JP2004109123A - 移動体距離検出システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 他の移動体距離検出システムからの発信信号の影響を受けることなく、近距離にある移動体までの距離が検出できるとともに、相対的に停止している移動体との間の距離が検出できる移動体距離検出システムを提供する。
【解決手段】 距離検出装置10は、周波数が可変である出力信号を出力し、出力される出力信号の周波数と同一の周波数を有する電磁波を人間Mとの間に存在する伝搬媒質に放出し、距離検出装置10と人間Mとの間に設けられ、距離検出装置10と人間Mとの間の伝搬媒質中に形成される定在波の振幅を検知し、検知した定在波の振幅に対応する検出信号を出力し、出力された検出信号及び出力信号の周波数情報が入力され、出力信号の周波数に対する検出信号の値を示す検出信号関数を形成し、その周期から距離検出装置10と人間Mとの距離を算出する。
【選択図】 図1

Description

 本発明は、測定対象となる移動体までの距離を検出する移動体距離検出システムに関するものである。
 従来、電波を利用した距離測定装置としては、マイクロ波やミリ波を用いた電波レーダが一般に知られている(例えば、特許文献1参照)。電波レーダは方式によりパルスレーダ、FMCW(Frequency Modulated Continuous Wave)レーダ等に分けられる。また、最近ではスペクトル拡散レーダ及びCDMA(Code Division Multiple Access)レーダ等も知られている。
 パルスレーダは、パルス信号を発信してからそれが測定対象に反射して戻ってくるまでの時間を計測することにより測定対象までの距離を求めるものである。また、スペクトル拡散レーダやCDMAレーダも基本的にはパルスレーダ同様、測定対象までの往復の伝搬時間に基づき距離を測定するものである。
 FMCWレーダは、周波数掃引した連続波を発信し発信信号と反射信号との周波数差から測定対象までの距離を求めるものである。この方式は測定対象の移動速度も同時に測定することができるという特徴がある。
特開2000−97962号公報
 しかしながら、上記レーダでは、一般的に近距離の測定が難しく、最小探知距離は数10メートル以上であるという問題を有している。また、上記以外のレーダとしてドップラレーダがある。このドップラレーダは、構造が簡単で近距離にある測定対象の測定も可能であるが、停止している測定対象までの距離を測定することはできないという問題を有している。
 さらに、上記従来のレーダでは、複数のレーダを近くで同時に使用した場合、受信器が他のレーダから発信された信号を受信することを避ける手段がなく、測定誤差が著しく増大したり、測定ができなくなるという問題を有している。
 一方、上記レーダの用途の一つとして、車に対する障害物、特に歩行者との衝突を回避するために、障害物を検出し、その障害物と車との間の距離を測定する車載レーダが検討されている。この車載レーダは、最小探知距離が数10センチメートル以下であり、かつ相対的に停止している測定対象との間の距離の測定が必要であり、かつ他の車の車載レーダからの発信信号の影響を受けることなく距離測定を行えなければならない。しかしながら、上記従来のレーダでは、この3つの条件を満たすことが困難である。
 本発明は、上記の問題を解決するためになされたもので、他の移動体距離検出システムからの発信信号の影響を受けることなく、近距離にある移動体までの距離が検出できるとともに、相対的に停止している移動体との間の距離が検出できる移動体距離検出システムを提供することを目的とするものである。
 請求項1に記載の発明は、測定対象となる移動体までの距離を検出する移動体距離検出システムであって、周波数が可変である出力信号を出力する発信手段と、前記発信手段によって出力される出力信号の周波数と同一の周波数を有する電磁波を前記移動体との間に存在する伝搬媒質に放出する送信手段と、前記送信手段と前記移動体との間に設けられ、前記送信手段と前記移動体との間の前記伝搬媒質中に形成される定在波の振幅を検知し、検知した定在波の振幅に対応する検出信号を出力する検出手段と、前記検出手段によって出力された検出信号及び前記発信手段によって出力される出力信号の周波数情報が入力され、前記出力信号の周波数に対する前記検出信号の値を示す検出信号関数を形成し、当該検出信号の周期から前記移動体距離検出システムと前記移動体との距離を算出する距離算出手段とを備えることを特徴としている。
 この構成によれば、測定対象となる移動体までの距離を検出する移動体距離検出システムは、発信手段から出力された出力信号の周波数を変化させれば、送信手段から放出される電磁波の波長が変化するので、送信手段と移動体との間の伝搬媒質中に形成される定在波の振幅が変化する。このため、出力信号の周波数を変化させれば、検出手段が出力する検出信号の値が変化するので、出力信号の周波数情報と検出信号の値から、距離算出手段によって検出信号関数を形成させることができる。検出手段が設けられた位置における定在波の振幅は、電磁波の周波数、つまり発信手段から出力された出力信号の周波数に対して周期的に変化し、その周期は移動体距離検出システムの検出手段から移動体までの距離に対して反比例する。したがって、定在波の振幅の周期、つまり検出信号関数の周期が求められるので、その周期より移動体距離検出システムから移動体までの距離を算出することができる。
 請求項2に記載の発明は、測定対象となる移動体までの距離を検出する移動体距離検出システムであって、周波数が可変である出力信号を出力する発信手段と、前記発信手段によって出力される出力信号の周波数と同一の周波数を有する光を前記移動体との間に存在する伝搬媒質に放出する送信手段と、前記送信手段から放出される光を2つに分光し、分光された一方の光を前記移動体との間に存在する伝搬媒質に放出する分光手段と、前記分光手段によって分光された他方の光を反射させる反射手段と、前記分光手段と前記移動体との間の前記伝搬媒質中に形成される定在波の振幅を、前記移動体によって反射された一方の光の発光強度と前記反射手段によって反射された他方の光の発光強度とに基づいて検知し、検知した定在波の振幅に対応する検出信号を出力する検出手段と、前記検出手段によって出力された検出信号及び前記発信手段によって出力される出力信号の周波数情報が入力され、前記出力信号の周波数に対する前記検出信号の値を示す検出信号関数を形成し、その周期から前記移動体距離検出システムと前記移動体との距離を算出する距離算出手段とを備えることを特徴としている。
 この構成によれば、測定対象となる移動体までの距離を検出する移動体距離検出システムは、発光手段から出力された光の発光強度変化の周波数を変化させれば、光の発光強度変化の波長が変化するので、検出手段が検知する定在波の振幅が変化する。このため、光の発光強度の周波数を変化させれば、検出手段が出力する検出信号の値が変化するので、光の発光強度変化の周波数情報と検出信号の値から、距離算出手段によって検出信号関数を形成させることができる。分光手段における移動体で反射して戻ってきた一方の光と、反射手段によって反射された他方の光との両方の光の強度を足し合わせた光強度変化の振幅の大きさは、分光手段から移動体までの間における分光手段と反射手段との間の距離だけ離れた位置に置ける定在波の振幅と同じ大きさになる。したがって、分光手段と反射手段との間の距離が既知であれば、分光手段から移動体に向かって所定距離だけ離れた位置から移動体までの間の距離を検出することができる。分光手段と反射手段との距離と同じ距離だけ分光手段から離れた位置における定在波の振幅は、光の発光強度変化の周波数に対して周期的に変化し、その周期は移動体距離検出システムの分光手段から移動体までの距離に対して反比例する。したがって、定在波の振幅の周期、つまり検出信号関数の周期が求められるので、その周期より移動体距離検出システムから移動体までの距離を算出することができる。
 請求項3に記載の発明は、前記距離算出手段は、前記検出手段によって出力された検出信号及び前記発信手段によって出力される出力信号の周波数情報が入力され、前記出力信号の周波数に対する前記検出信号の値を示す検出信号関数を形成し、当該検出信号関数が極大又は極小となる少なくとも2以上の出力信号の周波数を検出し、当該2以上の出力信号の周波数のうち2つの選択周波数と、当該2つの選択周波数の間における極大又は極小となる出力信号の周波数の数とから前記移動体距離検出システムと前記移動体との距離を算出することを特徴としている。
 この構成によれば、測定対象となる移動体までの距離を検出する移動体距離検出システムは、発信手段から出力された出力信号の周波数を変化させれば、送信手段から放出される電磁波の波長が変化するので、送信手段と移動体との間の伝搬媒質中に形成される定在波の振幅が変化する。このため、出力信号の周波数を変化させれば、検出手段が出力する検出信号の値が変化するので、出力信号の周波数情報と検出信号の値から、距離算出手段によって検出信号関数を形成させることができる。検出手段又は分光手段が設けられた位置における定在波の振幅は、電磁波の周波数、つまり発信手段から出力された出力信号の周波数に対して周期的に変化し、その周期は検出手段又は分光手段から移動体までの距離に対して反比例する。したがって、定在波の振幅が極大又は極小となる周波数、つまり検出信号関数が極小又は極大となる2以上の周波数を検出し、この2以上の周波数のうち、任意に選択した2つの選択周波数と、その選択周波数の間に形成される極小又は極大となる周波数の数を算出すれば、検出信号関数の周期を求めることができるので、その周期より移動体距離検出システムの検出手段又は分光手段から移動体までの距離を算出することができる。
 請求項4に記載の発明は、前記発信手段は、出力信号を周波数変調させるための変調手段を含み、前記検出手段は、前記定在波の振幅を検出し、当該振幅に対応した振幅を有する検知信号を出力する受信手段と、前記変調手段から変調信号が入力され、当該変調信号によって前記検知信号を同期検波して検波信号を形成し、当該検波信号の振幅に対応する検出信号を出力する検波手段とを含むことを特徴としている。
 この構成によれば、受信手段が出力した検知信号を同期検波して検波信号を形成し、この検波信号の振幅に対応する検出信号を検波手段が出力する。すると、検出信号曲線は、定在波の振幅が極小又は極大となる周波数近傍では単調増加又は単調減少し、さらに、定在波の振幅が極小又は極大となる周波数の前後で、検出信号曲線の検出信号の値の符号が変化する曲線となる。したがって、定在波の振幅が極小又は極大となる周波数の検出が正確になり、測定誤差を小さくすることができる。
 請求項5に記載の発明は、前記移動体は道路施設における人間を含み、前記検出手段は、前記送信手段と前記人間との間の前記伝搬媒質中に形成される定在波の振幅に対応する検出信号を出力し、前記距離算出手段は、前記検出手段によって出力された検出信号に基づいて前記移動体距離検出システムと前記人間との距離を算出することを特徴としている。
 この構成によれば、検出手段によって、送信手段と人間との間の伝搬媒質中に形成される定在波の振幅に対応する検出信号が出力され、距離算出手段によって、検出手段によって検出された検出信号及び発信手段によって出力される出力信号の周波数情報が入力され、出力信号の周波数に対する検出信号の値を示す検出信号関数が形成され、その周期から検出手段又は分光手段と人間との距離が算出される。したがって、移動体距離検出システムを道路施設に設けた場合に、当該道路施設を通行する歩行者(人間)の存在を検知することができ、移動体距離検出システムの検出手段又は分光手段から人間までの距離を検出することができるので、検出範囲を任意に設定することができる。
 請求項6に記載の発明は、前記移動体は道路施設における車両を含み、前記検出手段は、前記送信手段と前記車両との間の前記伝搬媒質中に形成される定在波に対応する検出信号を出力し、前記距離算出手段は、前記検出手段によって出力された検出信号に基づいて前記移動体距離検出システムと前記車両との距離を算出することを特徴としている。
 この構成によれば、検出手段によって、送信手段と車両との間の伝搬媒質中に形成される定在波の振幅に対応する検出信号が出力され、距離算出手段によって、検出手段によって出力された検出信号及び発信手段によって出力される出力信号の周波数情報が入力され、出力信号の周波数に対する検出信号の値を示す検出信号関数が形成され、その周期から検出手段又は分光手段と車両との距離が算出される。したがって、移動体距離検出システムを道路施設に設けた場合に、当該道路施設を走行する車両の存在を検知することができ、移動体距離検出システムから車両までの距離を検出することができるので、検出範囲を任意に設定することができる。
 請求項7に記載の発明は、前記距離算出手段によって算出された前記移動体距離検出システムと前記移動体との間の距離があらかじめ設定された所定の距離以内であるか否かを判断する判断手段と、前記判断手段によって前記移動体距離検出システムと前記移動体との間の距離が、前記所定の距離以内であると判断された場合、前記移動体との追突を防止するための追突防止警報を発する警報手段とをさらに備えることを特徴としている。
 この構成によれば、移動体距離検出システムが自車両に設けられ、移動体が自車両の前方を走行する車両である場合、自車両に設けられた移動体距離検出システムの検出手段によって、送信手段と移動体である前方を走行する前方車両との間の伝搬媒質中に形成される定在波の振幅に対応する検出信号が出力され、検出手段によって出力された検出信号に基づいて検出手段又は分光手段と前方車両との間の距離、つまり自車両と前方車両との間の距離が算出される。移動体距離検出システムの検出手段又は分光手段と前方車両との間の距離があらかじめ設定された所定の距離以内であるか否かが判断され、検出手段又は分光手段と前方車両との間の距離が所定の距離以内であると判断された場合に、追突を防止するための追突防止警報が発せられるので、自車両に乗っている運転手は前方車両に追突する危険があることを警告音等の追突防止警報によって知ることができ、移動体との追突を未然に防止することができる。
 請求項8に記載の発明は、前記距離算出手段によって算出された前記移動体距離検出システムと前記移動体との間の距離があらかじめ設定された所定の距離以内であるか否かを判断する判断手段と、前記判断手段によって前記移動体距離検出システムと前記移動体との間の距離が、前記所定の距離以内であると判断された場合、照明を点灯させる照明点灯手段とをさらに備えることを特徴としている。
 この構成によれば、距離算出手段によって算出された移動体距離検出システムの検出手段又は分光手段と移動体との距離が、あらかじめ設定された所定の距離以内である場合、照明が点灯される。すなわち、移動体が道路施設における人間である場合、移動体である人間が通ることで定在波が形成される。そして、形成された定在波の振幅に対応する検出信号に基づいて人間までの距離が検出され、検出された人間までの距離に基づいて消灯状態であった街路照明が点灯される。したがって、通常は、消灯されている照明が、定在波が検出されることで点灯するので、照明の省電力化を実現することができる。
 請求項9に記載の発明は、前記距離算出手段によって算出された前記移動体距離検出システムと前記移動体との間の距離があらかじめ設定された所定の距離以内であるか否かを判断する判断手段と、前記判断手段によって前記移動体距離検出システムと前記移動体との間の距離が、前記所定の距離以内であると判断された場合、前記移動体周辺の情報を報知する情報報知装置とをさらに備えることを特徴としている。
 この構成によれば、距離算出手段によって算出された移動体距離検出システムの検出手段又は分光手段と移動体との距離が、あらかじめ設定された所定の距離以内である場合、情報報知装置によって移動体周辺の情報が報知される。ここで、移動体周辺の情報とは、例えば、寒冷時における道路の凍結注意を促す情報、見通しの悪い箇所における歩行者の飛び出しの注意を促す情報、事故の頻発するカーブ等においてカーブの存在を報知する情報等である。情報報知装置は、道路の側縁に設置される発光体による報知装置で、凍結注意、飛び出し注意及びこの先カーブ注意等の移動体周辺の情報を文字表示又は音声により報知するものである。すなわち、移動体が道路施設における人間である場合、移動体である人間が通ることで定在波が形成される。そして、形成された定在波の振幅に対応する検出信号に基づいて人間までの距離が検出され、検出された人間までの距離に基づいて消灯状態であった情報報知装置が点灯される。したがって、通常は、消灯されている情報報知装置が、定在波が検出されることで点灯するので、情報報知装置の省電力化を実現することができる。
 請求項10に記載の発明は、前記距離算出手段によって算出された前記移動体距離検出システムと前記移動体との間の距離があらかじめ設定された所定の距離以内であるか否かを判断する判断手段と、前記判断手段によって前記移動体距離検出システムと前記移動体との間の距離が、前記所定の距離以内であると判断された場合、発光により前記移動体を誘導する発光装置とをさらに備えることを特徴としている。
 この構成によれば、距離算出手段によって算出された移動体距離検出システムの検出手段又は分光手段と移動体との距離が、あらかじめ設定された所定の距離以内である場合、発光装置によって移動体が誘導される。ここで、発光装置とは、道路側縁に複数連続して設置され、路面の線形に応じて発光体をケースに内蔵して埋設するもの、矢印の形状で発光体を取り付けた発光板を道路側縁に立設された支柱に取り付けるもの等である。すなわち、移動体が道路施設における車両であり、発光装置が路面の線形に応じて発光体をケースに内蔵して複数連続して埋設されている場合、まず、移動体である車両が通ることで定在波が形成される。そして、形成された定在波の振幅に対応する検出信号に基づいて車両までの距離が検出され、検出された車両までの距離に基づいて消灯状態であった複数の発光装置が点灯される。したがって、通常は、消灯されている発光装置が、定在波が検出されることで点灯するので、発光装置の省電力化を実現することができる。また、路面の線形に応じて複数連続して発光体が設けられているので、運転者の視線を道路の線形合わせて誘導させることで道路の線形を運転者に認知させることができ、反射体やライン材を用いた場合に比べて視認性に優れ、特に悪天候時に効果的である。
 請求項11に記載の発明は、前記移動体は河川の水面を含み、前記検出手段は、前記送信手段と前記水面との間の前記伝搬媒質中に形成される定在波に対応する振幅の検出信号を出力し、前記距離算出手段は、前記検出手段によって検出された検出信号に基づいて前記移動体距離検出システムと前記水面との距離を算出することを特徴としている。
 この構成によれば、送信手段と水面との間の伝搬媒質中に形成される定在波の振幅に対応する検出信号が出力され、出力された検出信号に基づいて移動体距離検出システムの検出手段又は分光手段と水面との距離が算出される。したがって、移動体距離検出システムの検出手段又は分光手段と、移動体である河川の水面との距離が検出されることによって、河川の水位を測定することができ、移動体距離検出システムを水位センサとして用いることができる。
 請求項12に記載の発明は、太陽電池によって発電された電力を蓄電する蓄電手段をさらに備え、前記蓄電手段によって蓄電された電力を動力源として用いることを特徴としている。
 この構成によれば、蓄電手段によって、太陽電池によって発電された電力が蓄電され、蓄電された電力が動力源として用いられるため、商用電源等の他の電源が不要となり、山間や僻地等のあらゆる場所において移動体距離検出システムを動作させることができる。
 本発明に係る移動体距離検出システムによれば、送信手段から所定の周波数の電磁波が移動体との間に存在する伝搬媒質に放出され、放出された進行波と、移動体に反射した反射波との干渉によって定在波が伝搬媒質中に形成され、検出手段によって定在波が検出され、検出された定在波に基づいて移動体距離検出システムから移動体までの距離が算出されるため、様々な用途に応じて移動体までの距離を検出することができる。
 また、移動体距離検出システムから移動体までの距離は、出力信号の周波数に対する定在波の振幅の変動周期に依存し、送信手段によって電磁波を発信してから移動体に反射して移動体距離検出システムに戻るまでの時間の影響を受けないので、移動体までの距離が例えば数10センチメートル以下の近距離であっても、精度よく移動体までの距離を検出することができる。
 以下、本発明に係る実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において同一の構成については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
 まず、本発明の第1の実施形態における移動体距離検出システムについて説明する。第1の実施形態における移動体位置検出システムでは、距離検出装置と道路施設における人間との距離が検出され、検出された距離に基づいて道路施設に設けられた照明を点灯させる。
 図1は、本発明の第1の実施形態における移動体距離検出システムの構成を概略的に示すブロック図である。
 第1の実施形態における移動体距離検出システム100aは、距離検出装置10、蓄電部200、太陽電池300、判断部400、点灯制御部410及び照明灯420を備えて構成される。
 距離検出装置10は、移動体としての道路施設における人間Mまでの距離を定在波Sを用いて検出するものであり、検出した人間Mまでの距離を判断部400に出力する。なお、距離検出装置10については、図2〜図12を用いて後述する。
 蓄電部200は、例えばバッテリー等で構成され、太陽電池300によって充電される。太陽電池300によって蓄電部200に蓄積された電力は距離検出装置10等に供給される。
 このように、蓄電部200によって、太陽電池300によって発電された電力が、移動体距離検出システム100aの動力源として用いるために蓄積されるため、商用電源等の他の電源が不要となり、山間や僻地等のあらゆる場所において移動体距離検出システム100aを動作させることができる。
 判断部400は、距離検出装置10から出力される人間Mまでの距離が、あらかじめ設定された所定の距離以内であるか否かを判断し、人間Mまでの距離が所定の距離以内であると判断すると、照明灯420を点灯するための点灯信号を点灯制御部410に出力する。
 点灯制御部410は、判断部400から出力された点灯信号を受けて、照明灯420を点灯するよう制御する。照明灯420は、例えば道路施設に設けられた街路照明であり、道路施設を通行する歩行者(人間M)の進路を照らすものである。
 このように、移動体距離検出システム100aを道路施設に設けた場合に、当該道路施設を通行する歩行者(人間M)の存在を検知することができ、距離検出装置10から人間Mまでの距離、つまり移動体距離検出システム100aから人間Mまでの距離を検出することができるので、検出範囲を任意に設定することができる。
 また、距離検出装置10と移動体である人間Mとの距離が、あらかじめ設定された所定の距離以内である場合、照明灯420が点灯される。すなわち、移動体である人間Mが通ることで定在波が検出され、消灯状態であった照明灯420が点灯される。したがって、通常は、消灯されている照明灯420が、定在波が検出されることで点灯するので、照明灯420の省電力化を実現することができる。
 なお、本実施の形態では、移動体を、道路施設を通行する人間Mとして説明したが、本発明は特にこれに限定されず、移動体を、道路施設を走行する車両としてもよい。この場合、移動体距離検出システム100aを道路施設に設けた場合に、当該道路施設を走行する車両の存在を検知することができ、移動体距離検出システム100aから車両までの距離を検出することができるので、検出範囲を任意に設定することができる。また、距離検出装置10は、道路施設を車両が走行するのを検知して、車両の進路を照明灯420で照らすことができる。
 また、本実施の形態では、照明灯420を道路施設に設けられた街路照明として説明したが、本発明は特にこれに限定されず、例えば、橋梁照明、点灯可能な道路標識及び道路の路面上に埋め込まれた点灯可能な発光体等でもよい。この場合、特に夜間の視認性が向上し、交通事故を防止することができる。
 また、本実施の形態では、道路施設を照明する照明灯420を用いて説明したが、本発明は特にこれに限定されず、照明灯420に替えて移動体周辺の情報を報知する情報報知装置を用いてもよい。ここで、移動体周辺の情報とは、例えば、寒冷時における道路の凍結注意を促す情報、見通しの悪い箇所における歩行者の飛び出しの注意を促す情報、事故の頻発するカーブ等においてカーブの存在を報知する情報等である。情報報知装置は発光体等で構成され、道路の側縁に設置される。つまり、情報報知装置は、寒冷時における道路の凍結注意を促す情報を報知する場合、「凍結注意」という文字を発光体の点灯によって表示する。また、情報報知装置は、見通しの悪い箇所における歩行者の飛び出しの注意を促す情報を報知する場合、「飛び出し注意」という文字を発光体の点灯によって表示する。さらに、情報報知装置は、事故の頻発するカーブ等においてカーブの存在を報知する場合、「この先カーブ注意」という文字を発光体の点灯によって表示する。すなわち、移動体が道路施設における人間である場合、移動体である人間が通ることで定在波が形成される。そして、形成された定在波の振幅に対応する検出信号に基づいて人間までの距離が検出され、検出された人間までの距離に基づいて消灯状態であった情報報知装置が点灯される。したがって、通常は、消灯されている情報報知装置が、定在波が検出されることで点灯するので、情報報知装置の省電力化を実現することができる。なお、移動体が人間である場合、情報報知装置は、音声を出力可能なスピーカ等で構成してもよく、音声で移動体周辺の情報を報知してもよい。
 さらに、本実施の形態では、照明灯420に替えて、発光により移動体を誘導する発光装置を用いてもよい。ここで、発光装置とは、道路側縁に複数連続して設置され、路面の線形に応じて発光体をケースに内蔵して埋設するもの、矢印の形状で発光体を取り付けた発光板を道路側縁に立設された支柱に取り付けるもの等である。すなわち、移動体が道路施設における車両であり、発光装置が路面の線形に応じて発光体をケースに内蔵して複数連続して埋設されている場合、まず、移動体である車両が通ることで定在波が形成される。そして、形成された定在波の振幅に対応する検出信号に基づいて車両までの距離が検出され、検出された車両までの距離に基づいて消灯状態であった複数の発光装置が点灯される。したがって、通常は消灯されている発光装置が、車両が通って定在波が検出されることで点灯するので、発光装置の省電力化を実現することができる。また、路面の線形に応じて複数連続して発光体が設けられているので、運転者の視線を道路の線形に合わせて誘導させることで道路の線形を運転者に認知させることができ、反射体やライン材を用いた場合に比べて視認性に優れ、特に悪天候時に効果的である。
 また、例えば、交差点、L字路、T字路及び高速道路の合流地点等の見通しの悪い道路施設に移動体距離検出システム100aを設けることによって、一方の道路を走行する車両を検知して、他方の道路に設けられた表示板などを発光させ、他方の道路を走行する車両に対して一方の道路から車両が接近していることを報知してもよい。この場合、一方の道路を走行する車両の運転手は、他方の道路を走行する車両の存在を知ることができ、効果的に交通事故を防止することができる。
 次に、移動体距離検出システム100aにおける距離検出装置10について詳細に説明する。
 図2は、図1の移動体距離検出システムにおける距離検出装置10の第1の例の構成を概略的に示すブロック図である。
 第1の例における距離検出装置10aは、発信部11a、送信部12a、検出部13a及び距離算出部14aを備えて構成される。本発明では、送信部12aと移動体Mとの間に形成される定在波Sを用いて、移動体Mまでの距離を検出する。
 ここで、第1の例の距離検出装置10aについて説明する前に、定在波Sについて説明する。
 図3は、定在波Sの形成を説明するための概略説明図である。図3(A)に示すように、電磁波発生器B1から周波数fの電磁波を空気などの伝搬媒質中に放出すると、電磁波は、進行波Dとなって伝搬媒質中を進行する。この進行波Dにおいて、電磁波発生器B1から距離xの位置における振幅VDは、その周波数fと距離xとの関数として、下記の(1)式で表される。
 VD(f,x)=exp(j2πf/c・x)・・・・(1)
 なお、上記(1)式において、cは光速を表す。
 やがて、進行波Dが移動体Mに到達すると、進行波Dが移動体Mで反射して反射波Rとなり、この反射波Rは移動体Mから電磁波発生器B1に向かって進行する。この反射波Rにおいて、電磁波発生器B1から距離xの位置における振幅VRは、進行波Dの周波数fと電磁波発生器B1からの距離xの関数として、下記の(2)式で表される。
 VR(f,x)=MR・exp(j2πf/c・(2d−x))・・・・(2)
 なお、上記(2)式におけるMRは、移動体Mにおける電磁波の反射係数を表し、MR=γ・exp(jφ)で表される。
 そして、図3(B)に示すように、進行波Dと反射波Rとが干渉すると、電磁波発生器B1と移動体Mとの間に定在波Sが形成される。この定在波Sの振幅SPを、電磁波発生器B1から距離x1だけ移動体Mに近い検出器B2で測定すると、検出器B2が検出する定在波Sの振幅SPは、進行波Dの周波数fとして下記の(3)式で表される。
 SP(f,x1)=(1+γ2+2γcos(2πf/c・2d1+φ))1/2・・・・(3)
 なお、上記(3)式において、d1=d−x1である。
 このように、検出器B2が設けられた位置における定在波Sの振幅SPは、電磁波発生器B1から発生される進行波Dの周波数fに対して周期的であって、その周期がc/2d1となる。つまり、定在波Sの振幅SPは、検出器B2から移動体Mまでの距離d1に反比例する。したがって、進行波Dの周波数fを変化させれば、検出器B2が設けられた位置において、進行波Dの周波数fに対する定在波Sの振幅SPの変動周期を求めることができるので、定在波Sによって移動体Mまでの距離を測定することができる。
 図2に戻って、第1の例における距離検出装置10aについて説明する。
 発信部11aは、例えば交流電源等の一定の周波数fの信号を出力するものであり、周波数発信部111及び周波数制御部112を含む。周波数制御部112は、周波数発信部111が出力する信号の周波数fを制御する。また、周波数制御部112は、周波数発信部111の発信した周波数fに関する情報、例えば、周波数発信部111が発信した信号の周波数fの数値や周波数発信部111が発信する信号と同じ周波数fを有する信号などを出力する。
 送信部12aは、例えばアンテナや増幅器等により構成され、発信部11aの周波数発信部111と接続されている。送信部12aは、送信部12aと移動体Mとの間に存在する、例えば空気や水などの伝搬媒質中もしくは真空中に、発信部11aの周波数発信部111が発信した信号と同じ周波数fを有する電磁波を放出する。
 このため、発信部11aの周波数制御部112によって周波数発信部111が発信する信号の周波数fを変えれば、送信部12aから放出される電磁波の周波数を変えることができる。
 送信部12aと移動体Mとの間には、アンテナや振幅検出器、自乗検波器等の検出部13aが設けられている。検出部13aは、送信部12aから放出された電磁波(以下、進行波Dとする)と、移動体Mにおいて、反射した反射波Rとが干渉して形成される定在波Sの振幅SPを検知するためのものであり、移動体Mから距離d1の位置に設けられている。検出部13aは、定在波Sの振幅SPに対応する検出信号、例えば、定在波Sの振幅SPと同じ、もしくは振幅SPの自乗に比例した電流や電圧等を出力することができる。
 検出部13aには、距離算出部14aが接続されている。距離算出部14aは、例えば、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)やメモリ等により構成され、入力されたデータを記録する記録部(図示省略)と、記録部に記録されたデータを演算する演算部(図示省略)とを備えており、演算部によって検出部13aから移動体Mまでの距離d1を算出することができる。
 また、距離算出部14aは、発信部11aの周波数制御部112にも接続されており、発信部11aの周波数制御部112から周波数発信部111の発信した出力信号の周波数fに関する情報(以下、出力信号の周波数情報とする)を受けるとともに、検出部13aから検出信号を受信したときに、発信部11aの周波数制御部112に受信確認信号を送る。
 なお、第1の例における距離検出装置10aでは、送信部12aと検出部13aとを別々に設けているが、例えば1つのアンテナによって送信部12aと検出部13aとを兼用させてもよい。この場合、装置をコンパクトかつ簡単な構造のものとすることができる。
 図4は、距離検出装置10aによって移動体Mまでの距離を測定する作業のフローチャートを示す図である。また、図5は、図1の移動体距離検出システムの第1の例における距離検出装置10aの動作を説明するための波形図であり、図5(A)は、検出信号関数A(f,d1)を示す図であり、図5(B)及び図5(C)は、検出信号関数A(f,d1)をフーリエ変換した変換関数F(cy)を示す図である。
 ステップS1において、発信部11aの周波数制御部112は、周波数発信部111が発信する信号の初期周波数fL及び最終周波数fUを設定する。ステップS2において、周波数制御部112は、周波数発信部111から発信される周波数fが初期周波数fLである信号を送信部12aに出力する。
 ステップS3において、送信部12aは、周波数fが初期周波数fLである進行波Dを、移動体Mに向けて、伝搬媒質中に放出する。このとき、出力信号の周波数情報が周波数制御部112から距離算出部14aに送信される。送信部12aから放出された進行波Dは伝搬媒質中を伝搬して、移動体Mに到達し、この移動体Mで反射して反射波Rとなり、進行波Dと逆向き、つまり送信部12aに向かって伝搬媒質中を伝搬する。すると、進行波Dと反射波Rとが干渉して、送信部12aと移動体Mとの間における伝搬媒質中に定在波Sが形成される。
 ステップS4において、検出部13aは、送信部12aと移動体Mとの間における伝搬媒質中に形成された定在波Sの振幅SPを検知し、定在波Sの振幅SPに対応する検出信号を距離算出部14aに送信する。
 ステップS5において、距離算出部14aは、検出部13aからの検出信号の値Pを周波数制御部112から送信された出力信号の周波数情報と1対1に対応させて、記録部に記録する。同時に、距離算出部14aは、周波数制御部112に受信確認信号を送信する。
 ステップS6において、距離算出部14aからの受信確認信号を受けた周波数制御部112は、周波数発信部111が発信する信号の周波数fが最終周波数fUと一致するか否かを判断する。ここで、周波数fが最終周波数fUと一致しないと判断されると(ステップS6でNO)、ステップS7に移行し、周波数fが最終周波数fUと一致すると判断されると(ステップS6でYES)、ステップS8に移行する。
 ステップS7において、周波数制御部112は、周波数発信部111が発信する信号の周波数fをステップ周波数Δfだけ変化させる。すると、送信部12aから放出される進行波Dの周波数fがfL+Δfに変化するが、進行波Dは一定の速度(光速)で伝搬するため、進行波Dの波長が変化することになる。したがって、送信部12aと移動体Mとの間における伝搬媒質中に形成される定在波Sが変化し、検出部13aが検知する定在波Sの振幅SPが変化するので、検出部13aから距離算出部14aに送られる検出信号の値Pが変化する。
 ステップS8において、距離算出部14aは、記録部に記録されている出力信号の周波数情報と検出信号の値Pとから、検出信号関数A(f,d1)を形成する。
 ステップS9において、距離算出部14aは、検出信号関数A(f,d1)をフーリエ変換することによって変換関数F(cy)を形成する。ステップS10において、距離算出部14aは、変換関数F(cy)がピークとなる周期cyを算出する。図5(B)に示すように、変換関数F(cy)は、検出信号関数A(f,d1)の周期cyの位置にピークを有する関数となるので、変換関数F(cy)から検出信号関数A(f,d1)の周期cyを算出することができる。
 ステップS11において、距離算出部14aは、検出部12aから移動体Mまでの距離d1を算出する。検出信号関数A(f,d1)の周期cy、つまり定在波Sの周期は検出部13aから移動体Mまでの距離d1に対して反比例するので、周期cyより検出部12aから移動体Mまでの距離d1を算出することができる。
 このようにして、距離検出装置10aは、検出部13aから移動体Mまでの距離d1、すなわち、移動体距離検出システムから移動体までの距離を検出することができる。
 また、検出部13aから移動体Mまでの距離d1は、出力信号の周波数fに対する定在波Sの振幅SPの周期にのみ依存し、送信部12aによって進行波Dを発信してから移動体Mに反射して検出部13aに戻るまでの時間の影響を受けないので、移動体Mまでの距離d1が数10センチメートル以下の近距離であっても、精度よく距離を測定することができる。
 さらに、複数の移動体Mの間に、複数の定在波Sが形成された場合、検出部13aが出力する検出信号は、複数の定在波Sの振幅SPが合成された値に対応するものとなる。すると、距離算出部14aの演算部が形成する検出信号関数A(f,d1)は、検出部13aの位置における複数の定在波Sの振幅SPの変動を示す関数が合成された合成関数となるが、検出信号関数A(f,d1)をフーリエ変換することによって形成される変換関数F(cy)は、各定在波Sの周期においてそれぞれ極大値を有する関数となる。つまり、図5(C)に示すように、3つの定在波Sが形成された場合、検出信号関数A(f,d1)をフーリエ変換することによって形成される変換関数F(cy)は、それぞれ周期cy1,cy2,cy3の位置にピークを有する関数となる。
 したがって、複数の定在波Sの振幅SPの変動周期をそれぞれ求めることができるので、複数の移動体Mと検出部13aとの間の距離d1を、それぞれ測定することができる。
 さらに、発信部11aの周波数発信部111が出力する出力信号の周波数fを初期周波数fLから最終周波数fUまでステップ周波数Δfごとに直線的に変化させる代わりに、初期周波数fLと最終周波数fU間で出力信号の周波数fをランダムに変化させて、各周波数fにおける定在波Sの振幅SPを測定してもよい。この場合、出力信号の周波数fと定在波Sの振幅SPとを対応させることができるので、距離算出部14aの演算部によって検出信号関数A(f,d1)を形成することができる。例えば、M系列符号などに従い出力信号の周波数fをランダムに変化させれば、距離検出装置10a同士が、同じタイミングで、同位相且つ同じ周波数fの電磁波を発信する確率はほとんどなくなる。
 そして、定在波Sの振幅SPは、同一周波数の成分によって生じるものであるため、たとえ検出部13aが他の距離検出装置10aが放出した電磁波を受信しても、その信号成分は低域通過フィルタ等により容易に除去可能である。よって、他の距離検出装置10aから放出された電磁波によって測定誤差が著しく増大したり、測定不能となることを防ぐことができる。
 また、距離算出部14aの演算部によって、検出信号関数A(f,d1)の周期を求める代わりに、検出信号関数A(f,d1)が極大又は極小となる出力信号の周波数fを2以上求めて、それらの周波数fから移動体Mと送信部12aとの間の距離xを求めてもよい。
 図6は、検出信号関数が極小となる出力信号の周波数を2以上求めて、それらの周波数から移動体Mと送信部12aとの間の距離を測定する作業のフローチャートを示す図である。なお、図6に示すフローチャートにおけるステップS101からS108までの処理は、図4に示すフローチャートにおけるステップS1からS8までの処理と同様であるので説明を省略し、以下にステップS109以降の処理を説明する。
 ステップS109において、距離算出部14aは、検出信号関数A(f,d1)が極小となる2以上の周波数fn〜fn+kを検出する。図5(A)に示すように、検出信号関数A(f,d1)は周期関数であるため、検出信号の値Pが極大となる部分と、検出信号の値Pが極小となる部分が交互に現れる。そこで、検出信号の値Pが極小となる2以上の周波数fn〜fn+kを検出する。
 ステップS110において、距離算出部14aは、ステップS109で検出された2以上の周波数fn〜fn+kのうち、2つの周波数を選択周波数fn,fn+kとして選択する。そして、この2つの選択周波数fn,fn+kの間に形成される極小となる周波数の数k−1を算出する。すると、検出部13aと移動体Mとの間の距離d1は下記の(4)式によって求められる。
 d1=k・c/(4・(fn+k−fn))・・・・(4)
 つまり、2つの選択周波数fn,fn+kと、この2つの選択周波数fn,fn+kの間に形成される極小となる周波数の数k−1とを算出することによって、検出部13aから移動体Mまでの距離を測定することができる。
 なお、上記第1の例では、検出信号関数が極小となる出力信号の周波数を2以上求めて、それらの周波数から移動体Mと送信部12aとの間の距離を測定するとしたが、本発明は特にこれに限定されず、検出信号関数が極大となる出力信号の周波数を2以上求めて、それらの周波数から移動体Mと送信部12aとの間の距離を測定してもよい。
 図7は、図1の移動体距離検出システムの第2の例における距離検出装置10bの構成を概略的に示すブロック図である。第2の例における距離検出装置10bは、発信部11b、送信部12b、検出部13b及び距離算出部14bに加えて、変調器20を設け、距離算出部14bが検出信号関数A(f,d1)の極小となる周波数発信部111の出力信号の周波数fを検出する精度を高くしたことが特徴である。
 図7に示すように、発信部11bにおいて、周波数発信部111と周波数制御部112との間には、変調器20が設けられている。この変調器20は、周波数制御部112が周波数発信部111から出力させる周波数fを設定した場合、周波数発信部111からはこの周波数fを中心周波数として周期的に変動する信号を出力させるためのものである。つまり、変調器20は、周波数発信部111の出力信号に周波数変調を加えるためのものである。
 また、変調器20は、検出部13bに変調信号を出力することができる。変調信号とは、周波数変調された周波数発信部11aの出力信号において、周波数制御部112が設定した周波数fに対して周期的に変動する変動成分の信号である。
 さらに、検出部13bは、受信部131と検波部132とを含む。受信部131は、定在波Sの振幅SPを検出し、その振幅SPに対応した振幅を有する検知信号を出力するものである。受信部131には検波部132が接続されている。検波部132は、変調器20からの変調信号及び受信部131からの検知信号を記録する記録部(図示省略)と、記録部に記録された検知信号を変調信号を用いて同期検波して検波信号を形成し、定在波の振幅に対応する検出信号を演算する演算部(図示省略)とを備えている。また、検波部132は、受信部131からの検知信号を受けとると、変調器20に受信確認信号を送ることができる。
 なお、第1の例の距離検出装置10aと同様に、第2の例の距離検出装置10bにおいても、送信部12bと検出部13bを別々に設けているが、例えば、1つのアンテナによって送信部12bと検出部13bとを兼用させてもよい。この場合、装置をコンパクトかつ簡単な構造のものとすることができる。
 図8は、距離検出装置10bによって移動体Mまでの距離を測定する作業のフローチャートを示す図である。また、図9は、図1の移動体距離検出システムの第2の例における距離検出装置10bの動作を説明するための波形図であり、図9(A)は、出力信号の周波数と、受信部131の位置における定在波Sの振幅SPとの関係を示す図であり、図9(B)は、検波部132が出力した検出信号と、周波数発信部111が出力した信号の周波数fとから形成される検出信号関数A(f,d1)を示す図である。
 なお、周波数変調を行う作業以外は、第1の例の距離検出装置10aにおいて、距離算出部14aが検出信号関数A(f,d1)の極小を求める場合と同じであるので、以下には周波数変調を行う作業(図8のステップS203からS209まで)のみを説明する。
 ステップS203において、変調器20は、θを初期値(θ=0)に設定する。ステップS204において、送信部12bは、周波数fが初期周波数f+fdcosθ(θ=0)である進行波Dを、移動体Mに向けて、伝搬媒質中に放出する。このとき、出力信号の変調情報(変調信号)が変調器20から検波部132に送信される。送信部12bから放出された進行波Dは伝搬媒質中を伝搬して、移動体Mに到達し、この移動体Mで反射して反射波Rとなり、進行波Dと逆向き、つまり送信部12bに向かって伝搬媒質中を伝搬する。すると、進行波Dと反射波Rとが干渉して、送信部12bと移動体Mとの間における伝搬媒質中に定在波Sが形成される。
 ステップS205において、検出部13bの受信部131は、送信部12bと移動体Mとの間における伝搬媒質中に形成された定在波Sの振幅SPを検知し、定在波Sの振幅SPに対応する検知信号を検波部132に送信する。
 ステップS206において、検波部132は、受信部131からの検知信号の値Pを変調器20から送信された出力信号の変調情報と1対1に対応させて、記録部に記録する。同時に、検波部132は、変調器20に受信確認信号を送信する。
 ステップS207において、検波部132からの受信確認信号を受けた変調器20は、θ=2πであるか否かを判断する。ここで、θ=2πでないと判断されると(ステップS207でNO)、ステップS208に移行し、θ=2πであると判断されると(ステップS207でYES)、ステップS209に移行する。
 ステップS208において、変調器20は、周波数発信部111が発信する信号の周波数fをf+fdcosθ(θ=θ+dθ)に変化させる。すると、送信部12bから放出される進行波Dの周波数fがf+fdcosθ(θ=θ+dθ)に変化するので、検出部13bの受信部131が検知する定在波Sの振幅SPが変化し、受信部131から検波部132に送られる検知信号の値が変化する。この検知信号は、検波部132の記録部に、発信部11aの出力信号の変調情報と1対1に対応させて記録される。そして、再び検出部13bの検波部132からの受信確認信号を受けると、変調器20は、周波数発信部111が発信する信号の周波数fをf+fdcosθ(θ=θ+2dθ)に変化させる。上記ステップS204からS208までの処理をθ=2πとなるまで繰り返し、θ=2πとなると、ステップS209に移行する。
 ステップS209において、検波部132は、記録された検知信号と変調情報とを用いて同期検波して検波信号を形成する。検波部132は、検波信号の振幅に対応する検出信号を距離算出部14aに出力するので、検出信号は、周波数制御部112から距離算出部14bに送られた周波数情報と1対1に対応させて、距離算出部14bの記録部に記録される。
 そして、周波数制御部112が周波数発信部111に発信させる周波数を初期周波数から最終周波数まで変化させれば、距離算出部14bによって、検出信号関数A(f,d1)が形成される。
 図9(B)に示すように、この検出信号関数A(f,d1)は、定在波Sの振幅SPが極小となる周波数(fn,fn+2,fn+k)近傍では単調増加し、定在波Sの振幅SPが極大となる周波数(fn+1)近傍では単調減少し、しかも、定在波Sの振幅SPが極小又は極大となる周波数の前後で、検出信号関数A(f,d1)の検出信号の値Pの符号が変化する曲線となる。
 したがって、第2の例における距離検出装置10bによれば、定在波Sの振幅SPが極小となる周波数fの検出が正確となり、測定誤差を小さくすることができる。
 なお、上記第2の例では、検出信号関数が極小となる出力信号の周波数を2以上求めて、それらの周波数から移動体Mと送信部12bとの間の距離を測定するとしたが、本発明は特にこれに限定されず、検出信号関数が極大となる出力信号の周波数を2以上求めて、それらの周波数から移動体Mと送信部12bとの間の距離を測定してもよい。
 図10は、図1の移動体距離検出システムの第3の例における距離検出装置10cの構成を概略的に示すブロック図である。
 第3の例における距離検出装置10cは、発信部11c、送信部12c、分光部31、反射用ミラー32、検出部13c及び距離算出部14cを備えて構成される。第3の例では、発信部11cが発信する光の強度を周期的に変化させて、分光部31と移動体Mとの間に形成される定在波Sを用いて、移動体Mまでの距離を検出する。
 なお、検出部13cによって検知された検出信号に基づいて、分光部31から移動体Mまでの距離を算出する方法は、前述の第1の例の距離検出装置10aと同様であるので、以下には第3の例における距離検出装置10cの構成のみを説明する。
 発信部11cは、周波数発信部111'及び周波数制御部112'から構成されている。周波数発信部111'は、発信する光の発光強度、その強度変化が一定の周波数fとなるように出力する。周波数制御部112'は、周波数発信部111'が出力する光の発光強度変化の周波数fを制御する。また、周波数制御部112'は、周波数発信部111'の発信した光の発光強度変化の周波数fに関する情報、例えば、周波数発信部111'が発信した光の発光強度変化の周波数fの数値や周波数発信部111'が発信する光の発光強度変化と同じ周波数fを有する信号などを出力する。
 送信部12cは、例えばレーザや発光ダイオード等により構成され、発信部11cと接続されている。送信部12cは、送信部12cと移動体Mとの間に存在する、例えば空気や水などの伝搬媒質中もしくは真空中に、発信部11cの周波数発信部111'が発信した信号と同じ周波数fを有する光を放出する。
 送信部12cと移動体Mとの間には、例えばビームスプリッタ等により構成される分光部31が設けられている。分光部31は、送信部12cから放出された光を2つに分光し、分光された一方の光を移動体Mとの間に存在する伝搬媒質中に放出するものである。移動体Mの方向に分光された一方の光は、移動体Mによって反射し、移動体Mによって反射した光は、分光部31によって検出部13cの方向に反射される。このため、分光部31と移動体Mとの間の伝搬媒質中に、分光部31を透過した光と、移動体Mで反射して戻ってきた反射光とが干渉し、定在波Sが形成される。分光部31によって分光された他方の光は、分光部31の側方に設けられた反射用ミラー32に進行する。また、分光部31は、移動体Mで反射して戻ってきた反射光を検出部13cに向けて反射する。
 反射用ミラー32は、分光部31から所定距離Lだけ離れた位置に設けられており、分光部31によって分光された他方の光を再び分光部31に向けて反射する。反射用ミラー32によって反射された光は、分光部31を透過し、検出部13cに向けて進行する。
 分光部31を挟んで反射用ミラー32と線対称の位置には検出部13cが設けられている。検出部13cは、分光部31と移動体Mとの間の伝搬媒質中に形成される定在波Sの振幅を、移動体Mによって反射された光の発光強度と反射用ミラー32によって反射された光の発光強度とに基づいて検知し、検知した定在波Sの振幅SPに対応する検出信号を出力する。検出部13cは、定在波Sの振幅SPに対応する検出信号、例えば、定在波Sの振幅SPの発光強度を検知して発光強度を電圧に変換した検出信号を出力するフォトディデクタを備えており、このフォトディデクタから出力される検出信号は、定在波Sの振幅SPと同じ、もしくは振幅SPの自乗に比例した電流や電圧等を出力する。
 検出部13cには距離算出部14cが接続されている。距離算出部14cは、例えば、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)やメモリ等により構成され、入力されたデータを記録する記録部と、記録部に記録されたデータを演算する演算部とを備えており、演算部によって分光部31から移動体Mまでの距離を算出する。
 分光部31における移動体Mで反射して戻ってきた光(反射波R)と、反射用ミラー32によって反射された光(進行波D)との両方の光の強度を足し合わせた光強度変化の振幅の大きさは、分光部31と反射用ミラー32との距離がLであるので、分光部31から移動体Mに向かってLだけ離れた位置に置ける定在波の振幅と同じ大きさになる。したがって、分光部31と反射用ミラー32との距離Lが既知であれば、分光部31から移動体Mに向かって距離Lだけ離れた位置から移動体Mまでの間の距離d1を検出することができる。
 検出部13cは、検出部13cによって検出された分光部31によって反射されるとともに反射用ミラー32によって反射された光の発光強度と、同じく検出部13cによって検出された移動体Mによって反射された光の発光強度とを検出する。そして、検出部13cは、検出部13cによって検出された分光部31によって反射されるとともに反射用ミラー32によって反射された光の発光強度と、同じく検出部13cによって検出された移動体Mによって反射された光の発光強度とを足し合わせることで、分光部31から移動体Mに向かって分光部31と反射用ミラー32と同じ距離Lだけ離れた位置における定在波Sの振幅SPを求め、定在波Sの振幅SPに対応する検出信号を距離算出部14aに送信する。距離算出部14は、図4のステップS5からステップS11までと同様の処理を行うことによって、分光部31と反射用ミラー32と同じ距離Lだけ離れた位置と移動体Mとの間の距離d1を算出し、メモリ等の記憶手段に予め記憶されている距離Lと距離d1とを最終的に足し合わせることによって、分光部31から移動体Mまでの距離、すなわち移動体距離検出システムから移動体Mまでの距離を算出する。
 また、距離算出部14cは、発信部11cの周波数制御部112'にも接続されており、発信部11cの周波数制御部112'から周波数発信部111'の発信した光の発光強度の周波数fに関する情報(以下、出力信号の周波数情報とする)を受けるとともに、検出部13cから検出信号を受信したときに、発信部11cの周波数制御部112'に受信確認信号を送る。
 したがって、第3の例の距離検出装置10cによれば、第1の例の距離検出装置10aと同様に、分光部31から移動体Mまでの距離を測定することができる。また、移動体Mまでの距離が数10センチメートル以下の近距離であっても精度よく測定することができる。
 さらに、周波数発信部111'が出力する光の発光強度の周波数fを、初期周波数fLと最終周波数fUとの間でランダムに変化させれば、他の距離検出装置10cから発信された光によって測定誤差が著しく増大したり、測定不能となることを防ぐことができる。
 さらに、複数の定在波Sの振幅SPの変動周期をそれぞれ求めることができるので、複数の移動体Mと分光部31との間の距離をそれぞれ測定することができる。
 なお、距離算出部14cによって、検出信号関数A(f,d1)が極大及び極小のいずれかとなる出力信号の周波数fを2以上求めて、それらの周波数fから移動体Mと分光部31との間の距離を求める場合、初期周波数fLを0Hzとして、任意の最終周波数fUまで出力信号の周波数fを変化させてもよい。この場合、検出信号関数A(f,d1)において、出力信号の周波数fが0の場合には必ず検出信号関数A(f,d1)は極大となる。したがって、初期周波数fLから最終周波数fUの間において、検出信号関数A(f,d1)が極大となる出力信号の周波数を1つだけ求めるだけで、その周波数fと初期周波数fLとを用いて、移動体Mと分光部31との間の距離を求めることができる。
 さらになお、第2の例の距離検出装置10bと同様に、発信する発光強度に周波数変調を加える変調器を発信部11cに設け、受信部及び検波部を検出部13cに設けてもよい。この場合、第2の例の距離検出装置10bと同様に、定在波Sの振幅SPが極小及び極大のいずれかとなる周波数の検出が正確になり、測定誤差を小さくすることができる。
 本実施の形態において、発信部11a,11b,11cは発信手段に相当し、送信部12a,12b,12cは送信手段に相当し、検出部13a,13b,13cは検出手段に相当し、距離算出部14a,14b,14cは距離算出手段に相当し、変調器20は変調手段に相当し、受信部131は受信手段に相当し、検波部132は検波手段に相当し、分光部31は分光手段に相当する。
 図11は、図1の移動体距離検出システムの第4の例における距離検出装置10dの構成を概略的に示すブロック図である。本発明の距離検出装置10dは、複数の距離検出装置10a1,10a2を備えて構成される。なお、本実施形態では距離検出装置10aを2つ用い、それぞれを距離検出装置10a1、距離検出装置10a2として説明する。この複数の距離検出装置10a1,10a2には制御装置2が接続されている。この制御装置2は、複数の距離検出装置10a1,10a2を同期して作動させるためのものであり、各距離検出装置10a1,10a2から電磁波を伝搬媒質中に同時に放出させるように制御する。
 また、複数の距離検出装置1には演算装置3が接続されている。この演算装置3は、各距離検出装置10a1,10a2の距離算出部14aが算出した検出部13aから移動体Mまでの距離が入力される。演算装置3は、この入力された各距離検出装置10a1,10a2における検出部13aから移動体Mまでの距離及び各距離検出装置10a1,10a2の検出部13a同士の相対的な位置とから移動体Mの空間座標を算出する。
 つまり、移動体の空間座標を検出する距離検出装置10dは、移動体Mが複数の距離検出装置10a1,10a2と、複数の距離検出装置10a1,10a2を同期して作動させる制御装置2と、各距離検出装置10a1,10a2の距離算出部14aが算出した検出部13aと移動体Mとの間の距離と、各距離検出装置10a1,10a2の検出部13a同士の相対的な位置とから移動体Mの空間座標を算出する演算装置3とからなることを特徴としている。
 図12は、図1の移動体距離検出システムの第4の例における距離検出装置10dによる位置測定方法を説明するための概略図である。
 制御装置2は、2つの距離検出装置10a1,10a2を同期させ、同時に電磁波を発信させるよう制御する。すると、距離検出装置10a1と移動体Mとの間に定在波S1が形成され、距離検出装置10a2と移動体Mとの間に定在波S2が形成され、距離検出装置10a1から移動体Mまでの距離d1が算出され、距離検出装置10a2から移動体Mまでの距離d2が算出される。各距離検出装置10a1,10a2から移動体Mまでの距離d1,d2が、演算装置3に入力される。
 演算装置3は、2つの距離検出装置10a1,10a2から入力された距離d1,d2に基づいて、各距離検出装置10a1,10a2と移動体Mとの相対的な位置を算出する。具体的には、図12に示すように、距離検出装置10a1と距離検出装置10a2とを結ぶ線分Rの距離をrとすると、線分Rの中間位置Pから移動体Mまでの距離d'は下記の(5)式によって算出される。
 d'={(d12/2)+(d22/2)−(r2/4)}1/2・・・・(5)
 また、線分Rの垂直二等分線と、中間位置Pと移動体Mとを結ぶ線分Dとがなす角度θは下記の(6)式によって算出される。
 sinθ=(d12−d22)/4rd'・・・・(6)
 このように、各距離検出装置の中間位置から移動体までの距離d'を算出し、線分Rの垂直二等分線と、中間位置Pと移動体Mとを結ぶ線分Dとがなす角度θを算出することによって、各距離検出装置10a1,10a2と移動体Mとが存在する平面における、各距離検出装置10a1,10a2と移動体Mとの相対的な位置を把握することができる。
 なお、距離検出装置10aを3つ設けることによって、各距離検出装置と移動体との相対的な位置関係を3次元的に把握することができる。
 また、本実施形態では、距離検出装置10dは、複数の距離検出装置10aを備えた構成として説明したが、本発明は特にこれに限定されず、距離検出装置10dは、複数の距離検出装置10bを備えて構成してもよく、複数の距離検出装置10cを備えて構成してもよい。さらに、距離検出装置10dは、距離検出装置10a,10b,10cを複数組み合わせて構成してもよい。
 次に、本発明の第2の実施形態における移動体距離検出システムについて説明する。第2の実施形態における移動体位置検出システムでは、距離検出装置と河川の水面との距離が検出され、検出された距離を通信装置により監視所に送信する。
 図13は、本発明の第2の実施形態における移動体距離検出システムの構成を概略的に示すブロック図である。
 第2の実施形態における移動体距離検出システム100bは、距離検出装置10、蓄電部200、太陽電池300及び通信装置500を備えて構成される。なお、第2の実施形態における蓄電部200及び太陽電池300は、第1の実施形態における蓄電部200、太陽電池300と同様の構成であるので説明を省略する。
 距離検出装置10は、移動体である河川の水面SMまでの距離を定在波Sを用いて検出するものであり、検出した水面SMまでの距離を通信部500に出力する。通信部500は、距離検出装置10によって検出された水面SMまでの距離を監視所(図示省略)に送信するものである。なお、距離検出装置10は、上記の第1の例における距離検出装置10a、第2の例における距離検出装置10b、第3の例における距離検出装置10c及び第4の例における距離検出装置10dのうちの1つを用いることができる。
 このように、距離検出装置10と水面SMとの間の伝搬媒質中に形成される定在波Sが検出され、検出された定在波Sに基づいて距離検出装置10と水面との距離が算出される。したがって、距離検出装置10と移動体である河川の水面SMとの距離が検出されることによって、河川の水位を測定することができ、距離検出装置を水位センサとして用いることができる。
 なお、本実施形態において距離検出装置10は、移動体である河川の水面までの距離を検出するとしたが、本発明は特にこれに限定されず、例えば、湖の水面、海の水面までの距離を検出してもよく、その他水量を検出するものであれば適宜用いることができる。
 また、図13に示す構成に加えて、水門等の開閉を制御する水門制御手段を備えてもよい。例えば、距離検出装置10と水門制御手段とを接続し、距離検出装置10で検出される水面までの距離が所定の距離以下になった場合に水門を開放し、距離検出装置10で検出される水面までの距離が所定の距離以上になった場合に水門を閉鎖することによって、水量を調節することができる。
 次に、本発明の第3の実施形態における移動体距離検出システムについて説明する。第3の実施形態における移動体位置検出システムでは、距離検出装置が搭載された自車両と、自車両の前方を走行する前方車両との距離が検出され、検出された距離に基づいて警告音等を出力させる。
 図14は、本発明の第3の実施形態における移動体距離検出システムの構成を概略的に示すブロック図である。
 第3の実施形態における移動体距離検出システム100cは、距離検出装置10、蓄電部200、太陽電池300、判断部400及び警告音出力部600を備えて構成される。なお、移動体距離検出システム100cは、自車両に設けられている。また、第3の実施形態における蓄電部200及び太陽電池300は、第1の実施形態における蓄電部200、太陽電池300と同様の構成であるので説明を省略する。
 距離検出装置10は、自車両JCの前方を走行している移動体である前方車両ZCまでの距離を定在波Sを用いて検出するものであり、検出した前方車両ZCまでの距離を判断部400に出力する。なお、距離検出装置10は、上記の第1の例における距離検出装置10a、第2の例における距離検出装置10b、第3の例における距離検出装置10c及び第4の例における距離検出装置10dのうちの1つを用いることができる。
 判断部400は、距離検出装置10から出力される前方車両ZCまでの距離が、あらかじめ設定された所定の距離以内であるか否かを判断し、前方車両ZCまでの距離が所定の距離以内であると判断すると、警告音を出力するための出力信号を警告音出力部600に出力する。警告音出力部600は、自車両JCが前方を走行する前方車両ZCに接近していることを自車両JCの運転手に報知するための警告音を出力する。
 なお、本実施の形態において、判断部400は判断手段に相当し、警告音出力部600は警報手段に相当し、点灯制御部410は照明点灯手段に相当する。
 このように、移動体距離検出システム100cが自車両JCに設けられ、移動体が自車両JCの前方を走行する前方車両ZCである場合、自車両JCに設けられた距離検出装置10によって、自車両JCと前方車両ZCとの間の伝搬媒質中に形成される定在波Sが検出され、検出された定在波Sに基づいて自車両JCと前方車両ZCとの間の距離が算出される。自車両JCと前方車両ZCとの間の距離があらかじめ設定された所定の距離以内であるか否かが判断され、自車両JCと前方車両ZCとの間の距離が所定の距離以内であると判断された場合に、追突を防止するための警告音が出力されるので、自車両JCに乗っている運転手は前方車両ZCに追突する危険があることを警告音等の追突防止警報によって知ることができ、移動体との追突を未然に防止することができる。
 なお、本実施形態において距離検出装置10は、移動体である前方車両ZCまでの距離を検出するとしたが、本発明は特にこれに限定されず、例えば、移動体を人間とし、人間までの距離を検出してもよい。この場合、距離検出装置10は自車両JCの前方の歩行者(人間)までの距離を検出し、判断部400が自車両JCから歩行者までの距離が所定の距離以内であると判断した場合に、警告音出力部600は自車両JCが前方の歩行者に接近していることを自車両JCの運転手に報知するための警告音を出力する。これにより、歩行者との交通事故を防止することができる。
 また、本実施形態では、移動体距離検出システム100cは、蓄電部200及び太陽電池300を備えて構成されるとしたが、本発明は特にこれに限定されず、例えば、車両が走行することによって蓄電されるバッテリーを用いてもよい。
本発明の第1の実施形態における移動体距離検出システムの構成を概略的に示すブロック図である。 図1の移動体距離検出システムにおける距離検出装置10の第1の例の構成を概略的に示すブロック図である。 定在波Sの形成を説明するための概略説明図である。 距離検出装置10aによって移動体Mまでの距離を測定する作業のフローチャートを示す図である。 図1の移動体距離検出システムの第1の例における距離検出装置10aの動作を説明するための波形図である。 検出信号関数が極大極小となる出力信号の周波数を2以上求めて、移動体Mと送信部12aとの間の距離を測定する作業のフローチャートを示す図である。 図1の移動体距離検出システムの第2の例における距離検出装置10bの構成を概略的に示すブロック図である。 距離検出装置10bによって移動体Mまでの距離を測定する作業のフローチャートを示す図である。 図1の移動体距離検出システムの第2の例における距離検出装置10bの動作を説明するための波形図である。 図1の移動体距離検出システムの第3の例における距離検出装置10cの構成を概略的に示すブロック図である。 図1の移動体距離検出システムの第4の例における距離検出装置10dの構成を概略的に示すブロック図である。 図1の移動体距離検出システムの第4の例における距離検出装置10dによる位置測定方法を説明するための概略図である。 本発明の第2の実施形態における移動体距離検出システムの構成を概略的に示すブロック図である。 本発明の第3の実施形態における移動体距離検出システムの構成を概略的に示すブロック図である。
符号の説明
 10a,10b,10c  距離検出装置
 11a,11b,11c  発信部
 12a,12b,12c  送信部
 13a,13b,13c  検出部
 14a,14b,14c  距離算出部
 20  変調器
 31  分光部
 32  反射用ミラー
 100a,100b,100c  移動体距離検出システム
 111,111' 周波数発信部
 112,112' 周波数制御部
 131  受信部
 132  検波部
 200  蓄電部
 300  太陽電池
 400  判断部
 410  点灯制御部
 420  照明灯
 500  通信装置
 600  警告音出力部
 S  定在波
 D  進行波
 R  反射波

Claims (12)

  1.  測定対象となる移動体までの距離を検出する移動体距離検出システムであって、
     周波数が可変である出力信号を出力する発信手段と、
     前記発信手段によって出力される出力信号の周波数と同一の周波数を有する電磁波を前記移動体との間に存在する伝搬媒質に放出する送信手段と、
     前記送信手段と前記移動体との間に設けられ、前記送信手段と前記移動体との間の前記伝搬媒質中に形成される定在波の振幅を検知し、検知した定在波の振幅に対応する検出信号を出力する検出手段と、
     前記検出手段によって出力された検出信号及び前記発信手段によって出力される出力信号の周波数情報が入力され、前記出力信号の周波数に対する前記検出信号の値を示す検出信号関数を形成し、その周期から前記移動体距離検出システムと前記移動体との距離を算出する距離算出手段とを備えることを特徴とする移動体距離検出システム。
  2.  測定対象となる移動体までの距離を検出する移動体距離検出システムであって、
     周波数が可変である出力信号を出力する発信手段と、
     前記発信手段によって出力される出力信号の周波数と同一の周波数を有する光を前記移動体との間に存在する伝搬媒質に放出する送信手段と、
     前記送信手段から放出される光を2つに分光し、分光された一方の光を前記移動体との間に存在する伝搬媒質に放出する分光手段と、
     前記分光手段によって分光された他方の光を反射させる反射手段と、
     前記分光手段と前記移動体との間の前記伝搬媒質中に形成される定在波の振幅を、前記移動体によって反射された一方の光の発光強度と前記反射手段によって反射された他方の光の発光強度とに基づいて検知し、検知した定在波の振幅に対応する検出信号を出力する検出手段と、
     前記検出手段によって出力された検出信号及び前記発信手段によって出力される出力信号の周波数情報が入力され、前記出力信号の周波数に対する前記検出信号の値を示す検出信号関数を形成し、その周期から前記移動体距離検出システムと前記移動体との距離を算出する距離算出手段とを備えることを特徴とする移動体距離検出システム。
  3.  前記距離算出手段は、前記検出手段によって出力された検出信号及び前記発信手段によって出力される出力信号の周波数情報が入力され、前記出力信号の周波数に対する前記検出信号の値を示す検出信号関数を形成し、当該検出信号関数が極大又は極小となる少なくとも2以上の出力信号の周波数を検出し、当該2以上の出力信号の周波数のうち2つの選択周波数と、当該2つの選択周波数の間における極大又は極小となる出力信号の周波数の数とから前記移動体距離検出システムと前記移動体との距離を算出することを特徴とする請求項1又は2記載の移動体距離検出システム。
  4.  前記発信手段は、出力信号を周波数変調させるための変調手段を含み、
     前記検出手段は、前記定在波の振幅を検出し、当該振幅に対応した振幅を有する検知信号を出力する受信手段と、前記変調手段から変調信号が入力され、当該変調信号によって前記検知信号を同期検波して検波信号を形成し、当該検波信号の振幅に対応する検出信号を出力する検波手段とを含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の移動体距離検出システム。
  5.  前記移動体は道路施設における人間を含み、
     前記検出手段は、前記送信手段と前記人間との間の前記伝搬媒質中に形成される定在波の振幅に対応する検出信号を出力し、
     前記距離算出手段は、前記検出手段によって出力された検出信号に基づいて前記移動体距離検出システムと前記人間との距離を算出することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の移動体距離検出システム。
  6.  前記移動体は道路施設における車両を含み、
     前記検出手段は、前記送信手段と前記車両との間の前記伝搬媒質中に形成される定在波の振幅に対応する検出信号を出力し、
     前記距離算出手段は、前記検出手段によって出力された検出信号に基づいて前記移動体距離検出システムと前記車両との距離を算出することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の移動体距離検出システム。
  7.  前記距離算出手段によって算出された前記移動体距離検出システムと前記移動体との間の距離があらかじめ設定された所定の距離以内であるか否かを判断する判断手段と、
     前記判断手段によって前記移動体距離検出システムと前記移動体との間の距離が、前記所定の距離以内であると判断された場合、前記移動体との追突を防止するための追突防止警報を発する警報手段とをさらに備えることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の移動体距離検出システム。
  8.  前記距離算出手段によって算出された前記移動体距離検出システムと前記移動体との間の距離があらかじめ設定された所定の距離以内であるか否かを判断する判断手段と、
     前記判断手段によって前記移動体距離検出システムと前記移動体との間の距離が、前記所定の距離以内であると判断された場合、照明を点灯させる照明点灯手段とをさらに備えることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の移動体距離検出システム。
  9.  前記距離算出手段によって算出された前記移動体距離検出システムと前記移動体との間の距離があらかじめ設定された所定の距離以内であるか否かを判断する判断手段と、
     前記判断手段によって前記移動体距離検出システムと前記移動体との間の距離が、前記所定の距離以内であると判断された場合、前記移動体周辺の情報を報知する情報報知装置とをさらに備えることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の移動体距離検出システム。
  10.  前記距離算出手段によって算出された前記移動体距離検出システムと前記移動体との間の距離があらかじめ設定された所定の距離以内であるか否かを判断する判断手段と、
     前記判断手段によって前記移動体距離検出システムと前記移動体との間の距離が、前記所定の距離以内であると判断された場合、発光により前記移動体を誘導する発光装置とをさらに備えることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の移動体距離検出システム。
  11.  前記移動体は河川の水面を含み、
     前記検出手段は、前記送信手段と前記水面との間の前記伝搬媒質中に形成される定在波に対応する振幅の検出信号を出力し、
     前記距離算出手段は、前記検出手段によって出力された検出信号に基づいて前記移動体距離検出システムと前記水面との距離を算出することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の移動体距離検出システム。
  12.  太陽電池によって発電された電力を蓄電する蓄電手段をさらに備え、
     前記蓄電手段によって蓄電された電力を動力源として用いることを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載の移動体距離検出システム。
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