JP2004109564A - 光ファイバアレイ - Google Patents

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Tomoo Namiki
並木 智雄
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Miyota KK
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Miyota KK
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Abstract

【課題】光テープファイバ芯線の剥離を防止した光ファイバアレイを提供する。
【解決手段】少なくとも、光テープファイバ芯線の端末において被覆を除去した光ファイバと、該光ファイバをアレイ状に収容する複数のV溝を有するV溝部と該V溝部と段差を有し光テープファイバ芯線の被覆部を載置する搭載部を有するV溝基板と、該V溝部に収容された前記光ファイバを該V溝部に押しつけて接着剤により該光ファイバを固定する蓋部材と、前記V溝部より所定の間隔をもって前記光テープファイバ芯線の被覆部を跨ぐようにして位置決めする固定部材とを具備する光ファイバアレイとする。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は光ファイバアレイに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図4は従来の光ファイバアレイの製造方法を示す図で、(a)は正面図、(b)は側面図である。V溝基板10、V溝部10a、搭載部10b、光テープファイバ芯線5、被覆を除去した光ファイバ5a、蓋部材11、V溝部接着剤12、搭載部接着剤13、光テープファイバ芯線被覆部5b、段差14、V溝15である。
【0003】
従来の光ファイバアレイはV溝15を有するV溝部10aと段差14を介してV溝部10aと一体化されている搭載部10bを有するV溝基板10と、V溝部10aに配置された光ファイバ5aを押しつけ固定する蓋部材11より構成される。
【0004】
光ファイバアレイの組立方法を説明する。光テープファイバ芯線5の被覆部を除去した光ファイバ5aをV溝部10aにアレイ状に配置する。その後蓋部材11をV溝部10aに被せ、V溝部接着剤12を隙間から流し込み接着固定する。また光テープファイバ芯線5の被覆部5bが搭載される搭載部10bにも搭載部接着剤13が塗布され搭載部10bと光テープファイバ芯線5の被覆部5bが接着固定される。V溝部接着剤12は紫外線硬化型又は熱硬化型あるいは紫外線硬化と熱硬化を併用したエポキシ系のものが用いられる。また、光テープファイバ芯線5の被覆部5bを固定する搭載部接着剤13は光テープファイバ芯線5に生じる応力を吸収させるため、V溝部10aで使うV溝部接着剤12よりも軟らかい材質のものが用いられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように接着固定されたV溝基板10の搭載部10bは光テープファイバ芯線5に生じる応力を吸収させるため柔らかい材質の搭載部接着剤13を用いる。その為、光テープファイバ芯線5の被覆部5bと搭載部接着剤13との密着性が弱く光テープファイバ芯線5を引き剥がす方向の接着強度が小さい。よって光テープファイバ芯線5に外力が加わると搭載部接着剤13と光テープファイバ芯線5の被覆部5bとの間に剥離が生じることがある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
少なくとも、光テープファイバ芯線の端末において被覆を除去した光ファイバと、該光ファイバをアレイ状に収容する複数のV溝を有するV溝部と該V溝部と段差を有し光テープファイバ芯線の被覆部を載置する搭載部を有するV溝基板と、該V溝部に収容された前記光ファイバを該V溝部に押しつけて接着剤により該光ファイバを固定する蓋部材と、前記V溝部より所定の間隔をもって前記光テープファイバ芯線の被覆部を跨ぐようにして位置決めする固定部材とを具備する光ファイバアレイとする。
【0007】
前記固定部材は前記搭載部の中間部に載置され、前記V溝部と前記固定部材間には硬度40以下の接着剤を塗布し、前記固定部材の反対側には硬度85以上の接着剤を塗布する構成の光ファイバアレイとする。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施形態を図1から図3において説明する。図1は本発明の光ファイバアレイを示す分解図である。図2は本発明の光ファイバアレイを示す斜視図である。図3は本発明の光ファイバアレイを示す側面図である。
【0009】
本発明の光ファイバアレイについて図1を参照して説明する。
複数の平行なV溝2aが形成されたV溝部2に光テープファイバ芯線5の被覆部を除去した光ファイバ5aをアレイ状に整列配置する。次に蓋部材4をV溝基板1の上から覆い一定の加圧をしながら光ファイバ5aを押さえる。この時、V溝部2の延長上にある搭載部3には段差3aが形成されており、その深さは光テープファイバ芯線5の被覆部5bと被覆を除去した外径寸法の差により光ファイバ5aをV溝基板1上に置いたとき光軸が曲がることのないようにV溝部2の高さより低くなっている。次にV溝部2の延長上にある搭載部3にV溝部2の端部から1〜2mmの位置に、凹部6aを有する固定部材6を光テープファイバ芯線5の被覆部5bの上方へ跨ぐように配置し接着固定する。尚、固定部材6はV溝基板1と同じ材質が好ましい。
【0010】
次にV溝基板1と光ファイバ5aの隙間には図3に示すように紫外線硬化接着剤8を浸透させる。更に光テープファイバ芯線5の被覆部5bを搭載している搭載部3に紫外線硬化接着剤9を塗布する。この時、V溝部2の端部と固定部材6の間には軟質の紫外線硬化接着剤9aを用いるのが好ましい。これはV溝基板1が温度変化等により膨張収縮しても軟質の接着剤であれば光テープファイバ芯線5に生じる応力集中を緩和させ光ファイバ5aの断線等の防止ができるためである。温度サイクル試験を実施し実験したところ硬度40(JIS−K−6301)以下の軟質接着剤が好ましい。更に固定部材6を境に軟質の紫外線硬化接着剤9aを塗布した側とは反対側に硬質の紫外線硬化接着剤9bを塗布する。この理由は軟質の接着剤だけでは光テープファイバ芯線5の被覆部5bと接着剤の密着性が弱く、被覆部5bと接着剤の間で剥離が発生する事があるからである。それを防止するために硬質の接着剤を塗布する。光テープファイバ芯線5の引っ張り強度実験では硬度85(JIS−K−6301)の硬質接着剤を用いると、約500gf以上の引っ張り強度に耐えられ、剥離等の問題が生じないことを確認できた。従って硬質接着剤には硬度85以上のものを用いるのが好ましい。
【0011】
また、V溝部2の端部と固定部材6の間の軟質紫外線硬化接着剤9aは塗布せず、硬質の紫外線硬化接着剤9bを塗布するだけでもよい。
【0012】
紫外線硬化接着剤9に紫外線を照射して硬化させることにより、光テープファイバ芯線5とV溝基板1が固定される。その後、光ファイバアレイ先端を研磨して完成となる。
【0013】
【発明の効果】
以上、本発明によれば次のような効果を発揮する。
【0014】
光テープファイバ芯線の被覆部を搭載する搭載部に光テープファイバ芯線を跨ぐように固定部材を設けたことにより、光テープファイバ芯線とV溝基板の接着固定が強固になる。
【0015】
固定部材を設けたことにより、接着剤の使い分けができるようになり、軟質接着剤を確実に光ファイバの根本付近に塗布することができる。これにより光ファイバへの応力集中を防ぐことができる。更に硬質接着剤を光ファイバ被覆部に塗布することができるので、被覆部と接着剤の密着性が向上する。また、固定部材が光テープファイバ芯線の被覆部とV溝基板搭載部とを固定する役目も果たすため光ファイバに外力が加わっても剥離を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光ファイバアレイを示す分解図。
【図2】本発明の光ファイバアレイを示す斜視図。
【図3】本発明の光ファイバアレイを示す側面図。
【図4】従来の光ファイバアレイの製造方法を示す図で、(a)は正面図、(b)は側面図。
【符号の説明】
1  V溝基板
2  V溝部
2a V溝
3  搭載部
3a 段差
4  蓋部材
5  光テープファイバ芯線
5a 光ファイバ
5b 被覆部
6  固定部材
6a 凹部
8  紫外線硬化接着剤
9  紫外線硬化接着剤
9a 軟質の紫外線硬化接着剤
9b 硬質の紫外線硬化接着剤
10  V溝基板
10a V溝部
10b 搭載部
11  蓋部材
12  V溝部接着剤
13  搭載部接着剤
14  段差部
15  V溝

Claims (2)

  1. 少なくとも、光テープファイバ芯線の端末において被覆を除去した光ファイバと、該光ファイバをアレイ状に収容する複数のV溝を有するV溝部と該V溝部と段差を有し光テープファイバ芯線の被覆部を載置する搭載部を有するV溝基板と、該V溝部に収容された前記光ファイバを該V溝部に押しつけて接着剤により該光ファイバを固定する蓋部材と、前記V溝部より所定の間隔をもって前記光テープファイバ芯線の被覆部を跨ぐようにして位置決めする固定部材とを具備することを特徴とする光ファイバアレイ。
  2. 前記固定部材は前記搭載部の中間部に載置され、前記V溝部と前記固定部材間には硬度40以下の接着剤を塗布し、前記固定部材の反対側には硬度85以上の接着剤を塗布することを特徴とする請求項1記載の光ファイバアレイ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007310208A (ja) * 2006-05-19 2007-11-29 Fujikura Ltd 光ファイバアレイ及びその製造方法
CN108562978A (zh) * 2018-07-02 2018-09-21 苏州山河宇通光电科技有限公司 一种高稳定性光纤阵列组件

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