JP2003307104A - カムフォロワ - Google Patents

カムフォロワ

Info

Publication number
JP2003307104A
JP2003307104A JP2002113375A JP2002113375A JP2003307104A JP 2003307104 A JP2003307104 A JP 2003307104A JP 2002113375 A JP2002113375 A JP 2002113375A JP 2002113375 A JP2002113375 A JP 2002113375A JP 2003307104 A JP2003307104 A JP 2003307104A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roller
side walls
pair
support shaft
area
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002113375A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshitaka Waseda
義孝 早稲田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koyo Seiko Co Ltd
Original Assignee
Koyo Seiko Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Koyo Seiko Co Ltd filed Critical Koyo Seiko Co Ltd
Priority to JP2002113375A priority Critical patent/JP2003307104A/ja
Publication of JP2003307104A publication Critical patent/JP2003307104A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Valve-Gear Or Valve Arrangements (AREA)
  • Gears, Cams (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】カムが当接されるローラを有するカムフォロワ
において、ローラの回転動作の円滑性、耐焼付き性なら
びに耐摩耗性を向上すること。 【解決手段】胴体2の一対の側壁6,7に架設される支
軸3の外径にローラ4を回転自在に取り付けた構造にお
いて、ローラ4の両端面に平面4aと円錐状面4bを設
けている。これにより、ローラ4の回転中において、ロ
ーラ4の一端面が片方の側壁6(または7)の内側面に
対して押し付けられたときに、ローラ4の一端面の平面
4aが片方の側壁6(または7)の内側面に対して面で
すべり接触するものの、ローラ4の両端面全体を平面に
している従来例に比べると、接触面積が小さくなり、ま
た、ローラ4の両端面全体を円錐状面にする従来例に比
べると、接触応力の局部集中が避けられるようになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カムフォロワに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来のカムフォロワの1つとして、図1
5および図16に示すように、例えば内燃機関の動弁機
構に用いられるロッカーアーム81がある。図例のロッ
カーアーム81は、胴体82、支軸83、ローラ84、
複数の針状ころ85を有している。
【0003】胴体82は、一対の側壁86,87と、ラ
ッシュアジャスタ90が当接されるピボット部88と、
バルブ91のステムエンドが嵌入されるバルブ嵌入部8
9とを有している。一対の側壁86,87間に、支軸8
3が架け渡され、この支軸83の外周に複数の針状ころ
85を介してカム92が当接されるローラ84が回転自
在に支持される。
【0004】ローラ84の両端面は、径方向に沿う平面
になっており、側壁86,87の内側面に対して平行に
対向している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例では、ロー
ラ84の回転中において、例えばローラ84の一端面が
片方の側壁86(または87)の内側面に対して押し付
けられたときに、すべり接触する状態になるが、このす
べり接触部分は、ローラ84の一端面のほぼ全域が面で
接触するために、摩擦抵抗が大となり、トルクが増大し
たり、発熱しやすくなったりすることが懸念される。
【0006】これに対し、実開平3−127004号公
報に示すように、ローラの一端面が片方の側壁の内側面
に対して押し付けられたときに、ローラの端面と側壁の
内側面とを線で接触させるようにしたものがある。この
ような接触状態を確保するために、ローラの両端面に、
当該ローラの軸方向幅を内径側から外径側へ向けて漸次
幅狭とする円錐状面を設けたり、あるいは一対の側壁の
内側面において支軸挿通孔の周囲に凹みを設け、この凹
みの深さを、支軸挿通孔から径方向外向きに漸次深くす
ることを行っている。
【0007】この場合、ローラが片方の側壁に対してす
べり接触する状態になったとき、接触面積は小さくなる
ものの、接触応力が局部的に集中することになるので、
側壁の内側面を局部的に摩耗させやすくなることが指摘
される。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、一対の対向す
る側壁を有する金属製の胴体と、この胴体の一対の側壁
間に架け渡された状態で取り付けられる支軸と、支軸に
おいて前記一対の側壁間の領域に回転自在に外装されか
つカムが当接されるローラとを含むカムフォロワに関す
るもので、次のように構成している。
【0009】本発明のカムフォロワは、前記ローラの両
端面において前記側壁に対向する領域の径方向所定領域
に、前記側壁の内側面に対して平行に対向する平面が、
また、この平面の外径側領域および内径側領域の少なく
ともいずれか一方に、前記平面側からローラの軸方向中
央側に傾く円錐状面が、それぞれ設けられている。
【0010】なお、上記円錐状面とは、円錐面そのもの
の他に、球面も含む意味で使用している。また、上記側
壁の内側面と平面との平行度は、製造上の若干の誤差を
含む意味で使用している。
【0011】上記構成において、仮に円錐状面を平面の
外径側領域に設ける場合には、ローラの軸方向幅が外径
側へ向けて漸次短くなり、また、円錐状面を平面の内径
側領域に設ける場合には、ローラの軸方向幅が内径側へ
向けて漸次短くなる。
【0012】上記の場合、ローラの回転中において、例
えばローラの一端面が片方の側壁の内側面に対して押し
付けられたときに、ローラの一端面に設けてある平面が
片方の側壁の内側面に対して面ですべり接触する状態に
なるものの、ローラの両端面全体を平面にしている従来
例に比べると、接触面積が小さくなり、また、ローラの
両端面全体を円錐状面にする従来例に比べると、接触応
力の局部集中が避けられるようになる。これにより、ロ
ーラの摩擦抵抗が適度に軽減されるようになるので、前
記すべり接触部分の発熱や局部摩耗が抑制されるように
なる。
【0013】特に、ローラの両端面における外径側領域
に円錐状面を設けた場合には、この円錐状面と側壁との
対向隙間が外径側に向けて漸次大きくなるから、ローラ
の一端面の平面が片方の側壁の内側面に対して面ですべ
り接触する状態になっていても、このすべり接触部分に
対してローラ周辺に存在する潤滑剤が導入されやすくな
る。そのため、前記すべり接触部分に潤滑剤の油膜が保
持されやすくなる。この他、ローラが傾いたときには、
ローラの一端面において外径側の円錐状面が片方の側壁
の内側面に対して面で接触しやすくなるので、ローラの
局部に対する接触応力の集中が緩和されることになる。
【0014】なお、上記平面と前記円錐状面との連接部
分に、丸い面取りを施すことができる。この場合、前記
連接部分に対する接触応力の集中が避けられるようにな
る。また、上記平面の代わりに、フルクラウニングが施
された面を設けることができる。この場合、フルクラウ
ニングが施された面全体における接触応力の分布を均等
にするうえで有利となる。
【0015】本発明のカムフォロワは、前記ローラの両
端面において前記側壁に対向する領域の径方向中間領域
に、前記側壁の内側面に対して平行に対向する平面が、
また、この平面の外径側領域または内径側領域にクラウ
ニングが施された面が、それぞれ設けられている。
【0016】この場合、例えばローラの回転中におい
て、ローラの一端面が片方の側壁の内側面に対して押し
付けられたときに、ローラの一端面が片方の側壁の内側
面に対してすべり接触する面積が、上記のように平面の
外径側領域または内径側領域を直線形状の円錐状面を設
ける場合に比べて大きくなるものの、接触面圧が軽減さ
れるようになり、また、ローラの端面全体を円錐状面に
する従来例に比べると、接触応力の局部集中が避けられ
るようになる。これにより、ローラの摩擦抵抗が適度に
軽減されるようになるうえ、前記すべり接触部分の発熱
や局部摩耗が抑制されるようになる。
【0017】本発明のカムフォロワは、前記ローラの両
端面の全域に、フルクラウニングが施された面が設けら
れており、このフルクラウニングが、前記ローラの両端
面の径方向中間に膨らみの頂部を有するものである。
【0018】この場合、上述したようにローラの両端面
の外径側領域または内径側領域にクラウニングを設ける
場合よりも、ローラと片方の側壁とのすべり接触部分に
おける接触面圧がさらに軽減される。
【0019】
【発明の実施の形態】図1から図6に本発明の一実施形
態を示している。この実施形態では、カムフォロワとし
て、エンドピボッドタイプのロッカーアームを例に挙げ
ている。
【0020】図1に示すエンドピボッドタイプのロッカ
ーアーム1は、胴体2と、支軸3と、ローラ4と、複数
の針状ころ5とを有している。
【0021】胴体2は、一対の側壁6,7と、それらの
長手方向一端側および他端側を一体に連接する連接壁
8,9とを有する。この胴体2は、プレス加工品とされ
ている。
【0022】なお、上記一方の連接壁8には、ピボット
部10が、また、上記他方の連接壁9には、バルブ嵌入
部11がそれぞれ設けられている。ピボット部10は、
上向きに半球形に膨出するものとされている。バルブ嵌
入部11は、端面から見ると上下逆さ向きの凹形状に形
成されており、その天井面は下向きに膨出するように湾
曲されている。
【0023】また、上記一対の側壁6,7の長手方向中
間には、同軸状となる貫通孔12A,12Bが設けられ
ており、この貫通孔12A,12Bに対して支軸3の両
端が嵌入されることにより、支軸3が一対の側壁6,7
間に架設された状態で取り付けられている。この支軸3
において一対の側壁6,7間の領域の外周に対してロー
ラ4が複数の針状ころ5を介して回転自在に支持されて
いる。
【0024】このようなロッカーアーム1では、図1に
示すように、胴体2のピボット部10が、図示しないシ
リンダヘッドに設置されるラッシュアジャスタ20の上
端に係合され、バルブ嵌入部11に、前記シリンダヘッ
ドに設置される動弁機構のバルブ21のステムエンドが
嵌入され、さらに、ローラ4に対して前記シリンダヘッ
ドに設置されるカム22が当接される。
【0025】そして、カム22を回転させることによ
り、ピボット部10が支点となって胴体2が傾動させら
れるようになり、バルブ嵌入部11が上下に所定ストロ
ークで反復変位させられることで、バルブ21を開閉動
作させるようになる。このように、ロッカーアーム1
は、胴体2の長手方向一端側を支点として傾動させられ
る。
【0026】ここで、上記胴体2の製造手順の一例を説
明する。
【0027】まず、一枚の金属板Aをプレス加工で型抜
きすることにより図6(a)に示すような外形とする。
このとき、所要領域に貫通孔A1と支軸3の挿通孔12
A,12Bとを形成しておく。
【0028】この後、前記金属板Aにおいてバルブ嵌入
部11の形成予定領域A2について、図6(b)に示す
ように、その周辺を第1受け金型Bと第1押し金型Cと
を用いたプレス加工で加圧圧縮することにより板厚を薄
くし、その加圧圧縮に伴い塑性流動する肉部を前記領域
A2に集めて、ここの板厚を厚くする(偏肉処理)。
【0029】このように板厚を厚くした領域A2を、図
6(c)に示すように、第2押し金型Dを用いたプレス
加工で加圧することにより、上向きに陥没する逆さ凹形
のバルブ嵌入部11を得る。なお、このバルブ嵌入部1
1の内面の天井部分は、半円弧形に湾曲されていて、こ
この形状は第2押し金型Dの端面形状から転写されて形
成される。
【0030】このようにした金属板Aの両側部分を、図
6(d)に示すような第2受け金型Eを用いたプレス加
工で型曲げすることにより、図6(a)の破線に沿って
ほぼU字形に折り曲げる。これにより、一対の側壁6,
7と連接壁8,9とを得る。
【0031】この後、図示しないが、長手方向他端側の
連接壁9に上向きに突出する半球形のピボット部10を
プレス加工で絞ることにより得る。なお、挿通孔12
A,12Bは、両側壁6,7の型曲げ後に行うことがで
き、また、ピボット部10は、両側壁6,7を型曲げす
る前に形成することができる。
【0032】このようにしてから、一対の側壁6,7の
貫通孔12A,12Bに対して支軸3を嵌入させるとと
もに、この支軸3に対して針状ころ5を介してローラ4
を取り付ける。
【0033】なお、上記支軸3は、その両端面の外径側
を打刻かしめすることにより、側壁6,7の貫通孔12
A,12Bに対して抜け止め固定している。
【0034】上記打刻かしめは、支軸3の両端面を塑性
変形させてそこに輪状の打刻溝15を作るとともに、前
記塑性変形によって流動する肉部を各貫通孔12A,1
2Bの外側開口縁を覆うように外径側へ張り出させるも
のである。この張り出し部分が、一対の側壁6,7の各
貫通孔12A,12Bの外側開口縁に押し付けられて支
軸3を抜け止めする爪14となる。
【0035】この実施形態では、上記ローラ4の回転動
作を円滑にするとともに、ローラ4と側壁6,7との間
の耐焼付き性や耐摩耗性を向上するように工夫している
ので、以下で説明する。
【0036】ローラ4の両端面を、図4に示すように、
側壁6,7の内側面に対して平行に対向する平面4a
と、平面4a側からローラ4の軸方向中央側に傾く円錐
状面4bとの複合面にしている。具体的に、ローラ4の
両端面において内径側領域が径方向に沿う平面4aとさ
れていて、この平面4aを除く外径側領域が円錐状面4
bとされている。これら平面4aと円錐状面4bとの連
接部分は、丸く面取りされている。
【0037】なお、上記ローラ4の両端に設けられる円
錐状面4b,4bは、それらの間隔を内径側から外径側
へ向けて漸次狭くするような傾きに設定されることによ
って、ローラ4の両端面に設けられる各平面4a,4a
間の幅がローラ4の最大幅になっている。
【0038】また、上記平面4aは、ローラ4の肉厚の
1/2以下の領域に設けられており、円錐状面4bは、
径方向に沿う面に対して10度以下の傾きに設定され
る。
【0039】なお、図4に示すように、ローラ4の両端
面において上下位置の一部は、側壁6,7に対して対向
せずに露呈しているが、その他の位置では、ローラ4の
両端面全体が側壁6,7に対して対向している。このよ
うに、ローラ4の上下位置が側壁6,7から露呈してい
るので、ローラ4の平面4aと円錐状面4bとの連接部
分を、側壁6,7の上端および下端よりも貫通孔12
A,12Bよりに配置している。このようにすれば、下
記する潤滑剤の導入作用が良好となり、好ましい。
【0040】このようなローラ4を用いていれば、ロー
ラ4の回転中において、例えばローラ4の一端面が片方
の側壁6(または7)の内側面に対して押し付けられた
ときに、ローラ4の一端面の平面4aが片方の側壁6
(または7)の内側面に対して面ですべり接触するもの
の、ローラ4の両端面全体を平面にしている従来例に比
べると、接触面積が小さくなり、また、ローラ4の両端
面全体を円錐状面にする従来例に比べると、接触応力の
局部集中が避けられるようになる。
【0041】しかも、前記すべり接触状態において、ロ
ーラ4の一端面の円錐状面4bと片方の側壁6(または
7)との対向部分にできる隙間が外径側へ向けて漸次大
きくなっているから、例えばローラ4の一端面が片方の
側壁6(または7)の内側面に対してすべり接触する状
態になっても、ローラ4周辺に存在する潤滑剤が導入さ
れやすくなる。これにより、前記すべり接触部分に潤滑
剤の油膜が途切れなく形成されるようになる。
【0042】これらの相乗によって、前記すべり接触部
分の摩擦抵抗を適度に軽減できるようになって、ローラ
4のトルク軽減に貢献できるとともに、ローラ4の一端
面と片方の側壁6(または7)の内側面との間での発熱
や側壁6(または7)の局部摩耗を抑制できるようにな
る。これにより、ローラ4の回転動作の円滑性、ローラ
4と側壁6,7の内側面との間での耐焼付き性ならびに
耐摩耗性を向上できるようになる。
【0043】この他、万一、ローラ4が傾いたときに
は、ローラ4の一端面における円錐状面4bが片方の側
壁6(または7)の内側面に対して面で接触しやすくな
るので、ローラ4の局部に対する接触応力の集中が緩和
されることになる。
【0044】なお、本発明は上述した実施形態のみに限
定されるものではなく、種々な応用や変形が考えられ
る。
【0045】(1)上記ローラ4の両端面の形状につい
ては、図7から図11に示すようにしてもよい。具体的
に、図7では、ローラ4の両端面において、外径側領域
に側壁6,7に対して平行に対向する平面4aを、この
平面4aの内径側領域に円錐状面4bを設けた例を挙げ
ている。但し、図7に示すように、ローラ4の上下位置
が側壁6,7から露呈しているので、ローラ4の平面4
aと円錐状面4bとの連接部分を、側壁6,7の上端お
よび下端よりも貫通孔12A,12Bよりに配置してい
る。このようにすれば、平面4aと側壁6,7との接触
面積を可及的に大きくすることができて、好ましい。ま
た、ローラ4の内径部分の軸方向長さは、針状ころ5の
有効軌道長さよりも小さく設定してもよいが、針状ころ
5の有効軌道長さと同じか、それよりも大きく設定すれ
ば、ローラ4の回転を安定させるとともに偏摩耗を防止
することができて、好ましい。
【0046】図8では、ローラ4の両端面において、径
方向中間領域に側壁6,7に対して平行に対向する平面
4aを、この平面4aの外径側領域と内径側領域にそれ
ぞれ円錐状面4b,4cを設けた例を挙げている。平面
4aと内外径側の円錐状面4b,4cとの連接部分は丸
く面取りされている。この場合、ローラ4の上下位置が
側壁6,7から露呈しているので、図4に示した例と同
様に、ローラ4の平面4aと外径側の円錐状面4bとの
連接部分を、側壁6,7の上端および下端よりも貫通孔
12A,12Bよりに配置している。このようにすれ
ば、下記する潤滑剤の導入作用が良好となり、好まし
い。また、図7に示した例と同様に、ローラ4の平面4
aと内径側の円錐状面4cとの連接部分を、側壁6,7
の上端および下端よりも貫通孔12A,12Bよりに配
置し、平面4aの径方向長さを可及的に大きく設定して
いる。このようにすれば、平面4aと側壁6,7との接
触面積を可及的に大きくすることができて、好ましい。
また、ローラ4の内径部分の軸方向長さは、図7に示し
た例と同様に、針状ころ5の有効軌道長さよりも小さく
設定してもよいが、針状ころ5の有効軌道長さと同じ
か、それよりも大きく設定すれば、ローラ4の回転を安
定させるとともに偏摩耗を防止することができて、好ま
しい。
【0047】図9では、図4に示した内径側の平面4a
に対してクラウニングを施した例を示しており、また、
図10では、図7に示した外径側の平面4aに対してク
ラウニングを施した例を示している。このクラウニング
を単一の曲率半径で形成する場合、その曲率中心は、図
9の場合、ローラ4の厚みの中央から内径よりに配置す
るのが好ましく、また、図10の場合、ローラ4の厚み
の中央から外径よりに配置するのが好ましい。
【0048】なお、図4、図7〜図10において、円錐
状面4b,4cを球面に形成してもよいし、また、円錐
状面4b,4cに対してクラウニングを施してもよい。
【0049】図11では、ローラ4の両端面の全域に、
フルクラウニングが施された面4eが設けられている。
このフルクラウニングは、その膨らみの頂部をローラ4
の両端面の径方向中間に配置したものである。この場
合、フルクラウニングが施された面4e全体における接
触応力の分布が均等になりやすくなる。但し、フルクラ
ウニングの頂部は、できるだけローラ4の内径側に配置
するのが好ましい。
【0050】(2)上記実施形態のロッカーアーム1に
おいて、連接壁9およびバルブ嵌入部11について胴体
2と別体に形成しておいて胴体2に対して溶接などで固
着することができる。その場合には、上記胴体2の長手
方向一端だけに連接壁8を設けておけばよい。
【0051】(3)上記エンドピボットタイプのロッカ
ーアーム1では、ピボット部10について、胴体2の連
接壁8そのものを加工して得ているが、図9に示すよう
に、胴体2の連接壁8に対してアジャストスクリュー1
7を螺合装着して、このアジャストスクリュー17の一
端をラッシュアジャスタ20に対して当接させるように
してもよい。この例では、アジャストスクリュー17の
螺合代を可及的に長くするために、連接壁8に対してバ
ーリング加工を施すことにより下向きに膨出する円筒部
10Aを設け、この円筒部10Aにねじ溝を形成してい
る。
【0052】(4)本発明は、センタピボッドタイプの
ロッカーアームにも適用できる。図10に示すように、
センタピボッドタイプのロッカーアーム1は、胴体2の
長手方向中間を支点として傾動させられるものである。
具体的に、胴体2は、一対の側壁6,7とそれらを長手
方向一端側で連接する連接壁8とを有している。一対の
側壁6,7の長手方向一端には、同軸状の貫通孔12
A,12Bが設けられており、また、長手方向中間にも
同軸状の貫通孔18A,18Bが設けられている。この
長手方向一端側の貫通孔12A,12Bに対して支軸3
が取り付けられ、長手方向中間の貫通孔18A,18B
には円筒形のブッシュ19が取り付けられている。この
ブッシュ19に対して図示しないシリンダヘッドのロッ
カシャフト23が摺動可能に挿通され、このロッカシャ
フト23を支点として胴体2が傾動するようになる。こ
の実施形態でも、支軸3の抜け止め構造については上記
実施形態と同じとされるので、その説明は省略する。
【0053】(5)上記(4)で例示したセンタピボッ
トタイプのロッカーアーム1では、バルブ嵌入部11
を、胴体2の連接壁8そのものを加工して得ているが、
図11に示すように、胴体2の連接壁8に対してアジャ
ストスクリュー17Aを螺合装着して、このアジャスト
スクリュー17Aの一端をバルブ21のステムエンドに
当接させるようにしてもよい。この例では、アジャスト
スクリュー17Aの螺合代を可及的に長くするために、
連接壁8に対してバーリング加工を施すことにより下向
きに膨出する円筒部10Bを設け、この円筒部10Bに
ねじ溝を形成している。
【0054】(6)上記各実施形態では、ローラ4を支
軸3に対して複数の針状ころ5を介して支持させている
が、この針状ころ5を用いずに、すべり接触させる形態
とすることができる。つまり、ローラ4を支軸3に対し
てすきま嵌めにより直接外嵌させたり、あるいは図示し
ないが、すべり軸受を介して嵌合したりすることができ
る。
【0055】(7)上記各実施形態では、胴体2をプレ
ス加工品とした例を挙げているが、鉄系金属や、アルミ
ニウムなどの軽合金などを用いて、ロストワックスやダ
イカスト製法などで製作される鋳造品とすることができ
る。
【0056】
【発明の効果】本発明では、例えばローラの回転中にお
いて、ローラの一端面が片方の側壁の内側面に対して押
し付けられてすべり接触する状態になったときに、この
すべり接触部分の摩擦抵抗を軽減できるようになって、
ローラのトルク軽減に貢献できるとともに、ローラの一
端面と片方の側壁の内側面との間で発熱や側壁の局部摩
耗を抑制できるようになる。したがって、本発明では、
ローラの回転動作の円滑性、ローラと側壁との間での耐
焼付き性ならびに耐摩耗性を向上できるなど、信頼性の
高いカムフォロワを提供できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るロッカーアームを示
す側面図
【図2】図1のロッカーアームの分解斜視図
【図3】図1のロッカーアームの平面図
【図4】図3の(4)−(4)線断面の矢視図
【図5】図3の(5)−(5)線断面の矢視図
【図6】図1のロッカーアームの胴体の製造手順を示す
説明図
【図7】ローラの変形例で、図4に対応する図
【図8】ローラの変形例で、図4に対応する図
【図9】図4に示すローラの変形例で、図4に対応する
【図10】図7に示すローラの変形例で、図4に対応す
る図
【図11】ローラの変形例で、図4に対応する図
【図12】本発明のロッカーアームの他の例を示す側面
【図13】本発明のロッカーアームの他の例を示す側面
【図14】本発明のロッカーアームの他の例を示す側面
【図15】従来例に係るロッカーアームを示す側面図
【図16】図15の(16)−(16)線断面の矢視図
【符号の説明】
1 ロッカーアーム 2 胴体 3 支軸 4 ローラ 4a ローラの平面 4b ローラの円錐状面 6 胴体の第1の側壁 7 胴体の第2の側壁 8,9 胴体の連接壁 10 胴体のピボット部 11 胴体のバルブ嵌入部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一対の対向する側壁を有する金属製の胴体
    と、この胴体の一対の側壁間に架け渡された状態で取り
    付けられる支軸と、支軸において前記一対の側壁間の領
    域に回転自在に外装されかつカムが当接されるローラと
    を含み、 前記ローラの両端面において前記側壁に対向する領域の
    径方向所定領域に、前記側壁の内側面に対して平行に対
    向する平面が、また、この平面の外径側領域および内径
    側領域の少なくともいずれか一方に、前記平面側からロ
    ーラの軸方向中央側に傾く円錐状面が、それぞれ設けら
    れている、カムフォロワ。
  2. 【請求項2】請求項1のカムフォロワにおいて、 前記平面の代わりに、フルクラウニングが施された面が
    設けられている、カムフォロワ。
  3. 【請求項3】一対の対向する側壁を有する金属製の胴体
    と、この胴体の一対の側壁間に架け渡された状態で取り
    付けられる支軸と、支軸において前記一対の側壁間の領
    域に回転自在に外装されかつカムが当接されるローラと
    を含み、 前記ローラの両端面において前記側壁に対向する領域の
    径方向中間領域に、前記側壁の内側面に対して平行に対
    向する平面が、また、この平面の外径側領域または内径
    側領域にクラウニングが施された面が、それぞれ設けら
    れている、カムフォロワ。
  4. 【請求項4】一対の対向する側壁を有する金属製の胴体
    と、この胴体の一対の側壁間に架け渡された状態で取り
    付けられる支軸と、支軸において前記一対の側壁間の領
    域に回転自在に外装されかつカムが当接されるローラと
    を含み、 前記ローラの両端面の全域に、フルクラウニングが施さ
    れた面が設けられており、このフルクラウニングが、前
    記ローラの両端面の径方向中間に膨らみの頂部を有する
    ものである、カムフォロワ。
JP2002113375A 2002-04-16 2002-04-16 カムフォロワ Pending JP2003307104A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002113375A JP2003307104A (ja) 2002-04-16 2002-04-16 カムフォロワ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002113375A JP2003307104A (ja) 2002-04-16 2002-04-16 カムフォロワ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003307104A true JP2003307104A (ja) 2003-10-31

Family

ID=29395578

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002113375A Pending JP2003307104A (ja) 2002-04-16 2002-04-16 カムフォロワ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003307104A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7836860B2 (en) 2007-11-21 2010-11-23 Charter Manufacturing Co., Inc. Engine rocker arm
JP2020125808A (ja) * 2019-02-05 2020-08-20 テクノダイナミックス株式会社 カム装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7836860B2 (en) 2007-11-21 2010-11-23 Charter Manufacturing Co., Inc. Engine rocker arm
JP2020125808A (ja) * 2019-02-05 2020-08-20 テクノダイナミックス株式会社 カム装置
JP7318903B2 (ja) 2019-02-05 2023-08-01 テクノダイナミックス株式会社 カム装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6199527B1 (en) Sheet metal rocker arm, manufacturing method thereof, cam follower with said rocker arm, and assembling method thereof
US7000582B2 (en) Rocker arm
US6978750B2 (en) Cam follower provided with rocker arm made of sheet metal
JPH11247845A (ja) ローラ支持用軸受装置
JP2003307104A (ja) カムフォロワ
JP2003343695A (ja) カムフォロワ
JP4003561B2 (ja) カムフォロワ
JP3846250B2 (ja) ロッカーアーム
JP2000054810A (ja) 板金製ロッカーアームを備えたカムフォロア
JP4039936B2 (ja) ロッカアーム
US10428699B2 (en) Pivot bearing of a hydraulic clearance compensation element
JP2003307267A (ja) カムフォロワ
JP4055532B2 (ja) ころ軸受の製造方法
US11326480B2 (en) Rocker arm assembly
JP4292959B2 (ja) カムフォロア
JP2004036486A (ja) ロッカアーム
JP2003240103A (ja) カムフォロワ
JPH0732881Y2 (ja) ロッカアーム
JP4284996B2 (ja) カムフォロワおよびそのローラの製造方法
JP2004293638A (ja) カムフォロワ
JP2004108208A (ja) ロッカアーム
JPH10176509A (ja) エンジンの動弁機構用カムフォロア装置とその製造方法
JP2003161122A (ja) ロッカアーム
JP2004100601A (ja) カムフォロア装置
JPH11280420A (ja) エンジンの動弁機構