JP2004106333A - インクジェットプリンタ - Google Patents

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Tetsushi Aoki
青木 哲志
Osamu Murata
村田 修
Katsuichi Kawabata
川端 勝一
Takeshi Yamazaki
山崎 健
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Abstract

【課題】複数の記録ヘッドのメンテナンスにかかる時間を増加させなくとも、インクジェットプリンタの小型化及び低コスト化を図ることである。
【解決手段】インクジェットプリンタは、インクを吐出する吐出口を吐出面に有した複数の記録ヘッドと、吐出口からインクを吸引するための1つの吸引装置とを備えている。吐出口からインクを吸引する際に、記録ヘッドの吐出口を覆って吐出面に密着する複数の吸引キャップが、吸引流路によって、吸引装置と連通されている。また、複数の吸引キャップは、大気流路によって連通されている。そして、大気流路には、大気流路内の大気連通状態及び非連通状態を切り換える大気連通部材が備わっている。
【選択図】    図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、インクジェットプリンタに係り、特に記録ヘッドからインクを吸引してメンテナンスを行うインクジェットプリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】
インクジェットプリンタにおいては、記録ヘッドの吐出面に、インクを記録媒体に吐出する吐出口が備えられている。この記録ヘッドには、インクの粘度の増大、インクの固着による吐出口の目詰まり、あるいは吐出口に通じるインク流路内に発生した気泡やごみ等による目詰まりを回復するために、記録ヘッドの吐出面を吸引キャップで密閉するように覆ってから、吸引キャップを介して吸引ポンプで吸引することにより、吐出口内に残留している気泡をインクとともに吸引除去したり、吐出面に付着したごみ等を除去するメンテナンスが行われている。
吸引キャップには、外部と連通する大気連通管(配管6)及び吸引ポンプ(吸引ポンプ3)に連通するインク吸引管(配管4)が接続されている。(例えば、特許文献1参照。)また、大気連通管には、大気連通弁が備えられている。そして、メンテナンスの際には、まず、吸引キャップと吐出面とを密着させた状態で、大気連通弁を閉じ吸引ポンプ等を作動させて吐出口からインクを吸引する。次に、インク吸引後の吸引キャップ内の負圧状態を解除するため、大気連通弁を開けて大気を吸引キャップ内に導入し、吸引キャップを吐出面から離間させるようになっていた。
【0003】
ここで、複数のインクが用いられるインクジェットプリンタにおいては、各インク毎にそれぞれ記録ヘッドが設けられている。これらの記録ヘッドを短時間でメンテナンスするために、吸引キャップ、大気連通管、大気連通弁、吸引ポンプ、インク吸引管が各記録ヘッド毎に設けられており、一度に全ての記録ヘッドをメンテナンスすることができるようになっている。
【0004】
【特許文献1】
特開平7−276671号公報(第2−3頁、第1図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、各種装置と同様にインクジェットプリンタにおいても小型化及び低コスト化が望まれているが、上記特許文献1の場合では、吸引キャップ、大気連通管、大気連通弁、吸引ポンプ、インク吸引管が複数組み設けられることとなり、小型化及び低コスト化の弊害になってしまう。
このため、複数の記録ヘッドを有するインクジェットプリンタに、吸引キャップ、大気連通管、大気連通弁、吸引ポンプ、インク吸引管を一組だけ設置することで、メンテナンスに係る構成部の省スペース化、低コスト化を図り、インクジェットプリンタ自体の小型化及び低コスト化を進めることが考えられる。しかしながら、こうした場合各記録ヘッドを個別にメンテナンスしなければならず、全ての記録ヘッドのメンテナンスが完了するまでには時間がかかり、画像成形が遅くなってしまうという弊害を生じてしまう。また、各記録ヘッドを個別にメンテナンスするために、吸引時における各吸引キャップ内の吸引圧力が均一になりにくいために、各記録ヘッドの吐出口の状態を均一化しにくかった。
【0006】
本発明の課題は、各記録ヘッドの吐出口の状態を均一化し、そのうえ記録ヘッドのメンテナンスにかかる時間を増加させなくとも、インクジェットプリンタの小型化及び低コスト化を図ることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明のインクジェットプリンタは、
インクを吐出する吐出口を吐出面に有した複数の記録ヘッドと、
前記吐出口からインクが吸引される際に、前記記録ヘッドの前記吐出口を覆って前記吐出面に密着する複数の吸引キャップと、
前記吐出口からインクを吸引するための1つの吸引装置と、
前記複数の前記吸引キャップの内部及び前記吸引装置を連通するように配管される吸引流路と、
前記吸引流路に設けられ、前記吸引流路内の大気連通状態及び非連通状態を切り換える1つの大気連通部材とを備えることを特徴としている。
【0008】
請求項1記載の発明によれば、複数の吸引キャップの内部と1つの吸引装置とが吸引流路によって連通されているので、複数の吸引キャップで覆われた複数の記録ヘッドを1つの吸引装置で一度に吸引することができる。これにより、吸引時における各吸引キャップ内の吸引圧力は均一化されるので、一度に吸引される各記録ヘッドの吐出口の状態を均一化させることができる。
同様に、吸引流路には大気連通部材が1つ設けられているので、吸引流路内の大気連通状態及び非連通状態の切り換えも、1つの大気連通部材で行うことができる。これにより、吸引流路内を大気連通状態に切り換えたときの各吸引キャップ内の圧力も均一化されることとなり、各記録ヘッドの吐出口の状態を均一化させることができる。
このように、吸引装置や大気連通部材を複数要さなくとも、複数の記録ヘッドを一度にメンテナンスできるため、インクジェットプリンタの小型化及び低コスト化を図りながらも、複数の記録ヘッドのメンテナンスにかかる時間を抑えることができる。
そして、この請求項1記載の発明であれば、吸引流路が上記した大気連通管の機能も兼ね備える構成であるので、大気連通管を省略することができ、さらにインクジェットプリンタの小型化及び低コスト化を進めることができる。
【0009】
請求項2記載の発明のインクジェットプリンタは、
インクを吐出する吐出口を吐出面に有した複数の記録ヘッドと、
前記吐出口からインクが吸引される際に、前記記録ヘッドの前記吐出口を覆って前記吐出面に密着する複数の吸引キャップと、
前記吐出口からインクを吸引するための1つの吸引装置と、
前記複数の前記吸引キャップの内部及び前記吸引装置を連通するように配管される吸引流路と、
前記複数の前記吸引キャップの内部に連通するように配管される大気流路と、
前記大気流路に設けられ、前記大気流路内の大気連通状態及び非連通状態を切り換える大気連通部材とを備えることを特徴としている。
【0010】
請求項2記載の発明によれば、複数の吸引キャップの内部と1つの吸引装置とが吸引流路によって連通されているので、複数の吸引キャップで覆われた複数の記録ヘッドを1つの吸引装置で一度に吸引することができる。これにより、吸引時における各吸引キャップ内の吸引圧力は均一化されるので、一度に吸引される各記録ヘッドの吐出口の状態を均一化させることができる。
同様に、複数の吸引キャップの内部が大気流路によって連通され、この大気流路には大気連通部材が1つ設けられているので、大気流路内の大気連通状態及び非連通状態の切り換えも、1つの大気連通部材で行うことができる。これにより、大気流路内を大気連通状態に切り換えたときの各吸引キャップ内の圧力も、均一化されることとなり、各記録ヘッドの吐出口の状態を均一化させることができる。
このように、吸引装置や大気連通部材を複数要さなくとも、複数の記録ヘッドを一度にメンテナンスできるため、インクジェットプリンタの小型化及び低コスト化を図りながらも、複数の記録ヘッドのメンテナンスにかかる時間を抑えることができる。
【0011】
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載のインクジェットプリンタにおいて、
前記吸引キャップの個数は、前記記録ヘッドの個数と同数であることを特徴としている。
【0012】
請求項3記載の発明によれば、吸引キャップの個数が、記録ヘッドの個数と同数であるので、インクジェットプリンタに備わる記録ヘッドの全てを一度にメンテナンスすることができる。つまり、複数の記録ヘッドのメンテナンスに掛かる時間を最小限に抑えることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
[第一の実施の形態]
以下、この発明の第一の実施形態について、図1〜図5の図面を参照しながら説明する。
【0014】
図1は本実施形態で例示されるインクジェットプリンタ1の主要構成図を表す斜視図であり、このインクジェットプリンタ1には、画像形成が行われる画像形成領域T上で、記録媒体Pを搬送させる搬送装置2(図4参照)が設けられている。この搬送装置2は、画像形成時において、記録媒体Pを画像形成領域T上で搬送し、画像形成の終了に応じて、記録媒体Pを画像形成領域Tから下方(矢印B)に向かうように搬送する。この搬送装置2には、記録媒体Pの厚みを検知する厚みセンサ21(図4参照)が設けられており、この厚みセンサ21の検知結果は制御装置8(図4参照)に出力される。
【0015】
そして、インクジェットプリンタ1には、搬送装置2の搬送方向に直交するように配置されたガイドレール3に沿って、画像形成領域T上で往復移動(矢印A)するキャリッジ4が設けられている。このキャリッジ4には、インクを記録媒体Pに吐出する複数の記録ヘッド5が搭載されており、キャリッジ4の移動に伴って記録ヘッド5も画像形成領域T上を往復移動できるようになっている。このキャリッジ4には、厚みセンサ21の検知結果に基づいた制御装置8の制御によって記録ヘッド5を上下動させて、記録ヘッド5と記録媒体Pの相対位置を調整するヘッド位置調整機構が設けられている。
【0016】
記録ヘッド5は、インクジェットプリンタ1で使用されるインクの種類(Y:イエロー、M:マゼンタ、C:シアン、K:ブラック)に応じて、複数(本実施形態では4個)設けられている。この記録ヘッド5の吐出面51(図2参照)には、インクを吐出する複数の吐出口が設けられている。
【0017】
また、インクジェットプリンタ1には、キャリッジ4の移動領域の一端側に、キャリッジ4に格納された記録ヘッド5の待機所となるホームポジション6が設けられているとともに、キャリッジ4の移動領域の他端側に、記録ヘッド5のメンテナンスを行うメンテナンスユニット7を備えたメンテナンスポジションMが設けられている。ここで、キャリッジ4のヘッド位置調整機構は、記録ヘッド5がホームポジション6やメンテナンスユニット7と対峙した際にも、記録ヘッド5を上下動させて、待機状態やメンテナンス状態と画像形成状態とを切り換える。
【0018】
ホームポジション6には、記録ヘッド5の吐出面を保湿する保湿キャップ61が、記録ヘッド5と同数設けられており、キャリッジ4の待機中においては記録ヘッド5の吐出口を覆って、吐出面51に密閉している。
【0019】
次に、図2及び図3を参照してメンテナンスユニット7について説明する。図2は、メンテナンスユニット7に対して記録ヘッド5が対峙した状態を表す斜視図であり、図3は、メンテナンスユニット7の内部構成を表す概念図である。
【0020】
メンテナンスユニット7には、図2に示すように、キャリッジ4の走査方向に直交する方向(矢印C)に移動するユニットベース71が設けられている。このユニットベース71の上面には、各記録ヘッド5の吐出口を覆って吐出面51に密着する吸引キャップ72が設けられているとともに、吐出面51の残留インクを拭き取るブレード73が、吸引キャップ72の先端から離れた位置に設けられている。そして、ユニットベース71の移動に伴って、吸引キャップ72及びブレード73も矢印Cに沿って移動する。
【0021】
吸引キャップ72は、記録ヘッド5と同数(本実施の形態では4個)だけ、走査方向に並んで設けられており、メンテナンス時において、一度に全ての記録ヘッド5の吸引を行うことを可能としている。各吸引キャップ72の底部には、吸引キャップ72内部と連通するチューブ状のインク吸引管74の接続口75が接続されている。このインク吸引管74は、途中で1本に集められて、この吸引管の中途部には吸引ポンプ(吸引装置)が配設されている。またインク供給管74の中途部は分岐され、この吸引管の端部の接続口75には、インク吸引管74内の大気連通状態及び非連通状態を切り換える大気連通弁(大気連通部材)77が接続される。このようにインク吸引管74が配管されることで、各吸引キャップ72内部、吸引ポンプ76及び大気連通弁77はインク吸引管74を介して連通する。
そして、吸引ポンプ76によって吸引されたインクは、図示しない廃インクタンクに排出される。
【0022】
次に制御装置について図4を参照にして説明する。図4はインクジェットプリンタ1の主要制御ブロック図である。
制御装置8は、図4に示すように、インターフェイス81、ROM(Read Only Memory)82、RAM(Random Access Memory)83、CPU(Central Processing Unit)84から構成され、ROM82中に書き込まれている制御プログラムや制御データに従いインターフェイス81に接続された各種機器を制御するようになっている。
【0023】
インターフェイス81には、ユニットベース71を駆動させるユニットベース駆動部9、搬送装置2、厚みセンサ21、キャリッジ4、ヘッド位置調整機構の駆動源41、記録ヘッド5、吸引ポンプ76、大気連通弁77が電気的に接続されている。なお、このインターフェイス81には、これら以外にもインクジェットプリンタ1の各駆動部などが接続されている。
【0024】
ROM82には、インクジェットプリンタの各部の動作に関する各種制御プログラムや制御データなどが記録されている。
【0025】
RAM83は、電力が供給されている間だけ入力されたデータを複数記憶可能であり、各種データの記憶領域とCPU84による作業領域などが備えられている。
【0026】
CPU84は、ROM82に格納されている各種プログラムの中から指定されたプログラムを、RAM83内の作業領域に展開し、各センサからの入力信号に応じて、プログラムに従った各種処理を実行する。
【0027】
次に、本実施形態の作用、動作について図6に示すフローチャートを参照して説明する。
【0028】
この制御装置8は、インクジェットプリンタ1の動作全体を制御するものであるが、ここでは、記録ヘッド5のメンテナンス時におけるメンテナンス制御について説明する。
【0029】
記録ヘッド5のメンテナンス開始タイミング(ステップS0)となると、制御装置8は、記録ヘッド5と吸引キャップ72とが対峙するように、キャリッジ4を移動させる。両者が対峙すると、制御装置8は、ヘッド位置調整機構の駆動源41を制御して記録ヘッド5を下降させ、記録ヘッド5と吸引キャップ72とを密着させる(ステップS1)。その後、制御装置8は、大気連通弁77が閉じるように制御し、インク吸引管74及び吸引キャップ72内を、大気の連通しない非連通状態に切り換えさせる。
インク吸引管74及び吸引キャップ72が非連通状態になると、制御装置8は、インク吸引管74及び吸引キャップ72内が負圧となるように吸引ポンプ76を駆動させ、記録ヘッド5の吐出口からインクを吸引させる(ステップS3)。吐出口から吸引されたインクは、各接続口75からインク吸引管74内に流入し、吸引ポンプ76を介して廃インクタンクに排出される。この際、各吸引キャップ72は、インク吸引管74を介して1つの吸引ポンプ76によって吸引されるので、各吸引キャップ72の吸引圧力は均一化され、一度に吸引される各記録ヘッド5の吐出口の状態を均一化させることができる。
【0030】
制御装置8は、インクの吸引が所定時間継続されるまで吸引ポンプ76を駆動させて(ステップS4)、所定時間経過すると吸引ポンプ76を停止させる(ステップS5)。なお、ここでは、インクの吸引が所定時間継続された後に吸引ポンプ76が停止される場合を例示しているが、インクが所定量だけ吸引された後に吸引ポンプ76が停止される構成であってもよい。また、所定時間、所定量だけインクを吸引する間に、吸引ポンプ76を連続して駆動させてもよいし、間欠で駆動させてもよい。
【0031】
吸引ポンプ76が停止されると、制御装置8は、大気連通弁77が開くように制御し、インク吸引管74及び吸引キャップ72内を、大気が連通する大気連通状態に切り換えさせる(ステップS6)。つまり、大気連通弁77からインク吸引管74を介して各吸引キャップ72内に大気が流入し、各吸引キャップ72内の圧力を大気圧に戻す。つまり、大気連通状態に切り換えたときの各吸引キャップ72内の圧力は均一化されることとなり、各記録ヘッド5の吐出口の状態を均一化させることができる。
【0032】
インク吸引管74及び吸引キャップ72が大気連通状態になり、記録ヘッド5の吐出面51と吸引キャップ72との密着力が弱まると、制御装置8は、ヘッド位置調整機構の駆動源41を制御して記録ヘッド5を上昇させ、記録ヘッド5と吸引キャップ72とを離間させる(ステップS7)。この際、制御装置8は、記録ヘッド5の吐出面51の位置がブレード73の上端よりも下となるように、ヘッド位置調整機構の駆動源41を制御する。
【0033】
その後、制御装置8は、ユニットベース71のユニットベース駆動部9を制御して、ユニットベース71を前方(図2では右側)に移動させる。この動作に伴って、ブレード73が記録ヘッド5の吐出面51を摺擦して、吐出面51の残留インクをワイピングする(ステップS8)。
吐出面51の全面の摺擦が完了すると、制御装置8は、ヘッド位置調整機構の駆動源41を制御して、吐出面51の位置がブレード73の上端よりも上になるまで記録ヘッド5を上昇させる。そして、制御装置8は、ユニットベース71のユニットベース駆動部9を制御し、ユニットベース71を元の位置まで後方(図2では左側)に移動させて、記録ヘッド5のメンテナンスを終了する(ステップS9)。
【0034】
以上のように、この第一の実施の形態のインクジェットプリンタ1によれば、吸引ポンプ76や大気連通弁77を複数要さなくとも、全ての記録ヘッド5を一度にメンテナンスできるため、インクジェットプリンタの小型化及び低コスト化を図りながらも、インクジェットプリンタ1に備わる全ての記録ヘッド5のメンテナンスにかかる時間を抑えることができる。なおかつ、吸引ポンプ76及び大気連通弁77を1つだけ制御すれば、複数の記録ヘッド5の吸引を行うことができるので、吸引ポンプ及び大気連通弁を各記録ヘッド5毎に設けた場合よりも制御を簡略化することができる。
そして、インク吸引管74には、吸引ポンプ76及び大気連通弁77が設けられているので、インク吸引管74が上記吸引流路及び上記大気流路の機能も兼ね備えることができる。このため、大気流路を別個に設ける必要もなく、さらにインクジェットプリンタ1の小型化及び低コスト化を進めることができる。
【0035】
[第二の実施の形態]
次に、第二の実施の形態に係るインクジェットプリンタについて、図6を用いて説明する。第一の実施の形態に係るインクジェットプリンタ1では、インク吸引管74が吸引流路及び大気流路の機能を兼ねる構成を例示していたが、この第二の実施の形態に係るインクジェットプリンタでは、吸引流路及び大気流路がそれぞれ別個に設けられた構成を例示して説明する。なお、その他の構成については実質的に同一である。このため、以下の説明において、第一の実施の形態に係るインクジェットプリンタ1と共通の構成については、同一の符号を付して説明する。
【0036】
図6は、第二の実施の形態にかかるインクジェットプリンタに備わるメンテナンスユニットの内部構成を表す主要概略図である。
【0037】
各吸引キャップ72aの底部には、図6に示すようにチューブ状のインク吸引管74aの接続口75aが接続されている。このインク吸引管74aは、途中で1本に集められ、この吸引管の中途部には、吸引ポンプ76が配設されている。このように、インク吸引管74aが配管されることで、吸引キャップ72a内部と吸引ポンプ76とがインク吸引管74aを介して連通する。
【0038】
また、各吸引キャップ72aの底部には、チューブ状の大気連通管78(大気流路)の接続口79が接続されている。この大気連通管78は、途中で一本に集められ、この連通管の端部の接続口79には、大気連通弁77が接続されている。
つまり、インク吸引管74a及び大気連通管78は、各吸引キャップ72aを介して連通するので、インク吸引管74a、大気連通管78内及び各吸引キャップ72a内の大気連通状態及び非連通状態は、大気連通管78に設けられた大気連通弁77の開閉によって切り換えられる。
【0039】
以上のことから、第二の実施の形態のインクジェットプリンタのように吸引ポンプ76と大気連通弁77とがインク吸引管74a、大気連通管78によってそれぞれ別個に各吸引キャップ72aと連通する構成であっても、1つの吸引ポンプ76と1つの大気連通弁77が各吸引キャップ72aに連通しているので、吸引ポンプ76や大気連通弁77を複数用いることなく、全ての記録ヘッド5を一度にメンテナンスできる。このため、インクジェットプリンタの小型化及び低コスト化を図りながらも、インクジェットプリンタに備わる全ての記録ヘッド5のメンテナンスにかかる時間を抑えることができる。
【0040】
なお、本発明は上記実施の形態に限らず適宜変更可能であるのは勿論である。
例えば、上記実施形態では、記録ヘッド5のメンテナンス時にキャリッジ4のヘッド位置調整機構が記録ヘッド5を上下動させる構成を例示したが、記録ヘッド5と吸引キャップとが相対的に移動されることで着脱される構成であれば如何なるものでもよく、例えば、ユニットベースが上下動することにより吸引キャップを記録ヘッドに相対的に移動させて両者を着脱したり、吸引キャップが上下動して記録ヘッドに相対的に移動し着脱する構成が挙げられる。
【0041】
また、上記実施形態では、吸引キャップ72と記録ヘッド5とが同数である場合を例示したが、吸引キャップと記録ヘッドとが同数でなくとも、吸引キャップが複数で、その全てに対して1つの吸引ポンプ、1つの大気連通弁が連通する構成であれば、1つの吸引ポンプ、1つの大気連通弁によって少なくとも吸引キャップの個数に応じた数だけの記録ヘッド5は、一度にメンテナンスすることができる。
また、上記実施形態では、保湿キャップ61と吸引キャップ72とが別個の部材である構成を例示しているが、吸引キャップの個数と記録ヘッドの個数が同数であると、待機時に、吸引キャップと記録ヘッドとを対峙させて、非連通状態として記録ヘッドと吸引キャップとを密着させておけば、記録ヘッドを保湿できる。
つまり、吸引キャップが保湿キャップの機能を兼ね備えることができるので、吸引キャップ、ホームポジションを省略でき、インクジェットプリンタ自体の小型化、低コスト化をさらに向上させることができる。
【0042】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、複数の吸引キャップで覆われた複数の記録ヘッドを1つの吸引装置で一度に吸引することができるため、吸引時における各吸引キャップ内の吸引圧力は均一化される。したがって、一度に吸引される各記録ヘッドの吐出口の状態を均一化させることができる。
同様に、大気流路内の大気連通状態及び非連通状態の切り換えも、1つの大気連通弁で行うことができるため、大気流路内を大気連通状態に切り換えたときの各吸引キャップ内の圧力も均一化される。したがって、各記録ヘッドの吐出口の状態を均一化させることができる。
そして、吸引装置や大気連通弁を複数要さなくとも、複数の記録ヘッドを一度にメンテナンスできるため、インクジェットプリンタの小型化及び低コスト化を図りながらも、複数の記録ヘッドのメンテナンスにかかる時間を抑えることができる。
【0043】
請求項2記載の発明によれば、複数の吸引キャップで覆われた複数の記録ヘッドを1つの吸引装置で一度に吸引することができる。これにより、吸引時における各吸引キャップ内の吸引圧力は均一化されるので、一度に吸引される各記録ヘッドの吐出口の状態を均一化させることができる。
同様に、1つの大気連通弁で行うことができる。これにより、吸引流路内を大気連通状態に切り換えたときの各吸引キャップ内の圧力は、均一化させることとなり、各記録ヘッドの吐出口の状態を均一化させることができる。
そして、吸引装置や大気連通弁を複数要さなくとも、複数の記録ヘッドを一度にメンテナンスできるため、インクジェットプリンタの小型化及び低コスト化を図りながらも、複数の記録ヘッドのメンテナンスにかかる時間を抑えることができる。
そして、大気流路を省略することができ、さらにインクジェットプリンタの小型化及び低コスト化を進めることができる。
【0044】
請求項3記載の発明によれば、インクジェットプリンタに備わる記録ヘッドの全てを一度にメンテナンスすることができる。つまり、複数の記録ヘッドのメンテナンスに掛かる時間を最小限に抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した第一の実施の形態のインクジェットプリンタの主要部を表す斜視図である。
【図2】図1のインクジェットプリンタに備わるメンテナンスユニットを表す斜視図である。
【図3】図2のメンテナンスユニットの内部構成を表す主要概念図である。
【図4】図1のインクジェットプリンタに備わる制御装置の主要制御ブロック図である。
【図5】図1のインクジェットプリンタのメンテナンス制御手順を表すフローチャートである。
【図6】本発明を適用した第二の実施の形態のインクジェットプリンタに備わるメンテナンスユニットの内部構成を表す主要概念図である。
【符号の説明】
1   インクジェットプリンタ
5   記録ヘッド
51   吐出面
72   吸引キャップ
74   インク吸引管(吸引流路)
76   吸引ポンプ(吸引装置)
77   大気連通弁(大気連通部材)
78   大気連通管(大気流路)

Claims (3)

  1. インクを吐出する吐出口を吐出面に有した複数の記録ヘッドと、
    前記吐出口からインクが吸引される際に、前記記録ヘッドの前記吐出口を覆って前記吐出面に密着する複数の吸引キャップと、
    前記吐出口からインクを吸引するための1つの吸引装置と、
    前記複数の前記吸引キャップの内部及び前記吸引装置を連通するように配管される吸引流路と、
    前記吸引流路に設けられ、前記吸引流路内の大気連通状態及び非連通状態を切り換える1つの大気連通部材とを備えることを特徴とするインクジェットプリンタ。
  2. インクを吐出する吐出口を吐出面に有した複数の記録ヘッドと、
    前記吐出口からインクが吸引される際に、前記記録ヘッドの前記吐出口を覆って前記吐出面に密着する複数の吸引キャップと、
    前記吐出口からインクを吸引するための1つの吸引装置と、
    前記複数の前記吸引キャップの内部及び前記吸引装置を連通するように配管される吸引流路と、
    前記複数の前記吸引キャップの内部に連通するように配管される大気流路と、
    前記大気流路に設けられ、前記大気流路内の大気連通状態及び非連通状態を切り換える大気連通部材とを備えることを特徴とするインクジェットプリンタ。
  3. 請求項1又は2記載のインクジェットプリンタにおいて、
    前記吸引キャップの個数は、前記記録ヘッドの個数と同数であることを特徴とするインクジェットプリンタ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015174362A (ja) * 2014-03-17 2015-10-05 セイコーエプソン株式会社 液体噴射装置
US11913152B2 (en) 2018-12-28 2024-02-27 Ricoh Company, Ltd. Liquid discharge apparatus, dyeing apparatus, embroidery machine, and maintenance device

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