JP2004105906A - スプレーノズル - Google Patents
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Abstract
【解決手段】スプレーノズル10は、水等の液体を吹出穴から噴射してスプレーする。ノズル本体11の吹出穴12の至近位置にその尖端が対向配置された錐体13を有する。吹出穴12から噴射した液体を錐体13に当てて環状スプレーする。錐体13は、ノズル本体11に植設された連結シャフト14を介して、ノズル本体11に支持される。錐体13は、概略円錐状または角錐状に形成され、ノズル本体11に対して、同軸にまたは偏心して支持される。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、工業関連作業や業務関連作業等において水その他の液体をスプレーするために用いられるスプレーノズルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
工業関連作業や業務関連作業等をはじめとする種々の分野でスプレー装置が使用される。基本的なものではスプレーノズルの先端に設けた吹出穴から、水等の液体を噴射してスプレーするが、スプレーノズルの構造を工夫することで種々のスプレーの形状もしくは形態を設定することができる。
【0003】
たとえばスプレー装置の用途に応じて直線状あるいは円環状等にスプレーすることができる。このようなスプレー形態を形成するために、従来ではたとえばノズル内に所謂コア等と称する小片もしくは駒を挿入する。そして、そのコアによりノズル内の水流を調整し、あるいは水圧によりコアをノズル内で運動させることで、所定のスプレー形態を得るようにしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のスプレーノズルではコアが挿入されているため、水に混入したゴミ等で目詰まりを起こし易くなり、そのままでは所望のスプレー形態を確保維持するのができないことがあった。
【0005】
本発明はかかる実情に鑑み、つねに良好かつ適正なスプレー形態を確保維持するスプレーノズルを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明のスプレーノズルは、水等の液体を吹出穴から噴射してスプレーするためのスプレーノズルであって、ノズル本体の前記吹出穴の至近位置にその尖端が対向配置された錐体を有し、前記吹出穴から噴射した液体を前記錐体に当てて環状スプレーするようにしたことを特徴とする。
【0007】
本発明のスプレーノズルにおいて、前記錐体は、前記ノズル本体に植設された連結シャフトを介して、該ノズル本体に支持されることを特徴とする。
【0008】
本発明のスプレーノズルにおいて、前記錐体は、概略円錐状または角錐状に形成されたことを特徴とする。
【0009】
本発明のスプレーノズルにおいて、前記錐体は前記ノズル本体に対して、同軸にまたは偏心して支持されることを特徴とする。
【0010】
本発明によれば、ノズル本体の吹出穴の至近位置にその尖端が対向配置された錐体を有する。吹出穴から噴射した液体が錐体の尖端に当たることにより、環状スプレーすることができる。錐体は、ノズル本体に植設された連結シャフトを介して、ノズル本体に支持される構成であり、すなわちノズル本体内部にコア等が挿入されていない。したがって、ノズル本体の内部構造は簡素化されているのでゴミ等による目詰まり等の心配がなく、つねに良好かつ適正なスプレー形態を確保維持することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基き、本発明によるスプレーノズルの好適な実施の形態を説明する。
本発明のスプレーノズルは、水等の液体を吹出穴から噴射してスプレーするようになっているが、この場合たとえば図1のようにスプレーノズル10は継手2を介して配管1と接続される。配管1には加圧ポンプ(図示せず)から、スプレーすべき水等の液体が圧送される。なお、この例ではたとえば水をスプレーするものとする。
【0012】
図2は、本発明の実施形態におけるスプレーノズル10の構成例を示している。図2において、ノズル本体11の中心部には吹出穴12が貫通して形成されており、該吹出穴12の開口部12aから水が噴射されるようになっている。ノズル本体11の材質としては、たとえばステンレス鋼(たとえばSUS304)や黄銅もしくはその合金(たとえばBSあるいはBSBM)などの金属が好適である。なお、吹出穴12の穴径は具体的には、数ミリメートル(4.0〜5.0mm程度)に設定される。
【0013】
吹出穴12(開口部12a)の至近位置にその尖端が対向配置された錐体13を有する。この錐体13は、ノズル本体11に植設された連結シャフト14を介して、該ノズル本体11に支持される。錐体13および連結シャフト14の材質としては、ノズル本体11と同様にステンレス鋼や黄銅もしくはその合金などの金属が好適である。
【0014】
本実施形態では特に錐体13は、概略円錐状に形成される。錐体13の拡開角度θは適宜設定可能であるが、この実施形態ではたとえば60°程度とする。錐体13の尖端は図示例のように幾分丸み(R状)をおびているが、その尖端が吹出穴12の開口部12aと適度な間隔をおいて配置される。また、錐体13はノズル本体11に対して、連結シャフト14を介して同軸に支持される。なお、この例では3本の連結シャフト14を有する。錐体13の軽量化を図るために、一部にくり抜き凹部13aを設けてもよい。
【0015】
上記構成において、配管1からノズル本体11に圧送された水は、吹出穴12を通ってその開口部12aから錐体13の尖端に向けて噴射される。尖端に当たった水は、錐体13の周面に沿って全面均等に流出し、これにより図1に示されるように環状のスプレーSを形成することができる。
【0016】
本発明において錐体13は、ノズル本体11に植設された連結シャフト14を介して、ノズル本体11に支持される構成であり、すなわちノズル本体11内部には従来のようなコア等が挿入されていない。このようにノズル本体11の内部構造は簡素化されているので、ゴミ等による目詰まり等の心配がなく、つねに良好かつ適正なスプレー形態を確保維持することができる。
【0017】
ここで図3は、本発明の変形例を示している。スプレーノズル10の基本構成は図2の場合と実質的に同様であるが、特にこの例では錐体13の拡開角度θは広く、たとえば90°程度に設定される。このように錐体13の拡開角度θを広くすることにより、広角の環状スプレーを行なうことができる。
【0018】
上記のように本発明を好適な実施形態について説明したが、本発明はそれらの実施形態にのみ限定されるものでなく、本発明の範囲内で必要に応じて適宜変更等が可能である。
すなわち上記実施形態であげた具体的数値等は、上述の場合に限らず本発明の範囲内で変更可能である。たとえば、吹出穴12の穴径や錐体13の拡開角度θ等は、必要に応じて大小設定可能である。
【0019】
また、錐体は概略円錐状の場合の他に、たとえば角錐状に形成され、六角錐あるいは八角錐等の形状を採用することができる。それらの場合、錐体13はノズル本体11に対して偏心して支持されるものであってもよい。
さらに、本発明のスプレーノズルは、水に限らずたとえば各種の洗浄液や薬液等に対して有効に適用可能であり、上記実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
【0020】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、この種のスプレーノズルにおいて目詰まり等の心配がなく、つねに良好かつ適正なスプレー形態を確保維持することができる等の利点を有している。また、目詰まり等の不具合が生じないため、メンテナンスが容易であり、使用性、取扱性に優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるスプレーノズルの実施形態を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施形態におけるスプレーノズルの構成例を示す図である。
【図3】本発明の実施形態におけるスプレーノズルの変形例を示す図である。
【符号の説明】
1 配管
2 継手
10 スプレーノズル
11 ノズル本体
12 吹出穴
12a 開口部
13 錐体
13a くり抜き凹部
14 連結シャフト
S スプレー
θ 拡開角度
Claims (4)
- 水等の液体を吹出穴から噴射してスプレーするためのスプレーノズルであって、
ノズル本体の前記吹出穴の至近位置にその尖端が対向配置された錐体を有し、前記吹出穴から噴射した液体を前記錐体に当てて環状スプレーするようにしたことを特徴とするスプレーノズル。 - 前記錐体は、前記ノズル本体に植設された連結シャフトを介して、該ノズル本体に支持されることを特徴とする請求項1に記載のスプレーノズル。
- 前記錐体は、概略円錐状または角錐状に形成されたことを特徴とする請求項1または2に記載のスプレーノズル。
- 前記錐体は前記ノズル本体に対して、同軸にまたは偏心して支持されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のスプレーノズル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002274921A JP2004105906A (ja) | 2002-09-20 | 2002-09-20 | スプレーノズル |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2002274921A JP2004105906A (ja) | 2002-09-20 | 2002-09-20 | スプレーノズル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2004105906A true JP2004105906A (ja) | 2004-04-08 |
Family
ID=32271264
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2002274921A Pending JP2004105906A (ja) | 2002-09-20 | 2002-09-20 | スプレーノズル |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2004105906A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101010862B1 (ko) | 2009-11-03 | 2011-01-26 | 이경일 | 확산기능을 가지는 분무노즐 |
JP5732564B1 (ja) * | 2014-03-12 | 2015-06-10 | 株式会社ペイントサービス | 粒子塗布装置および粒子塗布方法 |
KR20200136107A (ko) * | 2019-05-27 | 2020-12-07 | 김민성 | 스프레이 캔 자동분사장치 |
-
2002
- 2002-09-20 JP JP2002274921A patent/JP2004105906A/ja active Pending
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JP2015171687A (ja) * | 2014-03-12 | 2015-10-01 | 株式会社ペイントサービス | 粒子塗布装置および粒子塗布方法 |
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