JP4429704B2 - エンジンフードロック装置 - Google Patents

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Description

本発明は、開閉自在の自動車のエンジンルームとエンジンフードとをロックする為のエンジンフードロック装置に関する。
従来より広く知られているエンジンフードロック装置としては、図5乃至図7に示されるものがある(例えば、特許文献1参照)。よってこれらの図を用いて従来例を説明する。
なお図1〜図4は、本願発明の実施形態を示すものであるが、これらの図1〜図4の内には、上記図5乃至図7に示されるエンジンフードロック装置に係わる構成、部材等の機能、性質、特徴等が同旨と理解できるものがあるので、これらの図も用いて従来例を説明する。
周知の自動車1のエンジンフード4は、図5に示されるようにその後部を中心に開閉可能であり、その内面先端にストライカ11が固定されている。
他方エンジンルーム3の囲い部5の側には、図3、図7に示されるように、このストライカ11を保持開放するロック機構12が固定されている。
ロック機構12は、図6によく表れているように、ラッチ39と、ポールレバー43と、フックレバー32と、これらを枢着する為の基板21と、囲い部5に対してボルト25を用いて着脱自在に固定するための孔23aを有する舌片23と、ストライカ11を挿入させるU溝27を有する。
基板21においては、周知のようにU溝27の両側部にピン48と49でラッチ39とポールレバーレバー43が枢着されている。ラッチ39には、ストライカ11を保持する保持爪40と、ポールレバー43の係止爪44と係脱する係合部41が形成されている。
基板21にはさらに、ラッチ39とポールレバー43の枢着面とは反対側に、ピン50でフックレバー32が枢着されている。このフックレバー32は、ラッチ39より上側に位置する係合爪33と、これを手動で回動させるための把手34が設けられている。把手34は、エンジンフード4が僅かに開いたとき、エンジンフード4の先端内面とエンジンルーム3の間から手を入れて操作することができる位置にある。係合爪33の上面には、エンジンフード4を閉めるときストライカ11が当接すると退避するように傾斜ガイド面35を設けている。
ラッチ39は、図6においてピン48を中心に反時計方向に回動するように、つまりその保持爪40がストライカ11を開放するロック解除方向に回動するようにばねにて付勢されている。フックレバー32は、図6においてピン50を中心に反時計方向に回動するように、つまりその係合爪33がU溝27上に突出するロック方向に回動するようにばねにて付勢されている。
ポールレバー43は、図6において、ピン49を中心に時計方向に回動するように、つまり係止爪44がラッチ39に係合可能なロック方向に回動するようにばねにて付勢されている。このポールレバー43の下端部には、周知のように付勢力に抗してこれを回動させる操作ケーブル55の一端が接続されこの操作ケーブル55の他端部は、自動車室内に設けた操作ハンドル(図示せず)に接続されている。
上記構成のエンジンフードロック装置10は、次のように作動する。
まずエンジンフード4を開いている状態では、図6(B)及び図1(B)に一部が示されるようにラッチ39の係合部41と、ポールレバー43の係止爪44との噛み合いが外れているため、ラッチ39はストライカ11を開放するロック解除位置にある。
ポールレバー43は、図6(B)に示されるように準備位置にある。
また、フックレバー32は、その係合爪33がU溝27上に突出するロック位置にある(図1(B)にあっては一点鎖線で示す位置にある)。
この状態において、エンジンフード4を閉じると、ストライカ11が、まずフックレバー32の係合爪33の上面の傾斜ガイド面35に衝突する。するとフックレバー32は傾斜ガイド面35の傾斜によって、図6(B)に示すように一旦ロック解除方向(矢印62方向)に回動し、次いでストライカ11が係合爪33部分を通過すると再びロック位置に復帰する。
そしてストライカ11がU溝27に進入してラッチ39に衝突すると、ラッチ39は図6(B)の時計方向(矢印63方向)に回動して、やがてその係合部41がポールレバー43の係止爪44と噛み合い、ロック位置に移行する(図2に示される位置に移行する)。するとストライカ11が保持爪40と、U溝27とに保持され、エンジンフードロック装置10がロック状態となり、エンジンフード4が閉状態にロックされる。
この際には、ポールレバー43は任意の引張ばねによってロック方向に付勢されているので、ラッチ39の係合部41の下部が一旦これを図6の反時計方向(ロック解除方向)に回動させ、その後ロック位置に移行することとなる。
次に、このロック状態からエンジンフードロック装置10をハーフロック状態にするには、室内の操作ハンドルを引く。すると操作ケーブル55が図6(B)(及び図2)の矢印64方向に引かれ、ポールレバー43が任意の引張ばねの力に抗して図6の反時計方向(ロック解除方向)に回動し、ポールレバー43の係止爪44と、ラッチ39の係合部41の係合が解かれる。このためラッチ39は、引張ばねの力により図6(及び図2)の反時計方向(ロック解除方向)に回動し、保持爪40に保持していたストライカ11を開放するとともにこれを上方に押して、エンジンフード4を開方向に押し上げる(ホップアップさせる)。しかし、ストライカ11が、引張ばねによってロック位置にあるフックレバー32の係合爪33に当接する位置で規制され、エンジンフードロック装置10はハーフロック状態に保持される。
エンジンフードロック装置10をロック解除状態にしてエンジンフード4を完全に開くには、さらにエンジンフード4の先端内面とエンジンルーム3との間に手を入れてフックレバー32の把手34を動かし、フックレバー32を図6(B)の時計方向(矢印62方向)に回動させ、フックレバー32の係合爪33と、ストライカ11との係合を解く。この状態で初めてエンジンフードロック装置10をロック解除状態にしてエンジンフード4を開放することができる。
実公平4−9821号公報(第2頁〜第3頁、図1、図5)
この従来のエンジンフードロック装置は、エンジンルーム3のエンジンフード4を閉じると、エンジンルーム3の囲い部5側にボルト25を用いて取付けられたロック機構12に、エンジンフード4に備えさせたストライカ11が図7に示されているように係合保持されてロック状態となり、エンジンルーム3のエンジンフード4がロックでき、自動車の盗難防止に役立っている。
しかしながら、近年自動車の盗難が多発して社会的に問題となっている。盗難の手口の一つとして、次のようなものがある。
泥棒が、図7における自動車のグリル6の隙間6aから工具60を差し込んで、基板21を取付けている取付ボルト25を外す。ボルト25をはずした後、エンジンフード4を持ち上げると、図5に示されるように、ストライカ11にロック機構12がロックされたまま即ちストライカ11とロック機構12とからなるエンジンフードロック装置10がぶら下がった状態で開いてしまう。次に、エンジンルーム内のバッテリー配線を外す等して電気系統を遮断して、自動車に装備されている盗難防止装置を機能させないようにする。
そして、自動車のドアを開け、その後はのびのびと自動車を盗むという手口である。
このように従来のエンジンフードロック装置は、エンジンフードロック装置10における基板21がエンジンルーム3の囲い部5に対して、ボルト25を用いて取付けられているから、泥棒は図7のように自動車1のグリル6の隙間6aから工具60を差し込んで基板21を囲い部5に取付けているボルト25を外すことができ、上記手口による自動車盗難の恐れがあるという問題点があった。
そこで、ボルト25を外部から外されないように、かしめにすることが考えられる。しかし、ロック機構12を点検、修理、交換等の作業をするのに、取り外すことが必要であり、必然、着脱容易にする為にはボルト25を使用せざるを得ない悩みがある。
また、自動車のグリル6の隙間6aを工具60を差し込めないように密閉することが考えられる。しかし、密閉すると、エンジンルーム3内の放熱ができなくなり、自動車1のエンジンを冷却する為のラジエータの冷却性能が悪くなる問題が発生する。よって、グリル6の隙間6aを密閉することもできない。
本件出願の目的は、エンジンルーム3の囲い部5側にロック機構12がボルト25を用いて取付けられ、エンジンフード4の側にストライカ11が配置されており、自動車1のエンジンルーム3のエンジンフード4を閉じると、エンジンルーム3のエンジンフード4をロックすることができるエンジンフードロック装置10を提供しようとするものである。
他の目的は、泥棒が自動車1を盗む為に、エンジンルーム3の囲い部5に装着されているロック機構12のボルト25を外そうとする場合でも、泥棒は、ロック機構12を固着しているボルト25を取り外すことができず、自動車の盗難を防止することができるエンジンフードロック装置10を提供しようとするものである。
他の目的は、エンジンルーム3のエンジンフード4がロックされた状態においては、車外からロック機構12を囲い部5に固着しているボルト25を外せないようにしたものであっても、整備士がロック機構12を取り外して保守点検する場合には、囲い部5にロック機構12を固着しているボルト25を外して、ロック機構12を車体から取り外し、点検、修理、交換等の保守作業を行うことが出来るエンジンフードロック装置10を提供しようとするものである。
他の目的及び利点は図面及びそれに関連した以下の説明により容易に明らかになるであろう。
本願発明におけるエンジンフードロック装置10は、自動車1におけるエンジンルーム3の囲い部5の一部に備えさせたロック機構12と、自動車1におけるエンジンフード4の一部であって、ロック機構12に対向させる位置に備えさせたストライカ11とからなるエンジンフードロック装置10であって、
上記ロック機構12は、ラッチ39とポールレバー43とフックレバー32とを枢着する為の基板21と、その基板21を上記囲い部5に対してボルト25を用いて着脱自在に取付ける為の取付孔と、基板21の一部に形成され、上記ストライカ11を挿入する為のU溝27と、上記基板21に枢着され、ロック状態で上記U溝27に挿入される上記ストライカ11を保持する為の保持爪40を有するラッチ39と、上記基板21に枢着され、上記ラッチ39のストライカ11を保持する状態を維持する為の係止爪44を有するポールレバー43と、上記基板21に枢着され、上記ラッチ39がストライカ11の保持を開放したときにストライカ11を保持する為の係合爪33を有するフックレバー32とを備えるエンジンフードロック装置10において、
上記フックレバー32は、上記囲い部5に基板21を固着しているボルト25の内の少なくても1つのボルト25を、ロック位置において隠すようにする爪片38を備えており、
さらに、上記フックレバー32は、エンジンフード4を閉じてエンジンフードロック装置10がロックされた状態において、フックレバー32の側方に位置するストライカ11を囲むようにフックレバー32から延出させた囲い爪36を備えて、フックレバー32に対して、ストライカ11から離れる方向に力が加えられても、フックレバー32と、囲い爪36との間に位置するストライカ11に囲い爪36が当たって、フックレバー32における爪片38がボルト25の頭位置から離れるのを阻止できるようにしたものである。
本願発明は、自動車1のエンジンフード4を閉じると、エンジンルーム3の囲い部5側に対してボルト25を用いて取付けられたロック機構12との間においてロック状態となり、エンジンルーム3のエンジンフード4をロックすることができる効果がある。
しかも、本願発明においては、泥棒がロックされているエンジンルーム3のエンジンフード4を開けようとして、自動車1のグリル6側から工具60を用いて、エンジンルーム3の囲い部5に基板21を固着しているボルト25を取外そうとする場合でも、
そのボルト25の内の少なくても1つを、ロック位置において爪片38が隠しているので、泥棒の工具60の先端は、爪片38で隠されたボルト25に触れることができず、ボルト25で固着されているロック機構12を取り外すことができない特長がある。
このことは、エンジンルーム3のエンジンフード4のロック状態を維持し、エンジンルームに配置されたバッテリー配線を外して盗難防止装置の機能を失わせる手口による自動車の盗難を防止することができる防犯上の効果がある。
さらに本願発明において、爪片38を有するフックレバー32に囲い爪36を設けることにより、泥棒が上記爪片38に外部から力を加えて回動させ、隠されているボルト25を表出させようとしても、
エンジンフードロック装置10がロック状態では、フックレバー32の囲い爪36がストライカ11に対向して、フックレバー32における爪片38がボルト25の頭位置から離れることが出来ない。
泥棒は、上記爪片38が隠しているボルト25を表出させられず、泥棒が操作する工具60は、隠されたボルト25にさわることが出来ず、ボルト25で固着されているロック機構12を取り外すことができない特長がある。
このことは、エンジンルーム3のエンジンフード4のロック状態を維持し、
エンジンルームに配置されたバッテリー配線を外して盗難防止装置の機能を失わせる手口による自動車の盗難をより防止することができる防犯上の効果がある。
本願発明は、前記したようにエンジンルーム3のエンジンフード4がロックされた状態においては、
車外からロック機構12を囲い部5に固着しているボルト25を外せないようにして、
ロック機構12を車体から取り外せないように構成したものであっても、
整備士がロック機構12を取り外して保守点検する場合には、所定の動作で、エンジンフードロック装置10のロックを解除してエンジンフード4を開けると、フックレバー32は手先で容易に回動させることができる特長が生じる。
よって整備士は、爪片38が隠していたボルト25を表出させて、ロック機構12を囲い部5に固着しているボルト25を外すことができ、ロック機構12の取り外し、点検、修理、交換等の保守作業を行うことが出来る作業上の効果がある。
以下本願発明の実施の形態を示す図面について説明する。
本願発明の実施例を示す図1乃至図4の説明において、前述の従来例を示す図5乃至図7で用いた符号と同符号を用いた構成、部材等の機能、性質、特徴等は、以下の説明に於て加える新規な部材構成、組合せ等の説明に係わる事項を除き、前述した図5乃至図7の説明と同旨である。よって、重複する説明は一部省略する。
図において、10はエンジンフードロック装置を示し、周知のように自動車1における開閉自在のエンジンルーム3のエンジンフード4をロックする為のものである。
11はストライカを示し、広く知られているように自動車におけるエンジンフード4の一部であって、ロック機構12に対向させる位置に備えさせる。
ストライカ11は、エンジンフード4に固着する為の固着部14と、ロック機構12と係合する為の係合部15とを有する。
12は、自動車におけるエンジンルーム3の囲い部5の一部に備えさせるロック機構を示す。
図1乃至図4のロック機構12は、図5乃至図7を用いて詳細に説明したように広く知られた構成であり、ラッチ39とポールレバー43とフックレバー32とを枢着する為の基板21と、その基板21を上記囲い部5に対してボルト25を用いて着脱自在に取付ける為の取付孔23aを有する舌片23と、基板21の一部に形成され、上記ストライカ11を挿入する為のU溝27を備えさらに図1(A)に表れているように、上記基板21に枢着され、ロック状態で上記U溝27に挿入される上記ストライカ11を保持する為の保持爪40を有するラッチ39と、上記基板21に枢着され、上記ラッチ39のストライカ11を保持する状態を維持する為の係止爪44を有するポールレバー43と、上記基板21に枢着され、上記ラッチ39がストライカ11の保持を開放したときにストライカ11を保持する為の係合爪33を有するフックレバー32とを備える。これらの各部材相互の位置関係、関連動作は、図5乃至図7を用いて説明したと同旨であり、従来から周知の通りである。
なお上記フックレバー32には、図1〜図3に示されているように、フックレバー32から突設させる状態で爪片38を一体材でもって、一体的に備えさせてある。爪片38の突設させる位置は、上記囲い部5に基板21を固着する為のボルト25の内の少なくても1つのボルト25を、ロック位置において隠すような位置に設定してある。
しかもこの爪片38の形状は、ストライカ11が離間したアンロック状態では、図1(B)に示されているようにフックレバー32とともに回動し、ボルト25の頭上から側方(矢印66方向)に待避し、整備士によるボルト25の頭部の回動操作を可能ならしめるように細い幅にしてある。
さらに上記のフックレバー32には、図1に示されているように、フックレバー32から突設させる状態で囲い爪36を一体材でもって、一体的に備えさせてある。囲い爪36の突設させる位置は、エンジンフード4を閉じてエンジンフードロック装置10がロックされた状態において、図1(A)に表れているように、フックレバー32の側方に位置するストライカ11を囲むようにフックレバー32から延出させる。このような構成によると、
フックレバー32が、ストライカ11から離れる方向に外力を受けても、フックレバー32と、囲い爪36との間に位置するストライカ11に囲い爪36が当たって図1(A)において反時計方向に回動することなく、しかも、フックレバー32における上記爪片38がボルト25の頭位置から回動して離れるのを阻止できる位置に囲い爪36は形成してある。
なお、フックレバー32は、周知のように外力を受けても図1において時計方向には大きな範囲で回動することのないようにフックレバー32の長孔22aに対して基板から突設させた掛爪22を挿入して回動範囲を規制している。
なお上記説明においてフックレバー32 に対する爪片38と、囲い爪36 の装着はコストを低減させる目的で一体材で形成することを説明したが、これは別体の硬質材料で形成されたものを、任意の手段で固着してもよい。
次に、上記フックレバー32に対する爪片38の形成例とは異なる例を説明する。図4に示されているように、フックレバー32の一部分から突設させる状態で爪片38aを一体材でもって、一体的に備えさせる。爪片38aの突設させる位置は、上記囲い部5に基板21を固着する為のボルト25の内の少なくても1つのボルト25aを、ロック位置において隠すような位置に設定してある。
しかもこの爪片38aの形状は、ストライカ11が離間したアンロック状態では、フックレバー32とともに回動し、ボルト25aの頭上から側方(矢印66方向)に待避し、整備士によるボルト25の頭部の回動操作を可能ならしめるようにしてある。
さらにこの爪片38aの元部側の形状は、上記図1に現れている囲い爪36の役割を果たしうるように、ストライカ11に対向して、フックレバー32が外力を受けても図4において反時計方向に回動することなく、しかも、フックレバー32における上記爪片38aがボルト25aの頭位置から回動して離れるのを阻止できる位置に形成してある。
なお、図4において前述の図1〜図3のものと機能、性質又は特徴等が同一又は均等構成と考えられる部分には、前述の図1〜図3と同一の符号を付して重複する説明を省略する。
上記構成のものにあっては、図5、図6を用いての従来例において説明したと同様に、また従来から広く知られているように、エンジンフード4を図5のように開いている状態から、エンジンフードを閉じると、ロック装置10は、図1(B)のアンロック状態から
、夫々ラッチ39と、ポールレバー43と、フックレバー32とが図5、図6を用いて前に説明したように作動して、図1(A)及び図2のロックの状態になる。そしてエンジンフード4が閉状態にロックされる。
このロックの状態にあっては、前述したように基板21を止め着けているボルト25の六角頭の上にはフックレバー32の爪片38(38a)が被さる。
このような状態において、自動車泥棒が、図3における自動車のグリル6の隙間6aから工具60を差し込んで、基板21を取付けている取付ボルト25を外そうとしても取付ボルト25に工具60の先端を装着することができない。その結果、自動車泥棒による自動車の盗難を防止することができる。
次に整備士がロック機構12を取り外して保守点検する場合には、所定の動作で、エンジンフードロック装置10のロックを解除してエンジンフード4を開けると、フックレバー32は、図1(B)に対してフックレバー32を実線で示す位置に手先で容易に回動させることができ、ロック機構12を固着しているボルト25を外すことができる。
次に、図1のフックレバー32に対して装着された爪片38とは、異なる部材に対して装着した爪片39bについて図2、図1を用いて説明する。
これらの図に一点鎖線で示されている位置に、回動自在にされているラッチ39の一部分から外部に向けて爪片39bを突設させる。一点鎖線でそれの存在を示す爪片39bの元部39aはラッチ39の一部と一体材でもって構成されており、その先端39cは、ロック機構12のロック状態においてはボルト25(25b)の頭を保護するようにボルト頭に被さり隠すような位置にある。爪片39bの中間位置は、上記基板21に対して舌片23が持上壁23cを介して一体的に連結されているので、その持上壁23cに貫通孔23dを設けてその孔を進退自在に貫通させてある。
従って、ロック機構12がロック状態からアンロック状態に、更にアンロック状態からロック状態に動作すると、上記の爪片39bは、ラッチ39の回動に伴って、後退したり、さらに前進して、上記囲い部5に基板21を固着しているボルト25の内の少なくても1つのボルト25bを、ロック位置において隠すような位置に止まる。
(A)は、エンジンフードロック装置のロック状態におけるグリル側から見た斜視図。(B)は、エンジンフードロック装置のアンロック状態におけるグリル側から見た斜視図であって、フックレバーにあっては、正常な位置を示す一点鎖線の位置から実線で示す位置にまで、フックレバーを整備士が指先で動かした状態を示すものである。 エンジンフードロック装置のロック状態における反グリル側から見た背面図 自動車の前面に備えさせるグリルとロック機構との位置関係及び工具と爪片で覆われているボルトの位置関係を示す一部破断側面図。 エンジンフードロック装置のロック状態におけるグリル側から見た正面図で、フックレバーに付された爪片の異なる例を示すものである。 自動車のエンジンフードを開いた状態を示す側面図で、ストライカーに対してロック機構が連結された状態を示すものである。 従来例を示すもので、(A)は、ロック機構の分解斜視図、(B)は、エンジンフードロック装置のアンロック状態からロック状態に向けて動作する途中の状態を示す反グリル側から見た背面図。 自動車の前面に備えさせるグリルとロック機構との位置関係及び工具と露出されているボルトの位置関係を示す一部破断側面図。
1・・・自動車、3・・・エンジンルーム、4・・・エンジンフード、5・・・囲い部、6・・・グリル、6a・・・隙間、10・・・エンジンフードロック装置、11・・・ストライカ、12・・・ロック機構、21・・・基板、22・・・掛爪、22a・・・長孔、23・・・舌片、23a・・・孔、23c・・・持上壁、23d・・・貫通孔、25・・・ボルト、25a・・・ボルト、25b・・・ボルト、27・・・U溝、32・・・フックレバー、33・・・係合爪、34・・・把手、35・・・ガイド面、36・・・囲い爪、38・・・爪片、38a・・・爪片、39・・・ラッチ、39a・・・基部、39b・・・爪片、39c・・・先端、40・・・保持爪、41・・・係合部、43・・・ポールレバー、44・・・係止爪、55・・・ケーブル、60・・・工具、62・・・矢印、63・・・矢印、64・・・矢印、66・・・矢印

Claims (1)

  1. 自動車1におけるエンジンルーム3の囲い部5の一部に備えさせたロック機構12と、自動車1におけるエンジンフード4の一部であって、ロック機構12に対向させる位置に備えさせたストライカ11とからなるエンジンフードロック装置10であって、
    上記ロック機構12は、ラッチ39とポールレバー43とフックレバー32とを枢着する為の基板21と、その基板21を上記囲い部5に対してボルト25を用いて着脱自在に取付ける為の取付孔と、基板21の一部に形成され、上記ストライカ11を挿入する為のU溝27と、上記基板21に枢着され、ロック状態で上記U溝27に挿入される上記ストライカ11を保持する為の保持爪40を有するラッチ39と、上記基板21に枢着され、上記ラッチ39のストライカ11を保持する状態を維持する為の係止爪44を有するポールレバー43と、上記基板21に枢着され、上記ラッチ39がストライカ11の保持を開放したときにストライカ11を保持する為の係合爪33を有するフックレバー32とを備えるエンジンフードロック装置10において、
    上記フックレバー32は、上記囲い部5に基板21を固着しているボルト25の内の少なくても1つのボルト25を、ロック位置において隠すようにする爪片38を備えており、
    さらに、上記フックレバー32は、エンジンフード4を閉じてエンジンフードロック装置10がロックされた状態において、フックレバー32の側方に位置するストライカ11を囲むようにフックレバー32から延出させた囲い爪36を備えて、フックレバー32に対して、ストライカ11から離れる方向に力が加えられても、フックレバー32と、囲い爪36との間に位置するストライカ11に囲い爪36が当たって、フックレバー32における爪片38がボルト25の頭位置から離れるのを阻止できるようにしてあることを特徴とするエンジンフードロック装置。
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