されている。外部中継基板5、本体部11及び蓋部12は、4隅の孔14を貫通するネジ15により一体に組み付けられ、かつ同じネジ15で裏機構板3に固定的に取り付けられている。外部中継基板5には払出制御基板と遊技島設備側の機器との間で信号を中継する信号中継回路(図示略)が設けられ、この回路上に5個の基板側コネクタ16が配設されている。
【0022】
基板側コネクタ16は外部中継基板5の板面と直角に機体1の後方(遊技島設備側)へ突出するように設けられ、ボックス6の蓋部12に基板側コネクタ16を露出させる5個の窓孔17が形成されている。そして、各基板側コネクタ16に屈曲型コネクタ18を介してケーブル側コネクタ19が接続され、図3において、左側2本のケーブル20が外部中継基板5と払出制御基板との間に配線され、右側3本のケーブル20は外部中継基板5と遊技島設備側の機器との間に配線される。
【0023】
図5(a),(b)に示すように、基板側コネクタ16には雄型コネクタが用いられ、樹脂製のハウジング22に複数本のピン23と左右一対のピン側係合部24とが設けられている。ケーブル側コネクタ19には雌型コネクタが用いられ、樹脂製のハウジング25に複数本のソケット26と左右一対のソケット側係合部27とが設けられている。屈曲型コネクタ18は第1コネクタ素子28と第2コネクタ素子29とを軸30で回動可能に連結して構成され、第1コネクタ素子28が基板側コネクタ16に接続され、第2コネクタ素子29がケーブル側コネクタ19に接続される。
【0024】
第1コネクタ素子28には雌型コネクタが用いられ、樹脂製のハウジング31に、基板側コネクタ16のピン23に接続されるソケット32と、基板側コネクタ16のピン側係合部24に弾性係合するソケット側係合部33とが設けられている。第2コネクタ素子29には雄型コネクタが用いられ、樹脂製のハウジング34に、ケーブル側コネクタ19のソケット26に接続されるピン35と、ケーブル側コネクタ19のソケット側係合部27に弾性係合するピン側係合部36とが設けられている。そして、第1コネクタ素子28のソケット32と第2コネクタ素子29のピン35とは可撓性の導線37により接続されている。
【0025】
なお、図示例では、導線37が外部に露出しているが、これを柔軟なカバーで覆ってもよい。各係合部24,27,33,36はピン及びソケットの接続保持部として機能するが、ケーブル20を引っ掛けたときに容易に係合を解除できるように、係合部分を浅くしておくとよい。また、不正接続を予防するために、各ハウジング22,25,31,34を透明樹脂で成形してもよい。同じ観点から、基板側コネクタ16を外部中継基板5の裏面に裏機構板3へ埋没する形態で設けてもよい。
【0026】
上記構成の電気配線構造において、外部中継基板5にケーブル20を配線する場合には、図6(a)に示すように、ボックス6に外部中継基板5を収納し、基板側コネクタ16に屈曲型コネクタ18の第1コネクタ素子28を接続する。そして、図6(b)に示すように、屈曲型コネクタ18の第2コネクタ素子29を下向きに回動し、これにケーブル側コネクタ19を接続し、ケーブル20を外部中継基板5と払出制御基板との間、及び、外部中継基板5と遊技島設備側の機器との間に配線する。こうすれば、ケーブル20をそのコネクタ19との接続部で無理に曲げることなく配線することができる。
【0027】
保守点検作業に際し、作業者が誤ってケーブル20を引っ掛けた場合には、図6(c)に示すように、第2コネクタ素子29が軸30を中心にケーブル20と一直線となるように回動して、ケーブル20の折れ曲がりを防止する。また、ケーブル20に大きな張力が作用した場合には、図6(d)に示すように、第2コネクタ素子29がケーブル20と一直線の状態で、ケーブル側コネクタ19が第2コネクタ素子29から容易に引き抜かれる。従って、ケーブル20につながる一連の配線部品、特に、後方へ張り出している基板側コネクタ16に無理な力が作用せず、これらの部品の変形や外部中継基板5の回路破損を抑制することができる。
【0028】
<第2実施形態>
図7、図8、図9は本発明をパチンコ機の外部中継基板に具体化した第2実施形態を示すものである。この実施形態では、外部中継基板5がボックス6に収納され、ボックス6が上端の水平軸41により基板設置部材42に対し機体1の前後方向へ回動可能に支持されている。基板設置部材42は、ボックス6を収容する凹所43を備え、4本のネジ44で裏機構板3の背面上部に取り付けられている。収容部43の底面には凸部45が設けられ、ボックス6の本体部11の下面には凹部46が形成され、常態では、凹部46と凸部45の嵌合によりボックス6を基板設置部42の内側に保持できるようになっている。
【0029】
基板側コネクタ16には複数本のL字形ピン47が内装され、その短辺部は外部中継基板5の信号中継回路に半田付けされ、長辺部は外部中継基板5の板面と平行な状態で下向きに突設されている。そして、屈曲型コネクタ18における第1コネクタ素子28のソケット32が基板側コネクタ16のL字形ピン47に上向きに接続されている。その他の構成は、第1実施形態とほぼ同様であり、図面に同一の符号を付してその説明を省略する。
【0030】
この実施形態の遊技機において、図9(a)に示すように、ケーブル20が斜め下方へ引っ張られると、屈曲型コネクタ18の第2コネクタ素子29が張力作用方向へ回動し、ケーブル20の折れ曲がりを防止する。ケーブル20がさらに引っ張られると、図9(b)に示すように、屈曲型コネクタ18が一直線に伸び、ボックス6がケーブル20と平行となるように回動する。さらに大きな張力が作用すると、図9(c)に示すように、ケーブル側コネクタ19が第2コネクタ素子29から引き抜かれるか、あるいは、第1コネクタ素子28が基板側コネクタ16から引き抜かれ、ケーブル20が外部中継基板5から無理なく切り離される。
【0031】
従って、この遊技機によれば、ケーブル20に作用する張力を屈曲型コネクタ18の回動とボックス6の回動とにより吸収し、ケーブル20につながる一連の配線部品の損傷をより効果的に抑制することができる。また、基板側コネクタ16が下向きに設けられているので、外部中継基板5の全体を薄く構成して、機体1の背面側における配線スペースを縮小できる利点もある。
【0032】
図10及び図11は、第2実施形態の変更例を示すものである。ここでは、基板側コネクタ16が、第1実施形態と同様に、外部中継基板5の板面と直角の向きで機体1の後方へ突設されている。この構成によれば、大きな張力が作用しても、ケーブル20が何らかの原因で切り離されなかった場合に、ボックス6が回動して張力を緩和するので、基板側コネクタ16の変形、特に、外部中継基板5の回路破損を未然に防止できる利点がある。
【0033】
<第3実施形態>
図12、図13、図14は本発明をパチンコ機の外部中継基板に具体化した第3実施形態を示すものである。ここでは、図12(a),(b)に示すように、外部中継基板5がボックス6に収納され、ボックス6は機体1の外郭を形成する外枠2の背面上部の右隅にブラケット49で固定的に取り付けられている。なお、図12(b)は外枠2を機体1の正面側から見た図であり、図12〜図14において、第1実施形態と同一の符号はそれと同一の部材を示す。
【0034】
図13及び図14に示すように、ボックス6は、第1実施形態と同様、本体部11と蓋部12とから構成され、蓋部12に機体1の後方へ開口する窓孔17が形成されている。基板側コネクタ16は、第2実施形態と同様のL字形ピン47(図8参照)を内蔵し、ボックス6の下部に位置するように外部中継基板5に突設され、窓孔17から下向きに露出している。屈曲型コネクタ18の第1コネクタ素子28は基板側コネクタ16に上向きに接続され、第2コネクタ素子29はボックス6の下側で機体1の前後方向へ180°回動可能に配置され、この第2コネクタ素子29にケーブル側コネクタ19が接続されている。
【0035】
そして、例えば、図12(b)に示す右側2つの第2コネクタ素子29が、図14(a)に示すように、機体1の前方又は下方に向けて回動され、2本のケーブル20が外部中継基板5と払出制御基板との間に配線される。また、図12(b)に示す左側3つの第2コネクタ素子29は、図14(b)に示すように、機体1の後方に向けて回動され、3本のケーブル20が外部中継基板5と遊技島設備側の機器との間に配線される。
【0036】
従って、このパチンコ機によれば、次のような作用効果が得られる。
(イ)ケーブル20を外部中継基板5から機体1の前方、下方、後方へ無理なく配線できて、配線レイアウトの自由度が向上する。
(ロ)屈曲型コネクタ18の第2コネクタ素子29を作業者に向くように回動して、配線作業を正確かつ容易に行うことができる。
(ハ)保守点検作業に際しては、外部中継基板5の下側でケーブル20を引っ掛けやすいが、第2コネクタ素子29が180°の範囲で回動し、場合によってはケーブル20が外部中継基板5から容易に切り離されるため、ケーブル20につながる一連の配線部品の損傷を抑制できる。
(ニ)外部中継基板5をボックス6を介し外枠2に強固に取り付けでき、信号中継回路をボックス6の蓋部12で損傷や塵埃から保護することもできる。
(ホ)機種変更又は故障等に際し、遊技盤や裏機構板3を交換する場合に、外部中継基板5を外枠2に残して継続使用可能とし、交換部品の点数を削減でき、配線作業を簡略化できる。
【0037】
<第4実施形態>
図15、図16、図17は本発明をパチンコ機の主制御基板に具体化した第4実施形態を示すものである。主制御基板51を収納する前記ボックス7は、裏機構板3の背面に取り付けられるベース部52と、ベース部52に被さるカバー部53とから構成されている。主制御基板51、ベース部52及びカバー部53は4本のネジ54により分解可能に組み付けられている。主制御基板51の上側縁中央部には基板側コネクタ16が機体1の後方へ突出するように設けられ、カバー部53に基板側コネクタ16を露出させる窓孔17が形成されている。
【0038】
そして、基板側コネクタ16には屈曲型コネクタ18の第1コネクタ素子28が接続され、屈曲型コネクタ18の第2コネクタ素子29にケーブル側コネクタ19が接続され、ケーブル20が主制御基板51と他の機内機器(例えば、図1に示す図柄制御基板10)との間に配線されている。従って、この実施形態の構成によれば、図17(a),(b)に示すように、第2コネクタ素子29の向きを変えることで、ケーブル20を主制御基板51から機体1の後方、上方、又は下方へ無理なく配線することができる。また、ケーブル20を引っ掛けた場合には、第2コネクタ素子29の回動によりケーブル20の折れ曲がりを防止でき、大きな張力が作用した場合には、ケーブル20を基板側コネクタ16から切り離して、高価な主制御基板51の回路破損を防止することができる。
【0039】
<請求項と実施形態との対応関係>
ここで、請求項に記載された発明と上記各実施形態で開示された具体部材との対応関係について確認する。
請求項1の「機体」は、第1・第2・第4実施形態の裏機構板3に対応し、第3実施形態の外枠2に対応する。「回路基板」は、第1・第2・第3実施形態の外部中継基板5に対応し、第4実施形態の主制御基板51に対応する。「一方のコネクタ素子」は、第1・第2・第3・第4実施形態の第1コネクタ素子28に対応する。「他方のコネクタ素子」は、第1・第2・第3・第4実施形態の第2コネクタ素子29に対応する。「他の機器」は、第1・第2・第3実施形態の払出制御基板、遊技島設備側の機器に対応し、第4実施形態の図柄制御基板10に対応する。
請求項5の「中継基板」は、第1・第2・第3実施形態の外部中継基板5に対応する。
請求項6の「制御基板」は、第4実施形態の主制御基板51に対応する。
請求項7の「機内機器」は、第1・第2・第3実施形態の払出制御基板に対応する。「機外機器」は、第1・第2・第3実施形態の遊技島設備側の機器に対応する。
【0040】
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、以下に例示するように、発明の趣旨から逸脱しない範囲で、各部の構成や形状を適宜に変更して実施することも可能である。
(1)第1、第2、第3実施形態の配線構造を、外部中継基板以外の中継基板、例えば、盤面中継基板、払出中継基板、センサ中継基板などに適用すること。
(2)第4実施形態の配線構造を、主制御基板以外の制御基板、例えば、払出制御基板、図柄制御基板、発射制御基板などに適用すること。
(3)回路基板を、ボックスに収納しないで、単独で外枠2又は裏機構板3の背面に取り付けること。
(4)基板側コネクタ及びケーブル側コネクタを共に雌型に構成し、屈曲型コネクタの一対のコネクタ素子を共に雄型に構成するなど、各コネクタの雌雄の型式を適宜に変更すること。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示すパチンコ機の背面図である。
【図2】第1実施形態の基板取付構造を示す分解斜視図である。
【図3】第1実施形態の配線構造を示す斜視図である。
【図4】第1実施形態の配線構造を示す断面図である。
【図5】第1実施形態のコネクタ接続構造を示す立面図である。
【図6】第1実施形態の作用説明図である。
【図7】本発明の第2実施形態の配線構造を示す斜視図である。
【図8】第2実施形態の配線構造を示す断面図である。
【図9】第2実施形態の作用説明図である。
【図10】第2実施形態の変更例を示す斜視図である。
【図11】同変更例の配線構造を示す断面図である。
【図12】本発明の第3実施形態を示す外枠の外観図である。
【図13】第3実施形態の配線構造を示す斜視図である。
【図14】第3実施形態の作用説明図である。
【図15】本発明の第4実施形態の配線構造を示す斜視図である。
【図16】第4実施形態の基板取付構造を示す分解斜視図である。
【図17】第4実施形態の作用説明図である。
【符号の説明】
1  機体
2  外枠
3  裏機構板
5  外部中継基板
6  ボックス(外部中継基板用)
7  ボックス(主制御基板用)
8  ボックス(払出制御基板用)
10  図柄制御基板
16  基板側コネクタ
17  窓孔
18  屈曲型コネクタ
19  ケーブル側コネクタ
20  ケーブル
28  第1コネクタ素子
29  第2コネクタ素子
51  主制御基板

Claims (8)

  1. 機体の背面に回路基板を取り付け、回路基板に基板側コネクタを設け、ケーブルにケーブル側コネクタを設け、基板側コネクタとケーブル側コネクタとの間に屈曲型コネクタを介装し、屈曲型コネクタを回動可能に連結された一対のコネクタ素子で構成し、一方のコネクタ素子を基板側コネクタに接続し、他方のコネクタ素子をケーブル側コネクタに接続し、ケーブルを回路基板と他の機器との間に配線したことを特徴とする遊技機。
  2. 回路基板をボックスに収納し、ボックスを機体の背面に取り付け、ボックスの蓋部に窓孔を形成し、窓孔から基板側コネクタを露出させ、基板側コネクタに屈曲型コネクタの一方のコネクタ素子を接続した請求項1に記載の遊技機。
  3. ボックスを機体に対し回動可能に取り付けた請求項2に記載の遊技機。
  4. 回路基板に基板側コネクタを下向きに設け、基板側コネクタに屈曲型コネクタの一方のコネクタ素子を上向きに接続し、屈曲型コネクタの他方のコネクタ素子をボックスの下側で機体の前後方向へ回動可能に配置した請求項2又は3に記載の遊技機。
  5. 回路基板が、複数の機器の間で信号を中継する中継基板である請求項1〜4の何れか一項に記載の遊技機。
  6. 回路基板が、特定の機器を制御する制御基板である請求項1又は2に記載の遊技機。
  7. 機体の外郭を形成する外枠の背面上部に外部中継基板を取り付け、外部中継基板に基板側コネクタを下向きに設け、ケーブルにケーブル側コネクタを設け、基板側コネクタとケーブル側コネクタとの間に屈曲型コネクタを介装し、屈曲型コネクタを回動可能に連結された一対のコネクタ素子で構成し、一方のコネクタ素子を基板側コネクタに上向きに接続し、他方のコネクタ素子を外部中継基板の下側で機体の前後方向へ回動可能に配置し、他方のコネクタ素子にケーブル側コネクタを接続し、ケーブルを外部中継基板と機内機器との間、及び外部中継基板と機外機器との間に配線したことを特徴とする遊技機。
  8. 外部中継基板をボックスに収納し、ボックスを外枠の背面上部に取り付け、ボックスの蓋部に機体後方へ開口する窓孔を形成し、窓孔から基板側コネクタを下向きに露出させ、基板側コネクタに屈曲型コネクタの一方のコネクタ素子を上向きに接続し、屈曲型コネクタの他方のコネクタ素子をボックスの下側で機体の前後方向へ回動可能に配置した請求項7に記載の遊技機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008188466A (ja) * 2008-05-12 2008-08-21 Sanyo Product Co Ltd 遊技機
JP2011031113A (ja) * 2010-11-26 2011-02-17 Sanyo Product Co Ltd 遊技機
JP2012010777A (ja) * 2010-06-29 2012-01-19 Sansei R&D:Kk 遊技機

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