JP2004112579A - 解像度変換回路、それを用いたデジタルスチルカメラおよびデジタルビデオカメラ - Google Patents

解像度変換回路、それを用いたデジタルスチルカメラおよびデジタルビデオカメラ Download PDF

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Abstract

【課題】処理時間の短い解像度変換回路およびそれを用いたデジタルカメラを提供する。
【解決手段】入力画像の画像データがライン毎に入力され、入力された画像データを解像度変換するフィルタ処理回路42と、入力画像の画像データの画素座標に応じて出力画像の画像データの出力先を指定する制御信号を出力する画素数変換処理回路41および時分割処理制御回路43と、フィルタ処理回路42の出力を、画素数変換処理回路41および時分割処理制御回路43から出力される制御信号が指定する出力先に振り分けて出力するメモリ書込回路44とを備える。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、解像度変換回路およびそれを用いるデジタルスチルカメラまたはデジタルビデオカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、電子ファインダ付きのデジタルスチルカメラやデジタルビデオカメラが開発され、一般に普及している。以下に従来のデジタルカメラおよびそれに用いる解像度変換回路について、図13を用いて説明する(特許文献1参照)。なお、本明細書においてデジタルカメラと表記する場合には、デジタルスチルカメラまたはデジタルビデオカメラを意味することとする。
【0003】
図13は、特許文献1に記載の技術を用いて構成した解像度変換回路の構成を示すブロック図である。図13において、141は画素数変換処理回路、142はフイルタ処理回路、145は水平フイルタ位相情報、147は入力水平シフト信号、148は出力水平シフト信号、125はYCデータ、165乃至167及び174はレジスタ、168乃至170は乗算器、171は係数発生器、172は加算器、152は出力画素データ、185は水平増分レジスタ、187は出力画素水平座標レジスタ、190は加算器、191は入力画素水平座標レジスタ、192はインクリメンタ、193は水平座標比較器である。
【0004】
ここで、解像度変換回路141は一般にリサンプリングまたは再サンプリングと呼ばれる信号処理を行う回路であり、間引き処理または補間処理を均等な間隔で行うための制御信号を出力する画素数変換処理回路141と、入力画像と相似の出力画像を出力し、間引き処理または補間処理を行った箇所で不連続が生じないよう作用するフイルタ処理回路142に分けられる。
【0005】
画素数変換処理回路141は、入力画素の座標を記憶する入力画素水平座標レジスタ191と、入力画素水平座標レジスタ191の出力に1を加算するインクリメンタ192と、出力画素の座標を記憶する出力画素水平座標レジスタ187と、出力画素水平座標レジスタ187のインクリメント量を記憶する水平増分レジスタ185と、入力画素水平座標レジスタ191に記憶された値と出力画素水平座標レジスタ187に記憶された水平フイルタ位相情報145とに基づいて、入力水平シフト信号147および出力水平シフト信号148を出力する水平座標比較回路193とから構成される。ここで、水平座標比較回路193は、出力画素水平座標レジスタ187の値と入力画素水平座標レジスタ191の値の差を一定差分の範囲内に留めるよう制御しながら両レジスタの値をカウントアップさせる。この制御は、出力画素水平座標レジスタ187と入力画素水平座標レジスタ191のカウントアップパルスである出力水平シフト信号148と入力水平シフト信号147の一方を間引く事で行われる。このように制御することで、画素数変換処理回路141はサンプル数を増減させるための間引きまたは補間を均等な間隔で行うことができる。
【0006】
入力水平シフト信号147と出力水平シフト信号148は画素数変換処理回路141内において、各々出力画素水平座標レジスタ187の値、及び入力画素水平座標レジスタ191の値を更新すると共に、フイルタ処理回路142のデータの入力および出力を制御する。
【0007】
また、フイルタ処理回路142は、リサンプリングの処理において、間引きまたは補間を行った箇所でも不連続が生じないように作用する。フイルタ処理回路142において、レジスタ165乃至167は各々が遅延回路であり、三つのレジスタが一体となってシフトレジスタを構成している。このシフトレジスタは入力水平シフト信号147に同期してYCデータ125を取り込み、次々と次段に送る。この場合、遅延量は1クロックであり、シフトレジスタは水平方向に隣接する三つの画素を出力しているので、フイルタ処理回路142は全体として水平フイルタであると言える。なお、レジスタ165乃至167と乗算器168乃至170と加算器172は全体として一個のトランスバーサルフイルタを構成している。
【0008】
係数発生器171は水平フイルタ位相情報145に合わせて3タップ分のタップ係数を発生し、レジスタ165乃至167と乗算器168乃至170と加算器172から構成されるトランスバーサルフイルタは係数発生器171が生成した係数を用いてレジスタ165乃至167が出力する入力画素データから出力画素データ152を合成する。
水平座標比較回路93が入力水平シフト信号147を出力すると、入力画素水平座標レジスタ191の値が1だけインクリメントされ、フイルタ処理回路142ではシフトレジスタ上の画像データが1ステップシフトする。水平座標比較回路193が出力水平シフト信号148を出力すると水平座標レジスタ187の値が水平増分レジスタ175の値だけ増加し、フイルタ処理回路142は出力画素を1画素出力する。水平座標比較回路193は入力画像を拡大する時は入力水平シフト信号147よりも出力水平シフト信号148を多く出力することにより入力画素数よりも出力画素数を多くし、入力画像を縮小するときは入力水平シフト信号147よりも出力水平シフト信号148よりも少なく出力することにより入力画素数よりも出力画素数を少なくする。
【0009】
なお、以上の実施例の構成や制御は、必ずしも特許文献1に記載されている訳ではないが、特許文献1に記載されている技術を回路に実装する際には、図13に記載の構成と類似の構成が必要であると思われる。
【0010】
また、以上で説明した解像度変換回路は、水平方向の解像度を操作するものであるが、フイルタ処理回路142において、レジスタ165乃至167をラインメモリに置き換えてタップ間の遅延量を1ラインにすれば、垂直方向の解像度変換を行う回路のブロック図が得られる。画素数変換処理回路141において、垂直方向の解像度変換を行う際には各レジスタの値を水平同期信号に同期して更新するようにすればよく、ブロック図は水平方向の解像度変換に対応する場合と同じになる。また、このように構成した垂直方向の解像度変換回路を、図13の水平方向の解像度変換回路と組み合わせることで、画像を縦横にズームする二次元の解像度変換回路が得られる。
【0011】
次に、従来の解像度変換回路を用いたデジタルスチルカメラについて図14を用いて説明する(特許文献2参照)。図14は特許文献2に記載の「画像処理装置」の構成を簡略化して表したブロック図である。図14において、11は撮像回路、12は記憶回路、113はYC処理回路、114は解像度変換回路、15は圧縮変換回路、16は記録回路、17は表示回路である。
【0012】
撮像回路11は、CCD等の撮像素子(図示省略)を備え、光学系部位(図示省略)からの光学的信号をRGB三原色に分解してデジタル化した画像データに変換し、記憶回路12に出力するものである。なお、本明細書においては、撮像回路11から出力される画像データをRAWデータという。また、本明細書においては、RAWデータに信号処理を施して輝度信号と色差信号を抽出し、輝度信号と色差信号を一組にしたデータをYCデータと呼ぶ。ここでYは輝度信号、Cは色差信号を表す。また、このRAWデータに信号処理を施してYCデータを得る処理をRAW/YC変換と呼ぶ。
【0013】
記憶回路12は、DRAM(dynamic random access memory)等のメモリ回路と、これを制御する回路(図示省略)からなり、前記RAWデータ及び後出の記録用画像のデータと表示用画像のデータ及び圧縮データを記憶する記憶領域を持つ。また、記憶回路12は各回路からの要求に応じて記憶しているデータを出力し、または各回路から出力されるデータの記憶を行う。
【0014】
なお、本明細書においては、記録用画像とは、記憶回路12から圧縮変換回路15に出力される画像データであり、圧縮変換回路15にてデータ量を縮小する圧縮変換が施された上で記録回路16にて最終的に保存される画像データである。また、本明細書においては、表示用画像とは、記憶回路12から表示回路17に出力される画像データであり、表示用回路に含まれるディスプレイ(図示省略)に表示されるものである。
【0015】
YC処理回路113は、RAWデータを読み出してRAW/YC変換を行い、生成したYCデータを出力する回路である。YC処理回路113から出力されたYCデータが、そのまま記録用画像として圧縮変換される場合もあり、またYC処理回路113から出力されたYCデータに解像度変換回路114がズーム処理を施したものが記録用画像として圧縮変換回路15にて圧縮変換されることもある。
【0016】
解像度変換回路114は、一般にズームと呼ばれる処理を行う回路であり、入力画像と異なる画素数またはライン数であって画像全体としては相似に見える出力画像を得る処理を行う。上記において水平ズーム回路の例について説明し、水平ズーム回路を垂直ズーム回路に変換する方法を紹介したが、一般に画像の縦横比を維持するために、水平ズーム回路と垂直ズーム回路とを一組にして使用し、水平方向と垂直方向を同じ比率でズームする。解像度変換回路114は、そのような水平ズーム回路と垂直ズーム回路を一体化した二次元のズーム回路である。
【0017】
圧縮変換回路15は画像データにJPEG圧縮等の圧縮変換処理を行って、画像のデータ量を小さくする信号処理回路である。なお、圧縮変換後のデータを圧縮データと呼ぶ。
【0018】
記録回路16はフラッシュメモリ等のメモリ回路と、これを制御する回路(図示省略)からなり、圧縮データを記憶回路12から読み出して記憶する回路である。なお、記録回路16のうちメモリ回路部分はデジタルスチルカメラに着脱可能であってもよいし、デジタルスチルカメラ内に固定されていてもよい。また、表示回路17は、画像データを記憶回路12から読み出してディスプレイパネルに表示する回路である。
【0019】
次に、図15を用いて、従来の解像度変換回路114を用いたデジタルスチルカメラにおけるメモリの使用と撮影間隔について説明する。図15は、撮像時に記憶回路12に対してデータをアクセスする際の記憶回路12の書込みアドレスおよび読出しアドレスの時間変化を示した模式図である。なお、特許文献2に記載の「画像処理装置」は画像をブロックに分割して処理する方式のため、アドレスの時間変化は詳細に見ると不連続になると思われるが、大局には影響しないので本模式図においては直線で近似するものとする。
【0020】
図15において、130は時間を示す横軸、131は記憶回路12のアドレスを示す縦軸、132はRAWデータの書込みアドレスの軌跡、133はRAWデータの読出しアドレスの軌跡、134はYCデータの書込みアドレスの軌跡、135はYCデータの読出しアドレスの軌跡、136は記録用画像の書込みアドレスの軌跡、137は記録用画像の読み出しアドレスの軌跡、139は表示用画像の書込みアドレスの軌跡である。
【0021】
まず、RAWデータが撮像回路11から書き込まれる(軌跡132)と、すぐにRAW/YC変換のためにRAWデータがYC処理回路113に読み出される(軌跡133)と共に、RAW/YC変換後のYCデータがYC処理回路113から書込まれる(軌跡134)。YCデータ125の記憶領域はRAWデータの記憶領域と一部重複しているが、開始アドレスをオフセットしてあり、RAW/YC変換はRAWデータの記憶回路12への書込みと同じクロックに基づいて実行されるので、軌跡132と軌跡133とが交差することはなく、軌跡133と軌跡134とが交差することもない。YCデータ125の生成開始から遅れて圧縮変換回路15によるYCデータ125の読み出しが開始される(軌跡135)。圧縮変換は2回に分けて行われるため、圧縮変換回路15によるYCデータ125の読み出しアドレスの軌跡135は2本に分かれる。一回目の解像度変換で生成する画像(軌跡137)は記録用画像であり、二回目の解像度変換で生成する画像(軌跡139)は表示用画像である。記録用画像を先に生成する理由は、記録用画像の出力をしないと圧縮変換が開始できない為である。
【0022】
【特許文献1】
特開2000−23031号公報
【特許文献2】
特開2000−92349号公報
【0023】
【発明が解決しようとする課題】
以上の従来のデジタルカメラにおいては、RAWデータと記録用画像と表示用画像とを、記憶回路12の異なる記憶領域に記録しているので、圧縮変換や表示用画像の生成の完了を待たずに次のRAWデータの取り込みを開始してもRAWデータが記録用画像を上書きする恐れは無い。しかし、一つの解像度変換回路を用いて記録用画像と表示用画像を生成しているので、この二つの処理を行う時間よりも撮影間隔を短くすることは出来ない。
【0024】
このように連写速度に制約が生じるという問題は、解像度変換回路の信号処理能力に起因するものであって、特許文献1に記載の「画像処理装置」のように、画像データを読み出す順を変えても問題は解決しない。
【0025】
また、連写中には電子ビューファインダーに撮影画像を表示しないという仕様にすれば、表示用画像は生成せず記録用画像のみを生成すればよいので、連写間隔を縮めることが出来る。しかし、その場合にはユーザーが電子ビューファインダーを用いて被写体を追うことができなくなるので、ユーザーにとっては非常に使いにくいものとなる。
【0026】
そこで、電子ビューファインダーが常に使えるようにするために、一般的には、デジタルカメラにおいてはデジタルズーム用の解像度変換回路とは独立した表示用画像生成専用の解像度変換回路を備える。しかし、この場合には画像処理用の回路が大規模になり、回路製造コスト面で不利になる。
【0027】
以上のように、デジタルスチルカメラやデジタルビデオカメラでは解像度変換の処理を二回行う必要があるが、これを一つの解像度変換回路で逐次処理しようとすると処理時間が長くなるという問題が生じる一方、二つの解像度変換回路を用いて並列に処理しようとすると画像処理用の回路が大規模になるという問題点が生じる。
【0028】
さらに、従来の解像度変換回路ではメモリへのアクセスが集中する問題も生じる。上述したように、一回の撮像で、RAWデータの書込み、RAWデータの読出し、YCデータの書込み、YCデータの読出し、記録用画像の書込み、記録用画像の読み出しといった処理が記憶回路12に集中し、それぞれの処理が並列に実行されている期間がある。記録用画像の生成に解像度変換を用いない場合には、YCデータがそのまま記録用画像となるので、YCデータの読出しと記録用画像の書込みは必要無く、これらは記録画素数を操作するために増加したメモリアクセスであると言える。解像度変換回路を二つ設けて表示用画像の生成も同時に行う場合には解像度変換回路による記録用画像の読み出しと、表示用画像の書込みもに同時に実行されることになる。
【0029】
なお、記憶回路12には一定時間内にアクセスできるデータ量の上限があり、これをメモリバンド幅と呼ぶが、メモリバンド幅が小さいと信号処理回路の能力が高くてもデータの読み出しや処理後のデータの書込みが間に合わないことがある。また、メモリバンド幅を大きくするためにはメモリのビット幅を増やしたりメモリの動作速度を高くしたりする必要があるため、回路全体のコスト上昇や消費電力の増大を招くことになる。
【0030】
このように、従来の解像度変換回路を用いて画像処理を行うとメモリアクセスが増加する。また、これを改善しメモリアクセスが信号処理のボトルネックとならないようにするためには、メモリバンド幅を広げる必要があり、その結果として回路全体のコスト上昇や消費電力の増大を生じるという問題点がある。
【0031】
本発明は上記従来の問題点を解決するもので、回路規模の増大を抑えつつ解像度変換処理の処理時間を短くでき、かつ、メモリアクセスを低減して、回路全体のコスト上昇や消費電力の増大を抑制することができる解像度変換回路、それを用いたデジタルスチルカメラおよびデジタルスチルカメラを提供することを目的とする。
【0032】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために本発明の解像度変換回路は、入力画像の画像データがライン毎に入力され、入力された画像データを解像度変換するフィルタ処理回路と、入力画像の画像データの画素座標に応じて出力画像の画像データの出力先を指定する制御信号を出力する制御回路と、フィルタ処理回路の出力を、制御回路から出力される制御信号が指定する出力先に振り分けて出力するメモリ書込回路とを備え、入力画像から複数の出力画像を併行して生成することを特徴とする構成を有している。
【0033】
この構成によって、解像度変換処理を実現するための回路規模の増大を抑えつつ解像度変換処理の処理時間を短くできるという作用を有する。
【0034】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、入力画像の画像データがライン毎に入力され、入力された画像データを解像度変換するフィルタ処理回路と、入力画像の画像データの画素座標に応じて出力画像の画像データの出力先を指定する制御信号を出力する制御回路と、フィルタ処理回路の出力を、制御回路から出力される制御信号が指定する出力先に振り分けて出力するメモリ書込回路とを備え、入力画像から複数の出力画像を併行して生成することを特徴とする解像度変換回路であり、解像度変換回路を複数有さないでも入力画像の読出し回数を少なくできるので、解像度変換処理を実現するための回路規模の増大を抑えつつ解像度変換処理の処理時間を短くできるという作用を有する。
【0035】
本発明の請求項2に記載の発明は、入力画像の画素の垂直座標を記憶する入力画素垂直座標レジスタと、第1の出力画像の画素の垂直座標を記憶する第1の出力画素垂直座標レジスタと、第2の出力画像の画素の垂直座標を記憶する第2の出力画素垂直座標レジスタと、第1の出力画素垂直座標レジスタに記憶された垂直座標と第2の出力画素垂直座標レジスタに記憶された垂直座標とを選択して出力するスイッチ回路と、入力画素垂直座標レジスタに記憶された垂直座標とスイッチ回路の出力とを比較し、その比較結果に応じて出力垂直シフト信号を出力する垂直座標比較回路と、出力画像切替信号および出力垂直シフト信号に応じて、入力ライン更新信号および出力画像切替信号を出力する時分割処理制御回路と、入力画素垂直座標レジスタに記憶されている垂直座標の画素の画像データを入力して、入力された画像データを補間処理または間引き処理し、補間処理または間引き処理から得られる画像データを、第1の出力画素垂直座標レジスタまたは第2の出力画素垂直座標レジスタに記憶されている垂直座標の画素の画像データとして出力するフィルタ処理回路と、フィルタ処理回路の出力を第1の出力画像または第2の出力画像として振り分けて出力するメモリ書込回路とを備え、スイッチ回路は、出力画像切替信号に応じて、第1の出力画素垂直座標レジスタに記憶されている垂直座標と第2の出力画素垂直座標レジスタに記憶されている垂直座標との選択状態を切替え、入力画素垂直座標レジスタは、入力ライン更新信号を受信した場合に、記憶している垂直座標を次のラインの垂直座標に更新し、第1の出力画素垂直座標レジスタは、垂直シフト信号を受信した場合に、第1の出力画素垂直座標レジスタに記憶している垂直座標を次のラインの垂直座標に更新し、第2の出力画素垂直座標レジスタは、出力垂直シフト信号を受信した場合に、第2の出力画素垂直座標レジスタに記憶している垂直座標を次のラインを垂直座標に更新することを特徴とする解像度変換回路であり、解像度変換回路を複数有さないでも入力画像の読出し回数を少なくできるので、解像度変換処理を実現するための回路規模の増大を抑えつつ解像度変換処理の処理時間を短くできるという作用を有する。
【0036】
本発明の請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の解像度変換回路であって、第1の出力画像の解像度変換の倍率を示す第1の増分情報を記憶する第1の垂直増分レジスタと、第2の出力画像の解像度変換の倍率を示す第2の増分情報を記憶する第2の垂直増分レジスタとを備え、第1の出力画素垂直座標レジスタに記憶されている垂直座標は第1の増分情報に基づいて更新され、第2の出力画素垂直座標レジスタに記憶されている垂直座標は第2の増分情報に基づいて更新されることを特徴とするものであり、第1の増分情報と第2の増分情報とはそれぞれ別個に設定できるので、ユーザーが第1の出力画面の倍率と第2の出力画面の倍率とをそれぞれ別個に設定できるという作用を有する。
【0037】
本発明の請求項4に記載の発明は、請求項2に記載の解像度変換回路であって、入力画素垂直座標レジスタに記憶された垂直座標、第1の出力画素垂直座標に記憶されている垂直座標および第2の出力画素垂直座標に記憶されている垂直座標は、フィルタ処理回路が1ラインの画素の生成を完了する時と同期して、更新されることを特徴とするものであり、フィルタ処理回路で出力画像を生成している間にそれそれの垂直座標の比較等の処理ができるので、処理時間を短縮できる。
【0038】
本発明の請求項5に記載の発明は、請求項1に記載の解像度変換回路であって、入力画像の水平方向のみについて解像度変換することを特徴とするものであり、水平方向のみの解像度変換においても処理速度を向上できる。
【0039】
本発明の請求項6に記載の発明は、入力画像を小画像に分割して解像度変換することを特徴とする請求項1または2に記載の解像度変換回路。
【0040】
本発明の請求項7に記載の発明は、請求項1乃至6のいずれかに記載の解像度変換回路を備えることを特徴とするデジタルスチルカメラまたはデジタルビデオカメラである。
【0041】
本発明の請求項8に記載の発明は、RAWデータを生成する撮像回路と、撮像回路で生成されたRAWデータを記憶する記憶回路と、記憶回路に記憶されたRAWデータをYCデータに変換するYC処理回路と、YC処理回路で変換されたYCデータを解像度変換して第1の出力画像および第2の出力画像を生成する請求項1ないし6のいずれかに記載の解像度変換回路とを有することを特徴とするデジタルスチルカメラまたはデジタルビデオカメラであり、解像度変換回路にYCデータを一度読み出せば複数の出力画像を得られるので処理速度を向上できる。
【0042】
本発明の請求項9に記載の発明は、請求項8に記載のデジタルスチルカメラまたはデジタルビデオカメラであって、YC処理回路はRAW/YC変換回路とFIFOメモリを備え、RAW/YC変換回路はRAWデータをYCデータに変換し、FIFOメモリはRAW/YC変換回路で変換されたYCデータを記憶し、FIFOメモリに記憶されたYCデータをYC処理回路の出力として出力し、解像度変換回路が解像度変換しない場合にはFIFOメモリの出力を停止し、かつFIFOメモリがフルのときRAW/YC変換回路が動作を停止することを特徴とするものであり、YC処理回路の出力部にFIFOメモリを備えることにより、解像度変換回路のデータ入力が停止している間もFIFOメモリがフルになるまではRAW/YC変換回路を停止しないことにより、RAW/YC変換の処理時間を短縮できる、という作用を有する。
【0043】
本発明の請求項10に記載の発明は、請求項8または9に記載のデジタルスチルカメラまたはデジタルビデオカメラであって、解像度変換回路はRAW/YC変換回路より高速で動作し、FIFOメモリからの読み出しは解像度変換回路の動作と同期することを特徴とするものであり、解像度変換回路の動作クロックをRAW/YC変換回路の動作クロックより高速にすることによりRAW/YC変換回路の待機時間を短縮し、全体の処理を効率化できるという作用を有する。
【0044】
本発明の請求項11に記載の発明は、解像度変換回路の動作周波数がRAW/YC変換回路の動作周波数の2倍であることを特徴とする請求項10に記載のデジタルスチルカメラまたはデジタルビデオカメラである。
【0045】
以下、本発明の実施の形態について、図1から図13を用いて説明する。
【0046】
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1におけるデジタルスチルカメラの構成を示すブロック図である。同図において従来と同一の構成要素には同一番号を付与し説明を省略する。図1において、13はYC処理回路、14は解像度変換回路である。
【0047】
ここで、YC処理回路13は記憶回路12に記憶されたRAWデータを読み出してYCデータに変換し、解像度変換回路14に出力するものである。
【0048】
また、解像度変換回路14は、YC処理回路13で生成された入力画像を解像度変換することにより、表示用画像と記録用画像の二つの画像データを生成して、記憶回路12の二つの領域にそれぞれ書き込むものである。また、ユーザーは、入力画像、表示用画像および記録用画像の画素数とライン数を予め解像度変換回路14の内部に設定する。
【0049】
さらに、解像度変換回路14は、入力画像を1ライン毎に処理するものであり、入力画像を1ライン分処理する毎に、表示用画像と記録用画像のどちらを生成するかを決定して画像生成処理を行うものである。例えば、表示用画像のラインLを生成した後、表示用画像と記録用画像のどちらを生成するか決定し、その結果仮に記録用画像のラインMを生成したとする。その後さらに、表示用画像のライン(L+1)と記録用画像のライン(M+1)のどちらを生成するかを決定するよう作用するのである。
【0050】
次に、図2はYC処理回路13の構成を示すブロック図である。図2において、20はRAW/YC変換回路、21はFIFOメモリ、22はクロック制御回路、23はRAWデータ、24はYCデータ、25はYC処理回路13の出力、26はクロック入力、27はリードクロック、28はFIFOメモリのFULL信号、29はライトクロックである。
【0051】
ここで、RAW/YC変換回路20は、記憶回路12から読み出されたRAWデータ23をYCデータ24に変換するものであり、ライトクロック29に同期して動作する。従って、RAW/YC変換回路20はライトクロック29を受信しているときのみ動作するものである。
【0052】
また、FIFO(First−In−First−Out)メモリ21は以下の機能を有するものである。すなわち、データ入力ポートとデータ出力ポートが独立していて、データは書き込んだときと同じ順序で読み出されるものであり、書き込み動作はライトクロック29に同期し、読出し動作はリードクロック27に同期し、さらに、書き込まれたデータ量から読み出されたデータ量を差し引いた量がFIFOメモリ21の最大容量に達したときに、FULL信号28を出力するものである。また、FIFOメモリ21は、書き込み動作と読出し動作とが各々独立したクロックに同期するので、ライトクロック29とリードクロック27に異なる周波数のクロックを与えて書き込み速度と読出し速度とを異なる速度としたり、動作中に一方のクロックだけを止めることにより、書き込み又は読出しの一方の動作のみを行うことも可能である。なお、FULL信号28が出力されている時に、更にデータをFIFOメモリ21に入力しようとしても、そのデータはFIFOメモリ21には記憶されずに失われてしまうこととなる。
【0053】
また、FIFOメモリ21は、YCデータ24をライトクロック29に同期してRAW/YC変換回路20から読出して記憶し、記憶した順にYC処理回路13の出力25として記憶回路12にリードクロック27に同期して出力する。なお、リードクロック27は、解像度変換回路14の動作クロックと同じ周波数である。
【0054】
ここで、RAW/YC変換回路20およびFIFOメモリ21の書込みに用いられるライトクロック29の周波数はリードクロック27の半分である。これは解像度変換回路14が一つの入力画像から二つの出力画像を生成するので、YC処理回路13が1ライン分のYCデータを出力する間に解像度変換回路14が1ライン分のYCデータを2回、読み出せるように、処理速度に差を設けているからである。
【0055】
また、クロック制御回路22は、クロック入力26を受けて、このクロック入力26に同期したライトクロック29を生成するものであるが、FIFOメモリ21がFULL信号28を出力している時にはライトクロック29の生成を停止し、FIFOメモリ21がFULL信号28を出力していない時にはライトクロック29を出力するものである。
【0056】
上述のように、RAW/YC変換回路20およびFIFOメモリ21はライトクロック29を受信したときにのみ動作する。従って、FIFOメモリ21がFULLになって書き込めなくなった時は、ライトクロック29の生成が停止されるため、RAW/YC変換回路20の動作およびFIFOメモリ21の書き込み動作は停止し、RAW/YC変換回路20が出力するYCデータ24が失われるのを防ぐこととなる。但し、FIFOメモリ21から解像度変換回路14への出力25が停止していても、FIFOメモリ21に空きがあればRAW/YC変換回路20は処理を続行できる。
【0057】
このように、RAW/YC変換回路20と解像度変換回路14の間にFIFOメモリ21を挿入し、解像度変換回路14の動作クロックをRAW/YC変換回路20よりも速くすることにより、全体として効率良く信号処理することができる。
【0058】
次に、図3は、解像度変換回路14を中心とする信号処理回路のブロック図であり、さらに解像度変換回路14の構成を示すものである。図3において、41は画素数変換処理回路、42はフイルタ処理回路、43は時分割制御回路、44はメモリ書込回路、45は水平フイルタ位相情報、46は垂直フイルタ位相情報、47は入力水平シフト信号、48は出力水平シフト信号、50は出力垂直シフト信号、51は出力画像切替信号、52は出力画素データ、53は入力ライン更新信号である。なお、画素数変換処理回路41と時分割制御回路とは、フィルタ処理回路42を制御する制御回路を構成する。また、水平フイルタ位相情報45、垂直フイルタ位相情報46、入力水平シフト信号47、出力水平シフト信号48、50は出力垂直シフト信号50、出力画像切替信号51および入力ライン更新信号53は、本発明の制御回路が出力する制御信号の一例である。
【0059】
ここで、フイルタ処理回路42は、YC処理回路13の出力であるYCデータ25を入力し、画素およびラインの補間または間引きを行い、さらに画素およびラインの補間または間引きを行った画像が全体として連続して見えるようにするためのフイルタ処理を行うものであり、YCデータ25により構成される画像を拡大または縮小して出力画素データ52を算出した後、その出力画素データ52をメモリ書込回路44に出力するものである。また、フィルタ処理は、画素数変換処理回路41から出力される水平フイルタ位相情報45および垂直フイルタ位相情報46に基づいて生成されたタップ係数に応じてなされるものである。
【0060】
ここで、解像度変換回路14が併行して出力する二つの画像のうち、一方を出力画像A、他方を出力画像Bとする。なお、第1の出力画像としての出力画像Aは前述の記録用画像であり、第2の出力画像としての出力画像Bは前述の表示用画像である。すると、出力画像Aと出力画像Bとがライン単位で時分割多重された状態で、出力画素データ52としてフイルタ処理回路42から出力されることとなる。
【0061】
また、画素数変換処理回路41は、フィルタ処理回路42におけるフィルタ処理を制御するものであり、そのために、水平フィルタ位相情報45、垂直フィルタ位相情報46、入力水平シフト信号47、出力水平シフト信号48および出力垂直シフト信号50をフィルタ処理回路42に出力するものである。さらに、時分割処理制御回路43の処理時に必要な出力シフト出力信号50を時分割処理制御回路43に出力するものである。さらに、画素数変換処理回路41は、時分割処理制御回路43から出力される出力画像切替信号51を受信し、その出力画像切替信号51に応じて、水平フィルタ位相情報45および垂直フィルタ位相情報46を算出する機能も有する。
【0062】
なお、解像度変換の際に画素およびラインの補間処理または間引き処理が必要なのは、解像度変換には画素数の変化を伴うためである。具体的には、画像の拡大を行うときには、画素数およびライン数を多くする必要があるため、画素およびラインの補間処理が必要となる。これに対して、画像の縮小を行うときには、画素数およびライン数を少なくする必要があるため、画素およびラインの間引き処理が必要となる。
【0063】
また、時分割処理制御回路43は、出力画像切替信号51と画素数変換処理回路41から出力される出力垂直シフト信号50とに基づいて、入力ライン更新信号53および新たな出力画像切替信号51を算出し出力するものである。具体的には、時分割処理制御信号回路43は、図4の状態遷移表に従って出力するものである。すなわち、出力垂直シフト信号50が論理値1であり、時分割処理制御回路43が出力している出力画像切替信号51が論理値0であれば、入力ライン更新信号53は論理値0、出力画像切替信号51は論理値0である状態1にとどまり、出力垂直シフト信号50が論理値0、出力画像切替信号51が論理値0であれば、入力ライン更新信号53は論理値0、出力画像切替信号51は論理値1である状態2に遷移し、出力垂直シフト信号50が論理値1、出力画像切替信号51が論理値1であれば、入力ライン更新信号53は論理値0、出力画像切替信号51は論理値1である状態3にとどまり、出力垂直シフト信号50が論理値0、出力画像切替信号51が論理値1であれば、入力ライン更新信号53は論理値1、出力画像切替信号51は論理値0である状態4に遷移する。
【0064】
また、メモリ書込回路44は、出力画像切替信号51に応じて出力画素データ52を分離し、記憶回路12の二つの異なる領域に振り分けて記録する。具体的には、出力画像切替信号51として論理値0を受信しているときに、記憶回路12へ新たなラインの書き込みを開始するときには、出力画像Aとして記憶回路12に出力し、これに対して、出力画像切替信号51として論理値1を受信しているときに、記憶回路12へ新たなラインの書き込みを開始するときには、出力画像Bとして記憶回路12に出力する。なお、本発明の実施の形態1に係るデジタルスチルカメラにおいては、出力画像Aは圧縮変換回路15に読み出されてJPEG圧縮される記録用画像であり、一方、出力画像Bは表示回路17に読み出されてモニター(図示省略)に表示される表示用画像である。
【0065】
なお、解像度変換回路14はライン単位で出力画像を切替えつつ解像度変換するので、YC処理回路13が入力画像を普通に処理するものであってYC処理回路13の出力25におけるラインが入力画像全体の横幅に相当する場合でも、YC処理回路13が入力画像を小画像に分割して読出して処理するものであってYC処理回路13の出力25におけるラインが小画像の横幅に相当する場合でも、解像度変換回路14の動作は同様である。入力画像を小画像に分割すればラインメモリ55乃至57の容量が縮小され、引き換えにメモリ書込回路44のアドレス制御は複雑になるが、ラインメモリ55乃至57が縮小されても解像度変換の操作には本質的な変更はなく、メモリ書込回路44の動作は解像度変換回路14の動作とは独立したものなので、詳細な説明は割愛する。
【0066】
次に、図5はフイルタ処理回路42の内部構成を示すブロック図である。図5において、55乃至57はラインメモリ、58はアドレス制御回路、59はスイッチ回路、60は係数発生器、61乃至63は乗算器、64は加算器、65乃至67はレジスタ、68乃至70は乗算器、71は係数発生器、72は加算器、73はAND回路、74はレジスタ、59a,59b,59cはスイッチ回路59の入力ポート、59x,59y,59zはスイッチ回路59の入力ポートである。
【0067】
ここで、ラインメモリ55乃至57はそれぞれ1ライン分の記憶容量を有し、アドレス制御回路58がラインメモリ55乃至57の書込みアドレスと読出しアドレスとを制御する。これにより、3本のラインメモリをカスケード接続したものと同様の動作が出来る。また、アドレス制御回路58は、論理値1の入力ライン更新信号53を受信すると、ラインメモリ55乃至57のいずれか一つに新たな入力ラインのYCデータ25を記憶させる。
【0068】
また、スイッチ回路59は三つの入力ポート59a,59b,59cと三つの出力ポート59x、59y、59zとを持つ切替え回路であり、アドレス制御回路58の制御により入力ポート59a乃至cと出力ポート59x乃至zとの間の接続を切替えるものである。この切替えは、常に、最前にラインメモリ55乃至57のいずれかに書き込まれたラインのYCデータ25が乗算器61に入力され、次に書き込まれたYCデータ25が乗算器62に入力され、最新に書き込まれたYCデータ25が乗算器63に入力されるように行われる。例えば、ラインメモリ55乃至57がそれぞれ入力画像の4、5、6ライン目のデータを記憶している時には、入力ポート59aを出力ポート59xに、入力ポート59bを出力ポートyに、入力ポート59cを出力ポート59zにそれぞれ接続し、ラインメモリ55乃至57がそれぞれ入力画像の7、5、6ライン目のデータを記憶している時には、入力ポート59aを出力ポート59zに、入力ポート59bを出力ポートxに、入力ポート59cを出力ポート59yにそれぞれ接続するよう、アドレス制御回路58はスイッチ回路59を制御する。
【0069】
なお、ラインメモリ55乃至57とスイッチ回路59と乗算器61乃至63と加算器64とは一体となってトランスバーサルフイルタを構成する。ここで、トランスバーサルフイルタとは、遅延回路により信号を遅延し、遅延量が異なる複数の信号にタップ係数と呼ばれる係数を掛け合わせて合計することにより重み付け加算する信号処理回路である。
【0070】
また、解像度変換とは、トランスバーサルフイルタを用いたリサンプリングをいい、リサンプリングでは複数の入力画素データから入力画素と異なる位置にある出力画素のデータを得る処理を行う。
【0071】
また、ラインメモリ55乃至57とスイッチ回路59は遅延量が1ラインずつ異なる三つの画素のデータ、すなわち垂直方向の座標が1ラインずつ異なる三つの画素のデータを出力しているので、ラインメモリ55乃至57、スイッチ回路59、乗算器61乃至63および加算器64からなるトランスバーサルフイルタは、垂直方向のリサンプリングすなわち解像度変換を行う垂直フイルタである、と言える。
【0072】
また、係数発生器60は垂直フイルタ位相情報46に従ってタップ係数を生成するものであり、ROM等により簡単に構成されるものである。重み付け加算は乗算器61乃至63が1ラインづつ遅延された三つの画像データにそれぞれタップ係数を掛け合わせ、乗算器61乃至63の出力を加算器72で合計することにより行われる。
【0073】
また、レジスタ65乃至67はシフトレジスタを構成し、レジスタ65乃至67、乗算器68乃至70および加算器72は、水平方向の解像度変換を行う水平フィルタを構成する。また、係数発生器71は水平フイルタ位相情報45に応じてタップ係数を生成している。さらに、乗算器68乃至70が1クロックづつ遅延された三つの画像データにそれぞれタップ係数を掛け合わせ、加算器72が乗算器68乃至70の出力を合計することにより重み付け加算を行う。
【0074】
また、AND回路73は出力水平シフト信号48と出力垂直シフト信号50との論理積を出力するものであり、レジスタ74は、AND回路73の出力が論理値1であるとき、加算器72の出力を出力画素データ52として出力するものである。
【0075】
なお、水平方向に補間を行って画素数を増やす場合は、入力水平シフト信号47を止めてレジスタ65乃至67で構成されるシフトレジスタをシフトしない状態のままで、出力水平シフト信号48を1回余分に出力する。これにより、出力画素数を入力画素数よりも1画素だけ多くできる。逆に水平方向に間引きを行って画素数を減らす場合は、出力水平シフト信号48を出さないで入力水平シフト信号47を一回送る。これにより、出力画素数を入力画素数よりも1画素だけ少なくできる。
【0076】
同様に、垂直方向に補間を行ってライン数を増やす場合は、入力ライン更新信号53を止めてラインメモリ55乃至57を更新しない状態のままで、1ライン余分に出力することにより、出力ライン数を入力ライン数よりも1ラインだけ多くできる。これに対して、垂直方向に間引きを行ってライン数を減らす場合は、出力垂直シフト信号50を止めてAND回路73の働きによりデータ出力を1ラインのあいだ停止し、入力ライン更新信号53として1ラインの間論理値1を出力しておくことにより、出力ライン数を入力ライン数よりも1ラインだけ少なくできる。
【0077】
次に、図6は画素数変換処理回路41の構成を示すブロック図である。図6において、75は第1の垂直増分レジスタとしての垂直増分レジスタ、76は第2の垂直増分レジスタとしての垂直増分レジスタ、77は第1の出力画素垂直座標レジスタとしての出力画素垂直座標レジスタA、78は第2の出力画素垂直座標レジスタとしての出力画素垂直座標レジスタB、85と86は水平増分レジスタ、87と88は出力画素水平座標レジスタ、79と89はスイッチ回路、80と90は加算器、81は入力画素垂直座標レジスタ、91は入力画素水平座標レジスタ、82と92はインクリメンタ、83は垂直座標比較器である。また、79a乃至fはスイッチ回路79の切替え端子、79x乃至zはスイッチ回路79の固定端子、89a乃至fはスイッチ回路89の切替え端子、89x乃至zはスイッチ回路89の固定端子である。
【0078】
ここで、垂直増分レジスタA75は入力画像から出力画像Aに変換するときの縦倍率に対応するライン間距離δ1を記憶するものであり、垂直増分レジスタB76は入力画像から出力画像Bに変換するときの縦倍率に対応するライン間距離δ2を記憶するものである。なお、δ1は第1の増分情報といい、δ2は第2の増分情報という。また、垂直増分レジスタA85は入力画像から出力画像Aに変換するときの横倍率に対応する画素間距離を記憶するものであり、垂直増分レジスタB86は入力画像から出力画像Bに変換するときの横倍率に対応する画素間距離を記憶するものである。
【0079】
また、出力画像垂直座標レジスタA77は出力画像Aについて解像度変換処理の対象となっているラインの垂直座標を示すデータ(β1)を記憶するレジスタであり、切替え端子79dから出力垂直シフト信号50を受信したときに加算器80の出力を記憶するものである。また、出力画像垂直座標レジスタB78は出力画像Bについて解像度変換処理の対象となっているラインの垂直座標を示すデータ(β2)を記憶するレジスタであり、切替え端子79fから出力垂直シフト信号50を受信したときに加算器80の出力を記憶するものである。また、出力画像水平座標レジスタA87は出力画像Aについて解像度変換処理の対象となっている画素の水平座標を示すデータを記憶するレジスタであり、切替え端子89dから出力水平シフト信号48を受信したときに加算器90の出力を記憶するものである。また、出力画像水平座標レジスタB88は出力画像Bについて解像度変換処理の対象となっている画素の水平座標を示すデータを記憶するレジスタであり、切替え端子89fから出力水平シフト信号48を受信したときに加算器90の出力を記憶するものである。
【0080】
また、スイッチ79は、出力画像切替信号51が論理値0の時は、切替え端子79aを固定端子79xに、切替え端子79cを固定端子79yに、切替え端子79dを固定端子79zにそれぞれ接続し、出力画像切替信号51が論理値1の時は、切替え端子79bを固定端子79xに、切替え端子79eを固定端子79yに、切替え端子79fを固定端子79zにそれぞれ接続するものである。同様に、スイッチ89は、出力画像切替信号51が論理値0の時は、切替え端子89aを固定端子89xに、切替え端子89cを固定端子89yに、切替え端子89dを固定端子89zにそれぞれ接続し、出力画像切替信号51が論理値1の時は、切替え端子89bを固定端子89xに、切替え端子89eを固定端子89yに、切替え端子89fを固定端子89zにそれぞれ接続するものである。
【0081】
これにより、出力画像切替信号51が論理値0の時は、垂直増分レジスタA75および出力画素垂直座標レジスタA77に記憶されている情報が垂直座標比較回路83に出力され、水平増分レジスタA85および出力画素水平座標レジスタA87に記憶されている情報が水平座標比較回路93に出力される。これに対して、出力画像切替信号51が論理値1の時は、垂直増分レジスタB76および出力画素垂直座標レジスタB78に記憶されている情報が垂直座標比較回路83に出力され、水平増分レジスタB85および出力画素水平座標レジスタB87に記憶されている情報が水平座標比較回路93に出力される。
【0082】
また、加算器80は固定端子79xの出力と固定端子79yの出力とを加算するものであり、加算器90は固定端子89xの出力と固定端子89yの出力とを加算するものである。
【0083】
また、入力画素垂直座標レジスタ81は、解像度変換処理によってライン生成するときに元データとなる入力画像のラインの内中間のアドレスのラインの垂直座標を示すデータ(α)を記憶するレジスタであり、入力ライン更新信号53を受信したときに加算器82の出力を記憶するものである。同様に、入力画素水平座標レジスタ91は、解像度変換処理によって画素生成するときに元データとなる入力画像の画素の内中間のアドレスの画素の水平座標を示すデータを記憶するレジスタであり、入力水平シフト信号47を受信したときに加算器92の出力を記憶するものである。
【0084】
また、加算器82は、入力画素垂直座標レジスタ81の出力を1だけインクリメントして、入力画素垂直座標レジスタ81および垂直座標比較回路83に出力するものであり、加算器92は、入力画素水平座標レジスタ91の出力を1だけインクリメントして、入力画素水平座標レジスタ91および水平座標比較回路93に出力するものである。
【0085】
また、垂直座標比較回路83は、入力画素垂直座標レジスタ81の出力(α)および固定端子79yの出力(β)を入力して、出力垂直シフト信号50を算出して出力するものである。
【0086】
ここで、垂直座標比較回路83は、
α−0.5<β≦α−0.5     (式1)
が成立するときに出力垂直シフト信号50として論理値1を出力し、式1が成立しないときは出力垂直シフト信号50として論理値0を出力する。
【0087】
また、水平座標比較回路93は、入力画素水平座標レジスタ91の出力、固定端子89yの出力、加算器90の出力および加算器92の出力を入力して、入力水平シフト信号47および出力水平シフト信号48とを算出して出力するものであり、具体的動作は従来の解像度変換回路と同様であるので説明を省略する。
【0088】
次に、図7は、入力画像を縮小して出力画像を得る場合の解像度変換回路14における画素変換の動作を説明するための模式図である。なお、入力画像を縮小して出力画像を得る場合、入力画像の画素数およびライン数を削減する必要があり、そのために解像度変換回路14が入力画像に対して行う処理を間引き処理という。図7(a)は、入力画像のライン位置(ラインの垂直座標)を示す模式図であり、横軸がラインの位置を表す。なお、ラインの位置(座標)は、入力画像の隣接ライン間を1にするように規格化されている。また、Y+0、Y+1、・・・は入力画像のラインのアドレスを示す番号である。
【0089】
また、図7(b)は、出力画像のライン位置(ラインの垂直座標)を示す模式図であり、横軸がラインの位置を表す。また、A+0、A+1、・・・は出力画像のラインのアドレスを示す番号である。なお、ラインの位置(座標)は、入力画像のフレームのサイズに出力画像のフレームのサイズを同一にするように規格化した結果得られるものである。従って、入力画像を縮小して出力画像を得る場合には、ライン数を減少させることとなるため、ライン間距離δは1より大きくなる。例えば、入力画像を縦倍率として1/2倍して出力画像を得る場合には、δは2となる。
【0090】
また、図7(c)は、入力画素垂直座標レジスタ81に記憶されている入力画像のラインの垂直座標をラインのアドレスで示した模式図である。なお、以下の説明では、この入力画素垂直座標レジスタ81に記憶されている入力画像のラインの垂直座標をαと表すこととする。
【0091】
また、図7(d)は、垂直フィルタ位相情報46が表すラインをそのアドレス番号で示した模式図である。垂直フィルタ位相情報46は出力画像のラインの垂直座標を表すものである。なお、以下の説明では、この垂直フィルタ位相情報46をβと表すこととする。
【0092】
また、図7(e)は、αとβとの間の相関を表す模式図である。具体的には、αとβとの間に、式1の関係が成立するときに論理値として1となり、式1の関係が不成立のときに論理値0となる。つまり、入力画像のラインの垂直座標αを中心とした±0.5の範囲内のラインを出力画像として出力するときは、論理値1となるのである。
【0093】
また、図中の矢印は、矢印の発生元のラインの画素から矢印の指示先のラインの矢印の発生元のラインの画素に対応した画素を生成することを示している。例えば、A+1のラインの各画素は、Y+1を中心とするY+0乃至Y+2の3ラインの各画素から生成されることを示している。
【0094】
さらに、具体的に図9を用いて説明する。図9は入力ラインY+0、Y+1、Y+2および出力ラインA+1の画素構成を示す模式図である。図9において、Y11、Y12、・・・はラインY+1の画素を示し、同様に、Y21、Y22、・・・はラインY+2の画素、Y31、Y32、・・・はラインY+3の画素、A11、A12、・・・はラインA+1の画素をそれぞれ示している。上述したラインAの生成は、Y11、Y21およびY31のそれぞれの画素データに係数発生器60から発生されるタップ係数を乗算器61乃至63で乗算して得られる値を加算器64で加算することにより得られる。次に、加算器64で得られた画素A11はレジスタ65に出力される。同様にして、A12は、Y12、Y22、Y32から生成され、A11、A12、A13、・・・の順番で順次処理される。
【0095】
次に、図9は、入力画像を拡大して出力画像を得る場合の解像度変換回路14における画素変換の動作を説明するための模式図である。なお、入力画像を拡大して出力画像を得る場合、入力画像の画素数およびライン数を増加させる必要がある。また、そのために解像度変換回路14が入力画像に対して行う処理を補間処理という。図9(a)は、入力画像のライン位置(ラインの垂直座標)を示す模式図であり、横軸がラインの位置を表す。また、図9(b)は、出力画像のライン位置(ラインの垂直座標)を示す模式図であり、横軸がラインの位置を表す。また、入力画像を拡大して出力画像を得る場合には、ライン数を増加させることとなるため、ライン間距離δは1より小さくなる。例えば、入力画像を縦倍率として2倍にして出力画像を得る場合には、δは1/2となる。
【0096】
また、図9(c)は、入力画素垂直座標レジスタ81に記憶されている入力画像のラインの垂直座標すなわちαをラインのアドレス番号で示した模式図であり、図9(d)は、垂直フィルタ位相情報46すなわちβをラインのアドレス番号で示した模式図である。
【0097】
また、図9(e)は、図7(e)と同様にαとβとの間の相関を表す模式図であり、図中の矢印は、図7中の矢印と同様の内容を意味する。
【0098】
図9において、αがラインY+2の垂直座標の値であり、βがラインA+2の垂直座標の値であるとき、式1の関係が成立し、垂直座標比較回路83は、そのことを判定して、フィルタ処理回路42はラインY+1、Y+2、Y+3からラインA+2を生成する。その後、画素数変換処理回路41は、αをラインY+2の垂直座標の値のまま維持しつつ、βをラインA+3の垂直座標の値に更新して、ラインA+2の生成が終了するまでその状態で待機する。ラインA+2の生成終了後、ラインA+3がフィルタ処理回路42で生成される。従って、ラインA+2もラインA+3もラインX+1、X+2、X+3から生成され、出力画像のライン数は入力画像のライン数よりも増加することとなる。但し、ラインA+2を生成するときのタップ係数と、ラインA+3を生成するときのタップ係数とは異なるので、ラインA+2の出力画素データ52とラインA+3の出力画素データ52とは異なる。
【0099】
次に、本発明の実施の形態1に係るデジタルスチルカメラの解像度変換処理の手順を図10を用いて説明する。図10は、入力画像から出力画像Aおよび出力画像Bを生成するときの解像度変換回路14の動作を示したフローチャートである。
【0100】
まず、入力画素垂直座標レジスタ81に入力画像のフレームの先頭ラインの垂直座標の値をαとして記録し、出力画素垂直座標レジスタA77に出力画像Aのフレームの先頭ラインの垂直座標の値をβ1として記録し、出力画素垂直座標レジスタB78に出力画像Bのフレームの先頭ラインの垂直座標の値をβ2として記録することによって、初期化を行う。このとき、垂直増分レジスタA75には出力画像Aに対応した画素間距離δ1を記録し、垂直増分レジスタB76には出力画像Bに対応した画素間距離δ2を記録する。また、初期状態として、スイッチ回路79は、固定端子79xが切替え端子79aと、固定端子79yが切替え端子79cと、固定端子79zが切替え端子79dと、それぞれ接続されている状態をとる。同様に、スイッチ回路89は、固定端子89xが切替え端子89aと、固定端子89yが切替え端子89cと、固定端子89zが切替え端子89dと、それぞれ接続されている状態をとる。また、時分割処理制御回路43は出力画像切替信号51の初期値として論理値0を出力しておく(処理S1)。
【0101】
なお、δ1およびδ2は、上述のδと同様に、入力画像のフレームサイズと出力画像のフレームサイズとを、入力画像の画素間距離が1になるように規格化した状態で、算出される画素間距離である。例えば、出力画像Aの縦倍率を1.5倍とし、出力画像Bの縦倍率を0.75倍とするときには、δ1は2/3となり、δ2は4/3となる。
【0102】
次に、垂直座標比較回路83は、入力画素座標レジスタ81からαを読出し、出力画素座標レジスタA77に記録されたβ1を読出し、それらが式1の関係を満たすか否かを判定する(処理S2)。その結果、式1の関係を満たす場合には、垂直座標比較回路83は出力垂直シフト信号50として論理値1を出力し、それを受けて時分割処理制御回路43は、出力画像切替信号51として論理値0、入力ライン更新信号53として論理値0を出力する。一方、式1の関係を満たさない場合には、垂直座標比較回路83が出力垂直シフト信号として論理値0を出力し、それを受けて時分割処理制御回路43が、出力画像切替信号51として論理値1、入力ライン更新信号53として論理値0を出力する。
【0103】
次に、処理S2において、式1が成立すると判定した場合にはその状態で待機する(処理S3)。そして、そのときに生成されているラインについての処理が終了した時点で、β1が示すラインについて生成を開始する(処理S4)。それと同時に、出力画素垂直座標レジスタA77が、出力垂直シフト信号50を受信して、β1からβ1+δ1に更新して新たなβ1とし(処理S5)、処理S2に帰還する。
【0104】
一方、処理S2において、式1が成立しないときは、スイッチ回路79、89が出力画像切替信号51を受信して切替わり(処理S6)、αとβ2との間で式1が成立するか否かが判定される(処理S7)。その結果、式1の関係を満たす場合には、垂直座標比較回路83は出力垂直シフト信号50として論理値1を出力し、それを受けて時分割処理制御回路43は、出力画像切替信号51として論理値1を出力し、入力ライン更新信号53として論理値0を出力する。一方、式1の関係を満たさない場合には、垂直座標比較回路83が出力垂直シフト信号として論理値0を出力すると共に、時分割処理制御回路43が、出力画像切替信号51として論理値0を出力し、入力ライン更新信号53として論理値1を出力する。
【0105】
次に、処理S7において、式1の関係が成立すると判定された場合にはその状態で待機し(処理S8)、そのときに生成されているラインについての処理が終了した時点で、β2が示すラインについて生成を開始する(処理S4)。それと同時に、出力画素垂直座標レジスタB78が、出力垂直シフト信号50を受信して、β2からβ2+δ2に更新して新たなβ2とし(処理S10)、処理S7に帰還する。
【0106】
一方、処理S7において、式1が成立しないときは、入力画素垂直座標レジスタ81が入力ライン更新信号53を受信してαをα+1に更新して新たなαとし(処理S11)、スイッチ回路79、89が出力画像切替信号51を受信して切替わり(処理S12)、処理S2に帰還する。
【0107】
以上の動作を1フレーム分について入力画像のライン毎に繰り返すことにより、入力画像から出力画像Aと出力画像Bとをそれぞれ1フレームづつ得ることができる。
【0108】
次に、解像度変換の処理タイミングについて図11を用いて説明する。図11は、入力画像に対して縦倍率1.5倍の出力画像Aおよび縦倍率0.75倍の出力画像Bを生成する際の、各ラインの垂直座標の位置関係と各処理信号のタイミングを示した模式図である。なお、以下の説明においては、垂直方向のフィルタ処理のみ説明し、水平方向のフィルタ処理に関しては従来の技術と同様なので説明を省略する。
【0109】
ここで、図11(a)は、入力画像の各ラインの位置を示す模式図であり、Y+0、Y+1、・・・は各ラインのアドレス番号を示す。また、図11(b)は、出力画像Aの各ラインの位置を示す模式図であり、A+0、A+1、・・・は各ラインのアドレス番号を示す。図11(c)は、出力画像Bの各ラインの位置を示す模式図であり、B+0、B+1、・・・は各ラインのアドレス番号を示す。なお、入力画像の各ライン間の距離は1であり、出力画像Aの各ライン間の距離は2/3であり、出力画像Bの各ライン間の距離は4/3である。
【0110】
また、図11(d)はαの値の時間変化を示したタイミングチャートであり、図11(e)はβ1の値の時間変化を示したタイミングチャートであり、図11(f)はβ2の値の時間変化を示したタイミングチャートであり、図11(g)は出力画像切替信号51の時間変化を示したタイミングチャートである。なお、αは、入力画素垂直座標レジスタ81に記憶されている値であり、入力画素のラインの垂直座標を示すものである。また、β1は、出力画素垂直座標レジスタA77に記憶されている値であり、出力画素Aのラインの垂直座標を示すものである。また、β2は、出力画素垂直座標レジスタB78に記憶されている値であり、出力画素Bのラインの垂直座標を示すものである。
【0111】
また、図11(h)は、出力画像データ52として、出力画像のどちらを出力しているかを各ラインのアドレスで示したタイミングチャートである。また、図11(i)は入力垂直シフト信号49の時間変化を示すタイミングチャートであり、図11(j)は出力垂直シフト信号50の時間変化を示すタイミングチャートであり、図11(k)は入力ライン更新信号53の時間変化を示すタイミングチャートである。
【0112】
まず、入力画素垂直座標レジスタ81がラインY+0の座標値を記憶し、出力画素垂直座標レジスタA77がラインA+0の座標値をβ1として記憶し、出力画素垂直座標レジスタB78がラインB+0の座標値をβ2として記憶する。そして、垂直増分レジスタA75がδ1として2/3を記憶し、垂直増分レジスタB76がδ2として4/3を記憶する。さらに、スイッチ回路79および89は出力画像Aを生成できるように各端子を接続する(処理S1)。
【0113】
次に、ラインY+0とラインA+0との位置関係から式1が成立すると垂直座標比較回路83で判定し(処理S2)、その時にフィルタ処理中のラインがないため(処理S3)、ラインA+0について生成を開始する(処理S4)と共に、β1+δ1を新たなβ1として出力画素垂直座標レジスタA77に記憶させる。次に、ラインY+0とラインA+1との位置関係から式1が成立しないと垂直座標比較回路83で判定し(処理S2)、スイッチ回路79、89がスイッチを切替え、ラインY+0とラインB+0との位置関係から式1が成立すると垂直座標比較回路83で判定し(処理S2)、その状態で待機する(処理S8)。このとき(T0)、垂直座標比較回路83は出力垂直シフト信号として論理値1を出力し、これを受信して時分割処理制限回路43はライン更新信号53として論理値0および出力画像切替信号51として論理値1を出力する。
【0114】
次に、ラインA+0のフィルタ処理が終了するとラインB+0についてフィルタ処理を開始する(処理S9)と共に、β2+δ2を新たなβ2として更新する(処理S10)。すると、ラインY+0とラインB+1との位置関係から式1が成立しないことを垂直座標比較回路83で判定する(処理S7)。このとき(T1)、出力垂直シフト信号として論理値1、ライン更新信号53として論理値1および出力画像切替信号51として論理値0がそれぞれ出力される。これにより、αからα+1に更新して新たなαとし(処理S11)、スイッチ回路79、89はスイッチを切替える(処理S12)。そして、ラインY+1とラインA+1との位置関係により式1が成立すると判定し(処理S2)、その状態で待機する(処理S3)。
【0115】
次に、ラインB+0のフィルタ処理が終了すると、ラインA+1について生成が開始される(処理S4)と共に、β1をβ1+δ1に更新し新たなβ1とする(処理S5)。すると、ラインY+1とラインA+2との位置関係から式1が不成立であることを判定し(処理S2)、出力画像切替信号51が論理値1となってスイッチ回路79、89が切り替わり(処理S6)、ラインY+1とラインB+1との位置関係から式1が不成立であることを判定する(処理S7)。このとき(T3)、出力画像切替信号51は論理値0となり、出力垂直シフト信号50は論理値0となり、入力ライン更新信号は論理値1となる。これにより、αがα+1に更新され新たなαとなる(処理S11)と共に、スイッチ回路79、89がスイッチを切替え(処理S12)、ラインY+2とラインA+2との位置関係から式1が成立すると判定し(処理S2)、この状態で待機する(処理S3)。
【0116】
次に、ラインA+1の生成が終了すると、上記と同様の動作により、ラインA+2、ラインA+3、ラインB+1、ラインA+4、・・・の順番で順次出力画像のラインが生成される。
【0117】
次に、解像度変換回路14を用いたデジタルスチルカメラの動作タイミングについて図12を用いて説明する。図12は、本発明の実施の形態1に係るデジタルスチルカメラの記憶回路16において、データをアクセスするアドレスの時間変化を示した模式図である。図12において、30は時間を示す横軸、31はアドレスを示す縦軸、32はRAWデータの書込みアドレスの軌跡、33はRAWデータの読出しアドレスの軌跡、36は記録用画像(出力画像A)の書込みアドレスの軌跡、37は圧縮変換回路15による記録用画像の読み出しアドレスの軌跡、39は表示用画像(出力画像B)の書込みアドレスの軌跡である。
【0118】
まず、撮像回路11で生成されたRAWデータが書き込まれ(軌跡32)、これに続いてYC処理時に用いるためにRAWデータが読み出され(軌跡33)、読み出されたRAWデータはYC処理回路13でYCデータに変換され、解像度変換回路14に出力される。そして、解像度変換された出力画像データ52は、記憶回路12の出力画像A用のアドレスに記憶される(軌跡36)と共に、出力画像B用のアドレスに記憶される(軌跡39)。最後に、出力画像A用のYCデータが読み出されて、圧縮変換回路15で圧縮データに変換される。
【0119】
以上の動作を従来のデジタルスチルカメラの動作(図14参照)と比較すれば明らかなように、YC処理回路13の出力を一旦、記憶回路12に書込み、記憶回路12から読み出した画像を解像度変換回路14で処理する工程を2回行う場合と比較して、記憶回路12へのアクセス量が大きく減少する。メモリアクセスが少なくなると、メモリアクセスがボトルネックとなって処理が遅延する恐れがなくなるし、メモリアクセスは電力の消費を伴うので、アクセスの減少により低消費電力化の効果も得られる。また前述のように記録用画像の書込み(軌跡36)と表示用画像の書込み(軌跡39)とを同時に行うことにより、両者を逐次実行する従来のデジタルスチルカメラより全体の処理が短時間で完了するので、連写を行う場合には、より短い撮影間隔を実現できる。
【0120】
以上のように、本発明の実施の形態1に係るデジタルスチルカメラでは、一方の出力画像のラインを出力しない時には処理をスキップすることにより、解像度変換の処理時間を全体として短縮することが出来る。この例では、ラインY+0乃至Y+2の3ラインの入力に対して、ラインA+0乃至A+3の出力画像Aの4ラインとラインB+0およびB+1の出力画像Bの2ラインを生成する場合、ラインA+0乃至A+3の生成に4ライン分の処理時間を必要とし、ラインB+0およびB+1の生成に2ライン分の処理時間を必要とし、合計6ライン分の処理時間を費やしている。これに対して従来の解像度変換回路を用いた場合には、ラインA+0乃至A+3の出力画像Aの4ラインを生成するのに必要な処理時間に加えて、ラインB+0およびB+1の出力画像Bの2ラインを生成する際にラインY+0乃至Y+2の3ラインを入力する処理時間が必要であるので、合計7ライン分の処理時間を必要とする。
【0121】
以下に入力画像が1920ラインの画像、出力画像Aは記録用の2880ラインの画像、出力画像BはLCD表示用の1280ラインの画像である場合を例として処理時間を比較してみる。従来の解像度変換回路では、出力画像Aを生成する際には出力画像の生成の処理時間に律則されて2880ライン分の処理時間を要し、出力画像Bを生成する際には入力画像をラインメモリ55乃至57のいずれかに書込む処理時間に律則されて1920ライン分の処理時間を要し、合計で2880+1920=4800ライン分の処理時間を要する。一方、本発明の実施の形態1に係る解像度変換回路14では、出力画像Aを生成する際には出力画像の生成の処理時間に律則されて2880ライン分の処理時間を要し、出力画像Bを生成する際にも出力画像の生成の処理時間に律則されて1280ライン分の処理時間を要し、処理時間は2880+1280=4160ライン分の処理時間を要する。
【0122】
このように、従来の解像度変換回路では入力画像を二回読み込むために処理時間が空費されるのに対し、本発明の実施の形態1に係る解像度変換回路14を用いれば入力画像を1回読み込むだけで二つの出力画像が得られるので、解像度変換の処理時間を短縮できる。
【0123】
ここで、解像度変換回路14の構成について検討してみると、この効果を得るために解像度変換回路14に追加されたものは、二つ目の出力座標レジスタ78、88と二つ目の増分レジスタ76、86とスイッチ回路79、89と時分割処理制御回路43だけであり、非常に多くのトランジスタ数を必要とするフイルタ処理回路42には回路変更の必要が無い。一般的に、解像度変換回路14のトランジスタの大半はフイルタ処理回路42内の加算器64、72や乗算器61、62、63、68、69、70のために費やされるものである。従って、上記の追加回路は加算器や乗算器を含まない簡単なものばかりなので、本発明の実施の形態1に係る解像度変換回路14の作製に必要な回路規模の増加は僅かであると言える。
【0124】
なお、以上の説明では、主としてデジタルスチルカメラについて説明したが、デジタルビデオカメラについても本発明の実施の形態1に係る解像度変換回路14を用いて実現できる。
【0125】
また、本発明の実施の形態1における解像度変換回路14は1つの入力画像から2つの出力画像を生成するものとして説明したが、1つの入力画像から2以上の複数の出力画像を生成するものであってもよい。その場合には、出力画素垂直レジスタ等を出力画像の数に合わせて増加させ、垂直座標比較回路83および時分割処理制御回路43の制御方法を適正化すればよい。
【0126】
また、本発明の実施の形態1における解像度変換回路14は、入力画像の3つのラインに基づいて出力画像の1つのラインを生成するものであるが、解像度変換の元になる入力画像のライン数は何本でも構わず、その数に応じてフィルタ処理回路42内のラインメモリの数を増減させれば良いのである。例えば、入力画像の2つのラインに基づいて出力画像の1つのラインを生成する場合、フィルタ処理回路42はラインメモリを2つ備えればよく、入力画像の5つのラインに基づいて出力画像の1つのラインを生成する場合、フィルタ処理回路42はラインメモリを5つ備えればよい。
【0127】
以上のように本発明の実施の形態1の構成によれば、入力画像の画像データがライン毎に入力され、入力された画像データを解像度変換するフィルタ処理回路と、フィルタ処理回路に入力された画像データに基づいて生成される画像データの出力画像およびラインを指定する制御信号を出力する制御回路とを備え、フィルタ処理回路は、制御回路から出力される制御信号により指定された出力画像のラインの画像データとして、フィルタ処理回路の解像度変換により得られる画像データを出力することにより、入力画像から複数の出力画像を併行して生成するようにしたため、解像度変換回路を複数有さないでも入力画像の読出し回数を少なくできるので、解像度変換処理を実現するための回路規模の増大を抑えつつ解像度変換処理の処理時間を短くすることができる。
【0128】
また、本発明の実施の形態1に係るデジタルスチルカメラまたはデジタルビデオカメラは、YC処理回路13で変換されたYCデータを直接解像度変換して出力画像Aおよび出力画像Bを生成する構成としたために、解像度変換回路14にYCデータを一度読み出せば複数の出力画像を得られるので、処理速度を向上できると共に記憶回路12へのメモリアクセスの回数を削減でき、消費電力も削減でき、全体として優れた性能を持つデジタルビデオカメラまたはデジタルスチルカメラを低価格で得ることができる。
【0129】
【発明の効果】
以上のように本発明は、回路規模の増大を抑えつつ解像度変換処理の処理時間を短くでき、かつ、メモリアクセスを低減して、回路全体のコスト上昇や消費電力の増大を抑制することができる解像度変換回路、それを用いたデジタルスチルカメラおよびデジタルスチルカメラを得ることができるという優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1におけるデジタルスチルカメラの構成を示すブロック図
【図2】本発明の実施の形態1におけるYC処理回路の構成を示すブロック図
【図3】本発明の実施の形態1における解像度変換回路の構成を示すブロック図
【図4】本発明の実施の形態1における時分割処理制御回路の出力方法を説明するための図
【図5】本発明の実施の形態1における画素数変換処理回路の構成を示すブロック図
【図6】本発明の実施の形態1におけるフイルタ処理回路の構成を示すブロック図
【図7】本発明の実施の形態1における解像度変換回路の補間処理を説明するための模式図
【図8】本発明の実施の形態1における解像度変換回路の補間処理または間引き処理を説明するための模式図
【図9】本発明の実施の形態1における解像度変換回路の間引き処理を説明するための模式図
【図10】本発明の実施の形態1における解像度変換回路の補間処理または間引き処理を説明するためのフローチャート
【図11】本発明の実施の形態1におけるデジタルスチルカメラの動作を説明するためのタイミングチャート
【図12】本発明の実施の形態1におけるデジタルスチルカメラの記憶回路の書込みおよび読出しのアドレスの時間変化を示す模式図
【図13】従来の解像度変換回路の構成を示すブロック図
【図14】従来のデジタルスチルカメラの構成を示すブロック図
【図15】従来のデジタルスチルカメラの記憶回路の書込みおよび読出しのアドレスの時間変化を示す模式図
【符号の説明】
11 撮像回路
12 記憶回路
13 YC処理回路
14 解像度変換回路
15 圧縮変換回路
16 記録回路
17 表示回路
20 RAW/YC変換回路
21 FIFOメモリ
22 クロック制御回路
41 画素数変換処理回路
42 フイルタ処理回路
43 時分割制御回路
44 メモリ書込回路
55,56,57 ラインメモリ
58 アドレス制御回路
59,79,89 スイッチ回路
60,71 係数発生器
61,62,63,68,69,70 乗算器
64,72,80,90 加算器
65,66,67,74 レジスタ
73 AND回路
75,76 垂直増分レジスタ
77,78 出力画素垂直座標レジスタ
81 入力画素垂直座標レジスタ
82,92 インクリメンタ
83 垂直座標比較回路
85,86 水平増分レジスタ
87,88 出力画素水平座標レジスタ
91 入力画素水平座標レジスタ
93 水平座標比較器

Claims (11)

  1. 入力画像の画像データがライン毎に入力され、入力された画像データを解像度変換するフィルタ処理回路と、
    入力画像の画像データの画素座標に応じて出力画像の画像データの出力先を指定する制御信号を出力する制御回路と、
    前記フィルタ処理回路の出力を、前記制御回路から出力される制御信号が指定する出力先に振り分けて出力するメモリ書込回路とを備え、
    入力画像から複数の出力画像を併行して生成することを特徴とする解像度変換回路。
  2. 入力画像の画素の垂直座標を記憶する入力画素垂直座標レジスタと、
    第1の出力画像の画素の垂直座標を記憶する第1の出力画素垂直座標レジスタと、
    第2の出力画像の画素の垂直座標を記憶する第2の出力画素垂直座標レジスタと、
    前記第1の出力画素垂直座標レジスタに記憶された垂直座標と前記第2の出力画素垂直座標レジスタに記憶された垂直座標とを選択して出力するスイッチ回路と、
    前記入力画素垂直座標レジスタに記憶された垂直座標と前記スイッチ回路の出力とを比較し、その比較結果に応じて出力垂直シフト信号を出力する垂直座標比較回路と、
    出力画像切替信号および出力垂直シフト信号に応じて、入力ライン更新信号および出力画像切替信号を出力する時分割処理制御回路と、
    前記入力画素垂直座標レジスタに記憶されている垂直座標の画素の画像データを入力して、入力された画像データを補間処理または間引き処理し、補間処理または間引き処理から得られる画像データを、前記第1の出力画素垂直座標レジスタまたは前記第2の出力画素垂直座標レジスタに記憶されている垂直座標の画素の画像データとして出力するフィルタ処理回路と、
    前記フィルタ処理回路の出力を第1の出力画像または第2の出力画像として振り分けて出力するメモリ書込回路とを備え、
    前記スイッチ回路は、出力画像切替信号に応じて、前記第1の出力画素垂直座標レジスタに記憶されている垂直座標と前記第2の出力画素垂直座標レジスタに記憶されている垂直座標との選択状態を切替え、
    前記入力画素垂直座標レジスタは、入力ライン更新信号を受信した場合に、記憶している垂直座標を次のラインの垂直座標に更新し、
    前記第1の出力画素垂直座標レジスタは、垂直シフト信号を受信した場合に、前記第1の出力画素垂直座標レジスタに記憶している垂直座標を次のラインの垂直座標に更新し、
    前記第2の出力画素垂直座標レジスタは、出力垂直シフト信号を受信した場合に、前記第2の出力画素垂直座標レジスタに記憶している垂直座標を次のラインを垂直座標に更新することを特徴とする解像度変換回路。
  3. 第1の出力画像の解像度変換の倍率を示す第1の増分情報を記憶する第1の垂直増分レジスタと、第2の出力画像の解像度変換の倍率を示す第2の増分情報を記憶する第2の垂直増分レジスタとを備え、第1の出力画素垂直座標レジスタに記憶されている垂直座標は第1の増分情報に基づいて更新され、第2の出力画素垂直座標レジスタに記憶されている垂直座標は第2の増分情報に基づいて更新されることを特徴とする請求項2に記載の解像度変換回路。
  4. 入力画素垂直座標レジスタに記憶された垂直座標、第1の出力画素垂直座標に記憶されている垂直座標および第2の出力画素垂直座標に記憶されている垂直座標は、フィルタ処理回路が1ラインの画素の生成を完了する時と同期して、更新されることを特徴とする請求項2に記載の解像度変換回路。
  5. 入力画像の水平方向のみについて解像度変換することを特徴とする請求項1に記載の解像度変換回路。
  6. 入力画像を小画像に分割して解像度変換することを特徴とする請求項1または2に記載の解像度変換回路。
  7. 請求項1乃至6のいずれかに記載の解像度変換回路を備えることを特徴とするデジタルスチルカメラまたはデジタルビデオカメラ。
  8. RAWデータを生成する撮像回路と、
    前記撮像回路で生成されたRAWデータを記憶する記憶回路と、
    前記記憶回路に記憶されたRAWデータをYCデータに変換するYC処理回路と、
    前記YC処理回路で変換されたYCデータを解像度変換して第1の出力画像および第2の出力画像を生成する請求項1ないし6のいずれかに記載の解像度変換回路とを有することを特徴とするデジタルスチルカメラまたはデジタルビデオカメラ。
  9. YC処理回路はRAW/YC変換回路とFIFOメモリを備え、前記RAW/YC変換回路はRAWデータをYCデータに変換し、前記FIFOメモリは前記RAW/YC変換回路で変換されたYCデータを記憶し、前記FIFOメモリに記憶されたYCデータを前記YC処理回路の出力として出力し、前記解像度変換回路が解像度変換しない場合には前記FIFOメモリの出力を停止し、かつ前記FIFOメモリがフルのとき前記RAW/YC変換回路が動作を停止することを特徴とする請求項8に記載のデジタルスチルカメラまたはデジタルビデオカメラ。
  10. 解像度変換回路はRAW/YC変換回路より高速で動作し、FIFOメモリからの読み出しは前記解像度変換回路の動作と同期することを特徴とする請求項8または9に記載のデジタルスチルカメラまたはデジタルビデオカメラ。
  11. 解像度変換回路の動作周波数がRAW/YC変換回路の動作周波数の2倍であることを特徴とする請求項10に記載のデジタルスチルカメラまたはデジタルビデオカメラ。
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