JP2004106215A - インクジェットヘッドおよびそれを備えたインクジェット式記録装置 - Google Patents

インクジェットヘッドおよびそれを備えたインクジェット式記録装置 Download PDF

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Abstract

【課題】アクチュエータの変位によるインクジェットヘッドの振動を抑制できない。
【解決手段】インク液が充填される複数の圧力室11と、圧力室11に連通して形成されたノズル孔と、圧力室11上に形成され、電圧印加で変位して圧力室11の容積を変化させて当該圧力室11内のインク液をノズル孔から吐出させる複数の第1のアクチュエータ12と、第1のアクチュエータ12の形成面と同一面上における少なくとも一部の領域に形成され、電圧印加により第1のアクチュエータ12の変位による振動を打ち消すように変位する第2のアクチュエータ14とを有する構成のインクジェットヘッドとする。
【選択図】 図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、インクジェットヘッドおよびそれを備えたインクジェット式記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
インクジェット式記録装置のインクジェットヘッドは、特開平11−192713号公報の図2(2)に示すように、インク液を収容する圧力室の容積をアクチュエータの変位により変化させてノズル孔からインク滴を吐出し、これを記録媒体に着弾させることにより印刷を行っている。
【0003】
すなわち、インクジェットヘッドは、図14(a)に示すように、区画壁10で区画されてインク液が充填される複数の圧力室11を備えており、それぞれの圧力室11に対応してアクチュエータ12が設けられている。また、圧力室11に連通して、インク滴が吐出されるノズル孔(図示せず)が形成されている。
【0004】
アクチュエータ12は、圧電体膜16と、この圧電体膜16に電圧を印加して収縮・伸張させる上方の個別電極17および下方の振動板兼共通電極18とを備えており、圧電体膜16の圧電効果により圧力室11の容積を変化させてインク滴をノズル孔から吐出させる。
【0005】
【特許文献1】
特開平11−192713号公報(図2(2))
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
このような構成を有するインクジェットヘッドの電極17,18に電圧を印加してアクチュエータ12を変位させると(図14(b))、変位の基点となる区画壁10までもが変形してしまう。そして、変位するアクチュエータ数が増えていくと、その変化が区画壁10を伝わってヘッド全体として大きな振動を生じさせる(図14(c))。これでは、所期の吐出性能が得られず、印刷画像の画質劣化原因になる。
【0007】
特に、ヘッドの高密度化を志向していくと、圧力室11の幅やノズル孔の径等は小さくなる方向になり、小さい溝や穴を空けるために、ヘッドの厚さが薄くなる傾向になる。また、多ノズル化を志向していくと、ノズル面の面積は大きくなる傾向になる。その結果、アクチュエータの変位によるヘッド全体の振動の問題はより深刻になる。
【0008】
そこで、本発明は、アクチュエータの変位によるインクジェットヘッドの振動を抑制することのできる技術を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この課題を解決するために、本発明のインクジェットヘッドは、インク液が充填される複数の圧力室と、圧力室に連通して形成されたノズル孔と、圧力室上に形成され、電圧印加で変位して圧力室の容積を変化させて当該圧力室内のインク液をノズル孔から吐出させる複数の第1のアクチュエータと、第1のアクチュエータの形成面と同一面上における少なくとも一部の領域に形成され、電圧印加により第1のアクチュエータの変位によって発生する振動を打ち消すように変位する第2のアクチュエータとを有する構成としたものである。
【0010】
このように、インク液を吐出させる第1のアクチュエータの変位によって発生する振動を第2のアクチュエータの変位で打ち消しているので、アクチュエータの変位によるインクジェットヘッドの振動を抑制することが可能になる。
【0011】
また、この課題を解決するために、本発明のインクジェットヘッドは、インク液が充填される複数の圧力室と、圧力室に連通して形成されたノズル孔と、圧力室上に形成され、電圧印加で変位して圧力室の容積を変化させて当該圧力室内のインク液をノズル孔から吐出させる複数の第1のアクチュエータと、第1のアクチュエータの形成面と同一面上における少なくとも一部の領域に形成され、接地電位が印加される第2のアクチュエータとを有する構成としたものである。
【0012】
このように、接地電位を印加して第2のアクチュエータを変形しにくくしてインクジェットヘッドの剛性を向上させているので、アクチュエータの変位によるインクジェットヘッドの振動を抑制することが可能になる。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、インク液が充填される複数の圧力室と、圧力室に連通して形成されたノズル孔と、圧力室上に形成され、電圧印加で変位して圧力室の容積を変化させて当該圧力室内のインク液をノズル孔から吐出させる複数の第1のアクチュエータと、第1のアクチュエータの形成面と同一面上における少なくとも一部の領域に形成され、電圧印加により第1のアクチュエータの変位によって発生する振動を打ち消すように変位する第2のアクチュエータとを有するインクジェットヘッドであり、インク液を吐出させる第1のアクチュエータの変位によって発生する振動を第2のアクチュエータの変位で打ち消しているので、アクチュエータの変位によるインクジェットヘッドの振動を抑制することが可能になるという作用を有する。
【0014】
本発明の請求項2に記載の発明は、インク液が充填される複数の圧力室と、圧力室に連通して形成されたノズル孔と、圧力室上に形成され、電圧印加で変位して圧力室の容積を変化させて当該圧力室内のインク液をノズル孔から吐出させる複数の第1のアクチュエータと、第1のアクチュエータの形成面と同一面上における少なくとも一部の領域に形成され、接地電位が印加される第2のアクチュエータとを有するインクジェットヘッドであり、接地電位を印加して第2のアクチュエータを変形しにくくしてインクジェットヘッドの剛性を向上させているので、アクチュエータの変位によるインクジェットヘッドの振動を抑制することが可能になるという作用を有する。
【0015】
本発明の請求項3に記載の発明は、請求項1または2記載の発明において、第2のアクチュエータは、複数の第1のアクチュエータで構成される列の少なくとも一列を包囲するように形成されているインクジェットヘッドであり、アクチュエータの変位によるインクジェットヘッドの振動を抑制することが可能になるという作用を有する。
【0016】
本発明の請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の何れか一項に記載の発明において、第2のアクチュエータは分割形成されているインクジェットヘッドであり、アクチュエータの変位によるインクジェットヘッドの振動を抑制することが可能になるという作用を有する。
【0017】
本発明の請求項5に記載の発明は、請求項4記載の発明において、分割形成された第2のアクチュエータは、相互に独立した電圧が印加されるインクジェットヘッドであり、場所によって異なるインクジェットヘッドの振動に応じて振動抑制を行うことが可能になるという作用を有する。
【0018】
本発明の請求項6に記載の発明は、請求項1〜5の何れか一項に記載のインクジェットヘッドを備えたインクジェット式記録装置であり、アクチュエータの変位によるインクジェットヘッドの振動が抑制されることから、印字画像の高品質化を図ることが可能になるという作用を有する。
【0019】
以下、本発明の実施の形態について、図1から図13を用いて説明する。なお、これらの図面において同一の部材には同一の符号を付しており、また、重複した説明は省略されている。
【0020】
図1は本発明の一実施の形態であるインクジェットヘッドが用いられたインクジェット式記録装置の全体概略構成を示す斜視図、図2は本発明の一実施の形態であるインクジェットヘッドを示す平面図、図3は図2のA−A線に沿った断面図、図4は本発明の一実施の形態であるインクジェットヘッドの駆動機構を示すブロック図、図5は本発明の一実施の形態であるインクジェットヘッドにおける第1のアクチュエータの変位に伴うヘッドの振動状態を示す説明図、図6は本発明の一実施の形態であるインクジェットヘッドにおける第1のアクチュエータへの印加電圧を示すグラフ、図7は本発明の一実施の形態であるインクジェットヘッドにおける第1のアクチュエータの変位量を示すグラフ、図8は本発明の一実施の形態であるインクジェットヘッドにおいて第1のアクチュエータのみに電圧を印加した場合におけるヘッドの振動量を示すグラフ、図9は本発明の一実施の形態であるインクジェットヘッドにおける第2のアクチュエータへの印加電圧を示すグラフ、図10は本発明の一実施の形態であるインクジェットヘッドにおいて第1のアクチュエータおよび第2のアクチュエータに電圧を印加した場合におけるヘッドの振動量を示すグラフ、図11は本発明の他の実施の形態であるインクジェットヘッドを示す平面図、図12は図11のB−B線に沿った断面図、図13は本発明のさらに他の実施の形態であるインクジェットヘッドを示す平面図である。
【0021】
図1に示すインクジェット式記録装置40は、アクチュエータである強誘電体素子の圧電効果を利用して記録を行う本発明のインクジェットヘッド41を備え、このインクジェットヘッド41から吐出したインク滴を紙等の記録媒体42に着弾させて、記録媒体42に記録を行うものである。インクジェットヘッド41は、主走査方向Xに配置したキャリッジ軸43に設けられたキャリッジ44に搭載されていて、キャリッジ44がキャリッジ軸43に沿って往復動するのに応じて、主走査方向Xに往復動する。さらに、インクジェット式記録装置40は、記録媒体42をインクジェットヘッド41の幅方向(すなわち、主走査方向X)と略垂直方向の副走査方向Yに移動させる複数個のローラ(移動手段)45を備える。
【0022】
次に、インクジェットヘッド41の構造の一実施の形態について、図2および図3を用いて説明する。
【0023】
これらの図面に示すように、インクジェットヘッドは、区画壁10で区画されてインク液が充填される複数の圧力室11を備えており、それぞれの圧力室11に対応して第1のアクチュエータ(アクチュエータ)12が設けられている。そして、圧力室11に連通して、インク滴が吐出するノズル孔15が形成されている。
【0024】
また、圧力室11をはさんで第1のアクチュエータ12と反対側には、インク液供給方向に並ぶ圧力室11内へインク液を供給する共通インク室13が圧力室11に連通して形成されている。
【0025】
さらに、たとえば区画壁10上など、第1のアクチュエータ12の形成面と同一面上には、第2のアクチュエータ14が形成されている。
【0026】
ここで、第1のアクチュエータ12および第2のアクチュエータ14は、圧電体膜16と、この圧電体膜16に電圧を印加して変位(収縮・伸張)させる上方の個別電極17及び下方の振動板兼共通電極18とを備えている。
【0027】
そして、第1のアクチュエータ12は、電極17,18への電圧印加による圧電体膜16の圧電効果により変位し、圧力室11の容積を変化させて圧力室11内のインク液をノズル孔15から吐出させる。
【0028】
また、第2のアクチュエータ14は、電極17,18への電圧印加により、このような第1のアクチュエータ12の変位によるインクジェットヘッド41の振動を打ち消すように変位する。
【0029】
なお、本実施の形態では共通電極と振動板とを一体とした構造(振動板が共通電極を兼ねている)となっているが、両者は別々に形成されていてもよい。その場合には、区画壁10の上に振動板を形成し、その上に共通電極が形成される。
【0030】
本実施の形態において、個別電極17は例えばPt(白金)で、圧電体膜16は例えばチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)で、振動板兼共通電極18は例えばCu(銅)で、それぞれ形成されている。また、個別電極17は例えば厚さ0.2μmに、圧電体膜16は例えば厚さ3μmに、振動板兼共通電極18は例えば厚さ5.5μmに、各々成膜されている。
【0031】
また、個別電極17、圧電体膜16、振動板兼共通電極18などの形成方法は、公知の各種の膜形成法、例えばスクリーン印刷の如き厚膜法やディッピング等の塗布法、スパッタリング法、CVD法、真空蒸着法、ゾルゲル法、メッキ等の薄膜形成法等が適宜採用され得るが、それらに何等限定されるものではない。
【0032】
なお、本実施の形態に示す振動板兼共通電極18、圧電体膜16、個別電極17のそれぞれの膜間には、例えばそれぞれの膜の接合を良くするなどの目的で、これら以外の層を介在させてもよい。
【0033】
次に、本実施の形態のインクジェットヘッドの駆動機構について図4を用いて説明する。
【0034】
図示するように、第1の駆動波形発生回路19と第2の駆動波形発生回路20とが設けられている。
【0035】
第1の駆動波形発生回路19で生成された第1の駆動波形は選択回路21に入力され、選択回路21において制御信号により第1の駆動波形の印加される第1のアクチュエータ12が選択される。そして、選択された第1のアクチュエータ12に対して選択回路21から第1の駆動波形が印加される。
【0036】
また、第2の駆動波形生成回路20で生成された第2の駆動波形は第2のアクチュエータ14に印加される。そして、第2のアクチュエータ14に印加される第2の駆動波形は、第1の駆動波形の印加された第1のアクチュエータ12の変位によるインクジェットヘッド41の振動を打ち消すような波形となっている。
【0037】
すなわち、図5(a)に示すインクジェットヘッドにおいて第1のアクチュエータ12に電圧を印加すると、図5(b)に示すように圧電体膜16が変形して振動板兼共通電極18が撓む。このままであれば、第1のアクチュエータ12の動作によりインクジェットヘッドが振動してしまうが、本発明では、図5(c)に示すように、このインクジェットヘッドの振動を打ち消すように第2のアクチュエータ14が変位してインクジェットヘッドの振動が抑制される。
【0038】
ここで、第1のアクチュエータ12にたとえば図6に示す波形の電圧が印加されたとすると、この第1のアクチュエータ12の振動板は図7に示すように変位する。すると、インクジェットヘッドは図8に示すように大きく振動してしまう。このとき、第2のアクチュエータ14にたとえば図9に示す波形の電圧を印加すると、図10に示すようにインクジェットヘッドの振動が大幅に抑制されているのが分かる。
【0039】
このように、本実施の形態によれば、インクジェットヘッドの第1のアクチュエータ12の形成面と同一面上に第2のアクチュエータ14を形成し、インク液を吐出させる第1のアクチュエータ12の変位による振動を第2のアクチュエータ14で打ち消しているので、アクチュエータの変位によるインクジェットヘッドの振動を抑制することが可能になる。
【0040】
また、第2のアクチュエータ14は第1のアクチュエータと同じ工程で、且つ同一の部材で形成できるので、コストが上昇することがない。
【0041】
さらに、第2のアクチュエータ14は個別制御の必要がなく、一体電極で同一波形で制御できるため、コスト上昇が抑制される。
【0042】
さらに、第1のアクチュエータ12以外の領域に第2のアクチュエータ14が存在することから、それ自体でインクジェットヘッドの剛性が向上する。
【0043】
そして、このようなインクジェットヘッド41を備えたインクジェット式記録装置によれば、アクチュエータの変位によるインクジェットヘッドの振動が抑制されることから、インクジェットヘッド41を高密度化および大型化しても所期の吐出性能が確保され、印字画像の高品質化を図ることが可能になる。
【0044】
次に、インクジェットヘッド41の構造の他の実施の形態について説明する。
【0045】
前述の説明では、第2のアクチュエータ14はインクジェットヘッドにおける第1のアクチュエータ12以外の領域全てに形成されているが(図2参照)、一部の領域のみに形成されていてもよい。つまり、第2のアクチュエータ14は、第1のアクチュエータ12の形成面と同一面上における少なくとも一部の領域に形成される。
【0046】
また、第2のアクチュエータ14は、複数の第1のアクチュエータ12で構成される列を包囲するように形成してもよい。この場合において、全ての列を包囲するように形成することもでき、少なくとも一列を包囲するように形成することもできる。
【0047】
さらに、図11および図12に示すように、第2のアクチュエータ14は分割形成してもよい。図示する場合には、複数の第1のアクチュエータ12で構成される列を包囲するように分割されているが、分割パターンは列単位でなくてもよい。また、列単位で分割した場合、図13に示すように、図11および図12に示す列方向と直交する列方向に分割することもできる。
【0048】
第2のアクチュエータ14を分割形成した場合、それぞれの第2のアクチュエータ14に対して相互に独立した電圧を印加するようにし、場所によって異なるインクジェットヘッドの振動に応じて各第2のアクチュエータ14を動作制御してもよい。特に、インクジェットヘッドが大型化すると、ヘッドの振動が場所によって異なる傾向が顕著になるため、この技術が有用になる。
【0049】
なお、第2のアクチュエータ14を分割形成して相互に独立した電圧を印加する場合、図4において示す選択回路21と同様の選択回路を第2の駆動波形発生回路20と第2のアクチュエータ14との間に設けて、選択回路において選択した何れかの第2のアクチュエータ14に第2の駆動波形を印加するようにする。あるいは、第2の駆動波形発生回路そのものをそれぞれの第2のアクチュエータ14に対応して設けて第2の駆動波形を印加するようにする。
【0050】
そして、以上の説明では、第2のアクチュエータ14を変位させる電圧が印加されるが、第2のアクチュエータ14に接地電位を印加して、変位はさせないようにすることもできる。これによれば、第2のアクチュエータ14が変形しにくくなってインクジェットヘッドの剛性が向上することにより、インクジェットヘッドの振動を抑制することが可能になる。
【0051】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、インクジェットヘッドの第1のアクチュエータの形成面と同一面上に第2のアクチュエータを形成し、インク液を吐出させる第1のアクチュエータの変位によって発生する振動を第2のアクチュエータの変位で打ち消しているので、あるいは接地電位を印加して第2のアクチュエータを変形しにくくしてインクジェットヘッドの剛性を向上させているので、アクチュエータの変位によるインクジェットヘッドの振動を抑制することが可能になるという有効な効果が得られる。
【0052】
そして、このようなインクジェットヘッドを備えたインクジェット式記録装置によれば、アクチュエータの変位によるインクジェットヘッドの振動が抑制されることから、インクジェットヘッドを高密度化しても所期の吐出性能が確保され、印字画像の高品質化を図ることが可能になるという有効な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態であるインクジェットヘッドが用いられたインクジェット式記録装置の全体概略構成を示す斜視図
【図2】本発明の一実施の形態であるインクジェットヘッドを示す平面図
【図3】図2のA−A線に沿った断面図
【図4】本発明の一実施の形態であるインクジェットヘッドの駆動機構を示すブロック図
【図5】本発明の一実施の形態であるインクジェットヘッドにおける第1のアクチュエータの変位に伴うヘッドの振動状態を示す説明図
【図6】本発明の一実施の形態であるインクジェットヘッドにおける第1のアクチュエータへの印加電圧を示すグラフ
【図7】本発明の一実施の形態であるインクジェットヘッドにおける第1のアクチュエータの変位量を示すグラフ
【図8】本発明の一実施の形態であるインクジェットヘッドにおいて第1のアクチュエータのみに電圧を印加した場合におけるヘッドの振動量を示すグラフ
【図9】本発明の一実施の形態であるインクジェットヘッドにおける第2のアクチュエータへの印加電圧を示すグラフ
【図10】本発明の一実施の形態であるインクジェットヘッドにおいて第1のアクチュエータおよび第2のアクチュエータに電圧を印加した場合におけるヘッドの振動量を示すグラフ
【図11】本発明の他の実施の形態であるインクジェットヘッドを示す平面図
【図12】図11のB−B線に沿った断面図
【図13】本発明のさらに他の実施の形態であるインクジェットヘッドを示す平面図
【図14】従来のインクジェットヘッドにおけるアクチュエータの変位に伴うヘッドの振動状態を示す説明図
【符号の説明】
10 区画壁
11 圧力室
12 第1のアクチュエータ(アクチュエータ)
13 共通インク室
14 第2のアクチュエータ
15 ノズル孔
16 圧電体膜
17 個別電極
18 振動板兼共通電極
19 第1の駆動波形発生回路
20 第2の駆動波形発生回路
21 選択回路
40 インクジェット式記録装置
41 インクジェットヘッド
42 記録媒体
43 キャリッジ軸
44 キャリッジ
45 ローラ(移動手段)

Claims (6)

  1. インク液が充填される複数の圧力室と、
    前記圧力室に連通して形成されたノズル孔と、
    前記圧力室上に形成され、電圧印加で変位して前記圧力室の容積を変化させて当該圧力室内の前記インク液を前記ノズル孔から吐出させる複数の第1のアクチュエータと、
    前記第1のアクチュエータの形成面と同一面上における少なくとも一部の領域に形成され、電圧印加により前記第1のアクチュエータの変位によって発生する振動を打ち消すように変位する第2のアクチュエータとを有することを特徴とするインクジェットヘッド。
  2. インク液が充填される複数の圧力室と、
    前記圧力室に連通して形成されたノズル孔と、
    前記圧力室上に形成され、電圧印加で変位して前記圧力室の容積を変化させて当該圧力室内の前記インク液を前記ノズル孔から吐出させる複数の第1のアクチュエータと、
    前記第1のアクチュエータの形成面と同一面上における少なくとも一部の領域に形成され、接地電位が印加される第2のアクチュエータとを有することを特徴とするインクジェットヘッド。
  3. 前記第2のアクチュエータは、複数の前記第1のアクチュエータで構成される列の少なくとも一列を包囲するように形成されていることを特徴とする請求項1または2記載のインクジェットヘッド。
  4. 前記第2のアクチュエータは分割形成されていることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載のインクジェットヘッド。
  5. 分割形成された前記第2のアクチュエータは、相互に独立した電圧が印加されることを特徴とする請求項4記載のインクジェットヘッド。
  6. 請求項1〜5の何れか一項に記載のインクジェットヘッドを備えたことを特徴とするインクジェット式記録装置。
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