JP2004106631A - ライセンスプレート保持ブラケット - Google Patents
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Abstract
【課題】ライセンスプレートをリヤゲートに取り付けた際に、リヤゲートが略垂直状態であっても、略水平状態であっても、ライセンスプレートを車両後方から視認することができるようにし、且つ、ライセンスプレートを保持する部材の露出部分を的確に保護する。
【解決手段】リヤゲート1に固定される板状のゲート側固定部材と、ライセンスプレートLPを保持し、ゲート側固定部材に所定方向の一端側が回動自在に接続され、板状に形成された金属製のプレート保持部材と、を備え、プレート保持部材の下端を被覆する樹脂部材を設けた。
【選択図】 図6
【解決手段】リヤゲート1に固定される板状のゲート側固定部材と、ライセンスプレートLPを保持し、ゲート側固定部材に所定方向の一端側が回動自在に接続され、板状に形成された金属製のプレート保持部材と、を備え、プレート保持部材の下端を被覆する樹脂部材を設けた。
【選択図】 図6
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、荷台の後端にリヤゲートを有する車両に取り付けられるライセンスプレート保持ブラケットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、荷台の後端にリヤゲートを有する車両には、通常、荷台下方のリヤバンパにライセンスプレートが取り付けられる。この種の車両のライセンスプレート保持構造としては、リヤバンパにライセンスプレートの取付面を形成し、ボルト及びナット等により、リヤバンパに直接的にライセンスプレートを取り付ける構造が一般的である(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開平10−230799号公報(第4頁、第1図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、ライセンスプレートをリヤゲートに取り付けることができれば、車両の造形上の自由度が飛躍的に向上する。しかしながら、前記ライセンスプレート保持構造のように、ライセンスプレートを直接的にリヤゲートに取り付けると、リヤゲートが略水平状態となった際に、ライセンスプレートを後方から視認することができないという問題点がある。
【0005】
ここで、この問題点を解消するため、ライセンスプレートをリヤゲートに対して回動自在に取り付け、リヤゲートが略水平状態のときに、ライセンスプレートをリヤゲートに対して回動させ、ライセンスプレートを後方から視認可能な状態とすることが考えられる。ところがこの場合、この部材の露出部分に、作業者等の手が触れたり、リヤタイヤ等により巻き上げられた塵埃が当たるなどするため、露出部分が損耗するという問題点がある。さらに、ライセンスプレートを保持する部材が金属製の場合には、錆が生じやすくなるという問題点も生ずる。
【0006】
本発明は、前記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、リヤゲートが略垂直状態であっても、略水平状態であっても、ライセンスプレートを車両後方から視認することができるように、ライセンスプレートをリヤゲートに取り付けることができ、且つ、ライセンスプレートを保持する部材の露出部分を的確に保護することができるライセンスプレート保持ブラケットを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、請求項1記載の発明では、車両の荷台の後端に回動自在に設けられ、略垂直状態で前記荷台を閉状態とし、略水平状態で前記荷台を開状態とするリヤゲートに取り付けられるライセンスプレート保持ブラケットであって、前記リヤゲートに固定されるゲート側固定部材と、ライセンスプレートを保持し、前記ゲート側固定部材に所定方向の一端側が回動自在に接続されたプレート保持部材と、を備え、前記プレート保持部材の所定方向の他端側をゲート側固定部材に近接させることにより、前記ライセンスプレートが前記リヤゲートに対して略平行な状態となるとともに、前記プレート保持部材の所定方向の他端側をゲート側固定部材から離隔させることにより、前記ライセンスプレートが前記リヤゲートに対して略起立した状態となるよう構成し、前記プレート保持部材の端部を被覆する樹脂部材を設けたことを特徴とする。
【0008】
請求項1記載の発明によれば、リヤゲートが略垂直状態のときは、ライセンスプレートがリヤゲートと略平行な状態となるように、プレート保持部材を位置させる。これにより、車両の後方からライセンスプレートが視認可能な状態となる。
また、リヤゲートが略水平状態のときは、ライセンスプレートがリヤゲートに対して略垂直な状態となるように、プレート保持部材を位置させる。すなわち、略水平のリヤゲートから、ライセンスプレートが下方へ突出するので、車両の後方からライセンスプレートが視認可能な状態となる。
ここで、作業者は、ライセンスプレートを回動させる際に、プレート保持部材の端部を把持することとなるが、このときプレート保持部材の端部は樹脂部材により被覆されているので、プレート保持部材の露出部分が直接的に触れられることはない。また、リヤタイヤにより巻き上げられた塵埃がプレート保持部材に直接当たることを低減できる。
【0009】
従って、リヤゲートが略垂直状態であっても、略水平状態であっても、ライセンスプレートを車両後方から視認することができる。すなわち、荷台を開状態のままでも、ライセンスプレートが後方より視認される状態であるので、支障なく車両を走行させることができ、実用に際して極めて有利である。
また、プレート保持部材の端部に、回動作業者の手や、リヤタイヤにより巻き上げられた塵埃が接触することがなく、露出部分の保護と、走行時のチッピング音の低減を的確に行うことができる。さらには、作業者はプレート保持部材の露出部分を直接的に把持することなく、樹脂部分を把持して回動作業を行うことができるので、把持した際に手が滑ることはないし、プレート保持部材の端部に直接触れることもないので、安全性が格段に向上する。
【0010】
請求項2記載の発明では、請求項1記載のライセンスプレート保持ブラケットにおいて、前記樹脂部材は、さらに、前記プレート保持部材におけるゲート側固定部材側の面を被覆することを特徴とする。
【0011】
請求項2記載の発明によれば、請求項1の作用に加え、略水平状態のリヤゲートから下方にライセンスプレートが突出すると、プレート保持部材の前面側はリヤタイヤから巻き上げられた塵埃が当たり易いものの、プレート保持部材の前面が樹脂部材により被覆されることとなり、リヤタイヤにより巻き上げられた塵埃が、プレート保持部材の露出部分に直接的に当たることを低減できる。
【0012】
従って、より効果的にプレート保持部材の露出部分の保護と、チッピング音の低減が達成される。特に、リヤバンパの下方に、プレート保持部材の下端側が突出する構成のときは、塵埃がプレート保持部材の前面下端側に確実に飛来するので、より大きな防錆効果と、チッピング音の防止効果とを得ることができる。
【0013】
請求項3記載の発明では、請求項1又は2記載のライセンスプレート保持ブラケットにおいて、前記プレート保持部材に孔部を形成し、前記樹脂部材に、前記孔部の周縁と係合する爪部を形成し、前記樹脂部材を前記プレート保持部材に対して係脱自在としたことを特徴とする。
【0014】
請求項3記載の発明によれば、請求項1又は2の作用に加え、プレート保持部材の孔部と、樹脂部材の爪部とが係合することにより、樹脂部材がプレート保持部材に係止される。すなわち、樹脂部材はプレート保持部材の端部側から係合し、孔部の周縁に爪部が引っ掛かることにより、樹脂部材の端部側への移動が規制される。
【0015】
従って、簡単な構成で、樹脂部材をプレート保持部材に確実に係止させることができる。また、孔部と爪部との係合解除もまた簡単容易であり、樹脂部材の取り外しもまた容易である。
【0016】
請求項4記載の発明では、請求項3記載のライセンスプレート保持ブラケットにおいて、前記樹脂部材に、前記プレート保持部材における前記ライセンスプレート側の面の前記孔部近傍と当接する保持部を形成したことを特徴とする。
【0017】
請求項4記載の発明によれば、請求項3の作用に加え、樹脂部材の上端が、プレート保持部材の孔部を通じて、プレート保持部材のライセンスプレート側の面に入り込み、プレート保持部材のライセンスプレート側の面と当接する。これにより、樹脂部材は、爪部近傍においてはプレート保持部材のリヤゲート側の面(前面)側で保持され、保持部近傍においてはプレート保持部材のライセンスプレート側の面(後面)側で保持されることとなる。
【0018】
従って、樹脂部材は、プレート保持部材と確実に係合することができるし、車両走行時等に樹脂部材ががたつくことはない。
【0019】
請求項5記載の発明では、請求項1から4のいずれか一項に記載のライセンスプレート保持ブラケットにおいて、前記プレート保持部材に係脱自在に設けられ、前記樹脂部材を係止する固定部材を備えたことを特徴とする。
【0020】
請求項5記載の発明によれば、請求項1から4のいずれか一項の作用に加え、固定部材により樹脂部材はプレート保持部材に確実に固定される。
【0021】
従って、樹脂部材を確実にプレート保持部材に固定させることができ、車両走行時等の樹脂部材の脱落等を効果的に防止することができる。
【0022】
請求項6記載の発明では、請求項5記載のライセンスプレート保持ブラケットにおいて、前記固定部材は、前記リヤゲートと前記ライセンスプレートとが略平行な状態となると前記リヤゲートに当接することを特徴とする。
【0023】
請求項6記載の発明によれば、請求項5の作用に加え、ライセンスプレートがリヤゲートと略平行な状態のときは、固定部材はリヤゲートと当接する。
【0024】
従って、リヤゲートとライセンスプレートとが略平行な状態では、プレート保持部材の固定部材がリヤゲートと当接することにより、プレート保持部材及びライセンスプレートがリヤゲートに的確に支持され、ライセンスプレートの振動等が抑制される。すなわち、リヤゲートが略垂直状態のときに、ライセンスプレートの振動等を抑制することができ、ブラケットの各部の信頼耐久性を確保するとともに、びびり音等を抑制することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
図1から図8は本発明の一実施形態を示すもので、図1はリヤゲートが略垂直状態の車両の背面図、図2はゲート側固定部材とプレート保持部材とが略平行な状態のライセンスプレート保持ブラケットの背面図、図3はゲート側固定部材に対してプレート保持部材が略起立した状態のライセンスプレート保持ブラケットの正面図、図4はゲート側固定部材に対してプレート保持部材が略起立した状態のライセンスプレート保持ブラケットの側面図、図5はリヤゲートが略垂直状態でライセンスプレートがリヤゲートに対して略起立した状態の車両の外観斜視図、図6はリヤゲートが略水平状態でライセンスプレートがリヤゲートに対して略起立した状態の車両の外観斜視図、図7はライセンス保持ブラケットの一部分解正面図、図8はリヤゲートが略水平状態でライセンスプレートがリヤゲートに対して略起立した状態の車両の一部側面説明図である。
【0026】
図1に示すように、車両の荷台の後端には、荷台を開閉するリヤゲート1が設けられる。このリヤゲート1は、下端が荷台後端に回動自在に設けられ、略垂直状態で荷台を閉状態とし、略水平状態で荷台を開状態とする。
【0027】
リヤゲート1には、ライセンスプレートLPを回動自在に保持するライセンスプレート保持ブラケット2が固定される。このライセンスプレート保持ブラケット2は、図3に示すように、リヤゲート1に固定されるゲート側固定部材3と、ライセンスプレートLPを保持し、ゲート側固定部材3に回動自在に接続されるプレート保持部材4とを有している。図4に示すように、ゲート側固定部材3とプレート保持部材4とは、回動機構5により接続され、図2及び図3に示すロック機構6によりロック可能となっている。すなわち、リヤゲート1が荷台に対して回動自在であるとともに、プレート保持部材4はゲート側固定部材3(リヤゲート1)に対して回動自在であり、図5及び図6に示すように、リヤゲート1の回動位置に応じて、プレート保持部材4を回動させることがきるようになっている。以下、リヤゲート1が略垂直状態で、ライセンスプレートLPがリヤゲート1に対して略平行の状態のときの前後、上下方向を基準として、ライセンスプレート保持ブラケット2について説明する。
【0028】
図8に示すように、ゲート側固定部材3は板状に形成されリヤゲート1に沿って固定される。ゲート側固定部材3は、左右方向に延び、左右端部側に回動機構5が接続される。本実施形態においては、この回動機構5は、ゲート側固定部材3の上側に接続される。また、ゲート側固定部材3の左右端部側には、ロック機構6のストライカ部6aが取り付けられる。尚、本実施形態においては、ゲート側固定部材3は、左右中央下部が切り欠かれた形状となっている。
【0029】
図2に示すように、プレート保持部材4は、略四角形の板状に形成され、ライセンスプレートLPを保持する。本実施形態においては、プレート保持部材4の左右端部側の上側に、回動機構5が接続される。また、本実施形態においては、プレート保持部材4には、ライセンスプレートLPを保持するためのウエルディングボルト7が設けられる。また、プレート保持部材4の後面左右端部側で樹脂製のカバー11の裏側には、ライセンスプレートLPを照射するランプ8が設けられる。また、プレート保持部材4には、その下端及び前面下部を被覆する樹脂部材9が係合している。また、プレート保持部材4の前面には、左右一対のストッパ部材10が設けられる。また、プレート保持部材4の前面には、ロック機構6のラッチ部6bが設けられる。さらに、プレート保持部材4の後面には、ラッチ部6bに接続される操作ボタン6cが設けられ、この操作ボタン6cの周囲は樹脂製のカバー11により覆われる。
【0030】
図7に示すように、樹脂部材9は、略四角形の板状に形成され、プレート保持部材4の下端及び前面下部を被覆するよう構成される。また、樹脂部材9は、プレート保持部材4に対して下方より係脱自在となっている。本実施形態においては、樹脂部材9の下端に折り返し部9aが形成され、この折り返し部9aにプレート保持部材4の下端が嵌入する。
【0031】
また、図2に示すように、樹脂部材9の後面には、爪部9bが形成される。この爪部9bと、プレート保持部材4に形成された孔部12とが係合することにより、樹脂部材9はプレート保持部材4に係止する。爪部9bは、プレート保持部材4の孔部12の下端周縁と係合する。
【0032】
さらに、図2に示すように、樹脂部材9の上端には、プレート保持部材4における後面の孔部12近傍と当接する保持部9cが形成される。本実施形態においては、この保持部9cは平面状に形成される。
【0033】
また、図7に示すように、プレート保持部材4の下端に係脱自在に設けられ、樹脂部材9の下端側を係止する固定部材13が備えられる。本実施形態においては、固定部材13は左右一対設けられる。各固定部材13の前面側には、前方に突出するゴム部材13aが設けられる。
【0034】
各ストッパ部材10及び各固定部材13は、リヤゲート1とライセンスプレートLPとが略平行な状態となるとリヤゲート1に当接する。
【0035】
ここで回動機構5について説明する。本実施形態においては、図4に示すように、回動機構5は、一端側がゲート側固定部材3の左右上端側に回動自在に接続されるアーム部材5aと、アーム部材5aの他端側のピン部材5bを挿通しプレート保持部材4の左右上端に形成される溝部5cとを有している。尚、本実施形態においては、図3に示すように、回動機構5は、ゲート側固定部材3からプレート保持部材4側に突出する軸支部5dが形成された軸支部5dを有する。この軸支部5dは、ゲート側固定部材3の上端側と、プレート保持部材4の上端側とを回動自在に接続する。この軸支部5dにより、ゲート側固定部材3からプレート保持部材4側へ離隔した位置を中心として、プレート保持部材4はゲート側固定部材3に対して回動するようになっている。すなわち、溝部5c内をピン部材5bが移動することにより、アーム部材5aが回動するとともに、プレート保持部材4が回動するようになっている。
【0036】
すなわち、プレート保持部材4は、回動機構5を介してゲート側固定部材3に回動自在に接続され、リヤゲート1に対してライセンスプレートLPを略平行な状態と、略起立した状態と、に移動可能となっている。本実施形態においては、プレート保持部材4の所定方向の一端側がゲート側固定部材3に接続される。この所定方向及び一端側とは、リヤゲート1が略垂直状態で、ライセンスプレートLPがリヤゲート1に対して略平行の状態のときの上下方向及び上端側である。
【0037】
以上のように構成されたライセンスプレート保持ブラケット2においては、図1に示すように、リヤゲート1が略垂直状態のときは、ライセンスプレートLPがリヤゲート1と略平行な状態となるように、プレート保持部材4を位置させる。本実施形態においては、プレート保持部材4の下端側をゲート側固定部材3と近接するように、プレート保持部材4をゲート側固定部材3に対して回動させ、ゲート側固定部材3とプレート保持部材4とが略平行な状態となるよう折り畳むと、リヤゲート1とライセンスプレートLPとが略平行となる。これにより、車両の後方からライセンスプレートLPが視認可能な状態となる。このとき、プレート保持部材4の各ストッパ部材10及び各固定部材13は、リヤゲート1と当接する。
【0038】
また、リヤゲート1が略水平状態のときは、図6及び図8に示すように、ライセンスプレートLPがリヤゲート1に対して略起立した状態となるように、プレート保持部材4を位置させる。本実施形態においては、図5に示すように、プレート保持部材4の下端側をゲート側固定部材3から離隔するように、プレート保持部材4をゲート側固定部材3に対して回動させ、プレート保持部材4をリヤゲート1側から突出させると、リヤゲート1に対してライセンスプレートLPが略起立した状態となる。すなわち、略水平のリヤゲート1から、ライセンスプレートLPが下方へ突出するので、車両の後方からライセンスプレートLPが視認可能な状態となる。このとき、プレート保持部材4の各ストッパ部材10は、リヤバンパRBと当接する。
【0039】
ここで、作業者は、ライセンスプレートLPを回動させる際に、プレート保持部材4の下端を把持することとなるが、このときプレート保持部材4の下端は樹脂部材9により被覆されているので、プレート保持部材4の金属部分が直接的に触れられることはない。また、リヤタイヤにより巻き上げられた塵埃がプレート保持部材4の下端の金属部分に当たることもない。
【0040】
また、図8に示すように略水平状態のリヤゲート1から下方にライセンスプレートLPが突出すると、プレート保持部材4の前面側はリヤタイヤから巻き上げられた塵埃が当たり易いものの、プレート保持部材4の前面の下端側が樹脂部材9により被覆されることとなり、リヤタイヤにより巻き上げられた塵埃が、この金属部分に直接的に当たることはない。
【0041】
また、プレート保持部材4の孔部12と、樹脂部材9の爪部9bとが係合することにより、樹脂部材9がプレート保持部材9bに係止される。すなわち、樹脂部材9はプレート保持部材4の下方から係合し、孔部12の下端周縁に爪部9bが引っ掛かることにより、樹脂部材9の下方への移動が規制される。
【0042】
また、樹脂部材9がプレート保持部材4に係合する際に、樹脂部材9の上端が、プレート保持部材4の孔部12を通じて、プレート保持部材4の後面に入り込み、プレート保持部材4の後面と当接する。これにより、樹脂部材9は、爪部9b近傍においてはプレート保持部材4の前面側で保持され、保持部9c近傍においてはプレート保持部材4の後面側で保持されることとなる。
【0043】
また、本実施形態においては、各固定部材13が樹脂部材9の下端を係止するので、樹脂部材9はプレート保持部材4に確実に固定される。
【0044】
このように、本実施形態のライセンスプレート保持ブラケット2によれば、リヤゲート1が略垂直状態であっても、略水平状態であっても、ライセンスプレートLPを車両後方から視認することができる。すなわち、荷台を開状態のままでも、ライセンスプレートLPが後方より視認される状態であるので、支障なく車両を走行させることができ、実用に際して極めて有利である。また、リヤゲート1にライセンスプレートLPを取り付けることができるので、車両の造形上の自由度が飛躍的に向上し、車両の商品性を向上することができる。
【0045】
また、本実施形態のライセンスプレート保持ブラケット2によれば、プレート保持部材4の下端に、回動作業者の手や、リヤタイヤにより巻き上げられた塵埃が接触することがなく、露出部分の防錆と、走行時のチッピング音の低減を的確に行うことができる。さらには、作業者は露出部分を直接的に把持することなく、樹脂部分を把持して回動作業を行うことができるので、把持した際に手が滑ることはないし、プレート保持部材4の端部に直接触れることもないので、安全性が格段に向上する。
【0046】
また、本実施形態のライセンスプレート保持ブラケット2によれば、プレート保持部材4の前面下部側をも樹脂部材9にて被覆するようにしたので、より効果的にプレート保持部材4の露出部分の防錆と、チッピング音の低減が達成される。特に、本実施形態の場合、リヤバンパRBの下方に、プレート保持部材4の下端側が突出する構成であるので、塵埃がプレート保持部材の前面下端側に確実に飛来するため、より大きな防錆効果と、チッピング音の防止効果とを得ることができる。
【0047】
また、本実施形態のライセンスプレート保持ブラケット2によれば、プレート保持部材4の孔部12と、樹脂部材9の爪部9bとを有する簡単な構成で、樹脂部材9をプレート保持部材4に確実に係止させることができる。また、孔部12と爪部9bとの係合解除もまた簡単容易であり、樹脂部材9の取り外しもまた容易である。
【0048】
また、本実施形態のライセンスプレート保持ブラケット2によれば、樹脂部材9がプレート保持部材4の前面側及び後面側で保持されることから、樹脂部材9を的確に拘束することができる。すなわち、樹脂部材9をプレート保持部材4と確実に係合することができるし、車両走行時等に樹脂部材9ががたつくことはない。
【0049】
また、本実施形態のライセンスプレート保持ブラケット2によれば、各固定部材13により樹脂部材9がプレート保持部材4に確実に固定されるようにしたので、車両走行時等の樹脂部材9の脱落等を効果的に防止することができる。
【0050】
また、本実施形態のライセンスプレート保持ブラケット2によれば、リヤゲート1とライセンスプレートLPとが略平行な状態では、プレート保持部材4の各固定部材13のゴム部材13aがリヤゲート1と当接することにより、プレート保持部材4及びライセンスプレートLPがリヤゲート1に的確に支持され、ライセンスプレートLPの振動等が抑制される。すなわち、リヤゲート1が略垂直状態のときに、ライセンスプレートLPの振動等を抑制することができ、ブラケット2の各部の信頼耐久性を確保するとともに、びびり音等を抑制することができる。
【0051】
尚、前記実施形態においては、回動機構5を、アーム部材5aと、ピン部材5bと、溝部5cとから構成したものを示したが、例えば、プレート保持部材4にピン部材を直接設け、このピン部材を挿通する孔をゲート側固定部材3に形成したものであってもよい。
【0052】
また、前記実施形態においては、ゲート側固定部材3及びプレート保持部材4をそれぞれ板状に形成したものを示したが、これらは、例えば、棒状であってもよいし、その他、具体的な細部構造等についても適宜に変更可能であることは勿論である。
【0053】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明のライセンスプレート保持ブラケットによれば、リヤゲートが略垂直状態であっても、略水平状態であっても、ライセンスプレートを車両後方から視認することができる。すなわち、荷台を開状態のままでも、ライセンスプレートが後方より視認される状態であるので、支障なく車両を走行させることができ、実用に際して極めて有利である。
また、プレート保持部材の端部に、回動作業者の手や、リヤタイヤにより巻き上げられた塵埃が接触することがなく、露出部分の保護と、走行時のチッピング音の低減を的確に行うことができる。さらには、作業者は露出部分を直接的に把持することなく、樹脂部分を把持して回動作業を行うことができるので、把持した際に手が滑ることはないし、プレート保持部材の端部に直接触れることもないので、安全性が格段に向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すもので、リヤゲートが略垂直状態の車両の背面図である。
【図2】ゲート側固定部材とプレート保持部材とが略平行な状態のライセンスプレート保持ブラケットの背面図である。
【図3】ゲート側固定部材に対してプレート保持部材が略起立した状態のライセンスプレート保持ブラケットの正面図である。
【図4】ゲート側固定部材に対してプレート保持部材が略起立した状態のライセンスプレート保持ブラケットの側面図である。
【図5】リヤゲートが略垂直状態でライセンスプレートがリヤゲートに対して略起立した状態の車両の外観斜視図である。
【図6】リヤゲートが略水平状態でライセンスプレートがリヤゲートに対して略起立した状態の車両の外観斜視図である。
【図7】ライセンス保持ブラケットの一部分解正面図である。
【図8】リヤゲートが略水平状態でライセンスプレートがリヤゲートに対して略起立した状態の車両の一部側面説明図である。
【符号の説明】
1 リヤゲート
2 ライセンスプレート保持ブラケット
3 ゲート側固定部材
4 プレート保持部材
5 回動機構
6 ロック機構
9 樹脂部材
9a 折り返し部
9b 爪部
9c 保持部
12 孔部
13 固定部材
LP ライセンスプレート
RB リヤバンパ
【発明の属する技術分野】
本発明は、荷台の後端にリヤゲートを有する車両に取り付けられるライセンスプレート保持ブラケットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、荷台の後端にリヤゲートを有する車両には、通常、荷台下方のリヤバンパにライセンスプレートが取り付けられる。この種の車両のライセンスプレート保持構造としては、リヤバンパにライセンスプレートの取付面を形成し、ボルト及びナット等により、リヤバンパに直接的にライセンスプレートを取り付ける構造が一般的である(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開平10−230799号公報(第4頁、第1図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、ライセンスプレートをリヤゲートに取り付けることができれば、車両の造形上の自由度が飛躍的に向上する。しかしながら、前記ライセンスプレート保持構造のように、ライセンスプレートを直接的にリヤゲートに取り付けると、リヤゲートが略水平状態となった際に、ライセンスプレートを後方から視認することができないという問題点がある。
【0005】
ここで、この問題点を解消するため、ライセンスプレートをリヤゲートに対して回動自在に取り付け、リヤゲートが略水平状態のときに、ライセンスプレートをリヤゲートに対して回動させ、ライセンスプレートを後方から視認可能な状態とすることが考えられる。ところがこの場合、この部材の露出部分に、作業者等の手が触れたり、リヤタイヤ等により巻き上げられた塵埃が当たるなどするため、露出部分が損耗するという問題点がある。さらに、ライセンスプレートを保持する部材が金属製の場合には、錆が生じやすくなるという問題点も生ずる。
【0006】
本発明は、前記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、リヤゲートが略垂直状態であっても、略水平状態であっても、ライセンスプレートを車両後方から視認することができるように、ライセンスプレートをリヤゲートに取り付けることができ、且つ、ライセンスプレートを保持する部材の露出部分を的確に保護することができるライセンスプレート保持ブラケットを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、請求項1記載の発明では、車両の荷台の後端に回動自在に設けられ、略垂直状態で前記荷台を閉状態とし、略水平状態で前記荷台を開状態とするリヤゲートに取り付けられるライセンスプレート保持ブラケットであって、前記リヤゲートに固定されるゲート側固定部材と、ライセンスプレートを保持し、前記ゲート側固定部材に所定方向の一端側が回動自在に接続されたプレート保持部材と、を備え、前記プレート保持部材の所定方向の他端側をゲート側固定部材に近接させることにより、前記ライセンスプレートが前記リヤゲートに対して略平行な状態となるとともに、前記プレート保持部材の所定方向の他端側をゲート側固定部材から離隔させることにより、前記ライセンスプレートが前記リヤゲートに対して略起立した状態となるよう構成し、前記プレート保持部材の端部を被覆する樹脂部材を設けたことを特徴とする。
【0008】
請求項1記載の発明によれば、リヤゲートが略垂直状態のときは、ライセンスプレートがリヤゲートと略平行な状態となるように、プレート保持部材を位置させる。これにより、車両の後方からライセンスプレートが視認可能な状態となる。
また、リヤゲートが略水平状態のときは、ライセンスプレートがリヤゲートに対して略垂直な状態となるように、プレート保持部材を位置させる。すなわち、略水平のリヤゲートから、ライセンスプレートが下方へ突出するので、車両の後方からライセンスプレートが視認可能な状態となる。
ここで、作業者は、ライセンスプレートを回動させる際に、プレート保持部材の端部を把持することとなるが、このときプレート保持部材の端部は樹脂部材により被覆されているので、プレート保持部材の露出部分が直接的に触れられることはない。また、リヤタイヤにより巻き上げられた塵埃がプレート保持部材に直接当たることを低減できる。
【0009】
従って、リヤゲートが略垂直状態であっても、略水平状態であっても、ライセンスプレートを車両後方から視認することができる。すなわち、荷台を開状態のままでも、ライセンスプレートが後方より視認される状態であるので、支障なく車両を走行させることができ、実用に際して極めて有利である。
また、プレート保持部材の端部に、回動作業者の手や、リヤタイヤにより巻き上げられた塵埃が接触することがなく、露出部分の保護と、走行時のチッピング音の低減を的確に行うことができる。さらには、作業者はプレート保持部材の露出部分を直接的に把持することなく、樹脂部分を把持して回動作業を行うことができるので、把持した際に手が滑ることはないし、プレート保持部材の端部に直接触れることもないので、安全性が格段に向上する。
【0010】
請求項2記載の発明では、請求項1記載のライセンスプレート保持ブラケットにおいて、前記樹脂部材は、さらに、前記プレート保持部材におけるゲート側固定部材側の面を被覆することを特徴とする。
【0011】
請求項2記載の発明によれば、請求項1の作用に加え、略水平状態のリヤゲートから下方にライセンスプレートが突出すると、プレート保持部材の前面側はリヤタイヤから巻き上げられた塵埃が当たり易いものの、プレート保持部材の前面が樹脂部材により被覆されることとなり、リヤタイヤにより巻き上げられた塵埃が、プレート保持部材の露出部分に直接的に当たることを低減できる。
【0012】
従って、より効果的にプレート保持部材の露出部分の保護と、チッピング音の低減が達成される。特に、リヤバンパの下方に、プレート保持部材の下端側が突出する構成のときは、塵埃がプレート保持部材の前面下端側に確実に飛来するので、より大きな防錆効果と、チッピング音の防止効果とを得ることができる。
【0013】
請求項3記載の発明では、請求項1又は2記載のライセンスプレート保持ブラケットにおいて、前記プレート保持部材に孔部を形成し、前記樹脂部材に、前記孔部の周縁と係合する爪部を形成し、前記樹脂部材を前記プレート保持部材に対して係脱自在としたことを特徴とする。
【0014】
請求項3記載の発明によれば、請求項1又は2の作用に加え、プレート保持部材の孔部と、樹脂部材の爪部とが係合することにより、樹脂部材がプレート保持部材に係止される。すなわち、樹脂部材はプレート保持部材の端部側から係合し、孔部の周縁に爪部が引っ掛かることにより、樹脂部材の端部側への移動が規制される。
【0015】
従って、簡単な構成で、樹脂部材をプレート保持部材に確実に係止させることができる。また、孔部と爪部との係合解除もまた簡単容易であり、樹脂部材の取り外しもまた容易である。
【0016】
請求項4記載の発明では、請求項3記載のライセンスプレート保持ブラケットにおいて、前記樹脂部材に、前記プレート保持部材における前記ライセンスプレート側の面の前記孔部近傍と当接する保持部を形成したことを特徴とする。
【0017】
請求項4記載の発明によれば、請求項3の作用に加え、樹脂部材の上端が、プレート保持部材の孔部を通じて、プレート保持部材のライセンスプレート側の面に入り込み、プレート保持部材のライセンスプレート側の面と当接する。これにより、樹脂部材は、爪部近傍においてはプレート保持部材のリヤゲート側の面(前面)側で保持され、保持部近傍においてはプレート保持部材のライセンスプレート側の面(後面)側で保持されることとなる。
【0018】
従って、樹脂部材は、プレート保持部材と確実に係合することができるし、車両走行時等に樹脂部材ががたつくことはない。
【0019】
請求項5記載の発明では、請求項1から4のいずれか一項に記載のライセンスプレート保持ブラケットにおいて、前記プレート保持部材に係脱自在に設けられ、前記樹脂部材を係止する固定部材を備えたことを特徴とする。
【0020】
請求項5記載の発明によれば、請求項1から4のいずれか一項の作用に加え、固定部材により樹脂部材はプレート保持部材に確実に固定される。
【0021】
従って、樹脂部材を確実にプレート保持部材に固定させることができ、車両走行時等の樹脂部材の脱落等を効果的に防止することができる。
【0022】
請求項6記載の発明では、請求項5記載のライセンスプレート保持ブラケットにおいて、前記固定部材は、前記リヤゲートと前記ライセンスプレートとが略平行な状態となると前記リヤゲートに当接することを特徴とする。
【0023】
請求項6記載の発明によれば、請求項5の作用に加え、ライセンスプレートがリヤゲートと略平行な状態のときは、固定部材はリヤゲートと当接する。
【0024】
従って、リヤゲートとライセンスプレートとが略平行な状態では、プレート保持部材の固定部材がリヤゲートと当接することにより、プレート保持部材及びライセンスプレートがリヤゲートに的確に支持され、ライセンスプレートの振動等が抑制される。すなわち、リヤゲートが略垂直状態のときに、ライセンスプレートの振動等を抑制することができ、ブラケットの各部の信頼耐久性を確保するとともに、びびり音等を抑制することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
図1から図8は本発明の一実施形態を示すもので、図1はリヤゲートが略垂直状態の車両の背面図、図2はゲート側固定部材とプレート保持部材とが略平行な状態のライセンスプレート保持ブラケットの背面図、図3はゲート側固定部材に対してプレート保持部材が略起立した状態のライセンスプレート保持ブラケットの正面図、図4はゲート側固定部材に対してプレート保持部材が略起立した状態のライセンスプレート保持ブラケットの側面図、図5はリヤゲートが略垂直状態でライセンスプレートがリヤゲートに対して略起立した状態の車両の外観斜視図、図6はリヤゲートが略水平状態でライセンスプレートがリヤゲートに対して略起立した状態の車両の外観斜視図、図7はライセンス保持ブラケットの一部分解正面図、図8はリヤゲートが略水平状態でライセンスプレートがリヤゲートに対して略起立した状態の車両の一部側面説明図である。
【0026】
図1に示すように、車両の荷台の後端には、荷台を開閉するリヤゲート1が設けられる。このリヤゲート1は、下端が荷台後端に回動自在に設けられ、略垂直状態で荷台を閉状態とし、略水平状態で荷台を開状態とする。
【0027】
リヤゲート1には、ライセンスプレートLPを回動自在に保持するライセンスプレート保持ブラケット2が固定される。このライセンスプレート保持ブラケット2は、図3に示すように、リヤゲート1に固定されるゲート側固定部材3と、ライセンスプレートLPを保持し、ゲート側固定部材3に回動自在に接続されるプレート保持部材4とを有している。図4に示すように、ゲート側固定部材3とプレート保持部材4とは、回動機構5により接続され、図2及び図3に示すロック機構6によりロック可能となっている。すなわち、リヤゲート1が荷台に対して回動自在であるとともに、プレート保持部材4はゲート側固定部材3(リヤゲート1)に対して回動自在であり、図5及び図6に示すように、リヤゲート1の回動位置に応じて、プレート保持部材4を回動させることがきるようになっている。以下、リヤゲート1が略垂直状態で、ライセンスプレートLPがリヤゲート1に対して略平行の状態のときの前後、上下方向を基準として、ライセンスプレート保持ブラケット2について説明する。
【0028】
図8に示すように、ゲート側固定部材3は板状に形成されリヤゲート1に沿って固定される。ゲート側固定部材3は、左右方向に延び、左右端部側に回動機構5が接続される。本実施形態においては、この回動機構5は、ゲート側固定部材3の上側に接続される。また、ゲート側固定部材3の左右端部側には、ロック機構6のストライカ部6aが取り付けられる。尚、本実施形態においては、ゲート側固定部材3は、左右中央下部が切り欠かれた形状となっている。
【0029】
図2に示すように、プレート保持部材4は、略四角形の板状に形成され、ライセンスプレートLPを保持する。本実施形態においては、プレート保持部材4の左右端部側の上側に、回動機構5が接続される。また、本実施形態においては、プレート保持部材4には、ライセンスプレートLPを保持するためのウエルディングボルト7が設けられる。また、プレート保持部材4の後面左右端部側で樹脂製のカバー11の裏側には、ライセンスプレートLPを照射するランプ8が設けられる。また、プレート保持部材4には、その下端及び前面下部を被覆する樹脂部材9が係合している。また、プレート保持部材4の前面には、左右一対のストッパ部材10が設けられる。また、プレート保持部材4の前面には、ロック機構6のラッチ部6bが設けられる。さらに、プレート保持部材4の後面には、ラッチ部6bに接続される操作ボタン6cが設けられ、この操作ボタン6cの周囲は樹脂製のカバー11により覆われる。
【0030】
図7に示すように、樹脂部材9は、略四角形の板状に形成され、プレート保持部材4の下端及び前面下部を被覆するよう構成される。また、樹脂部材9は、プレート保持部材4に対して下方より係脱自在となっている。本実施形態においては、樹脂部材9の下端に折り返し部9aが形成され、この折り返し部9aにプレート保持部材4の下端が嵌入する。
【0031】
また、図2に示すように、樹脂部材9の後面には、爪部9bが形成される。この爪部9bと、プレート保持部材4に形成された孔部12とが係合することにより、樹脂部材9はプレート保持部材4に係止する。爪部9bは、プレート保持部材4の孔部12の下端周縁と係合する。
【0032】
さらに、図2に示すように、樹脂部材9の上端には、プレート保持部材4における後面の孔部12近傍と当接する保持部9cが形成される。本実施形態においては、この保持部9cは平面状に形成される。
【0033】
また、図7に示すように、プレート保持部材4の下端に係脱自在に設けられ、樹脂部材9の下端側を係止する固定部材13が備えられる。本実施形態においては、固定部材13は左右一対設けられる。各固定部材13の前面側には、前方に突出するゴム部材13aが設けられる。
【0034】
各ストッパ部材10及び各固定部材13は、リヤゲート1とライセンスプレートLPとが略平行な状態となるとリヤゲート1に当接する。
【0035】
ここで回動機構5について説明する。本実施形態においては、図4に示すように、回動機構5は、一端側がゲート側固定部材3の左右上端側に回動自在に接続されるアーム部材5aと、アーム部材5aの他端側のピン部材5bを挿通しプレート保持部材4の左右上端に形成される溝部5cとを有している。尚、本実施形態においては、図3に示すように、回動機構5は、ゲート側固定部材3からプレート保持部材4側に突出する軸支部5dが形成された軸支部5dを有する。この軸支部5dは、ゲート側固定部材3の上端側と、プレート保持部材4の上端側とを回動自在に接続する。この軸支部5dにより、ゲート側固定部材3からプレート保持部材4側へ離隔した位置を中心として、プレート保持部材4はゲート側固定部材3に対して回動するようになっている。すなわち、溝部5c内をピン部材5bが移動することにより、アーム部材5aが回動するとともに、プレート保持部材4が回動するようになっている。
【0036】
すなわち、プレート保持部材4は、回動機構5を介してゲート側固定部材3に回動自在に接続され、リヤゲート1に対してライセンスプレートLPを略平行な状態と、略起立した状態と、に移動可能となっている。本実施形態においては、プレート保持部材4の所定方向の一端側がゲート側固定部材3に接続される。この所定方向及び一端側とは、リヤゲート1が略垂直状態で、ライセンスプレートLPがリヤゲート1に対して略平行の状態のときの上下方向及び上端側である。
【0037】
以上のように構成されたライセンスプレート保持ブラケット2においては、図1に示すように、リヤゲート1が略垂直状態のときは、ライセンスプレートLPがリヤゲート1と略平行な状態となるように、プレート保持部材4を位置させる。本実施形態においては、プレート保持部材4の下端側をゲート側固定部材3と近接するように、プレート保持部材4をゲート側固定部材3に対して回動させ、ゲート側固定部材3とプレート保持部材4とが略平行な状態となるよう折り畳むと、リヤゲート1とライセンスプレートLPとが略平行となる。これにより、車両の後方からライセンスプレートLPが視認可能な状態となる。このとき、プレート保持部材4の各ストッパ部材10及び各固定部材13は、リヤゲート1と当接する。
【0038】
また、リヤゲート1が略水平状態のときは、図6及び図8に示すように、ライセンスプレートLPがリヤゲート1に対して略起立した状態となるように、プレート保持部材4を位置させる。本実施形態においては、図5に示すように、プレート保持部材4の下端側をゲート側固定部材3から離隔するように、プレート保持部材4をゲート側固定部材3に対して回動させ、プレート保持部材4をリヤゲート1側から突出させると、リヤゲート1に対してライセンスプレートLPが略起立した状態となる。すなわち、略水平のリヤゲート1から、ライセンスプレートLPが下方へ突出するので、車両の後方からライセンスプレートLPが視認可能な状態となる。このとき、プレート保持部材4の各ストッパ部材10は、リヤバンパRBと当接する。
【0039】
ここで、作業者は、ライセンスプレートLPを回動させる際に、プレート保持部材4の下端を把持することとなるが、このときプレート保持部材4の下端は樹脂部材9により被覆されているので、プレート保持部材4の金属部分が直接的に触れられることはない。また、リヤタイヤにより巻き上げられた塵埃がプレート保持部材4の下端の金属部分に当たることもない。
【0040】
また、図8に示すように略水平状態のリヤゲート1から下方にライセンスプレートLPが突出すると、プレート保持部材4の前面側はリヤタイヤから巻き上げられた塵埃が当たり易いものの、プレート保持部材4の前面の下端側が樹脂部材9により被覆されることとなり、リヤタイヤにより巻き上げられた塵埃が、この金属部分に直接的に当たることはない。
【0041】
また、プレート保持部材4の孔部12と、樹脂部材9の爪部9bとが係合することにより、樹脂部材9がプレート保持部材9bに係止される。すなわち、樹脂部材9はプレート保持部材4の下方から係合し、孔部12の下端周縁に爪部9bが引っ掛かることにより、樹脂部材9の下方への移動が規制される。
【0042】
また、樹脂部材9がプレート保持部材4に係合する際に、樹脂部材9の上端が、プレート保持部材4の孔部12を通じて、プレート保持部材4の後面に入り込み、プレート保持部材4の後面と当接する。これにより、樹脂部材9は、爪部9b近傍においてはプレート保持部材4の前面側で保持され、保持部9c近傍においてはプレート保持部材4の後面側で保持されることとなる。
【0043】
また、本実施形態においては、各固定部材13が樹脂部材9の下端を係止するので、樹脂部材9はプレート保持部材4に確実に固定される。
【0044】
このように、本実施形態のライセンスプレート保持ブラケット2によれば、リヤゲート1が略垂直状態であっても、略水平状態であっても、ライセンスプレートLPを車両後方から視認することができる。すなわち、荷台を開状態のままでも、ライセンスプレートLPが後方より視認される状態であるので、支障なく車両を走行させることができ、実用に際して極めて有利である。また、リヤゲート1にライセンスプレートLPを取り付けることができるので、車両の造形上の自由度が飛躍的に向上し、車両の商品性を向上することができる。
【0045】
また、本実施形態のライセンスプレート保持ブラケット2によれば、プレート保持部材4の下端に、回動作業者の手や、リヤタイヤにより巻き上げられた塵埃が接触することがなく、露出部分の防錆と、走行時のチッピング音の低減を的確に行うことができる。さらには、作業者は露出部分を直接的に把持することなく、樹脂部分を把持して回動作業を行うことができるので、把持した際に手が滑ることはないし、プレート保持部材4の端部に直接触れることもないので、安全性が格段に向上する。
【0046】
また、本実施形態のライセンスプレート保持ブラケット2によれば、プレート保持部材4の前面下部側をも樹脂部材9にて被覆するようにしたので、より効果的にプレート保持部材4の露出部分の防錆と、チッピング音の低減が達成される。特に、本実施形態の場合、リヤバンパRBの下方に、プレート保持部材4の下端側が突出する構成であるので、塵埃がプレート保持部材の前面下端側に確実に飛来するため、より大きな防錆効果と、チッピング音の防止効果とを得ることができる。
【0047】
また、本実施形態のライセンスプレート保持ブラケット2によれば、プレート保持部材4の孔部12と、樹脂部材9の爪部9bとを有する簡単な構成で、樹脂部材9をプレート保持部材4に確実に係止させることができる。また、孔部12と爪部9bとの係合解除もまた簡単容易であり、樹脂部材9の取り外しもまた容易である。
【0048】
また、本実施形態のライセンスプレート保持ブラケット2によれば、樹脂部材9がプレート保持部材4の前面側及び後面側で保持されることから、樹脂部材9を的確に拘束することができる。すなわち、樹脂部材9をプレート保持部材4と確実に係合することができるし、車両走行時等に樹脂部材9ががたつくことはない。
【0049】
また、本実施形態のライセンスプレート保持ブラケット2によれば、各固定部材13により樹脂部材9がプレート保持部材4に確実に固定されるようにしたので、車両走行時等の樹脂部材9の脱落等を効果的に防止することができる。
【0050】
また、本実施形態のライセンスプレート保持ブラケット2によれば、リヤゲート1とライセンスプレートLPとが略平行な状態では、プレート保持部材4の各固定部材13のゴム部材13aがリヤゲート1と当接することにより、プレート保持部材4及びライセンスプレートLPがリヤゲート1に的確に支持され、ライセンスプレートLPの振動等が抑制される。すなわち、リヤゲート1が略垂直状態のときに、ライセンスプレートLPの振動等を抑制することができ、ブラケット2の各部の信頼耐久性を確保するとともに、びびり音等を抑制することができる。
【0051】
尚、前記実施形態においては、回動機構5を、アーム部材5aと、ピン部材5bと、溝部5cとから構成したものを示したが、例えば、プレート保持部材4にピン部材を直接設け、このピン部材を挿通する孔をゲート側固定部材3に形成したものであってもよい。
【0052】
また、前記実施形態においては、ゲート側固定部材3及びプレート保持部材4をそれぞれ板状に形成したものを示したが、これらは、例えば、棒状であってもよいし、その他、具体的な細部構造等についても適宜に変更可能であることは勿論である。
【0053】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明のライセンスプレート保持ブラケットによれば、リヤゲートが略垂直状態であっても、略水平状態であっても、ライセンスプレートを車両後方から視認することができる。すなわち、荷台を開状態のままでも、ライセンスプレートが後方より視認される状態であるので、支障なく車両を走行させることができ、実用に際して極めて有利である。
また、プレート保持部材の端部に、回動作業者の手や、リヤタイヤにより巻き上げられた塵埃が接触することがなく、露出部分の保護と、走行時のチッピング音の低減を的確に行うことができる。さらには、作業者は露出部分を直接的に把持することなく、樹脂部分を把持して回動作業を行うことができるので、把持した際に手が滑ることはないし、プレート保持部材の端部に直接触れることもないので、安全性が格段に向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すもので、リヤゲートが略垂直状態の車両の背面図である。
【図2】ゲート側固定部材とプレート保持部材とが略平行な状態のライセンスプレート保持ブラケットの背面図である。
【図3】ゲート側固定部材に対してプレート保持部材が略起立した状態のライセンスプレート保持ブラケットの正面図である。
【図4】ゲート側固定部材に対してプレート保持部材が略起立した状態のライセンスプレート保持ブラケットの側面図である。
【図5】リヤゲートが略垂直状態でライセンスプレートがリヤゲートに対して略起立した状態の車両の外観斜視図である。
【図6】リヤゲートが略水平状態でライセンスプレートがリヤゲートに対して略起立した状態の車両の外観斜視図である。
【図7】ライセンス保持ブラケットの一部分解正面図である。
【図8】リヤゲートが略水平状態でライセンスプレートがリヤゲートに対して略起立した状態の車両の一部側面説明図である。
【符号の説明】
1 リヤゲート
2 ライセンスプレート保持ブラケット
3 ゲート側固定部材
4 プレート保持部材
5 回動機構
6 ロック機構
9 樹脂部材
9a 折り返し部
9b 爪部
9c 保持部
12 孔部
13 固定部材
LP ライセンスプレート
RB リヤバンパ
Claims (6)
- 車両の荷台の後端に回動自在に設けられ、略垂直状態で前記荷台を閉状態とし、略水平状態で前記荷台を開状態とするリヤゲートに取り付けられるライセンスプレート保持ブラケットであって、
前記リヤゲートに固定されるゲート側固定部材と、
ライセンスプレートを保持し、前記ゲート側固定部材に所定方向の一端側が回動自在に接続されたプレート保持部材と、を備え、
前記プレート保持部材の所定方向の他端側をゲート側固定部材に近接させることにより、前記ライセンスプレートが前記リヤゲートに対して略平行な状態となるとともに、前記プレート保持部材の所定方向の他端側をゲート側固定部材から離隔させることにより、前記ライセンスプレートが前記リヤゲートに対して略起立した状態となるよう構成し、
前記プレート保持部材の端部を被覆する樹脂部材を設けたことを特徴とするライセンスプレート保持ブラケット。 - 前記樹脂部材は、さらに、前記プレート保持部材におけるゲート側固定部材側の面を被覆することを特徴とする請求項1記載のライセンスプレート保持ブラケット。
- 前記プレート保持部材に孔部を形成し、
前記樹脂部材に、前記孔部の周縁と係合する爪部を形成し、
前記樹脂部材を前記プレート保持部材に対して係脱自在としたことを特徴とする請求項1又は2記載のライセンスプレート保持ブラケット。 - 前記樹脂部材に、前記プレート保持部材における前記ライセンスプレート側の面の前記孔部近傍と当接する保持部を形成したことを特徴とする請求項3記載のライセンスプレート保持ブラケット。
- 前記プレート保持部材に係脱自在に設けられ、前記樹脂部材を係止する固定部材を備えたことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載のライセンスプレート保持ブラケット。
- 前記固定部材は、前記リヤゲートと前記ライセンスプレートとが略平行な状態となると前記リヤゲートに当接することを特徴とする請求項5記載のライセンスプレート保持ブラケット。
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