JP2004107284A

JP2004107284A - Cosmetic

Info

Publication number: JP2004107284A
Application number: JP2002274470A
Authority: JP
Inventors: Hiroshi Tanaka; 田中　弘
Original assignee: Naris Cosmetics Co Ltd
Current assignee: Naris Cosmetics Co Ltd
Priority date: 2002-09-20
Filing date: 2002-09-20
Publication date: 2004-04-08
Anticipated expiration: 2022-09-20
Also published as: JP3934017B2

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To prepare a bleaching cosmetic exerting unconventionally high bleaching effect on drabness, fleckles through decomposing melanin in already formed corneal layers along with preventing formation of drabness, blotches and fleckles with the help of a bleaching ingredient. <P>SOLUTION: This cosmetic contains a combination of a melanin-decomposing substance with a bleaching ingredient, wherein the melanin-decomposing substance is characterized in being a manganese peroxidase. The cosmetic has high bleaching effect because of decomposing the melanin in the corneal layer and suppressing melanogenesis with the help of the bleaching ingredient formulated in combination with the melanin-decomposing substance. <P>COPYRIGHT: (C)2004,JPO

Description

【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、メラニン分解性物質と美白成分とを含有することにより、メラノサイトにて産生された後、角層中に移送されたメラニンをメラニン分解性物質で分解するとともに、新たなメラニンの産生を美白成分で抑制することにより、今までにない高い効果を有する美白化粧料に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】メラニンは、皮膚の他に、中枢神経や網膜でも生合成され、また動物に限らず、植物から微生物に至るまで自然界に広く分布存在している。メラニンは、チロシンがチロシナーゼの作用によりドーパ、更にドーパキノンへと変換され、次いで酸化が進んでインドール−５，６−ジヒドロキノンとなり、これが重合して生成するものである。
【０００３】メラニンの生合成は、表皮の基底層に存在するメラノサイトで行われる。メラノサイトでは、メラノソームと呼ばれる顆粒中でメラニンが合成、成熟されて表皮細胞に移動、分散し、最後には垢となって脱落する。メラニンは紫外線の悪影響から身体を守る重要な役目を担っており、医学上重要な因子である。しかしながら、メラニン量が多くなりすぎると色黒の皮膚となり、クスミ、シミ、ソバカス等、美容上の大きな問題となる。
【０００４】現在知られているクスミ、シミ、ソバカス対策は、メラニン生合成の引金となる紫外線をサンスクリーン剤等で遮光する方法と、メラニンの生合成を阻害する物質、例えば、アルブチン、コウジ酸、ビタミンＣ誘導体といったメラニン合成阻害剤、およびメラニン生合成を抑制する植物抽出物を用いる方法が知られている。
【０００６】しかしながら、一旦形成されてしまった角層中のメラニンを分解し、消失せしめるための副作用のない安全な方法は未だ開発されていないのが現状である。以前、ハイドロキノン、４−イソプロピルカテコール、ハイドロキノンモノベンジルエーテルが皮膚漂白剤として用いられたこともあったが、これらは強力な脱色作用を有するものの、それは色素細胞の変性、致死に基づくものであるため、外用を継続すると永久的白斑となるとともに、かぶれ等の副作用も避けられないため、現在は化粧料として市販されておらず、当業界においては安全なクスミ、シミ、ソバカスに有効な美白剤の開発が強く望まれていた。
【０００７】したがって現在のところ、クスミ、シミ、ソバカスに対しては、メラニンが表皮の更新に伴って脱落する期間を早めるため、代謝促進作用のある胎盤抽出物を用いる方法や、レゾルシンやサリチル酸といった角質の軟化、剥離剤を用いて表皮のターンオーバーを短縮する方法が知られているにすぎない。しかしながらこの方法は、本来、クスミ、シミ、ソバカスの根本的な治療法といえるものではない。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような技術の現状に鑑みてなされたものであって、美白成分でクスミ、シミ、ソバカスの生成を予防するとともに、角層中のメラニンを分解することにより、クスミ、シミ、ソバカスに対して、今までにない高い美白効果を発揮する美白化粧料を開発する目的でなされたものである。
【０００９】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、微生物の中からメラニン分解性を有する木材腐朽菌に着目し、メラニン分解作用を有する物質と、美白成分を組み合わせることによって本発明の完成に至ったものである。
【００１０】本発明において使用可能な微生物は、メラニン分解性を有する木材腐朽菌が使用可能であり、例えば、ヒラタケ属（ｐｌｅｕｒｏｔｕｓ）、スギタケ属（Ｐｈｏｌｉｏｔａ）、マツオウジ属（Ｌｅｎｔｉｎｕｓ　）、キクラゲ属（Ａｕｒｉｃｕｌａｒｉａ）、カヤタケ属（Ｃｌｉｔｏｃｙｂｅ）、Ｐｓｅｕｄｏｈｉａｔｕｌａ属、キコブタケ属（Ｐｈｅｌｌｉｎｕｓ）に属する担子菌が利用できる。
【００１１】さらに詳しく述べれば、ヒラタケ属（Ｐｌｅｕｒｏｔｕｓ属）に属する担子菌では、ヒラタケ（Ｐｌｅｕｒｏｔｕｓ　ｏｓｔｒｅａｔｕｓ　（Ｊａｃｑ．：Ｆｒ．）Ｋｕｍｍｅｒ）、タモギタケ（Ｐｌｅｕｒｏｔｕｓ　ｃｏｒｎｕｃｏｐｉａｅ　（Ｐａｕｌｅｔ）Ｒｏｌｌａｎｄ　ｖａｒ．　ｃｉｔｒｉｎｏｐｉｌｅａｔｕｓ（Ｓｉｎｇ．）Ｏｈｉｒａ）、トキイロヒラタケ（Ｐｌｅｕｒｏｔｕｓ　ｓａｌｍｏｎｅｏｓｔｒａｍｉｎｅｕｓ　Ｌ．　Ｖａｓｓ．）、ウスヒラタケ（Ｐｌｅｕｒｏｔｕｓ　ｐｕｌｍｏｎａｒｉｕｓ　（Ｆｒ．）　Ｑｕｅｌ，）が、スギタケ属（Ｐｈｏｌｉｏｔａ）に属する担子菌では、ヌメリスギタケモドキ（Ｐｈｏｌｉｏｔａ　ａｕｒｉｖｅｌｌａ　（Ｂａｔｓｃｈ：Ｆｒ．）Ｋｕｍｍｅｒ）、ヌメリスギタケ（Ｐｈｏｌｉｏｔａ　ａｄｉｐｏｓａ　（Ｆｒ．）Ｋｕｍｍｅｒ）、ナメコ（Ｐｈｏｌｉｏｔａ　ｎａｍｅｋｏ　（Ｔ．Ｉｔｏ）　Ｓ．　Ｉｔｏ　ｅｔ　Ｉｍａｉ　ｉｎＩｍａｉ）、ハナガサタケ（Ｐｈｏｌｉｏｔａ　ｆｌａｍｍａｎｓ　（Ｆｒ．）Ｋｕｍｍｅｒ）、スギタケ（Ｐｈｏｌｉｏｔａ　ｓｑｕａｒｒｏｓａ　（Ｍｕｌｌ　Ｆｒ．）Ｋｕｍｍｅｒ）、スギタケモドキ（Ｐｈｏｌｉｏｔａ　ｓｑｕａｒｒｏｓｏｉｄｅｓ　（Ｐｅｃｋ）Ｓａｃｃ．）、チャナメツムタケ（Ｐｈｏｌｉｏｔａ　ｌｕｂｒｉｃａ　（Ｐｅｒｓ．　Ｆｒ．）Ｓｉｎｇ．）が、マツオウジ属に属する担子菌ではシイタケ（Ｌｅｎｔｉｎｕｓ　ｅｄｏｄｅｓ　（Ｂｅｒｋ．）　Ｓｉｎｇ．）、マツオウジ（ＬｅｎｔｉｎｕｓＦｒ．ｅｍ　Ｓｉｎｇ．）が、キクラゲ属に属する担子菌ではキクラゲ（Ａｕｒｉｃｕｌａｒｉａ　ａｕｒｉｃｕｌａ（Ｈｏｏｋ．）Ｕｎｄｅｒｗ．）、アラゲキクラゲ（Ａｕｒｉｃｕｌａｒｉａ　ｐｏｌｙｔｒｉｃｈａ　（Ｍｏｎｔ．）Ｓａｃｃ．）、ヒダキクラゲＡｕｒｉｃｕｌａｒｉａ　ｍｅｓｅｎｔｅｒｉｃａ　（Ｄｉｃｋ．）Ｐｅｒｓ．）が、カヤタケ属（Ｃｌｉｔｏｃｙｂｅ）に属する担子菌では、ハイイロシメジ（Ｃｌｉｔｏｃｙｂｅｎｅｂｕｌａｒｉｓ　（Ｂａｔｓｃｈ：Ｆｒ．）Ｋｕｍｍｅｒ）、アオイヌシメジ（Ｃｌｉｔｏｃｙｂｅ　ｏｄｏｒａ　（Ｂｕｌｌ：Ｆｒ．）Ｋｕｍｍｅｒ）、ホテイシメジ（Ｃｌｉｔｏｃｙｂｅ　ｃｌａｖｉｐｅｓ　（。Ｐｅｒｓ：Ｆｒ．）Ｋｕｍｍｅｒ）が、カヤタケ（Ｃｌｉｔｏｃｙｂｅ　ｇｉｂｂａ　（Ｐｅｒｓ：Ｆｒ．）Ｋｕｍｍｅｒ）、Ｐｓｅｕｄｏｈｉａｔｕｌａ属に属する担子菌ではＰｓｅｕｄｏｈｉａｔｕｌａｏｓｈｉｍａｅ　、キコブタケ属（Ｐｈｅｌｌｉｎｕｓ）に属する担子菌がメシマコブ（Ｐ．ｙｕｃａｔｅｎｓｉｓ（Ｍｕｒｒ．）Ｉｍａｚ．）がそれぞれ利用できる。
【００１２】本発明において利用されるメラニン分解性物質は、担子菌の菌糸を培養することによって生産することができる。担子菌は、天然の子実体および土壌中から菌糸を誘導することができるとともに、菌株分譲機関から分譲を受けることも可能である。これら菌糸を培養することにより、培養液中にマンガンパーオキシダーゼ等のメラニン分解性物質を生産する。マンガンパーオキシダーゼとは、木材のリグニンを分解する酵素として知られており、木材糖化の前処理や染料の脱色、着色排水の脱色、難分解性物質などの分解に利用されている。
【００１３】本発明において利用される美白成分中の植物抽出物については、特に植物の種を限定するものではない。総称として呼ばれているものすべてを含むものである。
【００１４】甘草は、まめ科カンゾウ属の多年草で、中国北部からウスリー地方原産の植物で、まれに栽培される。
【００１５】イレイセンは、きんぽうげ科の植物で、センニンソウともいう。
【００１６】ひまわりは、きく科ヒマワリ属の１年草植物で、観賞用や採油用に広く栽培されている。
【００１７】イブキトラノオは、たで科イブキトラノオ属の多年草植物で、北海道、本州、四国及び広く北半球の寒帯から温帯に分布し、山地の日当たりのよい草地に生える。
【００１８】エイジツは、ばら科の落葉低木で、ノイバラともいう。日本に広く自生する。
【００１９】オウゴンは、シソ科の多年草で、コガネヤナギともいう。中国、朝鮮及びシベリア原野に自生する。
【００２０】クジンは、まめ科の多年草で、クララともいう。原野、路傍に生じる。
【００２１】ゴカヒは、ウコギ科の落葉低木で、日の良くあたる山野丘陵に自生する。根皮及び幹皮を利用する。ヤマウコギ、オニウコギともいう。
【００２２】サイシンは、うまのすずくさ科ウスバサイシン属の多年草植物で、本州、九州の山地の樹陰の湿ったところにはえる。
【００２３】サンザシは、ばら科サンザシ属の落葉低木で、観賞用に栽培されている。
【００２４】シラユリは、ゆり科ゆり属の多年草で、人家で栽培されている。
【００２５】シャクヤクは、ぼたん科ボタン属の多年草で、観賞用又は薬用のため栽植されている。
【００２６】センプクカは、きく科の多年草の多年草で、日当たりの良くて湿っている丘陵原野の田やあぜ、小川のそばに自生する。オグルマともいう。
【００２７】ソウハクヒは、くわ科の落葉高木で、日本各地の山地に自生する。
【００２８】大豆は、まめ科の１年草の植物である。
【００２９】茶は、ツバキ科の常緑低木である。
【００３０】トウキは、せり科の多年草で、各地で栽培される。
【００３１】ビャクレンは、ぶどう科ノブドウ属のつる植物である。
【００３２】ブナノキは、ぶな科ブナ属の落葉高木で、北海道西南部から九州の温帯で、純林の極相林をつくる。
【００３３】ブドウは、ぶどう科ブドウ属の落葉つる草である。世界の温帯で広く果実として栽植される。
【００３４】ホップは、くわ科の多年草つる草である。
【００３５】マイカイカは、ばら科の植物で、ハマナスともいわれる。北海道の海浜に野生する。
【００３６】ユキノシタは、ゆきのした科ユキノシタ属の多年草で、本州から九州及び中国の暖帯に分布する。山地の湿った岩上などにはえる。
【００３７】ヨクイニンは、イネ科の一年草で、ハトムギともいわれる。熱帯アジア原産で、日本各地で栽培される。
【００３８】また、美白成分であるコウジ酸及びその誘導体並びにそれらの塩、エラグ酸及びその誘導体並びにそれらの塩、エンドセリン拮抗薬、アスコルビン酸及びその誘導体並びにそれらの塩、グルタチオン及びその誘導体並びにそれらの塩、システイン及びその誘導体並びにそれらの塩、レゾルシン及びその誘導体並びにそれらの塩、ハイドロキノン及びその誘導体並びにそれらの塩は市販の試薬類を利用することが出来る。また、これらの化合物を多く含有する植物から各種の溶媒、例えば、水；メチルアルコール、エチルアルコール等の低級１価アルコール；グリセリン、プロピレングリコール、１，３−ブチレングリコール等の液状多価アルコール；アセトン、メチルエチルケトン等のケトン；酢酸エチルなどのアルキルエステル；ベンゼン、ヘキサン等の炭化水素；ジエチルエーテル等のエーテル類；ジクロルメタン、クロロホルム等のハロゲン化アルカン等の１種または２種以上を用いて抽出し、精製して使用することが出来る。さらには、化学的な合成によっても上記化合物を作成することが可能である。
【００３９】また、グラブリジン、グラブレン、リクイリチン、イソリクイリチン及びこれらを含有する甘草抽出物、胎盤抽出物、カロチノイド類及びこれらを含有する動植物抽出物、イレイセン抽出物、ひまわり種子抽出物、イブキトラノオ抽出物、エイジツ抽出物、オウゴン抽出物、オノニス抽出物、海藻抽出物、クジン抽出物、ゴカヒ抽出物、リノール酸を含有する油脂、リノレン酸を含有する油脂、サイシン抽出物、サンザシ抽出物、シラユリ抽出物、シャクヤク抽出物、センプクカ抽出物、ソウハクヒ抽出物、大豆抽出物、茶抽出物、トウキ抽出物、ビャクレン抽出物、ブナノキ抽出物、ブドウ種子抽出物、ホップ抽出物、マイカイカ抽出物、ユキノシタ抽出物、ヨクイニン抽出物の調製は特に限定されないが、例えば種々の適当な有機溶媒を用いて低温下から加温下で抽出される。抽出溶媒としては、例えば、水；メチルアルコール、エチルアルコール等の低級１価アルコール；グリセリン、プロピレングリコール、１，３−ブチレングリコール等の液状多価アルコール；アセトン、メチルエチルケトン等のケトン；酢酸エチルなどのアルキルエステル；ベンゼン、ヘキサン等の炭化水素；ジエチルエーテル等のエーテル類；ジクロルメタン、クロロホルム等のハロゲン化アルカン等の１種または２種以上を用いることが出来る。とりわけ、水、エチルアルコール、１，３−ブチレングリコールの１種または２種以上の混合溶媒が特に好適である。
【００４０】ヒラタケ属（ｐｌｅｕｒｏｔｕｓ）、スギタケ属（Ｐｈｏｌｉｏｔａ）、マツオウジ属（Ｌｅｎｔｉｎｕｓ　）、キクラゲ属（Ａｕｒｉｃｕｌａｒｉａ）、カヤタケ属（Ｃｌｉｔｏｃｙｂｅ）、Ｐｓｅｕｄｏｈｉａｔｕｌａ属、キコブタケ属（Ｐｈｅｌｌｉｎｕｓ）の担子菌からなるメラニン分解性物質の生産については菌糸をポテト−デキストロース培地、麦芽エキス培地、チャペック−ドックス培地、エビオス培地、酵母エキス培地、サブロー培地、オートミール培地などで培養後、培養液をそのまま乾燥し利用することが出来る。また、培養液中に存在するパーオキシダーゼ類を、硫酸アンモニウムなどの塩類により塩析する。塩析により析出した物質は、乾燥しそのまま利用しても良いが、必要に応じて、さらに精製処理して使用することが出来る。本発明の化粧料における精製したパーオキシダーゼ類の配合量は、０．００００１〜１０．０重量％が好ましく、特に０．００１〜０．１重量％の範囲が最適である。
【００４１】また、上記培養液をろ過し、そのまま化粧料に配合することも可能である。この場合の配合量は、０．０１〜１００重量％の範囲で利用でき、好ましくは１０．０〜５０．０重量％の範囲が最適である。
【００４２】美白成分として用いるコウジ酸及びその誘導体並びにそれらの塩、エラグ酸及びその誘導体並びにそれらの塩、エンドセリン拮抗薬、アスコルビン酸及びその誘導体並びにそれらの塩、グルタチオン及びその誘導体並びにそれらの塩、システイン及びその誘導体並びにそれらの塩、レゾルシン及びその誘導体並びにそれらの塩、ハイドロキノン及びその誘導体並びにそれらの塩、グラブリジン、グラブレン、リクイリチン、イソリクイリチン及びこれらを含有する甘草抽出物、胎盤抽出物、カロチノイド類及びこれらを含有する動植物抽出物、イレイセン抽出物、ひまわり種子抽出物、イブキトラノオ抽出物、エイジツ抽出物、オウゴン抽出物、オノニス抽出物、海藻抽出物、クジン抽出物、ゴカヒ抽出物、リノール酸を含有する油脂、リノレン酸を含有する油脂、サイシン抽出物、サンザシ抽出物、シラユリ抽出物、シャクヤク抽出物、センプクカ抽出物、ソウハクヒ抽出物、大豆抽出物、茶抽出物、トウキ抽出物、ビャクレン抽出物、ブナノキ抽出物、ブドウ種子抽出物、ホップ抽出物、マイカイカ抽出物、ユキノシタ抽出物、ヨクイニン抽出物については、それぞれの素材を乾燥した後、細かく粉砕したものを重量比で１〜１０００倍量、特に１０〜１００倍量の溶媒を用い、０℃以上、特に２０℃〜４０℃で１時間以上、特に３〜７日間行うのが好ましい。また、６０〜１００℃で１時間、加熱抽出しても良い。
【００４３】以上のような条件で得られる上記各抽出物は、抽出された溶液のまま用いても良いが、さらに必要により、濾過等の処理をして濃縮、粉末化したものを適宜使い分けて用いることが出来る。
【００４４】本発明の化粧料における美白成分の配合量は、蒸発乾燥分に換算して０．００００１〜２０．０重量％が好ましく、特に０．０１〜１０．０重量％の範囲が最適である。
【００４５】本発明の化粧料は、上記必須成分のほか、水性成分、油性成分、植物抽出物、動物抽出物、粉末、賦形剤、界面活性剤、油剤、アルコール、ｐＨ調整剤、防腐剤、酸化防止剤、増粘剤、甘味剤、色素、香料等を必要に応じて混合して適宜配合することにより調製される。本発明の化粧料の剤型は特に限定されず、化粧水、乳液、クリーム、パック、パウダー、スプレー、軟膏、分散液、洗浄料等種々の剤型とすることができる。
【００４６】
【実施例】以下、本発明による各種生産物のメラニン分解およびメラニン産生抑制効果によるクスミ・シミ・ソバカス消去に関する実施例を示すと共にその素材を用いた化粧料への応用処方例等について述べるが、ここに記載された実施例に限定されないのは言うまでもない。
【００４７】木材腐朽菌の培養
木材腐朽菌としては、ヒラタケ（ＩＦＯ：Ｎｏ．３０７７６）、ヌメリスギタケモドキ（ＩＦＯ：Ｎｏ．３０２６５）、シイタケ（ＩＦＯ：Ｎｏ．３０７１９．）、キクラゲ（ＩＦＯ：Ｎｏ．５９４９．）、ハイイロシメジ（ＩＦＯ：Ｎｏ．９３５０）、Ｐｓｅｕｄｏｈｉａｔｕｌａ　ｏｓｈｉｍａｅ　（ＩＦＯ：Ｎｏ．３０３７０）は、財団法人発酵研究所より購入した菌株を用いた。メシマコブは天然の子実体から無菌的に切片を切除し、この切片をＰｏｔａｔｏ−ＤｅｘｔｒｏｓｅＢｒｏｔｈ（Ｄｉｆｃｏ社製）２．４％と寒天１．５％より調製したポテト・デキストロース寒天培地上に置き、２４℃で２週間培養後、得られた菌糸を用いた。培地は酵母エキス３．０ｇ、ポリペプトン３．０ｇ、麦芽エキス３．０ｇ、サッカロース１．０ｇを精製水１Ｌに溶解した酵母培地を用いた。培養は、２００ｍｌの三角フラスコに培養液１００ｍｌを添加し、滅菌後、菌糸を植え付け、２４℃、１５０ｒｐｍで１０日間、回転培養を行った。
【００４８】マンガンパーオキシダーゼの力価の測定
２，６−ｄｉｍｅｔｈｏｘｙｐｈｅｎｏｌ（２，６−ＤＭＰ）１％水溶液１ｍｌに培養培地２ｍｌ、０．２Ｍ−クエン酸−ＮａＯＨでＰＨ４．５に調製した緩衝液０．３ｍｌ、精製水０．７ｍｌを添加し、１０分後の４７５ｎｍにおける吸光度変化を測定した。
【００４９】
【表１】各種菌株培養液のマンガンパーオキシダーゼ活性

【００５０】
表１に示したように、いずれの菌株の培養液も高い活性を示した。特にハイイロシメジ培養液は、４．３１と高いマンガンパーオキシダーゼ活性を示した。
【００５１】マンガンパーオキシダーゼの調製およびメラニンの分解
培養液１００ｍｌに硫酸アンモニウム５８ｇを加え、溶解させる。４℃で１昼夜放置し、沈殿を生じさせる。３，０００ｒｐｍ、１０分間遠心分離により、沈殿を回収し、乾燥して粗酵素粉末を得る。この粉末を精製水１０ｍｌに溶解し、酵素溶液とする。調製した酵素溶液５ｍｌに０．１ｇ／ｍｌイカスミメラニン（グリコ栄養食品社製）分散水溶液を５０μｌを添加し、室温で３日間放置した。その後、メラニンをろ過した溶液の４００ｎｍの吸光度を測定し、メラニンの分解度を測定した。
【００５２】
【表２】各種菌株から精製した酵素溶液のメラニン分解度

【００５３】
表２に示したように、いずれの菌株から調製した酵素溶液もメラニンを分解し、４００ｎｍにおける吸光度の値が上昇していることがわかった。陰性対象として酵素液の代わりに精製水を用いたものは、４００ｎｍの吸光度値はほとんど増加は認められなかった。特にハイイロシメジから調製した酵素溶液は、３．８５と高い値を示し、メラニン分解が進んでいた。また、表１との比較から、マンガンパーオキシダーゼ活性の高いものは、メラニン分解性も高いことが認められた。
【００５４】
次に、本発明の各種成分を配合した化粧料の処方例の例を示すが、本発明はこれに限定されるものでない。
化粧料の処方例
【００５５】
（１）化粧用クリーム　　（重量％）
ａ）ミツロウ・・・２．０
ｂ）ステアリルアルコール・・・５．０
ｃ）ステアリン酸・・・８．０
ｄ）スクワラン・・・１０．０
ｅ）自己乳化型グリセリルモノステアレート・・・３．０
ｆ）ポリオキシエチレンセチルエーテル（２０Ｅ．Ｏ．）・・・１．０
ｇ）ヒラタケ培養液・・・１０．０
ｈ）シャクヤク抽出液・・・０．５
ｉ）アスコルビン酸グルコシド・・・２．０
ｊ）１，３−ブチレングリコール・・・５．０
ｋ）水酸化カリウム・・・０．３
ｌ）防腐剤・酸化防止剤・・・適量
ｍ）精製水・・・残部
製法　　ａ）〜ｆ）までを加熱溶解し、８０℃に保つ。Ｈ）〜ｍ）までを加熱溶解し、８０℃に保ち、ａ）〜ｆ）に加えて乳化し、４０℃まで撹拌しながら冷却する。その後、ｇ）を加え、攪拌し均一に溶解する。
【００５６】
（２）乳液　　　　　　　（重量％）
ａ）ミツロウ・・・０．５
ｂ）ワセリン・・・２．０
ｃ）スクワラン・・・８．０
ｄ）ソルビタンセスキオレエート・・・０．８
ｅ）ポリオキシエチレンオレイルエーテル（２０Ｅ．Ｏ．）・・・１．２
ｆ）ハイイロシメジ培養液・・・１５．０
ｇ）イレイセンエキス・・・２．０
ｈ）１，３−ブチレングリコール・・・７．０
ｉ）カルボキシビニルポリマー・・・０．２
ｊ）水酸化カリウム・・・０．１
ｋ）精製水・・・残部
ｌ）防腐剤・酸化防止剤・・・適量
ｍ）エタノール・・・７．０
製法　　ａ）〜ｅ）までを加熱溶解し、８０℃に保つ。ｈ）〜ｌ）までを加熱溶解し、８０℃に保ち、ａ）〜ｅ）に加えて乳化し、５０℃まで撹拌しながら冷却する。５０℃でｆ）、ｇ）、ｍ）を添加し、４０℃まで攪拌、冷却する。
【００５７】
（３）化粧水
（重量％）
ａ）キクラゲ培養液乾燥物・・・０．１
ｂ）アスコルビン酸リン酸マグネシウム・・・１．０
ｃ）グリセリン・・・５．０
ｄ）ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート（２０Ｅ．Ｏ．）・・・１．０
ｅ）エタノール・・・６．０
ｆ）香料・・・適量
ｇ）防腐剤・酸化防止剤・・・適量
ｈ）精製水・・・残部
製法　　ａ）とｂ）を均一に混合する。ｃ）〜ｈ）までを混合し、均一に溶解する。使用時に２剤を混合して使用する。
【００５８】
（４）化粧水
（重量％）
ａ）マンガンパーオキシダーゼ・・・０．０１
ｂ）グルタチオン・・・０．１
ｃ）グリセリン・・・５．０
ｄ）ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート（２０Ｅ．Ｏ．）・・・１．０
ｅ）エタノール・・・６．０
ｆ）香料・・・適量
ｇ）防腐剤・酸化防止剤・・・適量
ｈ）精製水・・・残部
製法　　ａ）〜ｂ）までを混合する。ｃ）〜ｈ）までを混合し、均一に溶解する。使用時に２剤を混合して使用する。
【００５９】
（５）洗顔剤
（重量％）
ａ）ヒラタケ培養液乾燥物・・・０．１
ｂ）アスコルビン酸グルコシド・・・２．０
ｃ）シャクヤク抽出液・・・０．５
ｄ）タルク・・・残部
ｅ）セルロース・・・２０．０
ｆ）ミリスチン酸カリウム・・・３０．０
ｇ）ラウリルリン酸ナトリウム・・・１０．０
ｈ）香料・・・適量
ｉ）防腐剤・・・適量
製法　ａ）〜ｉ）までを混合し、よく撹拌、分散させ均一にする。
【００６０】
【効果確認試験】
（１）塗布によるヒトでの効果確認試験
被験者として、２０〜５０歳の女性１５名に１日２回（朝、夜）連続２ヵ月間、本発明品と比較品のそれぞれを使用させ、塗布部位の状態を試験前後で比較し、改善効果を調べた。本試験には、試験品として
【００５５】、
【００５９】で示した化粧料を用い、対照品　１　には
【００５５】、
【００５９】に示した化粧料からヒラタケ培養液を除いた化粧料、対照品　２　には
【００５９】に示した化粧料からシャクヤク抽出液、アスコルビン酸グルコシドを除いた化粧料を作成し、その使用による効果について調べた。　　本発明の有効成分を配合した化粧料を毎日使用しながら肌のクスミおよび美白効果を塗布開始前及び２ヶ月塗布後におけるアンケートで集計し、効果の確認を行った。　　結果は表３に示す。表３からも明らかなように、従来の美白成分のみからなる対照品　１　、メラニン分解性物質のみからなる対照品　２　と比較して、美白成分とメラニン分解性物質からなる試験品は高い効果が認められた。
【００６１】
【表３】

【００６２】
【発明の効果】
以上詳述したごとく、本発明の化粧料は、角質中のメラニンを分解し、かつ同時に配合される美白成分によってメラニン産生を抑制するため、高い美白効果を有するものである。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION 1. Field of the Invention The present invention comprises a melanin-decomposable substance and a whitening component, thereby decomposing melanin produced in melanocytes and transferred into the stratum corneum with the melanin-decomposable substance. The present invention relates to a whitening cosmetic having an unprecedented high effect by suppressing the production of new melanin by a whitening component.
[0002]
2. Description of the Related Art Melanin is biosynthesized not only in skin but also in the central nervous system and retina, and is widely distributed not only in animals but also in nature from plants to microorganisms. Melanin is produced by converting tyrosine into dopa and further to dopaquinone by the action of tyrosinase, and then oxidizing to indole-5,6-dihydroquinone, which polymerizes.
[0003] The biosynthesis of melanin is carried out in melanocytes present in the basal layer of the epidermis. In melanocytes, melanin is synthesized and matured in granules called melanosomes, migrates and disperses to epidermal cells, and finally falls off as dirt. Melanin plays an important role in protecting the body from the adverse effects of ultraviolet light, and is an important medical factor. However, if the amount of melanin is too large, the skin becomes dark and black, which causes serious cosmetic problems such as dark spots, spots and freckles.
[0004] Currently known measures against dark spots, spots and freckles include a method of shielding ultraviolet rays that trigger melanin biosynthesis with a sunscreen or the like, and a substance that inhibits melanin biosynthesis, such as arbutin and koji. Methods using melanin synthesis inhibitors such as acids and vitamin C derivatives, and plant extracts that suppress melanin biosynthesis are known.
[0006] However, at present, no safe side-effect-free method for decomposing and eliminating melanin in the stratum corneum once formed has not yet been developed. Previously, hydroquinone, 4-isopropylcatechol, and hydroquinone monobenzyl ether have been used as skin bleaching agents, but they have a strong decolorizing effect, but because they are based on denaturation and lethality of pigment cells. If you continue to use it externally, it will result in permanent vitiligo and unavoidable side effects such as rash, so it is not currently marketed as a cosmetic and is a safe whitening agent effective in the industry for dark spots, spots and freckles. Development was strongly desired.
[0007] Therefore, at present, in order to accelerate the period in which melanin falls off due to the renewal of epidermis against Kusumi, spots and freckles, a method using a placenta extract having a metabolic promoting effect, a method using resorcinol and salicylic acid, etc. Only a method of shortening the turnover of the epidermis by using a softening agent and exfoliating agent is known. However, this method is not originally a fundamental treatment for Kusumi, spots and freckles.
[0008]
DISCLOSURE OF THE INVENTION The present invention has been made in view of the state of the art, and aims to prevent the formation of dark spots, spots, and freckles with a whitening component and to reduce the melanin in the stratum corneum. The purpose of the present invention is to develop a whitening cosmetic that exhibits an unprecedented high whitening effect on Kusumi, spots and freckles by decomposing.
[0009]
Means for Solving the Problems In order to achieve the above object, the present invention focuses on melanin-degrading wood-rotting fungi among microorganisms, and combines a substance having a melanin-decomposing action with a whitening component. It has been completed.
[0010] The microorganisms usable in the present invention include melanin-degrading wood-rot fungi. And basidiomycetes belonging to the genus Crytocybe, the genus Pseudohiatula and the genus Phellinus.
[0011] More specifically, basidiomycetes belonging to the genus Pleurotus (Pleurotus genus) include Pleurotus ostreatus (Jacq .: Fr.) Kummer and Pleurotus cornucopiae (Paulet) rotironv. ), Pleurotus salmoneostramineus L. Vas., Pleurotus pulmonarius (Fr.) Quel, are the basidiomycetes belonging to the genus Phorota (Phorotta), and are the basidiomycetes belonging to the genus Pseudomonas (Holita) in the genus Pseudomonas (Ph. ), Numerisugitake (Ph) liota adiposa (Fr.) Kummer, Nameko (T. Ito) S. Ito et Imai in Imai, Pleurotus fragrance (Fr.) Kumma (Fr.) Kumma (Fr.) Pterodactyl (Phol) Sacc., Pholota lubrica (Pers. Fr.) Sing. Is a basidiomycete belonging to the genus Matsuouji (Lentinus ed. Sing.) Is a jellyfish (Aur) among basidiomycetes belonging to the genus Jellyfish. cularia auricula (Hook.) Underw.), cloud ear fungus (Auricularia polytricha (Mont.) Sacc.), Hidakikurage Auricularia mesenterica (Dick.) Pers. ) Are basidiomycetes belonging to the genus Crytocybe (Clitocybe), such as Crytocybenebulalis (Batsch: Fr.) Kummer, C. cytobedo dora (Bull: Fr. erci, C. crucier, F. crucier, F. cruci. ) Kummer), Kyatake (Clitcybe gibba (Pers: Fr.) Kummer), and basidiomycetes belonging to the genus Pseudohiatula, and Basidiomycetes (Phellinus) belonging to the genus Bacillus (Phellinus) belonging to the genus Phellinus. Available for each.
[0012] The melanin-decomposable substance used in the present invention can be produced by culturing hyphae of basidiomycetes. Basidiomycetes can induce hyphae from natural fruiting bodies and soil, and can also be obtained from a strain distribution agency. By culturing these hyphae, a melanin-decomposable substance such as manganese peroxidase is produced in the culture solution. Manganese peroxidase is known as an enzyme that degrades wood lignin, and is used for pretreatment of wood saccharification, decolorization of dyes, decolorization of colored wastewater, and decomposition of hardly decomposable substances.
[0013] The plant extract in the whitening component used in the present invention is not particularly limited to plant species. It includes all that are referred to collectively.
Licorice is a perennial plant belonging to the genus Licorice, a plant native to the Ussuri region from northern China, and is rarely cultivated.
Iraisen is a plant belonging to the family Papilionaceae and is also referred to as Sensinja.
[0016] Sunflowers are annual plants of the genus Sunflower, which are widely cultivated for ornamental use and oil harvesting.
Ibukitorano is a perennial plant belonging to the genus Ibukitorano, which is distributed in Hokkaido, Honshu, Shikoku, and widely in the northern hemisphere from the temperate zone to the temperate zone, and grows on sunny grasslands in the mountains.
[0018] Ages are deciduous shrubs of the rose family, and are also called Neubara. Native to Japan.
Ogon is a perennial plant of the Labiatae family, and is also called Kogananeyanagi. Native to China, Korea and the Siberian wilderness.
[0020] Kujin is a perennial plant of the soybean family and is also called Clara. It occurs in wilderness and roadside.
Gokahi is a deciduous shrub of the family Astrigonaceae, and grows naturally on the hills of Yamano, where the sun is well-lit. Utilizes root bark and stem bark. Also called Yamaukogi and Oniukogi.
Saishin is a perennial plant belonging to the genus Usubasaicin of the horse sparrow family, and grows in the shade of trees in the mountains of Honshu and Kyushu.
Hawthorn is a deciduous shrub of the genus Hawthorn and is cultivated for ornamental use.
The lily lily is a perennial plant belonging to the genus Lily and is cultivated at home.
The peony is a perennial plant belonging to the genus Peony, and is planted for ornamental or medicinal use.
Sempukuka is a perennial perennial of the Asteraceae family and grows naturally near sunny, damp hills and fields, streams and streams. Also called Oguruma.
Sahakuhi is a deciduous tree that belongs to the horace family and grows naturally in the mountains of Japan.
Soy is an annual plant of the soybean family.
Tea is an evergreen shrub of the Camellia family.
[0030] Touki is a perennial herb of the sage family and is cultivated in various places.
[0031] Rosewood is a vine of the genus Nope.
Beech tree is a deciduous tree belonging to the genus Beech, and forms a pure forest extreme forest in the temperate zone from southwestern Hokkaido to Kyushu.
Grapes are vines of the genus Grape. It is widely planted as a fruit in temperate regions of the world.
Hops are perennial vines of the horace family.
Maikai is a plant belonging to the family Rosaceae, and is also called Hermanus. Wild on the beach in Hokkaido.
Saxifraga is a perennial plant belonging to the genus Saxifragaceae, distributed in the warm zone from Honshu to Kyushu and China. It grows on wet rocks in the mountains.
Yokuinin is an annual grass of the Poaceae family and is also called adlay. It is native to tropical Asia and is cultivated throughout Japan.
Also, kojic acid and its derivatives as whitening ingredients, their salts, ellagic acid and their derivatives, their salts, endothelin antagonists, ascorbic acid and their derivatives, their salts, glutathione and their derivatives, and their Commercially available reagents can be used for salts, cysteine and derivatives thereof, salts thereof, resorcinol and derivatives thereof, salts thereof, hydroquinone and derivatives thereof, and salts thereof. In addition, from a plant containing a large amount of these compounds, various solvents such as water; lower monohydric alcohols such as methyl alcohol and ethyl alcohol; liquid polyhydric alcohols such as glycerin, propylene glycol and 1,3-butylene glycol; , A ketone such as methyl ethyl ketone; an alkyl ester such as ethyl acetate; a hydrocarbon such as benzene and hexane; an ether such as diethyl ether; and an extraction using one or more kinds of halogenated alkanes such as dichloromethane and chloroform. It can be used after purification. Further, the above compound can be prepared by chemical synthesis.
Also, glabridine, glabrene, liquiritin, isoliquiritin and licorice extract containing them, placenta extract, carotenoids and animal and plant extracts containing them, irisene extract, sunflower seed extract, ibukitorano extract, Agetsu extract, Japanese gourd extract, Ononis extract, seaweed extract, kudin extract, Gokahi extract, linoleic acid-containing fats and oils, linolenic acid-containing fats and oils, cycin extract, hawthorn extract, Shirahuri extract, Peonies extract, Sempokuka extract, Soybean extract, Soybean extract, Tea extract, Touki extract, Rosewood extract, Beech extract, Grape seed extract, Hop extract, Maikaika extract, Saxifraga extract, Yokunin The preparation of the extract is not particularly limited. The organic solvent is extracted under heating from a low temperature using. Examples of the extraction solvent include water; lower alcohols such as methyl alcohol and ethyl alcohol; liquid polyhydric alcohols such as glycerin, propylene glycol and 1,3-butylene glycol; ketones such as acetone and methyl ethyl ketone; One or more kinds of alkyl esters; hydrocarbons such as benzene and hexane; ethers such as diethyl ether; halogenated alkanes such as dichloromethane and chloroform can be used. In particular, water, ethyl alcohol, and a mixed solvent of one or more of 1,3-butylene glycol are particularly preferable.
The genus Pleurotus, Pleurotus, Lentinus, Auricularia, Crytocybe, Pseudohiatula, and the genus Phellinus from Pseudohiatula For the production of, the mycelium is cultured in a potato-dextrose medium, a malt extract medium, a Chapek-Dox medium, an Ebios medium, a yeast extract medium, a Sabouraud medium, an oatmeal medium, or the like, and the culture solution can be dried and used as it is. Further, peroxidases present in the culture solution are salted out with a salt such as ammonium sulfate. The substance precipitated by salting out may be dried and used as it is. However, if necessary, it can be used after further purification treatment. The amount of the purified peroxidase in the cosmetic of the present invention is preferably 0.00001 to 10.0% by weight, and most preferably 0.001 to 0.1% by weight.
It is also possible to filter the above-mentioned culture solution and to blend it into a cosmetic as it is. In this case, the compounding amount can be used in the range of 0.01 to 100% by weight, and preferably in the range of 10.0 to 50.0% by weight.
Kojic acid and its derivatives and their salts, ellagic acid and its derivatives and their salts, endothelin antagonists, ascorbic acid and their derivatives and their salts, glutathione and its derivatives and their salts used as whitening ingredients Cysteine and its derivatives and salts thereof, resorcin and its derivatives and their salts, hydroquinone and its derivatives and their salts, glabridine, glabrene, liquiritin, isoliquiritin and licorice extracts containing these, placenta extract, carotenoids and Animal and plant extracts containing them, irageen extract, sunflower seed extract, Ibukitorano extract, Eijitsu extract, Japanese gourd extract, Ononis extract, seaweed extract, kujin extract, gokahi extract, linoleic acid You Fats and oils, fats and oils containing linolenic acid, cysin extract, hawthorn extract, white lily extract, peonies extract, Sempukuka extract, soybean extract, soybean extract, tea extract, oyster extract, juniper extract, beech tree Extracts, grape seed extracts, hop extracts, silkworm extracts, Saxifraga extracts, and yokuninin extracts were dried and then finely pulverized in a weight ratio of 1 to 1000 times, particularly 10 times. It is preferable to carry out the reaction at 0 ° C. or more, particularly at 20 ° C. to 40 ° C. for 1 hour or more, particularly for 3 to 7 days, using a solvent in an amount of 100 to 100 times. Moreover, you may heat-extract at 60-100 degreeC for 1 hour.
Each of the above-mentioned extracts obtained under the above conditions may be used as it is in the form of an extracted solution. Can be used.
The amount of the whitening component in the cosmetic of the present invention is preferably from 0.00001 to 20.0% by weight, and particularly preferably from 0.01 to 10.0% by weight, in terms of the amount of evaporating and drying. is there.
The cosmetic of the present invention comprises, in addition to the above essential components, aqueous components, oily components, plant extracts, animal extracts, powders, excipients, surfactants, oils, alcohols, pH adjusters, preservatives , An antioxidant, a thickener, a sweetener, a coloring agent, a flavor, and the like, if necessary. The dosage form of the cosmetic of the present invention is not particularly limited, and may be various dosage forms such as lotion, emulsion, cream, pack, powder, spray, ointment, dispersion, and detergent.
[0046]
EXAMPLES Examples of melanin decomposition of various products according to the present invention and elimination of stains, stains, and freckles by the effect of inhibiting melanin production will be described below, and examples of prescriptions applied to cosmetics using the materials will be described. It goes without saying that the invention is not limited to the embodiments described here.
Culture of wood rot fungi As wood rot fungi, oyster mushroom (IFO: No. 30776), Numerisugita mushroom (IFO: No. 30265), shiitake (IFO: No. 30719.), jellyfish (IFO: No. 5949) ), Gray shimeji (IFO: No. 9350), and Pseudohiatula oshimae (IFO: No. 30370) were strains purchased from the Fermentation Research Institute. Mesimacob was aseptically excised from a natural fruit body, and the section was placed on a potato-dextrose agar medium prepared from Potato-Dextrose Broth (manufactured by Difco) 2.4% and agar 1.5%. After culturing for 2 weeks, the obtained hypha was used. The medium used was a yeast medium in which 3.0 g of yeast extract, 3.0 g of polypeptone, 3.0 g of malt extract, and 1.0 g of saccharose were dissolved in 1 L of purified water. For culture, 100 ml of the culture solution was added to a 200 ml Erlenmeyer flask, sterilized, inoculated with mycelia, and subjected to rotary culture at 24 ° C. and 150 rpm for 10 days.
Measurement of manganese peroxidase titer 2 ml of culture medium in 1 ml of 1% aqueous solution of 2,6-dimethyphenol (2,6-DMP), and a buffer 0 adjusted to pH 4.5 with 0.2 M citric acid-NaOH 0.3 ml and purified water 0.7 ml were added, and the change in absorbance at 475 nm after 10 minutes was measured.
[0049]
[Table 1] Manganese peroxidase activity of various strain cultures

[0050]
As shown in Table 1, cultures of all strains showed high activity. In particular, the gray shimeji culture showed a high manganese peroxidase activity of 4.31.
Preparation of Manganese Peroxidase and Decomposition of Melanin To 100 ml of the culture broth, 58 g of ammonium sulfate was added and dissolved. Leave at 4 ° C. for one day to form a precipitate. The precipitate is collected by centrifugation at 3,000 rpm for 10 minutes, and dried to obtain a crude enzyme powder. This powder is dissolved in 10 ml of purified water to obtain an enzyme solution. To 5 ml of the prepared enzyme solution, 50 μl of an aqueous solution of 0.1 g / ml squid mimelanin (manufactured by Glyco Nutrition Foods) was added, and the mixture was allowed to stand at room temperature for 3 days. Thereafter, the absorbance at 400 nm of the solution obtained by filtering the melanin was measured, and the degree of decomposition of the melanin was measured.
[0052]
[Table 2] Degree of melanin degradation of enzyme solutions purified from various strains

[0053]
As shown in Table 2, it was found that the enzyme solutions prepared from all the strains decomposed melanin, and the absorbance at 400 nm increased. In the case of using purified water instead of the enzyme solution as a negative control, the absorbance at 400 nm hardly increased. In particular, the enzyme solution prepared from the yellow shimeji mushroom showed a high value of 3.85, and the melanin decomposition was advanced. From comparison with Table 1, it was confirmed that those having high manganese peroxidase activity also had high melanin decomposability.
[0054]
Next, examples of formulation examples of cosmetics containing the various components of the present invention are shown, but the present invention is not limited thereto.
Example of formulation of cosmetics
(1) Cosmetic cream (% by weight)
a) Beeswax 2.0
b) Stearyl alcohol ... 5.0
c) Stearic acid ... 8.0
d) Squalane ... 10.0
e) Self-emulsifying glyceryl monostearate: 3.0
f) Polyoxyethylene cetyl ether (20EO) 1.0
g) Oyster mushroom culture solution 10.0
h) Peony extract 0.5
i) Ascorbic acid glucoside 2.0
j) 1,3-butylene glycol 5.0
k) Potassium hydroxide ・・・ 0.3
1) Preservative / antioxidant: appropriate amount m) Purified water: remaining preparation method Heating and dissolving a) to f), and keeping at 80 ° C. H) to m) are dissolved by heating, kept at 80 ° C, added to a) to f), emulsified, and cooled to 40 ° C with stirring. Then, add g) and stir to dissolve uniformly.
[0056]
(2) Emulsion (% by weight)
a) Beeswax 0.5
b) Vaseline 2.0
c) Squalane ... 8.0
d) Sorbitan sesquioleate 0.8
e) Polyoxyethylene oleyl ether (20EO) 1.2
f) Yellow shimeji culture solution 15.0
g) Iraisen extract 2.0
h) 1,3-butylene glycol 7.0
i) Carboxyvinyl polymer 0.2
j) Potassium hydroxide 0.1
k) Purified water: balance l) Preservative / antioxidant: appropriate amount m) Ethanol: 7.0
The preparation processes a) to e) are dissolved by heating and kept at 80 ° C. h) to l) are heated and dissolved, kept at 80 ° C, added to a) to e), emulsified, and cooled to 50 ° C with stirring. At 50 ° C., add f), g), m), stir to 40 ° C. and cool.
[0057]
(3) Lotion (weight%)
a) Dried jellyfish culture solution 0.1
b) Magnesium phosphate ascorbate 1.0
c) Glycerin 5.0
d) Polyoxyethylene sorbitan monolaurate (20EO) 1.0
e) Ethanol 6.0
f) Fragrance: proper amount g) Preservative / antioxidant: proper amount h) Purified water: balance Preparation method a) and b) are uniformly mixed. c) to h) are mixed and uniformly dissolved. At the time of use, two agents are mixed and used.
[0058]
(4) Lotion (% by weight)
a) Manganese peroxidase: 0.01
b) Glutathione 0.1
c) Glycerin 5.0
d) Polyoxyethylene sorbitan monolaurate (20EO) 1.0
e) Ethanol 6.0
f) Fragrance: proper amount g) Preservative / antioxidant: proper amount h) Purified water: balance Production method a) to b) are mixed. c) to h) are mixed and uniformly dissolved. At the time of use, two agents are mixed and used.
[0059]
(5) Face wash (% by weight)
a) Oyster mushroom culture dried product 0.1
b) Ascorbic acid glucoside 2.0
c) Peony extract ... 0.5
d) talc: balance e) cellulose: 20.0
f) Potassium myristate: 30.0
g) Sodium lauryl phosphate: 10.0
h) Perfume: proper amount i) Preservative: proper amount Preparation method a) to i) are mixed, well stirred, dispersed, and made uniform.
[0060]
[Effect confirmation test]
(1) Test for confirming the effect of human application by application As subjects, 15 women aged 20 to 50 were allowed to use each of the product of the present invention and the comparative product twice a day (morning and night) for two consecutive months. The state of the site was compared before and after the test, and the improvement effect was examined. In this test, the test items were as follows:
Using the cosmetic shown in the above, the control product 1 contained the following:
[0059] Cosmetics obtained by removing the oyster mushroom culture solution from the cosmetics shown in [1], and a control product 2 prepared by removing the peony extract and ascorbic acid glucoside from the cosmetics shown in [2]. The effect of was investigated. While using the cosmetics containing the active ingredient of the present invention every day, the skin darkening and whitening effects were totaled by questionnaires before the start of application and after two months of application, and the effects were confirmed. The results are shown in Table 3. As is clear from Table 3, as compared with the conventional control product 1 consisting only of the whitening component and the control product 2 consisting only of the melanin-decomposing substance, the test article consisting of the whitening component and the melanin-decomposing substance has a higher effect. Admitted.
[0061]
[Table 3]

[0062]
【The invention's effect】
As described in detail above, the cosmetic of the present invention has a high whitening effect because it degrades melanin in the stratum corneum and suppresses the production of melanin by a whitening component that is added at the same time.

Claims

A cosmetic comprising a melanin-decomposable substance and a whitening component as essential components.

The cosmetic according to claim 1, wherein the melanin-decomposable substance is manganese peroxidase.

The cosmetic according to claim 1, wherein the melanin-decomposable substance is a culture of wood-rot fungi and / or a processed product thereof.

Wood rot fungi are Pleurotus, Pleurotus, Phyllotus, Lentinus, Auricularia, Crytocybe, Pseudohiatula, and Pseudohiatus in the genus Pseudohis inus The cosmetic according to claim 3, characterized in that:

Basidiomycetes belonging to the genus Pleurotus (Pleurotus) include Pleurotus strotusus (Jacq .: Fr.) Kummer, Pleurotus cornuscolue (Paulet) Rollandvar. ), Pleurotus pulmonarius (Fr.) @Quel, and basidiomycetes belonging to the genus Sugitake (Pholiota) are cultivated by Pholiotaurivella (Batch: Fr. (Fr.) Kummer), Nameko (Pholota @ nameko) (T.Ito) @ S. @ Ito @ et @ Imai @ inImai, Phyotata flamanas ((Fr.) Kumer), and Sugitake (Phosmo) squarrosoides @ (Peck) Sacc.), Phalatus lubrica@(Pers.@Fr.)Sing., and Basidiomycetes belonging to the genus Matsuouji, Lentinus @ edodes @ (Berck), Sing. Basidiomycetes belonging to the genus Rhododendron are Auricu aria auricula (Hook.) Underw.), cloud ear fungus (Auricularia polytricha (Mont.) Sacc.), Hidakikurage Auricularia mesenterica (Dick.) Pers. ), Basidiomycetes belonging to the genus Crytocybe, (Cytocybenebulalis (Batsch: Fr.) Kummer), Aoinushi shimeji (Clitcybe odora (Bull: Fr.) Kummy. ), Kayatake (Crytocybe @ gibba) (Pers: Fr.) Kummer), the basidiomycetes belonging to the genus Pseudohiatula are Pseudohiatulaoshimae, and the basidiomycetes belonging to the genus Pleurotus are Mesimacob (P. yumazur. The cosmetic according to claim 4.

The whitening component is kojic acid and its derivatives and their salts, ellagic acid and its derivatives and their salts, endothelin antagonists, ascorbic acid and its derivatives and their salts, glutathione and its derivatives and their salts, cysteine and its Derivatives and their salts, resorcinol and its derivatives and their salts, hydroquinone and its derivatives and their salts, glabridine, glabrene, liquiritin, isoliquiritin and a licorice extract containing them, placenta extract, carotenoids and containing these Animal and plant extracts, iraisen extract, sunflower seed extract, Ibukitorano extract, Eijitsu extract, gongo extract, Ononis extract, seaweed extract, kujin extract, gokahi extract, oils and fats containing linoleic acid, Linolenic acid Oils and fats, cysin extract, hawthorn extract, syllium extract, peonies extract, Sempukuka extract, soybean extract, soybean extract, tea extract, touuki extract, juniper extract, beech extract, grape seed extract 2. The cosmetic according to claim 1, wherein the cosmetic is one or two or more selected from an extract, a hop extract, a silkworm extract, a saxifrage extract, and a yokinin extract.