JP2004107969A - 器具の設置構造 - Google Patents

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JP2004107969A
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fixed
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appliance
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JP2002270909A
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Shinko Shinkawa
新川  真弘
Naoto Kubo
久保  直人
Toshiki Miyamoto
宮本  俊樹
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Toto Ltd
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Abstract

【課題】壁掛式便器の取付け構造は部屋の裏側に補強材を設置し、その補強材に壁掛式便器を取付けたフレームを固定する構造となっているので、部屋を作製する時にあらかじめ補強材を組み込む必要があった。
【解決手段】キャビネット5の前面に位置するパネル6は、壁掛式便器1とフレーム2に挟まれながら便器固定ボルト7にて固定されている。
フレーム2は床面3の穴3aを貫通しているフレーム固定ボルト10にてコンクリート9と直接固定されている。フレーム固定ボルト10とコンクリート9は接着系のアンカー10aを介して、固定されている。
【選択図】図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、大便器、小便器、洗面器などの衛生設備器具やキャビネットなどの収納器具など、部屋に設置する種々の器具の設置構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、床面から離れた器具、例えば、壁掛式便器をキャビネットに取り付ける際は部屋の壁裏にある柱間に壁の裏側あるいは表側から補強材を設置し、その補強材に壁掛式便器を取付けたフレームを固定する構造が一般的であった。(例えば、特許文献1参照。)
【0003】
【特許文献1】
実開平2−42987号公報(第2図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、部屋の裏側に補強材を設置し、その補強材に壁掛式便器を取付けたフレームを固定する構造となっているので、部屋を作製する時にあらかじめ補強材を組み込む必要があった。そのため、補強材を設置し忘れたり、また、フレームを固定する位置に補強材を設置していないと、フレームを強固に設置することができないので、補強材の設置をやり直す必要があった。
【0005】
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、本発明の目的は補強在材なしに器具を確実に取り付けられる構造、特に、重量のある壁掛式便器を確実に壁面に設置する構造を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1は、床面上に位置するフレームを介して固定された器具の設置構造であって、前記フレームの一部が建築躯体に直接固定されていることを特徴とする器具の設置構造とした。
【0007】
本発明によれば、器具設置用のフレームが直接建築躯体に固定されているので、特別な補強材を壁裏に使用することなく器具を強固に設置することができる。
【0008】
請求項2では、建築躯体の材質がコンクリートであり、床面の下一面に引き詰められているので、器具設置用のフレームを任意の位置に設置することができ、躯体等の誤差で設置寸法がずれたとしても問題なく設置することが可能となる。
【0009】
請求項3、4では、前記器具を衛生陶器とした。本発明の設置構造は強固に建築躯体に設置する構造となっているので、器具自体の荷重に加え、使用者の荷重が加わった大きな荷重がかかる壁掛式大便器の設置に非常に有効な構造となっている。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下図面に沿って発明内容を説明する。
図1は、本発明に係る一実施形態を示した壁掛式便器1の正面概略図、図2は、図1におけるN−N断面図、図3は、図2におけるA部拡大図を示す。
図1は、壁掛式便器1をフレーム2に設置した正面図である。壁掛式便器1は、図2に示すように床面3から離れた状態でフレーム2に固定されている。また、フレーム2は壁掛式便器1に洗浄水を供給するタンク4と共にキャビネット5内に収納されている。
キャビネット5の前面に位置するパネル6は、壁掛式便器1とフレーム2に挟まれながら便器固定ボルト7にて固定されている。
フレーム2は床面3の穴3aを貫通しているフレーム固定ボルト10にてコンクリート9と直接固定されている。フレーム固定ボルト10とコンクリート9は接着系のアンカー10aを介して、固定されている。
【0011】
次にアンカー10aの設置方法について説明する。
まず、ドリルにて床面3とコンクリート9を一度に穴をあけ、コンクリート9の下穴を清掃し、接着系アンカー10aを注入後、フレーム固定ボルト10を回転させながら挿入する。
接着系アンカー10aが硬化した後、フレーム2を設置し、座金11、ばね座金12を挟み、ナット13にて固定する。硬化した後、固定ボルトは、躯体と一体となるので、ボルトに掛かる負荷は躯体全体で吸収、分散できるので、実施例のように便器の使用者の有無などで固定している器具に荷重の変動があった場合にも躯体が欠損するようなことはない。
【0012】
また、フレーム固定ボルト10に金属製のパイプを挿入し、強度を上げたり、床面3の穴3aを大口径化後、フレーム2の下側2bにナットを設置し、ナット13と共にフレーム2を挟み込むことにより、より強固にフレーム2とフレーム固定ボルト10を固定しても良い。
【0013】
次にフレーム2と根太8の位置関係について説明する。
床面3は根太8に固定されており、建築躯体であるコンクリート9より5cm程度離れている構造となっている。壁掛式便器1に荷重がかかるとフレーム2により保持されるが、その荷重はフレーム2の先端が支点2aとなるので、その下方に根太8があると荷重は根太8を介してコンクリート9に伝達されるので、壁掛式便器1のたわみ量を最小限に抑えることができる。
また、床面3は一般に厚さ12mm程度の合板が使用されているので十分な強度があり、根太8が支点2aの直下になくとも使用上問題となることはない。
【0014】
以上に本発明の実施例を説明したが、本実施例は一例示であり、根太8を使用せず、床面3とコンクリート9が接していたり、床面自体が躯体でのコンクリート面であったり、更に、床面の上に防水パンを設置したものでも良い。防水パンがある場合には、ボルトを固定後、貫通させた防水パンとボルトとの間をシール材にて漏水しないように水密に固定するようにする。
【0015】
更に、本発明は、マンションなどのコンクリート製の構造に限らず、床下に強固な建築躯体である木質系の梁に直接固定する場合にも適用できるものである。
【0016】
本発明は、補強材を利用しないことから、既存の部屋に器具を設置する際に行こうな構造であるので、リフォームなどには、好適に利用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施形態を示した壁掛式便器1の正面概略図である。
【図2】図1におけるN−N断面図である。
【図3】図2におけるA部拡大図である。
【符号の説明】
1…壁掛式便器
2…フレーム
3…床面
4…タンク
5…キャビネット
6…パネル
7…便器固定ボルト
8…根太
9…コンクリート
10…フレーム固定ボルト
10a…接着系アンカー
11…座金
12…ばね座金
13…ナット

Claims (4)

  1. 床面上に位置するフレームを介して固定された器具の設置構造であって、前記フレームの一部が建築躯体に直接固定されていることを特徴とする器具の設置構造。
  2. 前記建築躯体の材質がコンクリートであることを特徴とする請求項1記載の器具の設置構造。
  3. 前記器具が衛生陶器であることを特徴とする請求項1乃至2記載の器具の設置構造。
  4. 前記器具が前記床面から離れていることを特徴とする請求項1乃至3記載の器具の設置構造。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015183509A (ja) * 2014-03-26 2015-10-22 株式会社Lixil 収納部付き便器装置

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