JP2004109350A - データリスト作成システム、データ実行処理システム、サーバ、リスト作成端末、及びデータ実行処理端末 - Google Patents

データリスト作成システム、データ実行処理システム、サーバ、リスト作成端末、及びデータ実行処理端末 Download PDF

Info

Publication number
JP2004109350A
JP2004109350A JP2002270227A JP2002270227A JP2004109350A JP 2004109350 A JP2004109350 A JP 2004109350A JP 2002270227 A JP2002270227 A JP 2002270227A JP 2002270227 A JP2002270227 A JP 2002270227A JP 2004109350 A JP2004109350 A JP 2004109350A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
list
server
terminal
user
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002270227A
Other languages
English (en)
Inventor
Koyo Ikeda
池田 幸洋
Yasuhisa Fujiwara
藤原 靖久
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2002270227A priority Critical patent/JP2004109350A/ja
Publication of JP2004109350A publication Critical patent/JP2004109350A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Information Retrieval, Db Structures And Fs Structures Therefor (AREA)
  • Reverberation, Karaoke And Other Acoustics (AREA)

Abstract

【課題】本発明は、データリスト作成システム、データ実行処理システム、サーバ、リスト作成端末、及びデータ実行処理端末に関し、データベース内のデータの実行処理を適切に行うことを目的とする。
【解決手段】データベース内の曲データを提供するサーバ22と、サーバ22から提供を受けた曲データのカラオケ再生を行う車載端末20と、を設ける。車載端末20や携帯電話等において所定の操作を行うことにより、サーバ22内にその利用者がカラオケを行う頻度の高い好みの曲名がリスト化された利用者ごとの「お気に入りリスト」を保存させる。そして、車載端末20においてカラオケ再生を行う曲を指定する際にサーバ22から「お気に入りリスト」を取り込み、一曲を指定してその曲データをサーバ22からダウンロードし、カラオケ再生を行う。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、データリスト作成システム、データ実行処理システム、サーバ、リスト作成端末、及びデータ実行処理端末に係り、特に、例えば通信カラオケ等のデータベース内のデータを端末において実行処理させるうえで好適なデータリスト作成システム、データ実行処理システム、サーバ、リスト作成端末、及びデータ実行処理端末に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、配信センタから端末へ曲データをダウンロードし、その曲データを端末において再生処理するオーディオシステムが知られている(例えば、特許文献1参照)。このシステムにおいて、利用者は、まず、配信センタに選曲リストを作成するべく例えば歌手名や演奏者名,曲名に含まれる文字列を端末において入力する。配信センタは、端末から選曲リストの作成要求がなされた場合、複数のデータを有する所定のデータベース内において端末からの入力文字列に従って検索を行い、その検索結果を選曲リストとして端末に返送する。利用者は、端末に返送された選曲リストから受信を希望する曲データを指定する。そして、配信センタは、選曲リストのうちから指定された曲データをその端末に向けて配信する。従って、上記従来のシステムによれば、端末利用者の要求に応じた曲データを端末において再生演奏することが可能となる。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−265359号公報。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のシステムにおいて、選曲リストは、利用者の要求する検索条件に合致するものではあるが、配信センタの検索したものである。このため、かかるシステムにおいて、選曲リスト内の曲データのすべてが利用者の希望するものであることは極めて少なく、利用者にとって有効な選曲リストが作成されているものとは言い難い。また、特に端末が車載端末である場合には、車両の走行中に端末の操作を行うことは禁止されるので、曲データの配信ごとに利用者による操作を要するものとすると、曲データの配信が適切に行われない事態が生じ得る。
【0005】
本発明は、上述の点に鑑みてなされたものであり、データベース内のデータの実行処理を適切に行うことが可能なデータリスト作成システム、データ実行処理システム、サーバ、リスト作成端末、及びデータ実行処理端末を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的は、請求項1に記載する如く、複数のデータを有するデータベース内において所定の検索を行う検索手段と、前記データベース内のデータおよび前記検索手段の検索結果を提供する提供手段と、を有するサーバと、
前記サーバと通信可能な、前記提供手段により提供された前記検索手段の検索結果に基づいた利用者による操作により前記サーバに保存すべきデータリストを作成するデータリスト作成手段を有するリスト作成端末と、
を備えるデータリスト作成システムにより達成される。
【0007】
また、上記の目的は、請求項12に記載する如く、複数のデータを有するデータベース内において所定の検索を行う検索手段と、
前記データベース内のデータおよび前記検索手段の検索結果を提供する提供手段と、
リスト作成端末において前記提供手段により提供された前記検索手段の検索結果に基づいた利用者による操作が行われることにより該利用者ごとのデータリストを作成・保存するリスト保存手段と、
を有するサーバにより達成される。
【0008】
更に、上記の目的は、請求項13に記載する如く、利用者による操作により、通信接続するサーバに保存すべきデータリストを作成するデータリスト作成手段を有するリスト作成端末により達成される。
【0009】
請求項1、12、及び13記載の発明において、サーバには、利用者による操作により作成されたデータリストが保存される。この場合、データリスト内のデータはすべて利用者の希望するものであるため、このデータリストから配信を希望するデータを指定できれば、利用者にとってより効果的であり便宜である。従って、本発明によれば、利用者が配信希望のデータを指定する際により効果的なデータがリスト化されたデータリストをサーバから提供させることができる。
【0010】
この場合、請求項2に記載する如く、請求項1記載のデータリスト作成システムにおいて、前記データリスト作成手段は、前記検索手段の検索結果のうちから前記サーバに保存すべきデータリストの各データを抽出する抽出手段を備えることとしてもよい。
【0011】
また、請求項14に記載する如く、請求項13記載のリスト作成端末において、前記データリスト作成手段は、前記サーバが行った複数のデータを有するデータベース内における所定の検索による検索結果のうちから該サーバに保存すべきデータリストの各データを抽出する抽出手段を備えることとしてもよい。
【0012】
尚、請求項3に記載する如く、請求項1又は2記載のデータリスト作成システムにおいて、前記データリスト作成手段は、前記サーバに保存されたデータリストから指定されたデータを削除する指定データ削除手段を備えることとすれば、サーバのデータリストから不要なデータを取り除くことができる。
【0013】
また、請求項15に記載する如く、請求項13又は14記載のリスト作成端末において、前記データリスト作成手段は、前記サーバに保存されたデータリストから指定されたデータを削除する指定データ削除手段を備えることとすれば、サーバのデータリストから不要なデータを取り除くことができる。
【0014】
尚、請求項4に記載する如く、請求項1乃至3の何れか一項記載のデータリスト作成システムにおいて、前記リスト作成端末は、また、前記検索手段の検索結果と共に、前記データリストに最大登録される最大登録数および現在登録されている登録数を表示する表示手段を有することとすれば、現時点で登録可能な残りのデータ数を利用者が認識することができるので、配信頻度の低いデータをサーバのデータリストに加えるのを防止することができる。
【0015】
また、請求項16に記載する如く、請求項13乃至15の何れか一項記載のリスト作成端末において、前記サーバに保存されたデータリストと共に、該データリストに最大登録される最大登録数および現在登録されている登録数を表示する表示手段を有することとすれば、現時点で登録可能な残りのデータ数を利用者が認識することができるので、配信頻度の低いデータをデータリストに加えるのを防止することができる。
【0016】
これらの場合、請求項5に記載する如く、請求項1乃至4の何れか一項記載のデータリスト作成システムにおいて、前記リスト作成端末は、また、前記サーバに保存されたデータリストを取り込むリスト取込手段と、前記リスト取込手段により取り込まれたデータリスト内のデータのうちから利用者により指定されたデータを前記サーバから取得するダウンロード手段と、前記ダウンロード手段により取得されたデータを実行処理する実行手段と、を有することとすれば、利用者にとって効果的なデータがリスト化されたデータリストをリスト作成端末に取得させることができ、実行処理すべきデータを利用者に適切に指定させることができる。
【0017】
また、請求項6に記載する如く、請求項1乃至4の何れか一項記載のデータリスト作成システムを用いて前記サーバに保存されたデータリストを取り込むリスト取込手段と、前記リスト取込手段により取り込まれたデータリスト内のデータのうちから利用者により指定されたデータを前記サーバから取得するダウンロード手段と、前記ダウンロード手段により取得されたデータを実行処理する実行手段と、を有するデータ実行処理端末を備えるデータ実行処理システムによれば、利用者にとって効果的なデータがリスト化されたデータリストをデータ実行処理端末に取得させることができ、実行処理すべきデータを利用者に適切に指定させることができる。
【0018】
更に、請求項17に記載する如く、サーバに保存された所定のデータリストを取り込むリスト取込手段と、
前記リスト取込手段により取り込まれたデータリスト内のデータのうちから利用者により指定されたデータを前記サーバから取得するダウンロード手段と、
前記ダウンロード手段により取得されたデータを実行処理する実行手段と、
を備えるデータ実行処理端末によれば、利用者にとって効果的なデータがリスト化されたデータリストを取得することができ、実行処理すべきデータを利用者に適切に指定させることができる。
【0019】
上記の目的は、請求項7に記載する如く、複数のデータを有するデータベース内のデータを提供する提供手段を有するサーバと、
前記サーバと通信可能な、利用者による操作により前記サーバに保存すべきデータリストを作成するデータリスト作成手段を有するリスト作成端末と、
を備えるデータリスト作成システムにより達成される。
【0020】
また、上記の目的は、請求項18に記載する如く、複数のデータを有するデータベース内のデータを提供する提供手段と、
リスト作成端末において利用者による操作が行われることにより該利用者ごとのデータリストを作成・保存するリスト保存手段と、
を有するサーバにより達成される。
【0021】
請求項7及び18記載の発明において、サーバには、リスト作成端末における利用者による操作により作成されたデータリストが保存される。この場合、データリスト内のデータはすべて利用者の希望するものであるため、このデータリスト内の何れのデータを配信しても、利用者にとってより効果的であり便宜である。従って、本発明によれば、利用者にとって効果的なデータがリスト化されたデータリスト内のデータをサーバから提供させることができる。
【0022】
この場合、請求項8に記載する如く、請求項7記載のデータリスト作成システムにおいて、前記リスト作成端末は、車両に搭載され、車両走行中は前記データリスト作成手段による前記データリストの作成が規制される車載端末であると共に、前記サーバと通信可能な、車両走行中にも車両に搭乗する利用者による操作により前記サーバに保存すべきデータリストを作成可能なデータリスト作成手段を有する携帯端末を備えることとすれば、車両走行中には車載端末を用いてデータリストの作成やデータの追加,削除等を行うことはできない一方、利用者の携帯端末を用いてデータリストの作成等を行うことができる。
【0023】
また、請求項9に記載する如く、請求項7又は8記載のデータリスト作成システムを用いて前記サーバに保存されたデータリスト内のデータを利用者による操作により所定の順序で取得するダウンロード手段と、前記ダウンロード手段により取得されたデータを実行処理する実行手段と、を有するデータ実行処理端末を備えるデータ実行処理システムによれば、利用者にとって効果的なデータがリスト化されたデータリスト内のデータを所定の順序でデータ実行処理端末に取得させることができ、複数のデータの実行処理を行わせることができる。
【0024】
更に、請求項19に記載する如く、サーバに保存された所定のデータリスト内のデータを利用者による操作により所定の順序で取得するダウンロード手段と、
前記ダウンロード手段により取得されたデータを実行処理する実行手段と、
を有するデータ実行処理端末によれば、利用者にとって効果的なデータがリスト化されたデータリスト内のデータを所定の順序で取得することができ、複数のデータの実行処理を行うことができる。
【0025】
尚、この場合、請求項10に記載する如く、請求項9記載のデータ実行処理システムにおいて、前記ダウンロード手段は、前記実行手段による一のデータの実行処理が終了した後、自動的に前記データリスト内の次のデータを取得することとすれば、データ取得ごとに利用者による操作を要することなく複数のデータの実行処理を行うことができる。
【0026】
また、請求項20に記載する如く、請求項19記載のデータ実行処理端末において、前記ダウンロード手段は、前記実行手段による一のデータの実行処理が終了した後、自動的に前記データリスト内の次のデータを取得することとすれば、データ取得ごとに利用者による操作を要することなく複数のデータの実行処理を行うことができる。
【0027】
上記の目的は、請求項11に記載する如く、請求項1乃至4の何れか一項記載のデータリスト作成システムを用いて前記サーバに保存されたデータリスト、及び、請求項7又は8記載のデータリスト作成システムを用いて前記サーバに保存されたデータリストの何れか一方を利用者に選択させる選択手段と、前記選択手段により選択されたデータリスト内のデータを取得するダウンロード手段と、前記ダウンロード手段により取得されたデータを実行処理する実行手段と、を有するデータ実行処理端末を備えるデータ実行処理システムにより達成される。
【0028】
また、上記の目的は、請求項21に記載する如く、サーバに保存された互いに内容の異なる複数のデータリストの何れかを利用者に選択させる選択手段と、
前記選択手段により選択されたデータリスト内のデータを取得するダウンロード手段と、
前記ダウンロード手段により取得されたデータを実行処理する実行手段と、
を有するデータ実行処理端末により達成される。
【0029】
請求項11及び21記載の発明において、データ実行処理端末は、データを取得すべく、サーバに保存された互いに内容の異なる複数のデータリストの何れかを利用者に選択させると共に、その選択されたデータリスト内から取得されたデータを実行処理する。かかる構成においては、データ選択の自由度を高めることができ、データ実行処理端末におけるデータの実行処理を適切に行わせることができる。
【0030】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の一実施例であるシステムの全体構成図を示す。尚、図1には、本実施例のシステムの、後述するカラオケモード時における構成図を示す。図1に示す如く、本実施例のシステムは、車両に搭載される情報端末(以下、単に車載端末と称す)20と、車載端末20に情報を提供するサービス提供用サーバ(以下、単にサーバと称す)22と、を備えている。車載端末20は、携帯電話や自動車電話等からなる通信部24を有し、通信部24を用いて無線通信回線を介してサーバ22と通信可能に構成されている。
【0031】
本実施例のシステムは、車室内において搭乗者にカラオケを行わせ或いはBGMを流すべく、サーバ22と車載端末20との間で曲データの授受のための通信を行う車両用楽曲配信システムである。サーバ22は、多数の曲データが格納されたデータベースを有している。曲データは、曲名,歌手名,作曲家名,演奏情報,歌詞情報等により構成されている。また、曲データにはそれぞれ、固有の識別番号(例えば5桁等)が付されている。
【0032】
車載端末20は、車両搭乗者に操作される操作入力部と車両搭乗者に対して視認可能な表示部とを一体にしたタッチディスプレイ26を有している。タッチディスプレイ26には、後に詳述する如く、曲データ取得時はサーバ22の曲データを取得するための入力部が現れ、また、カラオケ再生時はその歌詞および映像情報と共に入力部が現れる。車載端末20は、また、一曲分の曲データを一時記憶するRAMと、カラオケ用のマイクと、車室内に向けて曲の演奏を行うと共にマイクに入力された音声を出力するスピーカと、を有している。
【0033】
また、サーバ22は、車載端末20以外に、携帯電話やパソコン,PDA等の携帯端末,コンビニエンスストア等に設置されたKIOSK端末等と通信回線を介して通信可能である。サーバ22は、回線接続する端末に、データベースに格納された曲データのうちすべて又はその一部のデータについて提供し得る。パソコンやPDA,KIOSK端末は、メモリカードスロットを有し、メモリカードスロットに挿入されたSD(Secure Digital)カードに、サーバ22のデータベースに格納された曲データのうち曲名,歌手名,作曲家名,ジャンル名,固有識別番号(以下、これらのデータを曲識別データと称す)を書き込むことが可能となっている。SDカードは、例えば3000曲分の曲識別データを書込可能に構成されている。車載端末20は、メモリカードスロット28を有している。車載端末20は、メモリカードスロット28に挿入されたSDカードに書き込まれた曲識別データから後述の規則に従って検索し、その検索結果から選曲・指定された曲をサーバ22から取得し得る。
【0034】
次に、図2乃至図14を参照して、本実施例のシステムの動作について説明する。
【0035】
本実施例の車両用楽曲配信システムは、車載端末20においてタッチディスプレイ26に表示されたアプリケーション起動ボタンの押下により起動される。そして、利用者IDとパスワードが入力された後にメニュー画面からカラオケコースが選択された場合には搭乗者にカラオケを行わせるモード(以下、カラオケモードと称す)に移行し、一方、BGMコースが選択された場合には車室内にBGMを流すモード(以下、BGMモードと称す)に移行する。
【0036】
図2及び図3はそれぞれ、本実施例においてカラオケモード又はBGMモードが開始された後における車載端末20のタッチディスプレイ26の表示画面を模式的に表した図を示す。尚、図3に示す表示画面は、図2に示す表示画面よりも下の階層における表示画面である。カラオケモード又はBGMモードが開始されると、タッチディスプレイ26の表示画面には、図2に示す如く、“選曲メニュー”ボタンが現れる。
【0037】
本実施例のシステムにおいて、車室内において搭乗者がカラオケを行う際の選曲手法としては、▲1▼番号選曲、▲2▼お気に入り選曲、▲3▼ローカル選曲、▲4▼十八番曲、および▲5▼予約再生の5つがある。また、車室内にBGMを流す際の選曲手法としては、▲1▼ライブチャンネル選曲および▲2▼予約再生の2つがある。図2に示す表示画面において“選曲メニュー”ボタンが押下されると、タッチディスプレイ26の表示画面は、図2に示す画面から図3に示す画面へ切り替わる。
【0038】
図3に示す表示画面においては、カラオケモード時には“ライブチャンネル”ボタン以外の“番号選曲”、“お気に入り”、“SD選曲”、“十八番曲”、及び“予約再生”の各ボタンが操作可能にアクティブとなり、“ライブチャンネル”ボタンが操作不可能にトーンダウンする。一方、BGMモード時には“予約再生”及び“ライブチャンネル”の各ボタンが操作可能にアクティブとなり、“番号選曲”、“お気に入り”、“SD選曲”、及び“十八番曲”の各ボタンが操作不可能にトーンダウンする。尚、車両走行時には、“十八番曲”ボタン及び“予約再生”ボタン以外の各ボタンは、走行規制のために操作不可能にトーンダウンする。以下、タッチディスプレイ26に現れるボタンは、原則として車両走行中は操作不可能にトーンダウンする。
【0039】
図4は、本実施例において“番号選曲”ボタンが押下された際に現れるタッチディスプレイ26の表示画面を模式的に表した図を示す。また、図5は、本実施例において“お気に入り”ボタンが押下された際に現れるタッチディスプレイ26の表示画面を模式的に表した図を示す。
【0040】
カラオケモード時に図3に示す表示画面において“番号選曲”ボタンが押下されると、タッチディスプレイ26の表示画面は、図3に示す画面から図4に示す画面へ切り替わる。かかる図4に示す画面において、サーバ22のデータベースに格納された曲データの固有識別番号が入力操作され、“取得開始”ボタンが押下されると、車載端末20は、サーバ22と無線回線接続し、その固有識別番号に対応する曲データのダウンロードを要求する。サーバ22は、車載端末20から配信要求された場合、その固有識別番号の曲データをデータベースから抽出すると共に、その曲データの演奏情報等のすべてのデータをその車載端末20に向けてダウンロードする。車載端末20は、配信要求後にサーバ22からの配信データを受信した場合、その曲データを一時記憶RAMに記憶する。そして、その曲データの取得が完了すると、その曲データによる曲のカラオケ再生、すなわち、スピーカによる伴奏およびタッチディスプレイ26による歌詞表示(車両走行中は非表示)を開始する。従って、カラオケを希望する曲の固有識別番号を車両搭乗者が知っている場合には、カラオケモード時に「番号選曲」を選択することとすれば、その曲のカラオケを車室内において容易に行うことが可能となる。
【0041】
また、カラオケモード時に図3に示す表示画面において“お気に入り”ボタンが押下されると、タッチディスプレイ26の表示画面は、図3に示す画面から図5に示す画面へ切り替わる。かかる図5に示す画面には、自己の利用者がカラオケで歌う頻度の高い好みの曲名が歌手名と共にリスト化された「お気に入りリスト」が表示される。この「お気に入りリスト」は、利用者が予めサーバ22に保存させたものであり、最大で例えば50曲まで保有可能である。
【0042】
ここで、「お気に入りリスト」の作成手法について説明する。図6は、本実施例において「お気に入りリスト」が作成される過程で端末に表示される表示画面を模式的に表した図を示す。尚、図6(A)にはサーバ22の検索結果の一例が、また、図6(B)にはお気に入りリストの一例が、それぞれ示されている。
【0043】
利用者が「お気に入りリスト」を作成しようとする際、まず、利用者の操作により車載端末20又は携帯電話やパソコン,PDAにおいてブラウザが起動され、WEB上で「お気に入りリスト」に入れる曲名のキーワードや50音順,歌手名による検索が行われる。そして、サーバ22において利用者の指示に従った検索が行われると、例えば検索キーが歌手名「山下達郎」である場合は、端末に図6(A)に示す如き表示画面が表示される。
【0044】
かかる表示画面には、検索結果の各曲にそれぞれ対応して設けられたチェックボックス及び“登録”ボタンが現れる。このチェックボックスに利用者のタッチ操作によるチェックが入ると、その曲が「お気に入りリスト」に入れたい曲として抽出され、その後、登録操作が行われると、その曲が当該利用者の「お気に入りリスト」としてサーバ22に登録される。このような車載端末20や携帯電話等を用いて検索および曲の抽出が繰り返されると、「お気に入りリスト」内の曲は追加される。「お気に入りリスト」は各利用者が一つだけサーバ22内に保有することができ、各「お気に入りリスト」は利用者別にサーバ22に保存される。
【0045】
尚、図6に示す表示画面、すなわち、WEB検索の結果が示される画面には、「お気に入りリスト」に最大登録される最大登録数(図6においては“50”)及びその利用者の「お気に入りリスト」の現時点での登録数(図6においては“20”)が表示される。このため、利用者は、「お気に入りリスト」に入れたい曲を検索結果から抽出して選択する際に、「お気に入りリスト」として登録可能な残りのデータ数(図6に示す画面においては“30”)を認識することができる。従って、本実施例の構成によれば、車両搭乗者の端末操作により「お気に入りリスト」に曲が追加される際に、「お気に入りリスト」の最大登録数と現時点での登録数とが車両搭乗者に視覚で示されるので、カラオケ曲としてダウンロード頻度の低い曲を「お気に入りリスト」に加えるのを防止することが可能となっている。
【0046】
また、「お気に入りリスト」がサーバ22に保存された後、図5に示す表示画面において“完了”ボタンが押下されると、或いは、WEB上で車載端末20や携帯電話等から利用者の指示に従ってリスト表示要求がなされると、端末に図6(B)に示す如き表示画面が表示される。かかる表示画面には、「お気に入りリスト」の各曲にそれぞれ対応して設けられた削除用チェックボックス及び“削除”ボタンが現れる。何れかの削除チェックボックスに利用者のタッチ操作によるチェックが入り、“削除ボタン”の操作が行われると、その曲がサーバ22における当該利用者の「お気に入りリスト」から削除される。従って、本実施例の構成によれば、利用者の端末操作により、サーバ22の「お気に入りリスト」からカラオケ曲として選曲する頻度の少なくなった不要な曲を取り除くことが可能となっている。
【0047】
本実施例において、各種端末を用いて「お気に入りリスト」がサーバ22に保存されていても、車載端末20に「お気に入りリスト」が取り込まれる前は、タッチディスプレイ26における図5に示す表示画面に何ら曲名および歌手名が表示されることはない。かかる状態で図5に示す表示画面において“更新”ボタンが押下されると、車載端末20からサーバ22へ「お気に入りリスト」の取り込み要求がなされ、「お気に入りリスト」が各曲名に対応する固有識別番号と共に、サーバ22から車載端末20へ向けてダウンロードされる。尚、この際、車載端末20が既に「お気に入りリスト」を取り込んでいた場合には、「お気に入りリスト」がダウンロードされたものに更新される。また、図5に示す表示画面において“編集”ボタンが押下されると、ブラウザが起動され、その後、車載端末20を用いてWEB上で「お気に入りリスト」の作成・編集処理が実行される。この際、サーバ22への「お気に入りリスト」の保存処理が実行されると、「お気に入りリスト」が各曲名に対応する固有識別番号と共に、サーバ22から車載端末20へ向けてダウンロードされる。
【0048】
サーバ22から車載端末20へ向けて「お気に入りリスト」がダウンロードされた後は、車載端末20のタッチディスプレイ26における図3に示す表示画面において“お気に入り”ボタンが押下されると、タッチディスプレイ26の図5に示す表示画面に、ダウンロードされた「お気に入りリスト」の各曲が示される。かかる状態でその取り込まれた「お気に入りリスト」内の曲のうちから一曲が指定され、“取得開始”ボタンが押下されると、車載端末20は、サーバ22と無線回線接続し、その指定された曲の固有識別番号をサーバ22に向けて送信することにより、その固有識別番号に対応する曲データのダウンロードを要求する。サーバ22は、車載端末20から配信要求された場合、その固有識別番号の曲データをデータベースから抽出すると共に、その曲データの演奏情報等のすべてのデータをその車載端末20に向けてダウンロードする。車載端末20は、配信要求後にサーバ22からの配信データを受信した場合、その曲データを一時記憶RAMに記憶する。そして、その曲データの取得が完了すると、そのデータによる曲のカラオケ再生、すなわち、スピーカによる伴奏およびタッチディスプレイ26による歌詞表示(車両走行中は非表示)を開始する。
【0049】
従って、カラオケを行う曲がある範囲に限定されている場合には、「お気に入りリスト」をサーバ22に作成すると共に、車載端末20に「お気に入りリスト」を曲別の固有識別番号と共に取り込んだ状態でカラオケモード時に「お気に入り」を選択することとすれば、曲の固有識別番号を入力することなく車室内においてカラオケを行うことが可能となる。かかる手法においては、通常のカラオケの如く曲名と固有識別番号とがリンクして掲載された歌本から利用者が固有識別番号を入力して曲を再生する構成と異なり、紙による歌本なるものを必要としない。また、利用者にとって不要な曲が収録されていないより効果的な曲がリスト化された「お気に入りリスト」をサーバ22から車載端末20に提供し、車載端末20において「お気に入りリスト」からカラオケ再生を行う曲を車両搭乗者に指定させるので、曲選択を迅速に行うことができると共に、最新の曲への対応を迅速に行うことができる。
【0050】
図7は、本実施例において“SD選曲”ボタンが押下された際に現れるタッチディスプレイ26の表示画面を模式的に表した図を示す。カラオケモード時に図3に示す表示画面において“SD選曲”ボタンが押下されると、タッチディスプレイ26の表示画面は、図3に示す画面から図7に示す画面へ切り替わる。かかる図7に示す画面には、ポップス,演歌等の曲のジャンルを特定するための“ジャンル選択”ボタン、歌手名を特定するための“歌手選択”ボタン、及び曲名を特定するための“曲選択”ボタンが現れる。
【0051】
図8は、本実施例において“SD選曲”ボタンが押下された後に現れるタッチディスプレイ26の表示画面を模式的に表した図を示す。尚、図8(A)には“ジャンル選択”ボタンが押下された際の画面を、図8(B)には“歌手選択”ボタンが押下された際の画面を、また、図8(C)には“曲選択”ボタンが押下された際の画面を、それぞれ示している。ジャンル選択”ボタン、“歌手選択”ボタン、又は“曲選択”ボタンが押下されると、タッチディスプレイ26の表示画面は、図7に示す画面から図8(A)、(B)、又は(C)に示す画面へ切り替わる。
【0052】
車載端末20のメモリカードスロット28に曲識別データが書き込まれたSDカードが挿入された状態で、曲のジャンル、歌手名、又は曲名が車両搭乗者により指定されると、SDカードに書き込まれた曲の範囲でその指定に従った検索が行われる。そして、図8(C)の検索結果が示された曲選択画面において一曲が指定され、“取得開始”ボタンが押下されると、車載端末20は、サーバ22と無線回線接続し、その指定された曲の固有識別番号をサーバ22に向けて送信することにより、その固有識別番号に対応する曲データのダウンロードを要求する。サーバ22は、車載端末20から配信要求された場合、その曲データの演奏情報等のすべてのデータをその車載端末20に向けてダウンロードする。車載端末20は、配信要求後にサーバ22からの配信データを受信した場合、その曲データを一時記憶RAMに記憶する。そして、その曲データの取得が完了した場合、そのデータによる曲のカラオケ再生を開始する。従って、曲識別データが書き込まれたSDカードが存在する場合には、カラオケモード時に「SD選曲」を選択することとすれば、曲の固有識別番号を入力することなく車室内においてカラオケを行うことが可能となる。
【0053】
また、本実施例において、車載端末20は、一時記憶RAM以外に一曲分の曲データを保存することが可能な不揮発性のメモリを有している。一時記憶RAMに記憶された曲データが再生されている最中にタッチディスプレイ26上で所定のボタンが押下されると、その再生中の曲データが上記の不揮発性メモリに格納される。
【0054】
カラオケモード時に図3に示す表示画面において“十八番曲”ボタンが押下されると、車載端末20は、不揮発性メモリに格納されている曲データを一時記憶RAMにコピーし、その曲のカラオケ再生を開始する。従って、車両搭乗者が複数回にわたってカラオケを行う“十八番”の曲が存在する場合には、その曲を不揮発性メモリに格納すると共にカラオケモード時に「十八番曲」を選択することとすれば、カラオケごとに車載端末20がサーバ22から曲データをダウンロードする必要はなく、簡易に十八番の曲のカラオケを車室内において行うことが可能となる。
【0055】
ところで、カラオケ時の選曲手法として、上記の“番号選曲”、“お気に入り”、“SD選曲”、及び“十八番曲”が選択される場合は、カラオケ曲の取得・再生が一曲ずつ行われる。すなわち、車両搭乗者の操作を伴うことなく2曲以上連続してカラオケ再生を行うことはできない。特に、車載端末20は、車両に搭載されるものであるため、走行規制に起因して車両搭乗者による操作可能な時期が限られている。従って、車室内において車両搭乗者がカラオケを楽しむためには、上記の選曲手法だけでは十分ではない。
【0056】
そこで、本実施例のシステムにおいては、車両走行中にもその搭乗者がカラオケを楽しむことができるように、カラオケの選曲手法として“予約再生”が存在する。この“予約再生”は、利用者が一々選曲操作を行うことなく、利用者又はその同乗者によりカラオケで歌われる曲が予めリスト化された「予約再生リスト」に基づいて登録順又はランダムに曲データ取得およびカラオケ再生を繰り返す選曲方法である。この「予約再生リスト」も、予めサーバ22に保存されているものであり、最大で例えば50曲まで保有可能である。
【0057】
ここで、「予約再生リスト」の作成手法について説明する。利用者が「予約再生リスト」を作成しようとする際、まず、「お気に入りリスト」の作成時と同様に、利用者の操作により車載端末20又は携帯電話やパソコン,PDAにおいてブラウザが起動され、WEB上で予約再生リストに入れる曲がキーワード等による検索や固有識別番号入力等に従って利用者により演奏順又はランダムに複数抽出される。そして、登録操作が行われると、それらの曲が当該利用者の「予約再生リスト」としてサーバ22に登録される。「予約再生リスト」は各利用者が一つだけサーバ22内に保有することができ、各「予約再生リスト」は利用者別にサーバ22に保存される。
【0058】
尚、車両走行中は、走行規制のために車載端末20からサーバ22への「予約再生リスト」の作成および曲の追加を行うことができないが、同乗者の携帯電話等を用いてサーバ22への「予約再生リスト」の作成および曲の追加を行うことは可能である。また、「予約再生リスト」についても「お気に入りリスト」と同様に、一旦予約再生リストに加わった曲を削除できるようにしてもよい。更に、「予約再生リスト」に最大登録される曲の最大登録数および現時点での曲の登録数をタッチディスプレイ26に表示することとしてもよい。
【0059】
図9は、本実施例においてカラオケ曲の“予約再生”が行われる過程における「予約再生リスト」のデータ変化を表した図を示す。本実施例のシステムにおいて、複数の曲からなる「予約再生リスト」がサーバ22に保存されている状態で、カラオケモード時、車載端末20のタッチディスプレイ26における図3に示す表示画面において“予約再生”ボタンが押下されると、車載端末20は、サーバ22と無線回線接続し、「予約再生リスト」内の曲データのダウンロードを要求する。
【0060】
サーバ22は、車載端末20から“予約再生”による配信要求がなされた場合、保存するその利用者の「予約再生リスト」から最初に登録された一曲又はランダムな一曲の曲データを抽出すると共に、その曲データの演奏情報等のすべてのデータをその車載端末20に向けてダウンロードする。車載端末20は、“予約再生”による配信要求後にサーバ22からの配信データを受信した場合、その曲データを一時記憶RAMに記憶する。そして、その曲データの取得が完了すると、そのデータによる曲のカラオケ再生を開始すると共に、サーバ22に向けて配信データの取得完了通知を行う。サーバ22は、曲データ配信後にその車載端末20からの取得完了通知を受信した場合、図9に示す如く、その曲データを「予約再生リスト」から削除する。
【0061】
車載端末20は、“予約再生”による配信が行われた曲のカラオケ再生が終了した場合又はその曲のスキップ処理がなされた場合、「予約再生リスト」内の次曲のデータのダウンロードをサーバ22に要求する。サーバ22は、“予約再生”による次曲の配信要求がなされた場合は、前曲が取得完了通知により既に削除されているその利用者の「予約再生リスト」から一曲の曲データを抽出し、その曲データの演奏情報等のすべてのデータをその車載端末20に向けてダウンロードする。以下、車載端末20及びサーバ22は、上記した処理を繰り返し行う。そして、サーバ22は、「予約再生リスト」内の曲のデータをすべてダウンロードし、最後の曲データに係る取得完了通知を車載端末20から受信すると、その利用者の「予約再生リスト」内に予約再生曲が存在しない状態となり、車載端末20に対して予約再生曲が存在しない旨を通知する。
【0062】
かかる手法においては、予めサーバ22に複数の曲からなる「予約再生リスト」を作成することとすれば、車両搭乗者がカラオケ曲の取得・再生の操作を一曲ずつ行う必要はなく、車室内において2曲以上連続してカラオケ再生を行うことができる。従って、予め「予約再生リスト」をサーバ22に作成すると共に、カラオケモード時に「予約再生」を選択することとすれば、カラオケで歌う曲がリスト化された車両搭乗者にとって効果的な「予約再生リスト」内の曲データが継続してサーバ22から提供されるので、車両搭乗者が一々選曲操作を行うことなく継続して車室内において好みの曲のカラオケを行うことが可能となる。
【0063】
また、上記の如く、車両走行中にも運転者以外の同乗者の携帯電話等からサーバ22への「予約再生リスト」の曲追加を行うことは可能である。このため、車両走行中に「予約再生リスト」内の曲数が少なくなった際、又は、処理負荷軽減のためにカラオケ再生中における車載端末20による選曲機能を行うことができなくても、同乗者の携帯電話等を用いて「予約再生リスト」内の曲を追加することとすれば、その後も継続してカラオケを楽しむことが可能となる。
【0064】
更に、本実施例において、車両走行時、車載端末20のタッチディスプレイ26における“十八番曲”ボタン及び“予約再生”ボタン以外の各ボタンは走行規制のために操作不可能にトーンダウンするが、“予約再生”ボタン及び“十八番曲”ボタンは共に操作可能である。すなわち、車両走行中にも“予約再生”ボタンが押下されれば、車載端末20にサーバ22に保存された「予約再生リスト」内の曲データが順番にダウンロードされるので、「予約再生リスト」の曲のカラオケ再生が開始される。また、十八番曲のカラオケ再生を行ううえではサーバ22から車載端末20への曲データのダウンロードは不要であるので、車両走行中にも“十八番曲”ボタンが押下されれば、車載端末20の不揮発性メモリに記憶された十八番曲の曲データに基づいてその曲のカラオケ再生が開始される。従って、本実施例によれば、車両走行時にも「予約再生リスト」の曲および十八番曲のカラオケ再生を行うことが開始することが可能である。
【0065】
このように、本実施例のシステムにおいては、車両搭乗者が車室内においてカラオケを行う際、▲1▼番号選曲、▲2▼お気に入り選曲、▲3▼ローカル選曲、▲4▼十八番曲、および▲5▼予約再生の5つの選曲手法を用いることができる。従って、車室内においてカラオケを行ううえで車両搭乗者に複数の選曲手法を提供することができ、最適な選曲手法を選択させることができる。
【0066】
図10は、本実施例のシステムにおいてカラオケモード時に車載端末20が実行する制御ルーチンの一例のフローチャートを示す。図10に示すルーチンは、カラオケモード時に繰り返し実行されるルーチンである。図10に示すルーチンが起動されると、まずステップ100の処理が実行される。
【0067】
ステップ100では、上記した▲1▼番号選曲、▲2▼お気に入り選曲、▲3▼ローカル選曲、▲4▼十八番曲、および▲5▼予約再生の5つの選曲手法のうちから利用する選曲手法を車両搭乗者に選択させる処理が実行される。本ステップ100の処理が実行されると、以後、車両搭乗者により選択された選曲手法がカラオケ再生のための選曲手法として用いられる。ステップ102では、上記ステップ100で選択された選曲手法を用いてカラオケ再生を行う曲の選曲を行う処理が実行される。
【0068】
ステップ104では、選曲手法が“十八番曲”である場合を除いて、上記ステップ102で選曲された曲の曲データをサーバ22から取得する処理が実行される。本ステップ104の処理が実行される場合は、車載端末20からサーバ22へ曲データの取得要求がなされ、その後、サーバ22がダウンロードした曲データを車載端末20が取得し、一時記憶RAMに記憶する。
【0069】
ステップ106では、一時記憶RAMに記憶された曲データに基づいて曲のカラオケ再生を開始する処理が実行される。本ステップ106の処理が実行されると、カラオケ曲のスピーカによる伴奏およびタッチディスプレイ26による歌詞表示(車両走行中は非表示)が行われ、車両搭乗者がカラオケを行うことが可能となる。本ステップ106の処理が終了すると、今回のルーチンは終了される。尚、選曲手法が“予約再生”である場合は、一曲のカラオケ再生が終了すると、本ステップ106の処理後、「予約再生リスト」内の次曲のデータを取得・再生すべく上記ステップ104以降の処理が実行される。
【0070】
上記図10に示すルーチンによれば、カラオケモード時において車両搭乗者に選曲手法を選択させると共に、その選択された選曲手法に従って車載端末20にサーバ22からカラオケ曲の曲データを取得させ、カラオケ再生を行わせることができる。すなわち、車載端末20は、車両搭乗者に車室内においてカラオケを行わせるうえで複数の選曲手法を提供し、選択された選曲手法に従ってカラオケ再生を行う。従って、本実施例によれば、車両搭乗者によるカラオケの選曲の自由度を高めることができ、車両搭乗者に最適な選曲手法を選択させることができるので、カラオケ再生を適切に行うことが可能となっている。
【0071】
図11は、本実施例のシステムのBGMモード時における構成図を示す。また、図12は、本実施例において“ライブチャンネル”ボタンが押下された際に現れるタッチディスプレイ26の表示画面を模式的に表した図を示す。上記の如く、車載端末20において車両用楽曲配信のアプリケーションが起動された後、BGMコースが選択されると、BGMモードが実現される。
【0072】
BGMモード時に図3に示す表示画面において“ライブチャンネル”ボタンが押下されると、タッチディスプレイ26の表示画面は、図3に示す画面から図12に示す画面へ切り替わる。かかる図12に示す画面には、自己の利用者の好みのBGM曲(歌詞無し)が歌手名又は作曲者名と共にリスト化された「ライブチャンネルリスト」が表示される。この「ライブチャンネルリスト」は、サーバ22が提供する例えば5曲により構成された夏,クリスマス,スキー,80年代ヒット等の複数のジャンルのうちから利用者が抽出したジャンルの集合であり、予めサーバ22に保存させたものであって、最大で例えば10ジャンルまで保有可能である。
【0073】
ここで、「ライブチャンネルリスト」の作成手法について説明する。利用者が「ライブチャンネルリスト」を作成しようとする際、まず、「お気に入りリスト」及び「予約再生リスト」の作成時と同様に、利用者の操作により車載端末20又は携帯電話やパソコン,PDAにおいてブラウザが起動され、WEB上でライブチャンネルリストに入れるジャンルがキーワード等による検索に従って利用者により複数抽出される。そして、登録操作が行われると、それらのジャンルが当該利用者の「ライブチャンネルリスト」としてサーバ22に登録される。「ライブチャンネルリスト」は各利用者が一だけサーバ22内に保有することができ、各「ライブチャンネルリスト」は利用者別にサーバ22に保存される。
【0074】
尚、「ライブチャンネルリスト」についても、カラオケモードの「お気に入りリスト」と同様に、一旦ライブチャンネルリストに加わったジャンルを削除できるようにしてもよい。更に、「ライブチャンネルリスト」に最大登録されるジャンル又は曲の最大登録数および現時点でのジャンル又は曲の登録数をタッチディスプレイ26に表示することとしてもよい。
【0075】
各種端末を用いて「ライブチャンネルリスト」がサーバ22に保存されていても、車載端末20に「ライブチャンネルリスト」が取り込まれる前は、タッチディスプレイ26における図12に示す表示画面に何らジャンル名および歌手名,作曲家名が表示されることはない。かかる状態で図12に示す表示画面において“更新”ボタンが押下されると、車載端末20からサーバ22へ「ライブチャンネルリスト」の取り込み要求がなされ、「ライブチャンネルリスト」が各ジャンル名に対応する固有識別番号と共に、サーバ22から車載端末20へ向けてダウンロードされる。尚、この際、車載端末20が既に「ライブチャンネルリスト」を取り込んでいた場合には、「ライブチャンネルリスト」がダウンロードされたものに更新される。また、図12に示す表示画面において“編集”ボタンが押下されると、ブラウザが起動され、その後、車載端末20を用いてWEB上で「ライブチャンネルリスト」の作成・編集処理が実行される。この際、サーバ22への「ライブチャンネルリスト」の保存処理が実行されると、「ライブチャンネルリスト」が各ジャンル名に対応する固有識別番号と共に、サーバ22から車載端末20へ向けてダウンロードされる。
【0076】
図13(A)は本実施例における「ライブチャンネルリスト」を、また、図13(B)はBGM曲の“ライブチャンネル”再生が行われる過程における「ライブチャンネルリスト」のデータ変化を、それぞれ表した図を示す。サーバ22から車載端末20へ向けて「ライブチャンネルリスト」がダウンロードされた後は、車載端末20のタッチディスプレイ26における図3に示す表示画面において“ライブチャンネル”ボタンが押下されると、タッチディスプレイ26の図12に示す表示画面に「ライブチャンネルリスト」の各ジャンルが示される。かかる状態で例えば図13に示す如くジャンルAが指定され、“取得開始”ボタンが押下されると、車載端末20は、サーバ22と無線回線接続し、その指定されたジャンルAの固有識別番号をサーバ22に向けて送信することにより、その固有識別番号に対応するジャンルA内の曲データのダウンロードを要求する。
【0077】
サーバ22は、車載端末20からライブチャンネルによるBGMの配信要求がなされた場合、その固有識別番号のジャンル内の先頭曲の曲データを抽出すると共に、その曲データの演奏情報等のすべてのデータをその車載端末20に向けてダウンロードする。車載端末20は、“ライブチャンネル”による配信要求後にサーバ22からの配信データを受信した場合、その曲データを一時記憶RAMに記憶し、曲データの取得完了後にそのデータによる曲のBGM再生、すなわち、スピーカによる演奏を開始すると共に、サーバ22に向けて配信データの取得完了通知を行う。サーバ22は、BGM曲の曲データ配信後にその車載端末20からの取得完了通知を受信した場合、図13(B)に示す如く、その曲データを配信すべきジャンルから削除する。
【0078】
車載端末20は、“ライブチャンネル”による配信が行われた曲のBGM再生が終了した場合又はその曲のスキップ処理がなされた場合、配信すべきジャンル内の次曲のデータのダウンロードをサーバ22に要求する。サーバ22は、“ライブチャンネル”による次曲の配信要求がなされた場合は、前曲が取得完了通知により既に削除されているその利用者の配信すべきジャンルから一曲の曲データを抽出し、その曲データの演奏情報等のすべてのデータをその車載端末20に向けてダウンロードする。以下、車載端末20及びサーバ22は、上記した処理を繰り返し行う。そして、サーバ22は、配信すべきジャンル内の曲のデータをすべてダウンロードし、最後の曲データに係る取得完了通知を車載端末20から受信すると、その利用者の配信すべきジャンル内に再生曲が存在しない状態となり、車載端末20に対して再生曲が存在しない旨の通知を行う。
【0079】
従って、BGMを流す曲がある範囲に限定されている場合には、「ライブチャンネルリスト」をサーバ22に作成すると共に、車載端末20に「ライブチャンネルリスト」をジャンル別の固有識別番号と共に取り込んだ状態でBGMモード時に「ライブチャンネル」を選択することとすれば、ジャンルの固有識別番号を入力することなく車室内においてBGMを流すことが可能となる。かかる手法においては、利用者にとって不要なジャンルが収録されていないより効果的なジャンルがリスト化された「ライブチャンネルリスト」をサーバ22から車載端末20に提供し、車載端末20において「ライブチャンネルリスト」からBGMを流すジャンルを車両搭乗者に指定させるので、ジャンル選択を迅速に行うことができると共に、最新に構成されたジャンルへの対応を迅速に行うことができる。
【0080】
“ライブチャンネル”による配信は、複数の曲により構成されたジャンル単位で行われる。このため、一ジャンル内のすべての曲の配信が完了するまでにはある程度多くの時間を要することとなるが、上記したカラオケ再生を行う際の“予約再生”の如く多数のジャンルにわたってBGM再生を行うことができれば車両搭乗者にとって更に便宜である。
【0081】
すなわち、本実施例のシステムにおいては、車両走行中に長時間にわたってBGMを流すことができるように、BGMの選択手法としてカラオケの場合と同様に“予約再生”が存在する。BGMの“予約再生”は、利用者が一々BGM曲のジャンル選曲を行うことなく、BGMとして流されるジャンルが予めリスト化された「予約再生リスト」に基づいて登録順又はランダムに曲データの取得・再生を繰り返す選曲方法である。BGMの「予約再生リスト」も、予めサーバ22に保存されているものであり、最大で例えば10ジャンルまで保有可能である。
【0082】
ここで、「予約再生リスト」の作成手法について説明する。利用者がBGMの「予約再生リスト」を作成しようとする際、まず、上記した各リストの作成時と同様に、利用者の操作により車載端末又は携帯電話やパソコン,PDAにおいてブラウザが起動され、WEB上で予約再生リストに入れるジャンルがキーワード等による検索に従って利用者により演奏順又はランダムに複数抽出される。そして、登録操作が行われると、それらのジャンルが当該利用者の「BGM用予約再生リスト」としてサーバ22に登録される。「BGM用予約再生リスト」は各利用者が一つだけサーバ22内に保有することができ、各「BGM用予約再生リスト」は利用者別にサーバ22に保存される。尚、「BGM用予約再生リスト」についても、車両走行中に同乗者の携帯電話等を用いてサーバ22への作成およびジャンルの追加を行うことは可能である。
【0083】
また、「BGM用予約再生リスト」についても、カラオケモードの「お気に入りリスト」と同様に、一旦予約再生リストに加わったジャンルを削除できるようにしてもよい。更に、「BGM用予約再生リスト」に最大登録されるジャンル又は曲の最大登録数および現時点でのジャンル又は曲の登録数をタッチディスプレイ26に表示することとしてもよい。
【0084】
図14は、本実施例における「BGM用予約再生リスト」の構成を表した図を示す。BGM用予約再生リストが作成されると、そのリストに含まれる全ジャンル(尚、図14においてはジャンルA及びジャンルB)の全曲データ(尚、図14においてはジャンルAの5曲とジャンルBの5曲との合計曲数10のデータ)がBGM曲として配信すべきデータとなる。複数のジャンルからなる「BGM用予約再生リスト」がサーバ22に保存されている状態で、BGMモード時、車載端末20のタッチディスプレイ26における図3に示す表示画面において“予約再生”ボタンが押下されると、車載端末20は、サーバ22と無線回線接続し、「BGM用予約再生リスト」内のジャンルの曲データのダウンロードを要求する。
【0085】
サーバ22は、車載端末20から“予約再生”によるBGMの配信要求がなされた場合、保存するその利用者の「BGM用予約再生リスト」から最初に登録されたジャンル又はランダムなジャンルを選び、そのジャンルの先頭の曲データを抽出すると共に、その曲データの演奏情報等のすべてのデータをその車載端末20に向けてダウンロードする。車載端末20は、“予約再生”によるBGMの配信要求後にサーバ22からの配信データを受信した場合、その曲データを一時記憶RAMに記憶し、取得完了後にそのデータによる曲のBGM再生を開始すると共に、サーバ22に向けて配信データの取得完了通知を行う。サーバ22は、BGM曲の曲データ配信後にその車載端末20からの取得完了通知を受信した場合、その曲データを配信すべきジャンルから削除する。
【0086】
車載端末20は、“予約再生”による配信が行われた曲のBGM再生が終了した場合又はその曲のスキップ処理がなされた場合、次の曲のダウンロードをサーバ22に要求する。サーバ22は、“予約再生”による次の曲の配信要求がなされた場合は、前曲が取得完了通知により既に削除されているその利用者の「BGM用予約再生リスト」の削除された曲が属するジャンル内の次曲又は次ジャンルの先頭曲のデータを抽出し、その曲データの演奏情報等のすべてのデータをその車載端末20に向けてダウンロードする。以下、車載端末20及びサーバ22は、上記した処理を繰り返し行う。そして、サーバ22は、「BGM用予約再生リスト」の全ジャンルの全曲データをすべてダウンロードし、最後の曲データに係る取得完了通知を車載端末20から受信すると、その利用者の「BGM用予約再生リスト」内に予約再生曲が存在しない状態となり、車載端末20に対して予約再生曲が存在しない旨を通知する。
【0087】
かかる手法においては、予めサーバ22に複数の曲からなるジャンルを複数連ねた「BGM用予約再生リスト」を作成することとすれば、車両搭乗者がBGM曲のジャンル指定操作をその都度行う必要はなく、車室内において2ジャンル以上連続してBGM再生を行うことができる。従って、予め「BGM用予約再生リスト」をサーバ22に作成すると共に、BGMモード時に「予約再生」を選択することとすれば、車両搭乗者が一々BGM曲のジャンル選曲を行うことなく継続して車室内において好みのジャンル及び曲をBGMとして流すことが可能となる。
【0088】
また、上記の如く、車両走行中にも運転者以外の同乗者の携帯電話等からサーバ22への「BGM用予約再生リスト」のジャンル追加を行うことは可能である。このため、車両走行中に「BGM用予約再生リスト」内の全曲数が少なくなった際、又は、処理負荷軽減のためにBGM再生中における車載端末20による選曲機能を行うことができなくても、同乗者の携帯電話等を用いて「BGM用予約再生リスト」にジャンルを追加することとすれば、その後も継続してBGMを楽しむことが可能となる。
【0089】
このように、本実施例のシステムにおいては、車両搭乗者が車室内においてBGMを流す際、▲1▼ライブチャンネル選曲および▲2▼予約再生の2つの選曲手法を用いることができる。従って、車室内にBGMを流すうえで車両搭乗者に複数のジャンル選曲手法を提供することができ、最適な選曲手法を選択させることができる。
【0090】
本実施例のシステムにおいて、車載端末20は、BGMモード時にも、カラオケモード時と同様に図10に示す制御ルーチンと同一の制御ルーチンを実行する。かかる処理によれば、BGMモード時において車両搭乗者に選曲手法を選択させると共に、その選択された選曲手法に従って車載端末20にサーバ22からBGM曲の曲データを取得させ、BGM再生を行わせることができる。すなわち、車載端末20は、車室内にBGMを流すうえで複数の選曲手法を提供し、選択された選曲手法に従ってBGM再生を行う。従って、本実施例によれば、車両搭乗者によるBGMの選曲の自由度を高めることができ、車両搭乗者に最適な選曲手法を選択させることができるので、BGM再生を適切に行うことが可能となっている。
【0091】
尚、上記の実施例においては、曲データが特許請求の範囲に記載した「データ」に、お気に入りリスト、予約再生リスト、及びライブチャンネルリストが特許請求の範囲に記載した「データリスト」に、車載端末20及び携帯電話やパソコン,PDA等が特許請求の範囲に記載した「リスト作成端末」に、車載端末20が特許請求の範囲に記載した「データ実行処理端末」に、携帯電話やパソコン,PDA等が特許請求の範囲に記載した「携帯端末」に、それぞれ相当している。
【0092】
また、上記の実施例においては、サーバ22が、利用者の指示に従った曲名のキーワードや50音順,歌手名による検索を行うことにより特許請求の範囲に記載した「検索手段」が、検索結果および車載端末20からの配信要求に従った曲データを利用者の端末に提供することにより特許請求の範囲に記載した「提供手段」が、車載端末20又は携帯電話やパソコン,PDA等を用いた登録操作によりお気に入りリスト、予約再生リスト、又はライブチャンネルリストを保存することにより特許請求の範囲に記載した「リスト保存手段」が、それぞれ実現されている。
【0093】
また、上記の実施例においては、車載端末20又は携帯電話やパソコン,PDA等が、サーバ22に保存すべきお気に入りリスト、予約再生リスト、又はライブチャンネルリストを作成することにより特許請求の範囲に記載した「データリスト作成手段」が、サーバ22により行われた利用者の指示に従った曲名のキーワードや50音順,歌手名による検索結果のうちから利用者の指示に従った曲又はジャンルを抽出することにより特許請求の範囲に記載した「抽出手段」が、サーバ22に保存されたお気に入りリストから利用者の指定に係る曲を削除することにより特許請求の範囲に記載した「指定データ削除手段」が、サーバ22による検索結果並びにお気に入りリストに最大登録される曲の最大登録数および現時点での曲の登録数をタッチディスプレイ26に表示することにより特許請求の範囲に記載した「表示手段」が、それぞれ実現されている。
【0094】
また、上記の実施例においては、車載端末20が、利用者の指示に従ってサーバ22に保存されたお気に入りリスト又はライブチャンネルリストを取り込むことにより特許請求の範囲に記載した「リスト取込手段」が、サーバ22から取り込んだお気に入りリスト内の曲またはライブチャンネルリスト内のジャンルのうちから車両搭乗者により指定された曲またはジャンルの曲データのダウンロードをサーバ22に要求することにより、或いは、サーバ22に保存された予約再生リスト内の曲又はジャンルの曲データのダウンロードを車両搭乗者の操作により登録順またはランダムにサーバ22に要求することにより特許請求の範囲に記載した「ダウンロード手段」が、サーバ22からダウンロードされた曲のカラオケ再生又はBGM再生を行うことにより特許請求の範囲に記載した「実行手段」が、カラオケの選曲手法をお気に入りおよび予約再生の何れかから車両搭乗者に選択させることにより、或いは、BGMの選曲手法をライブチャンネルおよび予約再生の何れかから車両搭乗者に選択させることにより特許請求の範囲に記載した「選択手段」が、それぞれ実現されている。
【0095】
ところで、上記の実施例においては、サーバ22が、固有識別番号が付された多数の曲データを格納するデータベースを有し、かかるデータベースから指定した曲データを車載端末20にダウンロードすることとしているが、サーバ22自体はかかるデータベースを有することなく、サーバ22の契約する曲データを提供し得るコンテンツプロバイダがデータベースを有し、そのデータベースから指定した曲データを車載端末20にダウンロードすることとしてもよい。尚、サーバ22は複数のコンテンツプロバイダと契約することとしてもよく、この場合には、これらのコンテンツプロバイダが同一の曲に対して互いに異なる識別番号を付すこととなるが、サービス提供時に利用者に使用するコンテンツプロバイダを指定させることとすればよい。また、この場合、利用者は、コンテンツプロバイダごとに「お気に入りリスト」、「予約再生リスト」、及び「ライブチャンネルリスト」をサーバ22に作成することが可能となる。
【0096】
また、上記の実施例においては、カラオケ曲又はBGM曲の楽曲配信が行われるが、本発明はこれに限定されるものではなく、映画配信や朗読本の配信に適用することも可能である。更に、上記の実施例においては、車両に搭載された車載端末20に曲データを配信するものであるが、車載端末20に限らず、利用者の携帯する携帯端末やPDA等に配信するものであってもよい。
【0097】
【発明の効果】
上述の如く、請求項1、2、12、13、及び14記載の発明によれば、利用者が配信希望のデータを指定する際により効果的なデータがリスト化されたデータリストをサーバから提供させることができる。
【0098】
請求項3及び15記載の発明によれば、サーバの保存するデータリストから不要なデータを取り除くことができる。
【0099】
請求項4及び16記載の発明によれば、現時点で登録可能な残りのデータ数を利用者に認識させることができるので、配信頻度の低いデータをデータリストに加えるのを防止することができる。
【0100】
請求項5、6、及び17記載の発明によれば、利用者にとって効果的なデータがリスト化されたデータリストを端末が取得することができ、実行処理すべきデータを利用者に適切に指定させることができる。
【0101】
請求項7及び18記載の発明によれば、利用者にとって効果的なデータがリスト化されたデータリスト内のデータをサーバから提供させることができる。
【0102】
請求項8記載の発明によれば、車両走行中には車載端末を用いてデータリストの作成およびデータの追加,削除等を行うことはできない一方で、利用者の携帯端末を用いてデータリストの作成等を行うことができる。
【0103】
請求項9及び19記載の発明によれば、端末が利用者にとって効果的なデータがリスト化されたデータリスト内のデータを所定の順序で取得することができ、複数のデータの実行処理を行うことができる。
【0104】
請求項10及び20記載の発明によれば、データ取得ごとに利用者による操作を要することなく複数のデータの実行処理を行うことができる。
【0105】
また、請求項11及び21記載の発明によれば、データ選択の自由度を高めることができ、データ実行処理端末がデータの実行処理を適切に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるシステムの全体構成図である。
【図2】本実施例においてカラオケモード又はBGMモードが開始された後における車載端末の表示画面を模式的に表した図である。
【図3】本実施例においてカラオケモード又はBGMモードが開始された後における車載端末の表示画面を模式的に表した図である。
【図4】本実施例において“番号選曲”ボタンが押下された際に現れる車載端末の表示画面を模式的に表した図である。
【図5】本実施例において“お気に入り”ボタンが押下された際に現れる車載端末の表示画面を模式的に表した図である。
【図6】本実施例において「お気に入りリスト」が作成される過程で端末に表示される表示画面を模式的に表した図である。
【図7】本実施例において“SD選曲”ボタンが押下された際に現れる車載端末の表示画面を模式的に表した図である。
【図8】本実施例において“SD選曲”ボタンが押下された後に現れる車載端末の表示画面を模式的に表した図である。
【図9】本実施例においてカラオケ曲の“予約再生”が行われる過程における「予約再生リスト」のデータ変化を表した図である。
【図10】本実施例のシステムにおいてカラオケモード時に車載端末が実行する制御ルーチンのフローチャートである。
【図11】本実施例のシステムのBGMモード時における構成図である。
【図12】本実施例において“ライブチャンネル”ボタンが押下された際に現れる車載端末の表示画面を模式的に表した図である。
【図13】図13(A)は本実施例における「ライブチャンネルリスト」を、また、図13(B)はBGM曲の“ライブチャンネル”再生が行われる過程における「ライブチャンネルリスト」のデータ変化を、それぞれ表した図である。
【図14】本実施例における「BGM用予約再生リスト」の構成を表した図である。
【符号の説明】
20 車載端末
22 サービス提供用サーバ
24 通信部
26 タッチディスプレイ

Claims (21)

  1. 複数のデータを有するデータベース内において所定の検索を行う検索手段と、前記データベース内のデータおよび前記検索手段の検索結果を提供する提供手段と、を有するサーバと、
    前記サーバと通信可能な、前記提供手段により提供された前記検索手段の検索結果に基づいた利用者による操作により前記サーバに保存すべきデータリストを作成するデータリスト作成手段を有するリスト作成端末と、
    を備えることを特徴とするデータリスト作成システム。
  2. 前記データリスト作成手段は、前記検索手段の検索結果のうちから前記サーバに保存すべきデータリストの各データを抽出する抽出手段を備えることを特徴とする請求項1記載のデータリスト作成システム。
  3. 前記データリスト作成手段は、前記サーバに保存されたデータリストから指定されたデータを削除する指定データ削除手段を備えることを特徴とする請求項1又は2記載のデータリスト作成システム。
  4. 前記リスト作成端末は、また、前記検索手段の検索結果と共に、前記データリストに最大登録される最大登録数および現在登録されている登録数を表示する表示手段を有することを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項記載のデータリスト作成システム。
  5. 前記リスト作成端末は、また、前記サーバに保存されたデータリストを取り込むリスト取込手段と、前記リスト取込手段により取り込まれたデータリスト内のデータのうちから利用者により指定されたデータを前記サーバから取得するダウンロード手段と、前記ダウンロード手段により取得されたデータを実行処理する実行手段と、を有することを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項記載のデータリスト作成システム。
  6. 請求項1乃至4の何れか一項記載のデータリスト作成システムを用いて前記サーバに保存されたデータリストを取り込むリスト取込手段と、前記リスト取込手段により取り込まれたデータリスト内のデータのうちから利用者により指定されたデータを前記サーバから取得するダウンロード手段と、前記ダウンロード手段により取得されたデータを実行処理する実行手段と、を有するデータ実行処理端末を備えることを特徴とするデータ実行処理システム。
  7. 複数のデータを有するデータベース内のデータを提供する提供手段を有するサーバと、
    前記サーバと通信可能な、利用者による操作により前記サーバに保存すべきデータリストを作成するデータリスト作成手段を有するリスト作成端末と、
    を備えることを特徴とするデータリスト作成システム。
  8. 前記リスト作成端末は、車両に搭載され、車両走行中は前記データリスト作成手段による前記データリストの作成が規制される車載端末であると共に、
    前記サーバと通信可能な、車両走行中にも車両に搭乗する利用者による操作により前記サーバに保存すべきデータリストを作成可能なデータリスト作成手段を有する携帯端末を備えることを特徴とする請求項7記載のデータリスト作成システム。
  9. 請求項7又は8記載のデータリスト作成システムを用いて前記サーバに保存されたデータリスト内のデータを利用者による操作により所定の順序で取得するダウンロード手段と、前記ダウンロード手段により取得されたデータを実行処理する実行手段と、を有するデータ実行処理端末を備えることを特徴とするデータ実行処理システム。
  10. 前記ダウンロード手段は、前記実行手段による一のデータの実行処理が終了した後、自動的に前記データリスト内の次のデータを取得することを特徴とする請求項9記載のデータ実行処理システム。
  11. 請求項1乃至4の何れか一項記載のデータリスト作成システムを用いて前記サーバに保存されたデータリスト、及び、請求項7又は8記載のデータリスト作成システムを用いて前記サーバに保存されたデータリストの何れか一方を利用者に選択させる選択手段と、前記選択手段により選択されたデータリスト内のデータを取得するダウンロード手段と、前記ダウンロード手段により取得されたデータを実行処理する実行手段と、を有するデータ実行処理端末を備えることを特徴とするデータ実行処理システム。
  12. 複数のデータを有するデータベース内において所定の検索を行う検索手段と、
    前記データベース内のデータおよび前記検索手段の検索結果を提供する提供手段と、
    リスト作成端末において前記提供手段により提供された前記検索手段の検索結果に基づいた利用者による操作が行われることにより該利用者ごとのデータリストを作成・保存するリスト保存手段と、
    を有することを特徴とするサーバ。
  13. 利用者による操作により、通信接続するサーバに保存すべきデータリストを作成するデータリスト作成手段を有することを特徴とするリスト作成端末。
  14. 前記データリスト作成手段は、前記サーバが行った複数のデータを有するデータベース内における所定の検索による検索結果のうちから該サーバに保存すべきデータリストの各データを抽出する抽出手段を備えることを特徴とする請求項13記載のリスト作成端末。
  15. 前記データリスト作成手段は、前記サーバに保存されたデータリストから指定されたデータを削除する指定データ削除手段を備えることを特徴とする請求項13又は14記載のリスト作成端末。
  16. 前記サーバに保存されたデータリストと共に、該データリストに最大登録される最大登録数および現在登録されている登録数を表示する表示手段を有することを特徴とする請求項13乃至15の何れか一項記載のリスト作成端末。
  17. サーバに保存された所定のデータリストを取り込むリスト取込手段と、
    前記リスト取込手段により取り込まれたデータリスト内のデータのうちから利用者により指定されたデータを前記サーバから取得するダウンロード手段と、
    前記ダウンロード手段により取得されたデータを実行処理する実行手段と、
    を備えることを特徴とするデータ実行処理端末。
  18. 複数のデータを有するデータベース内のデータを提供する提供手段と、
    リスト作成端末において利用者による操作が行われることにより該利用者ごとのデータリストを作成・保存するリスト保存手段と、
    を有することを特徴とするサーバ。
  19. サーバに保存された所定のデータリスト内のデータを利用者による操作により所定の順序で取得するダウンロード手段と、
    前記ダウンロード手段により取得されたデータを実行処理する実行手段と、
    を有することを特徴とするデータ実行処理端末。
  20. 前記ダウンロード手段は、前記実行手段による一のデータの実行処理が終了した後、自動的に前記データリスト内の次のデータを取得することを特徴とする請求項19記載のデータ実行処理端末。
  21. サーバに保存された互いに内容の異なる複数のデータリストの何れかを利用者に選択させる選択手段と、
    前記選択手段により選択されたデータリスト内のデータを取得するダウンロード手段と、
    前記ダウンロード手段により取得されたデータを実行処理する実行手段と、
    を有することを特徴とするデータ実行処理端末。
JP2002270227A 2002-09-17 2002-09-17 データリスト作成システム、データ実行処理システム、サーバ、リスト作成端末、及びデータ実行処理端末 Pending JP2004109350A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002270227A JP2004109350A (ja) 2002-09-17 2002-09-17 データリスト作成システム、データ実行処理システム、サーバ、リスト作成端末、及びデータ実行処理端末

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002270227A JP2004109350A (ja) 2002-09-17 2002-09-17 データリスト作成システム、データ実行処理システム、サーバ、リスト作成端末、及びデータ実行処理端末

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004109350A true JP2004109350A (ja) 2004-04-08

Family

ID=32267929

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002270227A Pending JP2004109350A (ja) 2002-09-17 2002-09-17 データリスト作成システム、データ実行処理システム、サーバ、リスト作成端末、及びデータ実行処理端末

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004109350A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006047644A (ja) * 2004-08-04 2006-02-16 Denso Corp 楽曲、映像コンテンツ、電子書籍、webコンテンツの各リスト交換システム、及びそれらに用いるサーバと端末装置
JP2006323849A (ja) * 2006-05-29 2006-11-30 Sony Corp 情報処理装置、検索サーバ、記録媒体
JP2007058306A (ja) * 2005-08-22 2007-03-08 Kenwood Corp 情報検索装置、情報検索方法、情報検索システム及び情報検索プログラム
JP2011164188A (ja) * 2010-02-05 2011-08-25 Alpine Electronics Inc 楽曲再生装置
JP2013011891A (ja) * 2004-03-23 2013-01-17 Nokia Corp 移動通信装置における音楽同期用システム及び方法

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013011891A (ja) * 2004-03-23 2013-01-17 Nokia Corp 移動通信装置における音楽同期用システム及び方法
JP2006047644A (ja) * 2004-08-04 2006-02-16 Denso Corp 楽曲、映像コンテンツ、電子書籍、webコンテンツの各リスト交換システム、及びそれらに用いるサーバと端末装置
JP4539219B2 (ja) * 2004-08-04 2010-09-08 株式会社デンソー 楽曲、映像コンテンツ、電子書籍、webコンテンツの各リスト交換システム、及びそれらに用いるサーバと端末装置
JP2007058306A (ja) * 2005-08-22 2007-03-08 Kenwood Corp 情報検索装置、情報検索方法、情報検索システム及び情報検索プログラム
JP2006323849A (ja) * 2006-05-29 2006-11-30 Sony Corp 情報処理装置、検索サーバ、記録媒体
JP2011164188A (ja) * 2010-02-05 2011-08-25 Alpine Electronics Inc 楽曲再生装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5886275A (en) Transporting method of karaoke data by packets
JP2820236B2 (ja) カラオケシステムおよびカラオケ装置
JP3974624B2 (ja) 表示装置
US8086613B2 (en) Reproducing apparatus, reproducing method, and reproducing program
KR100814090B1 (ko) 파일 재생 중 설정된 선호 그룹을 이용하여 파일을 재생하는 방법
KR20070109950A (ko) 정보 처리 시스템, 단말 장치, 정보 처리 방법, 프로그램
JP2001061019A (ja) ダウンロードプログラムによる音楽データ再現システム
JP4513644B2 (ja) コンテンツ配信サーバ
WO2007115780A1 (en) Electronic device and method therefor
JP4963269B2 (ja) 画像対応楽曲推薦提示システム
JPH10207476A (ja) カラオケ装置
JP2004109350A (ja) データリスト作成システム、データ実行処理システム、サーバ、リスト作成端末、及びデータ実行処理端末
JPH11219188A (ja) 通信カラオケシステム、カラオケ演奏端末、および選曲装置
KR100675258B1 (ko) 네트워크 기반의 음향기기 개인설정정보 관리 방법
JP7453809B2 (ja) コンテンツ出力システムおよびコンテンツ出力方法
JP6859204B2 (ja) カラオケ楽曲のリコメンドシステム
JP2002341880A (ja) 音楽データ配信システム
JP2007041823A (ja) コンテンツ検索システムおよびその検索方法
JP2003140663A (ja) オーディオサーバシステム
JP2001272988A (ja) 通信カラオケシステム及びカラオケ演奏端末並びに通信カラオケシステムの運用方法
JP2008241919A (ja) 楽曲データ提供システム及びサイト
JP2000200089A (ja) 通信カラオケシステム
JP2004109196A (ja) データ通信端末およびデータ通信システム
JP2005055628A (ja) カラオケ装置
JP2004109351A (ja) データ判定システムおよびデータ通信端末

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050621

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20071122

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071204

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080201

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080304