JP2004108208A - ロッカアーム - Google Patents

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Abstract

【課題】エンジンのバルブ開閉機構に設けられるロッカアームの近傍に、バルブ開閉機構を構成する別の部品が配置されることで部品を回避しなければならない場合、両側の側壁の肉厚を薄くプレス加工して対向していたが、不要な部分まで肉厚を薄く形成してしまうと、ロッカアームの剛性低下が懸念される。
【解決手段】両方の側壁7,8のうち部品17を回避する側の側壁7,8における必要な部分のみを薄肉部19とするようにしたので、部品17を回避するために両方の側壁7,8の肉厚を同様かつ一様に薄肉にする場合に比べて、ロッカアーム1の必要な剛性を確保したままで、かつエンジン周りの部品17を回避するよう配置することができ、限られたスペースを有効に使用することができる。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ロッカアームに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のプレス製のロッカアーム50を、図10の斜視図に示す(特許文献1参照)。このロッカアーム50は、エンジンのバルブ開閉機構に設けられる。その構成は、胴体51と、この胴体51に渡されたピン52に針状ころを介して軸心回りに回転自在に設けられるローラ54とを備えている。
【0003】
胴体51は、実質的に平行に、かつ対向配置された一対の側壁60,61と、これら側壁60,61を連続する連設壁55,56を長手方向両側に有する。例えば、一側の連設壁55はピボット係合部として用いられ、他側の連設壁56はバルブステム当接部として用いられる。
【0004】
このようなロッカアーム50は、その幅方向中心を中心として、左右対称形状にプレス成形されるのが一般的な形状である。
【0005】
【特許文献1】
特開平07−150910号(第3頁,第2図)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来のロッカアーム50は、エンジンのバルブ開閉機構に設けられる。このためロッカアーム50の近傍には、バルブ開閉機構を構成する部品が配置されるため、場合によっては、このような部品を回避しなければならない状態が発生する。
【0007】
この場合、両側壁60,61の肉厚を薄くプレス加工するなどの手段により、ロッカアーム50が前記部品62と干渉してしまうのを回避していた。このように側壁60,61の肉厚を薄くプレス加工する場合であっても、ロッカアーム50は、その幅方向中心を中心として、左右対称形状にプレス成形されるのが一般的であった。しかしこのように部品62との干渉の回避に不要な部分まで肉厚を薄く形成してしまうと、ロッカアーム50の剛性低下が懸念される。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明におけるロッカアームは、カムが当接して回転する動作に伴なって胴体が揺動させられることで、シリンダヘッドに設けられているバルブを開閉動作させるもので、前記胴体は、対向する一対の側壁と、前記両側壁どうしを連設する連設壁とを含み、前記両側壁に渡される支軸に回転可能に配置されて、かつ前記カムが当接するローラが設けられ、前記側壁のうち、少なくとも一方の側壁における一部または全部の肉厚を、他方の側壁における一部または全部の肉厚と異ならせている。
【0009】
上記構成のように、両側壁のうち、少なくとも一方の側壁における一部または全部の肉厚を、他方の側壁における一部または全部の肉厚と異ならせたことによれば、ロッカアーム配置の際に、例えば側壁の他の部分より肉薄にした部分に、他の構成部品が配置されるようすることで、限られたスペースの中で設計の自由度をあげることができる。
【0010】
また、本発明におけるロッカアームは、前記胴体が、互いにほぼ平行状態で軸方向に対向する一対の側壁と、前記両側壁どうしを連設する連設壁とを含み、前記両側壁に渡される支軸に回転可能に配置されて、かつ前記カムが当接するローラが設けられ、前記両側壁のうちエンジン周りの部品に近接して配置される側の側壁の軸方向肉厚が薄肉にされて当該側壁が前記部品から離隔した状態で配置される。
【0011】
また、本発明におけるロッカーアームは、前記部品に近接して配置される側の側壁における外周面側から前記部品に近接する部分またはその部分を含む全体が薄肉にされている。
【0012】
さらに、本発明におけるロッカーアームは、前記部品に近接して配置される側の側壁における前記部品に近接する部分が、前記部品から遠ざかる方向に変位させられている。
【0013】
上記構成のように、両側壁のうちエンジン周りの部品に近接して配置される側の側壁の軸方向肉厚が薄肉にされることで側壁が部品から離隔した状態で配置され、あるいは部品に近接して配置される側の側壁における外周面側から部品に近接する部分またはその部分を含む全体が薄肉に形成され、あるいは、部品に近接して配置される側の側壁における部品に近接する部分が、部品から遠ざかる方向に変位させられている構成によれば、限られたスペース内で、エンジン周りの近接する部品を回避するようロッカアーム設置可能となって設計の自由度をあげることができるとともに、側壁のうち、必要な部分だけを薄肉に形成することで、ロッカアームに必要な剛性が低下するのを抑えることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態に係るロッカアームを、図面に基づいて説明する。以下の実施形態におけるロッカアーム1は、幅方向を中心として非対称の形状を備えている。
【0015】
まず、図1乃至図3に基づいて、第一の実施形態に係るロッカアーム1について説明する。このロッカアーム1は、バルブ開閉機構の所定の位置に配置されたカム2の回転に伴なって胴体3が揺動することで、不図示のシリンダヘッドに設けられているバルブを開閉動作させるものである。
【0016】
図1の斜視図および図2の断面図に示すように、ロッカアーム1は、前記胴体3と、支軸4に針状ころ5を介して回転自在に支持されたローラ6とから構成される。胴体3は、幅方向で向い合う一対の側壁7,8と、これら側壁7,8どうしを長手方向両側で連続するよう両側壁7,8間に一体に形成された連設壁9,10とから構成される。
【0017】
このような胴体3は、一枚の金属板をプレス加工することで一体的に形成されている。なお、このように胴体3をプレス加工により一体に形成することは、以下の実施形態についてもそれぞれ同様である。
【0018】
長手方向一方側の連設壁9は、ピボット11が当接するピボット当接部12として用いられ、長手方向他方側の連設壁10は、バルブステム13が当接するバルブ当接部14として用いられる。
【0019】
前記両側壁7,8は、前記ローラ6が挿入されるだけの幅空間を介して離隔して配置され、両側壁7,8の対向面15,16は平行な平面に形成されている。図3の平面図に示すように、一方の側壁7は、エンジン周りの部品(例えば、別のロッカアームやエンジンブロックの一部、ボルト等)17、あるいはエンジン調整用工具が近接して配置される側壁7であり、薄肉部19と厚肉部21とを有する。薄肉部19は一方の側壁7の長手方向中心部位が絞り加工されることで、その厚みt1が、当該側壁7の長手方向両側の厚肉部21の厚みt2に比して幅方向に薄肉に形成される。厚肉部21の厚みt2は、他方の側壁8の厚みt3とほぼ等しく形成されている。
【0020】
薄肉部19は、その外側面がエンジン周りの部品17から遠のく方向、すなわち他方の側壁8に向けて変位する(凹となる)凹部22が形成されるようして、他の部分に比べて薄肉に形成されている。
【0021】
凹部22は、両側壁7,8の対向面15,16と平行な平面部24と、この平面部24の長手方向両側から、厚肉部21に連なる斜面部26とを有して、平面視台形に形成され、平面部24と斜面部26はエンジン周りの部品17から、適度の距離をもって離隔し、部品17から回避する構成となっている。
【0022】
このような凹部22の大きさ(平面視した面積)は、部品17の大きさに応じた大きさに設定される。このことは、以下の各実施形態においても同様である。
【0023】
なお、前記支軸4は、両側壁7,8における長手方向中心部位に形成された支持孔28,29に渡され、これら支持孔28,29周壁面に、支軸4の各端部が支持されるよう挿通されている。
【0024】
一方の支持孔28は、薄肉部19の長手方向中心部位に形成され、凹部22の長手方向中心とローラ6の中心(中心軸)とは一致した位置に配置されている。また、ロッカアーム1の幅方向中心30、すなわち両側壁7,8の対向面15,16間の幅方向中心30は、ピボット当接部12、ローラ6、バルブ当接部14のそれぞれの幅方向中心に一致している。
【0025】
上記構成のロッカアームでは、クランク軸の回転に連動するカム2の回転によって、このカム2が当接しているローラ6が支軸4回りに回転するとともに胴体3がピボット当接部12を中心に揺動されて、不図示のシリンダヘッドに設けられているバルブを開閉動作する。
【0026】
また、上記構成のロッカアーム1の製造方法は、図示しないが、例えば概略次のようにして行う。すなわち、一枚の金属板に打抜き加工を行って所定の形状に形成し、ピボット当接部12およびバルブ当接部14を所定の形状に形成するとともに、支軸4が挿通する支持孔28,29を打抜き、連設壁9,10に対して両側壁7,8を折り曲げて幅方向で対向させ、続いて薄肉部19を絞り加工により形成し、必要に応じて一方の側壁7に形成した支持孔28の真円度を調節する。あるいは、支持孔28,29を形成する前に、必要な部分を他の部分に比べて薄肉になるよう形成しておくようにしてもよい。この場合は、一方の側壁7に形成した支持孔28の真円度を調節する加工を省くことができる。
【0027】
ところで、上記ロッカアーム1の胴体3は、一方の側壁7に薄肉部19を形成している。この薄肉部19は、予め知られているエンジン周りの部品17から遠のく方向、すなわち他方の側壁8に向けて凹となる凹部22を形成するようにして形成するようにする。この凹部22の長手方向幅は、胴体3はピボット当接部12を中心に揺動することを考慮すると、部品17の幅に比べて、或る程度大きくなるよう形成するのが望ましい。
【0028】
このようなロッカアーム1では、一方の側壁7の一部を薄肉部19としているので、部品17を回避するために両方の側壁7,8の肉厚を同様に薄肉にする場合に比べて、ロッカアーム1の必要な剛性を確保したままで、かつエンジン周りの部品17を回避するよう配置することができる。従って、限られたスペース内での設計の自由度を上げることができる。
【0029】
図4は、第二の実施形態におけるロッカアーム1の平面図を示す。第一の実施形態と同様の機能を有する構成部品について、同一の符号を付してその説明を省略することは、以下の各実施形態について同様とする。
【0030】
第二の実施形態に係るロッカアーム1は、一方の側壁7に、二個の薄肉部19,20と厚肉部21とを有する。薄肉部19,20は一方の側壁7における長手方向両側に一個ずつ形成される。厚肉部21は、薄肉部19,20の間に形成されている。
【0031】
薄肉部19,20は、その外側面がエンジン周りの部品17,18から遠のく方向、すなわち他方の側壁8に向けて変位する凹部22,23を形成するようして形成される。
【0032】
各凹部22,23は、他方の側壁8と平行な平面部24,25および厚肉部21に連続する斜面部26,27とを有する。両凹部22,23は、エンジン周りの部品17,18を回避する部分である。これら凹部22,23は、部品17,18の位置あるいは形状、大きさに応じて、異なった大きさに形成されている。図では、一側の凹部22の幅方向深さ31は、他側の凹部23の幅方向深さ32に比べて深く形成されている。
【0033】
なお厚肉部21は、凹部22,23を形成した分だけ、他方の側壁8の厚みt3に比して若干厚く形成されているか、他方の側壁8の厚みt3にほぼ等しい厚みt2を有する。
【0034】
また、ロッカアーム1の幅方向中心30、すなわち一方の側壁7における平板部34の対向面15と他方の側壁8の対向面16との間の幅方向中心30は、ピボット当接部12、ローラ6、バルブ当接部14のそれぞれの幅方向中心に一致している。他の構成および作用効果は、上記第一の実施形態と同様であるのでその説明を省略する。
【0035】
図5は、第三の実施形態におけるロッカアーム1の平面図を示す。これは、一方の側壁7全域にわたる厚みt1が、他方の側壁8の全域の厚みt3に比べて薄く形成されている。
【0036】
一方の側壁7における長手方向中央部に、他方の側壁8に平行な平板部34と、この平板部34の長手方向両側に連なる斜板部33が形成されている。平板部34における対向面15aは、長手方向両側の対向面15bに比べて他方の側壁8における対向面16に近い位置に変位して配置され、この構成により部品17を回避するための凹部22が一方の側壁7の長手方向中心部に形成される。この凹部22は、他方の側壁8に平行な平面部24と、この平面部24に連続して形成される斜面部26とから平面視台形に形成される。
【0037】
また、ロッカアーム1の、幅方向中心30は、ピボット当接部12、ローラ6、バルブ当接部14のそれぞれの幅方向中心に一致している。
【0038】
図6は、第四の実施形態におけるロッカアーム1の平面図を示す。これは、一方の側壁7に、薄肉部19と厚肉部21とを有する。一方の側壁7における長手方向中心部に薄肉部19が形成され、この薄肉部19の厚みt1が、長手方向両側の厚肉部21の厚みt2に比べて薄く形成される。
【0039】
厚肉部21の厚みt2は他方の側壁8の厚みt3とほぼ等しく形成される。この薄肉部19は、他方の側壁8に平行な平板部34と、この平板部34の長手方向両側に連なる斜板部33とを有する。平板部34における対向面15aは、厚肉部21の対向面15bに比べて他方の側壁8における対向面16に近い位置に変位して配置される。
【0040】
この構成により、平面部24と斜面部26とを有して部品17を回避するための台形の凹部22が形成されている。なお、平板部34における対向面15a両側部分には、平面視三角形のくぼみ部37が形成されている。
【0041】
また、ロッカアーム1の幅方向中心30、すなわち一方の側壁7における平板部34の対向面15aと他方の側壁8の対向面16との間の幅方向中心30は、ピボット当接部12、ローラ6、バルブ当接部14のそれぞれの幅方向中心に一致している。
【0042】
図7は、第五の実施形態におけるロッカアーム1の平面図である。これは、一方の側壁7に薄肉部19と厚肉部21とを有する。一方の側壁7の長手方向中心部位から長手方向他方側にわたってが、長手方向一方側の厚肉部21の厚みt2に比べて薄肉の厚みt1に形成された薄肉部19とされている。厚肉部21の厚みt2は、他方の側壁8の厚みt3とほぼ等しく形成されている。
【0043】
この薄肉部19の対向面15aは、厚肉部21の対向面15bに比べて他方の側壁8に近い位置に変位するよう配置される。この薄肉部19は、他方の側壁8に平行な平板部34と、この平板部34の長手方向一方側から厚肉部21連続する斜板部35とから形成され、この構成により、部品17を回避するための凹部22が形成されている。この凹部22は、他方の側壁8に平行な平面部24と、この平面部24に連続して形成される斜面部26とから平面視台形に形成される。
【0044】
この実施形態では、両側壁7,8の外側面間の幅方向中心30に対して、ピボット当接部12の幅方向中心は、一方の側壁7の厚肉部21寄りに変位するように配置され、ローラ6、およびバルブ当接部14の幅方向中心は、他方の側壁8寄りに変位するように配置されている。
【0045】
また、ローラ6は、胴体3の長手方向中心から長手方向他側に変位して配置されている。すなわち、一方の側壁7における支持孔28は薄肉部19に形成されている。
【0046】
図8は、本発明の第六の実施形態を示すロッカアーム1の平面図である。これは、一方の側壁7に薄肉部19と厚肉部21とを有する。一方の側壁7の長手方向一方側が、厚みt1を有する薄肉部19とされ、長手方向中央部から他方側が、厚みt2の厚肉部21とされている。厚肉部21の厚みt2は、他方の側壁8の厚みt3とほぼ等しく形成されている。
【0047】
薄肉部19は厚肉部21に比べて他方の側壁8に近い位置に位置するよう配置される。この薄肉部19は、他方の側壁8に平行な平板部34と、この平板部34の長手方向他方側から厚肉部21に連続する斜板部35とから形成され、この構成により、部品17を回避するための凹部22が形成されている。この凹部22は、他方の側壁8に平行な平面部24と、この平面部24に連続して形成される斜面部26とから平面視台形に形成される。薄肉部19の対向面15aは、厚肉部21の対向面15bに比べて他方の側壁8に近い位置に変位するよう配置される。
【0048】
この実施形態では、両側壁7,8の外側面間の幅方向中心30に対して、ピボット当接部12の幅方向中心は、他方の側壁8寄りに変位するように配置され、ローラ6、およびバルブ当接部14の幅方向中心は、両側壁7,8の外側面間の幅方向中心30と一致するように配置されている。
【0049】
この実施形態では、ローラ6は、胴体3の長手方向中心から長手方向他側に変位して配置されている。すなわち、一方の側壁7における支持孔28は、厚肉部21に形成されている。
【0050】
図9は、本発明の第七の実施形態を示すロッカアーム1の平面図である。これは、一方の側壁7に薄肉部19と厚肉部21とを有する。一方の側壁7の長手方向途中に厚みt1を有する薄肉部19が形成され、長手方向一方側に厚みt2を有する厚肉部21が形成されている。厚肉部21の厚みt2は、他方の側壁8の厚みt3とほぼ等しく形成されている。
【0051】
薄肉部19は、他方の側壁8に平行な平板部34と、この平板部34の長手方向一方側から厚肉部21連続する斜板部35と、長手方向他方側に傾斜する斜板部36とから形成され、この構成により、部品17を回避するための凹部22が形成されている。
【0052】
この凹部22は、他方の側壁8に平行な平面部24と、この平面部24に連続して形成される斜面部26とから平面視台形に形成される。薄肉部19の対向面15aは、厚肉部21の対向面15bに比べて他方の側壁8に近い位置に変位するよう配置される。
【0053】
この実施形態では、両側壁7,8の外側面間の幅方向中心30に対して、ピボット当接部12の幅方向中心は、一方の側壁7の厚肉部21寄りに変位するように配置され、ローラ6の幅方向中心は、他方の側壁8寄りに変位するよう配置され、バルブ当接部14の幅方向中心は、両側壁7,8の外側面間の幅方向中心30と一致するように配置されている。
【0054】
この実施形態では、ローラ6は、胴体3の長手方向中心から長手方向他側に変位して配置されている。すなわち、一方の側壁7における支持孔28は、薄肉部19に形成されている。
【0055】
上記第二実施形態乃至第七実施形態の構成を有するロッカアーム1においても、上記第一の実施形態と同様に、一方の側壁7の一部または全部を薄肉としているので、部品17あるいは部品18を回避するために両方の側壁7,8の肉厚を同様に薄肉にする場合に比べて、ロッカアーム1の必要な剛性を確保したままで、かつエンジン周りの部品17または部品18を回避するよう配置することができ、従って、設計の自由度をあげることができる。
【0056】
さらに上記各実施形態では、他方の側壁8の厚みを変更することなく、一方の側壁7の厚みあるいは形状を変更して部品17,18を回避するようにしたが、場合によっては他方の側壁8の厚みあるいは形状も変更して部品17,18を回避するようにすることも考えられ、この場合も上記各実施形態と同様の作用効果を奏し得る。
【0057】
【発明の効果】
以上の説明から明らかな通り、本発明によれば、他の部品を回避して、互いに干渉することなくロッカアームを、限られたスペース内に配置することができ、かつロッカアームとして必要な剛性も確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施形態を示すロッカアームの全体構成を示す斜視図である。
【図2】同じく縦断面図である。
【図3】同じく平面図である。
【図4】本発明の第二の実施形態を示すロッカアームの平面図である。
【図5】本発明の第三の実施形態を示すロッカアームの平面図である。
【図6】本発明の第四の実施形態を示すロッカアームの平面図である。
【図7】本発明の第五の実施形態を示すロッカアームの平面図である。
【図8】本発明の第六の実施形態を示すロッカアームの平面図である。
【図9】本発明の第七の実施形態を示すロッカアームの平面図である。
【図10】従来のロッカアームを示す斜視図である。
【符号の説明】
1     ロッカアーム
2     カム
3     胴体
6     ローラ
7,8   側壁
9,10  連設壁
15,16 対向面
19    薄肉部
21    厚肉部
17    エンジン周りの部品
22    凹部
24    平面部
26    斜面部

Claims (4)

  1. カムが当接して回転する動作に伴なって胴体が揺動させられることで、シリンダヘッドに設けられているバルブを開閉動作させるロッカアームであって、
    前記胴体は、対向する一対の側壁と、前記両側壁どうしを連設する連設壁とを含み、前記両側壁に渡される支軸に回転可能に配置されて、かつ前記カムが当接するローラが設けられ、
    前記側壁のうち、少なくとも一方の側壁における一部または全部の肉厚を、他方の側壁における一部または全部の肉厚と異ならせた、ことを特徴とするロッカアーム。
  2. カムが当接して回転する動作に伴なって胴体が揺動させられることで、シリンダヘッドに設けられているバルブを開閉動作させるロッカアームであって、
    前記胴体は、互いにほぼ平行状態で軸方向に対向する一対の側壁と、前記両側壁どうしを連設する連設壁とを含み、前記両側壁に渡される支軸に回転可能に配置されて、かつ前記カムが当接するローラが設けられ、
    前記両側壁のうちエンジン周りの部品に近接して配置される側の側壁の軸方向肉厚が薄肉にされることで当該側壁が前記部品から離隔した状態で配置される、ことを特徴とするロッカアーム。
  3. 請求項2に記載のロッカーアームにおいて、
    前記部品に近接して配置される側の側壁における外周面側から前記部品に近接する部分またはその部分を含む全体が薄肉にされた、ことを特徴とするロッカアーム。
  4. 請求項2に記載のロッカーアームにおいて、
    前記部品に近接して配置される側の側壁における前記部品に近接する部分が、前記部品から遠ざかる方向に変位させられている、ことを特徴とするロッカアーム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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