JP2004112474A - 固体撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】高輝度物体からの光による影響や、Hシェーディングの発生、垂直ブランク期間中の放電による画像の乱れを防止する固体撮像装置を提供すること。
【解決手段】固体撮像装置10は、入射する撮像光を光電変換して出力する。固体撮像装置10は、入射する撮像光を電気信号に変換する有効画素11と、光が入射しないように遮蔽されおり、暗電流レベルの基準となる電気信号を出力するOB部13と、映像信号としては用いられない電気信号を出力するダミー画素12と、有効画素11、OB部13およびダミー画素12が出力する電気信号を読み出して出力するセレクタ14とを備える。セレクタ14は、水平スキャナからの制御信号に基づいて、水平ブランク期間中に、ダミー画素12からの電気信号を読み出して、Hシェーディングを終了させる。
【選択図】    図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、固体撮像装置に関し、より特定的には、ランダムアクセス可能な固体撮像素子を用いた固体撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、固体撮像装置は、被写体からの光(撮像光)を受光する固体撮像素子として、チャージ・カップルド・デバイス(以下、CCDという)(例えば、特許文献1参照)やCMOSセンサ(特許文献2参照)等を用いる。これらのデバイスには、画素の一部を遮光することによって、光電変換が行われないオプティカルブラック部(以下、OB部という)が設けられている。一般的なOB部は、有効画素の後半に配置されることが多い。
【0003】
図11は、CMOSセンサによる従来の固体撮像装置の構成を示す図である。図11において、CMOSセンサによる従来の固体撮像装置は、有効画素51と、OB部53と、セレクタ54と、水平スキャナ55と、アンプ56と、垂直スキャナ57とを含む(特許文献2参照)。
【0004】
有効画素51は、複数の画素を有し、撮像光を信号電荷に変換して、その電荷を一定期間だけ画素上に蓄積しておく。垂直スキャナ57は、タイミング発生回路(図示せず)からの制御信号に基づいて、有効画素51およびOB部53の横1ライン分を選択する。横1ライン分が選択されると、有効画素51およびOB部53に含まれる横1ライン上の各画素が有するフローティング・ディフュージョン・アンプ(図示せず)は、信号電荷を信号電圧に変換する。
【0005】
水平スキャナ55は、タイミング発生回路からの制御信号に応じて、セレクタ54をオンオフするための制御信号を出力し、セレクタ54の動作を制御する。垂直スキャナ57による横1ライン分の選択と同時に、水平スキャナ55は、セレクタ54が有効画素51およびOB部53の信号電圧を水平方向に順次選択するように制御する。セレクタ54は、水平スキャナ55からの制御信号に応じて、有効画素51およびOB部53の信号電圧を水平方向に順次読み出し、アンプ56に入力する。アンプ56は、セレクタ54からの信号を低インピーダンス化して出力し、OBクランプ回路に入力する。
【0006】
OB部53は、有効画素51と同一の画素からなるが、光が入射しないように遮光されている。しかし、有効画素51およびOB部53の出力(OBレベルという)には、互いに等しい暗電流が含まれている。OBクランプ回路は、OBレベルに基づいて暗電流をキャンセルし、映像信号の黒レベルを調整するクランプ処理を行い、黒レベル位置が調整された映像信号を出力する。すなわち、OBレベルは、暗電流の基準となる。
【0007】
なお、一般的なCMOSセンサでは、有効画素51およびOB部53とセレクタ54との間には、FPN(Fixed Pattern Noise:固定パターンノイズ)抑圧を目的とするノイズキャンセラが配置されている。固定パターンノイズは、フォトダイオードに接続されるトランジスタの特性のばらつきに起因して発生するノイズである。
【0008】
図12は、従来の固体撮像装置の動作を示すタイミングチャートである。図12(a)は、水平タイミングチャートである。一水平期間は、映像期間、OB期間および水平ブランク期間からなる。映像期間における信号は、映像信号として扱われる。OB期間における信号は、暗電流であって、黒レベルを調整するための信号として扱われる。水平ブランク期間は、FPNの抑圧を図るために設けられた期間である。OB期間において、OBクランプ回路に入力されるクランプパルスはハイレベルとなる。OBクランプ回路は、クランプパルスがハイレベルの間、OB期間の出力をコンデンサに保持し、一水平期間全体の信号レベルをシフトさせたものを出力する。すなわち、OBクランプ回路は、OB期間をクランプ処理することにより、暗電流をキャンセルして、黒レベルを決め、映像信号全体の電圧レベルを調整することにより、きれいな映像を出力することとなる。従来のOBクランプ回路としては、例えば、特許文献1や特許文献3に掲載のものが知られている。
【0009】
図12(b)は、垂直タイミングを示すタイミングチャートである。図12(b)に示すように、一垂直期間の内、有効ライン期間中は出力信号があるものの、垂直ブランク期間(20〜50水平期間)には、信号出力がなく、かつクランプパルスも出力されない。垂直ブランク期間は、固体撮像装置が周辺の機器と同期するために設けられた期間である。
【0010】
【特許文献1】
特開2000−125211号公報(図7)
【特許文献2】
特開平11−196332号公報
【特許文献3】
特開2000−010103号公報
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の構成では、水平ブランク後の信号読み出し時に、いわゆるHシェーディングの問題が発生する。図13は、水平ブランク後の信号読み出し時のHシェーディングの問題を説明するための図である。
【0012】
ここで、Hシェーディングについて簡単に説明しておく。CMOSセンサは、半導体基板にN型、P型イオンを注入することで製作される。しかし、半導体基板内のGNDもイオン注入等で形成されるので、半導体基板内のGNDは、高抵抗になってしまう。また、PN接合等による寄生容量が発生し、GNDが高抵抗であるので、LPFが構成されることとなる。つまり、理想的には、GND=0Vであるが、実際には、GNDレベルが時間と共に変化する。つまり、水平ブランク直後にスキャナが動き出すとGNDレベルが変動するため、信号レベルも変動することとなる。このように、Hシェーディングは、水平ブランクの間に停止していた垂直スキャナ57や水平スキャナ55が、水平ブランク終了後に急激に動き出すことによって発生するものである。ただし、Hシェーディングは、一定時間が経過すれば安定し、定常状態になる。
【0013】
たとえば、ある一定光量があった場合、Hシェーディングによって、映像信号の先頭部が影響を受け、本来平坦であるべき部分が、図13に示すように、傾きを持つようになる。従来の固体撮像装置において、この現象は、大なり小なり発生する。Hシェーディングが発生すると、画面の左端部が他の部分よりも黒くなったり、白くなったりするため画質が著しく低下する。したがって、画質上問題となる。また、Hシェーディングによる影響を回避するために何らかの補正回路が必要となり、電力増加等を招いてしまう。
【0014】
また、従来の構成では、高輝度物体を撮影する場合にも問題が発生する。図14は、高輝度物体撮像時の問題を説明するための図である。図14(a)は、有効画素51およびOB部53の断面拡大模式図であり、かつ高輝度物体60からの光(図上、点線矢印で示す)がOB部53に侵入する様子を示す図である。図14(b)は、OB部53への光の侵入があるときのアンプ56の出力およびOBクランプ回路に入力されるクランプパルスを示す図である。
【0015】
図14(a)に示すように、OB部53は、アルミ板で遮光されている。しかし、高輝度物体60からの強い光は、乱反射を繰り返しながら横方向からOB部53に侵入する。これにより、本来、アルミ板によって光が侵入しないよう構成されたOB部53であっても、図14(b)に示すように、OB期間中に光の漏れ込みによって生じる光漏れ期間が発生してしまう。なお、OB期間直前におけるアンプ56の出力レベルが高くなっているのは、高輝度物体60からの強い光の影響を受けているためである。
【0016】
光漏れによって発生する信号のレベルは、当然、高輝度物体60からの光が入射する境界部ほど高く、境界部から離れるほど低くなる。この状態で、OBクランプ回路がクランプすると、黒レベルの位置が大きくずれてしまい、実際の被写体は明るいにも関わらず、映像としては薄暗くなっていまうという画像破錠を招いてしまうという問題がある。
【0017】
さらに、従来の構成では、垂直動作時にも問題が発生する。図15は、垂直動作時の問題を説明するための図である。先述したように、垂直ブランク期間中において、クランプパルスは、出力されない。これは、垂直ブランク期間には信号が出力されないか、もしくは意味のない信号が出力されるため、垂直ブランク期間中にクランプパルスを出力すると誤動作してしまうからである。しかし、OBクランプ回路では、コンデンサに信号電圧を蓄積してクランプ動作を行う。したがって、垂直ブランク期間中に、信号電圧が漏電等によって放電してしまい、クランプレベルがずれるため、画像破錠を招いてしまうという問題がある。
【0018】
それゆえ、本発明の目的は、高輝度物体からの光による影響や、Hシェーディングの発生、垂直ブランク期間中の放電による画像の乱れを防止する固体撮像装置を提供することである。
【0019】
【課題を解決するための手段および発明の効果】
第1の発明は、入射する撮像光を光電変換して出力するランダムアクセス可能な固体撮像素子からなる固体撮像装置であって、
入射する撮像光を電気信号に変換する有効画素部と、
光が入射しないように遮蔽されおり、暗電流レベルの基準となる電気信号を出力するオプティカルブラック部と、
映像信号としては用いられない電気信号を出力するダミー画素部と、
有効画素部、オプティカルブラック部およびダミー画素部が出力する電気信号を読み出して出力する画素読み出し出力手段とを備え、
画素読み出し出力手段は、水平ブランク期間中にダミー画素部からの電気信号を読み出した後、有効画素およびオプティカルブラック部からの電気信号を読み出すことを特徴とする。
【0020】
上記第1の発明によれば、水平ブランク期間中にダミー画素部からの電気信号を読み出すことによって、Hシェーディングを終了させることができる。水平ブランク期間後は、従来と同様に、有効画素部およびオプティカルブラック部からの電気信号を読み出すこととなる。したがって、Hシェーディングの影響による画像の乱れを防止する固体撮像装置を提供することが可能となる。
また、水平ブランク期間中にダミー画素の読み出しが終了するので、固体撮像装置の後段に接続されるOBクランプ回路や信号処理回路等を何ら変更する必要がない。したがって、Hシェーディングによる影響を補正するような特別の回路を必要としないので、回路の追加による電力増加等を回避することが可能となる。
さらに、第1の発明のような構成は、極めて簡単であるので、実用上大変有効である。
【0021】
第2の発明は、第1の発明において、画素読み出し出力手段は、Hシェーディングが終了するまでダミー画素部からの電気信号を複数回読み出すことを特徴とする。
【0022】
上記第2の発明によれば、Hシェーディングが終了するまで、ダミー画素部からの電気信号を複数回読み出すこととなるので、ダミー画素として追加する画素数の低減を図ることが可能となる。
【0023】
第3の発明は、第2の発明において、ダミー画素部は、固体撮像素子に設けられている無駄画素であることを特徴とする。
【0024】
上記第3の発明によれば、固体撮像素子に通常存在する無駄画素をダミー画素として用いることとなるので、画素の有効活用を図ることができ、その結果、画素数の低減を図ることが可能となる。
【0025】
第4の発明は、第1の発明において、ダミー画素部は、Hシェーディング期間に相当するだけの画素数を有することを特徴とする。
【0026】
上記第4の発明によれば、ダミー画素の読み出し中に、Hシェーディングを終了させることが期待できる。
【0027】
第5の発明は、第1の発明において、有効画素部、オプティカルブラック部およびダミー画素部は、CMOSセンサからなることを特徴とする。
【0028】
第6の発明は、入射する撮像光を光電変換して出力するランダムアクセス可能な固体撮像素子からなる固体撮像装置であって、
入射する撮像光を電気信号に変換する有効画素部と、
光が入射しないように遮蔽されおり、暗電流レベルの基準となる電気信号を出力する第1のオプティカルブラック部と、
有効画素部と第1のオプティカルブラック部との間に配置され、かつ光が入射しないように遮蔽されている第2のオプティカルブラック部と、
有効画素部および第1のオプティカルブラック部が出力する電気信号を読み出して、映像信号として出力する画素読み出し出力手段とを備える。
【0029】
上記第6の発明によれば、第1のオプティカルブラック部は、有効画素から離れて配置されるので、高輝度物体からの光の影響を受けにくい。このように、二つのオプティカルブラック部を設けて、高輝度物体からの光の影響を受けている第2のオプティカルブラック部からの電気信号を出力せず、高輝度物体からの光の影響を受けない第1のオプティカルブラック部からの信号電圧を暗電流レベルの基準として出力することとなるので、高輝度物体からの光によって映像が乱れることのない固体撮像装置を提供することが可能となる。また、第6の発明に係る固体撮像装置の構成は、極めて簡単であるので、実用上大変有効である。
【0030】
第7の発明は、第6の発明において、画素読み出し出力手段は、垂直ブランク期間中に、第1のオプティカルブラック部の一部を垂直方向に読み出すことを特徴とする。
【0031】
上記第7の発明によれば、垂直ブランク期間中、第1のオプティカルブラック部から垂直方向の出力信号を得ることができるので、OBクランプ回路で垂直ブランク期間中もクランプ処理を行うことが可能となる。したがって、コンデンサの放電等によって、垂直ブランク期間中にOBクランプレベルがずれてしまうという問題が回避できる。それゆえ、垂直ブランク期間のクランプレベルのずれ、および高輝度物体からの光による映像破錠を防止する固体撮像装置を提供することが可能となる。
【0032】
第8の発明は、第7の発明において、第1のオプティカルブラック部の一部を垂直方向に読み出すことによって出力される電気信号は、通常のOBクランプ期間とは異なる長さのOBクランプ期間によってクランプ処理されることを特徴とする。
【0033】
上記第8の発明によれば、通常のOBクランプ期間よりも長い間クランプ処理されることとなるので、水平ブランク期間より長い垂直ブランク期間においても、放電によるクランプレベルのずれを防止することが可能となる。
【0034】
第9の発明は、第6の発明において、第2のオプティカルブラック部は、映像信号には用いられない電気信号を出力し、
画素読み出し出力手段は、水平ブランク期間中に第2のオプティカルブラック部からの電気信号を読み出した後、有効画素および第1のオプティカルブラック部からの電気信号を読み出すことを特徴とする。
【0035】
上記第9の発明によれば、水平ブランク期間中に第2のオプティカルブラック部からの電気信号を読み出すので、後段の回路を従来と同様のものとすることができ、さらに、第2のオプティカルブラック部からの電気信号の読み出しの間に、Hシェーディングが終了していることとなるので、高輝度物体からの光、およびHシェーディングの影響による映像の乱れを防止する固体撮像装置を提供することが可能となる。
【0036】
第10の発明は、第6の発明において、有効画素部、第1のオプティカルブラック部および第2のオプティカルブラック部は、CMOSセンサからなることを特徴とする。
【0037】
第11の発明は、入射する撮像光を光電変換して出力するランダムアクセス可能な固体撮像素子からなる固体撮像装置であって、
入射する撮像光を電気信号に変換する有効画素部と、
有効画素部との間に間隔が空くように配置されており、暗電流レベルの基準となる電気信号を出力するオプティカルブラック部と、
オプティカルブラック部における画素部分を一定の余裕を持たせて覆い隠して、オプティカルブラック部を遮光するための遮光板と、
有効画素部およびオプティカルブラック部が出力する電気信号を読み出して、映像信号として出力する画素読み出し出力手段とを備える。
【0038】
上記第11の発明によれば、高輝度物体からの光が、乱反射によってオプティカルブラック部に入射するのを防止することができるので、高輝度物体からの光による画像の乱れを防止する固体撮像装置を提供することが可能となる。また、極めて簡単な構成となるので、実用上大変有効である。
【0039】
第12の発明は、第11の発明において、有効画素部およびオプティカルブラック部は、CMOSセンサからなることを特徴とする。
【0040】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る固体撮像装置10が適用される全体回路の構成を示すブロック図である。図1において、全体回路は、固体撮像装置10と、OBクランプ回路20と、タイミング発生回路30と、信号処理回路40とを備える。タイミング発生回路30は、クランプパルスをOBクランプ回路20に供給すると共に、制御信号を固体撮像装置10に供給する。固体撮像装置10は、CMOSセンサであって、タイミング発生回路30から出力される制御信号に基づいて、画素上の信号電荷を信号電圧に変換して読み出し、出力信号としてOBクランプ回路20に供給する。CMOSセンサは、ランダムアクセス可能な固体撮像素子である。
【0041】
OBクランプ回路20は、タイミング発生回路30から供給されるクランプパルスおよび固体撮像装置10から出力されるOBレベルに基づいて、固体撮像装置10からの出力信号の電圧レベルを調整し、信号処理回路40に入力する。信号処理回路40は、OBクランプ回路20からの信号に基づいて、ガンマ、ニー処理等を施す。
【0042】
図2は、図1におけるOBクランプ回路20の構成を示す回路図である。図2において、OBクランプ回路20は、スイッチ21と、目標値設定回路22と、第1のOPアンプ23と、コンデンサC1と、第2のOPアンプ24とを含む。固体撮像装置10の出力信号は、第2のOPアンプ24の+側に入力される。第2のOPアンプ24の出力信号は、信号処理回路40およびスイッチ21に供給される。
【0043】
スイッチ21は、タイミング発生回路30から入力されるクランプパルスに基づいて、クランプパルスがハイレベルの期間(OB期間に相当する期間)だけオン状態となる。コンデンサC1は、スイッチ21がオン状態のとき、固体撮像装置10出力のOB部相当の電荷を保持する。目標値設定回路22は、ボリュームやマイコンを介したD/Aコンバータであって、OBクランプレベルを調整するための黒レベルを示す目標値電圧を出力する。第1のOPアンプ23は、比較器であって、コンデンサC1に充電された電荷による電圧と目標値設定回路22が出力する目標値電圧とを比較して、その差を増幅し、第2のOPアンプ24の−側に供給する。
【0044】
すなわち、第1のOPアンプ23は、固体撮像装置10からの出力信号のOBレベルと、目標値設定回路22からの目標値電位とを比較し、OBレベルと目標値電圧との誤差を増幅したものを第2のOPアンプ24に供給する。第2のOPアンプ24は、減算回路であって、固体撮像装置10からの出力信号から第1のOPアンプ23からの出力信号を減算して、出力する。すなわち、第2のOPアンプ24は、固体撮像装置10からの出力信号の暗電流をキャンセルしつつ、OBレベルと目標値黒レベルとの誤差を抑圧するように動作する。なお、固体撮像装置10の出力信号のDC電位が大である場合、固体撮像装置10の出力信号をコンデンサを介して特定電位に接地した後、OBクランプ回路20は、OBクランプ動作をするようにしてもよい。
【0045】
図3は、図1における固体撮像装置10の構成を示す図である。図3において、固体撮像装置10は、有効画素11と、ダミー画素12と、OB部13と、セレクタ14と、水平スキャナ15と、アンプ16と、垂直スキャナ17とを含む。有効画素11は、入射する撮像光を信号電荷に変換し、その電荷を一定期間だけ画素上に蓄積する。OB部13は、有効画素51と同一の画素からなるが、撮像光が入射しないように遮光されている。
【0046】
ダミー画素12は、有効画素51と同一の画素からなり、その画素数は、Hシェーディング期間に相当するだけの画素数(たとえば、約20画素)である。なお、Hシェーディング期間に相当するだけの画素数よりも少ない構成にすることも可能であるが、この点については、後述する。ダミー画素12の信号電圧は、垂直スキャナ17、水平スキャナ15およびセレクタ14によって、水平ブランク期間内に読み出される。固体撮像装置10の後段に接続される回路(OBクランプ回路20や信号処理回路40)において、水平ブランク期間中の信号は、映像信号としては用いられない。したがって、水平ブランク期間中に読み出されるダミー画素12からの出力信号は、後段の回路において、映像信号としては用いられない。
【0047】
垂直スキャナ17は、タイミング発生回路30からの制御信号(垂直ラインを指定するパルス信号)に基づいて、選択すべき横1ラインの垂直選択線17aにハイパルスを出力するような論理回路の組み合わせで構成される。垂直スキャナ17は、タイミング発生回路30からの制御信号に基づいて、ダミー画素12、有効画素11およびOB部13の横1ライン分を選択する(当該横1ラインに対応する垂直選択線17aにハイパルスを出力する)。垂直スキャナ17によって横1ライン分選択されると、各画素に含まれるフローティング・ディフュージョン・アンプ(FDA)(図示せず)は、信号電荷を信号電圧に変換する。
【0048】
水平スキャナ15は、タイミング発生回路30からの制御信号(縦ラインを指定するパルス信号)に基づいて、選択すべき縦1ラインの水平選択線15aにハイパルスを出力するような論理回路の組み合わせで構成される。水平スキャナ15は、タイミング発生回路30からの制御信号に応じて、水平選択線15aにハイパルスを出力し、セレクタ14の動作を制御する。垂直スキャナ17による横1ライン分の選択の後、水平スキャナ15は、ダミー画素12、有効画素11およびOB部13の信号電圧を水平方向に順次選択するようにセレクタ14を制御する。
【0049】
セレクタ14は、水平スキャナ15からのハイパルスに応じて、オン状態となる各水平選択線15aに接続された水平転送スイッチMOSトランジスタで構成される。セレクタ14は、垂直選択線17aおよび水平選択線15aが共にハイパルスとなっている画素上の信号電圧を読み出し、アンプ16に入力する。アンプ16は、セレクタからの信号を低インピーダンス化し、信号極性を反転させて出力する。
【0050】
タイミング発生回路30は、水平ブランク期間中にダミー画素12を読み出し、その後、従来通り、有効画素11およびOB部13を読み出すような制御信号を垂直スキャナ17および水平スキャナ15に入力する。通常、水平ブランク期間には、固定パターンノイズの抑圧のための時間以外に、ある程度の余裕時間が設けられている。タイミング発生回路30は、その余裕時間の間に、ダミー画素12を読み出すような制御信号を垂直スキャナ17および水平スキャナ15に入力する。
【0051】
上記のように、タイミング発生回路30、水平スキャナ15、垂直スキャナ17およびセレクタ14によって、画素の読み出しが行われる。
【0052】
図4は、固体撮像装置10の出力およびクランプパルスを示す図である。以下、第1の実施形態に係る固体撮像装置10の動作について説明する。Hシェーディングの発生期間は予め調べておくことができる。したがって、先述したように、ダミー画素12は、Hシェーディングの発生期間に相当するだけの画素数を持っているものとする。
【0053】
水平スキャナ15は、タイミング発生回路30からの制御信号に基づいて、水平ブランク期間中に、横1列分のダミー画素12を順次読み出すよう、セレクタ14を制御する。セレクタ14は、水平スキャナ15の制御信号に従い、Hシェーディングが終了するまで、横1列分のダミー画素12を順次読み出す。その後、水平スキャナ15は、タイミング発生回路30からの制御信号に基づいて、従来通り、有効画素11およびOB部13を順次読み出すようセレクタ14を制御する。
【0054】
このように、第1の実施形態では、水平ブランク期間中にダミー画素12を読み出し、Hシェーディングを終了させる。その後は、従来と同様に、有効画素11およびOB部13からの電気信号を読み出すこととなる。したがって、Hシェーディングの影響による画像の乱れを防止する固体撮像装置を提供することが可能となる。
【0055】
また、水平ブランク期間中にダミー画素の読み出しが終了するので、固体撮像装置の後段に接続されるOBクランプ回路や信号処理回路を何ら変更する必要がない。したがって、Hシェーディングによる影響を補正するような特別の回路を必要としないので、回路の追加による電力増加等を回避することが可能となる。
【0056】
さらに、第1の実施形態のような構成は、極めて簡単であるので、実用上大変有効である。
【0057】
なお、上記実施形態では、一水平期間において、ダミー画素12の横1列を一回だけ読み出している間にHシェーディングを終了させる構成とするために、ダミー画素12が、Hシェーディング期間に相当するだけの画素数を有することとした。しかし、Hシェーディングが終了するまでダミー画素を複数回読み出すような制御信号をタイミング発生回路30が出力するようにして、ダミー画素の読み出しの間にHシェーディングを終了させるようにしてもよい。これにより、画素数の低減を図ることが可能となる。
【0058】
なお、製造上、端の画素におけるフォトダイオードの特性にバラツキが生じるので、通常のCMOSセンサには、有効画素の周辺端に余分な画素(無駄画素)が設けられている。ダミー画素として、この無駄画素を利用して、Hシェーディングが終了するまで、複数回このダミー画素を読み出すようにすれば、さらに画素数の低減を図ることが可能となる。
【0059】
(第2の実施形態)
図5は、本発明の第2の実施形態に係る固体撮像装置の構成を示す図である。固体撮像装置が適用される全体回路は、第1の実施形態の場合と同様であるので、図1を援用することとする。図5において、固体撮像装置は、有効画素11と、第1のOB部123と、第2のOB部122と、セレクタ124と、水平スキャナ125と、アンプ16と、垂直スキャナ17とを含む。図5において、第1の実施形態と同様の機能を有する部分については、同一の参照符号を付し、説明を省略することとする。
【0060】
第1のOB部123および第2のOB部122は、遮光されている。第2の実施形態の特徴は、第1のOB部123以外に、新たに第2のOB部を設けたことである。有効画素11と第2のOB部122との境界に高輝度物体18からの光が入射した場合、第2のOB部122には、図15(a)に示したように、乱反射によって光が入射する。しかし、第1のOB部123は高輝度物体18からの光の入射位置から離れた位置に配置されているため、第1のOB部123には、光がほとんど入射することはない。
【0061】
タイミング発生回路30は、有効画素11および第1のOB部123のみの出力信号を選択するような制御信号を出力する。セレクタ124は、水平スキャナ125からの制御信号に応じて、第2のOB部122からの信号が欠けた信号をアンプ16に供給する。
【0062】
図6は、第2の実施形態に係る固体撮像装置の出力およびクランプパルスを示す図である。セレクタ124は第2のOB部122の出力信号を欠くようにして出力信号をアンプ16に供給するので、図6におけるOB期間に示すように、固体撮像装置は、高輝度物体18からの光の影響を受けることのない映像信号を出力することとなる。なお、図6において、OB期間の直前の出力が高いレベルであるのは、高輝度物体18からの強い光が原因である。したがって、図6に示すように、従来通り、OBクランプ回路20は、OB期間のみクランプすればよい。
【0063】
このように、第2の実施形態では、二つのOB部を設けて、高輝度物体からの光の影響を受けている第2のOB部122からの信号電圧を出力せず、高輝度物体からの光の影響を受けない第1のOB部123からの信号電圧をOBレベルとして出力することとなるので、高輝度物体からの光によって映像が乱れることのない固体撮像装置を提供することが可能となる。また、第2の実施形態に係る固体撮像装置の構成は、極めて簡単であるので、実用上大変有効である。
【0064】
なお、上記実施形態において、タイミング発生回路30は、セレクタ124が第2のOB部122からの出力を選択しないような制御信号を水平スキャナ125に入力することとしたが、水平スキャナ125とセレクタ124と第2のOB部122とが物理的に切断されている構成であれば、タイミング発生回路30がこのような制御信号を出力しなくてもよい。すなわち、セレクタ124が第2のOB部122からの出力を選択しないのであれば、上記実施形態のような構成に限られるものではない。
【0065】
なお、上記実施形態では、高輝度物体からの光の影響をなくすために第2のOB部122からの出力を選択しないこととしたが、セレクタ124による読み出し順を、第2のOB部122、有効画素11、第1のOB部123の順にし、第2のOB部122の読み出しの間にHシェーディングを終了させるよう、タイミング発生回路30が制御信号を出力するようにしてもよい。図7は、第2のOB部122、有効画素11、第1のOB部123の順で読み出したときのアンプ16の出力を示す図である。
【0066】
この場合、タイミング発生回路30は、水平ブランク期間中に、光漏れが発生する第2のOB部122を読み出すような(必要であれば、Hシェーディングが終了するまで、複数回読み出すような)制御信号を出力する。光漏れ期間は水平ブランク期間に含まれているので、従来通り、信号処理回路40は、光漏れ期間を無視して、有効画素11からの信号のみを抜き出すように動作する。したがって、信号処理回路40は、新たに特別な処理を行わなくても、光漏れ期間を除外することとなる。このように、この読み出し順に従えば、有効画素11を読み出す時には、Hシェーディングが終了していることとなるので、高輝度物体からの光、およびHシェーディングの影響による映像の乱れを防止する固体撮像装置を提供することが可能となる。
【0067】
(第3の実施形態)
図8は、本発明の第3の実施形態に係る固体撮像装置の構成を示す図である。第3の実施形態においても、第2の実施形態と同様、図1を援用する。図8において、固体撮像装置は、有効画素11と、第1のOB部123と、第2のOB部122と、セレクタ134と、水平スキャナ135と、アンプ16と、第1の垂直スキャナ137と、第2の垂直スキャナ138とを含む。図8において、第1および第2の実施形態と同様の機能を有する部分については、同一の参照符号を付し、説明を省略する。
【0068】
第3の実施形態に係る固体撮像装置の特徴は、第1のOB部123を第2の垂直スキャナ138によって制御することである。第1の垂直スキャナ137は、タイミング発生回路30からの制御信号に基づいて、有効画素11および第1のOB部123のみを選択する。第2の垂直スキャナ138は、第1のOB部123上の画素のみに接続された垂直選択線138aにハイパルスを出力するような論理回路の組み合わせで構成される。第2の垂直スキャナ138は、タイミング発生回路30からの制御信号に基づいて、第1の垂直スキャナ137の動作とは別に、第1のOB部123における垂直A−A’方向の画素を選択する。
【0069】
図9は、第3の実施形態に係る固体撮像装置の出力信号およびクランプパルスを示す図である。以下、図8および図9を参照しながら、固体撮像装置の動作について説明する。
【0070】
第2の垂直スキャナ138は、タイミング発生回路30からの制御信号に応じて、第1のOB部123を、垂直A−A’方向に一水平期間分順次読み出すよう、セレクタ134を制御する。すなわち、第2の垂直スキャナ138は、タイミング発生回路30からの制御信号に応じて、垂直A−A’方向の一画素を選択し、その画素を読み出すようにセレクタ134を制御する。セレクタ134は、第2の垂直スキャナ138からの制御信号に応じて、垂直A−A’方向の画素を順次読み出し、アンプ16に供給する。これにより、図9に示すように、アンプ16は、垂直ブランク期間において、一水平期間分だけOBレベルを出力することとなる(一水平期間には、水平ブランク期間が含まれるので、実際は、OBレベルが出力されるのは、一水平期間の内、水平ブランク期間を除いた期間である)。
【0071】
通常、セレクタ134は、水平スキャナ135によって選択される画素を一画素毎に切り換えられることとなる。しかし、この垂直A−A’方向部分におけるセレクタ134の駆動に関しては、第2の垂直スキャナ138によって一画素毎に切り換えられることになる。水平スキャナ135およびセレクタ134は、垂直A−A’方向の一ライン分を読み出すまでは固定である。つまり、垂直A−A’方向部分の制御に関しては、垂直スキャナと水平スキャナが入れ替わったような動作をする。
【0072】
垂直ブランク期間経過後における固体撮像装置の動作は、第2の実施形態の場合と同様である。すなわち、タイミング発生回路30からの制御信号に基づいて、水平スキャナ135は、有効ライン期間において、セレクタ134が、一水平方向ずつ、有効画素11および第1のOB部123の残りの画素を選択し、アンプ16に供給するように制御する。
【0073】
このように、第3の実施形態に係る固体撮像装置は、垂直ブランク期間中、一水平期間相当分のOBレベルを出力する。この場合、図9に示すように、タイミング発生回路30が出力するクランプパルスは、垂直ブランク期間中において、通常のクランプパルスよりも長い間隔のクランプパルスとなる。このクランプパルスに基づいて、OBクランプ回路20は、垂直ブランク期間中でもクランプ処理を行う。先述したように、垂直ブランク期間中は、OBクランプが実施されないため、コンデンサの放電等によって、クランプレベルがずれる場合が多い。また、特開平4−301982号公報のような長時間露光を実施しても、OBクランプレベルは大きくずれる場合がある。
【0074】
ところが、第3の実施形態に係る固体撮像装置は、垂直ブランク期間中もOBレベルを出力することとなるので、OBクランプ回路で垂直ブランク期間中もクランプ処理を行うことができ、漏電等の原因によって生じるコンデンサの放電等によって、垂直ブランク期間中にOBクランプレベルがずれてしまうという問題が回避できる。したがって、垂直ブランク期間のクランプレベルのずれ、および高輝度物体からの光による映像破錠を防止する固体撮像装置を提供することが可能となる。
【0075】
また、第3の実施形態では、第2の実施形態と同様に第2のOB部122を設けているので、高輝度物体からの光のOB部への侵入による問題も解消される。
【0076】
また、第3の実施形態では、通常のOBクランプ期間よりも長い間クランプ処理されることとなるので、水平ブランク期間より長い垂直ブランク期間においても、放電によるクランプレベルのずれを防止することが可能となる。
【0077】
なお、垂直A−A’方向の画素数が一水平期間分に満たない場合、垂直ブランク期間中のOBクランプパルスを短くすればよい。また、第2の垂直スキャナ138が、垂直A−A’方向について複数回読み出すような制御信号をタイミング発生回路30が出力するようにしてもよい。
【0078】
なお、第3の実施形態では、垂直ブランク期間中に、第1のOB部123の信号の一部を読み出してしまうため、第2の実施形態の場合よりも第1のOB部123の画素数を多くする必要がある。
【0079】
(第4の実施形態)
図10は、第4の実施形態に係る固体撮像装置の構成を示す図である。図10(a)は、第4の実施形態に固体撮像装置の構成の概念図であり、図10(b)は、半導体チップ140上に配置される有効画素11およびOB部143の断面拡大模式図である。なお、図10(a)は、構成の概念図であるので、図10(b)の断面拡大図とは、配置が若干異なっている。特に、遮光板149の物理的な配置に関しては、図10(b)の方が正しい。図10において、第1の実施形態と同様の部分については、同一の参照符号を付し、説明を省略する。
【0080】
図10において、固体撮像装置は、有効画素11と、OB部143と、セレクタ144と、水平スキャナ145と、アンプ16と、第1の垂直スキャナ147と、第2の垂直スキャナ148と、遮光板149とを含む。
【0081】
第1の垂直スキャナ147は、タイミング発生回路30からの制御信号に応じて、有効画素11を横一ライン分選択する。第2の垂直スキャナ148は、タイミング発生回路30からの制御信号に応じて、OB部143を横一ライン分選択する。OB部143は、有効画素11からdだけ離れた位置に形成されている。さらに、図10(b)に示すように、遮光板149は、OB部143よりも大きく、一定の余裕を持たせて、OB部143を覆い隠す。
【0082】
水平スキャナ145は、タイミング発生回路30からの制御信号に基づいて、セレクタ144に制御信号を入力する。セレクタ144は、水平スキャナ145からの制御信号に応じて、有効画素11およびOB部143からの出力信号を水平方向に切り換えながらアンプ16へ入力する。
【0083】
このように、第4の実施形態に係る固体撮像装置では、有効画素11と同一画素からなるOB部143が遮光板149で覆い隠され、乱反射による影響を受けない位置にOB部143が配置されている。OB部143と有効画素11とは画素としては同じものであるので、OB部143および有効画素11は、暗電流量に関しても同じ値を示すこととなる。また、OB部143を有効画素11から離すことによって、何らかの問題が生じることもない。したがって、遮光板149によって高輝度物体からの光が完全にカットされ、かつ乱反射による影響を受けることを防止することが可能となるので、高輝度光の入射があっても画像が乱れることのない固体撮像装置を提供することが可能となる。また、第4の実施形態に係る固体撮像装置の構成は、極めて簡単であるので、実用上大変有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係る固体撮像装置10が適用される全体回路の構成を示すブロック図である。
【図2】図1におけるOBクランプ回路20の構成を示す回路図である。
【図3】図1における固体撮像装置10の構成を示す図である。
【図4】第1の実施形態に係る固体撮像装置10の出力およびクランプパルスを示す図である。
【図5】本発明の第2の実施形態に係る固体撮像装置の構成を示す図である。
【図6】第2の実施形態に係る固体撮像装置の出力およびクランプパルスを示す図である。
【図7】第2のOB部122、有効画素11、第1のOB部123の順で読み出したときのアンプ16の出力を示す図である。
【図8】本発明の第3の実施形態に係る固体撮像装置の構成を示す図である。
【図9】第3の実施形態に係る固体撮像装置の出力信号およびクランプパルスを示す図である。
【図10】第4の実施形態に係る固体撮像装置の構成を示す図である。
【図11】CMOSセンサによる従来の固体撮像装置の構成を示す図である。
【図12】従来の固体撮像装置の動作を示すタイミングチャートである。
【図13】水平ブランク後の信号読み出し時のHシェーディングの問題を説明するための図である。
【図14】高輝度物体撮像時の問題を説明するための図である。
【図15】垂直動作時の問題を説明するための図である。
【符号の説明】
10 固体撮像装置
20 OBクランプ回路
30 タイミング発生回路
40 信号処理回路
11 有効画素
12 ダミー画素
13,143 OB部
123 第1のOB部
122 第2のOB部
14,124,134,144 セレクタ
15,125,135,145 水平スキャナ
16 アンプ
17 垂直スキャナ
137,147 第1の垂直スキャナ
138,148 第2の垂直スキャナ
140 半導体チップ
149 遮光板
21 スイッチ
22 目標値設定回路
23 第1のOPアンプ
24 第2のOPアンプ
C1 コンデンサ

Claims (12)

  1. 入射する撮像光を光電変換して出力するランダムアクセス可能な固体撮像素子からなる固体撮像装置であって、
    入射する撮像光を電気信号に変換する有効画素部と、
    光が入射しないように遮蔽されおり、暗電流レベルの基準となる電気信号を出力するオプティカルブラック部と、
    映像信号としては用いられない電気信号を出力するダミー画素部と、
    前記有効画素部、前記オプティカルブラック部および前記ダミー画素部が出力する電気信号を読み出して出力する画素読み出し出力手段とを備え、
    前記画素読み出し出力手段は、水平ブランク期間中に前記ダミー画素部からの電気信号を読み出した後、前記有効画素および前記オプティカルブラック部からの電気信号を読み出すことを特徴とする、固体撮像装置。
  2. 前記画素読み出し出力手段は、Hシェーディングが終了するまで前記ダミー画素部からの電気信号を複数回読み出すことを特徴とする、請求項1に記載の固体撮像装置。
  3. 前記ダミー画素部は、前記固体撮像素子に設けられている無駄画素であることを特徴とする、請求項2に記載の固体撮像装置。
  4. 前記ダミー画素部は、Hシェーディング期間に相当するだけの画素数を有することを特徴とする、請求項1に記載の固体撮像装置。
  5. 前記有効画素部、前記オプティカルブラック部および前記ダミー画素部は、CMOSセンサからなることを特徴とする、請求項1に記載の固体撮像装置。
  6. 入射する撮像光を光電変換して出力するランダムアクセス可能な固体撮像素子からなる固体撮像装置であって、
    入射する撮像光を電気信号に変換する有効画素部と、
    光が入射しないように遮蔽されおり、暗電流レベルの基準となる電気信号を出力する第1のオプティカルブラック部と、
    前記有効画素部と前記第1のオプティカルブラック部との間に配置され、かつ光が入射しないように遮蔽されている第2のオプティカルブラック部と、
    前記有効画素部および前記第1のオプティカルブラック部が出力する電気信号を読み出して、映像信号として出力する画素読み出し出力手段とを備える、固体撮像装置。
  7. 前記画素読み出し出力手段は、垂直ブランク期間中に、前記第1のオプティカルブラック部の一部を垂直方向に読み出すことを特徴とする、請求項6に記載の固体撮像装置。
  8. 前記第1のオプティカルブラック部の一部を垂直方向に読み出すことによって出力される電気信号は、通常のOBクランプ期間とは異なる長さのOBクランプ期間によってクランプ処理されることを特徴とする、請求項7に記載の固体撮像装置。
  9. 前記第2のオプティカルブラック部は、映像信号には用いられない電気信号を出力し、
    前記画素読み出し出力手段は、水平ブランク期間中に前記第2のオプティカルブラック部からの電気信号を読み出した後、前記有効画素および前記第1のオプティカルブラック部からの電気信号を読み出すことを特徴とする、請求項6に記載の固体撮像装置。
  10. 前記有効画素部、前記第1のオプティカルブラック部および前記前記第2のオプティカルブラック部は、CMOSセンサからなることを特徴とする、請求項6に記載の固体撮像装置。
  11. 入射する撮像光を光電変換して出力するランダムアクセス可能な固体撮像素子からなる固体撮像装置であって、
    入射する撮像光を電気信号に変換する有効画素部と、
    前記有効画素部との間に間隔が空くように配置されており、暗電流レベルの基準となる電気信号を出力するオプティカルブラック部と、
    前記オプティカルブラック部における画素部分を一定の余裕を持たせて覆い隠して、前記オプティカルブラック部を遮光するための遮光板と、
    前記有効画素部および前記オプティカルブラック部が出力する電気信号を読み出して、映像信号として出力する画素読み出し出力手段とを備える、固体撮像装置。
  12. 前記有効画素部およびオプティカルブラック部は、CMOSセンサからなることを特徴とする、請求項11に記載の固体撮像装置。
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