JP2004106879A - 包装用中枠 - Google Patents

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Mitsuaki Juso
十楚 光章
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Abstract

【課題】添付書類を安定的に保持可能で、しかも汎用の自動充填包装ラインを使用しての包装加工を可能とした包装用中枠を提供する。
【解決手段】商品本体をそれに対する取扱説明書や保証書や能書などの添付書類2とともに外装ケース10内に装填して、商品本体及び添付書類を外装ケース10内に収容保持する中枠20であって、商品本体を収容するポケット部21を凹設した天面部と、天面部の外縁部から下方へ延びる外壁部23とを備え、添付書類2の外縁部に対応させて中枠20の裏面側に略平坦な複数の固定面部26を形成し、この固定面部26に切り込み又は切り抜きにより保持爪27を内側へ向けて突出状に一体形成し、これら複数の保持爪27により添付書類2の外縁部を保持して、添付書類2を中枠20の裏面側に固定保持する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、取扱説明書や保証書や能書等の添付書類を必要とする商品の包装用中枠に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、携帯用の電子ゲーム機やオーディオ機器等の小型高性能化に伴い、本体製品の大きさに比して取扱説明書等の添付書類の分量が著しく増える傾向にある。また、市販医薬品、医薬部外品、化粧品等においてもPL法の施行や、成分表示方法の改正に伴って記載内容が大幅に増えたため、能書や説明書などの添付書類が以前より大きくなってきている。
【0003】
従来、このような添付書類は、細長く折り畳んで商品本体を挟みこむようにして一緒に紙箱に入れたり、ブリスターパックではヒートシールの際に商品本体と台紙の間にセットして添付させていた。しかし、記載内容が増えて添付書類が大きくなったことと、商品本体の小型化に伴って包装形態も小さくなったため、大きな紙片を小さく折り畳んでパッケージの中に収納しなければならず、何重にも重ねて折り畳むことにより、折り曲げ部の反発力が強くなって折り畳んだ紙片が開こうとするために、添付書類を折り畳んだ状態で取り扱いやすい一定の形状に保持することが困難になってきている。
【0004】
一般にブリスターパックに対してこれらの商品を装填する際には、図13に示すように、ブリスター100のポケット部101に商品本体102を入れ、その上にブリスター100のポケット部101の枠内に収まる大きさに折り畳んだ能書や使用説明書などの添付書類103を置いた状態で、ブリスター100をシール受け型にセットし、上から台紙を被せて熱板でヒートシールする方法が行われている。このとき添付書類103の記載内容が多くてその面積が大きいと、ブリスター100のポケット部101の枠内に納まるように何重にも重ねて小さく折り畳んだ場合、折り曲げ部の反発力が強くなって添付書類103が開こうとするために、その一端がブリスター100のフランジ部104より上方に大きく突出し、前記台紙をブリスター100に対して安定して載置することができず、ヒートシールをした時にシール面に添付書類103が挟みこまれたり、シールの位置ズレが起こるなどの不具合が生じることがあった。
【0005】
前記不具合を防止するため、前記ブリスターにおいて、台紙に熱接着されるフランジ部のうちのポケット部の幅方向に対向する位置に、フランジ部とポケット部の境界線から外縁まで延びる外向きの1対の平行な切り込みを形成して、前記フランジ部に境界線を中心に内向きに折り曲げ可能な保持爪を設け、ブリスターのポケット部に商品本体を装填してその上に取扱説明書を乗せた後、保持爪を内向きに折り返すことで、保持爪で取扱説明書を保持できるようになした包装体が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0006】
しかし、この包装体では、外向きに延びる保持爪をフランジ部とポケット部との境界の谷線を中心に逆方向に180度折り返さなければならず、折り返した保持爪がその素材の反発力で元の状態に戻ろうとして起き上がる。このため、折り返した保持爪をシール部から180度の位置に保持することが難しく、特に前記何重にも重ねて折り畳まれた状態の添付書類を保持させる場合には、折り曲げ部の反力により添付書類が開こうとするので、添付書類を十分に固定保持できなくなり、保持爪だけでは十分に対応し難いものであった。
【0007】
また、前記ブリスターパック以外の包装形態としては、市販の目薬やPTP(Press Through Package)包装された医薬品のように、ピロー包装した商品本体を紙箱に包装する場合や、ビン入りの化粧品等を成形品の中枠で固定してポリエチレンテレフタレートやポリプロピレン等のプラスチックシートで作った透明ケースの中に収め、商品のディスプレイ効果を狙った方法等が一般に広く用いられている。このうち紙箱に包装する場合は、カートニングマシンを備えた自動包装ラインを用い、組み立てた紙箱に商品本体を挿入する際に、帯状に折り畳んだ添付書類を前記商品本体を挟むように配置して、商品本体とともにケースの中に挿入する方法が広く採用されている。
【0008】
更に、前記商品本体のディスプレイ効果を高めるため、透明ケースを用いた包装形態の場合には、添付書類が製品の展示側に入っていると商品本体が見えにくかったり、意匠的な面からディスプレイ効果を損なう等の問題があるので、前記添付書類は中枠の裏側に収納し、透明ケースの開閉フラップの差込部も中枠の裏側になるように包装することが一般的に行われている。
【0009】
【特許文献1】
特開平8−253263号公報(第1頁、第2頁、図2)
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
前記ブリスターパックに商品本体及び添付書類を装填する場合、添付書類がきちんと折り畳まれて一定の形状になっていないと、その上に台紙を安定してセットすることができず、シール加工の際に台紙がずれたり添付書類が所定の位置に納まらない等の不具合が生じる。また紙箱に包装する際には紙箱を組み立てるカートニングマシンと自動充填装置を組み合わせた自動包装ラインを用いることが多いが、この場合でも添付書類の形状が安定していないと自動供給ができないため自動包装ラインを使用することができない等の問題が発生する。
また、透明ケースに収容物を包装する場合、添付書類を中枠の裏側にセットする必要があり、何らの固定手段も無い状態で中枠の上に置くだけでは既存の自動包装ラインを用いることは困難であり、人手による作業を余儀なくされていた。
【0011】
また、従来の紙箱を用いた包装形態の自動包装機においては、外装ケースの開閉フラップの付いている側を下にしてラインに流し、商品本体を自動充填した後、両端部の開閉フラップを上方に折り曲げて外装ケースの胴部に差込み、両端部を粘着シールやホットメルト接着剤等で封止する方法が一般的であるが、このラインを用いて前記透明ケースの包装を行う場合、前記開閉フラップの差込部が商品本体の側にくるとディスプレイ効果が損なわれるため、商品本体は中枠にセットした状態で商品本体を収納した側を下側にして中枠の裏面を上向きにして供給されることになる。このとき商品本体に中枠をセットした状態の高さに対し外装ケースの開口部の間口寸法に十分な余裕が無いと、挿入するときに中枠の外壁下端部が外装ケースの口縁部に引っかかってしまい、商品本体を外装ケースに自動充填できないという問題が生じる。また、うまく挿入できたとしても両端部の開閉フラップを上方に折り曲げて外装ケースの胴部に差し込む際に、開閉フラップの差込部が中枠の外壁部下端部に引っかかって差し込むことができないという問題もあった。
【0012】
本発明の目的は、市販医薬品、医薬部外品、化粧品、或いは携帯用オーディオ機器等の、パッケージの大きさに比して大きな能書や説明書などの添付書類が必要な商品及び、ブリスターパックや透明ケースのパッケージのように中枠の裏側に添付書類を配置する方が良い包装形態において、折り畳んだ形状の安定しない添付書類を予め裏側に固定して、自動包装ラインで使用できるようにした包装用中枠を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段及びその作用】
本発明に係る包装用中枠は、商品本体をそれに対する取扱説明書や保証書や能書などの添付書類とともに外装ケース内に装填して、商品本体及び添付書類を外装ケース内に収容保持する中枠であって、前記商品本体を収容するポケット部を凹設した天面部と、天面部の外縁部から下方へ延びる外壁部とを備え、前記添付書類の外縁部に対応させて中枠の裏面側に略平坦な複数の固定面部を形成し、この固定面部に切り込み又は切り抜きにより保持爪を内側へ向けて突出状に一体形成し、これら複数の保持爪により添付書類の外縁部を保持して、添付書類を中枠の裏面側に固定保持するものである。
【0014】
中枠としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリスチレン、ポリプロピレン等の熱可塑性合成樹脂シートを成形してなる成形体が好適に利用できる。
この包装用中枠では、添付書類を保持する保持爪を中枠の裏面側に形成した略平坦な複数の固定面部に内側へ向けて突出状に一体形成しているので、部品点数を増やすことなく添付書類を保持できるとともに、特許文献1記載のように保持爪を180°折り返したりする必要もないので、保持爪の素材の弾性を利用して添付書類を強く固定保持できる。
【0015】
また、何重にも折り畳まれて形状が安定しにくい添付書類であっても、前述のように安定的に中枠に収納保持させて、これを外装ケース内に装填できるので、既存の自動充填包装機に大きな改造を加えることなく自動充填包装ラインを構成して、商品本体の装填や包装を行うことが可能となる。また、中枠の裏側に添付書類を固定するので、外装ケースとして透明ケースを用いた場合でも、商品本体のディスプレイ効果を阻害することもない。
【0016】
ここに、前記ポケット部の底面部に固定面部を有する台座部を下方に突出状に一体形成したり、前記外壁部に固定面部を有する固定棚部を形成してもよい。ポケット部の一部をそのまま固定面部として活用することも可能であるが、ポケット部は基本的に商品本体の形状に沿った形状に構成されるので、この発明のように、台座部や固定棚部を設けて、そこに固定面部を形成すると、ポケット部の形状に影響を受けることなく、中枠の裏面側に添付書類を安定的に固定保持できるので好ましい。
【0017】
前記固定面部の高さをポケット部の底面部と略同高に設定することが好ましい。このように構成すると、添付書類を固定面部とポケット部の底面部とで保持でき、添付書類をより一層安定的に保持できるので好ましい。
【0018】
前記固定面部を外壁部の下端部よりも少なくとも添付書類の厚さだけ高い位置に形成してもよい。この場合には、添付書類が中枠の裏面側へ突出することを防止でき、商品本体及び添付書類を組み付けた中枠を無理なく外装ケースに装填できるので好ましい。
【0019】
前記保持爪の基部に保持爪の先端側を段落ちさせる段部を形成してもよい。つまり、この中枠では、保持爪と中枠の固定面部間に添付書類を保持することになるが、保持爪全体が固定面部と同じ高さ位置に配置されていると、保持爪で添付書類を挟持した状態で、保持爪が添付書類の厚さに応じて斜め下側へ変形して、保持爪の先端部が下方へ突出するので、外装ケースに対して中枠を装填し難くなる。この発明では、保持爪の基部に段部を形成しているので、段部の高さ分だけ保持爪の傾斜角度が緩やかになり、保持爪の先端側が下側へ突出することを効果的に防止できるので、外装ケースに対する中枠の装填性を向上できる。尚、段部の高さは、例えば添付書類の厚さと略同じ大きさに設定してもよいし、やや大きく設定してもよい。また、この様な段部を形成する場合には、保持爪の先端側がやや上側へ傾斜するように構成して、添付書類に対する保持爪の挟持力が大きくなるように設定してもよい。このような段部は、切り込み又は切り抜きにより保持爪を形成するときに同時に形成できる。
【0020】
前記外装ケースに対する中枠の挿入方向先端側の外壁部の下端部に、中枠中央部側から挿入方向先端部に向かって斜めに切り上げた第1案内部を形成してもよい。この場合には、中枠を外装ケースに挿入する際に、第1案内部により中枠の外壁部の下端部が外装ケースの口縁に引っ掛からないように案内され、また中枠の挿入方向先端側の外装ケースの第1開閉フラップを閉じるため、第1開閉フラップの差込部を外装ケースの胴体部に差し込んで第1開閉フラップを閉じるときに、第1開閉フラップの差込部が中枠の外壁部下端部に引っ掛かることを防止でき、外装ケースに対する中枠の装填及び第1開閉フラップの閉操作を円滑に行うことが可能となる。ただし、予め第1開閉フラップを閉じた状態で、中枠を装填する場合においても、第1開閉フラップの差込部の先端部が第1案内部で案内されて、外装ケースに対して中枠を円滑に装填することが可能となる。
【0021】
前記外装ケースに対する中枠の挿入方向後端側の外壁部の下端部に、中枠中央部側から挿入方向後端部に向かって斜めに切り上げた第2案内部を形成してもよい。この場合には、中枠の挿入方向後端側の外装ケースの第2開閉フラップを閉じるため、第2開閉フラップの差込部を外装ケースの胴体部に差し込んで第2開閉フラップを閉じるときに、第2開閉フラップの差込部が中枠の外壁部下端部に引っ掛かることを防止でき、外装ケースに対する中枠の装填及び第2開閉フラップの閉操作を円滑に行うことが可能となる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図1に示すように、包装体1は、図示外の商品本体と、それに対する取扱説明書や保証書や能書等の添付書類2と、商品本体と添付書類2を保持する中枠20と、商品本体及び添付書類2を中枠20とともに収容保持する外装ケース10とを備えている。
【0023】
添付書類2は、商品本体の取扱い方法や保証内容や効能等を記載したもので、例えば1枚の紙片を中枠20の底面よりもやや小さなサイズに折り畳んだものである。そして、このように折り畳んだ添付書類2は、折り曲げ部3の反発力で開こうとするが、本発明では後述する保持爪27により添付書類2を押さえて、平板状に中枠20に保持するように構成されている。この包装体1に適用可能な添付書類2の形態としては、中枠20の底面よりもやや小さなサイズの冊子状のものであってもよい。また、添付書類2以外に、シート状やカード状の添付物品を保持させることも可能である。
【0024】
外装ケース10について説明すると、図1に示すように、中枠20を収容可能な筒状の胴体部11が設けられ、胴体部11の両端部には開口部12が形成され、胴体部11の側面11aの両端部には1対のサイドフラップ14が連設され、胴体部11の上面(前面)11bの両端部には開閉フラップ15,16が連設され、両開閉フラップ15,16の先端側部分には開口部12を閉じた状態で胴体部11内に挿入される差込部15a,16aが形成されている。但し、両開閉フラップ15,16は胴体部11の下面(後面)11cに連設させてもよいし、一方を上面11bに他方を下面11cに連設させてもよい。また、外装ケース10として透明な合成樹脂シートを用いる場合には、ディスプレイ性の低下を防止するため、閉蓋状態において差込部15a,16aが胴体部11の上面11b側に配置されないように、両開閉フラップ15,16を外装ケース10の前面側に配置することが好ましい。
【0025】
外装ケース10の素材としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリスチレン、ポリプロピレン等の熱可塑性合成樹脂シートや厚紙等を用いることが可能であるが、商品本体のディスプレイ性を向上させるため、少なくとも上面側を透明な合成樹脂シートで構成することが好ましく、本実施例では、外装ケース10全体を透明な合成樹脂シートで構成している。
【0026】
中枠20は、図1〜図4に示すように、商品本体を収容するポケット部21を凹設した天面部22と、天面部22の外縁部から下方へ延びる外壁部23とを備え、ポリエチレンテレフタレート、ポリスチレン、ポリプロピレン等の熱可塑性合成樹脂シートを用いて真空成形や圧空成形等で成形されたものである。
【0027】
ポケット部21は、収容する商品本体の外形に沿った任意の形状に形成されている。ポケット部21の底面部24の両側部には台座部25が下方へ突出状に一体的に形成され、台座部25の底面には略平坦な固定面部26が形成され、両固定面部26には切り込みにより1対の保持爪27が内向きに対向するように略U字状に形成されている。両保持爪27の基端部間の距離は添付書類2の幅よりもやや大きく設定され、保持爪27と固定面部26間に添付書類2の側縁を挟持して、中枠20の裏面側に添付書類2を固定保持できるように構成されている。
【0028】
固定面部26は、外壁部23の下端部よりも少なくとも添付書類2の厚さだけ高い位置に形成され、中枠20の裏面側に添付書類2を保持させた状態で、添付書類2が外壁部23の下端部よりも下方へ突出しないように構成されている。固定面部26の高さは、底面部24の最も低い位置と略同高に設定して、固定面部26と底面部24とで添付書類2を受け止めることが、添付書類2の姿勢を安定化させる上で好ましいが、底面部24よりもやや低い位置に配置することも可能である。
【0029】
台座部25の形成位置は、ポケット部21の形状、即ち収容する商品本体の形状に応じて適宜に設定することになるが、ディスプレイ性を向上するため、商品本体を収容した状態で前面側から見えない位置に形成することが好ましい。尚、ポケット部21の底面部24が略平坦である場合には、台座部25を省略して、ポケット部21の底面部24に直接的に保持爪27を形成してもよい。
【0030】
保持爪27の形状やサイズ、個数や配置は任意に設定可能で、例えば図5(a)に示す保持爪27Aのように、略V字状に切り込みを入れて三角形状に形成してもよいし、図5(b)に示す保持爪27Bのように、固定面部26を略U字状に切り抜いて形成してもよい。また、図6(a)に示すように、添付書類2の4つの側部を保持するように配置したり、図6(b)に示すように、添付書類2の3つの側部を保持するように配置したり、図6(c)に示すように、添付書類2の1つの側部を複数箇所で保持するように配置したり、図6(d)に示すように、添付書類2の側部を千鳥状に保持するように配置したり、図6(e)に示すように、添付書類2の四隅に対応させて配置したり、これらを組み合わせてもよい。
【0031】
また、保持爪27は固定面部26と同一平面内に配置させてもよいが、図7に示す保持爪27Cのように、保持爪27Cの先端側部分が固定面部26よりも添付書類2の厚さと略同じ大きさ分だけ一段低い位置に配置されるように、保持爪27Cの基部に保持爪27Cの先端側を段落ちさせる段部28を形成してもよい。また、この様な段部28を形成する場合には、保持爪27Cの先端側がやや上側へ傾斜するように構成して、添付書類2に対する保持爪27Cの挟持力が大きくなるように設定することが好ましい。このような段部28は、切り込み又は切り抜きにより保持爪27Cを形成するときに同時にプレス成形にて形成できる。
【0032】
この包装体1においては、図1に示すように、1対の保持爪27で中枠20の裏面側に添付書類2を保持するとともに、ポケット部21に商品本体を装填して、中枠20に商品本体及び添付書類2を保持させた状態でこれを外装ケース10内に装填することになるが、保持爪27で添付書類2を保持させるので、添付書類2として何重にも折り畳んだものを外装ケース10内に装填する場合でも、保持爪27で添付書類2を押さえ込むことにより、添付書類2を折り曲げ部における反発力に抗して略平板状に保持できるので、商品本体及び添付書類2を取り付けた中枠20の外装ケース10に対する装填作業性を向上できる。このため、既存の自動充填包装機に大きな改造を加えることなく自動充填包装ラインを構成することが可能となり、商品本体の自動装填や自動包装を行うことが可能となる。また、商品本体のディスプレイ効果を高めるために、ポリエチレンテレフタレートやポリプロピレン等の透明のプラスチックシートを用いて作った透明ケースに収納する場合には、中枠20により外装ケース10内で商品本体が動かないように固定でき、かつ商品本体の展示効果を損なわないように添付書類2を中枠20の裏側に収納固定することができる。
【0033】
次に、中枠20の構成を部分的に変更した他の実施例について説明する。但し、前記実施例と同一部材には同一符号を付してその詳細な説明を省略する。
1)図8〜図10に示す中枠30のように、台座部25を省略して、外壁部23のうちの外装ケース10への挿入方向両側の平行な1対の外壁部23の長さ方向の途中部に上下方向に延びる上面を開放した凹部31を形成して、凹部31の下側にポケット部21の底面部24と略同高の略平坦な固定面部32を有する固定棚部33を形成し、この固定面部32に保持爪27を形成してもよい。こうすることにより、中枠30のサイズを大型にすることなく、対向する1対の保持爪27間の距離を、前記中枠20の保持爪27間の距離よりも大きく設定して、大きなサイズの添付書類2を保持できるので、記載内容の多い能書等を添付しなければならない医薬部外品や医薬品の包装に好適に用いることができる。
【0034】
尚、図11に示す中枠40のように、凹部31の上部或いは全部にポケット部21内に連通する連通路41を形成すると、凹部31及び連通路41を利用して商品本体を指で摘むことが可能となり、商品本体の取出性を向上できるので好ましい。また、前記凹部31を省略するとともに、固定棚部33に代えて、中枠30の外壁部23の下端部にその全周にわたって外方へ張り出したフランジ状の固定棚部を形成して、この固定棚部の上面の固定面部の任意の位置に保持爪27を形成して添付書類2を保持できるように構成してもよい。
【0035】
2) 図12に示す中枠50のように、前記中枠20の外壁部23の下端部に第1案内部52と第2案内部54を形成してもよい。即ち、外装ケース10に対する中枠50の挿入方向先端側の外壁部23の下端部に、中枠50の中央部側から挿入方向先端部51に向かって斜めに切り上げた第1案内部52を形成し、商品本体をセットして裏向きに置いた中枠50の、載置面から中枠50の挿入方向先端部51における第1案内部52の下端部52aまでの高さを、外装ケース10の開口部12の高さよりも低く設定してもよい。この場合には、中枠50を外装ケース10に挿入するときに、第1案内部52の下端部52aが開閉フラップ15側の外装ケース10の開口部12の口縁部に引っかかることを防止できるとともに、開閉フラップ16を閉じるときに、差込部16aが中枠50の外壁部23の挿入方向先端部51の下端部に引っ掛かることを防止できる。併せて、前記中枠50の挿入方向後端側も挿入方向先端側と同様に、外装ケース10に対する中枠50の挿入方向後端側の下端部に、中枠50の中央部側から挿入方向後端部53に向かって斜めに切り上げた第2案内部54を形成し、載置面から第2案内部54における挿入方向後端部53までの高さを外装ケース10の開口部12の高さより低く設定することにより、前記外装ケース10の開閉フラップ15を閉じるきに、差込部15aが中枠50の外壁部23の挿入方向後端部53の下端部に引っ掛かることを防止できる。そして、このように外装ケース10に対して中枠50をスムーズに装填でき、しかも開閉フラップ15,16をスムーズに閉じることが可能となるので、外装ケース10に対する中枠50の装填作業を自動包装ラインを用いて充填包装することが可能となる。
【0036】
【発明の効果】
本発明に係る包装用中枠によれば、中枠の裏面側に形成した略平坦な複数の固定面部に切り込み或いは切り抜きにより、内側へ向けて突出状に保持爪を一体形成し、中枠の裏面に平板状の添付書類を固定保持するという簡単な構成で、部品点数を増やすことなく添付書類を強く保持して、折り曲げ部の反発力のために添付書類が開くことを防止できる。このため、記載量の多い、大きい面積の能書や説明書を添付しなければならない化粧品や医薬部外品、及び本体の大きさに比して取扱説明書の分量の多い携帯用電子ゲーム機やその他の小型電子機器などの包装体においても、その添付書類を中枠の裏面側に平板状に保持することが可能となり、商品本体及びその添付書類を中枠とともに外装ケースに対して装填する作業の作業性を格段に向上できる。また、何重にも折り畳まれて形状が安定しにくい添付書類であっても、前述のように安定的に中枠に収納保持して、これを外装ケース内に装填できるので、既存の自動充填包装機に大きな改造を加えることなく自動充填包装ラインを構成して、商品本体の装填や包装を行うことが可能となる。また、中枠の裏側に添付書類を固定するので、外装ケースとして透明ケースを用いた場合でも、商品本体のディスプレイ効果を阻害することもない。
【0037】
ここに、ポケット部の底面部に固定面部を有する台座部を下方に突出状に一体形成したり、外壁部に固定面部を有する固定棚部を形成すると、ポケット部の形状に影響を受けることなく、中枠の裏面側に添付書類を安定的に固定保持できるので好ましい。また、外壁部に固定面部を設けると、ポケット部に固定面部を設ける場合と比較して、保持爪間の間隔を広く設定できるので、記載量の多い能書や説明書の添付が必要な市販医薬品や医薬部外品の包装に好適に用いることができる。
【0038】
固定面部の高さをポケット部の底面部と略同高に設定すると、添付書類を固定面部とポケット部の底面部とで保持でき、添付書類をより一層安定的に保持できるので好ましい。また、固定面部を外壁部の下端部よりも少なくとも添付書類の厚さだけ高い位置に形成すると、添付書類が中枠の裏面側へ突出することを防止でき、商品本体及び添付書類を組み付けた中枠を無理なく外装ケースに装填できるので好ましい。
【0039】
保持爪の基部に保持爪の先端側を段落ちさせる段部を形成すると、保持爪の先端側が下側へ突出することを効果的に防止できるので、外装ケースに対する中枠の装填性を向上できる。
【0040】
外装ケースに対する中枠の挿入方向先端側の外壁部の下端部に、中枠中央部側から挿入方向先端部に向かって斜めに切り上げた第1案内部を形成すると、第1開閉フラップの差込部が中枠の外壁部下端部に引っ掛かることを防止でき、外装ケースに対する中枠の装填及び第1開閉フラップの閉操作を円滑に行うことが可能となる。
【0041】
前記外装ケースに対する中枠の挿入方向後端側の外壁部の下端部に、中枠中央部側から挿入方向後端部に向かって斜めに切り上げた第2案内部を形成すると、外装ケースに対する中枠の装填及び第2開閉フラップの閉操作を円滑に行うことが可能となる。こうすることで外装ケースに包装する場合と同様、汎用の自動充填包装ラインを利用して大掛かりな改造をする必要が無く、透明外装ケースを用いた包装加工をすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】包装体の分解斜視図
【図2】中枠の表面側からの斜視図
【図3】中枠の裏面側からの斜視図
【図4】添付書面を取り付けた状態における図2のIV−IV線断面図
【図5】(a)(b)は他の構成の保持爪の底面図
【図6】(a)〜(e)は保持爪の他の配置説明図
【図7】他の構成の保持爪付近の縦断面図
【図8】他の構成の中枠の表面側からの斜視図
【図9】同中枠の裏面側からの斜視図
【図10】同中枠に添付書類を取り付けた状態における裏面側からの斜視図
【図11】他の構成の中枠の表面側からの斜視図
【図12】他の構成の包装体の分解斜視図
【図13】従来の技術に係る包装容器の台紙取り付け前の裏面側からの斜視図
【符号の説明】
1   包装体     2   添付書類
10  外装ケース   11  胴体部
11b 上面      11c 下面
11a 側面      12  開口部
14  サイドフラップ
15  開閉フラップ  15a 差込部
16  開閉フラップ  16a 差込部
20  中枠      21  ポケット部
22  天面部     23  外壁部
24  底面部     25  台座部
26  固定面部    27  保持爪
27A 保持爪     27B 保持爪
27C 保持爪     28  段部
30  中枠      31  凹部
32  固定面部    33  固定棚部
40  中枠      41  連通路
50  中枠      51  挿入方向先端部
52  第1案内部   52a 下端部
53  挿入方向後端部 54  第2案内部

Claims (8)

  1. 商品本体をそれに対する取扱説明書や保証書や能書などの添付書類とともに外装ケース内に装填して、商品本体及び添付書類を外装ケース内に収容保持する中枠であって、
    前記商品本体を収容するポケット部を凹設した天面部と、天面部の外縁部から下方へ延びる外壁部とを備え、
    前記添付書類の外縁部に対応させて中枠の裏面側に略平坦な複数の固定面部を形成し、この固定面部に切り込み又は切り抜きにより保持爪を内側へ向けて突出状に一体形成し、これら複数の保持爪により添付書類の外縁部を保持して、添付書類を中枠の裏面側に固定保持する、
    ことを特徴とする包装用中枠。
  2. 前記ポケット部の底面部に固定面部を有する台座部を下方に突出状に一体形成した請求項1記載の包装用中枠。
  3. 前記外壁部に固定面部を有する固定棚部を形成した請求項1記載の包装用中枠。
  4. 前記固定面部の高さをポケット部の底面部と略同高に設定した請求項1〜3のいずれか1項記載の包装用中枠。
  5. 前記固定面部を外壁部の下端部よりも少なくとも添付書類の厚さだけ高い位置に形成した請求項1〜4のいずれか1項記載の包装用中枠。
  6. 前記保持爪の基部に保持爪の先端側を段落ちさせる段部を形成した請求項1〜5のいずれか1項記載の包装用中枠。
  7. 前記外装ケースに対する中枠の挿入方向先端側の外壁部の下端部に、中枠中央部側から挿入方向先端部に向かって斜めに切り上げた第1案内部を形成した請求項1〜6のいずれか1項記載の包装用中枠。
  8. 前記外装ケースに対する中枠の挿入方向後端側の外壁部の下端部に、中枠中央部側から挿入方向後端部に向かって斜めに切り上げた第2案内部を形成した請求項1〜7のいずれか1項記載の包装用中枠。
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