JP2004113336A - 車椅子搭載用自動車 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】車室内のリヤフロアの後部に設けたリフト装置を介して車椅子をリヤ側乗降口からリヤフロアに搭載するようにした車椅子搭載用自動車における車室内のリヤフロアのロアフロア部に、リヤフロアに対して車幅方向に移動可能で且つ車椅子を搭載可能な第1搭載部と、第1搭載部の車幅方向外方への移動に伴う第1搭載部の移動跡及びその近傍に位置して、もう一台の車椅子を搭載可能な第2搭載部とを設けた。
【選択図】 図8
Description
【産業上の利用分野】
本発明は、主としてワンボックスタイブの軽自動車を用いて、この自動車におけるリヤフロアのリヤ側乗降口近くにリフト装置を設け、このリフト装置を用いて車椅子をリヤ側乗降口からリヤフロア内に搭載するようにした車椅子搭載用自動車に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般にこの種の自動車にあっては、例えば特開2002−59774号公報にも開示されているように、車室内におけるリヤフロアの後端部に、車椅子を載せるプラットホームを備えたリフト装置を設けて、このリフト装置の駆動によりプラットホーム上に載せた車椅子をリヤ側乗降口から車室内に送り込んで、リヤフロアに搭載するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで軽自動車にあっては、車両の全長及び車幅が法律で決められており、運転席の後方に確保出来るリヤフロアの前後方向長さ並びに幅方向長さも普通自動車などに比べて非常に短いものである。
【0004】
一方、身障者などが乗る車椅子は、通常、その幅方向及び前後方向の長さが大きく、狭い場所での方向転換が行い難いものである。
【0005】
従って、このような軽自動車におけるリヤフロアの後部に前述のごとくリフト装置を搭載して、例えば身障者が乗った車椅子をリフト装置を介して車室内のリヤフロアに搭載するようにした場合、2台の車椅子を狭いリヤロアに車幅方向に並べた状態で載せることは非常に困難である。
【0006】
本発明は以上の実情に鑑みて開発したものであって、目的とするところは、車両の全長が短くしかも車幅の狭い軽自動車にあってもリヤ側乗降口からリフト装置により載せられる車椅子を容易に車幅方向に2台並んだ状態に搭載することが出来る車椅子搭載用自動車を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記した目的を達成するために、請求項1の発明は、車室内のリヤフロアの後部に設けたリフト装置を介して車椅子をリヤ側乗降口からリヤフロアに搭載するようにした車椅子搭載用自動車であって、車室内のリヤフロアには、リヤフロアに対して車幅方向に移動可能で且つ車椅子を搭載可能な第1搭載部と、第1搭載部の車幅方向外方への移動に伴う第1搭載部の移動跡及びその近傍に位置して、もう一台の車椅子を搭載可能な第2搭載部とが設けられていることを特徴とするものである。
また請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の車椅子搭載用自動車において、車室内のリヤフロアが、ロアフロア部と、このロアフロア部の後端から後方に延びてロアフロア部よりも一段高いアッパフロア部とからなり、ロアフロア部上に第1、第2搭載部が配置されて、これら両搭載部は昇降手段を介して昇降可能であることを特徴とするものである。
【0008】
また請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の車椅子搭載用自動車において、リフト装置における車椅子を乗せるプラットホームがリヤフロア上で水平方向に旋回するようにしていることを特徴とするものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
次に本発明にかかる車椅子搭載用自動車の実施形態を説明する。
【0010】
図に示す実施形態では、ワンボックスタイブの軽自動車に本発明を適用したものであって、
この軽自動車は、リヤエンジンリヤドライブの形式のものであって、車室1内におけるフロントシート10の後方のリヤフロア2が、ロアフロア部21と、このロアフロア部21の後端から後方に延びてロアフロア部21よりも一段高いアッパフロア部22とから構成され、アッパフロア部22の下方にエンジン(図示せず)が配置されている。
【0011】
またアッパフロア部22の後端に開口するリヤ側乗降口23は、バッグドア24により開閉されるようになっている。
【0012】
アッパフロア部22の後部には、車椅子Aをリヤ側乗降口23からリヤフロア2に搭載するのに用いるリフト装置3が設けられている。
【0013】
このリフト装置3は、アッパフロア部22の車幅方向一側に設けられた駆動装置31と、車椅子Aを載せる平面視矩形のプラットホーム32を備え、駆動装置31及びプラットホーム32は、車室1内に収容できるようにするために、手動によりアッパフロア部22に対して前後方向に移動可能に設けられている。
【0014】
プラットホーム32は、駆動装置31の駆動により昇降並びに水平方向への旋回が行なえるようにしているのであって、水平方向への旋回は、プラットホーム32がアッパフロア部22よりも若干高い位置まで上昇した時点で行なえるようにしている。
【0015】
尚、図中33は、プラットホーム32の昇降時にプラットホーム32が不用意に傾くのを阻止するための支持杆である。
【0016】
以上のリフト装置3は、アッパフロア部22よりも若干高い位置に位置する時、プラットホーム32が、アッパフロア部22に載る位置とリヤ側乗降口後方の空間との間で水平方向に略90°の範囲内で旋回し、且つリヤ側乗降口後方の空間に位置する時、プラットホーム32がその位置と地面との間で昇降するようにしている。
【0017】
一方、リヤフロア2のロアフロア部21上には、断面C字状のチャンネル材からなる前後一対のガイドレール51を備えたベース部材5が設置されている。
【0018】
このベース部材5には、リヤフロア2に対して車幅方向に移動可能で且つ車椅子Aを搭載可能な第1搭載部4aと、第1搭載部4aの車幅方向外方への移動に伴う第1搭載部4aの移動跡並びにその近傍に位置して、もう一台の車椅子Aを搭載可能な第2搭載部4bとが搭載されている。
【0019】
第1搭載部4aは、車椅子の左右車輪をそれぞれ載せるための載置板41・42と、これら左右載置板41・42の長さ方向両端部をそれぞれ連結する連結チャンネル43と、この連結チャンネル43に回転自由に支持されて前述のガイドレール51内を回転走行する走行ローラ(図示せず)とを備え、この走行ローラを介してガイドレール51に沿って車幅方向に移動出来るようにしている。
【0020】
尚、第1搭載部4aは、図5に示すように車室内における車幅方向ほぼ中央位置と図6に示す車幅方向一側方に寄った位置との間で移動し、車幅方向中央位置並びに車幅方向一側方に寄った位置でロック装置44によりロックされるようにしている。
【0021】
第2搭載部4bは、前記した第1搭載部4aの一方の載置板42を利用し、この載置板42と別途用意した載置板45とから構成しているのであって、具体的には、別途用意した載置板45をベース部材5の車幅方向他端側に組み付け、この載置板45と、車幅方向一側方に寄せた際の第1搭載部4ちの一方の載置板42上にもう一台の車椅子Aの左右車輪を載せるようにしている。
【0022】
斯くして以上の構成の自動車に2台の車椅子を搭載するには、まず、図4に示すように、第1搭載部4aを車幅方向中央部位に位置させて、その位置でロック装置44によりロックしておく。
【0023】
一方、リフト装置3のプラットホーム32を地面上に下ろして、一台目の車椅子Aをプラットホーム32上に載せた後、図1に示すように、プラットホーム32をアッパフロア部22の高さまで上昇させ、続いてプラットホームを、図2に示すように、アッパフロア部22上に旋回させた後、フロア部22上に降ろす。
【0024】
しかる後、、図5に示すように、プラットホーム32上の車椅子Aを前方に移動させて第1搭載部4a上に載せ替えた後、ロック装置44を外して、第1搭載部4aを車幅方向に移動させ、図6に示すように、車幅方向一端側に移動した位置で再度ロック装置44により第1搭載部4aをロックする。
【0025】
続いて、リフト装置3のプラットホーム32を再度地面上に降ろして、次の車椅子Aをプラットホーム32上に載せた後、プラットホーム32をアッパフロア部22の高さまで上昇させ、続いてプラットホーム32を、図7に示すように、アッパフロア部22上に旋回させた後、アッパフロア部22上に降ろす。
【0026】
尚、車椅子Aを第2搭載部4bに搭載する際、プラットホーム32は、図7に示すように、その前部が第2搭載部4bを向く位置、即ち斜め前方を向いた位置まで旋回させることで、第2搭載部4bへの車椅子Aの搭載が行い易くなる。
【0027】
しかる後、プラットホーム32上の車椅子Aを前方に移動させて第2搭載部4b上に載せ替えるのであって、これにより、図8に概略的に示すように、リヤフロア2の前部側に2台の車椅子Aが車幅方向に並んで搭載されるのである。
【0028】
尚、プラットホームの前端部には、歩み板34が枢着されており、例えば前述のように車椅子Aを載せたプラットホームを昇降乃至旋回移動させるときには、歩み板34を上方に立ち上げてその位置でロックしておくことで、歩み板3
4にストッパーとしての働きをさせることが出来る。
【0029】
また第1、第2搭載部4a・4bに搭載された車椅子は、各搭載部4a・4bに設けられた結束バンドからなる固定手段(図示せず)により搭載部4a・4bに固定するのが好ましい。
【0030】
次に図9〜図15は、別の実施形態を示したものであって、前述の実施形態と異なる部分のみを説明する。
【0031】
図9〜図15に示す実施形態のものは、ロアフロア部21上に配置される第1、第2搭載部4a・4bを後記構造の昇降装置6を介して昇降可能とし、第1、第2搭載部4a・4bに搭載された車椅子に載っている人の頭部が、ルーフ11に近づきすぎないようにしたのである。
【0032】
図に示す昇降装置6は、ロアフロア部21に固定される固定部132と、固定部132の上方に位置され、ベース部材5が支持される支持部131とを備えている。
【0033】
固定部132は、金属製の矩形の枠体132aからなり、この枠体132aの4つの角には、後記する螺子軸134を支持するための支持片132bが形成されている。
【0034】
支持部131は、金属製の矩形の枠体131aからなり、この枠体131aの4つの角には、ベース部材5が支持される支持片131bが形成されている。
【0035】
固定部132と支持部131のそれぞれの枠体132a,131aは、一辺の枠部の断面形状がL字状をしており、固定部132の枠体132aは、側面が下面より上方に位置するように、そして、支持部131の枠体131aは、側面が上面より下方に位置するようにそれぞれの側面が対向するように配設される。
【0036】
さらに、図10に示すように、固定部132と支持部131との間を4本の螺子軸134で連結しており、螺子軸134は、固定部132の4つの支持片132bのそれぞれに1本ずつ上方に向けて突設させるように支持されている。
【0037】
螺子軸134は、図11から図13に示すように、一端側を固定部132の支持片132bの上面側にフリー回転可能に支持されている。
【0038】
螺子軸134は、支持片132bに形成された螺子軸挿入孔132cに一端部を挿入させるとともに、支持片132bに固定されるS字状固定金具136に螺子軸挿通孔136aを形成し、この螺子軸挿通孔136aに螺子軸134を挿通させることにより、螺子軸挿入孔132cと螺子軸挿通孔136aとによって螺子軸134をフリー回転可能に支持するようになっている。
【0039】
なお、螺子軸134がこれら螺子軸挿入孔132cおよび螺子軸挿通孔136aから抜けないようにするために、図11に示すように、スプロケット部135aとスペーサー部135bとを有するスプロケット135を螺子軸134に溶接により固定しておいて、このスプロケット135を支持片132bとS字状固定金具136とで挟んだ状態でS字状固定金具136を支持片132bにボルト136bで固定することにより、螺子軸134の抜けを阻止するようにしている。スプロケット135は、全ての螺子軸134に固定されており、螺子軸134の回転と同期して回転するようになっている。
【0040】
スプロケット135と支持片132bとの間およびスプロケット135とS字状固定金具136との間には、板状の樹脂潤滑部材104を介在させて、スプロケット135の磨耗を防止している。
【0041】
さらに、前記した螺子軸134のうちの一つの螺子軸134には、図13に示すように、螺子軸側ベベルギア137とスプロケット部135aとスペーサー部135bとを備えたスプロケット135を固定している。
【0042】
螺子軸側ベベルギア137は、スプロケット部135aの歯に対して支持片132bとは反対側に位置するようにスプロケット部135aに一体に形成されており、螺子軸側ベベルギア137とともにスプロケット135を支持板132bとS字状固定金具136で挟持している。
【0043】
螺子軸側ベベルギア137を有するスプロケット135も、支持片132bとの間及びS字状固定金具136との間に、板状の樹脂潤滑部材104を介在させてスプロケット135の磨耗を防止している。
【0044】
さらに、図13に示すように、螺子軸側ベベルギア137とスプロケット135を有する螺子軸134が支持される支持片132bの上面側には、当該螺子軸側ベベルギア137に噛み合う伝達ベベルギア138が固定される回転軸139がフリー回転可能に支持されている。
【0045】
支持片132bの上面側には、支持片132bから上方に向けて突設されるT字固定金具139bが固定されており、このT字固定金具139bに回転軸39を回転支持する軸受孔139cを形成している。
【0046】
そして、螺子軸側ベベルギア137とスプロケット135を有する螺子軸134を支持するS字状固定金具136には、その開放端部に、上方に向けて回転軸139を回転支持するための支持片部136cを延設しており、またこの支持片部136cには、回転軸139を挿通させるための回転軸支持孔136dが形成されている。
【0047】
回転軸139は、伝達ベベルギア138をS字状固定金具136の支持片部136cとT字固定金具139bで挟み、伝達ベベルギア138を螺子軸側ベベルギア137に噛合させた状態で、回転軸139の一端を支持片部136cの回転軸支持孔136dに挿入させ、他端側をT字固定金具139bの軸受孔139cに挿通させて、回転軸支持孔136dと軸受孔139cにフリー回転可能に支持される。
【0048】
さらに、回転軸139の開放側端部には、ハンドル103の六角軸部161が嵌め込まれる嵌合部139aが形成されている。
【0049】
この嵌合部139aにラチェットからなるハンドル106の六角軸部161を嵌合してハンドル106を回転させることにより、回転軸139が回転し、回転軸139の回転に伴って、伝達ベベルギア138から螺子軸側ベベルギア137に回転が伝達されて、螺子軸134が回転するようになっている。
【0050】
そして、4本の螺子軸134が支持片132bとS字状固定金具136とにより支持されると、図11、図13に示すように、4本の螺子軸134の他端側から筒状スペーサ151bを挿嵌し、次に、螺子孔153bが貫通形成されたフランジ付ナット152bをそれぞれの螺子軸134に螺合する。フランジ付ナット152bは、筒状スペーサ151bがS字状固定金具136の底面とフランジ付ナット152bの底面に接触するまで螺子軸134の螺子に沿って回していく。
【0051】
そして、筒状スペーサ151bがS字状固定金具136の上面とフランジ付ナット152bの底面に接触した状態で、フランジ付ナット152bの筒部に支持部131の支持片131bに形成するナット挿入孔131cを挿入し、フランジ付ナット152bを支持片131bにボルト154bにより固定する。
【0052】
なお、フランジ付ナット152bのフランジ部には、ボルト154bを止めるためのボルト挿通孔が、円周方向に等間隔で4箇所形成され、支持片131bにもフランジ付ナット152bのボルト挿通孔に対応させてボルト挿通孔が4箇所形成されており、そのため、フランジ付ナット152bの支持片131bへの回転方向のずれは45度の範囲内、即ち、螺子孔への螺合による螺子軸134の高さのズレは4分の1回転だけの範囲で収まる。
【0053】
斯くして、筒状スペーサ151bで支持片132bと支持片131bとの間の距離を所定の長さに設定しながら、4本の螺子軸134をフランジ付ナット152bを介して支持片131bに支持させるようにしているので、4箇所の支持片132bと支持片131bとの間の距離を全べて一定にすることが出来、枠体132aと枠体131aの平行度を保つことができる。
【0054】
このようにして、図11、図13に示すように、フランジ付ナット152bを介して支持片131bに設ける螺子孔153bに螺子軸134を螺合させることにより、4本の螺子軸134を介して支持部131の枠体132aと固定部132の枠体131aとが平行度が保たれた状態で連結される。
【0055】
さらに、4本の螺子軸134に固定されているスプロケット135の歯に噛み合わせながら、無端チェーン107を全てのスプロケット135に掛け渡している。また無端チェーン107が緩まないようにするために、支持部131の枠体132aに、テンションスプロケット108を設けている。
【0056】
そして以上の昇降装置6にあっては、回転軸139の嵌合部139aにハンドル106の六角軸部161を嵌合してハンドル106を回転させて、回転軸139を回転させることにより、伝達ベベルギア138から螺子軸側ベベルギア137に回転が伝達されて、1つの螺子軸134が回転すると、無端チェーン107が掛け渡される全てのスプロケット135が無端チェーン107を介して同期回転する。
【0057】
このとき、螺子軸134と固定部132の螺子孔153bとが螺合されているので、全てのスプロケット135が回転し始めると、全ての螺子軸134が回転し始め、螺子軸134の回転によって、支持部131と固定部132とは、平行度が保たれたまま支持部131と固定部132とが近接した状態の位置と、支持部131と固定部132とが離れた状態の位置とに移動させることができる。
【0058】
以上の昇降装置を搭載した自動車にあっては、車椅子を第1、第2搭載部4a・4bに搭載する際には、図14に示すように、昇降装置を介して第1、第2搭載部4a・4bをアッパフロア部22と同じ高さまで上昇させておく。
【0059】
そしてこれら第1、第2搭載部4a・4bに車椅子Aを搭載した後、図15に示すように、昇降装置6を介して第1、第2搭載部4a・4bを降下させるのであり、これにより、第1搭載部4a及び第2搭載部4b上の車椅子Aに載っている人の頭部がルーフ11から下方に離れ、その人の目線がをフロントシートなどに腰掛ける人の目線とほぼ同じ高さになり、圧迫感を感じなくなるのである。
【0060】
尚、以上の実施形態では、第1搭載部4aの移動並びに昇降装置6の駆動を手動で行なうようにしたが、これに限定されるものではなく、例えば電動モーターにより自動的に移動若しくは昇降させるようにしてもよい。
【0061】
また以上の各実施形態において、運転席の隣の助手席を取り除いて、この場所に車椅子Aの搭載スペースを確保し、このスペースに車椅子を搭載するようにしてもよく、この場合には、第2搭載部4を通って前記の格納スペースに車椅子Aを搭載するように構成するのが好ましい。
【0062】
【発明の効果】
以上のごとく請求項1に記載の発明によれば、車室内のリヤフロアの後部に設けたリフト装置を介して車椅子をリヤ側乗降口からリヤフロアに搭載するようにした車椅子搭載用自動車において、車室内のリヤフロアに、リヤフロアに対して車幅方向に移動可能で且つ車椅子を搭載可能な第1搭載部と、第1搭載部の車幅方向外方への移動に伴う第1搭載部の移動跡及びその近傍に位置して、もう一台の車椅子を搭載可能な第2搭載部とを設けたことにより、車両の全長が短くしかも車幅の狭い軽自動車に適用した場合であっても、リヤ側乗降口からリフト装置により載せられる車椅子を簡単且つ容易に車幅方向に2台並んだ状態に搭載することが出来る。
【0063】
また請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の自動車において、車室内のリヤフロアが、ロアフロア部と、このロアフロア部の後端から後方に延びてロアフロア部よりも一段高いアッパフロア部とからなり、ロアフロア部上に第1、第2搭載部が配置されて、これら両搭載部は昇降手段を介して昇降可能としたことにより、請求項1に記載の発明の効果に加えて、第1、第2搭載部に搭載された車椅子に載っている人の頭部をルーフから下方に離して、その人の目線をフロントシートなどに腰掛ける人の目線と同じ高さにすることが出来る。
請求項3に記載の発明によれば、請求項1または2に記載リフト装置における車椅子を乗せるプラットホームがリヤフロア上で水平方向に旋回するようにしたことにより、請求項1または2に記載の発明の効果に加え、地面からリヤフロア上に車椅子を載せる際に、自動車の後端後方に作業空間を大きくとらなくとも行なうことが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施形態を適用した自動車の要部の斜視図。
【図2】本発明の1実施形態を適用した自動車の要部の斜視図。
【図3】同、車室内の斜視図。
【図4】車椅子をリヤフロアに搭載する過程を示す説明図。
【図5】車椅子をリヤフロアに搭載する過程を示す説明図。
【図6】車椅子をリヤフロアに搭載する過程を示す説明図。
【図7】車椅子をリヤフロアに搭載する過程を示す説明図。
【図8】2台の車椅子がリヤフロアに搭載された状態を示す説明図。
【図9】昇降装置の概略平面図。
【図10】昇降装置の概略側面図。
【図11】昇降装置の要部の拡大断面図。
【図12】昇降装置の要部の概略斜視図。
【図13】昇降装置の要部の拡大断面図。。
【図14】昇降装置を搭載した自動車の作動説明図。
【図15】昇降装置を搭載した自動車の作動説明図。。
【符号の説明】
1 車室
2 リヤフロア
21 ロアフロア部
22 アッパフロア部
23 リヤ側乗降口
3 リフト装置
32 プラットホーム
4a 第1搭載部
4b 第2搭載部
5 ベース部材
6 昇降装置
A 車椅子
Claims (3)
- 車室内のリヤフロアの後部に設けたリフト装置を介して車椅子をリヤ側乗降口からリヤフロアに搭載するようにした車椅子搭載用自動車であって、
車室内のリヤフロアには、リヤフロアに対して車幅方向に移動可能で且つ車椅子を搭載可能な第1搭載部と、第1搭載部の車幅方向外方への移動に伴う第1搭載部の移動跡及びその近傍に位置して、もう一台の車椅子を搭載可能な第2搭載部とが設けられていることを特徴とする車椅子搭載用自動車。 - 車室内のリヤフロアが、ロアフロア部と、このロアフロア部の後端から後方に延びてロアフロア部よりも一段高いアッパフロア部とからなり、ロアフロア部上に第1、第2搭載部が配置されて、これら両搭載部は昇降手段を介して昇降可能であることを特徴とする請求項1に記載の車椅子搭載用自動車。
- リフト装置における車椅子を乗せるプラットホームがリヤフロア上で水平方向に旋回するようにしていることを特徴とする請求項1または2に記載の車椅子搭載用自動車。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002278769A JP4154200B2 (ja) | 2002-09-25 | 2002-09-25 | 車椅子搭載用自動車 |
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