JP2004107802A - 織物芯地 - Google Patents
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Abstract
【課題】快適性に優れた織物芯地を提供する。
【解決手段】(1)竹を原料とするセルロース系繊維を含み、マイナスイオンを発生する織物芯地。
(2)竹を原料とするセルロース系繊維を含み、JIS L1902による静菌活性値が2.2以上である織物芯地。
(3)竹を原料とするセルロース系繊維を含み、竹を原料とするセルロース系繊維の30℃×90%RHにおける吸湿率が18%以上で吸放湿率差(△MR)が9%以上である、織物芯地。
ただし、
ΔMR(%)=MR2−MR1
MR2:30℃×90%RHにおける吸湿率。
MR1:20℃×65%RHにおける吸湿率。
【選択図】なし
【解決手段】(1)竹を原料とするセルロース系繊維を含み、マイナスイオンを発生する織物芯地。
(2)竹を原料とするセルロース系繊維を含み、JIS L1902による静菌活性値が2.2以上である織物芯地。
(3)竹を原料とするセルロース系繊維を含み、竹を原料とするセルロース系繊維の30℃×90%RHにおける吸湿率が18%以上で吸放湿率差(△MR)が9%以上である、織物芯地。
ただし、
ΔMR(%)=MR2−MR1
MR2:30℃×90%RHにおける吸湿率。
MR1:20℃×65%RHにおける吸湿率。
【選択図】なし
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、織物芯地に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に芯地は、型崩れ防止、シルエットの維持、反発性(硬さ、張り、ボリューム)をだす等の目的で衣服に用いられる。
【0003】
従来、芯地に快適性を付与するという思想による技術は、殆ど開示されていなかった。例えば、経糸と緯糸とをからみ織りし、各経糸及び緯糸間に所定の開口面積を有する通気部を設けた芯地が開示されているが(特許文献1参照。)芯地の構造が制約されるため用途が限られ、また表地によってはさほどの快適性が得られるものでもなかった。
【0004】
一方、竹を原料とするセルロースレーヨン繊維を含む糸をについては下記特許文献2に開示されているものの、適用例としてはジャケット、ワンピース、ブラウス、パンツ、コート、肌着が記載されているのみで、副資材たる芯地への適用については一切開示されていない。また、マイナスイオンについても一切開示されていない。
【0005】
【特許文献1】
特開平11−131335号公報
【0006】
【特許文献2】
特開2001−115347号公報
【0007】
【非特許文献1】
「日本経済新聞」,2002年6月2日(第28面)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、快適性に優れた織物芯地を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
すなわち本発明は、竹を原料とするセルロース系繊維を含み、マイナスイオンを発生する織物芯地である(第1の発明)。
【0010】
また本発明は、竹を原料とするセルロース系繊維を含み、静菌活性値が2.2以上である織物芯地である(第2の発明)。
【0011】
また本発明は、竹を原料とするセルロース系繊維を含み、竹を原料とするセルロース系繊維の30℃×90%RHにおける吸湿率が18%以上で吸放湿率差(△MR)が9%以上である、織物芯地である(第3の発明)。
ただし、
ΔMR(%)=MR2−MR1
MR2:30℃×90%RHにおける吸湿率。
MR1:20℃×65%RHにおける吸湿率。
吸湿率はJIS L1096「水分率」に準じて測定する。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の織物芯地はいずれも、竹を原料とするセルロース系繊維(以下、竹繊維とも呼ぶ。)を含むことが重要である。竹繊維は、植物繊維の中でも、マイナスイオンを多く発生させる性質を有しており、さらに吸湿性が、他の植物繊維に比べても高く、抗菌性も有する。
【0013】
竹繊維は、竹を原料として、一般の再生セルロース系繊維と同様な処理手段により製造することができる。例えばビスコース法の場合、竹をアルカリ及び二硫化炭素と反応させ、アルカリデンサートとして苛性ソーダに溶解して紡糸し、セルロースを凝固・再生することにより製造する。他の製法としては、銅アンモニア法、直接溶解法や、アセテートなどの半合成繊維としても製造することができる。
【0014】
竹の原産地としては、アジアを中心に世界各国に広がっているが、特に中国産の竹が好ましく使用される。
【0015】
(1)第1の発明
本発明の織物芯地(第1の発明)は、マイナスイオンを発生する。
【0016】
本発明者らは様々な繊維の中でも、特に竹繊維はマイナスイオンが多量かつ安定的に発生することを見いだしたものである。
【0017】
マイナスイオンの発生量としては、平行平板形のエーベルトイオンカウンターによる測定で負数の絶対値として1000個/cc以上であることが好ましい。
【0018】
平行平板形のエーベルトイオンカウンターによるマイナスイオンの発生量の測定は、測定装置内に3枚の平行に並べられたプレート(平行平板形)の間にイオンを含む空気を流入させることにより行う。外側のプレートと中央のプレートとの間隔はそれぞれ4mmとし、分極電解は1000V/mとする。その測定原理としては、外側の2枚のプレートは分極電位(+または−)を有し、中央のプレートは線形の検出プレートであり、中央のプレートを帯電させ、空気を流入させた後、一定時間経過後の電位差によって生じた単位体積あたりのイオン個数で表す。
【0019】
(2)第2の発明
本発明の織物芯地(第2の発明)は、JIS L1902による静菌活性値が2.2以上である。
【0020】
植物は、細菌等から身を守るために独自の抗菌成分を持ち、スギやヒノキの抗菌成分は一般的に知られているが、竹の抗菌成分は対抗菌の種類がスギやヒノキより多く、、病原性大腸菌や院内感染の元凶とされるメチシリン耐性黄色ブドウ球菌等への抗菌効果も確かめられている(非特許文献1参照。)。
【0021】
(3)第3の発明
本発明の繊維芯地(第3の発明)は、竹繊維の30℃×90%RHにおける吸湿率が18%以上で吸放湿率差(△MR)が9%以上である。そうすることで、織物芯地としても良好な吸放湿性を得ることができる。
【0022】
本発明における吸放湿率差(△MR)とは、30℃×90%RHにおける吸湿率MR2と、20℃×65%RHにおける吸湿率MR1との差であり、次式で表される値をいう。ここで、吸湿率はJIS L1096「水分率」に準じて測定する。
△MR(%)=MR2(%)−MR1(%)
すなわち、吸放湿率差(△MR)は、ウエア着用時のウエア内の湿気を外気に放湿することにより快適性を得るための指標のことであり、軽〜中運動を行った際のウェア内の吸湿率と20℃×65%RHに代表される着用前の環境の吸湿率との差を表す。この数値が大きいほど吸放湿力が高く、着用時の快適性が良好であることを表す。
【0023】
ポリエステルのΔMRは0%、ナイロンで2%、木綿で4%、ウールで6%であるが、本発明者らは、特に竹繊維の吸放湿率差(△MR)が高いことに着目した。
【0024】
芯地の吸放湿性としては、吸放湿率差(△MR)で好ましくは2%以上、より好ましくは3%以上、さらに好ましくは4%以上である。
【0025】
芯地の吸放湿率差(△MR)を2%以上とすることで、衣服としての快適性も向上する。
【0026】
また、本発明の織物芯地は、さらに合成繊維を含むことが好ましい。そうすることで、強度等の物性や速乾性が向上する。合成繊維を竹繊維と混用する態様としては、混紡、混繊、交撚、交織等を採用することができる。
【0027】
合成繊維としては、ポリエステル系、ポリアミド系、アクリル系、ポリプロピレン系等を挙げることができ、特に、ポリエステル系、ポリアミド系、アクリル系を好ましく採用することができる。
【0028】
ポリエステル系繊維としては例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート繊維などを採用することができる。ポリアミド系繊維としては例えば、ナイロン6やナイロン66繊維を採用することができる。アクリル系繊維としては例えば、ポリアクリロニトリル繊維が好ましく用いられる。
【0029】
また、芯地にストレッチ性が要求される場合には、ポリウレタン系弾性繊維等の弾性繊維、ポリブチレンテレフタレート系繊維加工糸、ポリトリメチレンテレフタレート系繊維加工糸、ポリエチレンテレフタレートポリマーとポリトリメチレンテレフタレートポリマーとのサイドバイサイド型複繊維を用いることも好ましい。
【0030】
合成繊維の形態としては、長繊維と単繊維、フラットヤーンと捲縮加工糸のそれぞれいずれでも良い。
【0031】
合成繊維の単繊維横断面形状としては、丸、三角、扁平、多葉の他、E形、F形、H形、I形、K形、M形、N形、T形、W形、X形、Y形、Z形、+形等を採用しても良い。
【0032】
本発明の織物芯地は、竹繊維と合成繊維との重量比が2:8〜5:5であることが好ましい。竹繊維の重量比を10分の2以上とすることで、前述したような各発明(第1〜第3)の効果を顕著に得ることができる。また、合成維の重量比を10分の5以上とすることで、前述したような強度等の物性や速乾性の向上が顕著になる。
【0033】
また、竹繊維を、竹以外のものを原料とする再生繊維や、木綿、麻、絹、羊毛、カシミア、アルパカ、モヘア、アンゴラ等の天然繊維と混紡しても良い。
【0034】
竹以外の再生繊維の原料としては、木材パルプ、リンターパルプ、コットンリンター等を採用することができる。
【0035】
月桃、ケナフ、亜麻(リネン)、苧麻(ラミー)、大麻を原料とした繊維も、マイナスイオンの発生の一助として好ましく用いることができる。
【0036】
本発明の織物芯地は、竹繊維が織物の少なくとも一方の表面において面積の10%以上を占めていることが好ましい。より好ましくは20%以上、さらに好ましくは30%以上である。そうすることで、前述したような各発明(第1〜第3)の効果を顕著に得ることができる。特に、第1の発明におけるマイナスイオンは、人体の動きに伴う生地同士の摩擦や、生地と人体との摩擦により発生するので、より効率良くマイナスイオンを発生させることが可能になる。
【0037】
芯地の織組織としては例えば、平織り、綾織り、梨地織り等がある。
【0038】
本発明の織物芯地を構成する経糸・緯糸のそれぞれの総繊度は、33〜330dtexとするのが好ましく、より好ましくは56〜220dtexである。33dtex以上、より好ましくは56dtex以上とすることで、芯地として柔らかすぎず、形態保持の性能が担保される。また、330dtex以下、より好ましくは220dtex以下とすることで、芯地としての適度な柔らかさを有する。
【0039】
また、経緯のカバーファクターの和CFは、700〜2000とすることが好ましい。カバーファクターの和CFを700以上とすることで、織物として粗くなりすぎず、目よれの問題もない。またカバーファクターの和CFを2000以下とすることで、高い製織性が得られ、例えば無糊でも製織できる。
カバーファクターの和CFは、次式により定められる。
CF=Nw ×(Dw)1/2 +Nf ×(Df)1/2
Nw:経糸密度(本/2.54cm)
Nf:緯糸密度(本/2.54cm)
Dw:経糸繊度(dtex)
Df:緯糸繊度(dtex)。
【0040】
本発明の織物芯地は、JIS L1096 A法による乾燥時間が360分以下であることが、洗濯や着用での取り扱い上好ましい。
【0041】
本発明の織物芯地は、次式により定められる乾燥指数Kが、20≦K≦40であることが好ましい。
K=乾燥時間(分)÷[目付(g/cm2)×厚さ(cm)]×1000 。
一般織物においては、厚みが増し、目付が重くなると乾燥時間が長くなる。表生地の乾燥時間が早くても、衣服内の芯地の保水性が高く吸った汗を乾燥しなければいつまでも衣服はジメジメして着用においては不快である。乾燥時間と該織物芯地の基本物性の関係を考慮した織物芯地の乾燥指数は、20〜35である。
20以下とすることで、芯地の厚みを抑え、目付も軽く乾燥時間を短縮できる。また40以下とすることで、総繊度が太く厚さも厚くなるため芯地としての形態保持性、反発性が得られる。
【0042】
当該乾燥指数の範囲は、竹繊維と合成繊維との重量比、経糸・緯糸の総繊度、経・緯のカバーファクターの和を前述の範囲内にすることで達成される。
【0043】
製織された生機織物の熱処理、精練や染色等の加工は、通常の織物の加工法に準じて行えばよく、リラックス加工、ヒートセット加工、減量加工、染色加工、仕上げ加工などの加工を行うが、特別な設備等は必要ではない。この染色段階での付帯加工として、撥水加工、防汚加工、抗菌加工、消臭加工、防臭加工、難燃加工、吸汗加工、吸湿加工、防カビ加工、紫外線吸収加工、減量加工等を、更に、後加工としてカレンダー加工、エンボス加工、シワ加工、起毛加工などを要求特性に応じて適宜付与すると良い。
【0044】
例えば吸汗加工を行うことにより、速乾性が向上することになり好ましい。
【0045】
本発明の織物芯地は、薄地から厚地まで広範囲の芯地として幅広く展開可能である。
【0046】
【実施例】
以下、実施例によって本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。なお、実施例中の%および部とは、断らない限り重量基準である。
【0047】
<評価方法>
実施例中での品質評価は次の方法に従った。
【0048】
[イオン発生量]
測定装置:AIR ION COUNTER IC−1000(アルファ・LAB社(USA)製)
測定条件:室温20±1℃、湿度50±3%、室内広さ3m×5m×5m、測定時間10秒、吸引量12L/分、サンプル振動周期3回/秒、サンプルサイズ30cm×20cm
評価基準:測定時間10秒後のイオン平均発生量(個/cc)で計測する。マイナスイオンが発生する場合は負の値、プラスイオンが発生する場合は正の値で示される。負の値と正の値の和(絶対値で言うと差)によってマイナスイオンの発生数とし、負数の絶対値として1000個/cc以上のものを合格とした。
【0049】
[吸湿性(ΔMR)]
ΔMR(%)=MR2−MR1
ここで、MR1とは絶乾状態から20℃×65%RH雰囲気下に24時間放置した時の吸湿率(%)を指し、洋服ダンスの中に入っている状態、すなわち着用前の環境に相当する。また、MR2とは絶乾状態から30℃×90%RH雰囲気下に24時間放置した時の吸湿率(%)を指し、運動状態における衣服内の環境にほぼ相当する。またここで、吸湿率はJIS L1096「水分率」に準じて測定する。
ΔMRは、衣服を着用してから運動した時に、衣服内のムレをどれだけ吸収するかに相当し、ΔMR値が高いほど快適であると言える。
【0050】
[静菌活性値]
JIS L1902に準じて行った。評価方法は、統一試験法を採用し、試験菌体は黄色ブドウ状球菌臨床分離株を用いた。試験方法は、滅菌試験布に上記試験菌を注加し、18時間培養後の生菌数を計測し、殖菌数に対する菌数を求め、次の基準に従った。
【0051】
log(B/A)>1.5の条件下、log(B/C)を静菌活性値とし、2.2以上を合格とした。ただし、Aはナイロン布帛に接種直後分散回収した菌数、Bはナイロン布帛にて18時間培養後分散回収した菌数、Cはサンプルにて18時間培養後分散回収した菌数を表す。
【0052】
[乾燥時間]
JIS L1096 A法に準じて行った。サンプルサイズ40×40cmの重さを測定し、常温水に20分以上浸漬して十分吸水させた後、絞らずに取り出し、垂直にして一辺をつり下げ放置して、重さ量を測定する。浸漬前の重さとの差が1%以内になるまで測定した。測定環境は20℃×65%RH雰囲気下とした。
【0053】
[厚さ]
厚さ測定器の試料台の上に試料を1枚置き、50g/cm2の荷重をかけ、10秒後の厚さを測定した。
【0054】
[目付]
20℃×65%RH雰囲気下で24時間放置した後、サンプルサイズ10×10cmの重さを測定し、1cm2に換算した。
【0055】
(実施例1)
竹繊維として、中国産の竹を原料として単繊維繊度1.1dtex、繊維長38mmの再生セルロース繊維のステープルファイバーをビスコース法により製造した。
【0056】
合成繊維として、ポリエチレンテレフタレート(PET)繊維(単繊維繊度1.1dtex、繊維長38mmのポリエチレンテレフタレート繊維のステープルファイバーを製造した。
【0057】
これらの竹繊維とPET繊維とを50重量%ずつ用い、スフ紡方式によって30綿番手の混紡紡績糸を得た。
【0058】
この紡績糸を単糸使いで経・緯糸に用い、エアージェット織機により経糸密度39本/2.54cm、緯糸密度33本/2.54cmの平織物を得た。
【0059】
その後、精錬、漂白、マーセライズ加工を行い、仕上げ加工を行った。この段階の織物は、経糸密度42本/2.54cm、緯糸密度35本/2.54cm、目付0.01g/cm2、 厚さ0.038cmとなった。
【0060】
これを本発明の織物芯地として評価した。セルロース系繊維の表面割合が30%、イオン発生量が−15000個/cc、静菌活性値が2.3、吸放湿率差(△MR)が2.6%、カバーファクター1024、乾燥指数(K)が31.6、乾燥時間が120分であった。
【0061】
(比較例1)
竹繊維のかわりに天然セルロース系繊維である綿(平均単繊維繊度1.3dtex、平均繊維長35mm)を用いた。
【0062】
合成繊維として、実施例1で用いたのと同様のステープルファイバーを採用した。
【0063】
これらの綿とPET繊維とを50重量%ずつ用い、スフ紡方式によって30綿番手の混紡紡績糸を得た。
【0064】
この紡績糸を単糸使いで経・緯糸に用い、エアージェット織機により経糸密度79本/2.54cm、緯糸密度69本/2.54cmの平織物を得た。
【0065】
その後、精錬、漂白、マーセライズ加工を行い、仕上げ加工を行った。この段階の織物は、経糸密度85本/2.54cm、緯糸密度75本/2.54cm、目付0.02g/cm2、厚さ0.045cmとなった。
【0066】
得られた織物芯地は、セルロース系繊維の表面割合が10%、イオン発生量が+150個/cc、静菌活性値が0.4、吸放湿率差(△MR)が1.1%、カバーファクター1738、乾燥指数(K)が44.4、乾燥時間が400分であった。
結果を表1に示す。
【0067】
【表1】
【0068】
【発明の効果】
本発明によれば、快適性に優れた織物芯地を提供することができる。
【発明の属する技術分野】
本発明は、織物芯地に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に芯地は、型崩れ防止、シルエットの維持、反発性(硬さ、張り、ボリューム)をだす等の目的で衣服に用いられる。
【0003】
従来、芯地に快適性を付与するという思想による技術は、殆ど開示されていなかった。例えば、経糸と緯糸とをからみ織りし、各経糸及び緯糸間に所定の開口面積を有する通気部を設けた芯地が開示されているが(特許文献1参照。)芯地の構造が制約されるため用途が限られ、また表地によってはさほどの快適性が得られるものでもなかった。
【0004】
一方、竹を原料とするセルロースレーヨン繊維を含む糸をについては下記特許文献2に開示されているものの、適用例としてはジャケット、ワンピース、ブラウス、パンツ、コート、肌着が記載されているのみで、副資材たる芯地への適用については一切開示されていない。また、マイナスイオンについても一切開示されていない。
【0005】
【特許文献1】
特開平11−131335号公報
【0006】
【特許文献2】
特開2001−115347号公報
【0007】
【非特許文献1】
「日本経済新聞」,2002年6月2日(第28面)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、快適性に優れた織物芯地を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
すなわち本発明は、竹を原料とするセルロース系繊維を含み、マイナスイオンを発生する織物芯地である(第1の発明)。
【0010】
また本発明は、竹を原料とするセルロース系繊維を含み、静菌活性値が2.2以上である織物芯地である(第2の発明)。
【0011】
また本発明は、竹を原料とするセルロース系繊維を含み、竹を原料とするセルロース系繊維の30℃×90%RHにおける吸湿率が18%以上で吸放湿率差(△MR)が9%以上である、織物芯地である(第3の発明)。
ただし、
ΔMR(%)=MR2−MR1
MR2:30℃×90%RHにおける吸湿率。
MR1:20℃×65%RHにおける吸湿率。
吸湿率はJIS L1096「水分率」に準じて測定する。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の織物芯地はいずれも、竹を原料とするセルロース系繊維(以下、竹繊維とも呼ぶ。)を含むことが重要である。竹繊維は、植物繊維の中でも、マイナスイオンを多く発生させる性質を有しており、さらに吸湿性が、他の植物繊維に比べても高く、抗菌性も有する。
【0013】
竹繊維は、竹を原料として、一般の再生セルロース系繊維と同様な処理手段により製造することができる。例えばビスコース法の場合、竹をアルカリ及び二硫化炭素と反応させ、アルカリデンサートとして苛性ソーダに溶解して紡糸し、セルロースを凝固・再生することにより製造する。他の製法としては、銅アンモニア法、直接溶解法や、アセテートなどの半合成繊維としても製造することができる。
【0014】
竹の原産地としては、アジアを中心に世界各国に広がっているが、特に中国産の竹が好ましく使用される。
【0015】
(1)第1の発明
本発明の織物芯地(第1の発明)は、マイナスイオンを発生する。
【0016】
本発明者らは様々な繊維の中でも、特に竹繊維はマイナスイオンが多量かつ安定的に発生することを見いだしたものである。
【0017】
マイナスイオンの発生量としては、平行平板形のエーベルトイオンカウンターによる測定で負数の絶対値として1000個/cc以上であることが好ましい。
【0018】
平行平板形のエーベルトイオンカウンターによるマイナスイオンの発生量の測定は、測定装置内に3枚の平行に並べられたプレート(平行平板形)の間にイオンを含む空気を流入させることにより行う。外側のプレートと中央のプレートとの間隔はそれぞれ4mmとし、分極電解は1000V/mとする。その測定原理としては、外側の2枚のプレートは分極電位(+または−)を有し、中央のプレートは線形の検出プレートであり、中央のプレートを帯電させ、空気を流入させた後、一定時間経過後の電位差によって生じた単位体積あたりのイオン個数で表す。
【0019】
(2)第2の発明
本発明の織物芯地(第2の発明)は、JIS L1902による静菌活性値が2.2以上である。
【0020】
植物は、細菌等から身を守るために独自の抗菌成分を持ち、スギやヒノキの抗菌成分は一般的に知られているが、竹の抗菌成分は対抗菌の種類がスギやヒノキより多く、、病原性大腸菌や院内感染の元凶とされるメチシリン耐性黄色ブドウ球菌等への抗菌効果も確かめられている(非特許文献1参照。)。
【0021】
(3)第3の発明
本発明の繊維芯地(第3の発明)は、竹繊維の30℃×90%RHにおける吸湿率が18%以上で吸放湿率差(△MR)が9%以上である。そうすることで、織物芯地としても良好な吸放湿性を得ることができる。
【0022】
本発明における吸放湿率差(△MR)とは、30℃×90%RHにおける吸湿率MR2と、20℃×65%RHにおける吸湿率MR1との差であり、次式で表される値をいう。ここで、吸湿率はJIS L1096「水分率」に準じて測定する。
△MR(%)=MR2(%)−MR1(%)
すなわち、吸放湿率差(△MR)は、ウエア着用時のウエア内の湿気を外気に放湿することにより快適性を得るための指標のことであり、軽〜中運動を行った際のウェア内の吸湿率と20℃×65%RHに代表される着用前の環境の吸湿率との差を表す。この数値が大きいほど吸放湿力が高く、着用時の快適性が良好であることを表す。
【0023】
ポリエステルのΔMRは0%、ナイロンで2%、木綿で4%、ウールで6%であるが、本発明者らは、特に竹繊維の吸放湿率差(△MR)が高いことに着目した。
【0024】
芯地の吸放湿性としては、吸放湿率差(△MR)で好ましくは2%以上、より好ましくは3%以上、さらに好ましくは4%以上である。
【0025】
芯地の吸放湿率差(△MR)を2%以上とすることで、衣服としての快適性も向上する。
【0026】
また、本発明の織物芯地は、さらに合成繊維を含むことが好ましい。そうすることで、強度等の物性や速乾性が向上する。合成繊維を竹繊維と混用する態様としては、混紡、混繊、交撚、交織等を採用することができる。
【0027】
合成繊維としては、ポリエステル系、ポリアミド系、アクリル系、ポリプロピレン系等を挙げることができ、特に、ポリエステル系、ポリアミド系、アクリル系を好ましく採用することができる。
【0028】
ポリエステル系繊維としては例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート繊維などを採用することができる。ポリアミド系繊維としては例えば、ナイロン6やナイロン66繊維を採用することができる。アクリル系繊維としては例えば、ポリアクリロニトリル繊維が好ましく用いられる。
【0029】
また、芯地にストレッチ性が要求される場合には、ポリウレタン系弾性繊維等の弾性繊維、ポリブチレンテレフタレート系繊維加工糸、ポリトリメチレンテレフタレート系繊維加工糸、ポリエチレンテレフタレートポリマーとポリトリメチレンテレフタレートポリマーとのサイドバイサイド型複繊維を用いることも好ましい。
【0030】
合成繊維の形態としては、長繊維と単繊維、フラットヤーンと捲縮加工糸のそれぞれいずれでも良い。
【0031】
合成繊維の単繊維横断面形状としては、丸、三角、扁平、多葉の他、E形、F形、H形、I形、K形、M形、N形、T形、W形、X形、Y形、Z形、+形等を採用しても良い。
【0032】
本発明の織物芯地は、竹繊維と合成繊維との重量比が2:8〜5:5であることが好ましい。竹繊維の重量比を10分の2以上とすることで、前述したような各発明(第1〜第3)の効果を顕著に得ることができる。また、合成維の重量比を10分の5以上とすることで、前述したような強度等の物性や速乾性の向上が顕著になる。
【0033】
また、竹繊維を、竹以外のものを原料とする再生繊維や、木綿、麻、絹、羊毛、カシミア、アルパカ、モヘア、アンゴラ等の天然繊維と混紡しても良い。
【0034】
竹以外の再生繊維の原料としては、木材パルプ、リンターパルプ、コットンリンター等を採用することができる。
【0035】
月桃、ケナフ、亜麻(リネン)、苧麻(ラミー)、大麻を原料とした繊維も、マイナスイオンの発生の一助として好ましく用いることができる。
【0036】
本発明の織物芯地は、竹繊維が織物の少なくとも一方の表面において面積の10%以上を占めていることが好ましい。より好ましくは20%以上、さらに好ましくは30%以上である。そうすることで、前述したような各発明(第1〜第3)の効果を顕著に得ることができる。特に、第1の発明におけるマイナスイオンは、人体の動きに伴う生地同士の摩擦や、生地と人体との摩擦により発生するので、より効率良くマイナスイオンを発生させることが可能になる。
【0037】
芯地の織組織としては例えば、平織り、綾織り、梨地織り等がある。
【0038】
本発明の織物芯地を構成する経糸・緯糸のそれぞれの総繊度は、33〜330dtexとするのが好ましく、より好ましくは56〜220dtexである。33dtex以上、より好ましくは56dtex以上とすることで、芯地として柔らかすぎず、形態保持の性能が担保される。また、330dtex以下、より好ましくは220dtex以下とすることで、芯地としての適度な柔らかさを有する。
【0039】
また、経緯のカバーファクターの和CFは、700〜2000とすることが好ましい。カバーファクターの和CFを700以上とすることで、織物として粗くなりすぎず、目よれの問題もない。またカバーファクターの和CFを2000以下とすることで、高い製織性が得られ、例えば無糊でも製織できる。
カバーファクターの和CFは、次式により定められる。
CF=Nw ×(Dw)1/2 +Nf ×(Df)1/2
Nw:経糸密度(本/2.54cm)
Nf:緯糸密度(本/2.54cm)
Dw:経糸繊度(dtex)
Df:緯糸繊度(dtex)。
【0040】
本発明の織物芯地は、JIS L1096 A法による乾燥時間が360分以下であることが、洗濯や着用での取り扱い上好ましい。
【0041】
本発明の織物芯地は、次式により定められる乾燥指数Kが、20≦K≦40であることが好ましい。
K=乾燥時間(分)÷[目付(g/cm2)×厚さ(cm)]×1000 。
一般織物においては、厚みが増し、目付が重くなると乾燥時間が長くなる。表生地の乾燥時間が早くても、衣服内の芯地の保水性が高く吸った汗を乾燥しなければいつまでも衣服はジメジメして着用においては不快である。乾燥時間と該織物芯地の基本物性の関係を考慮した織物芯地の乾燥指数は、20〜35である。
20以下とすることで、芯地の厚みを抑え、目付も軽く乾燥時間を短縮できる。また40以下とすることで、総繊度が太く厚さも厚くなるため芯地としての形態保持性、反発性が得られる。
【0042】
当該乾燥指数の範囲は、竹繊維と合成繊維との重量比、経糸・緯糸の総繊度、経・緯のカバーファクターの和を前述の範囲内にすることで達成される。
【0043】
製織された生機織物の熱処理、精練や染色等の加工は、通常の織物の加工法に準じて行えばよく、リラックス加工、ヒートセット加工、減量加工、染色加工、仕上げ加工などの加工を行うが、特別な設備等は必要ではない。この染色段階での付帯加工として、撥水加工、防汚加工、抗菌加工、消臭加工、防臭加工、難燃加工、吸汗加工、吸湿加工、防カビ加工、紫外線吸収加工、減量加工等を、更に、後加工としてカレンダー加工、エンボス加工、シワ加工、起毛加工などを要求特性に応じて適宜付与すると良い。
【0044】
例えば吸汗加工を行うことにより、速乾性が向上することになり好ましい。
【0045】
本発明の織物芯地は、薄地から厚地まで広範囲の芯地として幅広く展開可能である。
【0046】
【実施例】
以下、実施例によって本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。なお、実施例中の%および部とは、断らない限り重量基準である。
【0047】
<評価方法>
実施例中での品質評価は次の方法に従った。
【0048】
[イオン発生量]
測定装置:AIR ION COUNTER IC−1000(アルファ・LAB社(USA)製)
測定条件:室温20±1℃、湿度50±3%、室内広さ3m×5m×5m、測定時間10秒、吸引量12L/分、サンプル振動周期3回/秒、サンプルサイズ30cm×20cm
評価基準:測定時間10秒後のイオン平均発生量(個/cc)で計測する。マイナスイオンが発生する場合は負の値、プラスイオンが発生する場合は正の値で示される。負の値と正の値の和(絶対値で言うと差)によってマイナスイオンの発生数とし、負数の絶対値として1000個/cc以上のものを合格とした。
【0049】
[吸湿性(ΔMR)]
ΔMR(%)=MR2−MR1
ここで、MR1とは絶乾状態から20℃×65%RH雰囲気下に24時間放置した時の吸湿率(%)を指し、洋服ダンスの中に入っている状態、すなわち着用前の環境に相当する。また、MR2とは絶乾状態から30℃×90%RH雰囲気下に24時間放置した時の吸湿率(%)を指し、運動状態における衣服内の環境にほぼ相当する。またここで、吸湿率はJIS L1096「水分率」に準じて測定する。
ΔMRは、衣服を着用してから運動した時に、衣服内のムレをどれだけ吸収するかに相当し、ΔMR値が高いほど快適であると言える。
【0050】
[静菌活性値]
JIS L1902に準じて行った。評価方法は、統一試験法を採用し、試験菌体は黄色ブドウ状球菌臨床分離株を用いた。試験方法は、滅菌試験布に上記試験菌を注加し、18時間培養後の生菌数を計測し、殖菌数に対する菌数を求め、次の基準に従った。
【0051】
log(B/A)>1.5の条件下、log(B/C)を静菌活性値とし、2.2以上を合格とした。ただし、Aはナイロン布帛に接種直後分散回収した菌数、Bはナイロン布帛にて18時間培養後分散回収した菌数、Cはサンプルにて18時間培養後分散回収した菌数を表す。
【0052】
[乾燥時間]
JIS L1096 A法に準じて行った。サンプルサイズ40×40cmの重さを測定し、常温水に20分以上浸漬して十分吸水させた後、絞らずに取り出し、垂直にして一辺をつり下げ放置して、重さ量を測定する。浸漬前の重さとの差が1%以内になるまで測定した。測定環境は20℃×65%RH雰囲気下とした。
【0053】
[厚さ]
厚さ測定器の試料台の上に試料を1枚置き、50g/cm2の荷重をかけ、10秒後の厚さを測定した。
【0054】
[目付]
20℃×65%RH雰囲気下で24時間放置した後、サンプルサイズ10×10cmの重さを測定し、1cm2に換算した。
【0055】
(実施例1)
竹繊維として、中国産の竹を原料として単繊維繊度1.1dtex、繊維長38mmの再生セルロース繊維のステープルファイバーをビスコース法により製造した。
【0056】
合成繊維として、ポリエチレンテレフタレート(PET)繊維(単繊維繊度1.1dtex、繊維長38mmのポリエチレンテレフタレート繊維のステープルファイバーを製造した。
【0057】
これらの竹繊維とPET繊維とを50重量%ずつ用い、スフ紡方式によって30綿番手の混紡紡績糸を得た。
【0058】
この紡績糸を単糸使いで経・緯糸に用い、エアージェット織機により経糸密度39本/2.54cm、緯糸密度33本/2.54cmの平織物を得た。
【0059】
その後、精錬、漂白、マーセライズ加工を行い、仕上げ加工を行った。この段階の織物は、経糸密度42本/2.54cm、緯糸密度35本/2.54cm、目付0.01g/cm2、 厚さ0.038cmとなった。
【0060】
これを本発明の織物芯地として評価した。セルロース系繊維の表面割合が30%、イオン発生量が−15000個/cc、静菌活性値が2.3、吸放湿率差(△MR)が2.6%、カバーファクター1024、乾燥指数(K)が31.6、乾燥時間が120分であった。
【0061】
(比較例1)
竹繊維のかわりに天然セルロース系繊維である綿(平均単繊維繊度1.3dtex、平均繊維長35mm)を用いた。
【0062】
合成繊維として、実施例1で用いたのと同様のステープルファイバーを採用した。
【0063】
これらの綿とPET繊維とを50重量%ずつ用い、スフ紡方式によって30綿番手の混紡紡績糸を得た。
【0064】
この紡績糸を単糸使いで経・緯糸に用い、エアージェット織機により経糸密度79本/2.54cm、緯糸密度69本/2.54cmの平織物を得た。
【0065】
その後、精錬、漂白、マーセライズ加工を行い、仕上げ加工を行った。この段階の織物は、経糸密度85本/2.54cm、緯糸密度75本/2.54cm、目付0.02g/cm2、厚さ0.045cmとなった。
【0066】
得られた織物芯地は、セルロース系繊維の表面割合が10%、イオン発生量が+150個/cc、静菌活性値が0.4、吸放湿率差(△MR)が1.1%、カバーファクター1738、乾燥指数(K)が44.4、乾燥時間が400分であった。
結果を表1に示す。
【0067】
【表1】
【0068】
【発明の効果】
本発明によれば、快適性に優れた織物芯地を提供することができる。
Claims (8)
- 竹を原料とするセルロース系繊維を含み、マイナスイオンを発生する織物芯地。
- マイナスイオンの発生量が、平行平板形のエーベルトイオンカウンターによる測定で負数の絶対値として1000個/cc以上である請求項1記載の織物芯地。
- 竹を原料とするセルロース系繊維を含み、JIS L1902による静菌活性値が2.2以上である織物芯地。
- 竹を原料とするセルロース系繊維を含み、竹を原料とするセルロース系繊維の30℃×90%RHにおける吸湿率が18%以上で吸放湿率差(△MR)が9%以上である、織物芯地。
ただし、
ΔMR(%)=MR2−MR1
MR2:30℃×90%RHにおける吸湿率。
MR1:20℃×65%RHにおける吸湿率。
吸湿率はJIS L1096「水分率」に準じて測定する。 - さらに合成繊維を含む、請求項1〜4のいずれか記載の織物芯地。
- 合成繊維が、ポリエステル系繊維、ポリアミド系繊維およびアクリル系繊維から選ばれる少なくとも1種である、請求項5記載の織物芯地。
- 竹を原料とするセルロース系繊維と合成繊維との重量比が2:8〜7:3である、請求項5または6記載の芯地織物。
- 竹を原料とするセルロース系繊維が、織物の少なくとも一方の表面において面積の10%以上を占めている、請求項1〜7のいずれか記載の芯地織物。
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JP2007009396A (ja) * | 2005-05-31 | 2007-01-18 | Toray Ind Inc | 交織織物およびその製造方法 |
JP2007119938A (ja) * | 2005-10-26 | 2007-05-17 | Toyobo Co Ltd | 接着芯地用織物、及びその製造方法、並びに接着芯地 |
-
2002
- 2002-09-13 JP JP2002267900A patent/JP2004107802A/ja active Pending
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