JP2004109340A - 電子写真印刷機の現像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】現像ローラとスクイズローラの感光ドラムへの接触圧の調整を個々に容易にできると共に、この接離機構を少ないスペースで、かつ簡単にできるようにする。
【解決手段】現像ローラ2とスクイズローラ3とを感光ドラム4に対して接離可能に配置してなる電子写真印刷機の現像装置において、現像ローラを支持する現像ボックス5とスクイズローラを支持するスクイズボックス6とを、同一の支軸7に回動自在に支持し、現像ボックスとスクイズボックスのそれぞれに、これらを個々に回動するエアシリンダ9,10を連結した。また、回転支軸の軸方向一側部において現像ローラ駆動機構を介して現像ローラに連結し、軸方向他部においてスクイズローラ駆動機構13を介してスクイズローラに連結した。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真印刷機の現像装置で、詳しくは、感光ドラムに対して接離可能にした現像ローラとスクイズローラとを有する現像装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種の現像装置は特開平11−288173号公報に示されたものがある。この従来の現像装置にあっては、現像ローラを支持する現像ローラ取付板と、スクイズローラを支持するスクイズローラ取付板のそれぞれが別々の支軸に、あるいは同一の支軸に回動自在に支持され、個々のばねで、あるいは共通のばねにてそれぞれのローラが感光ドラム側へ接触方向にばね付勢された構成になっている。また上記各取付板には、アームを介して偏心カム軸が連結してあり、この各偏心カム軸を回動することにより各アームを介して各取付板を各ローラが感光ドラムより離間する方向に回動するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の構成では、各ローラの感光ドラムへの付勢はばねにて行っていることにより、液体トナーの塗布状況にあわせて感光ドラム表面に対するローラ接触圧の微調整や、接触圧の管理は困難であった。また上記したように、各ローラの感光ドラム表面に対する接触と離間を行う機構が別々であることにより、これらの構成が複雑になると共に、部品点数が多くなり、さらにスペース面でも不利であった。
【0004】
本発明は上記のことに鑑みなされたもので、現像ローラとスクイズローラの感光ドラムへの接触圧力の調整を個々に容易に行うことができ、また、それぞれのローラの感光ドラムへの接離をそれぞれ1つの機構にて行うようにして、この接離機構を少ないスペースで、かつ簡単にすることができ、さらに、各ローラの回転駆動機構をコンパクトにすることができるようにした現像装置を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明に係る電子写真印刷機における現像装置は、現像ローラとスクイズローラとを感光ドラムに対して接離可能に配置してなる電子写真印刷機の現像装置において、現像ローラを支持する現像ボックスとスクイズローラを支持するスクイズボックスとを、同一の支軸に回動自在に支持し、現像ボックスとスクイズボックスのそれぞれに、これらを個々に回動するエアシリンダを連結した構成になっている。
【0006】
また、上記電子写真印刷機の現像装置において、
現像ボックスとスクイズボックスを支持する支軸を回転駆動装置に連結した回転支軸とし、この回転支軸の軸方向一側部において現像ローラ駆動機構を介して現像ローラに連結し、軸方向他部においてスクイズローラ駆動機構を介してスクイズローラに連結した。
【0007】
【作 用】
エアシリンダを個々に伸縮制御することにより現像ローラボックスとスクイズローラボックスが個々に回動されて現像ローラにスクイズローラが感光ドラムに対して個々に接離される。そしてこのときの各ローラの感光ドラムへの接触圧力は各エアシリンダへ供給するエア圧を制御することにより調整される。
【0008】
また、現像ローラとスクイズローラは上記現像ローラボックスとスクイズローラボックスを回動自在に支持している回転支軸により、それぞれの駆動機構を介して回転駆動される。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0010】
図中1は液体トナーを用いる電子写真印刷機に取付けた本発明に係る現像装置の一例を示すもので、この現像装置1は現像ローラ2とスクイズローラ3が感光ドラム4に接離可能に対設されている。現像ローラ2とスクイズローラ3はそれぞれ感光ドラム4側を開放した現像ボックス5、スクイズボックス6内に支持されており、この両ボックス5,6は、両者間に感光ドラム4と平行に設けた回転支軸7に軸受を介して回動自在に支持されている。なお、現像ローラ2には現像ボックス5内に支持されたトナー絞りローラ2aが転接されている。
【0011】
各ボックス5,6の下部にはアーム5a,6aが突設されていて、各アーム5a,6bに、一端を機体8に回動自在に支持されたエアシリンダ9,10の他端が回動自在に連結されていて、各エアシリンダ9,10を伸縮動することにより、各ボックス5,6が支軸7を中心に回動し、これにより各ローラ2,3が感光ドラム4の表面に対して接離するようになっている。
【0012】
各エアシリンダ9,10にはいずれも図示しない公知の電磁切換弁及び減圧弁を介してエア圧源に接続されており、各ローラ2,3の感光ドラム4への接触圧は減圧弁を調節することにより任意に、かつ微細に調節することができる。
【0013】
上記回転支軸7は機枠8に固着したブラケット11a,11bに回転自在に支持されており、これの一端に自在継手7aを介して回転駆動装置(図示せず)が連結されていて、この回転支軸7は感光ドラム4と同期して回転されるようになっている。そしてこの回転支軸7が、現像ローラ駆動機構12を介して現像ローラ2及びトナー絞りローラ2aに、また、スクイズローラ駆動機構13を介してスクイズローラ3にそれぞれ連結されている。この両駆動機構12,13は各ボックス5,6の外側で、かつ支軸7の軸方向両側に振り分けて、すなわち、現像ローラ駆動機構12は支軸7の基端側に、またスクイズローラ駆動機構13は支軸7の先端側に配置されている。
【0014】
そして上記現像ローラ駆動機構12は、回転支軸7に固着された駆動歯車14、この駆動歯車14に噛合する中間歯車15、この中間歯車15に噛合する現像ローラ2及びトナー絞りローラ2aのそれぞれに固着された従動歯車16a,16bからなり、回転支軸7の回転により、中間歯車15を介して両従動歯車16a,16bが回転されて現像ローラ2が感光ドラム4との対向部において、これと同一周方向に、かつ感光ドラム4より周速を速めて回転し、またトナー絞りローラ2aが現像ローラ2との対向部において、これと逆方向に、回転するようになっている。
【0015】
また、スクイズローラ駆動機構13は、回転支軸7に固着された駆動歯車17、この駆動歯車17に噛合する第1中間歯車18a、第1中間歯車18aと同軸一体状にした第2中間歯車18b、この第2中間歯車18bに噛合する第3中間歯車19a、この第3中間歯車19aと同軸一体状にした第4中間歯車19b、この第4中間歯車19bに噛合するスクイズローラ3に固着された従動歯車20からなり、回転支軸7の回転により、各中間歯車18a,18b,19a,19bを介してスクイズローラ3が感光ドラム4との対向部において、これと逆方向に、かつ余剰トナーの掻き落としに適した周速で回転するようになっている。上記した各中間歯車は各ボックスに支持されている。
【0016】
上記構成において、現像ボックス5とスクイズボックス6はこれのそれぞれに連結したエアシリンダ9,10を伸縮動作することにより、回転支軸7を中心にして回動される。そして、これによりこれらに内装された現像ローラ2、スクイズローラ3が、個々に感光ドラム4の表面に対して接離される。そしてこのときの各ローラ2,3の感光ドラム4側の接触圧力は各エアシリンダ9,10へ供給されるエア圧を減圧弁にて調節することにより調節される。
【0017】
また、回転支軸7が回転されることにより、現像ローラ駆動機構12を介して現像ローラ2及びトナー絞りローラ2aが、またスクイズローラ3はスクイズローラ駆動機構13を介してスクイズローラ3がそれぞれ感光ドラム4と同期して回転される。
【0018】
【発明の効果】
本発明によれば、感光ドラムに対して接離する現像ローラとスクイズローラの感光ドラムへの接触圧力を、エアシリンダへの空気圧の調整により個々に容易に行うことができる。
【0019】
また、それぞれのローラをそれぞれ1個ずつのエアシリンダにて上記のように接触圧力を調整可能に駆動できることにより、この接離機構を少ないスペースで、かつ簡単にすることができる。
【0020】
さらに、各ローラを駆動する現像ローラ駆動機構とスクイズローラ駆動機構が、現像ローラボックスとスクイズローラボックスを回動自在に支持する回転支軸の軸方向両側部に振り分けて設けたことにより、両駆動機構が互いに干渉することなくコンパクトに組み込むことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る現像装置の現像ローラボックスを回動するエアシリンダを現わす一部破断面図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係る現像装置のスクイズローラボックスを回動するエアシリンダを現わす一部破断面図である。
【図3】スクイズローラボックスを回動するエアシリンダを現わす下面図である。
【図4】本発明の一実施の形態に係る現像装置を示す平面図である。
【図5】図4にて示した現像装置を左側から見た側面図である。
【図6】図4にて示した現像装置を右側から見た側面図である。
【符号の説明】
1…現像装置、2…現像ローラ、2a…トナー絞りローラ、3…スクイズローラ、4…感光ドラム、5…現像ローラボックス、5a,6a…アーム、6…スクイズローラボックス、7…回転支軸、7a…自在継手、8…機体、9,10…エアシリンダ、11a,11b…ブラケット、12…現像ローラ駆動機構、13…スクイズローラ駆動機構、14,17…駆動歯車、15,18a,18b,19a,19b…中間歯車、16a,16b,20…従動歯車。

Claims (2)

  1. 現像ローラとスクイズローラとを感光ドラムに対して接離可能に配置してなる電子写真印刷機の現像装置において、
    現像ローラを支持する現像ボックスとスクイズローラを支持するスクイズボックスとを、同一の支軸に回動自在に支持し、現像ボックスとスクイズボックスのそれぞれに、これらを個々に回動するエアシリンダを連結した
    ことを特徴とする電子写真印刷機の現像装置。
  2. 請求項1記載の電子写真印刷機の現像装置において、
    現像ボックスとスクイズボックスを支持する支軸を回転駆動装置に連結した回転支軸とし、
    この回転支軸の軸方向一側部において現像ローラ駆動機構を介して現像ローラに連結し、軸方向他部においてスクイズローラ駆動機構を介してスクイズローラに連結した
    ことを特徴とする電子写真印刷機の現像装置。
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